JP2020010651A - 冷菓製造装置、及び冷菓の製造方法 - Google Patents

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邦治 水野谷
Kuniharu Mizunoya
邦治 水野谷
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【課題】冷菓材に形成する凹部表面の仕上げ精度を高めつつ、モールドと冷菓材の剥離性を損なわずに冷菓を製造することができる冷菓製造装置を提供する。【解決手段】冷菓製造装置Sは、容器200に充填された冷菓材201の一部に成形部101aを挿入して凹部を形成するモールド101、モールド101が形成した凹部に成形部102aを挿入して凹部表面の仕上げを行うモールド102、成形部101a、102aの表面温度が冷菓材201の温度よりも相対的に低い温度となるようにモールド101、102に冷却媒体N1を供給する。【選択図】図1

Description

本発明は、冷菓を製造する技術に関する。
近年カップアイス製品等においては、フリージングしたミックス(冷菓材)をカップに充填した後、それに別の原材料、例えばナッツ類、クラッシュしたビスケット、フリージングしたサイコロ状の果実など粒状の冷菓材以外の具材を組み合わせたものがある。
このような冷菓の製造方法として、例えば特許文献1に開示された製造方法では、モールド(成形部材)を用いて主たる冷菓材を成型し、それを利用して冷菓材以外の具材である副充填物を充填する、というものである。
また、特許文献2に開示された製造方法は、加熱した成形部材を用いた場合に必要とされる成形後の冷却工程を不要とする製造方法である。
特開平11−225679号公報 特開2010−46015号公報
しかしながら、特許文献1、2に開示されている方法では、冷菓を連続して生産している間に装置周囲の温度・湿度などのわずかな環境状況の変化に影響され、成形部材の形状どおりの凹部を作成できずに凹部表面の仕上げ精度にばらつきが生じてしまう、という問題が残る。例えば、凹部表面の仕上げ精度にばらつきがある場合、この凹部に一定量の他の冷菓材または冷菓材以外の具材を充填した後の当該凹部からの具材の盛り上がり具合、いわゆる見栄えが個体により大きく変わってしまうことがある。
さらに、凹部表面の仕上げ精度を高めるためにモールドを長い時間冷菓材に挿入して凹部表面を十分に固めようとしたとする。このような場合、冷菓を連続して生産している間に生じるわずかな環境状況の変化によりモールドが冷菓材から剥がれないという現象(引っ付き現象、あるいは非剥離現象などと称す)が発生してしまい生産効率が低下してしまう、という問題がある。
本発明は、冷菓材に形成する凹部表面の仕上げ精度を高めつつ、モールドと冷菓材の剥離性を損なわずに冷菓を製造することができる冷菓製造装置を提供することを、主たる課題とする。
本発明の冷菓製造装置は、容器に充填された冷菓材の一部に第1の成形部を挿入して凹部を形成する第1の成形手段と、前記第1の成形手段が形成した前記凹部に第2の成形部を挿入して凹部表面の仕上げを行う第2の成形手段と、前記第1、第2の成形部の表面温度が前記冷菓材の温度よりも相対的に低い温度となるように前記第1、第2の成形手段に冷却媒体を供給する供給手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、冷菓材に形成する凹部表面の仕上げ精度を高めつつ、モールドと冷菓材の剥離性を損なわずに冷菓を製造することができる。
本実施形態に係る冷菓製造装置の構成の一例を説明するための概要図。 (a)、(b)、(c)は、容器内の冷菓材に形成された凹部を説明するための概略縦断面図。 容器内の冷菓材に形成された凹部にトッピング具材が充填された状態の一例を示す概略縦断面図。 第1のモールドの成形部を外方から冷却するための機構の一例を説明するための図。 第2のモールドにより形成された凹部表面をさらに冷却するための機構の一例を説明するための図。 冷菓製造装置により実行される処理手順の一例を示すフローチャート。
以下、図面を参照しながら実施形態を説明する。なお、本実施形態では一例として、所定温度でフリージングされた所定量のミックス(冷菓材)が容器(カップ)に充填された後に行う、当該冷菓材に凹部を形成する工程を中心に説明を進める。
なお、この凹部には冷菓材以外の具材、例えばフリージングされ、所定サイズにカットされた果実などの粒状のトッピング具材が充填されるものとする。
また、本願発明に係る装置により製造される冷菓は、冷菓材、トッピング具材が充填されて出荷され、店頭などにおいて消費者に提供される際に凹部(トッピング具材)に向けて牛乳などの液体が注がれるものであるとする。その後に容器を揉むなどして圧力を加えて冷菓材、トッピング具材、液体を混ぜて(シェイクして)から消費されるものを例に挙げて説明を進める。
[実施形態例]
[冷菓製造装置の構成]
図1は、本実施形態に係る冷菓製造装置の構成の一例を説明するための概要図である。
図1に示す冷菓製造装置Sは、主として容器200に充填された冷菓材(図2(a)等に示す冷菓材201)に凹部を形成する成形機構と、当該容器200を所定方向に搬送する搬送機構とを含んで構成される。
なお、冷菓製造装置Sの動作の制御は主として制御部300により制御される。制御部300は冷菓製造装置Sの動作を制御するための一種のコンピュータである。
冷菓製造装置Sの成形機構は、略円錐形状に形成された成形部101aを有するモールド101、略円錐形状に形成された成形部101bを有するモールド102、モールド101、102の内部に冷却媒体N1(例えば、液体窒素)を搬送して充填する充填機構(不図示)、モールド101、102を上昇又は下降させるモールド駆動機構(不図示)を含んで構成される。モールド101、102の材質は食品製造に一般的に用いられる材質のうち、例えば金属のような熱伝導性のよい素材(ステンレスなど)を用いることが望ましい。
なお、充填機構における冷却媒体N1の供給開始又はその停止、冷却媒体N1の単位時間当たりの供給量などは制御部300により制御される。また、モールド駆動機構の駆動開始又はその停止、モールド101、102の上昇又は下降動作における単位時間当たりの移動量などは制御部300により制御される。
このようにモールド101、102は、前述した凹部を形成する成形手段として機能する。また、モールド101による凹部形成(第1の成形工程)の後にモールド102による凹部形成(第2の成形工程)が行われる。以下、モールド101を第1の成形手段、成形部101aを第1の成形部、モールド102を第2の成形手段、成形部102aを第2の成形部と称する場合がある。また、本実施形態においては一例として、成形部101a、成形部101bは同じ形状であるとする。
冷菓製造装置Sの搬送機構は、容器200が保持される保持部103aが複数形成された搬送コンベア103、搬送コンベアを駆動するコンベア駆動部機構を含んで構成される。また、コンベア駆動部機構の駆動開始又はその停止、搬送速度等は制御部300により制御される。
なお、冷菓製造装置Sには、モールド101による凹部形成(凹部形成のコールドプレス)の川上工程として、例えば容器200を保持部103aに投入し保持させる工程、保持部103aに保持された容器200の開口部から所定量のフリージングしたミックス(冷菓材)を充填する工程を有し、これらの工程を担うための機器を配備することができる。
また、モールド102による凹部形成(凹部表面仕上げのコールドプレス)の川下工程として、例えば保持部103aから容器200を取り出す工程を有し、これらの工程を担うための機器を配備することができる。
なお、上記した各工程は機器を用いて行うように構成することもできるし、手作業にて行う工程とすることもできる。
図2は、容器200内の冷菓材201に形成された凹部を説明するための概略縦断面図である。
図2(a)は、容器200に所定量の冷菓材201が充填された様子を示している。なお、図2(a)の状態ではまだ冷菓材201に凹部は形成されていない。
図2(b)は、モールド101により容器200に充填された冷菓材201に凹部が形成された様子を示している。
図2(c)は、モールド102により容器200に充填された冷菓材201に凹部が形成された様子を示している。
容器200に充填される冷菓材201の温度は、例えば充填時には大凡−3[℃]以下であることが良い。しかしながら、冷菓を連続して生産している間に装置周囲の温度・湿度などの環境状況に応じた冷却効率の変動、冷菓材201充填後の容器200の搬送状況などによっては、充填された冷菓材201の温度が−3[℃]よりも相対的に高い温度となる場合もあり得る。
また、モールド101、102それぞれの成形部表面温度は、冷却媒体N1(例えば、液体窒素:充填時には−193[℃]〜−196[℃])が充填されることで冷菓材201の温度よりも相対的に低い温度となっている。しかしながら前述と同じように、成形部の表面温度も装置周囲の温度・湿度などの環境状況に応じた影響を受けることになる。
本願発明者は、凹部形成時における冷菓材の温度と凹部を形成するためのモールドの表面温度、モールドを冷菓材に挿入してその状態を維持する時間(成形時間)の関係において、冷菓を連続して生産している間に生じるわずかな環境状況の変化によりモールドが冷菓材から剥がれないという現象(引っ付き現象)がランダムに発生し得ることを発見した。
また前述したように、本願発明に係る製造装置により製造される冷菓は、凹部(トッピング具材)に向けて牛乳などの液体(後述する図3に示す液体206)を注ぎ、その後に容器を揉むなどして圧力を加えてシェイクしてから消費されるものであり、シェイクする際に加える圧力はより小さな方が良い。そのため、隣接する粒状のトッピング具材それぞれの隙間空間を作り注がれた液体を効率よく浸透させ、また、凹部表面に効率よく付着させることが望ましい。
例えば、凹部表面に対するトッピング具材の一部又は全部の「めり込み(侵入)」を防ぎ当該凹部表面の表面積をより大きく確保して効率よく液体を付着させることなどがある。
具体的には例えば、モールドを長い時間冷菓材に挿入して凹部表面を十分に固めてトッピング具材(後述する図3に示す具材205)が表面にその一部又は全部がめり込んでしまうことを防ぐ、ということが考えられる。しかしながら、前述したように引っ付き現象がランダムに発生し得るためモールドを長い時間冷菓材に挿入することは生産効率の面などから問題がある。
そこで本願発明者は、冷菓を連続して製造する工程における生産性向上や装置周囲の環境統制に要するコストの削減を踏まえて、この引っ付き現象発生を抑制しつつ凹部表面の仕上げ精度を高める一の方法として本願発明に係る第1、第2の成形工程を行うことができる装置を開発するに至った。本願発明者は、この製法を「急冷硬化ホール成型法」と称している。
図2(a)の状態から図2(b)に示すモールド101による凹部形成(第1の成形工程)では、モールド101を冷菓材に挿入してその状態を維持する成形時間を大凡5[秒]に設定している。この第1の成形工程では、モールド101(成形部101b)と接する冷菓材201の凹部表面202は十分には固まっていない場合もあるが、わずかな環境状況の変化によって生じる引っ付き現象の発生を防ぐことができる。
図2(b)の状態から図2(c)に示すモールド102よる凹部形成(第2の成形工程)では、モールド102を冷菓材に挿入してその状態を維持する成形時間を大凡4[秒]に設定している。この第2の成形工程では、第1の成形工程で形成された凹部表面202を凹部表面203へと仕上げる。
つまり第2の成形工程を経ることで、前工程において凹部表面が十分には固まっていない、形状が仕上がっていないなどの場合があっても、引っ付き現象の発生を防ぎつつ凹部表面を十分に固める、つまり凹部表面の仕上げ精度を高めることが可能となる。
なお、前述したモールド101、102による成形時間は一例であり、凹部表面を十分に固め、且つ、引っ付き現象の発生を防ぐこと可能な範囲を条件に、冷菓を連続して生産する際の温度・湿度などの環境状況に応じて任意に設定することができる。また、第1の成形工程後の凹部表面の温度は、少なくとも容器200に充填された際の冷菓材201の温度よりも相対的に低い温度となっている。この点も加味した上で例えばモールド102による成形時間を設定する。
図3は、容器200内の冷菓材201に形成された凹部にトッピング具材が充填された状態の一例を示す概略縦断面図である。
なお、トッピング具材(具材205)に向けて牛乳などの液体206を注ぎ、その後に容器を揉むなどして圧力を加えてシェイクしてから消費されることは既に述べたとおりである。
図3に示すように、前述した第1、第2の成形工程を経ることで凹部表面203に具材205の一部又は全部の「めり込み」の発生が防がれている。例えば、冷菓材201の凹部に具材205を充填したとき、「めり込み」が生じている場合と比べて「めり込み」の発生が防がれている場合には、同じ量の具材205を充填したときの容器200の開口部側から視認した時の当該具材205の盛り上がり具合、いわゆる見栄えがより良いものとなる。
また、冷菓材201に形成された凹部に充填された粒状の具材205それぞれには隙間空間が形成されているため、注がれた液体206を効率よく浸透させることが可能である。
また、図3に示すように、凹部に充填された粒状の具材205の内、凹部突端近傍に存在する具材205においてもその一部又は全部が凹部突端の表面にめり込んでしまうことが防がれていることが見て取れる。そのため、注がれた液体206を凹部突端の表面に効率よく到達させることができる。
これにより、図3に示す矢印方向に向けて力を加えて容器200を揉んでシェイクする際、容器200の下側に存在する凹部が形成されていない部位においても凹部突端から浸透した液体206によりシェイクすることが容易になる。
なお、図3に示す凹部に充填された粒状の具材205の様子は一例であり、例えば凹部の周囲(冷菓材201の表面)にも具材205が存在する場合や、具材205それぞれのサイズ・形状は必ずしも均一のサイズ・形状のものに限るものではない。
図4は、モールド101の成形部101aを外方から冷却するための機構の一例を説明するための図である。
前述したとおり、モールド101には冷却媒体N1が充填される。モールド101に充填された冷却媒体N1が液体窒素である場合、当該モールド101と冷菓材201の熱交換作用により気化する。この気化した冷却媒体N2をノズル105を介して、成形部101aの表面に向けて吐出させる(吹き付ける)。これにより、冷却媒体N1による冷却作用に加えて、冷却媒体N2の冷却作用も加えてより効率よく成形部101aを冷却することが可能になる。このようにノズル105は第1の吐出手段として機能する。
なお、モールド101において冷却媒体N1が気化する際の体積変化(膨張)による圧力を利用してノズル105へと冷却媒体N2を導き、当該ノズル105から冷却媒体N2が吐出されるように構成することもできる。また、ノズル105からの冷却媒体N2の吐出開始又はその停止、冷却媒体N2の単位時間当たりの吐出量などは、例えば弁機構(不図示)を介して制御部300により制御することができる。
また、当該機構はモールド102の成形部102aを外方から冷却するための機構として構成することもできる。また、モールド101の成形部101a、モールド102の成形部102aそれぞれを外方から冷却するための機構として構成することもできる。また、冷却媒体N2は、モールド101、102の一方又は双方のものを利用するように任意に構成することもできる。
図5は、モールド102により形成された凹部表面をさらに冷却するための機構の一例を説明するための図である。
前述したとおり、モールド102には冷却媒体N1が充填される。モールド102に充填された冷却媒体N1が液体窒素である場合、当該モールド102と冷菓材201の熱交換作用により気化する。例えばこの気化した冷却媒体N5をノズル106を介して、第2の成形工程後の凹部表面に向けて吐出させる(吹き付ける)。これにより、冷却媒体N1による冷却作用に加えて、冷却媒体N5の冷却作用も加えて凹部表面を十分に固める、つまり凹部表面の仕上げ精度をさらに高めることが可能となる。このようにノズル106は第2の吐出手段として機能する。
なお、冷却媒体N5は、モールド101における冷却媒体N2のものを利用するように構成することもできる。また、冷却媒体N5は、モールド101、102の一方又は双方において気化した冷却媒体N1を利用するように任意に構成することもできる。
また、ノズル106から吐出させる冷却媒体N5は、例えば冷却媒体N1と同じ液体窒素を吐出するように構成してもよい。また、ノズル106からの冷却媒体N5(あるいは冷却媒体N2)の吐出開始又はその停止、冷却媒体N5の単位時間当たりの吐出量などは、例えば弁機構(不図示)を介して制御部300により制御することができる。
[冷菓製造のための制御手順]
図6は、冷菓製造装置Sにより実行される処理手順の一例を示すフローチャートである。
なお、図6に示す処理は、主として制御部300により制御される。
制御部300は、冷菓製造装置Sのオペレータによる開始指示の入力受付を契機に処理を開始する(S100)。
制御部300は、搬送コンベア103の保持部103aに容器200が保持されたことを図示しないセンサを介して確認する(S101)。
制御部300は、モールド101、102それぞれに冷却媒体N1の供給を開始する(S102)。
制御部300は、容器200に所定量の冷菓材201を充填する(S103)。
制御部300は、冷菓材201が充填された容器200の位置決め確認を図示しないセンサを介して行う(S104)。この位置決めは、連続生産における初回の第1の成形工程において行われ、次回以降の位置決めはステップS108による搬送によって順次行われることになる。
開始位置決めが完了した場合(S104:Yes)、制御部300は、モールド101を容器200に向けて下降させて容器200の冷菓材201に当該モールド101(成形部101a)を投入する(S105)。
制御部300は、第1時間が経過したか否かを判別する(S106)。なお、この場合の第1時間は例えば大凡5[秒]であるとする。第1時間が経過した場合(S106:Yes)、制御部300は、モールド101を上昇させて容器200の冷菓材201から当該モールド101(成形部101a)を離脱させる(S107)。
制御部300は、搬送コンベア103を駆動して容器200を第2の成形工程を行うポジションに向けて搬送する(S108)。
制御部300は、モールド102を容器200に向けて下降させて容器200の冷菓材201に当該モールド102(成形部102a)を投入する(S109)。
制御部300は、第2時間が経過したか否かを判別する(S110)。なお、この場合の第2時間は例えば大凡4[秒]であるとする。第2時間が経過した場合(S110:Yes)、制御部300は、モールド102を上昇させて容器200の冷菓材201から当該モールド102(成形部102a)を離脱させる(S111)。
制御部300は、第2の成形工程後の凹部表面に向けてノズル106から所定量の冷却媒体N5を吐出する(S112)。
その後、搬送コンベア103を駆動して容器200の取り出しを行うポジションに向けて当該容器200を搬送する。そして、所定ロットの製造が終了した場合、一連の処理を終了する。
なお、制御部300により、前述した冷却媒体N2をノズル105を介して成形部101aの表面に向けて吐出させる場合には、例えば冷却媒体N1の供給開始後から所定ロットの製造が終了するタイミングまでの間は冷却媒体N2が吐出され続けるように制御することもできる。
このように、本実施形態に係る冷菓製造装置Sでは、冷菓材に形成する凹部表面の仕上げ精度を高めつつ、モールドと冷菓材の剥離性を損なわずに冷菓を製造することができる。
具体的には、冷菓を連続して生産している間に生じるわずかな環境状況の変化による影響を避けるために、モールドによる凹部形成(コールドプレス)を複数回に分けて行うことにより凹部表面の仕上げ精度を高めることが可能となり、且つ、モールドが冷菓材から剥がれないという現象の発生を防ぐことも可能になる。
また、本実施形態に係る冷菓製造装置Sでは、第1、第2の成形工程を経ることで凹部表面に具材の一部又は全部の「めり込み」の発生を防ぐことができる。これにより、具材を充填したときの容器の開口部側から視認した時などの当該具材の盛り上がり具合、いわゆる製品の見栄えがより良いものとなる。
また、第1、第2の成形工程を経ることで凹部表面に具材の一部又は全部の「めり込み」の発生を防ぐことで、凹部表面の表面積をより大きく確保して効率よく液体を付着させることもできる。そのため、液体が浸透する凹部表面の面積が増えるためより柔らかくなりやすくなり、シェイクする際に加える圧力をより小さなものとすることが可能になる。
また、成型機構の成形部(モールド)に充填された冷却媒体(例えば、液体窒素)が凹部成型時の熱交換により気化し、その気化した冷却媒体を当該成形部の外面に吹き付けることで当該成形部の冷却を補助することができる。
また、冷菓効率を高めて冷却媒体の消費量を低減させることが可能なる、環境にやさしい冷菓製造装置を提供することができる。
なお、冷菓を連続して生産する際の装置周囲の温度・湿度などの環境状況に応じて3以上のモールドを用いる構成を採用してもよい。この場合、川上工程から川下工程へと遷移することで凹部表面の冷却が進むため、川上工程に係るモールドから順次川下工程へと続くモールドそれぞれの成形時間を順次短くすることが可能である。
また、例えば前述したモールド101、102に変えて一つのモールドを2回以上冷菓材に挿入するように構成してもよい。この場合、モールドを2回以上冷菓材に挿入するため当該モールドを冷却する時間の確保や容器1個当たりの送りに要する搬送時間が長くなるため、冷菓を連続して生産する際の装置周囲の温度・湿度などの環境状況をより高い精度でコントロールする必要が生じる。
モールド101、102それぞれの成形部表面温度は、冷却媒体N1が充填されることで冷菓材201の温度よりも相対的に低い温度することは既に述べたとおりである。この場合の相対的に低い温度とは、容器200に冷菓材201を充填する際の当該冷菓材201の温度を基準にしている。
この基準は、例えば容器200に冷菓材201を充填した後に第1の成形工程を行うポジションまで容器200を搬送した時点の当該冷菓材201の温度であってもよい。また、モールド102の成形部表面温度は、第1の成形工程後の冷菓材201の温度を基準にしてもよい。生産効率の面から採用した基準に応じて、前述したノズル105からの冷却媒体N2の吐出開始又はその停止、冷却媒体N2の単位時間当たりの吐出量などをコントロールする。同様に、ノズル106からの冷却媒体N5(あるいは冷却媒体N2)の吐出開始又はその停止、冷却媒体N5(あるいは冷却媒体N2)の単位時間当たりの吐出量などをコントロールする。
上記説明した実施形態は、本発明をより具体的に説明するためのものであり、本発明の範囲が、これらの例に限定されるものではない。
101、102…モールド、101a、102b…成形部、103…搬送コンベア、103a…保持部、200…容器、201…冷菓材、205…具材(トッピング具材9.206…液体、300…制御部、N1、N2、N5…冷却媒体、S…冷菓製造装置。

Claims (8)

  1. 容器に充填された冷菓材の一部に第1の成形部を挿入して凹部を形成する第1の成形手段と、
    前記第1の成形手段が形成した前記凹部に第2の成形部を挿入して凹部表面の仕上げを行う第2の成形手段と、
    前記第1、第2の成形部の表面温度が前記冷菓材の温度よりも相対的に低い温度となるように前記第1、第2の成形手段に冷却媒体を供給する供給手段と、を有することを特徴とする、
    冷菓製造装置。
  2. 前記第1の成形手段が前記凹部を形成する際の熱交換作用により気化した前記冷却媒体を当該第1の成形部に向けて吐出する第1の吐出手段を有することを特徴とする、
    請求項1に記載の冷菓製造装置。
  3. 前記供給手段により供給された前記冷却媒体が熱交換作用により前記第1、第2の成形手段の一方又は双方において気化した当該冷却媒体を前記第1、第2の成形部の一方又は双方に向けて吐出する第1の吐出手段を有することを特徴とする、
    請求項1に記載の冷菓製造装置。
  4. 前記第2の成形手段が前記凹部表面の仕上げを行う際の熱交換作用により気化した前記冷却媒体を当該仕上げ後の凹部に向けて吐出する第2の吐出手段を有することを特徴とする、
    請求項1、2又は3に記載の冷菓製造装置。
  5. 前記供給手段により供給された前記冷却媒体が熱交換作用により前記第1、第2の成形手段の一方又は双方において気化した当該冷却媒体を仕上げ後の凹部に向けて吐出する第2の吐出手段を有することを特徴とする、
    請求項1、2又は3に記載の冷菓製造装置。
  6. 前記冷菓製造装置の動作を制御する制御手段を有し、
    前記制御手段は、
    前記第1、第2の吐出手段の一方又は双方における吐出開始又はその停止を制御することを特徴とする、
    請求項4又は5に記載の冷菓製造装置。
  7. 前記制御手段は、前記第1の成形部を前記冷菓材の一部に挿入している時間よりも前記第2の成形部の挿入時間が相対的に短い時間となるように制御することを特徴とする、
    請求項6に記載の冷菓製造装置。
  8. 容器に充填された冷菓材に凹部を形成する冷菓の製造方法であって、
    第1の成形部の表面温度が前記冷菓材の温度よりも相対的に低い温度となるように第1の成形手段に冷却媒体を供給し、前記容器に充填された冷菓材の一部に当該第1の成形部を挿入して前記凹部を形成する工程と、
    第2の成形部の表面温度が前記冷菓材の温度よりも相対的に低い温度となるように第2の成形手段に前記冷却媒体を供給し、前記第1の成形手段が形成した前記凹部に当該第2の成形部を挿入して凹部表面の仕上げを行う工程と、を有することを特徴とする、
    冷菓の製造方法。

JP2018135814A 2018-07-19 2018-07-19 冷菓製造装置、及び冷菓の製造方法 Pending JP2020010651A (ja)

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