JP2019512842A - 電極溶液、並びにそれを使用した電気化学セル及び電池 - Google Patents

電極溶液、並びにそれを使用した電気化学セル及び電池 Download PDF

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Abstract

電極溶液、並びにそれを使用する電気化学セル及び電池。本開示は、電極として機能できる微粒子を含み、それによって、液体フロー電気化学セル及び液体フロー電池の作製に有用な電極溶液を形成する、液体溶液に関する。本開示の電極溶液は、液体媒体及び少なくとも1つのレドックス活性種を含み、密度Deを有する電解質と、コア、シェル、及び密度Dpを有し、シェルの少なくとも一部は導電性の第1の金属を含み、0.8De≦Dp≦1.2Deであるコアシェル微粒子(202、204)とを含み、少なくとも1つのレドックス活性種の第1のレドックス活性種と、導電性の第1の金属とは異なる要素である、電解質を含み得る。本開示はまた、本開示による電極溶液を含む電気化学セル及び液体フロー電池も提供する。

Description

本発明は、全体的に、微粒子を含む液体溶液に関する。この微粒子は電極として機能することができ、それにより、液体フロー電気化学セル及び液体フロー電池を含む、電気化学セル及び電池の作製に有用である電極溶液を形成する。本開示は更に、この電極溶液を含む液体フローセル及び液体フロー電池を提供する。
電気化学セル及びレドックスフロー電池を形成するのに有用である様々な構成要素が、当技術分野において開示されている。このような構成要素は、例えば米国特許第5,648,184号、同第8,518,572号、及び同第4,126,733号、並びに米国特許出願公開第2014/030623号に記載されている。
一実施形態において、本開示は、
液体媒体及び少なくとも1つのレドックス活性種を含み、密度Deである電解質と、
コア、シェル、及び密度Dpを有し、少なくともシェルの一部が導電性の第1の金属を有し、0.8De≦Dp≦1.2Deである、コアシェル微粒子と、
を含み、
少なくとも1つのレドックス活性種の第1のレドックス活性種と、導電性の第1の金属とは異なる要素である、
液体フロー電池の電極溶液を提供する。
別の実施形態において、本開示は、
本開示の電極溶液のうちのいずれか1つによる第1の電極溶液と、
陽極半セルと、
陰極半セルと、
を含み、
陽極半セル及び陰極半セルのうちの少なくとも一方は、固定多孔質電極を含有せず、第1の電極溶液は、固定多孔質電極を含有しない半セルに含有される、
液体フロー電池の電気化学セルを提供する。
更に別の実施形態において、本開示は、本開示の電極溶液のうちのいずれか1つによる第1の電極溶液を含む、液体フロー電池を提供する。
従来技術を表す電気化学セルの概略断面図を示す。 本開示の例示的な一実施形態による、例示的なコアシェル微粒子の概略断面図を示す。 本開示の例示的な一実施形態による、例示的なコアシェル微粒子の概略断面図を示す。 本開示の例示的な一実施形態による、例示的な電気化学セルの概略断面図を示す。 本開示の例示的な一実施形態による、例示的な電気化学セルの概略断面図を示す。 本開示の例示的な一実施形態による、例示的な電気化学セルの概略断面図を示す。 本開示の例示的な一実施形態による、例示的な電気化学セル積層体の概略側断面図である。 本開示の例示的な一実施形態による、例示的な単セル液体フロー電池の概略図である。
明細書及び図面中の参照文字が繰り返して使用される場合は、本開示の同じ又は類似の特徴又は要素を表すことを意図している。図面は、縮尺どおりに描かれていない場合がある。本明細書で使用する場合、記号「〜(between)」が数値範囲に適用されるときには、別途明記しない限り、範囲の端点を含む。端点による数の範囲の記述は、その範囲内の全ての数を含む(例えば、1〜5は、1、1.5、2、2.75、3、3.80、4及び5を含む)と共に、その範囲内の任意の範囲を含む。別途示さない限り、本明細書及び特許請求の範囲で使用する加工寸法(feature size)、量、及び物理的特性を表す全ての数は、全ての場合において「約」という用語で修飾されていると理解すべきである。したがって、特に反対の指示のない限り、上記明細書及び添付の特許請求の範囲に記載されている数値パラメータは、本明細書で開示される教示を利用して当業者が得ようとする所望の特性に応じて変動し得る、近似値である。
多くの他の変更形態及び実施形態を、当業者であれば考案することができ、それらは本開示の原理の範囲及び趣旨に入ることを理解するべきである。本明細書で使用されている全ての科学用語及び技術用語は、別途明記しない限り、当技術分野において一般的に使用されている意味を有する。本明細書で与えられる定義は、本明細書で頻繁に用いる特定の用語の理解を助けるためのものであり、本開示の範囲を限定することを意図するものではない。本明細書及び添付の特許請求の範囲において使用するとき、単数形「a」、「an」及び「the」は、文脈上特に明示的に示さない限り、複数の指示対象を有する実施形態を包含する。本明細書及び添付の特許請求の範囲において使用するとき、用語「又は」は、文脈上特に明示的に示さない限り、一般的に「及び/又は」を含む意味で使用される。
本開示の全体を通じて、第1基材の表面が第2基材の表面と「接触している(in contact)」とき、2つの表面の少なくとも一部分は物理的に接触している、すなわち、2つの基材間に配置された介在基材はない。
本開示の全体を通じて、基材又は基材の表面が第2の基材又は第2の基材の表面に「隣接している(adjacent)」場合、この2つの基材の最も近い2つの表面は互いに面していると見なされる。2つの表面は互いに接触していてもよく、又は介在する第3の基材が2つの表面の間に配置され、互いに接触していなくてもよい。
本開示の全体にわたり、第1基材の表面が第2基材の表面に「近接している(proximate)」とき、2つの表面は互いに面しており、かつ互いに極めて近接している、すなわち、500ミクロン未満、250ミクロン未満、100ミクロン未満の範囲内、又は更には互いに接触していると見なされる。しかしながら、最初の2つの基材表面間に配置された1つ以上の介在基材があってもよい。
「電解質」は、溶液を導電可能にするイオンを含む溶液である。
「電極溶液」は、電解質及び微粒子を含む溶液である。この微粒子は、その外面の少なくとも一部に電気を伝えることができる。
「レドックス活性種」は、酸化反応及び還元反応のうちの少なくとも一方、又は両方を受けることが可能な材料である。
「陽極液」は、酸化可能な少なくとも1つのレドックス活性種を含有する、電解質溶液である。
「陰極液」は、還元可能な少なくとも1つのレドックス活性種を含有する、電解質溶液である。
「水性液体媒体」は、少なくとも40重量%から100重量%の水を含む液体媒体である。
「非水性液体媒体」は、40重量%未満、0重量%以上の水を含む液体媒体である。
液体フロー電池(例えばレドックスフロー電池など)を作製するために使用され得る、液体フローセルなどの単一の電気化学セル100(図1参照)は、一般的に、一方又は両方が多孔質で有り得る2つの固定多孔質電極40、42(それぞれ陽極、陰極)と、これら2つの電極の間に配設されて、それらの間に電気的絶縁をもたらし、1つ以上の選択イオン種が陽極及び陰極の半セル間を通るための経路を準備するイオン透過膜20と、陽極及び陰極フロープレート50、52であって、前者は陽極に隣接して配置され、後者は陰極に隣接して配置され、各々は、陽極液及び陰極液の電解質溶液を陽極及び陰極それぞれに接触かつ貫入される1つ以上のフローチャネル55、55’を含有する、陽極フロープレート及び陰極フロープレートと、を一般的に含む。陽極及び陰極フロープレートはそれぞれ、流体入口ポート51a、53a及び流体出口ポート51b、53bを含む。単一の電気化学セルを含むレドックスフロー電池では、例えば、セルは2つの集電体60、62も含む。2つの集電体のうちの1つは、陽極フロープレート50、例えばモノポーラ陽極フロープレートの外部表面に隣接し、かつこれと接触しており、1つは陰極フロープレート50’、例えばモノポーラ陰極フロープレートの外部表面に隣接し、かつこれと接触している。集電体は、セル放電中に発生した電子を外部回路に接続し、有用な働きをすることを可能にする。陽極及び陰極フロープレート50及び52は、それぞれ第1の表面50a及び52aを含み、それぞれ集電体60及び62と電気的に連通する。2つ以上のセルを含むセル積層体において、内部の陽極及び陰極フロープレートはバイポーラプレートであってもよく、陽極及び陰極エンドプレートすなわちモノポーラプレートであるセル積層体の外部の2つのプレートを伴う。機能しているレドックスフロー電池又は電気化学セルは、陽極液、陽極液リザーバ、及び陽極半セルに入る陽極液の流れを促進するための対応する流体分配システム(配管及び少なくとも1つ以上のポンプ)、並びに陰極液、陰極液リザーバ、及び陰極半セルに入る陰極液の流れを促進するための対応する流体分配システムも含む(図1には示さず)。通常はポンプが使用されるが、重力供給システムを使用してもよい。放電の際に、陽極液中のレドックス活性種、例えばカチオンが酸化され、対応する電子が外部回路を流れ抜け、陰極にロードされ、ここでこれらが陰極液中のレドックス活性種を還元する。電気化学的酸化及び還元用のレドックス活性種が陽極液及び陰極液中に含有されるために、レドックスフローセル及び電池は、それらのエネルギーを電気化学セルの主本体の外側に、すなわち陽極液中に保存することができるという特有の特徴を有する。蓄積容量は、主に陽極液及び陰極液の量、並びにこれら溶液中のレドックス活性種の濃度によって制限される。したがって、レドックスフロー電池は、リザーバタンクのサイズ及びレドックス活性種の濃度を適宜増減することによって、例えばウィンドファーム及び太陽エネルギープラントに関連付けられた大規模エネルギー蓄積需要のために使用してもよい。レドックスフローセルは、また、その蓄積容量がその電力に依存しないという利点を有する。レドックスフロー電池又はセルの電力は、一般に、電池内の膜電極アセンブリ、並びにその対応するフロープレート(全体で「積層体」と呼ばれる場合がある)のサイズ、電力密度(電流密度に電圧を乗算したもの)、及び数によって決定される。更に、レドックスフロー電池が電力供給網用途に設計されるために、電圧は高くなければならない。しかしながら、単一レドックスフロー電気化学セルの電圧は、一般的には、4ボルト未満である(セルを構成する半セル反応の電位差)。したがって、実用性を有するのに十分に大きい電圧を発生させるために数百個のセルを連続して接続する必要があり、セル又は電池のコストのうち相当な量が、個々のセルを作る構成要素のコストに関連する。
液体フローセル又は液体フロー電池の電極は、通常、多孔質材料から作製される。多孔質電極材料は、酸化/還元反応を発生させるためのより大きい表面積をもたらす。多孔質電極は、炭素繊維ベースの紙、フェルト及び布を含み得る。多孔質電極を使用する場合、電解質が電極の本体に浸透し、反応のために更なる表面積を利用することができ、電極の単位体積あたりのエネルギー生成率が増加する。また、陽極液及び陰極液の一方又は両方が水性、すなわち水性液体媒体を含み得ることから、多孔質電極の本体への陽極液及び陰極液の浸透を促進するために、電極が親水性表面を有する必要がある場合がある。レドックスフロー電極、特に炭素繊維ベースの電極の親水性を高めるために、表面処理を使用することが多い。しかし、各セルは2つの電極を必要とし、多くのセルが液体フロー電池に使用され得るので、電極は、例えばレドックスフローセル及び/又はレドックスフロー電池などの液体フロー電池など、液体フロー電気化学セルの高価な構成要素となり得る。炭素繊維ベースの電極は、銅及びアルミニウムなど従来の電極材料よりも単価が高くなる場合がある。炭素電極の表面処理は、追加のプロセスステップ及び装備要件を付加し、コストを更に増加させる。更に、フローセル又はフロー電池の各層、例えば各電極などは、作製プロセス中の製造時間及び組み立てコストを増加させる。全体的に、液体フローセル及び液体フロー電池の作製に有用な電極材料の材料、プロセス及び/又は組み立てコストを低減する必要がある。
本開示の実施形態において、液体フローセル又は半セル、例えば陽極半セル及び/又は陰極半セルの従来の固定多孔質電極は、コアシェル微粒子と置き換えてもよく、コアシェル微粒子のシェルの少なくとも一部は導電性金属を含む。コアシェル微粒子は、陽極溶液又は陰極溶液のうちの少なくとも1つに含まれ、どの半セルに含まれているかに応じて、対応する陽極又は陰極として機能する。コアシェル微粒子の導電性金属としては従来の金属を用いることができ、フローセル又はフロー電池のコストを低減することができる。コアシェル微粒子は、レドックス活性種の導電性、並びに酸化及び還元反応に利用可能な面積を最大にするために、大きい表面−体積比を有することができる。これは、非常に薄い微粒子、例えば薄片、及び/又は微小な球状若しくは長球状の微粒子を用いることによって実現され得る。大きい表面−体積比を有するコアシェル微粒子を使用することで、液体フローセル又は液体フロー電池の充放電速度の向上をもたらすことができる。
従来の固体金属微粒子を、陽極及び/又は陰極微粒子として使用することの潜在的な1つの問題は、特に、陽極液及び陰極液がセル又は電池を流れ抜けないとき、又は陽極液及び陰極液が対応する貯蔵タンクに含有されて、流速が動作中でさえ低いときに、陽極液及び陰極液の電解質に対する微粒子の高い密度のために微粒子が電解質中で沈降して、電解質中で均一に分散しなくなることである。低密度の微粒子を陽極及び/又は陰極微粒子として使用することの別の潜在的な問題は、微粒子が電解質中で浮かび、電解質全体で均一に分散しなくなり得ることである。これらの問題を回避するために、コアシェル微粒子を使用することによって、微粒子の密度が陽極液又は陰極液の電解質の密度と同等又は同じになるように、微粒子の密度を変更することが可能となる。コアシェル微粒子の密度は、コア及びシェルの両方を構成する材料の選択(通常、異なる密度に選定される)、並びに、コアシェル微粒子に使用されるコア及びシェルの質量又は体積などの量によって変化し得る。コアシェル微粒子の密度は、次式に従って変化させてもよい。
Dp=(Mc+Ms)/(Vc+Vs)=(VcDc+VsDs)/(Vp)
式中、
Dp:コアシェル微粒子の密度(例えば、g/cm単位)
Dc:コアシェル微粒子のコアの密度(例えば、g/cm単位)
Ds:コアシェル微粒子のシェルの密度(例えば、g/cm単位)
Mc:コアシェル微粒子のコアの質量(例えば、g単位)
Ms:コアシェル微粒子のシェルの質量(例えば、g単位)
Vc:コアシェル微粒子のコアの体積(例えば、cm単位)
Vs:コアシェル微粒子のシェルの体積(例えば、cm単位)
Vp:コアシェル微粒子のシェルの体積(例えば、cm単位)
Vp=Vc+Vs
コアシェル微粒子の密度が陽極液又は陰極液の電解質の密度に近づくにしたがって、微粒子はより中立的に浮揚し、電解質中に沈降する(コアシェル微粒子の密度が陽極液又は陰極液の電解質の密度より大きい場合)か、又は電解質中に浮遊する(コアシェル微粒子の密度が陽極液又は陰極液の電解質の密度未満の場合)傾向が小さくなる。電解質中に沈降する微粒子、又は電解質中に浮遊する微粒子といったこれらの課題は、コアシェル微粒子を使用することによって解決し得る。コアシェル微粒子は、陽極液及び/又は陰極液の電解質の密度と同様又は同一となるように調整されている。本開示のコアシェル微粒子は概ね、金属などのより高い密度のシェルとの組み合わせに使用する、固体ポリマー粒子又はセラミックバブルなどのより低い密度のコアを有し、微粒子が含有されることになる電解質の密度と同様の密度を実現する。
本開示は、液体フロー電池の電極溶液を提供する。この電極溶液は、i)液体媒体及び少なくとも1つのレドックス活性種を含み、密度Deを有する電解質と、ii)コア、シェル、及び密度Dpを有し、シェルの少なくとも一部が導電性の第1の金属を含む、コアシェル微粒子と、を含み、少なくとも1つのレドックス活性種の第1のレドックス活性種と、導電性の第1の金属とは異なる要素である。いくつかの実施形態において、コアシェル微粒子の密度Dpは、0.8De以上1.2De以下(0.8De≦Dp≦1.2De)、0.9De以上1.1De以下(0.9De≦Dp≦1.1De)、0.95De以上1.05De以下(0.95De≦Dp≦1.05De)、又は更には0.97De以上1.03De以下(0.97De≦Dp≦1.03De)であってよい。電解質の密度De、及びコアシェル微粒子の密度Dpは、当技術分野の公知の技術で決定することができる。
いくつかの実施形態において、コアシェル微粒子の導電性の第1の金属は、銀、銅、金、アルミニウム、マグネシウム、モリブデン、イリジウム、タングステン、亜鉛、鉛、コバルト、ニッケル、マンガン、ルテニウム、リチウム、鉄、錫、白金、パラジウム、タンタル、クロム、アンチモン、バナジウム、チタン、ジルコニウム、ビスマス、インジウム、ガリウム、及びセリウムのうちの少なくとも1つである。いくつかの実施形態において、少なくとも1つのレドックス活性種のうちの第1のレドックス活性種は、第2の金属を含む。第1のレドックス活性種の第2の金属は、銀、銅、金、アルミニウム、マグネシウム、イリジウム、亜鉛、鉛、コバルト、ニッケル、マンガン、ルテニウム、リチウム、鉄、錫、白金、パラジウム、クロム、アンチモン、バナジウム、チタン、ジルコニウム、ビスマス、インジウム、及びセリウムのうちの少なくとも1つであってもよい。いくつかの実施形態において、コアシェル微粒子は、金属化セラミック粒子、金属化セラミックバブル、金属化薄片セラミック、金属化セラミックロッド、金属化ポリマー粒子、金属化ポリマーバブル、金属化薄片ポリマー、及び金属化ポリマーロッドのうちの少なくとも1つを含む。いくつかの実施形態において、電解質の液体媒体は水性液体媒体であってもよく、他の実施形態において、電解質の液体媒体は非水性液体媒体であってもよい。いくつかの実施形態において、電解質は、少なくとも1つのレドックス活性種の化学組成とは異なる化学組成を有する、少なくとも部分的に溶解する塩を更に含む。いくつかの実施形態において、少なくとも1つのレドックス活性種の第1のレドックス活性種、及びコアシェル微粒子の導電性の第1の金属の各々は、高酸化状態及び低酸化状態を有し、高酸化状態にある第1のレドックス活性種の還元電位は、高酸化状態にある導電性の第1の金属の還元電位未満である。いくつかの実施形態において、少なくとも1つのレドックス活性種の第1のレドックス活性種、及びコアシェル微粒子の導電性の第1の金属の各々は、高酸化状態及び低酸化状態を有し、高酸化状態にある第1のレドックス活性種の還元電位は、高酸化状態にある導電性の第1の金属の還元電位よりも大きい。いくつかの実施形態において、第1のレドックス活性種の低酸化状態はゼロであってよく、他の実施形態において、第1のレドックス活性種の低酸化状態はゼロよりも大きくてもよい。いくつかの実施形態において、第1のレドックス活性種及び/又は導電性の第1の金属の低酸化状態は、0、1+、2+、又は3+であってよい。いくつかの実施形態において、第1のレドックス活性種及び/又は導電性の第1の金属の高酸化状態は、1+、2+、3+、4+、又は5+であってよい。いくつかの実施形態において、コアは、少なくとも1つの誘電性材料を含む。いくつかの実施形態において、コアは、ポリマー粒子、ポリマーバブル、ポリマーロッド、薄片ポリマー、セラミック粒子、セラミックバブル、セラミックロッド、及び薄片セラミックのうちの少なくとも1つを含む。いくつかの実施形態において、コアシェル微粒子の最大寸法は、約0.05ミクロン〜約1000ミクロン、又は更には約0.05ミクロン〜約250ミクロンである。コアシェル微粒子の最大寸法は、コアシェル微粒子の長さと見なすことができる。
本開示において、コアシェル微粒子は、例えば内部部分のコアと、例えば外部部分のシェルとを含む。いくつかの実施形態において、コアシェル微粒子のコアは、化学組成及び形態のうちの少なくとも1つが、シェルとは異なる。いくつかの実施形態において、コアシェル微粒子のコアの化学組成が、シェルの化学組成とは異なる。いくつかの実施形態において、コアシェル微粒子のコアの形態が、シェルの形態とは異なる。いくつかの実施形態において、コアシェル微粒子のコアは、化学組成及び形態が、シェルの化学組成及び形態とは異なる。図2Aは、本開示の例示的な一実施形態による、例示的なコアシェル微粒子200aの概略断面図である。コアシェル微粒子200aは、コア外面210aを有するコア210、並びに外面220a及び内面220bを有するシェル220を含む。コアシェル微粒子の最外層は、コアシェル微粒子のシェルであると見なされる。微粒子のコアは、複数層すなわち多層コアであってもよい。
図2Bは、本開示の例示的な一実施形態による、例示的なコアシェル微粒子200bの概略断面図である。コアシェル微粒子200bは、外面210aを有する二重層コアなどの多層コア210と、外面220a及び内面220bを有するシェル220とを含む。コア210は、コア外面210a’及びコア内面210b’を有する第1のコア層210’と、コア外面210a’’を有する第2のコア層210’’とを含む。多層コアにおけるコア層の数は特に限定されない。多層コアの密度は、直接計測してもよく、又はコアの各層を構成する材料の質量及び体積に基づいて計算してもよい。いくつかの実施形態において、多層コアは、少なくとも2つのコア層、少なくとも3つのコア層、又は更には少なくとも4つのコア層を含む。
図2A及び図2Bに示すように、シェル220はコア210を完全にカプセル化する。例えばシェル220は、コア210のコア外面210aを完全にカプセル化する。しかし、これは必要条件ではなく、シェル220はコア210を部分的にのみにカプセル化してもよい。例えばシェル220は、コア210の外面210aを部分的にのみカプセル化してもよい(図2Aでは示さず)。いくつかの実施形態において、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、又は更には少なくとも約100%のコア外面210aが、シェル220によってカプセル化される。一般的に、シェル内面220bは、コア外面210aと接触することになる。
いくつかの実施形態において、コア210は中実微粒子、例えば中実セラミック粒子又は中実ポリマー粒子であってよい。コアが多層コアである場合、コアの各層は固体、例えば固体セラミック、固体ポリマー、又はそれらの組み合わせであってよく、コアは中実微粒子であってもよい。いくつかの実施形態において、コア又は多層コアの内部領域は、人工的な空隙に置き換えてもよい。人工的な空隙は、材料中に存在するように特に設計された空隙である。例えば、図2Bの第2のコア層210’’は、例えばコア210がセラミックバブル又はポリマーバブルである場合に見られるような、人工的な空隙に置き換えてもよい。人工的な空隙はガスを含んでもよい。いくつかの実施形態において、コアは複数の人工的な空隙も含み得る。例えばコアは連続気泡発泡体又は独立気泡発泡体であってもよい。いくつかの実施形態において、コアの人工的な空隙の体積は、約95体積%未満、約90体積%未満、約80体積%未満、約70体積%未満、約60体積%未満、約50体積%未満、約40体積%未満、約30体積%未満、約25体積%未満、約20体積%未満、約15体積%未満、約10体積%未満、約5体積%未満、又は更には約3体積%未満である。いくつかの実施形態において、コアは人工的な空隙を実質的に含まず、すなわち人工的な空隙の体積は約0体積%である。この場合、コアは中実コアと見なされる。いくつかの実施形態において、コアシェル微粒子の人工的な空隙の体積は、約90体積%未満、約80体積%未満、約70体積%未満、約60体積%未満、約50体積%未満、約40体積%未満、約30体積%未満、約25体積%未満、約20体積%未満、約15体積%未満、約10体積%未満、約5体積%未満、又は更には約3体積%未満である。いくつかの実施形態において、コアシェル微粒子は人工的な空隙を実質的に含まず、すなわちコアシェル微粒子の人工的な空隙の体積は約0体積%である。この場合、コアシェル微粒子は中実なコアシェル微粒子であると見なされる。いくつかの実施形態において、コア及びコアシェル微粒子は非人工的な空隙、すなわちコア及びコアシェル微粒子の作製に関連付けられた空隙の少量の体積割合であるが、意図的にコア又はコアシェル微粒子に組み込まれたものではない空隙を含有し得る。コア又はコアシェル微粒子のうちのいずれかの中の非人工的な空隙の空隙体積は、約5体積%未満、約3体積%未満、約1体積%未満、約0.5体積%未満、又は更には約0体積%であってよい。少なくとも1つの人工的な空隙を含まないコア又はコアシェル微粒子は、中実微粒子、例えば中実粒子と見なされる。
コア又はコアシェル微粒子の形状は、特に限定されない。例えば長球体及び球体などの形状の粒子、例えばプレート状の形状の薄片、及びロッド形状のコアシェル微粒子は、電極溶液の粘度を調整しながら大きい表面積をもたらすために有用であり得る。一般的に、コアシェル微粒子が溶液の粘度に及ぼす効果は、その最長寸法に依存するので、本開示の電極溶液の粘度は、コアシェル微粒子の形状の選択に基づいて改変され得る。
粒子形状の微粒子は、一般的に、長さ対幅のアスペクト比及び長さ対厚さのアスペクト比が共に約1〜約5である微粒子を含む。球形状の微粒子は、長さ対幅のアスペクト比及び長さ対厚さのアスペクト比が共に1となる。粒子は、球形状を含む長球形状であってもよい。
薄片状の微粒子は、一般的に、長さ及び幅の各々が薄片の厚さよりも大幅に大きい微粒子を含む。薄片は、長さ対厚さのアスペクト比及び幅対厚さのアスペクト比の各々が、約5よりも大きい微粒子を含む。薄片の長さ対厚さ、及び幅対厚さのアスペクト比に関する特定の上限はない。薄片の長さ対厚さ、及び幅対厚さのアスペクト比は共に、約6〜約1000、約6〜約500、約6〜約100、約6〜約50、約6〜約25、約10〜約1000、約10〜約500、10〜約150、10〜約100、又は更には約10〜約50であってもよい。薄片は血小板の形状であってもよい。
ロッド形状の微粒子は、一般的に、長さ対幅、及び長さ対厚さのアスペクト比が共に約5より大きく、幅対厚さのアスペクト比が約5未満かつ約1より大きい微粒子を含む。円形の形状である断面積を有するロッドの場合、幅及び厚さは同一であり、円形断面の直径に等しくなる。ロッド形状の微粒子の、長さ対幅、及び長さ対厚さのアスペクト比には特定の上限はない。ロッドの長さ対厚さ、及び長さ対幅のアスペクト比は共に、約5〜約500、約5〜約250、約5〜約100、約5〜約50、約10〜約500、約10〜約250、約10〜約100、約10〜約50、20〜約500、20〜約250、20〜約100、又は更には約20〜約50であってよい。いくつかの実施形態において、ロッドの厚さと幅とは、同一であってもよい。
コアシェル微粒子の寸法は、使用されることになる液体フローセル及び液体フロー電池の寸法に関する以外、特に限定されない。いくつかの実施形態において、コアシェル微粒子の最大寸法、例えば長さは、約0.01ミクロン〜約2000ミクロン、約0.01ミクロン〜約1000ミクロン、約0.01ミクロン〜約750ミクロン、約0.01ミクロン〜約500ミクロン、約0.01ミクロン〜約250ミクロン、約0.01ミクロン〜約150ミクロン、約0.01ミクロン〜約100ミクロン、約0.05ミクロン〜約2000ミクロン、約0.05ミクロン〜約1000ミクロン、約0.05ミクロン〜約750ミクロン、約0.05ミクロン〜約500ミクロン、約0.05ミクロン〜約250ミクロン、約0.05ミクロン〜約150ミクロン、約0.05ミクロン〜約100ミクロン、約0.1ミクロン〜約2000ミクロン、約0.1ミクロン〜約1000ミクロン、約0.1ミクロン〜約750ミクロン、約0.1ミクロン〜約500ミクロン、約0.1ミクロン〜約250ミクロン、約0.1ミクロン〜約150ミクロン、約0.1ミクロン〜約100ミクロン、約0.5ミクロン〜約2000ミクロン、約0.5ミクロン〜約1000ミクロン、約0.5ミクロン〜約750ミクロン、約0.5ミクロン〜約500ミクロン、約0.5ミクロン〜約250ミクロン、約0.5ミクロン〜約150ミクロン、約0.5ミクロン〜約100ミクロン、約5ミクロン〜約2000ミクロン、約5ミクロン〜約1000ミクロン、約5ミクロン〜約750ミクロン、約5ミクロン〜約500ミクロン、約5ミクロン〜約250ミクロン、約5ミクロン〜約150ミクロン、又は更には約5ミクロン〜約100ミクロンである。
コアシェル微粒子の粒径分布は特に限定されない。いくつかの実施形態において、粒径分布は狭く、分布中の多くの粒子は同様のサイズを有する。同様のサイズを有する粒子は、同様のシェル厚さを有し得る。これは、酸化反応を介して、粒子を金属シェルから一様に剥離させることを可能にし、及び/又は、還元反応を介して金属を一様に被せることができ、セル及び電池の性能を向上させ得る。粒子の集合における粒径分布の1つの尺度は、D90/D50比である。D50は、分布の粒子の半分すなわち50%がこの径値を下回る、粒子分布の径である。D90は、分布の粒子の90%がこの径値を下回る、粒子分布の径である。いくつかの実施形態において、D90/D50は、約1.0〜約3.0、約1.0〜約2.0、約1.0〜約1.8、約1.0〜約1.6、約1.0〜約1.4、約1.0〜約1.2、約1.05〜約3.0、約1.05〜約2.0、約1.05〜約1.8、約1.05〜約1.6、約1.05〜約1.4、約1.05〜約1.2、約1.1〜約3.0、約1.1〜約2.0、約1.1〜約1.8、約1.1〜約1.6、約1.1〜約1.4、又は更には約1.1〜約1.2であってよい。D50及びD90の値を含む粒径及び粒径分布は、例えば、光散乱のように、当技術分野で公知である技術によって測定することができる。
コアシェル微粒子の密度Dpは、コア及びシェルに使用される材料のタイプ及び量、並びに1つ以上の人工的な空隙を含むかどうかによって決定される。いくつかの実施形態において、コアシェル微粒子の密度は、約0.3g/cm〜約2.0g/cm、約0.6g/cm〜約2.0g/cm、約0.65g/cm〜約2.0g/cm、約0.70g/cm〜約2.0g/cm、約0.75g/cm〜約2.0g/cm、約0.80g/cm〜約2.0g/cm、約0.85g/cm〜約2.0g/cm、約0.90g/cm〜約2.0g/cm、約0.3g/cm〜約1.8g/cm、約0.6g/cm〜約1.8g/cm、約0.65g/cm〜約1.8g/cm、約0.70g/cm〜約1.8g/cm、約0.75g/cm〜約1.8g/cm、約0.80g/cm〜約1.8g/cm、約0.85g/cm〜約1.8g/cm、約0.90g/cm〜約1.8g/cm、約0.3g/cm〜約1.6g/cm、約0.6g/cm〜約1.6g/cm、約0.65g/cm〜約1.6g/cm、約0.70g/cm〜約1.6g/cm、約0.75g/cm〜約1.6g/cm、約0.80g/cm〜約1.6g/cm、約0.85g/cm〜約1.6g/cm、約0.90g/cm〜約1.6g/cm、約0.3g/cm〜約1.4g/cm、約0.6g/cm〜約1.4g/cm、約0.65g/cm〜約1.4g/cm、約0.70g/cm〜約1.4g/cm、約0.75g/cm〜約1.4g/cm、約0.80g/cm〜約1.4g/cm、約0.85g/cm〜約1.4g/cm、約0.90g/cm〜約1.4g/cm、約0.3g/cm〜約1.2g/cm、約0.6g/cm〜約1.2g/cm、約0.65g/cm〜約1.2g/cm、約0.70g/cm〜約1.2g/cm、約0.75g/cm〜約1.2g/cm、約0.80g/cm〜約1.2g/cm、約0.85g/cm〜約1.2g/cm、又は更には約0.90g/cm〜約1.2g/cmである。
コアシェル微粒子のシェルは、導電性金属を含む。いくつかの実施形態において、コアシェル微粒子のシェルは、限定ではないが、銀、銅、金、アルミニウム、カルシウム、ベリリウム、マグネシウム、モリブデン、イリジウム、タングステン、亜鉛、鉛、コバルト、ニッケル、マンガン、ルテニウム、リチウム、鉄、錫、白金、パラジウム、タンタル、クロム、アンチモン、バナジウム、チタン、ジルコニウム、ビスマス、インジウム、ガリウム、バリウム、セリウム、カドミウム、及びカリウムのうちの少なくとも1つを含む。金属の組み合わせを用いてもよい。コアシェル微粒子のシェルは、金属合金であってもよい。いくつかの実施形態において、コアシェル微粒子は、開示した金属のうちの少なくとも2つの合金である。
コアシェル微粒子のコアは、導電性金属のような金属、例えばセラミック又はポリマーのような誘電体のうちの、少なくとも一方を含むことができる。いくつかの実施形態において、コアは、セラミック及びポリマーのうちの少なくとも一方を含む。コアには金属の組み合わせを用いてもよく、コアには誘電体を組み合わせてもよく、コアには金属と誘電体との組み合わせを用いてもよい。コアは、コアシェル微粒子のシェルのために上記で開示した金属を含むことができる。いくつかの実施形態において、コアは金属を実質的に含まない。実質的に含まないということは、コアが、約0重量%〜約5重量%、約0重量%〜約3重量%、約0重量%〜約2重量%、約0重量%〜約1重量%、約0重量%〜約0.5重量%、又は更には約0重量%〜約0.1重量%の金属を含有することを意味する。
コアはポリマーを含むことができる。コアは、熱可塑性物質及び熱硬化性物質のうちの少なくとも一方を含み得る。コアは、当技術分野で公知であるポリマーを含み得る。コアは、限定ではないが、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリウレタン、ユリアホルムアルデヒド樹脂、メラミン樹脂、ポリエステル、ポリアミド、ポリエーテル、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリスルホン、ポリフェニレンオキシド、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、例えばポリエチレン及びポリプロピレンなどのポリオレフィン、例えばスチレン−ブタジエン−スチレンなどのスチレン並びにスチレン系ランダムコポリマー及びブロックコポリマー、ポリ塩化ビニル、並びに、例えばポリフッ化ビニリデン及びポリテトラフルオロエチレンなどのフッ素化ポリマー類、のうちの少なくとも1つを含んでよい。コアは、ポリマー複合体及びポリマーブレンドなど、異なるポリマーの組み合わせを含み得る。
コアはセラミックを含み得る。セラミックスとして、例えば、酸化ケイ素(ガラス及びドープガラス)、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、及び酸化チタンなどの金属酸化物と、炭化ホウ素及び炭化チタンなどの炭化物と、窒化ホウ素などの窒化物とを挙げることができるが、これらに限定されない。
いくつかの実施形態において、コアは、セラミック粒子、セラミックバブル、薄片セラミック、セラミックロッド、ポリマー粒子、ポリマーバブル、薄片ポリマー、及びポリマーロッドのうちの少なくとも1つを含む。いくつかの実施形態において、コアシェル微粒子は、金属化セラミック粒子、金属化セラミックバブル、金属化薄片セラミック、金属化セラミックロッド、金属化ポリマー粒子、金属化ポリマーバブル、金属化薄片ポリマー、及び金属化ポリマーロッドのうちの少なくとも1つを含み、組み合わせを用いてもよい。コアを金属化するために使用する金属は、上記で開示した、シェルについて説明した導電性金属のうちの少なくとも1つを含んでよい。コアの金属化は、電気めっき、化学的蒸着、物理的蒸着を含む、当技術分野で公知の技術によって実行することができるが、これらに限定されない。コアを金属化する1つの好適な方法は、マグネトロンスパッタを含む物理的蒸着を用いることである。有用なコアシェル微粒子、及びコアシェル微粒子を作製するための技術は、例えば、その全体が本明細書に参照として組み込まれている、米国特許第4,612,242号、及び同第7,727,931号で開示されている。
電極溶液中のコアシェル微粒子の量は、特に限定されない。電極溶液中のコアシェル微粒子の量は、約5体積%〜約70体積%、約5体積%〜約60体積%、約5体積%〜約50体積%、約5体積%〜約40体積%、約5体積%〜約30体積%、約10体積%〜約70体積%、約10体積%〜約60体積%、約10体積%〜約50体積%、約10体積%〜約40体積%、約10体積%〜約30体積%、約15体積%〜約70体積%、約15体積%〜約60体積%、約15体積%〜約50体積%、約15体積%〜約40体積%、約15体積%〜約30体積%、約20体積%〜約70体積%、約20体積%〜約60体積%、約20体積%〜約50体積%、約20体積%〜約40体積%、又は更には約20体積%〜約30体積%であってよい。
電極溶液の電解質は、液体媒体及び少なくとも1つのレドックス活性種を含む。電極溶液の電解質は、当技術分野、特に液体レドックスフロー電池などの液体フロー電池の技術分野で公知である、任意の電解質を含むことができる。電解質の液体媒体は、水性液体媒体又は非水性液体媒体であってもよい。水性液体媒体の一部として若しくは非水性液体媒体として有用な溶媒、又は溶媒の部分は、限定ではないが、アルコール(例えばメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、イソブチルアルコール)、エーテル(例えばクラウンエーテル、THF、エチルエーテル)、ケトン(例えばアセトン、メチルエチルケトン、メチルn−プロピルケトン、メチルイソブチルケトン、メチルイソアミルケトン)、エステル(例えば酢酸エチル、n−酢酸ブチル)、カーボネート(例えば炭酸プロピレン)、ニトリル(例えばアセトニトリル)、アミン(例えばエチレンジアミン、プロピルアミン)、アミド(例えばジメチルアセトアミド、メタンアミド、n−メチルホルムアミド、n−エチルホルムアミド、n,n−ジメチルホルムアミド、n,n−ジエチルホルムアミド)、スルホキシド(例えばジメチルスルホキシド)、ピロリドン(例えばn−メチル−2−ピロリドン)、イミダゾリドン(例えば1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン)、ピリジン、ハロゲン化溶媒(例えばジクロロメタン、二塩化エチレン)、有機酸(例えば酢酸)、及び無機酸(例えば硫酸、硝酸及びリン酸)を含む無機酸、のうちの少なくとも1つを含む。溶媒の組み合わせを水性液体媒体及び非水性液体媒体中で使用してもよい。いくつかの実施形態において、水性液体媒体は、少なくとも40重量%の水、少なくとも50重量%の水、少なくとも60重量%の水、少なくとも70重量%の水、少なくとも80重量%の水、少なくとも90重量%の水、少なくとも95重量%の水、少なくとも99重量%の水、又は更には100重量%の水を含む。いくつかの実施形態において、非水性液体媒体は、60重量%より多い溶媒、70重量%より多い溶媒、80重量%より多い溶媒、90重量%より多い溶媒、95重量%より多い溶媒、99重量%より多い溶媒、又は更には約100重量%の溶媒を含む。
電解質の少なくとも1つのレドックス活性種は、当技術分野、特に液体レドックスフロー電池などの液体フロー電池の技術分野で公知である、任意のレドックス活性種を含み得る。少なくとも1つのレドックス活性種は、有機であっても無機であってよいが、無機が好ましい。レドックス反応種は、その標準的な還元電位によって分類することができる。レドックス活性種の標準還元電位は、例えば、CRC Press社の「CRC Handbook of Chemistry and Physics」96版、又はCRC Press社の「CRC Handbook of Chemistry and Physics」76版における、「Electrochemical Series」の説明において見出すことができる。いくつかの実施形態において、少なくとも1つのレドックス活性種は、金属、例えば第2の金属を含む。いくつかの実施形態において、レドックス活性種の第2の金属は遷移金属である。いくつかの実施形態において、レドックス活性種の第2の金属は、少なくとも2つの正の酸化状態を有する遷移金属、例えば2+又は3+の酸化状態のいずれかで有り得る銅である。いくつかの実施形態において、第1のレドックス活性種の第2の金属は、銀、銅、金、アルミニウム、マグネシウム、イリジウム、亜鉛、鉛、コバルト、ニッケル、マンガン、ルテニウム、リチウム、鉄、錫、白金、パラジウム、クロム、アンチモン、バナジウム、チタン、ジルコニウム、ビスマス、インジウム、及びセリウムのうちの少なくとも1つであってもよい。レドックス活性種は、最初に塩の形態であってもよい。液体媒体に加えられた塩は、次に少なくとも一部が溶解して、液体媒体の中で、レドックス活性種をイオンとして遊離させることができる。レドックス活性種を含む塩は、液体媒体中で少なくとも部分的に溶解したときに、液体媒体の導電性を増加させるイオンを形成することによって、電解質を形成することができる。いくつかの実施形態において、レドックス活性種は液体媒体の中で、少なくとも約50重量%、少なくとも約60重量%、少なくとも約70重量%、少なくとも約80重量%、少なくとも約90重量%、少なくとも約95重量%、少なくとも約98重量%、又は更には100重量%溶解する。
レドックス活性種は、レドックスフロー電池化学の技術分野で公知のものであってよい。本開示のいくつかの実施形態において、少なくとも1つのレドックス活性種は、例えば、V3+/V2+硫酸塩溶液が負の電解質(「陽極液」)として機能し、V5+/V4+硫酸塩溶液が正の電解質(「陰極液」)として機能するバナジウムレドックスフロー電池(VRFB)と関連付けられてよい。バナジウムはレドックス活性種である。しかしながら、他のレドックス化学が想定され、本開示の範囲内であり、V2+/V3+対Br/ClBr、Br/Br対S/S2−、Br/Br対Zn2+/Zn、Ce4+/Ce3+対V2+/V3+、Fe3+/Fe2+対Br/Br、Mn2+/Mn3+対Br/Br、Fe3+/Fe2+対Ti2+/Ti4+及びCr3+/Cr2+の酸性/塩基性化学が含まれるが、これらに限定されないことを理解するべきである。液体フロー電池に有用である、他の化学及び関連したレドックス活性種は、例えば米国特許出願公開第2014/0028260号、同第2014/0099569号、及び同第2014/0193687号で開示されている配位化学と、例えば米国特許出願公開第2014/370403号、及び特許協力条約下で国際出願公開されたWO2014/052682号で開示されている有機物複合体とを含み、これらは全て本明細書に参照として組み込まれている。
電解質中の少なくとも1つのレドックス活性種の濃度は特に限定されない。電解質中の少なくとも1つのレドックス活性種の濃度は、約0.05モル/リットル(M)〜約5M、約0.05M〜約4M、約0.05M〜約3、約0.05M〜約2M、約0.05M〜約1M、約0.1M〜約5M、約0.1M〜約4M、約0.1M〜約3、約0.1M〜約2M、約0.1M〜約1M、約0.2M〜約5M、約0.2M〜約4M、約0.2M〜約3M、約0.2M〜約2M、約0.2M〜約1M、約0.5M〜約5M、約0.5M〜約4M、約0.5M〜約3、約0.5M〜約2M、又は更には約0.5M〜約1Mであってよい。
電極溶液中の少なくとも1つのレドックス活性種の濃度は、特に限定されない。電解溶液中の少なくとも1つのレドックス活性種の濃度は、約0.02M〜約5M、約0.02M〜約4M、約0.02M〜約3、約0.02M〜約2M、約0.02M〜約1M、約0.05M〜約5M、約0.05M〜約4M、約0.05M〜約3、約0.05M〜約2M、約0.05M〜約1M、約0.1M〜約5M、約0.1M〜約4M、約0.1M〜約3、約0.1M〜約2M、約0.1M〜約1M、約0.2M〜約5M、約0.2M〜約4M、約0.2M〜約3、約0.2M〜約2M、約0.2M〜約1M、約0.5M〜約5M、約0.5M〜約4M、約0.5M〜約3、約0.5M〜約2M、又は更には約0.5M〜約1Mであってよい。
電解質は、少なくとも1つのレドックス活性種を含まず、少なくとも部分的に溶解する塩を更に含有してもよい。塩は通常はイオン種を含み、イオン種は一旦電解質の液体媒体中に溶解すると、電解質の電気伝導率を増加させる。しかし、塩の構成成分は、電解質の少なくとも1つのレドックス活性種に対してレドックス活性でなくてもよく、又は電解質の少なくとも1つのレドックス活性種よりも低いレドックス活性を有してもよい。少なくとも1つのレドックス活性種に対する、塩のイオン構成成分のレドックス活性は、対応する標準還元電位から、及び陽極半セル又は陰極半セルのいずれの一部になるかによって決定することができる。
電解質は、粘度調整剤、粒子安定剤、界面活性剤、キレート剤、媒介物質、及びそれらの組み合わせを含む、当技術分野で公知である他の添加剤を含有し得るが、これらに限定されない。
いくつかの実施形態において、電解質は、コアシェル微粒子を除く不溶性化合物を実質的に含まない。不溶性化合物は、意図的に加えられる場合もあり、又は電解質を製造するために使用される任意の構成成分中の不純物を介して、意図せずに電解質に加えられる場合もある。当技術分野で公知である様々な濾過技術は、大きい割合の不溶性化合物を取り除くことができる。例えば、不溶性化合物の70重量%より多く、80重量%より多く、90重量%より多く、95重量%より多く、又は更には98重量%より多くを、濾過によって取り除くことができる。「実質的に不溶性化合物を含まない」というフレーズは、電解質が、コアシェル微粒子を除く不溶性化合物を、約20重量%未満、約10重量%未満、約5重量%未満、約3重量%未満、約1重量%未満、約0.5重量%未満、又は更には約0.1重量%未満含有することを意味する。
電解質の密度Deは特に限定されない。いくつかの実施形態において、電解質の密度は、約0.6g/cm〜約2.0g/cm、約0.65g/cm〜約2.0g/cm、約0.70g/cm〜約2.0g/cm、約0.75g/cm〜約2.0g/cm、約0.80g/cm〜約2.0g/cm、約0.85g/cm〜約2.0g/cm、約0.90g/cm〜約2.0g/cm、約0.6g/cm〜約1.8g/cm、約0.65g/cm〜約1.8g/cm、約0.70g/cm〜約1.8g/cm、約0.75g/cm〜約1.8g/cm、約0.80g/cm〜約1.8g/cm、約0.85g/cm〜約1.8g/cm、約0.90g/cm〜約1.8g/cm、約0.6g/cm〜約1.6g/cm、約0.65g/cm〜約1.6g/cm、約0.70g/cm〜約1.6g/cm、約0.75g/cm〜約1.6g/cm、約0.80g/cm〜約1.6g/cm、約0.85g/cm〜約1.6g/cm、約0.90g/cm〜約1.6g/cm、約0.6g/cm〜約1.4g/cm、約0.65g/cm〜約1.4g/cm、約0.70g/cm〜約1.4g/cm、約0.75g/cm〜約1.4g/cm、約0.80g/cm〜約1.4g/cm、約0.85g/cm〜約1.4g/cm、約0.90g/cm〜約1.4g/cm、約0.6g/cm〜約1.2g/cm、約0.65g/cm〜約1.2g/cm、約0.70g/cm〜約1.2g/cm、約0.75g/cm〜約1.2g/cm、約0.80g/cm〜約1.2g/cm、約0.85g/cm〜約1.2g/cm、又は更には約0.90g/cm〜約1.2g/cmである。
本開示の電極溶液は、少なくとも1つのレドックス活性種及びコアシェル微粒子を液体媒体に添加し、従来の混合及び/又は当技術分野で公知である分散技術を用いて、溶液を混合することによって調製することができる。少なくとも1つのレドックス活性種及びコアシェル微粒子の、液体媒体への添加順序は、特に限定されない。いくつかの実施形態において、少なくとも1つのレドックス活性種が液体媒体に添加され、液体媒体が混合された後、コアシェル微粒子が液体媒体に添加され、次いで追加混合される。いくつかの実施形態において、コアシェル微粒子が液体媒体に添加され、液体媒体が混合された後、少なくとも1つのレドックス活性種が液体媒体に添加され、次いで追加混合される。いくつかの実施形態において、コアシェル微粒子及び少なくとも1つのレドックス活性種が液体媒体に添加され、液体媒体が混合される。電極溶液の調整プロセスの任意の時点で追加の添加剤を液体媒体に加えて、その後混合してもよい。いくつかの実施形態において、コアシェル微粒子を液体媒体に添加する前に、追加の添加剤を加えて液体媒体に混合してもよい。
前述したように、電極溶液内のコアシェル微粒子の分散及び/又は分散安定性の向上は、コアシェル微粒子の密度Dp、及び/又は電解質の密度Deを工学設計して、同様若しくは同一にすることによって、実現することができる。これは、コアシェル微粒子のコア及びシェルに使用する材料のタイプ及び量の選択を介して、並びに/又は電解質に使用する材料のタイプ及び量の選択を介して達成することができる。いくつかの実施形態において、コアシェル微粒子は、約2.0g/cm未満の密度のコアと、及び約2.5g/cmより大きい密度で導電性の第1の金属を有するシェルとを含む。いくつかの実施形態において、コアの密度は、約0.02g/cm〜約2.0g/cm、約0.02g/cm〜約1.75g/cm、約0.02g/cm〜約1.5g/cm、約0.02g/cm〜約1.25g/cm、約0.04g/cm〜約2.0g/cm、約0.04g/cm〜約1.75g/cm、約0.04g/cm〜約1.5g/cm、約0.04g/cm〜約1.25g/cm、約0.1g/cm〜約2.0g/cm、約0.1g/cm〜約1.75g/cm、約0.1g/cm〜約1.5g/cm、約0.1g/cm〜約1.25g/cm、約0.2g/cm〜約2.0g/cm、約0.2g/cm〜約1.75g/cm、約0.2g/cm〜約1.5g/cm、約0.2g/cm〜約1.25g/cm、約0.4g/cm〜約2.0g/cm、約0.4g/cm〜約1.75g/cm、約0.4g/cm〜約1.5g/cm、約0.4g/cm〜約1.25g/cm、約0.6g/cm〜約2.0g/cm、約0.6g/cm〜約1.75g/cm、約0.6g/cm〜約1.5g/cm、又は更には約0.6g/cm〜約1.25g/cmであってよく、シェルの密度は、約2.5g/cm〜約24g/cm、約2.5g/cm〜約20g/cm、約2.5g/cm〜約16g/cm、約2.5g/cm〜約12g/cm、約4.0g/cm〜約24g/cm、約4.0g/cm〜約20g/cm、約4.0g/cm〜約16g/cm、約4.0g/cm〜約12g/cm、約5.5g/cm〜約24g/cm、約5.5g/cm〜約20g/cm、約5.5g/cm〜約16g/cm、又は更には約5.5g/cm〜約12g/cmであってよい。
コアシェル微粒子の密度を電解質の密度と一致させ、電極溶液中のコアシェル微粒子の分散及び/又は分散安定性を向上させることに加えて、いくつかの実施形態において、電解質の粘度及び/又は電極溶液の粘度を、電極溶液中のコアシェル微粒子の分散及び/又は分散安定性を向上させるために選択することもできる。より高い粘度は、電解質及び/又は電極溶液中のコアシェル微粒子の分散及び/又は分散安定性を向上させることができる。更に、電解質及び/又は電極溶液はチクソトロピックであってもよい。チクソトロピックな溶液の粘度は、低せん断速度又は低せん断条件下で増加し、高せん断速度又はこのせん断条件下で増加する。これは電極溶液中で望ましい。なぜなら、低せん断の領域、例えば陽極液及び陰極液の貯蔵タンク内では、せん断速度は低く、電極溶液の粘度は実質的に増加し、コアシェル微粒子の分散安定性も増加するからである。高せん断領域、例えばフロープレートのフローチャネル内では、せん断速度が高く、電極溶液の粘度が低くなり、流量が向上する一方で、高せん断速度は、電極溶液中のコアシェル微粒子の分散を維持するのを助ける。
本開示は、電気化学セル、例えば液体フロー電気化学セルとも称され得る液体フローセル、及び液体フロー電池も提供する。液体フロー電池は、1つ以上の電気化学セル、例えば液体フローセルを含み得る。液体フロー電池の各電気化学セルは、陽極半セル及び陰極半セルを含む。本開示は、例えば液体フロー電池などの電池に使用される電気化学セルを提供する。電気化学セルは、本開示の電極溶液のうちのいずれか1つによる第1の電極溶液と、陽極半セルと、陰極半セルと、を含み、陽極半セル及び陰極半セルのうちの少なくとも1つは、固定多孔質電極を含有せず、第1の電極溶液は、固定多孔質電極を含有しない半セルに含有される。いくつかの実施形態において、陽極半セル及び陰極半セルの両方は、固定多孔質電極を含有しない。
いくつかの実施形態において、第1の電極溶液の、少なくとも1つのレドックス活性種の第1のレドックス活性種、及びコアシェル微粒子の導電性の第1の金属の各々は、高酸化状態及び低酸化状態を有し、高酸化状態にある第1のレドックス活性種の還元電位は、高酸化状態にある導電性の第1の金属の還元電位未満であり、コアシェル微粒子の導電性の第1の金属は陽極であり、第1の電極溶液は陽極半セルに含有され、陽極半セルは固定多孔質電極を含有しない。
いくつかの実施形態において、第1の電極溶液の、少なくとも1つのレドックス活性種の第1のレドックス活性種、及びコアシェル微粒子の導電性の第1の金属の各々は、高酸化状態及び低酸化状態を有し、高酸化状態にある第1のレドックス活性種の還元電位は、高酸化状態にある導電性の第1の金属の還元電位より大きく、コアシェル微粒子の導電性の第1の金属は陰極であり、第1の電極溶液は陰極半セルに含有され、陰極半セルは固定多孔質電極を含有しない。
別の実施形態において、本開示は、本開示の電極溶液のうちのいずれか1つによる第1の電極溶液、陽極半セル、及び陰極半セルを含む電気化学セルを提供する。陽極半セル及び陰極半セルのうちの少なくとも1つは、固定多孔質電極を含有せず、第1の電極溶液は、固定多孔質電極を含有しない半セルに含有される。いくつかの実施形態において、第1の電極溶液の、少なくとも1つのレドックス活性種の第1のレドックス活性種、及びコアシェル微粒子の導電性の第1の金属の各々は、高酸化状態及び低酸化状態を有し、高酸化状態にある第1のレドックス活性種の還元電位は、高酸化状態にある導電性の第1の金属の還元電位未満であり、コアシェル微粒子の導電性の第1の金属は陽極であり、第1の電極溶液は陽極半セルに含有され、陽極半セルは固定多孔質電極を含有しない。電気化学セルは、本開示の電極溶液のうちのいずれか1つによる第2の電極溶液を更に含み、第2の電極溶液の、少なくとも1つのレドックス活性種の第1のレドックス活性種、及びコアシェル微粒子の導電性の第1の金属の各々は、高酸化状態及び低酸化状態を有し、高酸化状態にある第1のレドックス活性種の還元電位は、高酸化状態にある導電性の第1の金属の還元電位より大きく、コアシェル微粒子の導電性の第1の金属は陰極であり、第2の電極溶液は陰極半セルに含有され、陰極半セルは固定多孔質電極を含有しない。
更に別の実施形態において、本開示は、本開示の電極溶液のうちのいずれか1つによる第1の電極溶液と、陽極半セルと、陰極半セルと、を含む電気化学セルを提供する。陽極半セル及び陰極半セルのうちの少なくとも1つは固定多孔質電極を含有せず、第1の電極溶液は、固定多孔質電極を含有しない半セルに含有される。第1の電極溶液の、少なくとも1つのレドックス活性種の第1のレドックス活性種、及びコアシェル微粒子の導電性の第1の金属の各々は、高酸化状態及び低酸化状態を有し、高酸化状態にある第1のレドックス活性種の還元電位は、高酸化状態にある導電性の第1の金属の還元電位より大きく、コアシェル微粒子の導電性の第1の金属は陰極であり、第1の電極溶液は陰極半セルに含有され、陰極半セルは固定多孔質電極を含有しない。
電気化学セルは、イオン透過膜を含んでいてもよく、イオン透過膜は、第1の電極溶液を電解質から分離する。電気化学セルは、陽極半セルと陰極半セルとの間に配置されたイオン透過膜を含むことができる。いくつかの実施形態において、イオン透過膜はイオン交換膜である。電気化学セルは、陽極フロープレート及び第1の集電体を含んでもよく、陽極フロープレートは、第1の集電体及び第1の電極溶液、及び/又は陰極フロープレート及び第2の集電体と電気的に連通し、陰極フロープレートは、第1の集電体及び第2の電極溶液と電気的に連通している。いくつかの実施形態においては、電気化学セルは、固定多孔質電極を含有しない。いくつかの実施形態において、固定多孔質電極は、第1主面及び反対側の第2主面を有し、第1主面及び第2主面のうちの少なくとも一方の面積は、少なくとも約1cm、少なくとも約2cm、少なくとも約5cm、少なくとも約10cm、又は更には少なくとも約100cmである。
図3は、本開示の例示的な一実施形態による、液体フロー電池(レドックスフロー電池など)の作製に使用され得る、例示的な電気化学セル300の概略断面図である。電気化学セル300は、固定多孔質電極42(陰極)と、陽極及び陰極半セル間に配置され、半セル間に電気絶縁をもたらし、1つ以上の選択イオン種が陽極及び陰極半セル間を通る経路をもたらすイオン透過膜20と、陽極フロープレート及び陰極フロープレート50、52であって、前者はイオン透過膜20に隣接して配置され、後者は固定多孔質電極42に隣接して配置され、各々は、第1の電極溶液及び陰極溶液を陽極及び陰極フロープレートそれぞれに入れることができる1つ以上のフローチャネル55、55’を含有する、陽極フロープレート及び陰極フロープレートと、を含む。陽極及び陰極フロープレートはそれぞれ、流体入口ポート51a、53a及び流体出口ポート51b、53bを含む。電気化学セルは、2つの集電体60、62も含み、1つはモノポーラ陽極フロープレートなどの陽極フロープレート50の外面に隣接かつ接触し、1つはモノポーラ陰極フロープレートなどの陰極フロープレート50’の外面に隣接かつ接触している。集電体は、セル放電中に発生した電子が外部回路に接続、又はロードし、有用な働きをすることを可能にする。陽極及び陰極フロープレート50及び52は、それぞれ第1の表面50a、52aを含む。表面50a及び52aの少なくとも一部は、それぞれ第1の電極溶液の陽極(コアシェル微粒子)、及び固定多孔質電極42(陰極)と電気的に連通している。表面50a及び52aは、それぞれフローチャネル55及び55’を画定する表面を含む。陽極及び陰極フロープレート50及び52も、それぞれ集電体60及び62と電気的に連通している。電気化学セルは、第1の電極溶液(図示せず)を含む。第1の電極溶液は、陽極として機能するコアシェル微粒子を含有して、流体ポート51a及び51bを介し、ポンプを使用して陽極フロープレート50のフローチャネル55に入れて通すことができる。電気化学セルは、流体ポート53a及び53bを介し、ポンプを使用して陰極フロープレート52のフローチャネル55’に入れて通すことができる、従来の陰極液(図示せず)も含み得る。電極溶液は、少なくとも1つのレドックス活性種も含有し、この少なくとも1つのレドックス活性種は、陽極半セル内の陽極として機能する導電性コアシェル微粒子の表面で酸化されることになる。次に、導電性コアシェル微粒子に関連付けられた余剰電子は、陽極フロープレート50を介して集電体60に伝導される。この電流は、集電体62まで、電気負荷を含み得る導電路(図示せず)をたどり、陰極フロープレート52を介して陰極42に伝導される。次に、陰極の電子は、陰極液中のレドックス活性種を還元し得る。いくつかの実施形態において、第1の電極溶液の、少なくとも1つのレドックス活性種の第1のレドックス活性種、及びコアシェル微粒子の導電性の第1の金属の各々は、高酸化状態及び低酸化状態を有し、高酸化状態にある第1のレドックス活性種の還元電位は、高酸化状態にある導電性の第1の金属の還元電位未満であり、コアシェル微粒子の導電性の第1の金属は陽極であり、第1の電極溶液は陽極半セルに含有され、陽極半セルは固定多孔質電極を含有しない。
図3の例示的な電気化学セルにおいて、陽極半セルは、陽極として機能する電極溶液(図示せず)を含むフロープレート50を含んでよく、陰極半セルは、従来の陰極液(図示せず)及び固定多孔質電極42を含有する、フロープレート52を含むことができる。従来の陰極液は、導電性コアシェル微粒子を含有していなくてもよい。
いくつかの実施形態において、2つ以上のセルを含むセル積層体において、内部の陽極及び陽極フロープレートはバイポーラプレートであってもよく、陽極及び陰極エンドプレートすなわちモノポーラプレートであるセル積層体の外部の2つのプレートを伴う。
図4は、本開示の例示的な一実施形態による、液体フロー電池(レドックスフロー電池など)の作製に使用され得る、例示的な電気化学セル400の概略断面図である。電気化学セル400は、固定多孔質電極40(陽極)と、陽極及び陰極半セル間に配置され、半セル間に電気絶縁をもたらし、1つ以上の選択イオン種が陽極及び陰極半セル間を通る経路をもたらすイオン透過膜20と、陽極フロープレート及び陰極フロープレート50、52であって、後者はイオン透過膜20に隣接して配置され、前者は固定多孔質電極40に隣接して配置され、各々は、陽極溶液及び第1の電極溶液を陽極及び陰極フロープレートそれぞれに入れることができる1つ以上のフローチャネル55、55’を含有する、陽極フロープレート及び陰極フロープレートと、を含む。陽極及び陰極フロープレートはそれぞれ、流体入口ポート51a、53a及び流体出口ポート51b、53bを含む。電気化学セルは、2つの集電体60、62も含み、1つはモノポーラ陽極フロープレートなどの陽極フロープレート50の外面に隣接かつ接触し、1つはモノポーラ陰極フロープレートなどの陰極フロープレート50’の外面に隣接かつ接触している。集電体は、セル放電中に発生した電子が外部回路に接続、又はロードし、有用な働きをすることを可能にする。陽極及び陰極フロープレート50及び52は、それぞれ第1の表面50a、52aを含む。表面50a及び52aの少なくとも一部は、固定多孔質電極40(陽極)及び第1の電極溶液の陰極(コアシェル微粒子)とそれぞれ電気的に連通している。表面50a及び52aは、それぞれフローチャネル55及び55’を画定する表面を含む。陽極及び陰極フロープレート50及び52も、それぞれ集電体60及び62と電気的に連通している。2つ以上のセルを含むセル積層体において、内部の陽極及び陰極フロープレートはバイポーラプレートであってもよく、陽極及び陰極エンドプレートすなわちモノポーラプレートであるセル積層体の外部の2つのプレートを伴う。この例示的な電気化学セルは、第1の電極溶液(図示せず)を含む。第1の電極溶液は、陰極として機能するコアシェル微粒子を含有して、ポート53a及び53bを介し、ポンプを使用して陰極フロープレート52のフローチャネル55’に入れて通すことができる。電気化学セルは、流体ポート51a及び51bを介し、ポンプを使用して陽極フロープレート50のフローチャネル55に入れて通すことができる、従来の陽極液(図示せず)も含み得る。電極溶液は、少なくとも1つのレドックス活性種も含有し、この少なくとも1つのレドックス活性種は、陰極半セル内の陰極として機能する導電性コアシェル微粒子の表面で還元されることになる。次に、陽極液中のレドックス活性種の酸化を介して形成された、陽極と関連付けられた余剰電子は、陽極フロープレート50を介して集電体60に伝導される。次にこの電流は、集電体62まで、電気負荷を含み得る導電路(図示せず)をたどり、陰極フロープレート52を介して電極溶液(コアシェル微粒子)の陰極に伝導される。次に、陰極の余剰電子は、電極溶液中のレドックス活性種を還元し得る。いくつかの実施形態において、第1の電極溶液の、少なくとも1つのレドックス活性種の第1のレドックス活性種、及びコアシェル微粒子の導電性の第1の金属の各々は、高酸化状態及び低酸化状態を有し、高酸化状態にある第1のレドックス活性種の還元電位は、高酸化状態にある導電性の第1の金属の還元電位より大きく、コアシェル微粒子の導電性の第1の金属は陰極であり、第1の電極溶液は陰極半セルに含有され、陰極半セルは固定多孔質電極を含有しない。いくつかの実施形態において、2つ以上のセルを含むセル積層体において、内部の陽極及び陰極フロープレートはバイポーラプレートであってもよく、陽極及び陰極エンドプレートすなわちモノポーラプレートであるセル積層体の外部の2つのプレートを伴う。
図4の例示的な電気化学セルにおいて、陽極半セルは、従来の陽極液(図示せず)を含有するフロープレート50及び固定多孔質電極40を含んでもよく、陰極半セルは、陰極として機能する電極溶液(図示せず)を含有するフロープレート52を含んでもよい。従来の陽極液は、導電性コアシェル微粒子を含有していなくてもよい。
図5は、本開示の例示的な一実施形態による、液体フロー電池(レドックスフロー電池など)の作製に使用され得る、例示的な電気化学セル500の概略断面図である。電気化学セル500は、各々が1つ以上のフローチャネル55、55’をそれぞれ含み、各々が第1の表面50a及び52aをそれぞれ有する、陽極及び陰極フロープレート50及び52を含む。陽極及び陰極フロープレートは、流体入口ポート51a、53a及び流体出口ポート51b、53bをそれぞれ含む。陽極及び陰極フロープレート50及び52も、集電体60及び62とそれぞれ電気的に連通している。電気化学セル500はまた、陽極として機能するコアシェル微粒子を含有し、流体ポート51a及び51bを介してポンプを使用して陽極フロープレート50のフローチャネル55に入れて通すことができる、第1の電極溶液(図示せず)と、陰極として機能するコアシェル微粒子を含有し、流体ポート53a及び53bを介してポンプを使用して陰極フロープレート52のフローチャネル55’に入れて通すことができる、第2の電極溶液(図示せず)とを含む。表面50a及び52aの少なくとも一部は、第1の電極溶液の陽極(コアシェル微粒子)、及び第2電極溶液の陰極(コアシェル微粒子)とそれぞれ電気的に連通している。表面50a及び52aは、フローチャネル55及び55’をそれぞれ画定する表面を含む。陽極半セルは、陽極フロープレート50、及びそこに含有される第1の電極溶液を含んでよく、陰極半セルは、陰極フロープレート52、及びそこに含有される第2の電極溶液を含んでよい。電気化学セル500は、陽極半セルと陰極半セルとの間、すなわち陽極フロープレート50と陰極フロープレート52との間に配置された、イオン透過膜20も含み得る。いくつかの実施形態において、2つ以上のセルを含むセル積層体において、内部の陽極及び陰極フロープレートはバイポーラプレートであってもよく、陽極及び陰極エンドプレートすなわちセル積層体の外部の、モノポーラプレートである2つのプレートを伴う。
例示的な電気化学セル500は、陽極として機能するコアシェル微粒子を含有し、流体ポート51a及び51bを介してポンプを使用して陽極フロープレート50のフローチャネル55に入れて通すことができる、第1の電極溶液(図示せず)と、流体ポート53a及び53bを介してポンプを使用して陰極フロープレート52のフローチャネル55’に入れて通すことができる、第2の電極溶液(図示せず)とを含む。各電極溶液は、少なくとも1つのレドックス活性種も含む。第1の溶液のレドックス活性種は、導電性コアシェル微粒子の表面で酸化されることになり、それは陽極半セルの陽極として機能する。第2の電極溶液のレドックス活性種は、導電性コアシェル微粒子の表面で還元されることになり、それは陰極半セルの陰極として機能する。陽極(第1の電極溶液の導電性コアシェル微粒子)に関連付けられ、第1の電極溶液中のレドックス活性種の酸化を介して形成された余剰電子は、次に、陽極フロープレート50を介して集電体60に伝導される。次に、この電流は、集電体62まで、電気負荷を含み得る導電路(図示せず)をたどり、陰極フロープレート52を介して陰極(第2の電極溶液の導電性コアシェル微粒子)に伝導される。次に、陰極の余剰電子は、第2の電極溶液のレドックス活性種を還元し得る。
いくつかの実施形態において、第1の電極溶液の、少なくとも1つレドックス活性種の第1のレドックス活性種と、コアシェル微粒子の導電性の第1の金属とは、各々が高酸化状態及び低酸化状態を有し、高酸化状態にある第1のレドックス活性種の還元電位は、高酸化状態にある導電性の第1の金属の還元電位未満であり、コアシェル微粒子の導電性の第1の金属は陽極であり、第1の電極溶液は陽極半セルに含有され、陽極半セルは固定多孔質電極を含有しない。第2の電極溶液の、少なくとも1つのレドックス活性種の第1のレドックス活性種と、コアシェル微粒子の導電性の第1の金属とは、各々が高酸化状態及び低酸化状態を有し、高酸化状態にある第1のレドックス活性種の還元電位は、高酸化状態にある導電性の第1の金属の還元電位よりも大きく、コアシェル微粒子の導電性の第1の金属は陰極であり、第2の電極溶液は陰極半セルに含有され、陰極半セルは固定多孔質電極を含有しない。
いくつかの実施形態において、レドックスフロー電池は、本開示の電気化学セルのいずれかによる、(電気化学セル積層体を形成する)複数の電気化学セルを含み得る。前述したように、2つ以上の電気化学セルを含むセル積層体において、内部の陽極及び陰極フロープレート(セル積層体の内部のフロープレート)は、バイポーラフロープレートであってもよく、陽極及び陰極エンドプレートすなわちセル積層体の外部の、モノポーラプレートである2つのプレートを伴う。複数の電気化学セルは、例えば図3〜図5のいずれか1つに示される実施形態のうちのいずれか1つなどの、同一の陽極半セル及び陰極半セルの設計を有し得る。いくつかの実施形態において、陽極半セル及び陰極半セルの設計は電気化学セル同士間で異なってもよく、例えば、図3〜図5に示される実施形態の組み合わせが複数の電気化学セルに使用されてもよい。図6は、本開示の例示的な一実施形態による、例示的な電気化学セル積層体600の概略側断面図である。電気化学セル積層体600は、バイポーラプレート50’’と、各々がフローチャネル55及び55’を有するエンドプレート50及び50’とを含む。バイポーラプレート50’’は、例えば、導電性コアシェル微粒子の陽極を有する従来の陽極液又は電極溶液が、チャネル55の1つのセットを流れ通るのを可能にし、例えば導電性コアシェル微粒子の陰極を有する従来の陰極液又は電極溶液が、チャネル55’の第2のセットを流れ通るのを可能にする。例示的な電気化学セル積層体600は、各々が図4で説明した単一の電気化学セルと同様の設計を有する、複数の電気化学セルを含むが、例えばモノポーラ陽極及び陰極フロープレートをバイポーラフロープレートに置き換えるなど、内部セルの陽極及び陰極フロープレートの設計に僅かな変更を伴う。各電気化学内部セルは、2つの隣接したバイポーラプレート50’’の2つの半分を含む、陽極及び陰極半セルを含む。陽極半セルは、フローチャネル55を伴うバイポーラプレートの一部を含み、陰極半セルは、フローチャネル55’を伴う隣接したバイポーラプレートの一部を含む。陽極半セルである電気化学セルは、流体入口及び出口ポート(図示せず)並びに固定多孔質電極40を介して、ポンプを使用してバイポーラフロープレート50’’のフローチャネル55に入れて通すことができる、従来の陽極液(図示せず)を含んでもよい。陰極半セルである電気化学セルは、第1の電極溶液(図示せず)を含む。第1の電極溶液は、陰極として機能するコアシェル微粒子を含有して、流体入口及び出口ポート(図示せず)を介し、ポンプを使用してバイポーラフロープレート52のフローチャネル55’に入れて通すことができる。電気化学セルは、陽極半セルと陰極半セルとの間に配置されたイオン透過膜20を含んでもよく、イオン透過膜20は、バイポーラプレート50’’及び固定多孔質電極40に隣接する。セル積層体の外部電気化学セルは各々、モノポーラプレート50及び50’(これらが内部セルのバイポーラプレートの対応する半分に取って代わる)、及び対応する集電体60及び62をそれぞれ含む。図6の電気化学セルは、図3及び図5に関して説明したものを含む、本明細書に開示されている他の任意の電気化学セルに置き換えることができる。図3〜図5の電気化学セルタイプの組み合わせは、複数の電気化学セルを含む電気化学セル積層体内で使用することができる。陽極液及び陰極液の入口及び出口ポート、並びに対応する流体分配システムは、図6には示されない。これらの特徴部は、当技術分野で公知であるものが提供され得る。
別の実施形態において、本開示は、本開示の電気化学セルのうちのいずれかによる、少なくとも1つの電気化学セルを含む液体フロー電池を提供する。図7は、例示的な単セルと、陽極フロープレート50及び陰極フロープレート52を含む液体フロー電池700と、陽極及び陰極フロープレートの間で隣接して配置されたイオン透過膜20と、集電体60及び62と、導電性コアシェル微粒子202を有する第1の電極溶液76を含有する第1の電極溶液リザーバ70及び分配システム70’と、導電性コアシェル微粒子204を有する第2の電極溶液78を含有する第2の電極溶液リザーバ72及び流体分配72’との、概略図である。流体分配システムのポンプは図示していない。また、例えば前出の図3〜図6における陽極及び陰極フロープレートのフローチャネル55及び55’も図示していない。集電体60及び62は、電気負荷(図示せず)を含む外部回路に接続してもよい。液体フロー電池700の単一の電気化学セルは、図5で説明したものと同一であり、本開示の電気化学セル及び/又は電気化学セル積層体のうちのいずれかに置き換えることができる。電気化学セル積層体が使用される場合、流体分配システムは、適切な流体を、セル積層体の陽極及び陰極半セルの各々にもたらすよう改変される。例えば、液体フロー電池700の単一の電気化学セルは、例えば、図3若しくは図4の電気化学セル、又は例えば図6の電気化学セル積層体に置き換えてもよい。導電性コアシェル微粒子202及び204は、前述した導電性コアシェル微粒子200a及び200bを含む、本開示の導電性コアシェル微粒子のうちのいずれかであってもよい。単セルの液体フロー電池が図示されているが、液体フロー電池が、複数の電気化学セル、すなわち、セル積層体を含み得ることは、当技術分野において公知である。更に、複数のセル積層体、例えば直列で接続された複数のセル積層体が、液体フロー電池を形成するために使用されてもよい。流れ場が存在してもよいが、これは必要条件ではない。
本開示の電気化学セルのいくつかの実施形態(図3〜図6参照)及び本開示の液体フロー電池(図7参照)は、集電体60及び62の外面に隣接して支持プレート(図示せず)を設置してもよい。支持プレートは集電体から電気絶縁され、セルアセンブリ又は電池の圧縮を容易にするために、機械的強度及び支持をもたらす。更に、本開示の集電体は、当技術分野で公知であるものとすることができる。
本開示の選択された実施形態は、以下を含むがそれらに限定されない。
第1の実施形態において、本開示は、
液体媒体及び少なくとも1つのレドックス活性種を含み、密度Deである電解質と、
コア、シェル、及び密度Dpを有し、シェルの少なくとも一部が導電性の第1の金属を含み、0.8De≦Dp≦1.2Deである、コアシェル微粒子と、
を含み、少なくとも1つのレドックス活性種の第1のレドックス活性種と、導電性の第1の金属とは異なる要素であり、任意でコアシェル微粒子のコアは、化学組成及び形態のうちの少なくとも1つが、シェルとは異なる
液体フロー電池の電極溶液を提供する。
第2の実施形態において、本開示は、0.9De≦Dp≦1.1Deである、第1の実施形態による液体フロー電池の電極溶液を提供する。
第3の実施形態において、本開示は、0.95De≦Dp≦1.05Deである、第1の実施形態による液体フロー電池の電極溶液を提供する。
第4の実施形態において、本開示は、0.97De≦Dp≦1.03Deである、第1の実施形態による液体フロー電池の電極溶液を提供する。
第5の実施形態において、本開示は、コアシェル微粒子の導電性の第1の金属は、銀、銅、金、アルミニウム、マグネシウム、モリブデン、イリジウム、タングステン、亜鉛、鉛、コバルト、ニッケル、マンガン、ルテニウム、リチウム、鉄、錫、白金、パラジウム、タンタル、クロム、アンチモン、バナジウム、チタン、ジルコニウム、ビスマス、インジウム、ガリウム、及びセリウムのうちの少なくとも1つである、第1〜4の実施形態のいずれか1つによる液体フロー電池の電極溶液を提供する。
第6の実施形態において、本開示は、第1のレドックス活性種が第2の金属のうちの少なくとも1つを含む、第1〜5の実施形態のいずれか1つによる液体フロー電池の電極溶液を提供する。
第7の実施形態において、本開示は、第1のレドックス活性種の第2の金属は、銀、銅、金、アルミニウム、マグネシウム、イリジウム、亜鉛、鉛、コバルト、ニッケル、マンガン、ルテニウム、リチウム、鉄、錫、白金、パラジウム、クロム、アンチモン、バナジウム、チタン、ジルコニウム、ビスマス、インジウム、及びセリウムのうちの少なくとも1つを含む、第6の実施形態による液体フロー電池の電極溶液を提供する。
第8の実施形態において、本開示は、液体媒体が水性液体媒体である、第1〜7の実施形態のいずれか1つによる液体フロー電池の電極溶液を提供する。
第9の実施形態において、本開示は、水性液体媒体が少なくとも90重量%の水を含む、第8の実施形態による液体フロー電池の電極溶液を提供する。
第10の実施形態において、本開示は、液体媒体が非水性液体媒体である、第1〜7の実施形態のいずれか1つによる液体フロー電池の電極溶液を提供する。
第11の実施形態において、本開示は、非水性液体媒体が、アルコール、エーテル、ケトン、エステル、カーボネート、ニトリル、アミン、アミド、スルホキシド、ピロリドン、イミダゾリドン、ピリジン、ハロゲン化溶媒、有機酸、無機酸、及びそれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを含む、第10の実施形態による液体フロー電池の電極溶液を提供する。
第12の実施形態において、本開示は、電解質が少なくとも一部が溶解する塩を更に含み、この塩は少なくとも1つのレドックス活性種を含まない、第1〜11の実施形態のいずれか1つによる液体フロー電池の電極溶液を提供する。
第13の実施形態において、本開示は、少なくとも1つのレドックス活性種が、液体媒体中で少なくとも50重量%溶解する、第1〜12の実施形態のいずれか1つによる液体フロー電池の電極溶液を提供する。
第14の実施形態において、本開示は、少なくとも1つのレドックス活性種が、液体媒体中で少なくとも95重量%溶解する、第1〜12の実施形態のいずれか1つによる液体フロー電池の電極溶液を提供する。
第15の実施形態において、本開示は、コアシェル微粒子の最小寸法が、約0.05ミクロン〜約1000ミクロンである、第1〜14の実施形態のいずれか1つによる液体フロー電池の電極溶液を提供する。
第16の実施形態において、本開示は、コアシェル微粒子の最小寸法が、約0.05ミクロン〜約250ミクロンである、第1〜14の実施形態のいずれか1つによる液体フロー電池の電極溶液を提供する。
第17の実施形態において、本開示は、少なくとも1つのレドックス活性種の第1のレドックス活性種、及びコアシェル微粒子の導電性の第1の金属の各々は、高酸化状態及び低酸化状態を有し、高酸化状態にある第1のレドックス活性種の還元電位は、高酸化状態にある導電性の第1の金属の還元電位未満である、第1〜16の実施形態のいずれか1つによる液体フロー電池の電極溶液を提供する。
第18の実施形態において、本開示は、第1のレドックス活性種の低酸化状態がゼロである、第17の実施形態による液体フロー電池の電極溶液を提供する。
第19の実施形態において、本開示は、第1のレドックス活性種の低酸化状態がゼロより大きい、第17の実施形態による液体フロー電池の電極溶液を提供する。
第20の実施形態において、本開示は、少なくとも1つのレドックス活性種の第1のレドックス活性種、及びコアシェル微粒子の導電性の第1の金属の各々は、高酸化状態及び低酸化状態を有し、高酸化状態にある第1のレドックス活性種の還元電位は、高酸化状態にある導電性の第1の金属の還元電位より大きい、第1〜16の実施形態のいずれか1つによる液体フロー電池の電極溶液を提供する。
第21の実施形態において、本開示は、第1のレドックス活性種の低酸化状態がゼロである、第20の実施形態による液体フロー電池の電極溶液を提供する。
第22の実施形態において、本開示は、第1のレドックス活性種の低酸化状態がゼロより大きい、第20の実施形態による液体フロー電池の電極溶液を提供する。
第23の実施形態において、本開示は、コアが少なくとも1つの誘電体材料を含む、第1〜22の実施形態のいずれか1つによる液体フロー電池の電極溶液を提供する。
第24の実施形態において、本開示は、コアシェル微粒子は、金属化セラミック粒子、金属化セラミックバブル、金属化薄片セラミック、金属化セラミックロッド、金属化ポリマー粒子、金属化ポリマーバブル、金属化薄片ポリマー、及び金属化ポリマーロッドのうちの少なくとも1つを含む、第1〜23の実施形態のいずれか1つによる液体フロー電池の電極溶液を提供する。
第25の実施形態において、本開示は、コアシェル微粒子の最大寸法が、約0.05ミクロン〜約1000ミクロンである、第1〜24の実施形態のいずれか1つによる液体フロー電池の電極溶液を提供する。
第26の実施形態において、本開示は、コアシェル微粒子の最大寸法が、約0.05ミクロン〜約250ミクロンである、第1〜24の実施形態のいずれか1つによる液体フロー電池の電極溶液を提供する。
第27の実施形態において、本開示は、電極溶液の密度が約0.70g/cm〜約1.9g/cmである、第1〜26の実施形態のいずれか1つによる液体フロー電池の電極溶液を提供する。
第28の実施形態において、本開示は、電極溶液の密度が約0.75g/cm〜約1.7g/cmである、第1〜26の実施形態のいずれか1つによる液体フロー電池の電極溶液を提供する。
第29の実施形態において、本開示は、電極溶液の密度が約0.80g/cm〜約1.5g/cmである、第1〜26の実施形態のいずれか1つによる液体フロー電池の電極溶液を提供する。
第30の実施形態において、本開示は、電極溶液の密度が約0.85g/cm〜約1.3g/cmである、第1〜26の実施形態のいずれか1つによる液体フロー電池の電極溶液を提供する。
第31の実施形態において、本開示は、
第1〜30の実施形態のいずれか1つによる第1の電極溶液と、
陽極半セルと、
陰極半セルと、
を含み、陽極半セル及び陰極半セルのうちの少なくとも一方は、固定多孔質電極を含有せず、第1の電極溶液は、固定多孔質電極を含有しない半セルに含有される、
液体フロー電池の電気化学セルを提供する。
第32の実施形態において、本開示は、第1の電極溶液の、少なくとも1つのレドックス活性種の第1のレドックス活性種、及びコアシェル微粒子の導電性の第1の金属の各々は、高酸化状態及び低酸化状態を有し、高酸化状態にある第1のレドックス活性種の還元電位は、高酸化状態にある導電性の第1の金属の還元電位未満であり、コアシェル微粒子の導電性の第1の金属は陽極であり、第1の電極溶液は陽極半セルに含有され、陽極半セルは固定多孔質電極を含有しない、第31の実施形態による液体フロー電池の電気化学セルを提供する。
第33の実施形態において、本開示は、第1の電極溶液の、少なくとも1つのレドックス活性種の第1のレドックス活性種、及びコアシェル微粒子の導電性の第1の金属の各々は、高酸化状態及び低酸化状態を有し、高酸化状態にある第1のレドックス活性種の還元電位は、高酸化状態にある導電性の第1の金属の還元電位より大きく、コアシェル微粒子の導電性の第1の金属は陰極であり、第1の電極溶液は陰極半セルに含有され、陰極半セルは固定多孔質電極を含有しない、第31の実施形態による液体フロー電池の電気化学セルを提供する。
第34の実施形態において、本開示は、第1〜30の実施形態のうちのいずれか1つによる第2の電極溶液を更に含み、第2の電極溶液の、少なくとも1つのレドックス活性種の第1のレドックス活性種、及びコアシェル微粒子の導電性の第1の金属の各々は、高酸化状態及び低酸化状態を有し、高酸化状態にある第1のレドックス活性種の還元電位は、高酸化状態にある導電性の第1の金属の還元電位より大きく、コアシェル微粒子の導電性の第1の金属は陰極であり、第2の電極溶液は陰極半セルに含有され、陰極半セルは固定多孔質電極を含有しない、第32の実施形態による液体フロー電池の電気化学セルを提供する。
第35の実施形態において、本開示は、
第1の集電体及び第1の電極溶液と電気的に連通している、陽極フロープレート及び第1の集電体と、
第2の集電体及び第2の電極溶液と電気的に連通している、陰極フロープレート及び第2の集電体と、
を更に含む、第34の実施形態による液体フロー電池の電気化学セルを提供する。
第36の実施形態において、本開示は、陽極半セルと陰極半セルとの間に配置された、イオン透過膜を更に含む、第31〜35の実施形態のいずれか1つによる液体フロー電池の電気化学セルを提供する。
第37の実施形態において、本開示は、イオン透過膜がイオン交換膜である、第36の実施形態による液体フロー電池の電気化学セルを提供する。
第38の実施形態において、本開示は、第1〜第30の実施形態のいずれか1つによる第1の電極溶液を備える、液体フロー電池を提供する。
第39の実施形態において、本開示は、第31〜第37の実施形態のいずれか1つによる電気化学セルを備える、液体フロー電池を提供する。

Claims (34)

  1. 液体フロー電池の電極溶液であって、
    液体媒体及び少なくとも1つのレドックス活性種を含み、密度Deを有する電解質と、
    コア、シェル、及び密度Dpを有し、前記シェルの少なくとも一部は導電性の第1の金属を含み、0.8De≦Dp≦1.2Deである、コアシェル微粒子と、
    を含み、前記少なくとも1つのレドックス活性種の第1のレドックス活性種と、前記導電性の第1の金属とは異なる要素である、液体フロー電池の電極溶液。
  2. 0.9De≦Dp≦1.1Deである、請求項1に記載の液体フロー電池の電極溶液。
  3. 0.95De≦Dp≦1.05Deである、請求項1に記載の液体フロー電池の電極溶液。
  4. 0.97De≦Dp≦1.03Deである、請求項1に記載の液体フロー電池の電極溶液。
  5. 前記コアシェル微粒子の前記導電性の第1の金属は、銀、銅、金、アルミニウム、マグネシウム、モリブデン、イリジウム、タングステン、亜鉛、鉛、コバルト、ニッケル、マンガン、ルテニウム、リチウム、鉄、錫、白金、パラジウム、タンタル、クロム、アンチモン、バナジウム、チタン、ジルコニウム、ビスマス、インジウム、ガリウム、及びセリウムのうちの少なくとも1つである、請求項1に記載の液体フロー電池の電極溶液。
  6. 前記第1のレドックス活性種が、第2金属のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の液体フロー電池の電極溶液。
  7. 前記第1のレドックス活性種の前記第2の金属が、銀、銅、金、アルミニウム、マグネシウム、イリジウム、亜鉛、鉛、コバルト、ニッケル、マンガン、ルテニウム、リチウム、鉄、錫、白金、パラジウム、クロム、アンチモン、バナジウム、チタン、ジルコニウム、ビスマス、インジウム、及びセリウムのうちの少なくとも1つを含む、請求項6に記載の液体フロー電池の電極溶液。
  8. 前記液体媒体は水性液体媒体である、請求項1に記載の液体フロー電池の電極溶液。
  9. 前記水性液体媒体は、少なくとも90重量%の水を含む、請求項8に記載の液体フロー電池の電極溶液。
  10. 前記液体媒体は非水性液体媒体である、請求項1に記載の液体フロー電池の電極溶液。
  11. 前記非水性液体媒体は、アルコール、エーテル、ケトン、エステル、カーボネート、ニトリル、アミン、アミド、スルホキシド、ピロリドン、イミダゾリドン、ピリジン、ハロゲン化溶媒、有機酸、無機酸、及びそれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを含む、請求項10に記載の液体フロー電池の電極溶液。
  12. 前記電解質は、少なくとも一部が溶解する塩を更に含み、前記塩は前記少なくとも1つのレドックス活性種を含まない、請求項1に記載の液体フロー電池の電極溶液。
  13. 前記少なくとも1つのレドックス活性種は、前記液体媒体中で少なくとも50重量%溶解する、請求項1に記載の液体フロー電池の電極溶液。
  14. 前記少なくとも1つのレドックス活性種は、前記液体媒体中で少なくとも95重量%溶解する、請求項1に記載の液体フロー電池の電極溶液。
  15. 前記コアシェル微粒子の最小寸法は、約0.05ミクロン〜約1000ミクロンである、請求項1に記載の液体フロー電池の電極溶液。
  16. 前記コアシェル微粒子の最小寸法は、約0.05ミクロン〜約250ミクロンである、請求項1に記載の液体フロー電池の電極溶液。
  17. 前記少なくとも1つのレドックス活性種の前記第1のレドックス活性種、及び前記コアシェル微粒子の前記導電性の第1の金属の各々は、高酸化状態及び低酸化状態を有し、高酸化状態にある前記第1のレドックス活性種の還元電位は、高酸化状態にある前記導電性の第1の金属の還元電位未満である、請求項1に記載の液体フロー電池の電極溶液。
  18. 前記第1のレドックス活性種の前記低酸化状態はゼロである、請求項17に記載の液体フロー電池の電極溶液。
  19. 前記第1のレドックス活性種の前記低酸化状態はゼロより大きい、請求項17に記載の液体フロー電池の電極溶液。
  20. 前記少なくとも1つのレドックス活性種の前記第1のレドックス活性種、及び前記コアシェル微粒子の前記導電性の第1の金属の各々は、高酸化状態及び低酸化状態を有し、高酸化状態にある前記第1のレドックス活性種の還元電位は、高酸化状態にある前記導電性の第1の金属の還元電位より大きい、請求項1に記載の液体フロー電池の電極溶液。
  21. 前記第1のレドックス活性種の前記低酸化状態はゼロである、請求項20に記載の液体フロー電池の電極溶液。
  22. 前記第1のレドックス活性種の前記低酸化状態はゼロより大きい、請求項20に記載の液体フロー電池の電極溶液。
  23. 前記コアは、少なくとも1つの誘電体材料を含む、請求項1に記載の液体フロー電池の電極溶液。
  24. 前記コアシェル微粒子は、金属化セラミック粒子、金属化セラミックバブル、金属化薄片セラミック、金属化セラミックロッド、金属化ポリマー粒子、金属化ポリマーバブル、金属化薄片ポリマー、及び金属化ポリマーロッドのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の液体フロー電池の電極溶液。
  25. 前記コアシェル微粒子の最大寸法は、約0.05ミクロン〜約1000ミクロンである、請求項1に記載の液体フロー電池の電極溶液。
  26. 前記コアシェル微粒子の最大寸法は、約0.05ミクロン〜約250ミクロンである、請求項1に記載の液体フロー電池の電極溶液。
  27. 液体フロー電池の電気化学セルであって、
    請求項1に記載の第1の電極溶液と、
    陽極半セルと、
    陰極半セルと、
    を含み、前記陽極半セル及び前記陰極半セルのうちの少なくとも1つは、固定多孔質電極を含有せず、前記第1の電極溶液は、固定多孔質電極を含有しない半セルに含有される、液体フロー電池の電気化学セル。
  28. 前記第1の電極溶液の、前記少なくとも1つのレドックス活性種の前記第1のレドックス活性種、及び前記コアシェル微粒子の前記導電性の第1の金属の各々は、高酸化状態及び低酸化状態を有し、高酸化状態にある前記第1のレドックス活性種の還元電位は、高酸化状態にある前記導電性の第1の金属の還元電位未満であり、前記コアシェル微粒子の前記導電性の第1の金属は陽極であり、前記第1の電極溶液は前記陽極半セルに含有され、前記陽極半セルは固定多孔質電極を含有しない、請求項27に記載の液体フロー電池の電気化学セル。
  29. 前記第1の電極溶液の、前記少なくとも1つのレドックス活性種の前記第1のレドックス活性種、及び前記コアシェル微粒子の前記導電性の第1の金属の各々は、高酸化状態及び低酸化状態を有し、高酸化状態にある前記第1のレドックス活性種の還元電位は、高酸化状態にある前記導電性の第1の金属の還元電位より大きく、前記コアシェル微粒子の前記導電性の第1の金属は陰極であり、前記第1の電極溶液は前記陰極半セルに含有され、前記陰極半セルは固定多孔質電極を含有しない、請求項27に記載の液体フロー電池の電気化学セル。
  30. 請求項1に記載の第2の電極溶液を更に含み、前記第2の電極溶液の、前記少なくとも1つのレドックス活性種の前記第1のレドックス活性種、及び前記コアシェル微粒子の前記導電性の第1の金属の各々は、高酸化状態及び低酸化状態を有し、高酸化状態にある前記第1のレドックス活性種の還元電位は、高酸化状態にある前記導電性の第1の金属の還元電位より大きく、前記コアシェル微粒子の前記導電性の第1の金属は陰極であり、前記第2の電極溶液は前記陰極半セルに含有され、前記陰極半セルは固定多孔質電極を含有しない、請求項28に記載の液体フロー電池の電気化学セル。
  31. 前記陽極半セルと前記陰極半セルとの間に配置されたイオン透過膜を更に含む、請求項30に記載の液体フロー電池の電気化学セル。
  32. 前記イオン透過膜はイオン交換膜である、請求項31に記載の液体フロー電池の電気化学セル。
  33. 陽極フロープレート及び第1の集電体であって、前記陽極フロープレートは前記第1の集電体及び前記第1の電極溶液と電気的に連通している、陽極フロープレート及び第1の集電体と、
    陰極フロープレート及び第2の集電体であって、前記陰極フロープレートは前記第2の集電体及び前記第2の電極溶液と電気的に連通している、陰極フロープレート及び第2の集電体と、
    を更に含む、請求項32に記載の液体フロー電池の電気化学セル。
  34. 請求項1に記載の第1の電極溶液を含む、液体フロー電池。
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