JP2019199722A - 網戸用の虫侵入防止部材および虫侵入防止網戸 - Google Patents
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Abstract
Description
このように網戸に封止材を設けることで、屋外側サッシを全開にしたときにサッシ枠側に位置する縦框の屋外面と閉じた網戸の中央縦枠とが左右方向に重なっているときには、中央縦枠の封止材が縦框の屋外面に密接した状態となり、網戸とサッシとの隙間がなくなり、この隙間からの屋内への虫の侵入が防止される。
すなわち、屋外側サッシを半開にしたときには、サッシ枠側に位置する縦框の屋外面と閉じた網戸の中央縦枠とが左右方向に重ならずにずれた位置となり、網戸の中央縦枠が屋外側サッシのガラス面に対向した位置となる。つまり、中央縦枠の封止材は屋外側サッシのガラス面との間に隙間が生じてしまい、この隙間を通じて屋外から屋内に虫が侵入することとなるため、その点で改善の余地があった。
また、突出部材が網材に対して支持部材によって着脱可能な簡単な構造となるので、既存の網戸に対しても容易に着脱することができる。
この場合には、突出部材付きの支持部材の枠固着部を網戸の中央縦枠に対して着脱可能に固着させるだけの簡単な固定構造となるので、既存の網戸に対しても容易に着脱することができる。
図1及び図2に示すように、本実施の形態による虫侵入防止網戸(以下、単に網戸1という)は、網材10に対して着脱可能な虫侵入防止部材2を設けた構成となっている。
ここで、以下の説明では、屋外側と屋内側とを結ぶ方向を屋内外方向X1とし、サッシ30A、30Bがスライドする方向を左右方向X2とする。
サッシ30A、30Bは、左右方向X2に延在する上框及び下框(図示省略)と、上框の両端部と下框の両端部とをそれぞれ連結し上下方向に延在する一対の縦框32と、これら上框、下框及び一対の縦框32に囲まれた部分に嵌め込まれたガラス33と、を有している。一対の縦框32は、サッシ30A、30Bを閉じた状態で、左右方向X2で中央に位置する召し合わせ框32Aとし、左右方向X2で枠体31側に位置する縦框32Bと、からなる。
ここで、本実施の形態では、一対の縦枠13A、13Bのうち閉じた屋外側サッシ30Aの外側に重なるように網戸1を配置させた状態のときに、屋外側サッシ30Aの召し合わせ框32Aに対向する縦枠を中央縦枠13Aとし、他方の縦枠を側方縦枠13Bとする。
図3に示すように、虫侵入防止部材2は、網材10における中央縦枠13A寄りに配置され、網戸1の上枠11と下枠12との間で上下方向X3に延在するとともに、網材10から屋内側に向けて突出するブラシ21(突出部材)と、ブラシ21を網材10に対して網戸1の屋外側から固定するブラシ支持部22(支持部材)と、を備えている。
虫侵入防止部材2は、いわゆる面ファスナーの機能をもったブラシ21とブラシ支持部22との間に網材10を介在させた状態で双方の面で係止可能な構成となっている。
ブラシ21の素材として、例えばプラスチック、毛、ゴム等の部材を採用することができる。また、ブラシ21の特性としては、曲げによる復元力が大きく、柔らかい材質のものが好適である。
図5(a)、(b)に示すように、本実施の形態では、ブラシ支持部22によってブラシ21を網材10に対して網戸1の屋外側から固定することで、網材10の中央縦枠13A寄りの位置において屋内側に突出するブラシ21を設けることができる。
また、ブラシ21が網材10に対してブラシ支持部22によって着脱可能な簡単な構造となるので、既存の網戸に対しても容易に着脱することができる。
次に、第2の実施の形態による網戸用の虫侵入防止部材2Aについて図面を用いて説明する。
図6(a)、(b)に示すように、本第2の実施の形態による虫侵入防止部材2Aは、網材10における中央縦枠13A寄りに配置され、網戸1の上枠11と下枠12との間で上下方向X3に延在するとともに、網材10から屋内側に向けて突出するブラシ24(突出部材)と、ブラシ21を網材10に対して網戸1の屋外側から固定するブラシ支持部25(支持部材)と、を備えている。
ブラシ支持部25の枠固着部25Aは、例えば両面接着テープ、接着剤、ねじ等の固定手段25Cによって網戸1の中央縦枠13Aに着脱可能に固定される。
この場合には、ブラシ付きのブラシ支持部25の枠固着部25Aを網戸1の中央縦枠13Aに対して着脱可能に固着させるだけの簡単な固定構造となるので、既存の網戸に対しても容易に着脱することができる。
弾性変形しないブラシ支持部を採用する場合の変形例(第1変形例)として、例えば図7に示す虫侵入防止部材2Bように、ブラシ支持部25の枠固着部25Aに、中央縦枠13Aの屋外側面13aとの間に介在されるばね部材26(付勢部材)を設けた構成とすることも可能である。
また、ブラシ24の幅寸法D(図7で上方から見て左右方向X2の長さ寸法)は、狭いほど好ましい。
すなわち、網戸1及びサッシ30の開閉の動作に問題がなければ、上記の隙間Sを設けなくてもかまわない。
例えば、図8に示す第2変形例では、虫侵入防止部材2の面材23の屋内側面23aにヘラ板27を設けた構成となっている。ヘラ板27は、ゴム製、プラスチック製などの薄平板形状をなし、面材23の屋内側面23aに対して垂設した状態で上下方向に延在している。ヘラ板27の突出先端27aは、先細り形状で形成されている。ヘラ板27の屋内側面23aからの突出長は、第1の実施の形態と同様に、屋外側サッシのガラスの外面との間で1mm以下の隙間を有する長さ寸法に設定されている(図5(b)参照)。
2、2A、2B 虫侵入防止部材
3 窓
10 網材
13A 中央縦枠
13a 屋外側面
21、24 ブラシ(突出部材)
22、25 ブラシ支持部(支持部材)
22A 屋外側ファスナー部(第2係止部)
23 面材
23A 屋内側ファスナー部(第1係止部)
25A 枠固着部
25B ブラシ保持部(保持部材)
26 ばね部材(付勢部材)
27 ヘラ板(突出部材)
27A 鋸刃板(突出部材)
27a 突出先端
27b 凹部
30 サッシ
30A 屋外側サッシ
30B 屋内側サッシ
31 枠体
32A 召し合わせ框
32b 縦框
33 ガラス
33a ガラス面
X1 屋内外方向
X2 左右方向
X3 上下方向
Claims (7)
- 建物のサッシに組み付けられた網戸の網材に着脱可能に設けられる網戸用の虫侵入防止部材であって、
前記サッシのうち閉じた屋外側サッシの外側に配置させた状態における、前記屋外側サッシの召し合わせ框に対向する中央縦枠寄りの前記網材に配置され、上枠と下枠との間で上下方向に延在するとともに、前記網材から屋内側に向けて突出する突出部材と、
前記突出部材を前記網材に対して前記網戸の屋外側から固定する支持部材と、
を備えていることを特徴とする網戸用の虫侵入防止部材。 - 前記突出部材の屋外側には第1係止部が設けられ、
前記支持部材には、前記第1係止部に対して前記網材の屋外側から係止される第2係止部が設けられ、
前記第1係止部と前記第2係止部とは、双方の間に前記網材を介在した状態で係止可能に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の網戸用の虫侵入防止部材。 - 前記支持部材は、前記中央縦枠の屋外側面に着脱可能に固定される枠固着部と、前記枠固着部から前記網材側に突出し、前記突出部材を固着させた保持部材と、を有し、
前記保持部材に固着された前記突出部材は、前記網材の網目を通過可能に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の網戸用の虫侵入防止部材。 - 前記支持部材は、弾性変形可能な部材により形成されていることを特徴とする請求項3に記載の網戸用の虫侵入防止部材。
- 前記支持部材の前記枠固着部には、前記中央縦枠の屋外側面との間に介在される付勢部材が設けられていることを特徴とする請求項3又は4に記載の網戸用の虫侵入防止部材。
- 前記突出部材の突出長は、前記突出部材を前記網材に固定した状態で、前記突出部材の先端位置が前記屋外側サッシのガラス面との間で1mm以下の隙間を有する長さ寸法であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の網戸用の虫侵入防止部材。
- 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の虫侵入防止部材を前記網戸の網材に備えたことを特徴とする虫侵入防止網戸。
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2018
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