JP2019183527A - 道路修繕順位決定システム - Google Patents
道路修繕順位決定システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019183527A JP2019183527A JP2018076719A JP2018076719A JP2019183527A JP 2019183527 A JP2019183527 A JP 2019183527A JP 2018076719 A JP2018076719 A JP 2018076719A JP 2018076719 A JP2018076719 A JP 2018076719A JP 2019183527 A JP2019183527 A JP 2019183527A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- repair
- acceleration
- data
- road
- time series
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Road Repair (AREA)
- Testing Of Devices, Machine Parts, Or Other Structures Thereof (AREA)
- Traffic Control Systems (AREA)
Abstract
Description
本発明は、救急搬送車両と一般自動車の走行法の違いに着目し、救急搬送車両の走行データを利用することで、救急搬送時の安全性向上を最優先に考えた道路の修繕の優先度を決定する方法を提供する。
車内に設置した測位センサ及び加速度センサで、それぞれ、車両の緯度lat [deg]、経度lng [deg]、速度v [m/s]、上下方向加速度ax [m/s2]、左右方向加速度ay [m/s2]、前後方向加速度az [m/s2]を時系列データとして計測する走行データ計測部と、国際規格ISO2631-1に基づいて、上下方向加速度ax、左右方向加速度ay、 前後方向加速度azから、時系列値として、仰臥位に対する不快度aw [m/s2]を計算する不快度計算部と、これらの時系列計測値および時系列計算値を記録する記録部と、記録部に記録された時系列データを基に、修繕候補箇所を選定する修繕候補箇所選定部と、後述する評価指数に基づいて選定した修繕候補箇所の優先順位を決定する優先順位決定部を備える。
(1)
式(1)において、nはN番目の修繕候補箇所に属する異常データの数である。
また、K(n)は、異常データ数nに対して単調的に増加して1に収束する飽和関数である。
さらに、異常データ数nと速度vが同じであるような段差等が複数点在していた場合、より大きな振動が検出された場所ほど優先順位が上がる。これは,一般ドライバーから見た場合、不快度の低減を目的とした順位付けと解釈でき、本発明は、一般自動車の振動乗り心地改善という観点からも、道路修繕箇所の適正な優先順位付けが可能なシステムである。
図1において、1は走行データ計測部であり、救急車の緊急走行中に、車内に設置した、図には示さなかった測位センサ及び加速度センサで、それぞれ、車両の緯度lat [deg]、経度lng [deg]、速度v [m/s]、上下方向加速度ax [m/s2]、左右方向加速度ay [m/s2]、前後方向加速度az [m/s2]を時系列データとして計測する。2は不快度計算部であり、国際規格ISO2631-1に基づいて、ax、ay、azから、時系列値として、仰臥位に対する不快度aw [m/s2]を計算する。3は記録部であり、これらの時系列計測値および時系列計算値を記録する。4は修繕候補箇所選定部であり、記録部3に記録された時系列データを基に、修繕候補箇所を選定する。
修繕候補箇所選定部4では、不快度awが閾値TH1 [m/s2]以上(aw≧TH1)、かつvが閾値TH2 [m/s]以上(v≧TH2)のデータを異常データとして抽出し、latとlngを用いて、地図上で半径R [m]の同一円以内に入る異常データを同一箇所のデータと見なしてグループ化する。これを修繕候補箇所とし、固有のグループ番号Nを与える。5は優先順位決定部であり、式(1)で与えられる評価指数J(N)によって修繕候補箇所の優先順位を決定し、J(N)の値が大きいほど上位に位置づける。
(1)
式(1)において、nはグループNに属する異常データ数である。
式(1)から判るように、評価指数J(N)は不快度awに比例して増大し、速度vに反比例して減少する。
なお、K(n)=n/(n+c)のcは、異常データ数nの値に応じて決定することができる。どの修繕候補箇所でもnが小さい場合には、そのnの範囲内でK(n)が大きく変化して修繕候補箇所ごとにK(n)に差がつくようにcを小さく設定する。逆に、どの修繕候補箇所でもnが大きい場合にはcを大きく設定する。修繕候補箇所ごとにnがばらつく場合には、c=10程度に設定することが望ましい。
修繕候補箇所の選定は、iPhone内のデータをPCにコピーした後にPC上で行った。不快度aw を計算する際の時間幅は1秒とし、aw≧1.25(ISO2631-1の基準で「不快である」以上に相当する不快度)、かつ、v≧5.56(時速20 km/h以上に相当)を満たすデータを異常データとして抽出した。その後、半径R=25[m]以内の円領域に存在する異常データを同一箇所の異常データと見なしてグループ化した。各グループにはグループ番号として1から始まる整数を与えた。
式(1)で与えられる評価指数の計算と優先順位付けは、PC上で行った。
図2は50搬送分の走行データからaw≧1.25、かつ、v≧5.56となる、半径R=25[m]以内の円領域に存在する異常データを同一箇所の異常データと見なしてグループ化した結果の一例を示したものである。
図3は、図2に示すようにグループ化した複数の修繕候補箇所について、K(n)=n/(n+10)と設定して、評価指数上位10番までの結果を表したものであり、「修繕箇所」欄に記されている○印は、今回の順位付けとは独立して自治体で実際に道路修繕された場所を表す。
優先順位決定部で決定された優先順位1位の場所と自治体での実際の修繕場所が一致する結果となった。
本発明は、道路渋滞にかかわらず優先的に走行する救急搬送車によって得られた走行データに基づくシステムであり、道路渋滞等の影響の少ない、道路の窪み、凹凸等が反映された道路補修順位の決定が可能となる。
2 不快度計算部
3 記録部
4 修繕候補箇所選定部
5 優先順位決定部
Claims (6)
- 救急車の緊急走行中に、車内に設置した測位センサ及び加速度センサで、それぞれ、車両の緯度lat [deg]、経度lng [deg]、速度v [m/s]、上下方向加速度ax [m/s2]、左右方向加速度ay [m/s2]、前後方向加速度az [m/s2]を時系列データとして計測する走行データ計測部と、前記走行データ計測部で計測された前記上下方向加速度ax、前記左右方向加速度ay、前記 前後方向加速度azから、時系列値として、国際規格ISO2631-1に基づいて、仰臥位に対する不快度aw [m/s2]を計算する不快度計算部と、前記走行データ計測部で計測された前記上下方向加速度ax、前記左右方向加速度ay、前記 前後方向加速度azの時系列計測値と、前記不快度計算部で計算された前記不快度awの時系列計算値を記録する記録部と、前記記録部に記録された時系列データである前記緯度lat 、前記経度lng 、前記速度v [m/s]、及び、前記不快度awの時系列計算値を基に修繕候補箇所を選定する修繕候補箇所選定部と、前記修繕候補選定部で選定された前記修繕候補箇所について、評価指数に基づいて前記修繕候補箇所の優先順位を決定する優先順位決定部を備える、道路修繕順位決定システム。
- 前記修繕候補箇所の選定は、前記不快度awが閾値TH1 [m/s2]以上、かつ、速度vが閾値TH2 [m/s]以上となるデータを異常データとして抽出し、抽出された前記異常データについて、前記緯度latと前記経度lngを用いて、地図上で半径R [m]の同一円以内に入る異常データを同一箇所の異常データと見なしてグループ化し、これを前記修繕候補箇所とすることを特徴とする請求項1に記載の道路修繕順位決定システム。
- 前記異常データ抽出時の不快度閾値THI及び速度閾値TH2が、それぞれ、1.25、5.56であることを特徴とする、請求項2に記載の道路修繕順位決定システム。
- 前記異常データをグループ化するための、前記地図上での円の半径Rを25とすることを特徴とする、請求項2に記載の道路修繕順位決定システム。
- 前記式(1)の単調増加関数K(n)を、正の実数cに対して、K(n)=n/(n+c)と設定することを特徴とする請求項5に記載の道路修繕順位決定システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018076719A JP6989127B2 (ja) | 2018-04-12 | 2018-04-12 | 道路修繕順位決定システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018076719A JP6989127B2 (ja) | 2018-04-12 | 2018-04-12 | 道路修繕順位決定システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019183527A true JP2019183527A (ja) | 2019-10-24 |
JP6989127B2 JP6989127B2 (ja) | 2022-01-05 |
Family
ID=68340232
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018076719A Active JP6989127B2 (ja) | 2018-04-12 | 2018-04-12 | 道路修繕順位決定システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6989127B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7491450B2 (ja) | 2020-03-31 | 2024-05-28 | 日本電気株式会社 | 劣化診断装置、劣化診断方法、及び、プログラム |
JP7529110B2 (ja) | 2020-03-31 | 2024-08-06 | 日本電気株式会社 | 劣化診断装置、劣化診断方法、及び、プログラム |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002243535A (ja) * | 2001-02-20 | 2002-08-28 | Omron Corp | 路面状態検出装置 |
JP2007072667A (ja) * | 2005-09-06 | 2007-03-22 | Denso Corp | 道路異常収集システム、道路修繕入札システム及び道路管理修繕システム |
JP2008297872A (ja) * | 2007-06-04 | 2008-12-11 | Japan Radio Co Ltd | 路面性状検知装置における路面性状検知方法 |
JP2016089593A (ja) * | 2014-11-11 | 2016-05-23 | 株式会社東芝 | 道路維持管理システム、制御方法及びコンピュータプログラム |
JP2016113814A (ja) * | 2014-12-15 | 2016-06-23 | 富士通株式会社 | データ出力プログラム、データ出力方法及びデータ出力装置 |
-
2018
- 2018-04-12 JP JP2018076719A patent/JP6989127B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002243535A (ja) * | 2001-02-20 | 2002-08-28 | Omron Corp | 路面状態検出装置 |
JP2007072667A (ja) * | 2005-09-06 | 2007-03-22 | Denso Corp | 道路異常収集システム、道路修繕入札システム及び道路管理修繕システム |
JP2008297872A (ja) * | 2007-06-04 | 2008-12-11 | Japan Radio Co Ltd | 路面性状検知装置における路面性状検知方法 |
JP2016089593A (ja) * | 2014-11-11 | 2016-05-23 | 株式会社東芝 | 道路維持管理システム、制御方法及びコンピュータプログラム |
JP2016113814A (ja) * | 2014-12-15 | 2016-06-23 | 富士通株式会社 | データ出力プログラム、データ出力方法及びデータ出力装置 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7491450B2 (ja) | 2020-03-31 | 2024-05-28 | 日本電気株式会社 | 劣化診断装置、劣化診断方法、及び、プログラム |
JP7529110B2 (ja) | 2020-03-31 | 2024-08-06 | 日本電気株式会社 | 劣化診断装置、劣化診断方法、及び、プログラム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6989127B2 (ja) | 2022-01-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN110395258B (zh) | 路面状态推断装置以及路面状态推断方法 | |
JP2020013537A (ja) | 路面状態推定装置及び路面状態推定方法 | |
JP5842996B2 (ja) | 不慮予測感度判定装置 | |
CN114506326A (zh) | 通过行车历史的道路粗糙度预瞄 | |
US20160210851A1 (en) | Operating management system, operating management method, and program | |
KR102141988B1 (ko) | 자율주행 대중버스에 대한 실시간 버스 신뢰성 통합지표 모니터링 시스템 및 방법 | |
US9412212B2 (en) | Unexpectedness prediction sensitivity determination apparatus | |
US20170305433A1 (en) | Determination method, information processing device, and computer-readable recording medium | |
JP3940649B2 (ja) | 自動列車運転装置 | |
JP2022542366A (ja) | 車両の安全性能を評価すること | |
US12058552B2 (en) | Systems and methods for selecting locations to validate automated vehicle data transmission | |
US20200319635A1 (en) | Semi-autonomous vehicle driving system, and method of operating semi-autonomous vehicle | |
JP2019183527A (ja) | 道路修繕順位決定システム | |
JP5220444B2 (ja) | 運転アドバイス装置 | |
CN111144485A (zh) | 基于xgboost分类算法的车辆事故判断方法和系统 | |
KR102095884B1 (ko) | 차량의 거동 정보 기반 도로위험지표 산출 방법 및 그 장치 | |
JP2018185229A (ja) | 経路検索システム,経路検索プログラム及び経路検索方法 | |
KR101619790B1 (ko) | 열차 차륜 찰상 검지 시스템 및 방법 | |
JP3999611B2 (ja) | ナビゲーション装置 | |
JP2014106675A (ja) | 所要時間算出装置及び所要時間算出方法 | |
US11794759B2 (en) | Automatic testing of autonomous vehicles | |
JP2018181034A (ja) | 走行支援装置、走行支援方法およびそのためのデータ構造 | |
JP6566999B2 (ja) | 運転制御装置、運転制御方法および運転制御プログラム | |
JP2013033461A (ja) | 運転状態診断装置 | |
CN115955662A (zh) | 一种道路特殊状况监测及车辆事故预警系统 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A80 | Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80 Effective date: 20180423 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20201117 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20201117 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20211015 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20211102 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20211125 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6989127 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |