JP2019183265A - 不純物除去方法 - Google Patents

不純物除去方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2019183265A
JP2019183265A JP2019042157A JP2019042157A JP2019183265A JP 2019183265 A JP2019183265 A JP 2019183265A JP 2019042157 A JP2019042157 A JP 2019042157A JP 2019042157 A JP2019042157 A JP 2019042157A JP 2019183265 A JP2019183265 A JP 2019183265A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molten metal
intermetallic compound
impurity removal
removal method
alloy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019042157A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7123834B2 (ja
Inventor
山口 勝弘
Katsuhiro Yamaguchi
勝弘 山口
憲章 中塚
Noriaki Nakatsuka
憲章 中塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to PCT/JP2019/012518 priority Critical patent/WO2019198476A1/ja
Publication of JP2019183265A publication Critical patent/JP2019183265A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7123834B2 publication Critical patent/JP7123834B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/20Recycling

Landscapes

  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)

Abstract

【課題】Al又はAl合金中に混入し、除去困難な不純物について、効率よく溶湯中から不純物を除去できる不純物除去方法の提供を目的とする。【解決手段】本発明の不純物除去方法は、不純物を含むAl又はAl合金溶湯中に、Mg又はMg合金を添加する工程と、上記添加工程後の溶湯を470℃以上650℃以下の温度範囲で保持する工程と、上記保持工程で生成された金属間化合物を上記溶湯から分離する工程とを備え、上記添加工程におけるMgの濃度が上記溶湯に対して11質量%以上である。【選択図】なし

Description

本発明は、不純物除去方法に関する。
近年、炭酸ガス排出抑制の社会的要求から、自動車等の軽量化が世界中で進められており、今後Alの需要は増加すると見込まれる。そして、将来的には需要増に併せてAlスクラップの排出量が増加すると予想される。一般的に、Alは、リサイクル性に優れた金属材料とされており、アルミ缶やダイカスト製品を始めとするAl展伸材からなる多くのAl製品は廃却後再溶解されて新しい製品へリサイクルされる。しかしながら、廃却後のAl製品には不純物が付着しており、リサイクルを繰り返すことで不純物元素の濃度が次第に増加することから、より成分規格の緩い製品へカスケードリサイクルされることが一般的である。
Alへの不純物の混入を抑制する方法としては、シュレッディング後の分別技術の高度化が進められている。しかし、付着物の完全除去は困難であることから、最終的にはAl又はAl合金溶湯からの不純物除去技術が必要である。
Al又はAl合金溶湯から不純物を除去する方法については多く報告されており、特に除去困難なFeを除去する方法としては、不純物となるMnをあえて添加してAl−Fe−Mn系金属間化合物を晶出させた後に、遠心分離、吸引等により上記金属間化合物を除去する技術が提案されている(特開平8−35021号公報及び特開平07−70666号公報参照)。
また、Al又はAl合金溶湯から不純物濃度を低減する技術として、アルミ地金を製造する工程で三層式電解精製法や偏析法を用いる技術が開示されている(まてりあ、Vol.33(1994)、No.1参照)。
特開平8−35021号公報 特開平07−070666号公報
近藤ら、まてりあ、1994、Vol.33、No.1、62−68
しかしながら、上記特許文献1及び特許文献2に開示の技術では、添加したMnが不純物として増加するおそれがある。また、上記非特許文献1に開示の技術は、原理的に本手法によりFeを除去することは可能であるが、不純物元素を多く含むスクラップを精錬する方法としては歩留が低くなるおそれがある。また、三層電解法は電力コストの高い国内では採算性が悪く、偏析法は原料の不純物濃度が高いほど収率が低下するおそれがある。このように、上記従来技術においては、市中から回収した不純物を多く含むAlスクラップを国内でリサイクルする方法としては十分ではない。
従って、Alの展伸材から展伸材への水平リサイクルを実現するためには、品質に悪影響を及ぼす不純物をAl又はAl合金溶湯から除去することができ、展伸材の許容濃度以下に低減することが可能な技術が望まれる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、Al又はAl合金中に混入し、除去が困難な不純物について、効率よく溶湯中から不純物を除去できる不純物除去方法の提供を目的とする。
本発明者は、鋭意研究した結果、不純物を含むAl又はAl合金溶湯に対し、JIS−A5000系のAl合金等で必須元素であるMgを高濃度含有させて溶湯をAl−Mg2元系状態図の液相線温度付近で保持することにより、初晶として不純物元素を含む金属間化合物が生成されることを見出した。この知見に基づき、上記金属間化合物を除去することで不純物濃度を低下可能であることに想到した。
上記課題を解決するためになされた本発明の一態様は、不純物を含むAl又はAl合金溶湯中に、Mg又はMg合金を添加する工程と、上記添加工程後の溶湯を470℃以上650℃以下の温度範囲で保持する工程と、上記保持工程で生成された金属間化合物を上記溶湯から分離する工程とを備え、上記添加工程におけるMgの濃度が上記溶湯に対して11質量%以上である不純物除去方法である。
当該不純物除去方法は、Al又はAl合金溶湯に対し、Mgを11質量%以上として高濃度で含有させて、溶湯を470℃以上650℃以下の温度範囲で保持することにより、初晶として不純物元素を含む金属間化合物が効率よく生成される。本願発明が上記効果を得られる理由としては、以下のように推察される。Al又はAl合金溶湯にMgを11質量%以上添加して、Mgを高濃度含有するAl−Mg合金とすることで、Al又はAl合金溶湯の液相線温度が低下することから、通常Al又はAl合金溶湯の凝固中に生成する不純物元素を含む金属間化合物が、初晶として生成しやすくなると推察される。また、Mgによって不純物元素の活量が増大し、さらに金属間化合物の生成が促されると推察される。そして、この金属間化合物を溶湯から除去することで不純物濃度をJISで規定されるA5000系(Al−Mg系合金)の基準濃度に効率よく対応できる。また、MgはA5000系における必須元素であるため、除去する工程が不要であり、溶湯を希釈してAl製品に再利用することができる。
上記保持工程の保持時間としては、5分以上が好ましい。上記保持時間が5分以上であることで、化合物を効果的に粗大成長させることができる。
上記不純物がFeを含み、上記金属間化合物がAl及びFeを含有することが好ましい。当該不純物除去方法では、上記不純物がFeを含み、上記金属間化合物がAl及びFeを含有するので、不純物であるFeをAl−Mg系溶湯から効率よく除去できる。
上記不純物がSiを含み、上記金属間化合物がMg及びSiを含有することが好ましい。当該不純物除去方法では、上記不純物がSiを含み、上記金属間化合物がMg及びSiを含有するので、不純物であるSiをAl−Mg系溶湯から効率よく除去できる。
上記不純物がMn、Co、Ti、V、Zr、Cr又はこれらの組み合わせを含み、上記金属間化合物がAlと、Mn、Co、Ti、V、Zr、Cr又はこれらの組み合わせとを含有することが好ましい。当該不純物除去方法では、上記不純物がMn、Co、Ti、V、Zr、Cr又はこれらの組み合わせを含み、上記金属間化合物がAlと、Mn、Co、Ti、V、Zr、Cr又はこれらの組み合わせとを含有するので、Mn、Co、Ti、V、Zr、Cr等の不純物をAl−Mg系溶湯から効率よく除去できる。
上記分離工程で冷却媒体が供給される冷却管を上記溶湯に挿入し、上記冷却管表面上に上記金属間化合物を晶出させることが好ましい。上記分離工程で冷却媒体が供給される冷却管を上記溶湯に挿入し、局所的に470℃以上650℃以下に保持して上記冷却管表面上に上記金属間化合物を晶出させることで、溶湯全体を冷却することなく、金属間化合物を効率よく分離して除去できる。
上記分離工程で耐熱性フィルタにより上記溶湯をろ過することが好ましい。上記分離工程で耐熱性フィルタにより上記溶湯をろ過することで、上記溶湯から金属間化合物を系外に簡易に効率よく除去できる。
上記分離工程で上記溶湯を静置することにより上記金属間化合物を沈降又は浮上させることが好ましい。上記分離工程で上記溶湯を静置することにより上記金属間化合物を沈降又は浮上させることで、上記溶湯と比重の異なる金属間化合物を低コストで除去できる。
上記分離工程で上記溶湯を遠心分離することが好ましい。上記分離工程で上記溶湯を遠心分離するので、上記溶湯から金属間化合物を効率よく除去できる。
上記分離工程で、Nガス、Arガス若しくはHeガスを含む不活性ガス、塩素ガス、フラックス又はこれらの組み合わせを上記溶湯に投入し、上記金属間化合物を、投入されたガスの気泡、フラックス又はこれらの組み合わせに吸着させた後に浮上分離させて除去することが好ましい。上記分離工程で、Nガス、Arガス若しくはHeガスを含む不活性ガス、塩素ガス、フラックス又はこれらの組み合わせを上記溶湯に投入し、上記金属間化合物を、投入されたガスの気泡、フラックス又はこれらの組み合わせに吸着させた後に浮上分離させ、治具等を用いて金属間化合物を掻き出すことで、金属間化合物を系外に効率よく除去できる。
本発明の不純物除去方法は、Al又はAl合金中に混入し、除去困難な不純物について、効率よく溶湯中から不純物を除去できる。
以下、本発明の不純物除去方法の実施形態について詳説する。
本発明の不純物除去方法は、Al又はAl合金に混入し、除去困難な不純物について、5000系の必須元素であるMgを用いて溶湯中から不純物を除去する方法である。当該不純物除去方法は、Mg又はMg合金を溶湯に添加するMg添加工程と、上記添加工程後の溶湯を所定の温度範囲で保持する温度保持工程と、上記保持工程で生成された金属間化合物を分離する金属間化合物分離工程とを備える。また、当該不純物除去方法は、上記温度保持工程の後にさらに冷却工程を備える。
当該不純物除去方法は、Alリサイクル工程で除去が困難な金属元素を効率よくAl−Mg系溶湯から除去する方法である。JIS−A5000系のAl合金等で必須元素であるMgを高濃度に含有させることにより不純物の共晶化を促し、生成された金属間化合物を分離することにより、不純物の除去を行う。本願発明は、従来行われていたような、金属間化合物を生成させるためにあえて不要な不純物を混入する工程が必要なく、また、歩留まりも向上できる。このように、当該不純物除去方法を用いることにより、展伸材として用いられるJIS−A5000系の不純物濃度の許容値以下に不純物元素を低減することができる。
当該不純物除去方法は、Al又はAl合金溶湯中に含まれる不純物として、(1)Fe、(2)Si、(3)Mn、Co、Ti、V、Zr、Cr又はこれらの組み合わせが挙げられる。上記(1)〜(3)で列挙されるFe、Si、Mn、Co、Ti、V、Zr、Crの全ての組み合わせの不純物が、当該不純物除去方法による除去の対象となる。当該不純物除去方法は、Mgを高濃度含有させることにより、これらの不純物を含有する金属間化合物が形成される。
(1)Fe
Al又はAl合金溶湯中の不純物元素として最も混入しやすく除去困難な元素はFeである。Feは締結部品、シュレッダー機から容易に混入するが、Alは酸化しやすい元素であるため鉄鋼業における転炉のような酸化精錬工程が適用できず、Feの除去は困難である。当該不純物除去方法では、Al又はAl合金溶湯からFeを効率よく除去することができる。従って、JISで規定されるA5000系(Al−Mg系合金)の規定濃度以下にFeを低減することができるので、Alの展伸材から展伸材への水平リサイクルがより容易化できる。
(2)Si
Al又はAl合金溶湯中の不純物元素として、Feの次に混入しやすく除去困難な元素はSiである。Siはスクラップ中への鋳物・ダイカスト製品の混入や、SiOを主成分とする珪砂の混入が考えられる。当該不純物除去方法においては、Al又はAl合金溶湯の不純物としてSiが含まれる場合、SiとMgを含む金属間化合物が形成される。従って、当該不純物除去方法では、Al又はAl合金溶湯からSiを効率よく除去することができる。
(3)Mn、Co、Ti、V、Zr、Cr又はこれらの組み合わせ
Al又はAl合金溶湯中の不純物元素としてMn、Co、Ti、V、Zr、Cr又はこれらの組み合わせについても、当該不純物除去方法においては、Alと、Mn、Co、Ti、V、Zr、Cr又はこれらの組み合わせとを含有する金属間化合物が形成される。従って、当該不純物除去方法では、Al又はAl合金溶湯から上記Mn、Co、Ti、V、Zr、Cr又はこれらの組み合わせを含む不純物元素を効率よく除去することができる。なお、なお、Mn、Ti、V、Zr及びCrは、Al合金の添加元素や、結晶粒微細化材、地金等に含まれる元素として混入する。また、Coは電池に含まれる元素で、将来的にスクラップから混入する可能性がある。
当該不純物除去方法が除去可能な不純物としては、上記(1)〜(3)で列挙されるFe、Si、Mn、Co、Ti、V、Zr及びCrの中から種々の組み合わせを選択できる。これらの組み合わせの金属間化合物を形成して除去することで、不純物の除去を効率よく行うことができる。但し、金属間化合物にSiを含める場合は、Mgも金属間化合物に含まれる。除去の対象となる金属間化合物としては、例えばAl、Fe、Mn、Co及びCrの金属間化合物、Mg及びSiの金属間化合物、Al、Ti、V及びZrの金属間化合物を挙げることができ、より具体的には、Al13Fe、MgSi、AlMn、AlCo、AlTi、Al10V、AlV、AlZr等を挙げることができる。上記Al13Fe、MgSi、AlMn、AlCo、AlTi、Al10V、AlV、AlZr等は、Fe、Si、Mn、Co、Ti、V、Zr及びCrのうちのその他の金属を微量成分として含んでいてもよい。
以下、各工程について説明する。
<Mg添加工程>
Mg添加工程では、不純物を含むAl又はAl合金溶湯に対し、JIS−A5000系のAl合金等で必須元素であるMgを添加して高濃度に含有させる。Al又はAl合金溶湯が、Mgを高濃度に含有することで、Al−Mg系溶湯中の不純物の金属間化合物化が促進される。従って、従来行われていたような、金属間化合物を生成させるためにあえて不要な不純物を混入する工程が必要なく、Alリサイクル工程で除去が困難な金属元素を効率よくAl−Mg系溶湯から除去することができる。また、Mgは不純物でないため、Mgを除去する工程が不要であり、溶湯を希釈してAl製品に用いることができる。
上記Mg添加工程による効果としては、以下の効果を挙げることができる。
(a)液相線温度が下がるため低温で溶湯を保持でき、化合物の生成が促進される。
(b)Mgが不純物元素の活量を増加させることで、化合物の生成が促進される。
(c)添加したMgが直接不純物元素と反応して金属間化合物を生成する。
上記(a)、(b)、(c)又はこれらの組み合わせによる効果により、不純物を溶湯中で金属間化合物化させることができる。
例えばFeの除去に関しては上記(a)、(b)の効果、Siの除去に関しては(a)、(c)の効果によって金属間化合物化が促進すると考えられる。その他の不純物元素についても(a)〜(c)のいずれかの効果により除去できる。
Mg添加工程では、不純物を含むAl又はAl合金溶湯中に、Mg又はMg合金を添加する。Mg合金としては、例えばJIS−MC5、JIS−MDC2Aが挙げられる。
Mgの濃度の下限としては、不純物を含むAl又はAl合金溶湯に対して11質量%であり、14質量%が好ましく、17質量%がより好ましく、20質量%以上が更に好ましい。上記濃度の下限が11質量%未満では上記(a)〜(c)の効果を十分に得ることができず、十分に金属間化合物が生成されないおそれがある。
また、Mgの濃度の上限としては、特に限定されないが、Mgの濃度が高くなると希釈量が増えてコストが上昇することから、経済的な観点より不純物を含むAl又はAl合金溶湯に対して50質量%が好ましく、40質量%がより好ましく、30質量%がさらに好ましく、25質量%が特に好ましい。
<温度保持工程>
温度保持工程では、上記添加工程後の溶湯を470℃以上650℃以下の温度範囲で5分以上保持することにより、不純物元素を含む金属間化合物の生成が促進される。
Al−Mg系合金におけるMgの濃度が11質量%以上50質量%以下のAl−Mg系合金のAl−Mg2元系状態図の液相線温度は以下の式で表される。
(1)Al−Mg系合金におけるMgの濃度が11質量%以上35質量%未満の場合
Al−Mg2元系状態図の液相線温度(℃)=−6.6×Mg濃度(質量%)+680(2)Al−Mg系合金におけるMgの濃度が35質量%以上50質量%以下の場合
Al−Mg2元系状態図の液相線温度(℃)=450
本発明者は、金属間化合物の生成と溶湯からの分離性の観点から、溶湯の保持温度を規定した。上記保持温度の下限としては、470℃であり、好ましくは470℃及び上記液相線温度−20℃のいずれか高い方、より好ましくは470℃及び液相線温度−10℃のいずれか高い方である。保持温度が470℃未満の場合、溶湯の流動性が低下するので、安定して溶湯を保持することが困難となるためである。
上記保持温度が、好ましくは470℃及び上記液相線温度−20℃のいずれか高い方、より好ましくは470℃及び液相線温度−10℃のいずれか高い方であることで、液相線温度を基準としているので固体Alの生成量を低く抑えることができ、溶湯の歩留を低下させずに金属間化合物を効率的に分離できる。
一方、上記保持温度の上限としては、650℃であり、630℃が好ましく、600℃がより好ましい。保持温度が650℃を超える場合、金属間化合物が生成せず、結果として不純物濃度を下げることが困難となるおそれがあるためである。
上記保持時間の下限としては、化合物を粗大成長させるために5分が好ましく、10分がより好ましく、20分がさらに好ましい。一方、保持時間の上限としては、特に限定されないが、効率的な処理を行うために150分が好ましい。
<冷却工程>
冷却工程では、上記保持工程後に上記溶湯を金属間化合物のみ晶出する温度まで冷却する。冷却工程により、上記溶湯中の金属間化合物を晶出させることができる。冷却手段としては、溶湯全体を冷却してもよいし、冷却媒体が供給される冷却管を上記溶湯に挿入し、局所的に溶湯を低温化してもよい。冷却媒体が供給される冷却管を用いる場合、冷却媒体としては、特に限定されず、例えば水が挙げられる。
<金属間化合物分離工程>
上記金属間化合物分離工程では、上記保持工程で生成された金属間化合物を上記溶湯から分離する。金属間化合物を分離して除去することで、溶湯から系外に効率的に除去できるので、不純物をJISで規定されるAl合金の許容濃度以下に効率よく低減できる。分離手段としては、例えば耐熱性フィルタによるろ過、溶湯の静置、溶湯の遠心分離等が挙げられる。なお、溶湯が不純物としてFeを含み、金属間化合物がAl−Fe系金属間化合物であるAl13Feである場合、Al13Feが常磁性であることから磁石で吸着させて固定することもできる。これらの方法により、Al13FeをAl−Mg系溶湯から系外に効率的に除去することができる。
[冷却管による金属間化合物の晶出]
上述の冷却媒体が供給される冷却管を用いる場合、分離工程として冷却媒体が供給される冷却管を上記溶湯に挿入し、局所的に470℃以上650℃以下に保持して上記冷却管表面上に上記金属間化合物を晶出させることもできる。冷却管を用いて、冷却管表面上に金属間化合物を晶出させることで、溶湯全体を冷却して温度を下げることなく、効率よく金属間化合物を晶出させることができる。
[耐熱性フィルタによるろ過]
耐熱性フィルタを用いて上記溶湯をろ過することにより、溶湯から金属間化合物を簡易に効率よく除去できる。耐熱性フィルタとしては、例えば耐火物製フィルタが挙げられる。耐火物製フィルタとは、高温度に耐え,化学的に安定な酸化物等からなるフィルタをいう。上記酸化物としては、例えばマグネシア、アルミナ、シリカ、ムライト、ジルコニア等が挙げられる。耐火物製フィルタとしては、例えばセラミックフォームフィルタやチューブフィルタが挙げられ、耐火物製フィルタを具備する溶湯のろ過装置を使用することができる。
[溶湯の静置]
上記溶湯を静置することにより溶湯と比重の異なる金属間化合物を浮上又は沈降させる。溶湯の静置により分離させることで、金属間化合物を低コストで除去できる。そして、金属間化合物の浮上物を除去した後に、金属間化合物の沈降物が残存した状態の容器を傾けて上澄みだけを回収する方法、上記上澄みのみを上方から吸引管により吸引する方法等により、不純物濃度の低い溶湯のみを回収する。
[溶湯の遠心分離]
また、遠心分離機を用いて上記溶湯から比重の大きい金属間化合物を捕集することにより、金属間化合物を効率よく除去できる。遠心分離後は、不純物濃度の低い溶湯のみを回収する。
[金属間化合物の浮上分離]
上記分離工程で、Nガス、Arガス若しくはHeガスを含む不活性ガス、塩素ガス、フラックス又はこれらの組み合わせを上記溶湯に投入し、上記金属間化合物を、投入されたガスの気泡、フラックス又はこれらの組み合わせに吸着させた後に浮上分離させて除去することもできる。上記金属間化合物を浮上分離させて、治具等を用いて金属間化合物を掻き出して除去し、効率よく不純物濃度の低い溶湯のみを回収することができる。上記フラックスとしては、例えばNaCl、KCl及びMgClのうちの2つ以上を組み合わせた混合物を用いることができる。
以上の工程を組み合わせることで不純物濃度の低いAl−Mg系溶湯を得ることができる。
<希釈工程>
上記Mg添加工程、上記温度保持工程、冷却工程及び金属間化合物分離工程が終了し、上記金属間化合物を除去後のMgが高濃度の溶湯は、事前に溶融した純Al又はMg濃度の低いアルミスクラップ(例えば1000系)と混合して、JISで規定されるA5000系(Al−Mg系合金)のMg基準濃度にまで希釈して使用することができる。希釈工程は、高濃度のMgを含有する金属間化合物除去後の溶湯を希釈して、Mgの濃度を上記JIS−A5000系の基準濃度以下にする工程である。このように、Mgは不純物でないため、除去する工程が不要であり、溶湯を希釈してAl製品に用いることができる。また、高濃度のMgを含有する金属間化合物除去後の溶湯を真空下で保持することにより蒸気圧の大きいMgが蒸発し、Mg濃度が低いAl−Mg系溶湯を得ることもできる。
なお、高濃度のMgを含有する金属間化合物除去後の溶湯は、鋳型等で固めることによりMg中間合金として使用することもできる。
当該不純物除去方法は、Al又はAl合金中に混入し、除去困難な不純物について、効率よく溶湯中から不純物を除去できる。JIS−A5000系のAl合金等で必須元素であるMgを高濃度に含有させて不純物の化合物化を促し、生成された金属間化合物を分離することにより、不純物の除去を行う。本願発明は、従来行われていたような、金属間化合物を生成させるためにあえて不要な不純物を混入する工程が必要なく、また、歩留まりも向上できる。
当該不純物除去方法によれば、Alリサイクル工程で除去が困難な金属元素を効率よく展伸材の許容濃度以下に低減することができるので、Alの展伸材から展伸材への水平リサイクルを実現することができる。
今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
以下、実施例によって本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
表1に示すように、Mg添加後にFeの濃度が1.00質量%となるようにAl−Fe合金溶湯0.12kgを700℃で溶融した。次に、溶湯に対する濃度が20質量%となるようにMgを添加した後、溶湯の温度を560℃まで下げて35分間保持し、静置した。次に、溶湯の入ったるつぼを炉外に出して放冷し、溶湯を凝固させた後、鋳塊の下部を切断し、試料上部のFe濃度をICP発光分光分析法にて分析した。
[実施例2〜実施例16]
Mg濃度、保持温度及び保持時間を表1のように変更したこと以外は実施例1と同様にして、実施例2〜実施例16の不純物除去処理を実施した。次に、不純物除去処理後の合金溶湯を採取し、不純物除去処理後の不純物元素の濃度をICP発光分光分析法により測定した。
[実施例17]
Al−Fe−Si合金を700℃で溶解後にMgを添加し、最終的にMgを30質量%、Feを1.00質量%、Siを1.00質量%含有するAl合金1.5kgを作成した。次に、溶湯の温度を550℃まで下げて6分間保持した。次に、耐火物製のフィルタを用いて不活性ガスで加圧しながら溶湯をろ過した。溶湯が凝固した後、ろ過後の鋳塊を切断し、Fe及びSi濃度をICP発光分光分析法にて分析した。
これらの評価結果を表1に示す。
Figure 2019183265
[評価結果]
表1に示すように、溶湯を470℃以上650℃以下の温度範囲で保持し、Mg濃度が11質量%以上であり、静置により分離工程を実施した実施例1〜実施例5は、いずれもFeが十分除去されていた。また、実施例1〜実施例5のように、Al又はAl合金溶湯中の不純物がFeの場合、当該不純物除去方法の処理条件を変更することにより、展伸材として用いられるJIS−A5000系のFeの基準値に幅広く対応可能であることが示された。
また、実施例1〜実施例5と同様に、溶湯を470℃以上650℃以下の温度範囲で保持し、Mg濃度が11質量%以上であり、静置により分離工程を実施した実施例6〜実施例7は、いずれもFeが十分除去されていた。実施例6〜実施例7は、いずれもSiが十分除去されていた。実施例8〜実施例10は、いずれもMnが十分除去されていた。実施例11〜実施例12は、いずれもTiが十分除去されていた。実施例13〜実施例14は、いずれもCrが十分除去されていた。実施例15は、Vが十分除去されていた。実施例16は、Coが十分除去されていた。
さらに、Al−Fe−Si合金を含み、Mg濃度が11質量%以上である溶湯を470℃以上650℃以下の温度範囲で保持し、耐熱性フィルタを用いて分離工程を実施した実施例17は、Fe及びSiが十分除去されていた。
実施例1〜実施例17の結果から、Al溶湯に対して溶解度の異なるFe、Si、Mn、Co、Ti、V及びCrの全ての不純物に対して優れた除去効果が得られることが示された。また、ZrはTiと同族の元素であることから、Zrについても本発明の不純物除去方法により優れた除去効果が得られると推測できる。
以上のように、本発明の不純物除去方法は、Al又はAl合金中に混入し、除去困難な不純物について、効率よく溶湯中から不純物を除去できる。また、本願発明は、従来行われていたような、金属間化合物を生成させるためにあえて不要な不純物を混入する工程が必要なく、また、歩留まりも向上できる。
本発明の不純物除去方法は、Alリサイクル工程で除去が困難な金属元素を効率よく展伸材の許容濃度以下に低減することができるので、Alの展伸材から展伸材への水平リサイクルを実現することができる。

Claims (10)

  1. 不純物を含むAl又はAl合金溶湯中に、Mg又はMg合金を添加する工程と、
    上記添加工程後の溶湯を470℃以上650℃以下の温度範囲で保持する工程と、
    上記保持工程で生成された金属間化合物を上記溶湯から分離する工程と
    を備え、
    上記添加工程におけるMgの濃度が上記溶湯に対して11質量%以上である不純物除去方法。
  2. 上記保持工程の保持時間が5分以上である請求項1に記載の不純物除去方法。
  3. 上記不純物がFeを含み、
    上記金属間化合物がAl及びFeを含有する請求項1又は請求項2に記載の不純物除去方法。
  4. 上記不純物がSiを含み、
    上記金属間化合物がMg及びSiを含有する請求項1、請求項2又は請求項3に記載の不純物除去方法。
  5. 上記不純物がMn、Co、Ti、V、Zr、Cr又はこれらの組み合わせを含み、
    上記金属間化合物がAlと、Mn、Co、Ti、V、Zr、Cr又はこれらの組み合わせとを含有する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の不純物除去方法。
  6. 上記分離工程で冷却媒体が供給される冷却管を上記溶湯に挿入し、上記冷却管表面上に上記金属間化合物を晶出させる請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の不純物除去方法。
  7. 上記分離工程で耐熱性フィルタにより上記溶湯をろ過する請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の不純物除去方法。
  8. 上記分離工程で上記溶湯を静置することにより上記金属間化合物を沈降させる請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の不純物除去方法。
  9. 上記分離工程で上記溶湯を遠心分離する請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の不純物除去方法。
  10. 上記分離工程で、Nガス、Arガス若しくはHeガスを含む不活性ガス、塩素ガス、フラックス又はこれらの組み合わせを上記溶湯に投入し、上記金属間化合物を、投入されたガスの気泡、フラックス又はこれらの組み合わせに吸着させた後に浮上分離させて除去する請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の不純物除去方法。
JP2019042157A 2018-04-09 2019-03-08 不純物除去方法 Active JP7123834B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2019/012518 WO2019198476A1 (ja) 2018-04-09 2019-03-25 不純物除去方法

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018074779 2018-04-09
JP2018074779 2018-04-09

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019183265A true JP2019183265A (ja) 2019-10-24
JP7123834B2 JP7123834B2 (ja) 2022-08-23

Family

ID=68339967

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019042157A Active JP7123834B2 (ja) 2018-04-09 2019-03-08 不純物除去方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7123834B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20220072763A (ko) * 2020-11-25 2022-06-02 가부시키가이샤 고베 세이코쇼 불순물 제거 방법
WO2022168462A1 (ja) * 2021-02-04 2022-08-11 株式会社神戸製鋼所 不純物除去方法及び鋳塊の製造方法

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01279712A (ja) * 1988-05-02 1989-11-10 Kobe Steel Ltd アルミニウム合金の不純物除去法
JPH0754070A (ja) * 1993-08-18 1995-02-28 Nippon Light Metal Co Ltd アルミニウムスクラップの精製方法
JPH07207361A (ja) * 1994-01-17 1995-08-08 Kobe Steel Ltd AlまたはAl合金溶湯の精製方法
JPH09111359A (ja) * 1995-05-31 1997-04-28 Hoogovens Alum Bv アルミニウムスクラツプ材料の溶融物を精製する方法およびこの精製溶融物から得られるアルミニウム合金
JPH09235632A (ja) * 1996-02-29 1997-09-09 Kobe Steel Ltd Mn含有Al溶湯からMnを除去する方法
JPH11229055A (ja) * 1998-02-17 1999-08-24 Kobe Steel Ltd アルミニウム或いはアルミニウム合金の純化方法
JP2000239757A (ja) * 1998-12-25 2000-09-05 Kobe Steel Ltd アルミニウム合金溶湯の精錬方法およびアルミニウム合金溶湯精錬用フラックス

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01279712A (ja) * 1988-05-02 1989-11-10 Kobe Steel Ltd アルミニウム合金の不純物除去法
JPH0754070A (ja) * 1993-08-18 1995-02-28 Nippon Light Metal Co Ltd アルミニウムスクラップの精製方法
JPH07207361A (ja) * 1994-01-17 1995-08-08 Kobe Steel Ltd AlまたはAl合金溶湯の精製方法
JPH09111359A (ja) * 1995-05-31 1997-04-28 Hoogovens Alum Bv アルミニウムスクラツプ材料の溶融物を精製する方法およびこの精製溶融物から得られるアルミニウム合金
JPH09235632A (ja) * 1996-02-29 1997-09-09 Kobe Steel Ltd Mn含有Al溶湯からMnを除去する方法
JPH11229055A (ja) * 1998-02-17 1999-08-24 Kobe Steel Ltd アルミニウム或いはアルミニウム合金の純化方法
JP2000239757A (ja) * 1998-12-25 2000-09-05 Kobe Steel Ltd アルミニウム合金溶湯の精錬方法およびアルミニウム合金溶湯精錬用フラックス

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20220072763A (ko) * 2020-11-25 2022-06-02 가부시키가이샤 고베 세이코쇼 불순물 제거 방법
JP2022083833A (ja) * 2020-11-25 2022-06-06 株式会社神戸製鋼所 不純物除去方法
JP7423495B2 (ja) 2020-11-25 2024-01-29 株式会社神戸製鋼所 不純物除去方法
KR102655019B1 (ko) * 2020-11-25 2024-04-04 가부시키가이샤 고베 세이코쇼 불순물 제거 방법
WO2022168462A1 (ja) * 2021-02-04 2022-08-11 株式会社神戸製鋼所 不純物除去方法及び鋳塊の製造方法
KR20230088769A (ko) 2021-02-04 2023-06-20 가부시키가이샤 고베 세이코쇼 불순물 제거 방법 및 주괴의 제조 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP7123834B2 (ja) 2022-08-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101247666B1 (ko) 실리콘 결정을 얻기 위한 실리콘 분말의 가공 방법
JP5184075B2 (ja) 溶融金属の精製方法
JP6667485B2 (ja) Al合金の再生方法
RU2009102055A (ru) Способ переработки скрапа алюминиевого сплава, поступившего из авиационной промышленности
JP7123834B2 (ja) 不純物除去方法
WO2019198476A1 (ja) 不純物除去方法
US7892318B2 (en) Crystallisation method for the purification of a molten metal, in particular recycled aluminium
KR102655019B1 (ko) 불순물 제거 방법
JP6800128B2 (ja) Al合金の再生方法
JP6864704B2 (ja) Al合金の再生方法
JP2019077895A (ja) Al合金の再生方法
TW201514096A (zh) 純化鋁之方法
WO2023079851A1 (ja) 不純物除去方法、アルミニウム系合金の製造方法及びアルミニウム系合金材の製造方法
JP7414592B2 (ja) Al合金の再生方法
TWI488808B (zh) 碳酸鈉至金屬溶劑的添加
JP2002097528A (ja) アルミニウムの精製方法
US20240167122A1 (en) Selective Removal of Impurities from Molten Aluminum
JP2023070039A (ja) 不純物除去方法、アルミニウム系合金の製造方法及びアルミニウム系合金材の製造方法
KR20230088769A (ko) 불순물 제거 방법 및 주괴의 제조 방법
JPH07207375A (ja) Al合金製品屑の溶解法
JPH07207367A (ja) AlまたはAl合金の製造方法
JPH09235631A (ja) Fe含有Al溶湯からFeを除去する方法
JPH09235632A (ja) Mn含有Al溶湯からMnを除去する方法
JPH0867926A (ja) Al−Mg系合金屑の溶解法
JP2002105551A (ja) アルミニウム基複合材料から金属母材を分離する方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211026

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220607

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220721

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220809

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220810

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7123834

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150