JP2019167931A - コンプレッサ用冷却機構 - Google Patents

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Nobumasa Ohashi
伸匡 大橋
光 伊東
Hikari Ito
光 伊東
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Abstract

【課題】コンプレッサ翼車によって圧縮されたガスの温度が高温になることを抑制することができるコンプレッサ用冷却機構を提供する。【解決手段】コンプレッサ用冷却機構60は、ガス入口部44から内部に流入したガスがガス出口部45から排出されるまでに通過する内部ガス通路46を有するコンプレッサハウジング38と、内部ガス通路に配置されて、内部ガス通路のガスを圧縮するコンプレッサ翼車39と、を備えるコンプレッサ32に適用されたコンプレッサ用冷却機構であって、コンプレッサハウジングには、内部ガス通路を通過するガスを冷却する冷媒が通過する内部冷媒通路64が設けられていることを特徴とする。【選択図】図2

Description

本開示はコンプレッサ用冷却機構に関する。
従来、コンプレッサとして、ガス入口部から内部に流入したガスがガス出口部から排出されるまでに通過する内部ガス通路を有するコンプレッサハウジングと、この内部ガス通路に配置されて、この内部ガス通路のガスを圧縮するコンプレッサ翼車と、を備えるものが知られている(例えば特許文献1参照)。具体的には、この特許文献1には、このようなコンプレッサとして、エンジンの吸気を過給する過給機のコンプレッサが開示されている。
特開2017−150355号公報
コンプレッサの内部ガス通路のガスは、コンプレッサ翼車によって圧縮されることで、その温度が上昇する。これに関して、従来のコンプレッサの場合、内部ガス通路のガスを冷却できる構造になっていないので、コンプレッサ翼車によって圧縮されたガスの温度が想定よりも上昇し過ぎてしまい、高温になるおそれがあった。
本開示は、上記のことを鑑みてなされたものであり、その目的は、コンプレッサ翼車によって圧縮されたガスの温度が高温になることを抑制することができるコンプレッサ用冷却機構を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明の態様に係るコンプレッサ用冷却機構は、ガス入口部から内部に流入したガスがガス出口部から排出されるまでに通過する内部ガス通路を有するコンプレッサハウジングと、前記内部ガス通路に配置されて、前記内部ガス通路のガスを圧縮するコンプレッサ翼車と、を備えるコンプレッサに適用されたコンプレッサ用冷却機構であって、前記コンプレッサハウジングには、前記内部ガス通路を通過するガスを冷却する冷媒が通過する内部冷媒通路が設けられていることを特徴とする。
本発明の態様によれば、内部冷媒通路の冷媒によって、内部ガス通路のガスを冷却することができるので、コンプレッサ翼車によって圧縮されたガスの温度が高温になることを抑制することができる。
実施形態に係る車両の一部の構成を模式的に示す構成図である。 実施形態に係る過給機の模式的断面図である。 図3(a)は変形例1に係るコンプレッサの模式的断面図である。図3(b)は変形例2に係るコンプレッサの模式的断面図である。
以下、本実施形態に係るコンプレッサ用冷却機構60について、図面を参照しつつ説明
する。具体的には、まず初めに、コンプレッサ用冷却機構60が搭載された車両1の概略構成について説明し、次いで、コンプレッサ用冷却機構60について説明する。図1は、本実施形態に係る車両1の一部の構成を模式的に示す構成図である。車両1の種類は特に限定されるものではなく、商用車、乗用車等の種々の車両を用いることができる。本実施形態では、車両1の一例として、商用車、具体的にはトラックを用いている。
車両1は、エンジン10、吸気通路13、排気通路14、ラジエータ15、ポンプ16、エンジン冷媒循環通路17、EGR(Exhaust Gas Recirculation)システム20、EGR冷媒循環通路24、過給機30、インタークーラ50、インタークーラ冷媒循環通路51、及び、コンプレッサ用冷却機構60を備えている。なお、本実施形態に係るコンプレッサ用冷却機構60は、一例として、過給機30のコンプレッサ32に適用されている。
エンジン10は、シリンダブロック、シリンダブロックの上部に配置されたシリンダヘッド、シリンダブロックに形成された気筒11(シリンダ)内に配置されたピストン、ピストンにコンロッドを介して接続されたクランクシャフト等を備えている。なお、エンジン10の具体的な種類は特に限定されるものではなく、ディーゼルエンジンやガソリンエンジン等の種々のエンジンを用いることができる。本実施形態では、エンジン10の一例として、ディーゼルエンジンを用いている。
吸気通路13は、エンジン10に吸入される吸気が通過する通路である。吸気通路13の下流側端部は、エンジン10の各吸気ポートに接続されている。排気通路14は、エンジン10から排出された排気が通過する通路である。排気通路14の上流側端部は、エンジン10の各排気ポートに接続されている。
エンジン10の内部には、冷媒が通過するウォータージャケット12が設けられている。なお、本実施形態においては、冷媒の一例として、水を主成分とする冷媒(すなわち冷却水)を用いている。
エンジン冷媒循環通路17は、エンジン10のウォータージャケット12から排出された冷媒が再びウォータージャケット12に流入するまでに通過する冷媒循環通路である。具体的には、本実施形態に係るエンジン冷媒循環通路17は、ラジエータ15、ポンプ16及びウォータージャケット12を連通するように配管されている。ポンプ16は、冷媒を圧送する冷媒ポンプによって構成されている。ポンプ16によって圧送された冷媒はウォータージャケット12に流入する。ウォータージャケット12に流入した冷媒は、このウォータージャケット12を通過する際にエンジン10との間で熱交換を行うことで、エンジン10を冷却する。エンジン10を冷却した後の冷媒は、エンジン10の熱を受熱することで高温になるが、この高温になった冷媒は、ラジエータ15に流入し、ラジエータ15において空気(外気)との間で熱交換を行うことで、その温度が低下する。ラジエータ15を経由した冷媒は、再びポンプ16によって圧送されて、ウォータージャケット12に流入する。
EGRシステム20は、EGR通路21を備えるとともに、EGR通路21に配置されたEGRバルブ22及びEGRクーラ23を備えている。本実施形態に係るEGR通路21は、排気通路14における排気マニホールドの部分と吸気通路13における吸気マニホールドの部分とを連通している。EGRバルブ22は、制御装置(図示せず)によって制御されて開閉することで、EGR通路21を開閉する。EGRバルブ22が開弁状態になることで、排気通路14(排気マニホールドの部分)の排気の一部は、EGR通路21を通過して、吸気通路13(吸気マニホールドの部分)に導入される。EGRクーラ23は、EGR通路21を通過する排気(すなわちEGRガス)を、冷媒との熱交換によって冷却する熱交換器である。
EGR冷媒循環通路24は、EGRクーラ23から排出された冷媒が再びEGRクーラ23に流入するまでに通過する冷媒循環通路である。具体的には、本実施形態に係るEGR冷媒循環通路24は、EGRクーラ23及びポンプ16を連通するように配管されている。ポンプ16によって圧送されてEGRクーラ23に流入した冷媒は、EGRクーラ23を通過した後に再びポンプ16に導入される。
過給機30は、エンジン10の吸気を過給する装置である。本実施形態においては、この過給機30の一例として、排気のエネルギを受けて駆動してエンジン10の吸気を過給するターボチャージャを用いている。
図2は、過給機30の構成を説明するための模式的断面図である。なお、図2には、参考用としてX−Y−Zの直交座標が設けられている。このX軸は、過給機30の回転中心軸線100(回転中心を示す線)に平行な軸となっている。過給機30は、タービン31、コンプレッサ32、回転シャフト33、軸受34、及び、軸受ハウジング35を備えている。
タービン31は、タービンハウジング36と、その内部に収容されたタービン翼車37とを備えている。なお、タービン翼車37は、複数個のタービン翼を有する翼車によって構成されている。コンプレッサ32は、コンプレッサハウジング38と、その内部に収容されたコンプレッサ翼車39とを備えている。コンプレッサ翼車39は、複数個のコンプレッサ翼を有する翼車によって構成されている。タービン翼車37は回転シャフト33の一方の端部側に接続され、コンプレッサ翼車39は回転シャフト33の他方の端部側に接続されている。回転シャフト33は、タービン翼車37及びコンプレッサ翼車39の回転軸としての機能を有している。軸受34は、回転シャフト33を回転可能に軸支する軸受であり、軸受ハウジング35に収容されている。
タービンハウジング36には、タービンハウジング36の排気入口部40(図1に図示されている)から内部に流入した排気がタービンハウジング36の排気出口部41から排出されるまでの間に通過する内部排気通路42が設けられている。内部排気通路42の排気入口部40の近傍箇所には、タービンスクロール部43が設けられている。タービン翼車37は、この内部排気通路42の通路途中に配置されている。
コンプレッサハウジング38には、コンプレッサハウジング38の吸気入口部44から内部に流入した吸気がコンプレッサハウジング38の吸気出口部45(図1に図示されている)から排出されるまでの間に通過する内部吸気通路46(すなわち、「内部ガス通路」)が設けられている。内部吸気通路46の吸気出口部45の近傍箇所には、コンプレッサスクロール部47が設けられている。コンプレッサ翼車39は、この内部吸気通路46の通路途中に配置されている。
エンジン10から排出された排気は、排気入口部40から内部排気通路42に流入し、次いで、内部排気通路42におけるタービンスクロール部43に流入し、次いで、タービン翼車37に導入されて、タービン翼車37を回転させ、次いで、排気出口部41から排出される。タービン翼車37が回転すると、回転シャフト33を介してタービン翼車37に接続されたコンプレッサ翼車39も回転する。コンプレッサ翼車39が回転することによって、コンプレッサ翼車39は吸気を圧縮する(すなわち、吸気を過給する)。この過給された吸気はコンプレッサスクロール部47を通過し、次いで吸気出口部45から排出される。吸気出口部45から排出された吸気は、インタークーラ50を経由した後に、エンジン10に吸入される。このようにして本実施形態に係る過給機30は吸気を過給して
いる。
図1を再び参照して、インタークーラ50は、吸気通路13における過給機30のコンプレッサ32よりも下流側の部分に配置されており、コンプレッサ32によって過給された後の吸気を冷媒との熱交換によって冷却する熱交換器である。
インタークーラ冷媒循環通路51は、インタークーラ50から排出された冷媒が再びインタークーラ50に流入するまでに通過する冷媒循環通路である。具体的には、本実施形態に係るインタークーラ冷媒循環通路51は、後述するラジエータ61、後述するポンプ62、及び、インタークーラ50を連通するように配管されている。なお、本実施形態に係るインタークーラ冷媒循環通路51の一部は、後述するコンプレッサ冷媒循環通路63の一部と合流している。
以上のような車両1に、本実施形態に係るコンプレッサ用冷却機構60は搭載されている。続いて、コンプレッサ用冷却機構60について説明する。
コンプレッサ用冷却機構60は、ラジエータ61、ポンプ62、過給機30のコンプレッサハウジング38に設けられた内部冷媒通路64(図2に図示されている)、及び、コンプレッサ冷媒循環通路63を備えている。コンプレッサ冷媒循環通路63は、内部冷媒通路64から排出された冷媒が再び内部冷媒通路64に流入するまでに通過する冷媒循環通路である。具体的には本実施形態に係るコンプレッサ冷媒循環通路63は、ラジエータ61、ポンプ62、及び、内部冷媒通路64を連通するように配管されている。ポンプ62は、冷媒を圧送する冷媒ポンプによって構成されている。
ここで、本実施形態に係るコンプレッサ冷媒循環通路63は、エンジン冷媒循環通路17に交わることなく、このエンジン冷媒循環通路17とは独立して設けられている。これにより、コンプレッサハウジング38の内部冷媒通路64には、エンジン10を冷却する冷媒(エンジン冷媒循環通路17の冷媒)とは別の冷媒が導入されている。この結果、コンプレッサ冷媒循環通路63を通過する冷媒の温度は、このエンジン冷媒循環通路17の冷媒温度よりも低い温度になっている。これにより、後述する内部冷媒通路64の冷媒の温度を、この冷媒によって冷却される吸気の温度よりも低温に維持することが容易になっている。
図2を参照して、コンプレッサ32の内部冷媒通路64は、コンプレッサハウジング38の内部に設けられている。具体的には、内部冷媒通路64は、コンプレッサハウジング38における内部吸気通路46の周囲の部分に設けられている。より具体的には、本実施形態に係る内部冷媒通路64は、コンプレッサ翼車39よりも下流側の内部吸気通路46の周囲の部分に設けられている。
この一例として、本実施形態に係る内部冷媒通路64は、コンプレッサスクロール部47の周囲の部分に設けられている。より具体的には、内部冷媒通路64は、コンプレッサスクロール部47の周囲の部分に、リング状(回転中心軸線100を中心としたリング状)に設けられている。
この内部冷媒通路64は、コンプレッサ冷媒循環通路63(図1)に組み込まれている。この内部冷媒通路64には、ポンプ62によって圧送された冷媒が導入される。この内部冷媒通路64に導入された冷媒は、内部冷媒通路64を通過する間に、内部吸気通路46の吸気(ガス)との間で熱交換を行うことで、内部吸気通路46の吸気を冷却する。
具体的には、本実施形態に係る内部冷媒通路64は、コンプレッサ翼車39よりも下流
側の内部吸気通路46の周囲に設けられているので、コンプレッサ翼車39によって圧縮された吸気(具体的には、圧縮直後の吸気)を直接的に冷却している。この吸気を冷却した後の冷媒は、図1に示すように、コンプレッサ冷媒循環通路63を通過してラジエータ61に戻り、ラジエータ61において空気との間で熱交換を行うことで、冷却されて、再びポンプ62によって圧送されて内部冷媒通路64に導入される。
続いて、本実施形態の作用効果について説明する。まず、本実施形態によれば、コンプレッサハウジング38に内部冷媒通路64が設けられているので、この内部冷媒通路64の冷媒によって、内部吸気通路46の吸気(すなわち「内部ガス通路のガス」)を冷却することができる。具体的には、本実施形態によれば、内部吸気通路46における圧縮直後の吸気を直接的に冷却することができる。これにより、コンプレッサ翼車39によって圧縮された吸気(ガス)の温度が高温になることを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、上記のように圧縮された吸気の温度が高温になることが抑制されているので、高温になった吸気の熱によってコンプレッサ32が劣化すること(熱劣化)を抑制することもできる。
また、本実施形態によれば、圧縮された吸気の温度が高温になることが抑制されているので、コンプレッサ翼車39による吸気の圧縮率(圧縮度合い)を高くすることもできる。すなわち、本実施形態によれば、過給機30による過給率(過給度合い)を高くすることができる。これにより、エンジン10の高出力化を図ることができるとともに、排気エミッションの低減化を図ることもできる。
また、本実施形態によれば、図1で説明したように、コンプレッサ冷媒循環通路63がエンジン冷媒循環通路17に交わることなく、このエンジン冷媒循環通路17とは独立して設けられているので、内部冷媒通路64の冷媒は、エンジン10を冷却する冷媒とは別の冷媒となっている。したがって、本実施形態によれば、内部冷媒通路64の冷媒が、エンジン10を冷却することでエンジン10の熱を受熱して高温になることを抑制することができる。これにより、内部冷媒通路64の冷媒による冷却効率を高めることができる。
なお、本実施形態において、車両1はインタークーラ50を有しているが、この構成に限定されるものではない。本実施形態に係る車両1は、コンプレッサ用冷却機構60を有しているので、インタークーラ50を備えていなくても、エンジン10に吸入される吸気(過給された吸気)を冷却することができる。このため、車両1はインタークーラ50を備えていない構成とすることもできる。しかしながら、本実施形態のように車両1がインタークーラ50を備えている場合の方が、これを備えていない場合よりも、エンジン10に吸入される吸気をより効果的に冷却することができる。この点において、車両1はインタークーラ50を備えていた方がよい。
(実施形態の変形例1)
続いて、上述した実施形態の変形例1に係るコンプレッサ用冷却機構60aについて説明する。図3(a)は、本変形例に係るコンプレッサ用冷却機構60aが適用されたコンプレッサ32aの模式的断面図である。コンプレッサ用冷却機構60aは、内部冷媒通路64に代えて、内部冷媒通路64aを備えている点において、図2のコンプレッサ用冷却機構60と異なっている。
内部冷媒通路64aは、内部冷媒通路64aの冷媒によって、コンプレッサ翼車39によって圧縮されている最中の吸気(圧縮中の吸気)が冷却されるような箇所に設けられている。具体的には、本変形例に係る内部冷媒通路64aは、「コンプレッサ翼車39の外周側面に対向する箇所に存在する内部吸気通路46」の周囲の領域に設けられている。よ
り具体的には、本変形例に係る内部冷媒通路64aは、以下のように設けられている。
まず、コンプレッサ翼車39の外周側面は、X方向に向かうに従って、その外径が拡大するような形状になっている。また、コンプレッサハウジング38において、このコンプレッサ翼車39の外周側面に対向する箇所は、このコンプレッサ翼車39の外周側面の形状に沿うようにして、コンプレッサ翼車39の外周側面に近づく方向に突出した形状を有している。そして、このコンプレッサハウジング38の突出した形状部分の内周面と、コンプレッサ翼車39の外周側面との間には、吸気が通過する隙間(これを吸気通過隙間と称し、これが、コンプレッサ翼車39の外周側面に対向する箇所に存在する内部吸気通路46に相当する)が設けられている。本変形例に係る内部冷媒通路64aは、このコンプレッサハウジング38の突出した形状部分の内部領域のうち、この吸気通過隙間の周囲に存在する部分に、リング状(回転中心軸線100を中心としたリング状)に設けられている。
本変形例のように、内部冷媒通路64aの冷媒によって、圧縮中の吸気が冷却されることによっても、コンプレッサ翼車39によって圧縮された吸気の温度が高温になることを抑制することができる。この結果、この吸気の温度が高温になることに起因して、コンプレッサ32aの部品(例えばコンプレッサ翼車39等)に熱劣化が生じることを抑制することもできる。また、過給機30による過給率を高くすることもでき、この結果、エンジン10の高出力化を図ることができるとともに、排気エミッションの低減化を図ることもできる。
(実施形態の変形例2)
続いて、上述した実施形態の変形例2に係るコンプレッサ用冷却機構60bについて説明する。図3(b)は、本変形例に係るコンプレッサ用冷却機構60bが適用されたコンプレッサ32bの模式的断面図である。コンプレッサ用冷却機構60bは、内部冷媒通路64に代えて、内部冷媒通路64bを備えている点において、図2のコンプレッサ用冷却機構60と異なっている。
内部冷媒通路64bは、内部冷媒通路64aの冷媒によって、コンプレッサ翼車39によって圧縮される前の吸気が冷却されるような箇所に設けられている。具体的には、本変形例に係る内部冷媒通路64bは、コンプレッサハウジング38における内部吸気通路46の周囲の領域のうち、コンプレッサ翼車39よりも上流側に存在する内部吸気通路46の外周側の領域に、リング状(回転中心軸線100を中心としたリング状)に設けられている。
内部冷媒通路64aの冷媒がコンプレッサ翼車39によって圧縮される前の吸気を冷却することで、コンプレッサ翼車39には、この冷媒によって冷却されることで温度が低下した冷媒(低温の冷媒)が導入される。
本変形例のように、内部冷媒通路64bの冷媒によって、圧縮前の吸気が冷却されることによっても、コンプレッサ翼車39によって圧縮された吸気の温度が高温になることを抑制することができる。この結果、この吸気の温度が高温になることに起因して、コンプレッサ32bの部品(例えばコンプレッサ翼車39等)に熱劣化が生じることを抑制することもできる。また、過給機30による過給率を高くすることもでき、この結果、エンジン10の高出力化を図ることができるとともに、排気エミッションの低減化を図ることもできる。
なお、コンプレッサ用冷却機構は、上述した内部冷媒通路64、内部冷媒通路64a及び内部冷媒通路64bを組み合わせたものを備えていてもよい。具体的には、コンプレッ
サ用冷却機構は、内部冷媒通路64及び内部冷媒通路64aの両方を備えていてもよく、内部冷媒通路64及び内部冷媒通路64bの両方を備えていてもよく、内部冷媒通路64a及び内部冷媒通路64bの両方を備えていてもよく、内部冷媒通路64、内部冷媒通路64a及び内部冷媒通路64bの全てを備えていてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
1 車両
10 エンジン
17 エンジン冷媒循環通路
30 過給機
31 タービン
32,32a,32b コンプレッサ
38 コンプレッサハウジング
39 コンプレッサ翼車
44 吸気入口部(ガス入口部)
45 吸気出口部(ガス出口部)
46 内部吸気通路(内部ガス通路)
60,60a,60b コンプレッサ用冷却機構
61 ラジエータ
62 ポンプ
63 コンプレッサ冷媒循環通路
64,64a,64b 内部冷媒通路

Claims (2)

  1. ガス入口部から内部に流入したガスがガス出口部から排出されるまでに通過する内部ガス通路を有するコンプレッサハウジングと、前記内部ガス通路に配置されて、前記内部ガス通路のガスを圧縮するコンプレッサ翼車と、を備えるコンプレッサに適用されたコンプレッサ用冷却機構であって、
    前記コンプレッサハウジングには、前記内部ガス通路を通過するガスを冷却する冷媒が通過する内部冷媒通路が設けられていることを特徴とするコンプレッサ用冷却機構。
  2. 前記コンプレッサは、エンジンの吸気を過給する過給機のコンプレッサであり、
    前記内部冷媒通路は、前記内部冷媒通路から排出された冷媒が再び前記内部冷媒通路に流入するまでに通過するコンプレッサ冷媒循環通路に組み込まれており、
    前記コンプレッサ冷媒循環通路は、前記エンジンから排出された冷媒が再び前記エンジンに流入するまでに通過するエンジン冷媒循環通路に交わることなく、前記エンジン冷媒循環通路とは独立して設けられていることを特徴とする請求項1記載のコンプレッサ用冷却機構。
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