JP2019162813A - 印刷装置及び印刷装置の制御方法 - Google Patents

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肇 加藤
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Abstract

【課題】媒体アダプタに収容した被印刷媒体から供給されるテープに印刷を行う際の印字不良を防ぐ。【解決手段】媒体アダプタ10を収容するアダプタ収容部2aを有する装置筐体2と、装置筐体2のアダプタ収容部2aを開閉可能な態様で装置筐体2に取り付けられた蓋4とを備える印刷装置1が、アダプタ収容部2aに収容された媒体アダプタ10が収容の対象とするテープ42の幅を検知し、媒体アダプタ10に収容された被記録媒体40におけるテープ42の幅の情報を含む、媒体アダプタ10の内部の情報を取得し、取得した媒体アダプタ10の内部の情報に基づいて識別した媒体アダプタ10に収容されたテープ42の幅と、アダプタ検知部110において検知したテープ42の幅とが一致している場合に、媒体アダプタ10から供給されるテープ42に対する印刷処理を実行する。【選択図】図8

Description

本明細書の開示は、印刷装置及び印刷装置の制御方法に関する。
従来から、長手方向に巻かれてロール形状を有した印刷用のテープに文字、図形等を印刷してラベルを作成するラベルプリンタが知られている。この種のラベルプリンタには、箱状の部材にテープを含む被印刷媒体が収容されたテープカートリッジを装着し、該テープカートリッジから供給される連テープに文字、図形等を印刷するものがある。
特許文献1には、被印刷媒体を収容したテープカートリッジを収容するラベルプリンタが記載されている。
特開2014−028448号公報
ラベルプリンタに使用される印刷用のテープには、幅、印刷面の色などの組み合わせが異なる様々な種類のものが存在する。ユーザは、用途や好みに応じて選択したテープを含む被印刷媒体をユーザ自身で印刷装置に装着することで、種類の異なる複数の被印刷媒体を使い分けることができる。
また、被印刷媒体が収容されたテープカートリッジを装着する印刷装置の場合、印刷装置において印刷可能なテープの幅の種類に応じた複数種類のテープカートリッジを用意することで、複数種類の被印刷媒体を使い分ける際の被印刷媒体の保管するスペースを省スペース化することが可能となる。すなわち、テープ幅が同一で印刷面の色が異なる複数種類の被印刷媒体を印刷装置に装着する際に用いるテープカートリッジを1個にして共有することで、収容された被印刷媒体の種類が異なる複数のテープカートリッジを保管する場合に比べ、保管スペースを省スペース化することが可能となる。
しかしながら、ユーザ自身がテープカートリッジ(媒体アダプタ)を開閉して収容する被印刷媒体を交換する場合、誤って、テープカートリッジが収容する対象となるテープ幅とは異なる幅の被印刷媒体を収容してしまうことがある。このように、テープカートリッジと収容する被印刷媒体のテープ幅との組み合わせが誤っている状態でテープカートリッジを印刷装置に装着し印刷処理を行うと、テープカートリッジから供給されるテープが斜行し、印字不良等の印刷ミスが生じる。
本発明の一側面に係る目的は、上記の実情を踏まえたものであり、媒体アダプタに収容した被印刷媒体から供給されるテープに印刷を行う際の印字不良を防ぐ技術を提供することである。
本発明の一態様に係る印刷装置は、長手方向に巻かれたテープを収容した媒体アダプタから供給される前記テープに印刷を行う印刷装置であって、前記媒体アダプタを収容するアダプタ収容部を有する装置筐体と、前記装置筐体における前記アダプタ収容部を開閉可能な態様で前記装置筐体に取り付けられた蓋と、前記アダプタ収容部に収容された前記媒体アダプタが収容の対象とする前記テープの幅を検知するアダプタ検知部と、前記蓋が閉じている状態で、前記媒体アダプタに収容された前記テープの幅の情報を含む、前記媒体アダプタの内部の情報を取得するアダプタ内部情報取得部と、取得した前記媒体アダプタの内部の情報に基づいて識別した前記媒体アダプタに収容された前記テープの幅と、前記アダプタ検知部において検知した前記テープの幅とが一致している場合に、前記媒体アダプタから供給される前記テープに対する印刷処理を実行する制御部と、を備える印刷装置である。
また、本発明の一態様に係る印刷装置の制御方法は、長手方向に巻かれたテープを収容した媒体アダプタから供給される前記テープに印刷を行う印刷装置が、該印刷装置に収容された前記媒体アダプタが収容の対象とする前記テープの幅を検知し、前記媒体アダプタに収容された前記被記録媒体における前記テープの幅の情報を含む、前記媒体アダプタの内部の情報を取得し、取得した前記媒体アダプタの内部の情報に基づいて、前記アダプタに収容された前記テープの幅を識別し、前記媒体アダプタに収容された前記テープの幅と、検知した前記テープの幅とが一致している場合に、前記媒体アダプタから供給される前記テープに対する印刷を実行する印刷装置の制御方法である。
上記の態様によれば、媒体アダプタに収容した被印刷媒体から供給されるテープに印刷を行う際の印字不良を防ぐことが可能となる。
蓋4を閉じた状態における印刷装置1の平面図である。 蓋4を開けた状態における印刷装置1の平面図である。 被記録媒体40の構成を説明する分解斜視図である。 媒体アダプタ10の構成を示す斜視図である。 アダプタ蓋30を閉じた状態の媒体アダプタ10におけるテープ繰出部分の拡大斜視図である。 図4のA−A線断面図である。 収容に適した感熱テープ42のテープ幅が異なる複数種類の媒体アダプタ10−1〜10−4のそれぞれを印刷装置1のアダプタ収容部2a内で支持する方法を説明する図である。 一実施形態に係る印刷装置1の機能構成を示す図である。 一実施形態に係る印刷装置1が行う処理を説明するフローチャートである。 アダプタ判別処理の内容を説明するフローチャートである。 テープ幅識別処理の内容を説明するフローチャートである。 テープ色識別処理の内容を説明するフローチャートである。 アダプタ内部情報取得部111により取得可能な光学的な情報を説明する図である。 被記録媒体40の使用を開始した直後におけるアダプタ内部の光学的な情報を説明する図である。 被記録媒体40の感熱テープ42を半分程度使用した状態でのアダプタ内部の光学的な情報を説明する図である。 搬送動作時における媒体アダプタ10内のテープの有無の識別方法を説明する図である。
まず、図1及び図2を参照しながら、一実施形態に係る印刷装置の構成について説明する。図1は、蓋4を閉じた状態における印刷装置1の平面図である。図2は、蓋4を開けた状態における印刷装置1の平面図である。
図1及び図2に示した印刷装置1は、被記録媒体40が有する感熱テープ42に印刷を行うラベルプリンタである。感熱テープ42は、印刷用のテープの一例である。以降では、感熱テープ42に印刷をする感熱方式のラベルプリンタを印刷装置1の例として説明するが、印刷装置1の印刷方式は特に限定されない。例えば、印刷装置1は、インクリボンを使用する熱転写方式のラベルプリンタであってもよい。また、ラベルプリンタである印刷装置1は、サーマルプリンタに限らない。例えば、印刷装置1は、インクジェットプリンタ、レーザプリンタ等であってもよい。また、印刷装置1は、シングルパス(ワンパス)方式で印刷を行ってもよく、マルチパス(スキャン)方式で印刷を行ってもよい。
印刷装置1は、装置筐体2と、入力装置3と、蓋4と、表示装置5と、を備える。
装置筐体2は、印刷装置1の動作を制御する制御回路の一部を含むプリント回路板(図示せず)、媒体アダプタ10、プラテンローラ6、サーマルヘッド7、カッター8等を収容する。装置筐体2には、蓋4が開閉自在な状態で取り付けられている。また、図示はしていないが、装置筐体2には、電源コード接続端子、外部機器接続端子、記憶媒体挿入口等が設けられている。
装置筐体2のうちの、蓋4が閉じた状態である場合に蓋4の下方となる領域には、アダプタ収容部2a、プラテンローラ6、サーマルヘッド7、及びカッター8が設けられている。アダプタ収容部2aには、媒体アダプタ10を収容可能な凹形状の収容空間(図示せず)が設けられている。媒体アダプタ10は、感熱テープ42を含む被記録媒体40を収容するケース部材である。印刷装置1により文字等を印刷する感熱テープ42は、媒体アダプタ10から供給される。
プラテンローラ6は、媒体アダプタ10から供給される感熱テープ42を搬送する搬送部である。プラテンローラ6は、図示しない搬送用モータの回転により回転する。搬送用モータは、例えば、ステッピングモータ、直流(DC)モータなどである。印刷装置1では、媒体アダプタ10から供給される(繰り出された)感熱テープ42をプラテンローラ6とサーマルヘッド7との間に狭持した状態でプラテンローラ6を回転させることにより、感熱テープ42を搬送方向に搬送する。
サーマルヘッド7は、感熱テープ42に印刷を行う印刷ヘッドである。サーマルヘッド7は、感熱テープ42の搬送方向に直交する主走査方向に配列された複数の発熱素子を有し、発熱素子で感熱テープ42を加熱することにより一ラインずつ印刷を行う。サーマルヘッド7は、感熱テープ42に印刷する印刷部の一例である。
カッター8は、感熱テープ42を切断する切断装置である。カッター8は、感熱テープ42の搬送方向における所定の位置をフルカット又はハーフカットする。フルカットはセパレータ(剥離紙)を含む感熱テープ42全体を切断して感熱テープ42を切り出す切断方法であり、ハーフカットは、感熱テープ42におけるセパレータは切断しない切断方法である。
入力装置3は、装置筐体2の上面であって、蓋4を閉じた状態であるときに蓋4とは重ならない領域に設けられている。入力装置3は、利用者が感熱テープ42に印刷する文字や図形の入力、印刷装置1の動作を制御する各種命令の入力を行う入力装置の一例である。入力装置3は、入力キー、十字キー、変換キー、及び決定キーなどの種々のキーを備える。
蓋4は、装置筐体2上に開閉自在な態様で配置されている。蓋4は、図示していないロック機構により、図1に示した閉じた状態に保持される。利用者(ユーザ)は、蓋4に設けられたボタン4rを押下してロック機構を解除することで、図2に示すように、蓋4を開けることができる。また、本実施形態に係る印刷装置1に装着する媒体アダプタ10は、図2に示すように、アダプタ収容部2aに収容して蓋4を閉じた場合に蓋4と向かい合う面が透明な部材で形成されている。すなわち、利用者は、アダプタ収容部2aに媒体アダプタ10を収容した状態で、媒体アダプタ10に被記録媒体40が収容されているか否かを目視で確認することが可能である。更に、本実施形態に係る印刷装置1における蓋4は、蓋4を閉じたときに媒体アダプタ10に収容された被記録媒体40の一部分と重なる領域に、窓404が設けられている。窓404は、媒体アダプタ10に収容された被記録媒体40における感熱テープの幅や色を示す情報が提示された領域Awと重なる領域に設けられている。このため、利用者は、蓋4が閉じた状態であっても印刷装置1に媒体アダプタ10(被印刷媒体40)が収容されているか否かを目視で確認することが可能である。
また、印刷装置1は、幅が異なる複数種類の感熱テープ42のそれぞれに印刷を行うことが可能となっている。このため、本実施形態の印刷装置1における装置筐体2のアダプタ収容部2aは、収容する被印刷媒体40(感熱テープ42)の幅が異なる複数種類の媒体アダプタ10を収容可能な凹形状となっている。これら複数種類の媒体アダプタ10は、それぞれ、図2に示した平面形状が同一であり、感熱テープ42の幅方向となる厚さ方向の寸法が異なる。
アダプタ収容部2aに媒体アダプタ10を収容して印刷を行う場合、サーマルヘッド7に供給する感熱テープ42の幅方向への位置ずれを防ぐために、媒体アダプタ10は、厚さ方向の位置ずれを抑制することが可能な状態で保持することが望まれる。このため、厚さ方向の寸法が異なる複数種類の媒体アダプタ10を利用可能な印刷装置1では、アダプタ本体20の外周側面に設けたヒレ部(図示せず)を、アダプタ収容部2aに設けた支持部(図示せず)及び蓋4に設けた支持部401,402で挟持して媒体アダプタ10を保持する。更に、本実施形態の印刷装置1では、媒体アダプタ10、アダプタ収容部2aの支持部、及び蓋4の支持部401,402の形状についての公差により印刷時等に生じる媒体アダプタ10のがたつきを防止するため、蓋4にアダプタ押さえ部403を設けている。アダプタ押さえ部403は、アダプタ収容部2aに媒体アダプタ10を収容した状態で蓋4を閉じたときに、ばね等の弾性部材に生じる弾性復元力により、媒体アダプタ10に押圧荷重を印加する。
加えて、本実施形態の印刷装置1では、蓋4のうちの蓋4を閉じたときに媒体アダプタ10と対向する面に、媒体アダプタ10の内部の情報を取得するセンサ405が設けられている。センサ405は、蓋4における窓404の近傍に設置されている。センサ405は、媒体アダプタ10に被記録媒体40が収容されているか否か、媒体アダプタ10に収容された被記録媒体40に含まれる感熱テープ42の幅及び色を示す情報を取得するアダプタ内部情報取得部の一例である。
表示装置5は、蓋4の外方を向いた面のうちの蓋4を閉じたときに上面となる面に設けられている。表示装置5は、例えば、液晶ディスプレイ、有機EL(electro-luminescence)ディスプレイなどである。表示装置5は、入力装置3からの入力に対応する文字や図形、各種設定のための選択メニュー、各種処理に関するメッセージ等、を表示する表示装置の一例である。なお、表示装置5は、タッチパネル付きのディスプレイ等、入力装置3の一部として利用可能な機能を持つものであってもよい。
本実施形態の印刷装置1では、上記のように、装置筐体2のアダプタ収容部2aに媒体アダプタ10が収容される。媒体アダプタ10は、感熱テープ42を含む被印刷媒体40を収容するためのケースであり、利用者が被印刷媒体40を交換できるように、被印刷媒体40を収容する。すなわち、本実施形態に係る媒体アダプタ10は、利用者が媒体アダプタ10に対して被印刷媒体40を適宜出し入れすることを前提に設計されている。
更に、本実施形態の印刷装置1は、上記のように、テープ幅が異なる複数種類の媒体アダプタのそれぞれに印刷を行うことが可能である。このため、本実施形態の印刷装置1と組み合わせて用いる媒体アダプタ10は、印刷可能なテープ幅毎に用意される。例えば、本実施形態の印刷装置1では、テープ幅が6mmの感熱テープ、テープ幅が9mmの感熱テープ、テープ幅が12mmの感熱テープ、及びテープ幅が18mmの感熱テープのそれぞれに印刷を行うことが可能である。この場合、印刷装置1と組み合わせる媒体アダプタ10としては、テープ幅が6mmの感熱テープを収容する媒体アダプタ、テープ幅が9mmの感熱テープを収容する媒体アダプタ、テープ幅が12mmの感熱テープを収容する媒体アダプタ、及びテープ幅が18mmの感熱テープを収容する媒体アダプタが用意される。これら複数種類の媒体アダプタは、それぞれ、図2に示した平面形状が同一であり、収容する被記録媒体40(感熱テープ42)のテープ幅方向と対応した厚さ方向の寸法が異なる。また、厚さ方向の寸法が異なる複数種類の媒体アダプタ10は、それぞれ、アダプタ収容部2aに収容したときに上面となる面に、収容に適した被記録媒体40(感熱テープ42)のテープ幅を示す情報が印刷されている。例えば、図2の媒体アダプタ10は、テープ幅を示す「12」という数字が印刷されている。すなわち、図2の媒体アダプタ10は、テープ幅が12mmの感熱テープ(被記録媒体40)を収容するのに適した寸法で形成されている。図2の媒体アダプタ10にテープ幅が12mmよりも狭い感熱テープ(被記録媒体40)を収容した場合には、テープ幅方向における被記録媒体40の位置の変動量が大きくなり、媒体アダプタ10から供給される感熱テープ42の幅方向の位置が不安定となる。また、図2の媒体アダプタ10にテープ幅が12mmよりも広い感熱テープ(被記録媒体40)を収容しようとした場合には、後述するアダプタ蓋30(図4を参照)を閉じた位置で保持することができない。
図3は、被記録媒体40の構成を説明する分解斜視図である。図3に示すように、媒体アダプタ10に収容する被記録媒体40は、筒状部材41と、感熱テープ42と、バラけ防止シート43と、アテンションシート44とを含む。
筒状部材41は、被記録媒体40を媒体アダプタ10に収容したときに被記録媒体40の回転軸(回転支点)となる部材である。筒状部材41には、例えば、紙管等が利用可能である。なお、筒状部材41は、図3に示した円筒状に限らず、軸心方向を回転軸として回転可能な態様で、媒体アダプタ10に設けた支持部と係合する形状であればよい。媒体アダプタ10に設けた支持部が円柱状である場合、筒状部材41は、例えば、開口面が正多角形(例えば、正八角形等)の筒状であってもよい。
感熱テープ42は、上記のように、文字や図形等を印刷する印刷用のテープである。媒体アダプタ10に収容する被記録媒体40は、長手方向の寸法が所定の長さ(例えば、5m〜10m程度)である感熱テープ42を筒状部材41の外周側面に巻き付けた状態で利用者に提供される。すなわち、被記録媒体40における感熱テープ42は、長手方向に巻かれて環形状となっており、該環形状における外周側から順に印刷装置1に供給され消費される。以下の説明では、感熱テープ42のうちの長手方向に巻かれて環形状となっている感熱テープ42のことを「環形状の感熱テープ42」ともいう。
感熱テープ42は、例えば、セパレータL5と、粘着層L4と、基材L1と、発色層L2と、保護層L3とがこの順に積層されている。
基材L1は、感熱テープ42におけるベースとなるテープ状の部材であり、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)により形成される。基材L1の色を複数種類用意することにより、テープ色の異なる複数種類の感熱テープ42を提供することが可能となる。
基材L1における厚さ方向の端面(主面)のうちの一方の端面には、所定の温度以上に加熱することにより発色する(色が変化する)発色層L2と、発色層L2を保護する保護層L3とが積層されている。また、基材L1における厚さ方向の端面のうちの他方の端面には、粘着層L4と、セパレータL5とが積層されている。粘着層L4は、例えば、基材に粘着材を塗布して設けており、基材L1、発色層L2、及び保護層L3を含む印刷後のテープを所望の物体に貼り付けることに利用される。セパレータL5は、テープを貼り付けるまで粘着層L4を保護する部材であり、粘着層L4に対して剥離可能な状態で貼り付けられている。
上記の5層構成の感熱テープ42は、保護層L3が内径側となり、セパレータL5が外形側となる向きで筒状部材41に巻きつけられている。
なお、感熱テープ42は、上記の構成に限らない。例えば、感熱テープ42は、セパレータL5を含まず、粘着層L4が露出したものであってもよい。また、感熱テープ42は、保護層L3を含まず、発色層L2が露出したものであってもよい。更に、感熱テープ42における発色層L2は、例えば、加熱することにより有色の状態から無色透明の状態に変化する層であってもよい。
バラけ防止シート43は、感熱テープ42を環形状に維持するために、環形状の感熱テープ42における側面の一方に貼り付ける粘着シートである。ここで、環形状の感熱テープ42における側面は、環形状の感熱テープ42(筒状部材41)の軸心方向における端面、言い換えると感熱テープ42の幅方向における一方の端部42bにより形成される面と他方の端部42cにより形成される面とを意味する。図3の被記録媒体40では、環形状の感熱テープ42における側面のうちの、感熱テープ42の端部42bにより形成される側面に、バラけ防止シート43が貼り付けられる。
バラけ防止シート43には、中央部分に開口43aを有する環形状の粘着シートを用いる。バラけ防止シート43の開口43aの寸法は、感熱テープ42を巻きつけた筒状部材41における中空部分の寸法(内径)と同じ寸法、或いは筒状部材41の中空部分よりも大きい寸法とする。バラけ防止シート43を感熱テープ42に貼り付ける際には、筒状部材41の中空部分の輪郭全体がバラけ防止シート43の開口43a内に含まれるように貼り付ける。
上記のような多層構造の感熱テープ42は、例えば、温度や湿度の変化等により膨張及び収縮をすることがあるが、層毎(材料毎)に膨張率が異なる。このため、筒状部材41に感熱テープ42を巻き付けただけの場合(言い換えると、バラけ防止シート43を貼り付けていない場合)、感熱テープ42の膨張及び収縮により感熱テープ42の形状が変化し感熱テープ42がバラけてしまうことがある。また、上記のようにセパレータL5を含む感熱テープ42を筒状部材41に巻き付けた場合、径方向で隣り合うセパレータL5と保護層L3とは接触した状態である。このため、筒状部材41に感熱テープ42を巻き付けただけの場合(言い換えると、バラけ防止シート43を貼り付けていない場合)、例えば、被記録媒体40の落下等により感熱テープ42に外力が加わることで感熱テープ42の形状が変化し感熱テープ42がバラけてしまうことがある。
環形状の感熱テープ42における一方の側面(感熱テープ42の端部42bにより形成される面)にバラけ防止シート43を貼り付けた場合、径方向で隣り合う感熱テープ42の異なる部位同士の位置関係をバラけ防止シート43により維持することが可能となる。したがって、バラけ防止シート43を貼り付けることにより、環形状の感熱テープ42の膨張及び収縮による形状の変化、並びに外力が加わることによる形状の変化等を抑制し、感熱テープ42がバラけてしまうことを防ぐことが可能となる。
また、バラけ防止シート43は、図3に示したように、未使用の状態であるときの環形状の感熱テープ42の側面全体を覆うような大きさを有することが望ましい。すなわち、バラけ防止シート43の直径は、環形状の感熱テープ42における直径(最大径)よりも大きいことが望ましい。これにより、環形状の感熱テープ42における一方の側面全体を粘着面で保持することができるため、環形状をより確実に維持することができる。
更に、バラけ防止シート43の形状は、環形状の感熱テープ42における側面の形状に近似した形状であることが望ましい。すなわち、環形状の感熱テープ42における側面が円環形状であれば、バラけ防止シート43も円環形状とすることが望ましい。これにより、バラけ防止シート43における感熱テープ42の形状維持に貢献しない領域を小さくすることが可能となり、バラけ防止シート43の大きさを小さくすることができる。また、バラけ防止シート43における粘着面の露出も少なくなるため、バラけ防止シート43への塵、埃などの付着も抑えることができる。
アテンションシート44は、感熱テープ42の種類を示す情報を利用者に提示するために、環形状の感熱テープ42における他方の側面(言い換えると、感熱テープ42における幅方向の端部42cにより形成される側面)に貼り付ける粘着シートである。図3では省略しているが、感熱テープ42の種類を示す情報は、アテンションシート44における感熱テープ42と対向させる面とは反対側の面に印刷される。アテンションシート44には、テープ42の種類を示す情報として、例えば、感熱テープ42の幅及び被記録媒体40の型番等が印刷される。また、テープ42の色は、例えば、アテンションシート44の下地の色により示される。感熱テープ42には、テープ幅、及び被印刷面(基材L1)の色の違い等により、様々な種類が存在する。このため、感熱テープ42の種類を特定する情報が印刷されたアテンションシート44を感熱テープ42の側面に貼り付けることで、利用者は、被印刷媒体40の種類を容易に特定することが可能となる(図2を参照)。
アテンションシート44には、中央部分に開口44aを有する環形状の粘着シートを用いる。アテンションシート44の開口44aの寸法は、感熱テープ42を巻きつけた筒状部材41の中空部分の寸法(内径)よりも小さい寸法とする。アテンションシート44の開口44aは、例えば、媒体アダプタ10のアダプタ本体20に設けた第2の支持部23aと回転自在に嵌合する形状及び寸法で形成されている。アテンションシート44は、開口44aの中心が筒状部材41の中空部分の中心(軸心)と略一致するように、環形状の感熱テープ42の側面に貼り付ける。また、アテンションシート44は、例えば、被印刷媒体40の販売時など、少なくとも被印刷媒体40の使用が開始される前においては、環形状の感熱テープ42の側面よりも小さいことが望ましい。これにより、感熱テープ42の側面(端部42cにより形成される面)のうちアテンションシート44に覆われる領域が小さくなるため、利用者が感熱テープ42の残量を用意に確認することが可能となる。
本実施形態の印刷装置1に利用可能な媒体アダプタ10は、上記のように、利用者が媒体アダプタ10に対して被記録媒体40を適宜出し入れすることを前提に設計されている。更に、媒体アダプタ10には、上記のように、印刷装置1のアダプタ収容部2aに収容して蓋4を閉じた状態であっても、被記録媒体40における感熱テープ42の幅及び色を利用者が目視により確認できるよう、透明な部材が用いられる。
図4は、媒体アダプタ10の構成を示す斜視図である。図4に示すように、媒体アダプタ10は、アダプタ本体20と、アダプタ蓋30とを備えている。
アダプタ蓋30は、アダプタ本体20に対し、アダプタ本体20の媒体収容部22を開閉自在に取り付けられている。本実施形態の媒体アダプタ10では、アダプタ本体20の蓋支持部27においてアダプタ蓋30の回転支点部31を回転可能に支持することにより、アダプタ蓋30を開閉可能にしている。アダプタ蓋30は、アダプタ本体20における媒体収容部22の底面22aと、アダプタ蓋30を閉じたときに媒体収容部22の底面22aと対向する面33aとの角度が変更する態様で回転する。被記録媒体40は、アダプタ本体20と閉じた状態のアダプタ蓋30とにより区画される媒体アダプタ10の内部内に収容される。媒体アダプタ10の内部は、アダプタ本体20に設けた凹形状の媒体収容部22と、アダプタ蓋30に設けた凹形状の媒体収容部33とにより区画される。
媒体アダプタ10の内部は、被記録媒体40(感熱テープ42)の幅方向がアダプタ本体20における媒体収容部22の底面22aの法線方向(z方向)となる向きで被記録媒体40を収容可能な空間形状を有する。媒体アダプタ10の内部に被記録媒体40を収容する際には、図4に示したように、被記録媒体40におけるバラけ防止シート43をアダプタ本体20の媒体収容部22の底面22aと対向させて収容する。この場合、被記録媒体40におけるアテンションシート44は、閉じたアダプタ蓋30における媒体収容部33の面33aと対向する。このため、アダプタ蓋30は、閉じた状態で利用者が媒体アダプタ10の内部の状態を目視することができるよう、透明な材料で形成する。より具体的には、アダプタ蓋30は、アテンションシート44に印刷されたテープ幅等の文字情報、及びアテンションシート44の色を正しく視認することが可能な、無色透明の樹脂材料により形成することが好ましい。一方、アダプタ本体20は、被記録媒体との識別が可能な色の樹脂材料により形成する。
また、本実施形態の印刷装置1と組み合わせて用いる媒体アダプタ10には、上記のように、印刷可能なテープ幅の種類と対応する複数種類の媒体アダプタ10がある。このため、アダプタ本体20のうちアダプタ蓋30と重なる領域の外側となる部位には、収容する対象である(収容に適した)テープ幅を提示する領域20aが設けられている。すなわち、図4では省略しているが、アダプタ本体20の領域20aには、収容に適したテープ幅を示す数字が印刷されている。
複数種類の媒体アダプタ10の内部区間は、それぞれ、収容する被記録媒体40のテープ幅毎に、アダプタ本体20における媒体収容部22の底面22aからアダプタ蓋30における媒体収容部33の面33aまでの距離が異なる。更に、複数種類の媒体アダプタ10は、収容する被記録媒体40のテープ幅毎に、外形寸法における厚さ方向(図4のz方向)の寸法が異なる。
媒体アダプタ10におけるアダプタ本体20は、図4に示すように、ガイド21と、媒体収容部22と、媒体支持部23と、テープ繰出溝24と、リブ25と、蓋支持部27とを有する。また、図示は省略するが、アダプタ本体20の外方を向いた面には、ヒレ部が形成されている。
ガイド21は、媒体収容部22からテープ繰出溝24を通して媒体アダプタ10の外部に繰出された感熱テープ42の搬送方向を規制する規制部である。ガイド21は、アダプタ本体20のうちの、印刷装置1に媒体アダプタ10を装着した場合に、感熱テープ42におけるプラテンローラ6とサーマルヘッド7とにより挟持される位置よりも下流側となる位置に設けられる。ガイド21は、感熱テープ42の幅方向の端面と対向する第1の規制面21aと第2の規制面21bとを有する。第1の規制面21aは、感熱テープ42の幅方向における一方の端部42b側(−z方向)への感熱テープ42の移動を規制する規制面である。第2の規制面21bは、感熱テープ42の幅方向における他方の端部42c側(+z方向)への感熱テープ42の移動を規制する規制面である。第1の規制面21aと第2の規制面21bとは、収容に適した感熱テープ42の幅と略同一の間隔で対向するよう設けられる。プラテンローラ6とサーマルヘッド7との間を通過して排出口に向けて搬送される感熱テープ42は、ガイド21の第1の規制面21a又は第2の規制面21bと当接することにより、幅方向への移動が規制される。
媒体収容部22は、媒体アダプタ10に区画される内部における内壁面の一部となる凹形状を有する。媒体収容部22の底面22aには、被印刷媒体40を回転可能に支持する媒体支持部23(第1の支持部23a及び第2の支持部23b)と、リブ25とが設けられている。
媒体支持部23は、媒体アダプタ10に被印刷媒体40が収容された状態で、被印刷媒体40が有する感熱テープ42(筒状部材)等の開口に挿通され、被印刷媒体40を回転可能に支持する。媒体支持部23は、媒体収容部22の底面22aから突出した第1の支持部23aと、第1の支持部23aの先端面23cから更に突出した第2の支持部23bとを含む。
第1の支持部23aは、バラけ防止シート43の開口及び感熱テープ42を巻きつけた筒状部材41の中空部分(図3を参照)に挿通して筒状部材41の中空部分と係合させることにより、被記録媒体40を回転可能に支持する部位である。このため、第1の支持部23aの外径は、筒状部材41の中空部分の内径、及びバラけ防止シート43の開口43aの内径よりも小さい(図3を参照)。また、第1の支持部23aの底面22aからの高さは、媒体アダプタ10が対応した感熱テープ42のテープ幅よりも低い。
第2の支持部23bは、アテンションシート44の開口44aに挿通してアテンションシート44と係合させることにより、被記録媒体40を回転可能に支持する部位である。このため、第2の支持部23bの外径は、アテンションシート44の開口44aの寸法よりも小さい。また、第2の支持部23bの底面22aからの高さは、媒体アダプタ10に収容するのに適した感熱テープ42のテープ幅よりも高い。
アダプタ本体20のリブ25は、媒体収容部22に収容された被記録媒体40の側面(バラけ防止シート43)と当接して被記録媒体40を支持する。すなわち、リブ25は、媒体収容部22の底面22aと被記録媒体40の側面(バラけ防止シート43)との接触面積を低減させる。これにより、媒体アダプタ10内部で被記録媒体40が回転するときにアダプタ本体20と被記録媒体40との間の摩擦抵抗が減少する。よって、被記録媒体40のスムーズな回転が実現でき、感熱テープ42を安定して繰り出し、搬送させることが可能となる。特に、図4のようにリブ25を媒体支持部23に対して放射状に設けることで、被記録媒体40の径方向の各位置に均等に摩擦力を働かせることができる。
更に、アダプタ本体20の媒体収容部22は、図4に示すように、底面22aのリブ25における放射状に伸びる部位の間となる位置に平坦な領域20bを有している。領域20bには、例えば、収容する対象である(収容に適した)被記録媒体40のテープ幅を特定するための情報、及び被記録媒体40の向き等を示す情報が印刷されたシールを貼り付ける。これにより、利用者は、媒体アダプタ10に被記録媒体40を装着するときに、領域20bの情報とアテンションシート44の情報とを比較することで、被記録媒体40のテープ幅が媒体アダプタ10に対応しているテープ幅であるか否かをひと目で確認することができる。このため、利用者が誤ったテープ幅の被記録媒体40を媒体アダプタ10に装着することを防止することができる。更に、領域20bに貼り付けたシールに、アテンションシート44が貼り付けられた面を上向きにして被記録媒体40を収容することを示す情報が含まれる場合、利用者が被記録媒体4を誤った向きで媒体アダプタ10に収容することを防止することが可能となる。
テープ繰出溝24は、媒体アダプタ10に収容された被記録媒体40の感熱テープ42を媒体アダプタ10の外部に繰り出す(引き出す)ための溝である。テープ繰出溝24は、媒体収容部22からアダプタ本体20の外側面に向かうにつれて、溝内を通過させる感熱テープ42における厚さ方向の寸法が小さくなるテーパ形状を有する。テープ繰出溝24は、媒体アダプタ10における感熱テープ42の繰出口となる位置で、感熱テープ42の厚さ方向への移動と、幅方向における一方の端部42b側(−z方向)への移動とを規制する規制部として機能する。
蓋支持部27は、アダプタ蓋30の回転支点部31を回転可能に支持する支持部である。蓋支持部27は、アダプタ本体20のうちの、媒体支持部23から見て、ガイド21、テープ繰出溝24、及びフック受け部(図示せず)等が設けられた方向とは反対側の端部に設けられる。
一方、本実施形態の媒体アダプタ10におけるアダプタ蓋30は、図4に示すように、回転支点部31と、フック部32と、媒体収容部33と、リブ35と、突出部36と、規制面37とを有する。
回転支点部31は、アダプタ本体20の蓋支持部27と回転可能に係合し、アダプタ本体20に対してアダプタ蓋30が回転するときに支点となる部位である。本実施形態の媒体アダプタ10におけるアダプタ蓋30の回転支点部31とアダプタ本体20の蓋支持部27とは、上記のように、アダプタ本体20の底面22aと、アダプタ蓋30を閉じたときに底面22aと対向するアダプタ蓋30の面33aとの角度が変更される態様でアダプタ蓋30が回転するよう構成されている。
フック部32は、アダプタ蓋30を閉じた状態にしたときに、アダプタ本体20に設けたフック受け部(図示せず)と係合する。フック部32とアダプタ本体20のフック受け部とは、アダプタ蓋30の開く方向への移動を規制する態様で係合する。また、アダプタ蓋30が閉じた状態であるときにフック部32を所定の方向(アダプタ本体20の媒体支持部23がある方向)に移動させると、フック部32とアダプタ本体20のフック受け部との係合が解除され、アダプタ蓋30を開くことが可能となる。
アダプタ蓋30の媒体収容部33は、媒体アダプタ10に区画される内部における内壁面の一部となる凹形状を有する。媒体収容部33における、アダプタ本体20の媒体収容部22の底面22aと対向する面33a(以下「媒体収容部33の底面33a」ともいう)のうち、アダプタ蓋30を閉じた状態でアダプタ本体20の第2の支持部23bと対向する位置は、開口している。また、媒体収容部33の底面33aにおける該開口の周囲には、リブ35が設けられている。
アダプタ蓋30のリブ35は、アダプタ蓋30における媒体収容部33の底面33aと被印刷媒体40の側面(アテンションシート44)との接触面積を低減させる。このため、媒体アダプタ10内部で被印刷媒体40が回転するときにアダプタ蓋30と被印刷媒体40との間の摩擦抵抗が減少する。よって、被印刷媒体40のスムーズな回転が実現でき、感熱テープ42を安定して搬送させることが可能となる。特に、図4のようにリブ35を放射状に設けることで、被印刷媒体40の径方向の各位置に均等に摩擦力を働かせることができる。
アダプタ蓋30の突出部36は、アダプタ蓋30における媒体収容部33の底面33aから突出した部位である。該突出部36は、アダプタ蓋30を閉じた状態としたときに、アダプタ本体20のテープ繰出溝24の出口部分(媒体アダプタ10の外部に最も近い部分)と対向する位置に設けられている。アダプタ蓋30の突出部36は、テープ繰出溝24を通り媒体アダプタ10の外部に繰り出される感熱テープ42の幅方向における他方の端部42c側(+z方向)への感熱テープ42の移動を規制する規制部である。すなわち、本実施形態の媒体アダプタ10は、アダプタ蓋30を閉じると、アダプタ本体20のテープ繰出溝24とアダプタ蓋30の突出部36とにより、内部に収容した感熱テープ42を媒体アダプタの外部に繰り出す繰出口が形成される。そして、本実施形態の媒体アダプタ10では、繰出口から外部に繰り出される感熱テープ42の幅方向への移動を、アダプタ本体20における繰出口となる部位(テープ繰り出し溝24)と、アダプタ蓋30の繰出口となる位置に設けた突出部36とにより規制する。
アダプタ蓋30の規制面37は、媒体アダプタ10の繰出口において感熱テープ42の厚さ方向(+y方向)への移動を規制する部位である。
被印刷媒体40を媒体アダプタ10に収容する際、利用者は、感熱テープ42の幅方向における一方の端部側となる被印刷媒体40の側面がアダプタ本体20における媒体収容部22の底面22aと対向する向きで、被印刷媒体40を媒体収容部22に収容する。被印刷媒体40がバラけ防止シート43及びアテンションシート44を含む場合、利用者は、図4に示したように、バラけ防止シート43をアダプタ本体20における媒体収容部22の底面22aと対向させて被印刷媒体40を媒体収容部22に収容する。この際、利用者は、バラけ防止シート43の開口及び感熱テープ42を巻きつけた筒状部材の中空部分に、媒体収容部22の底面22aに設けた第1の支持部23aを挿通して係合させる。更に、利用者は、アテンションシート44の開口44aに、第1の支持部23a上に設けられた第2の支持部23bを挿通して係合させる。これにより、被印刷媒体40は、アダプタ本体20に設けた媒体支持部23(第1の支持部23a及び第2の支持部23b)に、底面22aと略垂直な方向を回転軸として回転可能に支持される。また、利用者は、被印刷媒体40における感熱テープ42の外周側の一端を引き出し、該感熱テープ42の端部をアダプタ本体20に設けたテープ繰出溝24に差し込む(落とし込む)。被印刷媒体40が媒体支持部23に支持され、かつ感熱テープ42の端部がテープ繰出溝24に差し込まれた状態で、利用者がアダプタ蓋30を閉じると、アダプタ本体20と閉じた状態のアダプタ蓋30とで区画された媒体アダプタ10の内部に被印刷媒体40が収納される。このとき、被印刷媒体40は、アテンションシート44がアダプタ蓋30と対向する。このため、アダプタ蓋30が透明な樹脂材料を成形して形成されたものであれば、利用者は、アダプタ蓋30を閉じた状態のまま、収容された被記録媒体40(感熱テープ42)の幅及び色を視認することが可能となる。
図5は、アダプタ蓋30を閉じた状態の媒体アダプタ10におけるテープ繰出部分の拡大斜視図である。図6は、図4のA−A線断面図である。
媒体アダプタ10に収容された被記録媒体40の感熱テープ42は、アダプタ本体20のテープ繰出溝24を通して媒体アダプタ10の外部に繰り出される。このとき、図4に示すように、テープ繰出溝24を通して繰り出される感熱テープ42の厚さ方向(y方向)への移動は、テープ繰出溝24における第1の面24a及びアダプタ蓋30の規制面37と、テープ繰出溝24における第2の面24bとにより規制される。テープ繰出溝24における第1の面24aと第2の面24bとは、それぞれ、アダプタ本体20の繰出口となる位置に設けられた、繰り出す感熱テープ42における厚さ方向の端面と対向する面である。アダプタ蓋30の規制面37は、アダプタ蓋30が閉じた状態である場合に、テープ繰り出し溝24における第1の面24aと連続し、かつアダプタ蓋30の突出部36と接続する面である。
また、図4及び図5に示すように、テープ繰出溝24を通して繰り出される感熱テープ42の幅方向(z方向)への移動は、アダプタ本体20におけるテープ繰出溝24の底面22aと、アダプタ蓋30の突出部(規制部)36とにより規制される。
アダプタ本体20とアダプタ蓋30とにより区画される内部は、図5に示すように、アダプタ本体20のリブ25からアダプタ蓋30のリブ35までの距離D2が、被記録媒体40の幅W1と略同一となる。距離D2は、アダプタ本体20における媒体収容部22の底面22aからアダプタ蓋30における媒体収容部33の底面33aまでの距離D1よりも短い。また、幅W1は、バラけ防止シート43及びアテンションシート44の厚さの分だけ、感熱テープ42の幅W2よりも広い。このため、被記録媒体40の感熱テープ42は、媒体アダプタ10の内部における、感熱テープ42の幅方向(z方向)の寸法が感熱テープ42の幅W2よりも広い箇所を通って、媒体アダプタ10の外部に繰り出される。
しかも、本実施形態の媒体アダプタ10におけるアダプタ本体20及びアダプタ蓋30、並びに被記録媒体40には、それぞれ公差がある。このため、例えば、図5に示したように、媒体アダプタ10に収容した被記録媒体40が幅方向(z方向)に移動可能な状態でアダプタ本体20の媒体支持部23(第1の支持部23a)に支持されることもある。このため、感熱テープ42が媒体アダプタ10の内部における感熱テープ42の幅W2よりも広い箇所を通って媒体アダプタ10の外部に繰り出される場合、例えば、感熱テープ42が幅方向に移動して斜行し、印刷エリア8aに対する感熱テープ42の位置にずれが生じることがある。
これに対し、本実施形態の媒体アダプタ10は、図4及び図5に示したように、感熱テープ42を外部に繰り出す繰出口となる部分に、幅方向に突出する突出部36を設けている。このため、繰出口における、アダプタ本体20の媒体収容部22の底面22aからアダプタ蓋30の突出部36までの距離D3は、底面22aから底面33aまでの距離D1よりも短くなる。これにより、本実施形態の媒体アダプタ10では、媒体アダプタ10の外部に繰り出された感熱テープ42の幅方向への位置の変動が規制され、感熱テープ42の斜行を防ぐことが可能となる。よって、媒体アダプタ10を印刷装置1に装着して感熱テープ42に印刷をする際に、感熱テープ42の斜行による感熱テープ42と印字エリア8aとの位置ずれを防ぐことが可能となる。更に、幅方向における突出部36の突出面とガイド21の第2の規制面21bとの位置を一致させておくことにより、感熱テープ42の斜行を防ぐ効果がより一層高まる。
以上のように、本実施形態の印刷装置1と組み合わせて用いる媒体アダプタ10は、収容する対象である被記録媒体40のテープ幅を示す情報が、利用者が視認可能な態様で提示されている。このため、印刷装置1が幅の異なる複数種類のテープへの印刷に対応しており、かつ収容に適したテープの幅が異なる複数種類の媒体アダプタ10が用意されている場合であっても、利用者は、被記録媒体40を適切な媒体アダプタ10に収容することが可能となる。更に、媒体アダプタ10のアダプタ蓋30を透明な樹脂材料で形成することにより、利用者は、アダプタ蓋30を閉じた状態のまま、被印刷媒体40が収容されているか否かを視認することが可能となる。
また、アダプタ蓋30を通してアテンションシート44の情報を視認可能にした場合、利用者は、アダプタ蓋30を閉じた状態のまま、媒体アダプタ10に収容された被記録媒体40が適切なテープ幅であるか否かを確認することが可能となる。加えて、利用者は、アダプタ蓋30を閉じた状態のまま、媒体アダプタ10に収容された被記録媒体40の感熱テープの色を確認することが可能となる。
ところで、本実施形態の印刷装置1は、上記のように、アダプタ収容部2aに、厚さ方向(収容する被記録媒体40のテープ幅方向)の寸法が異なる複数種類の媒体アダプタ10のそれぞれを収容することが可能である。この種の印刷装置1では、例えば、複数種類の媒体アダプタ10のそれぞれを、媒体アダプタ10から供給される感熱テープ42の幅方向における所定の位置が一致するよう支持する。例えば、複数種類の媒体アダプタ10は、それぞれ、アダプタ収容部2aに収容したときの感熱テープ42の幅方向における中心位置が一致するように支持される。
図7は、収容に適した感熱テープ42のテープ幅が異なる複数種類の媒体アダプタ10−1〜10−4のそれぞれを印刷装置1のアダプタ収容部2a内で支持する方法を説明する図である。
図7には、収容に適した感熱テープ42のテープ幅が異なる複数種類の媒体アダプタ10の例として、4個の媒体アダプタ10−1〜10−4を例示している。第1の媒体アダプタ10−1は、例えば、テープ幅が6mmの感熱テープ42を有する被印刷媒体40−1の収容に適した媒体アダプタである。第2の媒体アダプタ10−2は、例えば、テープ幅が9mmの感熱テープ42を有する被印刷媒体40−2の収納に適した媒体アダプタである。第3の媒体アダプタ10−3は、例えば、テープ幅が12mmの感熱テープ42を有する被印刷媒体40−3の収納に適した媒体アダプタである。第4の媒体アダプタ10−4は、例えば、テープ幅が18mmの感熱テープ42を有する被印刷媒体40−4の収納に適した媒体アダプタである。
印刷装置1のアダプタ収容部2aに媒体アダプタ10−1〜10−4のそれぞれを収容する場合、図7に示すように、アダプタ収容部2aの底面2bから感熱テープ42における幅方向の中心位置Tcまでの距離が所定の距離DCとなるよう収容する。これにより、感熱テープ42に印刷する際に駆動させるサーマルヘッド8の発熱素子を、感熱テープ42の幅と印刷装置1内におけるテープ幅方向の中心位置Tcとに基づいて、容易に選択し制御することが可能となる。しかしながら、媒体アダプタ10−1〜10−4は、それぞれ、テープ幅の方向と対応した厚さ方向(図7のz方向)の寸法が異なる。このため、本実施形態の印刷装置1では、媒体アダプタ10−1〜10−4のそれぞれに、収容する被印刷媒体40が有する感熱テープ42の幅方向の中心位置TCからの距離が同一であり、かつ厚さが同一のヒレ部29aを設ける。なお、図7では、各媒体アダプタ10−2〜10−4のそれぞれに設けられた複数のヒレ部のうち、1個のヒレ部29aのみを示している。
すなわち、媒体アダプタ10−1〜10−4は、それぞれ、被印刷媒体40が有する感熱テープ42の幅方向の中心位置TCがアダプタ収容部2aの底面2bから距離DCとなる位置で保持すると、底面2bからヒレ部29aまでの距離が一致する。このため、アダプタ収容部2aの底面2bに設けた柱状の支持部201と蓋4の内部底面4aに設けた支持部401とによりヒレ部29aを挟持することにより、テープ幅の異なる複数種類の媒体アダプタ10−1〜10−4のそれぞれを収容したときの感熱テープ42の幅方向の中心位置TCを一致させることが可能となる。
また、複数種類の媒体アダプタ10−1〜10−4は、それぞれ、図7に示したように、感熱テープ42の幅方向と対応した厚さ方向(z方向)の寸法が異なる。このため、印刷装置1では、例えば、アダプタ収容部2aの底面2bから媒体アダプタまでの距離に基づいて、収容されている媒体アダプタがテープ幅何mmの感熱テープ42と対応した媒体アダプタであるかを識別することが可能となる。
更に、本実施形態の印刷装置1では、印刷処理を行う前に、媒体アダプタに被記録媒体40が収容されているか否か、収容された被記録媒体40は適切なテープ幅のものであるか否か等を識別することにより、印刷ミスを防止する。
図8は、一実施形態に係る印刷装置1の機能構成を示す図である。
図8に示すように、本実施形態に係る印刷装置1は、機能構成の観点では、制御部101と、入力部102と、表示部103と、搬送処理部104と、印刷処理部105と、切断処理部106と、記憶部107とを備えている。また、印刷装置1は、アダプタ検知部110と、アダプタ内部情報取得部111と、内容物判別部112とを備えている。
制御部101は、印刷装置1において実行可能な各種処理を制御する。
入力部102は、感熱テープ42に印刷する文字や図形の入力、各種処理に係る設定値や実行命令の入力等を受け付ける。入力部102は、例えば、キーボード装置やタッチパネル装置等の入力装置3(図1を参照)が持つ機能の1つである。表示部103は、入力部102からの入力に対応する文字や図形、各種設定のための選択メニュー、各種処理に関するメッセージ等を表示する。表示部103は、液晶ディスプレイ等の表示装置5が持つ機能の1つである。
搬送処理部104は、媒体アダプタ10から供給される感熱テープ42を所定の搬送方向に搬送する。搬送処理部104は、プラテンローラ6を含む搬送機構が持つ機能の1つである。印刷処理部105は、媒体アダプタ10から供給される感熱テープ42に熱エネルギーを印加し感熱テープ42に文字や図形を印刷する。印刷処理部105は、サーマルヘッド7を含む印刷機構が持つ機能の1つである。切断処理部106は、媒体アダプタ10から供給される感熱テープ42を切断する。切断処理部106は、カッター8を含む切断機構が持つ機能の1つである。
記憶部107は、印刷装置1における各種処理において必要となる情報を記憶する。記憶部107は、例えば、印刷装置1において各種処理を実行するためのプログラム、及び設定値等を記憶する。また、記憶部107は、例えば、入力部102を介して入力された文字や図形の情報、印刷履歴等を記憶する。
アダプタ検知部110は、アダプタ収容部2aに媒体アダプタ10が収容されているか否か、及び収容された媒体アダプタ10がテープ幅何mmの被記録媒体40の収容に適したものであるかを検知する。
アダプタ内部情報取得部111は、アダプタ収容部2aに収容された媒体アダプタ10の内部の状態に関する情報を取得する。アダプタ内部情報取得部111は、例えば、媒体アダプタ10における透明なアダプタ蓋30を介して、媒体アダプタ10の内部の状態についての光学的な情報(例えば色の分布の情報)を取得する。アダプタ内部情報取得部111は、センサ405を含む検知装置が持つ機能の1つである。
内容物判別部112は、アダプタ内部情報取得部111により取得した情報に基づいて、媒体アダプタ10に適切な被記録媒体40が収容されているか否かを判別する。内容物判別部112は、テープ有無識別部113と、テープ幅識別部114と、テープ色識別部115とを含む。
テープ有無識別部113は、媒体アダプタ10に被記録媒体40が収容されているか否かを識別する。また、テープ有無識別部113は、媒体アダプタ10に収容された被記録媒体40に感熱テープ42が残っているか否かを識別する。テープ有無識別部113は、例えば、アダプタ内部情報取得部111により取得した媒体アダプタ10の内部の光学的な情報から被記録媒体40の存在を示すアテンションシート44を抽出する処理を行い、抽出することができた場合には媒体アダプタ10内に被記録媒体40が収容されていると識別する。更に、テープ有無識別部113は、例えば、印刷処理等において感熱テープ42を搬送する動作を行っている期間にアダプタ内部情報取得部111により取得した媒体アダプタ10の内部の光学的な情報から、感熱テープ42が残っているか否かを識別する。感熱テープ42を搬送する動作を行っているときに媒体アダプタ10内に感熱テープ42が残っている場合、アテンションシート44が回転する。一方、感熱テープ42を搬送する動作を行っているときに媒体アダプタ10内に感熱テープ42が残っていない場合、アテンションシート44は回転しない。このため、感熱テープ42を搬送する動作を行っているときに、アテンションシート44に印刷されたテープ幅を示す数字や型番が回転しているか否かを判定することにより、感熱テープ42が残っているか否かを識別することができる。
テープ幅識別部114は、媒体アダプタ10に収容された被記録媒体40における感熱テープ42の幅を識別する。テープ色識別部115は、媒体アダプタ10に収容された被記録媒体40における感熱テープ42の色を識別する。
図8に示した印刷装置1は、入力部102を介して感熱テープ42に印刷する文字や図形、及び印刷枚数等の印刷設定情報が入力された後、印刷処理の実行命令が入力されると、印刷処理を行う。この際、印刷装置1は、例えば、図9に示したような処理を実行する。
図9は、一実施形態に係る印刷装置1が行う処理を説明するフローチャートである。
図9に示すように、印刷装置1は、印刷処理を実行する前に、まず、アダプタ判別処理(ステップS1)を行う。アダプタ判別処理は、制御部101がアダプタ検知部110の検知結果に基づいて行う。制御部101は、アダプタ検知部110の検知結果に基づいて、まず、アダプタ収容部2aに媒体アダプタ10が装着されているか否かを判別する。そして、媒体アダプタ10が装着されている場合、制御部101は、装着された媒体アダプタ10が収容する対象としているテープ幅と、入力部102を介して設定されたテープ幅とが一致しているか否かを判定する。2つのテープ幅が一致している場合にのみ、制御部101は、適切な媒体アダプタ10が装着されていると判別する。
次に、印刷装置1は、アダプタ判別処理の結果に基づいて、適切な媒体アダプタが装着されているか否かを判定する(ステップS2)。ステップS2の判定は、例えば、制御部101が行う。適切な媒体アダプタが装着されていない場合(ステップS2;NO)、制御部101は、エラー情報を出力し(ステップS10)、印刷処理に係る一連の処理を終了する。ここで、適切な媒体アダプタが装着されていない場合は、媒体アダプタ10が装着されていない場合と、装着されている媒体アダプタ10が収容する対象としているテープ幅と入力部102を介して設定されたテープ幅とが一致していない場合とを含む。適切な媒体アダプタが装着されていない場合、制御部101は、例えば、適切な媒体アダプタが装着されていないことを示すエラー情報を表示部103に出力する。
適切な媒体アダプタが装着されている場合(ステップS2;YES)、印刷装置1は、次に、アダプタ内部の情報を取得する(ステップS3)。ステップS3の処理は、アダプタ内部情報取得部111が行う。アダプタ内部情報取得部111は、例えば、蓋4に設けたセンサ405(図2を参照)を含み、センサ405により媒体アダプタ10の内部の状態についての情報を取得する。センサ405は、媒体アダプタ10の内部の状態についての情報を取得可能なものであればよい。センサ405には、例えば、透明なアダプタ蓋30を通して媒体アダプタ10の内部における光学的な情報(例えば色の分布を示す情報)を取得するセンサが利用可能である。アダプタ内部情報取得部111は、取得した情報を制御部101に送信する。
次に、印刷装置1は、アダプタ内部情報取得部111により取得した情報に基づいて、テープ幅識別処理(ステップS4)及びテープ色識別処理(ステップS5)を行う。テープ幅識別処理及びテープ色識別処理は、内容物判別部112が行う。テープ幅識別処理では、内容物判別部112は、媒体アダプタ10内に収容された被記録媒体40における感熱テープ42の幅を識別する。テープ幅識別処理は、例えば、内容物判別部112のテープ幅識別部114とが行う。テープ幅識別部114は、アダプタ内部情報取得部111により取得した(光学的な)情報に基づいて、媒体アダプタ10内に存在する被記録媒体40におけるアテンションシート44に印刷されたテープ幅を示す数字或いは型番を抽出し、テープ幅を識別する。一方、テープ色識別処理では、内容物判別部112は、媒体アダプタ10に収容された被記録媒体40における感熱テープ42の色を識別する。テープ色識別処理は、内容物判別部112のテープ色識別部115が行う。テープ色識別部115は、アダプタ内部情報取得部111により取得した情報に基づいて、被記録媒体40におけるアテンションシート44の下地の色を抽出して識別する。
テープ幅識別処理及びテープ色識別処理を終えると、印刷装置1は、次に、テープの幅及び色を識別することができたか否かを判定する(ステップS6)。ステップS6の判定は、例えば、制御部101が行う。テープの幅又は色を識別できなかった場合(ステップS6;NO)、制御部101は、エラー情報を出力し(ステップS10)、印刷処理に係る一連の処理を終了する。テープの幅を識別することができなかった場合、制御部101は、テープの幅が不明であることを示すエラー情報を表示部103に出力する。テープの色を識別することができなかった場合、制御部101は、テープの色が不明であることを示すエラー情報を表示部103に出力する。
これに対し、テープの幅及び色を識別できた場合(ステップS6;YES)、制御部101は、次に、媒体アダプタ10に収容された感熱テープ42の幅が媒体アダプタ10と対応しているか否かを判定する(ステップS7)。ステップS7では、制御部101は、ステップS4で識別した媒体アダプタ10に収容された感熱テープ42のテープ幅が、ステップS1において判別した媒体アダプタ10が収容する対象としているテープ幅と合致しているか否かを判定する。テープの幅が媒体アダプタ10と対応していない場合(ステップS7;NO)、制御部101は、エラー情報を出力し(ステップS10)、印刷処理に係る一連の処理を終了する。この場合、制御部101は、媒体アダプタ10に収容された被印刷媒体40が、媒体アダプタ10が収容する対象としているものとは異なることを示すエラー情報を表示部103に出力する。
一方、テープの幅が媒体アダプタ10と対応している場合(ステップS7;YES)、印刷装置1は、印刷処理(ステップS8)を行う。ステップS8の印刷処理は、制御部101による制御のもと、搬送処理部104と、印刷処理部105と、切断処理部106とが連携して行う。印刷処理を終えると、制御部101は、印刷処理に係る一連の処理を終了する。
このように、本実施形態の印刷装置1では、媒体アダプタ10が収容する対象としている感熱テープ42の幅と、媒体アダプタ10に収容された被記録媒体40における感熱テープ42の幅とが合致している場合にのみ、印刷処理(ステップS8)を行う。
印刷装置1において印刷処理を行う際には、図1に示したように、蓋4を閉じた状態で行うことが非常に多い。蓋4を閉じた状態では、利用者は、窓404から被記録媒体40における感熱テープ42の幅を視認することができるものの、媒体アダプタ10が視認した感熱テープ42の幅と対応したものであるか否かは判別することが困難である。媒体アダプタ検知部110の検知結果に基づいて判別した感熱テープ42の幅と、媒体アダプタ10から供給される感熱テープ42の幅とが異なっている場合には、印刷ミスが生じる。
これに対し、本実施形態の印刷装置1では、上記のように、媒体アダプタ10から供給される感熱テープ42の幅が、媒体アダプタ10が収容する対象としている感熱テープ42の幅と合致した場合にのみ印刷処理を行う。したがって、本実施形態の印刷装置1によれば、媒体アダプタ10から供給される感熱テープ42の幅が、媒体アダプタ10が収容する対象としている感熱テープ42の幅とが異なることによる印刷ミスを防ぐことが可能となる。
図10は、アダプタ判別処理の内容を説明するフローチャートである。
本実施形態の印刷装置1は、図9のフローチャートにおけるアダプタ判別処理(ステップS1)として、例えば、図10のフローチャートに沿った処理を行う。図10のフローチャートに沿った処理は、例えば、印刷装置1の制御部101が行う。この場合、制御部101は、まず、アダプタ検知部110の検知結果に基づいて、媒体アダプタ10が装着されているか否かを判定する(ステップS101)。媒体アダプタ10が装着されていない場合(ステップS101;NO)、制御部101は、適切なアダプタが装着されていないと認識し(ステップS105)、アダプタ判別処理を終了する。
一方、媒体アダプタ10が装着されている場合(ステップS101;YES)、制御部101は、次に、アダプタ検知部110の検知結果に基づいて、装着されている媒体アダプタと対応するテープ幅を識別する(ステップS102)。アダプタ検知部110は、既知の検知方法に従って媒体アダプタ10が装着されているか否かを検知する。検知の対象となる媒体アダプタが図7に示した4種類の媒体アダプタ10−1〜10−4である場合、アダプタ検知部110は、検知結果として、例えば、下記の5通りの信号を出力する。
(1)テープ幅が6mmの被記録媒体40−1を収容の対象とする媒体アダプタ10−1が装着されていることを示す信号
(2)テープ幅が9mmの被記録媒体40−2を収容の対象とする媒体アダプタ10−2が装着されていることを示す信号
(3)テープ幅が12mmの被記録媒体40−3を収容の対象とする媒体アダプタ10−3が装着されていることを示す信号
(4)テープ幅が18mmの被記録媒体40−4を収容の対象とする媒体アダプタ10−4が装着されていることを示す信号
(5)媒体アダプタ10−1〜10−4が装着されていないことを示す信号
すなわち、アダプタ収容部2aに媒体アダプタ10が装着されている場合、アダプタ検知部110は、上記の(1)〜(4)のいずれかの信号を出力する。このため、制御部101は、ステップS102において、アダプタ検知部110が出力した信号(検知結果)が(1)〜(4)の信号のいずれであるかを識別する。
ステップS102の処理を終えると、制御部101は、次に、媒体アダプタ10が収容の対象とするテープ幅が設定通りであるか否かを判定する(ステップS103)。ステップS103の判定では、制御部101は、ステップS102で識別したテープ幅と、入力部102を介して設定されたテープ幅とが合致しているか否かを判定する。テープ幅が設定通りではない場合(ステップS103;NO)、制御部101は、適切なアダプタが装着されていないと認識し(ステップS105)、アダプタ判別処理を終了する。この場合、印刷装置1は、適切なアダプタが装着されていないことを示すエラー情報を出力する(ステップS10)。
一方、テープ幅が設定通りである場合(ステップS103;YES)、制御部101は、適切なアダプタが装着されていると認識し(ステップS104)、アダプタ判別処理を終了する。この場合、印刷装置1は、図9のフローチャートにおけるステップS3以降の処理を行う。
図11は、テープ幅識別処理の内容を説明するフローチャートである。
本実施形態の印刷装置1は、図9のフローチャートにおけるテープ幅識別装置(ステップS4)として、例えば、図11のフローチャートに沿った処理を行う。図11のフローチャートに沿った処理は、例えば、印刷装置1の内容物判別部112が行う。この場合、内容物判別部112は、まず、アダプタ内部情報取得部111により取得したアダプタ内部の情報から、テープ幅に関する情報を抽出する(ステップS401)。ステップS401の処理は、例えば、テープ幅識別部114が行う。テープ幅識別部114は、例えば、媒体アダプタ10内の状態を示す光学的な情報(例えば色の分布等)からテープ幅を示す数字及び被記録媒体40の型番を示す数字を抽出する。
ステップS401の処理を終えると、テープ幅識別部114は、テープ幅を示す数字を抽出したか否かを判定する(ステップS402)。テープ幅を示す数字を抽出した場合(ステップS402;YES)、テープ幅識別部114は、抽出した数字に基づいて、媒体アダプタ10に収容された被記録媒体10(感熱テープ42)のテープ幅を識別する(ステップS403)。テープ幅を識別した後、テープ幅識別部114は、テープ幅識別処理を終了する。
一方、テープ幅を示す数字を抽出しなかった場合(ステップS402;NO)、テープ幅識別部114は、次に、テープ(被記録媒体40)の型番を抽出したか否かを判定する(ステップS404)。テープの型番を抽出した場合(ステップS404;YES)、テープ幅識別部114は、抽出した型番に基づいて、媒体アダプタ10に収容された被記録媒体10(感熱テープ42)のテープ幅を識別する(ステップS403)。なお、型番に基づいてテープ幅を識別する場合、テープ幅識別部114は、例えば、制御部101を介して記憶部107に記憶させた型番とテープ幅との対応テーブルを参照し、抽出した型番と対応するテープ幅を取得する。
これに対し、テープ幅を示す数字及び型番を抽出することができなかった場合(ステップS404;NO)、テープ幅識別部114は、識別不可とし(ステップS405)、テープ幅識別処理を終了する。
このように、テープ幅識別処理では、アテンションシート44に印刷されたテープ幅を示す数字、又は被記録媒体40の型番に基づいて、媒体アダプタ10に収容された被記録媒体40(感熱テープ42)のテープ幅を識別する。このため、適切な被記録媒体40が収容されているにも関わらずテープ幅を識別することができなかったことによる、印刷処理の中止の発生頻度の増大を抑制することが可能となる。
図12は、テープ色識別処理の内容を説明するフローチャートである。
本実施形態の印刷装置1は、図9のフローチャートにおけるテープ色識別装置(ステップS5)として、例えば、図12のフローチャートに沿った処理を行う。図12のフローチャートに沿った処理は、例えば、印刷装置1の内容物判別部112が行う。この場合、内容物判別部112は、まず、アダプタ内部情報取得部111により取得した媒体アダプタ10内の情報から、テープの色を示す情報を抽出する(ステップS501)。ステップS501の処理は、例えば、テープ色識別部115が行う。テープ色識別部115は、例えば、媒体アダプタ10内の状態を示す情報(例えば色の分布等)から、アテンションシート44の下地の色を抽出する。
ステップS501の処理を終えると、テープ色識別部115は、次に、アテンションシート44の中央部の色を抽出したか否かを判定する(ステップS502)。中央部の色を抽出した場合(ステップS502;YES)、テープ色識別部115は、抽出した色の情報に基づいて、媒体アダプタ10に収容された被記録媒体10(感熱テープ42)のテープ色を識別する(ステップS503)。テープ色を識別した後、テープ色識別部115は、テープ色識別処理を終了する。
一方、中央部の色を抽出できなかった場合(ステップS502;NO)、テープ色識別部115は、次に、周辺部の色を抽出したか否かを判定する(ステップS504)。周辺部の色を抽出した場合(ステップS504;YES)、テープ色識別部115は、抽出した色の情報に基づいて、媒体アダプタ10に収容された被記録媒体10(感熱テープ42)のテープ色を識別する(ステップS503)。
これに対し、中央部の色及び周辺部の色を抽出することができなかった場合(ステップS504;NO)、テープ色識別部115は、識別不可とし(ステップS505)、テープ色識別処理を終了する。
図13は、アダプタ内部情報取得部111により取得可能な光学的な情報を説明する図である。図13には、媒体アダプタ10に収容された被記録媒体40をアダプタ蓋30側から見た場合の、該被記録媒体40の平面図を示している。
被記録媒体40が正しい向きで収容された媒体アダプタ10を印刷装置1に装着した場合、被記録媒体40におけるアテンションシート44側の側面が、印刷装置1の蓋4に設けたセンサ405と対向する。蓋4のセンサ405は、窓404と隣接した窓404とは重ならない位置に設けられる。また、窓404は、印刷装置1に正対している利用者に対し、窓404から見えるテープ幅を示す数字が容易に視認することが可能となる位置に設けられる。このため、窓404は、例えば、媒体アダプタ10に収容された被記録媒体40のうちの窓404と重なる領域Awが、図13に示したように、テープ幅を示す数字が正位置となる部分領域を含み、かつ同時に2個分以上の数字が含まれる位置及び寸法となるよう設けられる。したがって、被記録媒体40のうちのセンサ405と重なる領域Asは、窓404と重なる領域Aw外の領域As’内に設定される。領域AS’内にはアテンションシート44が含まれるため、領域As’内の光学的な情報をセンサ405により取得することで、アテンションシート44に印刷されたテープ幅を示す数字44bや型番44cを抽出することが可能となる。また、図13のように、アテンションシート44よりも外径側に存在する感熱テープ42を含む領域As’内全体から光学的な情報を取得する場合、印刷装置1では、例えば、取得した情報に基づいて、感熱テープ42の色や残量を識別することが可能となる。
図14は、被記録媒体40の使用を開始した直後におけるアダプタ内部の光学的な情報を説明する図である。図15は、被記録媒体40の感熱テープ42を半分程度使用した状態でのアダプタ内部の光学的な情報を説明する図である。
図14には、被記録媒体40の使用を開始した直後における媒体アダプタ10の断面構成と、アダプタ内部情報取得部111(センサ405)により取得した光学的な情報との対応関係を示している。アダプタ内部情報取得部111(センサ405)により取得した光学的な情報は、例えば、該情報を取得した領域As内における各点の色と対応した階調で表される。このため、例えば、媒体アダプタ10のアダプタ本体22における媒体収容部22の底面22aの色を、アテンションシート44の色との差が明確な色とすることにより、階調情報に基づいて、アテンションシート44とアダプタ本体22とを識別することが可能となる。図14に示した例では、アダプタ本体20に設けた媒体支持部23(第2の支持部23b)と対応する点P0から点P1までの区間A1の階調と、アテンションシート44と対応する点P1から点P2までの区間A2の階調とが大きく異なっている。
また、環形状の感熱テープ42における端部42cにより形成された面のうちアテンションシート44と重なっていない領域は、基材L1が露出している。このため、環形状の感熱テープ42における端部42cにより形成された面のうちの基材L1が露出している点P2から点P3までの区間A3の階調は、アテンションシート44と対応する点P1から点P2までの区間A2の階調とが略同一となる。
これに対し、被記録媒体40の外方となる点P4よりも外方の領域A5は、アダプタ本体20の底面22aが露出している。このため、点P4よりも外方の領域A5の階調は、媒体支持部23(第2の支持部23b)と対応する点P0から点P1までの区間A1の階調と略同一となる。
ここで、被記録媒体40におけるバラけ防止シート43のうちの感熱テープ42と貼り合わせる面の色を、媒体アダプタ10のアダプタ本体20の色と類似した色にすると、バラけ防止シート43が露出した点P3から点P4までの区間A4の階調は、点P4よりも外方の領域A5の階調に近い値となる。従って、図14に示したように、アダプタ本体20の色と対応する階調と、アテンションシート44の下地の色と対応する階調との間に閾値THを設定することで、感熱テープ42の色を示す区間A2及びA3と、その他の区間A1,A4,及びA5とを分別することが可能となる。
また、媒体アダプタ10に収容した被記録媒体40の感熱テープ42を使用すると(消費すると)、媒体アダプタ10の内部の状態は、図14に示した状態から、図15に示した状態に変化する。すなわち、感熱テープ42の色を示す区間A3とバラけ防止シート43の色を示す区間A4との境界となる点P3の位置が被記録媒体40の回転中心(点P0)側に移動する。そして、図示は省略するが、感熱テープ42を更に使用すると、点P3は点P2と重なる。このため、本実施形態の印刷装置1では、テープ色識別処理の識別結果に基づいて、感熱テープ42のおおよその残量を認識することが可能となる。したがって、例えば、テープ色識別処理において感熱テープ42の基材L1の色を示す区間A3を識別(抽出)できなかった場合に、感熱テープ42の残量がわずかであることを利用者に報知することが可能となる。
更に、本実施形態の印刷装置1では、例えば、上記のように、印刷処理等の感熱テープ42を搬送する動作を行っているときの媒体アダプタ10の内部の光学的な情報に基づいて、感熱テープ42の有無を識別することが可能である。
図16は、搬送動作時における媒体アダプタ10内のテープの有無の識別方法を説明する図である。
本実施形態の印刷装置1では、媒体アダプタ10から供給される感熱テープ42を、媒体アダプタ10の外部空間に設けたプラテンローラ6により所定の搬送方向に搬送する。このとき、媒体アダプタ10内の被記録媒体40は、感熱テープ42が搬送方向に移動することで環形状の感熱テープ42に加わる外力によって回転する。したがって、搬送動作時に、感熱テープ42の一部分が筒状部材41に巻きつけられた状態で残っている場合、アテンションシートの文字(テープ幅を示す数字や型番)の位置は、回転移動する。よって、例えば、テープ有無識別部113において、搬送動作時にアダプタ内部情報取得部111により取得した情報からアテンションシートの文字が回転移動していることを検出した場合には、感熱テープ42が有る(残っている)と識別することが可能となる。
一方、媒体アダプタ10内の被記録媒体40における感熱テープ42が筒状部材41から離間すると、プラテンローラ6が感熱テープ42を搬送する動作を行っていても、被記録媒体40は回転しない。よって、例えば、テープ有無識別部113において、搬送動作時にアダプタ内部情報取得部111により取得した情報からアテンションシートの文字の位置が変化していないことを検出した場合には、感熱テープ42が無い(テープ切れ)と識別することが可能となる。
なお、上述した実施形態は、発明の理解を容易にするために具体例を示したものであり、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。印刷装置1は、特許請求の範囲の記載を逸脱しない範囲において、様々な変形、変更が可能である。
例えば、印刷装置1が行う処理として図9に示したフローチャートでは、感熱テープ42の幅及び色の識別しているが、印刷装置1が行う処理は、これに限らず、感熱テープ2の幅のみを識別する処理であってもよい。また、図9のフローチャートにおけるステップS1〜S7、及びS10の処理は、印刷処理(ステップS9)を実行する直前に限らず、任意のタイミング(例えば、蓋4を閉じたタイミング)で行ってもよい。
また、例えば、上述した実施形態では、入力装置3と表示装置5とを有する印刷装置1を例示したが、印刷装置1は、入力装置や表示装置を有しなくてもよい。すなわち、文字や図形等の印刷データは、例えば、コンピュータ等の、印刷装置1とは別の電子機器から入力されても良い。
以下、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
長手方向に巻かれたテープを収容した媒体アダプタから供給される前記テープに印刷を行う印刷装置であって、
前記媒体アダプタを収容するアダプタ収容部を有する装置筐体と、
前記装置筐体における前記アダプタ収容部を開閉可能な態様で前記装置筐体に取り付けられた蓋と、
前記アダプタ収容部に収容された前記媒体アダプタが収容の対象とする前記テープの幅を検知するアダプタ検知部と、
前記蓋が閉じている状態で、前記媒体アダプタに収容された前記テープの幅の情報を含む、前記媒体アダプタの内部の情報を取得するアダプタ内部情報取得部と、
取得した前記媒体アダプタの内部の情報に基づいて識別した前記媒体アダプタに収容された前記テープの幅と、前記アダプタ検知部において検知した前記テープの幅とが一致している場合に、前記媒体アダプタから供給される前記テープに対する印刷処理を実行する制御部と、を備える
ことを特徴とする印刷装置。
[付記2]
付記1に記載の印刷装置であって、
前記被記録媒体は、前記環形状のテープにおけるテープ幅方向の一方の端面に、前記テープの幅を示す情報が印刷されたアテンションシートが貼り付けられており、
前記アダプタ内部情報取得部は、前記アテンションシートの情報を取得する、
ことを特徴とする印刷装置。
[付記3]
付記2に記載の印刷装置であって、
前記アダプタ内部情報取得部により取得した前記アテンションシートの情報から前記媒体アダプタに収容された前記テープの幅を抽出して識別するテープ幅識別部、を更に備える
ことを特徴とする印刷装置。
[付記4]
付記3に記載の印刷装置であって、
前記アテンションシートの情報は、前記被記録媒体の型番を示す情報を含み、
前記テープ幅識別部は、前記アテンションシートの情報から前記型番を識別し、識別した前記型番に基づいて前記媒体アダプタに収容された前記テープの幅を識別する
ことを特徴とする印刷装置。
[付記5]
付記2乃至付記4に記載の印刷装置のいずれかであって、
前記アテンションシートの情報は、前記テープの色を示す情報を含み、
前記アダプタ内部情報取得部により取得した前記アテンションシートの情報から前記媒体アダプタに収容された前記テープの色を抽出して識別するテープ色識別部、を更に備える
ことを特徴とする印刷装置。
[付記6]
付記2乃至付記5に記載の印刷装置のいずれかであって、
該印刷装置は、
前記媒体アダプタの外部に繰り出された前記テープを搬送する搬送部と、
前記搬送部の動作状況と、前記アダプタ内部情報取得部により取得した情報とに基づいて、前記媒体アダプタの内部に前記テープがあるか否かを識別するテープ有無識別部と、を更に備える
ことを特徴とする印刷装置。
[付記7]
付記6に記載の印刷装置であって、
前記テープ有無識別部は、前記搬送部が搬送動作時に、前記アダプタ内部情報取得部により取得した前記アテンションシートの情報から、前記アテンションシートが回転しているか否かを判別し、判別結果に基づいて前記テープがあるか否かを識別する
ことを特徴とする印刷装置。
[付記8]
長手方向に巻かれたテープを収容した媒体アダプタから供給される前記テープに印刷を行う印刷装置が、
該印刷装置に収容された前記媒体アダプタが収容の対象とする前記テープの幅を検知し、
前記媒体アダプタに収容された前記被記録媒体における前記テープの幅の情報を含む、前記媒体アダプタの内部の情報を取得し、
取得した前記媒体アダプタの内部の情報に基づいて、前記アダプタに収容された前記テープの幅を識別し、
前記媒体アダプタに収容された前記テープの幅と、検知した前記テープの幅とが一致している場合に、前記媒体アダプタから供給される前記テープに対する印刷を実行する
ことを特徴とする印刷装置の制御方法。
1・・・印刷装置、2・・・装置筐体、2a・・・アダプタ収容部、2b・・・(アダプタ収容部2aの)底面、201・・・支持部、3・・・入力装置、4・・・蓋、4a・・・(蓋4の)内部底面、4r・・・ボタン、401,402・・・支持部、403・・・アダプタ押さえ部、404・・・窓、405・・・センサ、5・・・表示装置、6・・・プラテンローラ、7・・・サーマルヘッド、8・・・カッター、10,10−1〜10−4・・・媒体アダプタ、20・・・アダプタ本体、20a,20b・・・領域、21・・・ガイド、21a・・・第1の規制面、21b・・・第2の規制面、22,33・・・媒体収容部、22a,33a・・・底面、23・・・媒体支持部、23a・・・第1の支持部、23b・・・第2の支持部、23c・・・先端面、24・・・テープ繰出溝、25,35・・・リブ、27・・・蓋支持部、29a・・・ヒレ部、30・・・アダプタ蓋、31・・・回転支点部、32・・・フック部、40,40−1〜40−4・・・被印刷媒体、42・・・感熱テープ、42b,42c・・・端部、43・・・バラけ防止シート、44・・・アテンションシート、43a,44a・・・開口、101・・・制御部、102・・・入力部、103・・・表示部、104・・・搬送処理部、105・・・印刷処理部、106・・・切断処理部、107・・・記憶部、110・・・アダプタ検知部、111・・・アダプタ内部情報取得部、112・・・内容物判別部、113・・・テープ有無識別部、114・・・テープ幅識別部、115・・・テープ色識別部

Claims (8)

  1. 長手方向に巻かれたテープを収容した媒体アダプタから供給される前記テープに印刷を行う印刷装置であって、
    前記媒体アダプタを収容するアダプタ収容部を有する装置筐体と、
    前記装置筐体における前記アダプタ収容部を開閉可能な態様で前記装置筐体に取り付けられた蓋と、
    前記アダプタ収容部に収容された前記媒体アダプタが収容の対象とする前記テープの幅を検知するアダプタ検知部と、
    前記蓋が閉じている状態で、前記媒体アダプタに収容された前記テープの幅の情報を含む、前記媒体アダプタの内部の情報を取得するアダプタ内部情報取得部と、
    取得した前記媒体アダプタの内部の情報に基づいて識別した前記媒体アダプタに収容された前記テープの幅と、前記アダプタ検知部において検知した前記テープの幅とが一致している場合に、前記媒体アダプタから供給される前記テープに対する印刷処理を実行する制御部と、を備える
    ことを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記被記録媒体は、前記環形状のテープにおけるテープ幅方向の一方の端面に、前記テープの幅を示す情報が印刷されたアテンションシートが貼り付けられており、
    前記アダプタ内部情報取得部は、前記アテンションシートの情報を取得する、
    ことを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項2に記載の印刷装置であって、
    前記アダプタ内部情報取得部により取得した前記アテンションシートの情報から前記媒体アダプタに収容された前記テープの幅を抽出して識別するテープ幅識別部、を更に備える
    ことを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項3に記載の印刷装置であって、
    前記アテンションシートの情報は、前記被記録媒体の型番を示す情報を含み、
    前記テープ幅識別部は、前記アテンションシートの情報から前記型番を識別し、識別した前記型番に基づいて前記媒体アダプタに収容された前記テープの幅を識別する
    ことを特徴とする印刷装置。
  5. 請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載の印刷装置であって、
    前記アテンションシートの情報は、前記テープの色を示す情報を含み、
    前記アダプタ内部情報取得部により取得した前記アテンションシートの情報から前記媒体アダプタに収容された前記テープの色を抽出して識別するテープ色識別部、を更に備える
    ことを特徴とする印刷装置。
  6. 請求項2乃至請求項5のいずれか1項に記載の印刷装置であって、
    該印刷装置は、
    前記媒体アダプタの外部に繰り出された前記テープを搬送する搬送部と、
    前記搬送部の動作状況と、前記アダプタ内部情報取得部により取得した情報とに基づいて、前記媒体アダプタの内部に前記テープがあるか否かを識別するテープ有無識別部と、を更に備える
    ことを特徴とする印刷装置。
  7. 請求項6に記載の印刷装置であって、
    前記テープ有無識別部は、前記搬送部が搬送動作時に、前記アダプタ内部情報取得部により取得した前記アテンションシートの情報から、前記アテンションシートが回転しているか否かを判別し、判別結果に基づいて前記テープがあるか否かを識別する
    ことを特徴とする印刷装置。
  8. 長手方向に巻かれたテープを収容した媒体アダプタから供給される前記テープに印刷を行う印刷装置が、
    該印刷装置に収容された前記媒体アダプタが収容の対象とする前記テープの幅を検知し、
    前記媒体アダプタに収容された前記被記録媒体における前記テープの幅の情報を含む、前記媒体アダプタの内部の情報を取得し、
    取得した前記媒体アダプタの内部の情報に基づいて、前記アダプタに収容された前記テープの幅を識別し、
    前記媒体アダプタに収容された前記テープの幅と、検知した前記テープの幅とが一致している場合に、前記媒体アダプタから供給される前記テープに対する印刷を実行する
    ことを特徴とする印刷装置の制御方法。
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