JP2019158936A - 情報提供装置 - Google Patents

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Ikuyo Osugi
郁代 大杉
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Abstract

【課題】情報表現音を用いて各種情報を提供する情報提供装置において、情報表現音により通知される情報の種類(緊急度)の識別性を確保しつつ、多様な音表現を可能とした情報提供装置を提供する。【解決手段】情報表現音が対応する分類周波数範囲R1、R2、R3の幅を、周波数が高くなるほど広くなるように設定するとともに、最も低音の分類周波数範囲R1においては、情報表現音のリズムを変更することにより、多様な表現を可能とする。【選択図】 図3

Description

本発明は、情報表現音を用いて各種情報を提供する情報提供装置に関するものである。
従来から、自動車等の車両には、情報表現音(警報音や各種機器の操作音等、情報の内容を表現する音)を用いて各種情報(危険が発生したことや各種機器の適切な操作がなされたこと等)を提供する情報提供装置が利用されてきている。例えば、特許文献1(特開平8−118991号公報)には、車両用警報装置において、危険度の高さに応じて警報音の音域を変更するようにした発明が開示されている。また、特許文献2(特開平11−208370号公報)には、車両走行支援装置において、不安定感のある警報音を用いることで、ドライバに効果的に緊張感を与えるようにした発明が開示されている。
特開平8−118991号公報 特開平11−208370号公報
ところで、近年、情報提供装置で提供されるべき情報コンテンツが増大してきている。このため、多種多様な情報コンテンツのそれぞれに対応するために多様な情報表現音が用いられることになるが、このように情報表現音が多様になってくると、利用者にとっては、各情報表現音によって表現される情報が、どのような種類や重大性(緊急度、危険度)を有するのか、適切に識別することが難しくなりかねない。
本発明は、以上のような事情を勘案してなされたもので、その目的は、情報表現音を用いて各種情報を提供する情報提供装置において、情報表現音により通知される情報の種類(緊急度)の識別性を確保しつつ、多様な音表現を可能とした情報提供装置を提供することである。
前記目的を達成するため、本発明にあっては、次のような解決方法を採択している。すなわち、請求項1に記載のように、各種情報を基音及び前記基音の周波数の整数倍となる少なくとも1つの倍音からなる情報表現音を用いて提供する情報提供装置において、情報の種類に対応して複数の分類周波数範囲を設定し、前記分類周波数範囲に対応する種類の情報が、当該分類周波数範囲に対応する情報表現音を用いて提供されるようにするとともに、前記複数の分類周波数範囲の各々の幅を、分類周波数範囲の中心周波数が高くなるほど広くなるように設定した。
上記解決手法によれば、人間の聴覚が音程を聞き分けられる範囲の狭い低音では、分類周波数範囲が狭く設定され、音程を聞き分けられる範囲の広い高音では、分類周波数範囲が広く設定されるので、各分類周波数範囲を、同一音程と認識され得る範囲内に適切に設定できる。したがって、利用者は、情報表現音の音程に基づいて、情報の種類(例えば緊急度)を適切に認識し得る。
上記解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項2以下に記載の通りである。すなわち、前記情報表現音のリズムの変更により、異なる情報を提供可能とした(請求項2対応)。前記情報表現音のリズムの変更は、1サイクルにおける音のオン及びオフのパターン、1サイクル中に含まれる周波数の異なる音数、サイクルの繰り返しの有無の少なくとも1つを変更することになされる(請求項3対応)。この場合、リズムの変更により、同一音による情報表現音のバリエーションを広げることができる。
前記情報表現音のリズムの変更は、前記複数の分類周波数範囲のうちで最も中心周波数が低い分類周波数範囲に対応する情報表現音を用いた情報提供において実行される(請求項4対応)。この場合、分類周波数範囲の狭く、周波数成分の組み合わせによる情報表現音のバリエーションが少なくなる低音においても、リズムの変更によって多様な表現を実現できる。さらに、情報表現音のリズムの変更を、最も中心周波数が低い分類周波数範囲に対応する情報表現音についてのみ行うようにすれば、中心周波数が高い分類周波数範囲においては、リズム変更によって複雑になり過ぎていない情報表現音により、例えば緊急度の高い情報を端的に表現し得る一方で、最も中心周波数が低い分類周波数範囲においては、リズム変更によってバリエーション豊富な情報表現音による情報呈示を行うことができる。
前記分類周波数範囲に対応する情報表現音は、周波数成分の音圧を重みとした加重平均である加重平均周波数が当該分類周波数範囲に含まれる情報表現音である(請求項5対応)。この場合、多数の周波数成分を有する情報表現音の音程を、加重平均周波数によって適切に評価し得る。
本発明によれば、分類周波数範囲の幅を、同一分類周波数範囲の音が同一音程と感じられるように適切に設定できるとともに、幅の狭い低音の分類周波数範囲においても、情報表現音のリズム変更により、多様な表現を実現できる。
本発明の情報提供装置が備えられる車両の一例を示す図。 本発明の制御系の一例を示すブロック構成図。 本発明における情報の緊急度に応じた分類周波数範囲の設定例を示す図。 人間の可聴な音圧レベルと周波数の関係を示すグラフ。 人間の臨界帯域幅と周波数の関係を示すグラフ。 情報表現音におけるリズム変更例を示す図。 本発明の制御の一例の制御手順を示すフローチャート。 情報呈示における制御の一例の制御手順を示すフローチャート
以下、添付図面に基づいて本発明の実施形態について説明する。
図1には、本発明の情報提供装置が備えられる車両の一例を示す。図示されるように、車両1の車体2には、情報表現音発生手段であるフロントスピーカ3、リアスピーカ4、オーディオスピーカ5が備えられている。これらの情報表現音発生手段は、コントローラ(制御ユニット)Uであるボディ・コントロール・モジュール(BCM)により制御されるようになっている。
図2には、本発明の車両用情報提供装置の制御系の一例をブロック構成図で示す。図示されるように、制御系は、例えばマイクロコンピュータを利用して構成されたコントローラUを備えている。コントローラUは、情報提供制御のための手段(プログラム)として、情報分析手段11と、コンテンツ判断手段12と、情報表現音生成手段13とを備えている。
情報分析手段11は、車両の走行状態(例えば、衝突の危険等)を判定する走行状態判断手段21と、ドライバ状態(例えば、ドライバの疲労度等)を判定するドライバ状態判定手段22と、車両状態(例えば、車両の故障発生等)を判定する車両状態判定手段23が備えられる。
情報分析手段11には、情報検出手段14からの検出信号が入力される。情報検出手段14は、車内監視手段31(例えば、ドライバモニタ―カメラ)や車外監視手段32(例えば、車外カメラやレーザ)を備えており、情報分析手段11の各判定手段21、22、23は、情報検出手段からの検出信号に基づいて、判定を行うようになっている。
コンテンツ判定手段12は、情報分析手段11における分析結果に基づいて、提供すべき情報の内容(コンテンツ)を判定する。情報表現音生成手段13は、コンテンツ判定手段12により判定された情報のコンテンツに基づいて、コンテンツに対応した情報表現音を生成して、情報表現音発生手段15から発音させる。
情報表現音生成手段13は、提供すべき情報コンテンツに対応した周波数構成を情報提供音に付与する周波数構成生成手段24と、提供すべき情報コンテンツに対応したリズム(例えば、音のオン/オフパターン)を情報表現音に付与するリズム生成手段25を備えている。
本実施形態の情報提供装置によって提供される情報は、その種類に応じて分類される。具体的に、提供される情報は、緊急度(重大であって緊急の対処が必要となる程度)に応じて、情報呈示と、注意喚起と、警報の3つに大分類される。ここで、情報の緊急度は、情報呈示、注意喚起、警報の順で高くなる(警報が最も緊急性が高く、情報呈示は最も緊急性が低い)。
警報に含まれる情報は、直ちに対処すべき重大な状況(危険)に関する情報であり、具体的なコンテンツとしては、例えば、衝突の危険の発生等の運転状態(車両走行状態)に関する情報(ADAS警告)、車両の走行不能に繋がる重大故障に関する情報(例えば、エンジン水温情報、エンジンシステム異常等)、車両事故に直結するようなドライバ(車両乗員)の極めて重大な不安全状態に関する情報(例えば、シートベルト未装着、パーキングブレーキ解除忘れ等)が含まれる。
また、注意喚起に含まれる情報は、警報に相当する程ではないが早急な対処が必要な状況に関する情報であり、具体的なコンテンツとしては、例えば、ドライバの重要な不安全状態に関する情報(例えば、死角車両の検知(BSM)、車両の車線からの逸脱(LDW))等が含まれる。
また、情報呈示に含まれる情報は、緊急な重大性の比較的小さな情報であり、具体的なコンテンツには、例えば、対処の必要性をドライバの判断に委ね得る程度のドライバの不安全状態に関する情報(例えば、運転疲労状態の検知(DAA)、外気温の低下による路面凍結の可能性発生等)、各種機器の操作受付、終了、拒否に関する情報、各種機器の作動状態に関する情報(例えば、ウインカーやハザードランプの作動)、電話の着信に関する情報、メールやSMSの受信を知らせる情報、音声でのナビゲーション(VUI)の開始に関する情報等が含まれる。
上述したように、情報表現音には、周波数構成生成手段24により、提供すべき情報に対応した周波数構成が付与される。例えば、情報表現音は、基音と倍音(基音周波数の整数倍の周波数を有する音)を組み合わせた音として生成される。したがって、情報提供に用いられる音の音色や音程のバリエーションを様々に設定することができ、限られた周波数領域内で多数のコンテンツを表現することが可能となる。
この一方で、利用者には、多様な情報表現音の各々が、どの緊急度の情報を提供するものであるのかを的確に認識させる必要がある。そこで、本発明では、同一緊急度の情報は、利用者にとって略同一音程と感じられる情報表現音で提供されるようにしている。この場合、情報表現音は、基音と倍音を組み合わせて構成されているので、単純に基音の音程だけで情報表現音の高さを評価するのでは、倍音部分が適切に評価されない。そこで、本発明では、各情報表現音について、音圧を重みとした周波数成分の加重平均を算出し、この加重平均周波数(スペクトル重心)に基づいて、情報表現音の音程を評価し、提供される情報と当該情報の提供に用いられる情報表現音の対応関係を設定するようにしている。
詳しく説明すると、可聴推奨域(3000Hz以下の周波数領域)内に、複数の周波数範囲(分類周波数範囲)が設定され、これらの各分類周波数範囲に対して情報の緊急度を対応させる。そして、同一緊急度の情報は、対応する分類周波数範囲内に加重平均周波数を有する情報表現音を用いて提供されるようにする。これにより、同一の緊急度を有する情報表現音が、その緊急度に対応した音程の音として適切に認識されるので、利用者は、情報表現音の音程から、提供される情報の大まかな性質を直ちに正確に認識することができる。
なお、加重平均周波数の計算式は、以下の通りである。
加重平均周波数={F(1)・D(1)+F(2)・D(2)+…+F(N)・D(N)}/{F(1)+F(2)+…+F(N)}
ここで、F(1)は基音の周波数であり、F(n)はn倍音の周波数である。また、N(1)は基音の音圧であり、D(n)はn倍音の音圧である。
図3には、情報の種類に応じた周波数範囲の設定例を示す。図示されるように、可聴推奨域(3000Hz以下の領域)内には、分類周波数範囲R1、R2、R3が設定されている。分類周波数範囲R1、R2、R2は、周波数の低い領域から、この順序で配置されている。すなわち、分類周波数範囲R1、R2、R3の帯域幅中央の周波数である中心周波数F1、F2、F3の大きさは、F1<F2<F3となっている。
分類周波数範囲R1、R2、R3は、それぞれ情報呈示、注意喚起、警報に対応している。ここで、人間の聴覚は、図4とともに後述するように、可聴周波数領域内の高周波領域の音(特に2000Hz〜4000Hzの音)ほど、音圧レベルが小さくても聞き取る(聞き分ける)ことができるものである。したがって、上記のような対応を採用することにより、緊急度(重要度)の高い情報ほど、音圧レベルが小さくても聞き取り易い高音で提供されることになるので、緊急度の高い情報を、利用者(例えば、車両のドライバ)に確実に認識させることができるようになっている。
また、分類周波数範囲R1、R2、R3の幅は、その中心周波数が500Hz未満の場合には、中心周波数の両側に100Hz以下の片側幅を有するように設定され、中心周波数が500Hz以上の場合には、中心周波数に0.2を乗じた周波数値以下の片側幅を中心周波数の両側に有するように設定される。
ここで、人間の聴覚における周波数分解能(臨界帯域幅)、つまり同じ音程に聞こえる範囲は、図5とともに後述するように、500Hz未満では±100Hzであり、500Hz以上では±1.2×周波数である。したがって、分類周波数範囲の幅を上記のように設定することにより、分類周波数範囲の下限又は上限の音と中心周波数の音は同じ音程に聞こえることになる。よって、利用者は、分類周波数範囲内に加重平均周波数を持つ情報表現音を、その分類周波数範囲の中心周波数と同一音程の音と認識することになる。
本実施形態においては、分類周波数範囲R1、R2、R3は、中心周波数が高くなるほど広くなるように設定される。例えば、分類周波数範囲R1は、中心周波数F1が500Hzとされ、中心周波数から周波数範囲の下限又は上限までの片側幅W1は100Hz(周波数範囲の下限から上限までの全体幅は200Hz)に設定される。また、分類周波数範囲R2は、中心周波数F2が1000Hz、片側幅W2は200Hz(全体幅は400Hz)に設定される。また、分類周波数範囲R3は、中心周波数F3が2000Hz、片側幅W3は400Hz(全体幅は800Hz)に設定される。これにより、各分類周波数範囲に対応する情報表現音が、適切に同一音程と認識され得るようにできる。
また、分類周波数範囲のうちで最も高い中心周波数を有する分類周波数範囲R3は、中心周波数F3の1.2倍の周波数が、可聴推奨域の上限である3000Hz以下となるように設定される。これにより、最も周波数の高い分類周波数範囲R3の幅を最大限(F3×1.2)としたとしても、分類周波数範囲R3の上限周波数は可聴推奨域の上限を超えることはないので、分類周波数範囲R1、R2、R3の全てを可聴推奨域内に収めることができる。なお、分類周波数範囲R3の中心周波数F3を2500Hzとしたとき、分類周波数範囲の片側幅の上限は500Hzとなり、片側幅を最大としたとき、分類周波数範囲R3の上限周波数は、3000Hzとなる。
分類周波数範囲R1、R2、R3は、隣接する分類周波数範囲と500Hz以上の間隔G1、G2を有するように設定される。すなわち、上記のように、分類周波数範囲R1、R2、R3の全てを可聴推奨域内に収めたとき、最大の中心周波数F3=2500Hzに対する人間の聴覚の分解能は500Hzとなる。したがって、隣接する分類周波数範囲との間隔を500Hz以上としておけば、利用者は、隣接する分類周波数範囲に加重重心周波数を有する音を、異なる音程の音と認識することになる。
図4は、人間の可聴な音圧レベルと周波数の関係を示すグラフである。グラフにおいて、横軸は周波数、縦軸は音圧レベルであり、グラフ内の曲線は、周波数に対する様々な年齢の人間の可聴音圧レベル(音に対する感度)を示している。グラフから分かるように、人間の音に対する感度は、2000〜4000Hzの高周波において最も高くなる。
図5は、人間の聴覚の臨界帯域幅(周波数分解能)と周波数の関係を示すグラフである。グラフにおいて、横軸はスペクトル重心(加重平均周波数)の周波数、縦軸は臨界帯域幅(同じ音程に聞こえる範囲)である。グラフから分かるように、スペクトル重心が500Hzより小さな領域では、臨界帯域幅は100Hzであるのに対して、スペクトル重心が500Hz以上の領域では、おおよそ臨界帯域幅は1.2×周波数となる。
上述のように、分類周波数範囲内に加重平均周波数を有する情報表現音は同一音程と認識されるが、各分類周波数範囲内においては、基音及び倍音の構成(音色)を変えることにより、異なる情報コンテンツを報知する情報表現音が生成され得る。例えば、様々な楽器(ピアノ、ギター、バイオリン等)の音を情報表現音として生成して用いることで、情報コンテンツの相違を表現することができる。
また、各分類周波数範囲内においては、情報表現音のリズムを変更することによっても、異なる情報を表現し得る。情報表現音のリズム変更は、1サイクル(1単位)における音のオン及びオフのパターン、1サイクル中に含まれる周波数の異なる音数、サイクルの繰り返しの有無を変更することになされる。このような音のリズムの変更は、最も低周波数の分類周波数範囲R1において特に有効である。すなわち、幅の狭い分類周波数範囲R1においても、リズム変更により、情報表現音のバリエーションを増やすことができる。
特に、情報表現音のリズムの変更を、最も中心周波数が低い分類周波数範囲R1に対応する情報表現音についてのみ行うようにすれば、中心周波数が高い分類周波数範囲R2、R3においては、リズム変更によって複雑になり過ぎていない情報表現音により、緊急度の高い情報を端的に表現し得る一方で、分類周波数範囲R1においては、リズム変更によってバリエーション豊富な情報表現音による情報呈示を行うことができる。
図6には、情報表現音のリズム変更の一例を示す。図示されるように、情報表現音は、音のオン及びオフのパターン(オン時間とオフ時間の組み合わせ)を変えることより、リズム変更がなされる。具体的に(a)のパターンでは、情報表現音の1サイクル(1単位)にわたってオン(音が出ている状態)が継続しているのに対して、(b)のパターンでは、情報表現音の1サイクルにおいて、2つのオンの間にオフ(音が出ていない状態)が設けられている。
次に、図7のフローチャートにしたがって、本実施形態の情報提供制御の制御手順について詳細に説明する。情報提供制御においては、まずステップS1において、ADAS(先進運転支援システム)警告があるか否かの判定がなされ、警告ありの場合にはステップS2に進む。
ステップS2においては、衝突回避のための処置が必要であるか否か(衝突の危険が迫っているか否か)の判定がなされ、衝突回避の処置が必要である場合にはステップS3に進み、分類周波数範囲R3(例えば2000±400Hz)に含まれる高いスペクトル重心(加重平均周波数)を有する警報音を、衝突回避がなされるまで連続して鳴らし続ける。一方、ステップS2において衝突回避のための処置が特に必要でないと判定されたときには、ステップS4に進み、分類周波数範囲R3に含まれる高い加重平均周波数の警報音(1サイクル)を発して、一巡の処理を終了する。
ステップS1において、ADAS警告無しと判定された場合には、ステップS5に進み、車両の重大異常(例えば、エンジン水温情報、エンジンシステム異常等)があるか否かの判定がなされ、車両の重大異常ありの場合には、ステップS4に進み、分類周波数範囲R3に含まれる高い加重平均周波数の警報音(1サイクル)を発して、一巡の処理を終了する。
一方、ステップS5において、車両の重大異常無しと判定された場合には、ステップS6に進み、ドライバに重大な不安定状態(例えば、シートベルト未装着、パーキングブレーキ解除忘れ等)があるか否かの判定がなされ、重大な不安定状態ありの場合には、ステップS7に進み、分類周波数範囲R2(例えば1000±200Hz)に含まれる中程度の高さの加重平均周波数を有する注意喚起音(1サイクル)を発して、一巡の処理を終了する。
一方、ステップS6において、ドライバに重大な不安定状態無しと判定された場合には、ステップS8に進み、分類周波数範囲R1(例えば500±100Hz)に含まれる低い加重平均周波数を有する情報表現音(1サイクル)を発し、各種情報の情報呈示を行って、一巡の処理を終了する。
次に、図8のフローチャートにしたがって、情報呈示における制御手順の一例について説明する。なお、本制御は、図7のフローチャートのステップS8における処理の詳細に相当するものである。
ステップS11においては、ドライバが不安定状態にあるか否かの判定がなされる。なお、ここでの不安定状態は、対処の必要性をドライバの判断に委ね得る程度のものであり、例えば、運転疲労状態、外気温の低下による路面凍結の可能性等が含まれる。この判定で、ドライバが不安定状態にある場合には、ステップS12に進み、ドライバの不安定状態を通知する情報提供音の1サイクルを発して、ステップS13に進む。一方、ステップS11において、ドライバが不安定状態にないと判定された場合には、そのままステップS13に進む。
ステップS13においては、ウインカーやハザードランプ等の操作状態の通知や、電話着信の通知が必要か否かの判定がなされ、必要ない場合には、そのままステップS15に進む。一方、必要ありの場合には、ステップS14に進み、周波数の異なる2音からなる情報提供音を操作状態の終了まで複数サイクルにわたって発してから、ステップS15に進む。
詳しくは、ウインカーやハザードランプ等の操作状態の通知の場合には、周波数の異なる音Aと音Bの連続(例えば、1サイクルにおける音Aのオン時間:0.5秒、音Bのオン時間:0.5秒)からなるターン/ハザード音(「カチカチ」という音)を、操作状態の終了まで発する。また、電話着信通知の場合には、周波数の異なる音Cと音Dの連続して組み合わせた音(例えば、1サイクルにおいて、音Bのオン時間:0.2秒に対し、音Bに引き続く音Cは0.2秒間隔でオンとオフを数回繰り返す)からなる電話着信音(「プルルルル」という音)を、電話がとられるまで繰り返して発する。
ステップS15においては、メールやSMS着信を知らせる通知が必要であるかの判定を行い、必要なしの場合には、そのままステップS17に進む。一方、必要ありの場合には、ステップS16に進み、周波数の異なる3音からなる情報提供音(1サイクル)を発してから、ステップS17に進む。
詳しくは、周波数の異なる音E、音F、音Gを組み合わせた音(例えば、各音をオン時間:0.3秒、各音間のオフ時間:0.1秒)からなる着信音(「ピロン」という音)の1サイクルを発してから、ステップS17に進む。
ステップS17においては、呈示すべき情報に対応したオン/オフパターンを有する単一周波数の音Hからなる情報表現音の1サイクルを発して、一巡の処理を終了する。この場合、オン/オフパターンとしては、例えば、以下の9パターンを用いて、異なる情報表現音を生成する。パターン1:「ピ」、パターン2:「ピピ」、パターン3:「ピピピ」、パターン4:「ピ ピ」、パターン5:「ピピ ピピ」、パターン6:「ピピピ ピピピ」、パターン7:「ピー ピー」、パターン8:「ピピ― ピピ―」、パターン9:「ピピピピピピ」。ここで、「ピ」は音Hの短時間のオンを、「ピー」は音Hの長時間のオンを、空白は長時間のオフを、それぞれ示している。また、連続する「ピ」は、その間に短時間のオフが設けられることを示している。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲において適宜の変更が可能である。
本発明は、車両に備えられる情報提供装置において、多数の情報コンテンツを適切な情報表現音で提供するために利用できる。
U コントローラ(BCM)
1 車両
2 車体
3 フロントスピーカ
4 リアスピーカ
5 オーディオスピーカ
11 情報分析手段
12 コンテンツ判断手段
13 情報表現音生成手段
14 情報検出手段
15 情報表現音発生手段
21 運転状態判断手段
22 ドライバ状態判断手段
23 車両状態判断手段
24 周波数構成生成手段
25 リズム生成手段
31 車内監視手
32 車外監視手段
R1、R2、R3 分類周波数範囲
F1、F2、F3 分類周波数範囲の中心周波数
W1、W2、W3 分類周波数範囲の片側幅
G1、G2 隣接する分類周波数範囲の間隔

Claims (5)

  1. 各種情報を基音及び前記基音の周波数の整数倍となる少なくとも1つの倍音からなる情報表現音を用いて提供する情報提供装置において、
    情報の種類に対応して複数の分類周波数範囲を設定し、前記分類周波数範囲に対応する種類の情報が、当該分類周波数範囲に対応する情報表現音を用いて提供されるようにするとともに、
    前記複数の分類周波数範囲の各々の幅を、分類周波数範囲の中心周波数が高くなるほど広くなるように設定した情報提供装置。
  2. 請求項1に記載の情報提供装置において、
    前記情報表現音のリズムの変更により、異なる情報を提供可能とした情報提供装置。
  3. 請求項2に記載の情報提供装置において、
    前記情報表現音のリズムの変更は、1サイクルにおける音のオン及びオフのパターン、1サイクル中に含まれる周波数の異なる音数、サイクルの繰り返しの有無の少なくとも1つを変更することになされる情報提供装置。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の情報提供装置において、
    前記情報表現音のリズムの変更は、前記複数の分類周波数範囲のうちで最も中心周波数が低い分類周波数範囲に対応する情報表現音を用いた情報提供において実行される情報提供装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の情報提供装置において、
    前記分類周波数範囲に対応する情報表現音は、周波数成分の音圧を重みとした加重平均である加重平均周波数が当該分類周波数範囲に含まれる情報表現音である情報提供装置。
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