JP2019157731A - エンジン - Google Patents
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Abstract
【課題】より高効率に排熱を回収することができ、更に高いエネルギ効率を実現することができるエンジンを提供する。【解決手段】エンジンは、エンジン本体と排熱回収装置7とを備える。エンジン本体のシリンダヘッド22には、排気ポート216が形成されている。排気ポート216は、排気ポート開口部212から斜め上方に立ち上がった後に、上向きに凸の形状で湾曲形成されている。排気ポート216は、排気バルブの中心軸Ax28よりも気筒軸Ax20側の領域に、湾曲に係る弧の外側に向けて窪んだ凹部216bを有する。排熱回収装置7のヒートパイプ76は、先端部76aが凹部216b内または凹部216bに隣接する領域に配設された部分を有する。【選択図】図8
Description
本発明は、エンジンに関し、特に、排熱回収装置を備えるエンジンに関する。
車両等で用いられるエンジンには、省燃費及び環境負荷の低減などのために更なるエネルギ効率の向上が求められている。エンジンにおけるエネルギ効率の向上のための一方策として、燃焼室から排出される排気ガスの熱を回収し、当該回収した熱を再利用する方法がある。
特許文献1には、2つのループ式ヒートパイプを備える排熱回収構造が開示されている。2つのループ式ヒートパイプのうちの一方は、排気通路における触媒装置よりも下流側を流れる排気ガスから熱を回収し、当該回収した熱を触媒装置に供給するように構成されている。他方のループ式ヒートパイプは、触媒装置から排出される熱を回収し、当該回収した熱をエンジンの冷却水に供給するように構成されている。
特許文献1では、上記のように回収した排熱を利用して、触媒装置の昇温促進と冷却水の昇温促進とを図ることができるので、エネルギ効率の向上を図ることができるとされている。
しかしながら、エンジンのエネルギ効率を更に高効率化しようとするとき、上記特許文献1に開示の技術をはじめとする従来技術には更なる改善の余地がある。例えば、上記特許文献1に開示の構成では、排気通路における触媒装置よりも下流側の箇所、および触媒装置からそれぞれ排熱を回収する構成としているので、エンジンの燃焼室から触媒装置までの間の熱が外部へと逃げて行くこととなる。
本発明は、上記のような問題の解決を図ろうとなされたものであって、より高効率に排熱を回収することができ、更に高いエネルギ効率を実現することができるエンジンを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係るエンジンは、燃焼室を構成する気筒と、当該燃焼室に対して開口部で接続された排気ポートと、前記開口部の開閉を行う排気バルブと、を有するエンジン本体と、前記排気ポート中に少なくとも一部が配設されたヒートパイプを有し、当該ヒートパイプで前記排気ポート中を流れる排気ガスから受熱する排熱回収装置と、を備え、前記排気ポートは、前記排気バルブの中心軸の周辺領域よりも前記開口部側の部分が、前記気筒の軸方向上側に向けて凸となるように湾曲されており、前記排気ポートにおける前記湾曲された部分は、前記排気バルブの中心軸よりも前記気筒の中心軸側の領域において、前記湾曲に係る弧の外側に向けて窪んだ凹部を有し、前記ヒートパイプは、前記凹部内または当該凹部に隣接する領域に配設された部分を有する。
上記態様に係るエンジンでは、排気ポート内にヒートパイプが配設されているので、排気通路における触媒装置よりも下流側にヒートパイプが配設された上記特許文献1の構造に比べて、より高効率に排熱の回収が可能である。
また、上記態様に係るエンジンでは、排気ポートにおける湾曲に係る弧の外側に向けて窪んだ凹部が形成されているので、燃焼室から排出された排気ガスが凹部内で旋回する。このため、排気ポートにおける凹部を囲む内壁面は、排気ガスの熱をより効率的に受け、これより相対的に高温化する。そして、上記態様に係るエンジンでは、排熱回収装置のヒートパイプが凹部内または隣接領域に配設された部分を有するので、効果的に熱回収を行うことが可能である。なお、上記のように、排気ガスの一部は、排気ポートの凹部で旋回するが、この旋回による排気抵抗の増大は小さく抑制された状態である。
従って、上記態様に係るエンジンでは、より高効率に排熱を回収することができ、更に高いエネルギ効率を実現することができる。
本発明の別態様に係るエンジンは、上記態様であって、前記ヒートパイプは、前記排気ポートの中心軸よりも前記気筒の軸方向上側の領域に配設された部分を有する。
上記態様に係るエンジンでは、ヒートパイプが、排気ポートの中心軸よりも気筒の軸方向上側の領域に配置された部分を有する。即ち、上記態様に係るエンジンでは、ヒートパイプの少なくとも一部が排気ガスの流速が相対的に速い領域(排気ポートの中心軸よりも気筒の軸方向上側の領域)に配置されていることとなる。よって、上記態様に係るエンジンでは、より高効率に排熱の回収が可能である。
なお、上記における「気筒の軸方向」とは、気筒内におけるピストンの移動方向に基づく方向であり、「上側」は、ピストンの移動における下死点から上死点に向けての方向である。
本発明の別態様に係るエンジンは、上記態様であって、前記ヒートパイプは、前記排気ポートの周囲の壁面に対して隙間を空けて沿った状態で配設された部分を有する。
上記態様に係るエンジンでは、ヒートパイプが、排気ポートの周囲の壁面に対して隙間を空けた状態で配設された部分を有するので、排気ポートの周囲の壁面とヒートパイプとの間にも排気ガスが流れ、高い受熱効率を実現することができる。
本発明の別態様に係るエンジンは、上記態様であって、前記排気ポートは、前記湾曲に係る弧の内側に向けて窪んだ第2凹部を有し、前記ヒートパイプは、前記第2凹部内または当該凹部に隣接する領域に配設された部分を有する。
上記態様に係るエンジンでは、排気ポートに第2凹部が形成され、ヒートパイプが、当該第2凹部内に侵入または隣接するように配設された部分を有する。上記と同様に、第2凹部においても排気ガスが旋回し、該第2凹部の内壁面も高温となる。そして、ヒートパイプが、第2凹部に侵入または隣接するように配設された部分を有するので、より高効率に排気ガスの熱を熱回収装置へと回収することができる。
本発明の別態様に係るエンジンは、上記態様であって、前記排気ポートは、前記燃焼室に対して開口された第1開口部に繋がる第1独立排気ポートと、前記燃焼室に対して前記第1開口部とは別に開口された第2開口部に繋がる第2独立排気ポートと、前記排気ガスの流れ方向の下流側で前記第1独立排気ポートと前記第2独立排気ポートとが集合されてなり、前記第1独立排気ポートおよび前記第2独立排気ポートに連続する集合排気ポートと、を有し、前記凹部は、前記第1独立排気ポートおよび前記第2独立排気ポートのそれぞれに設けられている。
上記態様に係るエンジンでは、1つの燃焼室に対して2つの独立排気ポートを接続しているので、高い排気効率を実現することができる。
また、上記態様に係るエンジンでは、2つの独立排気ポートのそれぞれに凹部が設けられているので、燃焼室から排出された直後に排気ガスから熱を回収することができる。よって、上記態様に係るエンジンでは、より高い効率での排熱回収が可能である。
本発明の別態様に係るエンジンは、上記態様であって、前記排気ポートの中心軸から前記凹部の周囲の内壁面までの距離を、前記排気ガスの流れ方向における上流側から下流側への順に、R1、R2、R3とするとき、R1<R2およびR2>R3の両関係を満足する。
上記態様に係るエンジンでは、排気ポートの中心軸から凹部の周囲の内壁面までの距離R1,R2,R3が上記の関係を満足するので、開口部から排出された排気ガスの一部が凹部内で円滑に旋回する。このため、上記態様に係るエンジンでは、更に高効率に排熱回収が可能である。
なお、上記における凹部の形状は、樽の側壁の一部を切り取った場合の、当該側壁における内壁面の一部に類似した形状である。
本発明の別態様に係るエンジンは、上記態様であって、前記内壁面は、滑らかな曲面で構成されている。
上記態様に係るエンジンでは、排気ポートにおける凹部の周囲の内壁面が滑らかな面で構成されているので、排気抵抗の増大を抑制することができる。
本発明の別態様に係るエンジンは、上記態様であって、前記排気ガスから凝縮水を回収し、当該回収した前記凝縮水を前記燃焼室内に供給する水供給装置を更に備え、前記排熱回収装置は、前記受熱した熱を前記水供給装置における前記凝縮水に供給する。
上記態様に係るエンジンでは、回収した排熱を用いて水供給装置の凝縮水の温度上昇を図るので、更なる熱効率の向上を図ることができる。
上記の各態様に係るエンジンでは、より高効率に排熱を回収することができ、更に高いエネルギ効率を実現することができる。
以下では、本発明の実施形態について、図面を参酌しながら説明する。なお、以下で説明の形態は、本発明の一態様であって、本発明は、その本質的な構成を除き何ら以下の形態に限定を受けるものではない。
なお、以下で用いる図面において、「In」は吸気側、「Ex」は排気側を示し、また、「Up」は気筒軸方向上側、「Lo」は気筒軸方向下側を示す。
[実施形態1]
1.エンジン1の概略構成
実施形態1に係るエンジン1の概略構成について、図1を用い説明する。
1.エンジン1の概略構成
実施形態1に係るエンジン1の概略構成について、図1を用い説明する。
図1に示すように、本実施形態に係るエンジン1は、エンジン本体2と、吸気装置3と、排気装置4と、EGR(Exhaust Gas Recirculation)装置5と、水供給装置6と、を備える。エンジン本体2は、一例として、直列に配列された4つの気筒20を有する直列4気筒のガソリンエンジンである。
吸気装置3は、吸気通路30と、吸気マニホールド31と、エアクリーナ32と、スロットルバルブ33と、を有する。吸気マニホールド31は、エンジン本体2の各気筒20に接続された4つの独立吸気通路と、4つの独立吸気通路が集合されてなる集合吸気通路とから構成されている。
エアクリーナ32は、吸気通路30の空気の流れ方向上流端に設けられている。スロットルバルブ33は、吸気通路30におけるエアクリーナ32よりも空気の流れ方向下流側の箇所に挿設されている。
排気装置4は、排気通路40と、排気マニホールド41と、排気シャッターバルブ42と、触媒装置43と、を有する。排気マニホールド41は、エンジン本体2の各気筒20に接続された4つの独立排気通路と、4つの独立排気通路が集合されてなる集合排気通路とから構成されている。
触媒装置43は、排気通路40における排気マニホールド41の排気ガスの流れ方向下流側に設けられている。本実施形態に係るエンジン1では、触媒装置43は、後述する熱交換器65の保温ケース650の内方に収納されている。
EGR装置5は、EGR通路50と、EGRクーラ51と、EGRバルブ52と、を有する。EGR通路50は、排気通路40と排気マニホールド41との接続部分と、吸気通路30と吸気マニホールド31との接続部分と、を接続するように設けられている。EGRクーラ51は、EGRガスの温度を低減するために設けられており、水冷式又は空冷式の何れか、あるいは併用式である。
EGRバルブ52は、EGR通路50におけるEGRクーラ51よりもEGRガスの流れ方向上流側に設けられている。EGRバルブ52は、排気通路40から吸気通路30に還流させるEGRガスの流量を制御するために設けられている。
水供給装置6は、コンデンサ60と、水配管61,63,66と、水タンク62と、低圧ポンプ63および高圧ポンプ67と、蓄圧レール68と、4つの水噴射弁69と、を有する。コンデンサ60は、排気通路40における排気シャッターバルブ42よりも排気ガスの流れ方向上流側に配設されている。
コンデンサ60は、排気通路40中を流れる排気ガスに含まれる水分を凝縮させるための熱交換器である。即ち、コンデンサ60では、冷媒との熱交換により排気ガスを冷却し、排気ガス中に含まれる水分が凝縮する。そして、コンデンサ60で得られた凝縮水Wは、水配管61を通り水タンク62へと送られる。なお、図1では、コンデンサ60と水タンク62との詳細な配置関係を図示していないが、実際にはコンデンサ60の鉛直下方側に水タンク62が配されており、自然流下により凝縮水Wがコンデンサ60から水タンク62へと流れる。
低圧ポンプ64は、水配管63中に挿設されており、水タンク62に貯留された凝縮水Wを加圧して、熱交換器65へと送り込む。
熱交換器65は、排気通路40におけるコンデンサ60が挿設された箇所よりも排気ガスの流れ方向上流側に配設されている。そして、熱交換器65は、保温ケース650と、蓄熱部材651と、細管652と、を有する。
保温ケース650は、触媒装置43および排気通路40の一部(触媒下流配管部40a)の外側を覆うように形成されている。保温ケース650の外周壁は、二重壁構造となっており、当該二重壁構造の壁部同士の間に蓄熱部材651が充填されている。
細管652は、保温ケース650の内方において、触媒下流配管部40aの周囲を螺旋状に巻回形成されている。細管652は、一端が水配管63に接続され、他端が水配管66に接続されている。細管652には、水配管63から供給された凝縮水Wが流れる。細管652を流れる凝縮水Wは、保温ケース650内で触媒装置43および触媒下流配管部40aからの熱を受けて昇温される(例えば、150℃〜250℃)。
なお、本実施形態では、蓄熱部材651の一例として、エリスリトールなどを用いた潜熱蓄熱部材や、塩化カルシウムなどを用いた化学蓄熱部材などを採用することができる。エリスリトールなどを用いた潜熱蓄熱部材は、加熱に伴う溶融により熱エネルギを蓄熱する。塩化カルシウムなどを用いた化学蓄熱部材は、加熱に伴う化学反応により熱エネルギを蓄熱する。
高圧ポンプ67は、水配管66中に挿設されており、熱交換器65で昇温された凝縮水Wを加圧して、蓄圧レール68へと送り込む。高圧ポンプ67は、凝縮水Wの流れ方向上流側の低圧ポンプ64で加圧された凝縮水Wを更に加圧するものであり、蓄圧レール68内の凝縮水Wの圧力が、例えば22MPaとなるように凝縮水を加圧する。
蓄圧レール68は、水配管66の下流端に接続されている。蓄圧レール68は、エンジン本体2における気筒20の配列方向に延び、各気筒20毎に分岐されている。4つの水噴射弁69のそれぞれは、蓄圧レール68における分岐された枝管(図示を省略。)に接続されている。
4つの水噴射弁69のそれぞれからは、各気筒20の燃焼室内に対して、高温・高圧化された状態(超臨界状態)の凝縮水Wが噴射される。ここで、超臨界状態とは、374℃(647K)以上の温度と、22MPa以上の圧力を有することにより、液体と気体との性質を併せ持った特殊な状態(液体、気体、固体の三相の何れにも当てはまらない状態)の水のことをいう。
なお、燃焼室に対して超臨界水を噴射するのは、圧縮行程の後期から膨張行程の初期にかけての期間内であって、且つ、燃料噴射後から燃焼開始前の期間内に実行される。
2.エンジン本体2における気筒20の構成
エンジン本体2における気筒20の構成について、図2から図4を用い説明する。図2は、エンジン本体2における気筒20の構成を示す模式平面図であり、図3は、図2のIII−III断面を示す模式断面図であり、図4は、図2のIV−IV断面を示す模式断面図である。
エンジン本体2における気筒20の構成について、図2から図4を用い説明する。図2は、エンジン本体2における気筒20の構成を示す模式平面図であり、図3は、図2のIII−III断面を示す模式断面図であり、図4は、図2のIV−IV断面を示す模式断面図である。
図2に示すように、本実施形態に係るエンジン本体2の気筒20には、2つの吸気ポート開口部201,202と2つの排気ポート開口部211,212とが設けられている。吸気ポート開口部201からは独立吸気ポート203が吸気側(In側)に延び、吸気ポート開口部202からは独立吸気ポート204が吸気側(In側)に延びている。独立吸気ポート203は、吸気ポート開口部201を介して燃焼室200に接続され、独立吸気ポート204は、吸気ポート開口部202を介して燃焼室200に接続されている。
独立吸気ポート203と独立吸気ポート204とは、空気の流れ方向上流側で集合されている(集合吸気ポート205)。本実施形態では、独立吸気ポート203,204と集合吸気ポート205とを合せて吸気ポート206と呼ぶ。
排気ポート開口部211からは独立排気ポート213が排気側(Ex側)に延び、排気ポート開口部212からは独立排気ポート214が排気側(Ex側)に延びている。独立排気ポート213と独立排気ポート214とは、排気ガスの流れ方向下流側で集合されている(集合排気ポート215)。独立排気ポート213は、排気ポート開口部211を介して燃焼室200に接続され、独立排気ポート214は、排気ポート開口部212を介して燃焼室200に接続されている。本実施形態では、独立排気ポート213,214と集合排気ポート215とを合わせて排気ポート216と呼ぶ。
気筒20には、燃料噴射弁220と、点火栓221と、水噴射弁69と、が設けられている。燃料噴射弁220および点火栓221は、気筒20における吸排気方向(In−Ex方向)の中央部に設けられている。
一方、水噴射弁69は、気筒20の排気側(Ex側)の外縁部分であって、独立排気ポート213と独立排気ポート214との間の部分に設けられ、ノズル部69aが吸気側(In側)を向くように配設されている。
図3に示すように、エンジン本体2は、シリンダブロック21と、シリンダヘッド22と、シリンダライナ23と、ピストン24と、バルブシート25,26と、吸気バルブ27と、排気バルブ28と、バルブガイド部110,111と、を有する。シリンダライナ23は、シリンダブロック21に対して、気筒20のボアを取り囲む状態で嵌め込まれている。
ピストン24は、シリンダライナ23の内側に設けられており、上下方向(Up−Lo方向)に摺動する。本実施形態に係るエンジン本体2では、シリンダライナ23の内周面と、ピストン24の冠面(上側の面)と、シリンダヘッド22の天井面200aと、で燃焼室200が画定されている。
バルブシート25は、吸気ポート開口部202の燃焼室側周縁に対して嵌入されており、バルブシート26は、排気ポート開口部212の燃焼室側周縁に対して嵌入されている。吸気バルブ27は、筒状のバルブガイド部111により摺動自在に支持されており、吸気ポート開口部202の開閉を実行する。吸気バルブ27によって吸気ポート開口部202が閉じられている状態では、吸気バルブ27の傘部27aの上側面がバルブシート25と気密に当接した状態となる。
同様に、排気バルブ28は、筒状のバルブガイド部110により摺動自在に支持されており、排気ポート開口部212の開閉を実行する。排気バルブ28によって排気ポート開口部212が閉じられている状態では、排気バルブ28の傘部28aの上側面がバルブシート26と気密に当接した状態となる。
燃料噴射弁220は、燃焼室200に対して天井面200aの上方から燃料を噴射できるように配設されている。
図4に示すように、シリンダヘッド22には、排気側(Ex側)の部分に水噴射弁69が配設されている。水噴射弁69は、ノズル部69aが天井面200aに開けられた孔部200bから燃焼室200を臨むようになっている。
水噴射弁69の配設姿勢は、当該水噴射弁69の中心軸Ax69が気筒軸(気筒20の中心軸)Ax20に対してなす角度が、バルブ27,28の各中心軸Ax27,Ax28がなす角度よりも大きくなっている。即ち、水噴射弁69からの水(凝縮水W)の噴射は、気筒軸Ax20に対して大きな角度を以ってなされるようになっている。これにより、水がピストン24の冠面に対して直撃しないようになっている。
3.シリンダヘッド22に対する排熱回収装置7の配設構造
本実施形態に係るエンジン1では、上記の各構成に加えて、エンジン本体2のシリンダヘッド22に取り付けられた排熱回収装置7を備える。シリンダヘッド22に対する排熱回収装置7の配設構造について、図5および図6を用い説明する。図5は、シリンダヘッド22の一部と排熱回収装置7とを気筒軸方向上側から見た状態で示す模式平面図であり、図6は、シリンダヘッド22と排熱回収装置7とを断面方向に見た模式断面図である。
本実施形態に係るエンジン1では、上記の各構成に加えて、エンジン本体2のシリンダヘッド22に取り付けられた排熱回収装置7を備える。シリンダヘッド22に対する排熱回収装置7の配設構造について、図5および図6を用い説明する。図5は、シリンダヘッド22の一部と排熱回収装置7とを気筒軸方向上側から見た状態で示す模式平面図であり、図6は、シリンダヘッド22と排熱回収装置7とを断面方向に見た模式断面図である。
図5に示すように、排熱回収装置7は、水タンク70から一方向(シリンダヘッド22の吸気側方向)に向けて延びる6本のヒートパイプ71および4本のヒートシンク76を有する。2本のヒートパイプ71および2本のヒートパイプ76は、その先端が独立排気ポート213内に位置するように延びており、2本のヒートパイプ71および2本のヒートパイプ76は、その先端が独立排気ポート214内に位置するように延びている。残りの2本のヒートパイプ71は、その先端が集合排気ポート215に位置している。
図6に示すように、排熱回収装置7の水タンク70は、シリンダヘッド22の排気側(Ex側)の外部に配置されており、6本のヒートパイプ71および4本のヒートパイプ76は、フランジ部44を挿通して排気ポート216内に挿入されている。そして、4本のヒートパイプ76は、先端が排気バルブ28の軸部よりも気筒の中心軸側まで挿入されている。
4.排熱回収装置7の詳細構造
排熱回収装置7の詳細構造について、図7を用い説明する。図7は、排熱回収装置7の詳細構成を示す模式断面図である。
排熱回収装置7の詳細構造について、図7を用い説明する。図7は、排熱回収装置7の詳細構成を示す模式断面図である。
図7に示すように、排熱回収装置7は、水を貯留する水タンク70と、水タンク70の内方と外方とを挿通するように設けられたヒートパイプ71およびヒートパイプ76と、を有する。水タンク70からヒートパイプ71およびヒートパイプ76が延出された部分は、耐熱シール部72が設けられている。耐熱シール部72の内部においては、ヒートパイプ71およびヒートパイプ76の周囲が無機シール部73でシールされている。
ヒートパイプ71内およびヒートパイプ76内には、長手方向に延びる内空部分が設けられており、当該内空部分には、伝熱媒体が封入されている。本実施形態においては、伝熱媒体の一例としてナトリウム(Na)が採用されている。
水タンク70の外周部には、耐食層75およびコーティング層74が順に積層されている。本実施形態において、耐食層75は、一例として、ニッケル基超合金を用い形成されている。また、コーティング層74は、耐熱性および断熱性を有する構成とされている。
ヒートパイプ71およびヒートパイプ76により回収された排気ガスの熱は、水タンク70内の水を昇温する。水タンク70内で昇温された水は、水噴射弁69に対して供給される。これにより、水供給装置6における熱交換器65で昇温された凝縮水が、更に昇温されて374℃(647K)以上の状態となり、水噴射弁69から燃焼室200に噴射される。
なお、水噴射弁69から噴射される凝縮水Wは、上記のように超臨界状態(374℃以上、22MPa以上の状態)であるため、燃焼室200に噴射された直後に気相状態となる。
5.排気ポート216の形状と排気ポート216に対するヒートパイプ76の配設形態
排気ポート216の形状と、排気ポート216に対するヒートパイプ76の配設形態について、図8および図9を用い説明する。図8は、排気ポート216の断面形状と、排気ポート216に対するヒートパイプ76の配設形態を説明するための模式断面図であり、図9は、図8のIX−IX断面を示す模式断面図である。
排気ポート216の形状と、排気ポート216に対するヒートパイプ76の配設形態について、図8および図9を用い説明する。図8は、排気ポート216の断面形状と、排気ポート216に対するヒートパイプ76の配設形態を説明するための模式断面図であり、図9は、図8のIX−IX断面を示す模式断面図である。
先ず、図8に示すように、本実施形態に係るシリンダヘッド22では、排気ポート216における上流側の部分が気筒軸方向上側(Up側)に凸となるように湾曲した形状となっている。本実施形態において、排気ポート216における湾曲された部分は、具体的に排気バルブ28(図8では、図示を省略。)の中心軸Ax28の周辺領域から開口部212に至る領域である。
なお、図8では、1つの気筒20についてだけ図示をしているが、他の気筒20においても同様の構成の排気ポート216を備える構造となっている。また、Up側に凸となるように湾曲しているのは、独立排気ポート213,214の各上流側部分である。
次に、図8に示すように、排気ポート216には、湾曲の弧の外側となる部分に凹部216bが形成されている。図9に示すように、凹部216bは、当該部分216bで排気ポート216の径方向外側に窪んだ部分である。
図8に示すように、排気ポート216における凹部216bは、バルブガイド部110の内側を摺動する排気バルブ28(図8では、図示を省略。)の中心軸Ax28よりも、気筒軸Ax20側の部分に設けられている。
図8のB部に示すように、排気ポート216の中心軸Ax216から凹部216bの周囲の内壁面216cまでの距離(中心軸Ax216に対して直交する方向での最短距離)を、排気ガスの流れ方向の上流側から下流側への順にとり、R1,R2,R3とする。このとき、本実施形態では、次の関係を満足する。
R1<R2 ・・(数1)
R2>R3 ・・(数2)
上記の(数1)および(数2)の関係を満足する凹部216bの形状は、図8に示すように、樽の側壁の一部を切り取った場合の、当該側壁における内壁面の一部に類似した形状である。
R2>R3 ・・(数2)
上記の(数1)および(数2)の関係を満足する凹部216bの形状は、図8に示すように、樽の側壁の一部を切り取った場合の、当該側壁における内壁面の一部に類似した形状である。
なお、凹部216bの周囲の内壁面216cは、滑らかな曲面で構成されている。
排熱回収装置7におけるヒートパイプ76は、その先端部76aが凹部216bに侵入または隣接した状態となるように配置されている。なお、図8では、図示を省略しているが、排熱回収装置7におけるヒートパイプ71は、その先端部が排気バルブ28の中心軸Ax28に対して、気筒軸Ax20とは反対側の部分に配置されている。
ここで、図8に示すように、排気ポート216は、上記のように上側(Up側)に凸となるように湾曲した形状部分を有しているが、排熱回収装置7におけるヒートパイプ76は、排気ポート216の中心軸Ax216よりも湾曲に係る弧の外側に配設されている。このように、本実施形態に係るエンジン1では、ヒートパイプ71を排気ポート216における排気ガスの流速の速い領域に配設し、高効率での排熱回収が可能となる。なお、図8では図示を省略しているが、ヒートパイプ71についても、排気ポート216の中心軸Ax216よりも湾曲に係る弧の外側に配設されている。
さらに、図8のA部に示すように、ヒートパイプ76は、排気ポート216における気筒軸方向上側(Up側)の上壁面(上側の内壁面)216aとの間に隙間G1を空けた状態で配設されている。このように上壁面216aに対して隙間G1を空けてヒートパイプ76を配設することにより、隙間G1の部分にも排気ガスが流れ、ヒートパイプ76への熱の伝達効率の向上を図ることができる。なお、排気ポート216の上壁面216aとヒートパイプ71との間にも、同様の隙間が空いている。
6.排気ポート216における排気ガスの流れとヒートパイプ76による受熱
排気ポート216における排 気ガスの流れとヒートパイプ76による受熱とについて、図10を用い説明する。図10は、排気ポート216における凹部216bが設けられた部分およびその周囲を示す模式図である。
排気ポート216における排 気ガスの流れとヒートパイプ76による受熱とについて、図10を用い説明する。図10は、排気ポート216における凹部216bが設けられた部分およびその周囲を示す模式図である。
図10に示すように、排気行程において、排気バルブ28が開く(燃焼室200側に駆動する)。これにより、排気バルブ28の傘部28aとバルブシート26との間に隙間G2が空く。
燃焼室200内の排気ガスは、隙間G2を通り排気ポート216へと導出される。図10に示すように、排気バルブ28の中心軸Ax28よりも気筒軸Ax20(図8などを参照。)側の隙間G2から排気ポート216に導出される排気ガスの流れを排気ガス流れF1とし、排気バルブ28の中心軸Ax28に対して気筒軸Ax20(図8などを参照。)側とは反対側の隙間G2から排気ポート216に導出される排気ガスの流れを排気ガス流れF4とする。
排気ガス流れF1は、排気バルブ28の傘部28aの上面28bに沿って進む。そして、本実施形態に係るシリンダヘッド22の排気ポート216には、バルブシート26が嵌入された箇所の直後の部分に凹部216aが設けられているので、排気ガス流れF1の一部(排気ガス流れF2)は、凹部216bで旋回する。排気ガス流れF1の残り部分と、凹部216bで旋回した排気ガス流れF2は、その後、排気ポート216の下流側へと送られる(排気ガス流れF3)。
一方、排気ガス流れF4は、排気バルブ28の傘部28aの上面28bに沿って進み、排気ポート216の下流側へと送られる(排気ガス流れF3)。
ここで、排熱回収装置7のヒートパイプ76は、先端部76aが凹部216bに侵入または隣接する状態で配設されているので、高効率に排気ガスから排熱を回収することができる。即ち、凹部216b内での排気ガスの旋回により、凹部216bの壁部が相対的に高温となる。このため、先端部76aが凹部216bに侵入または隣接する状態で配設されているヒートパイプ76は、高効率に排熱を回収することができる。
なお、図10では、図示を省略しているが、エンジン1では、排気ポート216にヒートパイプ71も挿入されているので、これらのヒートパイプ71によっても排気ガスの排熱を回収することができる。
7.効果
本実施形態に係るエンジン1では、排気ポート216内にヒートパイプ71,76が配設されているので、排気通路における触媒装置よりも下流側にヒートパイプが配設された上記特許文献1の構造に比べて、より高効率に排熱の回収が可能である。
本実施形態に係るエンジン1では、排気ポート216内にヒートパイプ71,76が配設されているので、排気通路における触媒装置よりも下流側にヒートパイプが配設された上記特許文献1の構造に比べて、より高効率に排熱の回収が可能である。
また、本実施形態に係るエンジン1では、排気ポート216に凹部216bが形成されているので、燃焼室200から排出された排気ガスの一部が凹部216b内で旋回する(図10の排気ガス流れF2)。このため、排気ポート216における凹部216bを囲む壁面は、排気ガスの熱をより効率的に受け、これより相対的に高温化する。そして、図10を用い説明したように、本実施形態に係るエンジン1では、排熱回収装置7のヒートパイプ76が凹部216b内または隣接領域まで延びるように配設されているので、高効率に熱回収を行うことが可能である。なお、排気ガスの一部(排気ガス流れF2)は、排気ポート216の凹部216b内で旋回するが、この旋回による排気抵抗の増大は小さく抑制された状態である。
また、図6および図8に示すように、本実施形態に係るエンジン1では、ヒートパイプ71,76が排気ポート216の中心軸Ax216よりも上側(Up側)の領域に配置されている。即ち、エンジン1では、ヒートパイプ71,76が排気ポート216内における排気ガスの流速が相対的に速い領域(排気ポート216の中心軸Ax216よりも上側(Up側)の領域)に配置されていることとなる。よって、本実施形態に係るエンジン1では、より高効率に排熱の回収が可能である。
また、図6および図8に示すように、本実施形態に係るエンジン1では、排気ポート216の上壁面216aに対して隙間G1を空けた状態でヒートパイプ71,76を配設しているので、隙間G1にも排気ガスが流れ、高い受熱効率を実現することができる。
また、図2を用い説明したように、本実施形態に係るエンジン1では、1つの燃焼室200に対して2つの独立排気ポート213,214を接続しているので、高い排気効率を実現することができる。
また、図10などでは一方の独立排気ポートだけを図示したが、本実施形態に係るエンジン1では、2つの独立排気ポート213,214のそれぞれに凹部216bが設けられている。このような構成を採用することにより、本実施形態に係るエンジン1では、燃焼室200から排出された直後に排気ガスから熱を回収することができ、より高い効率での排熱回収が可能である。
また、本実施形態に係るエンジン1では、排気ポート216の凹部216bが、上記(数1)および(数2)の関係を満足するように形成されているので、燃焼室200から開口部212を通り排出された排気ガスの一部が凹部216b内で確実に旋回し、更に高効率に排熱回収が可能である。
また、本実施形態に係るエンジン1では、排気ポート216における凹部216bの周囲の内壁面216cが滑らかな曲面で構成されているので、排気抵抗の増大を抑制することができる。
また、本実施形態に係るエンジン1では、回収した排熱を用いて水供給装置6の凝縮水Wの温度上昇を図るので、更なる熱効率の向上を図ることができる。
以上のように、本実施形態に係るエンジン1では、より高効率に排熱を回収することができ、更に高いエネルギ効率を実現することができる。
[実施形態2]
実施形態2に係るエンジンの構成について、図11を用い説明する。図11は、上記実施形態1の説明で用いた図8に相当する模式断面図である。
実施形態2に係るエンジンの構成について、図11を用い説明する。図11は、上記実施形態1の説明で用いた図8に相当する模式断面図である。
なお、本実施形態に係るエンジンの構成において、図11を用い説明する部分以外の部分については、上記実施形態1に係るエンジン1と同じ構成を採用している。
図11に示すように、本実施形態に係るシリンダヘッド82は、上記実施形態1に係るシリンダヘッド22に対して、排気ポート816の形状が異なっている。
ここで、上記実施形態1と同様に、ヒートパイプ71,76は、排気ポート816の中心軸Ax816よりも上側(Up側)に配設されている(図11では、ヒートパイプ76だけを図示)。
また、本実施形態に係る排気ポート816においても、バルブシート26が嵌入された部分の直後の部分が、上側(Up側)に凸となるように湾曲されている。そして、排気ポート816においても、上記実施形態1の排気ポート216と同様に、湾曲に係る弧の外側となる部分に凹部816bが設けられている。
さらに、排熱回収装置7におけるヒートパイプ76は、その先端部76aが排気バルブ28(図11では、図示を省略。)の中心軸Ax28よりも気筒軸Ax80側に配置されている。ヒートパイプ76の先端部76aは、凹部816b内または隣接領域に位置している。
図11に示すように、本実施形態に係るシリンダヘッド82は、排気ポート816の下壁面が上側(Up側)に向けて膨出していた膨出部82aを有する。換言すると、本実施形態に係る排気ポート816は、排気ガスの流れ方向におけるヒートパイプ76の先端部76aが配置された部分よりも排気ガスの流れ方向の下流側の箇所において、横断面における縦方向の径d816が上記実施形態1に係る排気ポート216よりも小さく形成され、横断面における横方向に扁平化されている。
なお、図11に示すように、本実施形態においても、ヒートパイプ71,76は(図11では、ヒートパイプ76だけを図示。)、上壁面816aに対して隙間を空けた状態で配設されている。
本実施形態では、上記実施形態1の排気ポート216よりも排気ポート816の湾曲度合を高める(湾曲に係る曲率を大きくする)とともに、排気ポート816の更なる扁平化を行うことにより、燃焼室800から排気ポート開口部812を通り排出された排気ガスが膨出部82aが設けられた部分を通過する際に、上記実施形態1よりも更に湾曲に係る弧の外側での流速が速まり、ヒートパイプ71,76による排熱回収の高効率化が図られる。
なお、本実施形態においても、凹部816bにおいて排気ガスの旋回を生じさせ、ヒートパイプ76による高効率での排熱回収が可能であることは上記実施形態1と同様である。
[実施形態3]
実施形態3に係るエンジンの構成について、図12および図13を用い説明する。図12は、本実施形態で採用する排熱回収装置10の構成を示す模式断面図であり、図13は、シリンダヘッド22における排気ポート216に対して排熱回収装置10のヒートパイプ108が挿設された状態を示す模式断面図である。
実施形態3に係るエンジンの構成について、図12および図13を用い説明する。図12は、本実施形態で採用する排熱回収装置10の構成を示す模式断面図であり、図13は、シリンダヘッド22における排気ポート216に対して排熱回収装置10のヒートパイプ108が挿設された状態を示す模式断面図である。
1.排熱回収装置10の構成
図12に示すように、本実施形態に係る排熱回収装置10は、水タンク100と、ヒートパイプ101,108と、耐熱シール部102,106と、無機シール部103,107と、コーティング層104と、耐食層105と、を有する。
図12に示すように、本実施形態に係る排熱回収装置10は、水タンク100と、ヒートパイプ101,108と、耐熱シール部102,106と、無機シール部103,107と、コーティング層104と、耐食層105と、を有する。
本実施形態に係る排熱回収装置10では、ヒートパイプ101,108がそれぞれループ状の形状を以って構成されている。具体的には、ヒートパイプ101は、水タンク100から耐熱シール部102を通過して延出された直伸部101aと、直伸部101aの先端部から曲折された折り返し部101bと、水タンク100内の直伸部101aの根元部分から曲折され、耐熱シール部106を通過して延出された折り返し部101dと、折り返し部101bの先端部と折り返し部101dの先端部とを接続するように設けられた直伸部101cと、が連続した状態で形成されている。
同様に、ヒートパイプ108は、水タンク100から耐熱シール部102を通過して延出された直伸部108aと、直伸部108aの先端部から曲折された折り返し部108bと、水タンク100内の直伸部108aの根元部分から曲折され、耐熱シール部106を通過して延出された折り返し部(便宜上、図示を省略。)と、当該折り返し部と折り返し部108bの先端部とを接続するように設けられた直伸部108cと、が連続した状態で形成されている。
なお、本実施形態に係るヒートパイプ101,108も、内空部分にナトリウム(Na)などの伝熱媒体が封入されている。
また、耐食層105の構成材料やコーティング層104の特性などについては、上記実施形態1と同じである。
ヒートパイプ108は、ヒートパイプ101よりも長く形成されており、少し下向きに角度をつけた状態で水タンク100から延出されている。
本実施形態に係る排熱回収装置10では、ヒートパイプ101,108の直伸部101a,108aや折り返し部101b,108bで排気ガスから受熱し、水タンク100内の凝縮水を昇温する。凝縮水の昇温により温度が下がった伝熱媒体は、直伸部101c,108cへと戻される。
本実施形態に係る排熱回収装置10では、ループ状のヒートパイプ101,108を有することにより、より高効率に排気ガスの熱を回収することができる。これより、凝縮水を超臨界状態とし、燃焼室に噴射することができる。
2.シリンダヘッド22に対する排熱回収装置10の配設構造
本実施形態に係るエンジンは、上記実施形態1に係るエンジン1と同じ構造のシリンダヘッド22を備える。本実施形態に係るエンジンでの、シリンダヘッド22に対する排熱回収装置10の配設構造について、図13を用い説明する。
本実施形態に係るエンジンは、上記実施形態1に係るエンジン1と同じ構造のシリンダヘッド22を備える。本実施形態に係るエンジンでの、シリンダヘッド22に対する排熱回収装置10の配設構造について、図13を用い説明する。
図13に示すように、本実施形態においても、排熱回収装置10の水タンク100は、シリンダヘッド22の排気側(Ex側)の外部に配置されており、複数本のヒートパイプ101,108は(図13では、ヒートパイプ108だけを図示)、直伸部101a,108aが排気ポート216に挿設されている。一方、ヒートパイプ101,108における折り返し部101dは、排気マニホールド41内へと挿入され、直伸部101c,108cは、排気マニホールド41から排気ポート216に亘る領域に配設されている。
本実施形態において、排熱回収装置10におけるヒートパイプ101,108の内、直伸部101a,108aと折り返し部101b,108bの一部とが、排気ポート216の中心軸Ax216よりも湾曲に係る弧の外側に配設されている。即ち、本実施形態では、排気ポート216の中心軸Ax216よりも湾曲に係る弧の外側(上側(Up側))に配設された直伸部101a,108aと折り返し部101b,108bの一部とで、高効率に排気ガスの熱を回収することができる。
ヒートパイプ101,108の直伸部101a,108aは、排気ポート216の上壁面216aに対して隙間を空けた状態で配置されている。
また、図13に示すように、本実施形態に係るエンジンにおいても、排気ポート216における上記湾曲部分に凹部216bが形成されており、ヒートパイプ108の直伸部108aの先端部と折り返し部108bの一部とが、凹部216bに対して隣接した領域に配されている。
本実施形態に係るエンジンでは、ループ状をしたヒートパイプ101,108を有する排熱回収装置10を採用することにより、上記実施形態1,2が奏する効果に加えて、ヒートパイプ101,108内で伝熱媒体がスムーズに循環し、更に高効率に排熱回収が可能となる。
また、本実施形態に係るエンジンでも、ヒートパイプ108の直伸部108aの先端部と折り返し部108bの一部とが、凹部216bに隣接した領域に配されているので、排気ガスの旋回により高温となる凹部216bの壁面から高効率に排熱を回収することができる。
[実施形態4]
実施形態4に係るエンジンの構成について、図14から図16を用い説明する。図14は、本実施形態に係るエンジンでの、排気ポート916の形状と、排気ポート916に対する排熱回収装置10の配設形態を示す模式断面図であり、図15は、図14のXV−XV断面を示す模式断面図であり、図16は、排気ポート916における凹部916bおよび第2凹部916cが形成された領域における排気ガスの流れを示す模式断面図である。
実施形態4に係るエンジンの構成について、図14から図16を用い説明する。図14は、本実施形態に係るエンジンでの、排気ポート916の形状と、排気ポート916に対する排熱回収装置10の配設形態を示す模式断面図であり、図15は、図14のXV−XV断面を示す模式断面図であり、図16は、排気ポート916における凹部916bおよび第2凹部916cが形成された領域における排気ガスの流れを示す模式断面図である。
1.排気ポート916の形状
図14に示すように、本実施形態に係るシリンダヘッド92においても、排気ポート916におけるバルブシート26が嵌入された排気ポート開口部912の直後の領域が、上側(Up側)に凸となるように湾曲されている。湾曲されてなる領域は、排気バルブ26(図14では、図示を省略。)の中心軸Ax28の周辺領域である。
図14に示すように、本実施形態に係るシリンダヘッド92においても、排気ポート916におけるバルブシート26が嵌入された排気ポート開口部912の直後の領域が、上側(Up側)に凸となるように湾曲されている。湾曲されてなる領域は、排気バルブ26(図14では、図示を省略。)の中心軸Ax28の周辺領域である。
また、シリンダヘッド92は、上記実施形態2に係るシリンダヘッド82と同様に、排気ポート916の下壁面が上側(Up側)に向けて膨出していた膨出部92aを有する。シリンダヘッド92における膨出部92aの形成により、排気ポート916においても、排気ガスの流れ方向における排気バルブ28(図14では、図示を省略。)の中心軸Ax28よりも排気ガスの流れ方向の下流側の箇所において、横断面における縦方向の径d916が上記実施形態2に係る排気ポート816と同様に上流側よりも相対的に小さく形成され、横断面における横方向に扁平化されている。
本実施形態に係る排気ポート916では、上記実施形態1〜3と同様に、湾曲に係る弧の外側部分に凹部916bが設けられているのに加え、バルブシート26が嵌入された部分を挟み排気ポート開口部912の反対側となる部分において、湾曲に係る弧の内側となる部分に第2凹部916cが設けられている。
図15に示すように、第2凹部916cは、凹部916bとは排気ポート916の横断面方向における反対側に向けて凹入された部分である。
図14に戻って、シリンダヘッド92における膨出部92aは、排気ポート916での排気ガスの流れ方向における第2凹部916cが設けられた部分の直後の部分に設けられている。
2.排気ポート916に対する排熱回収装置10の配設形態
本実施形態では、上記実施形態3と同様の排熱回収装置10を採用している。排熱回収装置10の構造についての重ねての説明は省略する。
本実施形態では、上記実施形態3と同様の排熱回収装置10を採用している。排熱回収装置10の構造についての重ねての説明は省略する。
図14に示すように、本実施形態における排熱回収装置10の配設は、基本的に上記実施形態3と同様である。即ち、ヒートパイプ101,108は、排気ポート916の上壁面916aを含む周囲の内壁面に対して当接しないように配設されている。
図14に示すように、ヒートパイプ108の直伸部108a,108cは、排気ポート916に対して、膨出部92aが設けられた部分よりも気筒軸Ax90側に延びている。このため、折り返し部108bは、排気バルブ28(図14では、図示を省略。)の中心軸Ax28よりも気筒軸Ax90側に配置され、凹部916bに隣接する部分に配置されている。
一方、ヒートパイプ108の直伸部108cは、排気ポート916の第2凹部916cに対して隣接した状態で上側(Up側)を通過するように配置されている。
3.排気ポート916における排気ガスの流れとヒートパイプ108による受熱
図16に示すように、排気行程において、排気バルブ28が開く(燃焼室900側に駆動する)。これにより、排気バルブ28の傘部28aとバルブシート26との間に隙間G3が空く。
図16に示すように、排気行程において、排気バルブ28が開く(燃焼室900側に駆動する)。これにより、排気バルブ28の傘部28aとバルブシート26との間に隙間G3が空く。
燃焼室900内の排気ガスは、隙間G3を通り排気ポート916へと導出される。上記実施形態1と同様に、排気バルブ28の中心軸Ax28よりも気筒軸Ax90(図14を参照。)側の隙間G3から排気ポート916に導出される排気ガスの流れを排気ガス流れF1とし、排気バルブ28の中心軸Ax28に対して気筒軸Ax90(図14を参照。)側とは反対側の隙間G3から排気ポート916に導出される排気ガスの流れを排気ガス流れF4とする。
排気ガス流れF1は、排気バルブ28の傘部28aの上面28bに沿って進む。そして、本実施形態における排気ポート916にも、バルブシート26が嵌入された箇所の直後の部分に凹部916bが設けられているので、排気ガス流れF1の一部(排気ガス流れF2)は、凹部916bで旋回する。排気ガス流れF1の残り部分と、凹部916bで旋回した排気ガス流れF2は、その後、排気ポート916の下流側へと送られる(排気ガス流れF3)。
一方、排気ガス流れF4は、排気バルブ28の傘部28aの上面28bに沿って進む。そして、排気ポート916に設けられた第2凹部916c内で、排気ガス流れF4の一部(排気ガス流れF12)は、旋回する。
排気ガス流れF4の残り部分と、第2凹部916c内で旋回した排気ガス流れF12は、その後、排気ポート916の下流側へと送られる(排気ガス流れF3)。
ここで、排熱回収装置10のヒートパイプ108は、直伸部108aの先端部と折り返し部108bの一部とが、凹部916bに隣接する状態で配設されているので、高効率に排気ガスから排熱を回収することができる。
また、本実施形態に係るエンジンでは、排気ポート916に第2凹部916cを設け、当該第2凹部916cに隣接する領域をヒートパイプ108の直伸部108cが通過するようになっているので、直伸部108cでも高効率に排熱を回収することができる。
なお、本実施形態に係るエンジンでも、上記実施形態1〜3と同様の効果を奏することもできる。
[変形例]
上記実施形態1〜4では、各気筒20に対して1つの水噴射弁69を設けることとしたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、各気筒に2つ以上の水噴射弁を設けることとしてもよい。
上記実施形態1〜4では、各気筒20に対して1つの水噴射弁69を設けることとしたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、各気筒に2つ以上の水噴射弁を設けることとしてもよい。
また、上記実施形態1〜4では、各気筒20に対して2つの独立排気ポート213,214を接続することとしたが、本発明は、これに限定受けるものではない。例えば、各気筒に対して1つの独立排気ポートを接続する形態や、各気筒に対して3つ以上の独立排気ポートを接続する形態などを採用することもできる。
また、上記実施形態1〜4では、水供給装置6が排気ガス中の水分を凝縮させて、当該凝縮された水を燃焼室200,800,900に対して噴射することとしたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、噴射用の水を別途準備する構成などを採用することもできる。
また、上記実施形態1〜4では、回収した排熱で凝縮水を加熱することとしたが、本発明において、回収した熱の使用用途は、これに限定されるものではない。例えば、ハイブリッド型電気自動車などにおいては、寒冷時に電池やエンジンの保温や昇温のために回収した熱を用いることとしてもよい。
また、上記実施形態1〜4では、エンジン本体2の一例として、直列4気筒のガソリンエンジンを採用したが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、3気筒以下のエンジンや5気筒以上のエンジンを採用することもできるし、エンジン形式についても、V型やW型、さらには水平対向型のエンジンを採用することもできる。
また、上記実施形態4では、排熱回収装置10を採用することとしたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、上記実施形態1と同様の排熱回収装置7を採用することもできる。
また、上記実施形態4では、第2凹部916cに隣接する領域をヒートパイプ108の直伸部108cが通過する構成を採用したが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、第2凹部916c内に、排熱回収装置10とは別の排熱回収装置が備えるヒートパイプを侵入させることとしてもよい。
また、上記実施形態1〜3では、排気ポート216,816における湾曲に係る弧の外側に1つの凹部216b,816bを設けることとしたが、本発明は、凹部の形成箇所について、これに限定を受けるものではない。例えば、排気ポートにおける湾曲に係る弧の内側に1つの凹部を設けることとしてもよいし、側部に1つまたは2つの凹部を設けることとしてもよい。
また、上記実施形態4では、排気ポート916に2つの凹部916b,916cを設けることとしたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、凹部916bと第2凹部916cとが連続するように、環状の凹部を排気ポートの周囲に設けることとしてもよい。
1 エンジン
2 エンジン本体
4 排気装置
6 水供給装置
7,10 排熱回収装置
71,101,108 ヒートパイプ
82a,92a 膨出部
110,111 バルブガイド部
211,212,812,912 排気ポート開口部
213,214 独立排気ポート
216,816,916 排気ポート
216b,816b,916b 凹部
916c 第2凹部
Ax20,Ax80,Ax90 気筒軸
Ax28 中心軸
2 エンジン本体
4 排気装置
6 水供給装置
7,10 排熱回収装置
71,101,108 ヒートパイプ
82a,92a 膨出部
110,111 バルブガイド部
211,212,812,912 排気ポート開口部
213,214 独立排気ポート
216,816,916 排気ポート
216b,816b,916b 凹部
916c 第2凹部
Ax20,Ax80,Ax90 気筒軸
Ax28 中心軸
Claims (8)
- 燃焼室を構成する気筒と、当該燃焼室に対して開口部で接続された排気ポートと、前記開口部の開閉を行う排気バルブと、を有するエンジン本体と、
前記排気ポート中に少なくとも一部が配設されたヒートパイプを有し、当該ヒートパイプで前記排気ポート中を流れる排気ガスから受熱する排熱回収装置と、
を備え、
前記排気ポートは、前記排気バルブの中心軸の周辺領域よりも前記開口部側の部分が、前記気筒の軸方向上側に向けて凸となるように湾曲されており、
前記排気ポートにおける前記湾曲された部分は、前記排気バルブの中心軸よりも前記気筒の中心軸側の領域において、前記湾曲に係る弧の外側に向けて窪んだ凹部を有し、
前記ヒートパイプは、前記凹部内または当該凹部に隣接する領域に配設された部分を有する、
エンジン。 - 請求項1に記載のエンジンであって、
前記ヒートパイプは、前記排気ポートの中心軸よりも前記気筒の軸方向上側の領域に配設された部分を有する、
エンジン。 - 請求項1又は請求項2に記載のエンジンであって、
前記ヒートパイプは、前記排気ポートの周囲の壁面に対して隙間を空けて沿った状態で配設された部分を有する、
エンジン。 - 請求項1から請求項3の何れかに記載のエンジンであって、
前記排気ポートは、前記湾曲に係る弧の内側に向けて窪んだ第2凹部を有し、
前記ヒートパイプは、前記第2凹部内または当該凹部に隣接する領域に配設された部分を有する、
エンジン。 - 請求項1から請求項4の何れかに記載のエンジンであって、
前記排気ポートは、
前記燃焼室に対して開口された第1開口部に繋がる第1独立排気ポートと、
前記燃焼室に対して前記第1開口部とは別に開口された第2開口部に繋がる第2独立排気ポートと、
前記排気ガスの流れ方向の下流側で前記第1独立排気ポートと前記第2独立排気ポートとが集合されてなり、前記第1独立排気ポートおよび前記第2独立排気ポートに連続する集合排気ポートと、
を有し、
前記凹部は、前記第1独立排気ポートおよび前記第2独立排気ポートのそれぞれに設けられている、
エンジン。 - 請求項1から請求項5の何れかに記載のエンジンであって、
前記排気ポートの中心軸から前記凹部の周囲の内壁面までの距離を、前記排気ガスの流れ方向における上流側から下流側への順に、R1、R2、R3とするとき、
R1<R2およびR2>R3
の両関係を満足する、
エンジン。 - 請求項6に記載のエンジンであって、
前記内壁面は、滑らかな曲面で構成されている、
エンジン。 - 請求項1から請求項7の何れかに記載のエンジンであって、
前記排気ガスから凝縮水を回収し、当該回収した前記凝縮水を前記燃焼室内に供給する水供給装置を更に備え、
前記排熱回収装置は、前記受熱した熱を前記水供給装置における前記凝縮水に供給する、
エンジン。
Priority Applications (1)
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2018
- 2018-03-12 JP JP2018044184A patent/JP2019157731A/ja active Pending
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