JP2019157489A - ハーフPCa柱とPCa壁又はPCa梁との接合構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】施工性のよいハーフPCa柱とPCa壁又はPCa梁との接合構造を提供する。
【解決手段】ハーフPCa柱(2)は、第1PCa部(4)と、現場打ちコンクリート部(5)とを有する。第1PCa部は、中空部(6)が形成された第1コンクリート部分(7)と、第1コンクリート部分内に埋設された第1柱主筋(8)と、第1コンクリート部分内に少なくとも部分的に埋設された第1帯筋(9)を有する。PCa壁を構成する第2PCa部(3)は、第2コンクリート部分(12)と、前記第2コンクリート部分から横方向に突出する横筋(14)を有する。横筋の端部は、現場打ちコンクリート部内に埋設される。第2帯筋は、第1帯筋と重ね継手を形成するように、現場打ちコンクリート部内に埋設される。
【選択図】図3

Description

本開示は、プレキャストコンクリート(PCa)部材と現場打ちコンクリートとを組み合わせて構築されたハーフPCa柱と、PCa壁又はPCa梁との接合構造に関する。
建物を構築するに際し、工期を短縮するためにPCa部材を使用することがある。PCa部材を他の部材に接合する場合、他の部材を現場打ちコンクリート構造とすると、そのための型枠が必要となり施工性に劣る。そこで、様々なPCa部材同士の接合構造が提案されている。
例えば特許文献1には、PCa柱とPCa梁との接合構造が開示されている。PCa柱は、平面視で中心部に設けられた空洞と、空洞に連通するように側面に設けられた貫通孔とを有する。貫通孔にPCa梁の梁主筋を挿入し、空洞及び貫通孔にコンクリートを打設することにより、PCa柱とPCa梁とが互いに接合される。
特開昭62−156462号公報
特許文献1に記載の構造では、貫通孔内にコンクリートが充填されたかを確認することが困難であった。また、貫通孔に梁主筋を挿入するにはPCa梁を横方向に動かす必要があるが、2つのPCa柱間に配置されるPCa梁では、両方のPCa梁に対してこの構造を適用することはできず、一方のPCa柱に何らかの手を加える必要があった。また、この構造をPCa梁に代えてPCa壁に適用すると、多くの横筋をそれぞれ対応する貫通孔に同時に挿入しなければならず、施工に手間がかかった。
このような問題を鑑み、本発明は、施工性のよいハーフPCa柱とPCa壁又はPCa梁との接合構造を提供することを目的とする。
本発明の少なくともいくつかの実施形態は、ハーフPCa柱(2,22)とPCa壁(3)又はPCa梁(23)との接合構造(1,21)であって、少なくとも1つの側方に開口(10,32)を備えた中空部(6,26)を有する第1コンクリート部分(7,27)、少なくとも中間部が前記第1コンクリート部分内に埋設された第1柱主筋(8,28)、及び前記第1柱主筋に交差するように配置され前記第1コンクリート部分内に少なくとも部分的に埋設された第1帯筋(9,31)を含む第1PCa部(4,24)、前記中空部に打設された現場打ちコンクリート部(5,25)、並びに、前記現場打ちコンクリート部内に埋設された第2帯筋(11,33)を有するハーフPCa柱と、第2コンクリート部分(12,34)、及び前記第2コンクリート部分から横方向に突出する横方向鉄筋(14,35)を含むとともに、PCa壁又はPCa梁を構成する第2PCa部(3,23)とを有し、前記横方向鉄筋の前記第2コンクリート部分から突出した端部が前記現場打ちコンクリート部内に埋設され、前記第2帯筋は、前記第1帯筋における前記開口側に配置された部分と重ね継手を形成するように配置されたことを特徴とする。ここで、「PCa」はプレキャストコンクリートを意味し、「重ね継手」は空き重ね継手を含む。
この構成によれば、柱の全体を現場打ちコンクリートで構築する場合に比べて、大掛かりな型枠が不要であり、また、中空部及び開口にスペースがあるため横方向鉄筋の周囲への現場打ちコンクリートの充填性がよく、施工性がよい。
本発明の少なくともいくつかの実施形態は、上記構成において、前記第1コンクリート部分における前記中空部及び前記開口の上方が開放されていることを特徴とする。
この構成によれば、第2PCa部を横方向ではなく上方から下方に落とし込むように移動させて所定の位置に配置できるため、互いに隣接する2つのPCa柱を設置後、その間に第2PCa部を配置することができる。
本発明の少なくともいくつかの実施形態は、上記構成のいずれかにおいて、前記第2PCa部は前記PCa壁を構成し、前記第2帯筋に交差して少なくとも一部が前記現場打ちコンクリート部又は前記第2コンクリート部分内に埋設された追加の柱主筋(15)を更に有することを特徴とする。
この構成によれば、第1PCa部が柱に必要な量の主筋を有さなくとも、追加の主筋を配置することにより、ハーフPCa柱は必要な量の主筋を確保できる。
本発明の少なくともいくつかの実施形態は、上記の第1及び第2の構成のいずれかにおいて、前記第2PCa部は前記PCa梁を構成し、前記第2帯筋に交差して少なくとも一部が前記現場打ちコンクリート部に埋設された第2柱主筋(29)を更に有することを特徴とする。
この構成によれば、PCa梁に接合される側にも柱主筋を配置することができる。
本発明の少なくともいくつかの実施形態は、上記構成のいずれかにおいて、前記第1コンクリート部分は、前記開口の幅が前記中空部の幅よりも狭くなるように構成され、前記第2帯筋と重ね継手を構成する前記第1帯筋の端部は、前記開口の幅方向に延在して前記第1コンクリート部分内に埋設されていることを特徴とする。または、前記第1コンクリート部分は、前記開口の幅が前記中空部の幅と等しくなるように構成され、前記第2帯筋と重ね継手を構成する前記第1帯筋の端部が、前記第1コンクリート部分から内側に向かって突出して、前記現場打ちコンクリート部内に埋設されていることを特徴とする。
これらの構成によれば、第1帯筋及び第2帯筋によって1本ものの帯筋と同等の性能を発揮することができる。
本発明によれば、施工性のよいハーフPCa柱とPCa壁又はPCa梁との接合構造を提供することができる。
第1実施形態に係る接合構造の構築手順を示す横断面図 第1実施形態に係る接合構造の構築手順を示す横断面図 第1実施形態に係る接合構造を示す横断面図 第1実施形態の第1変形例に係る接合構造を示す横断面図 第1実施形態の第2変形例に係る接合構造を示す横断面図 第1実施形態の第3変形例に係る接合構造を示す横断面図 第1実施形態の第4変形例に係る接合構造を示す横断面図 第1実施形態の第5変形例に係る接合構造を示す横断面図 第2実施形態に係る接合構造を示す横断面図(図12のIX−IX断面) 第2実施形態に係る接合構造の構築手順を示す縦断面図 第2実施形態に係る接合構造の構築手順を示す縦断面図 第2実施形態に係る接合構造を示す縦断面図(図9のXII−XII断面)
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1及び図2は、第1実施形態に係る接合構造1の構築手順を示し、図3は、第1実施形態に係る接合構造1を示す。図3に示すように、第1実施形態は、ハーフPCa柱2とPCa壁3との接合構造1である。
ハーフPCa柱2は、四角柱形状をなし、1つのPCa部材からなる第1PCa部4と、現場打ちコンクリート部5とを有するハーフPCa構造の柱である。第1PCa部4は、ハーフPCa柱2の外表面を画成するとともに現場打ちコンクリート部5が打設されるべき中空部6を画成する第1コンクリート部分7と、下端側及び中間部が第1コンクリート部分7内に埋設されて、上端側が第1コンクリート部分7から突出する柱主筋8と、柱主筋8に交差するように配置され第1コンクリート部分7内に埋設された第1帯筋9とを有する。
第1コンクリート部分7は、ハーフPCa柱2の外形及び中空部6を画成する4つの側壁を有する。1つの側壁が開口10を有することにより、中空部6は外部に連通している。中空部6及び開口10の上方及び下方は開放されている。PCa壁3の壁厚方向の幅において、開口10の幅は、中空部6の幅よりも狭くなっている。すなわち、第1コンクリート部分7は、横断面視で四角形の角環の1つの辺の中央が除去された形状をなす。
柱主筋8の下端側には機械式継手(図示せず)等が取り付けられており、この機械式継手により、下層階の柱主筋8と上層階の柱主筋8とが継がれる。
第1帯筋9は、その両端部が開口10に対して互いに反対側に位置するため、開口10で分断されている。そのため、この分断を補うように、第2帯筋11が現場打ちコンクリート部5内に埋設される。第2帯筋11の両端部は、それぞれ対応する第1帯筋9の両端部と重ね継手を形成している。よって、第1帯筋9及び第2帯筋11間で応力が伝達されるため、せん断補強筋としての第1帯筋9及び第2帯筋11は、一本ものの帯筋と同等の性能を発揮する。第1帯筋9及び第2帯筋11の両端部は、継手性能をより向上させるため、それぞれ、180°の折り曲げ形状とすることが好ましい。
PCa壁3は、壁面を画成する第2コンクリート部分12と、第2コンクリート部分12内に中間部が埋設された縦筋13及び横筋14を有する。第2コンクリート部分12の厚さは、開口10の壁厚方向の幅に略等しい。縦筋13及び横筋14は、それぞれダブル配筋されている。縦筋13の上端側は、上層階のPCa壁3の縦筋13の下端側に機械式継手(図示せず)等により継がれる。壁厚方向に隣接する2つの横筋14間の距離は、開口10の壁厚方向の幅よりも短い。横筋14の端部は、第2コンクリート部分12から横方向に突出しており、開口10及び中空部6に突入して現場打ちコンクリート部5内に埋設されている。このため、横筋14がハーフPCa柱2に定着する。
図1〜図3を参照して、接合構造1の施工手順を説明する。図1に示すように、第1PCa部4を所定の位置に配置する。また、PCa壁3の横筋14の第2コンクリート部分12から突出した部分に、第2帯筋11を結束する。
次に、図2に示すように、第2帯筋11が取り付けられたPCa壁3を所定の位置に配置する。この時、第1PCa部4の中空部6及び開口10の上方が開放されているため、第2帯筋11が取り付けられたPCa壁3は、上方から下方に落とし込むように移動させて所定の位置に配置できる。従って、互いに隣接する2本の第1PCa部4を所定の位置に配置した後に、その間に配置されるPCa壁3を上方から下方に移動させて所定の位置に配置できる。
次に、図3に示すように、中空部6及び開口10にコンクリートを打設して現場打ちコンクリート部5を構築する。このとき、PCa壁3の第2コンクリート部分12が型枠として機能するため、施工性がよい。また、現場打ちのコンクリートの開口10への打設は、鉄筋が挿入された貫通孔(図示せず)にコンクリートを注入する場合に比べて、充填性がよく、また、充填されているか否かを打設中に確認しやすいため、施工性がよい。また、現場打ちコンクリート部5を、スラブ(図示せず)用のコンクリートを用いてスラブと同時に打設することにより施工性が向上する。この場合、比較的強度の弱いスラブ用のコンクリートを現場打ちコンクリート部5に使用しても、ハーフPCa柱2のコンクリートに要求される強度を全体として満たすようにするため、第1コンクリート部分7のコンクリートに、柱に要求される強度よりも高い強度のコンクリートを使用し、ハーフPCa柱2を異種強度の柱とする。
図4は、第1実施形態の第1変形例に係る接合構造1を示す。第1変形例では、第2帯筋11の形状がコ字状になっている。このように、第2帯筋11の形状は、開口10で分断された第1帯筋9を補い、第1帯筋9の両端部と重ね継手を形成できる範囲で変更可能である。
図5は、第1実施形態の第2変形例に係る接合構造1を示す。第2変形例では、建設現場で設置される追加の柱主筋15が開口10に配置され、現場打ちコンクリート部5内に埋設されている。第2変形例は、第1PCa部4が有する柱主筋8だけでは主筋の量が足りない場合に採用される。
図6は、第1実施形態の第3変形例に係る接合構造1を示す。第3変形例では、開口10の壁厚方向の幅が、第2コンクリート部分12の厚さよりも狭くなっている。第1コンクリート部分7における開口10を有する側壁の壁厚方向の長さが長くなるため、第1帯筋9におけるその側壁に沿って配置される部分を長くできる。この部分が重ね継手に関与するため、第1帯筋9と第2帯筋11との互いの継手長さが長くなり、継手が強固になる。また、第1コンクリート部分7と第2コンクリート部分との間に隙間が生じにくく、現場打ちコンクリート部5のコンクリートを打設する際に、隙間からのコンクリートの漏れを防止しやすい。
図7は、第1実施形態の第4変形例に係る接合構造1を示す。第4変形例では、第2コンクリート部分12の端部が開口10に突入している。第2コンクリート部分12の壁厚は、開口10の壁厚方向の幅よりも小さくして、第2コンクリート部分12の端部を開口10に入れやすくすることが好ましい。この場合、第2コンクリート部分12の端部と、第1コンクリート部分7の開口10を画成する面との隙間は、グラウト(図示せず)を注入することにより埋められる。また、第2コンクリート部分12の端部内に追加の柱主筋15の下端部及び中間部が埋設されている。この場合、追加の柱主筋15がPCa製作工場で配筋されることになるため、建設現場での施工性が向上する。追加の柱主筋15は設けられなくともよい。
図8は、第1実施形態の第5変形例に係る接合構造1を示す。第5変形例では、第1PCa部4が2つの第1PCa部材4a,4aからなり、2つの第1PCa部材4a,4a間に2つの開口10,10が形成されている。2つの開口10,10は、互いに対向する位置に設けられ、ハーフPCa柱2に対して、互いに反対側に2つのPCa壁3,3が接合される。ハーフPCa柱2に接合される2つのPCa壁3,3が互いに直交するように、2つの開口10がハーフPCa柱2の中心に対して90°の角度をなす位置に配置してもよい。また、開口10が3つ又は4つ形成されるように、第1PCa部4を3つ又は4つのPCa部材から形成し、3つ又は4つのPCa壁3がハーフPCa柱2に接合するようにしてもよい。
次に、図9〜図12を参照して、本発明の第2実施形態に係る接合構造21を説明する。図9及び図12は、それぞれ接合構造21の横断面図及び縦断面図であり、図10及び図11は、接合構造21の構築手順を示す縦断面図である。第2実施形態は、ハーフPCa柱22とPCa梁23との接合構造21である。
ハーフPCa柱22は、四角柱形状をなし、1つのPCa部材からなる第1PCa部24と、現場打ちコンクリート部25とを有するハーフPCa構造の柱である。第1PCa部24は、ハーフPCa柱2の外表面を画成するとともに現場打ちコンクリート部5が打設されるべくハーフPCa柱2の上部に設けられた中空部26を画成する第1コンクリート部分27と、下端側及び中間部が第1コンクリート部分27内に埋設されて、上端側が中空部26を通らずに第1コンクリート部分7から突出する第1柱主筋28と、下端側及び中間部が第1コンクリート部分27内に埋設されて、上端側が中空部26に露出されるように第1コンクリート部分7から突出する第2柱主筋29と、中空部26よりも下方において第1柱主筋28及び第2柱主筋29を囲むように第1コンクリート部分27内に埋設された下部帯筋30と、中空部26と同じ高さに位置して第1柱主筋28に交差するように配置され第1コンクリート部分7内に埋設された第1帯筋31とを有する。
第1コンクリート部分27の中空部26よりも下側は、その側面がハーフPCa柱22の側面と一致する充実構造となっている。第1コンクリート部分27における中空部26を画成している上端側は、中空部26を外部に連通させるべくPCa梁23が接合する側に開口32が形成された横断面視でコ字状をなし、中空部26及び開口32の上方は開放されている。
第1柱主筋28及び第2柱主筋29の上端側は、上層階の第1PCa部4の第1柱主筋28及び第2柱主筋29の下端側に機械式継手38等により継がれる。
第1帯筋31は、その両端部が開口32に対して互いに反対側に位置するため、開口32で分断されている。そのため、この分断を補うように、第2帯筋33が現場打ちコンクリート部25内に埋設される。第2帯筋33の両端部は、それぞれ対応する第1帯筋31の両端部と重ね継手を形成している。第1帯筋31及び第2帯筋33間でPCa梁23の幅方向の応力を伝達するため、第1帯筋31の両端部は、第1コンクリート部分27からPCa梁23の幅方向の内側に向かって突出し、現場打ちコンクリート部25内に埋設されている。第2帯筋33は、コ字形状をなし、中央部分が第2柱主筋29に交差するように配置される。第2帯筋33の両端部は、梁主筋35と並行に延在し、現場打ちコンクリート部25に定着する。
PCa梁23は、梁の外形を画成する第2コンクリート部分34と、第2コンクリート部分34内に中間部が埋設された梁主筋35と、梁主筋35を交差するように囲むあばら筋36とを有する。第2コンクリート部分12の厚さは、開口32の幅に略等しい。梁主筋35の端部は、第2コンクリート部分34から横方向に突出しており、開口32及び中空部26に突入して現場打ちコンクリート部25内に埋設されている。このため、梁主筋35がハーフPCa柱2に定着する。
図10〜図12を参照して、接合構造21の施工手順を説明する。図10に示すように、第1PCa部24を所定の位置に配置する。また、PCa梁23の梁主筋35の第2コンクリート部分12から突出した部分に、第2帯筋33が結束された添え筋37を結束する。
次に、図11に示すように、第2帯筋33が取り付けられたPCa梁23を所定の位置に配置する。この時、第1PCa部24の中空部6及び開口10の上方が開放されているため、第2帯筋33が取り付けられたPCa梁23は、上方から下方に落とし込むように移動させて所定の位置に配置できる。従って、互いに隣接する2本の第1PCa部24を所定の位置に配置した後に、その間に配置されるPCa梁23を上方から下方に移動させて所定の位置に配置できる。
次に、図12に示すように、中空部26及び開口32にコンクリートを打設して現場打ちコンクリート部25を構築する。
第2実施形態に係る接合構造21は、第1実施形態に対して、ハーフPCa柱22に接合される対象がPCa壁3(図1参照)からPCa梁23に代わっているが、その作用効果は、第1実施形態と同様である。また、第1実施形態の第3及び第5変形例の構成や、第4変形例において追加の柱主筋15(図7参照)を除いた構成を第2実施形態に適用してもよい。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、第2実施形態の第2帯筋を第1実施形態の第2帯筋の形状としてもよい。
1,21:接合構造
2,22:ハーフPCa柱
3:PCa壁(第2PCa部)
4,24:第1PCa部
5,25:現場打ちコンクリート部
6,26:中空部
7,27:第1コンクリート部分
8:柱主筋(第1柱主筋)
9,31:第1帯筋
10,32:開口
11,33:第2帯筋
12,34:第2コンクリート部分
14:横筋(横方向鉄筋)
15:追加の柱主筋
23:PCa梁(第2PCa部)
28:第1柱主筋
29:第2柱主筋
35梁主筋(横方向鉄筋)

Claims (6)

  1. ハーフPCa柱とPCa壁又はPCa梁との接合構造であって、
    少なくとも1つの側方に開口を備えた中空部を有する第1コンクリート部分、少なくとも中間部が前記第1コンクリート部分内に埋設された第1柱主筋、及び前記第1柱主筋に交差するように配置され前記第1コンクリート部分内に少なくとも部分的に埋設された第1帯筋を含む第1PCa部、前記中空部に打設された現場打ちコンクリート部、並びに、前記現場打ちコンクリート部内に埋設された第2帯筋を有するハーフPCa柱と、
    第2コンクリート部分、及び前記第2コンクリート部分から横方向に突出する横方向鉄筋を含むとともに、PCa壁又はPCa梁を構成する第2PCa部とを有し、
    前記横方向鉄筋の前記第2コンクリート部分から突出した端部が前記現場打ちコンクリート部内に埋設され、
    前記第2帯筋は、前記第1帯筋における前記開口側に配置された部分と重ね継手を形成するように配置されたことを特徴とする接合構造。
  2. 前記第1コンクリート部分における前記中空部及び前記開口の上方が開放されていることを特徴とする請求項1に記載の接合構造。
  3. 前記第2PCa部は前記PCa壁を構成し、
    前記第2帯筋に交差して少なくとも一部が前記現場打ちコンクリート部又は前記第2コンクリート部分内に埋設された追加の柱主筋を更に有することを特徴とする請求項1又は2に記載の接合構造。
  4. 前記第2PCa部は前記PCa梁を構成し、
    前記第2帯筋に交差して少なくとも一部が前記現場打ちコンクリート部に埋設された第2柱主筋を更に有することを特徴とする請求項1又は2に記載の接合構造。
  5. 前記第1コンクリート部分は、前記開口の幅が前記中空部の幅よりも狭くなるように構成され、
    前記第2帯筋と重ね継手を構成する前記第1帯筋の端部は、前記開口の幅方向に延在して前記第1コンクリート部分内に埋設されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の接合構造。
  6. 前記第1コンクリート部分は、前記開口の幅が前記中空部の幅と等しくなるように構成され、
    前記第2帯筋と重ね継手を構成する前記第1帯筋の端部が、前記第1コンクリート部分から内側に向かって突出して、前記現場打ちコンクリート部内に埋設されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の接合構造。
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