JP2019155565A - ねじ締めシステム、ねじ締め方法 - Google Patents

ねじ締めシステム、ねじ締め方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2019155565A
JP2019155565A JP2018047860A JP2018047860A JP2019155565A JP 2019155565 A JP2019155565 A JP 2019155565A JP 2018047860 A JP2018047860 A JP 2018047860A JP 2018047860 A JP2018047860 A JP 2018047860A JP 2019155565 A JP2019155565 A JP 2019155565A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
screw
head
guide wall
shaft
diameter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018047860A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7087492B2 (ja
Inventor
翔太郎 和田
Shotaro Wada
翔太郎 和田
正三 佐賀
Shozo Saga
正三 佐賀
靖高 平子
Yasutaka Hirako
靖高 平子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Wave Inc
Original Assignee
Denso Wave Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Wave Inc filed Critical Denso Wave Inc
Priority to JP2018047860A priority Critical patent/JP7087492B2/ja
Publication of JP2019155565A publication Critical patent/JP2019155565A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7087492B2 publication Critical patent/JP7087492B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)
  • Manipulator (AREA)

Abstract

【課題】ねじの姿勢を適切に矯正することができるとともに、現状の設備を大きく変えることなくねじ締め作業をロボットで代行することができるねじ締めシステム、ねじ絞め方法を提供する。【解決手段】ねじ締めシステム1では、ロボット3は、供給装置2から取得したねじ7を、すり鉢状に形成された案内壁部4aと、その下端の中央に設けられてねじの軸部7bを挿抜可能ないる軸挿入部4bとを有する矯正治具4を用い、吸着ピース8をねじ7の頭部7aが案内壁部4aと周方向に渡って当接するまで下降させてねじ7の傾きと、吸着ピース8の中心軸(J1)からのずれとを矯正した後、ワーク9にねじ締めする。【選択図】図1

Description

本発明は、ロボットを用いてねじ締めするねじ締めシステム、ねじ締め方法に関する。
ワークにねじをねじ締めするねじ締め作業では、作業の効率化を図るためにねじを供給する供給装置が利用されている。このとき、単一種類のねじを大量にねじ締めする場合にはビットの先端に直接的にねじを供給する圧送式のものが採用される一方、いわゆる少量多品種生産や複数種類のねじをねじ締めする場合には、ねじを把持したり吸着したりするものが採用されている。
また、少量多品種生産や複数種類のねじをねじ締めする場合には、作業者が手動で作業することも多いものの、作業者の代わりにロボットを設置してねじ締め作業することもある。そして、ロボットでねじ締めする場合には、頭部の側面を把持する把持部材や、例えば特許文献1に記載されているように吸着によってねじを取得する吸着部材を用いることがある。
特開2016−161860号公報
ところで、ワークにねじを設ける場合には、ワークの表面にねじが突出しないように、ねじ全体をワークの内部に位置させた状態でねじ締めすることがある。その場合、意匠性等の観点から、ワークの表面に形成される貫通孔つまりはねじを挿入するための開口をねじの頭部の直径をやや上回る程度のできるだけ小さいものにするように求められることがある。その場合、把持部材を用いる構成では、ねじ締めのためにはどうしても開口を把持部材が挿入できる大きさにする必要があることから、吸着部材を用いることになる。それによって、ワークの表面に形成される貫通孔の大きさを小さくすることができると考えられる。
しかしながら、ねじの頭部の直径よりも小さい吸着部材を用いる場合には、ねじの頭部よりも大きい吸着部材や把持部材を用いる際には発生しなかった新たな問題が発生する。具体的には、ねじの頭部の直径よりも小さい吸着ピースを用いる場合、吸着部材がねじの頭部の一部しか吸着できないため、供給装置に載置されているねじの位置や姿勢によっては吸着後にねじが傾いてしまったり、ねじの中心と吸着部材の中心とがずれてしまったりするという問題が発生する。
そして、上記したようにワークの表面に形成する貫通孔を小さくしている場合には、少しの傾きや中心のずれによってもねじ先がワークの表面や貫通孔の側面あるいは底面に接触することになる、ワークを傷つけたり、ねじ穴に正しく位置決めできずにねじ締めが行えなくなるおそれがある。また、ねじの頭部の直径よりも小さい吸着部材を用いる場合には、供給装置からワークまで移送する際にロボットが急速に姿勢を変化させたりすると、ねじが落ちてしまうことが懸念される。
さらに、この問題は、今まで作業者が行っていた作業をロボットにより代行する場合により大きなものとなる。すなわち、作業者がねじ締め作業をする場合には、ねじの傾きや中心のずれを目で見て判断することができ、また、手首を傾ける等によってねじの向きを調整することができることから、吸着した際にねじが多少傾いたり中心がずれたりしていたとしても、適切にねじをねじ締めすることができると考えられる。
その一方で、ロボットでねじ締め作業をする場合には、ねじの傾きや中心のずれを把握するために例えばカメラやセンサ等の検出手段を設けたり、傾いたり中心がずれたりしているねじを正確に貫通孔に向けるようにロボットの姿勢を変化させたりすることが必要になる。その場合、検出手段を設置するためのスペースやロボットの姿勢を変化させるためのスペース等、作業者が締め付け作業をする場合には不要であったスペースを新たに確保する必要があり、現状の設備を大きく変えずにロボットで代行することが困難になる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ねじの姿勢を適切に矯正することができるとともに、現状の設備を大きく変えることなくねじ締め作業をロボットで代行することができるねじ締めシステム、ねじ絞め方法を提供することにある。
請求項1記載のねじ締めシステムは、ねじを供給する供給装置と、供給装置から取得したねじの傾きおよび姿勢を矯正する矯正治具と、姿勢を矯正したねじをワークにねじ締めするロボットとを備える。
この矯正治具は、上端が開口し、下方になるほどその直径が小さくなるすり鉢状に形成され、上方から下降したねじのねじ先が接触した際に当該ねじ先を中央に向かって案内する案内壁部と、案内壁部の下端の中央に設けられ、ねじの頭部の直径よりも小さく且つねじの軸部の長さよりも長く形成されて当該軸部を挿抜可能な軸挿入部とを有している。つまり、矯正治具では、ねじの軸部を軸挿入部に挿入した状態において、ねじの頭部が案内壁部と周方向に渡って当接可能に形成されている。
また、ロボットは、供給装置から供給されるねじを吸着するものであって外径がねじの頭部の直径よりも小さく形成されている吸着ピースを有し、吸着ピースによりねじを吸着し、吸着ピースの中心軸と軸挿入部の中心軸とを一致させた状態で、当該位置から吸着ピースをねじの頭部が周方向に渡って案内壁部に当接するまで吸着ピースを下降させ、矯正治具からねじを引き出してワークにねじ締めする。
軸挿入部は、ねじの軸部が挿入される部位であることから、その直径は、当然ながら軸部の直径よりも若干大きく形成されている。そのため、ねじの軸部と軸挿入部の壁部との間には、所定のクリアランスが存在している。そのため、ねじの軸部が軸挿入部に挿入されていたとしても、ねじが鉛直方向を向いていても中心軸が最大でクリアランス分だけずれている可能性があるとともに、ねじの頭部が軸挿入部の中央に位置していたとしてもねじ先が最大でクリアランス分だけ傾いた位置になっている可能性がある。
つまり、ねじの軸部を軸挿入部に挿入するだけでは、必ずしもねじが正しい状態、つまりは、ねじが鉛直方向を向いた状態であってねじの中心軸が吸着ピースの中心軸と一致した状態になっていない可能性がある。
そこで、矯正治具は、軸挿入部がねじの頭部の直径よりも小さく、且つ、ねじの軸部の長さよりも長く形成されている。この場合、軸部を軸挿入部に挿入していくと、ねじの頭部は、頭部の直径とすり鉢状の部位の直径とが等しくなる位置において、案内壁部と周方向に渡って当接しながら保持される。
このとき、ねじの頭部は、案内壁部と周方向に渡って均等に当接することから、その姿勢が水平に保持される。そして、ねじの頭部が水平に保持される状態では、ねじの軸部は鉛直方向を向いた状態になる。また、ねじの頭部が均等に案内壁部に当接していれば、その中心位置つまりはねじの中心軸は、軸挿入部の中心軸と一致することになる。
これにより、ねじを傾きが無い状態つまりはワーク側のねじ穴に正対する状態にすることが可能になるとともに、ねじの中心軸と吸着ピースの中心軸つまりはねじ穴の中心軸とを一致させることが可能になる。すなわち、ねじの姿勢を、ワークに適切にねじ締めできる状態に矯正することができる。また、矯正治具に頭部を押し当てた際には、ねじの中心軸と吸着ピースの中心軸とが一致した状態で吸着することになるため、ねじの頭部の中央部分で確実に吸着することが可能となり、引き上げ後にねじがぶれたり吸着できずに矯正治具内に落下してしまうことも抑制される。
そして、矯正治具は、ねじを挿入できる程度の大きさであればよいことから設置するためのスペースをそれほど必要とせず、例えば作業台の空いたスペース等に設置することができる。また、矯正治具によってねじを矯正する場合には吸着ピースを上下動するだけでよく、また、矯正治具によってねじの向きが鉛直方向に矯正されるため手先の姿勢を変えるためにロボットの姿勢を大きく変化させる必要もない。
そのため、今まで作業者が作業していたのと同程度のスペースがあればロボットを動作させることが可能になるとともに、ねじの姿勢を検出するための検出装置を設ける必要もない。したがって、ねじの姿勢を適切に矯正することができるとともに、現状の設備を大きく変えることなくねじ締め作業をロボットで代行することができる。
請求項2に記載した発明によれば、吸着ピースは、ねじを吸着する先端側の吸着部が、弾性変形が可能な弾性部材によって形成されている。吸着部を例えばゴムのような弾性部材により形成することにより、ねじの頭部が曲面状であっても密に接触させることができると考えられる。
ただし、吸着部を弾性部材で形成した場合には、ねじの中心軸と吸着ピースの中心軸とがずれている場合やねじが傾いた状態で供給装置から供給されると、吸着部とねじの頭部とが接触する位置が高さ方向で異なることが想定される。そして、ねじを吸着する時点では、ねじは供給装置によって物理的に支えられていることから、吸着部をねじに押し付けても、ねじが下方に移動することはない。
その一方で、吸着部は、弾性変形することから、相対的に低い位置でねじ接触する部位では弾性変形量が少なくなるのに対し、相対的に高い位置でねじに接触する部位では弾性変形量が多くなる。そして、ねじの取得後においては、ねじを物理的に支えるものが無くなるため、弾性変形した部位が元に戻ろうとしてねじを傾けてしまうことが想定される。
そのような場合であっても、上記した矯正治具を用いることにより、傾きと中心軸のずれとが矯正された状態で吸着部がねじの頭部に接触するため、吸着部の弾性変形量が周方向において等しくなり、ねじの取得後に傾いてしまうことを防止することができる。
請求項3に記載したねじ締め方法は、供給装置から供給されたねじを、ねじの頭部の直径よりも外径が小さい吸着ピースを用いて吸着して取得する吸着工程と、上端が開口し、下方になるほどその直径が小さくなるすり鉢状に形成され、上方から下降したねじのねじ先が接触した際に当該ねじ先を中央に向かって案内する案内壁部と、案内壁部の下端の中央に設けられ、ねじの頭部の直径よりも小さく且つねじの軸部の長さよりも長く形成されている軸挿入部とを有する矯正治具を用い、ねじの軸部を軸挿入部に挿入した状態でねじの頭部を案内壁部と周方向に渡って当接させることにより、ねじの傾きと中心軸のずれとを矯正する矯正工程と、矯正工程で傾きおよび位置が矯正されたねじを、ワークにねじ締めするねじ締め工程と、を含む。
これにより、上記したねじ締めシステムと同様に、現状の設備を大きく変えることなくねじ締め作業をロボットで代行することができる。
一実施形態によるねじ締めシステムの構成を模式的に示す図 供給装置のマガジンに載置されたねじを模式的に示す図 吸着ピースとねじとを模式的に示す図 ワークとワークにねじをねじ締めした状態とを模式的に示す図 矯正治具の構造を模式的に示す図 ねじを取得する際の状態を模式的に示す図 ねじをワークに取り付ける際の不具合の事例を模式的に示す図その1 矯正治具によりねじの姿勢を矯正する態様を模式的に示す図その1 ねじをワークに取り付ける際の不具合の事例を模式的に示す図その2 矯正治具によりねじの姿勢を矯正する態様を模式的に示す図その2 矯正治具によりねじの姿勢を矯正する態様を模式的に示す図その3 ねじの姿勢を検査する態様を模式的に示す図
以下、実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、本実施形態のねじ締めシステム1は、供給装置2、ロボット3、矯正治具4、および検査装置5を備えている。これら供給装置2、矯正治具4および検査装置5は、例えば作業台6の所定の位置に固定されており、その位置は、ロボット3の制御座標系の座標値としてロボット3を制御する図示しない制御装置に登録されている。
供給装置2は、ホッパー2aに投入されたねじ7を2本のレール状部材で構成されたシュート2bに所定の向きに整列させ、マガジン2cまで移送することで、ロボット3にねじ7を供給する。供給装置2のマガジン2cは、図2に示すように、本実施形態では回転式のものを採用している。マガジン2cの外周面には4箇所に等間隔で、所定の幅(W1。図3参照)でU字状に形成された保持孔2dが設けられている。このマガジン2cは、例えば図示時計回りに回転することによってシュート2bから供給されたねじ7をエスケープ位置(P1)まで移送する。
そして、エスケーブ位置(P1)のねじ7がロボット3により取得されると、マガジン2cがさらに回転して待機位置(P2)にあったねじ7をエスケープ位置(P1)まで移送する。なお、供給装置2の構成は一例であり、ねじ7を所定のエスケープ位置(P1)にまで移送することができるものであれば、シュート2bの先端にエスケープ位置(P1)を設けたもの等、他の構成のものを採用することもできる。
ロボット3は、本実施形態では垂直多関節型のいわゆる6軸ロボットを採用している。このロボット3は、図1に示すように、複数のアーム3aを有しており、アーム3aの最先端側にねじ7を吸着するための吸着ピース8が取り付けられている。ただし、ロボット3は、垂直多関節型のものや直動型のものあるいは専用に設計されたもの等、他の構造のものを採用することができる。
吸着ピース8は、周知のものを採用できるので詳細な説明は省略するが、図2に示すように、筒状に形成されているパイプ部8aと、そのパイプ部8aの下端に設けられている吸着部8bを備えている。パイプ部8aは、図示しないコンプレッサに接続されており、内部の空気を吸い出し可能になっているとともに、内部をビット8c(図4参照)が上下動可能に構成されている。
吸着部8bは、ねじ7と直接的に接触する部位であり、本実施形態ではゴム等の弾性部材で形成されている。この吸着部8bは、ねじ7と接触した際に弾性変形して密着することにより空気の漏れを防いでねじ7を取得可能にしている。このとき、適切にねじ締めするためには、吸着ピース8の中心軸(J1)とねじ7の中心軸(J2)と一致している必要がある。
本実施形態では、ねじ7として、頭部7aの上面の角部が丸みを帯びているとともにねじ先が概ね平坦であって外縁部がテーパ状に形成されているいわゆるなべ小ねじを想定している。また、本実施形態では、呼び径つまりは軸部7bの直径(D1)が2.0mm以下の比較的細いものであって、呼び長さつまりは軸部7bの長さ(L1)が概ね頭部7aの直径の概ね5倍以上、例えば軸部7bの長さが15mm程度のねじ7を想定している。
さて、吸着ピース8は、その直径(D3)がねじの頭部7aの直径(D2)よりも小さく形成されている。そのため、ワーク9には、図4に示すように、その直径(D4)がねじ7の頭部7aの直径(D2)よりも若干大きい程度に形成された貫通孔9aが形成されている。この貫通孔9aは、その深さ(L2)がねじ7の頭部7aの高さ(L2)よりも深く形成されている。そのため、ねじ7を締め付けた状態では、ねじ7の頭部7aがワーク9の内側に収まることになる。つまり、貫通孔9aは、ワーク9の表面に形成される開口部分ができるだけ小さくなるように形成されている。なお、ワーク9内におけるねじ7の位置は一例である。
この貫通孔9aは、主として意匠性の観点からその直径(D4)をできるだけ小さくしている。そのため、ねじ7の頭部7aの側面と貫通孔9aの内壁との間に形成されるクリアランス(C1)も小さい値になっている。本実施形態では、クリアランス(C1)は概ね0.1mm程度となるように貫通孔9aの直径(D4)が設定されている。また、貫通孔9aの底面にはねじ7の軸部7bの直径より僅かに大きい小貫通孔9bが形成されている。この小貫通孔9bは、ワーク9を取り付ける基材10に形成されているねじ穴10aに対向する位置に設けられている。
矯正治具4は、図5に平面視およびA−A線での垂直断面視として示すように、矯正治具4の表面に対して傾斜して設けられている案内壁部4aと、案内壁部4aの下端の中央に設けられている軸挿入部4bとを備えている。案内壁部4aは、矯正治具4の上面の開口から下方に向かうほど直径(D5)が小さくなるように傾斜したすり鉢状に形成されており、後述するように、上方から下降したねじ7のねじ先を中央つまりは軸挿入部4bに向かって案内する。この案内壁部4aは、矯正治具4の上面とのなす角(α)が、概ね45度以上に形成されている。
軸挿入部4bは、その直径(D6)がねじ7の頭部7aの直径(D3)よりも小さく、且つ、その深さ(L3)がねじ7の軸部7bの長さ(L1)よりも長い筒状に形成されている。また、軸挿入部4bは、ねじ7の軸部7bを、ねじ7を回転させることなくそのまま挿入および挿抜することができるように、その直径(D6)がねじの軸部7bの直径(D1)よりも若干大きく形成されている。このため、矯正治具4は、ねじ7の軸部7bを軸挿入部4bに挿入した状態において、ねじ7の頭部7aが案内壁部4aに当接可能になっている。また、軸挿入部4bは、当然のことながら軸部7bを挿入可能なように、その直径(D7)が軸部7bの直径(D1)よりも若干大きく形成されている。
本実施形態では、ねじ7の中心軸(J2)と軸挿入部4bの中心軸(J3)とを一致させた状態でねじ7の軸部7bが挿入された際、軸部7bと軸挿入部4bとの間にトータルで5%程度のクリアランスを設けるために、ねじ7の直径(D1)が2.0mmであるのに対して、軸挿入部4bの直径(D7)は2.1mmに設定されている。
このため、矯正治具4そのものは、ねじ7を数本並べた程度の大きさであれば、案内壁部4aと軸挿入部4bを形成することができる。なお、矯正治具4の外形や大きさ、案内壁部4aや軸挿入部4bの大きさ等は一例であり、これに限定されるものではない。
また、作業台6には、検査装置5が所定位置に固定されている。この検査装置5は、本実施形態では投光器5aから受光器5bに向けて例えばレーザ光を照射する光学式のものであり、詳細は後述するが、照射面(Y)にねじ7を配置してその直径を計測することにより、ねじ7の傾きを検査する。
次に、上記した構成の作用について、本実施形態でのねじ締め方法とともに説明する。
前述のように、ねじ7の頭部7aの直径よりも小さい吸着ピース8を用いる場合には、吸着ピース8はねじ7の頭部7aの一部を吸着することから、供給装置2のマガジン2cに載置されているねじ7の姿勢や位置によっては、吸着後にねじ7が傾いてしまったり、ねじ7の中心と吸着ピース8の中心とがずれてしまったりするおそれがある。
これは、上記したようにマガジン2cに設けられている保持孔2dの幅に対してねじ7の軸部7bの直径が小さいためであるものの、保持孔2dの幅を小さくするとシュート2bから保持孔2dへのねじ7の移動が難しくなるため、簡単には保持孔2dの幅を小さくした構成とすることは困難である。
また、本実施形態の場合、ワーク9に形成する貫通孔9aを小さくしているとともに、軸部7bが比較的長いねじ7を想定している。そのため、少しの傾きや中心のずれによっても、ねじ先でワーク9の表面を傷つけたり、ねじ穴10aからずれてねじ締めすることができなくなるおそれがある。
具体的には、図6に下降工程として示すように、供給装置2から供給されたねじ7が、中心軸(J2)が吸着ピース8の中心軸(J1)からずれた状態でマガジン2cに載置されていたとする。この場合、ねじ7の中心軸(J2)と吸着ピース8の中心軸(J1)とは互いに平行にはなっているものの、換言すると、ねじ7が真下に向いているものの、中心軸の位置がずれている状態でねじ7が取得されてしまうことになる。
また、本実施形態のように吸着部8bを弾性部材で形成している場合には、図6に吸着工程として示すように、ねじ7の頭部7aが丸みを帯びていることから、例えば相対的に低い位置で頭部7aに接触することになる吸着部8bの図示左方側ではそれほど弾性変形が生じない一方、相対的に高い位置で頭部7aに接触することになる図示右方側ではある程度の弾性変形が生じる可能性がある。
この吸着部8bの弾性変形は、ねじ7がマガジン2cによって下方側から物理的に支えられているために発生すると考えられる。そのため、図6に引き上げ工程として示すように、吸着したねじ7をマガジン2cから引き上げると、弾性変形した部位が元に戻ろうとして、物理的な支えが無くなったねじ7が、例えばねじ先の左端が頭部7aの左端よりも図示左方側に達するような大きな傾きとなってしまうことも考えられる。
そして、中心軸の位置がずれている場合には、図7に衝突状態Aとして示すように、ねじ先がワーク9の貫通孔9aの底面に衝突したり、ねじ穴10aに上手くはまらずにねじ締めを行えなくなるおそれがある。また、ねじ7が傾いている場合には、図7に衝突状態Bとして示すように、傾きの度合いによってはワーク9の表面や貫通孔9aの角あるいは壁面に衝突するおそれがある。つまり、傾いたり中心位置がずれた状態でねじ7を取得すると、ワーク9を傷つけたりねじ締めが行えなくなったりすることが考えられる。
そこで、本実施形態では、引き上げ工程を実行した後、つまりは、ねじ7を取得した後に、図8、図10および図11に示す各工程を含む矯正工程を実行する。この矯正工程は、以下に説明するように、ねじ7の傾きと中心軸のずれとを矯正する工程である。
矯正工程では、まず、図8に下降工程として示すように、ねじ7を吸着した吸着ピース8を、その中心軸(J1)と矯正治具4の軸挿入部4bの中心軸(J3)とを一致させた状態で下降させていく。このとき、ねじ7の傾きや軸挿入部4bの中心軸(J3)からずれが比較的大きい場合には、ねじ先が案内壁部4aに接触することになる。なお、ねじ先が案内壁部4aに接触しない程度の比較的小さい傾きやずれが生じている場合も想定されるが、それについては後述する。
さて、ねじ先が案内壁部4aに接触した後も吸着ピース8を下降させていくと、ねじ7は、傾斜している案内壁部4aに沿ってねじ先が軸挿入部4b側に案内されることにより、その姿勢が矯正される。そして、ねじ先が軸挿入部4bの端に到達し、その状態でさらに吸着ピース8を下降させていくと、図8に挿入工程として示すように、ねじ7の軸部7bが軸挿入部4bに挿入される。そして、軸部7bが軸挿入部4bに挿入されると、ねじ7の傾きやずれは、最大で軸挿入部4bの中心軸(J3)と壁面までの範囲内に矯正される。
ただし、図8に例示したような状態の場合、ねじ先は、軸挿入部4bの壁部に沿って加工することになる。そのため、軸部7bを軸挿入部4bに挿入するだけでは、図9にずれ状態Aとして示すように、ねじ7の中心軸(J2)が鉛直方向に矯正されたとしても、吸着ピース8の中心軸(J1)とずれたままになるおそれがある。また、ねじ7の軸部7bを軸挿入部4bに挿入するだけでは、ねじ7の中心軸(J2)が鉛直方向に矯正されないおそれもある。また、このような状態は、吸着部8bが弾性部材で形成されていない場合にも発生する。
また、軸部7bを軸挿入部4bに挿入するだけでは、図9にずれ状態Bとして示すように、図示右方側の領域(X)において吸着部8bが弾性変形することにより、見かけ上、ねじ7の中心軸(J2)が鉛直方向に矯正されたようになっていることが想定される。この場合、ねじ7を軸挿入部4bから引き上げると、弾性変形が元に戻ってしまい、ねじ7が傾いたままになってしまう。さらに、ねじ7の中心軸(J2)と軸挿入部4bの中心軸(J3)つまりは吸着ピース8の中心軸(J1)とがずれたままの状態も解消されない。
そこで、本実施形態では、矯正工程において、図10に示す押し当て工程を実施する。この押し当て工程は、ねじ7の頭部7aが案内壁部4aと当接するまで、より詳細に言えば、ねじ7の頭部7aの下端が周方向において案内壁部4aと均等に接触した状態となるまで吸着ピース8を下降させる工程である。
具体的には、図10に押し当て工程A1として示すように、ねじ先が案内壁部4aによって案内された場合には、ねじ7の中心軸(J2)と吸着ピース8の中心軸(J1)とがずれていることから、吸着ピース8を下降させていくと、ねじ7の頭部7aの例えば図示左端側(R1)がまず案内壁部4aに当接する。なお、ここでは頭部7aの図示左端側(R1)が先に当接する例を示しているが、ねじ7が他の方向に傾いていたり位置がずれていたりする場合には、他の部分が先に当接することになる。
この状態でさらに吸着ピース8を下降させると、ねじ7の頭部7aは、案内壁部4aによって中央側に向かって案内される。そして、吸着ピース8をさらに下降させると、図10に押し当て工程A2として示すように、ねじ7の頭部7aの図示左端側(R1)と図示右端側(R2)の双方が案内壁部4aに当接する。この状態は、頭部7aの下端が、周方向に渡って、つまりは、周方向の全体において案内壁部4aに当接した状態である。
そして、頭部7aの下端が周方向の全体で案内壁部4aに当接している場合には、ねじ7の頭部7aは水平になる。つまり、ねじ7の中心軸(J2)が鉛直方向に向かうことになる。さらに、頭部7aの下端が周方向の全体で案内壁部4aに当接していれば、ねじ7の中心軸(J2)は、軸挿入部4bの中心軸(J3)つまりは吸着ピース8の中心軸(J1)と一致することになる。
つまり、押し当て工程を実施することによって、ねじ7は、中心軸(J2)が鉛直方向に向かうように、且つ、中心軸(J2)が吸着ピース8の中心軸(J1)と一致するようにその姿勢が矯正される。そのため、押し当て工程を実施した後にねじ7を引き上げれば、ねじ7は、ねじ穴10aに対して適切な位置および向きで吸着ピース8に吸着された状態になる。
また、このとき、吸着部8bは、吸着ピース8の中心軸(J1)がねじ7の中心軸(J2)と一致した状態でねじ7の頭部7aに吸着する。そのため、吸着部8bが弾性部材で形成されていたとしても、周方向において均等に弾性変形が生じることになり、ねじ7を引き上げた後に弾性変形分が元に戻った場合でもねじ7が傾いたり位置がずれたりすることはない。つまり、ねじ7の中心軸(J2)と吸着ピース8の中心軸(J1)とを一致させた状態で吸着することが可能になるため、ねじ7の頭部7aの中央部分で吸着でき、引き上げ後にねじ7がぶれることを抑制することが可能になる。
このように、ねじ7の頭部7aが周方向で全体的に案内壁部4aに当接するまで吸着ピース8を下降させることにより、ねじ7の傾きを矯正することが可能になるだけでなく、吸着ピース8の中心軸(J1)とねじ7の中心軸(J2)とが一致するようにその位置を矯正することも可能になる。また、ねじ7の頭部7aの中央部分で吸着することから、より吸着を密にすることができ、ねじ7が矯正治具4内に落ちてしまうことを防止できる。
ところで、上記したように、供給装置2から取得した際のねじ7の傾きや位置のずれが比較的小さい場合には、図11に押し当て工程B1として示すように、ねじ先が案内壁部4aに当接すること無く軸挿入部4bに挿入されることも考えられる。そのような場合であっても、図11に押し当て工程B1として示すように、ねじ7の頭部7aが周方向で全体的に案内壁部4aに当接するまで吸着ピース8を下降させることにより、ねじ7の傾きおよび位置を矯正することが可能になる。
さて、矯正工程を実施することによりねじ7の傾きおよび位置を矯正することが可能になるものの、ロボット3でねじ締めをする際には、正しく矯正されているかを確認することも重要である。そのため、本実施形態では、矯正工程の後、ねじ7の傾きと位置とを検査する検査工程を実施する。
この検査工程では、図11に示すように、検査装置5の投光器5aから受光器5bに向かうレーザ光の照射面(y)にねじ7の軸部7bが位置するようにロボット3の姿勢を制御する。本実施形態では、吸着ピース8の中心軸(J1)がロボット3の制御座標系における例えばXY平面の所定の座標(X1、Y1)となるように制御している。
そして、受光器側でねじ7によって遮られた部分の検出長さ(L4)をねじ7の直径(D1)として計測する。そして、検出長さ(L4)が直径(D1)と一致するか否か、より詳細には、検出長さ(L4)が直径(D1)と所定の許容範囲内で一致するか否かに基づいて、ねじ7の傾きを検出する。なお、この許容範囲は、ゼロとすることもできるし、ねじ穴10aにねじ締めできる傾きの上限等を設定することができる。
また、本実施形態では、計測したねじ7の直径の中心を求めることにより、ねじ7の中心軸(J2)と吸着ピース8の中心軸(J1)との位置ずれも検査する。その後、傾きや位置ずれについて異常が無ければ、ねじ7をワーク9にねじ締めするねじ締め工程を実施する(図4参照)。
なお、異常が有る場合には、矯正工程を再度実施したり、吸着しているねじ7を所定の廃棄場所に廃棄した後に吸着工程を再度実施したり、警報を鳴らして報知したりすればよい。また、ねじ7がたまたまレーザ光の照射方向に傾いている場合もあるため、例えば吸着ピース8を平面視で90度回転させた後、再度検査することもできる。
以上説明したねじ締めシステム1およびねじ締め方法によれば、次のような効果を得ることができる。
ねじ締めシステム1は、ねじ7を供給する供給装置2と、供給装置2から取得したねじ7の傾きおよび姿勢を矯正する矯正治具4と、姿勢を矯正したねじ7をワーク9にねじ締めするロボット3とを備える。
矯正治具4は、上端が開口し、下方になるほどその直径が小さくなるすり鉢状に形成され、上方から下降したねじ7のねじ先が接触した際に当該ねじ先を中央に向かって案内する案内壁部4aと、案内壁部4aの下端の中央に設けられ、ねじ7の頭部7aの直径よりも小さく且つねじ7の軸部7bの長さよりも長く形成されている軸挿入部4bとを有し、ねじ7の軸部7bが軸挿入部4bに挿入された状態でねじ7の頭部7aが案内壁部4aと周方向に渡って当接可能に形成されている。
ロボット3は、供給装置2から供給されるねじ7を吸着するものであって外径がねじ7の頭部7aの直径よりも小さく形成されている吸着ピース8を有し、吸着ピース8によりねじ7を吸着し、吸着ピース8の中心軸と軸挿入部4bの中心軸とを一致させた状態で、当該位置から吸着ピース8をねじ7の頭部7aが周方向に渡って案内壁部4aに当接するまで吸着ピース8を下降させ、矯正治具4からねじ7を引き出してワーク9にねじ締めする。
これにより、上記したようにねじ7の軸部7bを軸挿入孔に挿入しただけでは解消できないおそれのあるねじ7の傾きおよび吸着ピース8の中心軸(J1)からのずれを、ねじ7の頭部7aを案内壁部4aの周方向に渡って均等に当接可能とすることで矯正することが可能になる。すなわち、ねじ7を鉛直方向に向けることが可能になるとともに、ねじ7の中心軸(J2)を吸着ピース8の中心軸(J1)に一致させることが可能になる。
そして、矯正治具4は、ねじ7の大きさよりも若干大きい外形を有していれば案内壁部4aと軸挿入部4bを形成することができるため、設置に必要なスペースが過度に増加することもない。換言すると、今まで作業者が作業していたのと同程度のスペースがあればロボット3を動作させることが可能になる。
また、矯正治具4によってねじ7を矯正する場合には吸着ピース8を上下動するだけでよく、また、矯正治具4によってねじ7の向きが鉛直方向に矯正されるため手先の姿勢を制御する必要も無いため、ねじ7の姿勢を検出する検出装置等を設ける必要もない。また、ねじ7の中心軸(J2)と吸着ピース8の中心軸(J1)とを一致させた状態で吸着することが可能になるため、ねじ7の頭部7aの中央部分で吸着でき、引き上げ後にねじ7がぶれることを抑制することが可能になる。したがって、ねじ7の姿勢を適切に矯正することができるとともに、現状の設備を大きく変えることなくねじ締め作業をロボット3で代行することができる。
また、ねじ締めシステム1では、吸着ピース8は、ねじ7を吸着する先端側の吸着部8bが、弾性変形が可能な弾性部材によって形成されている。供給装置2のマガジン2cに載置されているねじ7の中心軸(J2)が吸着ピース8の中心軸(J1)とずれている場合、上記したように吸着状況によっては吸着部8bが弾性変形する可能性があり、その弾性変形が元に戻ろうとすると、ねじ7が傾いた状態になってしまうおそれがある。
つまり、吸着部8bを弾性部材で形成した場合には、弾性部材で無い場合よりもねじ7の傾きが大きくなるおそれがある。そのような場合であっても、案内壁部4aと軸挿入孔とを有する矯正治具4によりねじ7の傾きおよび吸着ピース8の中心軸(J1)からのずれを矯正することで、適切にねじ7をワーク9にねじ締めすることができる。
また、実施形態のねじ締めシステム1では、軸部7bの直径が2mm以下のねじ7を対象としている。このような比較的細いねじ7の場合、吸着部8bとの接触面積が小さいことから、傾いたり位置がずれやすくなったりすると考えられる。また、貫通孔9aやねじ穴10aの大きさも小さくなることから、少しの傾きや中心軸のずれにより、ワーク9の表面を傷つけたりねじ締めできなくなったりする可能性が高くなる。
このような場合であっても、上記した矯正治具4を用いることにより、比較的細いねじ7であっても適切にねじ7の傾きと中心軸のずれとを矯正することができる。
また、実施形態のねじ締めシステム1では、軸部7bの長さが頭部7aの直径の5倍以上のねじ7を対象としている。このような比較的長いねじ7の場合、少しの傾きであってもねじ先の位置が大きくずれ、ワーク9の表面を傷つけたりねじ締めできなくなったりする可能性が高くなる。そこで、上記した矯正治具4を用いることにより、比較的ながいねじ7であっても適切にねじ7の傾きと中心軸のずれとを矯正することができる。
また、供給装置2から供給されたねじ7を、ねじ7の頭部7aの直径よりも外径が小さい吸着ピース8を用いて吸着して取得する吸着工程と、上端が開口し、下方になるほどその直径が小さくなるすり鉢状に形成され、上方から下降したねじ7のねじ先が接触した際に当該ねじ先を中央に向かって案内する案内壁部4aと、案内壁部4aの下端の中央に設けられ、ねじ7の頭部7aの直径よりも小さく且つねじ7の軸部7bの長さよりも長く形成されている軸挿入部4bとを有する矯正治具4を用い、ねじ7の軸部7bを軸挿入部4bに挿入した状態でねじ7の頭部7aを案内壁部4aと周方向に渡って当接させることにより、ねじ7の傾きと中心軸のずれとを矯正する矯正工程と、矯正工程で傾きおよび位置が矯正されたねじ7を、ワーク9にねじ締めするねじ締め工程と、を含むねじ締め方法によっても、現状の設備を大きく変えることなくねじ締め作業をロボット3で代行することができる等、上記したねじ締めシステム1と同様の効果を得ることができる。
実施形態では矯正治具4に1組の案内壁部4aと軸挿入部4bとを設けたものを例示したが、ワーク9にねじ締めするねじ7の種類が複数である場合には、矯正治具4を複数設置したり、1つの矯正治具4に複数組の案内壁部4aと軸挿入部4bとを設けたものを採用することができる。
実施形態ではなべ小ねじを例示したが、ねじ絞めシステム1を適用可能なねじ7の種類はこれに限定されるものではない。ねじ絞めシステム1は、例えばいわゆる皿ねじや丸皿ねじ、トラスねじやボルト等の他の種類にも適用することができるし、軸部7bの直径(D1)が2mmより大きいものや軸部7bの長さが頭部7aの直径(D2)の5倍より短いものにも適用することができる。
図面中、1はねじ締めシステム、2は供給装置、3はロボット、4は矯正治具、4aは案内壁部、4bは軸挿入部、5は検査装置、7はねじ、7aは頭部、7bは軸部、8は吸着ピース、8bは吸着部、9はワークを示す。

Claims (3)

  1. ねじを対象となるワークにねじ締めするためのねじ締めシステムであって、
    ねじを供給する供給装置と、
    上端が開口し、下方になるほどその直径が小さくなるすり鉢状に形成され、上方から下降したねじのねじ先が接触した際に当該ねじ先を中央に向かって案内する案内壁部と、前記案内壁部の下端の中央に設けられ、ねじの頭部の直径よりも小さく且つねじの軸部の長さよりも長く形成されて当該軸部を挿抜可能な軸挿入部とを有し、ねじの軸部が前記軸挿入部に挿入された状態でねじの頭部が前記案内壁部と周方向に渡って当接することによって、ねじの傾きと中心軸のずれとを矯正する矯正治具と、
    前記供給装置から供給されるねじを吸着するものであって外径がねじの頭部の直径よりも小さく形成されている吸着ピースを有し、前記吸着ピースによりねじを吸着し、前記吸着ピースの中心軸と前記軸挿入部の中心軸とを一致させた状態で、当該位置から前記吸着ピースをねじの頭部が周方向に渡って前記案内壁部に当接するまで前記吸着ピースを下降させ、前記矯正治具からねじを引き出して前記ワークにねじ締めするロボットと、
    を備えることを特徴とするねじ締めシステム。
  2. 前記吸着ピースは、ねじを吸着する先端側の吸着部が、弾性変形が可能な弾性部材によって形成されていることを特徴とする請求項1記載のねじ締めシステム。
  3. 供給装置から供給されたねじを、ねじの頭部の直径よりも外径が小さい吸着ピースを用いて吸着して取得する吸着工程と、
    上端が開口し、下方になるほどその直径が小さくなるすり鉢状に形成され、上方から下降したねじのねじ先が接触した際に当該ねじ先を中央に向かって案内する案内壁部と、前記案内壁部の下端の中央に設けられ、ねじの頭部の直径よりも小さく且つねじの軸部の長さよりも長く形成されて当該軸部7bを挿抜可能な軸挿入部とを有する矯正治具を用い、ねじの軸部を前記軸挿入部に挿入した状態でねじの頭部を前記案内壁部と周方向に渡って当接させることにより、ねじの傾きと中心軸のずれとを矯正する矯正工程と、
    前記矯正工程で傾きおよび位置が矯正されたねじを、前記ワークにねじ締めするねじ締め工程と、
    を含むことを特徴とするねじ締め方法。
JP2018047860A 2018-03-15 2018-03-15 ねじ締めシステム、ねじ締め方法 Active JP7087492B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018047860A JP7087492B2 (ja) 2018-03-15 2018-03-15 ねじ締めシステム、ねじ締め方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018047860A JP7087492B2 (ja) 2018-03-15 2018-03-15 ねじ締めシステム、ねじ締め方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019155565A true JP2019155565A (ja) 2019-09-19
JP7087492B2 JP7087492B2 (ja) 2022-06-21

Family

ID=67993824

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018047860A Active JP7087492B2 (ja) 2018-03-15 2018-03-15 ねじ締めシステム、ねじ締め方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7087492B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113020957A (zh) * 2021-02-24 2021-06-25 东方电气集团科学技术研究院有限公司 一种大型齿轮箱螺栓紧固自动化装配生产线及装配方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62147467U (ja) * 1986-03-12 1987-09-17
JP2016055374A (ja) * 2014-09-09 2016-04-21 パナソニックIpマネジメント株式会社 ビス締め機用吸着パイプ
JP2016078204A (ja) * 2014-10-21 2016-05-16 富士通株式会社 締結部品の搬送装置
JP2016221623A (ja) * 2015-05-29 2016-12-28 日置電機株式会社 ねじ整列装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62147467U (ja) * 1986-03-12 1987-09-17
JP2016055374A (ja) * 2014-09-09 2016-04-21 パナソニックIpマネジメント株式会社 ビス締め機用吸着パイプ
JP2016078204A (ja) * 2014-10-21 2016-05-16 富士通株式会社 締結部品の搬送装置
JP2016221623A (ja) * 2015-05-29 2016-12-28 日置電機株式会社 ねじ整列装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113020957A (zh) * 2021-02-24 2021-06-25 东方电气集团科学技术研究院有限公司 一种大型齿轮箱螺栓紧固自动化装配生产线及装配方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP7087492B2 (ja) 2022-06-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3909770B2 (ja) 基板把持装置
US9349629B2 (en) Touch auto-calibration of process modules
US7933009B2 (en) Method and apparatus for verifying proper substrate positioning
KR20100101160A (ko) 플라즈마 프로세싱 시스템에서 엔드 이펙터 정렬을 교정하는 방법 및 시스템
US11806794B2 (en) Processing device and processing method
JP2002094296A (ja) 吸着ノズル,電気部品の保持位置検出方法,吸着管曲がり検出方法,吸着ノズルの回転位置特定方法,電気部品取扱装置
JP2010082782A (ja) 吸着装置および吸着方法
US10232511B2 (en) Method for calibrating a measuring apparatus for measuring body parts and other workpieces, and measuring apparatus suitable for carrying out the method
US7918640B2 (en) Position correcting apparatus, vacuum processing equipment and position correcting method
JP2019155565A (ja) ねじ締めシステム、ねじ締め方法
JP2005262367A (ja) 搬送ロボットの搬送ズレ確認方法及び処理装置
US20100222923A1 (en) Device amd method for teaching work delivery position to robot
JP7522489B2 (ja) ガスシリンダへガスを充填するためのガス充填システム、取付用ハンドおよび移送用ハンド
JP2020163506A (ja) ボールバルブのステム挿入装置とそのステム挿入方法並びにバルブ用自動組立システム
JP2017052068A (ja) 締結作業方法及び締結システム
JP2009016604A (ja) ウェーハ搬送装置
JP4078210B2 (ja) 電子回路部品装着機および電子回路部品装着方法
CN108098794B (zh) 机械手臂及其晶圆传送装置与晶圆检测机台
WO2022059436A1 (ja) ロボットシステム及びオフセット取得方法
JP2022142491A (ja) ねじ締め装置およびねじ締め方法
JP5838140B2 (ja) ドラム缶のプラグ装着装置
TWI843378B (zh) 取放工具、具有其之測試系統及測試方法
KR102685352B1 (ko) 산업용 로봇의 교시 방법
US20220181178A1 (en) Correction method and substrate transfer apparatus
TWI687290B (zh) 監視方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210303

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220215

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220415

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220510

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220523

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7087492

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150