JP2019148136A - ブース用の円弧状ドア装置 - Google Patents
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Abstract
Description
このため円弧状ドア装置において、戸体がブース構成部材である前面パネルと側面パネルとのコーナー部を円弧軌跡に沿って左右スライド移動する構成のものである場合、全閉時の戸先側端縁部の移動方向を、前面パネル体の左右パネル面方向と平行状(同じ方向、接線方向)にすることで、戸体の戸先側端縁部の戸当り角度を直角状にして受けることができる(例えば特許文献1参照。)。
しかしながら出入り口が、前記特許文献1のようにコーナー部でなく、左右に設けられた前面パネル体間に設けられたものである場合、戸体の移動方向は、戸先側の前面パネル体に対してブース内に引き込む(入り込む)方向の円弧軌跡になるため、単純に直線状にスライド移動するドア装置の戸当りをそのまま採用したときに、戸体の戸先側端縁部を好ましい戸当り角度で受け止めることができない。
そこで戸先側の前面パネル体と側面パネル体とのコーナー部を、隣接するブース側に向いた円弧状とし、該円弧状部位に戸当りを設けて閉鎖時の戸体を直角状に受けるようにしたものが提唱されている(例えば特許文献2参照。)が、このものはブースを構成するパネル体が円弧状という特殊な形状にしなければならないことになってブース自体の汎用性が欠ける等の問題がある。
これに対し、戸先側端縁部を、前面パネル体の戸尻側端部から突設した棒状の戸当り部材で受けるようにしたものが提唱されている(特許文献3参照。)。
請求項2の発明は、当接面部は、戸尻側がブース奥側に傾斜するよう設けられていることを特徴とする請求項1記載のブース用の円弧状ドア装置である。
請求項3の発明は、基辺部は、戸先側前面パネル体のブース室内側面に取付けられることを特徴とする請求項1または2記載のブース用の円弧状ドア装置である。
請求項4の発明は、閉鎖戸体の戸先側端縁部と戸先側前面パネル体の戸尻側端縁部とのあいだの隙間を通してのブース内への視認が、戸体の戸先側端縁部が当接面部に当接することで遮蔽されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1記載のブース用の円弧状ドア装置である。
請求項5の発明は、当接辺部は、前記当接面部が形成される前側辺部と、該前側辺部よりもブース奥側に配される奥側辺部と、前側辺部、奥側辺部の戸尻側端縁部同士を連結する連結辺部とを備えて中空状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1記載のブース用の円弧状ドア装置である。
請求項6の発明は、戸当りは、戸先側前面パネル体の戸尻側端縁部に設けられる端部材のブース奥側辺部の戸先側端縁に基辺部を戸先側から戸尻側に向けて突き当てることで位置決めされることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1記載のブース用の円弧状ドア装置である。
請求項7の発明は、出入り口の左右幅の寸法が異なるものである場合に、それぞれ異なる寸法に対応した円弧状の戸体および吊りレールが備えられ、これら戸体、吊りレールは、戸体の当接面部に対する戸当り角度が略一定の角度になるよう円弧中心の位置が調節して設けられることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1記載のブース用の円弧状ドア装置である。
請求項2の発明とすることにより、当接面部を、戸尻側がブース奥側に傾斜した状態になって戸体の円弧軌跡に対して強度的に有利な戸当り角度を有したものにでき、安定した戸体受止めができることになる。
請求項3の発明とすることにより、戸当りの基辺部が、戸先側パネル体のブース室内側面に取付けられるため、ブースを前面(正面)側から見たときに、基辺部が見えないことになって外観性が向上する。
請求項4の発明とすることにより、閉鎖戸体の戸先側端縁部と戸先側前面パネル体の戸尻側端縁部とのあいだにある隙間を通してのブース内への視認が、戸体の戸先側端縁部が当接面部に当接することで遮蔽されるため、別途遮蔽部材を用いることなく、防犯性が優れたものになる。
請求項5の発明とすることにより、当接面部が形成される当接辺部が、当接面部が形成される前側辺部と、該前側辺部よりもブース奥側に配される奥側辺部と、前側辺部、奥側辺部の戸尻側端縁部同士を連結する連結辺部とを備えた中空状のもので形成されているため、強度的に強いものになってより安定した戸当りとすることができる。
請求項6の発明とすることにより、戸当りの位置決めされた取付けが簡単になって施工性が向上する。
請求項7の発明とすることにより、出入り口の左右幅の寸法が異なるブースに、各寸法に対応した円弧状の戸体、吊りレールを取付ける場合に、戸体の当接面部に対する戸当り角度が略一定の角度になるよう円弧中心の位置を調節することで、出入り口幅が異なりながら戸当りを共通したものにでき、部品の共通化が図れることになる。
尚、本実施の形態ではトイレブース1が左右に隣接されるものでありこの場合、隣接するトイレブース1間を仕切る側面パネル体4の先端部に設けられる中間の戸先側、戸尻側の前面パネル体2、3同士は左右に連続した一体もので構成され、端側の前面パネル体2、3は各別なもので構成されている。また、本実施の形態では、図2における左側のトイレブース1の左側面は、側面パネル4ではなく壁等の躯体面Wで形成されているが、これらの構成については必要において適宜実施できるものであることは言うまでもない。
さらに戸体5の戸先側端部、戸尻側端部にはそれぞれ戸体5用の端部材(エッジ部材)15、16が設けられ、これら端部材15、16にはゴム質弾性を有した緩衝材15a、16aがさらに設けられている。
そして、基辺部8aの前面が戸先側前面パネル体2のブース室内側面2aに面接触する状態でビス8bを介して固着されることになるが、該戸当り8は、基辺部8aの戸尻側端縁(出入り口E側端縁)8cを、戸先側前面パネル2の戸尻側端縁部に嵌合(外嵌)組込みした端部材(エッジ材)11のブース奥側(室内側)辺部11aの戸先側端11bに対して前記面接触状態で戸尻側に向けて(戸尻側に移動させて)突き当てる(当接する)ようにして戸先側前面パネル体2に取付けることにより、戸当り8の位置決めされた状態での取付けができるように設定されている。
因みに戸当り8は、本実施の形態では、複数のビス8bを介して戸先側前面パネル体2に上下方向略全長に亘って点在的に固定されるものとし、これらよって戸当り8としての強度が確保される設定になっているため、吊りレール7、床面Fに固定しないものとして実施しているが、これらに固定したものであっても勿論よい。
さらに第一起立辺部8eは、第二起立片部8fよりも延出長さが短くなっており、これによって空間部8gは、第二起立片部8f側(戸尻側)が深いものとなっていて戸尻側がブース室内側に偏倚した傾斜状の開口を備えたものになっており、この開口は遮蔽板12によって開閉自在に覆蓋されている。
一方、戸体5、吊りレール7は、同半径の設定で形成されており、そして戸体5は、トイレブース1内に設定される吊りレール7の円弧中心Oを基準とする円弧軌跡Xに沿って開閉スライド移動をすることになるが、本実施の形態において戸体5の戸先側端縁部となる前記戸先側端部材15に設けた緩衝材15aが、戸当り8の当接面部8nに対して所定の戸当り角度(例えば直角)θの角度をもって当接するように設定されている。
この場合において戸当り8は、戸先側前面パネル体2に取付けられる基辺部8aと、該基辺部8aから戸体の円弧軌跡Xを径方向に向いて横切るように戸尻側に向けて延出した当接辺部8mとを備えたものとして構成され、そして該当接辺部8mに形成された当接面部8nに閉鎖する戸体5の戸先側端縁部が当接することになるが、この場合に、円弧軌跡Xを描きながら閉鎖する戸体5の戸先側端縁部を、円弧軌跡Xを横切る状態の広い面としての当接面部8nで受け止めることになって、安定した確実性のある戸当りができることになる。
この場合に戸当り8は、戸先側前面パネル体2の戸尻側端縁部に設けられる端部材11のブース室内側辺部11aの戸先側端縁11bに、基辺部8aの戸尻側端縁8cを戸先側から戸尻側に向けて突き当てるようにして取付けることで、位置決めされた状態での取付けができるため、施工性に優れたものになる。
しかもこのものでは、戸当り8が、戸先側パネル体2に取付けられる基辺部8aから当接辺部8mが延設されたものであるため、この延設部でも前記隙間を塞ぐことになって遮蔽性の優れたものになる。
2 戸先側前面パネル体
2a 室内側面
3 戸尻側前面パネル体
5、5−1、 5−2 戸体
6 ハンガーローラ
7、7−1、7−2 吊りレール
8 戸当り
8a 基辺部
8j 前側辺部
8k 奥側辺部
8l 連結辺部
8m 当接辺部
8n 当接面部
E 出入り口
O、O−1、O−2 円弧中心
X、X―1、X−2 円弧軌跡
θ 戸当り角度
Claims (7)
- ブース前部に配される戸先側、戸尻側の両前面パネル体のあいだに形成される出入り口を開閉するためのブース用の円弧状ドア装置であって、
該円弧状ドア装置は、出入り口をスライド移動して開閉する円弧状の戸体と、出入り口の上部からブース内上部に至るよう配され、前記戸体を吊持する状態で前記円弧状戸体の開閉スライド移動を円弧軌跡を描く状態で案内する円弧状の吊りレールとを備え、
閉鎖した戸体の戸先側端縁部が当接して受けるため設けられる戸当りを、戸先側前面パネル体に取付けるための基辺部と、該基辺部から戸体の円弧軌跡を横切るように戸尻側に向けて延出していて、前記閉鎖戸体の戸先側端縁部が当接する当接辺部とを備えたもので構成すると共に、
該当接辺部には、閉鎖戸体の戸先側端縁部が当接する当接面部が前記円弧軌跡を横切るようにして設けられていることを特徴とするブース用の円弧状ドア装置。 - 当接面部は、戸尻側がブース奥側に傾斜するよう設けられていることを特徴とする請求項1記載のブース用の円弧状ドア装置。
- 基辺部は、戸先側前面パネル体のブース室内側面に取付けられることを特徴とする請求項1または2記載のブース用の円弧状ドア装置。
- 閉鎖戸体の戸先側端縁部と戸先側前面パネル体の戸尻側端縁部とのあいだの隙間を通してのブース内への視認が、戸体の戸先側端縁部が当接面部に当接することで遮蔽されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1記載のブース用の円弧状ドア装置。
- 当接辺部は、前記当接面部が形成される前側辺部と、該前側辺部よりもブース奥側に配される奥側辺部と、前側辺部、奥側辺部の戸尻側端縁部同士を連結する連結辺部とを備えて中空状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1記載のブース用の円弧状ドア装置。
- 戸当りは、戸先側前面パネル体の戸尻側端縁部に設けられる端部材のブース奥側辺部の戸先側端縁に、基辺部を戸先側から戸尻側に向けて突き当てることで位置決めされることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1記載のブース用の円弧状ドア装置。
- 出入り口の左右幅の寸法が異なるものである場合に、それぞれ異なる寸法に対応した円弧状の戸体および吊りレールが備えられ、これら戸体、吊りレールは、戸体の当接面部に対する戸当り角度が略一定の角度になるよう円弧中心の位置が調節して設けられることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1記載のブース用の円弧状ドア装置。
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JPH0594490U (ja) * | 1992-05-26 | 1993-12-24 | 松下電工株式会社 | 円弧スライディングドア |
JPH10169327A (ja) * | 1996-12-16 | 1998-06-23 | Kimura Giken Kk | 回転ドア装置 |
JPH1171923A (ja) * | 1997-08-28 | 1999-03-16 | Okamura Corp | トイレのドア装置 |
JP2009174200A (ja) * | 2008-01-25 | 2009-08-06 | Kobo Tanegashima | 囲塞式建築物となりうる壁状建築物及びそれに使用されるユニット |
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CN110578450B (zh) * | 2019-09-16 | 2020-06-16 | 安徽金诚复合材料有限公司 | 一种车载卫生间内部门板方便开关的收缩机构 |
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