JP2019133492A - 情報分配システム - Google Patents
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Abstract
【課題】従前のシステムでは価格が表示されないような情報のそれぞれについて所要の対価が支払われる仕組みを提供する。【解決手段】情報分配システムでは、情報端末を介して第1の利用者が所定の情報を情報導入部と情報内容部に分けた構成で入力し、これらを管理サーバーが保存し、該管理サーバーからの情報に応じて第2の利用者が情報導入部の情報を閲覧し、第2の利用者が該開示条件情報に含まれる、対価支払いなどの開示条件を受け入れるとの指示をその情報端末を用いて行ったときは、対応する情報内容部を第2の利用者は情報端末を介して見ることができる。【選択図】図5
Description
本発明は、利用者が有する情報を他の利用者に分配するための情報分配システムに関する。
人々に関心を持たれる情報は、今日の情報社会では、SNS(Social Networking Service)と呼ばれる様々な手段で発信したり、或いは拡散させたりすることができる。このようなSNSの1つとして、twitter (登録商標)と呼ばれるシステムが知られており、ある利用者が140字以内の短いテキストデータを投稿してサーバーに送信すると、フォロワーとよばれる利用者に対してサーバーはそのテキストデータのメッセージを送ることができる。この種類のサービスでは、自分専用のページ「ホーム」の「タイムライン」には、自分の投稿とあらかじめフォローしたユーザーの投稿が時系列順に表示され、各ユーザーが自分の近況や感じたことなどを投稿し、時に他のユーザーがそれに対して話しかけたりすることで、メール等に比べて相手を特定しない形式のコミュニケーションが発生する。利用者は、種々の投稿を検索することができ、所要のキーワード検索をするとキーワードを含んだ投稿のタイムラインが生成され、それを閲覧することができる。
また、ショッピングや飲食等を行う店を探すにあたり、インターネット上で紹介される店情報を参考にすることがあり、店を探したいユーザーは、実際に店を使用した知り合い等による信憑性の高い口コミ情報を参照して所望の店を見つけることができ、他方、この口コミ情報を提供した者はアフィリエイト報酬を得ることができるシステムも知られている(例えば、特許文献1参照)。
このようなシステムでは、利用者は簡単に見た情報や聞いた情報を投稿することができ、自分の考えや思ったことなども投稿して多くの人が閲覧することができる。しかしながら、短いメッセージを投稿できるシステムや、例えば製品やレストラン、宿泊施設などの口コミ情報を形成できるサイトでは、短いメッセージの価値や口コミ情報自体の価値を認め、それに対価が支払われるようなシステムにはなっていない。口コミ情報を数多く投稿する者は、その信憑性の度合いが高くなることがあり、その場合にはアフィリエイト報酬という形式で、その口コミで推したお店の来店に関連して報酬がなされたり、加盟店で使用できるクーポンという形式のインセンティブ付けがなされていたりする。しかし、短いメッセージや口コミ情報が関連する業務の利益に結びつくことが前提とされており、店舗や施設、製品やサービスなどの何かしらの商売が必要とされ、それ以外に提供される範囲は極めて限定的とされているのが現状である。
そこで、本発明は、利用者が持っている従前のシステムでは価格が表示されないような情報のそれぞれについて所要の対価が支払われる情報分配システムを提供する。
上述の技術的な課題を解決するため、本発明の情報分配システムは、利用者から提供される利用者提供情報は情報導入部と情報内容部の2つの情報部分からなり、複数の利用者がそれぞれ操作する複数の情報端末と、これら情報端末との間で前記利用者提供情報を送受信可能なサーバーとを有する情報分配システムにおいて、情報を提供する第1の利用者が前記情報導入部と前記情報内容部からなる利用者提供情報を該第1の利用者の情報端末を用いて入力すると、前記サーバーは前記利用者提供情報を前記情報導入部と前記情報内容部を関連付けて保存し、情報を提供した前記第1の利用者以外の第2の利用者がその情報端末を用いて前記利用者提供情報にアクセスする際には、前記利用者提供情報の中の前記情報導入部だけが関連付けされた前記情報内容部を開示するのに必要な開示条件情報と共に表示され、該開示条件情報に含まれる開示条件を受け入れるとの指示を前記第2の利用者がその情報端末を用いて行ったときは、前記情報内容部の内容が前記第2の利用者の前記情報端末に表示されるように前記サーバーから前記利用者提供情報が送信されることを特徴とする。
本発明の一例の情報分配システムでは、さらに複数の利用者は当該情報分配システムの使用開始に際して、ポイントを管理するための口座を設定することを伴った会員登録を行い、前記開示条件情報の開示条件情報は、所要のポイントを情報開示先である前記第2の利用者の口座から情報提供元である前記第1の利用者の口座に移行させることができる。
また、本発明の他の一例の情報分配システムでは、前記第2の利用者に対して前記情報内容部の内容が前記情報端末を介して表示された際には、前記第2の利用者は、前記情報端末を介して情報提供元である前記第1の利用者についての評価情報を付与し、該評価情報は前記サーバーに記録されることを特徴とする。
このような情報分配システムにおいては、前記利用者提供情報には、前記第1の利用者が他人に対して情報開示できる情報開示期間を付与することができ、前記第1の利用者が他人に対して情報開示できる情報開示人数を設定可能とすることができ、前記第1の利用者が他人に対して情報開示できる情報開示距離を設定可能とすることも可能である。
また、本発明の情報分配システムでは、前記利用者提供情報は、事実に関する事実情報と、虚構に関する虚構情報とに大別され、情報提供元である前記第1の利用者は、情報の提供に際して、前記利用者提供情報を情報導入部と情報内容部の2つの情報部分に分けると共に、前記利用者提供情報に事実情報か虚構情報かの区別も付与することも可能である。このような情報分配システムにおいては、前記利用者提供情報が前記事実情報の場合には、前記第1の利用者についての評価情報を表示するように構成でき、該事実情報についての信憑性に寄与する間接情報を前記利用者提供情報に追加可能とすることも可能である。また、前記利用者提供情報が前記虚構情報の場合には、前記第1の利用者についての評価情報は表示されないように構成することもできる。
また、本発明のさらに他の一例の情報分配システムにおいては、前記第2の利用者の情報端末では、当該第2の利用者の検索若しくは閲覧の履歴、及び予め保存された趣向に関する項目から順序付けした前記利用者提供情報の一覧を表示して、前記利用者提供情報を選択可能とすることも可能である。
本発明によれば、利用者から提供される利用者提供情報は情報導入部と情報内容部の2つの情報部分からなり、情報導入部分だけを最初に表示して、その開示条件を受け入れるとの指示を前記第2の利用者がその情報端末を用いて行ったときは、前記情報内容部の内容が表示される。ここで使用される開示条件を所要の対価が支払われるように構成することで、利用者から提供される利用者提供情報についての対価等を発生させることができ、従前では出来なかった情報自体への価値を付加することができる。
本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形態の情報分配システムの一例の全体構成を示す概念図である。インターネットなどの通信網10を介して複数の利用者がそれぞれの携帯端末機器12、14を介してデータの送受信可能に接続される。なお、図1では、利用者1が使用する携帯端末機器12と、利用者2が使用する携帯端末機器14だけを図示しているが、本実施形態における利用者は数多くの人数であり、後述するように会員登録した人数に応じて増減し得る。ここで携帯端末機器12、14は、電話やメッセージの通信機能を有し、所定のアプリケーションをダウンロード及びインストールをすることでき、任意に機能を拡張させることができる。通信網10には、管理サーバー16が接続され、本実施形態の情報分配システムを作動させ、必要なデータを管理、保持しながら運用を図ることができる。管理サーバー16は、本システムの管理者が管理者用PC18によりアクセス可能とされ、データやアプリケーションのアップデートや、必要やシステムのメンテナンスを行うことができる。また、通信網10には、携帯端末機器12、14だけではなく、所謂タブレットタイプの電子機器20やその他の電子機器も接続でき、図示を省略しているが、通常のPC(パーソナルコンピュータ)も接続可能である。また、本実施形態では、管理サーバー16を1つの機器として説明するが、管理サーバー16を複数の電子計算機による複合的な構成とすることも可能である。
図1の如き通信網10を介在させた情報分配システムは、既に社会で広く普及しているインターネットと携帯電話機、タブレット端末、PCなどの通信機器で実現され、そこに所要のソフトウエア若しくはアプリケーションをインストールすることで、後述の各種機能が実現される。本実施形態の情報分配システムの好適なソフトウエアの形式は、種々の形式の受信装置に対応できるレスポンシブウエブデザインタイプの情報提供を行う情報サイトである。利用者には、会員登録した者がなることができ、情報を提供する第1の利用者と、情報を開示される第2の利用者については、情報毎に考えることができ、ある情報についてはその情報を提供した者が第1の利用者となり、それとは異なる情報について情報を開示される側になった場合には、同じ者であっても第2の利用者となる。すなわち、会員になればネガティブな評価を受けない限り誰もが投稿でき、投稿された情報を入手できる。
本実施形態の情報分配システムにおいて分配される情報は、特に、2つの部分からなり、それは情報導入部と情報内容部からなる。この本実施形態の情報分配システムにおいて分配される情報として特に重要なことは、そのような情報を有する者が限られた人数であることが原則的な前提とされる。例えばニュースの内容であったり、既に雑誌や書籍で紹介されていたり、記事となっている場合には、その情報は、多くの人が知っている情報であって、限られた人のみが知る情報とはならない。すなわち、多くの人が既に知っている情報は、本実施形態の情報分配システムで分配される情報の対象としては適当なものとはならない。逆に、限られた人だけが知る情報は、本実施形態の情報分配システムで分配される情報となり得る。例えば、「この時期滅多に食べることができない魚を扱っているお店を知っています。」とか、「漁師しか食べられない食材が今週中まで食べれる、お店を知ってます」とかの稀な情報や、「新宿 16:00発小田原行き〜○○コンサート帰りです。□□□フアンの方一緒に語りませんか〜?』というような呼びかけも限られた人のみが知る情報であるので、本実施形態の情報分配システムで分配される情報となりうる。
分配される情報の前段である情報導入部は、第1の利用者が携帯端末機器12を介して入力するメッセージ部であり、読み手である第2の利用者にとって興味を引くような導入部とすることが適した内容とされる。情報導入部に入力される情報としては、種々のものが挙げられるが、最も簡素なものは、“情報があります。”と記載されるだけのお知らせであり、これに限らず、実際には、カテゴリー乃至ジャンルに分かれて種々のパターンで入力することが可能である。例えば、後述するように、美味しい飲食店の情報について、場所や価格帯、目的などを入れて表示するように入力することもでき、趣味として釣りのカテゴリーでは、良く釣れる穴場がある旨の表示を大まかな地域情報と共に入力したり、交通系の情報としては、電車内で席を譲る用意がある旨や、実際に経験している渋滞情報などの種々の入力が可能である。情報導入部に入力される情報は、導入部に対する答えの部分を構成する情報内容部と対になり、前述の管理サーバー16に保存される。
分配される情報の後段である情報内容部は、第2の利用者がポイントの購入若しくは課金に同意した場合に入手することができる情報であり、対価と交換する価値のある情報であることが前提とされる。また、各情報内容部は、分配される情報の前段である情報導入部と対になっていることから、対応する情報導入部に応じた内容を有する。例えば、“私は中央区で最も美味しい天ぷら屋の裏メニューを知っています。”という情報導入部の情報に対して対となるのは、“それは□□屋のタコ焼きです。”のように対応した答えのような内容の情報内容部である。対応する内容は、ジャンルに応じて種々のものが入力可能とされる。原則として、テキストを入力することで情報の書き込みが行われるが、テキストの代わりやテキストに加えて絵文字、スタンプ、画像や音声、動画やGPS情報、地図情報などを付加することもできる。例えば、釣りのジャンルで、情報導入部の内容として“○○川の岩魚釣りの穴場を知っています。”と掲載し、対応する情報内容部の情報としては“ここです。”としてGPS情報、地図情報を付加することで、その穴場の特定をすることができる。また、交通のカテゴリーの渋滞のジャンルでは、“○○高速道についての渋滞情報です。”を情報導入部として、対応する情報内容部の情報を写真や動画によりレポートする形式であっても良い。
一般に料金を支払った場合に入手できる情報は、第1の利用者から分配される情報であって、限られた人だけが知るような情報である。一例として、第1の利用者が主観的に自分だけが知る情報として分配させることができるが、限定された人数の者だけが知る情報か否かは、その信憑性については第2の利用者からの評価情報を蓄積することで担保できる。即ち、実際に情報内容を入手した第2の利用者がその都度評価することで、第1の利用者の評価レベルは増減することになり、例えば、偽りの情報であったり、偽りでないにしても価値の無い若しくは価値の低い情報を提供していた場合には、評価が下がり、逆に第2の利用者にとって価値の有る情報を提供すれば評価は上がることになる。言い換えれば、投稿を行う第1の利用者の評価はシステム上での実績を評価され、決定されることになる。当然のことながら、評価の低いものは投稿を宣言されるなどの制約を受けることになる。評価の高い者からの投稿は、表示の際に投稿者の信用度(Eレベル)として表示され、第2の利用者が購入するか否か、ポイントを使うか否かの基準となる。
次に、具体的な情報分配システムの利用について説明する。図2及び図3は、本実施形態の情報分配システムを利用する者が最初に会員登録する登録画面とその口座設定のための画面である。本実施形態の情報分配システムの利用者は、原則情報を提供若しくは投稿する第1の利用者でもあり、その情報に対してポイントベースでの支払いを行って開示してもらう第2の利用者でもある。今日のウエブサイトであってニュースメディア系のウエブサイトの中には、ニュースや記事の一部だけを表示し、定期購読した者やポイント等の支払いをした者に残りの記事を開示するものがあるが、本実施形態の情報分配システムは、会員であれば情報を投稿する第1の利用者となることができ、同じ会員が情報を対価の支払いを以って開示を受ける第2の利用者ともなるものであり、その点で雑誌や新聞などの一般のメディアサイトとは大きく異なっている、
図2に示す会員登録の画面では、会員となろうとする者が、自分の好きなIDとパスワード、そして連絡先となる電子メールアドレスをそれぞれボックス21、22、23に入力する。自分の好きなIDに先に同じIDを使用する者がいれば登録できない旨を表示して、それ以外のID登録を促す。電子メールアドレスは、IDやパスワードの再設定に使用することができる。図3に示す口座設定画面では、IDをキーとしてアカウント番号(口座番号)がウインドウ24に表示されて設定され、同時支払いのためのクレジット情報もボックス25に入力可能である。また、利用者は会員登録情報として、自分のアバター若しくは顔写真などをセットすることができ、その他のプロフィール情報を入力することができる。この会員登録情報は、書き換え可能とされ、例えば他のSNSサイトでの認証情報を伴って会員登録することも可能とされる。また、当該情報分配システムのセキュリティを強化するために、最初の会員登録の際には、個人認証を求めるようにすることもできる。個人認証としては、運転免許証、パスポート、学生証、健康保険証、住民票、マイナンバー、外国人登録証、社員証などによって、IDとパスワードを設定することもできる。図2、3の会員登録や口座設定は、各個人の携帯端末12、14やPC18或いはタブレット20などの電子機器と管理サーバー16との間のデータの送受信により実現される。
図5は本実施形態の情報分配システムの投稿画面であり、情報を提供しようとする会員が操作する携帯端末画面である。画面上端部右側は、利用者の会員情報を表示する区画であり、MY ACCOUNTの下に利用者ID31が表示され、そのIDでの総投稿数とEレベルの表示が各表示部33、32で行われる。ここでEレベルは、投稿者の信用度を示す指標であり、過去の評価者が当該投稿者に与えた信用度を数値や星などのアイコンの数で示すものである。例えば、最高の評価が星5つとすれば、100件の投稿で全ての情報において評価者が満足していた場合には、星5つが付与されるなどの具体的な設定が管理サーバー16を介して可能であり、良質な情報を提供する者の評価が高くなるように設定される。総投稿数は、投稿者の投稿回数を総数で示した数値であり、多い者の回数は当然に多い数となる。この投稿総数情報も管理サーバー16側で保持されるデータである。
投稿者の信憑性を表示する方法として、Eレベルの数値や星の数に代えて、若しくはそれらと一緒に、デビルマークとエンジェルマークを表示することも可能である。図4は、投稿者の評価を一覧表示した画面であり、各利用者の評価がその履歴83と共に一覧で表示される。各投稿者は、過去の投稿に応じた評価が日時と共に併記され、見やすいようにデビルマークのアイコン81と、エンジェルマークのアイコン82が並べて示される。デビルマークのアイコンは、投稿内容が嘘であった場合の評価であり、エンジェルマークのアイコンは投稿内容が良い情報であった場合の評価である。日時と共に表示されるため、投稿者の投稿履歴のように表示され、この本実施形態の情報分配システムでは良い評価だけではなく、良くない評価も全て必ず公開される。本実施形態の情報分配システムを適正に運用するため、嘘の話は利用者の減少を招くことから、正直な利用者を保全し、信頼性を高めることが要求される。本実施形態の情報分配システムでは、このようなデビルマークのアイコンとエンジェルマークのアイコンによる評価付けによって、回数を重ねることでその経過時間と共に信用度を上げることができる。これらアイコンの運用の一例として、総合評価として、1つのデビルマークのアイコンは、3個のエンジェルマークで相殺されるように運用できる。即ち、不注意などで良くない情報の投稿を行った場合にも、良い情報の投稿を重ねることで良い評価に転じさせることができる。また、投稿者の中には良い評価を得られない者も可能性として存在し、そのような者を退会させるために5つのデビルマークが評価として与えられた時点でペナルティーとして自動的な会員口座の閉鎖となる。また、会員口座の閉鎖に伴い累積したポイントも没収となる。合理性のない理由でデビルマークが評価として与えられた場合には、利用者の多数決若しくは当該システムの管理者に裁定を求めることもでき、理由のない悪い評価を払拭することも可能である。
このような利用者の会員情報を表示する区画の左隣には、ジャンルを選択するためのスライドボタン34とダイヤル・プルダウンメニュー35が設けられている。スライドボタンは、これから投稿する情報が事実のもの(本当の話)か虚構のもの(フィクション)かを区別するものであり、投稿者のEレベルの評価が加わるのは事実のものだけで虚構のものには投稿者のEレベルの評価が加わらないように構成される。従って、本実施形態の情報分配システムでは、事実に基づいた情報だけではなく、つくり話や冗談、お笑いのネタなどの人が想像したような情報についても価値を与え、対価を以ってその情報が欲しい者に分配することができる。ダイヤル・プルダウンメニュー35は、その情報の属するジャンルを何段階かの階層化を図って絞り込みなどの情報へのアクセスの利便性を上げるためのものである。例えば、隠れ家的なお店を投稿で紹介という場合には、図7のメニュー画面(a)で、例えば施設・人気スポットの下の「飲食店」を選択する。すると、次の階層として、地域の選択ができ、「東京都」、「中央区」(図7の(b)参照)というように選択が可能となり、ある程度の地域に絞り込んだ投稿が可能となる。また、釣りの穴場についての情報提供については、図8のメニュー画面(a)で、趣味のジャンルで「釣り」を選択し、次の階層として、「海釣り」、「川釣り」を選択し、さらにその次の階層で「河川」、「渓流」、「河口」、「池・湖」の中から選択する(図8の(b)参照)ように構成され、図示を省略するが、続いて河川名や市町村名などでも特定できるように構成され、地図などを用いて地域を特定する(例えば、このピンの位置から5km以内)こともできる。
このようなジャンルの選択を行った後、投稿者は図5の画面の導入部のボックス36に、必要な導入部の入力を行う。一例として、飲食店の例では、「(γ)私は、東京都中央区で一番美味しい天ぷら屋さんの裏メニューを知っています。それは...」のような入力を第1の利用者である情報提供者は携帯端末機器12、14を介して行うことができる。このテキスト入力は、他のSNSと同様に文中に#タグを用いて、そのキーワードでの情報の寄せ集めをすることもでき、自分の五感で知り得た情報には或る記号例えばγ(ガンマ)を用いたり、他人からの伝聞である場合には或る記号例えばδ(デルタ)を用いて、情報の信憑度に関する記号をテキスト文に入れ込むこともできる。投稿者は、当該ボックス36の入力部には、答えとなる言葉を入力しないようにする。これは答えとなる情報の開示に対価が支払われるためであり、答えとなる言葉が表示されない状態で情報導入部を第2の利用者に一覧形式で提示することが可能となる。
続いて、第1の利用者である情報投稿者は、情報内容部のボックス部37に答えとなる情報を入力する。例えば、前述の飲食店の例では、「(γ)私は、東京都中央区で一番美味しい天ぷら屋さんの裏メニューを知っています。それは...」の導入部に対して、「銀座4丁目の○○屋さんのタコ焼きです。」というような答えを記載する。情報導入部の問いに対する答えが情報内容部に記載されることで、一対の価値のある情報の組み合わせが形成され、それらは管理サーバー16の記憶部にデータベースのデータとして蓄積されることになる。内容部の答えとしては、テキストでの答えであっても良く、お店のWEBSITEなどのハイパーリンクでの回答や、ピンを立てた形式で場所を示す地図を示すようなものであっても良い。飲食店の場合は、お店の外観や看板を写真などの画像で示すこともでき、裏メニューの写真でも良く、店舗検索サイトへのリンクを示すものであっても良い。
ボックス36の入力部に入力されるメッセージは、学習機能を備えた人工知能などによって文脈が分析され、特に目的語について重点的に解析を行うように設定されている。すなわち、先の入力例では、「天ぷら屋さんの裏メニュー」の部分が目的語であり、このような目的を抽出しながら並行して検索をかけることで、その投稿者しか知り得ない情報か否かを判別することができる。どこかのサイトに、その裏メニューであるタコ焼きは旨いというようなブログが存在していた場合には、同じ情報がウエブ上に存在している旨の表示をすることもできる。また、ボックス36の入力部に入力されるメッセージの他の活用法として、同じ目的語の解析から、興味の対象としてのデータを抽出することができ、大人数の投稿者の情報を分析することで、興味の対象に関するいわゆるビックデータを得ることができる。このビックデータは、時間、曜日、天候、購入者層などの分析を促すことになり、市場や動向を予測する指標を与えるものとなる。
また、本実施形態の情報分配システムでは、個人情報を分配対象の情報とした場合には、前述のようなデビルマークのアイコンによるペナルティーが与えられる。会員になる際に同意を必要とする規約には、個人情報を情報分配の対象としないことが盛り込まれており、ある特定の個人の情報、例えば、ある芸能人や個人の住所、携帯電話番号、銀行口座番号などは投稿できる情報とはならない。これに反して投稿がなされた場合には、予め設けられたスクリーニングプログラムが作動したり、管理サーバー16からの自動巡回ロボットによる検出、或いはシステム管理者の手動による個人情報拡散防止策などによって、個人情報の分配は防止される。
このような情報内容部には、さらに2つの追加情報を付加することができる。1つ目の追加情報は、情報の分配に関する制限で、期限の制限、人数の制限、距離の制限のうちのいくつかを選択することができる。例えば、今週だけ、10人に、距離は100キロ以内というような情報分配のルールを設定できる。期限の制限は、投稿が完了してからの経過時間に制限時間を設けるものであり、細かくは後10分だけとか、残り1時間などの時間をセットしたり、数か月や年単位での設定も可能である。人数は、情報が開示された人数をカウントするものであり、設定された上限に達すればそれ以上は一覧表に情報導入部が表示されなくなる。人数に加えて会員情報としてのデータが存在すれば年齢層、性別、宗教、人種、趣向(例えば、ワイン愛好家、ゴルファー、ギャンブル)などを加えることも可能である。距離は、例えば情報導入部の投稿内容に、何等かの位置情報が含まれている場合に、そこから100m以内とか200KM以内とかの距離を限定するものである。この距離限定と同時にあるいは別個に地域限定とすることもでき、例えば、関東地方限定情報や下町限定情報などであっても良い。例えば、電車で席を譲る場合の投稿には、時間、人数、距離を残り10分のような短い時間で1名だけ距離GPSで30メートル以内、或いは近距離通信ができる範囲のような設定をして制限を付加する。
2つ目の追加情報は、投稿内容についての連携情報とされる。図10は連携情報を付加する場合の操作画面である。上段の区画には、媒体による連携情報の表示部41を示しており、中段の区画には、支持者の支持による連携情報の表示部42を示しており、下段にはGPSレコードを付加する場合の表示部43を示している。連携情報は、投稿内容の信憑度を増すための証拠のように機能する資料やファイルであり、媒体による連携情報の場合には、写真などの画像ファイルであったり、誰かの語りを記録した音声ファイルであったり、状況を撮影した動画であったりする。媒体による連携情報の表示部41に選択できる画像ファイル等が並べられて表示され、投稿者は指で選択してファイルを管理サーバー16に対してアップロードすることができる。
また、支持者の支持による連携情報は、会員である他人に自分の情報が嘘ではないことを支持してもらう仕組みになっており、会員である他人は例えば友人として登録している者などが連携情報の表示部42に候補として何人か挙げられ、投稿者が支持人の支持による連携情報を選び、そして挙げられている者を支持人の候補として選択した場合には、選択された支持者の携帯端末では、メール若しくはプッシュなどの方式で図10のような支持の問合せ画面が開かれることになる。この支持の問合せ画面では、投稿者のID表示と共に投稿された内容が提示され、投稿内容を支持しますかの問いに、“はい”か“いいえ”で答えるように構成されている。支持者として投稿内容を支持した場合には、評価される場合に連帯して評価されることになる。すなわち、情報を購入した者が満足していれば、評価として良い評価が第1の利用者である情報投稿者に与えられるようになり、その情報に連携情報として支持者がいれば支持者にも良い評価が加わる。逆に、情報を購入した者に不満があれば、情報投稿者とその支持者にも良くない評価が加わることになり、極めて悪い評価の者は、支持者としても淘汰されるように機能する。
GPSレコードを付加する場合の表示部43は、実際にその位置に携帯端末が位置した場合に記録を取るように構成されており、投稿者が実際に行ったことによる情報発信であることを裏付けるように機能する。図11は、会員登録したものが、投稿する以前にその場所に居たことを記録するための地図を伴う画面である。例えば、釣り情報で、穴場となる渓流の或る岩場についてコメントするような場合は、実際にその場所に行って知り得た情報なのか否かは重要な情報であり、GPSでの位置情報の記録を取ることで、その問題となる場所へのアクセスが証明できることになる。GPSの記録は、保存するボタン44を押しことでそのデータが携帯端末のメモリー内に保持されるが、図9の画面でGPS の履歴を選択し、特定の履歴を選んだ場合には、選ばれた記録は管理サーバー16のデータベースに投稿内容と共に記録されることになる。投稿するときに、その場所に居ればGPSの記録操作を投稿しながら行うことができるが、通常は、投稿することを見据えて、GPSの記録を取って後日の投稿の下準備とする。
以上のような追加情報も含めて、最終的に投稿する場合には、図6に示すような確認画面が表示される。確認画面では、ジャンルや情報導入部と情報内容部のメッセージを確認することができ、設定した期限、人数、距離についての確認や連携情報の表示から連携情報も確認できる。これらの投稿内容を確認して問題がなければ、確認ボタン51を押して投稿をする。修正部分があれば、修正ボタン52を押して修正作業を行う。修正作業を完了させた場合には、再び確認画面に戻り、確認ボタン51が押されるか、一時的な保存のための保存ボタン53が押されるまで続ける。
このような情報導入部と情報内容部の組み合わせは、開示条件情報とも組み合わされる。本実施形態の情報分配システムでは、開示条件情報とは、情報導入部を知る者に条件提示を行い、その条件を満たすことに同意した場合に、情報内容部の内容を開示させるための情報である。開示条件情報としては、種々の形態を利用でき、例えば課金、ポイント交換、広告配信の同意などが挙げられる。例えば、投稿された或る情報を開示されるのに、5ポイントや10ポイントなどの点数とし、情報内容の開示にはその点数が口座から差し引きされるように運用することができる。ポイントは実際に流通する通貨を反映するものに限定されるものではないが、通貨自体や仮想通貨などを用いることもできる。
この開示条件としては、開示の際にはポイントが対価として第2の利用者の口座から差し引かれ、その差し引かれたポイントが第1の利用者の口座に加算される。ポイントが投稿当り何ポイントとすることは、図12に示すように、ポイント自動ボタン45を押すことで自動的に相場のポイントを設定することもでき、また投稿者である第1の利用者がポイント設定・変更ボタン46を押して設定することもできる。ポイント自動ボタン45を押し下げることで設定される自動のポイント設定は、投稿のカテゴリーの相場のポイントを設定する方式とされ、例えば、飲食店についての情報であれば、10ポイントというように相場や運用に基づく平均値で設定される。このポイントについては、システムの管理者が予め設定することもでき、また、変更することもできる。投稿者である第1の利用者がポイント設定・変更ボタン46を用いて設定する場合には、極端に相場から離れたポイントが設定された場合に、当該システムの管理者は手動で変更することができるシステムとされる。これは或るカテゴリーで相場が10ポイントである場合に、第1の利用者が例えば15000ポイントのような極端に高いポイントを設定した場合に、第2の利用者が誤って操作して開示条件に合意するような問題を避けるためであり、相場のポイントを常に表示して注意を喚起するように設定することもできる。図12の携帯端末の画面の下段には、今回の投稿についてのポイントが数値で窓部47に表示される。
図13は、管理サーバー16のデータベース記憶部に格納されるデータを表形式で示した図である。データベースの項目としては、フラグ、フィクション・ノンフィクション(F/N)、ステータス、投稿日時、第1の利用者ID、投稿ジャンル、投稿数、Eレベル、分配制限、情報導入部、情報内容部、ポイント、支持者、GPS、画像・動画・音声などの項目が並ぶ、さらに公開日時、開示日時、第2の利用者IDなどのデータもテーブルに記載されるが、ここでは省略している。このデータベースの内容については、管理サーバー16のオペレーターが参照することができ、修正や追加などの作業を行うことができる。フラグは、管理サーバー16のオペレーターが注意喚起のために付与することができる印であり、フィクション・ノンフィクション(F/N)の項目は事実のもの(本当の話)若しくは虚構のもの(フィクション)を入力したものである。ステータスは、投稿の状態を示す格納データであり、投稿済みや公開済み、期限切れなどの投稿に関するステータスが示される。投稿ジャンルは、図6、図7で示したように、投稿に関するジャンルであり、例えば、飲食店の場合には、飲食店>東京都>中央区などのように大きなジャンルから階層が明示されるように記載される。投稿数はその第1の利用者IDの人の総投稿数であり、Eレベルはその第1の利用者IDの信憑性の経験値である。分配制限は、期限、人数、距離(地域)で情報の分配が制限される場合のデータ項目とされる。情報導入部と情報内容部は、上述のように、第1の利用者が携帯端末機器を介して入力するメッセージ部であり、具体的には問いかけ部分として或いは第2の利用者の興味を惹くように記載される情報導入部と、その情報導入部に対応する情報を内容とする情報内容部とからなる。ポイントは、開示条件情報として付与されているデータであり、その対価の支払いと交換して第2の利用者は情報内容部の開示を受ける。支持者、GPS、画像・動画・音声の項目は、それぞれ連携情報のデータである。
管理サーバー16には、このようなデータベースが存在するように構成することができるが、必ずしも1つのデータベースでなくとも良く、複数のリレーショナルデータベースからなる構成でも良く、特に会員登録やポンント管理、口座管理などはそれぞれ専用のデータベースを互いに関連付けすれば構成できることは言うまでもない。また、投稿内容に違法な点やモラルなどの問題がある場合には、管理者の介入もできる必要があり、管理者は必要なデータの修正が可能とされる。
次に、情報の開示を受ける側の第2の利用者側の動作について説明する。図14は第2の利用者の携帯端末機器16の画面である。情報を検索する検索窓60が設けられ、キーワードなどでの検索が可能である。また、ジャンル、履歴、お気に入りの各ボタン61、62、63を操作して一覧表示される情報を絞り込むこともできる。このような検索部分の下部の一覧表表示部64には、リスト形式で複数の投稿者が投稿した情報導入部とその投稿者についてのプロフィールが表示される。また、リスト表示される項目の中には、分配制限についての情報や、連携情報の有無などについても表示される。
第2の利用者が興味を持った情報に対しては、その一覧表示の中で該当する情報の領域をタップしたり、投稿番号があればそれを入力することで、1つの情報導入部の情報を表示部65に表示させることができる(図15)。また、表示部65の下部側には、ポイントの表示が行なわれ、例えば“ポイント表示 10PT”のような表示がなされる。これにより、第2の利用者は10ポイントの支払いによって、情報が開示されることが分かり、進める場合には、“この情報を見る”のボタン66を押す。この情報を見る必要がないと判断した場合には、(一覧表に)戻る、1つ前、1つ後の各ボタン67、68、69を操作して他の情報導入部を見ることができる。
“この情報を見る”のボタン66を押して、進めた場合には、一旦確認画面が表示され、確認後に、内容開示の画面(図16)に移行する。図16に示す内容開示の画面では、表示部70に開示される情報内容部のメッセージが表示される。一例としては、“それは銀座4丁目の○○屋さんのタコ焼きです。”というような内容が表示される。この時、対価として支払われたポイント数も表示部71に表示される。
本実施形態の情報分配システムでは、今までは入手できなかったような特殊な情報に個別の対価を与え、それを流通させるという特殊な効果をもたらすことになる。本実施形態の情報分配システムは、その応用範囲が広く、人間が扱うことのできる情報の多くを網羅することができ、そのような特殊な情報が欲しい人にだけ合理的な対価で情報を提供できるという利点がある。以下、そのような例をいくつか説明する。
例えば、鉄道を利用していて混みあっており、一部の人が立っていて、空いている座席がない場合には、何駅か先で降車予定の人がある駅で降車する予定という情報を投稿し、それをポイント交換という形で他人に開示することができる。図17、18は、このような席を譲る場合の使用例を説明する図である。図18は本実施形態の情報分配システムのジャンルを画面で表示したものであり、交通のジャンルの、鉄道とその下層のジャンルで、「席譲り」なるジャンルを選択する。図19は、この場合の情報導入部と情報内容部の記載例を示しており、情報導入部のボックス72には、「新宿発16:00の小田原行の前から3両目に乗っています。新百合ヶ丘駅で降ります。」のようなメッセージが入力され、情報内容部のボックス73には「私は黄色のかばんを持っていて、○○というマークのTシャツを着ています。」というような見つけることが可能な内容を記載する。これによって第2の利用者は見つけることが可能となり、対価を払って情報を入手すれば席を譲ってもらえることになる。特にGPSを利用して携帯端末機器同士が近接したときに、バイブレーションなどを起こすように設定することもできる。さらに、距離の限定で、いわゆるBluetooth(登録商標)などの近距離のスペクトラム拡散通信に限り交信すると設定すれば、その電波が届く範囲内での通信で、携帯電話機同士をシェイクハンドさせた後に、席を譲るような情報のやり取りをする運用とすれば、第2の利用者は近くにいる人に限り見つけることができる。
同じ交通の中でも、事故渋滞に巻き込まれている場合には、その事故を目撃している渋滞の先頭の利用者から、他の利用者への事故の情報の詳細を投稿するというような使用勝手もある。一例として、情報の投稿者は、図18のジャンル選択で、交通>道路がジャンルとして選択され、さらに事故や渋滞などの選択をして、詳しい情報のジャンルを選ぶ。図20に示す例では、この場合の情報導入部と情報内容部の記載例を示しており、情報導入部のボックス74には、「4号線下りの事故情報です。」というような導入部のメッセージが記載され、これについての詳細情報として、情報内容部のボックス75には「○○料金所の手前でワゴン車とトラックの衝突事故で、1車線規制中。」のような内容を分配できる。
本実施形態の情報分配システムでは、さらに他の例として、事実に関する情報だけではなく、信憑性が問題とならないフィクションに関する内容も分配できる。一例として、問いと答えからなるなぞなぞの例を挙げると、図17に示すように、画面上端部には、なぞなぞのジャンルが示され、情報導入部のボックス76には、「歯を治すのが得意な動物は?」のような問いをとし、答えとしてボックス77に「鹿。歯科(しか)だから。」のような入力が可能である。本実施形態の情報分配システムでは、対価を支払ってまで知りたいと思う人にその情報を提供することを目的としているが、第1の利用者が投稿できる内容は、第1の利用者が五感で知り得た情報に限定されず、事実でなくとも良く、なぞなぞ、クイズ、作り話やジョーク、笑い話のネタなどのものであっても良い。
本実施形態の情報分配システムでは、以上のような鉄道での席譲りや、高速道路での事故情報、作り話やなぞなぞも対価を払って知得したいと思う第2の利用者はいるものと前提があり、対価の額が十分に低い金額のような値であったり、例えば20問でいくらなどの設定も可能である。
本実施形態の情報分配システムでは、投稿される情報の内容として写真、絵画、イラスト、言葉、小説などの著作権で保護される著作物に関しても、投稿の対象とすることができ、著作権取引の対象とすることができる。例えば、写真やイラストの画像ファイルを電子透かし入りで投稿し、第2の利用者が購入画面で費用の支払いに合意した時に、著作権の譲渡と著作人格権の放棄の書面が電子的に発行され、それらに基づいて第2の利用者が著作物を専有するように構成される。費用の支払いに合意した時には、同時に、画像ファイルの電子透かしも除去される。著作物の原本や原稿があるときは、それらも購入した第2の利用者に送付される。人物の写真などの場合の肖像権については、個人情報の場合と同様に、利用規約に反して投稿がなされた場合には、予め設けられたスクリーニングプログラムが作動したり、管理サーバー16からの自動巡回ロボットによる検出、或いはシステム管理者の手動による個人情報拡散防止策などによって、肖像権を侵害する情報の分配は防止される。
本実施形態の情報分配システムでは、第2の利用者が情報を入手したとき、入手した投稿情報についての評価を入力できる。このような情報を受け取った者による評価によって前述のEレベルの点数を計算することができ、ある第1の利用者が信憑性の高い情報を投稿し続けることで、その人には高い評価が管理サーバー16で与えられることになる。また、前述のように支持者を使用した連携情報があるときは、その支持者の評価も加えることができる。また、前述のように、本実施形態の情報分配システムでは、このようなデビルマークのアイコンとエンジェルマークのアイコンによる評価付けによって、回数を重ねることでその経過時間と共に信用度を上げることができる。
上述の実施形態においては、第2の利用者は一覧表で投稿された情報を閲覧できるように構成されるが、第2の利用者が予め取得したいと思う情報のジャンルや距離、人数、時間(期間)などの絞り込み情報を入力しておき、管理サーバー16がその絞り込み情報に適合する投稿を得た場合には、絞り込み情報を入力していた第2の利用者に連絡するように構成することもでき、プッシュなどの技術によりリアルタイムで連絡するような構成にもできる。例えば、釣りが趣味の第1の利用者であれば、第2の利用者の「○○川」の釣り情報、期間は春から夏というような絞り込み情報を入力しておき、後日どこかの第1の利用者がその「○○川」で期間は春から夏の投稿をすれば、管理サーバー16が絞り込む情報を入力していた第1の利用者にリアルタイムで投稿が生じた旨の通知を送ることができる。第2の利用者は、その通知により導かれるURLで該第1の利用者が投稿した情報にアクセスでき、情報開示条件が合えば、その投稿された情報を入手することができる。投稿が生じた旨の通知には、情報導入部の一部若しくは全部を載せるようにすることもできる。
上述のように、本実施形態の情報分配システムでは、利用者が有する情報を情報導入部と情報内容部に分けた構成として管理サーバーが保存し、情報導入部の情報を閲覧し、該開示条件情報に含まれる開示条件を受け入れるとの指示を前記第2の利用者がその情報端末を用いて行ったときは、対応する情報内容部を見ることができる。従って、従前のシステムでは価格が表示されないような情報のそれぞれについて所要の対価が支払われることになり、情報を提供する者にとっても情報を利用する者にとっても利便性の高い情報分配システムとなる。
10 通信網
12、14 携帯端末機器
16 管理サーバー
18 PC
20 タブレット
12、14 携帯端末機器
16 管理サーバー
18 PC
20 タブレット
Claims (12)
- 利用者から提供される利用者提供情報は情報導入部と情報内容部の2つの情報部分からなり、複数の利用者がそれぞれ操作する複数の情報端末と、これら情報端末との間で前記利用者提供情報を送受信可能なサーバーとを有する情報分配システムにおいて、
情報を提供する第1の利用者が前記情報導入部と前記情報内容部からなる利用者提供情報を該第1の利用者の情報端末を用いて入力すると、前記サーバーは前記利用者提供情報を前記情報導入部と前記情報内容部を関連付けて保存し、情報を提供した前記第1の利用者以外の第2の利用者がその情報端末を用いて前記利用者提供情報にアクセスする際には、前記利用者提供情報の中の前記情報導入部だけが関連付けされた前記情報内容部を開示するのに必要な開示条件情報と共に表示され、該開示条件情報に含まれる開示条件を受け入れるとの指示を前記第2の利用者がその情報端末を用いて行ったときは、前記情報内容部の内容が前記第2の利用者の前記情報端末に表示されるように前記サーバーから前記利用者提供情報が送信されることを特徴とする情報分配システム。 - 請求項1記載の情報分配システムにおいて、複数の利用者は当該情報分配システムの使用開始に際して、ポイントを管理するための口座を設定することを伴った会員登録を行い、前記開示条件情報の開示条件情報は、所要のポイントを情報開示先である前記第2の利用者の口座から情報提供元である前記第1の利用者の口座に移行させることであることを特徴とする情報分配システム。
- 請求項1記載の情報分配システムにおいて、前記第2の利用者に対して前記情報内容部の内容が前記情報端末を介して表示された際には、前記第2の利用者は、前記情報端末を介して情報提供元である前記第1の利用者についての評価情報を付与し、該評価情報は前記サーバーに記録されることを特徴とする情報分配システム。
- 請求項1記載の情報分配システムにおいて、前記利用者提供情報には、前記第1の利用者が他人に対して情報開示できる情報開示期間を付与することを特徴とする情報分配システム。
- 請求項1記載の情報分配システムにおいて、前記利用者提供情報には、前記第1の利用者が他人に対して情報開示できる情報開示人数を設定可能とすることを特徴とする情報分配システム。
- 請求項1記載の情報分配システムにおいて、前記利用者提供情報には、前記第1の利用者が他人に対して情報開示できる情報開示距離を設定可能とすることを特徴とする情報分配システム。
- 請求項1記載の情報分配システムにおいて、前記利用者提供情報は、事実に関する事実情報と、虚構に関する虚構情報とに大別され、情報提供元である前記第1の利用者は、情報の提供に際して、前記利用者提供情報を情報導入部と情報内容部の2つの情報部分に分けると共に、前記利用者提供情報に事実情報か虚構情報かの区別も付与することを特徴とする情報分配システム。
- 請求項7記載の情報分配システムにおいて、前記利用者提供情報が前記事実情報の場合には、前記第1の利用者についての評価情報も表示されることを特徴とする情報分配システム。
- 請求項7記載の情報分配システムにおいて、前記利用者提供情報が前記事実情報の場合には、該事実情報についての信憑性に寄与する間接情報を前記利用者提供情報に追加可能とすることを特徴とする情報分配システム。
- 請求項9記載の情報分配システムにおいて、前記間接情報は、地球上の位置を示すGPS情報、音情報、静止画若しくは動画の情報、若しくは他の内容の一部を共通とする事実情報、或いはこれらの組み合わせを含むことを特徴とする情報分配システム。
- 請求項7記載の情報分配システムにおいて、前記利用者提供情報が前記虚構情報の場合には、前記第1の利用者についての評価情報は表示されないことを特徴とする情報分配システム。
- 請求項1記載の情報分配システムにおいて、前記第2の利用者の情報端末では、当該第2の利用者の検索若しくは閲覧の履歴、及び予め保存された趣向に関する項目から順序付けした前記利用者提供情報の一覧を表示して、前記利用者提供情報を選択可能とすることを特徴とする情報分配システム。
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