JP2019127984A - クラッチ装置、および洗濯機 - Google Patents

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久剛 有賀
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Abstract

【課題】クラッチ部材を駆動するアクチュエータの小型化に適したクラッチ装置、および洗濯機を提供すること。【解決手段】クラッチ装置に用いられたアクチュエータ7は、クラッチ部材を駆動する作用点を備えた出力アーム76を有しており、出力アーム76は、支点76bを中心に揺動可能である。出力アーム76では、一方端側から他方端側に向けて支点76b、クランク部材73の偏心ピン732が嵌った長穴760(力点76a)、および作用点76cが順に配置されている。従って、支点76bをアクチュエータ本体(外装ケース70)から突出した位置に設ける必要がない。従って、アクチュエータ7の小型化を図ることができる、また、アクチュエータ7を小型化しても、支点76bと力点76aとの距離を十分に確保できるので、出力アーム76の先端(作用点76c)へのトルク伝達効率の低下を抑制することができる。【選択図】図8

Description

本発明は、クラッチ用モータを備えたアクチュエータによって機構的な接続の継断を行うクラッチ装置、および洗濯機に関するものである。
洗濯機用モータの回転駆動力を洗濯槽に伝達する駆動力伝達経路の途中にクラッチ装置(洗濯機用クラッチ装置)を備えた洗濯機が提案されている。かかるクラッチ装置は、クラッチ用モータおよび減速歯車機構を備えたアクチュエータによって出力部材を駆動し、出力部材によってクラッチ部材を変位させることにより、機構的な接続の継断を行う。その際、減速歯車機構の最終段の歯車を、偏心ピンを備えたクランク部材と連結させ、クランク部材の偏心ピンによってクラッチ部材を駆動する態様が提案されている(特許文献1参照)。
また、支点を中心に揺動可能な出力アーム(リンク部材)を出力部材として設けるとともに、出力アームの支点に対して、クラッチ部材に駆動力を印加する作用点とは反対側にクランク部材の偏心ピンが嵌る溝を力点として設けた態様が提案されている(特許文献2参照)。かかる態様によれば、クランク部材を小型化しても、出力アームを広い角度範囲にわたって揺動させることができるので、クラッチ部材を適正に駆動することができる等の利点がある。
特開2014−68854号公報 特開2016−13348号公報
しかしながら、特許文献2に記載の態様では、出力アームの一方端側から他方端側に向けて力点、支点および作用点が順に配置された構成になっているため、支点をアクッチュエータ本体から突出した位置に設ける必要がある。従って、アクチュエータの全長が長くなるという問題があり、アクチュエータの小型化が困難であるという問題点がある。また、特許文献2に記載の態様では、アクチュエータを小型化すると、支点と力点との距離が短くなるため、出力アームの先端(作用点)へのトルク伝達効率が低下するという問題点がある。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、クラッチ部材を駆動するアクチュエータの小型化に適したクラッチ装置、および洗濯機を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係るクラッチ装置は、アクチュエータと、前記アクチュエータによって駆動され、機構的な接続の継断を行うクラッチ部材と、を有し、前記アクチュエータは、前記クラッチ部材を駆動する作用点を備えた出力アームと、前記出力アームの前記作用点から離間する位置で前記出力アームを揺動可能に支持する支点と、クラッチ用モータと、前記出力アームの前記作用点と前記支点との間に設けられた力点に対して前記クラッチ用モータの駆動力を伝達して前記出力アームを揺動させる減速歯車機構と、を有することを特徴とする。
本発明では、アクチュエータの出力部材である出力アームでは、一方端側から他方端側に向けて支点、力点および作用点が順に配置された構成になっているため、支点をアクチュエータ本体から突出した位置に設ける必要がない。従って、アクチュエータの小型化を図ることができる。また、アクチュエータを小型化しても、支点と力点との距離を十分に確保できるので、出力アームの先端(作用点)へのトルク伝達効率の低下を抑制することができる。それ故、本発明によれば、アクチュエータの小型化を図ることができる。
本発明において、前記減速歯車機構が一方面側に設けられ、前記出力アームが他方面側に設けられた支持板と、前記支持板を前記一方面の側から覆い、前記支持板との間に前記減速歯車機構が配置された第1空間を区画する第1ケース部材と、前記支持板を前記他方面の側から覆い、前記支持板との間に前記出力アームの前記支点および前記力点が配置された第2空間を区画した状態で前記第1ケース部材と外装ケースを構成する第2ケース部材と、を有する態様を採用するができる。かかる構成の場合には特に、支点をアクチュエータ本体(外装ケース)から突出した位置に設けることが困難できないため、本発明を適用した効果が顕著である。
本発明において、前記支持板には、前記出力アームに形成された軸穴に嵌って前記支点を構成する軸部が一体に形成されている態様を採用することができる。本発明では、支点をアクチュエータ本体(外装ケース)から突出した位置に設ける必要がないので、外装ケースの内側に設けた支持板に支点を構成する軸部を設けることができる。
本発明において、前記第2空間には、前記出力アームの揺動に連動して動作するスイッチが設けられている態様を採用することができる。
本発明を適用したクラッチ装置を備えた洗濯機は、例えば、洗濯機用モータと、洗濯槽と、前記洗濯槽内に配置されたパルセータと、前記洗濯機用モータの回転駆動力を前記洗濯槽および前記パルセータに伝達する駆動力伝達機構と、を有し、前記駆動力伝達機構は、前記洗濯機用モータから前記洗濯槽に至る駆動力伝達経路の途中に、前記クラッチ装置を備えている。
本発明では、アクチュエータの出力部材である出力アームでは、一方端側から他方端側に向けて支点、力点および作用点が順に配置された構成になっているため、支点をアクチュエータ本体から突出した位置に設ける必要がない。従って、アクチュエータの小型化を図ることができる、また、アクチュエータを小型化しても、支点と力点との距離を十分に確保できるので、出力アームの先端(作用点)へのトルク伝達効率の低下を抑制することができる。それ故、本発明によれば、アクチュエータの小型化を図ることができる。
本発明を適用した洗濯機の概略構成を示す縦断面図である。 図1に示す駆動力伝達機構等の主要部の分解斜視図である。 本発明を適用したクラッチ装置を斜め上方からみた斜視図である。 本発明を適用したクラッチ装置を斜め下方からみた斜視図である。 図2等に示すクラッチ装置に用いたアクチュエータを斜め上方からみた斜視図である。 図5に示すアクチュエータを斜め下方からみた斜視図である。 図5に示すアクチュエータの断面図である。 図5に示すアクチュエータを分解した様子を斜め上方からみた分解斜視図である。 図5に示すアクチュエータを分解した様子を斜め下方からみた分解斜視図である。 図5に示すアクチュエータに用いた減速歯車機構の斜視図である。 図5に示すアクチュエータに用いた支持板の他方面側の構成を示す分解斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に参照する図2、図3および図4では、アクチュエータ7を直方体として模式的に示し、アクチュエータ7の実際の外観は、図5および図6に示してある。
(全体構成)
図1は、本発明を適用した洗濯機1の概略構成を示す縦断面図である。図1に示すように、洗濯機1は本体フレーム2を有している。本体フレーム2は上面に衣類などの洗濯物を出し入れするための開口部2aを備えている。本体フレーム2は角筒型であり、その下面は開口している。本体フレーム2の内部には、有底筒状の洗濯槽3がその開口部3aを上方に向けて収納されている。洗濯槽3は、不図示の緩衝部材を介して本体フレーム2に吊り下げられており、その軸線L周りに回転可能な状態とされている。洗濯槽3の内側の底部分にはパルセータ4が配置されている。
洗濯槽3の下方には、洗濯機用モータ5が配置されている。洗濯機用モータ5の回転駆動力は駆動力伝達機構6を介して洗濯槽3およびパルセータ4に伝達される。駆動力伝達機構6は、洗濯機用モータ5から洗濯槽3に至る駆動力伝達経路の途中に、洗濯機用モータ5の回転駆動力の洗濯槽3への伝達を継断するクラッチ装置10を備えている。また、洗濯槽3の下方には洗濯槽3の回転を検出するためのセンサ(図示せず)が配置されている。クラッチ装置10は、支持プレート9を介して本体フレーム2に支持されている。なお、支持プレート9は、カップ状であるが、図1、および後述する図2では、底板部のみを図示してある。
本体フレーム2の開口部2aを介して衣類が洗濯槽3内に投入された状態で洗濯機1が動作すると、不図示の給水管を介して洗濯槽3内に洗濯水が供給される。その後に、洗濯機用モータ5が駆動され、これによりパルセータ4が回転して洗濯槽3内の衣類の洗濯が行われる。洗濯動作中は、クラッチ装置10は、洗濯機用モータ5の回転駆動力の洗濯槽3への伝達を切断する切断状態になっている。従って、洗濯槽3は停止している。
洗濯動作が終了して洗濯水が洗濯槽3から排出されると、衣類を脱水する脱水動作が行われる。脱水動作では、クラッチ装置10は洗濯機用モータ5の回転駆動力を洗濯槽3へ伝達する接続状態とされ、この状態で洗濯機用モータ5が駆動される。この結果、パルセータ4および洗濯槽3が一体に回転するので、洗濯槽3内の衣類も洗濯槽3およびパルセータ4と共に回転する。従って、遠心力により衣類が脱水される。
(駆動力伝達機構)
図2は、図1に示す駆動力伝達機構6等の主要部の分解斜視図である。図1および図2に示すように、駆動力伝達機構6は、洗濯機用モータ5の出力軸11の回転駆動力が無端ベルト12を介して伝達される第1回転体13と、第1回転体13に同軸に取り付けられた回転軸17と、洗濯槽3の下端部分に同軸に連結されている連結部材15と、連結部材15に連結された第2回転体20とを備えている。第1回転体13は円盤形状をしており、洗濯槽3の下方において洗濯槽3と同軸に配置されている。第1回転体13の円形外周面は無端ベルト12が取り付けられる取り付け面13aとなっている。
図2に示すように、第1回転体13は上端面に歯部13bを備えている。歯部13bは等角度間隔で径方向に延びる複数の突条から形成されている。回転軸17は、下端部分が
第1回転体13に連結され、上端部分が洗濯槽3の底部を貫通してパルセータ4に連結されている。従って、洗濯機用モータ5の回転駆動力は、無端ベルト12、第1回転体13、回転軸17を介してパルセータ4に伝達される。すなわち、洗濯機用モータ5とパルセータ4の間には、無端ベルト12、第1回転体13および回転軸17を備える駆動力伝達経路が形成されている。
回転軸17は、筒状部材16の内側に配置される。筒状部材16と回転軸17とは連結されておらず、筒状部材16は回転軸17に対して相対回転可能な状態にある。筒状部材16の外周側は連結部材15に連結されており、筒状部材16と連結部材15は一体に回転する。連結部材15は、軸線L方向の上から下に向かって、洗濯槽3に連結される大径フランジ部18と、大径フランジ部18よりも小径の小径筒部19とを備えている。小径筒部19の内側に筒状部材16が挿入されており、筒状部材16は、連結部材15と共回りするように小径筒部19に連結されている。小径筒部19の下側部分の外周側には、第2回転体20が同軸に連結されている。
第2回転体20の内周面には複数の縦溝26aが形成されている一方、小径筒部19の外周面には、縦溝26aとセレーション26を構成する複数の突条26bが形成されている。従って、第2回転体20は、セレーション26によって、連結部材15に対して軸線L方向に相対移動可能な状態、かつ、連結部材15と一体に回転可能な状態で連結される。
支持プレート9は、クラッチ装置10を洗濯槽3の下方の所定の位置に支持するための部材であり、洗濯槽3とともに不図示の緩衝部材を介して本体フレーム2から吊り下げられている。支持プレート9には、クラッチ装置10の上側部分を被う上ケース32が下側から取り付けられ、クラッチ装置10は上ケース32が支持プレート9に固定されることにより支持プレート9に支持される。
支持プレート9は、中心部分が連結部材15の小径筒部19を軸線L方向に貫通させる貫通穴9aとなっている環状突出部9bを備えている。環状突出部9bは、ケース30に設けられた開口部30aを貫通して下方に突出しており、その下端部分は第2回転体20の内側に挿入される。また、環状突出部9bの下端面と第2回転体20との間には圧縮コイルバネからなる付勢部材8が挿入され、この付勢部材8は、第2回転体20を下方(第1回転体13に向かう方向)に付勢する。さらに、支持プレート9において環状突出部9bの上面側は環状の凹部9cとなっており、凹部9c内には、連結部材15を介して洗濯槽3を回転可能に下方から支持する環状のベアリング(図示せず)が配置される。
(クラッチ装置10の構成)
図3は、本発明を適用したクラッチ装置10を斜め上方からみた斜視図であり、図3(a)、(b)は、クラッチ装置10全体の斜視図、および分解斜視図である。図4は、本発明を適用したクラッチ装置10を斜め下方からみた斜視図であり、図4(a)、(b)は、クラッチ装置10全体の斜視図、および分解斜視図である。
図3および図4に示すように、クラッチ装置10は、第1回転体13に係合可能な第2回転体20と、第2回転体20を変位させるためのクラッチ部材40と、第2回転体20と第1回転体13とを機構的に接続させる接続位置、および第2回転体20と第1回転体13との機構的な接続を解除する切断位置の間でクラッチ部材40を往復移動させるアクチュエータ7とを有している。また、クラッチ装置10は、図1および図2に示す付勢部材8を備えており、付勢部材8は、第2回転体20を介してクラッチ部材40を下方に付勢する。クラッチ部材40は、円環部41と、円環部41の周方向の1個所から径方向外側に突出した係合板部42とを有しており、アクチュエータ7は、円環部41の中心を通
る軸線L周りにクラッチ部材40を往復揺動させる。
クラッチ装置10は、クラッチ部材40等を収容したケース30を有しており、ケース30は、クラッチ部材40等を下方から覆う下ケース31と、クラッチ部材40等を上方から覆う上ケース32とを有している。
下ケース31は、円筒状の第1ケース部311と、第1ケース部311から径方向外側に突出した角筒状の第2カバー部312とを有している。上ケース32は、下ケース31の第1ケース部311と重なる円環状の第1カバー部321と、第1カバー部321から径方向外側に突出して、下ケース31の第2カバー部312に重なる角筒状の第2カバー部322とを有している。下ケース31と上ケース32とは、上ケース32の側面に形成された係合突起323に下ケース31から上方に突出するフック313が係合し、連結されている。この状態で、第1ケース部311と第1カバー部321との間に第2回転体20およびクラッチ部材40の円環部41が軸線L周りに回転可能に配置される。
本形態において、下ケース31の第1ケース部311は、円環状の底板部314と、底板部314の外周縁から上方に突出した円筒状の第1胴部315と、第1胴部315に上側で繋がる円筒状の第2胴部317とを有している。第2胴部317は、第1胴部315より大径である。このため、第1ケース部311の内周面には、第1胴部315と第2胴部317との間で上方に向いた環状の段部316が形成されている。
(第2回転体20の構成)
第2回転体20は、円筒状の第1胴部21と、第1胴部21の上端部で拡径する円環状のフランジ部23と、第1胴部21から下方に突出する円筒状の第2胴部22とを有しており、第1胴部21の内周面に、セレーション26を構成する複数の縦溝26aが形成されている。フランジ部23は、第1胴部21より大径であることから、第2回転体20の外周面には、フランジ部23と第1胴部21との間で下方に向いた環状の第1段部24が形成されている。かかる第1段部24は、下ケース31の円環状の底板部314に対してクラッチ部材40の円環部41を介して上方で重なる。また、第2胴部22は、第1胴部21より小径であることから、第2回転体20の外周面には、第2胴部22と第1胴部21との間で下方に向いた環状の第2段部25が形成されている。
第2胴部22の下端部は、下ケース31の底板部314に形成されている穴314aを介して下方(第1回転体13が位置する側)に露出している。また、第2胴部22の下面には、等角度間隔で径方向に延びる複数の突条からなる歯部22aが形成されており、歯部22aは、第2回転体20が下方に移動した際、第1回転体13の歯部13bと係合可能である。
従って、第2回転体20が軸線L方向の下方に移動して、歯部22aと第1回転体13の歯部13bが係合すると、第2回転体20は第1回転体13と同軸状態で一体に回転する。この結果、図1に示す洗濯機用モータ5の回転駆動力は、無端ベルト12、第1回転体13、第2回転体20、連結部材15を介して洗濯槽3に伝達される。すなわち、洗濯機用モータ5と洗濯槽3の間には、無端ベルト12、第1回転体13、第2回転体20、連結部材15を備える駆動力伝達経路が設けられている。
クラッチ部材40は、下ケース31と第2回転体20との間に配置されている。クラッチ部材40は、円環部41と、円環部41の周方向の1個所から径方向外側に突出した係合板部42とを有しており、係合板部42には、径方向に延在する長穴43が形成されている。長穴43には、アクチュエータ7の出力アーム76に形成された駆動ピン762(作用点76c)が嵌っている。円環部41は、下ケース31の環状の底板部314、およ
び第2回転体20の環状の第1段部24とサイズが等しく、第2回転体20の第1段部24は、クラッチ部材40の円環部41を介して下ケース31の第1ケース部311の底板部314に重なっている。
円環部41の上面41aは、凹凸のない平坦面になっている一方、第2回転体20の第1段部24も凹凸のない平坦面になっている。従って、円環部41の上面41aと第2回転体20の第1段部24とは面接触した状態で重なっている。
円環部41の下面41bと、下ケース31の底板部314との間には、クラッチ部材40が円環部41の中心を通る軸線L周りに回転した際、クラッチ部材40を後述する接続位置と切断位置とに移動させるガイド機構50が構成されている。本形態では、クラッチ部材40が円環部41の中心を通る軸線L周りに回転した際、クラッチ部材40を軸線L方向に移動させて切断位置と接続位置とに移動させる。このため、円環部41の下面41bと、下ケース31の環状の底板部314との間に形成されたガイド機構50は、カム機構51を備えている。
カム機構51は、クラッチ部材40の円環部41の下面41bにおいて、軸線L周りの一方側L1に斜面56aを向けて下方に突出する第1凸部56を有しており、第1凸部56は、斜面56aに対して軸線L周りの他方側L2に隣り合う部分に、軸線Lに直交する平坦からなる下端面56b(摺動部)を有している。本形態において、第1凸部56は、周方向の3個所に形成されており、下面41bにおいて、第1凸部56が形成されていない部分は、軸線Lに直交する平坦面になっている。
また、カム機構51は、下ケース31の底板部314の上面において、軸線周りの他方側L2に斜面57a(第1カム面)を向けて上方に突出する第2凸部57を有しており、第2凸部57は、斜面57aに対して軸線L周りの一方側L1に隣り合う部分に、軸線Lに直交する平坦面からなる上端面57b(第2カム面)を有している。本形態において、第2凸部57は、周方向の3個所に形成されており、底板部314の上面において、第2凸部57が形成されていない面は、軸線Lに直交する平坦面(第3カム面)になっている。
それ故、クラッチ部材40が、アクチュエータ7の駆動ピン762によって駆動されて軸線L周りの一方側L1に回転すると、クラッチ部材40の第1凸部56が下ケース31の底板部314に形成されていた第2凸部57の斜面57aを乗り上げ、第1凸部56が第2凸部57の上端面57bに重なる。その結果、クラッチ部材40は、図1に示す付勢部材8の付勢力に抗して、第2回転体20を上方に押し上げる。このため、第2回転体20の歯部22aと第1回転体13の歯部13bとの係合が解除されるため、第2回転体20と第1回転体13との機構的な接続が解除される。従って、第1回転体13が回転しても第2回転体20は回転しないので、図1に示すパルセータ4は回転するが、洗濯槽3は回転しない。
この状態から、クラッチ部材40が、アクチュエータ7の駆動ピン762によって駆動されて軸線L周りの他方側L2に回転すると、第1凸部56が下ケース31の底板部314に形成されていた第2凸部57の斜面57aを下りる。その結果、クラッチ部材40および第2回転体20は、図1に示す付勢部材8の付勢力によって下方に移動する。このため、歯部22aと第1回転体13の歯部13bとが係合するため、第2回転体20と第1回転体13とが機構的に接続される。従って、第1回転体13が回転すると、第2回転体20も回転するので、図1に示すパルセータ4および洗濯槽3の双方が回転する。
(アクチュエータ7の全体構成)
図5は、図2等に示すクラッチ装置10に用いたアクチュエータ7を斜め上方からみた斜視図である。図6は、図5に示すアクチュエータ7を斜め下方からみた斜視図である。図7は、図5に示すアクチュエータ7の断面図であり、図7(a)、(b)、(c)は各々、アクチュエータ7全体の断面図、外装ケース70の側面付近の断面図、および側面の別の部分の断面図である。図8は、図5に示すアクチュエータ7を分解した様子を斜め上方からみた分解斜視図である。図9は、図5に示すアクチュエータ7を分解した様子を斜め下方からみた分解斜視図である。
図5および図6に示すように、アクチュエータ7は、外装ケース70と、外装ケース70から先端側が突出した出力アーム76とを有している。図5、図6、図7、図8、および図9に示すように、アクチュエータ7は、支持板703と、支持板703の一方面703aの側を覆って第1空間70aを区画する第1ケース部材701と、支持板703の他方面703bの側を覆って第2空間70bを区画する第2ケース部材702とを有しており、第1ケース部材701と第2ケース部材702とによって外装ケース70が構成されている。詳しくは後述するように、支持板703の一方面703aの側において、第1空間70aには、クラッチ用モータ71、および減速歯車機構72が配置され、支持板703の他方面703bの側において、第2空間70bには、クランク部材73および出力アーム76の基端側等が配置されている。
外装ケース70において、第1ケース部材701は、支持板703に対向する端板部701aと、端板部701aの縁から第2ケース部材702に向けて屈曲した側板部701bとを有している。第2ケース部材702は、支持板703に対向する端板部702aと、端板部702aの縁から第1ケース部材701に向けて屈曲した側板部702bとを有している。
本形態において、支持板703の端部703eは、第1ケース部材701の側板部701bと第2ケース部材702の側板部702bとの間に挟まれて、外装ケース70の側面70sの一部を構成している。
より具体的には、支持板703は、第1ケース部材701の端板部701aおよび第2ケース部材702の端板部702aと対向する板部703cと、板部703cの縁から第1ケース部材701の側に突出した第1側壁703fと、板部703cの縁から第2ケース部材702の側に突出した第2側壁703gと有しており、第1側壁703fおよび第2側壁703gは、支持板703の端部703eとして、第1ケース部材701の側板部701bと第2ケース部材702の側板部702bとの間に挟まれて、外装ケース70の側面70sの一部を構成している。本形態では、外装ケース70の側面70sでは、第1ケース部材701の側板部701b、支持板703の端部703e、および第2ケース部材702の側板部702bが共通の面上に位置している。
ここで、図7(b)、(c)に示すように、第1ケース部材701と支持板703の端部703eとの当接部701sでは、外装ケース70の内側と外側との間で第1ケース部材701と支持板703との境目が屈曲した第1ラビリンスシール部708aが構成されている。また、支持板703の端部703eと第2ケース部材702との当接部702sでは、外装ケース70の内側と外側との間で支持板703と第2ケース部材702との境目が屈曲した第2ラビリンスシール部708bが構成されている。従って、第1ケース部材701と支持板703との間や、支持板703と第2ケース部材702との間に外部から、湿気や埃を含んだ空気や、水等の流体が流入しにくい。本形態では、支持板703の全周にわたって、第1ケース部材701と支持板703の端部703eと当接部702sが設けられている。また、本形態では、例えば、支持板703の全周のうち、後述する第1開口部70i(図6参照)および第2開口部70j(図8参照)を除く略全域にわたっ
て支持板703の端部703eと第2ケース部材702との当接部702sが設けられる。
このように構成した外装ケース70において、第2ケース部材702では、端板部702aから側板部702bに繋がった状態で第1ケース部材701に向けて突出した係合凸部702cが形成され、第1ケース部材701の側板部701bには、係合凸部702cと係合する係合突起701cが形成されている。また、支持板703では、端部703eから第1ケース部材701に向けて突出した係合凸部703dが形成され、第1ケース部材701の側板部701bには、係合凸部703dと係合する係合突起701dが形成されている。また、第2ケース部材702では、端板部702aから側板部702bに繋がった状態で支持板703に向けて突出した係合凸部702uが形成され、支持板703には、係合凸部702uと係合する係合突起703uが形成されている。また、支持板703には、第2ケース部材702に向けて突出した係合凸部703tが形成され、第2ケース部材702には、係合凸部703tと係合する係合突起702tが形成されている。従って、第1ケース部材701と支持板703とを重ねた状態で、係合凸部703dを係合突起701dに係合させると、第1ケース部材701と支持板703とが結合される。また、第1ケース部材701、支持板703、および第2ケース部材702を重ねた状態で、係合凸部702cを係合突起701cに係合させると、第1ケース部材701と第2ケース部材702とが連結される。また、第1ケース部材701と第2ケース部材702とを重ねた状態で、第1ケース部材701、支持板703、および第2ケース部材702を重ねた状態で、係合凸部702u、703tを係合突起703u、702tに係合させると、支持板703と第2ケース部材702とが連結される。その結果、外装ケース70が構成される。
(コネクタ792等の構成)
図6および図9に示すように、第2ケース部材702の側板部702bには、配線基板791を内側に保持した第1カバー706がボルト706rによって固定されており、配線基板791には、コネクタ792とセンサ793とが実装されている。本形態において、センサ793は、発光素子793aと受光素子793bとを備えたフォトインタラプタであり、クラッチ部材40の位置や洗濯槽3の回転等の検出に用いられる。配線基板791には、外装ケース70の内側から引き出されたリード線からなる配線部材780が電気的に接続されている。
センサ793は、第2カバー707によって覆われている。第2カバー707には、第1カバー706に向けて突出した係合凸部707cが形成され、第1カバー706には、係合凸部707cと係合する係合突起706cが形成されている。また、第1カバー706には、第2カバー707に向けて突出した係合凸部706dが形成され、第2カバー707には、係合凸部706dと係合する係合突起707dが形成されている。従って、第1カバー706に第2カバー707を重ねた状態で、係合凸部707cを係合突起706cに係合させ、係合凸部706dを係合突起707dに係合させると、第1カバー706と第2カバー707とが結合される。
また、第1カバー706には、第1ケース部材701に向けて突出した係合凸部706gが形成され、第1ケース部材701には、係合凸部706gと係合する係合突起701gが形成されている。従って、第1ケース部材701、支持板703および第2ケース部材702を結合させた状態で、係合凸部706gおよび係合突起701gを利用して第1カバー706を仮固定し、この状態で、ボルト706rによって第1カバー706を第2ケース部材702に固定することができる。
(第1空間70a内の構成)
図10は、図5に示すアクチュエータ7に用いた減速歯車機構72の斜視図である。図8および図9において、支持板703の一方面703aの側において、第1ケース部材701と支持板703とによって区画された第1空間70aには、クラッチ用モータ71、および減速歯車機構72が配置されている。クラッチ用モータ71は、同期モータであり、一方方向のみに回転可能である。クラッチ用モータ71には、端子716、717を保持する端子台715が設けられている。
図10に示すように、減速歯車機構72は、モータピニオン(図示せず)と噛み合う第1歯車721と、第1歯車721と噛み合う第2歯車722と、第2歯車722と噛み合う第3歯車723と、第3歯車723と噛み合う第4歯車724と、第4歯車724と噛み合う第5歯車725とを有している。
より具体的には、第1歯車721は、モータピニオンと噛み合う大径歯車(図示せず)と小径歯車721bとを有しており、第2歯車722は、第1歯車721の小径歯車721bと噛み合う大径歯車722aと、小径歯車722bとを有している。第3歯車723は、第2歯車722の小径歯車722bと噛み合う大径歯車723aと、小径歯車723bとを有している。第4歯車724は、第3歯車723の小径歯車723bと噛み合う大径歯車724aと、小径歯車724bとを有している。第5歯車725は、第4歯車724の小径歯車724bと噛み合う大径歯車725aと、小径歯車725bとを有している。第5歯車725は、クラッチ用モータ71の端板711に保持された支軸(図示せず)に回転可能に支持されている。第1歯車721、第2歯車722、第3歯車723、および第4歯車724は各々、端板711と支持板703とに両端が保持された支軸721s、722s、723s、724sに回転可能に支持されている。
かかる減速歯車機構72では、クラッチ用モータ71の回転を減速して第5歯車725に伝達し、第5歯車725は、図8に示すクランク部材73を回転させる。
(第2空間70b内の構成)
図11は、図5に示すアクチュエータ7に用いた支持板703の他方面703b側の構成を示す分解斜視図である。図8および図11に示すように、支持板703の他方面703bの側において、支持板703と第2ケース部材702とによって区画された第2空間70bには、クランク部材73、スイッチ74、スイッチレバー75、および出力アーム76の基端側等が配置されている。
より具体的には、図10等を参照して説明した第5歯車725の小径歯車725bは、支持板703の円筒部703rの内側で第2空間70b(支持板703の他方面703b側)に突出しており、小径歯車725bには、クランク部材73に形成した内歯歯車が噛み合っている。具体的には、クランク部材73は、円板部731と、クランク部材73の回転中心軸線から離間した位置で円板部731から上方に突出した偏心ピン732とを有している。また、クランク部材73は、円板部731から下方に突出した円筒状の胴部733を有しており、胴部733の内周面に、第5歯車725の小径歯車725bと噛み合う内歯歯車が形成されている。また、胴部733の外周面は、小径部733aと大径部733bとが周方向に配置されたカム面になっている。支持板703において、円筒部703rの一部が切り欠かれており、円筒部703rの切り欠きを介して、胴部733の外周面が露出している。
支持板703の他方面703b側には、出力部材としての出力アーム76が配置されており、出力アーム76は、先端側が外装ケース70の外側に突出した延在部765と、延在部765から下方に突出した駆動ピン762とを有している。出力アーム76の延在部765には、クランク部材73の偏心ピン732が嵌る長穴760が形成されている。か
かる長穴760の内周面は、クラッチ用モータ71の駆動力が偏心ピン732を介して伝達されて出力アーム76を揺動させる力点76aになっている。また、出力アーム76の一方端(基端)には軸穴761が形成されている。軸穴761には、支持板703に形成した軸部703hが嵌っており、軸部703hによって、出力アーム76が揺動する際の支点76bが構成されている。
出力アーム76において、駆動ピン762は、図4等を参照して説明したクラッチ部材40の長穴43に嵌って、クラッチ部材40を軸線L周りに回転させる作用点76cになっている。すなわち、クラッチ用モータ71が回転してクランク部材73が一方方向に回転すると、出力アーム76は、軸部703h(支点76b)を中心に一方方向に揺動してクラッチ部材40を軸線L周りの一方方向に回転させる。そして、クランク部材73が一方方向にさらに回転すると、出力アーム76は、軸部703h(支点76b)を中心に他方方向に揺動してクラッチ部材40を軸線L周りの他方方向に回転させ、機構的な接続の継断を行う。本形態において、出力アーム76の先端側は、支持板703と第2ケース部材702との間に設けられた第1開口部70i(図6参照)を通って外装ケース70の外側に突出し、図4等を参照して説明したクラッチ部材40の長穴43に嵌っている。
このように本形態では、出力アーム76の一方端側から他方端側に向けて支点76b、力点76aおよび作用点76cが順に配置され、作用点76cと支点76bとの間に力点76aが設けられている。
(電気的な接続部等の構成)
本形態において支持板703の他方面703bの側において、支持板703と第2ケース部材702とによって区画された第2空間70bには、部材同士の電気的な接続部78が設けられている。より具体的には、第2空間70bには、接続部78として、出力アーム76(出力部材)の位置に対応してオンオフするスイッチ74が実装された配線基板740と、配線部材780とのハンダ付けによる接続部分781が設けられている。また、図10に示す端子716、717は支持板703の他方面703bから突出しており、接続部78として、クラッチ用モータ71の端子716、717と配線部材780とのハンダ付けによる接続部分782が設けられている。本形態において、配線部材780は、支持板703と第2ケース部材702との間に設けられた第2開口部70jを通って外装ケース70の内側から外側に引き出されて、図9に示す配線基板791に接続されている。
スイッチ74は、マイクロスイッチ等からなる押圧式スイッチであり、側方には、出力アーム76の揺動に連動して変位するスイッチレバー75が配置されている。スイッチレバー75には、支持板703に形成された軸部703iが嵌る軸穴750と、軸穴750が形成されている部分からクランク部材73の胴部733まで延在した第1レバー部751と、軸穴750が形成されている部分からスイッチ74付近まで延在した第2レバー部752とを有しており、第2レバー部752は、第1レバー部751の延在方向に対して斜めに延在している。軸部703iの根元には捩りコイルバネ77が配置されており、捩りコイルバネ77の両端部は各々、支持板703の受け部703s、および第1レバー部751に当接している。従って、第1レバー部751の先端部は、クランク部材73の胴部733に向けて付勢されている。
それ故、クランク部材73が回転して出力アーム76が揺動する際、第1レバー部751の先端部がクランク部材73の胴部733の小径部733aに当接している間、第2レバー部752の先端部がスイッチ74から離間しているので、スイッチ74はオフである。これに対して、第1レバー部751の先端部がクランク部材73の胴部733の大径部733bに当接すると、第2レバー部752の先端部がスイッチ74に当接し、スイッチ74はオンとなる。それ故、図3に示すクラッチ装置10において、クラッチ部材40が
第2回転体20の歯部22aと第1回転体13の歯部13bとの係合が解除した際、スイッチ74はオフとなり、クラッチ部材40が第2回転体20の歯部22aと第1回転体13の歯部13bとを係合さセータ際、スイッチ74はオンとなる。それ故、スイッチ74からの出力に基づいて、第2回転体20の歯部22aと第1回転体13の歯部13bとの接続の継断を監視することができる。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態のクラッチ装置10において、アクチュエータ7では、支持板703の端部703eが第1ケース部材701と第2ケース部材702との間に挟まれて外装ケース70の側面70sの一部を構成しており、支持板703の端部703eが外装ケース70の側面70sを構成している部分では、支持板703の周りに、支持板703の一方面703a側と他方面703b側とを連通させる隙間が存在しない。このため、支持板703の周りを通って異物が支持板703の一方面703a側と他方面703b側との間で移動することを抑制することができる。それ故、第1ケース部材701と支持板703との間に減速歯車機構72を配置した後、支持板703の他方面703b側でハンダ付けによって電気的な接続を行っても、支持板703の周りに存在する隙間を通って減速歯車機構72が配置されている空間(支持板703の一方面703a側)にハンダ粒が落下するという事態が発生しにくい。よって、ハンダ粒が挟まって減速歯車機構72が適正に動作しなくなるという事態が発生しにくい。また、減速歯車機構72にグリスを塗布した場合、支持板703の周りに存在する隙間を通って電気的な接続部78が設けられている側(支持板の他方面側)にグリスが流入するという事態が発生しにくい。よって、グリスによってスイッチ74が適正に動作しないという事態が発生しにくい。
また、支持板703の端部703eでは第1側壁703fおよび第2側壁703gが第1ケース部材701と第2ケース部材702との間に挟まれているため、第1ケース部材701と支持板703との間、および支持板703と第2ケース部材702との間に広い空間を確保することができる。
また、アクチュエータ7の出力部材である出力アーム76では、一方端側から他方端側に向けて支点76b、力点76aおよび作用点76cが順に配置された構成になっているため、支点76bをアクチュエータ本体(外装ケース70)から突出した位置に設ける必要がない。従って、アクチュエータ7の小型化を図ることができる、また、アクチュエータ7を小型化しても、支点76bと力点76aとの距離を十分に確保できるので、出力アーム76の先端(作用点76c)へのトルク伝達効率の低下を抑制することができる。それ故、本形態によれば、アクチュエータ7の小型化を図ることができる。
また、第1ケース部材701と支持板703との間に構成された第1空間70aに減速歯車機構72が設けられ、支持板703と第2ケース部材702との間に構成された第2空間70bに出力アーム76の支点76bおよび力点76aが配置されている。かかる構成の場合には特に、支点76bをアクチュエータ本体(外装ケース70)から突出した位置に設けることが困難できないため、本発明を適用した効果が顕著である。
[他の実施の形態]
上記実施形態では、出力アーム76の駆動ピン762がクラッチ部材40の長穴43に嵌った構成であったが、クラッチ部材40に設けた係合ピンが出力アーム76に設けた長穴に嵌った構造等を採用してもよい。上記実施形態では、支持板703の端部703eに第1側壁703fおよび第2側壁703gを設けたが、第1側壁703fおよび第2側壁703gの一方のみを設けた場合や、第1側壁703fおよび第2側壁703gのいずれをも設けない場合に本発明を適用してもよい。上記実施の形態では、クラッチ用モータ71の回転をクランク部材73の偏心ピン732の回転運動として出力アーム76に伝達し
たが、クラッチ用モータ71の回転運動を直線運動に変換して出力アーム76に伝達する場合に本発明を適用してもよい。上記実施の形態では、出力アーム76の揺動に連動して動作するスイッチとして、スイッチレバー75と押圧式のスイッチ74を用いた場合を例示したが、例えば、特開2016−13348号公報等に記載されているリーフスイッチを用いてもよい。上記実施形態では、駆動ピン762が下向き(洗濯槽3と反対側)になるようにアクチュエータ7が配置されていたが、駆動ピン762が上向き(洗濯槽3側)になるようにアクチュエータ7を配置してもよい。
1…洗濯機、3…洗濯槽、4…パルセータ、5…洗濯機用モータ、6…駆動力伝達機構、7…アクチュエータ、10…クラッチ装置、40…クラッチ部材、43、760…長穴、50…ガイド機構、51…カム機構、70…外装ケース、70a…第1空間、70b…第2空間、70i…第1開口部、70j…第2開口部、70s…側面、71…クラッチ用モータ、72…減速歯車機構、73…クランク部材、74…スイッチ、75…スイッチレバー、76…出力アーム、76a…力点、76b…支点、76c…作用点、77…コイルバネ、78…接続部、740…配線基板、701…第1ケース部材、701a、702a…端板部、701b、702b…側板部、701s、702s…当接部、702…第2ケース部材、703…支持板、703a…一方面、703b…他方面、703c…板部、703e…端部、703f…第1側壁、703g…第2側壁、703h…軸部、708a…第1ラビリンスシール部、708b…第2ラビリンスシール部、716、717…端子、732…偏心ピン、751…第1レバー部、752…第2レバー部、762…駆動ピン、780…配線部材、781、782…接続部分、793…センサ、793a…発光素子、793b…受光素子

Claims (5)

  1. アクチュエータと、
    前記アクチュエータによって駆動され、機構的な接続の継断を行うクラッチ部材と、
    を有し、
    前記アクチュエータは、
    前記クラッチ部材を駆動する作用点を備えた出力アームと、
    前記出力アームの前記作用点から離間する位置で前記出力アームを揺動可能に支持する支点と、
    クラッチ用モータと、
    前記出力アームの前記作用点と前記支点との間に設けられた力点に対して前記クラッチ用モータの駆動力を伝達して前記出力アームを揺動させる減速歯車機構と、
    を有することを特徴とするクラッチ装置。
  2. 前記減速歯車機構が一方面側に設けられ、前記出力アームが他方面側に設けられた支持板と、
    前記支持板を前記一方面の側から覆い、前記支持板との間に前記減速歯車機構が配置された第1空間を区画する第1ケース部材と、
    前記支持板を前記他方面の側から覆い、前記支持板との間に前記出力アームの前記支点および前記力点が配置された第2空間を区画した状態で前記第1ケース部材と外装ケースを構成する第2ケース部材と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載のクラッチ装置。
  3. 前記支持板には、前記出力アームに形成された軸穴に嵌って前記支点を構成する軸部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載のクラッチ装置。
  4. 前記第2空間には、前記出力アームの揺動に連動して動作するスイッチが設けられていることを特徴とする請求項2または3に記載のクラッチ装置。
  5. 請求項1から4までの何れか一項に記載のクラッチ装置を備えた洗濯機であって、
    洗濯機用モータと、
    洗濯槽と、
    前記洗濯槽内に配置されたパルセータと、
    前記洗濯機用モータの回転駆動力を前記洗濯槽および前記パルセータに伝達する駆動力伝達機構と、
    を有し、
    前記駆動力伝達機構は、前記洗濯機用モータから前記洗濯槽に至る駆動力伝達経路の途中に、前記クラッチ装置を備えていることを特徴とする洗濯機。
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