以下、本発明に係る実施形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
<広告出稿システム>
(広告出稿システムの第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る広告出稿システム1について説明する。本実施形態に係る広告出稿システム1は、モバイル端末(スマートフォン、携帯電話、タブレット端末等)やパソコン等の電子機器の使用者(以下、単に「ユーザ」ともいう。)に対して提示するための広告経路を出稿するシステムである。
ここで、広告経路とは、広告対象の移動手段(以下、単に「広告移動手段」ともいう。)を利用する移動経路のことである。移動手段は、例えば、所定の鉄道会社の路線や特急列車、あるいは駅と空港を結ぶリムジンバス等である。
なお、広告経路において、広告移動手段は全移動区間にわたって利用される場合に限らず、一部の移動区間に利用されるものも含む。例えば、A駅、B駅およびC駅をそれぞれ、出発駅、乗換駅および到着駅とする場合、A駅からB駅まで広告移動手段で移動し、B駅からC駅までは広告移動手段以外の移動手段で移動する場合も広告経路に含まれる。
広告出稿システム1は、図1に示すように、出稿端末2と、サーバ3とを備えている。
出稿端末2とサーバ3とは、インターネット等のネットワークを介して互いに通信可能に接続されている。ネットワークは、有線回線および無線回線のいずれでもよく、回線の種類や形態は問わない。なお、出稿端末2、サーバ3の少なくとも一部は、コンピュータにより実現される。
出稿端末2は、広告経路を出稿するために出稿者(広告出稿情報入力者)が使用するものであり、例えば、デスクトップ型のパソコンである。なお、出稿端末2は、スマートフォンやタブレット端末等のモバイル端末であってもよい。
出稿端末2は、図1に示すように、通信部21と、制御部22と、入力部23と、出力部24とを有する。まず、出稿端末2の構成要素のうち、制御部22以外の構成要素、即ち、通信部21、入力部23および出力部24について説明する。
通信部21は、ネットワークを介して制御部22とサーバ3との間で情報を送受信するためのインターフェースである。
入力部23は、出稿者が出稿端末2に情報を入力するためのインターフェースであり、例えばキーボードであるが、その他、タッチパネル、マイクロフォン(モバイル端末の内蔵マイク等)であってもよい。
出力部24は、出稿端末2から出稿者に対して各種情報を出力するインターフェースであり、例えば、液晶ディスプレイ等の映像表示手段である。なお、入力部23がタッチパネルの場合には、入力部23が出力部24を兼ねてもよい。
次に、出稿端末2の制御部22について説明する。制御部22は、図1に示すように、出稿情報受付部221を有する。この出稿情報受付部221は、出稿端末2内のプロセッサが所定のプログラムを実行することにより実現されてもよい。
出稿情報受付部221は、広告経路出力条件情報と、広告経路構成情報とを入力部23を介して出稿者から受付ける。
ここで、広告経路出力条件情報は、広告経路を出力するための条件(広告経路の出力条件)を示す。モバイル端末等のユーザが経路探索を行う際に入力した探索条件(より正確には、探索条件から抽出されたマッチング条件(後述))が広告経路出力条件情報に合致する場合に、その広告経路出力条件情報に対応付けられた広告経路が出力されることになる。これについては、後ほど情報処理システム5の説明において詳しく述べる。
広告経路出力条件情報は、例えば、出発地および目的地を示す情報である。その他、広告経路出力条件情報は、経由地(乗換駅)、使用路線、出発エリア(新宿エリア等)、目的エリア(東京・日本橋エリア等)、出発時刻、到着時刻を含んでもよい。
また、広告経路出力条件情報は、移動距離(例えば、出発地から目的地までの距離が50km以上)を含んでもよい。これにより、所定の距離以上の移動経路が探索された場合にのみ広告経路を出稿することができるので、単価の高い長距離ユーザに訴求することができる。
また、広告経路出力条件情報は、時間帯(出発時間帯、到着時間帯)を含んでもよい。
これにより、広告経路が通常の経路探索結果として出力されにくい時間帯に絞って広告を出すことができる。逆に、広告経路が通常の経路探索結果として出力されやすい時間帯に絞って広告を出すことで、より選択されやすくすることができる。
また、広告経路出力条件情報は、上記のように移動経路を構成する情報以外にも、モバイル端末等のユーザの属性情報を含んでもよい。ユーザ属性情報としては、例えば性別、年齢、住所、嗜好(乗換回数の少ない経路を好む、電車よりもバスを好む等)、定期券区間などが挙げられる。これにより、ターゲットとするユーザに対して効果的な広告を出すことができる。
その他、広告経路出力条件情報は、ナビゲーションアプリ等のアプリの利用状況、設定条件、経路探索/ワード検索の履歴等、ユーザの現在位置などを含んでもよい。例えば、広告移動手段がバスの場合、ナビアプリにバス指定を設定していることを出力条件としてもよい。また、経路探索履歴からバスを利用する経路を表示もしくは選択したことがあることを出力条件としてもよい。このようにすることで、利用可能性の高いユーザに絞って広告を出すことができる。逆に、バス指定をしていないことや、バスを利用する経路を表示もしくは選択したことがないことを出力条件としてもよい。これにより、新規利用者を獲得するために効果的な広告を出すことができる。
広告経路出力条件情報は、上記情報のうち少なくともいずれか一つを含む。
広告経路構成情報は、広告経路を構成するための情報である。この広告経路構成情報は、広告経路のノード、または経路探索部分条件を含む。
広告経路のノードとは、広告経路を構成するノード(結節点)のことであり、例えば、広告経路の出発地、目的地、経由地(乗換駅)、広告移動手段の乗車地や降車地(駅、停留所等)である。
経路探索部分条件とは、経路探索に必要な探索条件の一部である。この経路探索部分条件と、モバイル端末等のユーザが入力した探索条件(の少なくとも一部)とが合わさることで、時刻情報等を含む広告経路の経路探索が可能となる。この場合、経路探索部分条件とユーザが入力した探索条件とに基づく経路探索により広告経路が構成される。
なお、広告経路構成情報には、出発時刻/到着時刻等の時刻情報は含まれない。
次に、サーバ3について説明する。図1に示すように、サーバ3は、通信部31と、制御部32と、記憶部33とを有する。制御部32について説明する前に、通信部31および記憶部33について説明する。
通信部31は、ネットワークを介して出稿端末2と、サーバ3の制御部32との間で情報を送受信するインターフェースである。
記憶部33は、例えばハードディスク等の固定型データストレージであり、後述の出稿情報データベース331を有する。なお、記憶部33は、必ずしもサーバ3内に設けられなくてもよく、ネットワークを介して通信可能に接続された別の装置内に設けられてもよい。
次に、サーバ3の制御部32について説明する。制御部32は、図1に示すように、データベース作成部321を有する。このデータベース作成部321は、サーバ3内のプロセッサが所定のプログラムを実行することにより実現されてもよい。
データベース作成部321は、出稿情報データベース331を記憶部33に作成する。
この出稿情報データベース331は、前述の広告経路出力条件情報と広告経路構成情報とを関連付けて記憶する。
出稿情報データベース331について図2を参照してより詳しく説明する。図2は、出稿情報データベース331の一例を示している。図2に示すように、出稿情報データベース331は、出稿者情報と、広告経路出力条件情報および広告経路構成情報を含む出稿情報とを有する。
出稿者情報は、広告主、広告移動手段およびグループを含んでいる。図2の例では、広告主には、X交通、Y電鉄、Z電鉄がおり、X交通の広告移動手段はリムジンバスAであり、Y電鉄の広告移動手段はライナーBと特急Cであり、Z電鉄の広告移動手段はエクスプレスDである。
なお、グループは、広告経路出力条件のうちの所定の条件であり、同一広告主の出稿情報をグループ化するために用いられる。図2の例では、出稿情報は、目的地(成田空港、羽田空港等)によりグループ化されている。
出稿情報は、図2に示すように、広告経路出力条件情報、広告経路構成情報および広告単価を含んでいる。図2の例では、広告経路出力条件情報は、出発地、目的地、経由地(乗換駅)および使用路線を含む。なお、各出稿情報にはユニークな広告IDが割り当てられる。
図2において、広告経路出力条件情報内の“*”は任意であることを示している。例えば、広告IDがC−1−01の場合、目的地が成田空港であることが広告経路の出力条件であり、その他の探索条件は問わない。即ち、ユーザ入力の目的地が成田空港の場合に広告経路を出力することを示している。同様に、広告IDがC−1−02〜04の場合、出発地と目的地の両方がユーザ入力の探索条件と一致する場合に広告経路を出力することを示している。広告IDがC−1−11の場合、目的地と経由地がユーザ入力の探索条件と一致する場合に広告経路を出力することを示している。
図2において、広告経路構成情報内の[出発地]および[目的地]は、モバイル端末等のユーザが入力した探索条件の出発地および目的地がそれぞれ入ることを示している。例えば広告IDがC−1−01の場合、ユーザ入力による出発地を出発し、当該出発地から最寄りのリムジンバスA(広告移動手段)の停留所まで移動し、当該停留所でリムジンバスAに乗車して成田空港まで行く移動経路を示している。なお、出発地から停留所までの具体的な経路は経路探索により求められる。
広告IDがC−1−01の場合、広告経路構成情報は経路探索部分条件であり、広告経路を構成するためにユーザ入力による探索条件を必要とする。一方、広告ID:C−1−02〜04については、広告経路構成情報は、広告経路のノードであり、ユーザ入力による探索条件を必要としない。
なお、後ほど詳しく説明するように、広告経路構成情報が広告経路のノードであって時刻情報等が不要な場合には、広告経路構成情報をそのまま(経路探索を行わず)広告経路としてユーザに提示してもよい。
広告IDがC−1−21,C−1−22の場合、X交通は広告経路出力条件の一つとして使用路線を設定している。より詳しくは、X交通のリムジンバスAと競合するY電鉄のライナーB,特急Cをそれぞれ使用路線に設定している。これにより、ユーザが他社の移動手段を利用する条件で経路探索を要求した場合、あるいは、経路探索結果に他社の移動手段を利用する経路が含まれる場合に、自社の広告移動手段を利用する広告経路をユーザに提示することが可能になり、効果的な広告を出すことができる。
出稿情報の広告単価は、出稿者が設定可能である。なお、広告単価は、広告経路の表示回数当たりの単価(表示単価)でもよいし、あるいは広告経路の選択回数当たりの単価(クリック単価)でもよいし、あるいは実際にユーザが移動した回数や移動によって発生した運賃に応じて決められた単価(移動実績単価)でもよい。ここで、移動実績単価を設定する場合、移動による広告主の売り上げのうち所定の割合を設定するようにしてもよい。
出稿者が広告単価を設定すると、データベース作成部321は、図2に示すように、広告経路構成情報と関連付けて広告単価を出稿情報データベース331に記憶させる。
なお、広告経路出力条件情報は、複数の駅等の地点から構成されるエリア(出発地エリア、目的地エリア)を含むようにしてもよい。図3(a)は、広告経路出力条件情報が出発地および目的地に代えて、出発地エリアおよび目的地エリアを含む場合の出稿情報データベースの一例を示している。この場合、図3(b)に示すように、エリア名称とエリア内駅(エリア内に含まれる駅)とを対応付けたデータベース(図示せず)を別途用意する。そして、当該データベースを参照し、ユーザ入力の探索条件がエリア内駅のいずれかの駅に一致する場合に、そのエリアの条件を満たすと判定する。これにより出稿者はエリア単位で一括して出稿することができ、出稿の手間を低減することができる。なお、エリアは、駅や停留所等の地点から構成される場合に限らず、市町村などの行政エリアから構成されてもよい(例えば出発エリアが○○市など)。
また、広告経路出力条件情報は、移動手段の便名(例えば特急列車の○○号)を指定する便指定を含むようにしてもよい。これにより、ある路線の特急列車の特定の便を指定したユーザに対して広告経路を提示することができる。
次に、図4を参照して、上記の構成を有する広告出稿システム1の処理動作の一例について説明する。
まず、出稿端末2の出稿情報受付部221が、広告経路出力条件情報および広告経路構成情報を受け付ける(ステップS11)。より詳しくは、出稿端末2の画面に表示されたユーザインタフェースを介して出稿者が広告経路出力条件情報および広告経路構成情報を入力することで、出稿情報受付部221は広告経路出力条件情報および広告経路構成情報を受け付ける。
図5は、出稿端末2の出稿情報入力画面の一例を示している。図5に示すように、出稿者は希望に応じて複数の出稿情報1,2,3,・・・を設定することが可能である。図5の例では、2つの出稿情報1,2が設定されている。出稿情報1は広告経路構成情報として、広告経路のノードを設定する例であり、出稿情報2は広告経路構成情報として、経路探索部分条件を設定する例である。なお、図5に示すスライダーバーSは、表示領域を左右に移動させ、設定/表示する出稿情報を切り替えるために使用される。
出稿情報1には、広告経路出力条件として出発地:東京駅、目的地:成田空港が設定され、広告経路構成情報として広告移動手段(リムジンバスA)による東京駅から成田空港までの経路が設定されている。出稿情報2には、広告経路出力条件として目的地:成田空港のみが設定され、広告経路構成情報として、ユーザ入力の出発地から最寄りのリムジンバスAの停留所まで移動し、その停留所からリムジンバスAに乗って成田空港まで行く経路が設定されている。また、広告単価として出稿情報1および出稿情報2のいずれも“10”が設定されている。
出稿情報については複数の広告主間で衝突することも考えられる。同一の条件となる広告経路出力条件の設定については、一人の広告主にのみ認めるようにしてもよいし、あるいは複数の広告主に認めてもよい。後者の場合、例えば、設定された広告単価が最も高い広告経路をモバイル端末等のユーザに提示するようにしてもよい。
なお、出稿者は、出発地や目的地以外にも、広告経路出力条件として、経由地(鉄道の場合は乗換駅)、使用路線、時刻、時間帯、ユーザ属性情報等の条件を設定することが可能である。出力条件追加ボタンBを押下(クリック)すると、他の出力条件を設定するためのフィールドが画面に表示される。
出稿情報受付部221が広告経路出力条件情報および広告経路構成情報を受け付けた後、出稿端末2の通信部21が広告経路出力条件情報および広告経路構成情報をサーバ3に送信し(ステップS12)、サーバ3の通信部31が当該情報を受信する(ステップS21)。
次に、サーバ3のデータベース作成部321が、出稿端末2から受信した情報に基づいて出稿情報データベース331を作成する(ステップS22)。
以上説明したように、広告出稿システム1では、出稿端末を介して広告経路出力条件情報と広告経路構成情報を出稿者から受け付け、受け付けた広告経路出力条件と広告経路構成情報を関連付けて記憶し、モバイル端末やパソコン等のユーザに広告経路を提示するために利用可能な出稿情報データベースを作成する。これにより、第1の実施形態に係る広告出稿システムによれば、出稿者は広告対象の移動手段を利用した移動経路(広告経路)を適切に出稿することができる。
(広告出稿システムの第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る広告出稿システム1Aについて説明する。第2の実施形態と第1の実施形態との間の相違点の一つは、出稿者により設定された広告経路に対して、移動経路としての品質(経路品質)を評価し、出稿者に提示することである。以下、第1の実施形態との相違点を中心に第2の実施形態について説明する。
広告出稿システム1Aは、図6に示すように、出稿端末2と、サーバ3とを備えている。出稿端末2とサーバ3とは、ネットワークを介して互いに通信可能に接続されている。
出稿端末2の制御部22Aは、前述の出稿情報受付部221に加えて、品質評価結果提示部222を有している。この品質評価結果提示部222は出稿端末2内のプロセッサが所定のプログラムを実行することにより実現されてもよい。
品質評価結果提示部222は、サーバ3の経路品質評価部322(後述)による広告経路の品質評価結果を、出力部24を介して出稿者に提示する。
サーバ3の制御部32Aは、前述のデータベース作成部321に加えて、経路品質評価部322を有している。この経路品質評価部322はサーバ3内のプロセッサが所定のプログラムを実行することにより実現されてもよい。
経路品質評価部322は、広告経路構成情報に基づく広告経路の経路品質を評価し、通信部31を介して品質評価結果を出稿端末2に送信する。より詳しくは、まず、経路探索部(図示せず)が広告経路構成情報に基づいて経路探索を行い、所要時間等の情報を含んだ広告経路を構成する。そして、経路品質評価部322は、経路探索により得られた広告経路の経路品質を評価する。
広告経路の経路品質は、所要時間、料金および乗換回数のうち少なくともいずれか一つに基づいて評価される。例えば、所要時間が短い経路、料金が安い経路、乗換回数が少ない経路が高く評価される。その他、移動距離や、乗車までの待ち時間を考慮して広告経路の品質を評価してもよい。
また、広告経路の品質評価は、絶対評価でもよいし、ユーザ入力の探索条件により探索された候補経路(以下、「通常候補経路」ともいう。)、または広告経路構成情報に含まれる広告経路のノードを探索条件として経路探索を行って得られた移動経路との比較による相対評価でもよい。相対評価の場合、例えば、広告経路の出発時刻(または到着時刻)と通常候補経路の出発時刻(または到着時刻)との間の乖離の程度により経路品質を評価する。より詳しくは、通常候補経路との乖離の程度が大きいほど広告経路の品質が低いと評価する。
なお、経路品質を評価するにあたって経路探索は必須ではない。例えば、広告経路構成情報に、料金、平均所要時間、乗換回数などの付加情報を含めておき、付加情報に基づいて広告経路の品質を評価してもよい。付加情報の取得については、広告経路に対応付けて料金や平均所要時間等を格納したデータベース(図示せず)を用意しておき、経路品質評価部322は当該データベースにアクセスして付加情報を取得してもよい。
第2の実施形態に係る出稿端末2の表示画面について説明する。図7は、第2の実施形態に係る出稿端末2の表示画面の一例を示している。図7に示すように、各出稿情報1,2の下には広告経路の品質評価結果が表示されている。図7の例では、通常候補経路との比較による相対評価を行った結果を示している。広告経路構成情報が広告経路のノードを示す場合(出稿情報1の場合)、経路品質評価部322は、広告経路と、出発地および目的地が同じ通常候補経路とを比較し、評価結果を出力する。
一方、広告経路構成情報が経路探索部分条件を示す場合(出稿情報2の場合)、不定の探索条件を仮設定した仮広告経路を設定する。図7の例では、出発地が不定であるため、新宿駅を仮設定している。仮設定は出稿者が行ってもよいし、あるいはシステム側で行ってもよい。経路品質評価部322は、仮広告経路と、出発地および目的地が同じ通常候補経路とを比較し、評価結果を出力する。
以上説明したように、第2の実施形態に係る広告出稿システムによれば、第1の実施形態と同様の効果が得られるとともに、広告経路の品質評価を行って出稿者に提示することにより、出稿者は広告経路がどの程度ユーザに対して訴求力があるのかを客観的に把握することができる。その結果、出稿者は、出稿するか否かの判断や、広告単価の設定を容易に行うことができる。
次に、上記の広告出稿システムで得られた出稿情報データベースを用いてユーザに広告経路を提示する情報処理システムについて説明する。
<情報処理システム>
情報処理システム5は、図8に示すように、端末装置6と、サーバ7とを備えている。
端末装置6とサーバ7とは、インターネット等のネットワークを介して互いに通信可能に接続されている。ネットワークは、有線回線および無線回線のいずれでもよく、回線の種類や形態は問わない。なお、端末装置6、サーバ7の少なくとも一部は、コンピュータにより実現される。
サーバ7は広告出稿システム1,1Aのサーバ3とネットワークを介して通信可能に接続されていてもよい。あるいは、サーバ7はサーバ3と一体のサーバとして構成されてもよい。
端末装置6は、モバイル端末(スマートフォン、携帯電話、タブレット端末等)やパソコン等の電子機器である。端末装置6は、図8に示すように、通信部61と、制御部62と、入力部63と、出力部64とを有する。
まず、端末装置6の構成要素のうち、制御部62以外の構成要素、即ち、通信部61、入力部63、出力部64について説明する。
通信部61は、ネットワークを介して制御部62とサーバ7との間で情報を送受信するためのインターフェースである。入力部63は、ユーザが端末装置6に情報を入力するためのインターフェースであり、例えば、タッチパネル、キーボード、マイクロフォン(モバイル端末の内蔵マイク等)である。
出力部64は、端末装置6からユーザへ各種情報を出力するインターフェースであり、例えば、液晶ディスプレイ等の映像表示手段、または、スピーカやイヤホン等の音声出力手段である。なお、入力部63がタッチパネルの場合には、入力部63が出力部64を兼ねてもよい。
具体的には、出力部64は、ユーザからの操作を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)や、出発地から目的地までの移動経路を示す移動経路情報、広告経路などを表示する。出力部64がスピーカの場合、移動経路情報などは音声で出力される。
なお、出力部64は、ユーザに情報を直接提示するものでなくてもよい。例えば、出力部64は、端末装置6の外部に接続される映像表示手段や音声出力手段に、映像信号や音声信号を出力するものであってもよいし、外部に接続される印刷装置にデータを出力するものであってもよいし、端末装置6内もしくは外部の記憶装置にデータを出力して記憶させるものであってもよい。
次に、端末装置6の制御部62について説明する。制御部62は、図8に示すように、探索条件取得部621と、情報提示部622とを有する。これら各部は、端末装置6内のプロセッサが所定のプログラムを実行することにより実現されてもよい。
探索条件取得部621は、経路探索用の探索条件を取得する。探索条件は、出発地および目的地のうち少なくともいずれか一方を含む。出発地や目的地は、鉄道の駅に限られず、任意の地点、例えば、バスの停留所、空港、港、自宅、会社、あるいは、GPSやWifi測位等の測位手段によって検出された現在位置などであってもよい。
また、探索条件は、出発地や目的地の他、経由地(鉄道の場合は乗換駅)、使用路線、出発時刻、到着時刻等を含んでもよい。
探索条件取得部621は、入力部63を介して探索条件を取得する他、入力部63を介さずに探索条件の少なくとも一部を取得してもよい。例えば、出発地として、端末装置6が有する測位手段(図示せず)から現在位置を取得してもよいし、出発時刻として、端末装置6が有する時計手段(図示せず)もしくは外部のサーバから現在時刻を取得してもよいし、目的地や到着時刻等の情報をスケジューラアプリから取得してもよい。
情報提示部622は、移動経路等に関する各種情報を、出力部64を介してユーザに提示する。また、情報提示部622は、前述の広告経路構成情報に基づいて構成された広告経路に関する情報を、出力部64を介してユーザに提示する。
なお、出力部64が映像表示手段である場合、情報提示部622は、提示すべき情報を映像信号に変換して出力部64に出力し、出力部64が音声出力手段である場合には、情報提示部622は、提示すべき情報を音声信号に変換して出力部64に出力する。
情報提示部622は、広告経路構成情報をそのまま広告経路として提示してもよいし、あるいは、経路探索に用いられる経路探索条件関連情報(後述)および広告経路構成情報に基づいて実行された経路探索の結果を広告経路として提示してもよい。
次に、サーバ7について説明する。図8に示すように、サーバ7は、通信部71と、制御部72と、記憶部73とを有する。制御部72について説明する前に、通信部71および記憶部73について説明する。
通信部71は、ネットワークを介して端末装置6と、サーバ7の制御部72との間で情報を送受信するインターフェースである。
記憶部73は、例えばハードディスク等の固定型データストレージであり、後述の各種データベースを格納する。なお、記憶部73は、必ずしもサーバ7内に設けられなくてもよく、ネットワークを介して通信可能に接続された別の装置内に設けられてもよい。
記憶部73は、出稿情報データベース731と、経路ネットワークデータベース732とを有する。なお、出稿情報データベース731および経路ネットワークデータベース732は、同じ記憶装置に格納される場合に限られず、異なる記憶装置に別々に格納されてもよい。
出稿情報データベース731は、前述の出稿情報データベース作成部321により作成されたデータベースであり、出稿情報データベース331と同じ内容のものである。
経路ネットワークデータベース732は、経路探索用のデータベースであり、経路ネットワーク情報として、例えば地図情報、および交通ネットワーク情報を含む。地図情報は、全国または各地方の道路地図などの地図データを含み、地図データに対応付けられた地図オブジェクト情報(施設情報、注記情報、記号情報等)を含んでもよい。交通ネットワーク情報は、鉄道やバス等の交通網や道路網を規定する情報である。交通網の情報としては、交通機関の路線情報、時刻表情報、料金情報等を含む。道路網の情報は、例えば交差点等の道路網表現上の結節点(ノード)のデータと、結節点間の道路区間であるリンクのデータとの組み合わせによって表現される。
次に、サーバ7の制御部72について説明する。制御部72は、図8に示すように、マッチング条件取得部721と、広告経路構成情報取得部722と、経路探索部723とを有する。これら各部は、サーバ7内のプロセッサが所定のプログラムを実行することにより実現されてもよい。
マッチング条件取得部721は、経路探索に用いられる経路探索条件関連情報および/または出発地から目的地までの移動経路を示す移動経路情報から、広告経路出力条件との比較に用いるマッチング条件を取得する。
ここで、経路探索条件関連情報は、ユーザにより設定された経路探索条件のみならず、ユーザにより予め登録された登録情報、スケジューラアプリからの情報等をも包含する概念である。登録情報は、例えば、通勤(通学)経路等の所定の移動経路や、地点、駅、路線などである。また、登録情報は、前述のユーザ属性情報を含んでもよい。
移動経路情報は、例えば、経路探索により得られた移動経路を示す情報である。移動経路は、直近の経路探索により得られた移動経路であってもよいし、あるいは、過去の経路探索により得られた移動経路である履歴ルートであってもよい。また、移動経路情報は、ユーザがナビアプリ等のアプリに設定登録した移動経路を示す情報であってもよい。
広告経路構成情報取得部722は、マッチング条件に基づいて前述の広告経路構成情報を取得する。より詳しくは、広告経路構成情報取得部722は、まず、マッチング条件取得部721により取得されたマッチング条件をキーにして出稿情報データベース731を検索し、当該マッチング条件を満たす広告経路出力条件情報を見つけ出す。そして、広告経路構成情報取得部722は、見つけ出した広告経路出力条件情報と関連付けられた広告経路構成情報を取得する。
経路探索部723は、経路ネットワークデータベース732を参照して経路探索を実行することにより、探索条件を満たす1つまたは複数の移動経路を示す移動経路情報を求める。この移動経路情報は、例えば出発地から目的地までの移動手段や移動距離、所要時間、料金、乗換回数、出発時刻および到着時刻等の情報を含む。
経路探索部723は、通信部71を介して端末装置6から受信した探索条件に基づいて経路探索を実行する。
また、経路探索部723は、広告経路構成情報に基づいて経路探索を行い、出発時刻および到着時刻等の情報を含む広告経路を構成する。広告経路構成情報が広告経路のノードを示す場合、経路探索部723は、広告経路構成情報と、ユーザ入力の探索条件(出発時刻等)とを用いて経路探索を行う。一方、広告経路構成情報が経路探索部分条件を示す場合、経路探索部723は、広告経路構成情報とユーザ入力の探索条件(不定の探索条件、出発時刻等)とを用いて経路探索を行う。
なお、サーバ7の制御部72は、情報提示手段(図示せず)を含んでもよい。この情報提示手段は、広告経路構成情報に基づいて構成された広告経路に関する情報や、通常候補経路等の経路探索結果などを外部に出力する。
次に、図9を参照して、上記の構成を有する情報処理システム5の処理動作の一例について説明する。
まず、端末装置6の探索条件取得部621が、経路探索用の探索条件を取得する(ステップS61)。そして、端末装置6の通信部61が当該探索条件をサーバ7に送信し(ステップS62)、サーバ7の通信部71が当該探索条件を受信する(ステップS71)。
次に、サーバ7の経路探索部723が、端末装置6から受信した探索条件に基づいて経路探索を実行し、探索結果(移動経路情報)を出力する(ステップS72)。
次に、サーバ7のマッチング条件取得部721がステップS72で出力された移動経路情報からマッチング条件を取得する(ステップS73)。即ち、マッチング条件取得部721は、移動経路情報を解析してマッチング条件を抽出する。なお、本ステップにおいてマッチング条件取得部721は端末装置6から受信した探索条件からマッチング条件を取得してもよい。
ステップS73において、マッチング条件取得部721は、例えば、使用路線:ライナーB、目的地:成田空港をマッチング条件として抽出する。
次に、サーバ7の広告経路構成情報取得部722は、マッチング条件に基づいて前述の広告経路構成情報を取得する(ステップS74)。本ステップにより、例えば、[出発地]→最寄りリムジンバス停留所→(リムジンバスA移動)→成田空港という広告経路構成情報が取得される。
なお、ステップS73においてマッチング条件を満たす出稿情報が複数存在した場合、本ステップS74において複数の広告経路構成情報が取得される。例えば、マッチング条件として出発地:東京駅、目的地:成田空港、経由地(乗換駅):上野駅が取得された場合、図2の出稿情報データベースによれば、広告IDがC−1−01,C−1−02およびC−3−13(目的地:成田空港、経由地(乗換駅):上野駅)」等の複数の広告経路出力条件がマッチング条件を満たす。このような場合は、広告経路構成情報取得部722は、それら全ての広告経路構成情報を出力してもよいし、あるいは、予め決められた順序(例えば広告単価の高い順、経路品質評価結果の高い順)に基づいて選択された一つまたは複数の広告経路構成情報を出力するようにしてもよい。また、広告経路構成情報取得部722は全ての広告経路構成情報を出力しておき、端末装置6の情報提示部622がサーバ7から受信した広告経路構成情報を取捨選択してユーザに提示するようにしてもよい。
次に、サーバ7の経路探索部723は、広告経路構成情報取得部722により取得された広告経路構成情報および端末装置6から受信した探索条件に基づいて経路探索を行い、広告経路を構成する(ステップS75)。この広告経路は、出発時刻および到着時刻等の情報を含む。なお、広告経路構成情報を端末装置6のユーザにそのまま提示する場合には、本ステップは不要である。
ここで、広告経路の構成方法について2つのケースを説明する。
第1のケースは、広告主が広告出稿時に予め出稿情報データベースに登録しておいた広告経経路構成情報をそのまま広告経路とする場合である。具体的には、出発地:東京駅、目的地:成田空港、使用路線:リムジンバスA、所要時間:平均的な所要時間、料金:○○円といった移動経路情報を予め出稿情報データベースに登録しておく。この場合、サーバ7は登録された情報を出稿情報データベース731から読み出し、端末装置6で表示可能なようにデータを加工するだけである。
第2のケースは、広告経路構成情報取得部722により広告経路構成情報が取得されるたびにサーバ7が経路探索を行って広告経路を構成する場合である。第1のケースと比べてサーバ7側で探索処理が実行されるため、処理負荷が増大し、ユーザへの応答時間が長くなることがある。しかし、第2のケースの場合は、時刻(出発時刻、到着時刻等)や、渋滞情報などのリアルタイム情報を考慮することが可能であるため、より正確な広告経路をユーザに提示することができる。
次に、サーバ7の通信部71が広告経路とステップS72で得られた経路探索結果(即ち、通常候補経路)を端末装置6に送信し(ステップS76)、端末装置6の通信部61が広告経路と通常候補経路を受信する(ステップS63)。
次に、端末装置6の情報提示部622が出力部64を介して広告経路と通常候補経路をユーザに提示する(ステップS64)。
ステップS64において、情報提示部622は、例えば、通常候補経路とは別枠で広告経路を提示する。図10は、この場合における端末装置6の表示画面の一例である。この表示画面は、出発地が地点M、目的地が成田空港、出発時刻が2014年7月1日6時0分の探索条件で経路探索を要求した場合の結果を示している。図10に示すように、通常候補経路として4つの候補経路1〜4が表示され、その下に通常候補経路とは別枠で広告経路が表示されている。この広告経路は、広告移動手段(リムジンバスA)を利用した場合の到着時刻、乗換回数および料金を示しており、ユーザは、通常候補経路と広告経路を容易に比較することができる。なお、広告経路を通常候補経路の上側に表示してもよい。
図11は、ユーザが図10の広告経路を選択(クリック等)した場合における広告経路の詳細を示している。
なお、広告経路が通常候補経路と一致する場合、情報提示部622は、ユーザが広告経路を認識し易くするために、広告経路を強調して提示してもよい。図12は、この場合における端末装置6の表示画面の一例である。この表示画面は、出発地がK駅、目的地がH駅、出発時刻が2014年7月2日10時23分の探索条件で経路探索を要求した場合の結果を示している。図13は、ユーザが図12の広告経路を選択(クリック等)した場合における広告経路の詳細を示している。
図12に示すように、通常候補経路1〜4のうち通常候補経路3が広告経路と一致しており、通常候補経路3を太線で囲って強調表示することで、広告経路であることを示している。また、広告移動手段の名称(この例ではライナーB)も表示して強調してもよい。広告移動手段が予約可能であれば、図12に示すように、予約サイトに接続するためのボタンTを表示してもよい。このボタンTには、「ネット予約できます」のようなメッセージを表示してもよい。
その他、表示色、文字の太さを変更することにより、広告経路を強調表示してもよい。また、広告経路の表示順位を変更してもよい。例えば、図12の例では広告経路は上から3番目に表示されているが、表示順位を変更して一番上に広告経路を表示するようにしてもよい。
なお、上記の例では、通常候補経路とともに広告経路をユーザに提示したが、これに限らず、広告経路を単独でユーザに提示してもよい。例えば、図14に示すように、スマートフォン8等の端末装置にプッシュ通知で広告経路を通知してもよい。この例では、スケジューラアプリから取得される経路探索条件関連情報に基づいて広告経路を構成し、プッシュ通知を行っている。この場合、スケジューラアプリに登録された目的地(スケジュールを実行する場所)および到着時刻(スケジュールの開始時刻)と、端末装置6の測位手段(図示せず)により取得された現在位置とに基づいて広告経路を構成する。より詳しくは、現在位置を出発地としスケジューラアプリの登録地点を目的地とし、所定の時間間隔で現在時刻を出発時刻として経路探索を行い、出発地と目的地をマッチング条件として広告経路を構成する。そして、広告経路の到着時刻がスケジューラアプリに登録された到着時刻から所定時間内になったら、図14に示すように広告経路をプッシュ通知する。図14では、広告経路をユーザにいきなり提示するのではなく、プッシュ通知等を介してユーザの求めに応じて広告経路を提示するようにしている。
情報提示部622は、広告経路構成情報取得部722により複数の広告経路構成情報が取得された場合(即ち、出稿希望の広告経路が複数存在する場合)、全ての広告経路に関する情報を提示してもよいし、あるいは、所定の順序に従って一つまたは複数の広告経路に関する情報を提示してもよい。例えば、最上位の順序の広告経路だけを提示してもよいし、当該順序に従って所定の数の広告経路を提示してもよい。
ここで、所定の順序は、例えば、広告単価および広告経路の経路品質のうち少なくともいずれか一方に基づいて決められる。経路品質に基づいて順序を決める場合、サーバ7の制御部72は、経路品質評価部322を有するサーバ3から評価結果を取得してもよいし、あるいは、経路品質評価部322と同じ経路品質評価部(図示せず)を有してもよい。
複数の広告経路を提示する場合で、一方の広告経路が通常候補経路に含まれ、もう一方の広告経路が通常候補経路に含まれていないときは、通常候補経路に含まれている広告経路は強調表示し、通常候補経路に含まれていない広告経路は別枠で表示するようにしてもよい。
なお、クエリを利用して所定の条件で経路探索を行ったユーザに対して広告経路を提示するようにしてもよい。図15(a)はクエリの一例を示している。このクエリは、経路検索条件を記憶した経路探索条件データベース(図15(b))を参照する。より詳しくは、クエリにより経路探索条件データベースに問い合わせ、条件(図15(a)の例では到着地が成田空港)に合致した探索条件を取得し、当該探索条件を設定したユーザに対して広告経路を提示するようにする。また、クエリにより出稿情報データベースから広告経路構成情報を取得するようにしてもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る情報処理システムによれば、モバイル端末やパソコン等のユーザに広告経路を提示するができる。よって、ユーザは広告対象の交通機関を利用した場合のメリットを容易に把握することができる。また、広告主はユーザに対し効果的な訴求を行うことができる。
なお、図1、図6や図8の構成は一例であり、サーバ3、サーバ7内の構成要件の少なくとも一部がそれぞれ出稿端末2、端末装置6内にあってもよい。例えば、サーバ3内の制御部32および記憶部33を出稿端末2内に設けて、通信をすることなく出稿端末2のみで広告経路を出稿することが可能な広告出稿装置を構成してもよい。
上述した実施形態で説明した広告出稿システムおよび情報処理システムの少なくとも一部は、ハードウェアで構成してもよいし、ソフトウェアで構成してもよい。ソフトウェアで構成する場合には、広告出稿システムおよび情報処理システムの少なくとも一部の機能を実現するプログラムをフレキシブルディスクやCD−ROM等の記録媒体に収納し、コンピュータに読み込ませて実行させてもよい。記録媒体は、磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能なものに限定されず、ハードディスク装置やメモリなどの固定型の記録媒体でもよい。
また、広告出稿システムおよび情報処理システムの少なくとも一部の機能を実現するプログラムを、インターネット等の通信回線(無線通信も含む)を介して頒布してもよい。
さらに、同プログラムを暗号化したり、変調をかけたり、圧縮した状態で、インターネット等の有線回線や無線回線を介して、あるいは記録媒体に収納して頒布してもよい。
さらに、一つまたは複数の情報処理装置によって広告出稿システムまたは情報処理システムを機能させてもよい。複数の情報処理装置を用いる場合、情報処理装置のうちの1つをコンピュータとし、当該コンピュータが所定のプログラムを実行することにより広告出稿システムおよび情報処理システムの少なくとも1つの手段として機能が実現されてもよい。
上記の記載に基づいて、当業者であれば、本発明の追加の効果や種々の変形を想到できるかもしれないが、本発明の態様は、上述した個々の実施形態に限定されるものではない。特許請求の範囲に規定された内容及びその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更及び部分的削除が可能である。