JP2019112265A - ゼオライト−シリカ成形体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 特定のメソ細孔およびマクロ細孔を有し、10員環細孔ゼオライトとシリカからなる新規成形体であって、特に脂肪族炭化水素の芳香族化触媒としても有用な新規成形体を提供する。【解決手段】 10員環細孔ゼオライトとシリカからなる成形体であって、下記(i)〜(ii)の特性を満足するメソ細孔および下記(iii)の特性を満足するマクロ細孔を有することを特徴とする成形体。(i)メソ細孔容積が0.05cc/g以上である。(ii)ピークを示す分布を有し、該ピークの半値幅(hw)がhw≦40nm、該ピークの中心値(μ)が5nm≦μ≦30nmである。(iii)直径0.2〜200μmの範囲のマクロ細孔容積が0.03cc/g以上0.30cc/g以下である。【選択図】 なし

Description

本発明は、ゼオライトとシリカからなる成形体であって、特に特定のメソ細孔およびマクロ細孔を有する新規な成形体に関するものである。
ゼオライトは、石油化学触媒(例えば、特許文献1〜2参照。)、内燃機関等の排ガス浄化触媒(例えば、特許文献3〜4参照。)、吸着剤(例えば、特許文献5〜6参照。)等の用途として工業的に幅広く用いられる。工業的使用の際には、多くの場合バインダー(例えば、シリカ、粘土鉱物など)を混合し、所定の形状に成形され、高温焼成により焼結を行うことでゼオライトとバインダーとを複合化したゼオライト成形体として用いられてきた。その際にバインダーもゼオライト成形体の性能に影響し、ゼオライト成形体に所望の性能を発現させるために、適切な種類と量の選択が行われてきた。
また、ゼオライト、ゼオライト複合体におけるメソ細孔は、基質の拡散等に重要な役割を果たす細孔であり、特に均一なメソ細孔はその効果は顕著なものであり、均一なメソ細孔を有するゼオライトが提案されている(例えば、特許文献7参照。)。また、高い性能を発揮する吸着剤や触媒などの利用として、成形体のマクロ細孔のサイズ等に関する検討が報告されている(例えば、特許文献8参照。)。
特許第3580518号公報 特許第3950437号公報 特許第2931332号公報 特許第3311370号公報 特許第6147499号公報 特許第6183580号公報 特開2017−119267公報 特開2009−242163公報
しかし、ゼオライト成形体としては、均一なメソ細孔を有し、かつ適切なマクロ細孔を有するものは検討されておらず、その性能としても課題を有するものであった。
そこで、本発明は、芳香族化触媒としても期待される特定の均一メソ細孔およびマクロ細孔を有する新規なゼオライトとシリカからなる成形体を提供するものである。
本発明者は、上記の課題を解決するため鋭意検討を行った結果、特定のメソ細孔およびマクロ細孔を有する新規の成形体を見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、10員環細孔ゼオライトとシリカからなる成形体であって、下記(i)〜(ii)の特性を満足するメソ細孔および下記(iii)の特性を満足するマクロ細孔を有することを特徴とする成形体。
(i)メソ細孔容積が0.05cc/g以上である。
(ii)ピークを示す分布を有し、該ピークの半値幅(hw)がhw≦40nm、該ピークの中心値(μ)が5nm≦μ≦30nmである。
(iii)直径0.2〜200μmの範囲のマクロ細孔容積が0.03cc/g以上0.30cc/g以下である。
以下に、本発明について詳細に説明する。
本発明の成形体は、10員環細孔ゼオライトとシリカとの成形体であって、上記(i)〜(iii)の特性を満足するメソ細孔及び上記(iii)の特性を満足するマクロ細孔を有するものである。
該10員環細孔ゼオライトとしては、10員環構造を有し、細孔を有するものであれば如何なるものでも良く、該10員環細孔構造を有するゼオライトとしては、具体的にはAEL、EUO、FER、HEU、MEU、MEL、MFI、NES型等のゼオライトを挙げることができ、特に脂肪族炭化水素の芳香族化触媒として期待される複合体となることからMFI型またはMEL型であることが好ましい。そして、例えばMFI型としては、国際ゼオライト学会で定義される構造コードMFIに属するアルミノシリケート化合物を挙げることができる。
該シリカとしては、シリカと称される範疇に属するものであれば如何なるものであってもよく、特定の結晶構造を有するもの、また、非結晶性のものであってもよい。さらに、シリカの粒子径や凝集径等に関しても如何なる制限もない。
本発明の新規な成形体は、メソ細孔を有するものであり、(i)メソ細孔容積が0.05cc/g以上のものであり、特に優れた芳香族化触媒として期待されることから0.10cc/g以上であることが好ましい。ここで、メソ細孔容積が0.05cc/g未満である場合、基質の拡散が不十分となり、触媒性能や吸着性能等の期待される効果に劣るものとなる。また、該メソ細孔は、(ii)ピークを示す分布を有し、hw≦40nmであり、特にhw≦30nmが好ましく、5nm≦μ≦30nmであり、特に10nm≦μ≦20nmであることが好ましい。ここで、hw>40nm、μ<5nm又はμ>30nmである場合も触媒性能や吸着性能等の期待される効果に劣るものとなる。
本発明の新規な成形体は、マクロ細孔をも有するものであり、(iii)直径0.2〜200μmの範囲のマクロ細孔容積が0.03cc/g以上0.30cc/g以下であり、中でも、特に反応原料や吸着基質の拡散性が向上することから0.03cc/g以上0.20cc/g以下であることがより好ましい。ここで、直径0.2〜200μmの範囲のマクロ細孔容積が0.03cc/g未満の場合、基質の拡散が十分に起こらず触媒性能や吸着性能で劣るものとなる。また、直径0.2〜200μmの範囲のマクロ細孔容積が0.30cc/gより大きい場合、成形体の巨視的空隙割合が大きくなるため、成形体の圧壊強度に劣るものとなる。
本発明の新規な成形体は、該10員環細孔ゼオライトとシリカからなり、その配合割合は任意である。中でも特に優れた芳香族化触媒として期待される成形体となることから、10員環細孔ゼオライト:シリカ=50〜95:50〜5(重量割合)である成形体であることが好ましく、特に60〜90:40〜10である成形体が好ましい。
本発明の新規な成形体の製造方法としては、如何なる方法を用いてもよく、例えばゼオライトとシリカ、場合によっては更なる添加剤等を所定割合で混合し、その混合物を所定形状に成形し、焼結することにより合成する方法を挙げることができる。その際の焼成温度としては、上記(i)〜(ii)の特性を満足するメソ細孔および上記(iii)の特性を満足するマクロ細孔を有する成形体を容易に製造することが可能となることから400〜800℃とすることが好ましい。
本発明の新規な成形体は、如何なる形状を有するものであってもよく、例えば円柱形状、円筒形状、三角柱形状,四角柱形状,五角柱形状,六角柱形状等の多角柱形状、中空多角柱形状等を挙げることができ、中でも、連続生産性に優れ、かつ高圧壊強度の成形体となることから円柱形状、円筒形状、又は多角柱形状であることが好ましい。また、その直径,幅,長さ等のサイズ、嵩密度,真密度等の密度としては充填効率等を考慮し任意に選択可能である。さらに、該成形体には、更に担持、イオン交換、物理混合、蒸着等の処理により、任意の金属種を導入しても良い。
本発明は、10員環細孔ゼオライトとシリカからなる成形体であり、特定のメソ細孔およびマクロ細孔を有する新規な成形体であり、触媒、吸着剤として工業的な有用性が期待されるものである。
以下に、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
なお、実施例および比較例に用いた10員環細孔ゼオライトは、特許6070336号に基づき調製を行った。また、成形体およびゼオライトは、以下の方法により測定した。
〜メソ細孔の分布、細孔径・容積の測定〜
メソ細孔分布、メソ細孔径は窒素吸脱着測定により測定した。
その際の窒素吸脱着測定としては、窒素吸脱着装置((商品名)OMNISORP360CX,BeckmanCoulter社製)を用い、吸脱着とも30torr/stepの条件で測定した。
そして、窒素吸脱着測定の脱着過程をBarret−Joyner−Halenda法(Journal of the American Chemical Society、1951年、頁373〜380)にて解析し、横軸が細孔直径の常数、縦軸が窒素ガスの脱着量の微分値であるメソ細孔分布曲線を得た。メソ細孔分布曲線の解析にはHULINKS社のPeakfit(ver.4.12)を用いた。
メソ細孔容積は、2nm以上50nm以下の範囲の窒素ガス脱着量を積算することにより求めた。そして、メソ細孔からの窒素ガス脱着量のメソ細孔直径値での微分値(d(V/m)/d(D))のピークの内、最大のピークをガウス関数の強度近似で解析し、そのガウス関数の中心値(つまり、細孔分布のピーク中心値)(μ)から標準偏差の2倍(2σ)の範囲(=μ±2σ)内の直径を有するメソ細孔を均一メソ細孔と定義した。
〜粉末X線回折の測定〜
X線回折装置(スペクトリス社製、(商品名)X’pert PRO MPD)を用い、管電圧45kV、管電流40mAとしてCuKα1を用いて、大気中において測定した。5〜60度の範囲を0.04度/ステップ、4度/分で分析した。また、ダイレクトビームの吸収率で補正したバックグラウンドを除去している。ピークの有無の確認は目視で行った。
〜マクロ細孔容積の測定〜
水銀ポロシメーター((商品名)POREMASTER GT、Quantachrome Instruments社製)を用いて、測定セル(0.5ccガラスセル)に成形体試料約0.6gを導入し、各測定圧力下での水銀圧入量を測定した。水銀圧入量はブランクセルの測定時の圧入量をベースとして差し引くことにより得た。直径0.2〜200μmの範囲のマクロ細孔容積は、上記より得られた水銀圧入量のうち、直径範囲0.2〜200μmの圧入量を積算することで得た。マクロ孔容積の解析は解析ソフト((商品名)Poremaster for WindowsR、Quantachrome Instruments社製)により行った。水銀の表面張力は480erg/cm、水銀の前進角は140°とした。
〜芳香族化合物製造装置及びその製造方法〜
実施例、比較例により得られた成形体は、以下の方法により芳香族化合物の製造を行い、芳香族化触媒としての性能評価を行った。
ステンレス製反応管(内径16mm、長さ600mm)を有する固定床気相流通式反応装置を用いた。ステンレス製反応管の中段に、成形体を充填し、乾燥空気流通下での加熱前処理を行ったのち、原料ガスをフィードした。そして、加熱はセラミック製管状炉を用い、触媒(成形体)層の温度を制御した。反応出口ガスおよび反応液を採取し、ガスクロマトグラフを用い、ガス成分および液成分を個別に分析した。ガス成分は、TCD検出器を備え、充填剤(Waters社製、(商品名)PorapakQまたはGLサイエンス社製、(商品名)MS−5A)を有するガスクロマトグラフ(島津製作所製、(商品名)GC−1700)を用いて分析した。液成分は、FID検出器を備え、分離カラムとしてキャピラリーカラム(GLサイエンス社製、(商品名)TC−1)を有するガスクロマトグラフ(島津製作所製、(商品名)GC−2015)を用いて分析した。
反応条件は下記のように設定した。
(芳香族化合物製造条件)
原料ガス:エチレン
成形体重量:1.9g。
流通ガス:原料ガス50mol%+窒素50mol%の混合ガス、100Nml/分。
反応温度:600℃。
(前処理条件)
触媒温度:600℃。
流通ガス:空気100Nml/分。
実施例1
SiO/Al比=46のMFI型ゼオライト100重量部に対して、シリカ(日産化学工業社製、(商品名)スノーテックスN−30G)25重量部、セルロース3重量部、純水20重量部を加え混練した。なお、該MFI型ゼオライトは、メソ細孔容積0.38cc/g、メソ細孔分布のピークの半値幅10nm、該ピーク中心値14nmを有するものであった。そして、混練物を直径1.5mm、長さ1.0〜7.0mm(平均長さ3.4mm)の円柱状の成形体とした。これを100℃で1晩乾燥した。乾燥後の成形体を、空気流通下、600℃で3時間焼成して成形体を得た。得られた成形体の物性を表1に示す。均一メソ細孔および直径0.2〜200μmのマクロ細孔容積を有する、新規な成形体であった。
得られた成形体を触媒とし、上記した条件にて芳香族化合物の製造を行い、芳香族化の評価を行った。反応時間に対するエチレン転化率の変化を図1に示す。また、芳香族収率の変化を図2に示す。反応時間480分間、安定して高い反応活性を示した。
Figure 2019112265
実施例2
SiO/Al比=46のMFI型ゼオライト100重量部に対して、シリカ(日産化学工業社製、(商品名)スノーテックスN−30G)43重量部、セルロース4重量部、純水21重量部を加え混練した。なお、該MFI型ゼオライトは、メソ細孔容積0.43cc/g、メソ細孔分布のピーク半値幅13nm、ピーク中心値16nmを有するものであった。そして、混練物を直径1.5mm、長さ1.0〜7.0mm(平均長さ3.5mm)の円柱状の成形体とした。これを100℃で1晩乾燥した。乾燥後の成形体を、空気流通下、600℃で3時間焼成して成形体を得た。得られた成形体の物性を表1に示す。均一メソ細孔および直径0.2〜200μmのマクロ細孔容積を有する、新規な成形体であった。
得られた成形体を触媒とし、上記した条件にて芳香族化合物の製造を行い、その性能評価を行った。反応時間に対するエチレン転化率の変化を図1に示す。また、反応時間に対する芳香族収率の変化を図2に示す。反応時間480分間、安定して高い反応活性であった。
実施例3
SiO/Al比=46のMFI型ゼオライト100重量部に対して、シリカ(日産化学工業製、(商品名)スノーテックスN−30G)25重量部、セルロース4重量部、純水30重量部を加え混練した。なお、該MFI型ゼオライトは、メソ細孔容積0.43cc/g、メソ細孔分布のピーク半値幅27nm、ピーク中心値15nmを有するものであった。そして、混練物を直径1.5mm、長さ1.0〜7.0mm(平均長さ3.5mm)の円柱状の成形体とした。これを100℃で1晩乾燥した。乾燥後の成形体を、空気流通下、600℃で3時間焼成して成形体を得た。得られた成形体の物性を表1に示す。均一メソ細孔および直径0.2〜200μmのマクロ細孔容積を有する、新規な成形体であった。
得られた成形体を触媒とし、上記した条件にて芳香族化合物の製造を行い、その性能評価を行った。反応時間に対するエチレン転化率の変化を図1に示す。また、反応時間に対する芳香族収率の変化を図2に示す。反応時間480分間、安定して高い反応活性であった。
比較例1
SiO/Al比=46のMFI型ゼオライト100重量部に対して、アタパルジャイト型粘土(アクティブミネラルズ社製、(商品名)ミニゲルMB)25重量部、セルロース4重量部、純水30重量部を加え混練した。なお、MFI型ゼオライトは、メソ細孔容積0.39cc/g、メソ細孔分布のピーク半値幅10nm、ピーク中心値14nmを有するものであった。混練物を直径1.5mm、長さ1.0〜7.0mm(平均長さ3.3mm)の円柱状の成形体とした。これを100℃で1晩乾燥した。乾燥後の成形体を、空気流通下、600℃で3時間焼成して成形体を得た。得られた成形体の物性を表1に示す。
得られた成形体を触媒とし、上記した条件にて芳香族化合物の製造を行い、その性能評価を行った。反応時間に対するエチレン転化率の変化を図1に示す。また、反応時間に対する芳香族収率の変化を図2に示す。反応時間480分経過後に活性の低下が見られ、性能に劣る成形体であった。
比較例2
SiO/Al比=46のMFI型ゼオライト100重量部に対して、シリカ(日産化学工業製、(商品名)スノーテックスN−30G)25重量部、セルロース4重量部、純水30重量部を加え混練した。該MFI型ゼオライトは、メソ細孔容積0.02cc/g、メソ細孔分布のピーク半値幅0.1nm、ピーク中心値15nmを有するものであった。混練物を直径1.5mm、長さ1.0〜7.0mm(平均長さ3.5mm)の円柱状の成形体とした。これを100℃で1晩乾燥した。乾燥後の成形体を、空気流通下、600℃で3時間焼成して成形体を得た。得られた成形体の物性を表1に示す。均一メソ細孔を有さない成形体であった。
得られた成形体を触媒とし、上記した条件にて芳香族化合物の製造を行い、その性能評価を行った。反応時間に対するエチレン転化率の変化を図1に示す。また、反応時間に対する芳香族収率の変化を図2に示す。反応時間480分経過後に活性の低下が見られ、性能に劣る成形体であった。
比較例3
SiO/Al比=46のMFI型ゼオライト100重量部に対して、シリカ(日産化学工業製、(商品名)スノーテックスN−30G)25重量部、セルロース2重量部、純水20重量部を加え混練した。メソ細孔容積0.39cc/g、メソ細孔分布のピークの半値幅11nm、該ピーク中心値14nmを有するものであった。混練物を直径1.5mm、長さ1.0〜7.0mm(平均長さ3.4mm)の円柱状の成形体とした。これを100℃で1晩乾燥した。乾燥後の成形体を、空気流通下、600℃で3時間焼成して成形体を得た。得られた成形体の物性を表1に示す。直径0.2〜200μmの範囲のマクロ細孔容積を十分に有さない成形体であった。
得られた成形体を触媒とし、上記した条件にて芳香族化合物の製造を行い、その性能評価を行った。反応時間に対するエチレン転化率の変化を図1に示す。また、反応時間に対する芳香族収率の変化を図2に示す。反応時間480分経過後に活性の低下が見られ、性能に劣る成形体であった。
;実施例、比較例により得られた成形体を用い、反応時間に対するエチレン転化率の評価を行ったものである。 ;実施例、比較例により得られた成形体を用い、反応時間に対する芳香族化合物の収率の評価を行ったものである。
10員環細孔ゼオライトとシリカとの成形体であり、特定のメソ細孔およびマクロ細孔を有する新規な成形体に関するものであり、該成形体は、触媒、吸着剤として工業的な有用性が期待されるものである。

Claims (4)

  1. 10員環細孔ゼオライトとシリカからなる成形体であって、下記(i)〜(ii)の特性を満足するメソ細孔および下記(iii)の特性を満足するマクロ細孔を有することを特徴とする成形体。
    (i)メソ細孔容積が0.05cc/g以上である。
    (ii)ピークを示す分布を有し、該ピークの半値幅(hw)がhw≦40nm、該ピークの中心値(μ)が5nm≦μ≦30nmである。
    (iii)直径0.2〜200μmの範囲のマクロ細孔容積が0.03cc/g以上0.30cc/g以下である。
  2. 10員環細孔ゼオライトとシリカとの配合割合が、10員環細孔ゼオライト:シリカ=50〜95:50〜5(重量割合)であることを特徴とする請求項1に記載の成形体。
  3. 上記10員環細孔ゼオライトがMFI型またはMEL型であることを特徴とする請求項1又は2に記載の成形体。
  4. 円柱形状、円筒形状、又は多角柱形状を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の成形体。
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