JP2019095001A - ハブユニット用密封装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シール性を確保しつつ、内軸の回転抵抗を低減することができるハブユニット用密封装置を提供する。【解決手段】内軸4と外輪3との間の環状空間を、車両アウタ側の端部において密封するハブユニット用密封装置12であって、外輪3に取り付けられるシール部材30と、内軸4に取り付けられるスリンガ31とを備え、スリンガ31が、内軸4に嵌合される円筒部31aと、円筒部31aから径方向外方に延びる円環部31c,31dとを有し、円環部が、第1の円環部31cと、第1の円環部31cより車両インナ側に配置された第2の円環部31dを含み、シール部材30が、第1の円環部31cの車両インナ側の側面に接触する第1のサイドリップ34aを含み、第1の円環部31cと第2の円環部31dとの間に周方向に沿った溝31eが形成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、ハブユニット(車輪用軸受装置)に採用される密封装置に関する。
自動車などの車両に搭載され、車輪を回転自在に支持するハブユニット(車輪用軸受装置)は、同心状に配置された内軸と外輪とを備えており、これら内軸と外輪との間に配設された転動体によって、外輪に対して内軸が回転自在にされている。内軸の車両アウタ側の端部には、径方向外側に延びるフランジが設けられており、このフランジに車輪及びブレーキディスクが取り付けられる。
このようなハブユニットでは、内軸と外輪との間の転動体が配設されている環状空間に外部から泥水などが浸入するのを防ぐために、当該環状空間の軸方向両端部に密封装置が装着されている。
ハブユニットにおいて、車両アウタ側に用いられる密封装置としては、例えば、図5に示すものがある。この密封装置は、外輪103の内周面に取り付けられるシール本体130と、内軸104の外周面に取り付けられる円筒部131a及びフランジ部111の内側面に配置される円環部131cを有するスリンガ131とを備え、シール本体130のリップ134a〜134cがスリンガ131に接触している(例えば、特許文献1参照)。
特開2017−137973号公報
この種の密封装置112においては、ハブユニットの回転トルクを低減するために内軸104の回転抵抗を小さくすることが望まれている。内軸104の回転抵抗が大きくなる要因の1つとして、スリンガ131に対するリップ134a〜134cの接触圧が挙げられる。
図5に示す密封装置112では、スリンガ131の円環部131cにシール本体130の2つのサイドリップ134a、134bが接触している。また、これらのサイドリップ134a,134bは、いずれも同じような長さや厚さを有している。そのため、スリンガ131に対する各リップ134a〜134cの接触圧はいずれも高い状態にあり、密封装置112のシール性は維持されるものの、内軸104の回転抵抗が大きくなる傾向にある。
本発明は、シール性を確保しつつ、内軸の回転抵抗を低減することができるハブユニット用密封装置を提供することを目的とする。
(1)本発明は、内軸と外輪との間の環状空間を、車両アウタ側の端部において密封するハブユニット用密封装置であって、
前記外輪に取り付けられるシール部材と、
前記内軸に取り付けられるスリンガとを備え、
前記スリンガが、前記内軸に嵌合される円筒部と、前記円筒部から径方向外方に延びる円環部とを有し、
前記円環部が、第1の円環部と、前記第1の円環部より車両インナ側に配置される第2の円環部を含み、
前記シール部材が、前記第1の円環部の車両インナ側の側面に接触する第1のサイドリップを含み、
前記第1の円環部と前記第2の円環部との間に周方向に沿った溝が形成されている。
上記構成の密封装置は、スリンガが、第1のサイドリップが接触する第1の円環部と、第1の円環部より車両インナ側に配置された第2の円環部を備え、第1の円環部と第2の円環部との間に周方向に沿った溝が形成されている。そのため、まず、第1の円環部に接触する第1のサイドリップによって密封装置内への泥水等の異物の浸入を防止することができる。仮に第1の円環部と第1のサイドリップとの間を通過して泥水等が入り込んだとしても、第2の円環部が堰となり、第1の円環部と第2の円環部との間の溝内に泥水等を留めることができる。したがって、第1のサイドリップのみを第1の円環部に接触させることで内軸の回転抵抗を低下させ、ハブユニットの回転トルクを低減させることができるとともに、第2の円環部によって密封装置のシール性を確保することができる。
(2)好ましくは、第2の円環部の径方向外端部と前記第1のサイドリップの内周面との間には、ラビリンスシールを構成する隙間が設けられている。
このような構成によって、第2の円環部を越えてハブユニット内に泥水等が浸入するのを効果的に防止することができる。
(3)好ましくは、前記シール部材が、前記第2の円環部の車両インナ側の側面に接触する第2のサイドリップをさらに含み、前記第2のサイドリップが前記第1のサイドリップよりも短くかつ薄く形成されている。
この構成によれば、第2の円環部に接触する第2のサイドリップによって、泥水等がハブユニットの内部に浸入するのを効果的に防止することができる。また、第2のサイドリップを第2の円環部に接触させることで内軸の回転抵抗は若干増加するが、第2のサイドリップは、第1のサイドリップよりも短くかつ薄く形成されているので、第2の円環部に対する接触圧を小さくすることができ、内軸の回転抵抗の増加を抑制することができる。その結果、例えば図5に示す従来の密封装置と比べてハブユニットの回転トルクを低減することができる。
(4)好ましくは、前記シール部材が、前記第2の円環部の車両インナ側の側面に対してラビリンスシールを構成する隙間をあけて配置された第2のサイドリップをさらに含む。
この構成によれば、第2の円環部と第2のサイドリップとの間にラビリンスシールが形成されるので、泥水等がハブユニットの内部に浸入するのを効果的に防止することができる。また、第2のサイドリップは第2の円環部に接触しないので内軸の回転抵抗が増加することもない。
(5)好ましくは、前記スリンガが、前記第1の円環部を有する第1の分割体と、前記第2の円環部を有しかつ前記第1の分割体に連結された第2の分割体とを有している。
この構成によれば、2つの円環部を有するスリンガを容易に製造することができる。
本発明によれば、シール性を確保しつつ、内軸の回転抵抗を低減することができる。
第1の実施形態に係る密封装置を備えたハブユニットの断面図である。 密封装置の断面図である。 第2の実施形態に係る密封装置の断面図である。 第3の実施形態に係る密封装置の断面図である。 従来技術に係る密封装置の断面図である。
以下、本発明の実施形態を、添付した図面に基づいて説明する。
[ハブユニットの構成]
図1は、第1の実施形態に係る密封装置を備えたハブユニット(車輪用軸受装置)の断面説明図である。なお、本明細書では、図1の左右方向を軸方向といい、図1の左側を車両アウタ側、右側を車両インナ側という。
ハブユニット1は、自動車の車体に設けられている懸架装置2に対して車輪を回転自在に支持するものであり、外輪3と内軸4とを備えている。外輪3と内軸4は同心状に配置されている。本実施形態では、外輪3に対して内軸4が回転自在となっている。そして、ハブユニット1は、図示しない車輪やブレーキディスクがフランジ11に固定された内軸4を、車両に対して回転自在に支持することができる。
外輪3は円筒形状に形成されている。外輪3の外周面3bにはフランジ5が形成されている。フランジ5は、ボルト6により車体側の懸架装置2に固定される。外輪3の内周面には、複列の外輪軌道面3dが形成されている。
内軸4は、軸本体部7と、内輪部材8とで構成されている。
軸本体部7の車両アウタ側の端部には、車輪やブレーキディスク(図示せず)を取り付けるためのフランジ11が形成されている。
内輪部材8は、環状に形成されて軸本体部7の車両インナ側の端部に外嵌され、かしめ固定されている。
軸本体部7の外周面には、車両アウタ側の外輪軌道面3dの径方向内側に対向する内輪軌道面7aが形成されている。内輪部材8の外周面には、車両インナ側の外輪軌道面3dの径方向内側に対向する内輪軌道面8aが形成されている。
各列の外輪軌道面3dと内輪軌道面7a,8aとの間には、複数の転動体9が配設されている。本実施形態の転動体9は玉である。各列の複数の玉9は、保持器10により周方向の間隔が所定に保持されている。
外輪3の軸方向両端部と内軸4との間、より詳細には、外輪3の車両アウタ側端部と軸本体部7との間、及び、外輪3の車両インナ側端部と内輪部材8との間には、それぞれ密封装置12、13が取り付けられている。これらの密封装置12、13は外輪3の径方向外側から、外輪3と内軸4との間に形成される環状空間Rに泥水等の異物が浸入するのを防ぎ、かつ環状空間R内の潤滑剤が漏出するのを防ぐ役割を有している。そして、これらの密封装置12、13のうち、車両アウタ側(図1において左側)に配設される密封装置12が本発明の実施形態に係る密封装置である。
[密封装置の構成]
図2は、図1の密封装置12の断面図である。
密封装置12は、図2に示すように、シール部材30とスリンガ31とを備えている。
スリンガ31は、錆びにくい性質を有する硬質な材料、例えばステンレスなどの金属板をプレス加工することで環状に形成されている。
スリンガ31は、第1及び第2の円筒部31a,31bと、第1及び第2の円環部31c,31dとを有している。
第1の円筒部31aは、軸本体部7(内軸4)の外周面7bに嵌合されることによって軸本体部7に固定されている。第1の円筒部31aは、車両インナ側の端部において折り返されることによって二重構造を呈し、内周部分31a1と外周部分31a2とを有している。
第1の円環部31cは、第1の円筒部31aの内周部分31a1の車両アウタ側の端部からフランジ11の車両インナ側の側面(フランジ面11a)に沿って径方向外方に延びている。
第2の円筒部31bは、第1の円環部31cの径方向外端部から外輪3側へ屈曲し、車両インナ側へ延びている。
第2の円環部31dは、第1の円筒部31aの外周部分31a2の車両アウタ側の端部から径方向外方に延びている。第2の円環部31dは、第1の円環部31cの車両インナ側に配置されている。また、第2の円環部31dは、第1の円環部31cよりも径方向に短く形成されている。第1の円環部31cと第2の円環部31dとの間には、周方向に沿って延びる溝31eが形成されている。
シール部材30は、芯材32と、弾性部材33とを有する。
芯材32は、SPCCなどの鋼板をプレス加工することによって環状に形成されている。芯材32は、外輪3の車両アウタ側端部の内周面3aに嵌合されることによって、外輪3に固定されている。
芯材32は、円筒部32aと、外円環部32bと、傾斜部32cと、内円環部32dとを有している。
円筒部32aは、外輪3の車両アウタ側端部の内周面3aに嵌合されている。
外円環部32bは、円筒部32aの車両アウタ側の端部から径方向外方に延び、外輪3の車両アウタ側端面3cに接触している。
傾斜部32cは、円筒部32aの車両インナ側の端部からやや車両アウタ側及び径方向内方へ傾斜しつつ延びている。傾斜部32cと円筒部32aとの間の凹状部分には弾性部材が充填されている。
内円環部32dは、傾斜部32cの径方向内端部から径方向内方へ延びている。内円環部32dは、外円環部32bよりも車両インナ側に配置されている。
弾性部材33は、ニトリルゴム等によって円環状に形成されている。弾性部材33は、芯材32に加硫により接着されている。弾性部材33は、複数のリップ34a〜34cとデフレクタ37とを有している。
複数のリップ34a〜34cは、2つの第1及び第2のサイドリップ(アキシアルリップ)34a,34bと1つのラジアルリップ34cとを含む。
第1及び第2のサイドリップ34a,34bは径方向に並べて配置されている。径方向外側に配置された第1のサイドリップ34aは、芯材32の内円環部32dから車両アウタ側へ延びている。第1のサイドリップ34aの先端部は、スリンガ31の第1の円環部31cの車両インナ側の側面に接触している。第1のサイドリップ34aは、スリンガ31の第2の円環部31dの径方向外端部との間に微小な隙間36をもって配置されている。この隙間36は、ラビリンスシールを構成している。この隙間36は、例えば、0.1mm〜5.0mmの範囲で設定することができる。
径方向内側に配置された第2のサイドリップ34bは、芯材32の内円環部32dから車両アウタ側へ延びている。第2のサイドリップ34bの先端部は、スリンガ31の第2の円環部31dの車両インナ側の側面に接触している。第2のサイドリップ34bは、第1のサイドリップ34aよりも短くかつ薄く形成されている。したがって、第2のサイドリップ34bは第1のサイドリップ34aよりもボリューム(体積)が小さく、剛性も小さい。そのため、第1の円環部31cに対する第1のサイドリップ34aの接触圧よりも、第2の円環部31dに対する第2のサイドリップ34bの接触圧の方が低くなっている。
また、第2の円環部31dに対する第2のサイドリップ34bの締め代t2は、第1の円環部31cに対する第1のサイドリップ34aの締め代t1よりも小さい。これによっても、第1の円環部31cに対する第1のサイドリップ34aの接触圧よりも、第2の円環部31dに対する第2のサイドリップ34bの接触圧の方が低くなっている。
ラジアルリップ34cは、芯材32の内円環部32dの径方向内端部から径方向内方へ延びている。ラジアルリップ34cは、スリンガ31の第1の円筒部31aの外周部分31a2の外周面に接触している。
デフレクタ37は、芯材32の径方向外側に配置されている。デフレクタ37は、芯材32の外円環部32bよりも車両インナ側へ延び、外輪3の外周面3bに嵌合されている。デフレクタ37の外周面37aと、スリンガ31の第2の円筒部31bとの間には、微小な隙間38が形成され、この隙間38によってラビリンスシールが構成されている。
更に、デフレクタ37は、車両アウタ側の端面37bがスリンガ31の第1の円環部31cの車両インナ側の側面に対して微小な隙間39をあけて配置されている。この隙間39によってもラビリンスシールが構成されている。したがって、隙間38,39によるラビリンスシールによって外部からスリンガ31とシール部材30との間への泥水等の異物の浸入が防止される。
また、密封装置12は、シール部材30の第1のサイドリップ34aがスリンガ31の第1の円環部31cに接触しているので、ラビリンスシールを構成する隙間38,39から泥水等が浸入したとしても、ハブユニット1内への泥水等の浸入が阻止される。また、仮に第1のサイドリップ34aと第1の円環部31cの間を泥水等が通過したとしても、スリンガ31には第2の円環部31dが設けられているので、この第2の円環部31dが堰として機能し、第1の円環部31cと第2の円環部31dとの間の溝31eに泥水等を留めることができる。
第2の円環部31dの径方向外端部と、第1のサイドリップ34aの内周面との間には、ラビリンスシールを構成する隙間36が形成されているので、当該隙間36を泥水等が通過するのを防止し、ハブユニット1内への泥水等の浸入を効果的に防止することができる。そして、仮にラビリンスシールを構成する隙間36を通過して泥水等が浸入したとしても、シール部材30は、第2の円環部31dに接触する第2のサイドリップ34bを備えているので、さらなる泥水等の浸入を阻止することができる。
また、第2の円環部31dに対する第2のサイドリップ34bの接触圧が、第1の円環部31cに対する第1のサイドリップ34aの接触圧よりも低くなっているので、両者の接触圧が同等である場合よりも内軸4の回転抵抗を小さくすることができる。したがって、ハブユニット1の回転トルクを低減することができる。
[第2の実施形態]
図3は、第2の実施形態に係る密封装置の断面図である。
本実施形態では、スリンガ31の構造が第1の実施形態とは異なっている。
本実施形態のスリンガ31は、2つの分割体31A,31Bにより構成されている。具体的には、スリンガ31は、第1の円筒部31aの内周部分31a1と、第1の円環部31cと、第2の円筒部31bとが一体に形成された第1の分割体31Aと、第1の円筒部31aの外周部分31a2と、第2の円環部31dとが一体に形成された第2の分割体31Bとからなる。そして、第2の分割体31Bにおける第1の円筒部31aの外周部分31a2が、第1の分割体31Aにおける第1の円筒部31aの内周部分31a1の外周面に嵌合されることによって、第1の分割体31Aと第2の分割体31Bとが連結されている。
上述した第1の実施形態では、第1の円筒部31aが、折り返しによる二重構造を呈していたため、加工が困難になる可能性があるが、本実施形態では、スリンガ31を2つの分割体31A,31Bで構成しているので、各分割体31A,31Bの構造を簡素化することができ、スリンガ31の製造を容易に行うことができる。
[第3の実施形態]
図4は、第3の実施形態に係る密封装置の断面図である。
本実施形態では、シール部材30の第2のサイドリップ34bの構造が、第1の実施形態とは異なっている。
本実施形態の第2のサイドリップ34bは、スリンガ31の第2の円環部31dに接触しておらず、第2の円環部31dとの間にラビリンスシールを構成する隙間40をあけて配置されている。この隙間40の寸法は、例えば、0.1mm〜1.0mmの範囲で設定することができる。
したがって、本実施形態では、第2の円環部31dに対する第2のサイドリップ34bの接触圧が実質的にゼロとなり、内軸4の回転抵抗をより小さくすることが可能となっている。
また、第2のサイドリップ34bと第2の円環部31dとの間にはラビリンスシールを構成する隙間40が形成されているので、泥水等の浸入を効果的に防止することができる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内において適宜設計変更することができる。
例えば、上記実施形態では、シール部材30が第2のサイドリップ34bを備えていたが、これを省略することもできる。
また、スリンガ31の第2の円環部31dの径方向外端部と第1のサイドリップ34aの内周面との間には、ラビリンスシールが形成されていなくてもよい。
また、シール部材30におけるデフレクタ37やスリンガ31における第2の円筒部31bは、省略したり形状を変更したりすることができる。
1 :ハブユニット
3 :外輪
4 :内軸
12 :密封装置
30 :シール部材
31 :スリンガ
31a:第1の円筒部
31c:第1の円環部
31d:第2の円環部
31e:溝
33 :弾性部材
34a:第1のサイドリップ
34a:第2のサイドリップ
36 :隙間
40 :隙間
t1 :締め代
t2 :締め代

Claims (5)

  1. 内軸と外輪との間の環状空間を、車両アウタ側の端部において密封するハブユニット用密封装置であって、
    前記外輪に取り付けられるシール部材と、
    前記内軸に取り付けられるスリンガとを備え、
    前記スリンガが、前記内軸に嵌合される円筒部と、前記円筒部から径方向外方に延びる円環部とを有し、
    前記円環部が、第1の円環部と、前記第1の円環部より車両インナ側に配置された第2の円環部を含み、
    前記シール部材が、前記第1の円環部の車両インナ側の側面に接触する第1のサイドリップを含み、
    前記第1の円環部と前記第2の円環部との間に周方向に沿った溝が形成されている、ハブユニット用密封装置。
  2. 第2の円環部の径方向外端部と前記第1のサイドリップの内周面との間には、ラビリンスシールを構成する隙間が設けられている、請求項1に記載のハブユニット用密封装置。
  3. 前記シール部材が、前記第2の円環部の車両インナ側の側面に接触する第2のサイドリップをさらに含み、
    前記第2のサイドリップが前記第1のサイドリップよりも短くかつ薄く形成されている、請求項1又は2に記載のハブユニット用密封装置。
  4. 前記シール部材が、前記第2の円環部の車両インナ側の側面に対してラビリンスシールを構成する隙間をあけて配置された第2のサイドリップをさらに含む、請求項1又は2に記載のハブユニット用密封装置。
  5. 前記スリンガが、前記第1の円環部を有する第1の分割体と、前記第2の円環部を有しかつ前記第1の分割体に連結された第2の分割体とを有している、請求項1〜4のいずれか1項に記載のハブユニット用密封装置。
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