JP2019094801A - エンジンの自動停止制御装置 - Google Patents

エンジンの自動停止制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019094801A
JP2019094801A JP2017222890A JP2017222890A JP2019094801A JP 2019094801 A JP2019094801 A JP 2019094801A JP 2017222890 A JP2017222890 A JP 2017222890A JP 2017222890 A JP2017222890 A JP 2017222890A JP 2019094801 A JP2019094801 A JP 2019094801A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
scr catalyst
stop control
urea
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017222890A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6573225B2 (ja
Inventor
真斗 勝田
Masato Katsuta
真斗 勝田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2017222890A priority Critical patent/JP6573225B2/ja
Publication of JP2019094801A publication Critical patent/JP2019094801A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6573225B2 publication Critical patent/JP6573225B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/20Air quality improvement or preservation, e.g. vehicle emission control or emission reduction by using catalytic converters
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)

Abstract

【課題】エンジン自動停止制御を行った場合に、エンジン再始動時、SCR触媒がNOxを還元浄化することができるエンジンの自動停止制御装置を提供する。【解決手段】エンジンの自動停止制御装置70は、エンジンの排気路内に設けられたNOxを還元浄化するSCR触媒と、このSCR触媒に尿素水を供給する尿素供給装置35を備えるエンジンの自動停止制御装置70であって、所定の開始条件が成立するとエンジンを自動停止させて、所定の再始動条件が成立するとエンジンを再始動させるエンジン自動停止制御を実行するエンジン自動停止制御手段80と、尿素供給装置による尿素水の供給を制御する尿素供給制御手段82と、を有し、SCR触媒のNOx浄化性能が低下する所定条件が成立している場合、エンジン自動停止制御手段はエンジン自動停止制御の実行を禁止してエンジンの作動を継続させると共に、尿素供給装置による尿素水の供給を行う。【選択図】図2

Description

本発明は、エンジンの自動停止制御装置に係り、特に、エンジンの排気路内に設けられたNOxを還元浄化するSCR触媒と、このSCR触媒に尿素水を供給する尿素供給装置と、を備えるエンジンの自動停止制御装置に関する。
従来から、ディーゼル車両は、大気汚染を防止するために、エンジンから排出される排気ガス中のNOx(窒素酸化物)を還元浄化して、NOxが大気中へ排出されるのを抑制している。具体的に、エンジンの排気系統には、SCR触媒(選択触媒還元;Selective Catalytic Reduction)と、SCR触媒へ尿素水を供給する尿素供給装置とが設けられている。尿素供給装置は、排気系統へ尿素水を供給して、排気ガスの熱により加水分解されアンモニアをSCR触媒に吸着させる。SCR触媒に吸着されたアンモニアは、NOxを還元浄化して、NOxが大気中へ排出されるのを抑制する。
ここで、エンジン停止後に再始動された時は、排気系統内に排気ガスが流れていない又は排気ガスが低温であるので、排気系統へ尿素水を供給してもアンモニアをSCR触媒に吸着させることができない。このため、再始動時、SCR触媒がNOxを還元浄化することできない場合がある。そこで、特許文献1では、運転者が車両の停止を操作した際に、SCR触媒のアンモニア吸着量が目標吸着量より小さい場合、エンジンを停止せずアイドル状態を継続すると共に、尿素水を供給してSCR触媒のアンモニア吸着量を増加させている。
一方、運転者が停車後にブレーキペダルを踏むとエンジンを自動で停止させて、アクセルペダルを踏むとエンジンを自動で再始動させるエンジン自動停止制御、いわゆるアイドルストップ制御が知られている。このアイドルストップ制御により、停車時の燃料の消費や排気ガスの排出を抑制することができる。
特開2009−197728号公報
しかしながら、アイドルストップ制御中は、エンジンが自動で停止されて排気系統に排気ガスが流れないので、排気系統へ尿素水を供給してもSCR触媒にアンモニアを吸着させることができない。即ち、アイドルストップ制御時にSCR触媒のアンモニア吸着量が不十分であると、エンジンを再始動時にSCR触媒がNOxを還元浄化することができない可能性があるという問題がある。
従って、本発明は、エンジン自動停止制御を行った場合に、エンジン再始動時、SCR触媒がNOxを還元浄化することができるエンジンの自動停止制御装置を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するために、エンジンの排気路内に設けられたNOxを還元浄化するSCR触媒と、このSCR触媒に尿素水を供給する尿素供給装置と、を備えるエンジンの自動停止制御装置であって、所定の開始条件が成立するとエンジンを自動停止させて、所定の再始動条件が成立するとエンジンを再始動させるエンジン自動停止制御を実行するエンジン自動停止制御手段と、尿素供給装置による尿素水の供給を制御する尿素供給制御手段と、を有し、SCR触媒のNOx浄化性能が低下する所定条件が成立している場合、エンジン自動停止制御手段はエンジン自動停止制御の実行を禁止してエンジンの作動を継続させると共に、尿素供給制御手段は尿素供給装置による尿素水の供給を行う、ことを特徴としている。
このように構成された本発明においては、SCR触媒のNOx浄化性能が低下する所定条件が成立している場合、エンジンの作動を継続させてSCR触媒に尿素水を供給するので、SCR触媒のアンモニア吸着量を増加させることができる。したがって、エンジン自動停止制御を行った場合でも、エンジン再始動時、SCR触媒がNOxを還元浄化することができる。
また、本発明において、好ましくは、SCR触媒のNOx浄化性能が低下する所定条件は、SCR触媒に吸着しているアンモニア吸着量が設定吸着量よりも小さい場合である。このように構成された本発明においては、アンモニア吸着量に基づいて、エンジン自動停止制御の実行を禁止して尿素水を供給するので、SCR触媒のアンモニア吸着量が不十分な場合にアンモニア吸着量を増加させることができる。
本発明において、好ましくは、尿素供給制御手段は、SCR触媒のアンモニア吸着量が目標吸着量に到達するまで尿素供給装置によりSCR触媒に尿素水を供給し、設定吸着量は、目標吸着量に設定されている。このように構成された本発明においては、SCR触媒のアンモニア吸着量を目標吸着量まで確実に増加させることができる。
また、本発明において、好ましくは、尿素供給制御手段は、SCR触媒の温度に応じて目標吸着量を設定する。このように構成された本発明においては、温度に応じて目標吸着量を設定するので、温度に応じた適切な量の尿素水を供給することができる。
本発明において、好ましくは、SCR触媒のNOx浄化性能が低下する所定条件は、SCR触媒の温度が設定温度よりも低い場合である。このように構成された本発明においては、SCR触媒の温度に基づいて、エンジン自動停止制御の実行を禁止して尿素水を供給するので、SCR触媒の温度が設定温度より低下している場合にアンモニア吸着量を増加させることができる。
また、本発明において、好ましくは、尿素供給制御手段は、SCR触媒の温度が尿素をアンモニアへ加水分解可能な分解温度以上である場合に、尿素供給装置によりSCR触媒に尿素水を供給し、設定温度は、分解温度に設定されている。このように構成された本発明においては、SCR触媒のアンモニアへ加水分可能な分解温度より低下している場合にアンモニア吸着量を増加させることができる。
本発明のエンジンの自動停止制御装置によれば、エンジン自動停止制御を行った場合に、エンジン再始動時、SCR触媒がNOxを還元浄化することができる。
本発明の実施形態によるエンジンの自動停止制御装置が適用されるエンジンの概略構成図である。 本発明の実施形態によるエンジンの自動停止制御装置を示すブロック図である。 本発明の実施形態によるエンジンの自動停止制御装置により実行される制御フローを示すフローチャートである。 図3のS1で読み込まれるSCR触媒の温度、アンモニア吸着量、目標吸着量、尿素水噴射量を算出する具体的手順を示すフローチャートである。 SCR触媒の温度とアンモニアの上限吸着量及び目標吸着量との関係を示すグラフである。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態によるエンジンの自動停止制御装置70を説明する。
まず、図1を参照して、本発明の実施形態によるエンジンの自動停止制御装置70を備えたエンジンの概略構成を説明する。図1は、本発明の実施形態によるエンジンの自動停止制御装置70を備えたエンジンの概略構成図である。
図1に示すように、エンジン1は、燃焼室2aを形成するシリンダ2と、このシリンダ2内で往復運動するピストン4と、このピストン4に一端が連結されたコネクティングロッド6と、このコネクティングロッド6の他端が連結されたクランクシャフト8とを備えている。エンジン1は、さらに、クランクシャフト8の回転角及び回転数を検出するクランク角センサ9と、燃焼室2aに燃料を供給する燃料供給装置10とを備えている。エンジン1は、ピストンの作用により圧縮高温となった燃料室内に軽油を主成分とする燃料を噴射することにより自然着火される、いわゆるディーゼルエンジンである。
燃料供給装置10は、燃料を貯留する燃料タンク40と、この燃料タンク40内の燃料を圧送する低圧燃料ポンプ42と、低圧燃料ポンプ42から圧送された燃料を加圧する高圧燃料ポンプ44と、高圧燃料ポンプ44によって加圧された燃料の圧力を検出する燃料圧力センサ46と、高圧燃料ポンプ44によって加圧された燃料を燃焼室2a内に噴射する燃料噴射弁であるインジェクタ48とを備えている。
燃焼室2aに空気を供給する吸気系統には、吸入された空気を浄化するエアクリーナ12と、このエアクリーナ12から吸気ポート20まで延びる吸気路13とが設けられている。吸気路13には、エアクリーナ12を介して吸入された空気の温度及び流量を検出する吸気温/流量センサ14と、吸入空気量を変化させるスロットル弁16と、このスロットル弁16の開度を検出するスロットル弁センサ18とが設けられている。これらの吸気系統を介して吸入された空気は、燃焼室2aの吸気開口に連通した吸気ポート20及びその吸気開口を開閉する吸気弁22を介して、燃焼室2a内に流入する。
また、燃焼室2aから空気を排出する排気系統には、燃焼室2aの排気開口に連通した排気ポート24及び排気開口を開閉する排気弁26と、この排気ポート24から車外周囲まで延びる排気路30とが設けられている。排気路30には、排気路30を通って排出されるガス(排気ガス)中のCO及びHCを酸化して無害化する酸化触媒31と、排気ガス中のスート(煤)を捕集するためのDPF(Diesel particulate filter)32と、SCR触媒33と、SCR触媒33で使用されず下流に流れてきたアンモニアを酸化するスリップ触媒34とが設けられている。燃焼室2aで生じた排気ガスは、排気ポート24から排気路30へ流入して、各種触媒を通過して車外周囲に排出される。
SCR(Selective Catalytic Reduction)触媒33は、排気ガス中に含まれるNOxを還元浄化して無害化する(N2やH2Oに変換する)触媒である。SCR触媒33は、アンモニアを吸着して排気ガスが通過したときに排気ガス中のNOxを還元浄化するようになっている。具体的に、SCR触媒33は、アンモニアを還元剤として用いた化学反応により、排気ガス中のNOxをN2やH2Oに変換させるようになっている。
DPF32とSCR触媒33との間の排気路30には、排気路30内に向けて尿素水を供給する尿素供給装置35と、尿素水を排気路30の流路断面において均一に分散させて下流側へ流すためのミキシングプレート36とが設けられている。
尿素供給装置35は、尿素水を貯留するタンク37と、貯留された尿素水を供給するための供給管38と、供給管38の下流端に接続して排気路30内に尿素水を噴射する尿素インジェクタ39とが設けられている。尿素インジェクタ39は、エンジン制御部72からの信号に基づいて尿素水を噴射又は停止する噴射弁である。尿素供給装置35は、SCR触媒33の温度Tsが尿素をアンモニアへ加水分解可能な分解温度以上である場合に、尿素インジェクタ39から尿素水を噴射するようになっている。
また、DPF32とSCR触媒33との間の排気路30には、尿素インジェクタ39の上流側に設けられて排気路30を通過する排気ガスのNOx濃度を検出するNOx濃度センサ78と、ミキシングプレート36の下流側に設けられて排気路30を通過する排気ガスの温度を検出する排気温センサ79とが設けられている。
次に、図2を参照して、本発明の実施形態によるエンジンの自動停止制御装置70を説明する。図2は、本発明の実施形態によるエンジンの自動停止制御装置70を示すブロック図である。
図2に示すように、本実施形態によるエンジンの自動停止制御装置70は、各種センサと、各種センサの検出信号に基づきエンジン1及び尿素供給装置35を制御するエンジン制御部72と、エンジン制御部72からの要求信号に基づいて作動される吸気弁22、排気弁26、インジェクタ48及び尿素供給装置35とを備えている。各種センサは、車速(車両の絶対速度)を検出する車速センサ73、アクセルペダルのオン/オフ状態を検出するアクセルセンサ74、ブレーキペダルのオン/オフ状態を検出するブレーキセンサ76、NOx濃度センサ78、排気温センサ79及び吸気温/流量センサ14である。
エンジン制御部72は、各機器からの信号を統合、計算、記憶し、各機器に要求処理を行うECU(Electronic Control Unit)である。エンジン制御部72は、各種センサからの信号を入力するための入力インターフェイス回路、各機器へ要求信号を出力するための出力インターフェイス回路、入力された信号を処理するためのCPU、メモリ及びこれらを作動させるためのプログラム(以上、図示せず)から構成されている。エンジン制御部72は、本発明のエンジン自動停止制御手段80及び尿素供給制御手段82として機能する。
エンジン制御部72(エンジン自動停止制御手段80)は、所定の開始条件(例えば、停車且つブレーキペダルがオン状態)が成立するとエンジン1を自動停止させて、所定の再始動条件(例えば、アクセルペダルがオン状態)が成立するとエンジン1を再始動させるエンジン自動停止制御、いわゆるアイドルストップ制御を実行する。また、エンジン制御部72(尿素供給制御手段82)は、尿素供給装置35を作動させることによって排気路30内へ尿素水を供給してSCR触媒33にアンモニアを吸着させる尿素供給制御を実行する。エンジン制御部72は、NOx濃度センサ78、排気温センサ79、吸気温/流量センサ14及び外気温センサ(図示せず)から検出されるデータに基づいて、SCR触媒33の温度Ts、アンモニア吸着量Qc、アンモニアの目標吸着量Qa及び尿素水噴射量Uを算出する。エンジン制御部72は、所定条件が成立したタイミング及び尿素水噴射量Uで尿素インジェクタ39から尿素水を噴射する。
次に、図3を参照して、本発明の実施形態によるエンジンの自動停止制御装置70による制御フローについて説明する。図3は、本発明の実施形態によるエンジンの自動停止制御装置70により実行される制御フローを示すフローチャートである。図3において、Sは各ステップを示す。
まず、図3に示すように、S1において、エンジン制御部72は、現在の車速、アクセルペダル及びブレーキペダルのオン/オフ状態、SCR触媒33の温度Ts、アンモニア吸着量Qc、目標吸着量Qa、尿素水噴射量Uの各種データを適時読み込む。温度Ts、アンモニア吸着量Qc、目標吸着量Qa、尿素水噴射量Uを算出する具体的手順については後述する。
次に、S2において、エンジン制御部72は、現在の車速、ブレーキペダルのオン/オフ状態に基づいて、エンジン自動停止制御の開始条件が成立しているか否かを判定する。ここで、開始条件は、停車中(時速0km)であり且つブレーキペダルがオン状態であるか否かに設定されている。なお、エンジン自動停止制御の開始条件は、これに代えて、例えば、現在の車速が時速12km以下であり且つアクセルペダルがオフ状態であるか否か等に設定しても良い。
車両が走行中又は停車しているがブレーキペダルがオフ状態である場合(S2;No)、エンジン制御部72は、通常運転モードを継続して(S3)、運転者の運転操作に応じてエンジン1及び尿素供給装置35を制御する。
停車中であり且つブレーキペダルがオン状態である場合(S2;Yes)、車両は停車状態であると予想されるので、S5に移行する。S5において、エンジン制御部72は、SCR触媒33の現在の温度Tsが設定温度より低いか否か(第1の所定条件)を判定する。設定温度は、エンジン制御部72に予め記憶されており、尿素をアンモニアへ加水分解可能な分解温度に設定されている。ここでの分解温度は、約180℃であり、尿素がアンモニアへ加水分解を開始する分解温度(約170℃)に対して約10℃のマージンを加えた値に設定されている。分解温度未満ではアンモニアが吸着されずSCR触媒33のNOx浄化性能が低下している可能性が高いので、設定温度を分解温度に設定することによってSCR触媒33のNOx浄化性能が低下しているか否かを判定することができる。
S5において、SCR触媒33の温度が設定温度以上である場合(S5;No)、SCR触媒33のNOx浄化性能が十分な状態にあるので、エンジン制御部72は、エンジン自動停止制御を実行する(S7)と共に、尿素供給装置35を停止させる(S8)。具体的に、エンジン制御部72は、インジェクタ48から燃焼室2a内への燃料噴射を停止(燃料カット)させてエンジン1を自動停止させる。これと共に、エンジン制御部72は、尿素インジェクタ39を閉弁させて排気路30内への尿素水の供給を停止させる。
S5において、SCR触媒33の温度Tsが設定温度より低い場合(S5;Yes)、SCR触媒33のNOx浄化性能が低下している可能性が高いので、S6に移行する。S6において、エンジン制御部72は、SCR触媒33の現在のアンモニア吸着量Qcが設定吸着量より小さいか否か(第2の所定条件)を判定する。ここで、設定吸着量は、排気路30を通過する排気ガス中のNOxをSCR触媒33が還元浄化可能なアンモニア吸着量である目標吸着量Qa(約1g)に設定される。これにより、NOxを還元浄化可能な量のアンモニアがSCR触媒33に吸着されているか否かを判定することができる。
S6において、SCR触媒33のアンモニア吸着量Qcが設定量以上である場合(S6;No)、SCR触媒33のNOx浄化性能が十分な状態にあるので、エンジン制御部72は、エンジン自動停止制御を実行する(S7)と共に、尿素供給装置35を停止させる(S8)。
S6において、SCR触媒33のアンモニア吸着量Qcが設定吸着量より低い場合(S6;Yes)、目標吸着量Qaに対してアンモニア吸着量Qcが不足しているので、S9に移行する。S9において、エンジン制御部72は、SCR触媒33のNOx浄化性能が低下している(SCR触媒33のアンモニア吸着量が不足している)ので、エンジン制御部72は、エンジン自動停止制御の実行を禁止する(S9)。これにより、エンジン1は、アイドル状態を継続して、エンジン1の負荷に応じた高温の排気ガスを排気路30内に通過させる。
次に、S10において、SCR触媒33の温度Tsは、排気ガスの熱により分解温度以上に達しており、エンジン制御部72は、尿素供給装置35を作動させて尿素供給制御を実行する。具体的に、エンジン制御部72は、尿素インジェクタ39を開弁させて、タンク37に貯留されている尿素水を排気路30内へ噴射させる。そのとき、尿素インジェクタ39から噴射される量は、S1で読み込んだ尿素水噴射量Uに設定されている。
S11において、各種センサによりSCR触媒33のアンモニア吸着量Qcが目標吸着量Qaに到達したことを検知すると、エンジン制御部72は、尿素水の供給を終了して、エンジン自動停止制御を実行する。この後、上述した制御フローが繰り返して実行される。
図4は、図3のS1で読み込まれるSCR触媒の温度Ts、アンモニア吸着量Qc、目標吸着量Qa、尿素水噴射量Uを算出する具体的手順を示すフローチャートであり、図5は、SCR触媒の温度Tsとアンモニアの上限吸着量Qx及び目標吸着量Qaとの関係を示すグラフである。図3のS1で読み込まれるSCR触媒の温度Ts及びアンモニア吸着量Qc、尿素水噴射量Uを算出する具体的手順を説明する。図4において、Sは各ステップを示す。
図4に示すように、まず、S21において、エンジン制御部72は、SCR触媒33の温度Tsを推定する。なお、SCR触媒33の温度Tsは、例えば、SCR触媒33の担体の温度、床温である。
具体的に、S21において、エンジン制御部72は、まず、排気温センサ79により検出される排気ガスの温度と、排気ガスの流量に基づいて、SCR触媒33への入熱量を算出する。なお、排気ガスの流量は、吸気温/流量センサ14により検出される吸気流量やEGR弁(図示せず)の開度等から推定される。次に、エンジン制御部72は、車速センサ73により検出される車速と、外気温センサ(図示せず)により検出される外気温とに基づいて、SCR触媒33からの放熱量を算出する。入熱量及び放熱量、予め記憶されているSCR触媒33の熱容量に基づいて、SCR触媒33の温度Tsを算出する。温度Tsは、車速が高いほど放熱が促進されるので低くなり、車速が小さいほど放熱は小さくなるので高くなる。
次に、S22において、エンジン制御部72は、温度Tsに基づいて、SCR触媒33に吸着させるべきアンモニアの目標吸着量Qaを決定する。具体的に、エンジン制御部72は、SCR触媒33の温度Tsと目標吸着量Qaとの関係を定めたマップ(図5)を予め記憶しており、このマップに基づいて温度Tsに対応する目標吸着量Qaを決定する。
図5に示すように、アンモニアの目標吸着量Qaは、SCR触媒33の温度Tsに応じて可変する。目標吸着量Qaは、アンモニアの上限吸着量Qxよりも小さい値に設定される。上限吸着量Qxとは、SCR触媒33に吸着させることが可能な上限のアンモニア吸着量Qcであり、いわゆる飽和吸着量である。SCR触媒33は、その温度が高くなるほどアンモニアを吸着し難くなるという性質がある。このため、上限吸着量Qxは、SCR触媒33の温度Tsが高くなるほど小さくなる。
具体的に、図5に示すように、アンモニアの目標吸着量Qaは、上限吸着量Qxの傾向に合わせて設定され、SCR触媒33の温度Tsが高くなるほど小さくなるように設定される。第1所定温度T1から第2所定温度T2までの範囲では、温度Tsに依存して目標吸着量Qaが変化するように設定されている。第1所定温度T1以下となる低温側の範囲では、目標吸着量Qaが、NOx浄化性能が十分に得られる一定値Q1に設定されている。また、第2所定温度T2以上となる高温側の範囲では、目標吸着量Qaはゼロに設定されている。
S23において、エンジン制御部72は、現時点でSCR触媒33に吸着されているアンモニアの量であるアンモニア吸着量Qcを推定する。具体的に、アンモニア吸着量Qcは、過去の履歴として記憶されている各時点のアンモニア供給量から、SCR触媒33での各時点のアンモニア消費量を減算し、この減算値を積分することにより算定される。
次に、S24において、エンジン制御部72は、SCR触媒33において消費されるアンモニアの量であるアンモニア消費量Wを推定する。具体的に、エンジン制御部72は、排気ガス中のNOx濃度と排気ガスの流量とに基づいて、SCR触媒33に流入するNOxの量を算出する。NOxの流入量及び予め記憶されているSCR触媒33の単位当たりのNOxに対するアンモニア消費量に基づいて、SCR触媒33でNOx還元のために消費されるアンモニア消費量Wを算出する。
S25において、エンジン制御部72は、尿素インジェクタ39から噴射すべき尿素水噴射量Uを決定する。具体的に、尿素水噴射量Uは、SCR触媒33においてアンモニア吸着量Qcを目標吸着量Qaまで高めるのに必要なアンモニアの供給量である。尿素水噴射量Uは、S22で決定されたアンモニアの目標吸着量Qaから、S23で算出されたアンモニア吸着量Qcを減算して算定される。なお、尿素水噴射量Uは、これに代えて、アンモニア消費量Wに基づいて算出しても良い。これで、SCR触媒の温度Ts、アンモニア吸着量Qc、目標吸着量Qa、尿素水噴射量Uを算出する具体的手順を完了する。
なお、エンジン制御部72は、上述した具体的手順による計算を適時行い、SCR触媒の温度Ts、アンモニア吸着量Qc、目標吸着量Qa及び尿素水噴射量Uの各種データを記憶している。
次に、本発明の本実施形態によるエンジンの自動停止制御装置70の(作用)効果について説明する。
本実施形態のエンジンの自動停止制御装置70によれば、SCR触媒33のNOx浄化性能が低下する第1又は第2の所定条件が成立している場合、エンジン制御部72(エンジン自動停止制御手段80)は、エンジン自動停止制御の実行を禁止してエンジン1の作動を継続させると共に、エンジン制御部72(尿素供給制御手段82)は、尿素供給装置35に尿素水を供給する尿素供給制御を実行するので、NOx浄化性能が低下しているSCR触媒33のアンモニア吸着量Qcを増加させることができる。したがって、エンジン自動停止制御を行った場合でも、エンジン再始動時、SCR触媒33がNOxを還元浄化することができる。
また、本実施形態によれば、上記第1の所定条件は、SCR触媒33の温度Tsが設定温度よりも低い場合であるので、SCR触媒33の温度Tsが設定温度より低下している場合にアンモニア吸着量Qcを増加させることができる。
本実施形態によれば、エンジン制御部72(尿素供給制御手段82)は、SCR触媒33の温度Tsが尿素をアンモニアへ加水分解可能な分解温度以上である場合に、尿素供給装置35によりSCR触媒33に尿素水を供給し、上記設定温度は、そのときの分解温度に設定されている。このような本実施形態によれば、SCR触媒33のアンモニアへ加水分解可能な分解温度より低下している場合、即ち、NOx浄化性能が低下している可能性が高い場合にアンモニア吸着量Qcを増加させることができる。
また、本実施形態によれば、上記第2の所定条件は、SCR触媒33に吸着しているアンモニア吸着量Qcが設定吸着量よりも小さい場合であるので、SCR触媒33のアンモニア吸着量Qcが不十分な場合、即ち、NOx浄化性能が低下している場合にアンモニア吸着量Qcを増加させることができる。
本実施形態によれば、エンジン制御部72(尿素供給制御手段82)は、SCR触媒33のアンモニア吸着量Qcが目標吸着量Qaに到達するまで尿素供給装置35によりSCR触媒33に尿素水を供給し、上記設定吸着量は、そのときの目標吸着量Qaに設定されている。このような本実施形態によれば、SCR触媒33のアンモニア吸着量Qcを、NOx浄化性能が十分な状態である目標吸着量Qaまで確実に増加させることができる。
また、本実施形態によれば、エンジン制御部72(尿素供給制御手段82)は、SCR触媒33の温度Tsに応じて目標吸着量Qaを設定するので、温度Tsに応じた適切な量の尿素水を供給することができ、尿素供給制御を短時間で終了させることができる。
1 エンジン
30 排気路
33 SCR触媒
35 尿素供給装置
39 尿素インジェクタ
70 エンジンの自動停止制御装置
72 エンジン制御部
80 エンジン自動停止制御手段
82 尿素供給制御手段
Qa 目標吸着量
Qc アンモニア吸着量
Ts 温度

Claims (6)

  1. エンジンの排気路内に設けられたNOxを還元浄化するSCR触媒と、このSCR触媒に尿素水を供給する尿素供給装置と、を備えるエンジンの自動停止制御装置であって、
    所定の開始条件が成立すると上記エンジンを自動停止させて、所定の再始動条件が成立すると上記エンジンを再始動させるエンジン自動停止制御を実行するエンジン自動停止制御手段と、
    上記尿素供給装置による尿素水の供給を制御する尿素供給制御手段と、を有し、
    上記SCR触媒のNOx浄化性能が低下する所定条件が成立している場合、上記エンジン自動停止制御手段は上記エンジン自動停止制御の実行を禁止して上記エンジンの作動を継続させると共に、上記尿素供給制御手段は上記尿素供給装置による尿素水の供給を行う、エンジンの自動停止制御装置。
  2. 上記SCR触媒のNOx浄化性能が低下する所定条件は、上記SCR触媒に吸着しているアンモニア吸着量が設定吸着量よりも小さい場合である、請求項1に記載のエンジンの自動停止制御装置。
  3. 上記尿素供給制御手段は、上記SCR触媒のアンモニア吸着量が目標吸着量に到達するまで上記尿素供給装置により上記SCR触媒に尿素水を供給し、
    上記設定吸着量は、上記目標吸着量に設定されている、請求項2に記載のエンジンの自動停止制御装置。
  4. 上記尿素供給制御手段は、上記SCR触媒の温度に応じて上記目標吸着量を設定する、請求項3に記載のエンジンの自動停止制御装置。
  5. 上記SCR触媒のNOx浄化性能が低下する所定条件は、上記SCR触媒の温度が設定温度よりも低い場合である、請求項1に記載のエンジンの自動停止制御装置。
  6. 上記尿素供給制御手段は、上記SCR触媒の温度が尿素をアンモニアへ加水分解可能な分解温度以上である場合に、上記尿素供給装置により上記SCR触媒に尿素水を供給し、
    上記設定温度は、上記分解温度に設定されている、請求項5に記載のエンジンの自動停止制御装置。
JP2017222890A 2017-11-20 2017-11-20 エンジンの自動停止制御装置 Active JP6573225B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017222890A JP6573225B2 (ja) 2017-11-20 2017-11-20 エンジンの自動停止制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017222890A JP6573225B2 (ja) 2017-11-20 2017-11-20 エンジンの自動停止制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019094801A true JP2019094801A (ja) 2019-06-20
JP6573225B2 JP6573225B2 (ja) 2019-09-11

Family

ID=66972733

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017222890A Active JP6573225B2 (ja) 2017-11-20 2017-11-20 エンジンの自動停止制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6573225B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000097063A (ja) * 1998-09-18 2000-04-04 Honda Motor Co Ltd ハイブリッド車両の制御装置
WO2005047681A1 (ja) * 2003-11-12 2005-05-26 Hitachi, Ltd. 内燃機関の排ガス浄化装置及び排ガス浄化方法
JP2009197728A (ja) * 2008-02-22 2009-09-03 Toyota Motor Corp 内燃機関の排気浄化装置
JP2017172566A (ja) * 2016-03-25 2017-09-28 いすゞ自動車株式会社 エンジン制御方法及びエンジン制御装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000097063A (ja) * 1998-09-18 2000-04-04 Honda Motor Co Ltd ハイブリッド車両の制御装置
WO2005047681A1 (ja) * 2003-11-12 2005-05-26 Hitachi, Ltd. 内燃機関の排ガス浄化装置及び排ガス浄化方法
JP2009197728A (ja) * 2008-02-22 2009-09-03 Toyota Motor Corp 内燃機関の排気浄化装置
JP2017172566A (ja) * 2016-03-25 2017-09-28 いすゞ自動車株式会社 エンジン制御方法及びエンジン制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6573225B2 (ja) 2019-09-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7908843B2 (en) Exhaust gas purification device
JP4692911B2 (ja) NOxセンサの出力較正装置及び出力較正方法
JP6614187B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP4470987B2 (ja) 還元剤の噴射制御装置
US20150143798A1 (en) System and method of purifying exhaust gas
US8656703B2 (en) Exhaust purification device for engine
US7788911B2 (en) Adsorbed substance accumulation reduction for exhaust treatment equipment
JP4432917B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2009197728A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
US8409536B2 (en) Exhaust gas purification apparatus of an internal combustion engine
EP2873823B1 (en) Exhaust gas purification system for an internal combustion engine
US20100199642A1 (en) Exhaust gas purifying apparatus and method for regenerating particulate filter thereof
US9482133B2 (en) Exhaust emission control system of internal combustion engine
WO2015105155A1 (ja) 噴射制御装置
JP2009270449A (ja) 排気浄化装置
EP3135875B1 (en) Exhaust purifying system
US10364727B2 (en) Exhaust gas purification apparatus for an internal combustion engine
CN111868357A (zh) 废气净化装置、车辆以及废气净化控制装置
US20180328252A1 (en) Exhaust Gas Control System for Internal Combustion Engine and Method of Controlling Exhaust Gas Control System for Internal Combustion Engine
EP2896799B1 (en) Additive supply device
US9765663B2 (en) Method of regenerating lean NOx trap of exhaust purification system provided with lean NOx trap and selective catalytic reduction catalyst and exhaust purification system
JP2010249076A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP6112093B2 (ja) 排気浄化システム
US9416706B2 (en) Exhaust gas treatment system comprising a catalytic particulate filter, and corresponding method
JP2013104346A (ja) 内燃機関の排気浄化装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180228

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190304

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20190315

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190701

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190722

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6573225

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190804