JP2019073877A - 軒先構成体 - Google Patents

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Abstract

【課題】通気孔を備えた鼻隠し化粧部材を鼻隠しに取り付けて構成される軒先構成体において、鼻隠しの下方の換気室の形状の改良と加熱発泡材の取り付け位置の選定により、換気機能を低下させることなく、火災時には外気の通気路が確実に遮断されるようにして家屋の防災性能を高める。【解決手段】通気孔53を有する鼻隠し化粧部材5とその下側面部52の端部を支持する端部支持部材6とで鼻隠し1下方に屋根裏空間3に通じる換気室7を形成し、この換気室7内を仕切り部材8によって複数の空間に区画し、且つ隣り合う区画同士を通気孔81a,82aで連通するとともに、各通気孔53,81a,82aの近傍にそれぞれ加熱発泡材9,9を配置する。【選択図】図1

Description

本発明は、軒先の鼻隠しに通気孔を備えた鼻隠し化粧部材を取り付け、通気孔を通して家屋の屋根裏の空間を換気することができるように構成された軒先構成体に関する。
鼻隠し化粧板に通気孔を設けて屋根裏の空間を換気することができるようにした軒先構成体として、例えば図7に示されるように、鼻隠し100に取り付けられる鼻隠し化粧板101の取り付け面部102の下端部を後方へ屈曲して鼻隠し100の下方に換気室103を形成し、この換気室103の前面に通気孔104を設けて外気が換気室103内を通って屋根裏空間105へと流入するように設けるとともに、換気室103内に当該室内の上方の空間を前後に仕切る遮蔽板106を配置し、この遮蔽板106の下端部に加熱発泡材107を装着して、火災発生時に加熱発泡材107が膨張することで換気室103内の通気路を遮断し、屋根裏空間105に火炎や熱風が入り込むことを防ぐようにした構造のものが知られている。
図示した軒先構成体によれば、通気孔104から外気を取り入れて屋根裏空間105を十分に換気することができ、火災の際には熱を受けて膨張した加熱発泡材107が換気室103内の通気路を遮断することで通気孔104からの外気の流入を遮断し、火炎や熱風が屋根裏へと入り込んで家屋が延焼することを効果的に防止することが可能である(例えば特許文献1,2参照)。
特開2009−114718号公報 特開2010−150879号公報
近時、軒の出がない或いは軒の出を短く納めた、いわゆる「軒ゼロ住宅」が広く採用されてきている。「軒ゼロ住宅」は都市部の市街地などの狭小地に建てられる家屋への採用が比較的多い。そのような住宅密集地域では、火災が起きたときに出火元の家屋から隣接する家屋に火が燃え広がって被害を拡大させやすいことから、隣接する家屋との間に庭や植栽用の空間を確保することのできる郊外に建てる家屋よりも、家屋の防火性能が高いことが必要とされる。
前述の軒先構成体は、屋根裏空間を換気する機能と火災時に外気と火炎を遮断する機能はともに良好であるものの、これを住宅密集地域の「軒ゼロ住宅」の家屋に適用する場合、両機能をより向上させた構造に設けられていること、とりわけ火災時には通気孔から屋根裏空間に至る通気路を確実に短時間で遮断することのできる構造に設けられていることが、当該家屋の防火性能を高める上で肝要である。
前記軒先構成体における火災時の通気路遮断機能を高める方策としては、例えば熱せられた外気を受けて膨張する加熱発泡材の設置量を多くしたり、通気路を狭くし或いは通気孔の数を減らしたりすることが考えられる。
然しながら、前者の単に加熱発泡材の設置量を多くしただけでは、設置位置が適切でないと、換気機能を低下させたり膨張するのに時間を要したりしてしまうことにもなりかねず、後者では換気機能が損なわれることは明らかである。また、通気路上に適切な量の加熱発泡材が設置されていたとしても、これを取り囲む通気路の内面形状、つまり換気室の形状によっては、膨張した加熱発泡材と換気室内面の間に隙間ができるなどして、通気孔から流入する外気の遮断が不十分となる虞もある。
火災時の通気路の遮断をより確実にするには、通気路内面を形成する換気室の形状を改良した上で加熱発泡材の設置位置の精査が必要である。また、狭小地に建てられることと相俟って軒先構成体を取り付ける軒先部分の工事は簡易な作業で行える構造とする必要がある。
本発明は従来の技術が有するこのような問題点に鑑み、屋根裏空間を換気するための通気孔を備えた鼻隠し化粧部材を鼻隠しに取り付けて構成される軒先構成体において、鼻隠しの下方に設ける換気室の形状の改良と加熱発泡材の取り付け位置の選定により、換気機能を低下させることなく、火災時には外気の通気路が確実に遮断されるようにして家屋の防災性能を高めることを課題とする。
また、本発明は、換気機能及び火災時に外気と火炎の進入を阻止する機能がともに良好な軒先構成体を、「軒ゼロ住宅」の軒先に簡易な工事で取り付けることができるようにすることを課題とする。
前記課題を解決するため本発明は、鼻隠しの前面に固定される前側面部と前側面部の下端から鼻隠しの下方へ張り出した下側面部を有する鼻隠し化粧部材と、鼻隠しの下方の家屋外壁に固定されて鼻隠し化粧部材の下側面部の端部を支持する端部支持部材とで鼻隠しの下方に屋根裏空間に通じる換気室を形成し、前記鼻隠し化粧部材の前側面部に形成された通気孔から換気室内に進入した外気が屋根裏空間へ流入するように構成された軒先構成体であって、
前記換気室内が仕切り部材によって複数の空間に区画され、且つ隣り合う区画同士が仕切り部材に形成された通気孔を介して連通されているとともに、
少なくとも前記鼻隠し化粧部材に形成された通気孔に間近な当該化粧部材の下側面部上面と前記仕切り部材に形成された通気孔に間近な仕切り部材上面とに加熱発泡材がそれぞれ取り付けられた構成を有することを特徴とする。
これによれば、鼻隠し化粧部材に形成された通気孔から外気が換気室内に進入し、さらに仕切り部材に形成された通気孔を通って屋根裏の空間へと流入する。外気の流入により、屋根裏空間内で空気が滞留することを防ぎ、当該空間内を流入してきた外気によって換気することができる。換気室内が仕切り部材によって複数の空間に区画されているので、強風時に通気孔から外気が換気室内に勢いよく進入しても、仕切り部材に衝突して勢いが削がれるため、流入した外気が屋根裏の空間まで一気に入り込むようなことはない。
また、鼻隠し化粧部材に形成された通気孔に間近な近接した位置に加熱発泡材が取り付けられ、さらに仕切り部材に形成された通気孔に間近な近接した位置にも加熱発泡材が取り付けられ、換気室内の通気路上に少なくとも二つの加熱発泡材が取り付けてあるので、隣接する家屋に火災が発生し、それによる火炎や熱風が通気孔から換気室内に進入したときには、熱せられた各加熱発泡材が膨張することで屋根裏の空間に通ずる通気路が完全に遮断され、火炎や熱風が換気室内から屋根裏へ入り込むことを防止して家屋が延焼することを防ぐことができる。加熱発泡材は、鼻隠し化粧板に形成された通気孔から換気室を通じて屋根裏空間に至る通気路に沿って、少なくとも二つを適宜な間隔を空けて配置することが好ましい。換気機能を損なわず且つ材料コストが嵩まなければ三つ以上を配置してもよい。
前記構成の軒先構成体において、表面に通気孔を有する仕切り板を上下に対向配置して形成された仕切り部材が換気室内に設置され、換気室が仕切り部材の上方空間、上下の仕切り板の間の空間及び仕切り部材の下方空間に区画され、前記上下に対向配置された仕切り板の内、下側の仕切り板の上面に加熱発泡材が取り付けられた構成としてもよい。
これによれば、仕切り部材が仕切り板を上下に対向配置して箱形に形成されており、両仕切り板に形成された通気孔を通して外気を換気室から屋根裏空間に流入させて換気することができる。火災時には、箱形の仕切り部材の内部に取り付けられた加熱発泡材が流入外気の熱を受けて膨張することで、上下の仕切り板間の空間に膨張した加熱発泡材が充満し、両仕切り板に形成された通気孔を加熱発泡材で密閉して外気の通気路を確実に遮断することが可能である。
仕切り部材を箱形に形成する場合、仕切り部材の上下に対向配置された両仕切り板に形成された通気孔は、家屋の外壁から軒先方向に沿って上下の仕切り板で前後互い違いとなる位置にそれぞれ設けられ、加熱発泡材は下側の仕切り板の上面であって上側の仕切り板に形成された通気孔の下方に取り付けられていることが好ましい。
これによれば、換気室に流入した外気は、下側の仕切り板の通気孔から箱形の仕切り部材の内部に入り込み、さらに上側の仕切り板の通気孔から屋根裏の空間へと流れ出るが、上下の仕切り板に形成された通気孔は前後互い違いとなる位置に設けられているので、仕切り部材内の外気の通気路は上下の通気孔間を蛇行する通路となり、また、下側の仕切り板の上面に取り付けられた加熱発泡材は上側の仕切り板に形成された通気孔の下方に位置しているので、火災時に熱せられた外気が箱形の仕切り部材内を蛇行しながら流れて加熱発泡材に確実に接し、加熱発泡材の表面全体を効率的に加熱し膨張せしめて、換気室内における外気の通気路を膨張した加熱発泡材で確実に遮断することが可能である。
前記構成の軒先構成体において、仕切り部材の底部に下方へ突出した突部が設けられ、この突部の下方に、鼻隠し化粧部材の下側面部上面に取り付けられた加熱発泡材が位置するように構成されていることが好ましい。
これによれば、前記加熱発泡材の上方に仕切り部材から下方へ突出した突部が位置して加熱発泡材上方の外気の通気路を狭めてあり、通気孔から換気室内に流入した外気は、加熱発泡材上の狭まった通気路を通って仕切り部材の通気孔へと流入する。火災時に流入する熱せられた外気は、加熱発泡材上の狭い通路を通過していくため、加熱発泡材を熱する外気の密度が大きく、多量の外気が加熱発泡材に接して加熱せしめ、加熱発泡材を短時間で効率的に膨張させて、仕切り部材下側の外気の通気路を確実に遮断することが可能である。
また、前記構成の軒先構成体において、家屋の軒先に簡易な工事で取り付けることができるようにするため、仕切り部材は、その前端部に鼻隠し化粧部材とともに鼻隠しの前面に接合して固定される固定面部を備え、その後端部に端部支持部材に設けられた継手片に係合する継手片を備えた構成を有することが好ましい。
また、端部支持部材と仕切り部材を一体に設けて構成されていてもよい。
本発明の一実施形態の軒先構成体を取り付けた家屋の軒先の断面構成図である。 図1の鼻隠し化粧板の通気孔を形成した部分の拡大図である。 (A),(B)は図1の軒先構成体の端部支持部材と仕切り部材の接続位置を変えて出幅間隔を調整する機構を示した図である。 本発明の他の実施形態の軒先構成体を取り付けた家屋の軒先の断面構成図である。 図1の軒先構成体の端部支持部材を一体化して設けた仕切り部材の断面図である。 本発明のさらに他の実施形態の軒先構成体を取り付けた家屋の軒先の断面構成図である。 従来の軒先構成体を取り付けた家屋の軒先の断面構成図である。
以下、本発明の好適な実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態の軒先構成体を取り付けた家屋の軒先の断面を示しており、これは軒の出がない軒先に鼻隠しを覆う化粧部材を取り付け、化粧部材の前面に形成された通気孔を通して屋根裏空間の換気を行えるように構成されたものであり、図中、符番1は鼻隠し、2は家屋の外壁、3は屋根裏空間、4は軒先構成体を示している。
図示した形態の軒先構成体4は、鼻隠し1に取り付けられる鼻隠し化粧部材5と、鼻隠し化粧部材5の外壁2側の端部を支持して鼻隠し1の下方に屋根裏空間3に通じる換気室7を形成する端部支持部材6と、換気室7の内部を複数の空間に仕切る仕切り部材8とを備えて構成してある。
これらの部材は、軒先(水平)方向に沿った長さの長尺な部材であり、例えば表面を塩化ビニル樹脂で覆うなどの耐蝕加工が施された被覆鋼板や、耐蝕性を有する材質のもの、或いは亜鉛鋼板などの耐火性を有する材質のものからなる長尺の鋼板をベンダーなどで長手方向に沿って折り曲げて形成してある。
鼻隠し化粧部材5は、鼻隠し1の前面を覆う前側面部51の下端に外壁2側へ垂直に折れて鼻隠し1の下方へ張り出した下側面部52を設けるとともに、前側面部51の下部に換気室7に通じる通気孔53を形成してある。
詳しくは、前側面部51は、鼻隠し1の前面に重なって当該前面を覆うとともにビスや釘などの固着具10を打ち込んで固定される取り付け面部51aと、鼻隠し1よりも下方へ張り出した取り付け面部51の下端から斜め下方へ突出した水切り面部51bと、水切り面部51bの下部から前記取付け面部51aと平行に下方へ張り出した垂下面部51cとの各面部を有して形成され、垂下面部51c内に軒先方向に沿って適宜な間隔を空けて通気孔53を多数列設してある。
下側面部52は、前記垂下面部51cの下端から外壁2側へ垂直に折れて鼻隠し1の下方を覆う下部被覆面部52aと、下部被覆面部52aの端部から上方へ直角に折れた上方折れ面部52bの両面部を有して形成されており、前記垂下面部51cに形成された通気孔53に間近な下部被覆面部52aの上面には軒先に沿った長さの帯状の加熱発泡材9を接着固定して取り付けてある。
前記垂下面部51cに形成された通気孔53は、図2に示されるように、図2に示されるように、垂下面部51cの表面を上下縁が当該垂下面部51cに結合し、且つ左右縁を分断して換気室7が面する後方側へ陥没させた打ち抜き加工によって形成されており、陥没した部分の両側と垂下面部51c表面との隙間が通気孔53となっている。
端部支持部材6は、外壁2に接合し、固着具10を打ち込んで固定される取り付け面部61の上下端部に、それぞれ両端部から直角に折れて前方へ張り出した上面部62と下面部63を一体に設けて形成してある。
取り付け面部61は、その上下端部間の幅を前記鼻隠し化粧部材5の上方折れ面部52bの立ち上がり幅よりも若干大きな寸法に設けて形成してある。また、上面部62は、その先端上面に、当該先端部分を適宜な幅だけU字形に後方へ折り返してなる、後述する仕切り部材8の継手片84が接続する継手片62aを設けてあり、下面部63はその先端部を適宜な幅だけ上面に折り重ねて形成してある(図3参照)。
前記のように端部支持部材6は外壁2に取り付けられ、鼻隠し1に取り付けられた鼻隠し化粧部材5の上方折れ面部52bを端部支持部材6の上下面部62,63間に差し入れて係合させることで、鼻隠し化粧部材5の端部が端部支持部材6に接続して支持するように設けてあり、鼻隠し化粧部材5と端部支持部材6が鼻隠し1の下方で一続きになることで、屋根裏空間3に通じる換気室7を鼻隠し1の下方に形成し、鼻隠し化粧部材5の前面に設けた通気孔53から外気を換気室7内に取り入れ、取り入れた外気が屋根裏空間3へと流入して当該空間を換気するようになっている。
仕切り部材8は、表面に通気孔81a,82aがそれぞれ形成された仕切り板81,82を上下に対向配置し、両板の前後両側を連結して箱形に組み合わせるとともに、その前端部に鼻隠し1の前面に接合して鼻隠し化粧部材5の前側面部51とともに固定される固定面部83、後端部に前方へ折れていて前記端部支持部材6に設けられた継手片62aに係合する継手片84をそれぞれ一体に設けて形成してある(図3参照)。
上下の仕切り板81,82に設けた通気孔81a,82aは、前記図2に示された通気孔53と同様に、仕切り板81,82の表面を陥没させた打ち抜き加工によって形成され、軒先方向に沿って適宜な間隔を空けて両仕切り板81,82の表面に多数列設してある。両通気孔81a,82aは、通気孔81aが仕切り板81の後側、通気孔82aが仕切り板82の前側に位置するように、つまり前後互い違いとなるような配置に設けてあり、通気孔82aに間近な下側の仕切り板82の上面であって上側の仕切り板81に形成された通気孔81aの下方に、長尺帯状の加熱発泡材9を接着固定して取り付けてある。
また、仕切り部材8の固定面部83の下端部には、仕切り板82よりも下方へ突出した突部85を一体に設けてある。
仕切り部材8は、その前端の固定面部82を鼻隠し1の前面に接合して固着具10で固定し、後端の継手片84を端部支持部材6の継手片62aに係合して接続し、鼻隠し1の下方の換気室7内に取り付けられて、換気室7内を屋根裏空間3に通じる仕切り部材8の上方空間と、上下の仕切り板81,82の間の空間と、仕切り部材8の下面と鼻隠し化粧部材5と端部支持部材6の内面の間の空間とに区画し、また、換気室7内を鼻隠し化粧部材5に形成された通気孔53から上下の仕切り板81,82に形成された通気孔82a,81aを通って屋根裏空間3に至る外気の通気路を形成して、前記通気孔53から換気室7内に取り入れた外気が仕切り部材8内の通気路を取って屋根裏空間3へと流入するようになっている。
また、本形態では、仕切り部材8の継手片84を仕切り部材8の後端から前方へ折れた突片形状、端部支持部材6の継手片62aを端部支持部材6の上面部62の先端から後方へ折れた突片形状にそれぞれ設け、端部支持部材6との仕切り部材8の接続は継手片62aに継手半84を噛み合わせて係合させることにより行われ、両辺の噛み合わせの深さを調整可能に設けてあるので、図3に示されるように、軒先の出幅が小さい(Wa)軒先に対しては両辺の噛み合わせを浅くし、出幅が大きい(Wb)軒先に対しては噛み合わせを深くすることで、屋根の勾配が異なる家屋の軒先に対応して取り付けることができるようになっている。
これらの部材により構成される本形態の軒先構成体4の軒先への取り付けは、予め端部支持部材6の継手片62aに仕切り部材8の継手片84を係合させて端部支持部材6に仕切り部材8を接続しておき、両部材を軒先の取り付け位置に沿って宛がい、仕切り部材8の固定面部83を鼻隠し1の前面に接合して仮固定するとともに、前記両継手片62a,84の噛み合い深さを変えて仕切り部材8の出幅を調整しながら端部支持部材6の取り付け面部61を外壁2に接合し、取り付け位置を調整したならば取り付け面部61を固着具10で外壁2に留め付けて固定する。
次いで、鼻隠し化粧部材5の前側面部51を鼻隠し1に仮固定された仕切り部材8の固定面部83に重ねるとともに、下側面部52先端の上方折れ面部52bを端部支持部材6の上面部62と下面部63の間に差し入れ、端部支持部材6の下面部63上に鼻隠し化粧部材5の下側面部52を支持させて両部材を接続する。
さらに、鼻隠し1の前面に重なり合った仕切り部材8の固定面部83と鼻隠し化粧部材5の前側面部51を、固着具10を打ち込んで鼻隠し1に固定することで、軒先構成体4の取り付けが完了し、その後、屋根を工事し、鼻隠し化粧部材5の前側面部51に雨樋を取り付けるなどして家屋の軒先廻りの造作が完了する。
本形態の軒先構成体4によれば、鼻隠し化粧部材5に形成された通気孔53から外気が換気室7内に進入し、さらに仕切り部材に形成された通気孔82a,81aを通って屋根裏空間3へと流入し、外気の流入により屋根裏空間3内で空気が滞留することを防ぎ、当該空間内に流入してきた外気によって換気することができる。
換気室7内が仕切り部材8によって複数の空間に区画されているので、強風時に通気孔53から外気が換気室7内に勢いよく進入しても、仕切り部材8に衝突して勢いが削がれるため、流入した外気が屋根裏空間3まで一気に入り込むようなことはない。
また、鼻隠し化粧部材5に形成された通気孔53に間近な位置に加熱発泡材9が取り付けられ、また、箱形に形成された仕切り部材8の内部であって通気孔81a,82aに間近な位置にも加熱発泡材9が取り付けられているので、隣接する家屋に火災が発生し、それによる火炎や熱風が通気孔53から換気室7内に進入したときには、箱形の仕切り部材8の内部に取り付けられた加熱発泡材9が流入外気の熱を受けて膨張することで、上下の仕切り板81,82間の空間に膨張した加熱発泡材9が充満して,両仕切り板81,82に形成された通気孔81a,82aを加熱発泡材9で密閉して外気の通気路を確実に遮断し、また、通気孔53の近傍に取り付けられた加熱発泡材9は、その上方に仕切り部材8から下方へ突出した突部85が位置し、当該加熱発泡材9上方の外気の通気路を狭めてあるので、通気孔53から進入する熱せられた外気を受けて短時間で膨張せしめられ、両加熱発泡材9が膨張することで屋根裏空間3に通ずる通気路を完全に遮断し、火炎や熱風が換気室7から屋根裏空間3へ入り込むことを確実に防止して家屋が延焼することを防ぐことが可能である。
図4は本発明の他の実施形態の軒先構成体4を取り付けた家屋の軒先の断面を示しており、これは、前記形態と同形状の鼻隠し化粧部材5と、前記端部支持部材6を一体に設けた仕切り部材8を組み合わせて構成したものである。
すなわち、本形態の仕切り部材8は、図5に示されるように、ともに中央部に通気孔81a,82aがそれぞれ形成された仕切り板81,82を上下に対向配置し、両板の前側面部を連結して箱形に組み合わせ、その前端部に鼻隠し1の前面に接合する固定面部83を設けるとともに、上側の仕切り板81の後側後端部81bを下方へ適宜な幅だけ屈曲し、且つその先端に前方へ折り返した形状に設け、また、下側の仕切り板82の後側後端部82bを下方へ屈曲させて仕切り板81の後側端部81bに接合させて形成し、下側の仕切り板82の上面であって通気孔82aの両側に加熱発泡材9,9を接着固定して取り付けたものである。
本形態の軒先構成体4の軒先への取り付けは、先ず、仕切り部材8の固定面部83を鼻隠し1の前面に接合して仮固定した状態で、仕切り板81の後側端部81bを外壁2に接合し、これに重なった仕切り板82の後側端部82bの外側から固着具10を打ち込んで外壁2に固定し、次いで、鼻隠し化粧部材5の前側面部51を仕切り部材8の固定面部83に重ねるとともに、下側面部52先端の上方折れ面部52bを仕切り部材8の仕切り板82と後側端部81bの間に差し入れ、後側端部81b上に鼻隠し化粧部材5の下側面部52を支持させて両部材を接続した後、鼻隠し1の前面に重なり合った仕切り部材8の固定面部83と鼻隠し化粧部材5の前側面部51を、固着具10を打ち込んで鼻隠し1に固定することで行うことができる。
図6は本発明のさらに他の実施形態の軒先構成体4を取り付けた家屋の軒先の断面を示しており、これは、前記形態と略同形状の鼻隠し化粧部材5と、前記形態と同様に端部支持部材6を一体に設けた仕切り部材8を組み合わせて構成したものである。
すなわち、本形態の仕切り部材8は、表面に通気孔81a,82aがそれぞれ形成された仕切り板81,82を上下に対向配置し、両板の前側面部を連結して箱形に組み合わせ、その前端部に鼻隠し1の前面に接合する固定面部83を設けるとともに、上側の仕切り板81の後側後端部81bを下側の仕切り板82の上面に固着具10で留め付け、下側の仕切り板82の後側端部82bを下方へ適宜な幅だけ屈曲し、且つその先端に前方へ折り返した形状に設けて、仕切り板82の下面とその後側端部82bとの間で鼻隠し化粧部材5の下側面部52を支持することができるように形成し、また、仕切り板81,82の通気孔81a,82aを前後互い違いの位置に設け、仕切り板82の上面であって仕切り板81の通気孔81aの下方に、加熱発泡材9,9を並べて接着固定して取り付けたものである。
これらの形態の軒先構成体4によっても、鼻隠し化粧部材5に形成された通気孔53と、仕切り部材8の上下の仕切り板81,82に形成された通気孔81a,82aにより、屋根裏空間3に通じる通気路が換気室7内に形成され、通気孔53から進入した外気を、通気路を通して屋根裏空間3へと流入させ、当該空間を換気することが可能である。
また、隣接する家屋に火災が発生し、それによる火炎や熱風が通気孔53から換気室7内に進入したときには、通気孔53の間近に取り付けられた加熱発泡材9が膨張し、また、箱形の仕切り部材8の内部に取り付けられた加熱発泡材9,9が流入外気の熱を受けて仕切り部材8内で膨張することで通気路を遮断し、火炎や熱風が換気室7から屋根裏空間3へ入り込むことを確実に防止して家屋が延焼することを防ぐことが可能である。
なお、図示した形態は、軒先構成体の実施形態を例示したものであり、本発明はこれらに限定されず、他の適宜な形態に構成することが可能である。
1 鼻隠し、2 外壁、3 屋根裏空間、4 軒先構成体、5 鼻隠し化粧部材、51 前側面部、52 下側面部、53 通気孔、6 端部支持部材、7 換気室、8 仕切り部材、81,82 仕切り板、81a,82a 通気孔、9 加熱発泡材、10 固着具

Claims (6)

  1. 鼻隠しの前面に固定される前側面部と前側面部の下端から鼻隠しの下方へ張り出した下側面部を有する鼻隠し化粧部材と、鼻隠しの下方の家屋外壁に固定されて鼻隠し化粧部材の下側面部の端部を支持する端部支持部材とで鼻隠しの下方に屋根裏空間に通じる換気室を形成し、前記鼻隠し化粧部材の前側面部に形成された通気孔から換気室内に進入した外気が屋根裏空間へ流入するように構成された軒先構成体であって、
    前記換気室内が仕切り部材によって複数の空間に区画され、且つ隣り合う区画同士が仕切り部材に形成された通気孔を介して連通されているとともに、
    少なくとも前記鼻隠し化粧部材に形成された通気孔に間近な当該化粧部材の下側面部上面と前記仕切り部材に形成された通気孔に間近な仕切り部材上面とに加熱発泡材がそれぞれ取り付けられた構成を有することを特徴とする軒先構成体。
  2. 表面に通気孔を有する仕切り板を上下に対向配置して形成された仕切り部材が換気室内に設置されて、換気室が仕切り部材の上方空間、上下の仕切り板の間の空間及び仕切り部材の下方空間に区画され、
    前記上下に対向配置された仕切り板の内、下側の仕切り板の上面に加熱発泡材が取り付けられた構成を有することを特徴とする請求項1に記載の軒先構成体。
  3. 仕切り部材の上下に対向配置された両仕切り板に形成された通気孔は、家屋の外壁から軒先方向に沿って上下の仕切り板で前後互い違いとなる位置にそれぞれ設けられ、加熱発泡材は下側の仕切り板の上面であって上側の仕切り板に形成された通気孔の下方に取り付けられた構成を有することを特徴とする請求項2に記載の軒先構成体。
  4. 仕切り部材の底部に下方へ突出した突部が設けられ、この突部が、鼻隠し化粧部材の下側面部上面に取り付けられた加熱発泡材の上方に位置した構成を有することを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の軒先構成体。
  5. 仕切り部材は、その前端部に鼻隠し化粧部材とともに鼻隠しの前面に固定される固定面部を備え、その後端部に端部支持部材に設けられた継手片に係合する継手片を備えた構成を有する請求項1から4の何れかに記載の軒先構成体。
  6. 端部支持部材と仕切り部材が一体に設けられた構成を有する請求項1から4の何れかに記載の軒先構成体。
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