JP2019072334A - 医療用診療システム、医療用診療装置、および検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、既存の基板やシステム構成を改変することなく異常を判定することができ、判定する対象が増えても装置が複雑な構造とならない医療用診療システム、医療用診療装置、および検出装置を提供する。【解決手段】本発明に係る医療用診療システムは、歯科用ハンドピースである診療器具の駆動を制御する診療器具駆動部において送受信されている通信データから履歴情報(制御情報)を履歴収集部18で収集する。当該医療用診療システムは、収集された履歴情報(制御情報)と基準情報と比較部23で比較して、当該比較結果に基づき診療装置10の異常を判定部21で判定している。【選択図】図9
Description
本発明は、医療用診療システム、医療用診療装置、および検出装置に関する。
医院に設置されたチェアユニットやレントゲン装置などの診療装置では、故障の判断や故障を予測するため装置にセンサを設けて、当該センサの検出結果を履歴情報として収集することが行われている(特許文献1)。
具体的に、特許文献1に記載の医用装置では、X線管に供給する高電圧を発生させるためのコンバータやインバータなどのパワーデバイスの近傍に温度センサを設け、当該温度センサにより得られた温度変化のデータを履歴情報として収集している。特許文献1に記載の医用装置では、収集した履歴情報に基づいて故障の判断や故障の予測を行っている。
しかし、特許文献1に記載の医用装置では、故障の判断や故障の予測などの異常を判定するために別途センサ、および当該センサで検出した結果を処理する構成を設ける必要があり、既存の基板を改良する必要があった。さらに、特許文献1に記載の医用装置では、判定する対象が複数あった場合、その対象ごとにセンサを設ける必要があり装置が複雑な構造となる問題があった。
本発明は、これらの問題点を解決するためになされたものであり、既存の基板やシステム構成を改変することなく異常を判定することができ、判定する対象が増えても装置が複雑な構造とならない医療用診療システム、医療用診療装置、および検出装置を提供することを目的とする。
本発明に係る医療用診療システムは、少なくとも1つの医療用診療装置と、医療用診療装置の異常を検出する検出装置とを含む医療用診療システムであって、少なくとも1つの診療器具と、診療器具の駆動を制御する制御部と、制御部において送受信されている通信データから制御情報を収集する収集部と、収集部で収集された制御情報と基準情報とを比較する比較部と、比較部での比較結果に基づき医療用診療装置の異常を判定する判定部とを備える。
本発明に係る医療用診療装置は、異常を検出可能な医療用診療装置であって、少なくとも1つの診療器具と、診療器具の駆動を制御する制御部と、制御部において送受信されている通信データから制御情報を収集する収集部と、収集部で収集された制御情報と基準情報とを比較する比較部と、比較部での比較結果に基づき医療用診療装置の異常を判定する判定部とを備える。
本発明に係る検出装置は、医療用診療装置の異常を検出する検出装置であって、少なくとも1つの診療器具の駆動を制御する制御部において送受信されている通信データから収集された制御情報と基準情報とを比較する比較部と、比較部での比較結果に基づき医療用診療装置の異常を判定する判定部とを備える。
本発明に係る医療用診療システムは、診療器具の駆動を制御する制御部において送受信されている通信データから制御情報を収集して、医療用診療装置の異常を判定するので、既存の基板やシステム構成を改変することなく異常を判定することができる。また、本発明に係る医療用診療システムは、診療器具の駆動を制御する制御部の制御情報を収集することで、判定する対象ごとにセンサを設ける必要がなく装置が複雑な構造とならない。本発明に係る医療用診療装置は、診療器具の駆動を制御する制御部において送受信されている通信データから制御情報を収集するので、既存の基板やシステム構成を改変することなく異常を判定することができる。本発明に係る検出装置は、診療器具の駆動を制御する制御部において送受信されている通信データから収集された制御情報と基準情報とを比較するので、判定する対象ごとに設けたセンサからの信号を得る必要がなく医療用診療装置の異常を判定することが可能となる。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る医療用診療システムの構成を説明するための概略図である。図1に示す医療用診療システムでは、チェアユニットである医療用診療装置(以下、診療装置とも称する)10が1台と、分析用コンピュータ20が1台とで構成されている。なお、1台の分析用コンピュータ20に対して複数の診療装置10が接続されてもよい。
図1は、本発明の実施の形態1に係る医療用診療システムの構成を説明するための概略図である。図1に示す医療用診療システムでは、チェアユニットである医療用診療装置(以下、診療装置とも称する)10が1台と、分析用コンピュータ20が1台とで構成されている。なお、1台の分析用コンピュータ20に対して複数の診療装置10が接続されてもよい。
まず、診療装置10について詳しく説明する。図2は、本発明の実施の形態1に係る診療装置の構成を説明するためのブロック図である。図1および図2に示すように、診療装置10は、診療椅子1と、フートコントローラ5と、トレーテーブル3と、制御装置9と、インスツルメントホルダ50と、操作パネル8と、表示モニタ6と、ベースンユニット2と、照明装置(オペライト)7とを備える。
診療椅子1は、患者の頭を支えるヘッドレスト1aと、患者の背中を支える背もたれ1bと、患者の尾尻を支える座面シート1cと、患者の足を支える足置き台1dと、シート駆動部11とを備える。シート駆動部11は、チェア制御基板上に実装されたCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、およびRAM(Random Access Memory)などによって構成され、ヘッドレスト1a、背もたれ1b、座面シート1c、および足置き台1dのそれぞれの駆動を制御する。
たとえば、座面シート1cは、シート駆動部11の制御に基づき上昇または下降する。ヘッドレスト1a、背もたれ1b、および足置き台1dのそれぞれは、シート駆動部11の制御に基づき座面シート1cに対して垂直方向または水平方向に移動する。ヘッドレスト1a、背もたれ1b、および足置き台1dが座面シート1cに対して垂直方向に移動すると、診療椅子1に座った患者が座位姿勢になる。ヘッドレスト1a、背もたれ1b、および足置き台1dが座面シート1cに対して水平方向に移動すると、診療椅子1に座った患者が仰向け姿勢になる。このように、シート駆動部11は、ヘッドレスト1a、背もたれ1b、座面シート1c、および足置き台1dを駆動させて診療椅子1の姿勢を変更する。
フートコントローラ5は、ユーザの足踏操作を受け付ける複数のスイッチ(ペダル)を有する。ユーザは、これら複数のスイッチそれぞれに対して所定の機能を割り当てることができる。
たとえば、ユーザは、診療椅子1の姿勢を変更する機能をフートコントローラ5のスイッチに対して割り当てることができる。ユーザが、診療椅子1の姿勢を変更する機能が割り当てられたスイッチを足踏操作すると、フートコントローラ5は、シート駆動部11に制御信号を出力する。シート駆動部11は、制御信号に基づき、ヘッドレスト1a、背もたれ1b、座面シート1c、および足置き台1dを駆動させる。
また、ユーザは、診療器具4を駆動する機能をフートコントローラ5のスイッチに対して割り当てることができる。ユーザが、診療器具4を駆動する機能が割り当てられたスイッチを足踏操作すると、フートコントローラ5は、診療器具駆動部14に制御信号を出力する。診療器具駆動部14は、制御信号に基づき診療器具4の駆動を制御する。
なお、フートコントローラ5のスイッチには、照明装置7の照明および消灯を制御する機能など、その他の機能を割り当てることもできる。
トレーテーブル3は、診療時の物置台として用いられる。トレーテーブル3は、診療椅子1または床から延びるアーム(図示は省略する)に接続されている。このため、ユーザは、トレーテーブル3を診療椅子1に対して手動で回動、水平移動、および垂直移動させることが可能である。
制御装置9は、トレーテーブル3の下部に設けられている。制御装置9には、診療椅子1と、複数の診療器具4と、インスツルメントホルダ50と、ベースンユニット2と、操作パネル8と、表示モニタ6とが接続されている。制御装置9は、操作制御部12、診療器具駆動部14、表示モニタ制御部15、および保持解除特定部19を備える。これらの各部は、いずれも、操作制御基板、駆動制御基板、モニタ制御基板、および保持解除特定制御基板上に実装されたCPU、ROM、およびRAMなどによって構成される。
診療器具4は、たとえば、エアタービンハンドピース、マイクロモータハンドピース、スケーラ、スリーウェイシリンジ、およびバキュームシリンジなどの歯科診療用のインスツルメントである。なお、診療器具4は、これらに限らず、口腔内カメラ、光重合用照射器、根管長測定器、3次元スキャナおよび根管拡大器などであってもよいし、デンタルミラーや注射器、充填器具など、駆動しない器具であってもよい。
診療装置10においては、診療器具4a〜4eの5種類が用いられる。たとえば、診療器具4aおよび診療器具4bは、エアタービンハンドピースである。診療器具4cは、マイクロモータハンドピースである。診療器具4dは、スケーラである。診療器具4eは、スリーウェイシリンジである。
各診療器具4は、インスツルメントホルダ50によって保持される。診療器具4がインスツルメントホルダ50から取り出されると、インスツルメントホルダ50による保持が解除され、診療器具4が選択された状態(被選択状態と称する)になる。
各診療器具4は、制御装置9が備える診療器具駆動部14に接続されている。診療器具駆動部14は、フートコントローラ5に対するユーザの足踏操作に基づき各診療器具4を駆動する。たとえば、ユーザが、フートコントローラ5におけるエアータービンハンドピースを駆動するためのスイッチを足踏操作すると、診療器具駆動部14は、エアータービンハンドピースのヘッド部に保持される切削工具を回転させる。このように、診療器具駆動部14は、フートコントローラ5に対するユーザの操作に基づき診療器具4を駆動する。
インスツルメントホルダ50は、各診療器具4を保持する保持部材である。インスツルメントホルダ50は、制御装置9が備える保持解除特定部19を介して操作制御部12に接続されている。保持解除特定部19は、診療器具4に対するインスツルメントホルダ50による保持が解除されたことを特定するとともに、その特定結果を示す信号を操作制御部12に出力する。操作制御部12は、保持解除特定部19からの信号に基づき被選択状態の診療器具4を特定する。
ベースンユニット2は、図1に示すように、診療椅子1の側部に備え付けられている。ベースンユニット2は、排水口が形成された鉢2aと、コップが載置されるコップ台2bと、コップに給水するための給水栓2cとを備える。患者は、給水栓2cによってコップに給水された水を用いてうがいをすることができる。
図2に示すように、ベースンユニット2は、ベースン制御部16を備えている。ベースン制御部16は、診療装置10で用いられる水の流れを制御する。このように、ベースン制御部16は、診療装置10で用いられる水の流れを制御する。ベースン制御部16は、ベースン制御基板上に実装されたCPU、ROM、およびRAMなどによって構成される。
さらに、ベースンユニット2は、照明制御部17を備えている。照明制御部17は、照明装置7の照明および消灯を制御する。このように、照明制御部17は、照明装置7の照明および消灯を制御する。照明制御部17は、照明制御基板上に実装されたCPU、ROM、およびRAMなどによって構成される。
また、ベースンユニット2は、診療装置10内の履歴情報を収集する履歴収集部18を備えている。履歴収集部18は、履歴収集基板上に実装されたCPU、ROM、およびRAMなどによって構成され、ベースンユニット2の保守扉2dの内側に設けられている。そのため、所定の工具を用いて保守扉2dを開けなければ、履歴収集基板からメモリ18bを取外すことができない。なお、履歴収集部18は、「収集部」の一実施形態である。また、メモリ18bは、「記憶部」の一実施形態である。
履歴収集基板には、分析用コンピュータ20に対して履歴情報を出力するための出力ポート18aが設けられており、保守作業者が保守扉2dを開け、出力ポート18aに分析用コンピュータ20からの配線を接続することで、収集した履歴情報を取り出すことができる。もちろん、出力ポート18aを介して分析用コンピュータ20と診療装置10の履歴収集部18とが常時接続される構成でもよい。
履歴収集部18が収集した履歴情報は、履歴収集基板から着脱可能なメモリ18bに記憶される。メモリ18bは、メモリカードなどのような不揮発メモリで構成された記憶媒体で、保守作業者が保守扉2dを開けて履歴収集基板から取り外すことができる。そのため、出力ポート18aに分析用コンピュータ20からの配線を接続しなくても、履歴収集基板からメモリ18bを取り外し、メモリ18bを分析用コンピュータ20に接続するだけでも収集した履歴情報を取り出すことができる。なお、履歴収集基板に出力ポート18aが設けられていない構成であってもよく、履歴収集基板に出力ポート18aが設けられていない場合、メモリ18bのみによって、診療装置10から分析用コンピュータ20に履歴情報を取り出すことになる。
診療装置10内の各制御基板間の通信には、CAN(Controller Area Network)通信などの関連する公知の技術が適用されている。診療装置10では、チェア制御基板、操作制御基板、駆動制御基板、モニタ制御基板、保持解除特定制御基板、ベースン制御基板、および照明制御基板などのすべての制御基板がCAN通信で互いに通信して、互いの状況を共有して制御を行っている。CAN通信では、各制御基板での制御に関する情報を含む通信データを通信パケットにして、各制御基板で互いに通信を行っている。なお、各制御基板間の通信では、各制御基板での制御に関する情報を含む通信データが送受信されれば、通信パケットで送受信する必要はない。ここで、制御に関する情報には、各制御基板で制御するスイッチ、センサ、アクチュエータ、ステータスなどの情報が含まれる。
履歴収集基板を他の制御基板とCAN通信できるように接続することで、履歴収集部18は、各制御基板での制御に関する情報を履歴情報として収集することが可能になる。履歴収集部18は、例えば、CAN通信を介して、シート駆動部11から送られてくるチェアユニット位置制御の情報、操作制御部12から送られてくる診療器具4の情報、ベースン制御部16から送られてくるコップ給水電磁弁制御の情報、照明制御部17から送られてくる照明装置7の点灯制御の情報などを含む通信パケットから各種の制御に関する情報を履歴情報として収集する。なお、履歴収集部18が収集する履歴情報には、診療装置10で行われた操作の操作履歴、および診療装置10で検出した検出履歴を少なくとも含む。
表示モニタ6は、図1に示すように、トレーテーブル3から上方に延びるアームに設けられている。表示モニタ6は、表示領域が大きい画面を有している。つまり、表示モニタ6は、多くの情報量を表示することができる。
表示モニタ6は、制御装置9が備える表示モニタ制御部15を介して操作制御部12に接続されている。表示モニタ制御部15は、操作制御部12からの指令に基づき、画像および操作画像に関連した関連画像などを表示モニタ6に表示させる。
次に、分析用コンピュータ20について詳しく説明する。図3は、本発明の実施の形態1に係る分析用コンピュータ20の構成を説明するためのブロック図である。分析用コンピュータ20は、オペレーティングシステム(OS:Operating System)を含む各種プログラムを実行するCPU200と、CPU200でのプログラムの実行に必要なデータを一時的に記憶するメモリ部212と、CPU200で実行されるプログラムを不揮発的に記憶するハードディスク部(HDD:Hard Disk Drive)210とを含む。また、ハードディスク部210には、分析を実現するためのプログラムが予め記憶されており、このようなプログラムは、CD−ROMドライブ214などによって、それぞれCD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)214aなどの記憶媒体から読み取られる。
CPU200は、キーボードやマウスなどからなる入力部208を介してユーザなどからの指示を受取るとともに、プログラムの実行によって分析される分析結果などを、ディスプレイ出力部204を介して表示装置204aへ出力する。各部は、バス202を介して互いに接続される。また、インターフェイス部206は、診療装置10の出力ポート18aに接続することができる。なお、分析用コンピュータ20と診療装置10との接続は、出力ポート18aを介して有線で接続される場合を説明したが、無線で接続されてもよい。
次に、本実施の形態に係る診療装置10において、履歴収集部18が各制御基板から履歴情報を収集する処理について詳しく説明する。図4は、各制御基板間で通信されている通信パケットの内容を説明するための図である。なお、図4に示す通信パケットの内容は、一例であり、もちろんその他のデータも通信パケットに割り当てられている。
各制御基板は、CAN通信を行っており、各制御基板で制御するスイッチ、センサ、アクチュエータ、ステータスなどの情報(制御に関する情報)を通信パケットにのせて通信している。通信パケットでは、診療装置10に設けられた全ての制御基板において、それぞれの制御基板によって制御されるスイッチ、センサ、アクチュエータ、ステータスなどの情報がそれぞれ識別可能となるように予めフォーマットが決められている。具体的に、図4に示す通信パケットでは、駆動制御基板(診療器具駆動部14)に通信パケットIDとして”1”を、チェア制御基板(シート駆動部11)に通信パケットIDとして”2”を、ベースン制御基板(ベースン制御部16)に通信パケットIDとして”3”を、操作制御基板(操作制御部12)に通信パケットIDとして”4”をそれぞれ割り当てている。
通信パケットID”1”の通信パケットには、診療器具駆動部14が制御するセンサAの情報を”DATA1”に、センサBの情報を”DATA2”に、センサCの情報を”DATA3”に、ステータスAの情報を”DATA4”にそれぞれ割り当てている。センサAは、例えば、診療器具駆動部14が制御する診療器具4a(エアータービンハンドピース)の選択電磁弁の状態を検出するためのセンサである。センサBは、例えば、診療器具駆動部14が制御する診療器具4aの排気管路に設けたチップエア電磁弁の状態を検出するためのセンサである。センサCは、例えば、診療器具駆動部14が制御するトレーテーブル3の下部に設けられている電磁弁の状態を検出するためのセンサである。ステータスAは、例えば、診療器具駆動部14が駆動するサーボモータの状態を示す情報である。なお、図4には図示していないが、”DATA5”に診療器具4aの選択電磁弁への駆動信号の情報、”DATA6”に排気管路に設けたチップエア電磁弁への駆動信号の情報、”DATA7”にトレーテーブル3の下部に設けられている電磁弁への駆動信号の情報が含まれている。
ここで、診療器具駆動部14が診療器具を駆動するための水およびエアの制御について説明する。図5は、本発明の実施の形態1に係る診療装置の水およびエアの流路を説明するための概略図である。水元410から供給される水は、トレーテーブル3の下部に設けられている電磁弁(水元電磁弁)411を介して、診療器具4a〜診療器具4dに供給される。診療器具4aは、第1エアタービンハンドピースで、図中においてハイスピード(HS)のHP1と表記している。同様に、診療器具4bは、第2エアタービンハンドピースで、図中においてハイスピード(HS)のHP2と表記している。診療器具4cは、マイクロモータハンドピースで、図中においてロースピード(LS)のHP3と表記している。診療器具4dは、スケーラで、図中においてスケーラ(SC)のHP4と表記している。
また、エア元420から供給されるエアは、トレーテーブル3の下部に設けられている電磁弁(エア元電磁弁)421を介して、診療器具4a〜診療器具4cに供給される。診療器具4aおよび診療器具4bに供給されるエアは、診療器具4aおよび診療器具4bのエアータービンを駆動する。そのため、診療器具4aおよび診療器具4bのエアータービンに供給されるエアの圧力を調整するため、診療器具4aおよび診療器具4bの流路に供給されるエアの圧力をサーボモータ(HSサーボ)422で調整している。診療器具4aおよび診療器具4bの流路に供給されるエアの圧力は、圧力計423により計測されている。
診療器具4aおよび診療器具4bのエアータービンの駆動は、流路の途中に設けられた選択電磁弁(HP1選択電磁弁)431および選択電磁弁(HP2選択電磁弁)432の開閉により制御されている。選択電磁弁431および選択電磁弁432は、水元410から供給される水の流路とも接続されており、診療器具4aおよび診療器具4bに水を供給することもできる。なお、診療器具4cは、マイクロモータハンドピースであるため、マイクロモータで駆動されている。そのため、診療器具4cへの流路の途中に設けられた選択電磁弁(HP3選択電磁弁)433は、診療器具4cにエアが供給されないように閉じられている。診療器具4cには、サーボモータ422を介することなくエア元420から直接エアを供給する流路を有している。この流路の途中には電磁弁434が設けられており、電磁弁(チップエア電磁弁)434は、開状態にすることで診療器具4cにエアを供給して、診療器具4cに注水された水を噴霧させることができる。
スケーラである診療器具4dには、エアを供給する流路が設けられていないが、水元410から供給される水の流路の途中に電磁弁(HP4選択電磁弁)435が設けられている。診療器具4dは、電磁弁435を開状態にすることで、水を出すことができる。
診療器具4aおよび診療器具4bには、エアータービンの駆動のために供給されたエアを排気するための排気管路がそれぞれ設けられている。排気管路の途中には、エアータービンが停止した時の吸引を抑制するための電磁弁(チップエア電磁弁)436,437が設けられている。また、排気管路の端部には、エアと一緒に排気される油を集めるための集油ケース438,439が設けられている。
図4で説明したセンサAは、選択電磁弁431の状態を検出するためのセンサである。具体的に、センサAの構成について説明する。図6は、電磁弁の状態を検出するためのセンサの構成を説明するためのブロック図である。図6に示す選択電磁弁431に駆動信号が入力され電流が供給されると、閉じていた電磁弁が開き始める。選択電磁弁431は、電磁弁の開き具合に応じた電流値をセンサAに出力する。センサAは、図6に示すように電流検出器441と、電圧比較器442とで構成されている。選択電磁弁431から出力された電流は、電流検出器441で電流値に応じた電圧値に変換する。電流検出器441で変換された電圧値は、電圧比較器442で基準電圧と比較される。電圧比較器442は、電流検出器441で変換された電圧値が基準電圧より大きい場合、選択電磁弁431が開状態であることを示す確認信号を出力する。
通信パケットID”1”の通信パケットに含まれる”DATA1”の情報は、センサAから出力される確認信号の情報である。具体的に、”DATA1”の情報は、”0”の場合、選択電磁弁431が閉状態であることを示すOFF状態の確認信号で、”1”の場合、選択電磁弁431が開状態であることを示すON状態の確認信号である。なお、”DATA5”の情報は、選択電磁弁431に入力される駆動信号の情報で、”0”の場合に駆動信号がOFF状態であり、”1”の場合に駆動信号がON状態であることを示す。そのため、センサAの”DATA1”の情報と、駆動信号の”DATA5”の情報とを含む制御情報を分析することで選択電磁弁431が正常に駆動しているか否かを判定することが可能になる。
図4で説明したセンサBおよびセンサCにも、図6で示した回路構成が含まれており、電磁弁(チップエア電磁弁)437および電磁弁(水元電磁弁)411が開閉状態を示す確認信号を出力することができる。
図4に示す通信パケットID”2”の通信パケットには、シート駆動部11のステータスBの情報を”DATA1”に、アクチュエータAの情報を”DATA2”に、アクチュエータBの情報を”DATA3”に、アクチュエータCの情報を”DATA4”にそれぞれ割り当てている。ステータスBは、例えば、シート駆動部11が駆動する座面シート1cの位置を示す情報である。アクチュエータAは、例えば、診療椅子1のヘッドレスト1aに設けられたアクチュエータである。アクチュエータBは、例えば、診療椅子1の背もたれ1bに設けられたアクチュエータである。アクチュエータCは、例えば、診療椅子1の座面シート1cに設けられたアクチュエータである。
同様に、通信パケットID”3”の通信パケットには、ベースン制御部16が制御するアクチュエータDの情報を”DATA1”に、アクチュエータEの情報を”DATA2”に、アクチュエータFの情報を”DATA3”に、ステータスCの情報を”DATA4”にそれぞれ割り当てている。通信パケットID”4”の通信パケットには、操作制御部12が制御するスイッチAの情報を”DATA1”に、スイッチBの情報を”DATA2”に、スイッチCの情報を”DATA3”に、スイッチDの情報を”DATA4”にそれぞれ割り当てている。
各制御基板は、図4に示す通信パケットにスイッチ、センサ、アクチュエータ、ステータスなどの情報をのせて、他の制御基板に対して送信することで、全ての制御基板が互いに連携して動作することを可能にしている。そのため、通信パケットを受信可能な配線に対して履歴収集基板を接続することで、履歴収集部18は、複数の制御基板から各制御基板での制御に関する情報を履歴情報として収集することが可能となる。
図7は、本発明の実施の形態1に係る履歴収集部18が収集した履歴情報を説明するための図である。各制御基板間で通信される通信パケットは、図4に示すフォーマットに従い、イベントコードを付して情報を識別している。例えば、駆動制御基板(通信パケットID”1”)のセンサA(”DATA1”)の情報が通信パケットに含まれている場合、履歴収集部18は、駆動制御基板を識別する情報である通信パケットID”1”およびセンサAを識別する情報に対応するイベントコード”110001”を生成して履歴情報に記憶する。そのため、履歴収集部18が収集する履歴情報には、通信パケットIDおよびセンサ等を識別する情報に対応したイベントコードが必ず記憶されているので、どの制御基板のどのセンサ等の情報であるかを識別することが可能である。なお、駆動制御基板(通信パケットID”1”)のセンサB(”DATA2”)の情報にはイベントコードとして”110002”、センサC(”DATA3”)の情報にはイベントコードとして”110003”、ステータスA(”DATA4”)の情報にはイベントコードとして”110004”、駆動信号(”DATA5”)の情報にはイベントコードとして”110005”、駆動信号(”DATA6”)の情報にはイベントコードとして”110006”、駆動信号(”DATA7”)の情報にはイベントコードとして”110007”がそれぞれ割り当てられている。
さらに、履歴収集部18は、通信パケットに含まれるデータに対応するイベントパラメータを生成して履歴情報に記憶する。例えば、駆動制御基板のセンサA(”DATA1”)がOFF状態である情報を通信パケットが含んでいる場合、履歴収集部18は、センサAがOFF状態の情報”DATA1”に対応するイベントパラメータ”0”を生成して履歴情報に記憶する。なお、履歴収集部18が収集する履歴情報には、イベントコードおよびイベントパラメータとともに、日付および時刻の情報なども記憶される。履歴収集部18では、後述するように、全ての通信パケットを記憶するのではなく、通信パケットに含まれる通信パケットIDおよびデータの時間的差分に変化があった場合(イベントが発生した場合)に、イベントコードおよびイベントパラメータを生成して履歴情報に記憶している。
具体的に、図7に示す履歴情報では、イベントコード”110004”のイベントパラメータが”100”の情報を日付(2017/5/25)および時刻(9:00:00)の情報と共にメモリ18b(図2参照)に記憶されている。つまり、時刻(9:00:00)に一定となった、サーボモータ422の開き角(ポテンショ位置)を示すレベルAの情報(イベントパラメータが”100”)である。ここで、サーボモータ422の開き角(ポテンショ位置)とは、サーボモータ422により開閉が制御される弁の角度で、”000”〜”111”までの8段階で、その角度を表すことができるものとする。
図7に示す履歴情報では、イベントコード”110001”のイベントパラメータが”1”の情報を日付(2017/5/25)および時刻(9:00:02)の情報と共にメモリ18b(図2参照)に記憶されている。ここで、イベントコード”110001”は、駆動制御基板(通信パケットID”1”)のセンサA(”DATA1”)であることを示し、イベントパラメータ”1”は、選択電磁弁431が開状態であることを示すON状態の確認信号がセンサAから出力されたことを示している。
CAN通信では、制御基板が制御する対象に変化がなくても通信パケットに情報をのせて他の制御基板に送信している。具体的に、エアタービンハンドピースの診療器具4aを動作させていない場合であっても、選択電磁弁431が閉状態であることを示すOFF状態(イベントパラメータ”0”)のセンサAの情報が継続して通信パケットに含まれて他の制御基板に送信される。そのため、履歴収集部18は、駆動制御基板から送信されてくる通信パケットからセンサAのOFF状態の情報を全て収集してメモリ18bに記憶した場合、記憶する情報量が膨大になり、メモリ18bに記憶できる容量を短時間で超えてしまうことになる。
そこで、本実施の形態に係る履歴収集部18では、制御基板が制御する対象に変化があった場合(イベントが発生した場合)に通信パケットから履歴情報を収集する。図8は、本発明の実施の形態1に係る履歴収集部18が履歴情報を収集するタイミングおよび分析を説明するための図である。図6では、サーボモータ422の開き角(ポテンショ位置)の情報(”DATA4”)、選択電磁弁431の駆動信号の情報(”DATA5”)、選択電磁弁431の確認信号の情報(”DATA1”)、チップエア電磁弁の電磁弁437の駆動信号の情報(”DATA6”)、チップエア電磁弁の電磁弁437の確認信号の情報(”DATA2”)、水元電磁弁の電磁弁411の駆動信号の情報(”DATA7”)、水元電磁弁の電磁弁411の確認信号の情報(”DATA3”)のそれぞれの時間変化を図示している。また、履歴収集部18は、通信パケットから履歴情報を収集するサンプリングするポイントを1秒間隔としている。もちろん、履歴収集部18は、情報量の制限などがなければ、各制御基板から送信されてくる通信パケットに含まれる情報を全て記憶してもよい。
履歴収集部18は、日付(2017/5/25)の時刻(9:00:00)に、サーボモータ422の開き角を示すレベルAの情報を収集し、図7に示すようにイベントコード”110004”でイベントパラメータが”100”の情報を履歴情報としてメモリ18bに記憶する。
次に、履歴収集部18は、時刻(9:00:01)に、選択電磁弁431の駆動信号がON状態に変化した情報を収集し、図7に示すようにイベントコード”110005”でイベントパラメータが”1”の情報を履歴情報としてメモリ18bに記憶する。履歴収集部18は、同じ時刻(9:00:01)に、チップエア電磁弁の電磁弁437および水元電磁弁の電磁弁411の駆動信号がON状態に変化した情報を収集し、図7に示すようにイベントコード”110006”およびイベントコード”110007”でイベントパラメータが”1”の情報を履歴情報としてメモリ18bに記憶する。
次に、履歴収集部18は、時刻(9:00:02)に、選択電磁弁431の確認信号がON状態に変化した情報を収集し、図7に示すようにイベントコード”110001”でイベントパラメータが”1”の情報を履歴情報としてメモリ18bに記憶する。履歴収集部18は、同じ時刻(9:00:02)に、チップエア電磁弁の電磁弁437および水元電磁弁の電磁弁411の確認信号がON状態に変化した情報を収集し、図7に示すようにイベントコード”110002”およびイベントコード”110003”でイベントパラメータが”1”の情報を履歴情報としてメモリ18bに記憶する。
次に、履歴収集部18は、時刻(9:00:03,04)に情報を収集するが、サーボモータ422の開き角や選択電磁弁431の駆動信号などに変化がないため、履歴情報としてメモリ18bに記憶しない。
次に、履歴収集部18は、時刻(9:00:05)に、チップエア電磁弁の電磁弁437の駆動信号がOFF状態に変化した情報を収集し、図7に示すようにイベントコード”110006”でイベントパラメータが”0”の情報を履歴情報としてメモリ18bに記憶する。履歴収集部18は、同じ時刻(9:00:05)に、水元電磁弁の電磁弁411の駆動信号がOFF状態に変化した情報を収集し、図7に示すようにイベントコード”110007”でイベントパラメータが”0”の情報を履歴情報としてメモリ18bに記憶する。
次に、履歴収集部18は、時刻(9:00:06)に、選択電磁弁431の駆動信号がOFF状態に変化した情報を収集し、イベントコード”110005”でイベントパラメータが”0”の情報を履歴情報としてメモリ18bに記憶する。履歴収集部18は、同じ時刻(9:00:06)に、チップエア電磁弁の電磁弁437および水元電磁弁の電磁弁411の確認信号がOFF状態に変化した情報を収集し、イベントコード”110002”およびイベントコード”110003”でイベントパラメータが”0”の情報を履歴情報としてメモリ18bに記憶する。
次に、履歴収集部18は、時刻(9:00:07)に、選択電磁弁431の確認信号がOFF状態に変化した情報を収集し、イベントコード”110001”でイベントパラメータが”0”の情報を履歴情報としてメモリ18bに記憶する。
次に、履歴収集部18は、時刻(9:00:09)に、サーボモータ422の開き角を示すレベルAの値が変化した情報を収集し、イベントコード”110004”でイベントパラメータが”010”の情報を履歴情報としてメモリ18bに記憶する。
履歴収集部18は、前回記憶した履歴情報に対して変化した情報を通信パケットから収集し、履歴情報としてメモリ18bに記憶させている。そのため、メモリ18bに記憶される履歴情報は、各制御基板での制御に関する情報を全て記憶した場合に比べ情報量を抑えることができ、容量の大きいメモリ18bを用意する不必要がない。また、分析用コンピュータ20を履歴収集基板の出力ポート18aに接続して、メモリ18bに記憶した履歴情報を取り出す場合でも、メモリ18bに記憶した履歴情報の情報量を抑えることで、分析用コンピュータ20は、短時間でメモリ18bに記憶した履歴情報を取り出すことができる。
分析用コンピュータ20は、メモリ18bから取り出した履歴情報を分析し、診療装置10の異常を判定する。診療装置10の異常を判定するタイミングは、分析用コンピュータ20が履歴情報を取り出した後であれば、いずれのタイミングでもよい。例えば、分析用コンピュータ20は、診療装置10のメンテナンスのため、出力ポート18aに接続して、メモリ18bに記憶した履歴情報を取り出し、当該履歴情報を分析し、診療装置10の異常を判定する。分析用コンピュータ20が診療装置10に常時接続されているのであれば、定期的に履歴情報を取り出し、当該履歴情報を分析し、診療装置10の異常を判定してもよい。
以下、本実施の形態に係る医療用診療システムにおいて、診療装置の異常を判定するための処理について具体的に説明する。図9は、本発明の実施の形態1に係る医療用診療システムを説明するためのブロック図である。
診療装置10は、履歴情報を収集する履歴収集部18と、収集した履歴情報を記憶するメモリ18bと、メモリ18bで記憶した履歴情報を分析用コンピュータ20に出力するための出力ポート18aとを備えている。なお、図2に示す診療装置10では、履歴収集部18を構成する基板に出力ポート18aが実装されていることを示すために、履歴収集部18の枠内に出力ポート18aを図示していたが、図9に示す診療装置10では、それぞれの処理を説明するため履歴収集部18と出力ポート18aとを分けて図示している。
一方、分析用コンピュータ20は、判定部21、比較部23、記憶部25、インターフェイス部206を備えている。比較部23は、履歴収集部18で収集された履歴情報(制御情報)と基準情報とを比較する。記憶部25は、比較部23で用いる基準情報や判定部21で判定した結果などを記憶する。判定部21は、比較部23での比較結果に基づき診療装置10の異常を判定する。つまり、判定部21は、診療装置10の異常を判定して、故障の判断や故障の予測などを行うことが可能である。なお、分析用コンピュータ20は、診療装置10と通信可能に接続され、診療装置10の異常を検出する検出装置であって、比較部23および判定部21のうち少なくとも一方を備えていればよい。
分析用コンピュータ20では、診療器具駆動部14の履歴情報(制御情報)として歯科用ハンドピースである診療器具4a〜4dに用いる流体が流れる流路に設けられた少なくとも1つの電磁弁の開閉に関する情報を用いて診療装置10の異常を判定する。具体的に、分析用コンピュータ20では、図8に示したサーボモータ422の開き角(ポテンショ位置)の情報(”DATA4”)、選択電磁弁431の駆動信号の情報(”DATA5”)、センサAから出力される選択電磁弁431の確認信号の情報(”DATA1”)、チップエア電磁弁の電磁弁437の駆動信号の情報(”DATA6”)、センサBから出力されるチップエア電磁弁の電磁弁437の確認信号の情報(”DATA2”)、水元電磁弁の電磁弁411の駆動信号の情報(”DATA7”)、センサCから出力される水元電磁弁の電磁弁411の確認信号の情報(”DATA3”)を用いて診療装置10の異常を判定する。
まず、比較部23は、インターフェイス部206を介して取得した履歴情報と、記憶部25に記憶された基準情報とを比較する。記憶部25に記憶された基準情報には、例えば、サーボモータ422の開き角を示すレベルAの値が”101”以下であるとの基準が含まれている。また、当該基準情報には、電磁弁の駆動信号がON状態となってから確認信号がON状態となるまでの時間Aが3秒以下であるとの基準が含まれている。さらに、当該基準情報には、電磁弁の駆動信号がOFF状態となってから確認信号がOFF状態となるまでの時間Bが3秒以下であるとの基準が含まれている。また、当該基準情報には、選択電磁弁431の駆動信号がOFF状態となってから、サーボモータ422の開き角を示すレベルAの値が変化するまでの時間Cが5秒以下であるとの基準が含まれている。
比較部23は、図8に示す例において、サーボモータ422の開き角を示すレベルAの値が”100”であるので、基準情報の値(”101”)以内であるとの比較結果を判定部21に出力する。また、比較部23は、図8に示す例において、選択電磁弁431、電磁弁437および電磁弁411のそれぞれの時間Aが1秒であるので、基準情報の3秒以内であるとの比較結果を判定部21に出力する。さらに、比較部23は、図8に示す例において、選択電磁弁431、電磁弁437および電磁弁411のそれぞれの時間Bが1秒であるので、基準情報の3秒以内であるとの比較結果を判定部21に出力する。また、比較部23は、図8に示す例において、レベルAの値が変化するまでの時間Cが2秒であるので、基準情報の5秒以内であるとの比較結果を判定部21に出力する。なお、レベルAの値が変化する時間は、時刻(9:00:09)に収集したイベントパラメータが”010”の情報に基づき、時刻(9:00:08)から変化を開始したものと推定している。
次に、判定部21では、比較部23での比較結果に基づき診療装置10の異常を判定する。具体的に、判定部21は、レベルAの値が基準情報の値以内で、時間A、時間Bおよび時間Cのそれぞれが基準情報の時間以内であれば、診療器具4a〜4dを駆動する診療装置10に異常が無いと判定し、判定結果を記憶部25に記憶する。もちろん、分析用コンピュータ20は、表示装置204aを備えているので、判定部21で判定した判定結果を表示装置204aに表示することもできる。
判定部21では、比較部23での比較結果に基づき、異常が発生している箇所を特定することも可能である。例えば、判定部21は、サーボモータ422の開き角を示すレベルAの値が基準情報の値より大きい場合、圧力計423の値が正常値であれば、水元410の水圧が低下していると判断でき、圧力計423の値が異常値であれば、サーボモータ422自体の異常であると判断できる。また、判定部21は、選択電磁弁431の時間Aまたは時間Bが基準情報の時間より長い場合、選択電磁弁431自体の異常であると判断できる。このように、判定部21では、診療器具4a〜4d自体の異常以外に、診療装置10や、診療装置10に接続されるインフラの異常を判断することが可能である。
以上のように、本実施の形態1に係る医療用診療システムは、診療器具4a〜4dの駆動を制御する診療器具駆動部14において送受信されている通信データから履歴情報(制御情報)を履歴収集部18で収集し、収集された履歴情報(制御情報)と基準情報と比較部23で比較して、当該比較結果に基づき診療装置10の異常を判定部21で判定している。そのため、本実施の形態1に係る医療用診療システムでは、既存の基板やシステム構成を改変することなく異常を判定することができる。さらに、本実施の形態1に係る医療用診療システムでは、診療器具駆動部14において送受信されている通信データから履歴情報(制御情報)を収集することで、判定する対象ごとにセンサを設ける必要がなく装置が複雑な構造とならない。
履歴収集部18で収集された履歴情報(制御情報)を記憶するメモリ18bをさらに備えている。比較部23は、メモリ18bに記憶された履歴情報(制御情報)を読み出し、読み出した履歴情報(制御情報)と基準情報とを比較する。もちろん、メモリ18bを備えずに、比較部23は、履歴収集部18から直接履歴情報(制御情報)を読み出して、基準情報と比較してもよい。また、履歴情報(制御情報)を記憶する記憶部は、診療装置10に設けずに、分析用コンピュータ20に設けてもよい。
診療器具駆動部14の履歴情報(制御情報)は、診療器具4a〜4dに用いる流体が流れる流路に設けられた少なくとも1つの弁の開閉に関する情報である。具体的に、履歴情報(制御情報)は、サーボモータ422、選択電磁弁431、電磁弁437および電磁弁411の開閉に関する情報である。特に、開閉に関する情報には、弁の開状態または閉状態の情報、および弁の開き角の情報のうち少なくとも一方の情報が含まれていればよい。弁の開状態または閉状態の情報には、例えば、選択電磁弁431、電磁弁437および電磁弁411の駆動信号や確認信号の情報などが含まれ、弁の開き角の情報には、例えばサーボモータ422の開き角の情報などが含まれる。
比較部23は、選択電磁弁431、電磁弁437および電磁弁411の開状態または閉状態の情報から得られる時間が基準情報の時間以内であるか否かを比較する。開状態または閉状態の情報から得られる時間には、例えば、図8で示した時間A、時間Bおよび時間Cの情報などが含まれる。判定部21は、弁の開状態または閉状態の情報から得られる時間が基準情報の時間より長い場合、診療装置10の異常を判定する。
比較部23は、弁の開き角の情報が基準情報の値以内であるか否かを比較する。弁の開き角の情報には、例えば、図8で示したサーボモータ422の開き角を示すレベルAの値の情報などが含まれる。判定部21は、弁の開き角の情報が基準情報の値より大きい場合、診療装置10の異常を判定する。
本実施の形態1に係る分析用コンピュータ20は、少なくとも1つの診療器具4a〜4dの駆動を制御する診療器具駆動部14において送受信されている通信データから収集された履歴情報(制御情報)と基準情報とを比較部23で比較し、当該比較結果に基づき診療装置10の異常を判定部21で判定している。そのため、本実施の形態1に係る分析用コンピュータ20は、判定する対象ごとに設けたセンサからの信号を得る必要がなく診療装置10の異常を判定することが可能となる。
(実施の形態2)
本実施の形態1に係る医療用診療システムでは、医院に設置された診療装置10の履歴情報を収集し、異常を検出するだけであった。しかし、収集した診療装置10の履歴情報および異常を判定した判定結果のうち少なくとも一方を、医院内の複数の診療装置で共用することもできる。また、複数の医院で設置されている診療装置10から収集した履歴情報および異常を判定した判定結果のうち少なくとも一方を、複数の医院内に設置されている診療装置で共用することもできる。例えば、複数の医院に設置され医療用診療システムを、メーカが運営するクラウド上のサーバにそれぞれ接続して、収集した診療装置10の履歴情報および異常を判定した判定結果を共用する。具体的に、図10は、複数の医療用診療システムを接続したシステムを説明するための概略図である。図10に示すシステムでは、A歯科医院に設置された医療用診療システムの分析用コンピュータ20Aとクラウド200上のサーバ201とを、ネットワーク回線を介して接続する。当該システムでは、同じように、他にX歯科医院に設置された医療用診療システムの分析用コンピュータ20Xとクラウド200上のサーバ201とを、ネットワーク回線を介して接続する。つまり、当該システムでは、A歯科医院からX歯科医院まで設置された複数の医療用診療システムで収集した診療装置10の履歴情報および異常を判定した判定結果のうち少なくとも一方を、クラウド200上のサーバ201を介して共用することができる。なお、各医院に設けられた分析用コンピュータ20は、インターフェイス部206を介してネットワーク回線と接続している。
本実施の形態1に係る医療用診療システムでは、医院に設置された診療装置10の履歴情報を収集し、異常を検出するだけであった。しかし、収集した診療装置10の履歴情報および異常を判定した判定結果のうち少なくとも一方を、医院内の複数の診療装置で共用することもできる。また、複数の医院で設置されている診療装置10から収集した履歴情報および異常を判定した判定結果のうち少なくとも一方を、複数の医院内に設置されている診療装置で共用することもできる。例えば、複数の医院に設置され医療用診療システムを、メーカが運営するクラウド上のサーバにそれぞれ接続して、収集した診療装置10の履歴情報および異常を判定した判定結果を共用する。具体的に、図10は、複数の医療用診療システムを接続したシステムを説明するための概略図である。図10に示すシステムでは、A歯科医院に設置された医療用診療システムの分析用コンピュータ20Aとクラウド200上のサーバ201とを、ネットワーク回線を介して接続する。当該システムでは、同じように、他にX歯科医院に設置された医療用診療システムの分析用コンピュータ20Xとクラウド200上のサーバ201とを、ネットワーク回線を介して接続する。つまり、当該システムでは、A歯科医院からX歯科医院まで設置された複数の医療用診療システムで収集した診療装置10の履歴情報および異常を判定した判定結果のうち少なくとも一方を、クラウド200上のサーバ201を介して共用することができる。なお、各医院に設けられた分析用コンピュータ20は、インターフェイス部206を介してネットワーク回線と接続している。
クラウド200上のサーバ201では、複数の医院から集まった診療装置10の履歴情報および異常を判定した判定結果を集計して全体の平均値を算出したり、特定地域の医院から集まった診療装置10の履歴情報および異常を判定した判定結果を集計し特定地域の平均値を算出したりすることができる。また、クラウド200上のサーバ201では、診療装置10の履歴情報および異常を判定した判定結果から診療装置10の改善情報を各医院に提供したり、他の医院での診療装置10の履歴情報および異常を判定した判定結果と比較することで診療装置10の利用方法や経営方法についての提案情報を提供したりすることができる。
以上のように、本実施の形態2に係る医療用診療システムでは、分析用コンピュータ20がネットワークを介してクラウド200上のサーバ201と通信可能に接続され、異常を判定した判定結果をサーバ201に送信可能である。そのため、本実施の形態2に係る医療用診療システムでは、異常を判定した判定結果を他と共有することが可能となる。
なお、分析用コンピュータ20は各医院に設ける必要はなく、各医院の診療装置10から収集した履歴情報を、クラウド200上のサーバ201に送信できる通信部(例えば、送信用サーバなど)があればよい。また、分析用コンピュータ20は、ネットワークを介して診療装置10と通信可能に接続されてもよく、分析用コンピュータ20で行う異常の判定をクラウド200上のサーバ201において一括で行ってもよい。
(変形例)
(1)前述の実施の形態に係る医療用診療システムでは、履歴情報(制御情報)が、選択電磁弁431、電磁弁437および電磁弁411の駆動信号や確認信号の情報、サーボモータ422の開き角の情報であると説明した。しかし、履歴情報(制御情報)は、診療装置10の異常を判定することが可能な診療器具の駆動を制御する制御情報であればいずれの情報であってもよい。
(1)前述の実施の形態に係る医療用診療システムでは、履歴情報(制御情報)が、選択電磁弁431、電磁弁437および電磁弁411の駆動信号や確認信号の情報、サーボモータ422の開き角の情報であると説明した。しかし、履歴情報(制御情報)は、診療装置10の異常を判定することが可能な診療器具の駆動を制御する制御情報であればいずれの情報であってもよい。
(2)前述の実施の形態に係る診療装置10では、診療器具に用いる流体が流れる流路に設けられた弁として選択電磁弁431、電磁弁437および電磁弁411であると説明した。しかし、診療装置10に設けられる弁は、流体を制御できれば電磁弁以外の弁を用いてもよい。
(3)前述の実施の形態に係る医療用診療システムでは、分析用コンピュータ20に医院内に設置された複数台の診療装置を接続することで、分析用コンピュータ20の判定部21が、医院内に設置された複数台の診療装置の異常を判定してもよい。
(4)前述の実施の形態に係る医療用診療システムでは、診療装置10に分析用コンピュータ20を接続することで診療装置10の異常を検出すると説明した。しかし、診療装置10自体で、異常を検出することができるようにしてもよい。図11は、異常を検出可能な医療用診療装置を説明するためのブロック図である。図11に示す診療装置10aは、異常を検出可能な医療用診療装置であって、履歴収集部18、比較部23および判定部21を備えている。診療装置10aは、診療器具4a〜4dの駆動を制御する診療器具駆動部14において送受信されている通信データから履歴情報(制御情報)を履歴収集部18で収集し、収集された履歴情報(制御情報)と基準情報と比較部23で比較して、当該比較結果に基づき診療装置10aの異常を判定部21で判定する。なお、診療装置10aは、図11に図示していないが、図2で示した診療器具4a〜4dや、診療器具4a〜4dの駆動を制御する診療器具駆動部14などを備えている。
(5)前述の実施の形態に係る医療用診療システムでは、比較部23が、図8に示す例において、選択電磁弁431、電磁弁437および電磁弁411のそれぞれの時間Aと、基準情報の時間とを比較して、その比較結果を判定部21に出力すると説明した。しかし、比較部23が、同じ診療装置10に含まれる同種の診療器具の制御情報を互いに比較してもよい。具体的に、比較部23は、図5に示す選択電磁弁431、選択電磁弁432、および選択電磁弁433の電磁弁の駆動信号がON状態となってから確認信号がON状態となるまでの時間Aを比較し、判定部21が、他の選択電磁弁に比べて時間Aが長い選択電磁弁を異常であると判定してもよい。
(6)前述の実施の形態に係る医療用診療システムでは、診療装置のそれぞれに履歴収集部18が設けられていると説明した。しかし、診療装置10が複数設けられている場合、特定の診療装置10に履歴収集部18を設け、他の診療装置10の履歴情報を収集してもよい。また、診療装置10の外部に設けた履歴収集部(例えば、履歴収集サーバなど)に複数の診療装置10から履歴情報を収集させてもよい。さらに、X線撮影装置やレーザ治療装置などの診療装置からの履歴情報についても、特定の診療装置10に設けた履歴収集部、または外部に設けた履歴収集部で収集してもよい。
(7)前述の実施の形態に係る診療装置10では、履歴収集部18が複数の制御基板の全ての制御に関する情報(例えば、各制御基板で制御するスイッチ、センサ、アクチュエータ、ステータスなどの情報)を、収集する履歴情報の対象とすると説明した。しかし、履歴収集部18は、複数の制御基板で行う各種の制御のうち、診療器具に用いる流体が流れる流路に設けられた少なくとも1つの弁の開閉に関する情報のみを、収集する履歴情報の対象としてもよい。つまり、履歴収集部18は、複数の制御基板の全ての制御に関する情報を履歴として収集するのではなく、予め収集の対象となる弁の開閉に関する情報のイベントコードを決めておき、当該イベントコードに基づいて選別した一部の制御の履歴情報を収集する。履歴収集部18は、収集の対象となるイベントコードを”110001”〜”110007”に決めておくと、通信パケットからイベントコードが”110001” 〜”110007”のイベントパラメータのみ収集して、履歴情報としてメモリ18bに記憶する。
(8)分析用コンピュータ20は、医院経営のアドバイス情報を出力してもよい。例えば、分析用コンピュータ20は、異常を判定した判定結果と診療装置10の使用時間などの情報とを考慮し、医院経営の確立のために診療装置の利用方法や、診療装置の追加などのアドバイス情報を出力する。
なお、分析用コンピュータ20は、診療装置10の使用時間や各種のインスツルメントの使用時間を分析することができるので、これらの使用時間から故障予測や、消耗部品の交換時期の報知も可能である。
前述の実施の形態に係る医療用診療システムでは、診療器具4aが第1エアタービンハンドピースで、診療器具4bが第2エアタービンハンドピースで、診療器具4cがマイクロモータハンドピースで、診療器具4dがスケーラであると説明した。しかし、医療用診療システムに設けられる診療器具は、エアタービンハンドピース、マイクロモータハンドピース、およびスケーラなどの歯科用ハンドピースに限定されるものではなく、医療用診療システムに接続可能な器具であればよく、例えば口腔内カメラやバキュームなどでもよい。
(9)前述の実施の形態に係る医療用診療システムでは、1つの例示的形態として、歯科診療に用いることが可能な医療用診療装置を備える医療用診療システムについて説明した。しかし、当該医療用診療システムは、歯科に限らず、眼科、耳鼻咽喉科、放射線科、および獣医科など、あらゆる医科の診療にも適用することが可能である。また、診療には、診断および治療が含まれる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 診療椅子、2 ベースンユニット、3 トレーテーブル、4 診療器具、5 フートコントローラ、6 表示モニタ、7 照明装置、8 操作パネル、9 制御装置、10,10a 診療装置、11 シート駆動部、12 操作制御部、14 診療器具駆動部、15 表示モニタ制御部、16 ベースン制御部、17 照明制御部、18 履歴収集部、18a 出力ポート、18b メモリ、19 保持解除特定部、20 分析用コンピュータ、50 インスツルメントホルダ、201 サーバ。
Claims (14)
- 少なくとも1つの医療用診療装置と、前記医療用診療装置の異常を検出する検出装置とを含む医療用診療システムであって、
少なくとも1つの診療器具と、
前記診療器具の駆動を制御する制御部と、
前記制御部において送受信されている通信データから制御情報を収集する収集部と、
前記収集部で収集された制御情報と基準情報とを比較する比較部と、
前記比較部での比較結果に基づき前記医療用診療装置の異常を判定する判定部とを備える、医療用診療システム。 - 前記収集部で収集された制御情報を記憶する記憶部をさらに備え、
前記比較部は、前記記憶部に記憶された制御情報を読み出し、読み出した制御情報と前記基準情報とを比較する、請求項1に記載の医療用診療システム。 - 前記制御部の制御情報は、前記診療器具に用いる流体が流れる流路に設けられた少なくとも1つの弁の開閉に関する情報である、請求項1または請求項2に記載の医療用診療システム。
- 前記開閉に関する情報には、弁の開状態または閉状態の情報、および弁の開き角の情報のうち少なくとも一方の情報が含まれている、請求項3に記載の医療用診療システム。
- 前記比較部は、弁の開状態または閉状態の情報から得られる時間が前記基準情報の時間以内であるか否かを比較し、
前記判定部は、弁の開状態または閉状態の情報から得られる時間が前記基準情報の時間より長い場合、前記医療用診療装置の異常を判定する、請求項4に記載の医療用診療システム。 - 前記比較部は、弁の開き角の情報が前記基準情報の値以内であるか否かを比較し、
前記判定部は、弁の開き角の情報が前記基準情報の値より大きい場合、前記医療用診療装置の異常を判定する、請求項4に記載の医療用診療システム。 - 前記判定部は、医院内に設置された複数台の前記医療用診療装置の異常を判定する、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の医療用診療システム。
- 前記比較部は、同じ前記医療用診療装置に含まれる同種の前記診療器具の制御情報を互いに比較し、前記判定部が、当該比較結果に基づき前記医療用診療装置の異常を判定する、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の医療用診療システム。
- 前記医療用診療装置と通信可能に接続された検出装置をさらに含み、
前記検出装置は、前記比較部および前記判定部のうち少なくとも一方を備える、請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の医療用診療システム。 - 前記検出装置は、ネットワークを介して外部サーバと通信可能に接続され、異常を判定した判定結果を前記外部サーバに送信可能である、請求項9に記載の医療用診療システム。
- 前記検出装置は、ネットワークを介して前記医療用診療装置と通信可能に接続されている、請求項9または請求項10に記載の医療用診療システム。
- 前記診療器具は、歯科用ハンドピースである、請求項1〜請求項11のいずれか1項に記載の医療用診療システム。
- 異常を検出可能な医療用診療装置であって、
少なくとも1つの診療器具と、
前記診療器具の駆動を制御する制御部と、
前記制御部において送受信されている通信データから制御情報を収集する収集部と、
前記収集部で収集された制御情報と基準情報とを比較する比較部と、
前記比較部での比較結果に基づき前記医療用診療装置の異常を判定する判定部とを備える、医療用診療装置。 - 医療用診療装置の異常を検出する検出装置であって、
少なくとも1つの診療器具の駆動を制御する制御部において送受信されている通信データから収集された制御情報と基準情報とを比較する比較部と、
前記比較部での比較結果に基づき前記医療用診療装置の異常を判定する判定部とを備える、検出装置。
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JP2002095709A (ja) * | 2000-09-22 | 2002-04-02 | J Morita Tokyo Mfg Corp | 歯科用チェアユニットの遠隔保守システム |
JP2010187980A (ja) * | 2009-02-19 | 2010-09-02 | Morita Mfg Co Ltd | 診療用インスツルメント及び診療ユニット |
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