JP2019051827A - パワーステアリング装置 - Google Patents

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将俊 榎本
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Abstract

【課題】本発明の目的は、路面から受ける振動やパワーステアリング装置の内部で発生する振動の両方に対して、高い低減効果を発揮することができるパワーステアリング装置を提供することにある。【解決手段】転舵軸を回転可能に支持するベアリングのアウタレース41を回転軸線に沿う方向に付勢する第1付勢部材42Aを、第1ばね定数k1を発揮する第1ばね定数部と第1ばね定数k1とは異なる値の第2ばね定数k2を発揮する第2ばね定数部とを有するように構成する。【選択図】図5

Description

本発明は、操舵をアシストするパワーステアリング装置に関する。
本技術分野の背景技術として、特開2015−058834号公報(特許文献1)に記載されたパワーステアリング装置が知られている。
特許文献1のパワーステアリング装置は、転舵軸収容部と、ボールナットを軸支するボールベアリングのアウタレースとの間に皿ばねを設け、皿ばねでアウタレースを転舵軸負方向側に向かって付勢し、アウタレースを付勢した状態で締め付け固定する。このパワーステアリング装置では、ロックナットの締め付け荷重を小さくできると共に、締め付けトルクの精度管理が容易となる(要約参照)。
特開2011−127538号公報
特許文献1のパワーステアリング装置は、単一のばね定数を有する皿ばねを用いており、路面から受ける振動やパワーステアリング装置の内部で発生する振動の両方に対して、十分な低減効果を発揮することが難しかった。
本発明の目的は、路面から受ける振動やパワーステアリング装置の内部で発生する振動の両方に対して、高い低減効果を発揮することができるパワーステアリング装置を提供することにある。
本発明によれば、その一つの態様において、パワーステアリング装置は以下の構成を備える。
転舵軸を回転可能に支持するベアリングのアウタレースを回転軸線に沿う方向に付勢する第1付勢部材を備え、第1付勢部材が第1ばね定数k1を発揮する第1ばね定数部と第1ばね定数k1とは異なる値の第2ばね定数k2を発揮する第2ばね定数部とを有するように構成する。
本発明によれば、路面から受ける振動やパワーステアリング装置の内部で発生する振動の両方に対して、高い低減効果を発揮することができる。
本発明の一実施例に係る操舵系のシステム図である。 本発明の一実施例に係るパワーステアリング装置の外観を示す平面図である。 図2に示すパワーステアリング装置のアシスト機構を断面で示す断面図である。 図3に示すアシスト機構のねじ機構の近傍を拡大して示す要部断面図である。 本発明の一実施例(実施例1)に係る付勢部材の近傍を拡大して示す要部断面図である。 本発明の一実施例(実施例1)に係る付勢部材の外観を示す斜視図である。 図6に示す付勢部材の形状的特徴を示す模式図である。 図6に示す付勢部材のストロークと付勢力との関係を示す特性図である。 本発明の一実施例(実施例2)に係る付勢部材の近傍を拡大して示す要部断面図である。 図9に示す付勢部材のストロークと付勢力との関係を示す特性図である。 本発明の他の実施例(実施例3)に係る付勢部材の外観を示す斜視図である。 図11に示す付勢部材の形状的特徴を示す模式図である。 図11に示す付勢部材のストロークと付勢力との関係を示す特性図である。
以下、本発明に係るパワーステアリング装置の一実施例を図面に基づいて説明する。本発明に係る実施例のパワーステアリング装置1は、ねじ機構26を介して電動モータ40の駆動力を転舵軸10へ伝達することで、運転者の操舵力を軽減するものである。
[実施例1]
実施例1のパワーステアリング装置1について説明する。
≪パワーステアリング装置の構成≫
図1は、本発明の一実施例に係る操舵系のシステム図である。図2は、本発明の一実施例に係るパワーステアリング装置の外観を示す平面図である。
パワーステアリング装置1は、運転者が操舵したステアリングホイール58の回転を、転舵輪52を転舵させる転舵軸10に伝達する操舵機構2と、転舵軸10にアシスト力を付与するアシスト機構3とを有する。
転舵軸10は、転舵軸本体部10bと、転舵軸本体部10bに形成された転舵軸側ボールねじ溝11と、を備え、転舵軸本体部10bの長手方向(回転軸線10aの沿う方向)の移動に伴い操舵輪52を転舵させるものである。
操舵機構2は、ステアリングホイール58に連結する操舵入力軸80と、操舵入力軸80と共に回転するピニオン81と、を有する。ピニオン81は、転舵軸10の外周に形成されたラック13と噛み合う。
アシスト機構3は、運転者の操舵トルクを検出するトルクセンサ59からの信号に基づいて、電子コントロールユニット(以下、ECU)55において転舵軸10に付与するアシスト力を演算し、電動モータ40を制御する。
パワーステアリング装置1の各構成要素は、ハウジング30内に収容されている。ハウジング30は、転舵軸収容部(転舵軸収容空間)31と、ギアハウジング部(減速機収容部、減速機収容空間)32と、から構成される。転舵軸収容部(転舵軸収容空間)31は、転舵軸10が軸方向に移動可能なように、転舵軸10の少なくとも一部を収容するハウジング部分である。ギアハウジング部32は、転舵軸本体部10bの長手方向において転舵軸収容部31の中間位置に配置され、転舵軸10を包囲するように形成されている。ギアハウジング部32には、後述する減速機33が収容されている。
図3は、図2に示すパワーステアリング装置のアシスト機構を断面で示す断面図である。
アシスト機構3は、電動モータ40と、電動モータ40のトルクを増大する減速機33と、電動モータ40の出力を転舵軸10に伝達するねじ機構26とを有し、ECU55により制御される。電動モータ40は、後述するナット20に回転力を付与する電動アクチュエータを構成する。電動アクチュエータに減速機33及びECU55を含めてもよい。
電動モータ40は、モータシャフト45、モータロータ46、モータステータ47などのモータ要素48と、マイクロコンピュータが搭載された制御基板49からなるECU55が一体に組み合わされた機電一体式のものである。モータ要素48はモータECUハウジング部44のモータ収容部(モータ収容空間)51に収容され、ECU55はモータECUハウジング部44のECU収容部(ECU収容空間)50に収容されている。モータ収容部51とECU収容部50との間は気密かつ液密に保持されている。
減速機33は、電動モータ40のモータシャフト45と一体に回転する入力プーリ35と、ねじ機構26のナット20と一体に回転する出力プーリ27と、入力プーリ35および出力プーリ27との間に巻回されたベルト28とを有する。
ねじ機構26は、ナット20と、転舵軸10と、ナット20と転舵軸10との間に形成されたボール循環溝12と、ボール循環溝12内を循環する複数のボール22とを有する。入力プーリ35、出力プーリ27およびベルト28により、電動モータ40の回転力をナット20に伝達する回転力伝達装置が構成される。
出力プーリ27の外見は円筒状の部材であって、ナット20に一体回転可能に固定されている。出力プーリ27は転舵軸10の回転軸線10aと同軸上で回転するように、ナット20を介してギアハウジング部32に軸支されている。入力プーリ35の回転軸線は、電動モータ40のモータシャフト45の回転軸線45aと一致し、出力プーリ27の回転軸線と平行であって離間した位置に設けられている。なお以下では、ナット20の回転軸線、出力プーリ27の回転軸線、及び転舵軸10の回転軸線10aを第1基準軸線L1、電動モータ40、入力プーリ35の回転軸線を第2基準軸線L2と定義する。
ナット20は、転舵軸10を包囲するように環状に形成され、転舵軸10に対し回転自在に設けられている。ナット20の内周には、螺旋状に溝が形成されており、この溝がナット側ボールねじ溝21を構成している。転舵軸本体部10bの外周にはラック13が形成されている部分とは軸方向に離れた位置に螺旋状の溝が形成されており、この溝が転舵軸側ボールねじ溝11を構成している。
転舵軸10にナット20を挿入した状態で、ナット側ボールねじ溝21と転舵軸側ボールねじ溝11とによって、ボール循環溝12を形成している。ボール循環溝12内には金属製の複数のボール22が充填されており、ナット20が回転するとボール循環溝12内をボール22が移動することにより、ナット20に対して転舵軸10が長手方向(第1基準軸線L1に沿う方向)に移動する。
≪ナットの構成≫
図4は、図3に示すアシスト機構のねじ機構の近傍を拡大して示す要部断面図である。
ここで、第1基準軸線L1上にx軸を設定し、図4の紙面左側をx軸正方向、図4の紙面右側をx軸負方向とする。ナット20のx軸正方向側には、ボールベアリング24のインナレース24cが一体に形成されている。ボールベアリング24は、アウタレース41、インナレース24cおよびボール24dから構成される。ボールベアリング24は、ナット20をギアハウジング部32に対して回転自在に軸支する。
ボールベアリング24のアウタレース41は、外周面41aと、アウタレース側軌道輪41dと、第1端面41bと、第2端面41cと、を有し、筒状本体部の回転軸線(本実施例では回転軸線10aと一致する)を中心とする径方向においてインナレース24cの外側に設けられている。第1端面41bおよび第2端面41cは、筒状本体部の回転軸線に沿う方向におけるアウタレース41の一対の端面である(図5参照)。
インナレース24cは、インナレース側軌道輪24caを有し、筒状本体部の回転軸線(本実施例では回転軸線10aと一致する)を中心とする径方向において転舵軸本体部10bの外側に設けられている。
ボール24dは、インナレース側軌道輪24caとアウタレース側軌道輪41dとの間に複数設けられており、インナレース24cとアウタレースと共にボールベアリングを構成する。
ナット20は、筒状本体部20aと、ナット側ボールねじ溝21と、インナレース24cと、を備えている。ナット20のインナレース24cよりもx軸負方向側の部分は、転舵軸10を包囲するように環状に形成された筒状本体部20aを構成している。筒状本体部20aの内周面には螺旋溝で構成されるナット側ボールねじ溝21が形成されている。筒状本体部20aは、ギアハウジング部(減速機収容部、減速機収容空間)32内で回転可能に設けられており、転舵軸10を包囲する筒形状を有している。
筒状本体部20aの外周には、ボール循環溝12の一端と連通するボール循環溝一端側開口部(図示せず)が形成されている。また筒状本体部20aの外周には、ボール循環溝12の他端と連通するボール循環溝他端側開口部(図示せず)が形成されている。ボール循環溝一端側開口部とボール循環溝他端側開口部には、この二つの開口部を連結するチューブ状の循環部材(図示せず)の端部が挿入されている。
ボール循環溝12内のボール22は、ボール循環溝12のボール循環溝一端側開口部が形成されている位置まで来ると循環部材内に入り、循環部材内を通ってボール循環溝他端側開口部からボール循環溝12に戻される。つまり、ボール22はボール循環溝12を端から端まで移動するのではなく、ボール循環溝一端側開口部が形成された位置からボール循環溝他端側開口部の位置まで移動している。なお、転舵軸10が反対方向に移動するときには、ボール22の移動方向も反対となる。
≪アウタレースの組み付け構造≫
図5は、本発明の一実施例(実施例1)に係る付勢部材の近傍を拡大して示す要部断面図である。
ギアハウジング部32には、アウタレース41がx軸負方向側からx軸正方向側へ向かって挿入されるアウタレース収容部(アウタレース収容空間)32aが設けられている。アウタレース収容部32aには、アウタレース41の外周面41aを保持するアウタレース保持面(アウタレース収容空間の内周面)61が設けられている。
アウタレース収容部32aにおいて、アウタレース41のx軸負方向側には、ロックナット(アウタレース固定部材)25が配置されている。ロックナット25は、x軸正方向側端面25aがアウタレース41のx軸負方向側端面41cと当接した状態(ゼロタッチ)で、外周面に形成された雄ねじ25bがアウタレース収容部32aに形成された雌ねじ62と螺合することで、ギアハウジング部32に固定されている。雌ねじ62は、アウタレース収容部32aにおいてアウタレース保持面61よりもx軸負方向側に形成されている。アウタレース41は、ロックナット25によりx軸負方向側への移動を規制される。ロックナット25の内径は、アウタレース41の内径よりも大きく、かつ、外径よりも小さく設定されている。
アウタレース収容部32aにおいて、アウタレース41のx軸正方向側には、アウタレース41をx軸負方向側に向かって付勢する第1付勢部材42Aが設けられている。第1付勢部材42Aは、x軸方向に圧縮変形した状態でアウタレース収容部32aの底面61bとアウタレース41のx軸正方向側端面41bとの間に介装されている。第1付勢部材42Aの中心部には、転舵軸10が貫通する開口部42aが設けられている。
[アウタレースの組み付け作業性向上作用]
アウタレース41のx軸正方向側に、アウタレース41をx軸負方向側に向かって付勢する第1付勢部材42Aを設けた。これによって、ギアハウジング部が熱膨張した場合であっても、第1付勢部材42Aが常にアウタレース41をx軸負方向側に付勢することにより、アウタレース41を固定するロックナット25と第1付勢部材42Aとのx軸方向隙間が広がることが無く、アウタレース41を適切に保持できる。
例えば、ギアハウジング部の線膨張係数がアウタレース41の線膨張係数よりも大きな場合(例えば、アルミニウム製のギアハウジング部、鋼製のアウタレースの場合)、ロックナット25の締結トルクでハウジング30に対するアウタレースの軸方向位置を規定するパワーステアリング装置では、アウタレース41とギアハウジング部32の剛性分がばね定数として軸力に反映される。つまり、温度変化により生じるギアハウジング部32とアウタレース41の変形量の差が軸力変化に反映される。このため、温度変化に対する軸力変化が大きくなり、アウタレース41をギアハウジング部32に組み付ける際には、高温時の軸力低下を見越した高い締結トルクでロックナット25を締め付ける必要がある。
これに対し、本実施例のパワーステアリング装置1では、第1付勢部材42Aの反力のみがばね定数として軸力に反映される。つまり、温度変化に対する第1付勢部材42Aの変形分のみが軸力変化に反映されるため、ロックナット25の締結トルクでギアハウジング部32に対するアウタレース41の軸方向位置を規定するものに比べて、温度変化に対する軸力変化を緩やかにできる。これにより、熱膨張時のロックナット25の緩みを見越した高い締付トルクで締め付ける必要が無く、ロックナット25の組み付け作業性を向上できる。また、ロックナット25以外の固定手段によりアウタレース41を固定した場合においても、アウタレース41のガタツキを抑制できる。
≪付勢部材の構造≫
図6は、本発明の一実施例(実施例1)に係る付勢部材の外観を示す斜視図である。図7は、図6に示す付勢部材の形状的特徴を示す模式図である。図8は、図6に示す付勢部材のストロークと付勢力との関係を示す特性図である。
本実施例の付勢部材42Aは波形ばね座金で構成される。「波形ばね座金」は、日本工業規格に規定されるばね座金の一種であり、JIS B 1251に規定されているばね座金である。
第1波形ばね座金42Aは、開口部42aを有する円環状の付勢部材であり、中心部に転舵軸10が貫通する開口部42aを有する。第1波形ばね座金42Aは、第1ばね定数k1と、第2ばね定数部k2と、実現する。第1ばね定数k1は、第2ばね定数k2よりも小さい。第1波形ばね座金42Aは、筒状本体部20aの回転軸線(本実施例では回転軸線10aと一致する)の方向において、アウタレース41の第1端面41b側に設けられ、第1端面41b側から第2端面41c側に向かってアウタレース41を付勢する。
本実施例のインナレース24cでは、ナット20の外周側(外周面)に直接、軌道輪(レース)が形成されているが、インナレース24cを構成する部材がナット20に接続されるものであってもよい。
路面からパワーステアリング装置1に入力される逆入力等に対しては、ばね定数の大きな第2ばね定数k2で、その衝撃を吸収することができる。また、第2ばね定数k2よりばね定数の小さい第1ばね定数k1によって、ナット20の共振周波数を下げることができる。本実施例では、第1付勢部材である第1波形ばね座金42Aが第1ばね定数k1及び第2ばね定数k2を有することにより、パワーステアリング装置1で発生する振動(ノイズ)を低減することができる。
具体的には、第1波形ばね座金42Aは、筒状本体部20aの回転軸線(本実施例では回転軸線10aと一致する)に沿う方向の一方側に向かって突出する複数の突形状(山部)42a1〜42a8を有する。すなわち第1波形ばね座金42Aは、筒状本体部20aの回転軸線に沿う方向に高低差を有して波打つ形状が、前記回転軸線を中心とする周方向に沿って形成されている。第1ばね定数k1および第2ばね定数k2は突形状42a1〜42a8により実現される。
本実施例では、突形状42a1〜42a8の最深部となる複数の谷部42b1〜42b8は筒状本体部20aの回転軸線において同じ位置にある。一方、突形状42a1〜42a8の高さ(前記回転軸線に沿う方向における長さ)は、突形状42a1の高さがH1で最も高く、突形状42a2〜42a8の高さ(前記回転軸線に沿う方向における長さ)はH2で突形状42a1の高さH1よりも低い。すなわち第1波形ばね座金42Aは、筒状本体部20aの回転軸線に沿う方向の一方側に向かって突出する波の高さが異なる第1突形状部42a1と第2突形状部42a2〜42a8とを有する。
第1波形ばね座金42Aは、アウタレース41を付勢する際に、最初に突形状42a1がアウタレース41に当接し、突形状42a1が弾性変形する。このとき、突形状42a2〜42a8はアウタレース41に当接していない状態である。従って、第1ばね定数k1は突形状42a1の弾性変形により実現される。突形状42a1の弾性変形が大きくなると、突形状42a2〜42a8がアウタレース41に当接するようになる。この状態から更に第1波形ばね座金42Aの付勢力が大きくなる状態では、突形状42a1及び突形状42a2〜42a8がアウタレース41に当接している。すなわち、第2ばね定数k2は、突形状42a1〜42a8によって実現される。
以下、第1ばね定数k1を発揮する突形状42a1を第1ばね定数部と呼び、第2ばね定数k2を発揮する突形状42a1〜42a8を第2ばね定数部と呼ぶ。ばね定数k1,k2は、突形状42a1〜42a8の山の高さ(突形状の軸方向長さ)、突形状42a1〜42a8の数等により設定される。
本実施例では、最も高い山高さH1を有する突形状42a1により第1ばね定数部が構成されており、第1ばね定数k1を最も小さい値にしている。第2ばね定数部は、突形状42a1の他、突形状42a2〜42a8が加わるため、ばね定数に寄与する突形状の数が増え、第1ばね定数k1よりも大きなばね定数を実現することができる。なお、突形状42a2〜42a8の山高さH2は突形状42a1の山高さH1よりも低く、ばね定数を高めるのに効果的である。
本実施例では、突形状42a1〜42a8の数、及びその構成は、図6及び図7の構成に限定される訳ではなく、突形状42a1〜42a8の数を変更してもよく、また山高さH1を有する突形状と山高さH2を有する突形状との数の構成を変更してもよい。或いは、波形状を変化させることにより、第1ばね定数k1及び第2ばね定数k2を変化させてもよい。
また周方向において山高さH1の突形状42a1に隣接する谷部42b1,42b2の片方又は両方が、筒状本体部20aの回転軸線に沿う方向において、他の谷部42b3〜42b8よりも山部側とは反対側(谷が更に深くなる方向)に突出するようにしてもよい。
電動アクチュエータ40及び転舵軸10側からナット20に対して力が加えられていないときの筒状本体部20aの回転軸線に沿う方向におけるアウタレース41の位置を中立位置とする。本実施例では、第1付勢部材42Aは、アウタレース41が中立位置にあるとき、第2ばね定数部42a1〜42a8によってアウタレース41を付勢するように構成する。すなわち、アウタレース41は、中立位置において、第2ばね定数k2により付勢されている。
これにより、所謂、ハンドルの中立状態において、第1付勢部材42Aは、第2ばね定数部42a1〜42a8によってアウタレース41を付勢しているため、この中立状態からハンドルを切り始めるときの、操舵フィーリングにおけるしっかり感を向上させることができる。
[実施例2]
図9は、本発明の一実施例(実施例2)に係る付勢部材の近傍を拡大して示す要部断面図である。図10は、図9に示す付勢部材のストロークと付勢力との関係を示す特性図である。実施例1と同様な構成には、実施例1と同じ符号を付し、説明を省略する。特に異なる構成については、以下で説明する。
本実施例では、実施例1の第1付勢部材42Aに加えて、第2付勢部材42Bを設けている。第2付勢部材42Bは、筒状本体部20aの回転軸線(本実施例では回転軸線10aと一致する)の方向において、アウタレース41の第2端面41c側に設けられ、第2端面41c側から第1端面41b側に向かってアウタレース41を付勢している。すなわち、第2付勢部材42Bによるアウタレース41の付勢方向は、第1付勢部材42Aによるアウタレース41の付勢方向に対して逆向きである。
本実施例では、第2付勢部材42Bは、波形ばね座金で構成される。第2波形ばね座金42Bは、第3ばね定数k3と、第4ばね定数k4と、を有する。本実施例の第2付勢部材42Bは、第1付勢部材42Aと同様に、図6に示す波形ばね座金で構成される。従って、第3ばね定数k3は第1波形ばね座金42Aの第1ばね定数k1と同じ値に設定され、第4ばね定数k4は第1波形ばね座金42Aの第2ばね定数k2と同じ値に設定されている。そのため、ストロークと付勢力との関係は、第1波形ばね座金42Aの特性と第2波形ばね座金42Bの特性とは、両特性が交差するストローク値を境にして対称な形になっている。第3ばね定数k3及び第4ばね定数k4はそれぞれ第1ばね定数k1及び第2ばね定数k2と異なる値に設定されてもよい。
本実施例では、アウタレース41に対する第2付勢部材42Bの当接関係がアウタレース41に対する第1付勢部材42Aの当接関係と同様に構成される。そのため、第2付勢部材42Bの突形状42a1がアウタレース41に当接することにより第3ばね定数k3が実現され、突形状42a1〜42a8がアウタレース41に当接することにより第4ばね定数k4が実現される。すなわち、突形状42a1が第3ばね定数k3を発揮する第3ばね定数部を構成し、突形状42a1〜42a8が第4ばね定数k4を発揮する第4ばね定数部を構成する。
そして第2付勢部材42Bは、第1付勢部材42Aと同様に、アウタレース41が中立位置にあるとき、第4ばね定数部42a1〜42a8によってアウタレース41を付勢するように構成する。すなわちアウタレース41は、中立位置において、第4ばね定数k4により付勢されている。
本実施例では、アウタレース41が第1端面41b側(x軸正方向)に寄ると、第2端面41c側のクリアランスが大きくなり、第2付勢部材42Bは中立状態の圧縮した状態から、その圧縮量が緩和される。その結果、第2付勢部材42Bにおいて、第3ばね定数部の領域を使用できるようになる。アウタレース41が第2端面41c側(x軸負方向)に寄った場合の第1付勢部材42Aについても同様の作用効果を発揮する。
なお、実施例1及び本実施例の第1付勢部材42Aは、第5ばね定数k5を有し、第5ばね定数k5は第2ばね定数k2よりも大きな値を有する。また本実施例の第2付勢部材42Bは、第6ばね定数k6を有し、第6ばね定数k6は第4ばね定数k4よりも大きな値を有する。
第5ばね定数k5及び第6ばね定数k6は、突形状42a1〜42a8がストロークに対して線形な付勢力を発揮できるストローク範囲を超えた後、更に第1付勢部材42A及び第2付勢部材42Bを圧縮する方向に力が作用した際に、第1付勢部材42A及び第2付勢部材42Bが発揮するばね定数である。極端に言えば、このばね定数k5,k6は、第1付勢部材42A及び第2付勢部材42Bを構成する材料の弾性係数に相当する値となる。
前記第2付勢部材42Bは、アウタレース41が中立位置にあるとき、第4ばね定数k4を発揮する第4ばね定数部によってアウタレース41をx軸正方向に付勢しており、アウタレース41が中立位置から第2付勢部材42Bを圧縮する側に移動するとき、第1付勢部材42Aは、第2ばね定数k2を発揮する第2ばね定数部によってアウタレース41をx軸負方向に付勢する状態から第1ばね定数k1を発揮する第1ばね定数部によって付勢する状態へと変化する。
アウタレース41が第2付勢部材を圧縮する側へ更に移動することによって、第2付勢部材42Bは第4ばね定数k4を発揮する第4ばね定数部によってアウタレース41をx軸正方向に付勢する状態から第6ばね定数k6を発揮する第6ばね定数部によってアウタレース41を付勢する状態へと変化する。
アウタレース41が中立状態(中立位置)から第1付勢部材42Aを圧縮する側に移動するとき、第2付勢部材42Aは、第4ばね定数k4を発揮する第4ばね定数部によってアウタレース41をx軸正方向に付勢する状態から第3ばね定数k3を発揮する第3ばね定数部によってアウタレース41を付勢する状態へと変化する。
アウタレース41が第1付勢部材42Aを圧縮する側へ更に移動することによって、第1付勢部材42Aは第2ばね定数k2を発揮する第2ばね定数部によってアウタレース41を付勢する状態から第5ばね定数k5を発揮する第5ばね定数部によってアウタレース41を付勢する状態へと変化する。
本実施例では、第1付勢部材42Aがばね定数の小さい第1ばね定数k1を発揮する第1ばね定数部によってアウタレース41をx軸負方向に付勢している状態において、第2付勢部材42Bは第4ばね定数k4を発揮する第4ばね定数部によってアウタレース41をx軸正方向に付勢している状態となっている。このため、第1ばね定数k1を発揮する第1ばね定数部による付勢効果を充分に発揮させることができる。また、第2付勢部材42Bがばね定数の小さい第3ばね定数k3を発揮する第3ばね定数部によってアウタレース41をx軸正方向に付勢している状態において、第1付勢部材42Aは第2ばね定数k2を発揮する第2ばね定数部によってアウタレース41をx軸負方向に付勢している状態となっている。このため、第3ばね定数k3を発揮する第2ばね定数部による付勢効果を充分に発揮させることができる。
仮に、第1付勢部材42Aがばね定数の小さい第1ばね定数k1を発揮する第1ばね定数部によってアウタレース41をx軸負方向に付勢している状態において、第2付勢部材42Bが第6ばね定数k6を発揮する第6ばね定数部によってアウタレース41をx軸正方向に付勢する状態となっている場合、第6ばね定数部側の影響が大きくなり過ぎ、第1ばね定数部の付勢効果の影響が小さくなる虞がある。また、第2付勢部材42Bがばね定数の小さい第3ばね定数k3を発揮する第3ばね定数部によってアウタレース41をx軸正方向に付勢している状態において、第1付勢部材42aが第5ばね定数k5を発揮する第5ばね定数部によってアウタレース41をx軸負方向に付勢する状態となっている場合、第5ばね定数部側の影響が大きくなり過ぎ、第3ばね定数部の付勢効果の影響が小さくなる虞がある。
本実施例では、一方の付勢部材においてばね定数の小さい第1ばね定数k1又は第3ばね定数k3でアウタレース41を付勢している状態において、他方の付勢部材においては第4ばね定数k4又は第2ばね定数k2でアウタレース41を付勢している状態となっているため、第1ばね定数k1又は第3ばね定数k3によるアウタレース41の付勢力をアウタレース41に有効に作用させることができる。
第1付勢部材42Aは、第2付勢部材42Bが圧縮される側にアウタレース41が移動し、第2付勢部材42Bが第4ばね定数k4を発揮する第4ばね定数部によってアウタレース41を付勢する状態から第6ばね定数k6を発揮する第6ばね定数部によってアウタレース41を付勢する状態へと変化するとき、第1ばね定数k1を発揮する第1ばね定数部(突出部)42a1がアウタレース41の第1端面41bと離間しないように形成されている。
また第2付勢部材42Bは、第1付勢部材42Aが圧縮される側にアウタレース41が移動し、第2ばね定数k2を発揮する第2ばね定数部によってアウタレース41を付勢する状態から第5ばね定数k5を発揮する第5ばね定数部によってアウタレース41を付勢する状態へと変化するとき、第3ばね定数k3を発揮する第3ばね定数部(突出部)42a1がアウタレース41の第2端面41cと離間しないように形成されている
第1付勢部材42Aが第1端面41bから離間すると、または第2付勢部材42Bが第2端面41cから離間すると、所謂ばねの浮きが発生し、アウタレース41と衝突することで異音を発生する虞がある。そこで、アウタレース41のストロークが大きくなる場合においても、第1付勢部材42A及び第2付勢部材42Bがアウタレース41と当接し続けるようにすることで、異音の発生を抑制することができる。
[実施例3]
図11は、本発明の他の実施例(実施例3)に係る付勢部材の外観を示す斜視図である。図12は、図11に示す付勢部材の形状的特徴を示す模式図である。図13は、図11に示す付勢部材のストロークと付勢力との関係を示す特性図である。実施例1及び実施例2と同様な構成には、実施例1及び実施例2と同じ符号を付し、説明を省略する。特に異なる構成については、以下で説明する。
本実施例では、第1付勢部材42Aの構成が実施例1と異なる。本実施例の第1付勢部材42Aは、実施例1と同様に、波形ばね座金で構成される。本実施例の第1付勢部材42Aを構成する第1波形ばね座金は、第7ばね定数k7を有する。第7ばね定数k7は、第1ばね定数k1よりも大きく、第2ばね定数k2よりも小さい値を有する。
具体的には、本実施例の第1波形ばね座金は、複数の突形状(山部)42a1〜42a6を有する。本実施例では、突形状42a1〜42a6の高さ(前記回転軸線に沿う方向における長さ)は、突形状42a1の高さがH1で最も高く、次に突形状42a4の高さがH3で2番目に高く、他の突形状42a2,42a3,42a5,42a6の高さがH2で2番目に高い。すなわち、高さがH1で最も高い突形状42a1と高さがH2で最も低い突形状42a2,42a3,42a5,42a6との間に、中間の高さH3の突形状42a4が設けられている。すなわち第1波形ばね座金42Aは、筒状本体部20aの回転軸線に沿う方向の一方側に向かって突出する波の高さが異なる第1突形状部42a1と第2突形状部42a2,42a3,42a5,42a6と第3突形状部42a4とを有し、第1突形状部42a1の高さH1が最も大きく、第2突形状部42a2,42a3,42a5,42a6の高さH2が最も小さく、第3突形状部42a4の高さH3がH1とH2の中間である。
本実施例では、第1ばね定数k1は実施例1と同様に突形状42a1により実現される。次に、突形状42a1の弾性変形が大きくなることにより、突形状42a4がアウタレース41に当接し、突形状42a1及び突形状42a4がアウタレース41に当接することで第7ばね定数k7が実現される。さらに突形状42a1及び突形状42a4の弾性変形が大きくなることにより、突形状42a1、突形状42a4及び突形状42a2,42a3,42a5,42a6がアウタレース41に当接することで第2ばね定数k2が実現される。さらに突形状42a1、突形状42a4及び突形状42a2,42a3,42a5,42a6の弾性変形が大きくなることにより、突形状42a1〜42a6がストロークに対して線形な付勢力を発揮できるストローク範囲を超え、第5ばね定数の領域に至る。この第5ばね定数k5は、極端に言えば、第1付勢部材42Aを構成する材料の弾性係数に相当する値である。
すなわち本実施例では、第1ばね定数k1を発揮する第1ばね定数部は突形状(第1の突形状)42a1により構成される。また第7ばね定数k7を実現する第7ばね定数部は突形状(第1の突形状)42a1及び突形状(第3の突形状)42a4により構成される。また第2ばね定数k2を発揮する第2ばね定数部は突形状(第1の突形状)42a1、突形状(第3の突形状)42a4及び突形状(第2の突形状)42a2,42a3,42a5,42a6により構成される。
突形状42a1、突形状42a4及び突形状42a2,42a3,42a5,42a6が第1ばね定数k1、第2ばね定数k2及び第5ばね定数k5を実現する仕組みは、実施例1と同様である。突形状42a1、突形状42a4及び突形状42a2,42a3,42a5,42a6の数及び構成は、図11に示す数及び構成に限定されない。
また山高さH1の突形状42a1に隣接する谷部42b1,42b2の片方又は両方が、筒状本体部20aの回転軸線に沿う方向において、他の谷部42b3〜42b6よりも山部側とは反対側(谷が更に深くなる方向)に突出するようにしてもよい。また、山高さH3の突形状42a4に隣接する谷部42b4,42b5の片方又は両方が、筒状本体部20aの回転軸線に沿う方向において、他の谷部42b3,42b6よりも山部側とは反対側(谷が更に深くなる方向)に突出するようにしてもよい。
本実施例では、ばね定数の変化の数が多くなることで、ばね定数の変化が滑らかになり、操舵フィーリングの向上を図ることができる。
本実施例において、第7ばね定数k7を発揮する第7ばね定数部である突形状42a1と突形状42a4とは、筒状本体部20aの回転軸線(本実施例では回転軸線10aと一致する)を中心とする周方向において、筒状本体部20aの回転軸線を隔てた位置に設けられている。
第7ばね定数部42a7を構成する突形状42a1と突形状42a4とは、他の突形状42a2,42a3,42a5,42a6に比べて山高さが高い。このため、突形状42a1と突形状42a4とを筒状本体部20aの回転軸線を中心とする周方向において離間した位置に配置することで、第1付勢部材42Aの傾きを抑制することができ、第1付勢部材42Aによる付勢力をアウタレース41にバランスよく作用させることができる。
本実施例で説明した第1付勢部材(第1波形ばね座金)42Aを実施例2で説明した第1付勢部材(第1波形ばね座金)42A及び第2付勢部材(第2波形ばね座金)42Bに適用してもよい。この場合、第2付勢部材(第2波形ばね座金)42Bに構成される突形状42a1及び突形状42a4がアウタレース41に当接することで、図13の第7ばね定数k7に対応する第8ばね定数k8が実現される。
この場合、第1付勢部材42Aの突形状42a1及び突形状42a4と第2付勢部材42Bの突形状42a1及び突形状42a4とが、アウタレース41を介して対向するように配置するとよい。そうすることにより、第1付勢部材42A及び第2付勢部材42Bによる付勢力をアウタレース41にバランスよく作用させることができる。
或いは、第1付勢部材42A又は第2付勢部材42Bのいずれか一方に本実施例(図11)で説明したような付勢部材を適用し、他方の付勢部材に実施例1(図6)で説明したような付勢部材を適用してもよい。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、一部の構成の削除や、記載されていない他の構成の追加が可能である。また各実施例に記載された構成は、矛盾しない範囲において、他の実施例に組み合わせることができる。各実施例に記載された構成が他の実施例に組み合わされることにより、その構成が奏する効果は他の実施例においても実現される。
1…パワーステアリング装置、2…操舵機構、3…アシスト機構、10…転舵軸、10a…転舵軸(転舵軸本体部10b)の回転軸線、10b…転舵軸本体部、11…転舵軸側ボールねじ溝、20…ナット、20a…ナット20の筒状本体部、21…ナット側ボールねじ溝、24…ボールベアリング、24c…インナレース、26…ねじ機構、30…ハウジング、31…転舵軸収容部(転舵軸収容空間)、32…ギアハウジング部(減速機収容部、減速機収容空間)、40…電動アクチュエータ(電動モータ)、41…アウタレース、42A…第1付勢部材(第1波形ばね座金)、42a1〜42a8…第1波形ばね座金42A及び第2波形ばね座金42Bの突形状(山部)、42b1〜42b8…第1波形ばね座金42A及び第2波形ばね座金42Bの谷部、42B…第2付勢部材(第2波形ばね座金)、k1…第1ばね定数、k2…第2ばね定数、k3…第3ばね定数、k4…第4ばね定数、k5…第5ばね定数、k6…第6ばね定数、k7…第7ばね定数、k8…第8ばね定数。

Claims (8)

  1. パワーステアリング装置において、
    転舵軸本体部と、前記転舵軸本体部に螺旋溝として形成された転舵軸側ボールねじ溝とを備え、前記転舵軸本体部の長手方向の移動に伴い操舵輪を転舵させる転舵軸と、
    前記転舵軸の少なくとも一部を移動可能に収容する転舵軸収容空間と、前記転舵軸本体部の長手方向において前記転舵軸収容空間の中間位置に設けられる減速機収容空間とを有するハウジングと、
    筒状本体部とナット側ボールねじ溝とインナレース部とを備え、前記筒状本体部は前記転舵軸を包囲する筒形状を有し前記減速機収容空間内で回転可能に設けられ、前記ナット側ボールねじ溝は前記筒状本体部の内周側に設けられた螺旋溝で構成され、前記インナレース部は前記筒状本体部の回転軸線を中心とする径方向において前記転舵軸本体部の外側に設けられてインナレース側軌道輪を有するナットと、
    アウタレース側軌道輪と前記回転軸線の方向において一対の端面を成す第1端面及び第2端面とを有し、前記回転軸線を中心とする径方向において前記インナレース部の外側に設けられるアウタレースと、
    前記インナレース側軌道輪と前記アウタレース側軌道輪の間に設けられており、前記インナレース部と前記アウタレースと共にボールベアリングを構成する複数のボールと、
    前記ナットに回転力を付与する電動アクチュエータと、
    第1ばね定数を発揮する第1ばね定数部と前記第1ばね定数とは異なる値の第2ばね定数を発揮する第2ばね定数部とを有し、前記回転軸線に沿う方向において前記アウタレースの前記第1端面側に設けられ、前記第1端面側から前記第2端面側に向かって前記アウタレースを付勢する第1付勢部材と、
    を有するパワーステアリング装置。
  2. 請求項1に記載のパワーステアリング装置において、
    前記第1付勢部材は、波形ばね座金であって、
    前記波形ばね座金は、前記回転軸線に沿う方向の一方側に向かって突出する波の高さが異なる第1突形状部と第2突形状部とを有するパワーステアリング装置。
  3. 請求項1に記載のパワーステアリング装置において、
    前記第1ばね定数部は前記第2ばね定数部よりも小さいばね定数値を有し、
    前記電動アクチュエータおよび前記転舵軸側から前記ナットに対して力が加えられていないときの前記回転軸線に沿う方向における前記アウタレースの位置を中立位置としたとき、前記第1付勢部材は、前記アウタレースが前記中立位置にあるとき、前記第2ばね定数部によって前記アウタレースを付勢するパワーステアリング装置。
  4. 請求項3に記載のパワーステアリング装置において、
    前記回転軸線に沿う方向において前記アウタレースの前記第2端面側に設けられ、前記第2端面側から前記第1端面側に向かって前記アウタレースを付勢する第2付勢部材を有し、
    前記第2付勢部材は、第3ばね定数を発揮する第3ばね定数部と第4ばね定数を発揮する第4ばね定数部とを有するパワーステアリング装置。
  5. 請求項4に記載のパワーステアリング装置において、
    前記第1付勢部材は、前記第2ばね定数よりも大きな値の第5ばね定数を発揮する第5ばね定数部を有し、
    前記第2付勢部材は、前記第4ばね定数よりも大きな値の第6ばね定数を発揮する第6ばね定数部を有し、
    前記第2付勢部材は、前記アウタレースが前記中立位置にあるとき、前記第4ばね定数部によって前記アウタレースを付勢しており、
    前記アウタレースが前記中立位置から前記第2付勢部材を圧縮する側に移動するとき、前記第1付勢部材は前記第2ばね定数部で前記アウタレースを付勢する状態から前記第1ばね定数部で前記アウタレースを付勢する状態へと変化し、
    前記アウタレースが前記第2付勢部材を圧縮する側へ更に移動することによって、前記第2付勢部材は前記第4ばね定数部で前記アウタレースを付勢する状態から前記第6ばね定数部で前記アウタレースを付勢する状態へと変化し、
    前記アウタレースが前記中立位置から前記第1付勢部材を圧縮する側に移動するとき、前記第2付勢部材は前記第4ばね定数部で前記アウタレースを付勢する状態から前記第3ばね定数部で前記アウタレースを付勢する状態へと変化し、
    前記アウタレースが前記第1付勢部材を圧縮する側へ更に移動することによって、前記第1付勢部材は前記第2ばね定数部で前記アウタレースを付勢する状態から前記第5ばね定数部で前記アウタレースを付勢する状態へと変化するパワーステアリング装置。
  6. 請求項5に記載のパワーステアリング装置において、
    前記第1付勢部材は、前記第2付勢部材が圧縮される側に前記アウタレースが移動し、前記第4ばね定数部で前記アウタレースを付勢する状態から前記第6ばね定数部で前記アウタレースを付勢する状態へと変化するとき、前記第1ばね定数部が前記第1端面と離間しないように形成されており、
    前記第2付勢部材は、前記第1付勢部材が圧縮される側に前記アウタレースが移動し、前記第2ばね定数部で前記アウタレースを付勢する状態から前記第5ばね定数部で前記アウタレースを付勢する状態へと変化するとき、前記第3ばね定数部が前記第2端面と離間しないように形成されているパワーステアリング装置。
  7. 請求項3に記載のパワーステアリング装置において、
    前記第1付勢部材は、第7ばね定数を発揮する第7ばね定数部を有し、
    前記第7ばね定数部は、前記第1ばね定数よりも大きく、前記第2ばね定数よりも小さいばね定数を有するパワーステアリング装置。
  8. 請求項7に記載のパワーステアリング装置において、
    前記第1付勢部材は、環状の波形ばね座金であって、
    前記波形ばね座金は、前記第1ばね定数、前記第2ばね定数、及び前記第7ばね定数を発揮する、第1の突形状と、第2の突形状と、第3の突形状と、を有し、
    前記3つの突形状の中で、第1の突形状の前記回転軸線に沿う方向の高さが最も大きく、前記第2の突形状の前記回転軸線に沿う方向の高さが最も小さく、
    前記第1の突形状は、前記回転軸線を中心とする周方向において、前記第3の突形状に対して前記回転軸線を隔てた位置に配置されているパワーステアリング装置。
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