JP2019030565A - 便座装置の被取付プレート - Google Patents
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Abstract
【課題】腰掛式便器に取り付けられた便座装置において、腰掛式便器と便座装置との間の清掃の準備の容易化を図ること。
【解決手段】便座装置3の板状の被取付プレート1は、腰掛式便器2に固定され、後方に向かうにしたがって下方に向けて傾斜する第一傾斜面13aを有する第一部材10と、第一傾斜面13aと対向する位置に配置され、第一部材10に回動可能に支持されるとともに、便座装置3が一体回転可能に取付けられた第二部材20と、第一傾斜面13aと第二部材20との間の第一位置Ps1と、第一位置Ps1より第一傾斜面13a側に位置する第二位置Ps2との間をスライド可能に第二部材20に支持された第三部材30と、を備えている。第三部材30が第二位置Ps2に位置した場合、第三部材30の第一傾斜面13aに対向する部位が第一傾斜面13aに乗り上げ、第二部材20が第一方向D1に向けて回動する。
【選択図】 図5C
【解決手段】便座装置3の板状の被取付プレート1は、腰掛式便器2に固定され、後方に向かうにしたがって下方に向けて傾斜する第一傾斜面13aを有する第一部材10と、第一傾斜面13aと対向する位置に配置され、第一部材10に回動可能に支持されるとともに、便座装置3が一体回転可能に取付けられた第二部材20と、第一傾斜面13aと第二部材20との間の第一位置Ps1と、第一位置Ps1より第一傾斜面13a側に位置する第二位置Ps2との間をスライド可能に第二部材20に支持された第三部材30と、を備えている。第三部材30が第二位置Ps2に位置した場合、第三部材30の第一傾斜面13aに対向する部位が第一傾斜面13aに乗り上げ、第二部材20が第一方向D1に向けて回動する。
【選択図】 図5C
Description
本発明は、便座装置の被取付プレートに関する。
便座装置の被取付プレートの一形式として、特許文献1に示されているものが知られている。特許文献1の便座装置(温水洗浄便座装置)の被取付プレート(プレート)は、便器後部の据付部に固定され、便座装置が取り付けられる。被取付プレートおよび便座装置のレバー体を含んで構成された移動機構は、被取付プレートに対して便座装置が移動可能かつ回動可能に設けられている。使用者のレバー体および便座装置の操作によって、便座装置が、被取付プレートに対して後方位置と前方位置との間を移動し、かつ、前方位置にて回動する。便座装置が回動されたチルト状態が維持されることによって、便器と便座装置との間の清掃を行うことができる。
しかしながら、上述した特許文献1の便座装置においては、使用者が便器と便座装置との間の清掃の準備を行う場合、使用者がレバー体を操作しながら、便座装置を前後方向に移動させてから便座装置をチルト状態にする必要があるため、使用者の手順が比較的多い。
そこで、本発明は、上述した課題を解消するためになされたもので、便器に取り付けられた便座装置において、便器と便座装置との間の清掃の準備の容易化を図ることを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る便座装置の被取付プレートは、板状に形成されるとともに、腰掛式便器における便鉢部の後方に設けられた取付面に固定され、便座装置が取り付けられる便座装置の被取付プレートであって、下側面が取付面に接触するように腰掛式便器に固定され、後方に面する部位に前方から後方に向かうにしたがって上方から下方に向けて傾斜する傾斜面を有する第一部材と、傾斜面より後方にて傾斜面と前後方向に対向する位置に配置され、傾斜面と対向する部位が上方向に向く第一方向および第一方向と反対の第二方向に回動可能に第一部材に支持されるとともに、上側部に便座装置が一体回転可能に取付けられた第二部材と、傾斜面と第二部材との間の第一位置と、第一位置より傾斜面側に位置する第二位置との間をスライド可能に第二部材に支持された第三部材と、第三部材を第一位置と第二位置との間にてスライドさせるように駆動する駆動部と、を備え、第三部材が第一位置に位置する場合に第三部材における傾斜面と前後方向にて対向する部位である第一部位は、第三部材が第二位置に位置した場合に傾斜面に乗り上げ、第二部材は、第一部位が傾斜面に乗り上げた場合、第一方向に向けて回動する。
これによれば、駆動部によって第三部材が第一位置から第二位置にスライドして、第三部材の第一部位が傾斜面に乗り上げた場合、第二部材が第一方向に向けて回動した状態になる。このとき、便座装置が第二部材に一体回転可能に取り付けられているため、便座装置が第一方向に回動した状態になる。これにより、腰掛式便器と便座装置の間を清掃することができる。よって、従来技術のように、レバー体を操作しながら便座装置を前後方向に移動させてから便座装置を回動させる場合に比べて、腰掛式便器と便座装置との間の清掃の準備の容易化を図ることができる。
以下、本発明による便座装置の被取付プレート(以下、被取付プレートともいう。)の一実施形態について図面を用いて説明する。なお、本明細書においては説明の便宜上、図1における上側および下側をそれぞれ被取付プレート1の上方および下方とし、同じく左側および右側をそれぞれ被取付プレート1の前方および後方とし、同じく紙面奥側および紙面手前側を、それぞれ被取付プレート1の右方および左方として説明する。
被取付プレート1は、板状に形成されるとともに、腰掛式便器2における便鉢部2aの後方に設けられた取付面2bに固定され、便座装置3が取り付けられるものである。腰掛式便器2は、便鉢部2aおよび取付面2bを備えている。取付面2bは、腰掛式便器2の上面のうち便鉢部2aの後方の部位である。取付面2bにて開口する取付穴2c(図4参照)に貫通するボルト4(図4参照)と、ナット(図示なし)とが用いられて、被取付プレート1が取付面2bに固定される。
便座装置3は、本実施形態において、温水洗浄便座である。便座装置3は、本体部3a、便座部3bおよび便座部3bを覆う便蓋部3cを備えている。本体部3aには、人体の局部の洗浄を行う洗浄装置(図示なし)が収納されている。
本体部3aは、便座部3bおよび便蓋部3cを回動可能に保持する。本体部3aは、被取付プレート1を介して腰掛式便器2に取り付けられている。本体部3aの底面には、凹状のプレート取付部3a1(図1および図4参照)が設けられている。プレート取付部3a1には、被取付プレート1が着脱可能に取り付けられる(詳細は後述する)。腰掛式便器2に固定された被取付プレート1に本体部3aが取り付けられることにより、便座装置3が腰掛式便器2に取り付けられる。
被取付プレート1は、図2に示すように、平面視矩形状の板状に形成されている。被取付プレート1は、下側面と取付面2bとが対向するように、取付面2bに固定される。被取付プレート1は、上側面、左右側面および前側面とプレート取付部3a1とが対向するように、便座装置3が取り付けられる。被取付プレート1は、図2および図3に示すように、第一部材10、第二部材20、第三部材30および駆動部40を備えている。
第一部材10は、下側面が取付面2bに接触するように腰掛式便器2に固定されるものである。第一部材10は、平面視において、後方を開放するU字状に形成されている。第一部材10は、左固定部11、右固定部12、第一接続部13および規制部14を備えている。左固定部11、右固定部12、第一接続部13および規制部14は、一体に形成されている。
左固定部11と右固定部12とが左右対称に形成されているため、左固定部11についてのみ説明する。なお、右固定部12は、左固定部11と同一の構成については同一のアルファベットの添え字が付けられている。
左固定部11は、平面視矩形状に形成されている。左固定部11は、前後方向に沿って延びる二つの凹部11aが設けられている。一方の凹部11aの底部には、ボルト4が貫通する貫通穴11b(図4参照)が設けられている。また、左固定部11の右側面の後端部には、第二部材20の第一突出部21a(後述する)が回動可能に嵌る穴部11cが設けられている。
第一接続部13は、左右方向に沿って延びる柱状に形成されている。第一接続部13は、左固定部11と右固定部12とを、それぞれの前端部にて互いに接続する。第一接続部13は、第一傾斜面13a(本発明の傾斜面に相当)が設けられている。
第一傾斜面13aは、第一部材10における後方に面する部位に前方から後方に向かうにしたがって上方から下方に向けて傾斜するものである。第一部材10における後方に面する部位は、具体的には、第一接続部13の上側面と後側面との間の部位である。
規制部14は、第三部材30が第一位置Ps1に位置する場合(図2および図5A参照)、第二部材20の第一方向D1へ向けた回動を規制するものである(詳細は後述する)。規制部14は、左右方向に沿って延びるとともに、左固定部11と右固定部12とを、それぞれの前後方向中央部にて互いに接続するように形成されている。規制部14は、断面L字状に形成されている(図5A参照)。
第二部材20は、第一傾斜面13aより後方にて第一傾斜面13aと前後方向に対向する位置に配置される。第二部材20は、具体的には、第一接続部13の後方、かつ、左固定部11と右固定部12との間に配置される。第二部材20は、前方を開放するU字状に形成されている。第二部材20は、左ガイド部21、右ガイド部22および第二接続部23を備えている。第二部材20は、左ガイド部21、右ガイド部22および第二接続部23は、一体に設けられている。
左ガイド部21と右ガイド部22とが左右対称に形成されているため、左ガイド部21についてのみ説明する。なお、右ガイド部22には、左ガイド部21と同一の構成については同一のアルファベットの添え字が付けられている。
左ガイド部21は、前後方向に延びる柱状に形成されている。左ガイド部21は、第一突出部21a、第一溝部21b、第二溝部21cおよび凹部21dが設けられている。
第一突出部21aは、第一部材10の穴部11cに嵌るように設けられている。第一突出部21aは、左ガイド部21の後端部に、左方に向けて円柱状に突出して形成されている。第一突出部21aが穴部11cに嵌ることにより、第一突出部21aを中心として、第二部材20が第一方向D1および第一方向D1と反対の第二方向D2に回動可能に第一部材10に支持される。第一方向D1は、第二部材20における第一傾斜面13aと対向する部位(第二接続部23の前側面)が上方向に向く方向である(図5C参照)。
第二部材20は、第二部材20の上側面と第一部材10の上側面とが同一平面上に位置する第一回動位置Pr1(図2および図5A参照)と、第一回動位置Pr1から第一方向D1に回動した第二回動位置Pr2(図5C参照)との間を回動する(詳細は後述する)。
第一溝部21bは、左ガイド部21の左側面にて、前後方向に延びる溝状に形成されている。第一溝部21bは、左ガイド部21の前側面にて開放するように形成されている。第一溝部21bの前端は、第二部材20が第二回動位置Pr2に位置した場合に、第一傾斜面13aより上方に位置する(図5C参照)。
第二溝部21cは、左ガイド部21の右側面にて、前後方向に延びる溝状に形成されている。第二溝部21cは、左ガイド部21の前側面にて開放するように形成されている。
凹部21dは、第二部材20と第一部材10の規制部14とが接触しないように設けられたものである。凹部21dは、左ガイド部21の下側面に上方に向けて凹むように設けられている。
第二接続部23は、左右方向に沿って延びる柱状に形成されている。第二接続部23は、左ガイド部21と右ガイド部22とを、それぞれの後端部にて互いに接続する。第二接続部23は、駆動部40を取り付ける取付穴23aが設けられている。
また、第二部材20は、上側部に便座装置3が一体回転可能に取付けられている。図4に示すように、被取付プレート1が便座装置3のプレート取付部3a1に配置された状態において、便座装置3が第二部材20の上側部に位置するとともに、プレート取付部3a1に設けられた一対の第一掛り部3a2の先端部が第一溝部21b,22bに嵌ることにより、便座装置3が第二部材20に取り付けられる。
一対の第一掛り部3a2は、プレート取付部3a1の上側面にて左右方向に並べて配置され、互いに平行となるように前後方向に沿って延びる断面L字状に形成されている(図4および図5D参照)。一対の第一掛り部3a2は、具体的には、下方に延びてから、それぞれの先端部が互いに対向するように左右方向に折れ曲がるように形成されている。
これにより、便座装置3が、第二部材20に対して上方向に取り外されることが規制され、かつ、第一溝部21b,22bの延びる方向に沿ってスライド可能に、第二部材20に取り付けられる。また、これにより、第二部材20の回動に合わせて便座装置3が一体的に回動する(詳細は後述する)。なお、第二部材20が第一回動位置Pr1に位置するとき、第一溝部21b,22bの前方に第一接続部13の後端面が位置する。よって、このときに便座装置3を前方にスライドさせた場合、第一掛り部3a2と第一接続部13とが接触するため、便座装置3が第二部材20から取り外されない(図5A参照)。
第三部材30は、第一傾斜面13aと第二部材20との間の第一位置Ps1と、第一位置Ps1より第一傾斜面13a側に位置する第二位置Ps2との間をスライド可能に第二部材20に支持されたものである。第三部材30は、具体的には、図2に示すように、第一部材10の第一傾斜面13aと第二部材20の第二接続部23との間、かつ、第二部材20の左ガイド部21と右ガイド部22との間に配置される。
第一位置Ps1は、具体的には、第三部材30の後側面と、第二接続部23の前側面とが接触する位置である(図2および図5A参照)。第二位置Ps2は、第一位置Ps1より第一傾斜面13a側(前方)の位置であり、第三部材30の一部が第一傾斜面13aに乗り上げる位置である(図5C参照:詳細は後述する)。
第三部材30は、図2乃至図5Aに示すように、直方体状に形成されている。第三部材30は、一対の第二突出部31、第二傾斜面32、ネジ穴部33および第二掛り部34を備えている。
一対の第二突出部31は、第三部材30の左側面および右側面にて外側に向けてそれぞれ突出し、前後方向にそって延びるように形成されている。一対の第二突出部31が第二部材20の第二溝部21c,22cにそれぞれ嵌ることにより、第三部材30が第二部材20に対して第一位置Ps1と第二位置Ps2との間をスライド可能に第二部材20に支持される。また、これにより、第二部材20の回動に合わせて第三部材30が一体的に回動する(詳細は後述する)。
第二傾斜面32は、第三部材30が第一位置Ps1に位置する場合に第一傾斜面13aと対向する部位に設けられている。第二傾斜面32は、具体的には、第三部材30の下側面と前側面との間に設けられている。第二傾斜面32は、後方から前方に向かうにしたがって、下方から上方に向けて傾斜するように形成されている。第二傾斜面32は、第一傾斜面13aとおよそ平行となるように形成されている。
第三部材30が第一位置Ps1に位置する場合、第二傾斜面32は、第一傾斜面13aと上下方向に重なるように設けられている。また、第三部材30が第一位置Ps1に位置する場合において、第一傾斜面13aと第二傾斜面32とが前後方向に沿って所定距離Lだけ離れて設けられている。所定距離Lは、第二掛り部34の前後方向に沿った長さより長くなるように設定されている。このように、第二傾斜面32は、第三部材30が第一位置Ps1に位置する場合、第三部材30における第一傾斜面13aと対向する部位である。第二傾斜面32は、本発明の第一部位に相当する。
ネジ穴部33は、後側面から前方に、前後方向に沿って延びる螺子穴である。ネジ穴部33は、駆動部40の後述するネジ部42が嵌るように設けられている。
第二掛り部34は、第三部材30が第一位置Ps1に位置する場合において上方に移動しようとしたときに、規制部14に引掛かる部位である。第二掛り部34は、第三部材30の底部の後側面から突出するように形成されている。
駆動部40は、第三部材30を第一位置Ps1と第二位置Ps2との間にてスライドさせるように駆動するものである。駆動部40は、モータ部41およびネジ部42を備えている。モータ部41は、ネジ部42を第三方向または第三方向と反対の第四方向に回転させるものである。モータ部41は、DCモータ(図示なし)および減速機構(図示なし)を含んで構成されたギアードモータである。
ネジ部42は、前後方向に沿って延びるように、第三部材30のネジ穴部33に嵌るように設けられている。第三部材30が第一位置Ps1に位置する状態において、ネジ部42が第三方向に所定回転量だけ回転することにより、第三部材30が第一位置Ps1から第二位置Ps2にスライドする。一方、第三部材30が第二位置Ps2に位置する状態において、ネジ部42が第四方向に所定回転量だけ回転することにより、第三部材30が第二位置Ps2から第一位置Ps1にスライドする。
また、被取付プレート1は、制御部(図示なし)を備えている。制御部は、系統電源に接続され、駆動部40に電力を供給するとともに、ネジ部42の回転量を制御するものである。
次に、被取付プレート1の清掃準備動作について、図5A乃至図5Cを用いて説明する。清掃準備動作は、使用者が腰掛式便器2と便座装置3との間の清掃を行う場合において、その清掃の準備として、便座装置3を傾斜させる、被取付プレート1の動作である。
清掃準備動作が実行された場合、図1に示すように、便座装置3が、通常使用されるために本体部3aの下側面と取付面2bとがおよそ平行である使用状態Sb1(実線にて示す状態)から、清掃のために本体部3aの下側面の前側部が取付面2bから離れるように傾斜した清掃状態Sb2(一点鎖線にて示す状態)に回動する。
便座装置3が使用状態Sb1である場合、被取付プレート1は、図2および図5Aに示す第一状態Sp1である。被取付プレート1が第一状態Sp1である場合、第二部材20が第一回動位置Pr1に位置し、かつ、第三部材30が第一位置Ps1に位置する。この場合、規制部14に第二掛り部34が引掛かっているため、第二部材20ひいては便座装置3の第一方向D1への回動が規制される。
被取付プレート1が第一状態Sp1である場合に、清掃の準備を行うためのスイッチ(図示なし)がオンされることにより、被取付プレート1が第一状態Sp1から、便座装置3を清掃状態Sb2にする第二状態Sp2に移行する。スイッチは、例えば、制御部を遠隔操作するリモコン(図示なし)に設けられている。スイッチがオンされた場合、駆動部40は、ネジ部42が第三方向に所定回転量だけ回転するように駆動する。
ネジ部42が第三方向に回転した場合、第三部材30が第二部材20に対して前方にスライドする。第三部材30が前方に所定距離Lだけスライドしたとき、図5Bに示すように、第二傾斜面32と第一傾斜面13aとが接触する。また、このとき、規制部14から第二掛り部34の掛りが外れる。
続けて、ネジ部42が第三方向に回転した場合、図5Cに示すように、第二傾斜面32が第一傾斜面13aに乗り上がる。これにより、第二部材20が第一方向D1に向けて回動する。さらに、便座装置3が第二部材20の回動に合わせて、第一方向D1に向けて回動する。
そして、ネジ部42が第三方向に所定回転量だけ回転した場合、第三部材30が第二位置Ps2に位置し、かつ、第二部材20が第二回動位置Pr2に位置する。第二回動位置Pr2は、第三部材30が第二位置Ps2に位置した場合における、第二部材20が第一回動位置Pr1から第一方向D1に向けて回動した位置である。これにより、被取付プレート1が第二状態Sp2になり、かつ、便座装置3が清掃状態Sb2になる。
このように、第三部材30が第一位置Ps1に位置する場合に第三部材30における第一傾斜面13aと前後方向にて対向する部位である第二傾斜面32は、第三部材30が第二位置Ps2に位置した場合に第一傾斜面13aに乗り上げる。第二部材20は、第二傾斜面32が傾斜面に乗り上げた場合、第一方向D1に向けて回動する。
また、被取付プレート1が第二状態Sp2であって第三部材30が第二位置Ps2に位置する場合、第二部材20が第二回動位置Pr2に位置するため、上述したように、第一溝部21b,22bの前端が、第一接続部13より上方に位置する。これにより、第一溝部21b,22bの延びる方向に沿って前方に便座装置3がスライドされた場合、第一掛り部3a2が第一部材10に接触しないため、図5Dに示すように、便座装置3が被取付プレート1から取り外される。
一方、図5Dに示す便座装置3が被取付プレート1から取り外された状態から、第一溝部21b,22bに第一掛り部3a2を引掛けて便座装置3を後方にスライドさせることにより、便座装置3を被取付プレート1に取り付けることができる。このように、被取付プレート1(第二部材20)は、第三部材が第二位置Ps2に位置した場合に、便座装置3が着脱可能となるように取り付けられている。
また、被取付プレート1が第二状態Sp2であり、かつ、便座装置3が清掃状態Sb2である場合に、スイッチがオンされることにより、駆動部40は、ネジ部42が第四方向に回転するように駆動する。これにより、第三部材30が第二位置Ps2から後方にスライドするため、第二部材20が第二回動位置Pr2から第二方向D2に向けて回動する。ネジ部42が第四方向に所定回転量だけ駆動した場合、第三部材30が第一位置Ps1に位置し、第二部材20が第一回動位置Pr1に位置するため、被取付プレート1が第一状態Sp1となり、便座装置3が使用状態Sb1となる。
本実施形態によれば、便座装置3の被取付プレート1は、板状に形成されるとともに、腰掛式便器2における便鉢部2aの後方に設けられた取付面2bに固定され、便座装置3が取り付けられる。便座装置3の被取付プレート1は、下側面が取付面2bに接触するように腰掛式便器2に固定され、後方に面する部位に前方から後方に向かうにしたがって上方から下方に向けて傾斜する第一傾斜面13aを有する第一部材10と、第一傾斜面13aより後方にて第一傾斜面13aと前後方向に対向する位置に配置され、第一傾斜面13aと対向する部位が上方向に向く第一方向D1および第一方向D1と反対の第二方向D2に回動可能に第一部材10に支持されるとともに、上側部に便座装置3が一体回転可能に取付けられた第二部材20と、第一傾斜面13aと第二部材20との間の第一位置Ps1と、第一位置Ps1より第一傾斜面13a側に位置する第二位置Ps2との間をスライド可能に第二部材20に支持された第三部材30と、第三部材30を第一位置Ps1と第二位置Ps2との間にてスライドさせるように駆動する駆動部40と、を備えている。第三部材30が第一位置Ps1に位置する場合に第三部材30における第一傾斜面13aと前後方向にて対向する部位である第二傾斜面32は、第三部材30が第二位置Ps2に位置した場合に第一傾斜面13aに乗り上げる。第二部材20は、第二傾斜面32が傾斜面に乗り上げた場合、第一方向D1に向けて回動する。
これによれば、駆動部40によって第三部材30が第一位置Ps1から第二位置Ps2にスライドして、第三部材30の第二傾斜面32が第一傾斜面13aに乗り上げた場合、第二部材20が第一方向D1に向けて回動した状態になる。このとき、便座装置3が第二部材20に一体回転可能に取り付けられているため、便座装置3が第一方向D1に回動した状態になる。これにより、腰掛式便器2と便座装置3の間を清掃することができる。よって、従来技術のように、レバー体を操作しながら便座装置3を前後方向に移動させてから便座装置3を回動させる場合に比べて、腰掛式便器2と便座装置3との間の清掃の準備の容易化を図ることができる。
また、便座装置3は、手動でなく駆動部40によって自動にて回動するため、腰掛式便器2と便座装置3との間の清掃の準備の容易化をさらに図ることができる。
また、被取付プレート1は、第三部材30が第一位置Ps1に位置する場合、第二部材20の第一方向D1へ向けた回動を規制する規制部14をさらに備えている。
これによれば、腰掛式便器2と便座装置3との間の清掃を行う意思が使用者にないときに、便座装置3が第一方向D1に向けて回動することを規制することができる。
これによれば、腰掛式便器2と便座装置3との間の清掃を行う意思が使用者にないときに、便座装置3が第一方向D1に向けて回動することを規制することができる。
また、第二部材20は、第三部材30が第二位置Ps2に位置した場合に、便座装置3が着脱可能となるように取り付けられている。
これによれば、便座装置3が取り外されたときに、腰掛式便器2における被取付プレート1の周囲を清掃することができる。
これによれば、便座装置3が取り外されたときに、腰掛式便器2における被取付プレート1の周囲を清掃することができる。
なお、上述した実施形態において、便座装置の被取付プレートの一例を示したが、本発明はこれに限定されず、他の構成を採用することもできる。例えば、便座装置3は、温水洗浄便座であるが、これに代えて、洗浄装置を備えない暖房便座としても良い。
また、上述した実施形態において、被取付プレート1は、制御部を備えているが、これに代えて、制御部を備えないようにしても良い。この場合、便座装置3を統括制御する制御装置が駆動部40を制御するようにしても良い。
また、上述した実施形態において、第一傾斜面13aは、平面状に設けられている。これに対して、図6に示すように、第一傾斜面13aは、第三部材30が第二位置Ps2に位置する場合に第三部材30が第一位置Ps1に向けてスライドすることを抑制する抑制部150を備えるようにしても良い。
抑制部150は、具体的には、第二傾斜面32に段状に形成されている。抑制部150は、第一傾斜面13aと比べて仰角が小さくなるように形成されている。第三部材30が第二位置Ps2に位置する場合、第二傾斜面32の下端が抑制部150に位置する。これによれば、腰掛式便器2と便座装置3との間の清掃が行われているときにおいて、第三部材30が第二位置Ps2から第一位置Ps1に向けてスライドすることが抑制されるため、便座装置3が第二方向D2に向けて回動することを抑制することができる。
また、上述した実施形態において、被取付プレート1は、規制部14を備えているが、これに代えて、規制部14を備えないようにしても良い。
また、上述した実施形態において、第三部材30には、第二傾斜面32が設けられているが、これに代えて、第二傾斜面32を設けないようにしても良い。この場合、第三部材30の下側面と前側面との接続部が角状に設けられ、第一傾斜面13aの下端が第一接続部13の下面に接続するようにして、第三部材30が第一傾斜面13aに乗り上がるようにする。なお、この場合、第三部材30の下側面と前側面との接続部が本発明の第一部位に相当する。
また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、第一部材10、第二部材20および第三部材30の形状、並びに、駆動部40の構成を変更するようにしても良い。
1…被取付プレート、2…腰掛式便器、2a…便鉢部、2b…取付面、3…便座装置、10…第一部材、13a…第一傾斜面(傾斜面)、14…規制部、20…第二部材、30…第三部材、32…第二傾斜面(第一部位)、40…駆動部、D1…第一方向、D2…第二方向、Ps1…第一位置、Ps2…第二位置。
Claims (4)
- 板状に形成されるとともに、腰掛式便器における便鉢部の後方に設けられた取付面に固定され、便座装置が取り付けられる便座装置の被取付プレートであって、
下側面が前記取付面に接触するように前記腰掛式便器に固定され、後方に面する部位に前方から後方に向かうにしたがって上方から下方に向けて傾斜する傾斜面を有する第一部材と、
前記傾斜面より後方にて前記傾斜面と前後方向に対向する位置に配置され、前記傾斜面と対向する部位が上方向に向く第一方向および前記第一方向と反対の第二方向に回動可能に前記第一部材に支持されるとともに、上側部に前記便座装置が一体回転可能に取付けられた第二部材と、
前記傾斜面と前記第二部材との間の第一位置と、前記第一位置より前記傾斜面側に位置する第二位置との間をスライド可能に前記第二部材に支持された第三部材と、
前記第三部材を前記第一位置と前記第二位置との間にてスライドさせるように駆動する駆動部と、を備え、
前記第三部材が前記第一位置に位置する場合に前記第三部材における前記傾斜面と前後方向にて対向する部位である第一部位は、前記第三部材が前記第二位置に位置した場合に前記傾斜面に乗り上げ、
前記第二部材は、前記第一部位が前記傾斜面に乗り上げた場合、前記第一方向に向けて回動する便座装置の被取付プレート。 - 前記第三部材が前記第一位置に位置する場合、前記第二部材の前記第一方向へ向けた回動を規制する規制部をさらに備えている請求項1に記載の便座装置の被取付プレート。
- 前記傾斜面は、前記第三部材が前記第二位置に位置する場合に、前記第三部材が前記第一位置に向けてスライドすることを抑制する抑制部を備えている請求項1または請求項2に記載の便座装置の被取付プレート。
- 前記第二部材は、前記第三部材が前記第二位置に位置した場合に、前記便座装置が着脱可能となるように取り付けられている請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の便座装置の被取付プレート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017153911A JP2019030565A (ja) | 2017-08-09 | 2017-08-09 | 便座装置の被取付プレート |
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JP2019030565A true JP2019030565A (ja) | 2019-02-28 |
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ID=65522588
Family Applications (1)
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JP2017153911A Pending JP2019030565A (ja) | 2017-08-09 | 2017-08-09 | 便座装置の被取付プレート |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2019030565A (ja) |
-
2017
- 2017-08-09 JP JP2017153911A patent/JP2019030565A/ja active Pending
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