JP2019025829A - 画像処理装置、記録データ生成方法、記録装置、およびプログラム - Google Patents

画像処理装置、記録データ生成方法、記録装置、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】他の吐出口列からの吐出に伴う気流の発生に由来する濃淡ムラを低減し、かつ再現可能な濃度を向上させた記録を行うこと。【解決手段】画像処理装置は、第1の径の吐出口が配列された第1の吐出口列と、第1の径より大きい第2の径の吐出口が配列された第2の吐出口列とを含み、第1のインクを吐出するための第1の吐出口列群と、第1の吐出口列群に隣接し、異なるインクを吐出するための第2の吐出口列群と、を有する記録ヘッドを備えた記録装置に用いられる記録データを生成する。取得した画像データに基づいて、第1の吐出口列において、所定の解像度の所定の画素領域に対して吐出されるインクの割合を示す記録率が、階調値の増加に伴って第1の階調値から第1の階調値より大きい第2の階調値まで増加し、第2の階調値以上である第3の階調値を超えると減少し、第3の階調値より大きい第4の階調値を超えると増加するように、記録データを生成する。【選択図】図9

Description

本発明は、画像処理装置、記録データ生成方法、記録装置、およびプログラムに関する。
インクを吐出するための複数の吐出口を配列した吐出口列を有する記録ヘッドを記録媒体に対して走査させながらインクを吐出することにより、記録媒体上に画像を形成するインクジェット記録装置が知られている。
インクジェット記録装置の中には、吐出量の異なる液滴を吐出する吐出口を有する記録ヘッドが用いられるものがあり、粒状感を良好にするという観点から小ドットが多用される傾向にある。
特許文献1では、小ドットの記録率が、ある上限値を超えるような領域では、大ドットを混在させて記録する方法が開示されている。また、特許文献1には、最大階調値において大ドットのみを用いて記録を行う方法が開示されている。
特開2003-94693号公報
小ドットは他の吐出口列からのインク吐出に伴う気流影響を受けやすい。特許文献1では、他の吐出口からの吐出に伴う気流の発生に由来する濃淡ムラについては考慮されていない。また、特許文献1に記載されているように、最大階調値において大ドットのみを用いて記録を行うと、同じ記録率で大ドットと小ドットとを併用する場合と比べて、再現可能な濃度が低下してしまう。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、他の吐出口列からの吐出に伴う気流の発生に由来する濃淡ムラを低減し、かつ再現可能な濃度を向上させた記録を行うことを目的とする。
本発明の一態様に係る画像処理装置は、第1の径の吐出口が配列された第1の吐出口列と、前記第1の径より大きい第2の径の吐出口が配列された第2の吐出口列とを含み、第1のインクを吐出するための第1の吐出口列群と、前記第1の吐出口列群に隣接し、前記第1の吐出口列群で吐出されるインクとは異なるインクを吐出するための第2の吐出口列群と、を少なくとも有する記録ヘッドを備えた記録装置に用いられる、各吐出口の吐出または不吐出を示す記録データを生成する画像処理装置であって、階調値を示す画像データを取得する取得手段と、前記取得した画像データに基づいて、前記第1の吐出口列において、所定の解像度の所定の画素領域に対して吐出されるインクの割合を示す記録率が、階調値の増加に伴って第1の階調値から前記第1の階調値より大きい第2の階調値まで増加し、前記第2の階調値以上である第3の階調値を超えると減少し、前記第3の階調値より大きい第4の階調値を超えると増加するように、前記記録データを生成する生成手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、他の吐出口列からの吐出に伴う気流の発生に由来する濃淡ムラを低減し、かつ再現可能な濃度を向上させた記録を行うことが可能となる。
実施形態で適用するインクジェット記録装置の斜視図である。 実施形態における記録制御系を示す模式図である。 実施形態で適用する記録ヘッドの斜視図である。 実施形態で適用する記録ヘッド内のチップ表面を示す図である。 実施形態で適用する記録ヘッド内の吐出口近傍の透視図である。 実施形態におけるデータ処理過程を説明するための図である 実施形態におけるインデックスパターンの一例を示す図である。 実施形態におけるインデックスパターンの一例を示す図である。 実施形態における階調値とインク吐出数の相関を示す説明図である。 実施形態におけるインデックスパターンの一例を示す図である。 実施形態における階調値とインク吐出数の相関を示す説明図である。 実施形態における階調値とインク吐出数の相関を示す説明図である。 実施形態における階調値とインク吐出数の相関を示す説明図である。 実施形態における階調値とインク吐出数の相関を示す説明図である。
以下に、添付図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
<<第1の実施形態>>
図1は、本実施形態に係るインクジェット記録装置100の構成を示す模式図である。図1は、上部カバーを持ち上げたときの図を示している。
本実施形態におけるインクジェット記録装置(以下、プリンタまたは記録装置とも称する)100には、X方向(交差方向)に沿って往復移動(往復走査)するキャリッジ5が備えられており、そのキャリッジ5に、後述する記録ヘッド1が搭載されている。本実施形態では、キャリッジ5および記録ヘッド1の移動速度(走査速度)は約25inch/秒である。キャリッジ5および記録ヘッド1が往復移動を行いながら記録ヘッド1からインクを吐出することにより、記録媒体(例えば用紙)に対する画像の記録動作が行われる。
記録媒体は、プリンタの給紙トレイから給紙され、X方向と交差する副走査方向に搬送される。本実施形態における記録媒体の搬送速度は約5inch/秒である。
本実施形態では、上述のような記録ヘッド1の走査と記録媒体の搬送とを交互に繰り返し、1枚の記録媒体に対する記録を完了する。なお、本実施形態では記録媒体上の単位領域に対して1回の走査で記録を完了する所謂1パス記録方式を用いても良いし、単位領域に対して複数回の走査で記録を完了する所謂マルチパス記録方式を用いても良い。
また、本実施形態で使用する用紙の厚みは約0.3mmであり、その場合の記録ヘッド1と用紙間の高さ方向距離は約1.0mmとなる。プリンタの上部には記録画像を取り込むためのスキャナ4が備えられており、そのスキャナ4はプリンタの上部カバーと一体化されている。
図2は、本実施形態における記録装置100内の制御系の概略構成を示すブロック図である。主制御部200は、演算、選択、判別、制御などの処理動作を実行するCPU201を備えている。また主制御部200は、CPU201によって実行すべき制御プログラム等を格納するROM202、記録データのバッファ等として用いられるRAM203、および入出力ポート204等を備えている。そして、入出力ポート204には、搬送モータ(LFモータ)209、キャリッジモータ(CRモータ)210、記録ヘッド1、および切断装置213におけるアクチュエータなどの各駆動回路205、206、207、208が接続されている。さらに、主制御部200はインターフェイス回路211を介してホストコンピュータであるPC212に接続されている。
<記録ヘッド>
図3は、本実施形態で用いる記録ヘッド1を示す斜視図である。本実施形態における記録ヘッド1は、インク供給部2とインク吐出部3とが一体的に構成されている。インク供給部2には、インクを供給するためのインクタンク(不図示)を保持する保持体2Aが備えられている。
インク吐出部3には、顔料のブラックインクを吐出するためのチップ(Bkチップ)10と、後述する染料のインクを吐出するためのチップ(Clチップ)20と、が備えられている。以降の説明では、このClチップ20に着目して説明する。
図4は、本実施形態における記録ヘッド1内のClチップ20の拡大図である。また、図5は、本実施形態におけるClチップ20の各吐出口列群の内部構成を説明するための図である。
本実施形態におけるClチップ20には、インク供給部2に接続される共通液室21が合計8つ形成されており、1つの共通液室21には1つの吐出口列群LGが形成されている。各共通液室21は、X方向と交差するY方向に延在している。吐出口列群LGの列方向は、共通液室21と同様にY方向に延在している。以下、各吐出口列群を総称する場合、あるいは個別の吐出口列群を区別しない場合には、吐出口列群LGと表記し、個別の吐出口列群を指す場合、LG()と表記する。この「LG()」の括弧内には、インクに応じたアルファベットC、M、Y、K、LBが入る。Cはシアン、Mはマゼンタ、Yはイエロー、Kはブラック、LBはライトブルーを表す。
各吐出口列群LGは、複数の吐出口列Lから構成されており、それらの吐出口列に配置された吐出口の径(吐出口径)は吐出口列群ごとに異なっている。
Clチップ20内のそれぞれの吐出口は、共通液室21を形成する部材(以下、共通液室形成部材とも称する)に接続された吐出口形成部材において開口されている。共通液室形成部材には、各吐出口に対向する位置に電気熱変換素子(以下、ヒータとも称する)が配置されている。
次に、Clチップ20内の各吐出口列群LGについて以下に詳細に説明する。
<1.イエローインクの吐出口列群>
本実施形態におけるClチップ20には、イエローインクの吐出口列群が1つだけ設けられている(LG(Y))。このイエローインクの吐出口列群LG(Y)は、2つの吐出口列から構成されている。なお、イエローインクの吐出口列群LG(Y)は、吐出口列を3つ以上含んでいてもよい。
図5(a)は、イエローインクの吐出口列群LG(Y)の詳細を示す図である。イエローインクの吐出口列群LG(Y)においては、共通液室21の両側に、吐出口の直径が約16μmであって、吐出されるインク滴のサイズが約5pl(ピコリットル)と比較的大きい吐出口22を有する2つの吐出口列が設けられている。これらの吐出口列には、それぞれ264個の吐出口22が600dpi(約42.3μm)の間隔でY方向に配列されている。また、これらの吐出口列はY方向に互いに1200dpi(約21.2μm)の間隔だけずれて配置されている。
また、上述のように吐出口22と対向する位置にはヒータ28が設けられている。更に、ヒータ28を囲むようにして発泡室25が設けられており、発泡室25と共通液室21との間を接続するようにしてインク流路26が設けられている。また、インク中の異物がインク流路26内に入ることを阻止するために異物阻害柱27が設けられている。なお、これらのヒータ28、発泡室25、インク流路26、異物阻害柱27の構成は他の吐出口列群においても同様であるため、以降は説明を省略する。
<2.ブラックインクの吐出口列群>
本実施形態におけるClチップ20には、ブラックインク(第1のインク)の吐出口列群が2つ設けられている(LG(K1)、LG(K2))。これらのブラックインクの吐出口列群LG(K1)、LG(K2)は、それぞれ2つの吐出口列から構成されている。
図5(b)はブラックインクの吐出口列群LG(K1)の詳細を示す図である。ブラックインクの吐出口列群LG(K1)においては、共通液室21の一方側(図の左側)に吐出口の直径が約16μmであって、吐出されるインク滴のサイズが約5plと比較的大きい吐出口22を有する1つの吐出口列が設けられている。また、共通液室21の他方側(図の右側)には吐出口の直径が約12μmであって、吐出されるインク滴のサイズが約2plと中程度の吐出口24を有する1つの吐出口列が設けられている。これらの吐出口列には、それぞれ264個の吐出口22、24が600dpi(約42.3μm)の間隔でY方向に配列されている。また、これらの吐出口列はY方向に互いに2400dpi(約10.6μm)の間隔だけずれて配置されている。
なお、ブラックインクの吐出口列群LG(K2)もまた、吐出口列群LG(K1)と同様に吐出口の直径が約16μmの吐出口列と吐出口の直径が約12μmの吐出口列を有している。但し、2つの吐出口列群LG(K1)、LG(K2)は、それぞれに配置された2つの吐出口列のX方向における配置が逆である点で異なっている。また、吐出口列群LG(K1)、LG(K2)内の同じ直径の吐出口を有する2つの吐出口列は、Y方向に互いに1200dpi(約21.2μm)の間隔だけずれた位置となるように設けられている。
<3.シアンインク、マゼンタインクの吐出口列群>
本実施形態におけるClチップ20には、シアンインクの吐出口列群が2つ設けられている(LG(C1)、LG(C2))。これらのシアンインクの吐出口列群LG(C1)、LG(C2)は、それぞれ3つの吐出口列から構成されている。
図5(c)に示すように、シアンインクの吐出口列群LG(C1)においては、共通液室21の一方側(図の左側)に、吐出口22を有する1つの吐出口列が設けられている。吐出口22は、直径が約16μmであって、吐出されるインク滴のサイズが約5plと比較的大きい。一方、共通液室21の他方側(図の右側)には2つの吐出口列が設けられている。2つのうちの1つの吐出口列は、吐出口の直径が約12μmであって、吐出されるインク滴のサイズが約2plと中程度の吐出口24を有し、2つのうちの他方の吐出口列より共通液室21に近い位置に設けられている。2つのうちの1つの吐出口列は、吐出口の直径が約9μmであって、吐出されるインク滴のサイズが約1plと比較的小さい吐出口23を有し、吐出口24を有する吐出口列よりも共通液室21から遠い位置に設けられている。
これらの吐出口列には、それぞれ264個の吐出口22、23、24が600dpi(約42.3μm)の間隔でY方向に配列されている。また、吐出口の直径が約16μmの吐出口22からなる吐出口列と、吐出口の直径が約12μmの吐出口24からなる吐出口列とは、Y方向に2400dpi(約10.6μm)の間隔だけずれて配置されている。また、吐出口の直径が約12μmの吐出口24からなる吐出口列と、吐出口の直径が約9μmの吐出口23からなる吐出口列とは、Y方向に1200dpi(約21.2μm)の間隔だけずれて配置されている。
このように5pl、2pl、1plと3種類のサイズのシアンインク滴を吐出することにより、幅広い濃度階調で粒状感を目立たなくすることができる。
なお、シアンインクの吐出口列群LG(C2)もまた、吐出口列群LG(C1)と同様に吐出口の直径が約16μmの吐出口列、吐出口の直径が約12μmの吐出口列、吐出口の直径が約9μmの吐出口列を有している。2つの吐出口列群LG(C1)、LG(C2)は、それぞれに配置された3つの吐出口列のX方向における配置が逆である点で異なっている。また、吐出口列群LG(C1)、LG(C2)内の同じ直径の吐出口を有する2つの吐出口列は、Y方向に1200dpi(約21.2μm)だけずれた位置となるように設けられている。
また、マゼンタインクの吐出口列群LG(M1)は、シアンインクの吐出口列群LG(C1)と、マゼンタインクの吐出口列群LG(M2)はシアンインクの吐出口列群LG(C2)と、それぞれ同じ構成を有している。
<4.ライトブルーインクの吐出口列群>
本実施形態におけるClチップ20には、ライトブルーインクの吐出口列群が1つ設けられている(LG(LB))。このライトブルーインクの吐出口列群LG(LB)は、4つの吐出口列から構成されている。
図5(d)は、ライトブルーインクの吐出口列群LG(LB)の詳細を示す図である。
図5(d)に示すように、ライトブルーインクの吐出口列群LG(LB)においては、共通液室21の一方側(図の左側)には2つの吐出口列が設けられている。2つのうちの1つの吐出口列は、吐出口の直径が約12μmであって、吐出されるインク滴のサイズが約2plと中程度の吐出口24を有し、2つのうちの他方の吐出口列より共通液室21に近い位置に設けられている。2つのうちのもう1つの吐出口列は、吐出口の直径が約9μmであって、吐出されるインク滴のサイズが約1plと比較的小さい吐出口23を有し、吐出口24を有する吐出口列よりも共通液室21から遠い位置に設けられている。共通液室21の他方側(図の右側)についても同様であり、吐出口の直径が約12μmの吐出口列と吐出口の直径が約9μmの吐出口列との2つの吐出口列が設けられている。このように、ライトブルーインクの吐出口列群には吐出口の直径が約12μmの吐出口列が2つ、吐出口の直径が約9μmの吐出口列が2つ、合計4つの吐出口列が設けられている。
これらの吐出口列には、それぞれ264個の吐出口23、24が600dpi(約42.3μm)の間隔でY方向に配列されている。また、共通液室21に対して同じ側に位置する2つの吐出口列(吐出口の直径が約16μmの吐出口列と吐出口の直径が約12μmの吐出口列)は、Y方向に1200dpi(約10.6μm)の間隔だけずれて配置されている。
<4.チップ内の吐出口列群の配置順序>
図4に示すように、本実施形態におけるClチップ20は、左側からシアンインクの吐出口列群LG(C1)、マゼンタインクの吐出口列群LG(M1)、ライトブルーインクの吐出口列群LG(LB)の順序で配置されている。さらに続いて、ブラックインクの吐出口列群LG(K1)、イエローインクの吐出口列群LG(Y)、ブラックインクの吐出口列群LG(K2)、の順序で配置されている。さらに続いて、マゼンタインクの吐出口列群LG(M2)、シアンインクの吐出口列群LG(C2)の順序で各吐出口列群が配置されている。
<データ生成処理>
図6は、本実施形態における制御プログラムに従ってCPU201が実行する記録に用いられる記録データ生成処理の概要を説明する図である。なお、記録データ生成処理に用いられる制御プログラムはROM202に予め格納されている。CPU201は、ROM202に格納されている制御プログラムに従って、図6に示す色補正処理部601、インク色分解処理部602、γ補正処理部603、量子化処理部604、インデックス展開処理部605、および分配処理部606として機能する。図6に示す各部を総称して、記録データ生成部600という。つまり、CPU201は、記録データ生成部600として機能する。
本実施形態で入力される画像のデータは、600dpiの解像度を有し、1画素あたり256階調を有する各色8ビットのRGB信号である。このデータは、まず色補正処理部601に送られ、ホストPC212で表現されるsRGBなどの色空間を、記録装置100が表現可能な色空間に対応付けるための処理が施される。詳細には、色補正処理部601は、予めROM202に格納された3次元のルックアップテーブル(LUT)を参照することにより、RGBの8ビット256値の信号を、同じくRGBの8ビット256値の信号に変換する。
次にインク色分解処理部602は、色補正処理部601にて色補正処理がされたデータを、記録装置100が使用するインク色に対応するデータに変換する。詳細には、インク色分解処理部602は、予めROM202に格納された3次元のLUTを参照することにより、RGBの8ビット256値の信号を、各インク色の8ビット濃度信号に変換する。
インク色に分解されたデータは、γ補正処理部603に入力され、インク色ごとに濃度値の補正が行われる。γ補正とは、入力されるデータの濃度と記録媒体で表現される画像の光学濃度とが線形関係を持つようにするための補正である。具体的には、γ補正処理部603は、予めROM202に格納された1次元のLUTを参照し、各インク色の8ビット256値の濃度データを、同じく8ビット256値の濃度データに変換する。本実施形態においては、後述するように、γ補正処理部603では、各インク色の8ビット256値の濃度データを、吐出口のサイズごとの8ビット256値の濃度データに変換する。すなわち、γ補正処理部603は、各インク色の階調値を示す画像データを取得し、吐出口のサイズごとの8ビット256値の濃度データに変換する。例えば、ブラックインクのインク色の濃度データを、吐出口24を有する吐出口列に用いる濃度データと、吐出口22を有する吐出口列に用いる濃度データとに変換する処理が行われる。詳細は後述する。
その後、各インク色および各吐出口サイズに対応する8ビット256値の濃度データは量子化処理部604にて量子化処理が行われ、各インク色および各吐出口サイズに対応する2ビット4値の量子化データが生成される。本実施形態において量子化処理の方法は特に限定されるものではなく、ディザ法や誤差拡散法などを採用することができる。
次に、量子化データはインデックス展開処理部605に送られ、ここで1ビット2値のデータに変換される。例えば量子化データの1つの画素の値に応じて、より解像度の高い複数の画素(例えば量子化データの1つの画素に対して2画素×1画素の2つの画素)に対するインクを吐出する数と位置とを定めたインデックスパターンを用いる。そしてインデックスパターンにしたがって、より解像度の高い各画素に対するインクの吐出または非吐出を規定する2値データが生成される。詳細は後述する。なお、インデックスパターンは予めROM202に格納されている。
その後、2値データは図6の分配処理部606に送られ、単位領域に対する複数回の走査への2値データの分配が行われる。詳細には、分配処理部606は、複数回の走査に対応しそれぞれ各画素に対するインクの吐出の許容または非許容を規定した複数のマスクパターンを用い、複数回の走査それぞれで用いる1ビット2値の記録データを生成する。1ビット2値の記録データは、各吐出口の吐出または不吐出を示すデータである。なお、複数のマスクパターンは予めROM202に格納されている。また、1パス記録方式で記録を行う場合にはこの分配処理部606における処理は省略される。
ここでは色補正処理部601から分配処理部606における全ての処理を記録装置100内のCPU201が実行する形態について記載した。しかしながら、PC212内のCPU(不図示)が、色補正処理部601から分配処理部606における一部あるいは全ての処理を実行しても良い。すなわち、画像処理装置であるPC212が、記録データ生成部600のうちの一部あるいは全ての処理を実行してもよい。
<インデックス展開処理>
図7は、インデックスパターンを説明する図である。図7(a)〜(g)を用いてインデックス展開処理部605で行われるインデックス展開処理の詳細を説明する。本実施形態において量子化処理部604から入力される量子化データの1つの入力画素は、600dpiの画素であり、2ビット4値(4レベル)を有する。図7では、インデックス展開処理部605が、この600dpiの入力画素を、縦方向1200dpi×横方向600dpiの2×1記録画素にインデックス展開する場合を示している。図7(a)の画素領域に表記されている「0」、「1」、「2」の画素値は、それぞれ画素領域に対するインクの吐出回数である。入力データがレベル0のとき2×1記録画素のいずれにもドットは記録されず、入力データがレベル2のときは、いずれの記録画素にもドットが記録される。入力データがレベル0やレベル1の場合には、同じレベルの複数の入力画素が隣接した場合、図7(a)に示すように、吐出回数が多くなる記録画素が縦方向で交互に配置される。
入力データがレベル1の画素が、図7(b)のように複数連続するとき、インデックスパターンが図7(a)のレベル1のようになっていれば、紙面上でのインデックスパターンは図7(c)のようになり、ドットのレイアウトは図7(d)のようになる。すなわち、50%程度の記録密度(記録率)となる中間調領域において、ドット間の重複を効果的に避けることができるので、ドットの重複に伴う濃度の低下を抑えることができる。
また入力データがレベル3の画素が図7(e)のように複数連続するとき、インデックスパターンが図7(a)のレベル3のようになっていれば、紙面上でのインデックスパターンは図7(f)のようになり、ドットのレイアウトは図7(g)のようになる。すなわち、150%程度の記録密度(記録率)となる中間調領域において、ドット間の重複を効果的に避けることができるので、ドットの重複に伴う濃度の低下を抑えることができる。
ここで、以降の説明において登場する、記録率と発数との関係について説明する。記録率は、所定の解像度の所定の画素領域に対して吐出口からインクが吐出される割合を示すものである。本実施形態では、600dpiあたりの平均ドット形成数(インクの平均吐出回数)のことを発数という。また、600dpiあたりの平均ドット形成数が「2」の場合(発数が2発の場合)、すなわち、1200dpi×600dpiの各記録画素に1回ずつインクを付与した場合、100%の記録率で記録したものとする。つまり、図7(a)の場合、レベル1では記録率50%、レベル2では記録率100%、レベル3では記録率150%で記録することになる。
図8は、図7とは異なるインデックスパターンを用いる場合の図である。図8のインデックスパターンよりも図7のインデックスパターンの方が好ましく、本実施形態では図7のインデックスパターンを用いる例を説明するが、以下、図8のインデックスパターンが好ましくない理由を説明する。
図8(a)のインデックスパターンは、レベル3のインデックスパターンが、図7(a)のインデックスパターンと異なっている。図8(a)で示すように、レベル3を、いずれの記録画素にも2ドットが記録されるようにインデックス展開をすることにより、600dpiあたりの発数を3発から4発に増やすことも可能である。つまり、図7(a)では、レベル3の記録率が150%であるのに対し、図8(a)では、レベル3の記録率を200%にしている。
しかしながら、入力された量子化データが、図8(b)である場合を想定するとインデックスパターンが図8(a)のレベル3のようになっているため、紙面上でのインデックスパターンは図8(c)のようになる。図8(c)のインデックスパターン全体でみた場合の発数は、図7(f)と同じである。このように、図7(f)と図8(c)とは同じ発数であるものの、図8(c)のドットのレイアウトは、図8(d)のようになり、図7(g)に比べて濃度が低下してしまう。これは、図8(d)は、図7(g)に比べて重複ドットが形成される領域が大きくなるため、相対的に濃度が低下してしまうからである。また、発数を4発まで増やしてしまうと紙面上でのインクのあふれなども懸念される。よって、本実施形態では図7に示したインデックスパターンを採用し、上限を大ドット3発相当として濃度の向上を図っている。なお、ここで示したインデックスパターンに限定するものではなく、例えばレベル数を増やすことにより階調数を増やしてもよい。
<大中小ドット分解>
次に、本実施形態において、各インクに関して、吐出口のサイズに応じた記録率となるように濃度データを分解する処理の詳細を説明する。本実施形態では、約5plの吐出口列で吐出されるドットを大ドット、約2plの吐出口列で吐出されるドットを中ドット、約1plの吐出口列で吐出されるドットを小ドットと呼ぶ。本実施形態では、γ補正処理部603で行われるγ補正の際に、大ドット、中ドット、小ドットへの濃度データの分解を色毎に行う。具体的には図9、図11〜図14で示される関係を満たす1次元のLUTを参照し、入力階調値に従い各ドットの濃度データに分解する。つまり、γ補正処理部603は、各インクの入力階調値(濃度データ)を、図9、図11〜図14で示される関係を満たす1次元のLUTを用いてγ補正し、各ドットに対応する濃度データに変換する。その後、図6で説明したように、変換後の濃度データを用いて量子化処理、インデックス展開処理が行われる。つまり、図9、図11〜図14で示される関係は、入力階調値(濃度データ)を各ドットに対応する濃度データに変換し、量子化処理およびインデックス展開処理が行われた後に形成されるドットの数との関係を示している。なお、大ドット、中ドット、小ドットの分解はγ補正処理部603での実施に限定するものではなく、たとえばインク色分解処理部602で行われてもよい。
<気流影響を受けやすいブラックの分解>
図9は、第1の記録モードにおけるブラックインクの吐出口列群LG(K1)およびLG(K2)の入力階調値に対する600dpiあたりの大ドット、中ドットの平均ドット形成数の関係を示す図である。第1の記録モードとは、気流影響を受けやすい記録モードのことであり、本実施形態では2パス記録方式の記録モードのことである。なお、前述したように、本実施形態では、600dpiあたりの平均ドット形成数が2発の場合、記録率が100%である。600dpiあたりの平均ドット形成数が1発の場合、記録率は50%となる。
図9に示すように、ブラックの入力階調値が0(第1の階調値)から増えるにつれて、まず中ドット数を単調増加させる。これは、粒状感が目立つ低濃度階調では相対的に小さいドットを用いたほうが粒状感の低減が図れるためである。続いて、階調値21(第2の階調値)に到達するまで中ドット数を増加させる。階調値21(第2の階調値)に到達後、中ドット数を減少させ、同時に大ドット数を増加させる。なお、第2の階調値以上である第3の階調値を越えた場合に中ドットを減少させてもよい。つまり、階調値21を越えると中ドットを減少させてもよいし、階調値21より大きい所定の階調値を越えると中ドットを減少させてもよい。中ドットを減少させる理由は、ブラックインクのLG(K1)、LG(K2)の中ドットの吐出口列がイエローインクの吐出口列群LG(Y)に隣接していることによる気流影響を避けるためである。
図4に示すように、イエローインクの吐出口列群LG(Y)は、2つの大ドットの吐出口列から構成されている。吐出口のサイズが大きいほど、かつ、吐出口列の数が多いほど、発生する気流は強くなる。このため、ブラックインクのLG(K1)、LG(K2)の中ドットの吐出口列は、イエローインクの吐出口列群LG(Y)の気流影響を受けやすい。また、一般に気流影響は、パス分解数が少ないほど顕著となる。1回の走査で吐出するインクの発数が、パス分解数が多い場合よりも増えるからである。本実施形態では、2パス記録方式のため、気流影響による着弾ずれが視認されやすい階調においては、中ドットを用いないように分解する構成としている。
なお、大ドット数は、中ドット数の減少と同時に増加させる必要はなく、中ドット数が減少に転じる前に増加させてもよい。すなわち、大ドットが増加する階調値は、階調値21以下(第2の階調値以下)でもよい。中ドットが減少する前であれば階調の逆転は発生しないからである。その後、階調値56(第5の階調値)で中ドット数はゼロとなり、ゼロで一定階調維持される。ブラックは、明度が低く着弾ズレが生じた場合に視認され易い。従って、本実施形態では、中ドット数をゼロで一定階調維持する形態としている。ただし、ドット数はゼロに限定されるものではなく、減少していればよい。
その後、階調値243(第4の階調値)を越えると中ドット数を再度増加させる。これは、最大階調値での再現可能な最大濃度の向上を目的として実施される。階調値243(第4の階調値)における大ドットの平均ドット形成数は2発以上(記録率が100%以上)となっている。最大階調値まで中ドット数、大ドット数はともに単調増加し、最大階調値で大ドットは600dpi当たり2.75発、中ドットは0.625発となる。ただし、本実施形態に矛盾のない範囲では、この発数に限定されない。中ドット数を再度増加させることによって、最大階調値での再現可能な最大濃度の向上が実現されることについて図10を用いて説明する。
図10(a)は、最大階調値の場合に図9の関係を示すLUTを用いて分解されたブラックの中ドットの量子化後のデータである。図10(a)の入力データを図7(a)のインデックスパターンに従って展開すると、紙面上でのインデックスパターンは図10(b)のようになる。図10(b)は、中ドットの600dpi当たりの平均ドット形成数(発数)が、図9の最大階調値のように0.625発となっている。
一方、図10(c)は、最大階調値の場合に図9の関係を示すLUTを用いて分解されたブラックの大ドットの量子化後のデータである。図10(c)の入力データを図7(a)のインデックスパターンに従って展開すると、紙面上でのインデックスパターンは図10(d)のようになる。図10(d)は、中ドットの600dpi当たりの平均ドット形成数(発数)が、図9の最大階調値のように2.75発となっている。
本実施形態においては、図4に示すように、ブラックインクの大ドットを吐出する吐出口列と中ドットを吐出する吐出口列とは、2400dpiずらした構成となっている。そのため、インクの吐出タイミングを調整することで画素位置を横方向に1200dpiずらせば、大ドットで埋められない空白部を中ドットで埋めることができる。これを図示したものが図10(e)である。図10(e)は、大ドットのインデックスパターンである図10の(d)と、横方向に1200dpiにずらした中ドットのインデックスパターン図10(b)とを重ねたドットのレイアウトである。図10(e)は、大ドットの発数を3発とした図7(g)と比べて、インク消費量は同じである(大ドット2.75発と中ドット0.625発とは、大ドット3発に相当)が、図10(e)の方が再現可能な濃度は高くなる。換言すれば、中ドットを用いる場合、大ドットのみを用いた場合に比べて少ないインク消費量で同じ濃度を再現することができる。なお、横方向に画素位置をずらす方法はこれに限定するものではなく、任意の方法でずらしてよい。
イエローの大ドットによる気流影響があるなかで、ブラックの中ドットを用いることができるのは、最大階調値に近い階調は、紙面上の濃度が高く中ドットのよれによるムラが見えにくい階調であるためである。なお、図8を用いて前述したように、単純に紙面への打ち込み量を増やすだけであれば、2パス記録の場合、大ドットのみを600dpi当たり4発まで記録可能ではある。しかし、大ドットのみを4発記録した場合には中ドットを併用した場合に比べインク記録率に対する濃度が低く、またインクを打ち込みすぎることによるあふれなど画像弊害が発生する可能性がある。
なお、図9においては、最大入力階調値255の中ドット数は、階調値21の中ドット数よりも多い例を示しているが、最大入力階調値と階調値21の中ドットの発数の関係はこれに限定するものではない。
また、これまでの説明では、イエローの大ドットによる気流影響があることを前提に説明を行った。ここで、イエローの階調値が小さい場合、イエローインクの記録率も小さくなるので、ブラックの中ドットの着弾位置をずらしてしまうほどの気流が生じないことがある。従って、イエローの階調値に応じて参照するブラックのLUTを異ならせるなど処理を異ならせる制御も考えられる。しかしながら、イエローの階調値に応じて処理を変える場合、処理が複雑化し、コストアップに繋がる場合がある。よって、本実施形態では、入力された画像データ(イエローの階調値)に拠らずに、図9に示すようなブラックの大・中ドットの分解を行うことで、濃淡ムラが生じることを抑制している。
<気流の影響を受けにくいマゼンタ、シアンの分解>
図11は、第1の記録モードにおけるマゼンタインクの吐出口列群LG(M1)、LG(M2)の入力階調値に対する600dpiあたりの大ドット、中ドット、小ドットのドット形成数の関係を示す図である。図4に示すように、マゼンタインクの吐出口列は、イエローの吐出口列とは離間しているので、イエローインクの吐出による気流の影響を受けにくい。このため、図9で示すブラックインクの場合と異なり、気流によってずれやすい中ドットや小ドットの記録率を抑えなくてよい。以下、図11を用いて具体的に説明する。
入力階調値が階調値0から増えるにつれて、まず小ドット数を単調増加させる。続いて、階調値55(第8の階調値)に到達後、小ドット数を維持し、同時に中ドット数を増加させる。中ドットは、第8の階調値以上の第9の階調値から増加してよい。その後、階調値116(第9の階調値)で、小ドット数を減少させ、中ドット数を維持しつつ、大ドットを増加させる。大ドットは、第9の階調値以上の第10の階調値から増加してよい。なお、小ドット、中ドットの上限ドット数は濃淡ムラに応じて決定される。階調値178で小ドット数がゼロとなり、中ドット数が上昇を開始し、大ドット数は維持される。階調値183で中ドット数が維持され、大ドットが最大入力階調値まで単調増加する。
なお、各大中小ドット数は前述したドット数に限定されるものではなく、階調の逆転が発生しない限り適宜組み合わされてよい。
このように、マゼンタインクはブラックインクと異なり、各ドット数が一度減少して再度増加する階調はない。これは、マゼンタインクの吐出口列群LG(M1)、LG(M2)はイエローインクの吐出口列群LG(Y)に隣接していないため、イエローの大ドットによる気流影響を受けにくいからである。気流の影響を受けにくい場合、ブラックのように気流影響を考慮して中ドットや小ドットを所定の中間調でゼロにしなくてもよい。同じ階調を再現する場合、大ドットのみを用いる場合よりも、中ドットや小ドットを用いる方がドットの被覆面積を大きくすることができる。したがって、気流の影響を受けにくい場合、中ドットや小ドットを用いることで、粒状感が小さく好ましい画質を得ることができる。
図11は、マゼンタインクの関係を示す図であるとして説明したが、シアンインクの吐出口列群LG(C1)、LG(C2)の入力階調値に対する600dpiあたりの大ドット、中ドット、小ドットのドット形成数の関係も同様である。図4に示すようにシアンインクの吐出口列も、イエローの吐出口列とは離間しているので、イエローインクの吐出による気流の影響を受けにくいからである。
<気流の影響を受けにくいブラックの分解>
図12は、第1の記録モードとは異なる第2の記録モードでのブラックインクの吐出口列群LG(K1)およびLG(K2)の入力階調値に対する600dpiあたりの大ドット、中ドットのドット形成数の関係を示す図である。第2の記録モードは、第1の記録モードよりパス分解数が多い記録モードである。このため、気流の影響が第1の記録モードよりも少ない。従って、図12は、図9とは異なる関係を示している。以下、具体的に説明する。
図12では、入力階調値が階調値0(第1の階調値)から増えるにつれて、まず中ドット数を単調増加させる。続いて、階調値68(第6の階調値)に到達後、中ドット数を維持し、同時に大ドット数を増加させる。その後、階調値241(第7の階調値)で、中ドット数を減少させ、大ドットを引き続き増加させ、最大入力階調値まで継続する。このように、第2の記録モードでは、図9の例とは異なり、中ドット数を一度減少させ、再度増加させる大ドットと中ドットの関係ではない。なぜなら、気流影響はパス数の少ないモードで顕著に発生するからであり、パス数が多いモードでは、ブラックインクのLG(K1)、LG(K2)の中ドットの吐出口列がイエローインクの吐出口列群LG(Y)に隣接していても、気流影響が少ない。このため、ドット数を減少させる必要がないからである。大中小の各ドット数は前述したドット数に限定されるものではなく、階調の逆転が発生しない範囲内で適宜組み合わされてよい。
なお、図12の例では、高階調領域では、中ドット数が減少している。高階調領域では、既に紙面上のほぼ全ての領域がドットで被覆されるので、紙白部分が殆ど無くなることになる。このため、中ドットの数を減らしても粒状感が目立ちにくいからである。ただし、必ずしも中ドットの数を減らす必要はなく、維持または増やしてもよい。
以上説明したように、本実施形態では、他の吐出口列からの吐出に伴う気流の発生に由来する濃淡ムラを低減した記録を行うことができる。また、気流の影響を受けやすい吐出口列であっても、最大階調値において大ドットと小ドットを併用した記録が行なわれるので、再現可能な濃度を向上させることができる。
<<第2の実施形態>>
第1の実施形態では、他の吐出口に影響を及ぼす気流は、イエローインクの吐出口列群LG(Y)である例を説明した。そして、イエローインクの吐出口列群LG(Y)に隣接するブラックインクの吐出口列群LG(K1)、LG(K2)のドット形成数に関する形態を、第1の記録モードと第2の記録モードのそれぞれについて説明した。また、イエローインクの吐出口列群LG(Y)に隣接しないマゼンタインクの吐出口列群LG(M1)、LG(M2)のドット形成数に関する形態を説明した。
本実施形態では、イエローインクの吐出口列群LG(Y)以外の吐出口列が、他の吐出口に影響を及ぼす気流の発生源となる場合を考慮した形態を説明する。具体的には、マゼンタインクの吐出口列が、隣接するシアンインクの吐出口列に影響を及ぼす気流の発生源となる場合の形態を説明する。なお、上述した第1の実施形態と同様の部分については説明を省略する。
本実施形態では、シアンインクの吐出口列群LG(C1)、LG(C2)に隣接するマゼンタインクの吐出口列群LG(M1)、LG(M2)のドット形成数に関する説明を行う。すなわち、気流の影響を生じさせる側のマゼンタインクの吐出口列群LG(M1)、LG(M2)のドット形成数に関する説明を行う。また、気流の影響を受ける側のシアンインクの吐出口列群LG(C1)、LG(C2)のドット形成数に関する説明も行う。
<他の吐出口列に影響を及ぼすマゼンタの分解>
図13は、第1の記録モードにおけるマゼンタインクの吐出口列群LG(M1)、LG(M2)の入力階調値に対する600dpiあたりの大ドット、中ドット、小ドットのドット形成数の関係を示す図である。図13では、マゼンタインクの吐出口列が、シアンインクの吐出口列に影響を及ぼす気流の発生源となり得る場合を考慮し、図11とは異なる関係を示す図となっている。以下、具体的に説明する。
入力階調値が階調値0から増えるにつれて、まず小ドット数を単調増加させる。続いて、階調値55(第11の階調値)に到達後、小ドット数を維持し、同時に中ドット数を増加させる。中ドットは、第11の階調値以上の第14の階調値から増加してよい。その後、階調値116(第12の階調値)で、小ドット数を減少させ、中ドット数を維持しつつ、大ドット数を増加させる。その後、大ドット数は最大階調値まで単調増加する。ここまでは第1の実施形態と同様である。
続いて、階調値171(第15の階調値)で小ドット数がゼロとなり、中ドット数が減少を開始する。図11と異なり中ドット数が減少しているのは、マゼンタインクの中ドットと大ドットによるシアンインクの小ドットと中ドットへの気流影響の緩和を目的としている。マゼンタ中ドットを減らすことでマゼンタインクの総発数が相対的に減少することにより、マゼンタインクによるシアンインクへの気流影響を低減し、シアンインクの着弾よれを緩和できる。なお、発生気流の強さは、ドットサイズおよび発数に依存する。図13では、中ドットが減少している階調値においては、図11と比べて大ドットの発数が微増している。このように、図13では、中ドットが減少している階調値においては、大ドットの発数が微増する分、大ドット由来の気流は多少強まるものの、中ドットの発数が減少することにより、中ドット由来の気流影響は弱くなる。このため、総合的に見た場合、図13の関係を示すLUTを採用する方が、図9の関係を示すLUTを採用するよりも、気流の影響が弱まることになる。
その後、階調値181より中ドット数が維持され、階調値220(第16の階調値)で中ドット数が再び増加を始め、最大階調値まで増加する。中ドット数を増加させる理由は、第1の実施形態で説明したように、再現可能な最大濃度を向上させるためである。また、マゼンタインクが最大階調近辺まで階調値が高い場合、紙面上は殆どマゼンタインクのドットで埋め尽くされることになる。このため、マゼンタインクが最大階調の近辺である場合、シアンインクが仮にずれて着弾しても、紙白面積は変わらない(マゼンタで埋め尽くされている)ので、シアンインクのズレは視認されない。このため、マゼンタインクの気流によるシアンインクのムラが見えにくい最大階調近辺においては、シアンインクの濃淡ムラによる画質の劣化を防ぎつつマゼンタインクの再現可能な最大濃度を向上させることができる。また、中ドットだけではなく、階調値220から小ドットと中ドットの両方でドット数を増やしても同様の効果が期待され、更に階調値220(第13の階調値)から小ドットのみドット数を増やしてもよい。
<気流の影響を受けるシアンの分解>
図14は、第1の記録モードにおけるシアンインクの吐出口列群LG(C1)、LG(C2)の入力階調値に対する600dpiあたりの大ドット、中ドット、小ドットのドット形成数の関係を示す図である。図14は、マゼンタインクの気流の影響を考慮した構成となっている。以下、具体的に説明する。
入力階調値が0から増えるにつれて、まず小ドット数を単調増加させる。続いて、階調値41に到達後、小ドット数を維持し、同時に中ドット数を増加させる。その後、階調値82で、小ドット数を減少させ、中ドット数を維持しつつ、大ドット数を増加させる。小ドット、中ドットのドット形成数は気流影響緩和のため600dpiあたり第1の実施形態で説明した図11に比べ少なくしている。これにより、シアンインクについては、小ドットと中ドットとは、600dpiあたりに2発ドットを配置しないために、全領域が埋まらないためマゼンタの気流影響による着弾ずれが視認しにくくなる。その後、大ドット数は最大階調値まで単調増加する。なお、第1の実施形態において気流の影響を受けやすいブラックインクの中ドットは、所定の階調では発数をゼロに近づけていた(図9参照)。ブラックインクは明度が低く、他の色に比べてムラが視認されやすいからである。シアンインクは、ブラックインクほど明度が低くないので、図14のように、気流の影響を避けつつ中ドットおよび小ドットの数ができるだけ多くなるように維持している。
続いて、階調値125で小ドット数がゼロとなり、中ドット数が減少を開始し、階調値166で中ドット数がゼロとなる。最後に、階調値220で中ドット数が再び増加を始め、最大階調値まで単調増加する。中ドット数を増加させる理由は、第1の実施形態で説明したように、再現可能な最大濃度を向上させるためである。また、シアンインクが最大階調近辺まで階調値が高い場合、紙面上は殆どシアンインクのドットで埋め尽くされることになる。このため、シアンインクが仮にずれて着弾しても、紙白面積は変わらない(シアンで埋め尽くされている)ので、シアンインクのズレは視認されない。このため、マゼンタインクの気流によるシアンインクのムラが見えにくい最大階調近辺においては、シアンインクの濃淡ムラによる画質の劣化を防ぎつつシアンインクの再現可能な最大濃度を向上させることができる。また、中ドットだけではなくではなく、階調値220から小ドットと中ドットの両方でドット数を増やしても同様の効果が期待され、更に階調値220から小ドットのみドット数を増やしてもよい。
なお、シアンインクのみを本実施形態で述べた図14に示す関係とし、マゼンタインクは第1の実施形態で述べた第1の記録モードでのマゼンタインク(図11)と同様の使い方としても一定の効果が得られる。同様に、マゼンタインクのみ本実施形態で述べた図13に示す関係とし、シアンインクは第1の実施形態で述べた第1の記録モードでのシアンインク(図11)と同様の使い方としてもよい。
なお、各大中小ドット数は前述したドット数に限定されるものではなく、階調の逆転が発生しない限り適宜組み合わされてよい。また、マゼンタインクに限定するものではなく、同じノズル構成であればインクへの限定はない。更に、シアンインクの吐出口列群LG(C1)、LG(C2)、マゼンタインクの吐出口列群LG(M1)、LG(M2)は小ドットがない各吐出口列群の構成であっても同様の効果が期待される。
<その他の実施形態>
以上説明した各実施形態ではシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックインクの吐出口列群の他、シアンとマゼンタによって再現可能なブルー色相における色ずれを低減するためにブルーインクの吐出口列群を有する形態について記載した。しかしながら、他の形態による実施も可能である。例えば、マゼンタとイエローによって再現可能なレッド色相における色ずれを低減するため、レッドインクの吐出口列群を有する場合であっても、上述した実施形態におけるブルーインクの吐出口列群と同様の構成をとることができる。イエローとシアンによって再現可能なグリーン色相における色ずれを低減するためにグリーンインクの吐出口列群を有する場合や、吐出量のばらつきに由来するグレー色相における色ずれを低減するためにグレーインクの場合においても同様である。
なお、以上説明した各実施形態では、記録ヘッドの往復走査と記録媒体の搬送とを交互に行って記録媒体上の全域に記録を行う形態について記載したが、他の形態による実施も可能である。例えば、記録ヘッドを片方向のみに走査させて記録を行う形態であっても良い。更に、記録媒体の幅方向全域に亘って延在する長尺な記録ヘッドを用い、記録ヘッドに対して記録媒体を搬送させながらインクを吐出して記録を行う、所謂フルライン型の記録装置であっても各実施形態に記載の構成をとることができる。
また、以上に説明した各実施形態では、吐出口径が大きい吐出口列が、直径約16μmの吐出口から構成される形態を説明した。吐出口径が中程度の吐出口列が、直径約12μmの吐出口から構成される形態を説明した。吐出口径が小さい吐出口列が、直径約9μmの吐出口から構成される形態を説明した。しかしながら、これらの例に限られるものではなく、吐出口の大小関係がおおよそ三段階に分かれていれば各実施形態と同様の構成をとることができる。例えば、第1の吐出口列が、長径約8μm、短径約7μmの楕円型の吐出口から構成されてもよい。第2の吐出口列が、長径約6μm、短径約5μmの楕円型の吐出口から構成されてもよい。第3の吐出口列が、長径約4μm、短径約3μmの楕円型の吐出口から構成されてもよい。このような形態であっても、第1の吐出口列を吐出口径が大きい吐出口列、第2の吐出口列を吐出口径が中程度の吐出口列、第3の吐出口列を吐出口径が小さい吐出口列として扱うことにより、上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、以上に説明した各実施形態では、図4に示すように各吐出口列が配置されていることを前提とした形態である。各吐出口列の配列が、図4に示す形態とは異なる場合、吐出口列の配列に応じて上述した実施形態を適宜変更して適用することができる。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
200 主制御部
201 CPU
603 γ補正処理部
605 インデックス展開処理部

Claims (19)

  1. 第1の径の吐出口が配列された第1の吐出口列と、前記第1の径より大きい第2の径の吐出口が配列された第2の吐出口列とを含み、第1のインクを吐出するための第1の吐出口列群と、
    前記第1の吐出口列群に隣接し、前記第1の吐出口列群で吐出されるインクとは異なるインクを吐出するための第2の吐出口列群と、
    を少なくとも有する記録ヘッドを備えた記録装置に用いられる、各吐出口の吐出または不吐出を示す記録データを生成する画像処理装置であって、
    階調値を示す画像データを取得する取得手段と、
    前記取得した画像データに基づいて、前記第1の吐出口列において、所定の解像度の所定の画素領域に対して吐出されるインクの割合を示す記録率が、
    階調値の増加に伴って第1の階調値から前記第1の階調値より大きい第2の階調値まで増加し、
    前記第2の階調値以上である第3の階調値を超えると減少し、
    前記第3の階調値より大きい第4の階調値を超えると増加するように、前記記録データを生成する生成手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記生成手段は、前記第1の吐出口列の記録率が、前記第3の階調値と前記第4の階調値との間の第5の階調値と、前記第4の階調値との間で一定となるように前記記録データを生成することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記生成手段は、前記第1の吐出口列の記録率が、前記第5の階調値と前記第4の階調値との間でゼロとなるように前記記録データを生成することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記生成手段は、最大階調値における前記第1の吐出口列の記録率が、前記第2の階調値における前記第1の吐出口列の記録率よりも大きくなるように前記記録データを生成することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  5. 前記生成手段は、前記第2の吐出口列の吐出を開始する階調値が、前記第2の階調値以下であるように前記記録データを生成することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  6. 前記生成手段は、前記第4の階調値における前記第2の吐出口列の記録率が、100%以上であるように前記記録データを生成することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  7. 前記記録装置は、
    第1の記録モードと、前記第1の記録モードよりも単位領域に対する走査の回数が多い第2の記録モードとを切り替え可能であり、
    前記生成手段は、
    前記第1の記録モードにおいては、前記第1の吐出口列の前記第1のインクの記録率が、
    階調値の増加に伴って前記第1の階調値から前記第2の階調値まで増加し、
    前記第3の階調値を超えると減少し、
    前記第4の階調値を超えると増加するように前記記録データを生成し、
    前記第2の記録モードにおいては、前記第1の吐出口列の前記第1のインクの記録率が、
    階調値の増加に伴って前記第1の階調値から、前記第2の階調値より大きい第6の階調値まで増加し、最大階調値までゼロとならないように前記記録データを生成することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  8. 前記生成手段は、前記第2の記録モードにおける前記第1の吐出口列の前記第1のインクの記録率が、前記第6の階調値と前記最大階調値との間の第7の階調値を越えると減少するように前記記録データを生成することを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 前記記録ヘッドは、
    前記第2の吐出口列群として、前記第2の吐出口列を2つ以上含むことを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  10. 前記記録ヘッドは、
    前記第1の径より小さい第3の吐出口が配列された第3の吐出口列と、前記第1の吐出口列と、前記第2の吐出口列とを含み、前記第1の吐出口列群および前記第2の吐出口列群で吐出されるインクとは異なるインクを吐出するための第3の吐出口列群をさらに有し、
    前記第3の吐出口列群と前記第2の吐出口列群とが隣接しないように配置されていることを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。
  11. 前記生成手段は、
    前記第3の吐出口列群における前記第3の吐出口列の記録率が、
    階調値の増加に伴って前記第1の階調値から前記第1の階調値より大きい第8の階調値まで増加し、
    前記第8の階調値以上である第9の階調値を超えると減少し、
    前記第3の吐出口列群における前記第1の吐出口列の記録率が、
    階調値の増加に伴って前記第8の階調値以上の第9の階調値から増加し、その後は減少せず、
    前記第3の吐出口列群における前記第2の吐出口列の記録率が、
    階調値の増加に伴って前記第9の階調値より大きい第10の階調値から増加し、その後は減少しないように前記記録データを生成することを特徴とする請求項10に記載の画像処理装置。
  12. 前記生成手段は、
    前記第3の吐出口列群における前記第3の吐出口列の記録率が、
    階調値の増加に伴って前記第1の階調値から前記第1の階調値より大きい第11の階調値まで増加し、
    前記第11の階調値以上である第12の階調値を超えると減少し、
    前記第12の階調値以上である第13の階調値を超えると増加するように前記記録データを生成することを特徴とする請求項10に記載の画像処理装置。
  13. 前記生成手段は、
    前記第3の吐出口列群における前記第1の吐出口列の記録率が、
    階調値の増加に伴って前記第1の階調値より大きい第11の階調値以上の第14の階調値から増加し、
    前記第14の階調値以上である第15の階調値を超えると減少し、
    前記第15の階調値以上である第16の階調値を超えると増加するように前記記録データを生成することを特徴とする請求項10に記載の画像処理装置。
  14. 前記第1の吐出口列群で吐出される前記第1のインクは、他の吐出口列群で吐出される他のインクよりも明度が低いインクであることを特徴とする請求項1から13のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  15. 前記取得手段は、前記画像データとして、各インク色に分解されている階調値を示すデータを取得し、
    前記生成手段は、
    各インク色に分解されている階調値を、前記記録率に従って、前記吐出口列のそれぞれでの記録で用いられる階調値に変換し、
    変換された階調値に基づいて量子化処理を行い、
    量子化されたデータに基づくインデックス展開処理を経て前記記録データの生成を行なうことを特徴とする請求項1から14のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  16. 第1の径の吐出口が配列された第1の吐出口列と、前記第1の径より大きい第2の径の吐出口が配列された第2の吐出口列とを含み、第1のインクを吐出するための第1の吐出口列群と、
    前記第1の吐出口列群に隣接し、前記第1の吐出口列群で吐出されるインクとは異なるインクを吐出するための第2の吐出口列群と、
    を少なくとも有する記録ヘッドを備えた記録装置であって、
    前記第1の吐出口列において、所定の解像度の所定の画素領域に対して吐出されるインクの割合を示す記録率は、
    階調値の増加に伴って第1の階調値から前記第1の階調値より大きい第2の階調値まで増加し、
    前記第2の階調値以上である第3の階調値を超えると減少し、
    前記第3の階調値より大きい第4の階調値を超えると増加することを特徴とする記録装置。
  17. 前記記録ヘッドは、
    前記第2の吐出口列群として、前記第2の吐出口列を2つ以上含むことを特徴とする請求項16に記載の記録装置。
  18. 第1の径の吐出口が配列された第1の吐出口列と、前記第1の径より大きい第2の径の吐出口が配列された第2の吐出口列とを含み、第1のインクを吐出するための第1の吐出口列群と、
    前記第1の吐出口列群に隣接し、前記第1の吐出口列群で吐出されるインクとは異なるインクを吐出するための第2の吐出口列群と、
    を少なくとも有する記録ヘッドを備えた記録装置に用いられる、各吐出口の吐出または不吐出を示す記録データを生成する記録データ生成方法であって、
    階調値を示す画像データを取得する取得ステップと、
    前記取得した画像データに基づいて、前記第1の吐出口列において、所定の解像度の所定の画素領域に対して吐出されるインクの割合を示す記録率が、
    階調値の増加に伴って第1の階調値から前記第1の階調値より大きい第2の階調値まで増加し、
    前記第2の階調値以上である第3の階調値を超えると減少し、
    前記第3の階調値より大きい第4の階調値を超えると増加するように、前記記録データを生成するステップと
    を備えることを特徴とする記録データ生成方法。
  19. コンピュータを、請求項1から15のいずれか一項に記載の画像処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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