JP2019022260A - ステッピングモータ - Google Patents

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大介 掛水
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Abstract

【課題】簡単な構成によってモータの回転角度や回転速度に加えて回転方向を検出することができるステッピングモータを提供する。
【解決手段】ステッピングモータ1は、回転軸21と、回転軸21に固定され、N極とS極とが交互に着磁されたロータ60と、第1の位相で正負の電圧が印加されるコイル63Aと、第2の位相で正負の電圧が印加されるコイル63Bと、コイル63Aへの電圧の印加により励磁される磁極歯68A,70Aと、コイル63Bへの電圧の印加により励磁される磁極歯68B,70Bと、回転軸21に固定される回転板40と、回転板40の羽根42を検出可能な検出センサ32A,32Bとを備える。磁極歯68A,68B,70A,70Bはロータ60の周囲に交互に配置される。検出センサ32A,32Bは、回転板40の羽根42の検出信号がそれぞれ第1の位相及び第2の位相で出力されるように周方向に所定の間隔をおいて配置される。
【選択図】図3

Description

本発明は、ステッピングモータに関するものである。
従来から、モータの回転軸にロータリエンコーダを取り付け、このロータリエンコーダの回転を検出することで、回転軸の回転角度や回転速度を検出する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に開示された技術では、ロータリエンコーダにより回転軸の回転角度や回転速度を検出することができるが、回転軸の回転方向については検出できない。したがって、簡単な構成によって回転軸の回転角度や回転速度に加えて回転方向を検出することができるモータの開発が求められている。
特開平8−145725号公報
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、簡単な構成によって回転軸の回転角度や回転速度に加えて回転方向を検出することができるステッピングモータを提供することを目的とする。
本発明の態様によれば、簡単な構成によって回転軸の回転角度や回転速度に加えて回転方向を検出することができるステッピングモータが提供される。このステッピングモータは、回転軸と、上記回転軸に固定され、N極とS極とが交互に着磁されたロータと、第1の位相で正負の電圧が印加される第1のコイルと、上記第1の位相と異なる第2の位相で正負の電圧が印加される第2のコイルと、上記第1のコイルへの電圧の印加により励磁される第1の磁極歯と、上記第2のコイルへの電圧の印加により励磁される第2の磁極歯と、上記回転軸に固定され、少なくとも1枚の羽根を有する回転板と、上記回転板の上記羽根を検出可能な1組の検出センサとを備える。上記第1の磁極歯と上記第2の磁極歯とは上記ロータの周囲に交互に配置される。上記1組の検出センサは、上記回転軸とともに回転する上記回転板の上記羽根の検出信号がそれぞれ上記第1の位相及び上記第2の位相で出力されるように周方向に所定の間隔をおいて配置される。
このような構成によれば、1組の検出センサの検出信号が第1のコイル及び第2のコイルに印加される電圧に同期して変化するため、検出センサの検出信号をモニタリングすることで、ロータ(回転軸)が初期状態からいずれの方向に何ステップ回転したかという情報を得ることができる。したがって、検出センサの検出信号を利用することで、モータの回転角度や回転速度に加えて回転方向も検出することが可能となる。
上記ステッピングモータは、上記回転軸、上記ロータ、上記第1のコイル、上記第2のコイル、上記第1の磁極歯、及び上記第2の磁極歯を収容するモータハウジングと、上記1組の検出センサが取り付けられるセンサハウジングと、上記回転軸を中心として上記センサハウジングを回転可能とするとともに、上記センサハウジングを所望の周方向位置で上記モータハウジングに固定する固定機構とをさらに備えることが好ましい。このような構成により、センサハウジングをモータハウジングに固定する前に、検出センサが取り付けられたセンサハウジングを回転させることができるので、検出センサを所望の周方向位置に調整した上でセンサハウジングをモータハウジングに固定することができる。
上記固定機構は、上記モータハウジング及び上記センサハウジングの一方に形成され、上記回転軸を中心とする円弧に沿って延びる挿通孔と、上記センサハウジングを上記モータハウジングに固定するための固定具であって、上記挿通孔に挿通される固定具とを含んでいてもよい。
上記固定機構は、上記回転軸を中心とした上記センサハウジングの回転をガイドするガイド部を含んでいてもよい。この場合において、上記ガイド部は、上記モータハウジング及び上記センサハウジングの一方に形成され、上記回転軸を中心とする円弧に沿って延びる係合溝と、上記モータハウジング及び上記センサハウジングの他方に形成され、上記係合溝に係合する突起とを含んでいてもよい。このようなガイド部によって、センサハウジングを回転軸周りに回転させることが容易になる。
上記ロータの1回転当たりのステップ数を4n(nは1以上の整数)とすると、上記回転板は上記羽根をn枚有し得る。
本発明に係るステッピングモータによれば、簡単な構成によってモータの回転角度や回転速度に加えて回転方向を検出することができる。
図1は、本発明の一実施形態におけるステッピングモータを示す斜視図である。 図2は、図1のステッピングモータのセンサ部のセンサハウジングを透視した斜視図である。 図3は、図1のステッピングモータのセンサ部を分解した斜視図である。 図4は、図1のステッピングモータのセンサハウジングを示す背面斜視図である。 図5は、図1のステッピングモータのセンサハウジングとエンドプレートとの関係を示す正面図である。 図6は、図1のステッピングモータのモータ部の分解斜視図である。 図7Aは、図1のステッピングモータの動作を説明するための模式図である。 図7Bは、図1のステッピングモータの動作を説明するための模式図である。 図7Cは、図1のステッピングモータの動作を説明するための模式図である。 図7Dは、図1のステッピングモータの動作を説明するための模式図である。 図8は、図7A〜図7Dに示す各ステップにおいてコイルに印加する電圧と検出センサの検出信号を示すグラフである。
以下、本発明に係るステッピングモータの実施形態について図1から図8を参照して詳細に説明する。なお、図1から図8において、同一又は相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。また、図1から図8においては、各構成要素の縮尺や寸法が誇張されて示されている場合や一部の構成要素が省略されている場合がある。
図1は、本発明の一実施形態におけるステッピングモータ1を示す斜視図である。図1に示すように、ステッピングモータ1は、モータ部2と、モータ部2に取り付けられたセンサ部3とから構成されている。モータ部2は、モータハウジング20と、モータハウジング20内で回転駆動される回転軸21とを含んでいる。このモータハウジング20は、円筒状のモータケース22と、モータケース22の端面に設けられたエンドプレート23とを含んでいる。
センサ部3は、モータハウジング20のエンドプレート23に取り付けられる円筒状のセンサハウジング31と、センサハウジング31に装着される2つの検出センサ32と、回転軸21に取り付けられた回転板40(図1において図示せず)とを含んでいる。本実施形態においては、検出センサ32として、発光部の発光素子から出射された光を受光部の受光素子で受光することにより発光部と受光部との間に物体が存在するか否かを検出することができるフォトインタラプタが用いられるが、検出センサ32の種類はこれに限られるものではない。例えば、フォトリフレクタや磁気を用いたセンサ(例えばホールセンサ)などを検出センサ32として用いてもよい。
図2は、センサ部3のセンサハウジング31を透視した斜視図、図3は、ステッピングモータ1のセンサ部3を分解した斜視図である。図2及び図3に示すように、それぞれの検出センサ32は、互いに対向する発光部33と受光部34とを有している。発光部33及び受光部34からはそれぞれ入出力端子35,36が延びており、これらの入出力端子35,36は図示しない制御回路に接続されている。
図2及び図3に示すように、回転軸21には、半径方向外側に向かって延びる複数枚の羽根42を有する回転板40が取り付けられている。本実施形態における回転板40は5枚の羽根42を有している。この回転板40は、例えば回転板40に形成された軸孔に回転軸21を圧入することにより回転軸21に固定される。これにより、ステッピングモータ1の駆動によって回転軸21とともに回転板40が回転するようになっている。
本実施形態における検出センサ32は、発光部33の発光素子から発された光を受光部34の受光素子で受光するように構成されている。回転板40は、回転板40の羽根42が検出センサ32の発光部33と受光部34との間を通過するように配置されている。したがって、発光部33と受光部34との間を回転板40の羽根42が通過すると、発光部33の発光素子から発された光が回転板40の羽根42により遮られるので、受光部34の受光素子での検出信号が変化する。この検出信号の変化を検出することにより、発光部33と受光部34との間を通過する羽根42を検出することができる。
図4は、センサハウジング31の背面斜視図である。図4に示すように、センサハウジング31の筒状壁50には検出センサ32に対応して開口部51が形成されている。開口部51の形状は検出センサ32の外形に対応しており、検出センサ32を開口部51に挿入することで、検出センサ32が開口部51に嵌合してセンサハウジング31に固定されるようになっている。また、センサハウジング31の頂壁52には回転軸21を挿通させる貫通孔53が形成されている。
図4に示すように、センサハウジング31は、筒状壁50から半径方向外側に突出する固定部54を有している。センサハウジング31の筒状壁50の底面50Aと固定部54の底面54Aは、モータハウジング20のエンドプレート23に当接する当接面を構成している。筒状壁50の底面50Aには2つの突起56が設けられており、固定部54の底面54Aにはネジ孔57が形成されている。
図3に示すように、モータハウジング20のエンドプレート23には、回転軸21を中心とする円弧に沿って延びる2つの係合溝24が形成されている。これらの係合溝24は、センサハウジング31の突起56に係合するように形成されている。すなわち、係合溝24の寸法は、センサハウジング31の突起56が係合溝24の内部に収容され、かつ、突起56が係合溝24の内部で周方向に沿って移動できるような寸法となっている。
また、図3に示すように、エンドプレート23には、センサハウジング31をエンドプレート23に固定するため固定具としてのネジ26を挿通させる挿通孔25が形成されている。この挿通孔25は、回転軸21を中心とする円弧に沿って延びている。挿通孔25の寸法は、ネジ26を挿通孔25に挿通でき、かつ、ネジ26が挿通孔25の内部で周方向に沿って移動できるような寸法となっている。この挿通孔25にネジ26を挿通させ、このネジ26をセンサハウジング31の固定部54に形成されたネジ孔57に螺合させることで、センサハウジング31をエンドプレート23に固定することができる。
図5は、センサハウジング31とエンドプレート23との関係を示す正面図である。センサハウジング31をエンドプレート23に固定する際には、まず、センサハウジング31の突起56をエンドプレート23の係合溝24の内部に挿入して係合溝24に係合させる。図5に示すように、このエンドプレート23の係合溝24は回転軸21を中心とする円弧に沿って延びているため、センサハウジング31の突起56はエンドプレート23の係合溝24内で移動することができる。したがって、センサハウジング31の突起56をエンドプレート23の係合溝24に係合させた状態で、センサハウジング31を回転軸21周りに回転させることができる。このように、本実施形態のセンサハウジング31の突起56とエンドプレート23の係合溝24とは、回転軸21を中心とするセンサハウジング31の回転をガイドするガイド部として機能する。
このようにしてセンサハウジング31を所望の周方向位置に移動させた後、ネジ26をエンドプレート23の挿通孔25に挿通させ、センサハウジング31の固定部54に形成されたネジ孔57に螺合させることにより、センサハウジング31がエンドプレート23に固定される。ここで、図5に示すように、エンドプレート23の挿通孔25は回転軸21を中心とする円弧に沿って延びているため、上述したようにセンサハウジング31を回転軸21周りに回転させても、センサハウジング31のネジ孔57は挿通孔25の範囲内にあるため、挿通孔25を通してネジ26をネジ孔57に螺合することができる。このように、エンドプレート23の挿通孔25、係合溝24、センサハウジング31の突起56、及びネジ26は、回転軸21を中心としてセンサハウジング31を回転可能とするとともに、センサハウジング31を所望の周方向位置でエンドプレート23に固定する固定機構として機能する。
図6は、モータ部2の分解斜視図であり、図6においてはモータハウジング20の図示を省略している。図6に示すように、モータ部2は、回転軸21の外周にN極とS極とが周方向に等間隔で交互に着磁された永久磁石からなるロータ60と、回転軸21の軸方向に沿ってロータ60の前後に配置された1対のステータ61A,61Bとを含んでいる。本実施形態においては、ロータ60は10個の永久磁石を含んでいる。
ステータ61Aは、コイル63A(第1のコイル)と、コイル63Aを保持するボビン64Aと、回転軸21の軸方向においてボビン64Aよりもロータ60側に位置する内側ヨーク65Aと、ボビン64Aに対して内側ヨーク65Aの反対側に位置する外側ヨーク66Aとを含んでいる。内側ヨーク65A及び外側ヨーク66Aは例えば鉄などの強磁性体から形成される。内側ヨーク65Aと外側ヨーク66Aとは、磁性体からなるスリーブ62を介して所定の磁気回路を形成するように連結されている。コイル63Aは、ボビン64Aに設けられた端子72Aに接続されており、この端子72Aは制御回路(図示せず)に接続される。
内側ヨーク65Aは、リング状の基部67Aと、基部67Aの縁部から軸方向に延びる6本の磁極歯68A(第1の磁極歯)とを有している。また、外側ヨーク66Aは、リング状の基部69Aと、基部69Aの縁部から軸方向に延びる6本の磁極歯70A(第1の磁極歯)とを有している。内側ヨーク65Aの基部67Aと外側ヨーク66Aの基部69Aとは互いに平行になっており、ボビン64Aに保持されたコイル63Aが内側ヨーク65Aの基部67Aと外側ヨーク66Aの基部69Aとの間に挟まれる。なお、ロータ60の端面と内側ヨーク65Aの基部67Aとの間にはワッシャ71Aが設けられている。
内側ヨーク65Aの磁極歯68Aと外側ヨーク66Aの磁極歯70Aとは、ロータ60の周囲で略同一円周上で交互に位置するように配置されている。また、コイル63Aへの電圧の印加によって内側ヨーク65Aの磁極歯68Aと外側ヨーク66Aの磁極歯70Aとに異なる磁極が生じ、ロータ60の周囲にN極とS極が交互に生じるようになっている。
ステータ61Bは、コイル63B(第2のコイル)と、コイル63Bを保持するボビン64Bと、回転軸21の軸方向においてボビン64Bよりもロータ60側に位置する内側ヨーク65Bと、ボビン64Bに対して内側ヨーク65Bの反対側に位置する外側ヨーク66Bとを含んでいる。内側ヨーク65B及び外側ヨーク66Bは例えば鉄などの強磁性体から形成される。内側ヨーク65Bと外側ヨーク66Bとは、磁性体からなるスリーブ(図示せず)を介して所定の磁気回路を形成するように連結されている。コイル63Bは、ボビン64Bに設けられた端子72Bに接続されており、この端子72Bは上述した制御回路に接続される。
内側ヨーク65Bは、リング状の基部67Bと、基部67Bの縁部から軸方向に延びる6本の磁極歯68B(第2の磁極歯)とを有している。また、外側ヨーク66Bは、リング状の基部69Bと、基部69Bの縁部から軸方向に延びる6本の磁極歯70B(第2の磁極歯)とを有している。内側ヨーク65Bの基部67Bと外側ヨーク66Bの基部69Bとは互いに平行になっており、ボビン64Bに保持されたコイル63Bが内側ヨーク65Bの基部67Bと外側ヨーク66Bの基部69Bとの間に挟まれる。なお、ロータ60の端面と内側ヨーク65Bの基部67Bとの間にはワッシャ71Bが設けられている。
内側ヨーク65Bの磁極歯68Bと外側ヨーク66Bの磁極歯70Bとは、ロータ60の周囲で略同一円周上で交互に位置するように配置されている。また、コイル63Bへの電圧の印加によって内側ヨーク65Bの磁極歯68Bと外側ヨーク66Bの磁極歯70Bとに異なる磁極が生じ、ロータ60の周囲にN極とS極が交互に生じるようになっている。
ここで、ステータ61Aとステータ61Bとは、ロータ60を挟んで互いに反対側に配置されており、ステータ61Aの内側ヨーク65Aの磁極歯68A(第1の磁極歯)とステータ61Bの内側ヨーク65Bの磁極歯68B(第2の磁極歯)とは周方向に所定の角度だけずれた位置に配置されている。また、ステータ61Aの外側ヨーク66Aの磁極歯70A(第1の磁極歯)とステータ61Bの外側ヨーク66Bの磁極歯70B(第2の磁極歯)とは周方向に所定の角度だけずれた位置に配置されている。
上述したステータ61A,61B、スリーブ62、ロータ60、及び回転軸21は、モータケース22とエンドプレート23とからなるモータハウジング20内に収容されている。なお、図1〜図3においては、簡略化のため、ステータ61A,61Bの端子72A,72Bの図示を省略している。
このような構成のステッピングモータ1において、端子72A,72Bを介してコイル63A,63Bに印加する電圧の極性を上述した制御回路によって順次切り替えることによって、ロータ60をステップ状に回転させることができる。このロータ60の回転に伴って回転軸21及び回転軸21に取り付けられた回転板40がステップ状に回転する。以下、このロータ60の回転と回転板40の回転について図7A〜図7Dと図8を参照して説明する。
図7A〜図7Dは、ロータ60を構成する永久磁石とステータ61A,61Bの磁極歯68A,68B,70A,70Bとの関係と、回転板40の羽根42と検出センサ32A,32Bの位置関係とを示している。図7A〜図7Dにおいては、理解を容易にするために、ステータ61Bの磁極歯68B,70B(第2の磁極歯)がステータ61Aの磁極歯68A,70A(第1の磁極歯)の半径方向外側に位置しているように図示されているが、実際には、ステータ61Bの磁極歯68B,70Bとステータ61Aの磁極歯68A,70Aとは、軸方向にずれた略同一円周上に位置しているものである。また、図8は、図7A〜図7Dに示す各ステップにおいてコイル63A,63Bに印加する電圧と検出センサ32A,32Bの検出信号を示している。
図7Aは、ステータ61Aのコイル63A及びステータ61Bのコイル63Bにそれぞれ正の電圧を印加した状態(ステップ1)を示している。この状態では、ステータ61Aの磁極歯68Aとステータ61Bの磁極歯70BとがN極に励磁され、ステータ61Aの磁極歯70Aとステータ61Bの磁極歯68BとがS極に励磁される。これにより、ロータ60のS極が磁極歯68A,70Bに引き寄せられ、ロータ60のN極が磁極歯70A,68Bに引き寄せられる。
図7Aに示す状態からステータ61Bのコイル63Bに印加する電圧を負に切り換える(ステップ2)と、図7Bに示すように、ステータ61Bの磁極歯68B,70Bの磁極が反転し、ロータ60のS極が磁極歯68A,68Bに引き寄せられ、ロータ60のN極が磁極歯70A,70Bに引き寄せられる。これによりロータ60及び回転軸21が所定のステップ角(本実施形態では18°)だけ時計回りに回転する。
図7Bに示す状態からステータ61Aのコイル63Aに印加する電圧を負に切り換える(ステップ3)と、図7Cに示すように、ステータ61Aの磁極歯68A,70Aの磁極が反転し、ロータ60のS極が磁極歯68B,70Aに引き寄せられ、ロータ60のN極が磁極歯70B,68Aに引き寄せられる。これによりロータ60及び回転軸21がさらに所定のステップ角だけ時計回りに回転する。
図7Cに示す状態からステータ61Bのコイル63Bに印加する電圧を正に切り換える(ステップ4)と、図7Dに示すように、ステータ61Bの磁極歯68B,70Bの磁極が反転し、ロータ60のS極が磁極歯70A,70Bに引き寄せられ、ロータ60のN極が磁極歯68A,68Bに引き寄せられる。これによりロータ60及び回転軸21がさらに所定のステップ角だけ時計回りに回転する。
このようにコイル63A,63Bに印加する電圧を順次変化させることで、ロータ60及びロータ60が固定された回転軸21をステップ状に回転させることができる。すなわち、図8に示すように、コイル63A及びコイル63Bには正の電圧と負の電圧とが交互に印加されるが、コイル63Aに印加される電圧の位相とコイル63Bに印加される電圧の位相とを1/4だけずらすことにより、ロータ60の周囲に励磁される磁極をステップ状に回転させることができ、これに伴いロータ60を回転させることができる。なお、本実施形態では、ロータ60の1回転が20ステップで構成されており、上記ステップ1〜ステップ4を5回繰り返すことによりロータ60が1回転するようになっている。
上述したロータ60の回転に伴って回転軸21に取り付けられた回転板40もステップ状に回転する。本実施形態では、この回転板40の回転を検出センサ32A,32Bによって検出することによって回転軸21の回転状態を検出している。具体的には、以下のようにして回転軸21の回転状態を検出している。
例えば、上述したステップ1においては、図7Aに示すように、検出センサ32Aの位置に回転板40の羽根42Aが位置しているため、検出センサ32Aの検出信号はONとなる。また、検出センサ32Bの位置に回転板40の羽根42Bが位置しているため、検出センサ32Bの検出信号もONとなる。
ステップ2では、図7Aに示す状態から回転板40が回転軸21とともに所定のステップ角だけ回転して図7Bに示す状態となる。このとき、図7Bに示すように、検出センサ32Aの位置にはまだ回転板40の羽根42Aが位置しているため、検出センサ32Aの検出信号はONのままである。一方、回転板40の羽根42Bは検出センサ32Bの位置から離れるため、検出センサ32Bの検出信号はONからOFFとなる。
ステップ3では、図7Bに示す状態から回転板40が回転軸21とともに所定のステップ角だけ回転して図7Cに示す状態となる。このとき、図7Cに示すように、回転板40の羽根42Aは検出センサ32Aの位置から離れるため、検出センサ32Aの検出信号はONからOFFとなる。検出センサ32Bは、回転板40の羽根42Bと羽根42Aとの間に位置しているため、検出センサ32Bの検出信号はOFFのままである。
ステップ4では、図7Cに示す状態から回転板40が回転軸21とともに所定のステップ角だけ回転して図7Dに示す状態となる。このとき、図7Dに示すように、検出センサ32Aは、回転板40の羽根42Aと羽根42Cとの間に位置しているため、検出センサ32Bの検出信号はOFFのままである。一方、検出センサ32Bの位置に回転板40の羽根42Aが移動するため、検出センサ32Bの検出信号はOFFからONになる。
このように、図8に示すように、検出センサ32Aの検出信号は、コイル63Aに印加される電圧に追従して(同期して)変化し、検出センサ32Bの検出信号は、コイル63Bに印加される電圧に追従して(同期して)変化することとなる。このため、検出センサ32A,32Bの検出信号からコイル63A,63Bに印加されている電圧を把握することが可能である。したがって、初期状態において検出センサ32A,32Bと回転板40の羽根42との位置関係を適切に設定すれば、検出センサ32A,32Bの検出信号をモニタリングすることで、ロータ60(回転軸21)が初期状態からいずれの方向に何ステップ回転したかという情報を得ることができる。すなわち、検出センサ32A,32Bの検出信号を利用することで、ステッピングモータ1の回転角度や回転速度に加えて回転方向も検出することが可能となる。
ここで、上述したように検出センサ32A,32Bの検出信号をコイル63A,63Bに印加される電圧に同期させるためには、検出センサ32A,32Bによる羽根42の検出信号がコイル63A,63Bに印加される電圧と同様に1/4だけずれた位相で出力されるようにする必要がある。このためには、初期状態において回転板40に対して検出センサ32A,32Bを周方向に沿って適切な間隔で適切な位置に配置する必要がある。
本実施形態では、センサハウジング31の開口部51が周方向に沿って予め所定の間隔で形成されているため、検出センサ32A,32Bをセンサハウジング31の開口部51に挿入して取り付ければ、検出センサ32A,32B間の間隔を適切なものにすることができる。したがって、以下に述べるようにセンサハウジング31をエンドプレート23に固定する前に、検出センサ32A,32Bの周方向位置を調整して適切なものとする必要がある。
例えば、初期状態が上述したステップ1の状態である場合には、センサハウジング31をエンドプレート23に固定する前に、制御回路によりコイル63A,63Bにそれぞれ正の電圧を印加することにより回転軸21及び回転板40を図7Aに示す位置に回転させる。そして、上述したようにセンサハウジング31の突起56をエンドプレート23の係合溝24に係合させた状態で、センサハウジング31を回転軸21周りに回転させることにより、センサハウジング31に装着された検出センサ32A,32Bの周方向位置を調整する。具体的には、検出センサ32A,32Bの検出信号をモニタリングしながら検出センサ32A,32Bが適切な周方向位置(図7Aで黒丸で示す位置)に移動したか否かを判断し、検出センサ32A,32Bが適切な周方向位置にあると判断した場合には、挿通孔25を通してネジ26をセンサハウジング31のネジ孔57に螺合してセンサハウジング31をエンドプレート23に固定する。
このように初期状態において検出センサ32A,32Bと回転板40の羽根42との位置関係を適切に設定することにより、検出センサ32A,32Bの検出信号をコイル63A,63Bに印加される電圧に同期させることができる。したがって、検出センサ32A,32Bの検出信号をモニタリングすることで、ロータ60(回転軸21)の回転角度、回転速度、及び回転方向を検出することができる。
上述した実施形態では、ステップ1〜ステップ4を5回繰り返すこと(20ステップ)でロータ60が1回転するため、回転板40には5枚の羽根42が必要である。ステッピングモータ1の1回転当たりのステップ数は上記の例に限られないことは言うまでもないが、例えばステッピングモータ1の1回転当たりのステップ数が4n(nは1以上の整数)の場合には、n枚の羽根42を回転板40に設ければよい。
上述した実施形態では、センサハウジング31をエンドプレート23に固定するため固定具としてネジ26を用いた例を説明したが、センサハウジング31をエンドプレート23に固定するため固定具としては、ネジに限られず様々な固定手段を用いることができる。また、上述した実施形態では、固定具としてのネジ26を挿通させる挿通孔25をエンドプレート23に形成しているが、センサハウジング31に挿通孔を形成し、エンドプレート23にネジ孔を形成することも可能である。
また、上述した実施形態では、センサハウジング31の突起56とエンドプレート23の係合溝24とによって、回転軸21を中心とするセンサハウジング31の回転をガイドするガイド部を構成しているが、例えばエンドプレート23に突起を形成するとともに、この突起を係合させる係合溝をセンサハウジング31に形成し、エンドプレート23の突起とセンサハウジング31の係合溝とによって上記ガイド部を構成することも可能である。
これまで本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。
1 ステッピングモータ
2 モータ部
3 センサ部
20 モータハウジング
21 回転軸
22 モータケース
23 エンドプレート
24 係合溝
25 挿通孔
26 ネジ
31 センサハウジング
32 検出センサ
33 発光部
34 受光部
35,36 入出力端子
40 回転板
42 羽根
51 開口部
54 固定部
56 突起
57 ネジ孔
60 ロータ
61A,61B ステータ
62 スリーブ
63A (第1の)コイル
63B (第2の)コイル
64A,64B ボビン
65A,65B 内側ヨーク
66A,66B 外側ヨーク
68A,70A (第1の)磁極歯
68B,70B (第2の)磁極歯

Claims (6)

  1. 回転軸と、
    前記回転軸に固定され、N極とS極とが交互に着磁されたロータと、
    第1の位相で正負の電圧が印加される第1のコイルと、
    前記第1の位相と異なる第2の位相で正負の電圧が印加される第2のコイルと、
    前記第1のコイルへの電圧の印加により励磁される第1の磁極歯と、
    前記第2のコイルへの電圧の印加により励磁される第2の磁極歯と、
    前記回転軸に固定され、少なくとも1枚の羽根を有する回転板と、
    前記回転板の前記羽根を検出可能な1組の検出センサと
    を備え、
    前記第1の磁極歯と前記第2の磁極歯とは前記ロータの周囲に交互に配置され、
    前記1組の検出センサは、前記回転軸とともに回転する前記回転板の前記羽根の検出信号がそれぞれ前記第1の位相及び前記第2の位相で出力されるように周方向に所定の間隔をおいて配置される、
    ステッピングモータ。
  2. 前記回転軸、前記ロータ、前記第1のコイル、前記第2のコイル、前記第1の磁極歯、及び前記第2の磁極歯を収容するモータハウジングと、
    前記1組の検出センサが取り付けられるセンサハウジングと、
    前記回転軸を中心として前記センサハウジングを回転可能とするとともに、前記センサハウジングを所望の周方向位置で前記モータハウジングに固定する固定機構と
    をさらに備える、請求項1のステッピングモータ。
  3. 前記固定機構は、
    前記モータハウジング及び前記センサハウジングの一方に形成され、前記回転軸を中心とする円弧に沿って延びる挿通孔と、
    前記センサハウジングを前記モータハウジングに固定するための固定具であって、前記挿通孔に挿通される固定具と
    を含む、
    請求項2に記載のステッピングモータ。
  4. 前記固定機構は、前記回転軸を中心とした前記センサハウジングの回転をガイドするガイド部を含む、請求項2又は3に記載のステッピングモータ。
  5. 前記ガイド部は、
    前記モータハウジング及び前記センサハウジングの一方に形成され、前記回転軸を中心とする円弧に沿って延びる係合溝と、
    前記モータハウジング及び前記センサハウジングの他方に形成され、前記係合溝に係合する突起と
    を含む、
    請求項4に記載のステッピングモータ。
  6. 前記ロータの1回転当たりのステップ数を4n(nは1以上の整数)とすると、前記回転板は前記羽根をn枚有している、請求項1から5のいずれか一項に記載のステッピングモータ。
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