JP2019019610A - ドア用ハンドルユニット、ドアハンドル、並びにドアハンドル取付座 - Google Patents

ドア用ハンドルユニット、ドアハンドル、並びにドアハンドル取付座 Download PDF

Info

Publication number
JP2019019610A
JP2019019610A JP2017140767A JP2017140767A JP2019019610A JP 2019019610 A JP2019019610 A JP 2019019610A JP 2017140767 A JP2017140767 A JP 2017140767A JP 2017140767 A JP2017140767 A JP 2017140767A JP 2019019610 A JP2019019610 A JP 2019019610A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
handle
core
hole
mounting
door
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017140767A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7012337B2 (ja
Inventor
西 康雄
Yasuo Nishi
康雄 西
剛和 錦野
Takekazu Nishikino
剛和 錦野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
West Inx Ltd
Original Assignee
West Inx Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by West Inx Ltd filed Critical West Inx Ltd
Priority to JP2017140767A priority Critical patent/JP7012337B2/ja
Publication of JP2019019610A publication Critical patent/JP2019019610A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7012337B2 publication Critical patent/JP7012337B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Lock And Its Accessories (AREA)

Abstract

【課題】さまざまなドアに対して付け替えが可能なドア用ハンドルユニット、並びに、そのようなハンドルユニットで用いられるドアハンドルやドアハンドル取付座を提供する。【解決手段】ドアの取手部分を形成するドアハンドル10を、ハンドル本体20と、ハンドル本体20に取り付け可能な位置調整部材21を備えた構造とし、位置調整部材21を介して芯部材を取り付け可能とする。位置調整部材21は、複数の姿勢から一の姿勢を選択してハンドル本体20に取り付け可能な構造とする。そして、ハンドル本体20に対する位置調整部材21の取り付け時の姿勢を変更することで、ドアハンドル10に取り付けた芯部材の姿勢を異なる姿勢とする。【選択図】図13

Description

本発明は、ドアの取手回りを形成するハンドルユニットに関する。また、そのようなハンドルユニットを構成するドアハンドルや、ドアハンドル取付座に関する。
一般的に、開き戸等のドアには、開閉の際に人が把持して操作するためのドアハンドル(取手)が取り付けられている。例えば、特許文献1には、ドアを挟んだ位置にそれぞれ取り付けられる2つで1対のドアハンドルと、このドアハンドルと共に取手回りを形成する周辺部材が開示されている。つまり、特許文献1には、錠前やハンドル取付座といった周辺部材と共にドアハンドルを取り付けることで、ドアの取手回りを形成する構造が開示されている。
具体的に説明すると、特許文献1では、ドアハンドルを取り付けるドアに対し、錠前を挿入可能な錠取付孔と、角芯取り付け用の貫通孔(以下、角芯用孔とも称す)を形成している。そして、角芯用孔は、ドアの厚さ方向における一端面から他端面までの間を貫通し、錠取付孔を通過して延びる孔となっている。また、角芯用孔の近傍には、ハンドル取付座を取り付けるための貫通孔(以下、座取付用孔とも称す)が形成されている。
そして、ドアハンドルを取り付ける際には、錠取付孔に錠前を挿入した後、角芯を角芯用孔に挿通し、角芯が錠前を通過して延びた状態とする。このとき、角芯の長手方向における一端側部分が、ドアの厚さ方向における一端面よりも外側に位置し、他端側部分が他端面よりも外側に位置した状態となる。
また、ドアの厚さ方向における両端面のそれぞれには、上記した角芯用孔の開口部分を囲むように、円環状のハンドル取付座が取り付けられた状態となっている。すなわち、角芯がハンドル取付座の中心孔を通過して延びた状態となっている。
このとき、ハンドル取付座は、座取付用孔に対し、内周面に螺合溝を形成したパイプ部材を挿通し、ハンドル取付座とパイプ部材にネジを挿通することで固定している。
さらに、ドアを挟んだ両側で、角芯の長手方向における両端部のそれぞれに対し、ドアハンドルが取り付けられた状態となっている。
特開2009−228287号公報
ところで、住宅内でドアを使用する際、新築時から長期間に亘って使用することで、ドアハンドルやその周辺部材が経年劣化又は自然損耗する場合がある。また、ドアを長期間使用するうち、ドアハンドルを好みの形状のものに交換したいという使用者の欲求が生じることもある。
このような理由から、ハンドルユニット、すなわち、ドアハンドル及びその周辺部材を適宜交換したいという需要があった。
しかしながら、ドアハンドルは、上記したように、一般的にドアを加工して取り付けられる部材となっている。すなわち、ドアに対して角芯用孔や座取付用孔を形成し、これらを利用して取り付けるものとなっている。
このため、ドアハンドルを付け替える際、ドアに形成されている孔の位置や形状に合うもの、すなわち、ドアの加工状態に対応しているハンドルユニットしか取り付けられないという問題があった。
例えば、角芯が挿通される角芯用孔や錠前の孔は、角芯がガタつかないように、角芯が略丁度嵌り込む形状となっている。このため、角芯は、規定の姿勢でこれらに挿通する必要がある。その一方で、ドアハンドルを角芯に固定するとき、ドアハンドルの角孔に角芯の端部を挿通する。そして、この角孔もまた、ドアハンドルがガタつかないように、各芯端部が略丁度嵌り込む形状となっている。
したがって、角芯用孔や錠前に挿通した規定の姿勢の角芯に対して、ドアハンドルを取り付ける際、ドアハンドルの角孔が角芯に嵌り込むように、ドアハンドルの姿勢を角芯の周方向で調整する必要がある。
ここで、ドアの厚さ方向を視線方向した平面視において、角芯用孔及び錠前の孔の形状が四角形状となるものと、この形状を基準として、四隅が角芯の周方向に45度ずれた形状となるものに対し、それぞれ同一の角芯を挿通した場合について説明する。
この場合、前者の姿勢の角芯に対応するドアハンドルは、前者の姿勢の角芯に取り付けた際に規定の姿勢となる一方で、後者の姿勢の角芯に取り付けると、当然のことながら、規定の姿勢から角芯の周方向に45度ずれた姿勢となる。そして、このドアハンドルを規定の姿勢で後者の角芯に取り付けようした場合、ドアハンドルの角孔に角芯を挿入できず、取り付けができない。
つまり、前者の姿勢の角芯に対応するドアハンドルは、後者の姿勢の角芯に対し、規定の姿勢での取り付けができないものとなる。同様に、後者の姿勢の角芯に対応するドアハンドルは、前者の姿勢の角芯に対し、規定の姿勢での取り付けができないものとなる。
つまり、ドアハンドルは、規定の姿勢の角芯に対して取り付けたとき、規定の姿勢となる必要があり、異なる姿勢をとる角芯には、実質的に取り付けが不可能であった。
そして、ドアハンドル取付座は、ネジを挿通するための孔をドアの座取付用孔と重ね合わせたとき、その中心孔がドアの角芯用孔と重なるような形状である必要がある。
すなわち、一のドアに規定通り取り付け可能なドアハンドル取付座は、座取付用孔と角芯用孔の位置関係が異なる他のドアに対し、実質的に取り付けが不可能であった。
このような問題に際し、各ドアの加工状態に応じた複数種類のハンドルユニットを形成し、使用者にこれを選択使用してもらうという方策がある。しかしながら、この方策では、ハンドルユニットが大量生産できず、製造コストの増加につながり、好ましくない。
そこで本発明は、さまざまなドアに対して付け替えが可能なドア用ハンドルユニットを提供することを課題とする。また、そのようなハンドルユニットで用いられるドアハンドルやドアハンドル取付座を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、ドアの取手部分及びその周辺を形成するドア用ハンドルユニットであって、前記取手部分を形成するドアハンドルと、芯部材を少なくとも有し、前記ドアハンドルは、ハンドル本体と、当該ハンドル本体に取り付け可能な位置調整部材を備えており、前記位置調整部材を介して前記芯部材を取り付け可能であり、前記位置調整部材は、複数の姿勢から一の姿勢を選択して取り付け可能であり、前記ハンドル本体に対する前記位置調整部材の取り付け時の姿勢を変更することで、前記ドアハンドルに取り付けた前記芯部材の姿勢が異なる姿勢となることを特徴とするドア用ハンドルユニットである。
本発明のドア用ハンドルユニットは、位置調整部材の取り付け時の姿勢を変更することで、ドアハンドルに取り付けた際の芯部材の姿勢を異なる姿勢とすることができる。つまり、芯部材をドアハンドルに取り付けるとき、ドアに形成される芯部材を挿通するため孔や、共に使用する錠前の孔の形状に応じた姿勢とすることが可能となり、さまざまなドアに対して取り付け可能となる。
本発明は、前記複数の姿勢は、第1姿勢と第2姿勢を含むものであり、取り付け時における前記芯部材の延び方向と同方向に延びる前記位置調整部材の中心軸を基準軸としたとき、前記第1姿勢と前記第2姿勢は、互いに他方の姿勢から前記基準軸を回転軸として所定の回転角度だけ回転させた姿勢であることが好ましい(請求項2)。
請求項3に記載の発明は、前記ハンドル本体には、前記位置調整部材の少なくとも一部を収納可能な調整部材収納孔が形成されており、前記調整部材収納孔の内周面には、1又は複数のハンドル側係合部によって構成されるハンドル側係合部群が複数形成され、前記位置調整部材の外周面には、1又は複数の調整側係合部によって構成される調整側係合部群が形成されており、前記調整側係合部群は、複数の前記ハンドル側係合部群のそれぞれと係合可能であり、前記ハンドル本体に前記位置調整部材を取り付けた状態で、いずれか一の前記ハンドル側係合部群と係合するものであり、前記調整側係合部群と前記位置調整部材とが係合することで、前記位置調整部材の所定方向への移動が規制されることを特徴とする請求項1又は2に記載のドア用ハンドルユニットである。
かかる構成によると、位置調整部材のドアハンドルへの取り付けの際、本固定前に位置合わせした状態で、不意な位置ずれを防止することができる。すなわち、位置調整部材をドアハンドルに取り付けるとき、位置調整部材の位置合わせが容易となるので好ましい。
請求項4に記載の発明は、前記位置調整部材は、調整部材本体に対して係止板と、当該係止板を所定方向に押圧する付勢部材とが取り付けられてユニット化されたものであり、前記係止板は、前記芯部材を挿通可能な芯挿通孔を有しており、前記芯部材が前記位置調整部材を介して前記ドアハンドルに取り付けられた状態では、前記芯挿通孔に前記芯部材が挿通された状態となり、さらに前記芯挿通孔の周辺部分が前記芯部材と接触して前記芯部材が抜け止めされることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のドア用ハンドルユニットである。
かかる構成では、位置調整部材は、調整部材本体、係止板、付勢部材がユニット化されたものとなっており、位置調整部材の姿勢変更に伴って、係止板、付勢部材の姿勢もまた変更される。つまり、位置調整部材を姿勢変更するとき、係止板や付勢部材の姿勢を別途変更する必要がなく、姿勢変更が容易となる。
請求項5に記載の発明は、固定用部材により戸板部材に固定されるドアハンドル取付座をさらに有し、前記ドアハンドル取付座は、前記固定用部材を挿入するための挿入孔部を有しており、取付座本体と、当該取付座本体に取り付けられる取付片部とを備え、前記取付片部は、取付側孔部を有しており、前記取付側孔部は、前記挿入孔部の少なくとも一部を形成する孔であり、前記取付座本体に対する前記取付片部の取り付け位置を変更することで、前記挿入孔部の位置を変更可能であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のドア用ハンドルユニットである。
かかる構成によると、戸板部材にドアハンドル取付座を固定するとき、固定用部材を挿通する挿入孔部の位置を適宜変更可能であり、ドアハンドル取付座を様々なドアに対して取り付け可能となるので、好ましい。
請求項6に記載の発明は、前記取付座本体は、前記取付片部を取り付けるための固定片取付部を有しており、前記固定片取付部には、前記取付片部と係合するレール部が設けられ、前記取付片部は、前記レール部と接触した状態を維持したまま摺動可能に取り付けられており、前記レール部に所定方向への移動を規制されつつ、前記レール部の長手方向に沿って移動させることが可能であることを特徴とする請求項5に記載のドア用ハンドルユニットである。
かかる構成によると、取付片部の位置決めが容易となるので好ましい。
請求項7に記載の発明は、前記取付片部は、前記レール部の各部分に対して係合可能であり、前記取付片部を前記レール部の異なる部分に係合させることで、前記取付座本体に対する前記取付片部の取り付け位置が変更されることを特徴とする請求項6に記載のドア用ハンドルユニットである。
かかる構成によると、固定用部材を挿入孔部に挿入するとき、取付片部が位置ずれせず好ましい。また、比較的簡易な構造で、取付片部を位置ずれしない構造とすることができる。
請求項8に記載の発明は、前記固定片取付部は、複数形成されており、少なくとも一の前記固定片取付部と他の一の前記固定片取付部とは、それぞれに属する前記レール部の延び方向が異なるものであり、複数の前記固定片取付部から一以上の前記固定片取付部を選択して、前記取付片部を取り付け可能であることを特徴とする請求項6又は7に記載のドア用ハンドルユニットである。
かかる構成によると、より様々なドアに対して取り付けが可能となるので好ましい。
請求項9に記載の発明は、ドアの取手部分を形成するドアハンドルであって、ハンドル本体と、当該ハンドル本体に取り付け可能な位置調整部材とを備え、前記位置調整部材を介して外部の芯部材を取り付け可能であり、前記位置調整部材は、複数の姿勢から一の姿勢を選択して前記ハンドル本体に取り付け可能であり、前記ハンドル本体に対する前記位置調整部材の取り付け時の姿勢を変更することで、前記芯部材の異なる姿勢での取り付けが可能となることを特徴とするドアハンドルである。
本発明のドアハンドルもまた、芯部材を取り付けるとき、ドアに形成される芯部材を挿通するため孔や、共に使用する錠前の孔の形状に応じた姿勢とすることが可能となる。このことにより、さまざまなドアに対して取り付けができる。
請求項10に記載の発明は、固定用部材により戸板部材に固定されるドアハンドル取付座であって、前記固定用部材を挿入するための挿入孔部を有しており、取付座本体と、当該取付座本体に取り付けられる取付片部とを備え、前記取付片部は、取付側孔部を有しており、前記取付側孔部は、前記挿入孔部の少なくとも一部を形成する孔であり、前記取付座本体に対する前記取付片部の取り付け位置を変更することで、前記挿入孔部の位置を変更可能であることを特徴とするドアハンドル取付座である。
本発明のドアハンドル取付座もまた、戸板部材に固定するとき、固定用部材を挿通する挿入孔部の位置を適宜変更可能であり、様々なドアに対して取り付け可能となるので、好ましい。
本発明によると、さまざまなドアに対して付け替えが可能なドア用ハンドルユニットを提供できる。また、そのようなドア用ハンドルユニットを形成するドアハンドルや、ドアハンドル取り付け座を提供できる。
本発明の実施形態に係るドア用ハンドルユニットにより形成したドアのハンドル回りを示す斜視図である。 図1のドアのハンドル回りを示す分解斜視図である。 図2のハンドル部を示す分解斜視図である。 図3のハンドル本体を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は断面斜視図、(c)は角芯連結部を取り付け時の戸板部材側からみた様子を示す平面図である。 図3の角芯位置調整部材を示す分解斜視図である。 図5の調整部材本体を示す図であり、(a)〜(c)はそれぞれ異なる方向からみた斜視図、(d)は芯部材の挿入方向における先端側からみた平面図である。 図5の調整部材本体を示す断面斜視図である。 図2の芯部材及びスペーサ部材を示す斜視図であり、(a)はスペーサ部材を芯部材に取り付けた状態を示し、(b)はスペーサ部材の取り付け前の様子を示す。 図2の取付座本体及び化粧カバーを示す斜視図である。 図9の取付座本体を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は正面図である。 図9の摺動固定片を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は取り付け時における取付座本体側からみた平面図、(c)は(a)とは異なる方向からみた斜視図である。 図9の摺動固定片を示す断面斜視図であり、(a)、(b)はそれぞれ異なる部分を切断した状態を示す。 角芯位置調整部材をハンドル部に取り付ける際の取り付け前と取り付け後の状態を示す図である。(a)は、左図が第1姿勢で取り付ける際の取り付け前の様子を示す斜視図であり、右図が第1姿勢で取り付けた状態を、取り付け時における戸板部材側からみた平面図である。(b)は、左図が第2姿勢で取り付ける際の取り付け前の様子を示す斜視図であって、右図が第2姿勢で取り付けた状態を、取り付け時における戸板部材側からみた平面図である。 ハンドル部を示す断面図であり、(a)は係止板部が傾斜姿勢をとる状態を示し、(b)は係止板部が挿通可能姿勢をとる状態を示す。 ハンドル部に芯部材及びスペーサ部材を取り付けた様子を示す斜視図である。 ハンドル部に芯部材及びスペーサ部材を取り付ける様子を示す説明図であり、(a)〜(c)の順に取り付ける。 ハンドル取付座を戸板部材に取り付ける際の様子を示す図であり、(a)は、取付座本体に摺動固定片を取り付けた状態を一部拡大して示す斜視図であり、(b)は摺動固定片とレール部とが係合した状態を戸板部材側からみた平面図である。 図2とは異なる錠前に対して孔調整部材を取り付ける様子を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態に係るハンドルユニット1(ドア用ハンドルユニット)について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
なお、以下の説明において、上下方向は、特に断りのない限り、図1で示される状態、すなわち、戸板部材2への取り付け時であって外力が加わらない状態を基準として説明する。また、特に断りのない限り、戸板部材2の厚さ方向を前後方向とし、図1の手前側を前方とする。
本実施形態のハンドルユニット1は、図1で示されるように、ラッチ錠3と共に戸板部材2に取り付けられ、ドア4の取手周辺を形成するものである。
このハンドルユニット1は、図2で示されるように、2つで1対のハンドル部10(ドアハンドル)と、2つのハンドル取付座11(ドアハンドル取付座)と、芯部材12と、スペーサ部材13とを備えた構造となっている。
戸板部材2は、図2で示されるように、芯部材12を挿通するための芯部材挿通孔2aと、ハンドル取付座11を固定するための座取付用孔2bと、ラッチ錠3を取り付けるためのケース挿入孔2cとが形成された構造となっている。
芯部材挿通孔2aと座取付用孔2bは、いずれも戸板部材2を厚さ方向に貫通する貫通孔である。
ケース挿入孔2cは、戸板部材2の側部に開口を有し、厚さ方向と直交する方向に窪んだ有底孔であって、ラッチ錠3を収納する空間を形成する。
芯部材挿通孔2aは、座取付用孔2bよりも径の大きな孔であり、ケース挿入孔2cが形成する空間を通過して延びている。
ハンドル部10は、図3で示されるように、ハンドル本体20と、角芯位置調整部材21(位置調整部材)を備えた構造となっており、これらを固定ネジ23で一体に固定して形成されている。
ハンドル本体20は、図3、図4で示されるように、断面形状が略四角形状で延びる把持部25と、角芯連結部26を備えており、これら把持部25と角芯連結部26とが平面視形状が略L字状となるように連続する構造となっている。
すなわち、角芯連結部26は、把持部25の延び方向における片側端部周辺と連続しており、把持部25の延び方向と角芯連結部26の延び方向が互いに直交する方向となる。
把持部25は、使用時に人が把持する部分であり、外形が略角棒状となる部分である。また、この把持部25は、取り付け時において、戸板部材2の一主面(厚さ方向における一端面であり、前面又は後面)と平行な方向に延びる部分である。
角芯連結部26は、外形が略円柱状であって内部が中空となる部分であり、取り付け時において把持部25と戸板部材2の間に位置する部分(図1等参照)である。
ここで、ハンドル本体20には、図4で示されるように、収容孔28(調整部材収納孔)が形成されている。この収容孔28は、大部分が角芯連結部26の内部に形成され、他の一部が把持部25の内部に形成される孔となっている。
収容孔28は、角芯連結部26の長手方向における片側端部であり、取り付け時に戸板部材2側に位置する端部に開口面を有する有底孔である。すなわち、この開口面から把持部25側へ向かって延びる孔となっている。この収容孔28は、図4(b)で示されるように、大別して、開口面側に位置する調整部材収納部29と、その奥側に位置する角芯配置部30に区画される孔となっている。
さらに、角芯連結部26には、図4で示されるように、固定用孔36、角芯取外用孔37、ハンドル側係合部38が形成されている。
固定用孔36は、角芯連結部26の内周面と外周面の間を貫通して延びる貫通孔であり、その内周面にネジ山が形成されている。すなわち、この固定用孔36は、角芯連結部26の下方側であって、収容孔28の開口面よりもやや奥側に形成されており、固定ネジ23(図3参照)を螺合可能な孔となっている。
角芯取外用孔37は、固定用孔36と同様に、角芯連結部26の内周面と外周面との間を貫通する孔であり、角芯連結部26の周方向に沿って延びる長孔となっている。
この角芯取外用孔37は、一部が固定用孔36よりもやや奥側に位置しており、その長手方向の長さは、角芯連結部26の周方向の長さの5分の1程度の長さとなっている。
ハンドル側係合部38は、角芯連結部26の内周面に形成された溝状部分である。
詳細には、ハンドル側係合部38は、角芯連結部26の内周面側から外周面側へ向かって窪んだ部分であり、角芯連結部26の長手方向に沿って延びている。
ここで、ハンドル側係合部38の長手方向における片側端部は、収容孔28の開口側の端部と同一平面上に位置しており、この片側端部に形成されるハンドル側係合部38の開口面は、収容孔28の開口面と一体の開口面を形成している。そして、ハンドル側係合部38は、片側端部に位置する開口面から奥側へ向かって延びている。言い換えると、ハンドル側係合部38は、略直方体状の空間を形成する部分となっており、形成される空間は、長手方向における片側端部が外部に開放された空間となっている。
ハンドル側係合部38は、収容孔28の周方向で間隔を空けて複数形成されている。
本実施形態では、図4(a)、図4(c)で示されるように、第1係合部38a乃至第6係合部38fの6つのハンドル側係合部38が形成されている。そして、第1係合部38a乃至第3係合部38cからなる3つの係合部が一つの組となっており、第1の係合部群(ハンドル側係合部群)を形成している。対して、第4係合部38d乃至第6係合部38fからなる3つの係合部がもう一つの組となっており、第2の係合部群(ハンドル側係合部群)を形成している。
ここで、ハンドル側係合部38のうち、第1係合部38aと第4係合部38dは、他の係合部(第2係合部38b、第3係合部38c、第5係合部38e、第6係合部38f)よりも長手方向の長さが長くなっている。つまり、同一の係合部群に属する3つの係合部のうち、一つの係合部のみが他の係合部とは異なる形状となっている。
ここで、第1の係合部群では、第2係合部38bと第3係合部38cとが収容孔28の周方向で180度離れた位置にそれぞれ形成されており、収容孔28の径方向で離間対向した状態となっている。
そして、収容孔28の周方向において、これら第2係合部38bと第3係合部38cの間となる位置に第1係合部38aが位置している。すなわち、第2係合部38bから、収容孔28の周方向で90度離れた位置に第1係合部38aが位置し、第1係合部38aから同方向で90度離れた位置に第3係合部38cが位置している。したがって、第1係合部38a乃至第3係合部38cは、収容孔28の周方向で間隔を空けて並列しており、より詳細には、それぞれが等間隔に並んだ状態となっている。
第2の係合部群においても同様に、第5係合部38eと第6係合部38fとが収容孔28の周方向で180度離れた位置にそれぞれ形成されており、収容孔28の径方向で離間対向した状態となっている。
そして、収容孔28の周方向において、これら第5係合部38eと第6係合部38fの間となる位置に第4係合部38dが位置している。上記した第1の係合部群と同様に、第2の係合部群に属する3つの係合部もまた、収容孔28の周方向で等間隔に並んだ状態となっている。
ここで、第2の係合部群に属する3つの係合部のそれぞれは、第1の係合部群に属する3つの係合部(第1係合部38a乃至第3係合部38c)のそれぞれから、収容孔28の周方向で所定角度(本実施形態では45度)だけ離れた位置に形成されている。すなわち、これら第1の係合部群と第2の係合部群とは回転対称となるように形成されている。
さらに具体的には、第1の係合部群における第1係合部38aと第2係合部38bの間と、第1係合部38aと第3係合部38cの間に、第2の係合部群に属する係合部である第5係合部38eと、第4係合部38dがそれぞれ位置している。
その一方で、第2の係合部群における第4係合部38dと第5係合部38eの間と、第4係合部38dと第6係合部38fの間に、第1の係合部群に属する係合部である第1係合部38aと、第3係合部38cがそれぞれ位置している。
つまり、一方の係合部群に属する各係合部の間に、他の係合部群に属する係合部が位置し、且つ、他の係合部群に属する各係合部の間に、一方の係合部群が位置した状態となるように、一方の係合部群と他の係合部群とがそれぞれ所定間隔を空けて並列している。
したがって、図4(c)で示されるように、収容孔28の周方向で等間隔となるように並列するハンドル側係合部38のそれぞれは、列の端から順に、属する係合部群が異なる係合部が交互に並んだ状態となっている。例を挙げると、図4(c)の反時計回りで列の端から、第1の係合部群に属する第2係合部38b、第2の係合部群に属する第5係合部38e、第1の係合部群に属する第1係合部38a・・・という順で並んでいる。
角芯配置部30は、図4(b)で示されるように、調整部材収納部29と比べて角芯連結部26の径方向における長さが短い部分となっている。
ここで、調整部材収納部29の奥側端部に位置する面には、手前側に突出する環状突起43が形成されている。この環状突起43は、角芯連結部26の周方向に延びて円環状に連続する部分であり、その内周面が角芯配置部30の内周面の一部分を形成している。
つまり、角芯配置部30は、環状突起43の突出端から奥側に向かって延びる孔となっている。言い換えると、角芯配置部30は、一部分が調整部材収納部29の内部に位置した状態となっている。
また、環状突起43の外周面と調整部材収納部29の内周面とが離間対向しており、これらの間に環状に連続する空間(溝状の空間)が形成されている。
角芯位置調整部材21は、図5で示されるように、調整部材本体46と、係止板部47(係止板)と、付勢部材48と、抜止板部49を備えており、これらが組み立てられてユニット化された部材となっている。
調整部材本体46は、図6で示されるように、大別して、径が比較的小さい略円筒状の露出筒部51と、径が比較的大きい略円筒状の収納筒部52とに区画される部材となっている。すなわち、調整部材本体46は、これら露出筒部51、収納筒部52が一体となって形成される部材であり、径の異なる2つの略円筒状の部分が連続したような形状となっている。
より具体的には、露出筒部51と収納筒部52とは、それぞれの中心軸が同一となるように連続しており、露出筒部51の外周面と収納筒部52の外周面の間に段差が形成されている。
調整部材本体46には、図7で示されるように、露出筒部51と収納筒部52の一部を貫通して延びる芯挿通孔55が形成されている。この芯挿通孔55は、図6(b)等で示されるように、開口形状が略四角形状の貫通孔であり、露出筒部51及び収納筒部52の長手方向に沿って延びている。そして、一端側が外部に面しており、他端側が収納筒部52の内部に形成される部材配置空間56(詳しくは後述する)に面している。
なお、芯挿通孔55のうち、外部に面する一端側では、開口面のすぐ奥側の部分にテーパ部が形成されている。すなわち、開口面のすぐ奥側の部分では、四角環状に連続して内周面を形成する四面のそれぞれが傾斜面となっている。そして、それぞれの傾斜面は、奥側に向かうにつれて収納筒部52(芯挿通孔55)の中心軸側へ近づくように傾斜している。このことから、芯挿通孔55のうち、外部に面する一端側に位置する開口面の面積は、他の大部分における芯挿通孔55の横断面の面積よりも大きくなっている。
収納筒部52には、図6で示されるように、筒側係合部群60(調整側係合部群)と、係止板係合部61と、抜止板取付部62と、固定用凹部64がそれぞれ形成されている。
また、収納筒部52では、図6(a)、図7で示されるように、長手方向における片側端部側であって露出筒部51側の部分が、他方端部側の部分に比べてより肉厚な筒状部分となっている。つまり、収納筒部52の内部では、他方端部側の部分が、片側端部側と比べて中心軸回りに形成される空間がより広くなるように形成されている。
具体的に説明すると、収納筒部52の片側端部側の部分では、芯挿通孔55を囲む部分が外周面まで至る厚肉部分となっている。
これに対し、他方端部側の部分では、収納筒部52の周方向に沿って一部途切れつつ円環状に連続する板状部分が外周面を形成しており、この板状部分が、上記した芯挿通孔55を囲む厚肉部分よりも厚さの薄い部分となっている。そして、この板状部分によって囲まれた部分が部材配置空間56となっており、大部分において、横断面の面積が芯挿通孔55よりも大きくなっている。
つまり、部材配置空間56は、収納筒部52(調整部材本体46)の長手方向における端部のうち、露出筒部51側とは反対側に位置する端部が外部に開放された空間となっている。すなわち、この端部に円形の開口面を有し、収納筒部52の長手方向に沿って延びる空間となっている。
また、収納筒部52の内部では、部材配置空間56と隣接する位置に内部傾斜面66が形成されている。つまり、収納筒部52の長手方向における部材配置空間56の片側端部であり、露出筒部51側の端部と隣接する位置に、内部傾斜面66が形成されている。
この内部傾斜面66は、芯挿通孔55の開口面が形成される面である。そして、第2挿通溝61b(詳しくは後述する)側が最も露出筒部51側に近く、第1挿通溝61a(詳しくは後述する)側が最も露出筒部51側から遠くなるように傾斜する傾斜面となっている。
筒側係合部群60は、図6等で示されるように、筒側第1係合部60a(調整側係合部)と、筒側第2係合部60b(調整側係合部)と、筒側第3係合部60c(調整側係合部)からなる3つの係合部が一つの組となって形成される係合部群である。
筒側第1係合部60a、筒側第2係合部60b、筒側第3係合部60cは、いずれも収納筒部52の外周面から径方向外側へ突出する突起部分であり、その外形が略直方体状となっている。そして、これら筒側第1係合部60a、筒側第2係合部60b、筒側第3係合部60cは、いずれも収納筒部52の長手方向に沿って延びる部分となっている。
詳細には、これら筒側第1係合部60a、筒側第2係合部60b、筒側第3係合部60cは、収納筒部52の外周面のうち、長手方向における片側端部であって露出筒部51側の端部から延びる部分となっている。
そして、筒側第1係合部60aは、他の2つの係合部(筒側第2係合部60b、筒側第3係合部60c)と比べて長手方向の長さが長くなっている。その一方で、他の2つの長手方向の長さは同一の長さであり、これらは同形の部分となっている。つまり、筒側係合部群60に属する3つの係合部のうち、一つの係合部のみが他の係合部とは異なる形状となっている。
このとき、筒側第2係合部60bと筒側第3係合部60cは、収納筒部52の周方向で180度離れた位置にそれぞれ形成されており、これらが収納筒部52の径方向に沿って互いに離れる方向に突出している。
さらに、収納筒部52の周方向において、筒側第2係合部60bと筒側第3係合部60cの間となる位置に筒側第1係合部60aが位置している。すなわち、筒側第2係合部60bから、収納筒部52の周方向で90度離れた位置に筒側第1係合部60aが位置し、筒側第1係合部60aから同方向で90度離れた位置に筒側第3係合部60cが位置している。したがって、筒側係合部群60の3つの係合部は、収納筒部52の周方向で間隔を空けて並列しており、それぞれが等間隔に並んだ状態となっている。
係止板係合部61は、第1挿通溝61aと第2挿通溝61bの2つの溝状部分が組となって形成される部分であり、係止板部47(図5参照)と係合する部分となっている。
第1挿通溝61aと第2挿通溝61bは、いずれも収納筒部52の長手方向における端部のうち、部材配置空間56の開放部分が位置する端部から、露出筒部51側へ向かって延びる溝状部分となっている。そして、第1挿通溝61aと第2挿通溝61bは、いずれも収納筒部52の外周面から内周面までを貫通しており、収納筒部52の長手方向に沿って延びる部分である。すなわち、これらは部材配置空間56と外部を連通する溝状部分となっている。
第1挿通溝61aは、図6、図7で示されるように、第2挿通溝61bよりも長手方向及び幅方向の長さが短くなっている。
なお、ここでいう「幅方向」とは、2つの溝の長手方向と直交し、且つ、2つの溝の離間方向(各溝の深さ方向であり、図6(d)の上下方向)と直交する方向である。つまり、第1挿通溝61aと第2挿通溝61bの幅方向は、図6(d)の左右方向と同方向であり、筒側第2係合部60bと筒側第3係合部60cの離間方向と同方向である。
具体的に説明すると、第2挿通溝61bは、図7で示されるように、第1挿通溝61aよりも露出筒部51よりの位置まで延びており、第1挿通溝61aと比べて長さの長い溝となっている。
また、第2挿通溝61bは、第1挿通溝61aよりも幅方向の長さが長くなっている。そして、第2挿通溝61bと第1挿通溝61aの離間方向(図6(d)の上下方向)を視線方向とした平面視において、第1挿通溝61aは、その全域が第2挿通溝61bの一部と重なるように形成されている。
このとき、第1挿通溝61aの幅方向における中心位置と、第2挿通溝61bの幅方向における中心位置は、上下方向を視線方向とした平面視において重ならない位置となっている。言い換えると、これらの中心位置は、筒側第2係合部60bと筒側第3係合部60cの離間方向でずれた状態となっている。
詳細には、第2挿通溝61bの幅方向における中心位置は、上下方向を視線方向とした平面視において収納筒部52の中心軸と重なる位置となっている。
これに対し、第1挿通溝61aの幅方向における中心位置は、上下方向を視線方向とした平面視において、より筒側第2係合部60b側の位置となっている。そして、第1挿通溝61aの幅方向における片側端部は、上下方向を視線方向とした平面視において収納筒部52の中心軸と重なる位置となっている。
抜止板取付部62は、対となる2つの板係止用溝62a,62bが組となって形成される部分であり、抜止板部49を固定するための部分である。
板係止用溝62a,62bは、図6(a)等で示されるように、いずれも略コ字状に延びており、大別して導入部70と、中間部71と、係止溝部72に区画される溝状部分となっている。
導入部70は、部材配置空間56の開放端側から露出筒部51へ向かって延びる部分であり、収納筒部52の長手方向に沿って延びる部分となっている。
ここで、2つの板係止用溝62a,62bのそれぞれの導入部70は、部材配置空間56の開放端側に位置する端部同士が、収納筒部52の周方向で180度離れた位置にそれぞれ形成されている。
中間部71は、導入部70の露出筒部51側の端部と連続し、収納筒部52の周方向に沿って延びる部分である。なお、2つの板係止用溝62a,62bのそれぞれの中間部71は、延び方向が逆向きとなっている。すなわち、一方の板係止用溝62aは、部材配置空間56の開放端側からみた平面視において、時計回りとなるように延びており、他方の板係止用溝62aは、反時計回りに延びている。
係止溝部72は、導入部70と逆向きに延びる部分である。すなわち、板係止用溝62a,62bのそれぞれでは、導入部70と係止溝部72とが収納筒部52の周方向で離れた位置で逆向きに延びている。この係止溝部72は、導入部70よりも収納筒部52の長手方向の長さが短い部分となっている。
ここで、係止溝部72は、延び方向に端部に位置する面と、収納筒部52の周方向における両端にそれぞれ位置する面の3面で囲まれた部分である。そして、収納筒部52の周方向における両端にそれぞれ位置する面のうち、導入部70側に位置する面に窪み部72aが形成されている。この窪み部72aは、導入部70側へ向かって窪んだ部分である。
固定用凹部64は、図6(c)、図7等で示されるように、収納筒部52の周方向に沿って延びる窪み部分であり、筒側第1係合部60aの反対側となる位置に形成されている。
係止板部47は、図5で示されるように、略円板状の係止板本体47aと、支点側突起47b、操作側突起47cとが一体に形成された部材である。
係止板本体47aには中心孔75が形成されており、この中心孔75が、係止板本体47aを厚さ方向に貫通している。この中心孔75の開口形状は、略四角形状(略正方形状)であり、上記した芯挿通孔55(図6(c)等参照)の大部分における横断面の形状と同形となっている。
支点側突起47bと操作側突起47cは、いずれも係止板本体47aの外周面から外側へ突出する突起状部分であり、その突出方向が逆向きとなっている。
具体的に説明すると、中心孔75の内周面を形成する四面のうちで離間対向する所定の2面の離間方向(図5の上下方向)で離れた位置に、支点側突起47bと操作側突起47cとがそれぞれ形成されている。そして、中心孔75の内周面を形成する四面のうちで他の2面の離間方向を幅方向としたとき、操作側突起47cは支点側突起47bよりも幅方向の長さが長くなっている。
付勢部材48は、図5で示されるように、所謂弦巻ばねを採用している。
抜止板部49は、円環状に連続する薄板状の抜止板本体49aと、抜止板本体49aの外周面から外側へ突出する2つの突起体部49bとが一体に形成された部材である。
2つの突起体部49bは、抜止板本体49aの外周面のうち、周方向で180度離れた位置にそれぞれ形成されており、互いに離れる方向へ突出している。
角芯位置調整部材21は、調整部材本体46の部材配置空間56に係止板部47の大部分と付勢部材48を収納した状態とし、調整部材本体46に抜止板部49を固定することで組み立てられる部材である。
すなわち、部材配置空間56の内部に係止板本体47aを挿入した後、続いて付勢部材48を挿入し、さらに抜止板部49を調整部材本体46に取り付ける。このことから、露出筒部51側から順に係止板部47、付勢部材48、抜止板部49が並列配置された状態となる。
このとき、調整部材本体46の第1挿通溝61aに対して係止板部47の支点側突起47bが嵌入され、第2挿通溝61bに対して操作側突起47cを嵌入された状態となっている(図14等参照)。また、係止板本体47aが、部材配置空間56の内部であって内部傾斜面66(図7参照)と隣接する位置に配され、付勢部材48によって露出筒部51側へ常時付勢された状態となる。
また、抜止板部49は、2つの突起体部49bが2つの板係止用溝62a,62bとそれぞれ係合した状態となっている。
すなわち、抜止板部49の取り付けでは、2つの突起体部49bをそれぞれ異なる導入部70に挿入し、2つの突起体部49bのそれぞれが導入部70の奥側端部(露出筒部51側の端部)に位置した状態で、抜止板部49を収納筒部52の周方向に回転させる。すると、抜止板部49が付勢部材48によって押圧されることで、2つの突起体部49bがそれぞれ係止溝部72に入り込んだ状態となる。つまり、抜止板本体49aは、付勢部材48から部材配置空間56の開放端側へ向かう力を受けた状態となる。
芯部材12は、図2で示されるように、ハンドル部10に取り付けられて使用される部材であり、2つのハンドル部10の間に介在して手動による操作を伝動する部材である。
この芯部材12は、スペーサ部材13を取り付けた状態で芯挿通孔55に挿通され、ハンドル部10に取り付けられる部材となっている。
芯部材12は、図8で示されるように、断面形状が略四角形状で延びた棒状の部材であり、角棒状となる角芯の一部を欠落させたような形状となっている。
より詳細には、角芯のうち、長手方向に沿って延びる4つの角部分の一つを部分的に欠落させ、この欠落部分に長手方向に沿って延びる溝部12aを形成している。
溝部12aは、芯部材12の中心軸側へ向かって窪んだ部分である。すなわち、溝部12aの深さ方向は、芯部材12の横断面を基準としたとき、欠落させた角部分とその対角とを結ぶ対角線に沿う方向となっている。
この溝部12aの底面は、湾曲面となっており、芯部材12の中心軸側へ向かって凸となるように湾曲している。
さらに、芯部材12には、スペーサ取付孔12bが形成されている。
スペーサ取付孔12bは、溝部12aの底面に開口面が形成される貫通孔であり、芯部材12の横断面を基準として、欠落させた角部分とその対角とを結ぶ対角線に沿って延びている。つまり、スペーサ取付孔12bは、直線状に延びた孔であり、その延び方向が芯部材12の中心軸と直交する方向となっている。
また、この芯部材12は、適宜な部分を面取りしたものとなっている。例えば、長手方向の端部に位置する角部分であって、3辺と連続する角部分等が面取りされている。
スペーサ部材13は、適宜屈曲しつつ延びる線状部材であり、少なくとも一部が弾性変形可能な部材である。このスペーサ部材13は、大部分を占めるスペーサ本体部13aと取付用挿通部13bを備えており、これらが略L字状となるように連続する部材となっている。
すなわち、スペーサ部材13の延び方向における一端側が折り曲げられ、曲げ部分から直線状に延びる取付用挿通部13bが形成されている。そして、スペーサ部材13の他の部分がスペーサ本体部13aとなっている。
ここで、スペーサ部材13は、取付用挿通部13bを芯部材12のスペーサ取付孔12bに挿通することで、芯部材12に取り付けられる部材となっている。
そして、スペーサ部材13が芯部材12に取り付けられた状態では、スペーサ本体部13aは、両端部分が溝部12aの底面に接触し、その間に位置する部分が溝部12aの底面から離れた位置に配された状態となる。
つまり、スペーサ本体部13aは、延び方向における両端部よりもその間に位置する部分が、より芯部材12から離れるように、微細に屈曲しつつ延びている。
さらに、スペーサ本体部13aは、溝部12aの深さ方向を視線方向とした平面視において、溝部12aと重なるように延びている。すなわち、延び方向における両端部は溝部12aに嵌入されており、その間の部分は溝部12aと離間対向した状態となっている。
より具体的に説明すると、スペーサ本体部13aは、取付用挿通部13b側に位置する延び方向の片側端部から対となる他方側端部へ向かって、片側周辺部76、本体中央部77、他方側周辺部78の順に区画される部分となっている。
片側周辺部76は、取り付け時を基準として、本体中央部77側に向かうにつれて溝部12aから離れる方向(取付用挿通部13bの延び方向の逆方向)へ延びる部分である。つまり、片側周辺部76は、溝部12aの長手方向に対して斜め方向に延びる部分であって、直線状に延びている。
本体中央部77は、取り付け時を基準として、片側周辺部76側の一部が湾曲しつつ溝部12aから離れるように延びる形状となっている。そして、他の大部分が、取り付け時に溝部12aと平行に延びる形状となっている。
他方側周辺部78は、取り付け時を基準として、本体中央部77から離れるにつれて溝部12aに近づくように延びる部分である。つまり、他方側周辺部78は、片側周辺部76とは逆向きの斜め方向に延びる部分であり、直線状に延びる部分である。
ハンドル取付座11は、図9で示されるように、取付座本体82と、摺動固定片83(取付片部)と、化粧カバー84を備えた構造となっている。
取付座本体82は、図10で示されるように、全体形状が上下に延びる略長方形平板状の部材となっている。すなわち、取り付け時に戸板部材2(図2参照)と接触する裏面と、その反対側に位置する外側表面と、外側表面と裏面との間で略四角環状に連続する側周面を有する形状となっている。
なお、この取付座本体82は、角部分が丸みを帯びた形状となっている。つまり、側周面の一部であって、上面と側面の境界となる部分と、下面と側面の境界となる部分とが湾曲面となっている。また、周壁面の適宜な部分には、化粧カバー84と係合するための係合部が形成されている。
取付座本体82には、外側表面から裏面までを貫通する芯挿通孔87が形成されている。また、取付座本体82の外側表面側には、芯挿通孔87と隣接する位置に固定片取付部88が形成されている。
芯挿通孔87は、取付座本体82の上下方向における中心よりもやや下方側であり、左右方向の中心近傍に形成され、開口形状が円形の貫通孔である。
固定片取付部88は、裏面側に向かって窪んだ凹部の底面に、締結用孔90と、レール部91を設けて形成される部分である。
ここで、本実施形態の取付座本体82は、4つの固定片取付部88が形成された構造となっている。より詳細には、固定片取付部88として、上下方向で芯挿通孔87を挟んで両側に位置する第1縦取付部88a及び第2縦取付部88bと、左右方向で芯挿通孔87を挟んで両側に位置する第1横取付部88c及び第2横取付部88dが形成されている。
第1縦取付部88aは、芯挿通孔87の上側に隣接する位置から、取付座本体82の上端近傍までの間に形成されている。
この第1縦取付部88aでは、開口形状が縦長長方形状となる凹部の底面のうち、左右方向の中心近傍となる位置に締結用孔90が形成されている。また、締結用孔90よりも左右方向の一方端側に近い位置と、締結用孔90よりも左右方向の他方端側に近い位置のそれぞれに、レール部91を形成するレール片91a,91bが一つずつ形成されている。
締結用孔90は、凹部の底面を貫通する貫通孔であり、凹部の上端近傍から下端近傍までの間で上下方向に沿って延びる長孔である。そして、上端側部分が上方に向かって凸となるように丸みを帯びた形状であり、下端側部分が下方に向かって凸となるように丸みを帯びた形状となっている。
この締結用孔90は、2つのレール片91a,91bの間で延びる孔となっている。
レール部91は、2つで一対のレール片91a,91bによって形成される部分であり、2つのレール片91a,91bが互いに平行となるように上下方向に沿って延びている。より詳細には、それぞれのレール片91a,91bが、凹部の上端から下端までの間で延びている。
ここで、2つのレール片91a,91bは、いずれも左右方向における外側面が鋸刃状の凹凸面となっている。つまり、レール片91a,91bは、いずれも鋸刃状の凹凸面部を備えた構造となっている。
この凹凸面部は、正面視形状が三角形となる突起部分が上下方向で多数並列して形成されている。具体的には、それぞれの突起部分の外形が、凹部の深さ方向(取付座本体82の厚さ方向)に延びる略三角柱状であり、それぞれの突起部分の正面視形状が、頂角が左右方向における端部側に位置する三角形状となっている。
第2縦取付部88bは、芯挿通孔87の下側に隣接する位置から、取付座本体82の下端近傍までの間に形成されている。
第2縦取付部88bは、各部の上下方向の長さや形成位置が異なるものの、第1縦取付部88aと同様の構造であるので、各部に同様の符号を付して詳細な説明を省略する。
第1横取付部88cは、左右方向で芯挿通孔87の側方に隣接する位置から、取付座本体82の左右方向における片側端部近傍までの間に形成されている。
第1横取付部88cでは、2つのレール片91a,91bが上下方向で間隔を空けて並列しており、一方の上側面と他方の下側面とが、凹凸面部が形成される外側面となっている。そして、2つのレール片91a,91bがそれぞれ左右方向に沿って互いに平行となるように延びており、その間で、締結用孔90が同方向に延びている。
さらに、締結用孔90は、長手方向における片側端部であって芯挿通孔87側の端部が、芯挿通孔87に向かって凸となるように丸みを帯びた形状となっている。対して、締結用孔90の長手方向における他方側端部もまた、反対向きに凸となるように丸みを帯びた形状となっている。
つまり、第1横取付部88cは、第1縦取付部88aを正面視(図10(b)参照)で90度回転させ、さらに長さを短くしたような形状となっている。したがって、締結用孔90やレール部91は、延び方向及び長さが異なるものの第1縦取付部88aと同様の構造であるので、同様の符号を付して詳細な説明を省略する。
第2横取付部88dは、左右方向で芯挿通孔87の側方に隣接する位置から、取付座本体82の左右方向における他方端部近傍までの間に形成されている。
第2横取付部88dは、各部の形成位置が異なるものの、第1横取付部88cと同様の構造であるので、各部に同様の符号を付して詳細な説明を省略する。
摺動固定片83は、図11で示されるように、全体形状が略直方体状の部材であり、固定片取付部88に取り付け可能となっている(図9参照)。すなわち、取り付け時に固定片取付部88の底面側(凹部の底面側)に位置する裏面と、その反対側に位置する外側表面と、これら外側表面と裏面との間で略四角環状に連続する側周面を有する形状となっている。
なお、摺動固定片83の側周面は、摺動固定片83の長手方向で離れた位置にある互いに平行な2面と、短手方向で離れた位置にある互いに平行な2面とが四角環状に連続して形成されている。
なお、以下の説明において、摺動固定片83の長手方向と短手方向とは、外側表面側からみた平面視における長手方向及び短手方向とし、摺動固定片83の厚さ方向とは、外側表面及び裏面と直交する方向(図11(b)の奥行き方向)とする。
摺動固定片83の外側表面側には、図11で示されるように、締結用凹部93が形成されている。
また、摺動固定片83の裏面側には、2つのレール受部95が形成されており、一方が長手方向の片側端部よりの位置に設けられ、他方が長手方向の他方側端部よりの位置に設けられている。さらに、摺動固定片83には、摺動固定片83を厚さ方向に貫通する締結要素挿通孔96(取付側孔部)が形成されている。
締結用凹部93は、図11(a)で示されるように、裏面側に向かって窪む部分であり、正面視(外側表面側から見た平面視)した形状が略円形となる部分となっている。
詳細には、締結用凹部93を囲む側壁部分のうち、摺動固定片83の短手方向における両端側に位置する部分(図11(a)における上下端に位置する部分)が欠落し、外部と連通した状態となっている。
レール受部95は、レール挿通用溝98、可動域形成溝99、係合板部100、隆起片部101を有している。
ここで、2つのレール受部95は、図11(b)で示されるように、背面視で対称形状(左右対称形状)となっている。すなわち、摺動固定片83の中心を通過しつつ摺動固定片83の短手方向に沿って延びる仮想線を挟んで対称形状となっている。
したがって、一方のみを詳細に説明し、他方の詳細な説明を省略する。
レール挿通用溝98は、外側表面側へ向かって窪んだ溝状部分であり、摺動固定片83の短手方向に沿って直線状に延びる溝状部分となっている。
このレール挿通用溝98は、摺動固定片83を短手方向で貫通しつつ延びる溝状部分となっている。すなわち、摺動固定片83の側周面のうちで短手方向の両端に位置する2面を貫通し、延び方向の両端端部で外部と連通している。
可動域形成溝99は、背面視(裏面側からみた平面視)形状が略コ字状となるように延びる溝状部分であり、レール挿通用溝98の一部と連続して延びている。
より詳細には、摺動固定片83の長手方向において中心側から端部側へ延びる第1の部分と、摺動固定片83の短手方向に沿って延びる第2の部分と、第1の部分とは逆向きに延びる第3の部分とが連続して形成されている。
このとき、第1の部分は、摺動固定片83の長手方向で中心側に位置する端部が、レール挿通用溝98と連続している。また、第2の部分は、レール挿通用溝98よりも摺動固定片83の長手方向における端部側に位置し、延び方向の両端側がそれぞれ第1の部分と第3の部分に連続する部分となっている。第3の部分もまた、摺動固定片83の長手方向で中心側に位置する端部が、レール挿通用溝98と連続している。
つまり、摺動固定片83の長手方向に沿って延びる2つの溝状部分と、摺動固定片83の短手方向に沿って延びる1つの溝状部分とが連続して一連の溝状部分となっている。
係合板部100は、摺動固定片83の外側表面側から裏面側へ向かって突出する立板状の部分であり、周囲をレール挿通用溝98と可動域形成溝99によって囲まれた部分である。
ここで、図11(b)の上方から見た平面視(摺動固定片83の短手方向を視線方向とした平面視)において、係合板部100の一部とレール挿通用溝98の開口面とが重なった状態となっている。つまり、レール挿通用溝98の開口面から摺動固定片83の短手方向で離れた位置に、係合板部100の締結要素挿通孔96側の一部が位置している。
係合板部100は、図12(a)で示されるように、摺動固定片83の長手方向において中心側に位置する面(締結要素挿通孔96側に位置する面)のうち、突出端側に位置する部分に鋸刃状の凹凸面が形成されている。
この凹凸面は、上記した固定片取付部88のレール片91a,91bに形成された凹凸面と係合可能な面であり、上記の凹凸面と同様に、略三角柱状の突起部分が多数並列して形成される部分となっている。つまり、係合板部100もまた、鋸刃状の凹凸面部を備えた構造となっている。
隆起片部101は、図11(b)、図12(b)で示されるように、略半月状に盛り上がった隆起部分である。
即ち、この隆起片部101は、レール挿通用溝98の締結要素挿通孔96側に位置する側壁面と一体に形成され、摺動固定片83の長手方向における中心側から端部側へ向かって隆起する部分となっている。
より詳細には、隆起片部101は、摺動固定片83の短手方向における中心部分が両端側部分に比べて大きく盛り上がっている。このことから、隆起片部101は、隆起方向における端部に位置する面が湾曲面となっており、この湾曲面は、摺動固定片83の短手方向における中心部分が頂部となる面となっている。
また、図12(a)で示されるように、隆起片部101は、係合板部100の突出方向における基端側部分と離間対向するように形成されている。
すなわち、隆起片部101は、係合板部100から摺動固定片83の長手方向で離れた位置に形成され、係合板部100の凹凸面が形成されていない部分と対向している。言い換えると、係合板部100の突出方向における基端側の一部のみと対向している。
締結要素挿通孔96は、図11で示されるように、締結用凹部93の底面に開口面を有する貫通孔であり、摺動固定片83を厚さ方向に貫通している。
より詳細には、摺動固定片83の長手方向における中心近傍であり、短手方向における中心近傍に形成される孔となっている。
ここで、締結要素挿通孔96は、開口面と、大部分における横断面の形状が六角形状となっている。そして、この締結要素挿通孔96の内周面には、環状突起部96aが形成されている。
環状突起部96aは、締結要素挿通孔96の内周面の各部からさらに内方へ隆起し、締結要素挿通孔96の周方向で円環状に連続する面を形成する部分である。
つまり、締結要素挿通孔96は、延び方向の一部に、横断面の形状が他とは異なる部分、すなわち、横断面の形状が円形となる部分を有している。そして、当該部分では、横断面の面積が他よりも小さくなっている。
化粧カバー84は、図9で示されるように、底の浅い有底箱状の部材であり、立板状部分84aと、立板状部分84aの縁端から突出して四角環状に連続する周壁部分84bを有する構造となっている。
すなわち、化粧カバー84は、立板状部分84aと周壁部分84bによって囲まれ、周壁部分84bの突出端側が開放された空間(図9では図示しない)を形成している。そして、この空間に取付座本体82を嵌入可能となっている。
立板状部分84aは、取付座本体82への取り付け時に、取付座本体82の外側表面をさらに外側から覆う部分であり、その一部に芯挿通孔105が設けられている。
芯挿通孔105は、立板状部分84aを厚さ方向に貫通する孔であり、開口及び横断面の形状が円形となっている。このことから、芯挿通孔105は、上記した立板状部分84a及び周壁部分84bに囲まれた空間と外部とを連通する孔でもある。
なお、この芯挿通孔105は、取付座本体82への取り付け時に芯挿通孔87と重なる位置に形成されている。
周壁部分84bには、適宜な部分に係合部が形成されており、この係合部が、取付座本体82の側周面に形成された係合部と対となっている。
つまり、化粧カバー84を取付座本体82に取り付けた状態では、取付座本体82の側周面の外側に周壁部分84bが位置した状態となる。そして、取付座本体82の側周面と、周壁部分84bのそれぞれに形成された係合部同士が係合し、化粧カバー84の意図しない脱落を抑制(防止)可能となっている。
続いて、ドア4の取手周辺を構築する手順に沿って、各部の構造を説明する。
まず、図13で示されるように、ハンドル本体20に角芯位置調整部材21を固定し、ハンドル部10を形成する。このとき、角芯位置調整部材21は、ハンドル本体20の収容孔28に収容された状態となり、角芯位置調整部材21の筒側係合部群60と、ハンドル本体20のハンドル側係合部38とが係合した状態となる。
つまり、筒側係合部群60とハンドル側係合部38とは、対となる係合部として機能する部分であり、互いに係合する。
ここで、本実施形態の角芯位置調整部材21は、ハンドル本体20に取り付けるとき、複数の異なる姿勢で取り付けが可能であり、いずれかの姿勢を選択して取り付ける構造となっている。
すなわち、角芯位置調整部材21は、取り付け時に戸板部材2側からみた平面視において、芯挿通孔55の開口形状が四角形状となる第1姿勢(図13(a)左図参照)での取り付けが可能となっている。さらに、同平面視において、芯挿通孔55の開口形状がひし形となる第2姿勢(図13(b)左図参照)でも取り付け可能となっている。
なお、このとき選択される姿勢は、ラッチ錠3の芯挿通用孔107の形状に応じて決定する。この芯挿通用孔107は、ラッチ錠3に形成される貫通孔であり、芯部材12を挿通するための貫通孔となっている。
より詳細には、第1姿勢と第2姿勢の一方の姿勢は、角芯位置調整部材21を長手方向に延びる中心軸を回転軸として、他方の姿勢から所定角度(45度)だけ回転させた姿勢となっている。
ここで、角芯位置調整部材21の長手方向は、芯部材12の挿通方向でもある(詳しくは後述する)。したがって、第1姿勢と第2姿勢の一方の姿勢は、取り付け時における芯部材12の延び方向と同方向に延びる角芯位置調整部材21の中心軸を回転軸として、他方の姿勢から所定角度(45度)回転させた姿勢となっている。
そして、第1姿勢で取り付ける際には、筒側係合部群60と、ハンドル側係合部38の第1の係合部群(第1係合部38a乃至第3係合部38c)を係合させた状態とする。対して、第2姿勢で取り付ける際には、筒側係合部群60と、ハンドル側係合部38の第2の係合部群(第4係合部38d乃至第6係合部38f)を係合させた状態とする。
すなわち、上記したように、ハンドル側係合部38は、複数の係合部群(第1の係合部群と第2の係合部群)を含むものであり、複数の係合部群のうちのいずれか1つを選択して筒側係合部群60と係合させることが可能となっている。つまり、筒側係合部群60に対し、複数の係合部群を選択的に係合させることが可能となっている。
なお、上記したように、第1の係合部群に属する係合部のうちで第1係合部38aが他と異なる形状となっており、第2の係合部群では、第4係合部38dだけが他と異なる形状となっている。そして、これら2つの係合部が筒側係合部群60の筒側第1係合部60aと係合する係合部となっている。
つまり、筒側第1係合部60aは、ハンドル側係合部38の第1係合部38aと第4係合部38dのいずれかと係合可能であり、ハンドル側係合部38の他の係合部とは係合しない形状となっている。
そして、図13で示されるように、固定ネジ23でハンドル本体20と角芯位置調整部材21を一体に固定した状態とする。すなわち、角芯位置調整部材21を収容孔28に収容した状態で、角芯連結部26の固定用孔36に固定ネジ23を外側から挿通する。
このとき、図14で示されるように、角芯位置調整部材21の固定用凹部64と固定用孔36とが一連の空間を形成した状態となる。
具体的に説明すると、固定用凹部64は、収納筒部52の周方向に沿って延びる溝状部分となっている(図6(c)参照)。このため、角芯位置調整部材21を第1姿勢(図13(a)参照)と、第2姿勢(図13(b)参照)のいずれの姿勢としても、固定用凹部64の一部と固定用孔36とが重なった状態となる。
したがって、固定ネジ23を固定用孔36に挿通すると、固定ネジ23の挿入方向における基端側の部分は、固定用孔36の内周面に形成されたネジ山と螺合した状態となる。
対して、固定ネジ23の挿入方向における先端側の部分は、固定用凹部64の一部に入り込んだ状態となる。このことにより、角芯位置調整部材21の着脱方向(図14の左右方向であり、角芯連結部26の長手方向)の移動が規制された状態となる。
つまり、角芯位置調整部材21は、筒側係合部群60とハンドル側係合部38が係合することにより、角芯連結部26の周方向への移動が規制され、固定ネジ23により、角芯連結部26の長手方向への移動が規制された状態となる。
このように、筒側係合部群60及びハンドル側係合部38と、固定ネジ23とは、いずれも角芯位置調整部材21の移動を規制する移動規制部材として機能し、それぞれ異なる方向への移動を規制する。すなわち、本実施形態のハンドル部10は、2つの異なる移動規制部を有する構造となっている。
さらに、図14で示されるように、角芯位置調整部材21の第2挿通溝61bと、角芯連結部26の角芯取外用孔37もまた、一連の空間を形成している。
すなわち、角芯取外用孔37は、角芯連結部26の周方向に延びる長孔部分となっている(図4(b)参照)。したがって、角芯位置調整部材21が第1姿勢(図13(a)参照)と、第2姿勢(図13(b)参照)のいずれの姿勢で取り付けられても、第2挿通溝61bと角芯取外用孔37の一部とが重なった状態となる。
このように、第2挿通溝61bと角芯取外用孔37の一部が連なり、部材配置空間56と外部とを連通する孔が形成されることで、使用者は外部から係止板部47を操作することが可能となる。
つまり、マイナスドライバー等の公知の工具を第2挿通溝61bと角芯取外用孔37の連通孔に挿通し、操作側突起47cを適宜押圧することで、係止板部47の姿勢を変更することが可能となる。
具体的に説明すると、係止板部47は、傾斜した姿勢となる傾斜姿勢(図14(a)参照)と、直立した姿勢となる挿通可能姿勢(図14(b)参照)との間で姿勢変更が可能となっている。
傾斜姿勢は、係止板部47の操作側突起47c側が、支点側突起47b(図5参照)側よりも角芯連結部26の開口側(図14における右側)に位置するように傾斜した姿勢である。すなわち、付勢部材48が係止板部47を角芯連結部26の開口側(芯挿通孔55の外側開口側)へ押圧することで、係止板部47の少なくとも一部が内部傾斜面66に押し当てられ、係止板部47が傾斜した姿勢となる。
このとき、付勢部材48は、係止板部47を常時押圧するので、ハンドル本体20(角芯位置調整部材21)に外力が加わらない状態では、係止板部47は傾斜姿勢を維持した状態となる。また、係止板部47が傾斜姿勢をとると、第2挿通溝61bと角芯取外用孔37の一部が連なって形成される連通孔と、操作側突起47cとが平面視で重なる位置に配された状態となる。つまり、取り付け時における下方側からみたとき、操作側突起47cが目視で確認可能な位置に配される。
挿通可能姿勢は、係止板部47の両主面(厚さ方向における両端面)が、芯挿通孔55の延び方向(角芯連結部26の延び方向)に対して垂直(又は略垂直)となる姿勢である。
すなわち、使用者が操作側突起47cを角芯配置部30側に押圧した場合等、係止板部47の一部に付勢部材48に抗する力が加わることで、傾斜姿勢から挿通可能姿勢へ移行する。
上記のように、ハンドル本体20に角芯位置調整部材21を固定することで、2つのハンドル部10のそれぞれを形成できる。そして、図15で示されるように、2つのハンドル部10の一方に対して、芯部材12及びスペーサ部材13をハンドル部10に取り付けた状態とする。
つまり、少なくとも一方のハンドル部10を形成した後、ハンドル部10に対して芯部材12及びスペーサ部材13を取り付ける工程を実施する。
具体的には、芯部材12にスペーサ部材13を取り付けた状態で、芯部材12の長手方向における片側端部側から芯挿通孔55に挿入していく。
このとき、図8、図15で示されるように、スペーサ部材13は、スペーサ本体部13aの延び方向における片側端部であって、取付用挿通部13bとは連続しない端部側から芯挿通孔55に挿入される。
そして、芯部材12及びスペーサ部材13をハンドル部10に取り付けた状態では、図15で示されるように、スペーサ部材13の一部のみが芯挿通孔55に入り込んだ状態となり、他の部分が外部に露出した状態となる。
つまり、スペーサ部材13は、挿入方向における先端側の一部のみが、芯挿通孔55の内部に配された状態となる。
このとき、スペーサ部材13は、芯挿通孔55への挿入時に弾性変形するので、芯挿通孔55の内部に入り込んだとき、弾性復元力によって芯挿通孔55の内周壁を押圧する。
このことにより、芯部材12の外周面もまた芯挿通孔55の内周壁に押し当てられ、芯部材12を抜けにくくすることが可能となる。すなわち、芯部材12を芯挿通孔55に略丁度嵌り込む形状や大きさにせずとも、芯部材12を強固に嵌め込んだ状態とすることが可能となる。
具体的には、芯挿通孔55への挿入時において、スペーサ本体部13aの挿入方向における端部が溝部12aに嵌り込んだ状態(図8(a)参照)を維持しつつ、溝部12aの長手方向に沿ってスペーサ取付孔12bから離れる方向へ移動する。言い換えると、他方側周辺部78の溝部12aと接触している端部が、芯部材12の長手方向における端部のうち、挿入方向の先端側に位置する端部に近づく方向へ移動する。つまり、他方側周辺部78の長手方向における端部のうち、溝部12aと接触していない端部が、溝部12aに近づくようにスペーサ部材13が変形する。そして、そのまま挿入されていくことで、スペーサ部材13が芯挿通孔55の内周壁を内側から押圧する。
このとき、図16で示されるように、ハンドル部10の内部では、係止板部47が一時的に傾斜姿勢(図16(a)参照)から、挿通可能姿勢(図16(b)参照)へと移行する。
具体的に説明すると、芯部材12及びスペーサ部材13が芯挿通孔55に挿入されると、芯部材12の挿入方向における先端側が芯挿通孔55を通過して部材配置空間56へ至り、傾斜姿勢をとる係止板部47に当接する(図16(a)参照)。
ここで、係止板部47が傾斜姿勢をとるとき、係止板部47の中心孔75もまた、傾斜した姿勢となる。そして、中心孔75が傾斜した状態では、芯部材12を中心孔75に対して挿通させ難くなる。
すなわち、係止板部47が傾斜姿勢をとるとき、芯部材12の挿入方向に対して垂直となる面に中心孔75を投影した投影面の面積が、挿通可能姿勢の場合と比べて小さくなる。このことにより、係止板部47が挿通可能姿勢を取るときに比べ、芯部材12を中心孔75に挿通させ難くなる。
したがって、芯部材12を芯挿通孔55に挿入していくと、図16(a)で示されるように、芯部材12の挿入方向における先端側が係止板部47に当接する。具体的には、傾斜姿勢をとる係止板部47のうち、芯部材12の第2挿通溝61b側(図16における下方側)に位置する部分に芯部材12が当接する。そして、芯部材12をそのまま奥側(挿入方向の先端側)へ移動させていくと、芯部材12が係止板部47を奥側へ押圧する。
ここで、係止板部47は、上記したように、付勢部材48によって常に芯挿通孔55の開口側、すなわち、芯部材12の挿入方向における基端側へ押圧された状態となっている。このため、係止板部47は、第2挿通溝61b側の一部分を芯部材12によって挿入方向における先端側へ押圧され、第1挿通溝61a側の他の部分を付勢部材48によって逆向きに押圧される。このことにより、係止板部47が回動し、傾斜姿勢から挿通可能姿勢へと移行する。
そして、芯部材12が中心孔75に挿通され、芯部材12の先端側が角芯配置部30に到達した状態となるとき、係止板部47は、付勢部材48によって芯挿通孔55の開口側へ押圧されて、挿通可能姿勢から全体が傾斜した姿勢へと移行する。
つまり、係止板部47は、一時的に挿通可能姿勢へと移行した後、傾斜姿勢に戻る方向に回動し、図16(c)で示されるように、中心孔75の開口縁近傍の部分が芯部材12の側面に当接する。このことにより、係止板部47が芯部材12を挿入方向と交わる方向に押圧し、芯部材12を引き抜き難い状態で取り付けることが可能となる。
なお、芯部材12を取り外すときは、上記したように、マイナスドライバー等の公知の工具を第2挿通溝61bと角芯取外用孔37の連通孔に挿通し、操作側突起47cを適宜押圧することで係止板部47を挿通可能姿勢へと移行させる。このことにより、芯部材12の引き抜きが可能となり、芯部材12のハンドル部10からの取り外しが可能となる。
以上の手順により、ハンドル部10に芯部材12が取り付けられた状態となる。このとき、角芯位置調整部材21を第1姿勢とした場合と第2姿勢とした場合とで、芯部材12の姿勢が異なる姿勢となる。つまり、角芯位置調整部材21を第1姿勢とした場合の芯部材12の姿勢と、第2姿勢とした場合の芯部材12の姿勢の一方の姿勢は、いずれも他方の姿勢から芯部材12の中心軸を回転軸として所定角度(45度)回転させた姿勢となる。
続いて、図2で示されるように、ラッチ錠3を取り付けた戸板部材2に対し、2つの取付座本体82を取り付ける。このとき、それぞれの取付座本体82に対して摺動固定片83を取り付け、座取付用孔2bに合わせて位置を調整し、固定用部材110を挿通する。
すなわち、図17等で示されるように、取付座本体82の固定片取付部88に摺動固定片83を取り付けた状態とする。
本実施形態では、4つの固定片取付部88のうち、第1縦取付部88aと第2縦取付部88bの2つの固定片取付部88に摺動固定片83を取り付けている。
ここで、本実施形態の取付座本体82は、4つの固定片取付部88のうち、いずれか1以上の固定片取付部88に摺動固定片83を取り付け、使用可能な部材となっている。
具体的に説明すると、本実施形態のハンドル取付座11は、様々な戸板に取り付けることを想定しており、取付孔の位置や数が異なる戸板に対して取り付け可能となっている。
このことから、ハンドル取付座11は、座取付用孔2bの数や位置に応じて、使用する摺動固定片83の数や配置位置を変更可能となっており、摺動固定片83を係合させる固定片取付部88もまた選択的に使用可能となっている。つまり、摺動固定片83の数や配置位置に応じて、複数の固定片取付部88から1以上を選択し、摺動固定片83と係合させる構造となっている。
ここで、摺動固定片83を固定片取付部88取り付けるとき、図17で示されるように、摺動固定片83とレール部91を係合させた状態とする。すなわち、摺動固定片83と、取り付け対象となる固定片取付部88に属する2つのレール片91a,91bとを係合させた状態とする。
すなわち、2つのレール受部95のレール挿通用溝98に対し、2つのレール片91a,91bをそれぞれ挿通した状態とし、レール片91a,91bの一部が摺動固定片83の内部で延びた状態とする。このとき、レール片91a,91bの延び方向とレール挿通用溝98の延び方向が同一の方向となる。そして、摺動固定片83は、長手方向が2つのレール片91a,91bの離間方向と同方向となる姿勢となる。
より詳細には、2つのレール片91a,91bは、レール挿通用溝98の裏面側よりの部分に挿通されており、それぞれのレール片91a,91bに形成された凹凸面部と、それぞれ別の係合板部100に形成された凹凸面部とが接触した状態となっている。
すなわち、2つのレール片91a,91bは、その離間方向の外側に位置する凹凸面部が係合板部100の凹凸面部と接触し、同方向で内側に位置する面は、隆起片部101(図12等参照)が形成されるレール挿通用溝98の側壁部分と接触している。
ここで、取付座本体82と摺動固定片83とは、いずれも適宜の合成樹脂を原料として形成される部材であり、レール部91と係合板部100とが可撓性を有する部分となっている。このことから、摺動固定片83は、取り付けられた際の姿勢を維持しつつ、レール片91a,91bの長手方向に沿って移動させることが可能となっている。
すなわち、摺動固定片83をレール片91a,91bの長手方向に沿う方向へ移動させると、係合板部100は、突出方向における先端側(図17(b)の手前側)の部分が隣接する可動域形成溝99側へと移動するように、一時的に変形する。つまり、2つの係合板部100は、先端側部分同士が互いに離れる方向へ移動するように、それぞれが一時的に撓むように変形する。その後、係合板部100は、元の形状へ戻るように変形しようするが、摺動固定片83を移動させ続けることで、再び先端側が可動域形成溝99側へ移動するように変形する。
つまり、2つの係合板部100は、摺動固定片83をレール片91a,91bに沿って移動させている間、先端側部分同士が互いに離れる方向に移動するような変形と、互いに近づく方向へ移動するような変形を繰り返す。
このことにより、2つの係合板部100とレール片91a,91bの係合が一時的に解除され、摺動固定片83の移動が可能となる。つまり、摺動固定片83は、取付座本体82の左右方向への移動が規制された状態で、レール片91a,91bの長手方向に沿って移動させることが可能なものとなっている。言い換えると、摺動固定片83の着脱方向(固定片取付部88の深さ方向)とは異なる方向であり、レール片91a,91bの延び方向と交わる方向への移動が規制された状態で移動可能となっている。
その一方で、摺動固定片83の移動を所定位置で停止させた状態では、2つの係合板部100と、摺動固定片83の内部に位置するレール片91a,91bの一部とが係合する。すなわち、係合板部100とレール片91a,91bの凹凸面部同士が接触し、一方の凹部に他方の凸部が入り込むと共に、一方の凸部が他方の凹部に入り込んだ状態となる。
このように、2つの係合板部100は、レール片91a,91bのうち、摺動固定片83の内部に位置する部分と係合する。このため、摺動固定片83の配置位置が変更されると、レール片91a,91bの係合板部100と係合する部分も変更される。
つまり、2つの係合板部100は、レール片91a,91bの長手方向で連続する各部のそれぞれと係合可能であり、摺動固定片83の配置位置に対応するいずれかの一部と係合する部分となっている。言い換えると、摺動固定片83をレール片91a,91bの異なる部分に係合させることで、摺動固定片83の配置位置が変更される。
さらに、摺動固定片83の移動を所定位置で停止させた状態では、摺動固定片83の内部に位置する2つのレール片91a,91bの一部分同士が、間に位置する摺動固定片83の一部を挟み込んだ状態となる。
すなわち、2つのレール片91a,91bそれぞれが、隆起片部101(図12等参照)が形成されるレール挿通用溝98の側壁部分であり、それぞれ異なる側壁部分に押し当てられて密着することで、間に位置する略直方体状の部分を挟み込んだ状態となる。
このように、摺動固定片83は、2つのレール片91a,91bの一部と係合することで、所定位置に配された状態を維持することが可能となっている。
すなわち、使用者は、摺動固定片83を所定位置まで移動させるだけで、摺動固定片83が位置ずれせず、固定用部材110を挿通する作業(詳しくは後述する)をやり易いものとなっている。
ここで、それぞれの固定用部材110は、図2で示されるように、対となる第1固定部材111と、第2固定部材112からなる部材である。
第1固定部材111は、ネジであり、円盤状の頭部と、外周面にネジ山が形成された略円柱状の軸部が一体となって形成される部分となっている。
第2固定部材112は、頭部112aと、回転止め部112bと、円筒部112cとが一体となって形成される部材であり、直線状に延びる部材となっている。
より詳細には、頭部112a、回転止め部112b、円筒部112cが長手方向の片側端部側からこの順で並んでおり、その内部には、長手方向の片側端部から他方側端部までを貫通する貫通孔が形成されている。
頭部112aは、外形が略円盤形の部分であり、詳細には、回転止め部112b側とは反対側の端部における角部分が丸みを帯びた形状となる略円盤形の部分である。
つまり、回転止め部112b側に位置する端部と、その反対側に位置する端部のそれぞれに、互いに平行となる面が形成されている。そして、この反対側に位置する端部には、第2固定部材112を貫通して延びる貫通孔の開口面(図2では図示しない、図17(a)参照)が形成されている。
回転止め部112bは、外形が角柱状(六角柱状)であり、内部が中空となる部分である。また、円筒部112cは、内周面にネジ山が形成された円筒状の部分である。
また、回転止め部112bの外周面と円筒部112cの外周面は、段差を介して連続しており、回転止め部112bの外周面がより外側(第2固定部材112の中心軸の径方向で外側)に位置している。さらに、頭部112aの外周面と回転止め部112bの外周面もまた段差を介して連続しており、頭部112aの外周面がより外側に位置している。
つまり、第2固定部材112は、頭部112a、回転止め部112b、円筒部112cの順に細くなっていく形状となっている。
そして、図1、図17等で示されるように、2つの取付座本体82の一方を戸板部材2の片側主面側に接触させ、摺動固定片83の締結要素挿通孔96と、取付座本体82の締結用孔90の一部と、座取付用孔2bを重ね合わせた状態とする。そして、これらに第2固定部材112を挿通した状態とする。
その一方で、図1、図2等で示されるように、取付座本体82の他方を戸板部材2の他方側主面側に接触させ、摺動固定片83の締結要素挿通孔96と、取付座本体82の締結用孔90の一部と、座取付用孔2bとを重ね合わせた状態とする。そして、これらに第1固定部材111を挿通する。
このとき、上記したように、座取付用孔2bには、逆側から第2固定部材112が挿通されるので、座取付用孔2bの内部に第2固定部材112の円筒部112cが位置することとなる(図示しない)。
したがって、第1固定部材111を座取付用孔2bに挿通し、第1固定部材111と円筒部112cと螺合させることで、第1固定部材111と第2固定部材112が一体に固定された状態となる。
なお、第1固定部材111と第2固定部材112を固定するとき、第2固定部材112の回転止め部112bと、摺動固定片83の締結要素挿通孔96とが係合した状態となる。このことにより、第1固定部材111を螺合させる作業が容易となる。
また、摺動固定片83の締結用凹部93に、第1固定部材111の頭部と、第2固定部材112の頭部112aとが位置することとなる。
戸板部材2に形成された他の座取付用孔2bにおいても同様に、戸板部材2を挟んだ両側において、締結要素挿通孔96と、取付座本体82の締結用孔90の一部と、座取付用孔2bが重なった状態とする。そして、片側から第2固定部材112を挿通し、他方側から第1固定部材111を挿通して、これらを一体に固定する。
このことにより、2つの取付座本体82が戸板部材2に取り付けられた状態となる。
つまり、摺動固定片83の締結要素挿通孔96と、取付座本体82の締結用孔90の一部とが重なって形成される連通孔(挿入孔部)は、取付座本体82を戸板部材2に取り付けるための取り付け用孔となっている。
したがって、摺動固定片83の配置位置を変更することで、この取り付け用孔の位置が変更される構造となっている。
続いて、2つの取付座本体82のそれぞれに対して化粧カバー84を取り付ける。
そして、戸板部材2の厚さ方向で、化粧カバー84の芯挿通孔105と、取付座本体82の芯挿通孔87と、戸板部材2の芯部材挿通孔2aと、もう一方の取付座本体82の芯挿通孔87と、もう一方の化粧カバー84の芯挿通孔105が重なった状態となる。
ここで、ケース挿入孔2cに収納されたラッチ錠3の芯挿通用孔107は、芯部材挿通孔2aと重なる位置に配される。つまり、上記した芯挿通孔105、芯挿通孔87、芯部材挿通孔2a等によって形成される一連の連通孔の中途部分に、芯挿通用孔107が位置する状態となる。
さらに、この一連の連通孔に対して、一方のハンドル部10に取り付けられた状態の芯部材12を挿通する。このことから、芯部材12が芯挿通用孔107に挿通され、戸板部材2を貫通して延びた状態となり、ハンドル部10が取り付けられていない芯部材12の端部がもう一方の化粧カバー84の芯挿通孔105から突出した状態となる(図示しない)。
そして、芯部材12の長手方向における端部側であり、ハンドル部10に取り付けられていない端部側に対し他方のハンドル部10を取り付ける。このことにより、芯部材12の長手方向における両端側のそれぞれに、ハンドル部10が取り付けられた状態となり、ドア4の取手回りが完成する。
上記した実施形態では、ラッチ錠3として、所謂チューブラー錠と称されるものを採用した例を示したが、本発明のハンドルユニットと共に使用可能な錠前は、これに限るものではない。例えば、図18で示されるように、所謂箱錠と称されるラッチ錠203であってもよい。すなわち、芯部材を挿通して使用可能な錠前であればよい。
なお、このラッチ錠203は、プレートの奥側に位置するケース部分の大きさが上記したラッチ錠3よりも大きくなっており、より詳細には、取り付け時における上下方向の長さが長くなっている。
また、上記した実施形態のハンドルユニット1は、図18で示されるように、ラッチ錠203の芯挿通用孔207に対して取り付ける孔調整部材115をさらに有していてもよい。
ここで、仮に芯部材12が芯挿通用孔207に対して小さすぎる場合、ハンドルの使用時に、芯部材12と芯挿通用孔207にがたつきが生じてしまう。そこで、芯挿通用孔207(又は芯挿通用孔107)に孔調整部材115を嵌入することで、このがたつきを解消することができる。
つまり、孔調整部材115は、四角環状に連続する略角筒状の部材であり、芯挿通用孔207(又は芯挿通用孔107)の内周に嵌合する形状となっている。そして、中心部分に芯部材12を挿通するための調整用孔115aが形成されている。
この調整用孔115aは、芯部材12の挿入方向を視線方向とした平面視において、その形状が、孔調整部材115を装着した芯挿通用孔207の形状と相似形となっており、芯挿通用孔207よりも面積が小さくなっている。
なお、孔調整部材115の調整用孔115aの形状は、必ずしも平面視形状が芯挿通用孔207の相似形となるものに限らず、別の形状であってもよい。すなわち、使用する芯部材を着丁度嵌め込むことが可能な形状であればよい。
上記した実施形態では、角芯位置調整部材21を第1姿勢と第2姿勢の2つの姿勢で取り付け可能とした例について説明したが、本発明はこれに限るものではない。
角芯位置調整部材21を3以上の姿勢で取り付け可能としてもよい。このとき、それぞれの姿勢は、いずれか一の姿勢から上記と同様の回転軸でそれぞれ異なる角度だけ回転させた姿勢であってもよい。
上記した実施形態では、角芯連結部26の第1の係合部群及び第2の係合部群を、調整部材本体46の筒側係合部群60を複数の係合部によって構成されるものとしたが、本発明はこれに限るものでない。すなわち、これらは1つのみの係合部によって構成されていてもよい。
上記した実施形態では、第1縦取付部88aと第2縦取付部88bの2つの固定片取付部に対し、摺動固定片83を取り付け、取付座本体82を戸板部材2に対して固定する例について説明した。しかしながら、取付座本体82を戸板へ固定する際の摺動固定片83を取り付け位置は、これに限るものではない。
たとえば、戸板に形成された座を取り付つけるための孔が、上記のように上下方向で間隔を空けて並列するのでなく、錠前の挿入方向で間隔を空けて並列していた場合、第1横取付部88c及び第2横取付部88dに対して摺動固定片83を取り付けてもよい。
また、戸板に形成された孔の位置によっては、3以上の摺動固定片83を取り付けてもよい。すなわち、第1縦取付部88aと第2縦取付部88bからなる縦取付部と、第1横取付部88cと第2横取付部88dからなる横取付部に、それぞれ1以上の摺動固定片83を取り付けてもよい。さらにまた、全ての固定片取付部88に摺動固定片83を取り付けてもよく、いずれか一つのみの固定片取付部88に摺動固定片83を取り付けてもよい。これらは、摺動固定片83の取り付け位置同様、戸板に形成された座を取り付つけるための孔に応じて適宜変更してもよい。
1 ハンドルユニット(ドア用ハンドルユニット)
2 戸板部材
4 ドア
10 ハンドル部(ドアハンドル)
11 ハンドル取付座(ドアハンドル取付座)
12 芯部材
20 ハンドル本体
21 角芯位置調整部材(位置調整部材)
28 収容孔(調整部材収納孔)
38 ハンドル側係合部
47 係止板部(係止板)
48 付勢部材
60 筒側係合部群(調整側係合部群)
60a 筒側第1係合部(調整側係合部)
60b 筒側第2係合部(調整側係合部)
60c 筒側第3係合部(調整側係合部)
82 取付座本体
83 摺動固定片(取付片部)
88 固定片取付部
91 レール部
96 締結要素挿通孔(取付側孔部)
110 固定用部材

Claims (10)

  1. ドアの取手部分及びその周辺を形成するドア用ハンドルユニットであって、
    前記取手部分を形成するドアハンドルと、芯部材を少なくとも有し、
    前記ドアハンドルは、ハンドル本体と、当該ハンドル本体に取り付け可能な位置調整部材を備えており、前記位置調整部材を介して前記芯部材を取り付け可能であり、
    前記位置調整部材は、複数の姿勢から一の姿勢を選択して取り付け可能であり、
    前記ハンドル本体に対する前記位置調整部材の取り付け時の姿勢を変更することで、前記ドアハンドルに取り付けた前記芯部材の姿勢が異なる姿勢となることを特徴とするドア用ハンドルユニット。
  2. 前記複数の姿勢は、第1姿勢と第2姿勢を含むものであり、
    取り付け時における前記芯部材の延び方向と同方向に延びる前記位置調整部材の中心軸を基準軸としたとき、
    前記第1姿勢と前記第2姿勢は、互いに他方の姿勢から前記基準軸を回転軸として所定の回転角度だけ回転させた姿勢であることを特徴とする請求項1に記載のドア用ハンドルユニット。
  3. 前記ハンドル本体には、前記位置調整部材の少なくとも一部を収納可能な調整部材収納孔が形成されており、
    前記調整部材収納孔の内周面には、1又は複数のハンドル側係合部によって構成されるハンドル側係合部群が複数形成され、
    前記位置調整部材の外周面には、1又は複数の調整側係合部によって構成される調整側係合部群が形成されており、
    前記調整側係合部群は、複数の前記ハンドル側係合部群のそれぞれと係合可能であり、前記ハンドル本体に前記位置調整部材を取り付けた状態で、いずれか一の前記ハンドル側係合部群と係合するものであり、
    前記調整側係合部群と前記位置調整部材とが係合することで、前記位置調整部材の所定方向への移動が規制されることを特徴とする請求項1又は2に記載のドア用ハンドルユニット。
  4. 前記位置調整部材は、調整部材本体に対して係止板と、当該係止板を所定方向に押圧する付勢部材とが取り付けられてユニット化されたものであり、
    前記係止板は、前記芯部材を挿通可能な芯挿通孔を有しており、
    前記芯部材が前記位置調整部材を介して前記ドアハンドルに取り付けられた状態では、前記芯挿通孔に前記芯部材が挿通された状態となり、さらに前記芯挿通孔の周辺部分が前記芯部材と接触して前記芯部材が抜け止めされることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のドア用ハンドルユニット。
  5. 固定用部材により戸板部材に固定されるドアハンドル取付座をさらに有し、
    前記ドアハンドル取付座は、前記固定用部材を挿入するための挿入孔部を有しており、取付座本体と、当該取付座本体に取り付けられる取付片部とを備え、
    前記取付片部は、取付側孔部を有しており、
    前記取付側孔部は、前記挿入孔部の少なくとも一部を形成する孔であり、
    前記取付座本体に対する前記取付片部の取り付け位置を変更することで、前記挿入孔部の位置を変更可能であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のドア用ハンドルユニット。
  6. 前記取付座本体は、前記取付片部を取り付けるための固定片取付部を有しており、
    前記固定片取付部には、前記取付片部と係合するレール部が設けられ、
    前記取付片部は、前記レール部と接触した状態を維持したまま摺動可能に取り付けられており、前記レール部に所定方向への移動を規制されつつ、前記レール部の長手方向に沿って移動させることが可能であることを特徴とする請求項5に記載のドア用ハンドルユニット。
  7. 前記取付片部は、前記レール部の各部分に対して係合可能であり、前記取付片部を前記レール部の異なる部分に係合させることで、前記取付座本体に対する前記取付片部の取り付け位置が変更されることを特徴とする請求項6に記載のドア用ハンドルユニット。
  8. 前記固定片取付部は、複数形成されており、
    少なくとも一の前記固定片取付部と他の一の前記固定片取付部とは、それぞれに属する前記レール部の延び方向が異なるものであり、
    複数の前記固定片取付部から一以上の前記固定片取付部を選択して、前記取付片部を取り付け可能であることを特徴とする請求項6又は7に記載のドア用ハンドルユニット。
  9. ドアの取手部分を形成するドアハンドルであって、
    ハンドル本体と、当該ハンドル本体に取り付け可能な位置調整部材とを備え、
    前記位置調整部材を介して外部の芯部材を取り付け可能であり、
    前記位置調整部材は、複数の姿勢から一の姿勢を選択して前記ハンドル本体に取り付け可能であり、
    前記ハンドル本体に対する前記位置調整部材の取り付け時の姿勢を変更することで、前記芯部材の異なる姿勢での取り付けが可能となることを特徴とするドアハンドル。
  10. 固定用部材により戸板部材に固定されるドアハンドル取付座であって、
    前記固定用部材を挿入するための挿入孔部を有しており、
    取付座本体と、当該取付座本体に取り付けられる取付片部とを備え、
    前記取付片部は、取付側孔部を有しており、
    前記取付側孔部は、前記挿入孔部の少なくとも一部を形成する孔であり、
    前記取付座本体に対する前記取付片部の取り付け位置を変更することで、前記挿入孔部の位置を変更可能であることを特徴とするドアハンドル取付座。
JP2017140767A 2017-07-20 2017-07-20 ドア用ハンドルユニット、ドアハンドル、並びにドアハンドル取付座 Active JP7012337B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017140767A JP7012337B2 (ja) 2017-07-20 2017-07-20 ドア用ハンドルユニット、ドアハンドル、並びにドアハンドル取付座

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017140767A JP7012337B2 (ja) 2017-07-20 2017-07-20 ドア用ハンドルユニット、ドアハンドル、並びにドアハンドル取付座

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019019610A true JP2019019610A (ja) 2019-02-07
JP7012337B2 JP7012337B2 (ja) 2022-01-28

Family

ID=65353928

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017140767A Active JP7012337B2 (ja) 2017-07-20 2017-07-20 ドア用ハンドルユニット、ドアハンドル、並びにドアハンドル取付座

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7012337B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022127990A1 (de) * 2020-12-15 2022-06-23 Rahrbach Gmbh Betätigungsbaugruppe zur betätigung eines türverschlusses

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS585558U (ja) * 1981-07-01 1983-01-13 昭和ロツク株式会社 扉錠
JPS58100962U (ja) * 1981-12-28 1983-07-09 吉村 富雄 クレセント錠
JPH0626247A (ja) * 1992-03-09 1994-02-01 Interlock Hardware Dev Ltd 取っ手及び取っ手装着装置
JPH0632636U (ja) * 1991-09-30 1994-04-28 淳三郎 河崎 レバ―ハンドル
JP2012062708A (ja) * 2010-09-17 2012-03-29 West Inx Ltd 角芯の固定構造、並びに、ドアハンドル

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS585558U (ja) * 1981-07-01 1983-01-13 昭和ロツク株式会社 扉錠
JPS58100962U (ja) * 1981-12-28 1983-07-09 吉村 富雄 クレセント錠
JPH0632636U (ja) * 1991-09-30 1994-04-28 淳三郎 河崎 レバ―ハンドル
JPH0626247A (ja) * 1992-03-09 1994-02-01 Interlock Hardware Dev Ltd 取っ手及び取っ手装着装置
JP2012062708A (ja) * 2010-09-17 2012-03-29 West Inx Ltd 角芯の固定構造、並びに、ドアハンドル

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022127990A1 (de) * 2020-12-15 2022-06-23 Rahrbach Gmbh Betätigungsbaugruppe zur betätigung eines türverschlusses

Also Published As

Publication number Publication date
JP7012337B2 (ja) 2022-01-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3207151U (ja) 係止保持装置
KR101933713B1 (ko) 체결 클립용 부품 및 그 체결 클립
US8671721B2 (en) Lock structure
US20180274265A1 (en) Rotary locking device
US20150015003A1 (en) Concealed fastener lockset
US20170190031A1 (en) Magnetic Socket
JP2019019610A (ja) ドア用ハンドルユニット、ドアハンドル、並びにドアハンドル取付座
KR101748480B1 (ko) 회전 방지용 가이드캡이 구비되는 버클락 조립구조
CN104204578A (zh) 膨胀式紧固件
JP2012233337A (ja) ダイヤル錠ユニット
US10273716B2 (en) Rekeyable lock
US6981726B2 (en) Easily disassembled structure of an auxiliary lock
TWI746677B (zh) 鎖核心組件、圍罩及用於鎖核心的外殼
US8881624B2 (en) Tool handle
US20160130837A1 (en) Lock assembly
TWI638078B (zh) 鎖閂之拆裝方法及其結構
JP2001295539A (ja) 左右兼用ドアシステム
JP5719962B1 (ja) 結合具および容器
JP2020154168A (ja) 光ケーブル用トレイ、把持具、及び光ケーブル用クロージャ
JP6808202B1 (ja) 埋め込み用雌ネジ部材が埋め込まれた締結用部品、締結構造および埋め込み用雌ネジ部材が埋め込まれた締結用部品の製造方法
JP7262773B2 (ja) 固定構造
US9708838B2 (en) Vehicle door handle device
JP2016084627A (ja) 携帯型の錠前用キー
KR200460414Y1 (ko) 슬라이딩 도어용 손잡이
JP6416306B1 (ja) 背板固定構造体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200714

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210526

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210603

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210706

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211014

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211101

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220111

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7012337

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150