JP2019015360A - テンショナ - Google Patents

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有哉 川崎
Yuya Kawasaki
有哉 川崎
雄大 高木
Yudai Takagi
雄大 高木
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Abstract

【課題】簡素な構成で、製造コストを低減し、チェックバルブの良好な開弁性を実現するテンショナを提供すること。
【解決手段】オイル供給路33側から圧油室11側へのオイルの流入を許容するとともに圧油室11側からオイル供給路33側へのオイルの流出を防止するチェックバルブ50を備えたテンショナ10であって、チェックバルブ50は、シート部材60と、バルブ部材70とを有し、シート部材60は、シート本体部61と、シート本体部61に形成された貫通孔62とを有し、バルブ部材70は、シート本体部61の圧油室側に配置された弁部71と、シート本体部61のオイル供給路33側に配置される抜け止め部72と、弁部71および抜け止め部72を連結する連結部73とを有しているテンショナ10。
【選択図】図2

Description

本発明は、走行するチェーンやベルト等に適正張力を付与するテンショナに関する。
従来、チェーン等の張力を適正に保持するためにテンショナを用いることが慣用されており、例えば、エンジンルーム内のクランク軸とカム軸の夫々に設けたスプロケット間に無端懸回したローラチェーン等の伝動チェーンをテンショナレバーによって摺動案内を行うチェーンガイド機構において、チェーン等の張力を適正に保持するために、テンショナによってテンショナレバーを付勢するものが公知である。
このようなチェーンガイド機構に用いられる公知のテンショナとして、図8に示すように、後方側に開口したプランジャ穴を有するプランジャ520と、プランジャ520を収容する前方側に開口したプランジャ収容穴を有するハウジング530と、プランジャ520およびプランジャ収容穴の間に形成される圧油室511に伸縮自在に収納されてプランジャ520を前方側に向けて付勢する付勢手段としてのコイルばね540と、ハウジング530の外部から圧油室511内にオイルを供給するためのオイル供給路533と、オイル供給路533側から圧油室511側へのオイルの流入を許容するとともに圧油室511側からオイル供給路533側へのオイルの流出を防止するチェックバルブ550とを備えたテンショナ510が知られている(例えば特許文献1を参照)。
このテンショナ510では、図8に示すように、チェックバルブ550が、ハウジング530の底部の前面に配置され、前後方向に貫通する貫通孔562を有したボールシート560と、ボールシート560に密着した状態で着座可能な球状のチェックボール571と、チェックボール571の移動を規制するリテーナ574と、チェックボール571とリテーナ574との間に配置され、チェックボール571をボールシート560側に向けて付勢するボールスプリング575とから構成されている。
特開2017−032077号公報
ところが、従来のテンショナ510では、ボールシート560の圧油室511側におけるチェックボール571の移動を規制するために、チェックボール571を囲うようにリテーナ574を設置する必要があることから、チェックバルブ550の構造が複雑になり、テンショナ510の組み付け性が悪くなるという問題に加えて、リテーナ574の内側Aと外側Bとの間に一時的に圧力差が生じ、開弁性が悪くなるという問題もある。
具体的に説明すると、チェックバルブ550が閉じられた状態で、圧油室511内が減圧状態となった時、チェックボール571がボールシート560の貫通孔562から離れるように移動し、貫通孔562を通してオイル供給路533側から圧油室511側にオイルが流入することになるが、従来のテンショナ510では、チェックボール571を囲うようにリテーナ574が設置されていることから、圧油室511内が減圧状態となった時に、瞬間的(一時的)に、リテーナ574の外側Bにおける圧力よりも内側Aの圧力が高くなるため、この圧力差に起因して、チェックボール571がボールシート560の貫通孔562から離れるのが遅れてしまうという問題があった。
また、チェックボール571との接触に起因して、ボールシート560の貫通孔562の周縁部の摩耗が進行すると、チェックボール571と貫通孔562の周縁部との接触面積が増え、その結果、チェックバルブ550の開弁性が低下するという問題もあった。このような貫通孔562の周縁部の摩耗の進行は、ボールシート560上においてチェックボール571が自由に回転可能であることも原因の1つだと考えられる。
そこで、本発明は、これらの問題点を解決するものであり、簡素な構成で、製造コストを低減し、チェックバルブの良好な開弁性を実現するテンショナを提供することを目的とするものである。
本発明は、後方側に開口したプランジャ穴を有するプランジャと、前記プランジャを収容する前方側に開口したプランジャ収容穴を有するハウジングと、前記プランジャおよび前記プランジャ収容穴の間に形成される圧油室に伸縮自在に収納されて前記プランジャを前方側に向けて付勢する付勢手段と、前記ハウジングの外部から前記圧油室内にオイルを供給するためのオイル供給路と、前記オイル供給路側から前記圧油室側へのオイルの流入を許容するとともに前記圧油室側から前記オイル供給路側へのオイルの流出を防止するチェックバルブとを備えたテンショナであって、前記チェックバルブは、シート部材と、バルブ部材とを有し、前記シート部材は、シート本体部と、前記シート本体部に形成され、前記圧油室側から前記オイル供給路側に貫通する貫通孔とを有し、前記バルブ部材は、前記シート本体部の前記圧油室側に配置され、前記貫通孔の周縁部に密着した状態で着座可能な弁部と、前記シート本体部の前記オイル供給路側に配置される抜け止め部と、前記貫通孔に挿入され前記弁部および前記抜け止め部を連結する連結部とを有していることにより、前記課題を解決するものである。
本願請求項1に係る発明によれば、バルブ部材が、シート部材の貫通孔の周縁部に密着した状態で着座可能な弁部と、シート本体部のオイル供給路側に配置される抜け止め部と、貫通孔に挿入され弁部および抜け止め部を連結する連結部とを有していることにより、圧油室側における弁部の位置を制御することが可能であるため、チェックボールを囲うように配置される従来のリテーナが不要になるため、チェックバルブの各構成部品の構造、および、チェックバルブ全体の構造を簡素化することができ、チェックバルブの小型化を実現できる。
また、バルブ部材の構成部材を互いに組み付けた状態では、バルブ部材を1つのユニットとして取り扱うことが可能であるとともに、チェックバルブを組み付ける時には、ハウジングやプランジャに対してシート部材を固定するだけで済むため、テンショナの組み付け負担を低減するとともに、取り付け構造を簡単にすることができる。
また、ハウジングやプランジャに対してシート部材を固定するだけで済むため、シート部材の外周縁や底面をハウジングやプランジャに密着させ、当該密着箇所でもオイルのシール性を確保することが容易になる。
また、チェックボールを囲うように配置される従来のリテーナが不要になるため、リテーナの内側および外側の間に圧力差が生じることを回避し、当該圧力差に起因して開弁性が低下することを回避できる。
また、弁部に対して連結部が連結されていることから、連結部の中心線を中心とした回転以外の、弁部の回転を防止することが可能であるため、弁部との接触に起因した、シート部材の貫通孔の周縁部の摩耗を抑制することができ、貫通孔の周縁部の摩耗が進行した場合のチェックバルブの開弁性の低下を抑制することができる。
また、弁部に対して連結部が連結されていることから、シート部材の貫通孔の周縁部に当接する弁部の当接部が、弁部のオイル供給路側の部分のみに限定されるため、弁部の圧油室側の形状等の設計自由度を向上することができ、また、シート部材の貫通孔の周縁部の摩耗を抑制するにあたって、弁部のオイル供給路側の当接部のみに高精度な処理を施せば済むため、製造負担を低減することができる。
また、弁部に連結部および抜け止め部を連結させるという構成を採用することにより、抜け止め部の位置や連結部の長さを調整することで、弁部のストロークを簡単に調整することができる。
本請求項2に係る発明によれば、弁部側に対向する抜け止め部の第1部分が、シート本体部に当接可能な当接部と、当接部がシート本体部に当接した状態で、オイル供給路と貫通孔とを連通させる連通部とを有していることにより、バルブ部材が圧油室側に移動し、抜け止め部がシート部材に当接した場合であっても、バルブ部材の姿勢を安定させつつ、連通部を通してオイル供給路側から圧油室側にオイルを円滑に供給することができる。
本請求項3に係る発明によれば、貫通孔が、丸孔状に形成され、貫通孔のオイル供給路側の周縁部が、凸状のR部状に形成され、当接部の当接面が、球面状に形成されていることにより、シート部材に対する当接部の当接状態を安定させるとともに、シート部材に対する当接部の接触面積が大きくなることを回避して、チェックバルブの良好な閉弁性を得ることができる。
本請求項4に係る発明によれば、第2部分の表面が、球面状に形成されていることにより、エンジンの再始動時等、圧油室内がオイルで充満されていない場合に、オイル供給路側から供給されるオイルの圧によってバルブ部材を圧油室側に円滑に押すことができ、これにより、圧油室内にオイルを円滑に供給することができる。
本請求項5に係る発明によれば、オイル供給路側よりも高圧になる圧油室内に設置される弁部を連結部に一体に形成することにより、弁部を連結部と別体に形成して連結部に取り付けた場合に懸念される、弁部と連結部との外れを防止できる。
本請求項6に係る発明によれば、ハウジングが、プランジャ収容穴よりも小径に形成された小径穴を有し、抜け止め部の少なくとも一部が、小径穴内に配置されていることにより、シート部材の貫通孔の内壁によって連結部の位置を規制することが可能であることに加えて、小径穴の内壁によって抜け止め部の位置を規制することが可能であるため、バルブ部材の姿勢を良好に制御することができる。
第1実施形態のテンショナを組み込んだタイミングシステムを示す説明図。 第1実施形態のテンショナを示す断面図。 チェックバルブを示す斜視図。 チェックバルブを示す分解斜視図。 チェックバルブの動作説明図。 第2実施形態のテンショナを示す断面図。 チェックバルブの変形例を示す斜視図。 従来のテンショナを示す断面図。
以下に、本発明の第1実施形態に係るテンショナ10について、図面に基づいて説明する。
まず、本実施形態のテンショナ10は、図1に示すように、自動車エンジンのタイミングシステム等に用いられるチェーン伝動装置に組み込まれるものであり、エンジンブロック(図示しない)に取り付けられ、複数のスプロケットS1〜S3に掛け回された伝動チェーンCHの弛み側にテンショナレバーGを介して適正な張力を付与し、走行時に生じる振動を抑止するものである。
テンショナ10は、図2に示すように、後方側に開口した円筒状のプランジャ穴21を有するプランジャ20と、プランジャ20を収容するプランジャ収容穴31を有するハウジング30と、プランジャ収容穴31とプランジャ20の後端側との間に形成される圧油室11に伸縮自在に収納されてプランジャ20を前方側に向けて付勢する付勢手段としてのコイルばね40と、ハウジング30の外部から圧油室11内にオイルを供給するためのオイル供給路33と、オイル供給路33側から圧油室11側へのオイルの流入を許容するとともに、圧油室11側からオイル供給路33側へのオイルの流出を防止するチェックバルブ50とを備えている。
以下に、テンショナ10の各構成要素について、図面に基づいて説明する。
プランジャ20は、鉄等の金属から有底の円筒状に形成され、図2に示すように、プランジャ収容穴31内に前後方向に進退可能に挿入されている。
ハウジング30は、アルミニウム合金や合成樹脂等から形成され、図2に示すように、前方側に開口した円筒状のプランジャ収容穴31と、プランジャ収容穴31の後方側に連続して形成されプランジャ収容穴31よりも小径な円筒状の小径穴32と、ハウジング30の後方底部に貫通形成され、ハウジング30の外部とプランジャ収容穴31(および小径穴32)とを連通させるハウジング孔33が形成されている。
このハウジング孔33は、ハウジング30の外部から圧油室11にオイルを供給するためのオイル供給路33として機能する。
コイルばね40は、図2に示すように、その一端がプランジャ穴21の底部(プランジャ20の前方側部分)に当接するとともに、その他端がチェックバルブ50(シート部材60)に当接して配置されている。
チェックバルブ50は、図2〜図4に示すように、シート部材60と、バルブ部材70とから構成されている。シート部材60およびバルブ部材70は、合成樹脂や金属等から形成されている。
シート部材60は、図3や図4に示すように、円板状のシート本体部61と、シート本体部61の中央に形成され、前後方向に沿って圧油室11側からオイル供給路33側に貫通する丸孔状の貫通孔62とを有している。
シート本体部61は、プランジャ収容穴31の底部に配置され、コイルばね40によってプランジャ収容穴31の底面に押し付けられて、固定されている。シート本体部61の底面は、プランジャ収容穴31の底面に密着し、また、シート本体部61の外周面は、プランジャ収容穴31の内周面に密着した状態で、シート本体部61は固定されている。
圧油室11側における貫通孔62の周縁部、および、オイル供給路33側における貫通孔62の周縁部は、凸状のR部状に形成されている。
バルブ部材70は、図3や図4に示すように、シート本体部61の圧油室11側に配置される球状の弁部71と、シート本体部61のオイル供給路33側に配置される抜け止め部72と、貫通孔62に挿入され弁部71および抜け止め部72を連結する円柱状の連結部73とを有している。
弁部71は、図3や図4に示すように、貫通孔62を通過できない大きさで形成され、連結部73の一端に一体に形成されている。
弁部71は、抜け止め部72側に対向する側に、その表面が球面状(すなわち、連結部73の中心線を延長させた仮想線上に中心を持つ球面の一部分)に形成された当接部71aを有している。なお、本実施形態では、弁部71全体が球状に形成されている。
抜け止め部72は、図3や図4に示すように、貫通孔62を通過できない大きさで形成され、前後方向に沿って貫通形成された取付孔72a内に対して連結部73を圧入嵌合やネジ止め等を行うことによって、連結部73の他端に取り付けられ固定されている。
抜け止め部72は、図3や図4に示すように、弁部71側に対向する第1部分72bと、弁部71側に対向しない第2部分72eとを有している。
抜け止め部72の第1部分72bは、図4に示すように、シート本体部61に当接可能な当接部72cと、当接部72cがシート本体部61に当接した状態で、オイル供給路33と貫通孔62とを連通させる連通部72dとを有している。
連通部72dは、周方向に等角度間隔で複数箇所(本実施形態の場合は2箇所)で、切り欠き状に形成され、また、当接部72cは、周方向に等角度間隔で複数箇所(本実施形態の場合は2箇所)に形成されている。
各当接部72cの当接面は、球面状(すなわち、連結部73の中心線を延長させた仮想線上に中心を持つ球面の一部分)に形成されている。
抜け止め部72の第2部分72eは、図4に示すように、半球状(または、ほぼ半球状)に形成され、第2部分72eの表面は、球面状(すなわち、連結部73の中心線を延長させた仮想線上に中心を持つ球面の一部分)に形成されている。
次に、本実施形態のテンショナ10におけるチェックバルブ50の動作について、以下に説明する。
まず、圧油室11内の高圧状態が維持されている時には、図5(a)に示すように、圧油室11内の圧力によってバルブ部材70がオイル供給路33側に向けて付勢され、弁部71の当接面71aが貫通孔62の周縁部に環状かつ線接触状に当接して、圧油室11側からオイル供給路33側へのオイルの流出が阻止される。
また、チェーンCHによるプランジャ20の後方側への押し付けが無くなった場合等、圧油室11内が負圧状態となった時には、図5(b)や図5(c)に示すように、バルブ部材70は、圧油室11側に引き込まれて移動し、チェックバルブ50は開弁することになる。
この際、各当接部72cの当接面が貫通孔62の周縁部に線接触状に当接し、連通部72dによってシート部材60およびバルブ部材70の間に形成された間隙を通して、オイル供給路33側から圧油室11側へのオイルの流入が許容される。
次に、本発明の第2実施形態に係るテンショナ10について、図6に基づいて説明する。ここで、第2実施形態では、一部構成については、前述した第1実施形態と全く同じである。そのため、相違点以外の構成については、その説明を省略する。
まず、第2実施形態のテンショナ10では、図6に示すように、チェックバルブ50がプランジャ穴21内に設置され、これにより、ハウジング30およびプランジャ20の間に形成された内側空間が、後方側の圧油室11および前方側の貯油室12に区画される。
また、プランジャ20は、その外周面に形成された連通調整溝22と、連通調整溝22から貯油室12内にオイルを供給するプランジャ油供給孔23とを有し、また、ハウジング30は、ハウジング30の外周面から内周面まで貫通し、連通調整溝22にオイルを供給するハウジング油供給孔(図示しない)を有している。
これら、貯油室12、連通調整溝22、プランジャ油供給孔23、および、ハウジング油供給孔(図示しない)は、ハウジング30の外部から圧油室11にオイルを供給するオイル供給路として機能する。
なお、上述した連通調整溝22は、プランジャ20の外周面またはプランジャ収容穴31の内周面の少なくとも一方に形成すればよい。
また、第2実施形態のテンショナ10では、図6に示すように、プランジャ穴21の内壁部に段差部24が形成されており、この段差部24によってシート部材60の前方側への移動が規制される。この段差部24を設けることにより、その一端がプランジャ収容穴31の底部に当接して配置されるとともにその他端がシート部材60に当接して配置されたコイルばね40の付勢力によって、チェックバルブ50が前方側に動いてしまうことを防止できる。
また、第2実施形態では、図6に示すように、シート本体部61の前面の外周側は、プランジャ収容穴31の内壁(段差部24)に密着し、また、シート本体部61の外周面は、プランジャ収容穴31の内周面に密着した状態で、シート本体部61は固定されている。
また、第2実施形態のテンショナ10では、チェックバルブ50の配置の向きが第1実施形態とは逆になっており、すなわち、弁部71が後方側を向くとともに抜け止め部72側が前方側に向くように、チェックバルブ50が配置されている。
以上、本発明の実施形態を詳述したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行なうことが可能である。
例えば、上述した実施形態では、テンショナが自動車エンジン用のタイミングシステムに組み込まれるものとして説明したが、テンショナの具体的用途はこれに限定されない。
また、上述した実施形態では、テンショナがテンショナレバーを介して伝動チェーンに張力を付与するものとして説明したが、プランジャの先端で直接的に伝動チェーンの摺動案内を行い、伝動チェーンに張力を付与するようにしてもよい。
さらに、伝動チェーンによる伝動機構に限らず、ベルト、ロープ等の類似の伝動機構に適用されてもよく、長尺物に張力を付与することが求められる用途であれば、種々の産業分野において利用可能である。
また、上述した実施形態では、プランジャを収容するハウジングが、エンジンブロック等に取り付けられる所謂ハウジングであるものとして説明したが、ハウジングの具体的態様は、上記に限定されず、ハウジングに形成されたボディ穴内に挿入される円筒状の所謂スリーブであってもよい。
また、上述した実施形態では、バルブ部材が、弁部および連結部として機能する部品と、抜け止め部として機能する部品の2部品から構成されているものとして説明したが、バルブ部材の具体的態様はこれに限定されず、例えば、弁部として機能する部品と、抜け止め部および連結部として機能する部品の2部品からバルブ部材を構成してもよい。また、弁部として機能する部品と、抜け止め部として機能する部品と、連結部として機能する部品の3部品からバルブ部材を構成してもよく、また、バルブ部材を1部品として構成してもよい。
また、上述した実施形態では、弁部が球状に形成されているものとして説明したが、弁部の具体的態様については、バルブ部材がオイル供給路側に移動した際に、シート部材の貫通孔の縁部に接触して、圧油室11側からオイル供給路33側へのオイルの流出を防止するものであれば、如何なるものでもよい。なお、弁部のシート部材に対向する側の表面については、球面状(球面の一部)に形成することが好ましい。
また、上述した実施形態では、シート部材が単一部材として構成されているものとして説明したが、シート部材の具体的態様はこれに限定されず、例えば、図7に示すように、2部品からシート部材を構成してもよく、この場合、2部品61A、61B間の境界部に貫通孔を形成すればよいため、バルブ部材を単一部品として構成することもできる。
また、上述した実施形態では、抜け止め部の連通部が切り欠き状に形成されるものとして説明したが、連通部の具体的態様は、当接部がシート本体部に当接した状態で、オイル供給路と貫通孔とを連通させるものであれば、如何なるものでもよく、例えば、抜け止め部を貫通する孔状に連通部を形成してもよい。
10 ・・・ テンショナ
11 ・・・ 圧油室
12 ・・・ 貯油室(オイル供給路)
20 ・・・ プランジャ
21 ・・・ プランジャ穴
22 ・・・ 連通調整溝(オイル供給路)
23 ・・・ プランジャ油供給孔(オイル供給路)
24 ・・・ 段差部
30 ・・・ ハウジング
31 ・・・ プランジャ収容穴
32 ・・・ 小径穴
33 ・・・ ハウジング孔(オイル供給路)
40 ・・・ コイルばね(付勢手段)
50 ・・・ チェックバルブ
60 ・・・ シート部材
61 ・・・ シート本体部
62 ・・・ 貫通孔
70 ・・・ バルブ部材
71 ・・・ 弁部
71a ・・・ 当接部
72 ・・・ 抜け止め部
72a ・・・ 取付孔
72b ・・・ 第1部分
72c ・・・ 当接部
72e ・・・ 第2部分
72d ・・・ 連通部
73 ・・・ 連結部
CH ・・・ 伝動チェーン
G ・・・ テンショナレバー
S1〜S3 ・・・ スプロケット

Claims (6)

  1. 後方側に開口したプランジャ穴を有するプランジャと、前記プランジャを収容する前方側に開口したプランジャ収容穴を有するハウジングと、前記プランジャおよび前記プランジャ収容穴の間に形成される圧油室に伸縮自在に収納されて前記プランジャを前方側に向けて付勢する付勢手段と、前記ハウジングの外部から前記圧油室内にオイルを供給するためのオイル供給路と、前記オイル供給路側から前記圧油室側へのオイルの流入を許容するとともに前記圧油室側から前記オイル供給路側へのオイルの流出を防止するチェックバルブとを備えたテンショナであって、
    前記チェックバルブは、シート部材と、バルブ部材とを有し、
    前記シート部材は、シート本体部と、前記シート本体部に形成され、前記圧油室側から前記オイル供給路側に貫通する貫通孔とを有し、
    前記バルブ部材は、前記シート本体部の前記圧油室側に配置され、前記貫通孔の周縁部に密着した状態で着座可能な弁部と、前記シート本体部の前記オイル供給路側に配置される抜け止め部と、前記貫通孔に挿入され前記弁部および前記抜け止め部を連結する連結部とを有していることを特徴とするテンショナ。
  2. 前記抜け止め部は、前記弁部側に対向する第1部分と、前記弁部側に対向しない第2部分とを有し、
    前記第1部分は、前記シート本体部に当接可能な当接部と、前記当接部が前記シート本体部に当接した状態で、前記オイル供給路と前記貫通孔とを連通させる連通部とを有していることを特徴とする請求項1に記載のテンショナ。
  3. 前記貫通孔は、丸孔状に形成され、
    前記貫通孔の前記オイル供給路側の周縁部は、凸状のR部状に形成され、
    前記当接部の当接面は、球面状に形成されていることを特徴とする請求項2に記載のテンショナ。
  4. 前記第2部分の表面は、球面状に形成されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のテンショナ。
  5. 前記弁部は、前記連結部と一体に形成され、
    前記抜け止め部は、前記連結部と別体に形成され、前記連結部に取り付けられることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のテンショナ。
  6. 前記ハウジングは、前記プランジャ収容穴よりも小径に形成された小径穴を有し、
    前記抜け止め部の少なくとも一部は、前記小径穴内に配置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のテンショナ。
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