JP2019015307A - トルクコンバータ - Google Patents

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Abstract

【課題】ピストンの良好な応答性を確保する。
【解決手段】トルクコンバータ100は、フロントカバー2と、インペラ3と、タービン4と、ピストン6と、シール機構8とを備えている。ピストン6は、フロントカバー2とタービン4との間において軸方向に移動可能に配置されている。また、ピストン6は、タービン4と摩擦係合可能に構成されている。シール機構8は、ピストン6の外周端部に設けられている。シール機構8は、第1油圧室から第2油圧室への作動油の流れを遮断するように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、トルクコンバータに関するものである。
トルクコンバータは、インペラ及びタービンを有しており、内部の作動油を介してインペラからタービンへとトルクを伝達する。インペラは、エンジンからのトルクが入力されるフロントカバーに固定されている。タービンはインペラに対向して配置されている。インペラが回転すると、インペラからタービンへと作動油が流れ、タービンを回転させることでトルクを出力する。
また、トルクコンバータは、ロックアップ装置を有している。ロックアップ装置がオン状態になると、フロントカバーからのトルクが機械的にタービンに伝達されてトランスミッションの入力軸に出力される。
例えば、特許文献1に記載のトルクコンバータは、ロックアップ装置がピストンを有している。このピストンは軸方向に移動可能であり、ピストンがタービン側に移動してタービンと摩擦係合することによって、ロックアップ装置がオン状態となる。
特開2010−53963号公報
上述したような構成のトルクコンバータにおいて、ロックアップ装置をオン状態とする際のピストンの応答性が良好であることが好ましい。そこで、本発明の課題は、ピストンの良好な応答性を確保することにある。
本発明者は、鋭意研究の結果、外殻の外周壁部とピストンとの隙間を介して第1油圧室内の油圧が第2油圧室内に漏れ、第1油圧室と第2油圧室との圧力差が生じにくくなり、ピストンの応答性が低下することを見出した。
そこで、本発明のある側面に係るトルクコンバータは、フロントカバーと、インペラと、タービンと、ピストンと、シール機構とを備えている。インペラは、外周部がフロントカバーの外周部に固定されている。タービンは、インペラと対向して配置される。ピストンは、フロントカバーとタービンとの間において軸方向に移動可能に配置されている。また、ピストンは、タービンと摩擦係合可能に構成されている。シール機構は、ピストンの外周端部に設けられている。シール機構は、フロントカバーとピストンとの間の第1油圧室からピストンとタービンとの間の第2油圧室への作動油の流れを遮断するように構成されている。
この構成によれば、シール機構によって、第1油圧室から第2油圧室への作動油の流れを遮断することができる。このため、第1油圧室から第2油圧室への圧力漏れを防止して、第1油圧室と第2油圧室との圧力差を維持することができる。この結果、ピストンの良好な応答性を確保することができる。
好ましくは、シール機構は、環状溝と、シールリングとを有している。環状溝は、ピストンの外周面において形成されている。シールリングは、環状溝内において軸方向に移動可能である。環状溝は、底面、第1内壁面、及び第2内壁面によって画定されている。第1内壁面は、インペラ側を向いている。第2内壁面は、フロントカバー側を向いている。シールリングは、第1側面、第2側面、及び外周面を有している。第1側面は、第1内壁面と対向している。第2側面は、第2内壁面と対向している。外周面は、フロントカバー又はインペラの内周面と当接している。シール機構は、第1内壁面又は第1側面に形成される油溝をさらに有している。
シール機構は、インペラとタービンとの間の第3油圧室から第1油圧室への作動油の流れを許容する一方向弁を有するように構成されていてもよい。好ましくは、一方向弁は、リードバルブである。
好ましくは、ピストンは、第1油圧室と第2油圧室とを連通するオリフィス孔を有する。
好ましくは、ピストンは、タービンの外周端部と摩擦係合する。
好ましくは、ピストンは、フロントカバーと弾性部材を介して連結される。
本発明によれば、ピストンの良好な応答性を確保することができる。
トルクコンバータの断面図。 ダンパ機構の断面図。 シール機構の断面図 シール機構の拡大断面図。 トルクコンバータの油圧回路を示す断面図。 シール機構の拡大断面図。 変形例に係るシール機構の拡大断面図。 変形例に係るシール機構の拡大断面図。 変形例に係るシール気孔の断面図。
[全体構成]
図1は、本発明の一実施形態によるトルクコンバータ100の断面図である。以下の説明において、「軸方向」とは、トルクコンバータ100の回転軸Oが延びる方向を意味する。また、「径方向」とは、回転軸Oを中心とした円の径方向を意味し、「周方向」とは、回転軸Oを中心とした円の周方向を意味する。なお、図示していないが、図1の左側にはエンジンが配置されており、図1の右側にはトランスミッションが配置されている。
トルクコンバータ100は、回転軸Oを中心に回転可能である。トルクコンバータ100は、フロントカバー2、インペラ3、タービン4、ステータ5、及びロックアップ装置10を備えている。
[フロントカバー2]
フロントカバー2は、エンジンからのトルクが入力される。フロントカバー2は、円板部21と、筒状部22と、ハブ23と、を有している。筒状部22は、円板部21の外周端部からインペラ3側へ軸方向に延びている。ハブ23は、略円筒状であって、円板部21の内周端部に固定されている。例えば、ハブ23は溶接などによって円板部21に固定されている。
[インペラ3]
インペラ3は、インペラシェル31、複数のインペラブレード32、及びインペラハブ33を有する。インペラシェル31は、外周部に、平板部311と、筒状部312と、を有する。平板部311は、回転軸Oに対してほぼ直交するように延びた平坦な部分である。
筒状部312は、平板部311の外周端からフロントカバー2側に延びて形成された部分である。筒状部312の先端部は、フロントカバー2の筒状部22の先端部に固定されている。例えば、筒状部312は、溶接によって、フロントカバー2に固定されている。
インペラブレード32はインペラシェル31の内側面に固定されている。インペラハブ33はインペラシェル31の内周部に溶接などによって固定されている。
フロントカバー2とインペラシェル31とによって、トルクコンバータ100の外殻が構成されている。この外殻の外周壁部110は、インペラ3の筒状部312と、フロントカバー2の筒状部22とによって構成されている。
[タービン4]
タービン4は、インペラ3に対向して配置されている。タービン4は、タービンシェル41、複数のタービンブレード42、及びタービンハブ43を有している。タービンブレード42は、タービンシェル41の内側面に、ろう付けなどによって固定されている。
タービンハブ43は、リベット101によってタービンシェル41の内周端部に固定されている。タービンハブ43は、筒状部431と、筒状部431の外周面から外周側に突出して形成されたフランジ432と、を有している。筒状部431の内周面にはスプライン孔433が形成されている。このスプライン孔433がトランスミッションの入力軸にスプライン係合可能である。
また、タービン4は、受圧部44をさらに有している。受圧部44は、タービンシェル41の外周端部によって構成されている。受圧部44は、環状であって、平面によって構成されている。受圧部44の主面は、軸方向を向いている。この受圧部44は、トルクコンバータ100の第3油圧室S3の外周側に配置されている。なお第3油圧室S3は、インペラ3とタービン4とによって形成される作動油の流路空間であって、いわゆるトーラスに相当する。受圧部44はインペラシェル31の平板部311に対向して配置されている。
[ステータ5]
ステータ5は、タービン4からインペラ3へと戻る作動油を整流するように構成されている。ステータ5は、回転軸O周りに回転可能である。詳細には、ステータ5は、固定シャフト(図示省略)に、ワンウェイクラッチ102を介して支持されている。このステータ5は、インペラ3とタービン4との間に配置される。
ステータ5は、円板状のステータキャリア51と、その外周面に取り付けられる複数のステータブレード52と、を有している。なお、ステータキャリア51とインペラハブ33との間には第1スラストベアリング103が配置され、ステータキャリア51とタービンハブ43のフランジ432との間には第2スラストベアリング104が配置されている。
[ロックアップ装置10]
ロックアップ装置10は、フロントカバー2からタービン4にトルクを機械的に伝達するものであり、軸方向において、フロントカバー2とタービン4との間に配置されている。ロックアップ装置10は、ピストン6と、ダンパ機構7と、シール機構8と、を有している。
ピストン6は、フロントカバー2とタービン4との間において軸方向に移動可能に配置されている。ピストン6は、タービン4と摩擦係合可能に構成されている。詳細には、ピストン6は、円板部61と、摩擦部62と、筒状部63と、を有している。
ピストン6の外周面は、フロントカバー2及びインペラ3の内周面と当接していない。すなわち、径方向において、ピストン6の外周面と、外周壁部110の内周面との間に隙間が形成されている。
円板部61は、タービンシェル41及びタービンハブ43に沿った形状に形成されている。
摩擦部62は、環状に形成されている。摩擦部62は、円板部61の外周端部によって構成されている。摩擦部62の主面は軸方向を向いている。摩擦部62は、受圧部44側の主面において、摩擦材64を有している。この摩擦材64は、環状であって、受圧部44と対向するように配置されている。この摩擦部62は、タービン4の受圧部44に摩擦係合するように構成されている。なお、この摩擦材64は受圧部44側に固定されていてもよい。
筒状部63は、円板部61の内周端部をフロントカバー2側に折り曲げて形成されている。筒状部63は、フロントカバー2の内周部に固定されたハブ23の外周面に摺動可能に支持されている。ハブ23の外周面にはシール部材105が設けられており、このシール部材105によって、ピストン6の筒状部63の内周面とハブ23の外周面との間がシールされている。
以上のような構成により、タービンシェル41の受圧部44と、ピストン6の摩擦部62及びこれに固定された摩擦材64と、によってクラッチ部40が構成されている。
図2に示すように、ダンパ機構7は、軸方向においてフロントカバー2とピストン6との間に配置されている。ダンパ機構7は、ドライブプレート71と、ドリブンプレート72と、複数の外周側トーションスプリング73aと、複数の内周側トーションスプリング73bと、を有している。
ドライブプレート71は円板状に形成されており、内周端部がフロントカバー2の側面に溶接などによって固定されている。ドライブプレート71は、複数の外周側収容部711、複数の内周側収容部712、複数の外周側係合部713、及び複数の内周側係合部714を有している。
外周側収容部711は円周方向において所定の間隔で形成されており、この外周側収容部711に外周側トーションスプリング73aが収容されている。また、内周側収容部712は円周方向において所定の間隔で形成されており、この内周側収容部712に内周側トーションスプリング73bが収容されている。
外周側係合部713は、外周側収容部711に収容された外周側トーションスプリング73aの両端部に係合可能に配置されている。また、内周側係合部714は、内周側収容部712に収容された内周側トーションスプリング73bの両端部に係合可能に配置されている。
ドリブンプレート72は円板状に形成されている。ドリブンプレート72は、ピストン6に固定されている。詳細には、ドリブンプレート72の径方向の中間部がピストン6のフロントカバー2側の面に溶接によって固定されている。ドリブンプレート72は、複数の外周側係合部721、及び複数の内周側係合部722を有している。外周側係合部721は、ドリブンプレート72の外周端部をフロントカバー2側に折り曲げて形成されている。そして、外周側係合部721は、外周側トーションスプリング73aの両端に係合可能である。また、内周側係合部722は、内周側トーションスプリング73bの両端に係合可能である。
以上のような構成によって、フロントカバー2に入力されたトルクは、ドライブプレート71、トーションスプリング73a,73b、及びドリブンプレート72を介してピストン6に伝達される。
[シール機構]
図3に示すように、シール機構8は、ピストン6の外周端部に設けられている。シール機構8は、第1油圧室S1から第2油圧室S2への作動油の流れを遮断するように構成されている。なお、第1油圧室S1は、フロントカバー2とピストン6との間の空間である。また、第2油圧室S2は、ピストン6とタービン4との間の空間である。すなわち、ピストン6が、フロントカバー2とタービン4との間の空間を、第1油圧室S1と第2油圧室S2とに区画している(図5参照)。
図4に示すように、シール機構8は、環状溝81と、シールリング82と、複数の油溝83と、を有している。環状溝81は、ピストン6の外周面に形成された溝であり、周方向に延びている。詳細には、ピストン6の外周端部は、フロントカバー2側に向かって延びており、その外周面に環状溝81が形成されている。
環状溝81は、第1内壁面811、第2内壁面812、及び底面813によって画定されている。第1内壁面811は、インペラ3側を向いている。すなわち、第1内壁面811は、図4において右側を向く面である。第2内壁面812は、フロントカバー2側を向いている。すなわち、第2内壁面812は、図4において左側を向く面である。第1内壁面811と第2内壁面812とは、シールリング82を除いた状態において対向している。
シールリング82は、環状であり、環状溝81内に配置されている。シールリング82は、この環状溝81内において、軸方向に移動可能に配置されている。シールリング82の外周面823は、外殻の外周壁部110の内周面と当接している。すなわち、シールリング82の外径は、外周壁部110の内径と略等しい。このため、シールリング82が軸方向に移動するとき、シールリング82は外周壁部110の内周面上を摺動する。なお、本実施形態では、シールリング82の外周面823は、インペラ3の筒状部312の内周面と当接している。
シールリング82は、周方向に直交する切断面が矩形状である。シールリング82は、第1側面821と第2側面822とを有している。第1側面821は、環状溝81の第1内壁面811と対向する。すなわち、第1側面821は、軸方向において、フロントカバー2側(図4の左側)を向いている。また、第2側面822は、環状溝81の第2内壁面812と対向する。すなわち、第2側面822は、軸方向において、インペラ3側(図4の右側)を向いている。
シールリング82の内周面824は、環状溝81の底面813と間隔をあけて配置されている。このため、シールリング82の内周面824と環状溝81の底面813との間の空間を作動油が流れることができる。
各油溝83は、シールリング82の第1側面821に形成されている。各油溝83は、周方向において互いに間隔をあけて配置されている。各油溝83は、第1側面821上を径方向に延びている。各油溝83は、第1油圧室S1に開口している。また、各油溝83は、シールリング82の内周面824と環状溝81の底面813との間の空間にも開口している。
[油圧回路]
次に、このトルクコンバータ100に設けられた油圧回路について図5を用いて説明する。油圧回路は、第1油路P1、第2油路P2、第3油路P3、及びオリフィス孔65を有している。
第1油路P1は、インペラハブ33とステータキャリア51との間に形成されている。第2油路P2はタービンハブ43とステータキャリア51との間に形成されている。また、第3油路P3は、タービンハブ43とハブ23との間に形成されている。
オリフィス孔65は、ピストン6の内周部に軸方向に貫通して形成されている。このオリフィス孔65は、第1油圧室S1と、第2油圧室S2と、を連通している。
[動作]
作動油を介してインペラ3からタービン4にトルクを伝達するトルクコンバータ作動領域では、第3油路P3から供給された作動油が、第2油圧室S2→第3油圧室S3内→第1油路P1及び第2油路P2の経路で循環する。この場合は、フロントカバー2からインペラ3に入力されたトルクは、タービン4を介してトランスミッションの入力軸に出力される。第3油圧室S3内では、タービン4に供給された作動油はステータ5により整流されてインペラ3に戻される。
以上のトルクコンバータ作動領域では、ロックアップ装置10はオフ状態(トルク伝達が遮断されている状態)である。このロックアップ装置10がオフ状態のとき、各部の油圧は、
第2油圧室S2>第1油圧室S1>第3油圧室S3
の関係となっている。したがって、ピストン6はタービン4と摩擦係合していない。すなわち、ピストン6の摩擦材64は、受圧部44から離れている。このため、フロントカバー2からダンパ機構7を介してピストン6に伝達されたトルクは、タービン4には伝達されない。
トルクコンバータ100の回転数が上昇して所定の回転数以上になると、第3油路P3から第2油圧室S2への作動油の供給を停止する。すると、遠心力によって、第1油圧室S1内の油圧が第2油圧室S2内の油圧よりも高くなり、ピストン6がタービン4側に移動する。この結果、ピストン6とタービン4とが摩擦係合し、ロックアップ装置10がオン状態となる。すなわち、ピストン6の摩擦材64が受圧部44を押圧し、摩擦係合する。この結果、フロントカバー2からダンパ機構7を介してピストン6に伝達されたトルクは、タービン4に伝達される。
なお、このピストン6がタービン4側に移動するとき、第1油圧室S1内の油圧によって、シールリング82は環状溝81内においてインペラ3側(図4の右側)に移動しており、シールリング82の第2側面822は環状溝81の第2内壁面812と当接している(図4参照)。このため、第1油圧室S1から第2油圧質S2への作動油の流れが遮断され、第1油圧室S1内の油圧が第2油圧室S2内の油圧よりも高い状態を保持することができる。この結果、ピストン6の良好な応答性を確保することができる。
ロックアップ装置10がオン状態になった後、第1油路P1及び第2油路P2を介して作動油を第3油圧室S3に供給し、第3油圧室S3内の油圧を第1油圧室S1内の油圧よりも高くする。これによって、第3油圧室S3から、シール機構8を介して第1油圧室S1に作動油が供給される。
詳細には、第3油圧室S3内の油圧が第1油圧室S1内の油圧よりも高くなると、シールリング82が環状溝81内においてフロントカバー2側に移動する(図6参照)。すなわち、シールリング82の第2側面822が、環状溝81の第2内壁面812から離れる。そして、シールリング82の第1側面821が、環状溝81の第1内壁面811に当接する。この状態において、第3油圧室S3内の作動油が、油溝83を介して、第1油圧室S1内へと供給される。この結果、第1油圧室S1内の油圧が高くなり、より確実にピストン6をタービン4に摩擦係合させて、ピストン6からタービン4へのトルク伝達を確実にすることができる。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
(a)上記実施形態では、複数の油溝83が形成されていたが、油溝83の数はこれに限定されず、1つの油溝83のみが形成されていてもよい。
(b)上記実施形態では、油溝83は、シールリング82の第1側面821に形成されているが、油溝83の構成はこれに限定されない。例えば、図7に示すように、油溝83は、環状溝81の第1内壁面811に形成されていてもよい。
(c)上記実施形態では、シールリング82の内周面824と環状溝81の底面813とは接触していないが、図8に示すように、シールリング82の内周面824と環状溝81の底面813とは互いに接触していてもよい。この場合、シールリング82の内周面824に、油溝83と連通する別の油溝86を形成することができる。
(d)図9に示すように、シール機構8は、一方向弁であるリードバルブによって構成されていてもよい。具体的には、シール機構8は、弁体84と、少なくとも1つの貫通孔85とを有している。なお、好ましくは、シール機構8は、複数の貫通孔85を有している。
ピストン6の外周面は、外殻の外周壁部110の内周面と当接している。すなわち、径方向において、ピストン6と外殻の外周壁部110との間に隙間が形成されていない。なお、本変形例では、ピストン6の外周面は、インペラ3の筒状部312と当接している。
貫通孔85は、ピストン6の外周端部に形成されている。この貫通孔85は、ピストン6を軸方向に貫通している。貫通孔85は、第1油圧室S1と第3油圧室S3とを連通するように構成されている。すなわち、貫通孔85は、第1油圧室S1側に開口する第1開口面と、第3油圧室S3側に開口する第2開口面を有している。
弁体84は、板状に構成されており、貫通孔85の第1開口面を封鎖している。すなわち、弁体84は、第1油圧室S1側から、貫通孔85を封鎖している。そして、弁体84は弾性を有している。
このように構成された変形例に係るシール機構8では、以下のように動作する。まず、ピストン6をタービン4側に移動させるとき、すなわち、第1油圧室S1内の油圧を第2油圧室S2内の油圧及び第3油圧室S3内の油圧のそれぞれよりも高くする場合は、弁体84によって貫通孔85が封鎖される。このため、第1油圧室S1内の油圧が第2油圧室S2内の油圧よりも高い状態を保持することができる。この結果、ピストン6の良好な応答性を確保することができる。
また、ロックアップ装置10がオン状態になった後、作動油を第3油圧室S3に供給して第3油圧室S3内の油圧を第1油圧室S1内の油圧よりも高くする。すると、第3油圧室S3内の作動油が弁体84を第1油圧室S1側に押圧する。この結果、弁体84が第1油圧室S1側に撓み、第3油圧室S3からの作動油が貫通孔85を介して第1油圧室S1へ流れ込むことができる。
(e)上記実施形態では、ピストン6の外周端部においてタービン4と摩擦係合していたが、ピストン6の中央部、又はその他の箇所において、タービン4と摩擦係合してもよい。
2 フロントカバー
3 インペラ
4 タービン
6 ピストン
8 シール機構
81 環状溝
811 第1内壁面
812 第2内壁面
813 底面
82 シールリング
821 第1側面
822 第2側面
823 外周面
S1 第1油圧室
S2 第2油圧室

Claims (7)

  1. フロントカバーと、
    外周部が前記フロントカバーの外周部に固定されるインペラと、
    前記インペラと対向して配置されるタービンと、
    前記フロントカバーと前記タービンとの間において軸方向に移動可能に配置され、前記タービンと摩擦係合可能に構成されるピストンと、
    前記ピストンの外周端部に設けられ、前記フロントカバーと前記ピストンとの間の第1油圧室から前記ピストンと前記タービンとの間の第2油圧室への作動油の流れを遮断するように構成されたシール機構と、
    を備える、トルクコンバータ。
  2. 前記シール機構は、前記ピストンの外周面において形成された環状溝と、前記環状溝内において軸方向に移動可能なシールリングを有し、
    前記環状溝は、底面、前記インペラ側を向く第1内壁面、及び前記フロントカバー側を向く第2内壁面によって画定され、
    前記シールリングは、前記第1内壁面と対向する第1側面と、前記第2内壁面と対向する第2側面と、前記フロントカバー又は前記インペラの内周面と当接する外周面と、を有し、
    前記シール機構は、前記第1内壁面又は前記第1側面に形成される油溝をさらに有する、
    請求項1に記載のトルクコンバータ。
  3. 前記シール機構は、前記インペラと前記タービンとの間の第3油圧室から前記第1油圧室への作動油の流れを許容する一方向弁を有する、
    請求項1に記載のトルクコンバータ。
  4. 前記一方向弁は、リードバルブである、
    請求項3に記載のトルクコンバータ。
  5. 前記ピストンは、前記第1油圧室と前記第2油圧室とを連通するオリフィス孔を有する、
    請求項1から4のいずれかに記載のトルクコンバータ。
  6. 前記ピストンは、前記タービンの外周端部と摩擦係合する、
    請求項1から5のいずれかに記載のトルクコンバータ。
  7. 前記ピストンは、前記フロントカバーと弾性部材を介して連結される、
    請求項1から6のいずれかに記載のトルクコンバータ。
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