JP2018528253A5 - - Google Patents

Claims (38)

1. カプシドタンパク質および当該カプシドタンパク質によってカプシド封入される核酸を含む組換えアデノ関連ウイルス（ＡＡＶ）ベクターであって、
   前記核酸が、異種ポリペプチドまたは異種ＲＮＡ配列をコードしており、
   前記カプシドタンパク質が以下の１以上の置換：
   （ａ）アミノ酸位置４５５〜４６０に対応するアミノ酸の、配列ＳＮＧＲＧＶ（配列番号４８８）による置換；
   （ｂ）アミノ酸位置４５５〜４６１に対応するアミノ酸の、配列ＶＮＴＳＩＮＧ（配列番号４８９）による置換；
   （ｃ）アミノ酸位置４５５〜４６１に対応するアミノ酸の、配列ＩＲＧＡＧＡＶ（配列番号４９０）による置換；
   （ｄ）アミノ酸位置４９４〜５０１に対応するアミノ酸の、配列ＹＰＧＧＮＹＫ（配列番号４９１）による置換；
   （ｅ）アミノ酸位置５８６〜５９１に対応するアミノ酸の、配列ＫＱＫＮＶＮ（配列番号４９２）による置換；及び／または
   （ｆ）アミノ酸位置５８６〜５９１に対応するアミノ酸の、配列ＲＭＳＳＩＫ（配列番号４９３）による置換；
   を含み、
   前記アミノ酸は配列番号８に従って番号付けされる、組換えＡＡＶベクター。
2. 前記１以上の置換が、ＡＡＶベクターの感染力の中和を阻害し、および／または、配列番号８にカプシドに結合する抗体のＡＡＶベクターへの結合を阻害する、請求項１に記載の組換えＡＡＶベクター。
3. 前記抗体が、ＨＬ２３８１、ＨＬ２３８３、及びＡＤＫ８から選択される、請求項２に記載の組換えＡＡＶベクター。
4. 前記抗体が、ＨＬ２３８１である、請求項３に記載の組換えＡＡＶベクター。
5. 前記抗体が、ＨＬ２３８３である、請求項３に記載の組換えＡＡＶベクター。
6. 前記抗体が、ＡＤＫ８である、請求項３に記載の組換えＡＡＶベクター。
7. 前記カプシドタンパク質が、アミノ酸位置４５３〜４６１及び４９５〜５０２に１以上の置換を含む、請求項１に記載の組換えＡＡＶベクター。
8. 前記カプシドタンパク質が、アミノ酸位置４５３〜４６１及び５９０〜６００に１以上の置換を含む、請求項１に記載の組換えＡＡＶベクター。
9. 前記カプシドタンパク質が、アミノ酸位置４９５〜５０２及び５９０〜６００に１以上の置換を含む、請求項１に記載の組換えＡＡＶベクター。
10. 前記カプシドタンパク質が、アミノ酸位置４５３〜４６１、４９５〜５０２及び５９０〜６００に１以上の置換を含む、請求項１に記載の組換えＡＡＶベクター。
11. 前記カプシドタンパク質が、アミノ酸位置４５８〜４６１において、アミノ酸配列：Ｘ^１−Ｘ^２−Ｘ^３−Ｘ^４（配列番号７９）を生じる置換を含み、Ｘ^１はＡ以外の任意のアミノ酸であり；Ｘ^２はＮ以外の任意のアミノ酸であり；Ｘ^３はＴ以外の任意のアミノ酸であり；Ｘ^４はＱ以外の任意のアミノ酸である、請求項１に記載の組換えＡＡＶベクター。
12. 前記カプシドタンパク質が、アミノ酸位置４９５〜５０１において、アミノ酸配列：Ｘ^１−Ｘ^２−Ｘ^３−Ｘ^４−Ｘ^５−Ｘ^６−Ｘ^７（配列番号８０）を生じる置換を含み、Ｘ^１はＴ以外の任意のアミノ酸であり；Ｘ^２はＧ以外の任意のアミノ酸であり；Ｘ^３はＱ以外の任意のアミノ酸であり；Ｘ^４はＮ以外の任意のアミノ酸であり；Ｘ^５はＮ以外の任意のアミノ酸であり；Ｘ^６はＮ以外の任意のアミノ酸であり；Ｘ^７はＳ以外の任意のアミノ酸である、請求項１に記載の組換えＡＡＶベクター。
13. 前記カプシドタンパク質が、アミノ酸位置５９０〜６００において、アミノ酸配列：Ｘ^１−Ｘ^２−Ｘ^３−Ｘ^４−Ｘ^５−Ｘ^６−Ｘ^７−Ｘ^８−Ｘ^９−Ｘ^１０−Ｘ^１１（配列番号８１）を生じる置換を含み、Ｘ^１はＮ以外の任意のアミノ酸であり；Ｘ^２はＴ以外の任意のアミノ酸であり；Ｘ^３はＡ以外の任意のアミノ酸であり；Ｘ^４はＰ以外の任意のアミノ酸であり；Ｘ^５はＱ以外の任意のアミノ酸であり；Ｘ^６はＩ以外の任意のアミノ酸であり；Ｘ^７はＧ以外の任意のアミノ酸であり；Ｘ^８はＴ以外の任意のアミノ酸であり；Ｘ^９はＶ以外の任意のアミノ酸であり；Ｘ^１０はＮ以外の任意のアミノ酸であり；Ｘ^１１はＳ以外の任意のアミノ酸である、請求項１に記載の組換えＡＡＶベクター。
14. 前記カプシドタンパク質が、アミノ酸位置４５５〜４６０に配列ＳＮＧＲＧＶ（配列番号４８８）による置換を含む、請求項１に記載の組換えＡＡＶベクター。
15. 前記カプシドタンパク質が、アミノ酸位置４５５〜４６０に配列ＳＮＧＲＧＶ（配列番号４８８）による置換、及びアミノ酸位置４９４〜５０１に配列ＹＰＧＧＮＹＫ（配列番号４９１）による置換を含む、請求項１に記載の組換えＡＡＶベクター。
16. 前記カプシドタンパク質が、アミノ酸位置４５５〜４６０に配列ＳＮＧＲＧＶ（配列番号４８８）による置換、及びアミノ酸位置４９４〜５０１に配列ＫＱＫＮＶＮ（配列番号４９２）による置換を含む、請求項１に記載の組換えＡＡＶベクター。
17. 前記異種ポリペプチドが治療用ペプチドである、請求項１に記載の組換えＡＡＶベクター。
18. 前記異種ＲＮＡ配列が機能性ＲＮＡである、請求項１に記載の組換えＡＡＶベクター。
19. 前記核酸が、ＡＡＶ２またはＡＡＶ４からの末端反復（ＴＲ）配列を含む、請求項１に記載の組換えＡＡＶベクター。
20. カプシドタンパク質および当該カプシドタンパク質によってカプシド封入される核酸を含む組換えアデノ関連ウイルス（ＡＡＶ）ベクターであって、
    前記核酸が、異種ポリペプチドまたは異種ＲＮＡ配列をコードしており、
    前記カプシドタンパク質が、配列番号８の配列と少なくとも９５％同一の配列を含み、以下の１以上の置換：
    （ａ）アミノ酸位置４５５〜４６０に対応するアミノ酸の、配列ＳＮＧＲＧＶ（配列番号４８８）による置換；
    （ｂ）アミノ酸位置４５５〜４６１に対応するアミノ酸の、配列ＶＮＴＳＩＮＧ（配列番号４８９）による置換；
    （ｃ）アミノ酸位置４５５〜４６１に対応するアミノ酸の、配列ＩＲＧＡＧＡＶ（配列番号４９０）による置換；
    （ｄ）アミノ酸位置４９４〜５０１に対応するアミノ酸の、配列ＹＰＧＧＮＹＫ（配列番号４９１）による置換；
    （ｅ）アミノ酸位置５８６〜５９１に対応するアミノ酸の、配列ＫＱＫＮＶＮ（配列番号４９２）による置換；及び／または
    （ｆ）アミノ酸位置５８６〜５９１に対応するアミノ酸の、配列ＲＭＳＳＩＫ（配列番号４９３）による置換；
    を含む、組換えＡＡＶベクター。
21. 前記１以上の置換が、ＡＡＶベクターの感染力の中和を阻害し、および／または、配列番号８にカプシドに結合する抗体のＡＡＶベクターへの結合を阻害する、請求項２０に記載の組換えＡＡＶベクター。
22. 前記抗体が、ＨＬ２３８１、ＨＬ２３８３、及びＡＤＫ８から選択される、請求項２１に記載の組換えＡＡＶベクター。
23. 前記抗体が、ＨＬ２３８１である、請求項２２に記載の組換えＡＡＶベクター。
24. 前記抗体が、ＨＬ２３８３である、請求項２２に記載の組換えＡＡＶベクター。
25. 前記抗体が、ＡＤＫ８である、請求項２２に記載の組換えＡＡＶベクター。
26. 前記カプシドタンパク質が、配列番号８のアミノ酸位置４５３〜４６１及び４９５〜５０２に対応するアミノ酸位置に１以上の置換を含む、請求項２０に記載の組換えＡＡＶベクター。
27. 前記カプシドタンパク質が、配列番号８のアミノ酸位置４５３〜４６１及び５９０〜６００に対応するアミノ酸位置に１以上の置換を含む、請求項２０に記載の組換えＡＡＶベクター。
28. 前記カプシドタンパク質が、配列番号８のアミノ酸位置４９５〜５０２及び５９０〜６００に対応するアミノ酸位置に１以上の置換を含む、請求項２０に記載の組換えＡＡＶベクター。
29. 前記カプシドタンパク質が、配列番号８のアミノ酸位置４５３〜４６１、４９５〜５０２及び５９０〜６００に対応するアミノ酸位置に１以上の置換を含む、請求項２０に記載の組換えＡＡＶベクター。
30. 前記カプシドタンパク質が、配列番号８のアミノ酸位置４５８〜４６１に対応するアミノ酸位置において、アミノ酸配列：Ｘ^１−Ｘ^２−Ｘ^３−Ｘ^４（配列番号７９）を生じる置換を含み、Ｘ^１はＡ以外の任意のアミノ酸であり；Ｘ^２はＮ以外の任意のアミノ酸であり；Ｘ^３はＴ以外の任意のアミノ酸であり；Ｘ^４はＱ以外の任意のアミノ酸である、請求項２０に記載の組換えＡＡＶベクター。
31. 前記カプシドタンパク質が、配列番号８のアミノ酸位置４９５〜５０１に対応するアミノ酸位置において、アミノ酸配列：Ｘ^１−Ｘ^２−Ｘ^３−Ｘ^４−Ｘ^５−Ｘ^６−Ｘ^７（配列番号８０）を生じる置換を含み、Ｘ^１はＴ以外の任意のアミノ酸であり；Ｘ^２はＧ以外の任意のアミノ酸であり；Ｘ^３はＱ以外の任意のアミノ酸であり；Ｘ^４はＮ以外の任意のアミノ酸であり；Ｘ^５はＮ以外の任意のアミノ酸であり；Ｘ^６はＮ以外の任意のアミノ酸であり；Ｘ^７はＳ以外の任意のアミノ酸である、請求項２０に記載の組換えＡＡＶベクター。
32. 前記カプシドタンパク質が、配列番号８のアミノ酸位置５９０〜６００に対応するアミノ酸位置において、アミノ酸配列：Ｘ^１−Ｘ^２−Ｘ^３−Ｘ^４−Ｘ^５−Ｘ^６−Ｘ^７−Ｘ^８−Ｘ^９−Ｘ^１０−Ｘ^１１（配列番号８１）を生じる置換を含み、Ｘ^１はＮ以外の任意のアミノ酸であり；Ｘ^２はＴ以外の任意のアミノ酸であり；Ｘ^３はＡ以外の任意のアミノ酸であり；Ｘ^４はＰ以外の任意のアミノ酸であり；Ｘ^５はＱ以外の任意のアミノ酸であり；Ｘ^６はＩ以外の任意のアミノ酸であり；Ｘ^７はＧ以外の任意のアミノ酸であり；Ｘ^８はＴ以外の任意のアミノ酸であり；Ｘ^９はＶ以外の任意のアミノ酸であり；Ｘ^１０はＮ以外の任意のアミノ酸であり；Ｘ^１１はＳ以外の任意のアミノ酸である、請求項２０に記載の組換えＡＡＶベクター。
33. 前記カプシドタンパク質が、配列番号８のアミノ酸位置４５５〜４６０に配列ＳＮＧＲＧＶ（配列番号４８８）による置換を含む、請求項２０に記載の組換えＡＡＶベクター。
34. 前記カプシドタンパク質が、配列番号８のアミノ酸位置４５５〜４６０に配列ＳＮＧＲＧＶ（配列番号４８８）による置換、及びアミノ酸位置４９４〜５０１に配列ＹＰＧＧＮＹＫ（配列番号４９１）による置換を含む、請求項２０に記載の組換えＡＡＶベクター。
35. 前記カプシドタンパク質が、配列番号８のアミノ酸位置４５５〜４６０に配列ＳＮＧＲＧＶ（配列番号４８８）による置換、及びアミノ酸位置４９４〜５０１に配列ＫＱＫＮＶＮ（配列番号４９２）による置換を含む、請求項２０に記載の組換えＡＡＶベクター。
36. 前記異種ポリペプチドが治療用ペプチドである、請求項２０に記載の組換えＡＡＶベクター。
37. 前記異種ＲＮＡ配列が機能性ＲＮＡである、請求項２０に記載の組換えＡＡＶベクター。
38. 前記核酸が、ＡＡＶ２またはＡＡＶ４からの末端反復（ＴＲ）配列を含む、請求項２０に記載の組換えＡＡＶベクター。