JP2018520580A - ワイヤレス通信のためのサービス・ディスカバリ・プロキシのための方法、装置、およびコンピュータ・プログラム製品 - Google Patents

ワイヤレス通信のためのサービス・ディスカバリ・プロキシのための方法、装置、およびコンピュータ・プログラム製品 Download PDF

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Abstract

好適な実施形態の一例は、ワイヤレス・ネットワーク内のワイヤレス・デバイスによって、前記ワイヤレス・ネットワーク内で動作している他のワイヤレス・デバイスのためにプロキシ・サービス・ディスカバリを提供するためのサポートを示すサービスIDを作成することと、作成されたサービスIDを含むワイヤレス・サービス・ディスカバリ・フレームを、前記ワイヤレス・デバイスによって前記ワイヤレス・ネットワークに送信することを含む。【選択図】図6

Description

分野
本発明の分野は、ワイヤレス短距離通信に関し、特に、ワイヤレス環境のためのサービス・ディスカバリ・プロキシ・スキームに関する。
背景
現代社会は、ワイヤレス通信デバイスのユーザを他のユーザと結びつけるなどの様々な目的でワイヤレス通信デバイスを採用したうえ、これに依存するようになっている。ワイヤレス通信デバイスは、電池式のハンドヘルド・デバイスから電気回路網を電源として利用する家庭用および/または商用デバイスまで多岐にわたり得る。ワイヤレス通信デバイスの急速な発展により、まったく新たなタイプの通信アプリケーションを実現できる分野がいくつか出現した。
セルラ・ネットワークは、広い地理的範囲にわたる通信を促進する。これらのネットワーク技術は、一般に、1970年代終盤から1980年代初頭のベースライン音声通信を提供した第1世代(1G)アナログ・セルラ電話から始まり、最新のデジタル・セルラ電話まで世代で分けられてきた。GSM(登録商標)は、広範に採用された2Gデジタル・セルラ・ネットワークの例であり、欧州では900MHZ/1.8GHZ帯域、米国では850MHzおよび1.9GHZで通信する。GSM(登録商標)などの長距離通信ネットワークは、広く受け入れられたデータ送受信手段であるが、費用、トラフィック、および法的懸案事項が原因で、これらのネットワークはすべてのデータ・アプリケーションには適さないかもしれない。
短距離通信技術は、大規模セルラ・ネットワークに見られる諸問題の一部を回避する通信ソリューションを提供する。Bluetooth(登録商標)が、市場で急速に受け入れが進んでいる短距離ワイヤレス技術の例である。Bluetooth(登録商標)に加えて他に人気の高い短距離通信技術としては、Bluetooth(登録商標)Low Energy、IEEE802.11ワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN:Wireless Local Area Network)、ワイヤレスUSB(WUSB:Wireless USB)、超広帯域無線(UWB:Ultra Wide-band)、ZigBee(IEEE802.15.4, IEEE802.15.4a)、および極超短波無線周波数識別(UHF RFID:Ultra-High Frequency Radio Frequency Identification)技術が挙げられる。これらワイヤレス通信技術はすべて、それらを様々な用途に適するものとする特徴を有する。
短距離ワイヤレス・デバイスのアプリケーションは、デバイスにローカル・ネットワーク環境についてのアウェアネスを提供するアウェアネス・アプリケーションを含むまでに発達している。アウェアネス・アプリケーションは、ユーザがそのモバイル・ワイヤレス・デバイスを使用してピア・ツー・ピア形式でローカル・コンテキスト・データを共有できるようにすることにより、ビジネスおよびソーシャル・ネットワーキングを拡大することが期待されている。例えばユーザは、地域のビジネス・ネットワーキング、ソーシャル・ネットワーキング、デート、身の安全、広告、出版、および捜索のためにリアルタイムで情報を共有することができるかもしれない。
摘要
方法、装置、およびコンピュータ・プログラム製品の例示の実施形態が、ワイヤレス環境のためのサービス・ディスカバリ・プロキシ・スキームを可能にする。
本発明の実施例の一種である方法は、
ワイヤレス・ネットワーク内のワイヤレス・デバイスによって、ワイヤレス・ネットワーク内で動作している他のワイヤレス・デバイスのためにプロキシ・サービス・ディスカバリを提供するためのサポートを示すサービスIDを作成することと、
作成されたサービスIDを含むワイヤレス・サービス・ディスカバリ・フレームを、ワイヤレス・デバイスによってワイヤレス・ネットワークに送信することと、
を含む。
本発明の実施例の一種である方法に関して、
サービス・ディスカバリ・フレームは、作成されたサービスIDを含みプロキシ・サービス・ディスカバリの利用可能性を示すパブリッシュ・メッセージを含む。
本発明の実施例の一種である方法は、
ワイヤレス・ネットワーク内で動作している他のワイヤレス・デバイスのうちの少なくとも1つから、プロキシ登録リクエスト・メッセージを、ワイヤレス・サービス・ディスカバリ・フレームを送信するのに応答してワイヤレス・デバイスによって受信することと、
ワイヤレス・ネットワーク内で動作している他のワイヤレス・デバイスのうちの前記少なくとも1つを、他のワイヤレス・デバイスのうちの前記少なくとも1つのためにプロキシ・パブリッシュ・サービスを提供するべく、ワイヤレス・デバイスによって登録することと、
プロキシ登録リクエスト・メッセージを受信するのに応答して、ワイヤレス・デバイスによって、他のワイヤレス・デバイスのうちの前記少なくとも1つのためのプロキシ動作の始動を示すレスポンス・メッセージをワイヤレス・ネットワーク内で動作している他のワイヤレス・デバイスのうちの前記少なくとも1つに送信することと、
を含む。
本発明の実施例の一種である方法に関して、
プロキシ登録リクエスト・メッセージは、ワイヤレス・ネットワーク内で動作している他のワイヤレス・デバイスのうちの前記少なくとも1つからのプロキシ登録リクエストまたは後のメッセージのいずれかが、他のワイヤレス・デバイスのうちの前記少なくとも1つのためのプロキシとしてワイヤレス・デバイスによりサブスクライブまたはパブリッシュされるべきサービスに関する情報を含むと示すためのものである。
本発明の実施例の一種である方法は、
プロキシ登録リクエストによって示されたサービスのパブリッシュおよびサブスクライブのうちの少なくとも1つをワイヤレス・デバイスによって開始することであって、パブリッシュおよびサブスクライブのうちの前記少なくとも1つは、パブリッシュおよびサブスクライブのうちの前記少なくとも1つをされるサービスが、ワイヤレス・ネットワーク内で動作している他のワイヤレス・デバイスのうちの前記少なくとも1つに代わってプロキシされていることの標示を含む、開始すること、
を含む。
本発明の実施例の一種である方法は、
ワイヤレス・ネットワーク内のワイヤレス・デバイスによって、ワイヤレス・ネットワーク内で動作している別のワイヤレス・デバイスからワイヤレス・サービス・ディスカバリ・フレームを受信することであって、サービス・ディスカバリ・フレームは、ワイヤレス・ネットワーク内で動作しているワイヤレス・デバイスのためにプロキシ・サービス・ディスカバリを提供するための別のワイヤレス・デバイスによるサポートを示すサービスIDを含む、受信することと、
ワイヤレス・サービス・ディスカバリ・フレームに応答して、ワイヤレス・デバイスによって別のワイヤレス・デバイスにプロキシ登録リクエスト・メッセージを送信することと、
ワイヤレス・デバイスのためにプロキシ・サービスを提供するための別のワイヤレス・デバイスによるワイヤレス・デバイスの登録を示すレスポンス・メッセージを、プロキシ登録リクエスト・メッセージに応答して、ワイヤレス・デバイスによって受信することと、
を含む。
本発明の実施例の一種である方法に関して、
サービス・ディスカバリ・フレームは、サービスIDを含みプロキシ・サービス・ディスカバリの利用可能性を示すパブリッシュ・メッセージを含む。
本発明の実施例の一種である方法に関して、
プロキシ登録リクエスト・メッセージは、ワイヤレス・デバイスにより送られるプロキシ登録リクエストまたは後のメッセージのいずれかが、ワイヤレス・デバイスに代わってプロキシとして別のワイヤレス・デバイスによりサブスクライブまたはパブリッシュされるべきサービスに関する情報を含むと示すプロキシ登録リクエストである。
本発明の実施例の一種である装置は、
少なくとも1つのプロセッサと、
コンピュータ・プログラム・コードを格納する少なくとも1つのメモリと、
を備え、
前記コンピュータ・プログラム・コードは、前記少なくとも1つのプロセッサに実行されると、前記装置に少なくとも、
ワイヤレス・ネットワーク内で動作している他のワイヤレス・デバイスのためにプロキシ・サービス・ディスカバリを提供するためのサポートを示すサービスIDをワイヤレス・ネットワーク内で作成することと、
作成されたサービスIDを含むワイヤレス・サービス・ディスカバリ・フレームをワイヤレス・ネットワークに送信することと、
をさせるよう構成される。
本発明の実施例の一種である装置に関して、
サービス・ディスカバリ・フレームは、作成されたサービスIDを含みプロキシ・サービス・ディスカバリの利用可能性を示すパブリッシュ・メッセージを含む。
本発明の実施例の一種である装置は、
前記少なくとも1つのプロセッサに実行されると、前記装置に少なくとも、
ワイヤレス・ネットワーク内で動作している他のワイヤレス・デバイスのうちの少なくとも1つから、プロキシ登録リクエスト・メッセージを、ワイヤレス・サービス・ディスカバリ・フレームを送信するのに応答して受信することと、
ワイヤレス・ネットワーク内で動作している他のワイヤレス・デバイスのうちの前記少なくとも1つを、他のワイヤレス・デバイスのうちの前記少なくとも1つのためにプロキシ・パブリッシュ・サービスを提供するべく登録することと、
他のワイヤレス・デバイスのうちの前記少なくとも1つのためのプロキシ動作の始動を示すレスポンス・メッセージを、ワイヤレス・ネットワーク内で動作している他のワイヤレス・デバイスのうちの前記少なくとも1つに、プロキシ登録リクエスト・メッセージを受信するのに応答して送信することと、
をさせるよう構成されたコンピュータ・プログラム・コードを備える。
本発明の実施例の一種である装置に関して、
プロキシ登録リクエスト・メッセージは、ワイヤレス・ネットワーク内で動作している他のワイヤレス・デバイスのうちの前記少なくとも1つからのプロキシ登録リクエストまたは後のメッセージのいずれかが、他のワイヤレス・デバイスのうちの前記少なくとも1つのためのプロキシとしてワイヤレス・デバイスによりサブスクライブまたはパブリッシュされるべきサービスに関する情報を含むと示すためのものである。
本発明の実施例の一種である装置は、
前記少なくとも1つのプロセッサに実行されると、前記装置に少なくとも、
プロキシ登録リクエストによって示されたサービスのパブリッシュおよびサブスクライブのうちの少なくとも1つを開始することであって、パブリッシュおよびサブスクライブのうちの前記少なくとも1つは、パブリッシュおよびサブスクライブのうちの前記少なくとも1つをされるサービスが、ワイヤレス・ネットワーク内で動作している他のワイヤレス・デバイスのうちの前記少なくとも1つに代わってプロキシされていることの標示を含む、開始すること、
をさせるように構成された前記コンピュータ・プログラム・コードを備える。
本発明の実施例の一種である装置は、
少なくとも1つのプロセッサと、
コンピュータ・プログラム・コードを格納する少なくとも1つのメモリと、
を備え、
前記コンピュータ・プログラム・コードは、前記少なくとも1つのプロセッサに実行されると、前記装置に少なくとも、
ワイヤレス・ネットワークにおいて、ワイヤレス・ネットワーク内で動作している別のワイヤレス・デバイスからワイヤレス・サービス・ディスカバリ・フレームを受信することであって、サービス・ディスカバリ・フレームは、ワイヤレス・ネットワーク内で動作しているワイヤレス・デバイスのためにプロキシ・サービス・ディスカバリを提供するための別のワイヤレス・デバイスによるサポートを示すサービスIDを含む、受信することと、
ワイヤレス・サービス・ディスカバリ・フレームに応答して、別のワイヤレス・デバイスにプロキシ登録リクエスト・メッセージを送信することと、
ワイヤレス・デバイスのためにプロキシ・サービスを提供するための別のワイヤレス・デバイスによるワイヤレス・デバイスの登録を示すレスポンス・メッセージを、プロキシ登録リクエスト・メッセージに応答して受信することと、
をさせるよう構成されている。
本発明の実施例の一種である装置に関して、
サービス・ディスカバリ・フレームは、サービスIDを含みプロキシ・サービス・ディスカバリの利用可能性を示すパブリッシュ・メッセージを含む。
本発明の実施例の一種である装置に関して、
プロキシ登録リクエスト・メッセージは、ワイヤレス・デバイスにより送られたプロキシ登録リクエストまたは後のメッセージのいずれかが、ワイヤレス・デバイスに代わってプロキシとして別のワイヤレス・デバイスによりサブスクライブまたはパブリッシュされるべきサービスに関する情報を含むと示すプロキシ登録リクエストである。
本発明の実施例の一種であるコンピュータ・プログラム製品は、コンピュータ可読非一時的ストレージ媒体に記録されたコンピュータ実行可能なプログラム・コードを備え、コンピュータ実行可能なプログラム・コードは、
ワイヤレス・ネットワーク内のワイヤレス・デバイスによって、ワイヤレス・ネットワーク内で動作している他のワイヤレス・デバイスのためにプロキシ・サービス・ディスカバリを提供するためのサポートを示すサービスIDを作成するためのコードと、
作成されたサービスIDを含むワイヤレス・サービス・ディスカバリ・フレームを、ワイヤレス・デバイスによってワイヤレス・ネットワークに送信するためのコードと、
を備える。
本発明の実施例の一種であるコンピュータ・プログラム製品に関して、
サービス・ディスカバリ・フレームは、作成されたサービスIDを含みプロキシ・サービス・ディスカバリの利用可能性を示すパブリッシュ・メッセージを含む。
本発明の実施例の一種であるコンピュータ・プログラム製品は、
ワイヤレス・ネットワーク内で動作している他のワイヤレス・デバイスのうちの少なくとも1つから、プロキシ登録リクエスト・メッセージを、ワイヤレス・サービス・ディスカバリ・フレームを送信するのに応答してワイヤレス・デバイスによって受信するためのコードと、
ワイヤレス・ネットワーク内で動作している他のワイヤレス・デバイスのうちの前記少なくとも1つを、他のワイヤレス・デバイスのうちの前記少なくとも1つのためにプロキシ・パブリッシュ・サービスを提供するべく、ワイヤレス・デバイスによって登録するためのコードと、
プロキシ登録リクエスト・メッセージを受信するのに応答して、ワイヤレス・デバイスによって、他のワイヤレス・デバイスのうちの前記少なくとも1つのためのプロキシ動作の始動を示すレスポンス・メッセージをワイヤレス・ネットワーク内で動作している他のワイヤレス・デバイスのうちの前記少なくとも1つに送信するためのコードと、
を備える。
本発明の実施例の一種であるコンピュータ・プログラム製品に関して、
プロキシ登録リクエスト・メッセージは、ワイヤレス・ネットワーク内で動作している他のワイヤレス・デバイスのうちの前記少なくとも1つからのプロキシ登録リクエストまたは後のメッセージのいずれかが、他のワイヤレス・デバイスのうちの前記少なくとも1つのためのプロキシとしてワイヤレス・デバイスによりサブスクライブまたはパブリッシュされるべきサービスに関する情報を含むと示すためのものである。
本発明の実施例の一種であるコンピュータ・プログラム製品は、
プロキシ登録リクエストによって示されたサービスのパブリッシュおよびサブスクライブのうちの少なくとも1つをワイヤレス・デバイスによって開始するためのコードであって、パブリッシュおよびサブスクライブのうちの前記少なくとも1つは、パブリッシュおよびサブスクライブのうちの前記少なくとも1つをされるサービスが、ワイヤレス・ネットワーク内で動作している他のワイヤレス・デバイスのうちの前記少なくとも1つに代わってプロキシされていることの標示を含む、開始するためのコード
を備える。
本発明の実施例の一種であるコンピュータ・プログラム製品は、コンピュータ可読非一時的ストレージ媒体に記録されたコンピュータ実行可能なプログラム・コードを備え、コンピュータ実行可能なプログラム・コードは、
ワイヤレス・ネットワーク内のワイヤレス・デバイスによって、ワイヤレス・ネットワーク内で動作している別のワイヤレス・デバイスからワイヤレス・サービス・ディスカバリ・フレームを受信するためのコードであって、サービス・ディスカバリ・フレームは、ワイヤレス・ネットワーク内で動作しているワイヤレス・デバイスのためにプロキシ・サービス・ディスカバリを提供するための別のワイヤレス・デバイスによるサポートを示すサービスIDを含む、受信するためのコードと、
ワイヤレス・サービス・ディスカバリ・フレームに応答して、ワイヤレス・デバイスによって別のワイヤレス・デバイスにプロキシ登録リクエスト・メッセージを送信するためのコードと、
ワイヤレス・デバイスのためにプロキシ・サービスを提供するための別のワイヤレス・デバイスによるワイヤレス・デバイスの登録を示すレスポンス・メッセージを、プロキシ登録リクエスト・メッセージに応答して、ワイヤレス・デバイスによって受信するためのコードと、
を備える。
本発明の実施例の一種であるコンピュータ・プログラム製品に関し、
サービス・ディスカバリ・フレームは、サービスIDを含みプロキシ・サービス・ディスカバリの利用可能性を示すパブリッシュ・メッセージを含む。
本発明の実施例の一種であるコンピュータ・プログラム製品に関し、
プロキシ登録リクエスト・メッセージは、ワイヤレス・デバイスにより送られたプロキシ登録リクエストまたは後のメッセージのいずれかが、ワイヤレス・デバイスに代わってプロキシとして別のワイヤレス・デバイスによりサブスクライブまたはパブリッシュされるべきサービスに関する情報を含むと示すプロキシ登録リクエストである。
近隣アウェアネス・ネットワーク・クラスタ内で動作しているプロキシ・サーバ・ワイヤレス・デバイス、プロキシ・クライアント・ワイヤレス・デバイス、および第3のワイヤレス・デバイスの例示のネットワーク図を示す。プロキシ・サーバは、近隣アウェアネス・ネットワーク内で動作している他のワイヤレス・デバイスのためにプロキシ・サービス・ディスカバリを提供するためのサポートを示すサービスIDを作成した。本発明の少なくとも1つの実施形態により、作成されたサービスIDを含むワイヤレス・サービス・ディスカバリ・フレームをプロキシ・サーバが近隣アウェアネス・ネットワークに送信するのが示されている。 本発明の少なくとも1つの実施形態による、プロキシ・サーバによって送信されるパブリッシュ・メッセージであるワイヤレス・サービス・ディスカバリ・フレームの例示のフォーマットを示す。 図1の例示のネットワーク図を示す。近隣アウェアネス・ネットワーク内で動作しているワイヤレス・デバイスのためにプロキシ・サービス・ディスカバリを提供するためのプロキシ・サーバによるサポートを示すサービスIDを含むワイヤレス・サービス・ディスカバリ・フレームをプロキシ・クライアントがプロキシ・サーバから受信している。図面は、本発明の少なくとも1つの実施形態により、ワイヤレス・サービス・ディスカバリ・フレームの受信に応答してプロキシ・クライアントがプロキシ・サーバに、サービス・ディスカバリ・プロキシ登録リクエストを送信するのを示す。 本発明の少なくとも1つの実施形態による、プロキシ・クライアントによって送信されるサービス・ディスカバリ・プロキシ登録リクエストの例示のフォーマットを示す。 図1の例示のネットワーク図を示す。プロキシ・サーバはプロキシ・クライアントからサービス・ディスカバリ・プロキシ登録リクエストを受信している。この図面は、本発明の少なくとも1つの実施形態により、サービス・ディスカバリ・プロキシ登録リクエストの受信に応答して、プロキシ・サーバがプロキシ・クライアントにサービス・ディスカバリ・プロキシ登録レスポンスを送信するのを示す。 本発明の少なくとも1つの実施形態による、プロキシ・サーバによって送信されるサービス・ディスカバリ・プロキシ登録レスポンスの例示のフォーマットを示す。 本発明の少なくとも1つの実施形態による、プロキシされたパブリッシュおよびサブスクライブが実装された、NANサービス・ディスカバリ・メッセージ内の変更されたサービス制御フィールドの例示のフォーマットを示す。 本発明の少なくとも1つの実施形態による、NANサービス・ディスカバリ・メッセージ内のサービス・ディスクリプタ属性の、サービス情報フィールドの中のプロキシ特有フィールドの例示のフォーマットを示す。 本発明の少なくとも1つの実施形態による、NANサービス・ディスカバリ・メッセージ内の新たなNANサービス・ディスカバリ・プロキシ属性の例示のフォーマットを示す。 本発明の少なくとも1つの実施形態による、プロキシされた応答型パブリッシュの例示の信号シーケンス図を示す。 本発明の少なくとも1つの実施形態による、プロキシされた自発型パブリッシュの例示の信号シーケンス図を示す。 本発明の少なくとも1つの実施形態による、プロキシされたパッシブ・サブスクライブの例示の信号シーケンス図を示す。 本発明の少なくとも1つの実施形態による、プロキシされたアクティブ・サブスクライブの例示の信号シーケンス図を示す。 プロキシ・サーバおよびプロキシ・クライアントの例示のネットワーク図を示す。本発明の少なくとも1つの実施形態により、プロキシ・サーバがワイヤレス・サービス・ディスカバリ・フレームを送信し、プロキシ・クライアントが作成されたサービスIDを含むサービス・ディスカバリ・フレームを受信するのが示されている。 本発明の少なくとも1つの実施形態による、プロキシ・サーバにおける動作ステップの例示のフロー図である。 本発明の少なくとも1つの実施形態による、プロキシ・クライアントにおける動作ステップの例示のフロー図である。 本発明の少なくとも1つの実施形態による、プロキシ登録リクエストにより示されたサービスのパブリッシュおよびサブスクライブのうちの少なくとも1つを開始するプロキシ・サーバにおける動作ステップの例示のフロー図である。 本発明の例示の実施形態による、NANサービス・ディスカバリ・フレームがその中で送信される、2.4GHzにおける例示のディスカバリ・ウィンドウを示す。 本発明の例示の実施形態による例示のコンピュータ・プログラム製品としてデータおよび/またはコンピュータ・プログラム・コードを格納するための磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリ回路デバイス、およびmicro−SDメモリ・カード(SDはセキュア・デジタル(Secure Digital)標準を指す)など、磁気、電子、および/または光学技術に基づく取り外し可能ストレージ媒体の例が示された本発明の例示の実施形態を示す。
発明の例示の実施形態の検討
本セクションは、以下の各テーマに編成される。
A.WLAN通信技術
B.アウェアネス・ネットワーク技術
C.近隣アウェアネス・ネットワーキング(NAN:Neighbor Awareness Networking)
D.近隣アウェアネス・ネットワーキング・サービス・ディスカバリ・プロキシ
A.WLAN通信技術
IEEE802.11標準は、例示的なワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)運用の方法および技術を規定する。例として、2.4GHz ISM帯域における従来のWLAN用途のための主要技術とされてきたIEEE802.11bおよび802.11gワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワーク規格が挙げられる。2.4GHz範囲に5MHz間隔で14のチャネルが指定されている。IEEE802.11a、b、d、e、g、h、i、j、k、n、r、s、u、v、およびzプロトコルについて、IEEE802.11標準に対する様々な変更が基本標準「IEEE802.11−2012、ワイヤレス媒体アクセス制御(MAC)および物理レイヤ(PHY)規格(IEEE 802.11-2012, Wireless Medium Access Control (MAC) and Physical Layer (PHY) Specifications)」2012年2月に統合された。それ以来、新生のブロードバンド用途が短距離通信のための超高速ワイヤレス・ネットワーク開発に対する関心をかき立ててきた。例えば、様々な周波数帯で非常に高いスループットを提供することになる、例えば策定済みIEEE802.11acおよび策定済みIEEE802.11ad WLAN規格などがある。これらIEEE802.11標準の用途としては、家電、電話機、パーソナル・コンピュータ、ならびに家庭および事業所両方のためのアクセス・ポイントなどの製品が挙げられる。
1.IEEE802.11MACフレームおよび情報要素
IEEE802.11プロトコルには、管理フレーム、制御フレーム、およびデータ・フレームという3つの主要なタイプの媒体アクセス制御(MAC)フレームがある。管理フレームは管理サービスを提供する。データ・フレームはペイロード・データを搬送する。制御フレームはデータ・フレームの配信を支援する。これら各タイプのMACフレームは、MACヘッダ、フレーム・ボディ、およびフレーム検査シーケンス(FCS:frame check sequence)からなる。ヘッダは、802.11MACフレームのタイプを定義してMACフレームの処理に必要な情報を提供するのに使用される制御情報を含む。フレーム・ボディは、管理タイプまたはデータ・タイプ・フレームのいずれかに含まれるデータまたは情報を含む。フレーム検査シーケンスは、MACヘッダおよびフレーム・ボディ・フィールドのすべてのフィールドにわたる巡回冗長検査(CRC:cyclic redundancy check)を表現する値である。
管理フレームは、MACフレーム・ボディに含まれた情報要素と呼ばれる可変長フィールドによって指定され得る、管理サービスを提供するために使用される。情報要素は3つのフィールドを含み、その機能が要素IDフィールドにより識別され、そのサイズが長さフィールドにより提供され、受信側に配信する情報が可変長情報フィールドにおいて提供される。
2.IEEE802.11ビーコン、プローブ・リクエスト、およびレスポンス
a.ビーコン。
ビーコン・フレームは、ワイヤレス・デバイスがネットワークを発見および識別できるようにするために周期的に送信される管理フレームである。ビーコン・フレームは、タイムスタンプ、ビーコン間隔、および能力情報のフィールドを含む。タイムスタンプは、フレームが送信された時点でのデバイスの同期タイマの値を含む。能力情報フィールドは、デバイスの能力を特定する16ビット・フィールドである。ビーコン・フレーム内の情報要素は、サービス・セット識別子(SSID:service set identifier)、サポートされるレート、1つ以上の物理パラメータ・セット、オプションの競合なしパラメータ・セット、およびオプションのトラフィック通知マップである。
.アクセス・ポイントを備えたインフラストラクチャBSSネットワーク
アクセス・ポイントを備えたインフラストラクチャBSSネットワークでは、秩序だった通信をワイヤレス・デバイスが確立および維持できるようにビーコン・フレームが使用される。ビーコン・フレームは、アクセス・ポイントにより一定間隔で送信され、フレーム・ヘッダと、様々な情報をもつボディとを含み、この情報には、特定のWLANの名前を識別するサービス・セット識別子(SSID)、および2つのビーコン送信間の意図される時間間隔を規定するビーコン間隔が含まれる。ビーコン・フレームの重要な目的の1つは、エリア内のアクセス・ポイントの存在についてワイヤレス・デバイスに通知することである。インフラストラクチャ基本サービス・セット(BSS:basic service set)IEEE802.11WLANネットワーク内のアクセス・ポイントは、インフラストラクチャBSS内のモバイル・ワイヤレス・デバイス(STA)間のすべての通信を中継する中央ハブであってもよい。インフラストラクチャBSS内のSTAがデータのフレームを第2のSTAへ伝達したい場合、その通信には2ホップかかることもある。まず、発信側STAがフレームをAP(access point:アクセス・ポイント)に転送してもよい。次いでAPは、フレームを第2のSTAに転送してもよい。インフラストラクチャBSSにおいて、APは、ビーコンを送信しても、STAから受信されるプローブに応答してもよい。APにより実施されることのある、STAについて生じ得る認証の後、APとSTAとの間にアソシエーションが発生でき、APとのデータ・トラフィックのやり取りが可能になる。インフラストラクチャBSS内のアクセス・ポイントは、BSSから出るトラフィックを配信ネットワークに渡してもよい。BSSのメンバーであるSTAは、パケットをAPとやり取りしてもよい。
ii.アドホックIBSSネットワーク
最初にアクティブになるアドホック・ワイヤレス・デバイスがIBSSを確立し、そのエリアのアドホック・ネットワークの存在について他のワイヤレス・デバイスに通知するためにビーコンを送り始める。他のアドホック・ワイヤレス・デバイスは、ビーコンを受信してビーコン・フレームにあるビーコン間隔などのIBSSパラメータを受け取った後にネットワークに参加してもよい。
アドホック・ネットワークに参加する各ワイヤレス・デバイスは、ビーコンが送られるはずのときを過ぎて短いランダム遅延期間内に別のデバイスからのビーコンを検知しなければ、周期的にビーコンを送ってもよい。ワイヤレス・デバイスがランダム遅延期間内にビーコンを検知しなければ、ワイヤレス・デバイスは、アドホック・ネットワークの中で他にアクティブなワイヤレス・デバイスはなく、ビーコンの送信が必要であると推定する。
ビーコン信号は、周期的にアドホック・ネットワークから送信される。ビーコン・フレームは、周期的に送信され、送信元デバイスのアドレスを含む。
b.プローブ・リクエスト
プローブ・リクエスト・フレームは、ワイヤレスLANを迅速に発見しようと試みるワイヤレス・デバイスにより送信される管理フレームである。プローブ・リクエスト・フレームは、独立基本サービス・セット(IBSS:independent basic service set)、インフラストラクチャ基本サービス・セット(BSS)、またはメッシュ基本サービス・セット(MBSS:mesh basic service set)のみ、またはそれらのうちいずれかを発見するために使用され得る。プローブ・リクエスト・フレームは、特定のSSIDをもつワイヤレスLANを発見するため、または任意のワイヤレスLANを発見するために使用され得る。プローブ・リクエスト・フレームは、サービス属性リクエストを含んでもよい。
アクティブ・スキャンの場合、ワイヤレス・デバイスは、スキャンしているチャネル上でプローブ・リクエストをブロードキャストまたはユニキャストする。ワイヤレス・デバイスは、プローブ・リクエスト中のSSIDをワイルドカードSSIDにセットしても特定のSSID値にセットしてもよい。ワイヤレス・デバイスは、プローブ・リクエスト中のBSSID(basic service set identifier:基本サービス・セット識別子)をワイルドカードBSSIDにセットしても特定のBSSID値にセットしてもよい。これらの選択肢により、ワイヤレス・デバイスは、任意のSSIDまたはBSSID、特定のSSIDまたは特定のBSSIDの任意の代表を探すことができる。ワイヤレス・デバイスは、受信された任意のビーコンまたはプローブ・レスポンスを、キャッシュされた基本サービス・セット識別子(BSSID)スキャン・リストに追加する。パッシブ・スキャンの場合、ワイヤレス・デバイスはプローブ・リクエストを送らず、代わりに、或る期間にわたりチャネルでリッスンし、受信された任意のビーコンまたはプローブ・レスポンスを、デバイスのキャッシュされたBSSIDスキャン・リストに追加する。ワイヤレス・デバイスは、そのネットワーク・モードの現在の設定にかかわらず、インフラストラクチャ・ネットワークおよびアドホック・ネットワークの両方をスキャンしてもよい。ワイヤレス・デバイスは、アクティブ・スキャン方法もしくはパッシブ・スキャン方法のいずれかを使用してもよく、または両スキャン方法の組み合わせを使用してもよい。ワイヤレス・デバイスは、サポートするすべての周波数チャネルおよび帯域にわたってスキャンを実行する。2.4GHz範囲に5MHz間隔で14のチャネルが指定されている。
.アクセス・ポイントを備えたインフラストラクチャBSSネットワーク
ワイヤレス・デバイスは、プローブ・リクエストを送信して、BSS内のアクセス・ポイントAPからプローブ・レスポンスを受信してもよい。プローブ・リクエストは、別のステーションまたはアクセス・ポイントから情報を取得するためにワイヤレス・デバイスによって送信される。例えばワイヤレス・デバイスは、特定のアクセス・ポイントが利用可能であるかどうかを判断するためにプローブ・リクエストを送信してもよい。インフラストラクチャBSSでは、APのみがプローブ・リクエストに応答する。APにより返送されるプローブ・レスポンスは、タイムスタンプ、ビーコン間隔、および能力情報を含む。BSSのサービス・セット・アイデンティティ(SSID)、サポートされるレート、およびPHYパラメータも含む。ワイヤレス・デバイスSTAは、アクセス・ポイントAPがSTAの資格情報を受け入れることを学習してもよい。
アクティブ・スキャンに関して、スキャンを行うワイヤレス・デバイス(すなわちスキャナ)およびAPにより適用されるルールは以下のとおりである。
1)スキャナ(スキャンされるべきチャネル毎に):
a.スキャン・コマンドに従ってセットされたSSIDおよびBSSIDフィールドをもつ1つのプローブ・リクエスト・フレーム(またはそれら複数)を送信する。
b.ProbeTimerをゼロにリセットして、プローブ・リクエストを送信したら開始する。
c.ProbeTimerがMinChannelTime(別称Min_Probe_Response_Time)に達する前にチャネル上で(エネルギーが十分に高い信号が)何も検出されない場合、次のチャネル(あれば)のスキャンに進み、その他の場合、ProbeTimerがMaxChannelTime(すなわちMax_Probe_Response_Time)に達すると、受信済みプローブ・レスポンスをすべて処理し、次のチャネル(あれば)のスキャンに進む。
2) AP:
a.APは、次の場合に限りプローブ・レスポンスにより応答するものとする:
i.プローブ・リクエスト・フレーム内のアドレス1フィールドがブロードキャスト・アドレスまたはAPの固有MACアドレスである。
ii.プローブ・リクエスト内のSSIDがワイルドカードSSIDであるか、プローブ・リクエスト内のSSIDがAPの固有SSIDであるか、もしくはAPの固有SSIDがプローブ・リクエストのSSIDリスト要素に含まれ、またはプローブ・リクエスト内のアドレス3フィールドがワイルドカードBSSIDもしくはAPのBSSIDである。
b.プローブ・レスポンスの生成のためにさらなるいくつかの条件もセットされてもよい。
一般に、プローブ・リクエストの送信元は、プローブ・レスポンスにより応答するためにワイヤレス・デバイスが満たす必要のある条件を規定する。その条件を満足するすべてのワイヤレス・デバイスが、プローブ・レスポンス・フレームを送ろうとする。アクティブ・スキャン・メカニズムがこのシグナリングを定義する。
ii.アドホックIBSSネットワーク
プローブ・リクエストの受信は、結果としてワイヤレス・デバイスに、プローブ・リクエストにおいて示された条件が満たされればプローブ・レスポンスを用いて応答させる。ワイヤレス・デバイスがアドホック・ネットワークの任意のメンバーの通信圏内に到達すると、そのプローブ・リクエスト・フレーム照会信号が、照会を検出したアドホック・ネットワークのメンバーにより応答される。ネットワーク内で最新のビーコンをブロードキャストしたアドホック・ネットワーク内のデバイスが、この応答側デバイスのアドレスを含むプローブ・レスポンスによりプローブ・リクエスト・フレーム照会信号に応答する。プローブ・レスポンス・フレームはさらに、タイムスタンプ、ビーコン間隔、能力情報、SSIDの情報要素、サポートされるレート、1つ以上の物理パラメータ・セット、オプションの競合なしパラメータ・セット、およびオプションのアドホック・ネットワーク・パラメータ・セットを含む。
デバイスは、1つ以上のアドホック・ネットワーク記述を生じさせる照会を実行すると、アドホック・ネットワークの1つに参加することを選択してもよい。参加プロセスは、完全にワイヤレス・デバイス内部で発生する純粋なローカル・プロセスであってもよい。デバイスが特定のアドホック・ネットワークに参加したことの知らせは、外界にまったくもたらされなくてもよい。アドホック・ネットワークへの参加は、ワイヤレス・デバイスのMACおよび物理パラメータのすべてが所望のアドホック・ネットワークと同期されることを要してもよい。これを行うために、デバイスはそのタイマを、アドホック・ネットワーク記述を取得してからの経過時間を加算することで変更されたアドホック・ネットワーク記述のタイマの値によって更新してもよい。これによりタイマがアドホック・ネットワークと同期される。アドホック・ネットワークのBSSID、ならびに能力情報フィールド内のパラメータが採用されてもよい。このプロセスが完了すると、ワイヤレス・デバイスはアドホック・ネットワークに参加済みとなり、アドホック・ネットワーク内のデバイスとの通信を始める準備が整う。
.プローブ・レスポンス
受信されたプローブ・リクエストによりセットされた条件を満たしたワイヤレス・デバイスにより返送されるプローブ・レスポンスは、タイムスタンプ、ビーコン間隔、および能力情報を含む。BSSのサービス・セット・アイデンティティ(SSID)、サポートされるレート、およびPHYパラメータも含む。
例示の実施形態によれば、前のフレームの最後のシンボルの終わりと、次のフレームの第1のシンボルの始まりとの間の標準の間隔区間がIEEE802.11規格に定義されており、これは、媒体に対するステーションのアクセスを遅延させる。短フレーム間隔(SIFS:short interframe space)、つまり最短のフレーム間隔により、確認応答(ACK:acknowledgement)フレームおよび受信準備完了(CTS:clear to send)フレームが他より前に媒体にアクセスできるようにされてもよい。より長い継続期間の分散協調機能(DCF:distributed coordination function)フレーム間隔(IFS:interframe space)、すなわちDIFS区間は、データ・フレームおよび管理フレームの送信に使用されてもよい。
例示の実施形態によれば、チャネルが解放された後、プローブ・レスポンスが送信される前に、ワイヤレス・デバイスは通常、SIFS区間またはDIFS区間の間にスペクトラム・センシング能力を用いて、チャネルがビジー状態であるかどうかを検出する。キャリア・センシング・スキームが使用されてもよく、その場合、プローブ・レスポンスを送信したいノードが、まず所定の時間、チャネルをリッスンして、別のノードがワイヤレス圏内でチャネル上で送信しているか否かを判断しなければならない。チャネルがアイドル状態であることが感知されれば、ノードは送信プロセスを始めることを許可されてもよい。チャネルがビジー状態であると感知されれば、ノードはそのプローブ・レスポンスの送信を、バックオフ区間と呼ばれるランダムな期間、遅延させてもよい。IEEE802.11ネットワークで使用されるDCFプロトコルでは、ステーションは、DIFS区間に関してチャネル・アイドルを感知すると、0からCWminの間のランダムな値のバックオフ・フェーズに入ってもよい。所定の時間間隔にわたってチャネルがアイドルと感知されれば、バックオフ・カウンタがこの選択された値からデクリメントされてもよい。なお、各受信フレームの後にDIFSの間待機してから、チャネル・ステータスを感知してバックオフ・カウンタの更新を再開してもよい。
B.アウェアネス・ネットワーク技術
短距離ワイヤレス・デバイスのアプリケーションは、デバイスにローカル・ネットワーク環境についてのアウェアネスを提供するアウェアネス・アプリケーションを含むまでに発達している。非限定的な例示のアウェアネス・ネットワーク・アーキテクチャは、Nokia AwareNetフレームワークであり、これは、ソーシャル・ネットワーキングからサービス・ディスカバリまで、様々なアプリケーションをサポートするために自己編成するワイヤレス・モバイル・デバイスのネットワークである。アウェアネス情報は、アドホック・ネットワーク上で、クエリを含んでもよい匿名のフラッディング・メッセージを送る短距離ワイヤレス・デバイスにより共有されてもよい。近隣の短距離ワイヤレス・デバイスは、発見されたロケーション・ベース・サービスへのポインタなどのレスポンスによりアドホック・ネットワーク上でフラッディング・メッセージに応答してもよい。
アウェアネス情報は、ローカル・ネットワーク環境、ならびにローカル・ネットワーク環境内のユーザおよび通信デバイスについての任意の情報および/またはコンテキストを含んでもよい。ワイヤレス・デバイスは、継続的に情報を収集し、ローカル・ネットワーク環境内の他のデバイスとやり取りしてもよい。短距離ワイヤレス・デバイス上で実行されているアウェアネス・アプリケーションは、アウェアネス情報を共有するためのネットワークを作成し、アウェアネス情報を特定して整理し、アウェアネス情報を共有するコミュニティを形成し、アウェアネス情報の共有に従事するデバイスの電力消費を管理し、アウェアネス情報を活用するようにアプリケーションを展開し、アウェアネス情報を共有するユーザのプライバシーおよび匿名性を維持してもよい。
短距離ワイヤレス・デバイス上で実行されるアウェアネス・アプリケーションは、すべてのデバイスがビーコン送信およびアドホック・ネットワークを動作状態に保つその他すべての基本動作に参加する責任を負うというスキームに基づく。アドホック・ネットワークは、ネットワーク内のすべてのデバイスが共有する1つのネットワーク識別子(NWID:network identifier)を有するように設計されてもよい。NWIDは、デバイスにより送信されるビーコンにおいてアナウンスされてもよい。全体的な設計として、同じNWIDの下で動作するデバイスは、圏内のすべてのデバイス間でアウェアネス情報が集合することを可能にするために、共通の共有スケジュールを使用するよう推進される。デバイスにより使用されるスケジュールの決定は、ネットワーク・インスタンス・タイマ値により行われてもよく、このタイマ値は、タイミング同期機能(TSF:timing synchronization function)値パラメータにおいてビーコンで伝達される。デバイスは、デバイスが動作しているNWIDを備えたネットワークを表す受信ビーコンに含まれるTSF値の最も古いもの(すなわち最大のTSF値)用いて動作するよう要求されてもよい。あるいはデバイスは、TSF値以外の何らかの基準に基づいて、従うスケジュールを選択するよう要求されてもよい。ビーコンは、例として、使用するスケジュールを決定するためにデバイスにより使用されるTSF以外の何らかの情報を含んでもよい。
ワイヤレス・デバイスの無線およびMACがビーコンを送信するとき、ビーコンMACヘッダは、デバイス自体の現在のTSF値を含む。デバイスは、別のネットワークからビーコンを受信すると、自動的に返信メッセージを送信してもよく、返信メッセージは、本願明細書ではビーコン・レスポンス・メッセージと呼ばれる。ビーコン・レスポンス・メッセージは、返信するネットワークの現在のTSF値を含む。あるいは、ビーコン・レスポンス・メッセージは、使用するスケジュールを決定するために使用される他の情報を含んでもよい。
ワイヤレス・デバイスは、近接したすべてのデバイスが相互通信可能なネットワークを形成する。ネットワークのインスタンスを2つ以上形成する2つ以上のデバイス・グループが互いに接近すると、その2つ以上のインスタンスは統合して1つのネットワーク・インスタンスになってもよい。デバイスは、スキャン期間に受信されたビーコンから収集されたTSF情報に基づき、または受信されたビーコン・レスポンス・メッセージから収集されたTSF情報に基づき、自律的にインスタンスを変更すべく統合または参加の決定をしてもよい。統合の決定は、デバイスが、より古い(より大きな)TSF値を備えたビーコンまたはビーコン・レスポンス・メッセージを別のワイヤレス・デバイスから受信したときに行われてもよい。あるいは、統合の決定は、別のワイヤレス・デバイスからのビーコンまたはビーコン・レスポンス・メッセージにおいて入手可能な他の何らかの情報に基づき下されてもよい。デバイスにより統合の決定が行われた後、デバイスは、新たなネットワーク・インスタンスに移行する。
短距離ワイヤレス・デバイスにおけるアウェアネス機能性は、アウェアネス・アーキテクチャ内の4つのレイヤに分割されてもよい。アウェアネス・レイヤおよびコミュニティ・レイヤは、アプリケーションのためのサービスを提供し、すなわち、アウェアネスAPIを提供する。各レイヤ間のおおよその機能分担は以下のとおりである。
アウェアネス・レイヤ
或る実施形態によれば、アウェアネス・レイヤ(AwL:Awareness Layer)は、アウェアネス・アーキテクチャの最上位レベルの制御を有する。AwLがアプリケーションに提供する例示のサービスには、パブリッシュおよびサブスクライブが含まれる。アウェアネス・レイヤは、アプリケーションからパブリッシュ・リクエストおよびサブスクライブ・リクエストを受信し、これらをクエリおよびクエリ・レスポンスにマッピングし、それらが今度は、デバイスからデバイスへと横断するアウェアネス・メッセージ、つまりネットワーク・レイヤPDUとしてマッピングされる。アウェアネス・レイヤはさらに、デバイスにより受信されたアウェアネス・メッセージをアプリケーションにマッピングする。ネットワーク・レイヤは、アプリケーションのためのデータ・パイプのようには見えない。単一のアウェアネス・メッセージは自己充足型で短く、AwLは、それらが消費するリソースができる限り少なくなるようにメッセージを圧縮する。
アウェアネス・レイヤは、アウェアネス・データ項目の内部ストレージを備えてもよい。アイテムをパブリッシュするとは、通常、この内部ストレージにそれを格納することを意味する(パッシブ・パブリッシュ)。そのようなアイテムは、局所近傍にある他のデバイスが認識でき、サブスクライブ・サービスを使用して発見されてもよい。さらに、アウェアネス・レイヤにデバイスからデバイスへ伝播するパブリッシュ・メッセージを発行させる、アクティブ・パブリッシュを使用することができる。受信されたメッセージがアプリケーションの通知を引き起こすかどうかを決定するのは、AwLの責任である(フィルタリング)。項目は、一定のコミュニティにのみ認識可能となるようマークされて、当該コミュニティのメンバーによる検索でのみ認識できるようにされてもよい。
サブスクライブ・リクエストは、アウェアネス・レイヤに、最終的に局所近傍の他のデバイスに(下位アウェアネス・レイヤの機能性を使用して)伝播する単一クエリ・メッセージまたは反復的なクエリ・メッセージのいずれかを発行させる。そのようなクエリ・メッセージが、適合する情報項目を偶然もつデバイスのAwLに到達すると、それが返信メッセージで応答する。アウェアネス・アーキテクチャの下位レイヤは、クエリ元デバイスのAwLへと戻る当該メッセージのルーティングを処理し、AwLが、この別のデバイスの、サブスクライブ・リクエストを発行したアプリケーションに通知する。
コミュニティ・レイヤ
コミュニティの概念は、アウェアネス・アーキテクチャに一体として組み込まれている。アウェアネス通信は、すべてのデバイスに認識可能であることも、一定のコミュニティに属するもののみに認識可能であることもある。この認識可能性にかかわらず、すべてのワイヤレス・デバイスはメッセージのルーティングに参加する。コミュニティ・レイヤ(CoL:Community Layer)の役割は、コミュニティ認識可能性ルールを実装することである。特定のデバイスが認識可能性を有する(すなわちデバイスがメッセージと同じコミュニティに属する)メッセージのみが、AwLに渡される。追加のコミュニティ・プライバシー・レベルとして、メッセージはコミュニティ・レイヤにより暗号化される。そのようなメッセージ・フィルタリングおよび暗号化/復号化ができるように、CoLは、デバイスのユーザが属するコミュニティのコミュニティ資格情報を格納する。既定のアウェアネス・コミュニティ(すべてのローカル・ユーザ)は資格情報を使用しないので、そのメッセージは単にコミュニティ・レイヤを通過する。
例示の実施形態によれば、アウェアネス・アーキテクチャは、既定のアウェアネス・コミュニティ、ピア・コミュニティ、およびパーソナル・コミュニティの3つの異なる種類のコミュニティを備える。コミュニティはさらに、そのプライバシーにより分類されてもよい。パブリック・コミュニティのメッセージが平文で送信されるのに対し、プライベート・コミュニティのメッセージは暗号化されて送信される。既定のアウェアネス・コミュニティは、すべてのワイヤレス・デバイスの既定のコミュニティである。アウェアネス・コミュニティのメッセージは暗号化されず、すべてのノードがアウェアネス・コミュニティ・メッセージを送受信し得る(パブリック・コミュニティ)。ピア・コミュニティではすべてのメンバーが同等であり、すべてのメンバーはコミュニティ特有メッセージをすべて受信し得る。ピア・コミュニティはパブリックであってもよいし、またはプライベートであって、つまり、コミュニティ・メッセージがコミュニティ固有の共有鍵から得られる一時鍵を使用して暗号化されてもよい。暗号化関数は、128ビット鍵を用いる高度暗号化標準、EAXモード(AES(Advanced Encryption Standard)/EAX)に基づいてもよい。パーソナル・コミュニティは、コミュニティを管理するコミュニティ所有者を有する。所有者でないコミュニティ・メンバーは、所有者と通信し得るが、コミュニティの他のメンバーとは通信できない。パーソナル・コミュニティは、プライベートであり、つまり、所有者から他のメンバーへのコミュニティ・メッセージは暗号化されてもよい。
ネットワーク・レイヤ
ネットワーク・レイヤ(NL:Network Layer)は、アウェアネス・メッセージの局所的配布を処理する。これは、周辺のデバイス密度に適合することを試みるスマート・フラッディング・アルゴリズムによって達成される。高密度では、所定のメッセージの送信に参加するデバイスは数少ない。低密度では、すべてのデバイスが各メッセージを再送し得る(通常のフラッディング)。アウェアネス・ネットワークはフラットな階層を有し、いずれのデバイスも特別な役割を何ら負わない。したがって、高密度ではすべてのデバイスがほぼ同量のトラフィックを送信する(集中発生はなし)。ネットワーク・レイヤはさらに、検索を発信したデバイスへの返信のルーティングを処理してもよい。この目的のために、ネットワーク・レイヤは、その中を流れるメッセージからルーティング情報を収集する。さらに、近隣デバイスおよびそのおおよその距離の記録もする。通常、返信のルーティングがユニキャスト送信を使用するのに対して、フラッディング・メッセージは常にブロードキャストされる。ネットワーク・レイヤにより受信されたすべてのメッセージは、メッセージがAwLにおいて処理されるべきかどうかを確認するためにコミュニティ・レイヤに渡される。
リンク・レイヤ
リンク・レイヤは、基礎をなす無線技術(例えばIEEE802.11WLAN物理レイヤ)とネットワーク・レイヤとの適合を行う。リンク・レイヤは、無線識別子および受信信号強度などの無線技術の特有情報を、ネットワーク・レイヤ(NL)により使用される技術的に中立な情報にマッピングする。例えば異なる無線技術の同時使用のために、複数のリンク・レイヤ・インスタンスがNLにより使用されてもよい。
リンク・レイヤは、論理リンク制御(LLC:logical link control)および媒体アクセス制御(MAC)の2つのサブレイヤに分割されてもよい。LLCは、無線技術に依存しないサービスをネットワーク・レイヤに提供する。LLCは、無線技術特有のMAC間の相違を隠す。LLCは、ネットワーク・レイヤに対して単一のサービス・アクセス・ポイントを提供する。LLCは、一般的な提供サービスを技術特有のMACにより提供されるサービスにマッピングする方法を知っている。LLC内部データ構造は、最近検知したすべての近隣デバイスの情報を含む近隣テーブルを含む。
リンク・レイヤは、TransmitData機能性を使用して所定の媒体を介しデータを送信しようとする。送信は成功することも失敗することもある。内部では、媒体が一時的にビジー状態であれば、リンク・レイヤは送信を数回試行することもある。リンク・レイヤは、受信するすべてのメッセージをネットワーク・レイヤに渡す。これは、他のノードを対象としたユニキャスト・メッセージも含む。
論理リンク制御(LLC)は、無線技術特有のMACを認識する。IEEE802.11WLAN MACの例の場合、LLCは、以下のWLAN MAC特有アクションを行う。
WLAN MACを制御(リセット、設定)する。
WLANネットワークをいつ統合するか決定する。
WLAN MACに送られるメッセージ・パッケージを発信メッセージから構築する。
例えば送られるべきメッセージが多すぎる場合に、どのメッセージが送られどのメッセージが無視されるかを即座に選択する。
受信レポートに含まれる着信データ・メッセージを抽出する。
受信レポートおよびスキャン・レポートが受信されると近隣テーブルを更新する。
WLANネットワークの統合は、論理リンク制御(LLC)の責任であってもよい。LLCは、2つのWLANネットワーク・インスタンスまたはビーコン・グループをいつ、より大きな単一のネットワーク・インスタンスまたはビーコン・グループとして統合するかを決定してもよい。LLCは、自己のWLANネットワーク・サイズの推定を計算してもよい。推定は、ネットワーク・レイヤにより提供された情報、LLC近隣テーブルで発見された情報、および他のノードにより共有されるネットワーク・サイズ・カテゴリに基づいてもよい。ネットワーク・サイズ・カテゴリは、推定されたネットワーク・サイズから計算される。
IEEE802.11WLAN MACアウェアネス・モードは、ワイヤレス・デバイスがその電力を効率的に使用できるようにする。アウェアネス・モードでは、WLAN無線はほとんどの時間、休止状態であるので、電力消費が削減される。メッセージは、バッチ・モードで送信および受信される。すなわちLLCは、単一のアウェイク期間にMACが送信すべきメッセージすべてを、単一パッケージで渡す。MACは、単一のアウェイク期間中に受信されたすべてのメッセージを単一の受信レポートで渡す。LLCは、送信されるべきメッセージを単一パッケージに収集する。MACがアウェイクのとき、LLCは、パッケージをMACに渡し、MACはメッセージ送信を試行する。MACが休止状態に入ろうとするとき、MACは、送信に成功したメッセージおよび送信に失敗したメッセージについての情報を含む送信レポートをLLCに送る。さらにMACは受信レポートをLLCに渡す。レポートはアウェイク期間中に受信したメッセージを含む。
或る実施形態によれば、統合または参加プロセスは、純粋なローカル・プロセスであり、完全にワイヤレス・デバイス内部で生じる。デバイスが特定のアドホック・ネットワークに参加したことの知らせは、外界にまったくもたらされない。アドホック・ネットワークへの参加は、モバイル・デバイスのMACおよび物理パラメータのすべてが所望のアドホック・ネットワークと同期されることを要してもよい。これを行うために、デバイスはそのタイマを、記述を取得してからの経過時間を加算することで変更されたアドホック・ネットワーク記述のタイマのTSF値によって、更新してもよい。これにより、デバイスのタイマがアドホック・ネットワークと同期される。アドホック・ネットワークのBSSID、ならびに能力情報フィールド内のパラメータが採用されてもよい。このプロセスが完了すると、ワイヤレス・デバイスはアドホック・ネットワークに参加済みとなり、アドホック・ネットワーク内のワイヤレス・デバイスとの通信を始める準備が整う。
IEEE802.11WLAN MACアウェアネス・モードは、以下の機能性を提供する:
MACをリセットする。
MACを設定する。
WLANネットワークに参加するかまたは新たなネットワークを作成する。
既存のWLANネットワーク(BSSIDが既知)に参加する。
LLCパラメータをWLANビーコン・フレームにおいて渡せるようにビーコン・フレームのテンプレートをセットする。
メッセージのセットの送信を試行する。
着信メッセージのセットを受信する。
WLANスキャン・メッセージのセットを受信する
メッセージ伝播
或る実施形態によれば、アウェアネス検索メッセージの伝播は、種々のデバイスのアウェアネス・アーキテクチャ・レイヤにおいて実施される。アプリケーションは、アウェアネス・レイヤにより提供されるサブスクライブ・サービスを使用することによりデバイスにおいてサブスクリプションを開始する。アウェアネス・レイヤは、クエリ・メッセージを他のデバイスに送ることによりサブスクリプションを実現する。すべてのデバイスにおいてメッセージは少なくともコミュニティ・レイヤまで進む。ただし、メッセージがAwLまで進行するのは、メッセージの対象コミュニティに属するデバイスにおいてのみである。返信側デバイスにアプリケーションが存在する必要はない。アウェアネス・プラットフォームがアクティブであるだけで十分である。
C.近隣アウェアネス・ネットワーキング(NAN)
例示の実施形態によれば、本発明は、Wi−Fi Alliance(WFA)により標準化されている近隣アウェアネス・ネットワーキング(NAN)プログラムの論理アーキテクチャにおいて使用されてもよい。このプログラムは、Wi−Fi Aware(商標)として公知である。
NANネットワークは、IEEE802.11により使用されるスペクトルのうち、2.4GHz周波数帯の1つのチャネル、さらにオプションで5GHz周波数帯の1つのチャネルでのみ動作する。2.4GHz周波数帯のNANチャネルは、チャネル6(2.437GHz)でなければならない。
NANデバイスは、NANプロトコルを実装する任意のデバイスである。NANクラスタは、同じディスカバリ・ウィンドウ・スケジュールに同期されたNANデバイスの集合である。NANクラスタをもたらすNANデバイスは、必須の2.4GHz周波数帯NANチャネルにおいてちょうど512TU離れた一連のディスカバリ・ウィンドウ開始時間を定義する。同じNANクラスタに参加するNANデバイスは、共通クロックに同期される。
NAN同期ビーコン
NAN同期ビーコンは、NANタイミング同期に使用されるNANディスカバリ・ウィンドウの中で送信される変更済みのIEEE802.11ビーコン管理フレームである。TSFは、同じNANクラスタ内のすべてのNANデバイスのタイマの同期を維持する。NANクラスタ内のTSFは、すべてのNANデバイスにより実行されなければならない分散型アルゴリズムを介して実施されなければならない。NANクラスタに参加する各NANデバイスは、本節に記載されたアルゴリズムに従ってNANビーコン・フレームを送信しなければならない。
ディスカバリ・ウィンドウは、各ディスカバリ・ウィンドウ開始時間に開始する。ディスカバリ・ウィンドウ継続期間は16TUであるものとする。ディスカバリ・ウィンドウの間、1つ以上のNANデバイスは、NANクラスタ内のすべてのNANデバイスがそれらのクロックを同期させるようにNAN同期ビーコン・フレームを送信する。NANデバイスは、1つのディスカバリ・ウィンドウ内で最大1つのNAN同期ビーコン・フレームを送信する。
NANサービス・ディスカバリ・フレーム
ディスカバリ・ウィンドウの間、1つ以上のNANデバイスが、ベンダー特有のパブリック・アクション・フレームであるNANサービス・ディスカバリ・フレームを送信する。NANサービス・ディスカバリ・フレームは、NANクラスタ内のNANデバイスにより送信されるIEEE802.11管理フレームである。NANサービス・ディスカバリ・フレームは、NANデバイスが、他のNANデバイスからのサービスを探すこと、および他のNANデバイスに対してサービスを発見可能にすることを可能にする。NANサービス・ディスカバリ・プロトコルには、2つのNANサービス・ディスカバリ・プロトコル・メッセージが定義されている。
1.パブリッシュ・メッセージ
2.サブスクライブ・メッセージ
NANサービス・ディスカバリ・プロトコル・メッセージは、NANサービス・ディスカバリ・フレームにおいて搬送されるサービス・ディスクリプタ属性において搬送される。NANデバイスは、NANサービス・ディスカバリ・フレームを使用して、特定サービスの利用可能性を能動的に探してもよい。NANデバイスがサブスクライブ・メッセージを使用するとき、NANデバイスは、同じNANクラスタ内で動作している他のNANデバイスに、レスポンス基準が満たされた場合にはパブリッシュ・メッセージを送信するよう要請する。NANデバイスはパブリッシュ・メッセージを使用して、そのサービスを同じNANクラスタ内で動作している他のNANデバイスに自発型方式で発見可能にしてもよい。サービス制御フィールドは、サービス・ディスクリプタ属性がパブリッシュに関連するか、サブスクライブに関連するか、またはフォローアップ機能に関連するか、ならびにマッチング・フィルタ、サービス・レスポンス・フィルタ、およびサービス特有情報などの他のオプションのフィールドがサービス・ディスクリプタ属性に存在するかどうかを示す。
NANサービス・ディスカバリ・フレームは、フレーム制御、継続期間、受信アドレス(NANネットワークID)、送信アドレス、クラスタID、シーケンス制御、HT制御(フレーム制御により存在が示される)、NANサービス・ディスカバリ・フレーム・ボディ、および巡回冗長コード(CRC:cyclic redundancy code)のフィールドを含むIEEE802.11管理フレームである。NANサービス・ディスカバリ・フレーム・ボディは、例えばサービスID属性およびサービス・ディスクリプタ属性を指定するNAN属性を含む。サービス・ディスクリプタ属性は、NANサービス・ディスカバリ・フレームにおいて使用されてもよい。
NANディスカバリ・ビーコン・フレーム
ディスカバリ・ウィンドウ同士の間で、1つ以上のNANデバイスが、NANデバイスがNANクラスタを発見できるようにNANディスカバリ・ビーコン・フレームを送信する。マスタ・ロールの各NANデバイスは、NANクラスタの発見を促進するためにNANディスカバリ・ウィンドウ外でNANディスカバリ・ビーコン・フレームを送信しなければならない。NANディスカバリ・ビーコンは、NANディスカバリ・ウィンドウ外で送信される変更されたIEEE802.11ビーコン管理フレームである。
NANデバイスのNANプロトコル・スタックは、1)NANディスカバリ・エンジン、2)NANサポートを備えたMACの2つのコンポーネントを含むことが予定されている。NANサポートを備えたMACは、NANデバイスが時刻および周波数において同期してNANディスカバリ・エンジンから/へのサービス・ディスカバリ・フレームのための共通可能期間を提供するための手段を提供する。
NANディスカバリ・エンジン
NANディスカバリ・エンジンは、サービス・ディスカバリを目的としてアプリケーションにパブリッシュ・サービスおよびサブスクライブ・サービスを提供する。
パブリッシュとは、近隣アウェアネス・ネットワーキング・プログラムにより認証されたプロトコルおよびメカニズムを使用して、例えば能力およびサービスについてのアプリケーションが選択した情報を、サブスクライブを用いて情報を求める他のNANデバイスが入手できるようにする機能である。パブリッシュを使用するNANデバイスは、パブリッシュされる情報を、自発型または応答型の方式で提供し得る。パブリッシュは、NANデバイス上のアプリケーションがアプリケーションの能力およびサービスについて選択された情報を他のNANデバイスに入手可能にするためのメカニズムとして、Wi−Fi NANのために定義されている。
サブスクライブは、近隣アウェアネス・ネットワーキング・プログラムにより認証されたプロトコルおよびメカニズムを使用して、パブリッシュにより他のNANデバイスにおいて入手可能にされた情報を発見する機能である。サブスクライブを使用するNANデバイスは、パブリッシュされた情報を求めて受動的にリッスンしても、または能動的に要求してもよい。サブスクライブは、他のNANデバイスの能力およびサービスについての選択されたタイプの情報をアプリケーション・ユーザが収集するためのメカニズムとしてWi−Fi NANのために定義されている。
アプリケーションは、パブリッシュ・サービスおよびサブスクライブ・サービスの、特定のタイプのNANネットワークでの実行、任意のタイプのNANネットワークでの実行、またはすべてのタイプのNANネットワークでの実行をリクエストしてもよい。NANネットワーク・タイプの選択は、発見されるパブリッシュおよびサブスクライブ・サービスが、孤立したクラスタ内で発生することを意図されているか、近くのNANデバイス間で発生することを意図されているか、またはNANデバイスの圏内にあるすべてのNANデバイス間で発生することを意図されているかを決定する。NANディスカバリ・エンジン・サービス毎のネットワーク・タイプの選択は、NANネットワークおよびクラスタ選択機能を扱うNANスタックの下位レベルに反映される。パブリッシュ/サブスクライブ・サービスが1つのタイプのネットワークで実行されるよう設定された場合、対応する機能性およびディスカバリ・プロトコル・メッセージのやり取りは、同タイプのネットワークにおいてのみ発生するようにされる。本願明細書に記載するとき、セルおよびクラスタという用語は同じものを指す。
パブリッシュ・サービスおよびサブスクライブ・サービスは、NANディスカバリ・エンジンが実装しNANのために設計されたディスカバリ・プロトコルを利用することを予定されている。このプロトコルは、1)ディスカバリ・クエリ・メッセージ、2)ディスカバリ・レスポンス・メッセージ、および3)ディスカバリ・アナウンスメント・メッセージの、異なる3つのプロトコル・メッセージを有することが予定されている。サブスクライブ・サービスは、ディスカバリ・クエリ・メッセージを使用してアクティブ・ディスカバリを実施することが予定されている。サブスクライブ・サービスは、パッシブ・モードのみで動作するよう設定されてもよい。このモードでは、ディスカバリ・クエリ・メッセージは送信されないが、求める情報を発見するためにディスカバリ・レスポンスおよびディスカバリ・アナウンスメント・メッセージを求めてリッスンする。パブリッシュ・サービスは、ディスカバリ・レスポンス・メッセージおよびディスカバリ・アナウンスメント・メッセージを使用して、発見する側のデバイスに対してアプリケーションが選択した情報の利用可能性をアナウンスすることを予定されている。ディスカバリ・レスポンス・メッセージは、レスポンス基準を満たす受信済みディスカバリ・クエリへのレスポンスとして使用されることが意図されている。ディスカバリ・アナウンスメント・メッセージは、自発型パブリッシュ・サービスを実装するために使用されることが意図されている。
サブスクライブ・サービスがアクティブ・モードでアクティブ化されたデバイスは、ディスカバリ・クエリ・メッセージを送信して、パブリッシュ側のデバイスがディスカバリ・レスポンス・メッセージを送信するようトリガする。並行して、サブスクライブ側のデバイスは、受信されるディスカバリ・レスポンスおよびディスカバリ・アナウンスメント・メッセージをモニタして、求めるサービスおよび情報の利用可能性を判断する。モニタは、サブスクライブ・サービスがアクティブな間に受信されるすべてのディスカバリ・レスポンス・メッセージおよびディスカバリ・アナウンスメント・メッセージに適用される継続的なプロセスであることが構想されている。この手法では、サブスクライブ側のデバイスは、それ自体のディスカバリ・クエリ・メッセージ送信とは独立したディスカバリ・レスポンスおよびディスカバリ・アナウンスメント・メッセージから有益情報を収集してもよい。
各パブリッシュ/サービス・インスタンスには、規定のハッシュ関数を使用して6オクテットのサービス識別子(SID:service identifier)値を生成するためにNANディスカバリ・エンジンにおいて使用され、サービス/アプリケーションを特定する、サービス名(UTF−8ストリング)が少なくとも与えられる。このSIDは、特定のサービスを探すときに主要な照合基準として使用される。したがって、このSIDは、メッセージの受信側が一致の発生または不発生を確認できるように各パブリッシュ・メッセージおよびサブスクライブ・メッセージにおいて送信される。各パブリッシュ/サービス・インスタンスにはさらに、サービス・ディスカバリのためのさらなる基準が与えられてもよい。これは、マッチング・フィルタと呼ばれる。マッチング・フィルタが与えられれば、NANディスカバリ・エンジンは、照合のためにSIDのみではなくマッチング・フィルタ情報も使用する必要がある。基本的な考えは、ディスカバリが成功するためには、パブリッシャおよびサブスクライバからのSIDおよびマッチング・フィルタの両方の間に、完全一致がなければならないということである。サブスクライブ/パブリッシュの目的でNANディスカバリ・エンジンにマッチング・フィルタが与えられる場合は必ず、このマッチング・フィルタもサブスクライブ/パブリッシュ・メッセージにおいてSIDとともに搬送される。
さらに、各パブリッシュ/サービス・インスタンスには、ディスカバリにおいてそれ自体は使用されず、照合においても使用されない、サービス特有情報が与えられてもよい。ただしこれは、SID/matching_filterが一致する場合にサービス/アプリケーション・レイヤに伝達される情報である。したがって、この情報もパブリッシュ・メッセージおよびサブスクライブ・メッセージにおいてピア・デバイスに搬送される。
パブリッシュ・メッセージおよびサブスクライブ・メッセージはいずれも、サービス・ディスクリプタ属性の形態で無線搬送される。各属性は、1つのパブリッシュ・インスタンスまたはサブスクライブ・インスタンスを表現し、少なくともSID、さらにオプションでマッチング・フィルタおよびサービス特有情報を含む。サービス・ディスクリプタ属性は、ベンダー特有のパブリック・アクション・フレームであるNANサービス・ディスカバリ・フレームにおいて搬送される。非常に限られた量のサービス・ディスカバリ情報は、NAN情報要素(IE:information element)内にNAN属性の一部を含み得るNANビーコン・フレームにおいても搬送されてもよい。そのような属性の1つは、パブリッシュされるサービスの選択されたセットを示すようにセットされ得る可変数のSIDを含んでもよいサービスID属性である。NANビーコンおよびその中のサービスID属性は、サブスクライブ目的で使用されずに、パブリッシュされたサービスおよびそのSIDのみを示してもよい。
NANサポートを備えたMAC
MACは、近くのデバイス間で時刻および周波数同期を得て維持する責任を負い、その結果、デバイスは、同じチャネルで同時にディスカバリ・プロトコル・メッセージのやり取りのために利用可能となる。同期は、いわゆるマスタ・デバイス(既定)により可能期間の始めに送信される専用同期フレームによって発生する。同期フレームは、一定のチャネルにおいて周期的に送信される。周期性およびチャネル使用は、同期フレーム・パラメータにより決定される。各デバイスがマスタ・デバイスとして動作できる必要があり、各デバイスは、それがマスタ・デバイスであるか否かを各可能期間に対して判断することが予定されている。この判断は、マスタ選定アルゴリズムによって行われる。同期フレームは、同期フレーム送信と、可能期間またはディスカバリ・ウィンドウとの両方のスケジュール(時刻および周波数)を決定する。
NANネットワークは、共通のネットワーク識別子(NAN ID)のもとで動作して共通の同期フレームおよびディスカバリ・ウィンドウ・パラメータを共有するNANデバイスのセットからなる。NANネットワークは1つ以上のNANクラスタを含む。各NANクラスタは、コンテンション・グループであってもビーコン・グループであってもよく、NANネットワークの局所的表現と考えられてもよい。NANクラスタは、1つのNAN IDを備えたNANネットワークにおいて動作して同期フレーム送信およびディスカバリ・ウィンドウの両方に関して同期されたNANデバイスのセットからなる。NANデバイスがNANクラスタを形成するためには、それらの少なくとも一部が互いの圏内になければならない。NAN IDは、少なくとも、ビーコン・フレームのフォーマットのものであってもよい同期フレームにおいて搬送される。各ビーコンは、NAN IDフィールドを含み、これは、ビーコンを受信するNANデバイスにおいて、例として、ビーコンがそのNANデバイスの動作しているNANネットワークからのものであるかどうか、およびどのタイプのNANネットワークからビーコンが送信されたかを判断するために使用される。本発明の一実施形態では、NAN IDは、NANクラスタ内での基本的な同期を提供するためにNANネットワークにおいて使用されるビーコンまたは同期フレーム内の6オクテット・フィールドにより示される数値である。本発明の一実施形態では、ビーコン・フレームにおいて搬送されるNANクラスタ識別子はないが、各NANセルは、特に同期フレーム(ビーコン)スケジュールの観点から、異なるスケジュールにより区別される。
NANディスカバリ・エンジンは、圏内のデバイス間で直接の低電力ディスカバリを可能にするよう特に開発された機能を有するWi−Fi MACの変形を活用する。NANサポートを備えたこのMACは、フレーム送信および受信サービスに加えて同期を提供する。同期の目的は、圏内のすべてのNANデバイスを同時に同じ周波数チャネル上でサービス・ディスカバリのやり取りのために利用可能にすることである。同期は、すべてのNANデバイスが関与するビーコン・フレーム送信を基礎とする。ビーコン・フレームは、周期的に送信され、NANネットワーク・インスタンスを探すデバイスのためのNANネットワーク・インスタンス識別子としての役割も果たす(NANクラスタはNANネットワーク・インスタンスである)。NANネットワーク・インスタンスを探すNANデバイスは、NANデバイスからのビーコン・フレームを求めてリッスンすることにより従来のWi−Fiパッシブ・スキャンを使用する。典型的には、NANデバイスは、10〜20秒に一度パッシブ・スキャンを実行し、各スキャンは200〜300msずつ続く。NANデバイスは、1つ以上のNANネットワーク・インスタンスを見つけると、同期してそこでの動作を始めるインスタンスを選択する。
NANコンカレント・デバイスは、NANネットワークと、WLANインフラストラクチャ、IBSS、およびWi−Fiダイレクトなど他のタイプのWi−Fiネットワークとにおいて動作できるNANデバイスである。
NAN動作の基本原理:
●デバイスにおいてNAN機能をアクティブ化すると、デバイスはまず、パッシブ・ディスカバリによってNANネットワークを探す。NAN機能は、NANディスカバリ・エンジンにアクティブなサービスがない場合に、サブスクライブまたはパブリッシュいずれかのサービスのアクティブ化をリクエストするデバイス内のアプリケーションによりアクティブ化される。
a)既定で、NAN仕様において決定されている少なくとも1つのNAN IDがあり、NANデバイスは当該ネットワークおよびそのクラスタを探す。
●NANネットワーク/NANクラスタへの参加:デバイスが参加し得る少なくとも1つのNANクラスタがデバイスに見つかれば、デバイスはクラスタを選択してそれに参加する。デバイスが参加し得るNANクラスタが見つからなければ、デバイスは自己のNANクラスタを確立する。アプリケーションは、パブリッシュ・サービスがパッシブ・モードでアクティブ化されることもリクエストしている場合がある。そのような場合には、デバイスは、NANクラスタを決して確立せず、他のデバイスにより確立されたNANクラスタにおいてのみ動作する。
a)NANデバイスは、次の基準が満たされるとNANクラスタに参加してもよい:
1.デバイスが、所定の閾値RSSI_C(例えば−50dBm)を超える信号レベルで、クラスタから少なくとも1つの同期フレームを受信する。
●NANクラスタに参加すると、NANデバイスは自己をクラスタの同期フレーム送信およびディスカバリ・ウィンドウ・スケジュール両方に同期させる。
a)さらにデバイスは、それが同期フレームを送信する責任を負うマスタ・デバイスであるかどうかを判断するために、マスタ選定アルゴリズムを実行する責任を負う。
●NANクラスタに入ると、NANデバイスは、次の基準のうち1つが満たされている限り、そこで動作し続けてもよい:
a)デバイスが、所定の閾値RSSI_C(例えば−50dBm)を超える信号レベルで、クラスタから少なくとも1つの同期フレームを受信する。
b)デバイスが、同期フレームを送信するマスタ・デバイスとして動作する。
●NANクラスタ内で動作しているとき、NANデバイスは、クラスタのベース・クロックおよびクラスタのディスカバリ・ウィンドウ・スケジュールの両方を維持する責任を負い、ベース・クロックの維持は、必要に応じて同期フレームを送信することによる。
●さらにNANデバイスは、デバイスが参加を考慮すべき他のNANクラスタが圏内にあるかどうかを把握するために時折パッシブ・ディスカバリを実施する責任を負う。
a)NANデバイスが、NANクラスタの同期フレームを検出し、そのクラスタがデバイスの動作しているクラスタとは異なるものであるが両クラスタともデバイスが動作しているNANネットワークに属しており、且つ同期フレームが、所定の閾値RSSI_C(例えば−50dBm)を超える信号レベルで受信されると、デバイスは以下のとおり続行する:
1.外部クラスタからの同期フレームが、自己のクラスタよりも外部クラスタの優先を示すパラメータ値を含む場合、デバイスはその動作を外部クラスタに移行させる。
2.その他の場合、デバイスはその動作を現クラスタにおいて継続する。
近隣アウェアネス・ネットワーキング・ネットワーク
−NANネットワークは、共通のネットワーク識別子(NAN ID)のもとで動作して共通の同期フレームおよびディスカバリ・ウィンドウ・パラメータを共有するNANデバイスのセットからなる。
−NANネットワークは1つ以上のNANクラスタからなる。
−本発明の例示の実施形態によれば、2つのNANネットワーク・タイプが定義される:
a)同期されたクラスタのネットワーク。
b)孤立したクラスタのネットワーク。
−ネットワーク識別子(NAN ID)はネットワーク・タイプに依存する。
a)好適な実装形態では、NAN仕様が少なくとも2つのNAN ID値を決定し、それぞれのID値に対して仕様がネットワーク・タイプも決定する。
−ネットワーク・タイプは、ディスカバリ・ウィンドウ・スケジュールがクラスタ境界を越えて整合されるか(同期されたクラスタのネットワーク)、またはディスカバリ・ウィンドウ・スケジュールが、ディスカバリ・ウィンドウの観点から隣接する/重なり合うクラスタを非同期に特に保つことを目的とする、クラスタのローカルのものであるかを決定する。
a)同期されたクラスタのネットワークでは、目的は同じ1つのディスカバリ・ウィンドウ・スケジュールを最大限に使用することである。
b)孤立したクラスタのネットワークでは、目的はクラスタに独自ディスカバリ・ウィンドウ・スケジュールで動作させ続けて、同じクラスタ内で動作するデバイスのみが同じチャネルにおいて同時にNANディスカバリ・フレームのために利用可能となるようにすることである。
クラスタ
1つのNAN IDを備えたNANネットワークにおいて動作して同期フレーム送信およびディスカバリ・ウィンドウの両方に関して同期されたNANデバイスのセットがNANクラスタを形成する。
NANデバイスがNANクラスタを形成するためには、それらの少なくとも一部が互いの圏内になければならない。
NANクラスタの中での同期は、各デバイスが同期フレーム送信の負担を共有し、ディスカバリ・ウィンドウの間、NANディスカバリのために同時に利用可能であることを意味する。
クラスタが同期されたクラスタのネットワークに属するか孤立したクラスタのネットワークに属するかに応じて、或るクラスタから別のクラスタに移動するNANデバイスには一定の義務があり、これは後により詳細に記載する。
同期フレーム
同期フレームは、NANネットワークにおける時刻および周波数同期の基礎を形成する。すべてのNANデバイスは、マスタ・ロール選定ルールに従って同期フレーム送信に参加する責任を負う。
同期フレームは、フレームがどの程度頻繁にどのチャネル(単数または複数)で送信されるかを決定する同期フレーム・パラメータに従って送信される。
同期フレームは、NANデバイスのためのベース・クロックを提供し、ベース・クロックは、ディスカバリ・ウィンドウ・スケジュールを指定するときに参照として使用される。
ベース・クロックは、WLANにおいて使用される時刻同期機能(TSF)を基礎とし、各同期フレームは、TSFタイムスタンプ値のインジケータを含むことが予定されている。
同期フレームはビーコン・フレームとして実現されてもよい。
ディスカバリ・ウィンドウ
ディスカバリ・ウィンドウは、NANデバイスをNANディスカバリ・フレームのやり取りのために利用可能な期間である。
ディスカバリ・ウィンドウは、ウィンドウがどの程度頻繁に、どのチャネル(単数または複数)において発生するかを決定するディスカバリ・ウィンドウ・パラメータに従って発生する。
ディスカバリ・ウィンドウ・スケジュールは、同期フレームにおいて利用可能な情報を基礎とする。
ディスカバリ・ウィンドウ・スケジュールは、NANネットワーク・タイプに応じて、NANクラスタ特有であっても、またはNANクラスタ境界を横断して同じであってもよい。
NAN同期ビーコンおよびNANサービス・ディスカバリ・フレームはいずれも、ディスカバリ・ウィンドウの間に送信される。NANデバイスが収束する時刻およびチャネルがディスカバリ・ウィンドウと呼ばれる。各ディスカバリ・ウィンドウは、16TU(1.024ms)の長さで、2つの連続したDWの開始時間の時間差は512TUである。NANディスカバリ・ビーコンのみDW外で送信されると想定される。
ディスカバリ・ウィンドウは、2.4GHz、且つ特にチャネル6において発生するものとする。NANデバイスはさらに、NAN動作のために5GHzを使用してもよい。そうする場合、NANデバイスは2.4GHzおよび5GHzに別々のディスカバリ・ウィンドウをスケジュールする。しかしながら、2.4GHz DWスケジュールは、5GHzディスカバリ・ウィンドウ・スケジュールの基礎である。5GHzディスカバリ・ウィンドウは、2.4GHzのものとサイズが等しくなり、いずれの帯域においてもディスカバリ・ウィンドウ期間は512TUである。5GHz帯域における第1のディスカバリ・ウィンドウは、2.4GHz帯域における第1のディスカバリ・ウィンドウから128TUオフセットされる。
NANネットワークは、連続したDW同士の間の期間、DWの持続時間、ビーコン間隔、およびNANチャネル(単数または複数)を含むNANパラメータの共通セットを共有するすべてのNANデバイスを含む。NANクラスタは、NANパラメータの共通セットを共有し同じDWスケジュールに同期されたNANデバイスの集合である。NANクラスタは、NANクラスタ識別子(ID)を用いて識別される。同じNANクラスタの一部であるNANデバイスは、NANマスタ選定手順に参加する。実際にはこれは、NANクラスタ内で動作する各NANデバイスが、NANクラスタにおけるビーコン送信に参加する責任を負うということを意味する。
NANネットワークにおけるデバイス動作
NANをデバイスにおいてアクティブ化すると、デバイスは、まずパッシブ・ディスカバリによってNANネットワークを探す。
既定で、NAN仕様において決定されている既定の1つのNAN IDがあり、NANデバイスは当該ネットワークおよびそのクラスタを探す。
NANネットワーク/NANクラスタへの参加:
デバイスが参加し得る少なくとも1つのNANクラスタがデバイスに見つかれば、デバイスはクラスタを選択してそれに参加する。
デバイスが参加し得るNANクラスタが見つからなければ、デバイスは自己のNANクラスタを確立する。NANディスカバリ・エンジンが、パッシブ・モードでサブスクライブ・サービスをアクティブ化するようリクエストされた場合、デバイスは、自己のNANクラスタを確立せず、発見するNANクラスタにおいてのみ動作すると決定することも可能である。
NANデバイスは、NANクラスタ内で動作するとき、デバイスが動作するNANネットワークの他のNANクラスタが利用可能かどうかを調べるために、パッシブ・ディスカバリを周期的に実施する。
NANクラスタへの参加
NANデバイスは、次の基準が満たされるとNANクラスタに参加してもよい:
●デバイスが、所定の閾値RSSI_C(例えば−50dBm)を超える信号レベルで、クラスタから少なくとも1つの同期フレームを受信する。
NANクラスタに参加すると、NANデバイスは自己をクラスタの同期フレーム送信およびディスカバリ・ウィンドウ・スケジュールの両方に同期させる。
さらにデバイスは、それが同期フレームを送信する責任を負うマスタ・デバイスであるかどうかを判断するために、マスタ選定アルゴリズムを実行する責任を負う。
NANクラスタ内での動作
NANデバイスは、次の基準のうち1つが満たされている限り、NANクラスタにおいて動作し続けてもよい:
●デバイスが、所定の閾値RSSI_C(例えば−50dBm)を超える信号レベルで、クラスタから少なくとも1つの同期フレームを受信する。
●デバイスが、同期フレームを送信するマスタ・デバイスとして動作する。
NANクラスタ内で動作しているとき、NANデバイスは、クラスタのベース・クロックおよびクラスタのディスカバリ・ウィンドウ・スケジュールの両方を維持する責任を負い、ベース・クロックの維持は、必要に応じて同期フレームを送信することによる。
マスタの選定
本発明の例示の実施形態によれば、ノード、デバイス、またはSTAは、マスタ同期STAとしてビーコンを送信するために他のマスタSTAと競合する、非マスタ同期STAとしてビーコンを送信するために競合しない、の2つのロールのうち1つで動作してもよい。マスタ同期STAロールは、近隣アウェアネス・ネットワーキングのためのマスタ選定アルゴリズムにより決定されてもよい。アドホック・ネットワークのすべてのノード、デバイス、またはSTAは、両ロールで動作できる必要があってもよく、マスタ選定アルゴリズムは、すべてのノード、デバイス、またはSTAによって時折、または周期的に実行される必要があってもよい。
NANクラスタ内で動作するNANデバイスは、それがマスタ・デバイスであるかどうかを、ディスカバリ・ウィンドウ毎にマスタ選定アルゴリズムに従って判断する責任を負う必要があってもよい。
外部クラスタからの同期フレーム
NANデバイスが、NANクラスタの同期フレームを検出し、そのクラスタがデバイスの動作しているクラスタとは異なるものであるが両クラスタともデバイスが動作しているNANネットワークに属しており、且つ同期フレームが、所定の閾値RSSI_C(例えば−50dBm)を超える信号レベルで受信されると、デバイスは以下のとおり続行する:
−外部クラスタからの同期フレーム内のタイムスタンプ(例えばTSF値)が自己のクラスタにおける時間よりも大きい場合、デバイスはその動作を外部クラスタに移行させる。
−あるいは、デバイスがその動作を外部クラスタに移行するかどうかを決定するために、外部クラスタからの同期フレーム内の他の何らかの情報が分析される。
−その他の場合、デバイスはその動作を現クラスタにおいて継続する。
新クラスタへの動作の移行
同期されたクラスタのネットワーク内でNANデバイスが動作する場合、NANデバイスは、パッシブ・ディスカバリにより新クラスタの存在を検出するのを受けて新クラスタにその動作を移行するとき、以下を行うものとする。
a)デバイスが現/旧クラスタにおいてマスタ・デバイスであれば、ルールは次のとおりである:
−デバイスは、新クラスタについての情報を含む少なくとも1つの同期フレームを現/旧クラスタ内のマスタ・デバイスとして送信する。これは少なくとも、新クラスタのTSF値およびディスカバリ・ウィンドウ・スケジュールについての情報を含む。
−デバイスは、新クラスタについての情報を備える少なくとも1つの同期フレームを現/旧クラスタにおいて送信すると、新クラスタ内で動作を始めるものとし、旧クラスタ内でのすべての動作をやめる。
b)デバイスが現/旧クラスタにおいて非マスタ・デバイスであれば、ルールは次のとおりである:
−デバイスは、新クラスタ内で動作し始めるものとし、旧クラスタ内でのすべての動作をやめる。
NANデバイスが、孤立したクラスタのネットワーク内で動作する場合、新クラスタにその動作を移行させるときに以下を行うものとする:
a)デバイスが現/旧クラスタ内でマスタ・デバイスであるか非マスタ・デバイスであるかにかかわらず、デバイスは、新クラスタ内で動作を始めるものとし、旧クラスタ内での動作をすべてやめる。
ディスカバリ・ウィンドウ・スケジュールの整合
NANデバイスが同期されたクラスタのネットワーク内で動作するとき、新クラスタについての情報を含む受信済み同期フレームから新クラスタの存在を検出し、且つ新クラスタがそのディスカバリ・ウィンドウが使用されるべきクラスタであると示されると、NANデバイスは、以下を行うものとする。
a)デバイスが現/旧クラスタにおいてマスタ・デバイスであれば、ルールは次のとおりである:
−デバイスは、新クラスタについての情報を含む少なくとも1つの同期フレームを現/旧クラスタ内のマスタ・デバイスとして送信してもよい。
−デバイスは、新クラスタのディスカバリ・ウィンドウ・スケジュールを使用し始める。
−デバイスは、新クラスタを検出できるかどうか、および同期フレーム送信の観点から同期のために十分に高い信号レベルで新クラスタから同期フレームを受信できるかどうかを調べるために、パッシブ・ディスカバリをアクティブ化してもよい。
b)デバイスが現/旧クラスタにおいて非マスタ・デバイスであれば、ルールは次のとおりである:
−デバイスは、新クラスタのディスカバリ・ウィンドウ・スケジュールを使用し始める。
−デバイスは、新クラスタを検出できるかどうか、および同期フレーム送信の観点から同期のために十分に高い信号レベルで新クラスタから同期フレームを受信できるかどうかを調べるために、パッシブ・ディスカバリをアクティブ化してもよい。
D.近隣アウェアネス・ネットワーキング・サービス・ディスカバリ・プロキシ
例示の実施形態によれば、本発明は近隣アウェアネス・ネットワーキング(NAN)の論理アーキテクチャにおいて使用されてもよい。
本発明の例示の実施形態において、NANサービス・ディスカバリ・プロキシの機能性はNANサービスとして実装される。
本発明の例示の実施形態において、NAN特有シグナリングに対する拡張が、NANサービス・ディスカバリ・プロキシ・サーバの発見を可能にする。
本発明の例示の実施形態において、NAN特有シグナリングに対する拡張が、サービス・パブリッシュ/サブスクライブのプロキシ・サーバへの登録を可能にする。
本発明の例示の実施形態において、NAN特有シグナリングに対する拡張が、プロキシ・サーバにおけるプロキシされたサービス・パブリッシュ/サブスクライブの管理を可能にする。
本発明の例示の実施形態において、NAN特有シグナリングに対する拡張が、プロキシされたサービス・パブリッシュ/サブスクライブに関する情報のやり取りを可能にする。
本発明の例示の実施形態において、プロキシを行うことは、NAN2プロキシ・サーバ、NAN2プロキシ・クライアント、および第3のNAN2デバイスという異なる3つのロールのデバイスを含む。NAN2プロキシ・クライアントは、そのサービス・ディスカバリ機能性の一部を他に代行させることによっていくらか電池を節約することを目指すNAN2デバイスである。NAN2プロキシ・サーバは、商用電源式NAN2デバイスであって、NAN2プロキシ・クライアントがいくらか節電できるよう助けるために、進んでプロキシ・サーバとして動作するものであってもよい。第3のNAN2デバイスは、このケースでは、NAN2プロキシ・クライアントと同じサービスを運用するデバイスであり、NAN2プロキシ・サーバを通してNAN2プロキシ・クライアントのサービスを発見すべきデバイスである。NAN2プロキシ・クライアントは、適用可能な場合、且つ付近のNAN2プロキシ・サーバにおいて利用可能である場合、パブリッシュおよび/またはサブスクライブのためにNAN2プロキシ・サーバを使用してもよい。
1)プロキシ・サーバ・ディスカバリ
NAN2プロキシ・サーバが自己を利用可能および発見可能にする方法としてはいくつかの異なる選択肢がある。最も論理的手法は以下のとおりである:
a)NAN接続能力属性の拡張
b)NANビーコンの拡張
c)新たなNAN属性の定義
d)NANサービスとしてのNANサービス・ディスカバリ・プロキシの実装(好ましい)
本発明の例示の実施形態は、プロキシを行うことをNANサービスとして規定することである。Wi−Fi Allianceにより割り当てられた予約されたサービス名が使用され(例えばorg.wi−fi.aware.sdproxy)、サービスは、情報をNANスタック外に転送せずにNANスタック上で実行されるべきである。この手法により、NAN2プロキシ・クライアントにより使用されるNAN2プロキシ・サーバの能力/サポート/サービスを提供するNAN2デバイスが、サービスをパブリッシュする。言い換えれば、デバイスは、そのNANディスカバリ・エンジンに、自発型もしくは応答型いずれかの方式で、または両パブリッシュ・タイプを同時に用いて、他の任意のサービスのようにプロキシ・サービスをパブリッシュさせる。NANサービス・ディスカバリ・プロキシのために予約されるサービス名に対応するサービスIDをもつパブリッシュ・メッセージを搬送するサービス・ディスカバリ・フレームは、次を含むべきである:
a)サービス・ディスクリプタ、および
b)追加利用可能性マップ(FAV)
図1は、近隣アウェアネス・ネットワーク・クラスタ100内で動作しているプロキシ・サーバ・ワイヤレス・デバイスA2、プロキシ・クライアント・ワイヤレス・デバイスA1、および第3のワイヤレス・デバイスA3の例示のネットワーク図を示す。プロキシ・サーバは、近隣アウェアネス・ネットワーク内で動作している他のワイヤレス・デバイスのためにプロキシ・サービス・ディスカバリを提供するためのサポートを示すサービスIDを作成した。本発明の少なくとも1つの実施形態に従って、作成されたサービスIDを含むワイヤレス・サービス・ディスカバリ・フレーム101をプロキシ・サーバが近隣アウェアネス・ネットワークに送信するのが示されている。サービス・ディスカバリ・フレーム101は、サービスIDを含むパブリッシュ・メッセージを含んでもよい。
図1Aは、本発明の少なくとも1つの実施形態による、プロキシ・サーバA2によって送信されるパブリッシュ・メッセージであるワイヤレス・サービス・ディスカバリ・フレーム101の例示のフォーマットを示す。図面に示されたサービス・ディスクリプタは、利用可能なプロキシ・サービスの詳細を提供する。これは例として以下のインジケータを含む。
a)プロキシ・サーバがプロキシされたパブリッシュに利用可能であるか、またはプロキシされたサブスクライブに利用可能であるか、または両方に利用可能であるかを示すフィールド。
a.例として、2ビット・フィールドをこの目的に使用可能であり、一方のビットがプロキシされたパブリッシュの利用可能性を示すために使用され、他方のビットがプロキシされたサブスクライブの利用可能性を示すために使用される。値「1」は、プロキシされたパブリッシュ/サブスクライブが利用可能であることを示すために使用されてもよく、値「0」は、それが利用可能でないことを示すために使用されてもよい。
b.注:例示の実施形態において、プロキシ・サーバはプロキシされたパブリッシュをサポートし、プロキシされたサブスクライブをサポートするのはオプションである。プロキシされたパブリッシュは、パブリッシュ・メッセージをプロキシ・クライアントに代わって、応答型または自発型のいずれかの方式で送信することを除いては、ほかにプロキシ・サーバが何かをすることを必ずしも要求するものではない。プロキシされたサブスクライブは、既定で、プロキシ・サーバがディスカバリ結果を格納することを要求してもよい。一部のプロキシ・サーバではこれを行う準備はできていないかもしれないので、プロキシされたサブスクライブをサポートするのはオプションとされてもよい。
b)どのタイプのプロキシされたパブリッシュがプロキシ・サーバにおいて利用可能であるかを示すフィールド。
a.2ビット・サブフィールド。1つのビットは応答型パブリッシュに対するサポートを示し(「0」は非サポート、「1」はサポート)、もう1つのビットは自発型パブリッシュに対するサポートを示す(「0」は非サポート、「1」はサポート)。
b.プロキシ・サーバが、プロキシ・クライアントによる取得のため、プロキシされたパブリッシュに一致する検出されたNANサブスクライブについての情報をプロキシ・サーバが収集できるかどうかを示す1ビット・サブフィールド。「1」にセットされれば、プロキシ・サーバは、検出されたNANサブスクライブについての情報を収集できる。「0」にセットされると、プロキシ・サーバは、検出されたNANサブスクライブについての情報を収集できず、単にプロキシ・クライアントに代わってプロキシされたパブリッシュ・メッセージを送信する。
c)どのタイプのプロキシされたサブスクライブがプロキシ・サーバにおいて利用可能であるかを示すフィールド。
a.2ビット・サブフィールド。1つのビットはアクティブ・サブスクライブに対するサポートを示し(「0」は非サポート、「1」はサポート)、もう1つのビットはパッシブ・サブスクライブに対するサポートを示す(「0」は非サポート、「1」はサポート)。
b.プロキシ・サーバが、プロキシ・クライアントによる取得のため、プロキシされたサブスクライブに一致する検出されたNANパブリッシュについての情報をプロキシ・サーバが収集できるかどうかを示す1ビット・サブフィールド。「1」にセットされれば、プロキシ・サーバは、検出されたNANパブリッシュについての情報を収集できる。「0」にセットされると、プロキシ・サーバは、検出されたNANパブリッシュについての情報を収集できず、単にプロキシ・クライアントに代わってプロキシされたサブスクライブ・メッセージを送信する。
d)プロキシされたパブリッシュ/サブスクライブのための最大生存時間を示すフィールド
a.例として、プロキシ・サーバが最大でどの程度の長さ、プロキシされたパブリッシュ/サブスクライブをプロキシ・クライアントと何らのメッセージのやり取りもせずに実行させ続け得るかを示す、1オクテット・フィールド。好適なソリューションは、このフィールドに、連続したNANディスカバリ・ウィンドウの数として時間を示させることである。
e)プロキシされたパブリッシュ/サブスクライブに関係するパブリッシュ/サブスクライブ・メッセージの送信の最小周期を示すフィールド。
a.例として、プロキシ・サーバがプロキシされたパブリッシュ/サブスクライブのためにパブリッシュ/サブスクライブ・メッセージを送信し得るのが、すべてのNANディスカバリ・ウィンドウ内であるか、または1つおきのDW内であるか、3つおきのDW内であるか、7つおきのDW内であるかなどを示す、1オクテット・フィールド。
f)プロキシ・サーバがすべてのNANディスカバリ・ウィンドウにおけるプロキシ動作に利用可能であるか、一部のディスカバリ・ウィンドウの間のみのプロキシ動作に利用可能であるかを示すフィールド。
a.例として、プロキシ・サーバがプロキシされたパブリッシュ/サブスクライブのために動作するべく利用可能であるのが、すべてのNANディスカバリ・ウィンドウ内であるか、ごく一部のNANディスカバリ・ウィンドウ(例えば1つおきのNANディスカバリ・ウィンドウ、3つおきのDWなど)内であるかを示す、1オクテット・フィールド。
追加利用可能性マップ(FAV)は、任意のプロキシ・セッション管理関係の通信(すなわち、以後規定する、登録、キープ・アライブ・メッセージング、登録解除など)のためにNAN2プロキシ・クライアントに対してNAN2プロキシ・サーバが利用可能であるときの時刻および周波数を記述する。別の実施形態は、NAN2プロキシ・クライアントがそのサービスをディスカバリ・ウィンドウ(DW)中に登録できるようにするものであってもよいが、DWは、本当のディスカバリのために十分な余裕を残すために過剰な使用から保護されなければならない。
2)プロキシ・セッション管理
プロキシ・セッション管理とは、プロキシ・サーバ/クライアントによって、a)プロキシ・サーバにサービス・パブリッシュ/サブスクライブを登録し、b)登録を維持し、c)プロキシされたパブリッシュ/サブスクライブをプロキシ・サーバから登録解除するために使用される手段を指す。
登録においては、プロキシ・クライアントからのリクエストによりプロキシ・セッションが形成される。確立されると、プロキシ・セッションは、セッションがリクエストによりまたは例えばセッション・タイムアウトの満了を受けて自動的に破棄されるまで、プロキシ・クライアントにより維持される。
プロキシ・セッション管理のために専用プロトコルが使用される。好適な手法は、NANフォローアップ・メッセージを基礎として使用してプロトコルを設計することである。好適な手法は、プロキシ・サーバがプロキシ・セッション管理通信に利用可能であると示す期間およびチャネルにおいて当該メッセージを送信させることである。NAN追加利用可能性ウィンドウ(FAV)がこの目的に使用されてもよい。
フォローアップ・メッセージは、NANサービス・ディスカバリ・フレームにおいて搬送されるが、これらはもともと、NANデバイスがNANサービス・ディスカバリを無事に完了すると2つのピアNANデバイスのサービス/アプリケーション・レイヤ間で搬送されるように設計されていた。フォローアップ・メッセージを含むNANサービス・ディスカバリ・フレームは、メッセージのターゲットであるサービスおよびサービス・インスタンスを識別する値を搬送するサービスIDフィールドおよびインスタンスIDフィールドを備えたユニキャスト・フレームである。
NANプロキシ・セッション管理プロトコルの場合、サービスIDは、NANサービス・ディスカバリ・プロキシに付与および割り当てされたサービス名に対応する値にセットされる(例えばorg.wi−fi.aware.sdproxy)。インスタンスIDは、NANの仕様で規定されたとおりに使用され、フォローアップ・メッセージのターゲットとされるピア・デバイスのNANサービス・ディスカバリ・プロキシ・インスタンスを示す値にセットされ、さらにこれは、プロキシ・サーバA2から受信されるパブリッシュ・メッセージ101から取得される。NAN仕様に従ってサービス/アプリケーション特有情報を搬送するサービス情報フィールドは、プロキシ・セッション管理に関する情報を含むように設計される。したがって、サービス情報フィールドは、NANプロキシ・セッション管理プロトコル・メッセージにおいて搬送する必要のあるすべての詳細情報を含み、サービスIDフィールドは、2つのNANサービス・ディスカバリ・プロキシ・デバイスのサービス・レイヤ間でやり取りされるフォローアップ・メッセージにおいてある種のプロトコル識別子としての役割をする。サービス情報フィールドの最初の数フィールドは、例としてメッセージがプロキシ登録リクエストを含むかプロキシ登録レスポンスを含むかを示すために使用されるフィールドを含むことになる一般的なプロキシ・セッション管理メッセージ・ヘッダを含むことが予定されている。以下のサブセクションは、メッセージ・ヘッダがそのメッセージを識別する情報を含むとの想定の下に各専用メッセージ・タイプをより詳しく記載する。
2.1)プロキシ・セッション登録
プロキシ・クライアントA1は、利用可能なプロキシ・サーバを通常のNANサービス・ディスカバリを通して発見すると、クライアントに代わってサービス・パブリッシュ/サブスクライブを実行するようサーバにリクエストしてもよい。クライアントはリクエスタとして、デバイス内のNANディスカバリ・エンジンにパブリッシュ/サブスクライブ・サービスをリクエストするデバイス内のサービス/アプリケーション・レイヤのように動作する。ここでは、リクエストは、単にあるデバイスから別のデバイスに対するものであり、NANサービス・ディスカバリ・プロキシ・レイヤの2つのインスタンス間のものである。
図2は、図1の例示のネットワーク図を示す。近隣アウェアネス・ネットワーク内で動作しているワイヤレス・デバイスのためにプロキシ・サービス・ディスカバリを提供するためのプロキシ・サーバによるサポートを示すサービスIDを含むワイヤレス・サービス・ディスカバリ・フレーム101をプロキシ・クライアントA1がプロキシ・サーバA2から受信している。図面は、本発明の少なくとも1つの実施形態に従って、ワイヤレス・サービス・ディスカバリ・フレーム101の受信に応答してプロキシ・クライアントA1がプロキシ・サーバA2に、サービス・ディスカバリ・プロキシ登録リクエスト102を送信するのを示す。サービス・ディスカバリ・プロキシ登録リクエスト102は、プロキシ・クライアントA1からのプロキシ登録リクエスト102または後のメッセージが、プロキシ・クライアントA1のためにプロキシ・サーバA2によりサブスクライブまたはパブリッシュされるべきサービスに関する情報を含むことを示す。
図2Aは、本発明の少なくとも1つの実施形態による、プロキシ・クライアントA1によって送信されるサービス・ディスカバリ・プロキシ登録リクエスト102の例示のフォーマットを示す。
概してリクエスト102は、パブリッシュ/サブスクライブのアクティブ化をリクエストするときにデバイス内のNANディスカバリ・エンジンにサービス/アプリケーション・レイヤが提供するのと同じ情報をすべて含むべきである。このケースでは、プロキシ・クライアントは、パブリッシュ/サブスクライブ・セッション登録をリクエストするために、サービス情報フィールドに以下の情報を含むフォローアップ・メッセージを形成してそれを選択されたプロキシ・サーバ・デバイスに送信する。
a)リクエストがサービス・パブリッシュに該当するかサービス・サブスクライブに該当するかの指示
b)サービスID(または対応するサービス名)(必須)
c)Matching_filter_tx(オプション)
○プロキシされたサービス・パブリッシュ/サブスクライブに関してプロキシ・サーバからのパブリッシュ/サブスクライブ・メッセージ内で送信される、サービスID以外のさらなる条件を含んでもよい。
d)Matching_filter_rx(オプション)
○プロキシ・サーバにおいてトリガされるパブリッシュ/サブスクライブ・メッセージ送信のためのサービスID以外の追加条件をセットするために使用されてもよい
e)Service_specific_info(オプション)
○プロキシ・サーバがパブリッシュ/サブスクライブ・メッセージにおいて送信するプロキシ・サービス・パブリッシュ/サブスクライブに関するサービス特有情報を含んでもよい
f)プロキシされたサービス・パブリッシュの設定パラメータ(リクエストがパブリッシュに関する場合は必須、その他の場合は存在しない)
○パブリッシュ・タイプ:自発型送信のみ、応答型送信のみ、または自発型送信および応答型送信の両方
○応答型送信タイプ:応答型送信はユニキャストかマルチキャストか
○アナウンスメント期間:自発型送信の推奨される周期性
○生存時間:プロキシされるパブリッシュがプロキシ・サーバにおいてどの程度長く有効およびアクティブであることをリクエストされるかを示す。
g)プロキシされたサービス・サブスクライブの設定パラメータ(リクエストがサブスクライブに関する場合は必須、その他の場合は存在しない)
○サブスクライブ・タイプ:アクティブまたはパッシブ
○クエリ期間:サブスクライブ・メッセージ送信の推奨される周期性
○生存時間:プロキシされるサブスクライブがプロキシ・サーバにおいてどの程度長く有効およびアクティブであることをリクエストされるかを示す。
h)プロキシ・クライアントの利用可能性についての情報(必須)
○例えば直接NANサービス・ディスカバリのために、いつプロキシ・クライアント・デバイスが利用可能かを示す。これは、NANディスカバリ・ウィンドウ数として、または最後もしくは次のNANディスカバリ・ウィンドウへの参照として、または現在のNANクラスタにおいて使用されている同期タイマ値への参照として、示され得る。「利用可能性不明」を示す値にセットすることも可能である。これによりプロキシ・クライアントは、例として、いずれのNAN DWにおけるいずれの後続NANサービス・ディスカバリに対しても利用可能でないことを示す。
i)情報収集状態(必須)
○プロキシ・サーバが、プロキシされたパブリッシュ/サブスクライブに一致する検出されたサブスクライブ/パブリッシュに関する情報を収集および格納するようリクエストされるかどうかを示す。プロキシ・サーバに情報収集をリクエストするには「1」にセットされ、プロキシ・サーバがいかなる情報も収集/格納する必要はなくプロキシ・クライアントに代わってパブリッシュ/サブスクライブ・メッセージを送信すれば十分である場合は「0」がセットされる。もう1つの選択肢は、クライアントがいつ利用可能かを示すために別のFAVウィンドウを宣言することである。
図2Aは、選択された情報がNAN属性において搬送される例示の設計を示す。例として、プロキシされたサービス・パブリッシュ/サブスクライブに関する情報を搬送するために、サービス・ディスクリプタ属性を使用することができるであろう。サービス・ディスクリプタ属性は、例として、サービスID、マッチング・フィルタ、およびサービス情報を示すために使用できるであろう。さらに、NANディスカバリ・ウィンドウ外のプロキシ・クライアント利用可能性を示すために、NAN接続能力属性、P2P動作属性、およびNANデータ・リンク属性のような他の何らかのNAN属性を含むことができるであろう。
あるいは、登録プロセスは、a)セッション・セットアップ、b)情報更新という、それ用のセッション管理メッセージを用いる2つの段階を含んでもよい。そのような設計が適用される場合、第1の段階では、プロキシ・クライアントが、プロキシされたサービス・パブリッシュ/サブスクライブ情報のいずれも与えずに単にプロキシ・セッションをセットアップする。情報更新段階中、プロキシ・クライアントは、プロキシされたサービス・パブリッシュ/サブスクライブに関して最新情報をプロキシ・サーバに提供する。プロキシ・クライアントは、セッションが有効で存続している間、任意の時に情報を更新してもよく、個々のセッション管理メッセージが複数、プロキシ・サーバに送信されてもよい。
サービス・ディスカバリ・プロキシ登録リクエスト・メッセージを受信すると、NAN2プロキシ・サーバは、それを受理するか否かを決定する。決定は、サービス・ディスカバリ・プロキシ登録レスポンス・メッセージによりシグナリングで返される。さらに、リクエストはMAC ACKにより確認応答されてもよい。
図3は、図1の例示のネットワーク図を示す。プロキシ・サーバA2はプロキシ・クライアントA1からサービス・ディスカバリ・プロキシ登録リクエスト102を受信している。図面は、本発明の少なくとも1つの実施形態による、サービス・ディスカバリ・プロキシ登録リクエスト102の受信に応答して、プロキシ・サーバA2がプロキシ・クライアントA1に、サービス・ディスカバリ・プロキシ登録レスポンス103を送信するのを示す。
図3Aは、本発明の少なくとも1つの実施形態による、プロキシ・サーバA2によって送信されるサービス・ディスカバリ・プロキシ登録レスポンス103の例示のフォーマットを示す。
サービス・ディスカバリ・プロキシ登録レスポンス・メッセージは、以下の情報を含む:
a)決定(受理/拒否)(必須)
b)拒否の場合、メッセージは、理由と提案される新たなパラメータのセットとを含んでもよい。(オプション)
○例として、プロキシ・サーバは、リクエストされたアナウンスメント/クエリ期間または生存時間が許容不可能であることを理由にリクエストを拒否せざるを得ないかもしれない。サーバは、リクエストが受理され得るであろうパラメータ値に関してプロキシ・クライアントに対し指標を与えるためにこれらのフィールドを使用してもよい。
c)セッション識別子(セッションが受理される場合は必須)
○プロキシされたサービス・パブリッシュ/サブスクライブ・セッションのためのプロキシ・サーバ特有の一意の識別子。すべてのセッション管理メッセージにおいてセッションの存続期間の間中使用される。
d)セッション維持パラメータ(必須)
○キープ・アライブ・メッセージ期間
■セッションを存続状態に維持するためにプロキシ・クライアントがどの程度頻繁にプロキシ・サーバと接触する必要があるかを示す。この問題については、セッション維持をより詳しく説明する下記においてさらに述べる。
○情報収集期間
■セッションについて生じ得る情報のためにどの程度頻繁にプロキシ・クライアントが利用可能であるようプロキシ・サーバが期待するかを示す。この問題については、セッション維持をより詳しく説明する下記においてさらに述べる。
■この情報は、プロキシ・サーバが、プロキシされたサブスクライブ/パブリッシュに一致する検出されたパブリッシュ/サブスクライブ・メッセージについての情報を収集および格納するようリクエストされている場合にのみ有効である。
レスポンス・メッセージは、リクエスト・メッセージに似た構造を有するフォローアップ・メッセージにおいて搬送される。そのようなレスポンス・メッセージの例示の構造が図3Aに提供される。
サービス・ディスカバリ・プロキシ登録レスポンス・フレームを受信すると、NAN2プロキシ・クライアントは、リクエストが受理されたかどうかを確認し、肯定であれば、リクエストされたスリープ・サイクルが始められてもよい(下記セクション4)。否定であれば、例えば変更されたパラメータを、当該フィードバックがプロキシ・サーバにより提供された場合には備える、変更された新たなリクエストが送られてもよい。さらに、リクエストはMAC ACKにより確認応答されてもよい。
プロキシ・サーバA2は次に、プロキシ登録リクエスト102により示されたサービスのパブリッシュおよびサブスクライブのうちの少なくとも1つを開始する。パブリッシュおよびサブスクライブのうちの前記少なくとも1つは、パブリッシュおよびサブスクライブのうちの前記少なくとも1つをされるサービスがプロキシ・クライアントA1に代わってプロキシされていることの標示を含む。
2.2プロキシ・セッション維持
サービス・パブリッシュ/サブスクライブをプロキシ・サーバに無事に登録するとプロキシ・セッションが確立され、プロキシ・クライアントはそのセッションを維持する責任を負う。セッション管理において、プロキシ・サーバおよびプロキシ・クライアントは、セッションの存続状態を保つため、プロキシされたサブスクライブ/パブリッシュに一致するパブリッシュ/サブスクライブに関してプロキシ・サーバが収集した情報を提供するため、およびセッションをグレースフルに閉じるために使用される、特定のプロキシ・セッション管理メッセージをやり取りする。
メッセージは、上述した登録リクエスト/レスポンス・メッセージと同じ原則に基づき構築される。すなわち、メッセージは、NANフォローアップ・メッセージ内で搬送され、サービスIDがNANサービス・ディスカバリ・プロキシ・サービスに付与されたサービス名に対応する値にセットされ、サービス情報フィールドが例としてメッセージ・タイプを示すメッセージ・ヘッダで始まるセッション管理特有情報をすべて含む。この段階でメッセージは、プロキシ・サーバがセッションに割り当て済みで上述のレスポンス・メッセージにおいて提供するセッション識別子を常に含む。
2.2.1 セッション・キープ・アライブ
プロキシ・クライアントは、セッションを存続状態に維持するべくプロキシ・クライアントと無事にメッセージをやり取りするために利用可能である必要がある。プロキシ・クライアントは、プロキシ・サーバにより示されたキープ・アライブ・メッセージ期間につき少なくとも1回、セッション管理プロトコル・メッセージのやり取りを無事に完了する必要がある。設計は、連続した2回成功したメッセージのやり取りの間の時間がキープ・アライブ・メッセージ期間より短いことを要求してもよい。この設計は、プロキシ・クライアントまたはプロキシ・サーバのどちらもキープ・アライブ・メッセージを送ることができるようにしてもよく、またはイニシエータの役割は、例えばプロキシ・サーバなど1つのデバイスのみにあるよう規定されてもよい。
セッション・キープ・アライブ・メッセージは、サービス情報フィールド内にセッション識別子だけを含んで、それ以外に他の情報は何も含まなくてよい。
プロキシ・クライアントが時間内にプロキシ・サーバとセッション管理メッセージを無事やり取りできなかった場合、セッションは終了されたとみなされ、それ以上のシグナリングは一切なしにセッションは満了する。
2.2.2 セッション情報
プロキシ・セッション管理は、プロキシ・クライアントがそのプロキシ・セッションに関して情報を取得および受信するための手段を提供してもよい。プロキシ・サーバは、例として、プロキシされたサービス・サブスクライブの結果を提供してもよい。プロキシ・サーバは、プロキシされたサービス・サブスクライブ/パブリッシュそれぞれに関して、サービス・サブスクライブ/パブリッシュと一致するいくつのサービス・パブリッシュ/サブスクライブが検出されているか、およびそれらに関する任意の詳細情報を示してもよい。このタイプの情報はいずれも、例えば、直接のNANサービス・ディスカバリを実行すべきかどうか、ならびにおそらくどのデバイスとか、および時刻はいつか、を判断するために、特にプロキシされたサービス・サブスクライブの場合は有益であり得る。他方、プロキシされたサービス・パブリッシュの場合、通常のNANパブリッシュをアクティブ化するため、または既存の通常のNANパブリッシュ・インスタンスのパラメータを調整するために情報が使用されてもよい。
好適な手法では、このシグナリングは、プロキシ・サーバがプロキシ管理シグナリングのいずれかに対して割り当てたDW外の期間中に、NAN DW外でプロキシ・サーバとプロキシ・クライアントとの間で発生し、メッセージは、前述した原則に基づいて構築される(すなわち、メッセージ・コンテンツの多くがサービス情報フィールド内で搬送される、フォローアップ・メッセージに基づくプロトコル・メッセージ)。
メッセージ構造にかかわらず、プロキシ・サーバは、サービス・ディスカバリ・プロキシ登録レスポンス・メッセージにおいてサーバが示したステータス/パフォーマンス期間につき少なくとも一度、最新情報を取得するようプロキシ・クライアントにリクエストしてもよい。プロキシ・クライアントはそのような情報を、サービス・ディスカバリ・プロキシ・ステータス・リクエスト・メッセージを送信することによりリクエストしてもよい。リクエスト・メッセージは、メッセージ・ヘッダ内のメッセージ・タイプおよびセッション識別子以外には他のいかなる情報も含む必要はない。リクエストを受けて、または自律的にのいずれかで、プロキシ・クライアントによりプロキシ・クライアントに送信されてもよいレスポンス・メッセージ(例えばサービス・ディスカバリ・プロキシ・ステータス・レスポンス)は、サービス情報フィールドに以下の情報を含むべきである:
a)検出された一致するパブリッシュ/サブスクライブの数
●前のステータス・レポート以降、プロキシされたサービス・サブスクライブ/パブリッシュ条件を満たすパブリッシュ/サブスクライブがいくつ検出されたかを示す
b)検出された一致するパブリッシュ/サブスクライブに関する情報
●検出されたパブリッシュ/サブスクライブにおいて使用されるインターフェース・アドレス
●検出されたパブリッシュ/サブスクライブにおいて利用可能なサービス情報
代わりの手法は、プロキシ・サーバに、検出するパブリッシュ/サブスクライブ・メッセージであって、プロキシされたサービス・サブスクライブ/パブリッシュに一致するすべてのパブリッシュ/サブスクライブ・メッセージを格納させ、さらにそれらメッセージを、プロキシ・クライアントが利用可能になるたびにプロキシ・クライアントに提供させることである。プロキシ・サーバは、格納したパブリッシュ/サブスクライブ・メッセージを送信するために、次のセクションで規定されるプロキシされたパブリッシュ・メッセージまたはプロキシされたサブスクライブ・メッセージのうちの1つを使用してもよい。そのような場合、プロキシされたパブリッシュ/サブスクライブ・メッセージは、プロキシ・クライアント・デバイスの代わりに第3のデバイスのアドレスを含む必要があり、メッセージにおいてプロキシ・クライアント利用可能性に関する何の情報も搬送されない。
3)プロキシ・サーバからのプロキシされたサービス・パブリッシュおよびサブスクライブ
プロキシ・セッション中、NAN2プロキシ・サーバは、NAN2プロキシ・クライアントの利用可能性サイクルに基づき、且つ登録されているプロキシ・クライアントからの他の情報に基づき、NAN2プロキシ・クライアントに代わって動作する。プロキシ・クライアントが利用可能であるDWにおいては、NAN2プロキシ・サーバは、プロキシがレンジ・エクステンダー(NAN2プロキシの主目的ではない)として使用される場合を除き、プロキシ・クライアントのためのNAN2プロキシ・サーバとして動作すべきではない。
プロキシされたパブリッシュ/サブスクライブのためにプロキシ・クライアントに代わってプロキシ・サーバが送るNANサービス・ディスカバリ・メッセージのために、新たなタイプのシグナリングが必要である。これらをプロキシされたパブリッシュ・メッセージおよびプロキシされたサブスクライブ・メッセージと呼ぶこととする。これらメッセージは、レガシーNANデバイス(Wi−Fi Awareリリース1/NANリリース1デバイス)が通常のNANパブリッシュ・メッセージまたはサブスクライブ・メッセージと解釈しないようなものであることが好ましい。レガシーNANデバイスは、NANデバイスにより送信されるパブリッシュ/サブスクライブ・メッセージが、メッセージ内のサービスIDにより示された、そのNANデバイスにおいて利用可能なサービスに関すると推定し得る。したがって、例としてレガシーNANデバイスは、受信されたパブリッシュ/サブスクライブ・メッセージの送信アドレス・フィールド内のアドレスを使用して、NANデバイスとのフォローアップ・メッセージングに直接進み得る。しかし、メッセージがプロキシ・サーバからであれば、これは不可能であり、プロキシされたサービス・パブリッシュ/サブスクライブに関するパブリッシュ/サブスクライブ・メッセージはプロキシ・サーバからでなく別のデバイスに由来すると理解される必要がある。
好適な手法は、パブリッシュ、サブスクライブ、およびフォローアップ・メッセージに加えて新たなNANサービス・ディスカバリ・メッセージ・タイプを定義することである。サービス・ディスクリプタ属性の中のサービス制御フィールドは、属性が搬送するのがパブリッシュか、サブスクライブか、またはフォローアップ・メッセージかを示すために現在使用されている2ビット・フィールドを含む。第4の値(「11」)は、保留されており、好適な設計ではこれがプロキシされたメッセージのタイプを示すために使用される。レガシーNANデバイスは、そのような属性を受信すると必ずこの属性およびそのコンテンツを破棄するが、NAN2デバイス(Wi−Fi Awareリリース2デバイス)は、それを、プロキシされたパブリッシュ/サブスクライブ・メッセージの標示として解釈することになる。プロキシされたメッセージには、次のような新たな情報フィールドもいくつか必要であろう:
a)メッセージ・タイプ
○例として、プロキシされたメッセージがパブリッシュ(「0」)タイプのものであるかサブスクライブ(「1」)タイプのものであるかを示す1オクテット・フィールド
b)NAN2プロキシ・クライアントのインターフェース・アドレス
○プロキシ・クライアントのMACアドレスを示す6オクテット・フィールド
c)NAN2プロキシ・クライアントの利用可能性情報
○例として、プロキシされたパブリッシュ/サブスクライブに関係するプロキシ・クライアントを利用可能であるNAN DWを示す2オクテット・フィールド。好適な設計では、このフィールドは、プロキシ・クライアントが利用可能である前のDWの前のDWの数を示す。あるいは、フィールドまたはFAVは、プロキシ・クライアントが利用可能であるDWを絶対TSF値として示すために使用されてもよい。
○プロキシされたメッセージが送信されたのとは別のNANクラスタ内でNAN2プロキシ・クライアントが利用可能であれば存在するフィールドであって、どのNANクラスタ内でそのクライアントが動作するかを示すフィールド。
図4Aは、本発明の少なくとも1つの実施形態による、プロキシされたパブリッシュおよびサブスクライブが実装された、NANサービス・ディスカバリ・メッセージ内の変更されたサービス制御フィールドの例示のフォーマットを示す。
図4Bは、本発明の少なくとも1つの実施形態による、NANサービス・ディスカバリ・メッセージ内のサービス・ディスクリプタ属性の、サービス情報フィールドの中のプロキシ特有フィールドの例示のフォーマットを示す。
図4Aおよび図4Bは、サービス・ディスクリプタ属性と、更新されたサービス・ディスクリプタ属性において搬送されるサービス制御フィールドとに対する変更を示す。この手法に関し、プロキシされたパブリッシュおよびプロキシされたサブスクライブ・メッセージの両方が、NAN SDF内で搬送されることになる完全に新しいタイプのメッセージであり、サービス・ディスクリプタ属性の中のサービス制御フィールドが新たなメッセージ・タイプを示すようにセットされ、同じサービス・ディスクリプタ属性の中のサービス情報フィールドが、属性の他のフィールドでは送信できないプロキシされたサービス・サブスクライブ/パブリッシュの詳細を搬送する情報要素/フィールドを含む。
図5は、本発明の少なくとも1つの実施形態による、NANサービス・ディスカバリ・メッセージ内の新たなNANサービス・ディスカバリ・プロキシ属性の例示のフォーマットを示す。この実施形態は、サービス・ディスクリプタ属性およびその中のサービス制御フィールドをもとのままとし、プロキシ関係のシグナリングのために新たな属性を定義する。新たな属性(例えばサービス・ディスカバリ・プロキシ属性)は、プロキシ・クライアント・インターフェース・アドレスおよびプロキシ・クライアント利用可能性についての情報を含む必要があるであろう。そのような新たな属性の例示のフォーマットは、図5に示すおりである。この手法では、プロキシされたパブリッシュおよびプロキシされたサブスクライブ・メッセージの両方がそれぞれ、拡張されたレガシー・パブリッシュ・メッセージおよびサブスクライブ・メッセージとなることになる。それらはいずれも、パブリッシュまたはサブスクライブいずれかのメッセージ・タイプを適宜示すようにセットされたサービス・ディスクリプタ属性の中のサービス制御フィールド、およびプロキシされたサービス・パブリッシュ/サブスクライブについての詳細情報を搬送するNANサービス・ディスカバリ・プロキシ属性のような新たな属性を用いてNAN SDFにおいて搬送されることになる。
この手法が使用されると、レガシーNANデバイスも、新たな属性の中の情報を除いて、プロキシされた情報を受信してもよい。したがって、レガシー・デバイスは、プロキシされた特定のサービスの存在に関するアウェアネスを、NAN2プロキシ・サーバを通して得てもよいが、まずNANサービス・ディスカバリを実施しなければフォローアップ・シグナリングは実行できなくてもよい。
4)例示のシグナリング図
以下、例示のシグナリング図が後続する4つの図面で提示される。これらはそれぞれ、プロキシ・クライアントがまずサーバにサービス・パブリッシュまたはサービス・サブスクライブを登録して、次にドーズ/不在になるケースを提示する。不在中、第3のデバイスが、対応するサービスに対するNANサービス・ディスカバリを実施する。この状況に対処して、プロキシ・クライアントが不在から戻ればプロキシ・クライアントと任意の第3のデバイスとが例えばフォローアップを実行できるようにするのは、プロキシ・サーバの責任である。
注:A)図面に示されるプロキシ・クライアントとプロキシ・サーバとの間のシグナリングはすべて、プロキシ管理通信のためにプロキシ・サーバにより割り当てられた期間中にNAN DW外で発生する。B)図面に示されたプロキシ・サーバと第3のデバイスとの間のシグナリングはすべてNAN DW中に発生する。
図6は、本発明の少なくとも1つの実施形態による、プロキシされた応答型パブリッシュの例示の信号シーケンス図を示す。まずプロキシ・クライアントは、それが以前に利用可能であると検出したプロキシ・サーバに、プロキシ登録リクエストを発行することによって、応答型パブリッシュを実行するよう要請する。プロキシ・サーバから肯定応答を受信すると、プロキシ・クライアントは、プロキシ・サーバがクライアントに代わってパブリッシュする間、いくつかのNAN DWにわたってドーズ状態に入ってもよい。プロキシされたパブリッシュにセットされたトリガ条件を満たすサブスクライブ・メッセージ104を受信すると、プロキシ・サーバはプロキシされたパブリッシュ105を送信する。プロキシ・サーバはレガシーNANデバイスからのサブスクライブ・メッセージによりトリガされてはならず、プロキシされたパブリッシュ・メッセージは、NAN2デバイスからのサブスクライブ・メッセージの受信を受けてのみトリガされるべきである。
プロキシ・セッションが情報収集を伴う場合、プロキシ・サーバは、プロキシされたパブリッシュ・メッセージの送信をトリガしたサブスクライブ・メッセージに関する選択された情報を少なくとも格納する。一実装形態では、プロキシ・サーバは、サブスクライブ・メッセージ全体を格納して、これを後からプロキシ・クライアントに送信してもよい。図は、プロキシ・クライアントがプロキシ・サーバからセッション情報を取得することにより終わる。図面では、プロキシ・クライアントは、情報をリクエスト106し、プロキシ・サーバは、リクエストされた情報を含むメッセージ107により返信する。返信メッセージは、例として、前に規定した、プロキシされたサブスクライブ・メッセージに使用されたフォーマットのものであってもよい。あるいは、サービス情報フィールド内に要求される情報を含むフォローアップ・メッセージのフォーマットのものであってもよい。
図7は、本発明の少なくとも1つの実施形態による、プロキシされた自発型パブリッシュ105'の例示の信号シーケンス図を示す。プロキシ・クライアントが自発型パブリッシュ・セッションをプロキシ・サーバに無事に登録すると、プロキシ・サーバはリクエストに従ってパブリッシュを始める。プロキシ・サーバはさらに、リクエストに応じてセッションに関する情報を収集してもよい(例えばパブリッシュされたサービスにサブスクライブする検出された第3のデバイスの数、および関連する、受信済みのサブスクライブされたメッセージのコンテンツ)。図は、図6に関して上述したのと類似した手段によりプロキシ・クライアントがプロキシ・サーバからセッション情報を取得することにより終わる。
図8は、プロキシされたパッシブ・サブスクライブの例示のケースを示す。このケースでは、プロキシ・サーバは、登録されたサブスクライブに対応するパブリッシュ108に関する情報を収集する必要があり、プロキシ・クライアントは、さらなる任意のアクションのためにプロキシ・サーバからその情報を得ることが予定されている。
図9は、プロキシされたアクティブ・サブスクライブの例示のケースを示す。このケースでは、プロキシ・サーバは、NAN2対応の第3のデバイスからのプロキシされたパブリッシュ・メッセージ109'の送信をトリガするためにプロキシされたサブスクライブ・メッセージ109を送信する。プロキシ・サーバは、登録されたサブスクライブに対応する検出されたパブリッシュについての情報109''を収集する必要があってもよい。プロキシ・サーバは、レガシー・パブリッシュ・メッセージおよびプロキシされたパブリッシュ・メッセージ両方を考慮し、必要に応じてそれらに関する情報をプロキシ・クライアントに提供すべきである。
図10は、近隣アウェアネス・ネットワーク・クラスタ100内で動作しているプロキシ・サーバA2およびプロキシ・クライアントA1の例示のネットワーク図を示す。本発明の少なくとも1つの実施形態に従って、プロキシ・サーバA2がワイヤレス・サービス・ディスカバリ・フレーム101を送信し、プロキシ・クライアントA1が作成されたサービスIDを含むサービス・ディスカバリ・フレームを受信するのが示されている。
本発明の例示の実施形態において、プロキシ・サーバA2およびプロキシ・クライアントA1は、シングルコアまたはマルチコア中央処理ユニット(CPU:central processing unit)560および561、ランダム・アクセス・メモリ(RAM:random access memory)562、読み取り専用メモリ(ROM:read only memory)564、ならびに無線送受信機508とのインターフェースをとるためのインターフェース回路566を含むプロセッサ520を含んでもよい。プロキシ・サーバA2およびプロキシ・クライアントA1は、それぞれ、電池およびその他電源、キーパッド、タッチ・スクリーン、ディスプレイ、マイクロフォン、スピーカ、イヤホン、カメラまたはその他イメージング・デバイスなどをさらに含んでもよい。本発明の実施形態によれば、RAM562およびROM564は、スマート・カード、SIM、WIM、例えばRAM、ROM、PROM、フラッシュ・メモリ・デバイスなどの半導体メモリなど、図12に示された取り外し可能なメモリ・デバイス700であってもよい。本発明の例示の実施形態によれば、プロキシ・サーバA2およびプロキシ・クライアントA1はそれぞれアウェアネス・プロトコル・スタック502を含む。
本発明の例示の実施形態において、アウェアネス・プロトコル・スタック502は、NANディスカバリ・エンジン505およびNAN MAC510を含んでもよい。本発明の例示の実施形態において、アウェアネス・プロトコル・スタック502は、アウェアネス・レイヤ、コミュニティ・レイヤ、ネットワーク・レイヤ、およびリンク・レイヤを含んでもよい。本発明の例示の実施形態において、アウェアネス・プロトコル・スタック502は、IEEE802.11プロトコル・スタック515を含んでもよい。
本発明の例示の実施形態において、プロセッサ520、プロトコル・スタック502、および/またはアプリケーション・プログラム500は、RAM562および/またはROM564にプログラム済み命令のシーケンスの形態で格納されたプログラム論理として具現化されてもよく、この命令は、CPU560および/または561において実行されると、開示された実施形態の機能を実行する。プログラム論理は、プロキシ・サーバA2およびプロキシ・クライアントA1の書き込み可能なRAM、PROM、フラッシュ・メモリ・デバイスなど562に、内部メモリ・デバイス、スマート・カード、または図12に示されているような他の取り外し可能なメモリ・デバイスなど、コンピュータ使用可能媒体の形態のコンピュータ・プログラム製品または製造品から、渡されてもよい。あるいはプログラム論理は、プログラムされた論理アレイまたはカスタム設計の特定用途向け集積回路(ASIC:application specific integrated circuit)の形態で集積回路論理として具現化されてもよい。プロキシ・サーバA2およびプロキシ・クライアントA1それぞれの無線508は、別々の送受信機回路であってもよく、または代わりに無線508は、プロセッサ520に応答して高速な時間および周波数多重方式で1つまたは複数のチャネルを処理できる単一の無線モジュールであってもよい。装置にその様々な動作を実行するよう命令するプログラム・コードは、例えば磁気ディスク、CD ROM、またはフラッシュ・メモリ・デバイスなどの、コンピュータ可読媒体に格納されてもよい。プログラム・コードは、例えばCPU560および/または561によるプログラム・コードの実行のために、例えばプロキシ・サーバA2およびプロキシ・クライアントA1のRAM562またはプログラマブルROM564に、格納されるよう、当該コンピュータ可読媒体からダウンロードされてもよい。取り外し可能なストレージ媒体700が図12に示されている。
図11Aは、本発明の少なくとも1つの実施形態による、プロキシ・サーバA2における動作ステップの例示のフロー図600である。フロー図のステップは、RAMおよび/またはROMメモリに格納されたコンピュータ・コード命令を表し、この命令は、中央処理ユニット(CPU)により実行されると本発明の例示の実施形態の機能を実行する。各ステップは、示された順序とは別の順序で実行されてもよく、個々のステップは、組み合わされてもよく、複数の部分ステップに分離されてもよい。フロー図には以下のステップがある。
ステップ602:ワイヤレス・ネットワーク内のワイヤレス・デバイスによって、ワイヤレス・ネットワーク内で動作している他のワイヤレス・デバイスのためにプロキシ・サービス・ディスカバリを提供するためのサポートを示すサービスIDを作成する。
ステップ604:作成されたサービスIDを含むワイヤレス・サービス・ディスカバリ・フレームをワイヤレス・デバイスによってワイヤレス・ネットワークに送信する。
図11Bは、本発明の少なくとも1つの実施形態による、プロキシ・クライアントA1における動作ステップの例示のフロー図650である。フロー図のステップは、RAMおよび/またはROMメモリに格納されたコンピュータ・コード命令を表し、この命令は、中央処理ユニット(CPU)により実行されると本発明の例示の実施形態の機能を実行する。各ステップは、示された順序とは別の順序で実行されてもよく、個々のステップは、組み合わされてもよく、複数の部分ステップに分離されてもよい。フロー図には以下のステップがある。
ステップ652:ワイヤレス・ネットワーク内のワイヤレス・デバイスによって、ワイヤレス・ネットワーク内で動作している別のワイヤレス・デバイスからワイヤレス・サービス・ディスカバリ・フレームを受信する。サービス・ディスカバリ・フレームは、ワイヤレス・ネットワーク内で動作しているワイヤレス・デバイスのためにプロキシ・サービス・ディスカバリを提供するための別のワイヤレス・デバイスによるサポートを示すサービスIDを含む。
ステップ654:ワイヤレス・サービス・ディスカバリ・フレームに応答して、ワイヤレス・デバイスによって別のワイヤレス・デバイスに、プロキシ登録リクエスト・メッセージを送信する。
ステップ656:ワイヤレス・デバイスのためにプロキシ・サービスを提供するための別のワイヤレス・デバイスによるワイヤレス・デバイスの登録を示すレスポンス・メッセージを、プロキシ登録リクエスト・メッセージに応答して、ワイヤレス・デバイスによって受信する。
図11Cは、本発明の少なくとも1つの実施形態による、プロキシ登録リクエストにより示されたサービスのパブリッシュおよびサブスクライブのうちの少なくとも1つを開始するプロキシ・サーバにおける動作ステップの例示のフロー図670である。フロー図のステップは、RAMおよび/またはROMメモリに格納されたコンピュータ・コード命令を表し、この命令は、中央処理ユニット(CPU)により実行されると本発明の例示の実施形態の機能を実行する。各ステップは、示された順序とは別の順序で実行されてもよく、個々のステップは、組み合わされてもよく、複数の部分ステップに分離されてもよい。フロー図には以下のステップがある。
ステップ672:ワイヤレス・ネットワーク内のワイヤレス・デバイスによって、ワイヤレス・ネットワーク内で動作している他のワイヤレス・デバイスのためにプロキシ・サービス・ディスカバリを提供するためのサポートを示すサービスIDを作成する。
ステップ674:作成されたサービスIDを含むワイヤレス・サービス・ディスカバリ・フレームをワイヤレス・デバイスによってワイヤレス・ネットワークに送信する。
ステップ676:ワイヤレス・ネットワーク内で動作している他のワイヤレス・デバイスのうちの少なくとも1つから、リクエスト・メッセージを、ワイヤレス・サービス・ディスカバリ・フレームを送信するのに応答してワイヤレス・デバイスによって受信する。リクエスト・メッセージは、ワイヤレス・ネットワーク内で動作している他のワイヤレス・デバイスのうちの前記少なくとも1つからのプロキシ登録リクエストまたは後のメッセージのいずれかが他のワイヤレス・デバイスのうちの前記少なくとも1つのためにワイヤレス・デバイスによりサブスクライブまたはパブリッシュされるべきサービスに関する情報を含むことを示すプロキシ登録リクエストである。
ステップ678:ワイヤレス・ネットワーク内で動作している他のワイヤレス・デバイスのうちの前記少なくとも1つのためにプロキシ・サービスを提供するために、ワイヤレス・デバイスによって、他のワイヤレス・デバイスの前記少なくとも1つを登録する。
ステップ680:ワイヤレス・ネットワーク内で動作している他のワイヤレス・デバイスのうちの前記少なくとも1つにレスポンス・メッセージを、リクエスト・メッセージを受信するのに応答して、ワイヤレス・デバイスによって送信する。
ステップ682:プロキシ登録リクエストによって示されたサービスのパブリッシュおよびサブスクライブのうちの少なくとも1つをワイヤレス・デバイスによって開始する。パブリッシュおよびサブスクライブのうちの前記少なくとも1つは、パブリッシュおよびサブスクライブのうちの前記少なくとも1つをされるサービスが、ワイヤレス・ネットワーク内で動作している他のワイヤレス・デバイスのうちの前記少なくとも1つに代わってプロキシされていることの標示を含む。
図11Dは、本発明の例示の実施形態による、2.4GHzにおける例示のディスカバリ・ウィンドウ115を示し、その中でNANサービス・ディスカバリ・フレーム101が送信される。
ディスカバリ・ウィンドウ115の間、1つ以上のNANデバイスが、ベンダー特有のパブリック・アクション・フレームであるNANサービス・ディスカバリ・フレーム101を送信する。NANサービス・ディスカバリ・フレーム101は、NANクラスタ内のNANデバイスにより送信されるIEEE802.11管理フレームである。NANサービス・ディスカバリ・フレーム101は、NANデバイスが、他のNANデバイスからのサービスを探すこと、および他のNANデバイスに対してサービスを発見可能にすることを可能にする。NANサービス・ディスカバリ・プロトコルには、3つのNANサービス・ディスカバリ・プロトコル・メッセージが定義されている。
1.パブリッシュ・メッセージ
2.サブスクライブ・メッセージ
3.フォローアップ・メッセージ
NANサービス・ディスカバリ・プロトコル・メッセージは、NANサービス・ディスカバリ・フレーム101内で搬送されるサービス・ディスクリプタ属性内で搬送される。NANデバイスは、NANサービス・ディスカバリ・フレーム101を使用して、特定サービスの利用可能性を能動的に探してもよい。NANデバイスがサブスクライブ・メッセージを使用するとき、NANデバイスは、同じNANクラスタ内で動作している他のNANデバイスに、レスポンス基準が満たされた場合にはパブリッシュ・メッセージを送信するよう要請する。NANデバイスはパブリッシュ・メッセージを使用して、そのサービスを同じNANクラスタ内で動作している他のNANデバイスに自発型方式で発見可能にしてもよい。サービス制御フィールドは、サービス・ディスクリプタ属性がパブリッシュに関連するか、サブスクライブに関連するか、またはフォローアップ機能に関連するか、ならびにマッチング・フィルタ、サービス・レスポンス・フィルタ、およびサービス特有情報などの他のオプションのフィールドがサービス・ディスクリプタ属性に存在するかどうかを示す。
図12は、本発明の例示の実施形態による例示のコンピュータ・プログラム製品としてデータおよび/またはコンピュータ・プログラム・コードを格納するための磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリ回路デバイス、およびmicro−SDメモリ・カード(SDはセキュア・デジタル標準を指す)など、磁気、電子、および/または光学技術に基づく取り外し可能ストレージ媒体700の例が示された本発明の例示の実施形態を示す。
本発明の実施形態は、パブリッシュ/サブスクライブのためにプロキシ・サーバを使用し得るNAN2デバイスの節電を提供する。
a)低電力デバイスは、利用可能なプロキシ・サーバがない場合ほど頻繁にNANサービス・ディスカバリのためにアウェイクになる必要がない
b)利用可能サービスのディスカバリが低電力デバイスにとってより高速である。すなわち、プロキシ・サーバから必要情報を受信することが予定され個々のデバイスからの情報を待つ必要がないので、より少ない労力でサービスが発見される。
本発明の実施形態は、サービスをアドバタイズして発見し、且つ/またはアプリケーション情報を配布するための新たな機能性を提供する。
具体的な例示の実施形態が開示されたが、当業者には当然のことながら、本発明の意図および範囲から逸脱することなく具体的な例示の実施形態に変更を加えることができる。

Claims (34)

  1. ワイヤレス・ネットワーク内のワイヤレス・デバイスによって、前記ワイヤレス・ネットワーク内で動作している他のワイヤレス・デバイスのためにプロキシ・サービス・ディスカバリを提供するためのサポートを示すサービスIDを作成することと、
    前記作成されたサービスIDを含むワイヤレス・サービス・ディスカバリ・フレームを、前記ワイヤレス・デバイスによって前記ワイヤレス・ネットワークに送信することと、
    を含む方法。
  2. 前記サービス・ディスカバリ・フレームは、前記作成されたサービスIDを含みプロキシ・サービス・ディスカバリの利用可能性を示すパブリッシュ・メッセージを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記ワイヤレス・ネットワーク内で動作している前記他のワイヤレス・デバイスのうちの少なくとも1つから、プロキシ登録リクエスト・メッセージを、前記ワイヤレス・サービス・ディスカバリ・フレームを前記送信するのに応答して、前記ワイヤレス・デバイスによって受信することと、
    前記ワイヤレス・ネットワーク内で動作している前記他のワイヤレス・デバイスのうちの前記少なくとも1つを、前記他のワイヤレス・デバイスのうちの前記少なくとも1つのためにプロキシ・パブリッシュ・サービスを提供するべく、前記ワイヤレス・デバイスによって登録することと、
    前記ワイヤレス・ネットワーク内で動作している前記他のワイヤレス・デバイスのうちの前記少なくとも1つに、前記他のワイヤレス・デバイスのうちの前記少なくとも1つのためのプロキシ動作の始動を示すレスポンス・メッセージを、前記プロキシ登録リクエスト・メッセージを前記受信するのに応答して、前記ワイヤレス・デバイスによって送信することと、
    をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  4. 前記プロキシ登録リクエスト・メッセージは、前記ワイヤレス・ネットワーク内で動作している前記他のワイヤレス・デバイスのうちの前記少なくとも1つからの前記プロキシ登録リクエストまたは後のメッセージのいずれかが、前記他のワイヤレス・デバイスのうちの前記少なくとも1つのためのプロキシとして前記ワイヤレス・デバイスによりサブスクライブまたはパブリッシュされるべきサービスに関する情報を含むと示すためのものである、請求項3に記載の方法。
  5. 前記プロキシ登録リクエストによって示された前記サービスのパブリッシュおよびサブスクライブのうちの少なくとも1つを前記ワイヤレス・デバイスによって開始することであって、パブリッシュおよびサブスクライブのうちの前記少なくとも1つは、パブリッシュおよびサブスクライブのうちの前記少なくとも1つをされるサービスが、前記ワイヤレス・ネットワーク内で動作している前記他のワイヤレス・デバイスのうちの前記少なくとも1つに代わってプロキシされていることの標示を含む、前記開始すること、
    をさらに含む、請求項4に記載の方法。
  6. ワイヤレス・ネットワーク内のワイヤレス・デバイスによって、前記ワイヤレス・ネットワーク内で動作している別のワイヤレス・デバイスからワイヤレス・サービス・ディスカバリ・フレームを受信することであって、前記サービス・ディスカバリ・フレームは、前記ワイヤレス・ネットワーク内で動作しているワイヤレス・デバイスのためにプロキシ・サービス・ディスカバリを提供するための前記別のワイヤレス・デバイスによるサポートを示すサービスIDを含む、前記受信することと、
    前記ワイヤレス・サービス・ディスカバリ・フレームに応答して、前記ワイヤレス・デバイスによって前記別のワイヤレス・デバイスにプロキシ登録リクエスト・メッセージを送信することと、
    前記ワイヤレス・デバイスのためにプロキシ・サービスを提供するための前記別のワイヤレス・デバイスによる前記ワイヤレス・デバイスの登録を示すレスポンス・メッセージを、前記プロキシ登録リクエスト・メッセージに応答して前記ワイヤレス・デバイスによって受信することと、
    を含む方法。
  7. 前記サービス・ディスカバリ・フレームは、前記サービスIDを含みプロキシ・サービス・ディスカバリの利用可能性を示すパブリッシュ・メッセージを含む、請求項6に記載の方法。
  8. 前記プロキシ登録リクエスト・メッセージは、前記ワイヤレス・デバイスにより送られる前記プロキシ登録リクエストまたは後のメッセージのいずれかが、前記ワイヤレス・デバイスに代わってプロキシとして前記別のワイヤレス・デバイスによりサブスクライブまたはパブリッシュされるべきサービスに関する情報を含むと示すプロキシ登録リクエストである、請求項6に記載の方法。
  9. コンピュータ上で実行されると、先行する請求項のいずれかに記載の方法を実行させるように構成されたコンピュータ可読プログラム・コードを備えるコンピュータ・プログラム。
  10. 前記コンピュータ・プログラムは、コンピュータとともに使用されるようコンピュータ可読媒体において具現化されたコンピュータ・プログラム・コードを有する前記コンピュータ可読媒体を備えたコンピュータ・プログラム製品である、請求項9に記載のコンピュータ・プログラム。
  11. 少なくとも1つのプロセッサと、
    コンピュータ・プログラム・コードを格納する少なくとも1つのメモリと、
    を備える装置であって、
    前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータ・プログラム・コードは、前記少なくとも1つのプロセッサに実行されると、前記装置に少なくとも、
    ワイヤレス・ネットワーク内で動作している他のワイヤレス・デバイスのためにプロキシ・サービス・ディスカバリを提供するためのサポートを示すサービスIDを前記ワイヤレス・ネットワーク内で作成することと、
    前記作成されたサービスIDを含むワイヤレス・サービス・ディスカバリ・フレームを前記ワイヤレス・ネットワークに送信することと、
    をさせるよう構成される、装置。
  12. 前記サービス・ディスカバリ・フレームは、前記作成されたサービスIDを含みプロキシ・サービス・ディスカバリの利用可能性を示すパブリッシュ・メッセージを含む、請求項11に記載の装置。
  13. 前記少なくとも1つのプロセッサに実行されると、前記装置に少なくとも、
    前記ワイヤレス・ネットワーク内で動作している前記他のワイヤレス・デバイスのうちの少なくとも1つから、プロキシ登録リクエスト・メッセージを、前記ワイヤレス・サービス・ディスカバリ・フレームを前記送信するのに応答して受信することと、
    前記ワイヤレス・ネットワーク内で動作している前記他のワイヤレス・デバイスのうちの前記少なくとも1つを、前記他のワイヤレス・デバイスのうちの前記少なくとも1つのためにプロキシ・パブリッシュ・サービスを提供するべく登録することと、
    前記ワイヤレス・ネットワーク内で動作している前記他のワイヤレス・デバイスのうちの前記少なくとも1つに、前記他のワイヤレス・デバイスのうちの前記少なくとも1つのためのプロキシ動作の始動を示すレスポンス・メッセージを、前記プロキシ登録リクエスト・メッセージを前記受信するのに応答して送信することと、
    をさせるよう構成された前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータ・プログラム・コード
    をさらに備える、請求項11に記載の装置。
  14. 前記プロキシ登録リクエスト・メッセージは、前記ワイヤレス・ネットワーク内で動作している前記他のワイヤレス・デバイスのうちの前記少なくとも1つからの前記プロキシ登録リクエストまたは後のメッセージのいずれかが、前記他のワイヤレス・デバイスのうちの前記少なくとも1つのためのプロキシとして前記ワイヤレス・デバイスによりサブスクライブまたはパブリッシュされるべきサービスに関する情報を含むと示すためのものである、請求項13に記載の装置。
  15. 前記少なくとも1つのプロセッサに実行されると、前記装置に少なくとも、
    前記プロキシ登録リクエストによって示された前記サービスのパブリッシュおよびサブスクライブのうちの少なくとも1つを開始することであって、パブリッシュおよびサブスクライブのうちの前記少なくとも1つは、パブリッシュおよびサブスクライブのうちの前記少なくとも1つをされるサービスが、前記ワイヤレス・ネットワーク内で動作している前記他のワイヤレス・デバイスのうちの前記少なくとも1つに代わってプロキシされていることの標示を含む、前記開始すること、
    をさせるように構成された前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータ・プログラム・コードをさらに備える、請求項14に記載の装置。
  16. 少なくとも1つのプロセッサと、
    コンピュータ・プログラム・コードを格納する少なくとも1つのメモリと、
    を備える装置であって、
    前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータ・プログラム・コードは、前記少なくとも1つのプロセッサに実行されると、前記装置に少なくとも、
    ワイヤレス・ネットワークにおいて、前記ワイヤレス・ネットワーク内で動作している別のワイヤレス・デバイスからワイヤレス・サービス・ディスカバリ・フレームを受信することであって、前記サービス・ディスカバリ・フレームは、前記ワイヤレス・ネットワーク内で動作しているワイヤレス・デバイスのためにプロキシ・サービス・ディスカバリを提供するための前記別のワイヤレス・デバイスによるサポートを示すサービスIDを含む、前記受信することと、
    前記ワイヤレス・サービス・ディスカバリ・フレームに応答して、前記別のワイヤレス・デバイスにプロキシ登録リクエスト・メッセージを送信することと、
    前記ワイヤレス・デバイスのためにプロキシ・サービスを提供するための前記別のワイヤレス・デバイスによる前記ワイヤレス・デバイスの登録を示すレスポンス・メッセージを、前記プロキシ登録リクエスト・メッセージに応答して受信することと、
    をさせるよう構成される、装置。
  17. 前記サービス・ディスカバリ・フレームは、前記サービスIDを含みプロキシ・サービス・ディスカバリの利用可能性を示すパブリッシュ・メッセージを含む、請求項16に記載の装置。
  18. 前記プロキシ登録リクエスト・メッセージは、前記ワイヤレス・デバイスにより送られた前記プロキシ登録リクエストまたは後のメッセージのいずれかが、前記ワイヤレス・デバイスに代わってプロキシとして前記別のワイヤレス・デバイスによりサブスクライブまたはパブリッシュされるべきサービスに関する情報を含むと示すプロキシ登録リクエストである、請求項16に記載の装置。
  19. コンピュータ可読非一時的ストレージ媒体に記録されたコンピュータ実行可能なプログラム・コードを備えるコンピュータ・プログラム製品であって、前記コンピュータ実行可能なプログラム・コードは、
    ワイヤレス・ネットワーク内のワイヤレス・デバイスによって、前記ワイヤレス・ネットワーク内で動作している他のワイヤレス・デバイスのためにプロキシ・サービス・ディスカバリを提供するためのサポートを示すサービスIDを作成するためのコードと、
    前記作成されたサービスIDを含むワイヤレス・サービス・ディスカバリ・フレームを、前記ワイヤレス・デバイスによって前記ワイヤレス・ネットワークに送信するためのコードと、
    を備える、コンピュータ・プログラム製品。
  20. 前記サービス・ディスカバリ・フレームは、前記作成されたサービスIDを含みプロキシ・サービス・ディスカバリの利用可能性を示すパブリッシュ・メッセージを含む、請求項19に記載のコンピュータ・プログラム製品。
  21. 前記ワイヤレス・ネットワーク内で動作している前記他のワイヤレス・デバイスのうちの少なくとも1つから、プロキシ登録リクエスト・メッセージを、前記ワイヤレス・サービス・ディスカバリ・フレームを前記送信するのに応答して、前記ワイヤレス・デバイスによって受信するためのコードと、
    前記ワイヤレス・ネットワーク内で動作している前記他のワイヤレス・デバイスのうちの前記少なくとも1つを、前記他のワイヤレス・デバイスのうちの前記少なくとも1つのためにプロキシ・パブリッシュ・サービスを提供するべく、前記ワイヤレス・デバイスによって登録するためのコードと、
    前記ワイヤレス・ネットワーク内で動作している前記他のワイヤレス・デバイスのうちの前記少なくとも1つに、前記他のワイヤレス・デバイスのうちの前記少なくとも1つのためのプロキシ動作の始動を示すレスポンス・メッセージを、前記プロキシ登録リクエスト・メッセージを前記受信するのに応答して、前記ワイヤレス・デバイスによって送信するためのコードと、
    をさらに備える、請求項19に記載のコンピュータ・プログラム製品。
  22. 前記プロキシ登録リクエスト・メッセージは、前記ワイヤレス・ネットワーク内で動作している前記他のワイヤレス・デバイスのうちの前記少なくとも1つからの前記プロキシ登録リクエストまたは後のメッセージのいずれかが、前記他のワイヤレス・デバイスのうちの前記少なくとも1つのためのプロキシとして前記ワイヤレス・デバイスによりサブスクライブまたはパブリッシュされるべきサービスに関する情報を含むと示すためのものである、請求項21に記載のコンピュータ・プログラム製品。
  23. 前記プロキシ登録リクエストによって示された前記サービスのパブリッシュおよびサブスクライブのうちの少なくとも1つを前記ワイヤレス・デバイスによって開始するためのコードであって、パブリッシュおよびサブスクライブのうちの前記少なくとも1つは、パブリッシュおよびサブスクライブのうちの前記少なくとも1つをされるサービスが、前記ワイヤレス・ネットワーク内で動作している前記他のワイヤレス・デバイスのうちの前記少なくとも1つに代わってプロキシされていることの標示を含む、前記開始するためのコード
    をさらに備える、請求項22に記載のコンピュータ・プログラム製品。
  24. コンピュータ可読非一時的ストレージ媒体に記録されたコンピュータ実行可能なプログラム・コードを備えるコンピュータ・プログラム製品であって、前記コンピュータ実行可能なプログラム・コードは、
    ワイヤレス・ネットワーク内のワイヤレス・デバイスによって、前記ワイヤレス・ネットワーク内で動作している別のワイヤレス・デバイスからワイヤレス・サービス・ディスカバリ・フレームを受信するためのコードであって、前記サービス・ディスカバリ・フレームは、前記ワイヤレス・ネットワーク内で動作しているワイヤレス・デバイスのためにプロキシ・サービス・ディスカバリを提供するための前記別のワイヤレス・デバイスによるサポートを示すサービスIDを含む、前記受信するためのコードと、
    前記ワイヤレス・サービス・ディスカバリ・フレームに応答して、前記ワイヤレス・デバイスによって前記別のワイヤレス・デバイスにプロキシ登録リクエスト・メッセージを送信するためのコードと、
    前記ワイヤレス・デバイスのためにプロキシ・サービスを提供するための前記別のワイヤレス・デバイスによる前記ワイヤレス・デバイスの登録を示すレスポンス・メッセージを、前記プロキシ登録リクエスト・メッセージに応答して、前記ワイヤレス・デバイスによって受信するためのコードと、
    を備える、コンピュータ・プログラム製品。
  25. 前記サービス・ディスカバリ・フレームは、前記サービスIDを含みプロキシ・サービス・ディスカバリの利用可能性を示すパブリッシュ・メッセージを含む、請求項24に記載のコンピュータ・プログラム製品。
  26. 前記プロキシ登録リクエスト・メッセージは、前記ワイヤレス・デバイスにより送られた前記プロキシ登録リクエストまたは後のメッセージのいずれかが、前記ワイヤレス・デバイスに代わってプロキシとして前記別のワイヤレス・デバイスによりサブスクライブまたはパブリッシュされるべきサービスに関する情報を含むと示すプロキシ登録リクエストである、請求項24に記載のコンピュータ・プログラム製品。
  27. ワイヤレス・ネットワーク内で動作している他のワイヤレス・デバイスのためにプロキシ・サービス・ディスカバリを提供するためのサポートを示すサービスIDを前記ワイヤレス・ネットワーク内で作成する手段と、
    前記作成されたサービスIDを含むワイヤレス・サービス・ディスカバリ・フレームを前記ワイヤレス・ネットワークに送信する手段と、
    を備える装置。
  28. 前記サービス・ディスカバリ・フレームは、前記作成されたサービスIDを含みプロキシ・サービス・ディスカバリの利用可能性を示すパブリッシュ・メッセージを含む、請求項27に記載の装置。
  29. 前記ワイヤレス・ネットワーク内で動作している前記他のワイヤレス・デバイスのうちの少なくとも1つから、プロキシ登録リクエスト・メッセージを、前記ワイヤレス・サービス・ディスカバリ・フレームを前記送信するのに応答して受信する手段と、
    前記ワイヤレス・ネットワーク内で動作している前記他のワイヤレス・デバイスのうちの前記少なくとも1つを、前記他のワイヤレス・デバイスのうちの前記少なくとも1つのためにプロキシ・パブリッシュ・サービスを提供するべく登録する手段と、
    前記ワイヤレス・ネットワーク内で動作している前記他のワイヤレス・デバイスのうちの前記少なくとも1つに、前記他のワイヤレス・デバイスのうちの前記少なくとも1つのためのプロキシ動作の始動を示すレスポンス・メッセージを、前記プロキシ登録リクエスト・メッセージを前記受信するのに応答して送信する手段と、
    をさらに備える、請求項27に記載の装置。
  30. 前記プロキシ登録リクエスト・メッセージは、前記ワイヤレス・ネットワーク内で動作している前記他のワイヤレス・デバイスのうちの前記少なくとも1つからの前記プロキシ登録リクエストまたは後のメッセージのいずれかが、前記他のワイヤレス・デバイスのうちの前記少なくとも1つのためのプロキシとして前記ワイヤレス・デバイスによりサブスクライブまたはパブリッシュされるべきサービスに関する情報を含むと示すためのものである、請求項27に記載の装置。
  31. 前記プロキシ登録リクエストによって示された前記サービスのパブリッシュおよびサブスクライブのうちの少なくとも1つを開始する手段であって、パブリッシュおよびサブスクライブのうちの前記少なくとも1つは、パブリッシュおよびサブスクライブのうちの前記少なくとも1つをされるサービスが、前記ワイヤレス・ネットワーク内で動作している前記他のワイヤレス・デバイスのうちの前記少なくとも1つに代わってプロキシされていることの標示を含む、前記開始する手段
    をさらに備える、請求項30に記載の装置。
  32. ワイヤレス・ネットワークにおいて、前記ワイヤレス・ネットワーク内で動作している別のワイヤレス・デバイスからワイヤレス・サービス・ディスカバリ・フレームを受信する手段であって、前記サービス・ディスカバリ・フレームは、前記ワイヤレス・ネットワーク内で動作しているワイヤレス・デバイスのためにプロキシ・サービス・ディスカバリを提供するための前記別のワイヤレス・デバイスによるサポートを示すサービスIDを含む、前記受信する手段と、
    前記ワイヤレス・サービス・ディスカバリ・フレームに応答して、前記別のワイヤレス・デバイスにプロキシ登録リクエスト・メッセージを送信する手段と、
    前記ワイヤレス・デバイスのためにプロキシ・サービスを提供するための前記別のワイヤレス・デバイスによる前記ワイヤレス・デバイスの登録を示すレスポンス・メッセージを、前記プロキシ登録リクエスト・メッセージに応答して受信する手段と、
    を備える装置。
  33. 前記サービス・ディスカバリ・フレームは、前記サービスIDを含みプロキシ・サービス・ディスカバリの利用可能性を示すパブリッシュ・メッセージを含む、請求項32に記載の装置。
  34. 前記プロキシ登録リクエスト・メッセージは、前記ワイヤレス・デバイスにより送られた前記プロキシ登録リクエストまたは後のメッセージのいずれかが、前記ワイヤレス・デバイスに代わってプロキシとして前記別のワイヤレス・デバイスによりサブスクライブまたはパブリッシュされるべきサービスに関する情報を含むと示すプロキシ登録リクエストである、請求項32に記載の装置。
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