JP2018516789A - バインディングフォルダー - Google Patents
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Abstract
紙葉の束(4)の装丁用のバインディングフォルダーであって、前記バインディングフォルダー(1)が、本質的に、紙葉の束(4)の縁部(3)を包囲する背部材(2)と、前記背部材に取り付けられた、少なくとも一方が合成材料から成る2枚のカバーシート(5)と、を有し、少なくとも一方のカバーシート(5)が、バインディングフォルダー(1)の内側方向に向かう前記カバーシート(5)の面(11)に対してトップシート(10)を備えており、前記トップシート(10)が、取り外し可能な方法で前記カバーシート(5)及び/又は背部材(2)に取り付けられていることを特徴とする、バインディングフォルダー。
【選択図】図1
【選択図】図1
Description
本発明は、バインディングフォルダーに関する。
具体的には、本発明は、紙葉の束の縁部を中に挿入することを目的とする背部材を備えたバインディングフォルダーであって、当該背部材が紙葉の束を保護することを目的とする2枚のカバーシートを備えた、前記バインディングフォルダーに関する。
具体的には、本発明は、紙葉の束の縁部を中に挿入することを目的とする背部材を備えたバインディングフォルダーであって、当該背部材が紙葉の束を保護することを目的とする2枚のカバーシートを備えた、前記バインディングフォルダーに関する。
そのようなバインディングフォルダーは既知であり、紙葉の装丁した束又は本をたやすく且つ柔軟に製造することを可能とする。
既知のバインディングフォルダーは、2枚の、しばしばプラスチックの、カバーシートが取り付けられたホットメルト接着剤を備えた金属の又はカードボードの背部材を有する。
プラスチックカバーシートは、軽く且つ頑丈であり、及び殆どの場合、例えば雨のような湿気又は水に対して耐性を有するという利点を有する。
紙葉の束が、ホットメルト接着剤によって背部材に貼り付けられ得、次いで、背部材のアーム部を互いの方向へと曲げて、紙葉の束に対して比較的密接して固定し、又は、当該束をほとんど締め付けることが可能である。
そのような既知のバインディングフォルダーは、プラスチックカバーシートが頻繁に静電荷を帯びるため、紙葉の束を挿入したときに、最も外側の紙葉がこの静電気の結果としてのある種の引力を受け、このことがそのままプラスチックカバーシートに対して紙葉のくっつきを生じさせてしまう。
結果として、最も外側の紙葉は、背部材に貼り付かないか、又はあまり良く貼り付かない。
滑らかな又は光沢ある表面を有するカバーシートは特に、これら静電気又は静電荷の有害な影響を受ける。
このことは、最も外側の紙葉が、残りの紙葉の束とあまりうまく揃えられなくなるという欠点を有する。こうして、完成され、装丁された束は、品質及び外観又は“見た目”に劣る。
さらなる欠点は、最も外側の紙葉がホットメルト接着剤ではあまり良く貼り付かないため、背部材に装丁されないことである。このことは、これら紙葉が、完成され且つ装丁された束から外れてしまうことを意味する。
そのような課題の解決法が存在する。
第一の既知の解決法は、カバーシートの表面から前記電荷を除去し得る装置から成る。
当該解決法は非常に高価であり、且つ、完成品に適用するのが非常に困難である。
さらには、プラスチックカバーシートの表面上の最も僅かな摩擦でも、当該表面を再度帯電させる。例えば、2つのバインディングフォルダーを互いにスライドさせること、又はバインディングフォルダーを包装から取り出すことが、静電気を再度発生させるのに十分であろう。
もう一つの既知の解決法は、カバーシートの表面を、微細な凸凹でより荒くすることから成る。このことにより、束の最も外側の紙葉とカバーシートとの間に常に空気を残してしまうことが確実である。
当該空気層の結果として、最も外側の紙葉とカバーシートとの間の引力又は‘接着力’が、完全には無くならないが、低下してしまう。
当該方法のさらなる欠点は、カバーシートの外観が変化し、且つ、それ以前は光沢あったカバーシートが、これら凹凸によって艶無しとなり、及び、これら凹凸によって、それ以前は透明であったカバーシートがもはや透明ではなくなり、これらのことは、大部分の末端使用者にとっては望ましくない。
本発明の目的は、前述の及び他の欠点の少なくとも1つに対する解決法を提供することである。
この目的のために、本発明は、紙葉の束の装丁用のバインディングフォルダーであって、前記バインディングフォルダーが、本質的に、紙葉の束の縁部を包囲する背部材と、前記背部材に取り付けられた、少なくとも一方が合成材料から成る2枚のカバーシートと、を有し、少なくとも一方のカバーシートが、当該バインディングフォルダーの内側方向に向かうカバーシートの面に対してトップシートを備えており、前記トップシートが、取り外し可能な方法で前記カバーシート及び/又は背部材に取り付けられている、バインディングフォルダーに関する。
バインディングフォルダーの内側方向に向かうカバーシートの面とは、紙葉の束をバインディングフォルダーによって装丁したときに、当該紙葉の束に向かうカバーシートの面を意味する。
利点は、プラスチックカバーシートに対して貼り付けられたトップシートが、束の最も外側の紙葉が、カバーシートの静電荷によって妨げられないことを確実にすることである。
この効果的なトップシートは、静電荷を帯びていないか、又は殆ど静電荷を帯びていないか、又は静電荷を帯びるのが非常に困難である材料、例えば、単層又は多層の紙、カードボード、合成材料、又は摩擦によっても殆ど静電荷を帯びないいずれかの材料から成っている。
トップシートは、強く静電荷を帯びているか又はそうでないカバーシートと、束の最も外側の紙葉との間の、一種の中間遮蔽部として作用するために、それらは互いに‘くっつく’ことができない。
中間遮蔽部又はトップシートによって、束の最も外側の紙葉と、当該束の他の紙葉とは一緒に、背部材に貼り付けられ得る。
結果として、装丁した束の全ての紙葉は、うまく揃えられるため、良好且つ完全に装丁された紙葉の束が得られ得る。
さらには、全ての紙葉が背部材に及び如何なるホットメルト接着剤にも良好に貼り付けられるため、全ての紙葉の良好な装丁が得られ得る。
トップシートは、取り外し可能な方法でカバーシート及び/又は背部材に取り付けられているため、束の装丁後に取り外され得、その結果、場合によっては小さな残りの一部を除いて、完成され且つ装丁された束においてもう見えることがない。
このことはまた、静電荷の有害な影響に対する安価な且つ効果的な解決法でもある。
さらには、滑らかな表面を有する、即ち微細な凸凹の無い、透明なカバーシートを用いることができる。
両方のカバーシートは合成材料から成るが、当該2枚のカバーシートのうち1枚が、例えば紙又はカードボードのような他の材料から成っていることもまた可能である。
好ましくは、トップシートは、トップシートに与えられる接着剤によってバインディングフォルダーに取り付けられている。
このことは、例えば、バインディングフォルダーの製造後に、接着剤を用いてそのようなトップシートをカバーシートに接着することによって実現することが容易である、という利点を有する。
本発明の好ましい特徴によれば、トップシートはカバーシートとほぼ同じ大きさである。
このことは、束の最も外側の紙葉が、カバーシートの如何なる静電荷の影響に対しても最適の保護を有する、という利点を有する。
両方のカバーシートが合成材料又は静電荷に対して感受性の他の材料から成っている場合には、好ましくは、各々のカバーシートは、当該バインディングフォルダー(1)の内側方向にむかう前記カバーシートの面に対してトップシートを備えており、当該トップシートが、取り外し可能な方法で前記カバーシート及び/又は背部材に取り付けられている。
当該方法において、束の両側の最も外側の紙葉は、プラスチックカバーシートの静電荷に対して保護される。
本発明の特徴をより良好に示す目的で、本発明に従うバインディングフォルダーの幾つかの好ましい態様を、本質を限定すること無く、添付の図面を参照し、例を用いて後述する。
図1〜4に示す本発明によるバインディングフォルダー1は、本質的に、紙葉の束4の縁部3を包囲する背部材2と、前記背部材に取り付けられた2枚のカバーシート(5)とを有する。
必ずしもそうではないが、この場合において、前記背部材2は、基部7及び2つのアーム部8を有する、U字形の又はV字形の形状である。
図1に示すとおり、本例において、背部材2は、内側に紙葉の束4の前記縁部3を取り付けるための接着剤層9を有する。
当該接着剤9は、例えば背部材2の基部7の加熱により溶融するホットメルト接着剤である。
本発明によれば、少なくとも一方のカバーシート5又は両方のカバーシートは、合成材料から成る。この場合、両方のカバーシート5は合成材料から成り、そして一方のカバーシート5は滑らかな及び光沢ある表面を有する。そのような種類のカバーシート5は、非常に良好な審美的特性を有する為に、大部分の末端使用者にとって好ましい。さらには、円滑なカバーシート5はまた、粗いカバーシートとは対照的に、透明ともされ得る。
他方のカバーシート5は、艶無し且つ半透明な表面を有し得、及び半透明であるが透明ではない。
本発明によれば、滑らかな及び光沢あるカバーシート5である場合において、少なくとも一方のカバーシート5は、この場合において、紙又は静電防止性材料、言い換えると、静電荷が蓄積し得ないか又は実質的に蓄積し得ない合成材料から成るトップシート10を有している。
静電防止性材料の例は、傷付くことが無いという利点をさらに付与する静電防止ポリエチレンフィルム(LDPEフィルム)であり、そして結果として、トップシート10が取り付けられたカバーシート5は傷に対して保護される。
そのような静電防止フィルムはまた、透明とすることができるため、透明なカバーシート5の場合には、カバーシート10を貼り付けた後の透明性が保持され、そのため、真新しいバインディングフォルダー1を選択するときに、真っ先に使用者がその包装を確認しなければならないということなく、透明なカバーシート5を有するバインディングフォルダー1を選択し得るということが、その使用者には直ちに明らかとなる。
トップシート10は、バインディングフォルダー1の内側方向に向かうカバーシート5の面11に対して、即ち、紙葉の束4に向かうカバーシート5の面11に対して、貼り付けられている。当該面11は、カバーシート5の‘内側’とみなされ得る。
この場合、トップシート10は、カバーシート5の面積よりも幾らか小さい。
カバーシート10は、取り外し可能な方法でカバーシート5に取り付けられている。
示した実施例においては、図4に見られるように、トップシート10に接着剤片12の形態にある接着剤によって、貼り付けられる。
この場合において、接着剤片12は連続片であるが、間に接着剤の無い領域を有する、多数の断続的な接着剤片から成る、不連続な切り取り片12でもあり得る。
接着剤片12に用いられる接着剤は、好ましくは、自己接着可能な又はその他の、及び、接着剤を有するトップシート10をバインディングフォルダー1から取り外すことができる、接着糊又は冷却接着剤である。
接着剤片12は、トップシート10の縁部13aに位置しており、当該縁部13aは、背部材2と並行して伸張している。これは、図4において概略的に示される。
見られるとおり、接着剤片12が位置するトップシート10の当該縁部13aは、背部材2から離れた方向にある。
背部材2と並行に伸張し、そして背部材とより近接する、トップシート10の他方の縁部13bは、接着剤片を有しておらず、そのため原則、持ち上がり得る。しかし、予想される静電気の存在によって、トップシート10は、静電荷の引力により、又はカバーシート5とトップシート10との間の接着又は真空により、カバーシート5に‘くっつく’であろう。
接着剤片12は背部材2と並行であるが、背部材2に対して斜めに貼り付けられ得ることも明らかである。このことは、接着剤片12が背部材2に対して並行に伸張しないことを意味する。
接着剤片12は、縁部13a又は13bの位置に、又は、これら2つの縁部13aと13bとの間のいずれかの位置に、又は、13aと13bとの間の全面にわたり、貼り付けられ得る。
図1〜4に示されるように、バインディングフォルダー1内の紙葉の束4を装丁するために、それは下記のとおりすすめることができる。
紙葉の束4は、例えば、一方の手で背部材2を掴み、そして、前記縁部3が接着剤層9で被覆した基部7に接触するまで、他方の手で紙葉の束4を背部材2へと導入することによって、バインディングフォルダー1の背部材2に貼り付けられる。これは図2に示す。
トップシート10によって、束4の最も外側の紙葉14と、カバーシート5との間に引力が存在しないため、束の全ての紙葉14がホットメルト接着剤中に進入する。
接着剤片12が、背部材2から離れた方向のトップシート10の縁部13aにあるか、又はカバーシート10の全面にわたっているために、接着剤片12がトップシート10をカバーシート5と接触して保持するため、束4の最も外側の紙葉14は、不必要に及び偶然にトップシート10とカバーシート5との間に入ることがない。
その後、背部材2内のホットメルト接着剤層9は加熱されるために液体となる。
これは、ホットメルト接着剤層9が熱の影響下で溶融するように、ホットプレート上に背部材2を有するバインディングフォルダー1を置くことにより、行い得る。
背部材2内のホットメルト接着剤層9の固化後、紙葉の束4はバインディングフォルダー1内に装丁される。
所望により、背部材2のアーム部8はまた、背部材2の当該アーム部8の間に束4を締め付けるように、折り畳まれ得るか又は圧力をかけられ得る。
その後、トップシート10は、接着剤片12を有していない前記トップシート10の前記縁部13bを持ち上げ、そしてそれによってカバーシート5から接着剤片12を切り離すことによって取り外され得る。
自己接着性糊を使用しているので、当該トップシート10は、カバーシート5上に接着剤残渣を残すことなく、容易く取り外し得る。
使用者はもちろん、装丁された束4を有するフォルダーを介してページをめくる場合に、束の最も外側の紙葉14がカバーシート5にくっつき続くことがないように、トップシート10を取り外さないことを選択し得る。
図5は、図1の変形を示す。この場合、接着剤片12は、背部材2と並行して伸張し、及びバインディングフォルダー1の背部材2に近接して位置している、トップシート10の縁部13bにある。
さらには、トップシート10は、一方の面に印刷部分15を備えている。トップシート10の他方の面又は両方の面が印刷部分15を備えていることを除くものではない。
当該印刷部分15は、例えばバインディングフォルダー1の用途についての取扱説明書又はその他の情報、即ち例えば、販促又は広告メッセージを包含し得る。
取扱説明書を包含するトップシート10の利点は、トップシート10がバインディングフォルダー1に貼り付けられているために、当該情報が失われないことである。
ユーザーは常に、紙葉の束4を装丁するのに使用する各々のバインディングフォルダーについて利用できるこの‘記憶補助手段’を有するために、取扱説明書に従い、良好に装丁された束4が毎回得られ得る。
図6は、図5の変形を示しており、トップシート10が、少なくとも一部16によって、カバーシート5の周縁を超えて突き出ている。
この場合、トップシート10は、‘タブ’又は突出したリップ16を有する。
このことは、当該突出部部位16を有することによって、カバーシート5の静電荷によりトップシートがカバーシート5に引き付けられるとしても、トップシート10は容易く取り外すことが出来る、という利点を有する。
図7及び8は、もう一つの態様を示しており、この場合において、トップシート10の接着剤は、トップシート10の切り取り片17を有する。切り取り片17は、ミシン目ライン18(又は裂け目ライン)によって、トップシート10から分離されている。
図8において明確に示されるように、トップシート10は、切り取り片17が背部材2内の少なくとも部分的にあるように、カバーシート5に貼り付けられている。
言い換えると、接着剤片12は、背部材2のアーム部8にある。言い換えると、トップシート10はバインディングフォルダー1の背部材2に取り付けられており、前記態様のようにカバーシート5に取り付けられてはいない。
切り取り片17が完全に背部材1内にあることも、もちろん除外されない。
好ましくは、切り取り片17の幅は、背部材2の深さと同じか又はほぼ同じである。このことは、切り取り片17が完全に背部材2内にあるという利点を有しているが、保護片10がアーム部8の自由端の位置の位置しているため、ミシン目ライン18に沿って容易に引き剥がされ得る。
図7及び8に示されるように、バインディングフォルダー1内の紙葉の束4を貼り付けた後に、トップシート10は、ミシン目ライン18に沿って切り離され、そして除かれ、それによって、切り取り片17はバインディングフォルダー1の裏側に残る。
切り取り片17は、ほぼ完全に背部材2内にあるために、殆ど見えない。
図7及び8の例において、接着剤が接着剤片12の形態で与えられているが、当該接着剤が、1滴、2滴、3滴若しくはそれ以上の接着剤滴の形態で与えられることも除外されない。
図9は、図1のもう一つの選択的な態様を示しており、この場合、両方のカバーシート5が、バインディングフォルダー1の内側方向に向かう各々のカバーシート5の面に対してトップシート10を備えている。
接着剤片12は両方とも、背部材から離れた方向にある、カバーシート10の縁部13aにある。
上記実施例においては、接着剤は、トップシート上に、連続的な、中断されていない接着剤片12の形態で適用されているが、接着剤は、トップシート10の表面全体にわたって、又は多数の局所的な点の形態で適用されることも除外されない。例えば、接着剤は、1滴、2滴、3滴若しくはそれ以上の接着剤滴の形態で、又は、間に接着剤の無い領域を有する、多数の断続的な接着剤片から成る不連続な接着剤片の形態で、トップシート10の表面に適用され得る。多数の連続的な又は不連続な接着剤片12が適用されることも除外されない。
接着剤12は、トップシート10の面全体にわたって薄層で適用されることも可能である。この場合、例えば、使用されるカバーシート10は、図15に示される、帯電防止性の外側層23、例えば帯電防止性のポリエチレン、及び接着剤の薄層24と共に裁断した多層フィルム22から成り得る。
上記のとおり、接着剤片12は、トップシート10の縁部13aと縁部13bとの間の各々の位置において、背部材2と並行して、又はその他で、適用され得る。
図10はもう一つの態様を示しており、この場合において、トップシート10は、接着剤によってカバーシート5に取り付けられていないが、トップシート10は、カバーシート5のフリー縁部20の周囲に貼り付けられた折り畳み片19を備える。
示される図中、当該フリー縁部20は、背部材に並行であるが、必ずしもその場合ではない。
図10に示され得るとおり、折り畳み片19は、好ましくはカバーシート5の外側に貼り付けられる。
そのような態様は、接着剤を必要としないという利点を有する。トップシート10は、カバーシート5の静電荷によって当該カバーシート5に取り付けられるために、適当な場所のままである。
バインディングフォルダー1の背部材2は、紙又は布又はその他により被覆された金属から成り得るが、カードボード又は合成材料からも成り得る。
図11及び12はそのような態様を示しており、バインディングフォルダー1は、カードボードの背部材2を備えており、カバーシート5もまたカードボードから成っている。
この場合において、必ずしもそうではないが、第一のカバーシート5及び背部材2が、カードボードの1つなぎの部品から成っている。このことは図12において明確に示され得る。
第二のカバーシート5は合成材料から成っている。当該合成材料は、艶無しの又は滑らかな且つ光沢ある合成材料、又は透明又はその他であり得る。
当該第二のカバーシート5は、例えば図5と類似のトップシート10を備える。
図13及び14は、本発明によるバインディングフォルダー1の最後の態様を示す。
バインディングフォルダー1は、カバーシート5のうちの1枚の貼り付けられたトップシート10を備える。
この場合、接着剤は、背部材に並行して伸張しているトップシート10の縁部13b上に、2滴の接着剤滴21の形態でトップシート上に与えられており、当該縁部13bは背部材2に向かう方向にある。
接着剤滴21は、トップシート10の隅の位置に位置しているが、必ずしもその場合ではない。
さらには、1滴又は3滴又はそれ以上の接着剤滴21だけでもよい。
接着剤滴21は、多数の局所的な点にて、カバーシート10の取り付けを確かなものにする。
この場合において、トップシート10は、前記接着剤滴21が、背部材2に位置するように、具体的には、背部材2の直立アーム部8に位置するように、カバーシート5に対して貼り付けられている。
前記縁部13は、背部材2の基部7からある間隔Aをとっている。
当該間隔Aは、好ましくは3〜7ミリメートル、又はより良好には5〜7ミリメートルである。
結果として、このことは、束4が背部材2に装丁された場合に、ホットメルト接着剤によってトップシート10が背部材2に装丁されるのを防止し得る。
図7及び8の態様に対する相違は、切り取り片17及びミシン目ライン18が存在しないことである。
この場合、カバーシート10は、束4がバインディングフォルダー1に貼り付けられた後に、完全に取り除かれる。わずか2滴の接着剤21しか用いられないために、トップシート10をバインディングフォルダー1から完全に取り除くことができる。
利点は、切り取り片17が、切り取りがきちんと行われない場合には見栄えがしない、背部材2に残るということがないことである。
さらには、このことは、接着剤がカバーシート5に残った場合でも、残った接着剤は束4の装丁後に視界から隠れた位置にあるために見えない、という利点を有する。
図13及び14の例において、接着剤は接着剤滴21の形態で適用されるが、連続的な、中断されていない接着剤片12の形態で適用されることも除外されない。これによって当該接着剤片12は好ましくは、できるだけ薄く作られているために、背部材2からトップシート10を取り除くことが可能のままである。選択的に、接着剤は、不連続な接着剤片12の形態で適用され得、当該片は、間に接着剤の無い領域又は空間を有する、種々の部分片から成っている。
例えば不連続の又は連続の形態で、10cmの長さにわたって中央に接着剤片12を適用することもまた可能である。
本発明は、実施例に記載され、及び図面に示された態様に決して限定されないが、本発明によるバインディングフォルダーは、本発明の目的から逸脱することなく、全ての種類の形態及び寸法においてにおいて実現され得る。
Claims (27)
- 紙葉の束(4)の装丁用のバインディングフォルダーであって、
前記バインディングフォルダー(1)が、本質的に、紙葉の束(4)の縁部(3)を包囲する背部材(2)と、前記背部材に取り付けられた、少なくとも一方が合成材料から成る2枚のカバーシート(5)と、を有し、
少なくとも一方のカバーシート(5)が、バインディングフォルダー(1)の内側方向に向かう前記カバーシート(5)の面(11)に対してトップシート(10)を備えており、
前記トップシート(10)が、取り外し可能な方法で前記カバーシート(5)及び/又は背部材(2)に取り付けられている
ことを特徴とする、バインディングフォルダー。 - 前記トップシート(10)が、帯電防止特性を有する紙、カードボード又は他のいずれかの材料から成ることを特徴とする、請求項1に記載のバインディングフォルダー。
- 前記トップシート(10)が、少なくとも1つの外側層が帯電防止性であり、且つ他方の外側層がその表面の全て又は一部にわたって接着剤層を有する、単一層の又は多層の合成材料から成ることを特徴とする、請求項1又は2に記載のバインディングフォルダー。
- 前記トップシート(10)又はその少なくとも外側層が、帯電防止性のポリエチレンフィルムから成ることを特徴とする、請求項3に記載のバインディングフォルダー。
- 前記トップシート(10)が、透明であって、且つ、一方の面に接着剤層を有することを特徴とする、請求項4に記載のバインディングフォルダー。
- 前記トップシート(10)が、当該トップシート(10)に備えられた接着剤によって、前記バインディングフォルダー(1)に取り付けられていることを特徴とする、請求項1〜5のうちいずれか1項に記載のバインディングフォルダー。
- 前記接着剤が、接着糊又は冷却接着剤であることを特徴とする、請求項6に記載のバインディングフォルダー。
- 接着剤が、前記トップシート(10)の縁部(13a,13b)において、接着剤片(12)の形態にあるか、又は、1滴、2滴、3滴若しくはそれ以上の接着剤滴(21)の形態にあり、前記縁部(13a,13b)が前記背部材(2)と並行して伸張している、ことを特徴とする、請求項6又は7に記載のバインディングフォルダー。
- 前記トップシート(10)の前記縁部(13a)が、前記背部材(2)から離れた方向にある、請求項8に記載のバインディングフォルダー。
- 前記トップシート(10)の前記縁部(13b)が、前記背部材(2)に向かう方向にある、請求項8に記載のバインディングフォルダー。
- 前記トップシート(10)が、前記接着剤片(12)、又は、前記1滴、2滴、3滴若しくはそれ以上の接着剤滴(21)が前記背部材(2)の位置になるように、より具体的には、前記背部材(2)の直立アーム部(8)の位置になるように、前記カバーシート(5)に対して貼り付けられている、請求項10に記載のバインディングフォルダー。
- 前記縁部(13b)が、前記背部材(2)の基部(7)からある間隔(A)をとっていることを特徴とする、請求項11に記載のバインディングフォルダー。
- 前記間隔(A)が、3〜7ミリメートル、又はより良好には5〜7ミリメートルであることを特徴とする、請求項12に記載のバインディングフォルダー。
- 前記接着剤が、前記トップシート(10)の切り取り片(17)に備えられ、それによって、当該切り取り片(17)が前記背部材(2)の少なくとも一部にあるように、前記トップシート(10)が前記カバーシート(5)に貼り付けられていることを特徴とする、請求項6又は7に記載のバインディングフォルダー。
- 接着剤が、接着剤片(12)の形態で、又は、1滴、2滴、3滴若しくはそれ以上の接着剤滴(21)の形態で備えられていることを特徴とする、請求項14に記載のバインディングフォルダー。
- 前記切り取り片(17)の幅が、前記背部材(2)の深さと同じか、ほぼ同じであることを特徴とする、請求項14又は15に記載のバインディングフォルダー。
- 前記トップシート(10)が、前記カバーシート(5)のフリー縁部(20)の周囲に貼り付けられた折り畳み片(19)によって、当該カバーシート(5)に取り付けられていることを特徴とする、請求項1又は2に記載のバインディングフォルダー。
- 前記カバーシート(5)が、滑らかな及び/又は光沢ある表面を有することを特徴とする、請求項1〜17のうちいずれか1項に記載のバインディングフォルダー。
- 前記トップシート(10)が、前記カバーシート(5)とほぼ同じ大きさであることを特徴とする、請求項1〜18のうちいずれか1項に記載のバインディングフォルダー。
- 前記トップシート(10)が、前記カバーシート(5)の周縁を超えて少なくとも一部(16)だけ突き出ていることを特徴とする、請求項1〜19のうちいずれか1項に記載のバインディングフォルダー。
- 前記トップシート(10)が、少なくとも一方の面に印刷部分(15)を備えていることを特徴とする、請求項1〜20のうちいずれか1項に記載のバインディングフォルダー。
- 各々のカバーシート(5)が、前記バインディングフォルダーの内側方向に向かう前記カバーシート(5)の面(11)に対してトップシート(10)を備えており、当該トップシート(10)が、取り外し可能な方法で前記カバーシート(5)及び/又は背部材(2)に取り付けられている、ことを特徴とする、請求項1〜21のうちいずれか1項に記載のバインディングフォルダー。
- 前記背部材(2)が、基部(7)及び2つの対称の又は非対称のアーム(8)部を有する、紙、カードボード、金属又は合成材料の、U字形の又はV字形の形状(6)であることを特徴とする、請求項1〜22のうちいずれか1項に記載のバインディングフォルダー。
- 前記背部材(2)が、内側に前記紙葉の束(4)の前記縁部(3)を取り付けるための接着剤層(9)を有することを特徴とする、請求項20に記載のバインディングフォルダー。
- 両方のカバーシート(5)が、合成材料から成ることを特徴とする、請求項1〜24のうちいずれか1項に記載のバインディングフォルダー。
- 請求項1〜25のうちいずれか1項に記載のバインディングフォルダーにおける、トップシートとしての帯電防止プラスチックフィルムの使用。
- 帯電防止ポリエチレンの外層(23)及び接着剤層(24)を有する多層フィルム(22)の形態にある、請求項26に記載の帯電防止プラスチックフィルムの使用。
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