JP2018516497A - 動的音響環境におけるマルチチャネル音のための音響エコー消去の較正 - Google Patents

動的音響環境におけるマルチチャネル音のための音響エコー消去の較正 Download PDF

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Abstract

マルチチャネル音(MCS)システムは、動的音響環境において使用するための(たとえば、音響エコー消去(AEC)の)インテリジェント較正を採用する。センサーサブシステムは、音響環境における変化を検出および識別し、その環境のための得られた音響特性に対応する「シーン」を決定するために利用される。この検出されたシーンは、音響環境に対応する事前決定されたシーンと比較される。各事前決定されたシーンは、最適AECパフォーマンスのための対応する事前同調フィルタ構成を有する。比較の結果に基づいて、検出されたシーンに最も厳密に一致する事前決定されたシーンに対応する事前同調フィルタ構成が、マルチチャネル音システムのAECサブシステムによって利用される。【選択図】 図5

Description

[0001]ステレオ音、サラウンド音、3D音、様々なポリフォニック(たとえば、オクトフォニック)音構成、アンビオソニックス、アンビオフォニックなど、マルチチャネル音(MCS:multi-channel sound)は、複数の方向からの区別された(differentiated)音信号で1つまたは複数のリスナーを包囲するために協調様式で動作するラウドスピーカーのアレイにルーティングされる複数の個別オーディオチャネルを使用してオーディオソースの音再生品質を豊かにするための様々な技法のうちのいずれかを指す。MCSシステムのコンテキストでは、「エコー」は、異なるラウドスピーカーから放出する特定の音が、異なる経路を進み、異なる時間にリスナーに達し、それにより、重複音、反復音、または「ファジー」音効果(duplicative, repeating, or “fuzzy” sound effect)を生成する状態から生じる。マルチラウドスピーカーシステムの場合、各ラウドスピーカーによって生成された音が、ある程度まで、リスナーの耳に達する前に固有の音響経路を進むので、各ラウドスピーカーは、エコー効果に事実上寄与することがある。
[0002]エコー効果を補償するために、MCSシステムは、音響環境内に見つけられる特定のターゲットリスニングロケーションに関してラウドスピーカーの各々からの音響経路をアクティブに学習し得る。このアクティブ手法は、各ラウドスピーカーにおいて個々に1つまたは複数のテスト音を生成し、1つまたは複数のマイクロフォンを使用してこれらの音を測定し、ターゲットリスニングロケーションに関して各そのようなラウドスピーカーのための学習された音響経路を決定する、較正モードを備え得る。しかしながら、この手法の短所は、MCSシステムによって実行される「較正」が、較正が実行されるときの音響環境の特定の特性にのみ最も適用可能であり、したがって、静的(すなわち、変化しない)音響環境の場合にうまく動作することである。動的(すなわち、変化する)特性をもつ音響環境の場合、較正は、役立たないことがあり、いくつかの事例では(エコー効果を減少させるのではなく)エコー効果に一層寄与し得る。
[0003]本明細書で開示される様々な実装形態は、音響環境からシーンを決定することと、複数の事前決定されたシーンの中から、シーンに最も良く一致する事前決定されたシーンを識別することと、ここにおいて、複数の事前決定されたシーンの中からの各事前決定されたシーンが事前同調フィルタ構成(pre-tuned filter configuration)に対応する、識別された事前決定されたシーンに対応する事前同調フィルタ構成を使用してマルチチャネル音システムを較正することとによって、マルチチャネル音システムにおける音響エコー消去を較正することを対象とする。
[0004]いくつかの実装形態は、音響環境の変化を検出することを採用し、ここにおいて、いくつかの実装形態では、変化は、定量化され、マルチチャネル音システムを較正するための条件としてしきい値を満たすことが決定される。いくつかの実装形態では、音響環境からシーンを決定することは、音響環境の変化を検出することに応答し、他の実装形態では、音響環境の変化を検出することは、音響環境から決定されたシーンに基づく。選ばれた実装形態では、シーンに最も良く一致する事前決定されたシーンは、一致の厳密さが、マルチチャネル音システムを較正するための条件として最小しきい値を満たすかどうかを決定するために、一致の厳密さに基づいて定量化され得る。
[0005]本明細書で開示される様々な実装形態は、限定はしないが、部屋、または車両の内部を含む、様々な音響環境において使用され得る。その上、いくつかの実装形態では、複数の事前決定されたシーンは、ローカルに記憶されるか、またはリモートで記憶され、通信接続を介してアクセス可能であり得る。シーンを決定することは、カメラベースセンサーによって実行され、および/または借用したセンサーによって実行され得る。
[0006]本発明の概要は、発明を実施するための形態において以下でさらに説明される概念の選択を簡略化された形で紹介するために与えられる。本発明の概要は、請求される主題の主要な特徴または本質的特徴を識別するものではなく、請求される主題の範囲を限定するために使用されるものでもない。
[0007]上記の概要、ならびに例示的な実施形態の以下の詳細な説明は、添付の図面とともに読まれるとき、より良く理解される。実施形態を示す目的で、実施形態の例示的な構成が図面において示されるが、実施形態は、開示される特定の方法および手段に限定されない。
[0008]様々な実装形態が適用され得る、例示的なマルチチャネル音(MCS)システムを示すブロック図。 [0009]様々な実装形態が利用され得る、音響環境において動作する図1の例示的なMCSシステムを示すブロック図。 [0010]音響環境の構成が変更された図2の音響環境に対応するブロック図。 [0011]図2および図3の音響環境に対応し、図示のように部屋において様々に立っているかまたは座っている人をさらに含むブロック図。 [0012]本明細書で与えられる様々な実装形態が利用され得る、車両の内部に対応する代替音響環境のブロック図。 [0013]動的音響環境においてマルチチャネル音のための音響エコー消去を較正および/または再較正するための、本明細書で開示される様々な実装形態を表す例示的な方法を示すプロセスフロー図。 [0014]本明細書で開示されるいくつかの実装形態を表す、動的音響環境においてマルチチャネル音のための音響エコー消去を較正および/または再較正するための、代替の例示的な方法を示すプロセスフロー図。 [0015]本明細書で開示される様々な実装形態を実装するための電子デバイス内に含まれ得るいくつかの構成要素を示す図。
[0016]ステレオ音、サラウンド音、3D音、様々なポリフォニック(たとえば、オクトフォニック)音構成、アンビオソニックス、アンビオフォニックなど、マルチチャネル音(MCS)は、複数の方向からの区別された音信号で1つまたは複数のリスナーを包囲するために協調様式で動作するラウドスピーカーのアレイにルーティングされる複数の個別オーディオチャネルを使用してオーディオソースの音再生品質を豊かにするための様々な技法のうちのいずれかを指す。MCSは、概して、オーディオ効果が最適である、ターゲットリスニングロケーション(TLL:target listening location)または「スイートスポット(sweet spot)」によって特徴づけられ、このロケーションにおいてリスナーに音場の固定前方パースペクティブ(fixed forward perspective)を提示する。MCS技法は、検出された音のロケーションまたは源を方向および距離に関して識別するリスナーの能力に関して音定位を活用することによって音空間化の知覚を向上させる。様々なMCSフォーマットおよび技法が、利用可能であり、記録方法、音再生、および複数の個別オーディオチャネルの数および配置において異なる。
[0017]図1は、本明細書で開示される様々な実装形態が適用され得る、例示的なMCSシステム10を示すブロック図である。複数のラウドスピーカー20a〜20fとマイクロフォン22とが、プロセッサシステム24に動作可能に結合される。マイクロフォン22は、リスナーが音響環境内の位置を特定されることが予想される場所に対応し、システムがそのロケーション中のリスナーの最適パフォーマンスのために構成された、MCSのためのTLLまたは「スイートスポット」22’に配置され得る。図示のように、ラウドスピーカー20a〜20fは、「5.1サラウンド音」として当業者に知られているものを与えるように構成されるが、これは一例にすぎず、本明細書で開示される様々な実装形態は、この構成に限定されず、代わりに、制限なしに同じまたは異なる数のスピーカーを備えるいくつかの異なる構成のうちのいずれかを包含し得る。
[0018]図2は、本明細書で開示される様々な実装形態が利用され得る、音響環境100、この事例では部屋において動作する図1の例示的なMCSシステム10を示すブロック図である。MCSシステムの様々な構成要素に加えて、音響環境100は、特に、音響環境の音響特性に影響を及ぼし、エコー効果に寄与し得る、壁102と、ドア104と、窓106と、椅子108aおよび108bと、ディスプレイデバイス110とをも備え得る。
[0019]MCSシステムのコンテキストでは、「エコー」は、異なるラウドスピーカーから放出する音が、異なる経路を進み、異なる時間にリスナーに達し、それにより、重複音、反復音、または「ファジー」音効果を生成する状態から生じる。マルチラウドスピーカーシステムの場合、各ラウドスピーカーによって生成された音が、ある程度まで、リスナーの耳に達する前に異なる音響経路を進むので、各ラウドスピーカーは、エコー効果に寄与することがある。その上、複数のマイクロフォンを採用し得る様々なMCSシステムの場合(様々な目的のうちのいずれかの場合)、これらの様々なマイクロフォンは、1つまたは複数のラウドスピーカーによって生成された音を部分的に検出し、1つまたは複数のラウドスピーカーにおいてそれらを、エコー効果をさらに強調する様式で意図せずに再生し得る。
[0020]エコー効果を補償するために、MCSシステムは、音響環境100内に見つけられる特定のターゲットリスニングロケーション(たとえば、図1のマイクロフォン22)に関してラウドスピーカーの各々からの音響経路をアクティブに学習し得る。このアクティブ手法は、各ラウドスピーカー(たとえば、ラウドスピーカー20a〜20f)において個々に1つまたは複数のテスト音を生成し、1つまたは複数のマイクロフォン(たとえば、マイクロフォン22)を使用してこれらの音を測定し、ターゲットリスニングロケーションに関して各そのようなラウドスピーカーのための学習された音響経路を決定する、較正モードを備え得る。MCSは、次いで、学習された音響経路を使用して個々のテスト音信号を混合することによってモノファーエンド(mono-far-end)基準信号を生成し得る。このモノファーエンド基準信号は、エコーを消去するために、「固定」であるフィルタ(すなわち、事前構成された、したがって「固定フィルタ」)を使用して各ラウドスピーカーによって生成された音信号を適宜に変更すること(遅延させること、静穏化することなど)によって、エコーを消去するために使用され得る。
[0021]しかしながら、この手法の1つの短所は、MCSシステムによって実行される「較正」が、較正が実行されるときの音響環境の特定の特性にのみ最も適用可能であり、したがって、静的(すなわち、変化しない)音響環境の場合にうまく動作することである。対照的に、動的(すなわち、変化する)特性をもつ音響環境の場合、較正は、役立たないことがあり、いくつかの事例では(エコー効果を減少させるのではなく)エコー効果に一層寄与し得る。
[0022]多くの音響環境は、固定または静的でなく、代わりに動的であり、そこでは、環境の音響効果が常に変化している。たとえば、部屋、車両(たとえば、自動車)の内部またはキャビン、または他の画定された空間など、いくつかの動的音響環境(dynamic acoustic environments)の場合、音響効果は、人がその環境に入るか、その環境を出るか、またはその環境を動き回るとき、ならびに窓またはドアが開いているかまたは閉じているとき、家具が移動されるかまたは並べ替えられるときなどに変化し得る。たとえば、ドアを開くことは、(音波がドアの表面を介して反射することを中止する)無限吸音(infinite absorption)の音響表面を音響環境にもたらすことによって、部屋の音響効果に大いに影響を及ぼし、ならびに開いたドアの向こうの空間から2次効果をもたらし得る。
[0023]図3Aは、図2の音響環境100に対応するが、ここにおいて、音響の構成が変更された、ブロック図である。詳細には、図では、椅子108aおよび108bが移動され、椅子108c〜108dが追加され、ドア104と窓106とが開いている。音響環境100は、音響環境100における変化を検出し、識別するためのセンサーとして使用され得るデジタルカメラ150をも含む。したがって、図3Aに示されている音響環境の音響特性は、変更され、現在、図2に示されている音響環境の音響特性とは異なる。
[0024]図3Bは、図2および図3Aの音響環境100に対応し、様々に立っているか、椅子に座っているか、さらには床に座っている人130a〜130eをさらに含むブロック図である。音響環境100は、音響環境100における変化を検出し、識別するためのセンサーとして使用され得るデジタルカメラ150をも含む。したがって、図3Bに示されている音響環境の音響特性は、新しい音響表面(すなわち、人130a〜130e)の追加のために、ならびに(図示のように)TLL「スイートスポット」が、もはや存在しないことがあるか、または人130a〜130eが個々におよびまとめて音響環境内のどこに位置を特定されるかに基づいて変化することがあるので、変更され、現在、図2および図3Aに示されている音響環境の音響特性とは異なる。
[0025]図4は、本明細書で与えられる様々な実装形態が利用され得る、車両の内部に対応する代替音響環境100’のブロック図である。図4では、音信号を与えるための複数のラウドスピーカー204a〜204hと、音信号をキャプチャするための複数のマイクロフォン202a〜202gとがMCSシステムに組み込まれているが、これは例にすぎず、様々な他の構成も企図される。数人の乗客112a〜112dが、3つの列226a〜226cに配列された複数の座席224a〜224gのサブセットを占有する。車両の内部は、たとえば、図3Aおよび図3Bに示されているデジタルカメラ150と同様の、デジタルカメラ150’を用いてさらに増補され得、音響環境100’における変化を検出し、識別するセンサーとして使用され得る。車両の内部のための音響環境100’は、図2、図3A、および図3Bの部屋のための音響環境100よりも静的であり得、そこでは、音響環境の変化が、主に乗客の数とそれらの乗客が占有する特定の座席とに基づき得る。
[0026]しかしながら、音響環境のタイプにかかわらず、音響環境が変化するので、較正動作中に導出される固定フィルタは、最適パフォーマンスを達成することができず、代わりに、結果は、音響環境内の劣化した音品質である、すなわち、音楽、ムービーオーディオ、および他のオーディオ再生ソースなど、音ベースのプレゼンテーションが悪影響を及ぼされ得る。
[0027]したがって、動的音響環境は、変化するエコー効果を補償するために、より動的な形式のエコー消去から恩恵を受けることになる。この目的で、本明細書で開示される様々な実装形態は、音響環境における変化に応答してエコー消去を較正することを対象とする。
[0028]当業者によって諒解されるように、適応フィルタを使用する(単一の音響ソースを採用する)シングルチャネル実装形態において、動的音響エコー消去(AEC)が達成され得る。このタイプの適応フィルタ処理のための1つの手法は、破損した音信号(すなわち、エコーを備える音信号)を1次入力としてキャプチャし、それから、基準入力としてキャプチャされる(および音信号のソースにおいて通常キャプチャされる)対応する破損していない(すなわち、エコーを有しない)音信号を減算することである。得られた差はエコー成分であり、それによって、フィルタが、次いで、補正された出力を発生するために、1次入力からこのエコー成分を減算する目的で、リアルタイム適応される。
[0029]しかしながら、複数の音響ソースが存在するとき、複数の音響ソースは、適応フィルタによって一次信号から減算される差にリアルタイム合成することが困難である複数の基準入力を生じるので、適応フィルタはうまく動作しない。その上、この困難は、適応フィルタ処理が、各スピーカーについて実行され、事実上、他の適応フィルタのすべてへの更新された基準入力になることによって悪化させられることがあり、今度は、あらゆる他のスピーカーにおいて再帰的に生じる適応フィルタ処理に影響を及ぼすことになる。したがって、MCS実装形態を含む、複数の音響ソースを採用する音響環境の場合、一般的な動的フィルタ処理は望ましくなく、AECは、(上記で説明された)動的音響環境に当てはまる短所をもつとしても、それの意図された使用より前に、MCSシステムの較正モード中に概して導出される固定フィルタを使用して、代わりに実行される。
[0030]これらの短所に対処するために、本明細書で開示される様々な実装形態は、動的音響環境において使用されるマルチチャネル音システムのための音響エコー消去のインテリジェント較正を対象とする。いくつかのそのような実装形態では、センサーサブシステムが、1つまたは複数の音響および/あるいは非音響センサー(たとえば、たとえば、コンピュータビジョン)を使用して、音響環境における変化を検出し、識別するために利用される。たとえば、図3Aおよび図3Bに示されているデジタルカメラ150は、音響環境100における変化を検出し、識別するためのセンサーとして使用され得る。
[0031]いくつかの実装形態では、MCSシステムのセンサーは、音響環境における変化が生じたことを検出し、その環境のための得られた音響特性に対応するシーンを決定するために使用される。この検出されたシーンは、音響環境に対応する1つまたは複数の事前決定されたシーンと比較される。各事前決定されたシーンは、最適AECパフォーマンスのための対応する事前同調フィルタ構成を有する。比較の結果に基づいて、検出されたシーンに最も厳密に一致する事前決定されたシーンに対応する事前同調フィルタ構成が、MCSシステムのAECサブシステムによって利用される。
[0032]いくつかの実装形態では、シーンは、変化検出プロセスの一部として決定され得、他の実装形態では、シーンは、異なる手段によって変化が検出された後に決定され得る。
[0033]いくつかの実装形態では、事前決定されたシーンおよび/または事前同調フィルタ構成は、ローカルに記憶され(およびアクセスされ)得、および/または、たとえば、データベース中のエントリを構成し得る。いくつかの他の実装形態では、事前決定されたシーンおよび/または事前同調フィルタ構成は、リモートで記憶され、たとえば、インターネットを介してまたはワイヤレス電気通信接続を介してなど、通信接続を通してアクセスされ得る。
[0034]図5は、動的音響環境においてマルチチャネル音のための音響エコー消去を較正および/または再較正するための、本明細書で開示される様々な実装形態を表す例示的な方法500を示すプロセスフロー図である。
[0035]図5では、方法500はブロック502において開始し、MCSシステムが、音響環境のためのシーンを決定し、シーンは、MCSシステムの1つまたは複数のセンサーによって検出されるような音響環境の音響特性を備える。
[0036]ブロック504において、決定されたシーンは、決定されたシーンに対する最も厳密な一致を識別するために、MCSシステムにとってアクセス可能な複数の事前決定されたシーンと比較され、ここにおいて、各事前決定されたシーンは、同じくMCSにとってアクセス可能である事前同調フィルタ構成に対応する。
[0037]ブロック506において、最も厳密に一致する事前決定されたシーンに対応する事前同調フィルタ構成が、事前同調フィルタ構成のセットを用いて固定フィルタを較正するために、MCSシステムのAECサブシステムの固定フィルタに適用される。
[0038]いくつかの実装形態では、MCSは、(たとえば、本明細書で前に説明されたように所望のTLL「スイートスポット」22’に対応するマイクロフォン22のロケーションに基づく)知られている手段を使用してMCSシステムの初期較正のための初期シーンを決定し得る。この初期シーンは、次いで、(その後決定されたシーンに基づく)音響環境の変化が、AECサブシステムによって使用される固定フィルタの変更を必要とするかどうかを後で決定するための基準シーンになる。次いで、AECサブシステムによって使用される固定フィルタの変更が生じるとき、変更を生じた、後の決定されたシーンが、それに対してその後決定されたシーンが比較される、新しい基準シーンになり得る。
[0039]音響環境における変化に応答して固定フィルタを較正することは、限定はしないが、(1)TLL「スイートスポット」を音響環境内のあるロケーションから別のロケーションに移動すること、(2)音響環境内のTLL「スイートスポット」を拡大する(ただし弱める)こと、または(3)音響環境の他の部分のための音響品質を劣化させるという犠牲を払って、音響環境の選ばれた部分のための音響品質を向上させること、を含む様々な異なる効果を有し得ることに留意されたい。
[0040]図6は、本明細書で開示されるいくつかの実装形態を表す、動的音響環境においてマルチチャネル音のための音響エコー消去を較正および/または再較正するための、代替の例示的な方法600を示すプロセスフロー図である。
[0041]図6では、方法600はブロック610において開始し、MCSシステムは、第1の基準シーンとしてAECサブシステム(および固定フィルタ)の初期較正に対応する初期シーンを決定することを含む、この初期較正を実行する。ブロック620において、MCSシステムは、音響環境のための後続のシーンを決定する。ブロック630において、MCSシステムは、基準シーンを後続のシーンと比較する。
[0042]ブロック640において、MCSは、ブロック630における比較に基づいて、音響環境が十分に変化したかどうかを決定する。音響環境が十分に変化しなかった場合、プロセスは、反復動作のためにブロック620に戻る。しかしながら、音響環境が十分に変化した場合、プロセスは、ブロック650に進み、ここで、MCSシステムは、ローカルにまたはリモートでのいずれかで維持され得る複数の事前決定されたシーンを記憶するための参照ストア(たとえば、ライブラリまたはデータベース)から、最も厳密に一致する事前決定されたシーンを識別する。最も厳密に一致する事前決定されたシーンが識別されると、ブロック660において、(同じく同じ参照ストア中に含まれ得る)最も厳密に一致する事前決定されたシーンに対応する事前同調フィルタ構成が、新しい設定を用いて固定フィルタを更新するためにAECサブシステムに適用され、ブロック670において、後続のシーンが、それがそれ自体がその後交換されるまで基準シーンになる。プロセスは、継続的反復動作のためにブロック620に戻る。
[0043]いくつかの実装形態では、図6のブロック610において決定された初期シーンは、対応するAEC固定フィルタ設定とともに、第1のエントリまたは後続のエントリとして複数の事前決定されたシーンのための参照ストアに記憶され得る。同様に、(たとえば、本明細書で前に説明されたように所望のTLL「スイートスポット」22’に対応するマイクロフォン22のロケーションに基づく)知られている手段を使用するMCSシステムの任意の後続の較正について、手動でまたは自動的に開始されるかどうかは、参照ストア中に記憶するための決定されたシーンおよび対応するAEC設定を生じることがある。その上、いくつかの実装形態では、参照ストアは、比較のためにデフォルト汎用サブセットを与えるために、一般的な音響環境のための1つまたは複数の一般的なまたはデフォルトシーン(および対応する設定)で事前ポピュレートされ得る。
[0044]音響環境が十分に変化したかどうかに関して、および本明細書で開示されるいくつかの実装形態では、決定された変化は、定量化され、変化がしきい値未満であるとき、MCSシステムが更新されず、変化がしきい値以上であるとき、MCSシステムが更新され、またはその変形形態であるように、最小しきい値と比較され得る。
[0045]同様に、また他の実装形態では、音響環境が十分に変化したとき、最も厳密な事前決定されたシーンと決定されたシーンとの間の一致も、定量化され、(良好な一致の場合)MCSシステムを更新すべきかどうかを決定するために、(不十分な一致の場合)MCSシステムを更新しないために、または代替アクションをとるために、しきい値に対して評価され得る。いくつかのそのような実装形態では、代替アクションは、変化した音響環境のための一般的な較正を自動的に実行すること、(手動の)一般的な較正を実行することの望ましさをユーザに通知すること、部分較正を実行すること、デフォルトのまたは前の状態に戻ること、何らかの他の手段によってAECサブシステムのための新しい固定フィルタ設定を決定することなどのうちの1つであり得る。
[0046]たとえば、音響環境における何らかの変動が検出されたとき、MCSシステムは、本明細書で開示される様々な実装形態のうちのいずれかを介して較正を進めるかどうかを決定するために、音響環境の特定の信号特性の1つまたは複数のテストを実行し得る。そのようなテストは、たとえば、エコー消去適応フィルタ内のモデル化された音響環境応答のスパース性および/あるいは線形エコーキャンセラまたは他のソースによって与えられたエコー抑圧の測度(すなわち、エコーリターンロス拡張またはERLE)の決定を含み得る。しかしながら、これらの2つのテストのいずれも、それらだけで、較正の必要を正確に測定し、推定するのに十分でないことがあることを当業者は諒解されよう。たとえば、人がカメラタイプセンサーの前に直接立つために移動するとき、観測された変化は、音響環境における変化を必ずしも示すとは限らず、したがって、それらが生じるときに識別され、フォールスポジティブを防ぐために除外されるべきである。同様に、聴覚信号特性のみも、ダブルトークの発生中など、いくつかのコンテキストにおいて信頼できないことがあり、識別されたとき、同様に除外されるべきである。
[0047]図6では、および選ばれた構成では、音響環境のための後続のシーンを決定することは、この要素の即時動作を遅延させるために、最小待ち時間、MCSシステム使用時間、または他のトリガイベントによって先行され得る。しかしながら、図6に示されている構成など、他の構成は、音響環境における変化を直ちに検出するために、遅延なしに後続のシーンを反復的に決定し、それに応じて、リアルタイム動的較正を与えるように進行し得る。
[0048]いくつかの実装形態では、最も厳密な事前決定されたシーンは、それの対応する事前同調フィルタ構成の適用のために類似度の最小しきい値を満たす必要があり得る。そのような実装形態では、検出されたシーンがこのしきい値を満たさないとき、システムは、代わりに、新しいリアルタイム較正を実行することを選定し得、デフォルト構成(または決定可能な基準に基づいて選択された複数のデフォルト構成の中からの1つのデフォルト構成)を利用し得、あるいは最後の構成をそのまま使用し続け得る。
[0049]本明細書で開示される様々な実装形態は、限定はしないが、ホームシアター、車両の内部、および他の画定された音響環境を含む、様々な音響環境およびコンテキストにおいても利用され得る。各そのような音響環境内で、(与えられた座席の配置に基づくあらかじめ画定されたロケーション、配向および数を有する車両の内部の場合など)有限から(様々なロケーションおよび無数の配向において数人の人々を収容することが可能な大きい部屋の場合など)理論的には無限であり得る、人の異なる構成のために、異なるシーンが決定可能であり得る。その上、音響環境としての車両の内部のコンテキストでは、特定の実装形態は、限られた数の座席(および有限および決定可能な可能な座席構成)に基づく1つまたは複数の一般的なまたはデフォルトシーン(および対応する設定)で特に事前ポピュレートされた参照ストアを利用し得る。
[0050]本明細書で開示される様々な実装形態は、音響環境のためのシーンを決定するために、1つまたは複数のセンサーをも使用し得る。これらのセンサーは、(本明細書で前に説明された一般的な較正動作のために場合によっては使用され得るマイクロフォンなど)音響、および/または非音響であり得る。たとえば、MCSは、(人が部屋に歩いて入る、ドアが開くなどのときに生じる)しきい値割合超のピクセルが時間に応じて変化するときなど、いくつかの手法のうちのいずれかによって、音響環境における変化を決定するために、カメラ(またはコンピュータビジョンまたはどんな種類の他の画像キャプチャデバイスでも)を使用し得る。次いで、MCSシステムによって前に行われた学習/トレーニングと結合された動きに応答して、MCSシステムは、(デジタル入力自体に基づき得る)シーンを決定し、最も厳密な一致の事前決定されたシーンに一致するようにAECを変更することができる。
[0051]また、同様の代替実装形態が、1つまたは複数の借用したセンサー(たとえば、MCSとは別個の1つまたは複数のセンサー)をMCSに与えることができる、ゲーミングシステム、ホームセキュリティシステムなどと併せた利用のために企図される。たとえば、家庭用娯楽ビデオゲーミングシステムは、ユーザが物理的ゲームコントローラにタッチする必要なしにシステムを制御し、それと対話することを可能にする動き検知入力デバイス(たとえば、カメラおよび/または構成された光センサー)を備え得る。この同じ動き検知入力デバイスは、たとえば、ユーザが、ムービーを見ることなど、他のアクティビティを行っているとき、オーディオエクスペリエンスを改善するための(他のセンサーとともに、またはそれと組み合わせて)センサーとしてもMCSシステムによって活用され得る。同じことが、MCSシステムにネイティブでない(ただし、代わりに借用した)1つまたは複数のセンサーを同様にMCSシステムに与えることができる、ホームセキュリティのために使用されるカメラおよび他のビデオ(ならびに他の知覚)ソースに当てはまる。
[0052]いくつかの実装形態では、音響環境内の指定された物体が識別され、追跡され得、したがって、音響環境の変化および/または決定されたシーンと事前決定されたシーンとの間の最良一致を決定するために使用されるとき、単独で使用されるかまたは異なる重み付けを与えられるのは、これらの物体の移動である。逆に、(人間、ペットなどの)他の物体も、異なる程度に詳細に識別され、それに応じて上述の決定のために重み付けが増加または減少され得る。たとえば、ペットの検出は、それらの移動により環境の音響効果が調整されないように意図的に無視され得る。
[0053]図7は、本明細書で開示される様々な実装形態を実装するための電子デバイス702内に含まれ得るいくつかの構成要素を示す。図7に関して説明される電子デバイス702は、本明細書で説明された電子デバイスのうちの1つまたは複数の一例であり、および/またはそれに従って実装され得る。
[0054]電子デバイス702はプロセッサ747を含む。プロセッサ747は、汎用シングルまたはマルチチップマイクロプロセッサ(たとえば、ARM)、専用マイクロプロセッサ(たとえば、デジタル信号プロセッサ(DSP))、マイクロコントローラ、プログラマブルゲートアレイなどであり得る。プロセッサ747は中央処理ユニット(CPU)と呼ばれることがある。図7の電子デバイス702には単一のプロセッサ747のみが示されているが、代替構成では、プロセッサの組合せ(たとえば、ARMとDSP)が使用され得る。
[0055]電子デバイス702はまた、プロセッサ747と電子通信しているメモリ731を含む(すなわち、プロセッサ747は、メモリ731から情報を読み取り、および/またはメモリ731に情報を書き込むことができる)。メモリ731は、電子情報を記憶することが可能な任意の電子的構成要素であり得る。メモリ731は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、磁気ディスク記憶媒体、光記憶媒体、RAM中のフラッシュメモリデバイス、プロセッサに含まれるオンボードメモリ、プログラマブル読取り専用メモリ(PROM)、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM(登録商標))、レジスタなど、およびそれらの組合せであり得る。
[0056]データ733および命令735はメモリ731に記憶され得る。命令735は、1つまたは複数のプログラム、ルーチン、サブルーチン、関数、プロシージャ、コードなどを含み得る。命令735は、単一のコンピュータ可読ステートメントまたは多くのコンピュータ可読ステートメントを含み得る。命令735は、上記で説明された方法のうちの1つまたは複数を実装するためにプロセッサ747によって実行可能であり得る。命令735を実行することは、メモリ731に記憶されたデータ733の使用を伴い得る。図7は、プロセッサ747にロードされているいくつかの命令735aとデータ733aとを示している。
[0057]電子デバイス702は、電子デバイス702と遠隔ロケーション(たとえば、基地局)との間の信号の送信および受信を可能にするための送信機743および受信機745をも含み得る。送信機743および受信機745は、トランシーバ741と総称されることがある。アンテナ739はトランシーバ741に電気的に結合され得る。電子デバイス702は、複数の送信機、複数の受信機、複数のトランシーバ、および/または複数のアンテナをも含み得る(図示せず)。
[0058]電子デバイス702の様々な構成要素は、電力バス、制御信号バス、ステータス信号バス、データバスなどを含み得る、1つまたは複数のバスによって互いに結合され得る。簡単のために、様々なバスがバスシステム737として図7に示されている。
[0059]本明細書で使用される「較正すること」および「較正」という用語(およびそれらの様々な他の形態)は、限定はしないが、前に較正された環境の再較正すること/再較正を含むものとする。同様に、本明細書で使用されるカメラ、ビデオ、画像キャプチャなどという用語は、任意の画像キャプチャデバイスを含むものとする。
[0060]説明された構成の提示は、当業者が本明細書で開示される方法および他の構造を製作または使用できるように与えられた。本明細書で図示および説明されたフローチャート、ブロック図、および他の構造は、例にすぎず、これらの構造の他の変形態も本開示の範囲内に入る。これらの構成に対する様々な変更が可能であり、本明細書で提示された一般原理は他の構成にも適用され得る。したがって、本開示は、上記で示された構成に限定されるものではなく、むしろ、元の開示の一部を形成する、出願される添付の特許請求の範囲中に含む、本明細書で任意の様式で開示された原理および新規の特徴に一致する最も広い範囲を与えられるべきである。
[0061]それの文脈によって明確に限定されない限り、「信号」という用語は、本明細書では、ワイヤ、バス、または他の伝送媒体上に表されたメモリロケーション(またはメモリロケーションのセット)の状態を含む、それの通常の意味のいずれをも示すために使用される。それの文脈によって明確に限定されない限り、「発生(generating)」という用語は、本明細書では、計算(computing)または場合によっては生成(producing)など、それの通常の意味のいずれをも示すために使用される。それの文脈によって明確に限定されない限り、「計算(calculating)」という用語は、本明細書では、複数の値からの計算(computing)、評価、推定、および/または選択など、それの通常の意味のいずれをも示すために使用される。それの文脈によって明確に限定されない限り、「取得(obtaining)」という用語は、計算(calculating)、導出、(たとえば、外部デバイスからの)受信、および/または(たとえば、記憶要素のアレイからの)検索など、それの通常の意味のいずれをも示すために使用される。それの文脈によって明確に限定されない限り、「選択(selecting)」という用語は、2つ以上のセットのうちの少なくとも1つ、およびすべてよりも少数を識別、指示、適用、および/または使用することなど、それの通常の意味のいずれをも示すために使用される。「備える(comprising)」という用語は、本明細書および特許請求の範囲において使用される場合、他の要素または動作を除外しない。「に基づく」(「AはBに基づく」など)という用語は、(i)「から導出される」(たとえば、「BはAのプリカーサー(precursor)である」)、(ii)「少なくとも〜に基づく」(たとえば、「Aは少なくともBに基づく」)、および特定の文脈で適当な場合に、(iii)「に等しい」(たとえば、「AはBに等しい」または「AはBと同じ」)という場合を含む、それの通常の意味のいずれをも示すために使用される。同様に、「に応答して」という用語は、「少なくとも〜に応答して」を含む、それの通常の意味のいずれをも示すために使用される。スピーカーの「ロケーション」への言及は、文脈によって別段に規定されていない限り、そのスピーカーの音響発生面の中心のロケーションを示す。「チャネル」という用語は、特定の文脈によれば、時々、信号経路を示すために、またあるときには、そのような経路によって搬送される信号を示すために使用される。
[0062]さらに、別段に規定されていない限り、特定の特徴を有する装置の動作のいかなる開示も、類似の特徴を有する方法を開示する(その逆も同様)ことをも明確に意図し、特定の構成による装置の動作のいかなる開示も、類似の構成による方法を開示する(その逆も同様)ことをも明確に意図する。「構成」という用語は、それの特定の文脈によって示されるように、方法、装置、および/またはシステムに関して使用され得る。「方法」、「処理」、「プロシージャ」、および「技法」という用語は、特定の文脈によって別段に規定されていない限り、一般的に、および互換的に使用される。「装置」および「デバイス」という用語も、特定の文脈によって別段に規定されていない限り、一般的に、および互換的に使用される。「要素」および「モジュール」という用語は、一般に、より大きな構成の一部分を示すために使用される。それの文脈によって明確に限定されない限り、「システム」という用語は、本明細書では、「共通の目的を果たすために相互作用する要素のグループ」を含む、それの通常の意味のいずれをも示すために使用される。
[0063]文書の一部分の参照による任意の組込みは、その部分内で言及された用語または変数の定義が、文書中の他の場所に現れ、ならびに組み込まれた部分で参照される任意の図に現れた場合、そのような定義を組み込んでいることも理解されたい。定冠詞によって最初に導入されない限り、請求要素を修飾するために使用される順序を示す用語(たとえば、「第1の」、「第2の」、「第3の」など)は、それ自体、別のものに対する請求要素の優先順位または順序を示しておらず、請求要素を、(順序を示す用語の使用を別にすれば)同じ名前を有する別の請求要素から区別するためのものにすぎない。それの文脈によって明確に限定されない限り、「複数」および「セット」という用語の各々は、本明細書では、1よりも大きい整数量を示すために使用され、「サブセット」という用語は、本明細書では、1よりも大きいかまたはそれに等しい整数量を示すために使用される。
[0064]本明細書で説明された構成のうちのいずれか1つに関して説明された特徴、関数、プロシージャ、構成要素、要素、構造などのうちの1つまたは複数は、互換性がある、本明細書で説明された他の構成のうちのいずれかに関して説明された関数、プロシージャ、構成要素、要素、構造などのうちの1つまたは複数と組み合わせられ得ることに留意されたい。言い換えれば、本明細書で説明された関数、プロシージャ、構成要素、要素などの何らかの互換性のある組合せは、本明細書で開示されたシステムおよび方法に従って実装され得る。
[0065]本明細書で開示された方法は、説明された方法を達成するための1つまたは複数のステップまたはアクションを備える。本方法のステップおよび/またはアクションは、特許請求の範囲から逸脱することなく互いに交換され得る。言い換えれば、説明された方法の適切な動作のためにステップまたはアクションの特定の順序が必要とされない限り、特定のステップおよび/またはアクションの順序および/または使用は、特許請求の範囲を逸脱することなく修正され得る。その上、「に基づく」という句は、別段に明記されていない限り、「のみに基づく」を意味しない。言い換えれば、「に基づく」という句は、「のみに基づく」と「に少なくとも基づく」の両方のことを述べている。
[0066]上記の説明では、様々な用語とともに参照番号が時々使用された。用語が参照番号とともに使用されている場合、これは、図のうちの1つまたは複数に示された特定の要素を指すものとされ得る。用語が参照番号なしに使用されている場合、これは、概して特定の図に限定されない用語を指すものとされ得る。
[0067]情報および信号は、多種多様な技術および技法のいずれかを使用して表され得ることを当業者は理解されよう。たとえば、上記の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、およびシンボルは、電圧、電流、電磁波、磁界または磁性粒子、光場または光学粒子、あるいはそれらの任意の組合せによって表され得る。
[0068]本明細書で開示される構成の実装のための設計要件は、圧縮されたオーディオまたはオーディオビジュアル情報(たとえば、本明細書で識別された例のうちの1つなど圧縮フォーマットに従って符号化されたファイルまたはストリーム)の再生など、特に計算集約的適用例、または広帯域通信(たとえば、12kHz、16kHz、32kHz、44.1kHz、48kHz、または192kHzなど、8キロヘルツよりも高いサンプリングレートにおけるボイス通信)のための適用例について(一般に百万命令毎秒またはMIPSで測定された)処理遅延および/または計算複雑さを最小限に抑えることを含み得る。
[0069]本明細書で開示された装置(たとえば、本明細書で説明されるような技法を実行するように構成された任意のデバイス)は、対象とする適用例に好適であると見なされる、ハードウェアとソフトウェア、および/またはハードウェアとファームウェアの任意の組合せで実装され得る。たとえば、そのような装置の要素は、たとえば、同じチップ上にまたはチップセット中の2つまたはそれ以上のチップ間に存在する電子デバイスおよび/または光デバイスとして作製され得る。そのようなデバイスの一例は、トランジスタまたは論理ゲートなど、論理要素の固定アレイまたはプログラマブルアレイであり、これらの要素のいずれも、1つまたは複数のそのようなアレイとして実装され得る。これらの要素のうちの任意の2つまたはそれ以上、またはさらにはすべては、同じ1つまたは複数のアレイ内に実装され得る。そのような1つまたは複数のアレイは、1つまたは複数のチップ内に(たとえば、2つまたはそれ以上のチップを含むチップセット内に)実装され得る。
[0070]本明細書で開示された装置の様々な実装形態の1つまたは複数の要素は、全部または一部が、マイクロプロセッサ、組込みプロセッサ、IPコア、デジタル信号プロセッサ、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)、ASSP(特定用途向け標準製品)、およびASIC(特定用途向け集積回路)など、論理要素の1つまたは複数の固定アレイまたはプログラマブルアレイ上で実行するように構成された命令の1つまたは複数のセットとして実装され得る。本明細書で開示された装置の実装形態の様々な要素のいずれも、1つまたは複数のコンピュータ(たとえば、「プロセッサ」とも呼ばれる、命令の1つまたは複数のセットまたはシーケンスを実行するようにプログラムされた1つまたは複数のアレイを含む機械)としても実施され得、これらの要素のうちの任意の2つまたはそれ以上またはさらにはすべては、同じそのような1つまたは複数のコンピュータ内に実装され得る。
[0071]本明細書で開示されたプロセッサまたは処理するための他の手段は、たとえば、同じチップ上にまたはチップセット中の2つまたはそれ以上のチップ間に存在する1つまたは複数の電子デバイスおよび/または光デバイスとして作製され得る。そのようなデバイスの一例は、トランジスタまたは論理ゲートなど、論理要素の固定アレイまたはプログラマブルアレイであり、これらの要素のいずれも、1つまたは複数のそのようなアレイとして実装され得る。そのような1つまたは複数のアレイは、1つまたは複数のチップ内に(たとえば、2つまたはそれ以上のチップを含むチップセット内に)実装され得る。そのようなアレイの例としては、マイクロプロセッサ、組込みプロセッサ、IPコア、DSP、FPGA、ASSP、およびASICなど、論理要素の固定アレイまたはプログラマブルアレイがある。本明細書で開示されたプロセッサまたは処理するための他の手段は、1つまたは複数のコンピュータ(たとえば、命令の1つまたは複数のセットまたはシーケンスを実行するようにプログラムされた1つまたは複数のアレイを含む機械)または他のプロセッサとしても実施され得る。本明細書で説明されたプロセッサが、プロセッサが組み込まれたデバイスまたはシステム(たとえば、オーディオ検知デバイス)の別の動作に関係するタスクなど、様々な図に関して説明された方法の実装形態のプロシージャに直接関係しないタスクを実行するかまたは命令の他のセットを実行するために使用されることは可能である。本明細書で開示された方法の一部が、オーディオ検知デバイスのプロセッサによって実行され、および方法の別の一部が、1つまたは複数の他のプロセッサの制御下で実行されることも可能である。
[0072]本明細書で開示された構成に関して説明された様々な例示的なモジュール、論理ブロック、回路、およびテストならびに他の動作は、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組合せとして実装され得ることを、当業者は諒解されよう。そのようなモジュール、論理ブロック、回路、および動作は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、ASICまたはASSP、FPGAもしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、または本明細書で開示された構成を生成するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実行され得る。たとえば、そのような構成は、ハードワイヤード回路として、特定用途向け集積回路に作製された回路構成として、あるいは不揮発性記憶装置にロードされるファームウェアプログラムまたは機械可読コードとしてデータ記憶媒体からまたはそれにロードされるソフトウェアプログラムとして少なくとも部分的に実装され得、そのようなコードは、汎用プロセッサまたは他のデジタル信号処理ユニットなど、論理要素のアレイによって実行可能な命令である。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいは任意の他のそのような構成として実装され得る。ソフトウェアモジュールは、RAM(ランダムアクセスメモリ)、ROM(読取り専用メモリ)、フラッシュRAMなどの不揮発性RAM(NVRAM)、消去可能プログラマブルROM(EPROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM)、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、またはCD−ROMなど、非一時的記憶媒体中に、あるいは当技術分野において知られている任意の他の形態の記憶媒体中に常駐し得る。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。代替として、記憶媒体はプロセッサと一体であり得る。プロセッサおよび記憶媒体はASIC中に存在し得る。ASICはユーザ端末中に存在し得る。代替形態では、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末内の個別構成要素として存在し得る。
[0073]本明細書で開示された様々な方法は、プロセッサなど、論理要素のアレイによって実行され得、本明細書で説明された装置の様々な要素は、そのようなアレイ上で実行するように設計されたモジュールとして実装され得ることに留意されたい。本明細書で使用される「モジュール」または「サブモジュール」という用語は、ソフトウェア、ハードウェアまたはファームウェア形成のコンピュータ命令(たとえば、論理式)を含む任意の方法、装置、デバイス、ユニットまたはコンピュータ可読データ記憶媒体を指すことがある。同じ機能を実行するために、複数のモジュールまたはシステムが1つのモジュールまたはシステムに組み合わせられ得、1つのモジュールまたはシステムが複数のモジュールまたはシステムに分離され得ることを理解されたい。ソフトウェアまたは他のコンピュータ実行可能命令で実装されたとき、プロセスの要素は、本質的に、ルーチン、プログラム、物体、構成要素、データ構造などを用いて関係するタスクを実行するコードセグメントである。「ソフトウェア」という用語は、論理要素のアレイによって実行可能なソースコード、アセンブリ言語コード、機械コード、バイナリコード、ファームウェア、マクロコード、マイクロコード、命令の1つまたは複数のセットまたはシーケンス、およびそのような例の任意の組合せを含むことを理解されたい。プログラムまたはコードセグメントは、プロセッサ可読媒体に記憶されるか、または伝送媒体または通信リンクを介して搬送波中に組み込まれたコンピュータデータ信号によって送信され得る。
[0074]本明細書で開示された方法、方式、および技法の実装形態はまた、論理要素のアレイを含む機械(たとえば、プロセッサ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、または他の有限状態機械)によって実行可能な命令の1つまたは複数のセットとして(たとえば、本明細書で列挙されたような1つまたは複数のコンピュータ可読記憶媒体の有形、コンピュータ可読の特徴において)有形に実施され得る。「コンピュータ可読媒体」という用語は、揮発性、不揮発性、リムーバブル、および非リムーバブル記憶媒体を含む情報を記憶または転送することができる任意の媒体を含み得る。コンピュータ可読媒体の例としては、電子回路、半導体メモリデバイス、ROM、フラッシュメモリ、消去可能ROM(EROM)、フロッピー(登録商標)ディスケットまたは他の磁気ストレージ、CD−ROM/DVDまたは他の光ストレージ、ハードディスクまたは所望の情報を記憶するために使用され得る他の媒体、光ファイバー媒体、無線周波数(RF)リンク、あるいは所望の情報を搬送するために使用され得、アクセスされ得る他の媒体がある。コンピュータデータ信号は、電子ネットワークチャネル、光ファイバー、エアリンク、電磁リンク、RFリンクなど、伝送媒体上で伝搬することができる任意の信号を含み得る。コードセグメントは、インターネットまたはイントラネットなど、コンピュータネットワークを介してダウンロードされ得る。いずれの場合も、本開示の範囲は、そのような実施形態によって制限されるものと解釈されるべきではない。
[0075]本明細書で説明された方法のタスクの各々は、直接ハードウェアで実施されるか、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで実施されるか、またはその2つの組合せで実施され得る。本明細書で開示された方法の実装形態の一般的な適用例では、論理要素のアレイ(たとえば、論理ゲート)は、方法の様々なタスクのうちの1つ、2つ以上、またはさらにはすべてを実行するように構成される。タスクのうちの1つまたは複数(場合によってはすべて)はまた、コード(たとえば、命令の1つまたは複数のセット)として実装され、論理要素のアレイ(たとえば、プロセッサ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、または他の有限状態機械)を含む機械(たとえば、コンピュータ)によって可読および/または実行可能であるコンピュータプログラム製品(たとえば、ディスク、フラッシュまたは他の不揮発性メモリカード、半導体メモリチップなど、1つまたは複数のデータ記憶媒体)中で実施され得る。本明細書で開示された方法の実装形態のタスクはまた、2つ以上のそのようなアレイまたは機械によって実行され得る。これらのまたは他の実装形態では、タスクは、セルラー電話またはそのような通信能力を有する他のデバイスなど、ワイヤレス通信のためのデバイス内で実行され得る。そのようなデバイスは、(たとえば、VoIPなど、1つまたは複数のプロトコルを使用する)回線交換および/またはパケット交換ネットワークと通信するように構成され得る。たとえば、そのようなデバイスは、符号化フレームを受信および/または送信するように構成されたRF回路を含み得る。
[0076]本明細書で開示された様々な方法は、ハンドセット、ヘッドセット、または携帯情報端末(PDA)など、ポータブル通信デバイスによって少なくとも部分的に実行され得、本明細書で説明された様々な装置は、そのようなデバイス内に含まれ得ることが明確に開示される。
[0077]1つまたは複数の例示的な実施形態では、本明細書で説明された動作は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、そのような動作は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶されるか、あるいはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。「コンピュータ可読媒体」という用語はコンピュータ可読記憶媒体と通信(たとえば、伝送)媒体の両方を含む。限定ではなく例として、コンピュータ可読記憶媒体は、(限定はしないが、ダイナミックまたはスタティックRAM、ROM、EEPROM、および/またはフラッシュRAMを含み得る)半導体メモリ、あるいは強誘電、磁気抵抗、オボニック、高分子、または相変化メモリ、CD−ROMまたは他の光ディスクストレージ、および/あるいは磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイスなど、記憶要素のアレイを備えることができる。そのような記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る命令またはデータ構造の形態の情報を記憶し得る。通信媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を可能にする任意の媒体を含む、命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを搬送するために使用され得、およびコンピュータによってアクセスされ得る任意の媒体を備えることができる。また、いかなる接続もコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、および/またはマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピーディスク(disk)およびBlu−ray(登録商標)ディスク(登録商標)(ブルーレイ(登録商標)ディスク協会、ユニヴァーサルシティー、CA)を含み、ここで、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
[0078]本明細書で説明された装置は、いくつかの動作を制御するために、音声入力を受け付ける電子デバイスに組み込まれ得、または場合によっては、通信デバイスなど、背景雑音からの所望の雑音の分離から恩恵を受け得る。多くの適用例は、複数の方向から発信した背景音からクリアな所望の音を強調するかまたは分離することから恩恵を受け得る。そのような適用例は、音声認識および検出、音声強調および分離、音声作動制御などの能力を組み込む電子デバイスまたはコンピューティングデバイスにおける人間機械間インターフェースを含み得る。限られた処理能力のみを与えるデバイスにおいて好適であるそのような音響信号処理装置を実装することが望ましいことがある。
[0079]本明細書で説明されたモジュール、要素、およびデバイスの様々な実装形態の要素は、たとえば、同じチップ上にまたはチップセット中の2つまたはそれ以上のチップ間に存在する電子デバイスおよび/または光デバイスとして作製され得る。そのようなデバイスの一例は、トランジスタまたはゲートなど、論理要素の固定アレイまたはプログラマブルアレイである。本明細書で説明された装置の様々な実装形態の1つまたは複数の要素は、全体または一部が、マイクロプロセッサ、組込みプロセッサ、IPコア、デジタル信号プロセッサ、FPGA、ASSP、およびASICなど、論理要素の1つまたは複数の固定アレイまたはプログラマブルアレイ上で実行するように構成された命令の1つまたは複数のセットとしても実装され得る。
[0080]本明細書で説明された装置の実装形態の1つまたは複数の要素が、装置が組み込まれるデバイスまたはシステムの別の動作に関係するタスクなど、装置の動作に直接関係しないタスクを実施するかまたは他の命令のセットを実行するために使用されることは可能である。そのような装置の実装形態の1つまたは複数の要素が、共通の構造(たとえば、異なる時間に異なる要素に対応するコードの部分を実行するために使用されるプロセッサ、異なる時間に異なる要素に対応するタスクを実施するために実行される命令のセット、あるいは異なる時間に異なる要素のための動作を実施する電子デバイスおよび/または光デバイスの構成)を有することも可能である。
[0081]本開示についての以上の説明は、いかなる当業者も本開示を作成または使用することができるように与えられたものである。本開示への様々な修正は当業者には容易に明らかとなり、本明細書で定義された一般原理は、本開示の範囲から逸脱することなく他の変形形態に適用され得る。したがって、本開示は、本明細書で説明された例および設計に限定されるものではなく、本明細書で開示された原理および新規の特徴に合致する最も広い範囲を与えられるべきである。
[0082]例示的な実装形態は、1つまたは複数のスタンドアロンコンピュータシステムの文脈で、本開示の主題の態様を利用することに言及し得るが、主題は、そのように限定されるのではなく、ネットワークまたは分散コンピューティング環境など、任意のコンピューティング環境に関連して実装され得る。またさらに、本開示の主題の態様は、複数の処理チップまたはデバイスにおいてあるいはそれらにわたって実装され得、同様に複数のデバイスにわたって記憶が実施され得る。そのようなデバイスは、たとえば、PCと、ネットワークサーバと、ハンドヘルドデバイスとを含み得る。「決定すること」という用語は、多種多様なアクションを包含し、したがって、「決定すること」は、計算すること(calculating)、計算すること(computing)、処理すること、導出すること、調査すること、ルックアップすること(たとえば、テーブル、データベースまたは別のデータ構造においてルックアップすること)、確認することなどを含むことができる。また、「決定すること」は、受信すること(たとえば、情報を受信すること)、アクセスすること(たとえば、メモリ中のデータにアクセスすること)などを含むことができる。また、「決定すること」は、解決すること、選択すること、選定すること、確立することなどを含むことができる。言い方を変えれば、特許請求の範囲は、上記で示された正確な構成および構成要素に限定されず、本明細書で説明されたシステム、方法、および装置の構成、動作および詳細において、特許請求の範囲から逸脱することなく、様々な修正、変更および変形が行われ得ることを理解されたい。
[0083]さらに、主題が、構造的特徴および/または方法論的行為に特有の言語で説明されたが、添付の特許請求の範囲において定義される主題は、必ずしも上記で説明された特定の特徴または行為に限定されるとは限らないことを理解されたい。むしろ、上記で説明された特定の特徴および行為は、以下の特許請求の範囲を実装することの例示的な形態として開示される。
[0083]さらに、主題が、構造的特徴および/または方法論的行為に特有の言語で説明されたが、添付の特許請求の範囲において定義される主題は、必ずしも上記で説明された特定の特徴または行為に限定されるとは限らないことを理解されたい。むしろ、上記で説明された特定の特徴および行為は、以下の特許請求の範囲を実装することの例示的な形態として開示される。
以下に、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
マルチチャネル音システムを較正するための方法であって、前記方法は、
音響環境からシーンを決定することと、
複数の事前決定されたシーンの中から、前記シーンに最も良く一致する事前決定されたシーンを識別することと、ここにおいて、前記複数の事前決定されたシーンの中からの各事前決定されたシーンが事前同調フィルタ構成に対応する、
前記識別された事前決定されたシーンに対応する前記事前同調フィルタ構成を使用して前記マルチチャネル音システムを較正することと
を備える、方法。
[C2]
前記音響環境の変化を検出することをさらに備える、C1に記載の方法。
[C3]
前記音響環境の前記変化を検出することは、前記変化を定量化することと、前記変化が、前記マルチチャネル音システムを較正するための条件としてしきい値を満たすかどうかを決定することとを備える、C2に記載の方法。
[C4]
前記音響環境から前記シーンを決定することが、前記音響環境の前記変化を検出することに応答する、C2に記載の方法。
[C5]
前記音響環境の前記変化を検出することが、前記音響環境から決定された前記シーンに基づく、C2に記載の方法。
[C6]
前記シーンに最も良く一致する前記事前決定されたシーンを識別することは、前記一致の厳密さに基づいて前記事前決定されたシーンを定量化することと、前記一致の前記厳密さが、前記マルチチャネル音システムを較正するための条件として最小しきい値を満たすかどうかを決定することとを備える、C1に記載の方法。
[C7]
前記複数の事前決定されたシーンが、ローカルに記憶されるか、またはリモートで記憶され、通信接続を介してアクセス可能である、C1に記載の方法。
[C8]
前記音響環境が、部屋、または車両の内部のうちの1つである、C1に記載の方法。
[C9]
マルチチャネル音システムを較正するための装置であって、前記装置は、
メモリと、
前記メモリと通信しており、
音響環境からシーンを決定することと、
複数の事前決定されたシーンの中から、前記シーンに最も良く一致する事前決定されたシーンを識別することと、ここにおいて、前記複数の事前決定されたシーンの中からの各事前決定されたシーンが事前同調フィルタ構成に対応する、
前記識別された事前決定されたシーンに対応する前記事前同調フィルタ構成を使用して前記マルチチャネル音システムを較正することと
を行うように構成されたプロセッサと
を備える、装置。
[C10]
前記プロセッサが、前記音響環境の変化を検出するようにさらに構成された、C9に記載の装置。
[C11]
前記プロセッサは、前記変化を定量化することと、前記変化が、前記プロセッサが前記マルチチャネル音システムを較正するための条件としてしきい値を満たすかどうかを決定することとを行うようにさらに構成された、C10に記載の装置。
[C12]
前記プロセッサは、前記プロセッサが前記音響環境の前記変化を検出することに応答して、前記音響環境から前記シーンを決定するように構成された、C10に記載の装置。
[C13]
前記プロセッサは、前記プロセッサが前記音響環境から決定した前記シーンに基づいて、前記音響環境の前記変化を検出するように構成された、C10に記載の装置。
[C14]
前記シーンに最も良く一致する前記事前決定されたシーンのために、前記プロセッサは、前記一致の厳密さに基づいて前記事前決定されたシーンを定量化することと、前記一致の前記厳密さが、前記プロセッサが前記マルチチャネル音システムを較正するための条件として最小しきい値を満たすかどうかを決定することとを行うように構成された、C9に記載の装置。
[C15]
前記プロセッサが、カメラベースのセンサーを使用して前記シーンを決定する、C9に記載の装置。
[C16]
前記プロセッサが、前記装置とは別個のセンサーを使用して前記シーンを決定する、C9に記載の装置。
[C17]
マルチチャネル音システムであって、
音響環境からシーンを決定するための手段と、
複数の事前決定されたシーンの中から、前記シーンに最も良く一致する事前決定されたシーンを識別するための手段と、ここにおいて、前記複数の事前決定されたシーンの中からの各事前決定されたシーンが事前同調フィルタ構成に対応する、
前記識別された事前決定されたシーンに対応する前記事前同調フィルタ構成を使用して前記マルチチャネル音システムを較正するための手段と
を備える、マルチチャネル音システム。
[C18]
前記音響環境の変化を検出するための手段をさらに備える、C17に記載のシステム。
[C19]
前記検出手段が、前記変化を定量化するための手段と、前記変化が、前記較正手段が前記マルチチャネル音システムを較正するための条件としてしきい値を満たすかどうかを決定するための手段とを備える、C18に記載のシステム。
[C20]
前記決定手段は、前記検出手段が前記音響環境の前記変化を検出することに応答して、前記音響環境から前記シーンを決定するように構成された、C18に記載のシステム。
[C21]
前記検出手段が、前記音響環境から決定された前記シーンに基づいて前記音響環境の前記変化を検出するように構成された、C18に記載のシステム。
[C22]
前記シーンに最も良く一致する前記事前決定されたシーンのために、前記識別手段は、前記一致の厳密さに基づいて前記事前決定されたシーンを定量化することと、前記一致の前記厳密さが、前記較正手段が前記マルチチャネル音システムを較正するための条件として最小しきい値を満たすかどうかを決定することとを行うように構成された、C17に記載のシステム。
[C23]
マルチチャネル音システムの較正を可能にするコンピュータ実行可能命令を備える非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記コンピュータ実行可能命令は、プロセッサに、 音響環境からシーンを決定することと、
複数の事前決定されたシーンの中から、前記シーンに最も良く一致する事前決定されたシーンを識別することと、ここにおいて、前記複数の事前決定されたシーンの中からの各事前決定されたシーンが事前同調フィルタ構成に対応する、
前記識別された事前決定されたシーンに対応する前記事前同調フィルタ構成を使用して前記マルチチャネル音システムを較正することと
を行わせる命令を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
[C24]
前記プロセッサに前記音響環境の変化を検出させる命令をさらに備える、C23に記載のコンピュータ可読媒体。
[C25]
前記命令は、前記プロセッサに、前記変化を定量化することと、前記変化が、前記プロセッサが前記マルチチャネル音システムを較正するための条件としてしきい値を満たすかどうかを決定することとを行わせる、C24に記載のコンピュータ可読媒体。
[C26]
前記命令は、前記プロセッサに、前記プロセッサが前記音響環境の前記変化を検出することに応答して、前記音響環境から前記シーンを決定させる、C24に記載のコンピュータ可読媒体。
[C27]
前記命令が、前記プロセッサに、前記音響環境から決定された前記シーンに基づいて前記音響環境の前記変化を検出させる、C24に記載のコンピュータ可読媒体。
[C28]
前記プロセッサに、前記シーンに最も良く一致する前記事前決定されたシーンを識別させる前記命令は、前記プロセッサに、
前記一致の厳密さに基づいて前記事前決定されたシーンを定量化することと、
前記一致の前記厳密さが、前記プロセッサが前記マルチチャネル音システムを較正するための条件として最小しきい値を満たすかどうかを決定することと
を行わせる命令をさらに備える、C23に記載のコンピュータ可読媒体。
[C29]
前記プロセッサに、カメラベースセンサーを使用して前記シーンを決定させる命令をさらに備える、C23に記載のコンピュータ可読媒体。
[C30]
前記プロセッサに、借用したセンサーを使用して前記シーンを決定させる命令をさらに備える、C23に記載のコンピュータ可読媒体。

Claims (30)

  1. マルチチャネル音システムを較正するための方法であって、前記方法は、
    音響環境からシーンを決定することと、
    複数の事前決定されたシーンの中から、前記シーンに最も良く一致する事前決定されたシーンを識別することと、ここにおいて、前記複数の事前決定されたシーンの中からの各事前決定されたシーンが事前同調フィルタ構成に対応する、
    前記識別された事前決定されたシーンに対応する前記事前同調フィルタ構成を使用して前記マルチチャネル音システムを較正することと
    を備える、方法。
  2. 前記音響環境の変化を検出することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
  3. 前記音響環境の前記変化を検出することは、前記変化を定量化することと、前記変化が、前記マルチチャネル音システムを較正するための条件としてしきい値を満たすかどうかを決定することとを備える、請求項2に記載の方法。
  4. 前記音響環境から前記シーンを決定することが、前記音響環境の前記変化を検出することに応答する、請求項2に記載の方法。
  5. 前記音響環境の前記変化を検出することが、前記音響環境から決定された前記シーンに基づく、請求項2に記載の方法。
  6. 前記シーンに最も良く一致する前記事前決定されたシーンを識別することは、前記一致の厳密さに基づいて前記事前決定されたシーンを定量化することと、前記一致の前記厳密さが、前記マルチチャネル音システムを較正するための条件として最小しきい値を満たすかどうかを決定することとを備える、請求項1に記載の方法。
  7. 前記複数の事前決定されたシーンが、ローカルに記憶されるか、またはリモートで記憶され、通信接続を介してアクセス可能である、請求項1に記載の方法。
  8. 前記音響環境が、部屋、または車両の内部のうちの1つである、請求項1に記載の方法。
  9. マルチチャネル音システムを較正するための装置であって、前記装置は、
    メモリと、
    前記メモリと通信しており、
    音響環境からシーンを決定することと、
    複数の事前決定されたシーンの中から、前記シーンに最も良く一致する事前決定されたシーンを識別することと、ここにおいて、前記複数の事前決定されたシーンの中からの各事前決定されたシーンが事前同調フィルタ構成に対応する、
    前記識別された事前決定されたシーンに対応する前記事前同調フィルタ構成を使用して前記マルチチャネル音システムを較正することと
    を行うように構成されたプロセッサと
    を備える、装置。
  10. 前記プロセッサが、前記音響環境の変化を検出するようにさらに構成された、請求項9に記載の装置。
  11. 前記プロセッサは、前記変化を定量化することと、前記変化が、前記プロセッサが前記マルチチャネル音システムを較正するための条件としてしきい値を満たすかどうかを決定することとを行うようにさらに構成された、請求項10に記載の装置。
  12. 前記プロセッサは、前記プロセッサが前記音響環境の前記変化を検出することに応答して、前記音響環境から前記シーンを決定するように構成された、請求項10に記載の装置。
  13. 前記プロセッサは、前記プロセッサが前記音響環境から決定した前記シーンに基づいて、前記音響環境の前記変化を検出するように構成された、請求項10に記載の装置。
  14. 前記シーンに最も良く一致する前記事前決定されたシーンのために、前記プロセッサは、前記一致の厳密さに基づいて前記事前決定されたシーンを定量化することと、前記一致の前記厳密さが、前記プロセッサが前記マルチチャネル音システムを較正するための条件として最小しきい値を満たすかどうかを決定することとを行うように構成された、請求項9に記載の装置。
  15. 前記プロセッサが、カメラベースのセンサーを使用して前記シーンを決定する、請求項9に記載の装置。
  16. 前記プロセッサが、前記装置とは別個のセンサーを使用して前記シーンを決定する、請求項9に記載の装置。
  17. マルチチャネル音システムであって、
    音響環境からシーンを決定するための手段と、
    複数の事前決定されたシーンの中から、前記シーンに最も良く一致する事前決定されたシーンを識別するための手段と、ここにおいて、前記複数の事前決定されたシーンの中からの各事前決定されたシーンが事前同調フィルタ構成に対応する、
    前記識別された事前決定されたシーンに対応する前記事前同調フィルタ構成を使用して前記マルチチャネル音システムを較正するための手段と
    を備える、マルチチャネル音システム。
  18. 前記音響環境の変化を検出するための手段をさらに備える、請求項17に記載のシステム。
  19. 前記検出手段が、前記変化を定量化するための手段と、前記変化が、前記較正手段が前記マルチチャネル音システムを較正するための条件としてしきい値を満たすかどうかを決定するための手段とを備える、請求項18に記載のシステム。
  20. 前記決定手段は、前記検出手段が前記音響環境の前記変化を検出することに応答して、前記音響環境から前記シーンを決定するように構成された、請求項18に記載のシステム。
  21. 前記検出手段が、前記音響環境から決定された前記シーンに基づいて前記音響環境の前記変化を検出するように構成された、請求項18に記載のシステム。
  22. 前記シーンに最も良く一致する前記事前決定されたシーンのために、前記識別手段は、前記一致の厳密さに基づいて前記事前決定されたシーンを定量化することと、前記一致の前記厳密さが、前記較正手段が前記マルチチャネル音システムを較正するための条件として最小しきい値を満たすかどうかを決定することとを行うように構成された、請求項17に記載のシステム。
  23. マルチチャネル音システムの較正を可能にするコンピュータ実行可能命令を備える非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記コンピュータ実行可能命令は、プロセッサに、
    音響環境からシーンを決定することと、
    複数の事前決定されたシーンの中から、前記シーンに最も良く一致する事前決定されたシーンを識別することと、ここにおいて、前記複数の事前決定されたシーンの中からの各事前決定されたシーンが事前同調フィルタ構成に対応する、
    前記識別された事前決定されたシーンに対応する前記事前同調フィルタ構成を使用して前記マルチチャネル音システムを較正することと
    を行わせる命令を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
  24. 前記プロセッサに前記音響環境の変化を検出させる命令をさらに備える、請求項23に記載のコンピュータ可読媒体。
  25. 前記命令は、前記プロセッサに、前記変化を定量化することと、前記変化が、前記プロセッサが前記マルチチャネル音システムを較正するための条件としてしきい値を満たすかどうかを決定することとを行わせる、請求項24に記載のコンピュータ可読媒体。
  26. 前記命令は、前記プロセッサに、前記プロセッサが前記音響環境の前記変化を検出することに応答して、前記音響環境から前記シーンを決定させる、請求項24に記載のコンピュータ可読媒体。
  27. 前記命令が、前記プロセッサに、前記音響環境から決定された前記シーンに基づいて前記音響環境の前記変化を検出させる、請求項24に記載のコンピュータ可読媒体。
  28. 前記プロセッサに、前記シーンに最も良く一致する前記事前決定されたシーンを識別させる前記命令は、前記プロセッサに、
    前記一致の厳密さに基づいて前記事前決定されたシーンを定量化することと、
    前記一致の前記厳密さが、前記プロセッサが前記マルチチャネル音システムを較正するための条件として最小しきい値を満たすかどうかを決定することと
    を行わせる命令をさらに備える、請求項23に記載のコンピュータ可読媒体。
  29. 前記プロセッサに、カメラベースセンサーを使用して前記シーンを決定させる命令をさらに備える、請求項23に記載のコンピュータ可読媒体。
  30. 前記プロセッサに、借用したセンサーを使用して前記シーンを決定させる命令をさらに備える、請求項23に記載のコンピュータ可読媒体。
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