JP2018205151A - 静電気耐圧試験装置および静電気耐圧試験方法 - Google Patents

静電気耐圧試験装置および静電気耐圧試験方法 Download PDF

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Abstract

【課題】市場で発生している高電圧による静電気破壊を、低電圧下で、国際規格に基づいて試験することが可能な静電気耐圧試験装置および静電気耐圧試験方法を提供する。【解決手段】静電気耐圧試験装置1は、電源10、静電容量が可変であるコンデンサ、スイッチ12、抵抗値が可変である放電抵抗18、測定部20および制御部24を備える。スイッチ12は、コンデンサに電荷を蓄積する充電経路と、コンデンサの蓄積電荷を被試験体2に放出する放電経路とを選択的に形成するように構成される。制御部24は、コンデンサの静電容量を第1の容量値から第2の容量値に変更する場合には、放電抵抗18の抵抗値を第1の抵抗値から第2の抵抗値に変更するとともに、静電容量が変更されたコンデンサに対して充電経路および放電経路が選択的に形成されるようにスイッチ12を制御する。第2の抵抗値は、第2の容量値および第2の抵抗値の積が第1の容量値および第1の抵抗値の積と等しくなるように変更される。【選択図】図4

Description

本発明は、静電気耐圧試験装置および静電気耐圧試験方法に関する。
従来、電子部品の静電気耐圧試験においては、国際規格などに基づき、数百pF程度の静電容量を有するコンデンサに対して数kV程度の電圧を印加することにより電荷を蓄積した後、電子部品に対してコンデンサに蓄積された電荷を放電することにより、電子部品の静電気耐圧を測定する構成が広く採用されている(たとえば、特開2007−81012号公報(特許文献1)参照)。
しかしながら、市場では、製品出荷時に静電気耐圧試験が行なわれているにもかかわらず、静電気破壊に起因した電子部品の故障が発生する場合がある。静電気破壊の一因としては、近年の情報技術の発達に伴って電子部品を用いた製品の大電力化が加速しているなどの影響を受けて、実際には、国際規格などで規定されている数kVの電圧よりも高い電圧が電子部品に印加されていることが考えられる。
しかしながら、従来の静電気耐圧試験では、現状の数kVよりも更に高い電圧を適用することが容易でない。そこで、たとえば特開2016−138820号公報(特許文献2)では、従来の静電気耐圧試験装置に比べて、コンデンサの静電容量を大きくすることで、電子部品に対して放電する電荷を増やし、市場で発生している静電気破壊の再現を図っている。
特開2007−81012号公報 特開2016−138820号公報
人体は容易に数十kV程度帯電することが一般的に知られている。たとえば、人がカーペットの上を歩くだけでも、人体は35kV以上帯電し得る。
しかしながら、従来の人体帯電モデル(HBM:Human Body Model)用の静電気耐圧試験装置は、装置に搭載されるリレーなどの構成部品が10kV以下の耐圧を有するものが多い。そのため、構成部品を保護する観点から10kV以上の電源電圧を用いて静電気耐圧試験を行なうことができなかった。したがって、10kVの耐圧が保証された電子部品であっても、製造工程または市場において人体からの放電によって静電気破壊した場合、実際に10kV以上のどの程度の電圧が印加されて電子部品が破壊したのかを調べるための試験を行なうことができなかった。
特許文献1に記載される静電気耐圧試験方法は、従来の静電気耐圧試験装置では静電気破壊させることができない高耐圧の電子部品に対して、コンデンサから放電させる電荷を増やすことで、該電子部品を静電気破壊させるものである。しかしながら、特許文献1では、コンデンサの静電容量を大きくしたことで、コンデンサの放電電流の波形が、静電気耐圧試験に関する国際規格で定められている放電電流の波形とは全く異なる形状になってしまう。そのため、従来の静電気耐圧試験で得られた結果と単純に比較することができないという課題がある。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであって、この発明の目的は、市場で発生している高電圧による静電気破壊を、静電気耐圧試験装置の構成部品の耐圧よりも低い電圧下で、国際規格に基づいて試験することが可能な静電気耐圧試験装置および静電気耐圧試験方法を提供することである。
本開示に係る静電気耐圧試験装置は、被試験体の静電気放電に対する耐圧を測定するための装置である。静電気耐圧試験装置は、電源、コンデンサ、第1のスイッチ、放電抵抗、測定部および制御部を備える。コンデンサは静電容量が可変である。第1のスイッチは、コンデンサを電源に接続することによりコンデンサに電荷を蓄積する充電経路と、コンデンサを被試験体に接続することによりコンデンサの蓄積電荷を被試験体に放出する放電経路とを、選択的に形成するように構成される。放電抵抗は、放電経路上に接続され、抵抗値が可変である。測定部は、放電経路が形成されているときの被試験体の電気的特性を測定する。制御部は、コンデンサの静電容量、放電抵抗の抵抗値、および第1のスイッチを制御する。制御部は、コンデンサの静電容量を第1の容量値から第2の容量値に変更する場合には、放電抵抗の抵抗値を第1の抵抗値から第2の抵抗値に変更するとともに、静電容量が変更されたコンデンサに対して充電経路および放電経路が選択的に形成されるように第1のスイッチを制御するように構成される。第2の抵抗値は、第2の容量値および第2の抵抗値の積が第1の容量値および第1の抵抗値の積と等しくなるように変更される。
本開示に係る静電気耐圧試験方法は、静電容量が可変であるコンデンサを電源に接続することにより、コンデンサに電荷を充電するステップと、上記充電するステップによりコンデンサに蓄積された電荷を、抵抗値が可変である放電抵抗を経由して被試験体に向けて放電するステップと、コンデンサの放電中における被試験体の電気的特性を測定するステップと、上記測定するステップにより測定される電気的特性に基づいて、被試験体の故障を判定するステップと、上記判定するステップにおいて被試験体が故障と判定されたときの電源の電圧を、被試験体の静電気耐圧として検出するステップとを備える。静電気耐圧試験方法は、さらに、上記判定するステップにおいて被試験体が正常と判定された場合には、コンデンサの静電容量を増加させるステップと、上記増加させるステップの実行前におけるコンデンサの静電容量および放電抵抗の抵抗値の積と、上記増加させるステップの実行後におけるコンデンサの静電容量および放電抵抗の抵抗値の積とが等しくなるように、放電抵抗の抵抗値を減少させるステップとを備える。上記充電するステップおよび放電するステップでは、上記増加させるステップにより静電容量が増加したコンデンサに対して電荷の充電および放電を実行する。上記判定するステップでは、静電容量が増加したコンデンサの放電中に上記測定するステップにより測定される電気的特性に基づいて、被試験体の故障を判定する。
本開示によれば、市場で発生している高電圧による静電気破壊を、静電気耐圧試験装置の構成部品の耐圧よりも低い電圧下で、国際規格に基づいて試験することができる。
従来の静電気耐圧試験装置の構成を概略的に示す図である。 本発明の実施の形態に従う静電気耐圧試験装置の基本的な構成を概略的に示す図である。 図1および図2に示した静電気耐圧試験装置で得られる放電電流の波形の一例を示す図である。 本実施の形態2に従う静電気耐圧試験装置の構成を概略的に示す図である。 コンデンサの静電容量および放電抵抗の抵抗値の変更を説明する図である。 本実施の形態2に従う静電気耐圧試験方法を説明するためのフローチャートである。 本実施の形態2の変形例に従う静電気耐圧試験装置の構成を概略的に示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の図面において、同一または相当する部分には同一の参照符号を付し、その説明は繰り返さない。
実施の形態1.
実施の形態1では、本発明の実施の形態に従う静電気耐圧試験方法の基本的な考え方について、図1および図2を参照して説明する。
静電気の放電モデルは複数存在し、たとえば、マシンモデル(MM:Machine Model)、デバイス帯電モデル(CDM:Charged Device Model)、人体帯電モデル(HBM)などがある。MMとは、帯電した装置の金属部分が、デバイスに近付いた瞬間に静電気放電が発生するモデルのことである。CDMとは、デバイスが帯電し、帯電したデバイスの端子と他の金属との間で発生する静電気放電のことである。この2つの放電モデルによるデバイスの故障は、主に、帯電した金属と他の金属との間に発生する電位差によって、電子部品内の酸化膜などの絶縁体が絶縁破壊を起こすことが多い。
一方、HDMとは、帯電した人体がデバイスに近付いたときに発生する静電気放電のことである。人体は約1.5kΩの抵抗を有しており、静電気放電はこの人体の抵抗を介して行なわれる。よって、HDMでは、MMおよびCDMに比べて、静電気放電の速度が遅くなる。そのため、HBMによるデバイスの故障は、人体とデバイスとの間にゆっくりと流れる電荷による発熱で配線が溶融するものであることが多い。
これらのことから、MMおよびCDMでの静電気耐圧試験には、急峻な放電を発生させるための高電圧電源が必要であるが、HBMにおける電流による故障モードの耐圧の測定には、必ずしも高電圧電源は必要でない。
図1は、従来の静電気耐圧試験装置の構成を概略的に示す図である。図1に示されるように、従来の静電気耐圧試験装置は、被試験体である電子部品2の静電気放電時の耐圧を測定するための試験装置である。従来の静電気耐圧試験装置は、直流電源10と、コンデンサC1と、スイッチ12と、充電抵抗Rcと、放電抵抗R1と、測定部20とを備える。
直流電源10は、高電圧側の電力線PL1および低電圧側の電力線GLの間に接続される。電力線GLは代表的には接地配線で構成される。直流電源10は、電力線PL1に出力する電圧の大きさを切り替え可能に構成されている。
被試験体である電子部品2は、高電圧側の電力線PL2および電力線GLの間に接続される。
コンデンサC1は、被試験体である電子部品2に静電気放電を行なうための電荷を蓄えるための部位である。コンデンサC1の一方端子が電力線GLに接続されている。コンデンサC1の他方端子はスイッチ12に接続されている。
スイッチ12は、電力線PL1,PL2とコンデンサC1との間に接続される。スイッチ12は、コンデンサC1の他方端子を、電力線PL1およびPL2のいずれか一方の電気的に接続する。
スイッチ12がコンデンサC1の他方端子と電力線PL1とを電気的に接続することにより、直流電源10から電力線PL1に供給される電圧V1を用いてコンデンサC1を充電するための充電経路が形成される。充電経路には充電抵抗R0が介挿接続されている。
一方、スイッチ12がコンデンサC1の他方端子と電力線PL2とを電気的に接続することにより、コンデンサC1の蓄積電荷を電力線PL2を経由して電子部品2に向けて放出するための放電経路が形成される。放電経路には放電抵抗R1が介挿接続されている。
測定部20は、上述した放電経路が形成されている状態において、電子部品2に表れる電気的特性を測定するための部位である。測定部20は、電子部品2の端子間電圧および電子部品2に流れる電流を測定可能に構成されている。故障によって電子部品2の抵抗値が変動すると、電圧および電流の波形が故障前の波形から変化する。したがって、測定部20によって測定された電圧または電流の波形に基づいて、電子部品2が故障しているか否かを判定することができる。
ここで、静電気耐圧試験に関する国際規格においては、試験装置に搭載するコンデンサに、数百pF程度の静電容量を有するコンデンサを用いることが規定されている。国際規格では、また、放電抵抗に、数百Ω〜数kΩ程度の抵抗値を有する抵抗素子を用いることが規定されている。たとえば、MIL規格では、コンデンサC1の静電容量が100pFに設定され、かつ、放電抵抗R1の抵抗値が1.5kΩに設定されている。すなわち、MIL規格に基づいたHBMの静電気耐圧試験では、静電容量が100pFのコンデンサC1に電荷を蓄積し、抵抗値が1.5kΩの放電抵抗R1を介してコンデンサC1に蓄積された電荷を放電させる。
ここで、静電気放電で発生させる放電電流の波形における電流ピーク値をIpとし、放電抵抗の抵抗値をRとし、電源電圧(すなわち、コンデンサの充電電圧)をVとすると、オームの法則により、電流ピーク値IpはIp=V/Rで表わすことができる。
また、コンデンサの静電容量をCとし、放電電流が電流ピーク値Ipから電流ピーク値Ipの約99%減衰するまでの時間(以下、「減衰時間」とも称する)を5τとすると、5τ=5(C×R)で表わすことができる。なお、τは放電電流が電流ピーク値Ipの約37%まで減衰するのに要する時間(時定数)であり、コンデンサおよび放電抵抗の直列回路では、コンデンサの静電容量Cと放電抵抗の抵抗値Rとの積となる。
したがって、MIL規格に基づいた静電気耐圧試験装置では、C1=100pF、R1=1.5kΩであるため、電源電圧V1=20kVとした場合、電流ピーク値Ipおよび減衰時間5τは、それぞれ、Ip=20kV/1.5kΩ=13.3A、5τ=5(100pF×1.5kΩ)=750nsとなる。
図2は、本発明の実施の形態に従う静電気耐圧試験装置の基本的な構成を概略的に示す。図2に示されるように、本発明の実施の形態に従う静電気耐圧試験装置では、図1に示した従来の静電気耐圧試験装置におけるコンデンサC1および放電抵抗R1が、コンデンサC2および放電抵抗R2にそれぞれ置き換えられている。
本実施の形態に従う静電気耐圧試験装置では、電源電圧V2をV1の半分の10kVに低下させる。そして、この電源電圧V2=10kVの下で、電源電圧V1=10kVでの静電気耐圧試験における放電電流の波形を再現する。
これには、図2に示されるように、コンデンサC2の静電容量を、コンデンサC1の静電容量の2倍の200pFとする。また、放電抵抗R2の抵抗値を、放電抵抗R1の抵抗値の半分の750Ωとする。
これによると、静電気放電で発生する放電電流の波形における電流ピーク値Ipは、Ip=10kV/750Ω=13.3Aとなり、図1に示した従来の静電気耐圧試験装置での電流ピーク値Ipと等しくなる。また、減衰時間5τは、5τ=5(200pF×750Ω)=750nsとなり、従来の静電気耐圧試験装置での減衰時間5τと等しくなる。
図3に、図1および図2に示した静電気耐圧試験装置で得られる放電電流の波形の一例を示す。図中の波形k1は図1の静電気耐圧試験装置で得られる放電電流の波形の一例を示している。図中の波形k2は図2の静電気耐圧試験装置で得られる放電電流の波形の一例を示している。
図3では、図1の静電気耐圧試験装置における電源電圧V1=6kVとしている。一方、図2の静電気耐圧試験装置における電源電圧V2=3kVとしている。すなわち、コンデンサC2の静電容量をコンデンサC1の静電容量の2倍とし、放電抵抗R2の抵抗値を放電抵抗R1の半分とし、コンデンサC2の充電電圧V2をコンデンサC1の充電電圧V1の半分としている。
図3に示されるように、従来の静電気耐圧試験装置で発生させた放電電流の波形k1と、本発明の実施の形態に従う静電気耐圧試験装置で発生させた放電電流の波形k2とはほぼ重なっている。特に、波形k1と波形k2とで減衰時間5τがほぼ一致していることが分かる。
このように、本実施の形態に従う静電気耐圧試験装置によれば、コンデンサの静電容量および放電抵抗の抵抗値を変更することで、従来の静電気耐圧試験装置よりも低い電源電圧で、従来の静電気耐圧試験装置と同等の放電電流の波形を生成することができる。これによれば、これまで試験することができなかった、10kV以上の電圧を用いたHBMの静電気耐圧試験を実施することが可能となる。
なお、コンデンサC2の静電容量および放電抵抗R2の抵抗値の変更においては、コンデンサC2に蓄えられる静電気の電荷量Qおよび、コンデンサC2の放電経路における時定数τを、従来の静電気耐圧試験装置における電荷量Qおよび時定数τにそれぞれ一致させることに留意する必要がある。
具体的には、従来の静電気耐圧試験装置における電荷量Qは、クーロンの法則Q=C×Vにより、Q=C1×V1となる。また、時定数τ=C1×R1となる。一方、本実施の形態に従う静電気耐圧試験装置では、電荷量Q=C2×V2となり、時定数τ=C2×R2となる。そこで、C1×V1=C2×V2となるように、電源電圧V2に応じて、コンデンサC2の静電容量を決定する。また、C1×R1=C2×R2となるように、決定されたコンデンサC2の静電容量に応じて、放電抵抗R2の抵抗値を決定する。
これによれば、電源電圧V2を電源電圧V1よりも低下させたい場合には、コンデンサC2の静電容量をコンデンサC1の静電容量のV1/V2倍に増加させるとともに、放電抵抗R2の抵抗値を放電抵抗R1の抵抗値のV2/V1倍に減少させることで、電源電圧V1を用いたHBMの静電気耐圧試験での放電電流波形を生成することができる。すなわち、電源電圧V2に依らず、電源電圧V1でのHBMの放電電流波形を再現することができる。この結果、従来の静電気耐圧試験装置の電源電圧V1よりも低い電源電圧V2で、国際規格に基づいた静電気耐圧試験を実行することができる。
たとえば、図2に示した静電気耐圧試験装置において、電子部品2がV2=5kVで故障したとすると、コンデンサC2に蓄えられる静電気の電荷量Qは、クーロンの法則Q=C×Vにより、Q=200pF×5kV=1μCとなる。
この電荷量Q=1μCと、従来の静電気耐圧試験装置の定数(C1=100pF、R1=1.5kΩ)とを用いることで、従来の静電気耐圧試験装置で何V相当の試験であったか(すなわち、電源電圧V1が何V相当か)を計算することができる。
この電源電圧V1の計算は、Q=C×Vを変形した式V=Q/Cに、Q=1μCおよびC1=100pFを代入することで、簡単に行なうことができる。上記の例では、V1=1μC/100pF=10kVとなる。よって、本実施の形態に従う静電気耐圧試験装置における5kVの試験が、従来の静電気耐圧試験装置における10kV相当の試験であると判断することができる。
また、図2の例では、コンデンサC2の静電容量を200pFとし、放電抵抗R2の抵抗値を750Ωとしたが、コンデンサC2の静電容量をさらに大きくし、かつ、放電抵抗R2の抵抗値をさらに小さくすることで、従来の静電気耐圧試験装置よりもさらに低い電源電圧V2で静電気耐圧試験を行なうことが可能となる。これによると、静電気耐圧試験装置の構成部品の耐圧よりも低い電源電圧V2で、市場で発生している、電源電圧V1以上の高電圧による静電気破壊を再現することができる。また、直流電源10に高価な高電圧電源を用いる必要がなくなるため、静電気耐圧試験装置を低コストで構築することができる。
さらに、従来の静電気耐圧試験装置では、装置内部において、高電圧の配線と接地配線などの低電圧の配線との間隔(絶縁距離に相当)を十分に確保する必要がある。これに対して、本実施の形態に従う静電気耐圧試験装置では、高電圧を用いていないため、高電圧の配線と低電圧の配線との間隔を狭めることができる。これにより、静電気耐圧試験装置を小型化することができる。
一般に、絶縁距離は1kVで1mmと言われており、電源電圧V1=10kVの静電気耐圧試験装置の場合、高電圧の配線と低電圧の配線との距離を10mm以上空ける必要がある。これに対して、本実施の形態に従う静電気耐圧試験装置によれば、たとえば、コンデンサC2をコンデンサC1の静電容量の10倍の1000pFとし、放電抵抗R2の抵抗値を放電抵抗R1の抵抗値の1/10の150Ωに変更することで、電源電圧V2をV1の1/10の1kVに低減して、V1=10kVでの静電気耐圧試験を再現することができる。これによれば、絶縁距離は1mmで済むため、高電圧の配線と低電圧の配線との距離を従来の1/10に短縮することができる。
実施の形態2.
実施の形態2では、本実施の形態に従う静電気耐圧試験装置の構成例および静電気耐圧試験方法について説明する。
図4は、本実施の形態2に従う静電気耐圧試験装置の構成を概略的に示す図である。
図4を参照して、静電気耐圧試験装置1は、直流電源10と、充電抵抗R0と、複数のコンデンサ素子Ca〜Ccと、スイッチ12,14,16と、放電抵抗18とを備える。静電気耐圧試験装置1は、さらに、制御部24と、測定部20と、演算器22とを備える。
直流電源10は、高電圧側の電力線PL1および低電圧側の電力線GLの間に接続される。電力線GLは、代表的には接地配線で構成される。直流電源10は、演算器22から与えられる制御信号に応答して、電力線PL1に出力する電圧の大きさを切り替え可能に構成されている。
被試験体である電子部品2は、高電圧側の電力線PL2および電力線GLの間に接続される。
複数のコンデンサ素子Ca〜Ccは、被試験体である電子部品2に静電気放電を行なうための電荷を蓄えるための部位である、複数のコンデンサ素子Ca〜Ccの各々の一方端子は電力線GLに共通に接続される。各コンデンサ素子の他方端子はスイッチ14に接続される。
複数のコンデンサ素子Ca〜Ccは静電容量が互いに異なっている。図4では、互いに静電容量が異なる3個のコンデンサ素子Ca〜Ccを備えている構成を例示している。なお、3個のコンデンサ素子Ca〜Ccは、コンデンサ素子Ca、コンデンサ素子Cb、コンデンサ素子Ccの順に静電容量が大きくなるものとする(Ca<Cb<Cc)。
本実施の形態では、コンデンサ素子Ca,Cb,Ccの静電容量を、それぞれ、200pF,300pF,500pFとする。これらは、MIL規格でのコンデンサC1の静電容量100pFの2倍、3倍、5倍にそれぞれ対応する。
スイッチ14は、3個のコンデンサ素子Ca〜Ccのうちから1つのコンデンサ素子を選択状態とするためのスイッチである。スイッチ14は、制御部24からの制御信号に従って、選択状態とするコンデンサ素子を切り替え可能に構成されている。一例として、スイッチ14は、図4に示すように、3つの固定接点14a〜14cと、3つの固定接点14a〜14cと選択的に接続する可動接点14dとを含む。3つの固定接点14a〜14cは、3個のコンデンサ素子Ca〜Ccの他方端子にそれぞれ接続されている。制御部24からの制御信号に従って、可動接点14dを3つの固定接点14a〜14cのうちの1つの固定接点に接続することにより、当該固定接点に接続されるコンデンサ素子が選択状態となる。すなわち、複数のコンデンサ素子Ca〜Ccは「複数のコンデンサ素子」に対応し、複数のコンデンサ素子Ca〜Ccおよびスイッチ14は、静電容量を変更可能に構成された「コンデンサ」を実現する。
スイッチ12は、電力線PL1,PL2とスイッチ14との間に接続される。スイッチ12は、制御部24からの制御信号に従って、スイッチ14によって選択状態となっているコンデンサ素子の他方端子を、電力線PL1およびPL2のいずれか一方に電気的に接続する。一例として、図4に示されるように、スイッチ12は、2つの固定接点12a,12bと、2つの固定接点12a,12bと選択的に接続する可動接点12cとを含む。2つの固定接点12a,12bは、電力線PL1,PL2にそれぞれ接続されている。制御部24からの制御信号に従って、可動接点12cを2つの固定接点12a,12bの一方の固定接点に接続することにより、当該固定接点に接続される電力線に、選択状態となっているコンデンサ素子の他方端子が電気的に接続される。
スイッチ12の一態様として、スイッチ14によってコンデンサ素子Caが選択状態となっている場合を想定する。この場合において、制御部24からの制御信号に従って、スイッチ12がコンデンサ素子Caの他方端子と電力線PL1とを電気的に接続することにより、直流電源10から電力線PL1に供給される電圧を用いてコンデンサ素子Caを充電するための充電経路が形成される。図4に示されるように、充電経路には、充電抵抗R0が介挿接続されている。充電抵抗R0は、たとえば数MΩ程度の抵抗値を有する抵抗素子が用いられる。これにより、コンデンサ素子Caの充電を円滑に行なうことができる。
一方、制御部24からの制御信号に従って、スイッチ12がコンデンサ素子Caの他方端子と電力線PL2とを電気的に接続することにより、コンデンサ素子Caの蓄積電荷を電力線PL2を経由して電子部品2に向けて放出するための放電経路が形成される。
図4に示されるように、放電経路には、スイッチ16および放電抵抗18が直列に接続されている。放電抵抗18は、選択状態となったコンデンサに蓄積された電荷を放電するための抵抗である。
放電抵抗18は、複数の抵抗素子Ra〜Rcを含む。複数の抵抗素子Ra〜Rcの各々の一方端子は電力線PL2に共通に接続されている。各抵抗素子の他方端子はスイッチ16に接続されている。
複数の抵抗素子Ra〜Rcは抵抗値が互いに異なっている。図4では、放電抵抗18が、互いに抵抗値が異なる3個の抵抗素子Ra〜Rbを有する構成を例示している。なお、3個の抵抗素子Ra〜Rcは、抵抗素子Ra、抵抗素子Rb、抵抗素子Rcの順に抵抗値が小さくなるものとする(Ra>Rb>Rc)。
本実施の形態では、抵抗素子Ra,Rb,Rcの抵抗値を、それぞれ、750Ω,500Ω,300Ωとする。これらは、MIL規格での放電抵抗R1の抵抗値1.5kΩの1/2倍、1/3倍、1/5倍にそれぞれ対応する。
スイッチ16は、3個の抵抗素子Ra〜Rcのうちから1つの抵抗素子を選択状態とするためのスイッチである。スイッチ16は、制御部24からの制御信号に従って、選択状態とするための抵抗素子を切り替え可能に構成されている。一例として、スイッチ16は、図4に示されるように、3つの固定接点16a〜16cと、3つの固定接点16a〜16cと選択的に接続する可動接点16dとを含む。3つの固定接点16a〜16cは、3つの抵抗素子Ra〜Rcにそれぞれ接続されている。制御部24からの制御信号に従って、可動接点16dを3つの固定接点16a〜16cのうちの1つの固定接点に接続することにより、当該固定接点に接続される抵抗素子が選択状態となる。すなわち、複数の抵抗素子Ra〜Rcは「複数の抵抗素子」に対応し、複数の抵抗素子Ra〜Rcおよびスイッチ16は、抵抗値を変更可能に構成された「放電抵抗」を実現する。
以上のように、スイッチ12は、制御部24からの制御信号に従って、スイッチ14によって選択状態にされたコンデンサ素子に電荷を蓄積する充電経路と、当該コンデンサ素子に蓄積された電荷を、スイッチ16によって選択状態にされた抵抗素子を介して放出する放電経路とを形成可能に構成されている。
一方、スイッチ14は、制御部24からの制御信号に従って、充放電の対象となるコンデンサの静電容量Cを切り替え可能に構成されている。充放電の対象となるコンデンサに蓄えられる静電気の電荷量Qは、直流電源10から供給される電源電圧Vと、コンデンサの静電容量Cとの積で表わされる(Q=C×V)。すなわち、電源電圧Vが一定電圧の下で、スイッチ14を用いて充放電の対象となるコンデンサの静電容量Cを切り替えることにより、当該コンデンサに発生させる静電気の電荷量Qを変化させることができる。
また、スイッチ16は、制御部24からの制御信号に従って、充放電の対象となるコンデンサに蓄えられた静電気の電荷量Qを放電するための放電抵抗18の抵抗値を切り替え可能に構成されている。電荷量Qを放電させたときの電流波形における時定数τはコンデンサの静電容量Cと放電抵抗18の抵抗値Rとの積で表される(τ=C×R)。すなわち、電荷量Qが一定の下で、スイッチ16を用いて放電抵抗18の抵抗値Rを切り替えることにより、時定数τを変化させることができる。
ここで、実施の形態1で説明したように、静電気耐圧試験装置1において、MIL規格に従った静電気耐圧試験での放電電流波形を再現するためには、コンデンサおよび放電抵抗18の直列回路の時定数τを、従来の静電気耐圧試験装置の時定数τ(τ=C1×R1)に一致させる必要がある。この条件を、図4に示した静電気耐圧試験装置1に当て嵌めると、図5に示されるような、コンデンサおよび放電抵抗の組み合わせが得られる。これによれば、コンデンサの静電容量を変更するときには、図5に示される組み合わせに従って放電抵抗18の抵抗値も変更することで、MIL規格に基づいた静電気耐圧試験を実行することができる。
図4に戻って、スイッチ12には、放電電流の分離または消失等が生じないように、たとえば、構造上接点のバウンスが少ない水銀リレースイッチを用いることが好ましい。これにより、電子部品2に対して静電気放電を行なう際に、接点のバウンスの影響による電圧変動を抑制できるため、測定部20において再現性の良い電気的特性を取得することができる。
なお、静電気耐圧試験装置1には高電圧電源が必要のないことから、スイッチ14,16には必ずしも高耐圧スイッチを用いる必要はない。
測定部20は、上述した放電経路が形成されている状態において、電子部品2に表れる電気的特性を測定するための部位である。測定部20は、電子部品2の端子間の電圧および電子部品2に流れる電流を測定可能に構成されている。電圧および電流の波形を精度良く測定するために、測定部20におけるサンプリング周波数は1Gs以上とすることが好ましい。測定部20によって測定された電子部品2の電気的特性は、演算器22に送られる。
演算器22は、電子部品2に流れる放電電流の波形において、電流ピーク値を始点とし、波形の終端を終点として、パルス幅PWを算出する。そして、演算器22は、算出したパルス幅の大きさに基づいて、電子部品2が故障しているか否かを判定する。すなわち、演算器22は「判定部」に対応する。
ここで、パルス幅PWは、電流波形がピークとなるときの電流値を100%として、電流値が約37%にまで減衰するのにかかる時間である時定数τによって決まる。時定数τは、コンデンサの静電容量Cと、放電抵抗18の抵抗値および電子部品2の抵抗値の合計値との積により算出できる。これによれば、故障によって電子部品2の抵抗値が変動すると、時定数τが変化するため、結果的にパルス幅が変化することが理解される。
たとえば、電子部品2が故障する前は電子部品2の抵抗値が1kΩであったが、静電気放電により故障して抵抗値が10Ωになった場合、放電電流波形の時定数τが変化するので、パルス幅はC×(1kΩ―10Ω)秒分狭くなる。
演算器22は、測定部20から電流波形を受けると、当該電流波形のパルス幅PW1を算出する。演算器22は、算出されたパルス幅PW1を、電子部品2が故障する前の電気的特性を表す基準値として記憶する。そして、演算器22は、静電気放電の実行中に測定部20から電子部品2の電流波形の測定値を受けると、その電流波形のパルス幅PWを算出し、算出されたパルス幅PWと基準値PW1とを比較する。
このとき、電子部品2が故障していれば、電流波形のパルス幅PWは基準値PW1とは異なる値となる。したがって、演算器22は、算出されたパルス幅PWと基準値PW1とを比較した結果に基づいて、電子部品2が故障しているか否かを判定することができる。
たとえば、演算器22は、算出したパルス幅PWと基準値PW1との偏差が所定の閾値以下に収まっている場合、電子部品2が故障していないと判定する。一方、算出したパルス幅PWと基準値PW1との偏差が所定の閾値を超えている場合には、演算器22は、電子部品2に故障が発生したと判定する。演算器22は、電子部品2に故障が発生したときの直流電源10の電源電圧を、電子部品2の静電気耐圧として検出する。演算器22は、検出した電子部品2の静電気耐圧と、故障が発生したときに選択状態となっているコンデンサの静電容量とを記憶する。
演算器22は、電子部品2が故障していないとの判定結果に基づいて、直流電源10から電力線PL1に供給される電源電圧を切り替える。演算器22は、さらに、スイッチ12,14,16における切り替え動作を制御するための制御信号を生成して制御部24へ出力する。そして、演算器22は、切り替え後の電源電圧、静電容量および放電抵抗を用いて、電子部品2に対して静電気放電を行なう。
次に、本実施の形態2に従う静電気耐圧試験方法について説明する。図6は、本実施の形態2に従う静電気耐圧試験方法を説明するためのフローチャートである。
図6を参照して、静電気耐圧試験を行なうために、最初に、ステップS01により、静電気耐圧試験装置1(図4参照)に、被試験体となる電子部品2をセットする。具体的には、図4に示されるように、電子部品2の一方端子を電力線PL2に電気的に接続するとともに、電子部品2の他方端子を電力線GLに電気的に接続する。次に、ステップS02により、直流電源10から電力線PL1に供給される電源電圧について、初期電圧を設定する。初期電圧とは、静電気耐圧試験の開始時に直流電源10から供給される電源電圧である。
ステップS03により初期電圧が設定されると、ステップS04に進み、演算器22は、電子部品2に静電気放電を行なうための電荷を蓄積するコンデンサを選択する。制御部24は、演算器22からの指示に基づいて、3個のコンデンサ素子Ca〜Ccのうちの1つのコンデンサを選択状態とするための制御信号を生成し、生成した制御信号をスイッチ14に出力する。たとえば、静電気耐圧試験の開始時には、制御部24は、3個のコンデンサ素子Ca〜Ccのうち、最も静電容量が小さいコンデンサ素子Caを選択状態とするための制御信号を生成する。この場合、制御部24からの制御信号に従って、スイッチ14が可動接点14dを固定接点14aに接続することにより、固定接点14aに接続されるコンデンサ素子Caが選択状態となる。
ステップS05では、演算器22は、選択状態となっているコンデンサに蓄積された電荷を放電する放電抵抗を選択する。具体的には、演算器22は、図5に示される組み合わせのテーブルを参照することにより、選択状態のコンデンサに応じて、放電抵抗を選択する。制御部24は、演算器22からの指示に基づいて、3個の抵抗素子Ra〜Rcのうちの1つの抵抗素子を選択状態とするための制御信号を生成し、生成した制御信号をスイッチ16に出力する。たとえば、最も静電容量が小さいコンデンサ素子Caが選択状態となっているときには、制御部24は、最も抵抗値が大きい抵抗素子Raを選択状態とするための制御信号を生成する。この場合、制御部からの制御信号に従って、スイッチ16が可動接点16dを固定接点16aに接続することにより、固定接点16aに接続される抵抗素子Raが選択状態となる。
ステップS06では、選択状態となっているコンデンサに電荷を蓄積するための充電経路が形成される。具体的には、制御部24は、演算器22からの指示に基づいて、選択状態のコンデンサ(たとえばコンデンサ素子Ca)を電力線PL1に接続するための制御信号を生成し、生成した制御信号をスイッチ12に出力する。制御部24からの制御信号に従って、スイッチ12が可動接点12dを固定接点12aに接続することにより、選択状態のコンデンサ素子Caが電力線PL1に電気的に接続される。これにより、コンデンサ素子Caに電荷を蓄積するための充電経路が形成される。形成された充電経路を用いて、コンデンサ素子Caに電荷が充電される。
ステップS06によってコンデンサが充電されると、ステップS07に進み、コンデンサに蓄積された電荷を電子部品2に向けて放出するための放電経路が形成される。具体的には、制御部24は、演算器22からの指示に基づいて、選択状態のコンデンサ(たとえばコンデンサ素子Ca)を電力線PL2に接続するための制御信号を生成し、生成した制御信号をスイッチ12に出力する。制御部24からの制御信号に従って、スイッチ12が可動接点12dを固定接点12bに接続することにより、選択状態のコンデンサ素子Caが電力線PL2に電気的に接続される。これにより、コンデンサ素子Caに蓄積された電荷を電子部品2に向けて放出するための放電経路が形成される。形成された放電経路を用いて、電子部品2に対して静電気放電が行なわれる。
静電気放電が開始されると、ステップS08により、測定部20によって電子部品2の電気的特性が測定される。たとえば、測定部20は、電子部品2を流れる電流を測定し、測定結果を演算器22へ送出する。演算器22は、測定部20により測定された電流波形のパルス幅PW1を算出し、算出されたパルス幅PW1を基準値として記憶する。このとき、演算器22は、算出されたパルス幅(基準値)PW1に、静電気放電を行なったときの直流電源10の電源電圧(初期電圧)およびコンデンサの静電容量を対応付けて記憶するようにしてもよい。
以上のようにして、電子部品2が故障する前の電流波形におけるパルス幅PW1を基準値として取得すると、ステップS09に進み、演算器22は、直流電源10の電源電圧を所定量だけ増加させる。
ステップS10では、変更後の電源電圧を用いてコンデンサに電荷を蓄積するための充電経路が形成される。これにより、形成された充電経路を用いて、選択状態のコンデンサに電荷が再び充電される。
ステップS10によってコンデンサが充電されると、ステップS11により、コンデンサに蓄積された電荷の放電経路が形成され、形成された放電経路を用いて、電子部品2に対して静電気放電が再び行なわれる。
静電気放電が開始されると、ステップS12により、演算器22は、測定部20により測定された電流波形のパルス幅PWを算出する。そして、演算器22は、ステップS13により、算出されたパルス幅PWと基準値PW1とを比較し、比較結果に基づいて電子部品2が故障しているか否かを判定する。たとえば、演算器22は、算出したパルス幅PWと基準値PW1との偏差が所定の閾値を超えている場合、電子部品2に故障が発生したと判定する。電子部品2が故障していると判定された場合(S13のYES判定時)、演算器22は、ステップS14により、現在の直流電源10の電源電圧(電子部品2の静電気耐圧に相当)と、選択状態のコンデンサの静電容量とを記憶する。
これに対して、算出したパルス幅PWと基準値PW1との偏差が所定の閾値以下に収まっている場合には、演算器22は、電子部品2が故障していないと判定する。電子部品2が故障していないと判定された場合(S13のNO判定時)、演算器22は、ステップS15に進み、直流電源10の電源電圧をさらに増加することが可能か否かを判定する。現在の電源電圧が静電気耐圧試験装置1の構成部品の耐圧などで規制される電圧範囲の上限値に達している場合、演算器22は、電源電圧を増加できないと判定する。一方、現在の電源電圧が当該上限値に達していなければ、演算器22は、電源電圧を増加できると判定する。
電源電圧を増加できると判定された場合(ステップS15のYES判定時)には、演算器22は、ステップS09に戻り、直流電源10の電源電圧をより高い電圧値に変更する。そして、ステップS10〜S12の処理を実行することにより、電子部品2に静電気放電を行ない、電子部品2の電流波形のパルス幅を算出する。ステップS13により、演算器22は、算出されたパルス幅に基づいて電子部品2の故障の有無を判定する。
一方、ステップS15にて、電源電圧を増加できないと判定された場合(ステップS15のNO判定時)には、演算器22は、ステップS16により、選択状態となっているコンデンサを、より静電容量の大きいコンデンサに変更する。すなわち、演算器22は、選択状態とするコンデンサを、より静電容量の大きいコンデンサに切り替えることで、実質的に、充放電の対象となるコンデンサの静電容量を増加させる。たとえば、コンデンサ素子Caが選択状態となっている場合、演算器22は、コンデンサ素子Caの次に静電容量が大きいコンデンサ素子Cbを選択状態に切り替える。
演算器22は、さらに、ステップS17により、選択状態となっている抵抗素子を、より抵抗値の小さい抵抗素子に変更する。すなわち、演算器22は、選択状態とする抵抗素子を、より抵抗値の小さい抵抗素子に切り替えることで、実質的に、放電抵抗18の抵抗値を減少させる。
このステップS17では、演算器22は、図5に示したコンデンサおよび放電抵抗の組み合わせに従って、放電抵抗18の抵抗値を変更する。たとえば、ステップS16でコンデンサ素子Cbが選択状態に切り替えられた場合、演算器22は、抵抗素子Rbを選択状態に切り替える。
演算器22は、ステップS18により、選択状態に切り替えられたコンデンサ(たとえばコンデンサ素子Cb)および放電抵抗18(たとえば抵抗素子Rb)を用いた静電気耐圧試験を開始するために、直流電源10の初期電圧を再設定する。再設定される初期電圧は、切り替え後のコンデンサに蓄積される静電気の電荷量が、切り替え前のコンデンサC1に蓄積される静電気の電荷量よりも大きい限りにおいて、上記ステップS03で設定された初期電圧よりも高い電圧値であっても、低い電圧値であってもよい。
ステップS16により初期電圧が再設定されると、選択状態に切り替えられたコンデンサを用いた静電気耐圧試験が実行される。すなわち、ステップS06〜S08の処理を実行することにより、選択状態に切り替えられたコンデンサに蓄積された電荷を用いて電子部品2に対する静電気放電が行なわれる。演算器22は、測定部20により測定された電流波形のパルス幅を算出し、算出されたパルス幅を基準値として記憶する。
続いて、ステップS09〜S12の処理を実行することにより、直流電源10の電源電圧の増加、および増加後の電源電圧に基づいた静電気放電を行ない、電子部品2の電流波形のパルス幅PWを算出する。ステップS13により、演算器22は、算出されたパルス幅PWに基づいて電子部品2の故障の有無を判定する。ステップS06〜S13およびS14〜S18の処理は、電子部品2が故障していると判定されるまで(ステップS13のYES判定)、繰り返し実行される。そして、電子部品2が故障していると判定されると(ステップS13のYES判定時)、静電気耐圧試験を終了する。演算器22は、ステップS14により、故障が判定されたときの直流電源10の電源電圧(電子部品2の静電気耐圧に相当)、選択状態のコンデンサの静電容量および、放電抵抗18の抵抗値を記憶する。
なお、ステップS14により記憶された、故障が判定されたときの電源電圧および、選択状態のコンデンサの静電容量に基づいて、従来の静電気耐圧試験装置(図1参照)で何V相当の試験であったかを計算することができる。具体的には、故障が判定されたときの電源電圧をVf、選択状態のコンデンサの静電容量をCfとすると、該コンデンサに蓄えられる静電気の電荷量Q=Cf×Vfとなる。この電荷量Qと、従来の静電気耐圧試験装置におけるコンデンサC1の静電容量100pFとをV=Q/Cに代入することにより、電源電圧V1を求めることができる(V1=Cf×Vf/100pF)。
本実施の形態2に従う静電気耐圧試験装置および静電気耐圧試験方法によれば、直流電源10の電源電圧を上げることができない場合には、放電経路の時定数τが一定という条件のもとで、コンデンサの静電容量を増加させるとともに、放電抵抗の抵抗値を減少させる。これによれば、コンデンサの静電容量を増加させてコンデンサに蓄積される静電気の電荷量を増やすことにより、実質的に、電源電圧よりも高い電圧で静電気の電荷を発生させることができる。また、コンデンサの静電容量を増加させても放電経路の時定数τが従来の静電気耐圧試験装置と同じであることから、HBMの放電電流波形を生成して、静電気耐圧試験を行なうことができる。
(変形例)
上述した実施の形態では、静電気放電による電子部品2の故障の有無の判定を、電子部品2を流れる電流波形のパルス幅に基づいて行なう構成について説明したが、判定方法はこれに限られない。たとえば、電子部品2の電圧波形に基づいて電子部品2の故障の有無を判定することも可能である。この場合、電子部品2が故障していないときの電圧波形に基づいて基準値が算出されて記憶される。
また、上述した実施の形態では、静電気耐圧試験装置1に、静電容量が互いに異なる複数のコンデンサ素子Ca〜Ccを搭載し、充放電の対象となるコンデンサ素子をスイッチ14を用いて切り替える構成について例示したが、図7に示されるように、静電気耐圧試験装置1を、複数のコンデンサ素子Ca〜Ccおよびスイッチ14に代えて、静電容量を変更可能な単一のコンデンサ素子C2を搭載する構成としてもよい。図7に示す静電気耐圧試験装置1において、コンデンサ素子C2は、制御部24から出力される制御信号に応答して静電容量を変更可能に構成されている。
さらに、上述した実施の形態では、静電気耐圧試験装置1に、抵抗値が互いに異なる複数の抵抗素子Ra〜Rcを搭載し、放電抵抗18を構成する抵抗素子をスイッチ16を用いて切り替える構成について例示したが、図7に示されるように、静電気耐圧試験装置1を、複数の抵抗素子Ra〜Rcおよびスイッチ16に代えて、抵抗値を変更可能な単一の抵抗素子R2を搭載する構成としてもよい。図7に示す静電気耐圧試験装置1において、抵抗素子R2は、制御部24から出力される制御信号に応答して抵抗値を変更可能に構成されている。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 静電気耐圧試験装置、2 電子部品、10 直流電源、12,14,16 スイッチ、12a,12b,14a〜14c,16a〜16c 固定接点、12c,14d,16d 可動接点、18 放電抵抗、20 測定部、22 演算器、24 制御部、PL1,PL2,GL 電力線、Ca〜Cc コンデンサ、R0 充電抵抗、Ra〜Rc 抵抗素子。

Claims (11)

  1. 被試験体の静電気放電に対する耐圧を測定するための静電気耐圧試験装置であって、
    電源と、
    静電容量が可変であるコンデンサと、
    前記コンデンサを前記電源に接続することにより前記コンデンサに電荷を蓄積する充電経路と、前記コンデンサを前記被試験体に接続することにより前記コンデンサの蓄積電荷を前記被試験体に放出する放電経路とを、選択的に形成するように構成された第1のスイッチと、
    前記放電経路上に接続され、抵抗値が可変である放電抵抗と、
    前記放電経路が形成されているときの前記被試験体の電気的特性を測定する測定部と、
    前記コンデンサの静電容量、前記放電抵抗の抵抗値、および前記第1のスイッチを制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記コンデンサの静電容量を第1の容量値から第2の容量値に変更する場合には、前記放電抵抗の抵抗値を第1の抵抗値から第2の抵抗値に変更するとともに、静電容量が変更された前記コンデンサに対して前記充電経路および前記放電経路が選択的に形成されるように前記第1のスイッチを制御するように構成され、
    前記第2の抵抗値は、前記第2の容量値および前記第2の抵抗値の積が前記第1の容量値および前記第1の抵抗値の積と等しくなるように変更される、静電気耐圧試験装置。
  2. 前記第2の容量値は前記第1の容量値より大きく、前記第2の抵抗値が前記第1の抵抗値よりも小さい、請求項1に記載の静電気耐圧試験装置。
  3. 前記測定部により測定された前記被試験体の電気的特性に基づいて、前記被試験体の故障を判定し、前記被試験体が故障と判定されたときの前記電源の電圧を、前記被試験体の静電気耐圧として検出するように構成された判定部をさらに備え、
    前記判定部により前記被試験体が正常と判定された場合、前記制御部は、
    前記コンデンサの静電容量を前記第1の容量値から前記第2の容量値に変更し、
    前記放電抵抗の抵抗値を前記第1の抵抗値から前記第2の抵抗値に変更し、かつ、
    静電容量が変更された前記コンデンサに対して前記充電経路および前記放電経路が選択的に形成されるように前記第1のスイッチを制御する、請求項2に記載の静電気耐圧試験装置。
  4. 前記判定部により前記被試験体が正常と判定された場合であって、前記電源の電圧を増加することがでいないときに、前記制御部は、
    前記コンデンサの静電容量を前記第1の容量値から前記第2の容量値に変更し、
    前記放電抵抗の抵抗値を前記第1の抵抗値から前記第2の抵抗値に変更し、かつ、
    静電容量が変更された前記コンデンサに対して前記充電経路および前記放電経路が選択的に形成されるように前記第1のスイッチを制御する、請求項3に記載の静電気耐圧試験装置。
  5. 前記判定部により前記被試験体が故障と判定されたときの前記コンデンサの静電容量および前記電源の電圧を記憶するための記憶部をさらに備える、請求項3または4に記載の静電気耐圧試験装置。
  6. 前記コンデンサは、
    容量値が互いに異なる複数のコンデンサ素子と、
    前記複数のコンデンサ素子のうちの1つのコンデンサ素子を選択状態として、前記第1のスイッチに接続する第2のスイッチとを含む、請求項1から5のいずれか1項に記載の静電気耐圧試験装置。
  7. 前記放電抵抗は、
    抵抗値が互いに異なる複数の抵抗素子と、
    前記複数の抵抗素子のうちの1つの抵抗素子を選択状態として、前記第1のスイッチに接続する第3のスイッチとを含む、請求項1から6のいずれか1項に記載の静電気耐圧試験装置。
  8. 被試験体の静電気放電に対する耐圧を測定するための静電気耐圧試験方法であって、
    静電容量が可変であるコンデンサを電源に接続することにより、前記コンデンサに電荷を充電するステップと、
    前記充電するステップにより前記コンデンサに蓄積された電荷を、抵抗値が可変である放電抵抗を経由して前記被試験体に向けて放電するステップと、
    前記コンデンサの放電中における前記被試験体の電気的特性を測定するステップと、
    前記測定するステップにより測定される前記電気的特性に基づいて、前記被試験体の故障を判定するステップと、
    前記判定するステップにおいて前記被試験体が故障と判定されたときの前記電源の電圧を、前記被試験体の静電気耐圧として検出するステップと、
    前記判定するステップにおいて前記被試験体が正常と判定された場合には、前記コンデンサの静電容量を増加させるステップと、
    前記増加させるステップの実行前における前記コンデンサの静電容量および前記放電抵抗の抵抗値の積と、前記増加させるステップの実行後における前記コンデンサの静電容量および前記放電抵抗の抵抗値の積とが等しくなるように、前記放電抵抗の抵抗値を減少させるステップとを備え、
    前記充電するステップおよび前記放電するステップでは、前記増加させるステップにより静電容量が増加した前記コンデンサに対して電荷の充電および放電を実行し、
    前記判定するステップでは、前記静電容量が増加したコンデンサの放電中に前記測定するステップにより測定される前記電気的特性に基づいて、前記被試験体の故障を判定する、静電気耐圧試験方法。
  9. 前記判定するステップにおいて前記被試験体が正常と判定された場合であって、前記電源の電圧を増加することができないときには、前記増加させるステップは前記コンデンサの静電容量を増加させ、前記減少させるステップは前記放電抵抗の抵抗値を減少させる、請求項8に記載の静電気耐圧試験方法。
  10. 前記判定するステップにおいて前記被試験体が故障と判定されたときの前記コンデンサの静電容量および前記電源の電圧を記憶するステップをさらに備える、請求項8または9に記載の静電気耐圧試験方法。
  11. 前記判定するステップは、前記測定するステップにより測定される前記電気的特性と基準値とを比較し、比較結果に基づいて前記被試験体の故障を判定するように構成され、
    正常な前記被試験体の前記電気的特性に基づいて、前記基準値を設定するステップをさらに備え、
    前記設定するステップは、前記増加させるステップにより前記コンデンサの静電容量を増加させた場合には、前記静電容量が増加したコンデンサに充電された電荷を、前記減少させるステップにより抵抗値が減少した前記放電抵抗を経由して、正常な前記被試験体に向けて放電したときの前記電気的特性に基づいて、前記基準値を再設定する、請求項8から10のいずれか1項に記載の静電気耐圧試験方法。
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