JP2018199032A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技者が遊技意欲を減退させてしまうことを低減することが可能な遊技機を提供する。【解決手段】表示制御装置は、通常状態下で待機ゲーム数カウンタの値が0となった場合、報知フラグをセットして準備状態に移行させる。準備状態下で第5再遊技入賞が成立した場合には、残ゲーム数カウンタに50をセットして特典状態に移行させる。表示制御装置は、待機ゲーム数カウンタの値が0となった場合に待機ゲーム数の再設定を行い、待機ゲーム数カウンタの値は、通常状態下に加えて特典状態下においても1ずつ減算される。特典状態下で待機ゲーム数カウンタの値が0となった場合には、次回以降の特典状態が確定する。【選択図】 図46

Description

本発明は、スロットマシン等の遊技機に関するものである。
複数のリールを回転させたあとに停止させる遊技機としては、例えばスロットマシンがある。スロットマシンでは、各リールの外周部に複数の図柄が付与されており、表示窓を通じて各リールに付与された図柄の一部が視認可能な構成となっている。そして、遊技者がメダルを投入することで有効ラインが設定され、その後、遊技者がスタートレバーを操作することでスロットマシンの内部にてビッグボーナス(以下、「BB」という)役や小役、再遊技といった役の抽選が行われるとともに各リールが回転を開始し、各リールが回転を開始した後にストップスイッチを操作することで各リールが順次停止して1回のゲームが終了する。そして、全てのリールが回転を停止した際に有効ライン上に当選した役と対応する図柄の組合せが停止すると入賞となり、メダルが払い出される特典や遊技状態が移行される特典等が遊技者に付与される。
かかるスロットマシンには、遊技者に有利な遊技状態として、BB入賞が成立すると移行するBB状態の他に、再遊技に当選する確率が通常遊技状態より高くなるとともに、所定の役に当選した場合に所定の入賞を成立させるためのストップスイッチの操作順序を報知するアシストリプレイタイム(以下、「ART」という)状態を備えたものがある。また近年では、ART状態が終了した後に所定の遊技回数を設定し、前記所定回数の遊技が行われた場合にART状態に移行させるスロットマシンも提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2011−245197号公報
ART状態終了後に行われた遊技回数に基づいてART状態に移行させる構成においては、ART状態が終了した場合、ART状態以外の遊技状態下で所定回数の遊技を行わなければならないため、遊技者が遊技意欲を減退させてしまう可能性が懸念される。
なお、以上の問題は、上記例示したようなスロットマシンに限らず、複数種の絵柄を循環表示させ、その後の停止操作手段の操作に基づいて循環表示を終了させる他の遊技機にも該当する問題である。
本発明は上記例示した事情等に鑑みてなされたものであり、遊技者が遊技意欲を減退させてしまうことを低減することが可能な遊技機を提供することを目的とするものである。
請求項1に記載の発明では、複数種の絵柄を循環表示させる複数の循環表示手段と、前記絵柄の循環表示を開始させるべく操作される開始操作手段と、役の抽選を行う抽選手段と、前記絵柄の循環表示を個別に停止させるべく操作される複数の停止操作手段と、前記役の抽選に当選した当選役と対応する当選絵柄が有効位置に所定の組合せを形成して停止したことに基づいて、入賞成立として遊技者に特典を付与する特典付与手段と、遊技状態を特典遊技状態に移行させる特典遊技状態移行手段とを備えた遊技機において、遊技状態が前記特典遊技状態であることに基づいて、遊技者に前記複数の停止操作手段の操作順序を推測させる推測演出を開始する演出開始第1手段と、前記推測演出を開始した場合、前記複数の停止操作手段の操作結果に基づいて、前記操作結果が正解操作順序であったことを示唆する第1結果演出と、前記操作結果が不正解操作順序であったことを示唆する第2結果演出と、次回の特典遊技状態が確定していることを示唆する確定示唆演出と、のいずれを行うか決定する演出内容決定手段と、前記演出内容決定手段の決定結果と対応する演出を開始する演出開始第2手段と、所定数値情報を記憶する所定数値情報記憶手段と、前記操作結果が少なくとも前記正解操作順序であった場合に前記所定数値情報を変更する所定数値情報変更手段とを備え、前記演出内容決定手段は、前記所定数値情報が予め定めたものとなった場合、前記確定示唆演出を行うと決定することを特徴とする。
遊技者が遊技意欲を減退させてしまうことを低減することが可能となる。
一実施の形態におけるスロットマシンの正面図。 前面扉を閉じた状態を示すスロットマシンの斜視図。 前面扉を開いた状態を示すスロットマシンの斜視図。 前面扉の背面図。 筐体の正面図。 各リールの図柄配列を示す図。 表示窓から視認可能となる図柄と組合せラインとの関係を示す説明図。 入賞態様と付与される特典との関係を示す説明図。 スロットマシンのブロック図。 タイマ割込み処理を示すフローチャート。 通常処理を示すフローチャート。 抽選処理を示すフローチャート。 通常遊技状態用抽選テーブルの一例を示す図。 リール制御処理を示すフローチャート。 ストップスイッチの操作順序と成立する入賞態様との関係を示す説明図。 リールの停止制御を説明するための説明図。 RT状態処理を示すフローチャート。 第1RT状態用抽選テーブルの一例を示す図。 ストップスイッチの操作順序と成立する入賞態様との関係を示す説明図。 第2RT状態用抽選テーブルの一例を示す図。 ストップスイッチの操作順序と成立する入賞態様との関係を示す説明図。 第3RT状態用抽選テーブルの一例を示す図。 ストップスイッチの操作順序と成立する入賞態様との関係を示す説明図。 第4RT状態用抽選テーブルの一例を示す図。 ストップスイッチの操作順序と成立する入賞態様との関係を示す説明図。 第5RT状態用抽選テーブルの一例を示す図。 ストップスイッチの操作順序と成立する入賞態様との関係を示す説明図。 遊技状態の移行を説明するための説明図。 BB状態処理を示すフローチャート。 状態コマンド処理を示すフローチャート。 状態確認処理を示すフローチャート。 抽選結果コマンド処理を示すフローチャート。 報知抽選処理を示すフローチャート。 入賞結果コマンド処理を示すフローチャート。 報知中処理を示すフローチャート。 停止指令コマンド処理を示すフローチャート。 ゲームの流れを説明するための説明図。 操作順序報知処理を示すフローチャート。 結果表示処理を示すフローチャート。 操作順序の報知態様を説明するための説明図。 第2の実施の形態における状態コマンド処理を示すフローチャート。 状態確認処理を示すフローチャート。 報知抽選処理を示すフローチャート。 入賞結果コマンド処理を示すフローチャート。 報知中処理を示すフローチャート。 ゲームの流れを説明するための説明図。
(第1の実施の形態)
以下、遊技機の一種である回胴式遊技機、具体的にはスロットマシンに適用した場合の一実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1はスロットマシン10の正面図、図2はスロットマシン10の前面扉12を閉じた状態の斜視図、図3はスロットマシン10の前面扉12を開いた状態の斜視図、図4は前面扉12の背面図、図5は筐体11の正面図である。
図1〜図5に示すように、スロットマシン10は、その外殻を形成する筐体11を備えている。筐体11は、全体として前面を開放した箱状に形成されており、遊技ホールへの設置の際にいわゆる島設備に対し釘を打ち付ける等して取り付けられる。
筐体11の前面側には、前面扉12が開閉可能に取り付けられている。すなわち、筐体11には、その正面から見て左側部に上下一対の支軸13a,13bが設けられており、前面扉12には、各支軸13a,13bと対応する位置に軸受部14a,14bが設けられている。そして、各軸受部14a,14bに各支軸13a,13bが挿入された状態では、前面扉12が筐体11に対して両支軸13a,13bを結ぶ上下方向へ延びる開閉軸線を中心として回動可能に支持され、前面扉12の回動によって筐体11の前面開放側を開放したり閉鎖したりすることができるようになっている。また、前面扉12は、その裏面に設けられた施錠装置20によって開放不能な施錠状態とされる。前面扉12の右端側上部には、施錠装置20と一体化されたキーシリンダ21が設けられており、キーシリンダ21に対する所定のキー操作によって前記施錠状態が解除されるように構成されている。
前面扉12の中央部上寄りには、遊技者に遊技状態を報知する遊技パネル25が設けられている。遊技パネル25には、縦長の3つの表示窓26L,26M,26Rが横並びに形成されており、各表示窓26L,26M,26Rを通じてスロットマシン10の内部が視認可能な状態となっている。なお、各表示窓26L,26M,26Rを1つにまとめて共通の表示窓としてもよい。
図3に示すように、筐体11は仕切り板30によりその内部が上下2分割されており、仕切り板30の上部には、可変表示手段を構成するリールユニット31が取り付けられている。リールユニット31は、円筒状(円環状)にそれぞれ形成された左リール32L,中リール32M,右リール32Rを備えている。各リール32L,32M,32Rは、その中心軸線が当該リールの回転軸線となるように回転可能に支持されている。各リール32L,32M,32Rの回転軸線は略水平方向に延びる同一軸線上に配設され、それぞれのリール32L,32M,32Rが各表示窓26L,26M,26Rと1対1で対応している。したがって、各リール32L,32M,32Rの表面の一部はそれぞれ対応する表示窓26L,26M,26Rを通じて視認可能な状態となっている。また、リール32L,32M,32Rが正回転すると、各表示窓26L,26M,26Rを通じてリール32L,32M,32Rの表面は上から下へ向かって移動しているかのように映し出される。
ここで、リールユニット31の構成を簡単に説明する。
各リール32L,32M,32Rは、それぞれがステッピングモータに連結されており、各ステッピングモータの駆動により各リール32L,32M,32Rが個別に、すなわちそれぞれ独立して回転駆動し得る構成となっている。ステッピングモータは、例えば504パルスの駆動信号(以下、励磁パルスともいう。)を与えることにより1回転されるように設定されており、この励磁パルスによってステッピングモータの回転位置、すなわちリールの回転位置が制御される。また、リールユニット31には、リールが1回転したことを検出するためのリールインデックスセンサが各リール32L,32M,32Rに設置されている。そして、リールインデックスセンサからは、リールが1回転したことを検出した場合、その検出の都度、後述する主制御装置101に検出信号が出力されるようになっている。このため主制御装置101は、リールインデックスセンサの検出信号と、当該検出信号が入力されるまでに出力した励磁パルス数とに基づいて、各リール32L,32M,32Rの角度位置を1回転毎に確認するとともに補正することができる。
各リール32L,32M,32Rの外周面には、その長辺方向(周回方向)に、識別情報としての図柄が複数個描かれている。より具体的には、21個の図柄が等間隔に描かれている。このため、所定の位置においてある図柄を次の図柄へ切り替えるには、24パルス(=504パルス÷21図柄)の励磁パルスの出力を要する。また、主制御装置101は、リールインデックスセンサの検出信号が入力されてから出力した励磁パルス数により、表示窓26L,26M,26Rから視認可能な状態となっている図柄を把握したり、表示窓26L,26M,26Rから視認可能な位置に所定の図柄を停止させたりする制御を行うことができる。
次に、各リール32L,32M,32Rに描かれている図柄について説明する。
図6には、左リール32L,中リール32M,右リール32Rの図柄配列が示されている。同図に示すように、各リール32L,32M,32Rには、それぞれ21個の図柄が一列に配置されている。また、各リール32L,32M,32Rに対応して番号が0〜20まで付されているが、これら番号は主制御装置101が表示窓26L,26M,26Rから視認可能な状態となっている図柄を認識するための番号であり、リール32L,32M,32Rに実際に付されているわけではない。但し、以下の説明では当該番号を使用して説明する。
図柄としては、「赤ベル」図柄(例えば、左リール32Lの20番目)、「リプレイ」図柄(例えば、左リール32Lの19番目)、「スイカ」図柄(例えば、左リール32Lの18番目)、「赤7」図柄(例えば、左リール32Lの17番目)、「チェリー」図柄(例えば、左リール32Lの16番目)、「青年」図柄(例えば、左リール32Lの14番目)、「白7」図柄(例えば、左リール32Lの10番目)、「BAR」図柄(例えば、左リール32Lの8番目)、「白ベル」図柄(例えば、左リール32Lの6番目)、「青7」図柄(例えば、左リール32Lの3番目)の10種類がある。そして、図6に示すように、各リール32L,32M,32Rにおいて各種図柄の数や配置順序は全く異なっている。
各表示窓26L,26M,26Rは、対応するリールに付された21個の図柄のうち図柄全体を視認可能となる図柄が3個となるように形成されている。このため、各リール32L,32M,32Rがすべて停止している状態では、3×3=9個の図柄が表示窓26L,26M,26Rを介して視認可能な状態となる。
本スロットマシン10では、各リール32L,32M,32Rの図柄が視認可能となる位置を結ぶようにして、計4本の組合せラインが設定されている。より詳しくは、図7に示すように、左リール32Lの上段図柄,中リール32Mの中段図柄,右リール32Rの上段図柄を結んだ第1ラインL1と、左リール32Lの上段図柄,中リール32Mの中段図柄,右リール32Rの下段図柄を結んだ第2ラインL2と、左リール32Lの下段図柄,中リール32Mの中段図柄,右リール32Rの上段図柄を結んだ第3ラインL3と、左リール32Lの下段図柄,中リール32Mの中段図柄,右リール32Rの下段図柄を結んだ第4ラインL4と、が設定されている。そして、有効化された組合せライン、すなわち有効ライン上に図柄が所定の組合せで停止した場合には、入賞成立として、遊技媒体たるメダルが所定数払い出される特典が付与されたり、遊技状態が移行される特典が付与されたりするようになっている。
図8には、入賞となる図柄の組合せと、入賞となった場合に付与される特典とが示されている。
メダル払出が行われる小役入賞としては、チェリー入賞,第1スイカ入賞,第2スイカ入賞,ベル入賞,第1特殊ベル入賞〜第12特殊ベル入賞がある。中リール32Mの「チェリー」図柄が有効ライン上に停止した場合には、チェリー入賞として1枚のメダル払出が行われる。すなわち、チェリー入賞の場合には、左リール32Lと右リール32Rについて、有効ライン上に停止する図柄がどのような図柄であっても良い。換言すれば、中リール32Mの「チェリー」図柄と、左リール32L及び右リール32Rの任意の図柄との組合せが有効ライン上に停止した場合には、チェリー入賞が成立するとも言える。ここで、中リール32Mの中段は4本の有効ラインが重なる位置であるため、中リール32Mの中段に「チェリー」図柄が停止した場合には、4本全ての有効ライン上にてチェリー入賞が成立することとなり、結果として4(=1×4)枚のメダル払出が行われる。各リール32L,32M,32Rの「スイカ」図柄が有効ライン上に停止した場合には、第1スイカ入賞として5枚のメダル払出が行われる。中リール32Mの「青7」図柄と右リール32Rの「スイカ」図柄が有効ライン上に停止した場合には、第2スイカ入賞として1枚のメダル払出が行われる。すなわち、第2スイカ入賞の場合には、左リール32Lについて有効ライン上に停止する図柄がどのような図柄であっても良い。各リール32L,32M,32Rの「赤ベル」図柄又は「白ベル」図柄が有効ライン上に停止した場合には、ベル入賞として9枚のメダル払出が行われる。また、各リール32L,32M,32Rのうち2つのリールの「赤ベル」図柄又は「白ベル」図柄が有効ライン上に停止し、残り1つのリールの「リプレイ」図柄が有効ライン上に停止した場合には、特殊ベル入賞として9枚のメダル払出が行われる。例えば、左リール32Lの「リプレイ」図柄と、中リール32Mの「赤ベル」図柄と、右リール32Rの「赤ベル」図柄と、が有効ライン上に停止した場合には、第1特殊ベル入賞として9枚のメダル払出が行われる。
遊技状態の移行のみが行われる状態移行入賞としては、第1BB入賞と第2BB入賞がある。
各リール32L,32M,32Rの「青7」図柄が有効ライン上に停止した場合には、第1BB入賞となり、左リール32L及び中リール32Mの「青7」図柄と右リール32Rの「白7」図柄が有効ライン上に停止した場合には、第2BB入賞となる。これらBB入賞が成立した場合には、遊技状態がBB状態に移行する。
メダルを投入することなく次ゲームの遊技を行うことが可能な再遊技の特典が付与される入賞としては、第1再遊技入賞〜第12再遊技入賞がある。左リール32Lの「チェリー」図柄と、中リール32M及び右リール32Rの「リプレイ」図柄が有効ライン上に停止した場合、又は左リール32Lの「リプレイ」図柄と、中リール32Mの「青年」図柄と、右リール32Rの「スイカ」図柄と、が有効ライン上に停止した場合には、第1再遊技入賞となる。左リール32L及び中リール32Mの「リプレイ」図柄と、右リール32Rの「スイカ」図柄が有効ライン上に停止した場合には、第2再遊技入賞となる。左リール32L及び右リール32Rの「リプレイ」図柄と、中リール32Mの「青年」図柄が有効ライン上に停止した場合には、第3再遊技入賞となる。左リール32Lの「チェリー」図柄と、中リール32Mの「リプレイ」図柄と、右リール32Rの「スイカ」図柄と、が有効ライン上に停止した場合には、第4再遊技入賞となる。左リール32Lの「チェリー」図柄と、中リール32Mの「青年」図柄と、右リール32Rの「スイカ」図柄と、が有効ライン上に停止した場合には、第5再遊技入賞となる。各リール32L,32M,32Rの「リプレイ」図柄が有効ライン上に停止した場合、又は、左リール32Lの「赤7」図柄と、中リール32M及び右リール32Rの「リプレイ」図柄が有効ライン上に停止した場合には、第6再遊技入賞となる。左リール32L及び中リール32Mの「赤7」図柄と、右リール32Rの「青年」図柄が有効ライン上に停止した場合には、第7再遊技入賞となる。左リール32L及び中リール32Mの「赤7」図柄と、右リール32Rの「BAR」図柄が有効ライン上に停止した場合には、第8再遊技入賞となる。各リール32L,32M,32Rの「赤7」図柄が有効ライン上に停止した場合には、第9再遊技入賞となる。左リール32Lの「BAR」図柄と、中リール32M及び右リール32Rの「リプレイ」図柄が有効ライン上に停止した場合には、第10再遊技入賞となる。左リール32Lの「赤ベル」図柄と、中リール32Mの「青年」図柄と、右リール32Rの「スイカ」図柄と、が有効ライン上に停止した場合には、第11再遊技入賞となる。左リール32Lの「白ベル」図柄と、中リール32Mの「青年」図柄と、右リール32Rの「スイカ」図柄と、が有効ライン上に停止した場合には、第12再遊技入賞となる。
また、第1再遊技入賞,第10再遊技入賞,第11再遊技入賞,第12再遊技入賞のいずれかが成立した場合には、遊技状態が通常遊技状態に移行し、第2再遊技入賞が成立した場合には、遊技状態が第2RT状態に移行し、第3再遊技入賞が成立した場合には、遊技状態が第3RT状態に移行し、第4再遊技入賞が成立した場合には、遊技状態が第4RT状態に移行し、第5再遊技入賞が成立した場合には、遊技状態が第5RT状態に移行する。加えて、入賞とは異なるものの、有効ライン上に左から「リプレイ」図柄,「赤ベル」図柄,「スイカ」図柄が停止した場合と、「リプレイ」図柄,「白ベル」図柄,「スイカ」図柄が停止した場合と、「リプレイ」図柄,「青年」図柄,「赤ベル」図柄が停止した場合と、「リプレイ」図柄,「青年」図柄,「白ベル」図柄が停止した場合と、には、遊技状態が第1RT状態に移行する。以下では、これら遊技状態が第1RT状態に移行する図柄の組合せを移行出目という。
なお以下では、各入賞と対応する図柄の組合せを入賞図柄の組合せともいう。例えば、第3特殊ベル図柄の組合せとは、第3特殊ベル入賞となる図柄の組合せ、すなわち「リプレイ」図柄,「白ベル」図柄,「赤ベル」図柄の組合せである。また、各入賞と対応する各リール32L,32M,32Rの図柄を入賞図柄ともいう。例えば、第3特殊ベル図柄とは、左リール32Lにおいては「リプレイ」図柄であり、中リール32Mにおいては「白ベル」図柄であり、右リール32Rにおいては「赤ベル」図柄である。
遊技パネル25の下方左側には、各リール32L,32M,32Rの回転を開始させるために操作されるスタートレバー41が設けられている。スタートレバー41はリール32L,32M,32Rを回転開始、すなわち図柄の可変表示を開始させるべく操作される開始操作手段又は始動操作手段を構成する。所定数のメダルが投入されている状態でスタートレバー41を操作された場合、各リール32L,32M,32Rが回転を開始するようになっている。
スタートレバー41の右側には、回転している各リール32L,32M,32Rを個別に停止させるために操作されるボタン状のストップスイッチ42〜44が設けられている。各ストップスイッチ42〜44は、停止対象となるリール32L,32M,32Rに対応する表示窓26L,26M,26Rの直下にそれぞれ配置されている。すなわち、左ストップスイッチ42が操作された場合には左リール32Lの回転が停止し、中ストップスイッチ43が操作された場合には中リール32Mの回転が停止し、右ストップスイッチ44が操作された場合には右リール32Rの回転が停止する。ストップスイッチ42〜44はリール32L,32M,32Rの回転に基づく図柄の可変表示を停止させるべく操作される停止操作手段を構成する。
表示窓26L,26M,26Rの下方右側には、メダルを投入するためのメダル投入口45が設けられている。メダル投入口45は遊技媒体を入力する入力手段を構成する。また、メダル投入口45が遊技者によりメダルを直接投入するという動作を伴う点に着目すれば、遊技媒体を直接入力する直接入力手段を構成するものとも言える。
メダル投入口45から投入されたメダルは、前面扉12の背面に設けられた通路切替手段としてのセレクタ46によって貯留用通路47か排出用通路48のいずれかへ導かれる。より詳しくは、セレクタ46にはメダル通路切替ソレノイド46aが設けられており、そのメダル通路切替ソレノイド46aの非励磁時にはメダルが排出用通路48側に導かれ、前記メダル通路切替ソレノイド46aの励磁時にはメダルが貯留用通路47側に導かれるようになっている。貯留用通路47に導かれたメダルは、筐体11の内部に収納されたホッパ装置51へと導かれる。一方、排出用通路48に導かれたメダルは、前面扉12の前面下部に設けられたメダル排出口49からメダル受け皿50へと導かれ、遊技者に返還される。
ホッパ装置51は、メダルを貯留する貯留タンク52と、メダルを遊技者に払い出す払出装置53とより構成されている。払出装置53は、図示しないメダル払出用回転板を回転させることにより、排出用通路48に設けられた開口48aへメダルを排出し、排出用通路48を介してメダル受け皿50へメダルを払い出すようになっている。また、ホッパ装置51の右方には、貯留タンク52内に所定量以上のメダルが貯留されることを回避するための予備タンク54が設けられている。ホッパ装置51の貯留タンク52内部には、この貯留タンク52から予備タンク54へとメダルを排出する誘導プレート52aが設けられている。したがって、誘導プレート52aが設けられた高さ以上にメダルが貯留された場合、かかるメダルが予備タンク54に貯留されることとなる。
メダル投入口45の下方には、ボタン状の返却スイッチ55が設けられている。メダル投入口45に投入されたメダルがセレクタ46内に詰まった状況下で返却スイッチ55を操作された場合、セレクタ46が機械的に連動して動作され、当該セレクタ46内に詰まったメダルがメダル排出口49から返却されるようになっている。
表示窓26L,26M,26Rの下方左側には、遊技媒体としてのクレジットされた仮想メダルを一度に3枚投入するための第1クレジット投入スイッチ56が設けられている。また、第1クレジット投入スイッチ56の左方には、第2クレジット投入スイッチ57と、第3クレジット投入スイッチ58とが設けられている。第2クレジット投入スイッチ57は仮想メダルを一度に2枚投入するためのものであり、第3クレジット投入スイッチ58は仮想メダルを1枚投入するためのものである。各クレジット投入スイッチ56〜58は前記メダル投入口45とともに遊技媒体を入力する入力手段を構成する。また、メダル投入口45が遊技者によりメダルを直接投入するという動作を伴うのに対し、各クレジット投入スイッチ56〜58は貯留記憶に基づく仮想メダルの投入という動作を伴うに過ぎない点に着目すれば、遊技媒体を間接入力する間接入力手段を構成するものとも言える。
スタートレバー41の左方には、精算スイッチ59が設けられている。すなわち、本スロットマシン10では、所定の最大値(メダル50枚分)となるまでの余剰の投入メダルや入賞時の払出メダルを仮想メダルとして貯留記憶するクレジット機能を有しており、仮想メダルが貯留記憶されている状況下で精算スイッチ59を操作された場合、仮想メダルが現実のメダルとしてメダル排出口49から払い出されるようになっている。この場合、クレジットされた仮想メダルを現実のメダルとして払い出すという機能に着目すれば、精算スイッチ59は貯留記憶された遊技媒体を実際に払い出すための精算操作手段を構成するものとも言える。
遊技パネル25の表示窓26L,26M,26R下方には、クレジットされている仮想メダル数を表示するクレジット表示部60と、BB状態が終了するまでに払い出される残りのメダル数を表示する残払出枚数表示部61と、入賞時に払い出したメダルの枚数を表示する払出枚数表示部62とがそれぞれ設けられている。これら表示部60〜62は7セグメント表示器によって構成されているが、液晶表示器等によって代替することは当然可能である。
前面扉12の上部には、遊技の進行に伴い点灯したり点滅したりする上部ランプ63と、遊技の進行に伴い種々の効果音を鳴らしたり、遊技者に遊技状態を報知したりする左右一対のスピーカ64と、遊技者に各種情報を与える補助表示部65とが設けられている。補助表示部65は、遊技の進行に伴って各種表示演出を実行するためのものであり、各リール32L,32M,32Rによる遊技を主表示部によるものと考えることができることから、本実施形態では補助表示部65と称している。補助表示部65の背面には、上部ランプ63やスピーカ64、補助表示部65を駆動させるための表示制御装置81が設けられている。
筐体11の内部においてホッパ装置51の左方には、電源ボックス70が設けられている。電源ボックス70は、その内部に電源装置91を収容するとともに、電源スイッチ71やリセットスイッチ72、設定キー挿入孔73などを備えている。電源スイッチ71は、主制御装置101を始めとする各部に電源を供給するための起動スイッチである。リセットスイッチ72は、スロットマシン10のエラー状態をリセットするためのスイッチである。また、設定キー挿入孔73は、ホール管理者などがメダルの出玉調整を行うためのものである。すなわち、ホール管理者等が設定キーを設定キー挿入孔73へ挿入してON操作することにより、スロットマシン10の当選確率を設定できるようになっている。なお、リセットスイッチ72は、エラー状態をリセットする場合の他に、スロットマシン10の当選確率を変更する場合にも操作される。
リールユニット31の上方には、遊技を統括管理する主制御装置101が筐体11に取り付けられている。
次に、本スロットマシン10の電気的構成について、図9のブロック図に基づいて説明する。
主制御装置101には、演算処理手段であるCPU102を中心とするマイクロコンピュータが搭載されている。CPU102には、電源装置91の他に、所定周波数の矩形波を出力するクロック回路103や、入出力ポート104などが内部バスを介して接続されている。かかる主制御装置101は、スロットマシン10に内蔵されるメイン基盤としての機能を果たすものである。
主制御装置101の入力側には、リールユニット31(より詳しくは各リール32L,32M,32Rが1回転したことを個別に検出するリールインデックスセンサ)、スタートレバー41の操作を検出するスタート検出センサ41a、各ストップスイッチ42〜44の操作を個別に検出するストップ検出センサ42a〜44a、メダル投入口45から投入されたメダルを検出する投入メダル検出センサ45a、ホッパ装置51から払い出されるメダルを検出する払出検出センサ51a、各クレジット投入スイッチ56〜58の操作を個別に検出するクレジット投入検出センサ56a〜58a、精算スイッチ59の操作を検出する精算検出センサ59a、リセットスイッチ72の操作を検出するリセット検出センサ72a、設定キー挿入孔73に設定キーが挿入されてON操作されたことを検出する設定キー検出センサ73a等の各種センサが接続されており、これら各種センサからの信号は入出力ポート104を介してCPU102へ出力されるようになっている。
また、主制御装置101の入力側には、入出力ポート104を介して電源装置91が接続されている。電源装置91には、主制御装置101を始めとしてスロットマシン10の各電子機器に駆動電力を供給する電源部91aや、停電監視回路91bなどが搭載されている。
停電監視回路91bは電源の遮断状態を監視し、停電時はもとより、電源スイッチ71による電源遮断時に停電信号を生成するためのものである。そのため停電監視回路91bは、電源部91aから出力されるこの例では直流12ボルトの安定化駆動電圧を監視し、この駆動電圧が例えば10ボルト未満まで低下したとき電源が遮断されたものと判断して停電信号が出力されるように構成されている。停電信号はCPU102と入出力ポート104のそれぞれに供給され、CPU102ではこの停電信号を認識することにより後述する停電処理が実行される。また、この停電信号は表示制御装置81にも供給されるように構成されている。
電源部91aは、出力電圧が10ボルト未満まで低下した場合でも、主制御装置101などの制御系において駆動電圧として使用される5ボルトの安定化電圧が出力されるように構成されている。この安定化電圧が出力される時間としては、主制御装置101による停電処理を実行するに十分な時間が確保されている。
主制御装置101の出力側には、リールユニット31(より詳しくは各リール32L,32M,32Rを回転させるためのステッピングモータ)、セレクタ46に設けられたメダル通路切替ソレノイド46a、ホッパ装置51、クレジット表示部60、残払出枚数表示部61、払出枚数表示部62、表示制御装置81、図示しないホール管理装置などに情報を送信できる外部集中端子板121等が入出力ポート104を介して接続されている。
表示制御装置81は、上部ランプ63やスピーカ64、補助表示部65を駆動させるための制御装置であり、これらを駆動させるためのCPU、ROM、RAM等が一体化された基板を備えている。そして、主制御装置101からの信号を受け取った上で、表示制御装置81が独自に上部ランプ63、スピーカ64及び補助表示部65を駆動制御する。したがって、表示制御装置81は、遊技を統括管理するメイン基盤たる主制御装置101との関係では補助的な制御を実行するサブ基盤となっている。なお、各種表示部60〜62も表示制御装置81が駆動制御する構成としてもよい。
上述したCPU102には、このCPU102によって実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM105と、このROM105に記憶されている制御プログラムを実行するにあたって各種のデータを一時的に記憶する作業エリアを確保するためのRAM106の他に、図示はしないが周知のように割込み回路を始めとしてタイマ回路、データ送受信回路などスロットマシン10において必要な各種の処理回路や、クレジット枚数をカウントするクレジットカウンタなどの各種カウンタが内蔵されている。ROM105とRAM106によって記憶手段としてのメインメモリが構成され、図10〜図29のフローチャートに示される各種処理を実行するためのプログラムは、制御プログラムの一部として上述したROM105に記憶されている。
RAM106は、スロットマシン10の電源が遮断された後においても電源装置91からバックアップ電圧が供給されてデータを保持(バックアップ)できる構成となっている。RAM106には、各種のデータを一時的に記憶するためのメモリや、役の抽選結果を記憶するための当選フラグ格納エリア106a、各リール32L,32M,32Rの停止制御を行う場合に用いる停止情報を記憶するための停止情報格納エリア106b、BB状態等の遊技状態を記憶するための状態情報格納エリア106c等の他に、バックアップエリアが設けられている。
バックアップエリアは、停電等の発生により電源が遮断された場合において、電源遮断時(電源スイッチ71の操作による電源遮断をも含む。以下同様)のスタックポインタの値を記憶しておくためのエリアであり、停電解消時(電源スイッチ71の操作による電源投入をも含む。以下同様)には、バックアップエリアの情報に基づいてスロットマシン10の状態が電源遮断前の状態に復帰できるようになっている。バックアップエリアへの書き込みは停電処理(図10参照)によって電源遮断時に実行され、バックアップエリアに書き込まれた各値の復帰は電源投入時のメイン処理において実行される。
また、CPU102のNMI端子(ノンマスカブル割込端子)には、停電等の発生による電源遮断時に、停電監視回路91bからの停電信号が入力されるように構成されている。そして、電源遮断時には、停電フラグ生成処理としてのNMI割込み処理が即座に実行されるようになっている。
続いて、主制御装置101のCPU102により実行される各制御処理について説明する。かかるCPU102の処理としては、大別して、電源投入に伴い起動されるメイン処理と、定期的に(本実施の形態では1.49msec周期で)起動されるタイマ割込み処理と、NMI端子への停電信号の入力に伴い起動されるNMI割込み処理とがある。以下では、これら各処理のうち遊技の進行に関わる処理、すなわちタイマ割込み処理と、メイン処理にて行われる通常処理とを図10〜図29のフローチャートを参照しながら説明する。
図10は、主制御装置101で定期的に実行されるタイマ割込み処理のフローチャートであり、主制御装置101のCPU102により例えば1.49msecごとにタイマ割込みが発生する。
先ず、ステップS101に示すレジスタ退避処理では、後述する通常処理で使用しているCPU102内の全レジスタの値をRAM106のバックアップエリアに退避させる。ステップS102では停電フラグがセットされているか否かを確認し、停電フラグがセットされているときにはステップS103に進み、停電処理を実行する。
ここで、停電処理について概略を説明する。
停電の発生等によって電源が遮断されると、電源装置91の停電監視回路91bから停電信号が出力され、当該停電信号がNMI端子を介して主制御装置101に入力される。主制御装置101は、停電信号が入力された場合、即座にNMI割込み処理を実行し、停電フラグをRAM106に設けられた停電フラグ格納エリアにセットする。
停電処理では、先ずコマンドの送信が終了しているか否かを判定し、送信が終了していない場合には本処理を終了してタイマ割込み処理に復帰し、コマンドの送信を終了させる。コマンドの送信が終了している場合には、CPU102のスタックポインタの値をRAM106のバックアップエリアに保存する。その後、入出力ポート104における出力ポートの出力状態をクリアし、図示しない全てのアクチュエータをオフ状態にする。そして、停電解消時にRAM106のデータが正常か否かを判定するためのRAM判定値を算出してバックアップエリアに保存することにより、それ以後のRAMアクセスを禁止する。以上の処理を行った後は、電源が完全に遮断して処理が実行できなくなるのに備え、無限ループに入る。なお、例えばノイズ等に起因して停電フラグが誤ってセットされる場合を考慮し、無限ループに入るまでは停電信号が出力されているか否かを確認する。停電信号が出力されていなければ停電状態から復旧したこととなるため、RAM106への書き込みを許可すると共に停電フラグをリセットし、タイマ割込み処理に復帰する。停電信号の出力が継続してなされていれば、そのまま無限ループに入る。ちなみに、無限ループ下においても停電信号が出力されているか否かを確認しており、停電信号が出力されなくなった場合にはメイン処理に移行する。
タイマ割込み処理の説明に戻り、ステップS102にて停電フラグがセットされていない場合には、ステップS104以降の各種処理を行う。
すなわち、ステップS104では、誤動作の発生を監視するためのウオッチドッグタイマの値を初期化するウオッチドッグタイマのクリア処理を行う。ステップS105では、CPU102自身に対して次回のタイマ割込みを設定可能とする割込み終了宣言処理を行う。ステップS106では、各リール32L,32M,32Rを回転させるために、それぞれの回胴駆動モータであるステッピングモータを駆動させるステッピングモータ制御処理を行う。ステップS107では、入出力ポート104に接続されたストップ検出センサ42a〜44a,投入メダル検出センサ45a,払出検出センサ51a等の各種センサ(図9参照)の状態を読み込むと共に、読み込み結果が正常か否かを監視するセンサ監視処理を行う。ステップS108では、各カウンタやタイマの値を減算するタイマ演算処理を行う。ステップS109では、メダルのベット数や、払出枚数をカウントした結果を外部集中端子板121へ出力するカウンタ処理を行う。
ステップS110では、後述する抽選結果コマンド等の各種コマンドを表示制御装置81へ送信するコマンド出力処理を行う。ステップS111では、クレジット表示部60、残払出枚数表示部61及び払出枚数表示部62にそれぞれ表示されるセグメントデータを設定するセグメントデータ設定処理を行う。ステップS112では、セグメントデータ設定処理で設定されたセグメントデータを各表示部60〜62に供給して該当する数字、記号などを表示するセグメントデータ表示処理を行う。ステップS113では、入出力ポート104からI/O装置に対応するデータを出力するポート出力処理を行う。ステップS114では、先のステップS101にてバックアップエリアに退避させた各レジスタの値をそれぞれCPU102内の対応するレジスタに復帰させる。その後ステップS115にて次回のタイマ割込みを許可する割込み許可処理を行い、この一連のタイマ割込み処理を終了する。
次に、遊技に関わる主要な制御を行う通常処理について図11のフローチャートに基づき説明する。
先ずステップS201では、次回のタイマ割込みを許可する割込み許可処理を行う。ステップS202では、遊技を可能とするための開始前処理を行う。開始前処理では、表示制御装置81等が初期化を終了するまで待機する。表示制御装置81等の初期化が終了した場合には、ステップS203〜ステップS213に示す遊技管理処理を行う。
遊技管理処理として、ステップS203では、RAM106に格納された各種遊技情報等のデータ(例えば前回の遊技で用いた乱数値等)をクリアする。その後、ステップS204では開始待ち処理を行う。
開始待ち処理では、前回の遊技で第1再遊技入賞〜第12再遊技入賞のいずれかが成立したか否かを判定する。いずれかの再遊技入賞が成立していた場合には、前回のベット数と同数の仮想メダルを自動投入する自動投入処理を行い、開始待ち処理を終了する。なお、自動投入処理では、クレジット表示部60に表示された仮想メダル数を減じることなく仮想メダルの投入を行う。つまり、前回の遊技でいずれかの再遊技入賞が成立した場合には、遊技者は所有するメダルを減らすことなく且つメダルを投入することなく今回の遊技を行うことができる。いずれの再遊技入賞も成立していなかった場合には、タイマ割込み処理のセンサ監視処理ステップS107にてなされたセンサの読み込み結果に異常が発生していないかを確認するセンサ異常確認処理を行い、異常が発生している場合にはスロットマシン10をエラー状態とするとともにエラーの発生を報知する異常発生時処理を行う。かかるエラー状態は、リセットスイッチ72が操作されるまで維持される。センサの読み込み結果が正常である場合には精算スイッチ59が操作されたか否かを判定し、精算スイッチ59が操作された場合には、クレジットされた仮想メダルと同数のメダルを払い出すメダル返却処理を行う。メダル返却処理の終了後又は精算スイッチ59が操作されていない場合には、前回の開始待ち処理から今回の開始待ち処理までの間にメダルの投入又はクレジット投入スイッチ56〜58の操作がなされたか否かを判定し、いずれかが行われた場合には、ベット数の変更等を行うメダル投入処理を行い、開始待ち処理を終了する。また、前回の開始待ち処理から今回の開始待ち処理までの間にメダルの投入とクレジット投入スイッチ56〜58の操作のいずれもなされていない場合には、そのまま開始待ち処理を終了する。
開始待ち処理の終了後、ステップS205ではメダルのベット数が規定数(本実施の形態では3)に達しているか否かを判定し、ベット数が規定数に達していない場合には、ステップS204の開始待ち処理に戻り、当該処理のうちセンサ異常確認処理以降の処理を行う。ベット数が規定数に達している場合には、ステップS206にてスタートレバー41が操作されたか否かを判定する。スタートレバー41が操作されていない場合には、ステップS204の開始待ち処理に戻り、当該処理のうちセンサ異常確認処理以降の処理を行う。
一方、スタートレバー41が操作された場合には、規定数のメダルがベットされている状況下でスタートレバー41が操作されると遊技を開始できる構成となっているため、遊技を開始させるべく開始指令が発生したことを意味する。かかる場合には、ステップS207にて上述した第1ラインL1〜第4ラインL4の全ての組合せラインを有効ラインと設定する有効ライン設定処理を行うとともに、ステップS208にてメダル通路切替ソレノイド46aを非励磁状態に切り替えてベット受付を禁止する。その後、ステップS209の抽選処理、ステップS210のリール制御処理、ステップS211のメダル払出処理、ステップS212のRT状態処理、ステップS213のBB状態処理を順に実行し、ステップS203に戻る。
次に、ステップS209の抽選処理について、図12のフローチャートに基づき説明する。
ステップS301では、役の当否判定を行う際に用いる乱数を取得する。本スロットマシン10では、スタートレバー41が操作されると、ハード回路がその時点におけるフリーランカウンタの値をラッチする構成となっている。フリーランカウンタは0〜65535の乱数を生成しており、CPU102は、スタートレバー41の操作を確認した後、ハード回路がラッチした値をRAM106に格納する。かかる構成とすることにより、スタートレバー41が操作されたタイミングで速やかに乱数を取得することが可能となり、同期等の問題が発生することを回避することが可能となる。本スロットマシン10のハード回路は、スタートレバー41が操作される毎にその都度のフリーランカウンタの値をラッチする構成となっている。
乱数を取得した後、ステップS302では、役の当否判定を行うための抽選テーブルを選択する。本スロットマシン10では、大別して通常遊技状態,第1RT状態,第2RT状態,第3RT状態,第4RT状態,第5RT状態,BB状態の7種類の遊技状態を有している。そこでステップS302では、状態情報格納エリア106cにセットされている設定フラグに基づいてスロットマシン10の現在の遊技状態を判別し、遊技状態と対応した抽選テーブルを選択する。例えば、状態情報格納エリア106cに設定フラグがセットされていない場合には、現在の遊技状態が通常遊技状態であると判別し、通常遊技状態用抽選テーブルを選択する。また、本スロットマシン10では、「設定1」から「設定6」まで6段階の当選確率が予め用意されており、設定キー挿入孔に設定キーを挿入してON操作するとともに所定の操作を行うことにより、いずれの当選確率に基づいて内部処理を実行させるのかを設定することができる。ステップS302では、設定状態が「設定1」のときにメダル払出の期待値が最も低い抽選テーブルを選択し、「設定6」のときにメダル払出の期待値が最も高い抽選テーブルを選択する。
抽選テーブルについて、簡単に説明する。図13は、「設定3」の通常遊技状態で選択される通常遊技状態用抽選テーブルである。抽選テーブルには、インデックス値IVが設定されており、各インデックス値IVには、当選となる役がそれぞれ一義的に対応付けられるとともにポイント値PVが設定されている。
抽選テーブルを選択した後、ステップS303ではインデックス値IVを1とし、続くステップS304では役の当否を判定する際に用いる判定値DVを設定する。かかる判定値設定処理では、現在の判定値DVに、現在のインデックス値IVと対応するポイント値PVを加算して新たな判定値DVを設定する。なお、初回の判定値設定処理では、ステップS301にて取得した乱数値を現在の判定値DVとし、この乱数値に現在のインデックス値IVである1と対応するポイント値PVを加算して新たな判定値DVとする。
その後、ステップS305ではインデックス値IVと対応する役の当否判定を行う。役の当否判定では判定値DVが65535を超えたか否かを判定する。65535を超えた場合には、ステップS306に進み、そのときのインデックス値IVと対応する当選フラグをRAM106の当選フラグ格納エリア106aにセットする。例えば、IV=6のときに判定値DVが65535を超えた場合、ステップS306では、チェリーと第2スイカに当選したことを示す当選フラグを当選フラグ格納エリア106aにセットする。
ちなみに、セットされた当選フラグが第1BBに当選したことを示す当選フラグ(以下、「第1BB当選フラグ」という。)又は第2BBに当選したことを示す当選フラグ(以下、「第2BB当選フラグ」という。)でない場合、当選フラグ格納エリア106aにセットされた当選フラグは該当選フラグがセットされたゲームの終了後にリセットされる(通常処理のS203参照)。一方、当選フラグが第1BB当選フラグ又は第2BB当選フラグである場合、これら当選フラグは対応するBB入賞が成立したことを条件の1つとしてリセットされる。すなわち、第1BB当選フラグと第2BB当選フラグは、複数回のゲームにわたって有効とされる場合がある。なお、第1BB当選フラグ又は第2BB当選フラグを持ち越した状態におけるステップS306では、現在のインデックス値IVが3〜20であればインデックス値IVと対応する当選フラグをセットし、現在のインデックス値IVが1又は2であれば対応する当選フラグをセットしない。つまり、第1BB当選フラグ又は第2BB当選フラグが持ち越されているゲームでは、第1BB及び第2BB以外の役に当選した場合には対応する当選フラグをセットする一方、第1BB又は第2BBに当選した場合には対応する当選フラグをセットしない。
ステップS305にて判定値DVが65535を超えなかった場合には、インデックス値IVと対応する役に外れたことを意味する。かかる場合にはステップS307にてインデックス値IVを1加算し、続くステップS308ではインデックス値IVと対応する役があるか否か、すなわち当否判定すべき判定対象があるか否かを判定する。具体的には、1加算されたインデックス値IVが抽選テーブルに設定されたインデックス値IVの最大値を超えたか否かを判定する。当否判定すべき判定対象がある場合にはステップS304に戻り、役の当否判定を継続する。このとき、ステップS304では、先の役の当否判定に用いた判定値DV(すなわち現在の判定値DV)に現在のインデックス値IVと対応するポイント値PVを加算して新たな判定値DVとし、ステップS305では、当該判定値DVに基づいて役の当否判定を行う。ちなみに、図13に示した抽選テーブルを用いて役の当否判定を行う場合、IV=1の際に当選となる確率は約16400分の1、IV=2の際に当選となる確率は約2050分の1、IV=3の際に当選となる確率は約96.4分の1、IV=4の際に当選となる確率は約262分の1、IV=5の際に当選となる確率は約256分の1、IV=6の際に当選となる確率は約16400分の1、IV=7の際に当選となる確率は約65500分の1である。IV=8〜11の際に当選となる確率はそれぞれ約91.9分の1であり、IV=12〜19の際に当選となる確率はそれぞれ約31.2分の1である。IV=20の際に当選となる確率は約7.30分の1である。また、いずれの役にも当選しない外れの確率は約1.80分の1である。
ステップS306にて当選フラグをセットした後、又はステップS308にて当否判定すべき判定対象がないと判定した場合には、役の当否判定が終了したことを意味する。かかる場合には、ステップS309にて抽選結果コマンドをセットする。ここで、抽選結果コマンドとは、役の当否判定の結果を把握させるべく表示制御装置81に対して送信されるコマンドである。但し、通常処理では、上記抽選結果コマンド等の各種コマンドをリングバッファにセットするのみであって、表示制御装置81に対してコマンドを送信しない。表示制御装置81へのコマンド送信は、先述したタイマ割込み処理のコマンド出力処理S110にて行われる。
そして、ステップS310では、リール停止制御用の停止情報を設定する停止情報設定処理を行い、抽選処理を終了する。
次に、ステップS210のリール制御処理について、図14のフローチャートに基づき説明する。
リール制御処理では、先ずステップS401において各リール32L,32M,32Rの回転を開始させる回転開始処理を行う。
回転開始処理では、前回の遊技でリールが回転を開始した時点から予め定めたウエイト時間(例えば4.1秒)が経過したか否かを確認し、経過していない場合にはウエイト時間が経過するまで待機する。ウエイト時間が経過した場合には、次回の遊技のためのウエイト時間を再設定するとともに、RAM106に設けられたモータ制御格納エリアに回転開始情報をセットするモータ制御初期化処理を行う。かかる処理を行うことにより、タイマ割込み処理のステッピングモータ制御処理S106にてステッピングモータの加速処理が開始され、各リール32L,32M,32Rが回転を開始する。このため、遊技者が規定数のメダルをベットしてスタートレバー41を操作したとしても、直ちに各リール32L,32M,32Rが回転を開始しない場合がある。その後、各リール32L,32M,32Rが所定の回転速度で定速回転するまで待機し、回転開始処理を終了する。また、CPU102は、各リール32L,32M,32Rの回転速度が定速となると、各ストップスイッチ42〜44の図示しないランプを点灯表示することにより、停止指令を発生させることが可能となったことを遊技者等に報知する。
回転開始処理に続き、ステップS402では、ストップスイッチ42〜44のいずれかが操作されたか否かを判定する。いずれのストップスイッチ42〜44も操作されていない場合には、ストップスイッチ42〜44のいずれかが操作されるまで待機する。ストップスイッチ42〜44のいずれかが操作されたと判定した場合には、ステップS403に進み、回転中のリールと対応するストップスイッチが操作されたか否か、すなわち停止指令が発生したか否かを判定する。停止指令が発生していない場合には、ステップS402に戻り、ストップスイッチ42〜44のいずれかが操作されるまで待機する。停止指令が発生した場合には、ステップS404にて停止指令コマンドをセットする。ここで、停止指令コマンドとは、いずれのストップスイッチが操作されて停止指令が発生したのかを把握させるべく表示制御装置81に対して送信されるコマンドである。停止指令コマンドをセットした場合には、回転中のリールを停止させるべくステップS405〜ステップS411に示す停止制御処理を行う。
ステップS405では、ストップスイッチの操作されたタイミングで基点位置(本実施の形態では下段)に到達している到達図柄の図柄番号を確認する。具体的には、リールインデックスセンサの検出信号が入力された時点から出力した励磁パルス数により、基点位置に到達している到達図柄の図柄番号を確認する。続くステップS406では、停止情報格納エリア106bに格納されている停止情報に基づいて、今回停止させるべきリールのスベリ数を算出する。本スロットマシン10では、各リール32L,32M,32Rを停止させる停止態様として、ストップスイッチ42〜44が操作された場合に、基点位置に到達している到達図柄をそのまま停止させる停止態様と、対応するリールを1図柄分滑らせた後に停止させる停止態様と、2図柄分滑らせた後に停止させる停止態様と、3図柄分滑らせた後に停止させる停止態様と、4図柄分滑らせた後に停止させる停止態様との5パターンの停止態様が用意されている。そこでステップS406では、停止情報格納エリア106bに格納されている停止情報に基づいて、スベリ数として0〜4のいずれかの値を算出する。その後、ステップS407では、算出したスベリ数を到達図柄の図柄番号に加算し、基点位置に実際に停止させる停止図柄の図柄番号を決定する。ステップS408では今回停止させるべきリールの到達図柄の図柄番号と停止図柄の図柄番号が等しくなったか否かを判定し、等しくなった場合にはステップS409にてリールの回転を停止させるリール停止処理を行う。その後、ステップS410では、全リール32L,32M,32Rが停止したか否かを判定する。全リール32L,32M,32Rが停止していない場合には、ステップS411にて停止情報第2設定処理を行い、ステップS402に戻る。
ここで、停止情報第2設定処理とは、RAM106の停止情報格納エリア106bに格納された停止情報を、リールの停止後に変更する処理である。停止情報第2設定処理では、セットされている当選フラグと、停止しているリールの停止出目と、に基づいて停止情報を変更する。本スロットマシン10では、例えばIV=8〜19の際に当選となった場合すなわちベルと2種類の特殊ベルに当選となった場合(図13参照)に、停止指令を発生させたストップスイッチ42〜44の操作順序によって成立する入賞態様を変化させるべく停止情報第2設定処理を行う。
図15は、IV=8〜19の際にセットされる当選フラグと、ストップスイッチ42〜44の操作順序と成立する入賞態様との対応関係を示す説明図である。例えばIV=12と対応する当選フラグ「12」がセットされている場合には、左ストップスイッチ42が最初に操作された場合に第1特殊ベル入賞が成立するよう停止情報を設定し、中ストップスイッチ43が最初に操作された場合にベル入賞が成立するよう停止情報を設定し、右ストップスイッチ44が最初に操作された場合に第9特殊ベル入賞が成立するよう停止情報を設定する。但し、このように停止情報を設定した場合であっても、ストップスイッチ42〜44の操作タイミングによっては対応する入賞が成立しない場合がある。
各リール32L,32M,32Rの図柄配列について簡単に説明する。本スロットマシン10では、リール32L,32M,32Rをストップスイッチ42〜44の操作されたタイミングから最大4図柄分滑らせた後に停止させることができ、左リール32Lと右リール32Rにおいては上段と下段に有効ラインが設定され、中リール32Mにおいては中段に有効ラインが設定される。このため、左リール32Lと右リール32Rに関しては、同種図柄同士の間隔が6図柄以下で配置されていればストップスイッチ42,44の操作タイミングに関わらず当選図柄となった際に当該当選図柄を有効ライン上に停止させることができ、中リール32Mに関しては、同種図柄同士の間隔が4図柄以下で配置されていればストップスイッチ43の操作タイミングに関わらず当選図柄となった際に当該当選図柄を有効ライン上に停止させることができる。左リール32Lには、「リプレイ」図柄,「チェリー」図柄及び「スイカ」図柄が同種図柄同士の間隔が6図柄以下となるようにして配置されており、中リール32Mには、「リプレイ」図柄と「青年」図柄が同種図柄同士の間隔が4図柄以下となるようにして配置されており、右リール32Rには、「リプレイ」図柄と「スイカ」図柄が同種図柄同士の間隔が6図柄以下となるようにして配置されている。このため、上記各図柄が当選図柄となった場合には、ストップスイッチ42〜44の操作タイミングに関わらず有効ライン上に当選図柄を停止させることができる。一方、「赤ベル」図柄や「白ベル」図柄等の他の図柄に関しては、上記間隔以上に離れた区間が形成されるようにして配置されているため、有効ライン上に停止させるためには遊技者が図柄を狙ってストップスイッチ42〜44を操作する必要がある。
IV=12の際に当選となり、左ストップスイッチ42→中ストップスイッチ43→右ストップスイッチ44の順で操作された場合を例として説明する。かかる場合には、第1特殊ベル入賞を成立させるべく各リール32L,32M,32Rの停止制御を行う。
左リール32Lには、第1特殊ベル図柄たる「リプレイ」図柄が、同種図柄同士の間隔が6図柄以下となるようにして配置されている。このため、左ストップスイッチ42が最初に操作された場合には、その操作タイミングに関わらず上段又は下段に「リプレイ」図柄が停止する。例えば左リール32Lの12番の「リプレイ」図柄が下段に到達しているタイミングで左ストップスイッチ42が操作された場合には、図16(a)に示すように、当該12番の「リプレイ」図柄が下段に停止する。この結果、第3ラインL3と第4ラインL4で第1特殊ベル入賞の成立する余地が残る。
中リール32Mには、第1特殊ベル図柄たる「赤ベル」図柄が、2番,5番,10番,20番の位置に配置されている。20番〜10番の区間では、「赤ベル」図柄同士の間隔が4図柄以下となるように配置されている一方、10番〜20番の区間では「赤ベル」図柄同士の間隔が9図柄となっている。このため、中ストップスイッチ43の操作タイミングによって「赤ベル」図柄が有効ライン上に停止したりしなかったりする。具体的には、16番の「赤7」図柄〜10番の「赤ベル」図柄のいずれかが中段に到達しているタイミングで中ストップスイッチ43が操作された場合、図16(b)に示すように、第1特殊ベル図柄たる「赤ベル」図柄が中段に停止する。この結果、第3ラインL3と第4ラインL4で第1特殊ベル入賞の成立する余地が残る。一方、11番の「スイカ」図柄〜15番の「白ベル」図柄のいずれかが中段に到達しているタイミングで中ストップスイッチ43が操作された場合には、中リール32Mを4図柄分滑らせた後に停止させたとしても第1特殊ベル図柄たる「赤ベル」図柄を中段に停止させることができない。かかるタイミングで中ストップスイッチ43が操作された場合には、図16(c)に示すように、15番の「白ベル」図柄が中段に停止する。「赤ベル」図柄を中段に停止させることができない場合に「白ベル」図柄を中段に停止させることにより、当選役が報知されていない状況において、第3特殊ベル入賞又は第4特殊ベル入賞が成立することを遊技者に期待させることが可能となる。
右リール32Rには、第1特殊ベル図柄たる「赤ベル」図柄が9番と16番の位置に配置されている。9番〜16番の区間では「赤ベル」図柄同士の間隔が6図柄となっている一方、16番〜9番の区間では「赤ベル」図柄同士の間隔が13図柄となっている。このため、右ストップスイッチ44の操作タイミングによって「赤ベル」図柄が有効ライン上に停止したりしなかったりする。具体的には、3番の「青7」図柄〜16番の「赤ベル」図柄のいずれかが下段に到達しているタイミングで右ストップスイッチ44が操作された場合、第1特殊ベル図柄たる「赤ベル」図柄が上段又は下段に停止する。この結果、第3ラインL3又は第4ラインL4で第1特殊ベル入賞が成立する。例えば、16番の「赤ベル」図柄が下段に到達しているタイミングで右ストップスイッチ44が操作された場合には、図16(d)に示すように、第4ラインL4で第1特殊ベル入賞が成立する。一方、17番の「赤7」図柄〜2番の「白ベル」図柄のいずれかが下段に到達しているタイミングで右ストップスイッチ44が操作された場合には、右リール32Rを4図柄分滑らせた後に停止させたとしても第1特殊ベル図柄たる「赤ベル」図柄を上段又は下段に停止させることができない。かかるタイミングで右ストップスイッチ44が操作された場合には、「スイカ」図柄が上段又は下段に停止する。例えば、2番の「白ベル」図柄が下段に到達しているタイミングで右ストップスイッチ44が操作された場合には、図16(e)に示すように、第4ラインL4上に左から「リプレイ」図柄,「白ベル」図柄,「スイカ」図柄が停止する。つまり、第1特殊ベル入賞を成立させることができないタイミングでストップスイッチ42〜44が操作された場合には、有効ライン上に移行出目(図8参照)が停止する。
次に、IV=8の際に当選となり、左ストップスイッチ42→中ストップスイッチ43→右ストップスイッチ44の順で操作された場合を例として説明する。かかる場合には、ベル入賞を成立させるべく各リール32L,32M,32Rの停止制御を行う。
左リール32Lには、ベル図柄たる「赤ベル」図柄が13番と20番の位置に配置されるとともに、ベル図柄たる「白ベル」図柄が6番の位置に配置されている。かかる場合、6番の「白ベル」図柄と13番の「赤ベル」図柄の間隔は6図柄であり、13番の「赤ベル」図柄と20番の「赤ベル」図柄の間隔は6図柄であり、20番の「赤ベル」図柄と6番の「白ベル」図柄の間隔は6図柄である。つまり、左リール32Lには、ベル図柄同士の間隔が6図柄以下となるようにして「赤ベル」図柄と「白ベル」図柄が配置されている。このため、左ストップスイッチ42が最初に操作された場合には、その操作タイミングに関わらず上段又は下段に「赤ベル」図柄又は「白ベル」が停止する。
中リール32Mには、ベル図柄たる「赤ベル」図柄が20番,2番,5番,10番の位置に配置されるとともに、ベル図柄たる「白ベル」図柄が15番の位置に配置されている。かかる場合、20番〜10番の区間では「赤ベル」図柄同士の間隔が4図柄以下となっており、10番の「赤ベル」図柄と15番の「白ベル」図柄の間隔が4図柄となっており、15番の「白ベル」図柄と20番の「赤ベル」図柄の間隔が4図柄となっている。つまり、中リール32Mには、ベル図柄同士の間隔が4図柄以下となるようにして「赤ベル」図柄と「白ベル」図柄が配置されている。このため、中ストップスイッチ43が2番目に操作された場合には、その操作タイミングに関わらず中段に「赤ベル」図柄又は「白ベル」が停止する。
右リール32Rには、ベル図柄たる「赤ベル」図柄が9番と16番の位置に配置されるとともに、ベル図柄たる「白ベル」図柄が2番の位置に配置されている。かかる場合、2番の「白ベル」図柄と9番の「赤ベル」図柄の間隔は6図柄であり、9番の「赤ベル」図柄と16番の「赤ベル」図柄の間隔は6図柄であり、16番の「赤ベル」図柄と2番の「白ベル」図柄の間隔は6図柄である。つまり、右リール32Rには、ベル図柄同士の間隔が6図柄以下となるようにして「赤ベル」図柄と「白ベル」図柄が配置されている。このため、右ストップスイッチ44が最後に操作された場合には、その操作タイミングに関わらず上段又は下段に「赤ベル」図柄又は「白ベル」が停止する。この結果、各リール32L,32M,32Rの「赤ベル」図柄又は「白ベル」図柄が有効ライン上に停止し、ベル入賞が成立する。
IV=8〜19の際に当選となった場合には、6通りのストップスイッチ42〜44の操作順序のうち2通りの操作順序についてベル入賞が成立するよう停止情報を設定し、4通りの操作順序について特殊ベル入賞が成立するよう停止情報を設定する。上述したとおり、ベル入賞が成立するよう停止情報が設定された場合には、ストップスイッチ42〜44の操作タイミングに関わらずベル入賞が成立する。一方、特殊ベル入賞が成立するよう停止情報が設定された場合には、ストップスイッチ42〜44の操作タイミングによって特殊ベル入賞が成立したり成立しなかったりする。なお、第5特殊ベル〜第12特殊ベル入賞が成立するよう停止情報が設定された場合、すなわち中ストップスイッチ43又は右ストップスイッチ44が最初に操作された場合には、対応する特殊ベル入賞を成立させることが可能なタイミングでストップスイッチ42〜44が操作されれば当該特殊ベル入賞が成立し、対応する特殊ベル入賞を成立させることが不可能なタイミングでストップスイッチ42〜44が操作されれば特殊ベル入賞が成立しないのみならず移行出目も有効ライン上に停止しない。つまり、移行出目は、左ストップスイッチ42が最初に操作されるとともに設定された停止情報と対応する特殊ベル入賞を成立させることができない場合に限り、有効ライン上に停止する。
また、遊技者は、左リール32Lに「リプレイ」図柄が停止した場合、中リール32Mと右リール32Rを停止させる場合に「赤ベル」図柄又は「白ベル」図柄を狙って中ストップスイッチ43と右ストップスイッチ44を操作するものと想定される。かかる場合、当選役が報知されていない状況においては、4分の1の確率で特殊ベル入賞が成立し、4分の3の確率で移行出目が有効ライン上に停止することとなる。ちなみに、IV=7の際に当選となった場合には、操作順序及び操作タイミングに関わらずベル入賞が成立する。
リール制御処理の説明に戻り、ステップS410にて全リール32L,32M,32Rが停止していると判定した場合には、ステップS412にて払出判定処理を行う。払出判定処理とは、当選図柄の組合せが有効ライン上に並んでいることを条件の1つとしてメダルの払出枚数を設定する処理である。払出判定処理では、各リール32L,32M,32Rの下段に停止した停止図柄の図柄番号から各有効ライン上に形成された図柄の組合せを導出し、有効ライン上で入賞が成立しているか否かを判定する。入賞が成立している場合には、さらに入賞成立役が当選フラグ格納エリア106aにセットされている当選フラグと対応しているか否かを判定する。入賞成立役が当選フラグと対応している場合には、入賞成立役と、当該入賞成立役と対応する払出数と、をRAM106に設けられた払出情報格納エリアにセットする。一方、入賞成立役が当選フラグと対応していない場合には、スロットマシン10をエラー状態とするとともにエラーの発生を報知する異常発生時処理を行う。かかるエラー状態は、リセットスイッチ72が操作されるまで維持される。払出判定処理が終了した場合には、ステップS413にて今回のゲームにおける入賞成立役を表示制御装置81に把握させるべく入賞結果コマンドをセットし、リール制御処理を終了する。
次に、ステップS211のメダル払出処理について、概略を説明する。
メダル払出処理では、払出情報格納エリアにセットされた払出数が0か否かを判定する。払出数が0の場合、先の払出判定処理にて小役入賞が成立していないと判定したことを意味する。かかる場合には、払出判定処理にてセットした入賞成立役に基づいて、第1再遊技入賞〜第12再遊技入賞のいずれかが成立したか否かを判定する。いずれの再遊技入賞も成立していない場合にはそのままメダル払出処理を終了し、いずれかの再遊技入賞が成立している場合には、遊技状態を再遊技状態とする再遊技設定処理を行い、メダル払出処理を終了する。なお、先に説明した開始待ち処理S204では、現在の遊技状態が再遊技状態であると判定した場合に自動投入処理を行っている。
一方、払出情報格納エリアにセットされた払出数が0でない場合には、当該払出数と同数のメダルを払い出し、メダル払出処理を終了する。メダルの払い出しについて具体的には、クレジットカウンタのカウント値が上限(貯留されているメダル数が50枚)に達していない場合、クレジットカウンタのカウント値に払出数を加算するとともに加算後の値をクレジット表示部60に表示させる。また、クレジットカウンタのカウント値が上限に達している場合、又は払出数の加算途中でカウント値が上限に達した場合には、メダル払出用回転板を駆動し、メダルをホッパ装置51からメダル排出口49を介してメダル受け皿50へ払い出す。なお、メダル払出処理では、メダルの払い出しにあわせて払出枚数表示部62に表示される払出数を変更する処理も行っている。また、現在の遊技状態がBB状態である場合には、後述する残払出数カウンタの値から払出数を減算するとともに、残払出枚数表示部61に表示される残払出数を減算する処理を行う。
次に、ステップS212のRT状態処理を図17のフローチャートに基づいて説明する。
ステップS501では、有効ライン上に移行出目が停止したか否かを判定する。移行出目が停止した場合には、ステップS502に進み、現在の遊技状態が通常遊技状態であるか否かを判定する。現在の遊技状態が通常遊技状態である場合には、ステップS503にてRAM106の状態情報格納エリア106cに第1RT設定フラグをセットし、本処理を終了する。また、ステップS502にて現在の遊技状態が通常遊技状態でないと判定した場合には、状態情報格納エリア106cに第1RT設定フラグ〜第5RT設定フラグのいずれかがセットされていることを意味する。かかる場合には、ステップS504にて状態情報格納エリア106cにセットされているRT設定フラグをクリアするとともに、ステップS503にてRAM106の状態情報格納エリア106cに第1RT設定フラグをセットし、本処理を終了する。
ステップS503にて第1RT設定フラグをセットした場合には、遊技状態が第1RT状態に移行する。そして、抽選処理のステップS302では、状態情報格納エリア106cに第1RT設定フラグがセットされていることに基づいて現在の遊技状態が第1RT状態であると判別し、第1RT状態用抽選テーブルを選択する。
図18は、「設定3」の第1RT状態で選択される第1RT状態用抽選テーブルである。第1RT状態用抽選テーブルには、26個のインデックス値IVが設定されている。IV=1〜19には、通常遊技状態用抽選テーブル(図13参照)と同一の当選役及びポイント値PVが設定されており、IV=20〜26には、当選役として第1再遊技又は第1再遊技を含む複数の再遊技が設定されるとともにポイント値PVが設定されている。そして、かかる抽選テーブルを用いて役の当否判定を行った場合、IV=1〜19の際に当選となる確率は通常遊技状態における各当選確率と等しく、IV=20の際に当選となる確率は約36.9分の1、IV=21〜26の際に当選となる確率はそれぞれ約54.6分の1である。また、いずれの役にも当選しない外れの確率は約1.80分の1である。
ここで、図13に示すように、通常遊技状態では、IV=20の際に当選となった場合、第6再遊技に当選となる。IV=20の当選確率は約7.30分の1である。第1RT状態では、IV=20の際に当選となった場合、第1再遊技に当選となり、IV=21の際に当選となった場合、第1再遊技と第2再遊技に当選となり、IV=22の際に当選となった場合、第1再遊技,第2再遊技及び第10再遊技に当選となり、IV=23の際に当選となった場合、第1再遊技,第2再遊技及び第11再遊技に当選となり、IV=24の際に当選となった場合、第1再遊技,第2再遊技及び第12再遊技に当選となり、IV=25の際に当選となった場合、第1再遊技,第2再遊技,第10再遊技及び第11再遊技に当選となり、IV=26の際に当選となった場合、第1再遊技,第2再遊技,第10再遊技及び第12再遊技に当選となる。IV=20〜26のいずれかで当選となる確率は約7.30分の1である。つまり、遊技状態が第1RT状態に移行した場合には、小役,再遊技,BBの各役種について通常遊技状態と同一の確率で当選となる一方、再遊技の特典が付与される入賞態様が通常遊技状態と異なるものに変化する。より詳しくは、通常遊技状態では、遊技状態の移行しない第6再遊技入賞のみが成立し、第1RT状態では、第2RT状態に移行する第2再遊技入賞と、通常遊技状態に移行する第1再遊技入賞,第10再遊技入賞,第11再遊技入賞,第12再遊技入賞と、が成立する。
また、第1RT状態下における停止情報第2設定処理S411では、上述したIV=8〜19の際に当選となった場合に加えてIV=21〜26の際に当選となった場合にも、停止指令を発生させたストップスイッチ42〜44の操作順序によって成立する入賞態様を変化させるべく停止情報を設定する。
図19は、第1RT状態下でIV=20〜26の際に当選となった場合にセットされる当選フラグと、ストップスイッチ42〜44の操作順序と成立する入賞態様との対応関係を示す説明図である。左リール32Lには、「リプレイ」図柄と「チェリー」図柄が同種図柄同士の間隔が6図柄以下となるようにして配置されており、中リール32Mには、「リプレイ」図柄と「青年」図柄が同種図柄同士の間隔が4図柄以下となるようにして配置されており、右リール32Rには、「リプレイ」図柄と「スイカ」図柄が同種図柄同士の間隔が6図柄以下となるようにして配置されている。このため、第1再遊技入賞を成立させるべく停止情報を設定した場合には、ストップスイッチ42〜44の操作タイミングに関わらず、第1再遊技入賞成立となる「チェリー」図柄,「リプレイ」図柄,「リプレイ」図柄の組合せ又は「リプレイ」図柄,「青年」図柄,「スイカ」図柄の組合せが有効ライン上に停止する。同様に、第2再遊技入賞を成立させるべく停止情報を設定した場合には、ストップスイッチ42〜44の操作タイミングに関わらず、第2再遊技入賞成立となる「リプレイ」図柄,「リプレイ」図柄,「スイカ」図柄の組合せが有効ライン上に停止する。なお、第10再遊技入賞,第11再遊技入賞,第12再遊技入賞については、所定のタイミングでストップスイッチ42〜44が操作された場合に限って成立する。当選フラグ「22」〜当選フラグ「27」には、6通りの操作順序のうち1通りの操作順序にのみ第2再遊技が対応付けられており、他の操作順序には第2再遊技以外の再遊技が対応付けられている。したがって、ストップスイッチ42〜44の操作順序が報知されていないゲームでは、当選フラグ「22」〜当選フラグ「27」のいずれかがセットされている場合、6分の1の確率で第2再遊技入賞が成立し、6分の5の確率で第2再遊技以外の再遊技入賞が成立する。
RT状態処理の説明に戻り、ステップS501にて有効ライン上に移行出目が停止していないと判定した場合には、ステップS505に進み、先の払出判定処理にてセットした入賞成立役に基づいて、第1再遊技入賞,第10再遊技入賞,第11再遊技入賞,第12再遊技入賞のいずれかが成立したか否かを判定する。いずれかの再遊技入賞が成立した場合には、ステップS506にて状態情報格納エリア106cにセットされているRT設定フラグをクリアし、本処理を終了する。この結果、第1再遊技入賞,第10再遊技入賞,第11再遊技入賞,第12再遊技入賞のいずれかが成立した場合には、遊技状態が通常遊技状態に移行することとなる。
第1再遊技入賞,第10再遊技入賞,第11再遊技入賞,第12再遊技入賞のいずれも成立していない場合には、ステップS507に進み、先の払出判定処理にてセットした入賞成立役に基づいて、第2再遊技入賞が成立したか否かを判定する。第2再遊技入賞が成立した場合には、ステップS508にてRAM106の状態情報格納エリア106cに第2RT設定フラグをセットし、本処理を終了する。
ステップS508にて第2RT設定フラグをセットした場合には、遊技状態が第2RT状態に移行する。そして、抽選処理のステップS302では、状態情報格納エリア106cに第2RT設定フラグがセットされていることに基づいて現在の遊技状態が第2RT状態であると判別し、第2RT状態用抽選テーブルを選択する。
図20は、「設定3」の第2RT状態で選択される第2RT状態用抽選テーブルである。第2RT状態用抽選テーブルには、25個のインデックス値IVが設定されている。IV=1〜19には、通常遊技状態用抽選テーブル(図13参照)と同一の当選役及びポイント値PVが設定されており、IV=20〜25には、当選役として第1再遊技と第3再遊技を含む複数の再遊技が設定されるとともにポイント値PVが設定されている。そして、かかる抽選テーブルを用いて役の当否判定を行った場合、IV=1〜19の際に当選となる確率は通常遊技状態における各当選確率と等しく、IV=20〜25の際に当選となる確率はそれぞれ約24.0分の1である。また、いずれの役にも当選しない外れの確率は約2.30分の1である。つまり、第2RT状態に移行した場合には、通常遊技状態と比して外れの確率が低くなり、遊技者に有利となる。そして、第2RT状態では、第3RT状態に移行する第3再遊技入賞と、通常遊技状態に移行する第1再遊技入賞,第10再遊技入賞,第11再遊技入賞,第12再遊技入賞と、が成立する。
第2RT状態下における停止情報第2設定処理S411では、上述したIV=8〜19の際に当選となった場合に加えてIV=20〜25の際に当選となった場合にも、停止指令を発生させたストップスイッチ42〜44の操作順序によって成立する入賞態様を変化させるべく停止情報を設定する。
図21は、第2RT状態下でIV=20〜25の際に当選となった場合にセットされる当選フラグと、ストップスイッチ42〜44の操作順序と成立する入賞態様との対応関係を示す説明図である。左リール32Lと右リール32Rには、「リプレイ」図柄が同種図柄同士の間隔が6図柄以下となるようにして配置されており、中リール32Mには、「青年」図柄が同種図柄同士の間隔が4図柄以下となるようにして配置されている。このため、第3再遊技入賞を成立させるべく停止情報を設定した場合には、ストップスイッチ42〜44の操作タイミングに関わらず、第3再遊技入賞成立となる「リプレイ」図柄,「青年」図柄,「リプレイ」図柄の組合せが有効ライン上に停止する。第1再遊技入賞,第10再遊技入賞,第11再遊技入賞,第12再遊技入賞については、上述したとおりである。当選フラグ「28」〜当選フラグ「33」には、6通りの操作順序のうち1通りの操作順序にのみ第3再遊技が対応付けられており、他の操作順序には第3再遊技以外の再遊技が対応付けられている。したがって、ストップスイッチ42〜44の操作順序が報知されていないゲームでは、当選フラグ「28」〜当選フラグ「33」のいずれかがセットされている場合、6分の1の確率で第3再遊技入賞が成立し、6分の5の確率で第3再遊技以外の再遊技入賞が成立する。
RT状態処理の説明に戻り、第2再遊技入賞が成立していない場合には、ステップS509に進み、先の払出判定処理にてセットした入賞成立役に基づいて、第3再遊技入賞が成立したか否かを判定する。第3再遊技入賞が成立した場合には、ステップS510にてRAM106の状態情報格納エリア106cに第3RT設定フラグをセットし、本処理を終了する。
ステップS510にて第3RT設定フラグをセットした場合には、遊技状態が第3RT状態に移行する。そして、抽選処理のステップS302では、状態情報格納エリア106cに第3RT設定フラグがセットされていることに基づいて現在の遊技状態が第3RT状態であると判別し、第3RT状態用抽選テーブルを選択する。
図22は、「設定3」の第3RT状態で選択される第3RT状態用抽選テーブルである。第3RT状態用抽選テーブルには、25個のインデックス値IVが設定されている。IV=1〜19には、通常遊技状態用抽選テーブル(図13参照)と同一の当選役及びポイント値PVが設定されており、IV=20〜25には、当選役として第1再遊技と第4再遊技を含む複数の再遊技が設定されるとともにポイント値PVが設定されている。そして、かかる抽選テーブルを用いて役の当否判定を行った場合、IV=1〜19の際に当選となる確率は通常遊技状態における各当選確率と等しく、IV=20〜25の際に当選となる確率はそれぞれ約8.80分の1である。また、いずれの役にも当選しない外れの確率は約423分の1である。つまり、第3RT状態に移行した場合には、通常遊技状態と比して外れの確率が低くなり、遊技者に有利となる。そして、第3RT状態では、第4RT状態に移行する第4再遊技入賞と、通常遊技状態に移行する第1再遊技入賞,第10再遊技入賞,第11再遊技入賞,第12再遊技入賞と、が成立する。
第3RT状態下における停止情報第2設定処理S411では、上述したIV=8〜19の際に当選となった場合に加えてIV=20〜25の際に当選となった場合にも、停止指令を発生させたストップスイッチ42〜44の操作順序によって成立する入賞態様を変化させるべく停止情報を設定する。
図23は、第3RT状態下でIV=20〜25の際に当選となった場合にセットされる当選フラグと、ストップスイッチ42〜44の操作順序と成立する入賞態様との対応関係を示す説明図である。左リール32Lの「チェリー」図柄と右リール32Rの「スイカ」図柄は、同種図柄同士の間隔が6図柄以下となるようにして配置されており、中リール32Mの「リプレイ」図柄は、同種図柄同士の間隔が4図柄以下となるようにして配置されている。このため、第4再遊技入賞を成立させるべく停止情報を設定した場合には、ストップスイッチ42〜44の操作タイミングに関わらず、第4再遊技入賞成立となる「チェリー」図柄,「リプレイ」図柄,「スイカ」図柄の組合せが有効ライン上に停止する。第1再遊技入賞,第10再遊技入賞,第11再遊技入賞,第12再遊技入賞については、上述したとおりである。当選フラグ「34」〜当選フラグ「39」には、6通りの操作順序のうち1通りの操作順序にのみ第4再遊技が対応付けられており、他の操作順序には第4再遊技以外の再遊技が対応付けられている。したがって、ストップスイッチ42〜44の操作順序が報知されていないゲームでは、当選フラグ「34」〜当選フラグ「39」のいずれかがセットされている場合、6分の1の確率で第4再遊技入賞が成立し、6分の5の確率で第4再遊技以外の再遊技入賞が成立する。
RT状態処理の説明に戻り、第3再遊技入賞が成立していない場合には、ステップS511に進み、先の払出判定処理にてセットした入賞成立役に基づいて、第4再遊技入賞が成立したか否かを判定する。第4再遊技入賞が成立した場合には、ステップS512にてRAM106の状態情報格納エリア106cに第4RT設定フラグをセットし、本処理を終了する。
ステップS512にて第4RT設定フラグをセットした場合には、遊技状態が第4RT状態に移行する。そして、抽選処理のステップS302では、状態情報格納エリア106cに第4RT設定フラグがセットされていることに基づいて現在の遊技状態が第4RT状態であると判別し、第4RT状態用抽選テーブルを選択する。
図24は、「設定3」の第4RT状態で選択される第4RT状態用抽選テーブルである。第4RT状態用抽選テーブルには、25個のインデックス値IVが設定されている。IV=1〜19には、通常遊技状態用抽選テーブル(図13参照)と同一の当選役及びポイント値PVが設定されており、IV=20〜25には、当選役として第1再遊技と第5再遊技を含む複数の再遊技が設定されるとともにポイント値PVが設定されている。そして、かかる抽選テーブルを用いて役の当否判定を行った場合、IV=1〜19の際に当選となる確率は通常遊技状態における各当選確率と等しく、IV=20〜25の際に当選となる確率はそれぞれ約8.80分の1である。また、いずれの役にも当選しない外れの確率は約423分の1である。つまり、第4RT状態に移行した場合には、通常遊技状態と比して外れの確率が低くなり、遊技者に有利となる。そして、第4RT状態では、第5RT状態に移行する第5再遊技入賞と、通常遊技状態に移行する第1再遊技入賞,第10再遊技入賞,第11再遊技入賞,第12再遊技入賞と、が成立する。
第4RT状態下における停止情報第2設定処理S411では、上述したIV=8〜19の際に当選となった場合に加えてIV=20〜25の際に当選となった場合にも、停止指令を発生させたストップスイッチ42〜44の操作順序によって成立する入賞態様を変化させるべく停止情報を設定する。
図25は、第4RT状態下でIV=20〜25の際に当選となった場合にセットされる当選フラグと、成立する入賞態様との対応関係を示す説明図である。左リール32Lの「チェリー」図柄と右リール32Rの「スイカ」図柄は、同種図柄同士の間隔が6図柄以下となるようにして配置されており、中リール32Mの「青年」図柄は、同種図柄同士の間隔が4図柄以下となるようにして配置されている。このため、第5再遊技入賞を成立させるべく停止情報を設定した場合には、ストップスイッチ42〜44の操作タイミングに関わらず、第5再遊技入賞成立となる「チェリー」図柄,「青年」図柄,「スイカ」図柄の組合せが有効ライン上に停止する。第1再遊技入賞,第10再遊技入賞,第11再遊技入賞,第12再遊技入賞については、上述したとおりである。当選フラグ「40」〜当選フラグ「45」には、6通りの操作順序のうち1通りの操作順序にのみ第5再遊技が対応付けられており、他の操作順序には第5再遊技以外の再遊技が対応付けられている。したがって、ストップスイッチ42〜44の操作順序が報知されていないゲームでは、当選フラグ「40」〜当選フラグ「45」のいずれかがセットされている場合、6分の1の確率で第5再遊技入賞が成立し、6分の5の確率で第5再遊技以外の再遊技入賞が成立する。
RT状態処理の説明に戻り、第4再遊技入賞が成立していない場合には、ステップS513に進み、先の払出判定処理にてセットした入賞成立役に基づいて、第5再遊技入賞が成立したか否かを判定する。第5再遊技入賞が成立していない場合には、そのまま本処理を終了し、第5再遊技入賞が成立した場合には、ステップS514にてRAM106の状態情報格納エリア106cに第5RT設定フラグをセットし、本処理を終了する。
ステップS514にて第5RT設定フラグをセットした場合には、遊技状態が第5RT状態に移行する。そして、抽選処理のステップS302では、状態情報格納エリア106cに第5RT設定フラグがセットされていることに基づいて現在の遊技状態が第5RT状態であると判別し、第5RT状態用抽選テーブルを選択する。
図26は、「設定3」の第5RT状態で選択される第5RT状態用抽選テーブルである。第5RT状態用抽選テーブルには、29個のインデックス値IVが設定されている。IV=1〜19には、通常遊技状態用抽選テーブル(図13参照)と同一の当選役及びポイント値PVが設定されており、IV=20〜29には、当選役として第6再遊技又は第6再遊技を含む複数の再遊技が設定されるとともにポイント値PVが設定されている。そして、かかる抽選テーブルを用いて役の当否判定を行った場合、IV=1〜19の際に当選となる確率は通常遊技状態における各当選確率と等しく、IV=20の際に当選となる確率は約3.40分の1、IV=21の際に当選となる確率は約51.8分の1、IV=22の際に当選となる確率は約655分の1、IV=23の際に当選となる確率は約6550分の1、IV=24〜29の際に当選となる確率はそれぞれ約16.4分の1である。また、いずれの役にも当選しない外れの確率は約417分の1である。つまり、第5RT状態に移行した場合には、通常遊技状態と比して外れの確率が低くなり、遊技者に有利となる。そして、第5RT状態では、遊技状態が移行しない第6再遊技入賞,第7再遊技入賞,第8再遊技入賞,第9再遊技入賞と、通常遊技状態に移行する第1再遊技入賞,第10再遊技入賞,第11再遊技入賞,第12再遊技入賞と、が成立する。
第5RT状態下における停止情報第2設定処理S411では、上述したIV=8〜19の際に当選となった場合に加えてIV=21〜29の際に当選となった場合にも、停止指令を発生させたストップスイッチ42〜44の操作順序によって成立する入賞態様を変化させるべく停止情報を設定する。
図27は、第5RT状態下でIV=20〜29の際に当選となった場合にセットされる当選フラグと、成立する入賞態様との対応関係を示す説明図である。左リール32L及び右リール32Rには、同種図柄同士の間隔が6図柄以下となるようにして「リプレイ」図柄が配置されており、中リール32Mには、同種図柄同士の間隔が4図柄以下となるようにして「リプレイ」図柄が配置されている。このため、第6再遊技入賞を成立させるべく停止情報を設定した場合には、ストップスイッチ42〜44の操作タイミングに関わらず、第6再遊技入賞成立となる「リプレイ」図柄,「リプレイ」図柄,「リプレイ」図柄の組合せが有効ライン上に停止する。また、各リール32L,32M,32Rには、「赤7」図柄が上記各図柄間隔より離れた区間が形成されるようにして配置されている。このため、第6再遊技入賞成立となる「赤7」図柄,「リプレイ」図柄,「リプレイ」図柄の組合せや第7再遊技入賞,第8再遊技入賞,第9再遊技入賞については、各ストップスイッチ42〜44が所定のタイミングで操作された場合に限って成立する。第1再遊技入賞,第10再遊技入賞,第11再遊技入賞,第12再遊技入賞については、上述したとおりである。当選フラグ「50」〜当選フラグ「55」には、6通りの操作順序のうち1通りの操作順序にのみ第6再遊技が対応付けられており、他の操作順序には第6再遊技以外の再遊技が対応付けられている。したがって、ストップスイッチ42〜44の操作順序が報知されていないゲームでは、当選フラグ「50」〜当選フラグ「55」のいずれかがセットされている場合、6分の1の確率で第6再遊技入賞が成立し、6分の5の確率で第6再遊技以外の再遊技入賞が成立する。
ここで、通常遊技状態及び各RT状態に関する遊技状態の移行について、図28を用いて説明する。
遊技状態が通常遊技状態である場合、移行出目が有効ライン上に停止することによって遊技状態が第1RT状態に移行する。移行出目は、第1特殊ベル入賞〜第4特殊ベル入賞のいずれかを成立させるべく停止情報が設定されるとともに、対応する特殊ベル入賞を成立させることができない場合に有効ライン上に停止する。つまり、移行出目は、IV=12〜19の際に当選となり、左ストップスイッチ42を最初に操作するとともに特殊ベル入賞が成立しなかった場合に有効ライン上に停止する。IV=12〜19のいずれかで当選となる確率は約3.90分の1である。また、ストップスイッチ42〜44の操作順序が報知されていない状況において遊技者が「赤ベル」図柄と「白ベル」図柄の一方を狙って中ストップスイッチ43及び右ストップスイッチ44を操作した場合には、4分の1の確率で第1特殊ベル入賞〜第4特殊ベル入賞が成立し、4分の3の確率で移行出目が有効ライン上に停止する。したがって、遊技状態が通常遊技状態であってストップスイッチ42〜44の操作順序が報知されていない場合には、約5.20分の1の確率で第1RT状態に移行する。なお、通常遊技状態では第2再遊技、第3再遊技,第4再遊技及び第5再遊技に関して役の当否判定が行われないため、通常遊技状態から第2RT状態,第3RT状態,第4RT状態,第5RT状態に移行する事象は発生しない。
遊技状態が第1RT状態である場合、第2再遊技入賞が成立することによって遊技状態が第2RT状態に移行し、第1再遊技入賞,第10再遊技入賞,第11再遊技入賞,第12再遊技入賞(以下、これら4つの再遊技入賞を総称して「転落再遊技入賞」という。)が成立することによって遊技状態が通常遊技状態に移行する。上述したとおり、IV=21〜26の際に当選となった場合には、6通りの操作順序のうち1通りの操作順序において第2再遊技入賞を成立させるべく停止情報が設定され、他の操作順序において転落再遊技入賞を成立させるべく停止情報が設定される。IV=21〜26のいずれかで当選となる確率は約9.10分の1である。また、IV=20の際に当選となった場合には、ストップスイッチ42〜44の操作順序に関わらず転落再遊技入賞が成立する。IV=20の際に当選となる確率は約36.9分の1である。したがって、遊技状態が第1RT状態であってストップスイッチ42〜44の操作順序が報知されていない場合には、約54.6分の1の確率で第2RT状態に移行し、約8.48分の1の確率で通常遊技状態に移行する。つまり、第1RT状態では、第2RT状態に移行する確率よりも通常遊技状態に移行する確率の方が高い。なお、第1RT状態では第3再遊技,第4再遊技及び第5再遊技に関して役の当否判定が行われないため、第1RT状態から第2RT状態,第3RT状態,第4RT状態,第5RT状態に移行する事象は発生しない。
遊技状態が第2RT状態である場合、第3再遊技入賞が成立することによって遊技状態が第3RT状態に移行し、移行出目が有効ライン上に停止することによって第1RT状態に移行し、転落再遊技入賞が成立することによって遊技状態が通常遊技状態に移行する。上述したとおり、IV=20〜25の際に当選となった場合には、6通りの操作順序のうち1通りの操作順序において第3再遊技入賞を成立させるべく停止情報が設定され、他の操作順序において転落再遊技入賞を成立させるべく停止情報が設定される。IV=20〜25のいずれかで当選となる確率は約4.00分の1である。また、移行出目が有効ライン上に停止する確率は約5.20分の1である。したがって、遊技状態が第2RT状態であってストップスイッチ42〜44の操作順序が報知されていない場合には、約24.0分の1の確率で第3RT状態に移行し、約5.20分の1の確率で第1RT状態に移行し、約4.80分の1の確率で通常遊技状態に移行する。つまり、第2RT状態では、第3RT状態に移行する確率よりも第1RT状態や通常遊技状態に移行する確率の方が高い。なお、第2RT状態では第4再遊技及び第5再遊技に関して役の当否判定が行われないため、第2RT状態から第4RT状態や第5RT状態に移行する事象は発生しない。
遊技状態が第3RT状態である場合、第4再遊技入賞が成立することによって遊技状態が第4RT状態に移行し、移行出目が有効ライン上に停止することによって第1RT状態に移行し、転落再遊技入賞が成立することによって遊技状態が通常遊技状態に移行する。上述したとおり、IV=20〜25の際に当選となった場合には、6通りの操作順序のうち1通りの操作順序において第4再遊技入賞を成立させるべく停止情報が設定され、他の操作順序において転落再遊技入賞を成立させるべく停止情報が設定される。IV=20〜25のいずれかで当選となる確率は約1.47分の1である。また、移行出目が有効ライン上に停止する確率は約5.20分の1である。したがって、遊技状態が第3RT状態であってストップスイッチ42〜44の操作順序が報知されていない場合には、約8.82分の1の確率で第4RT状態に移行し、約5.20分の1の確率で第1RT状態に移行し、約1.77分の1の確率で通常遊技状態に移行する。つまり、第3RT状態では、第4RT状態に移行する確率よりも第1RT状態や通常遊技状態に移行する確率の方が高い。なお、第3RT状態では第5再遊技に関して役の当否判定が行われないため、第3RT状態から第5RT状態に移行する事象は発生しない。
遊技状態が第4RT状態である場合、第5再遊技入賞が成立することによって遊技状態が第5RT状態に移行し、移行出目が有効ライン上に停止することによって第1RT状態に移行し、転落再遊技入賞が成立することによって遊技状態が通常遊技状態に移行する。上述したとおり、IV=20〜25の際に当選となった場合には、6通りの操作順序のうち1通りの操作順序において第5再遊技入賞を成立させるべく停止情報が設定され、他の操作順序において転落再遊技入賞を成立させるべく停止情報が設定される。IV=20〜25のいずれかで当選となる確率は約1.47分の1である。また、移行出目が有効ライン上に停止する確率は約5.20分の1である。したがって、遊技状態が第4RT状態であってストップスイッチ42〜44の操作順序が報知されていない場合には、約8.82分の1の確率で第5RT状態に移行し、約5.20分の1の確率で第1RT状態に移行し、約1.77分の1の確率で通常遊技状態に移行する。つまり、第4RT状態では、第5RT状態に移行する確率よりも第1RT状態や通常遊技状態に移行する確率の方が高い。
遊技状態が第5RT状態である場合、移行出目が有効ライン上に停止することによって第1RT状態に移行し、転落再遊技入賞が成立することによって遊技状態が通常遊技状態に移行する。上述したとおり、IV=24〜29の際に当選となった場合には、6通りの操作順序のうち1通りの操作順序において第6再遊技入賞を成立させるべく停止情報が設定され、他の操作順序において転落再遊技入賞を成立させるべく停止情報が設定される。IV=24〜29のいずれかで当選となる確率は約2.73分の1である。また、移行出目が有効ライン上に停止する確率は約5.20分の1である。したがって、遊技状態が第5RT状態であってストップスイッチ42〜44の操作順序が報知されていない場合には、約5.20分の1の確率で第1RT状態に移行し、約3.28分の1の確率で通常遊技状態に移行する。
このように、遊技状態を通常遊技状態から第5RT状態に移行させるためには、第1RT状態〜第4RT状態の4つのRT状態を経由する必要がある。また、第2RT状態〜第4RT状態において転落再遊技入賞が成立した場合には、先のRT状態(すなわち1つ前に滞在していたRT状態)に移行するのではなく通常遊技状態に移行し、移行出目が有効ライン上に停止した場合には、先のRT状態(すなわち1つ前に滞在していたRT状態)に移行するのではなく第1RT状態に移行する。このため、ストップスイッチ42〜44の操作順序が報知されていない場合には、第5RT状態に移行させることが困難なものとなっている。ちなみに、ストップスイッチ42〜44の操作順序が報知されていない状況で通常遊技状態から第5RT状態に移行する確率は、約50000分の1である。
次に、ステップS213のBB状態処理を図29のフローチャートに基づいて説明する。
先ずステップS601では、現在の遊技状態がBB状態か否かを判定する。BB状態でない場合には、ステップS602〜ステップS605に示すBB判定処理を行う。
BB判定処理では、ステップS602にて第1BB当選フラグ又は第2BB当選フラグがセットされているか否かを判定する。いずれかのBB当選フラグがセットされている場合には、ステップS603に進み、先の払出判定処理にてセットした入賞成立役に基づいて、第1BB入賞又は第2BB入賞が成立したか否かを判定する。そして、いずれかのBB入賞が成立した場合には、ステップS604にてRAM106の状態情報格納エリア106cにBB設定フラグがセットする。またこのとき、RAM106の当選フラグ格納エリア106aにセットされているBB当選フラグをクリアする。ステップS605では、状態情報格納エリア106cに設けられたBB状態中に払出可能な残りのメダル数をカウントするための残払出数カウンタに442をセットし、残払出枚数表示部61に442を表示させる処理を行う。ステップS604及びステップS605の処理を行うことにより、遊技状態がBB状態に移行する。そして、抽選処理のステップS302では、状態情報格納エリア106cにBB設定フラグがセットされていることに基づいて現在の遊技状態がBB状態であると判別し、BB状態用抽選テーブルを選択する。
遊技状態がBB状態に移行した場合には、ステップS601にて肯定判定をし、ステップS606にて終了判定処理を行う。終了判定処理では、例えば残払出数カウンタの値が0となったか否かを判定し、0となった場合にBB設定フラグをクリアして遊技状態を通常遊技状態とする処理を行う。
いずれのBB当選フラグもセットされていない場合(ステップS602がNOの場合)と、いずれのBB入賞も成立していない場合(ステップS603がNOの場合)と、ステップS605にて残払出数カウンタに442をセットした場合と、ステップS606にて終了判定処理を行った場合と、には、ステップS607に進み、状態コマンドをセットする。ここで、状態コマンドとは、ゲーム終了時点での遊技状態(すなわち次回のゲームの遊技状態)を把握させるべく表示制御装置81に対して送信されるコマンドであり、ステップS607では、状態情報格納エリア106cにセットされている設定フラグと対応する状態コマンドをセットする。
状態コマンドをセットした後、ステップS608〜ステップS614では、ホール管理装置等に大当たりが発生したことを示す大当たり信号を出力する信号出力処理を行う。具体的には、先ずステップS608にて外部集中端子板121からホール管理装置等に大当たり信号を出力しているか否かを判定する。大当たり信号を出力していない場合には、ステップS609に進み、現在の遊技状態がBB状態であるか否かを判定する。BB状態でない場合には、さらにステップS610にて現在の遊技状態が第5RT状態であるか否かを判定する。現在の遊技状態がBB状態と第5RT状態のいずれでもない場合には、そのまま本処理を終了し、現在の遊技状態がBB状態又は第5RT状態である場合には、ステップS611にて外部集中端子板121から大当たり信号の出力を開始する出力開始処理を行い、本処理を終了する。
このように、本スロットマシン10では、遊技状態がBB状態に移行した場合と、第5RT状態に移行した場合と、に大当たり信号を出力する。このため、スロットマシン10と当該スロットマシン10の大当たり回数を表示する大当たりカウンタとを接続して設置する遊技場等においては、BB状態に移行した場合に加えて、第5RT状態に移行した場合にも大当たりカウンタに表示することができる。なお、BB状態に移行した場合の大当たり信号と、第5RT状態に移行した場合の大当たり信号と、を外部集中端子板121の異なる出力部から出力する構成としても良い。かかる構成とした場合には、大当たりカウンタにおいて、BB状態に移行した回数と、第5RT状態に移行した回数と、を別個に表示することが可能となる。
ステップS608にて大当たり信号を出力していると判定した場合には、ステップS612に進み、現在の遊技状態がBB状態であるか否かを判定する。BB状態でない場合には、さらにステップS613にて現在の遊技状態が第5RT状態であるか否かを判定する。現在の遊技状態がBB状態又は第5RT状態である場合には、そのまま本処理を終了する。一方、現在の遊技状態がBB状態とRT状態のいずれでもない場合には、BB状態又は第5RT状態が終了したことを意味するため、ステップS614にて大当たり信号の出力を停止する出力停止処理を行い、本処理を終了する。
本スロットマシン10では、表示制御装置81がストップスイッチ42〜44の操作順序を報知したりしなかったりすることにより、遊技状態が通常遊技状態から第5RT状態に移行しやすい状況となったり、遊技状態が通常遊技状態から第5RT状態に移行し難い状況となったりする。つまり、本スロットマシン10では、ストップスイッチ42〜44の操作順序が報知されるか否かにより、通常遊技状態から第5RT状態に移行する移行確率が変化する。そこで以下では、表示制御装置81が行う各種処理について、図30〜図39のフローチャートを参照しながら説明する。
状態コマンド処理を図30のフローチャートに基づいて説明する。
ステップS701では、主制御装置101から状態コマンドを受信したか否かを判定し、受信していない場合にはそのまま本処理を終了する。状態コマンドを受信した場合には、ステップS702に進み、状態コマンドの示す遊技状態を表示制御装置81のRAMに記憶する。ステップS703では、今回のゲームがBB状態の終了したゲームであるか否かを判定する。具体的には、先のゲームでBB状態であることを示す状態コマンドを受信し、今回のゲームで通常遊技状態であることを示す状態コマンドを受信したか否かを判定する。今回のゲームがBB状態の終了したゲームである場合には、ステップS704に進み、待機ゲーム数抽選処理を行う。待機ゲーム数抽選処理では、表示制御装置81が取得する乱数に基づいて、1〜1280のいずれかの値を取得する。ステップS705では、待機ゲーム数抽選処理にて取得した値を、表示制御装置81のRAMに設けられた待機ゲーム数カウンタにセットする。その後、本処理を終了する。
ステップS703にて今回のゲームがBB状態の終了したゲームでないと判定した場合には、ステップS706に進み、罰則フラグがセットされているか否かを判定する。罰則フラグがセットされている場合には、ステップS707〜ステップS709に示す罰則ゲーム数減算処理を行った後に本処理を終了する。また、罰則フラグがセットされていない場合には、ステップS710〜ステップS713に示す待機ゲーム数減算処理を行った後に本処理を終了する。罰則ゲーム数減算処理については後述することとし、待機ゲーム数減算処理について説明する。
待機ゲーム数減算処理では、ステップS710にて待機ゲーム数カウンタの値が0であるか否かを判定する。待機ゲーム数カウンタの値が0である場合には、そのまま本処理を終了し、待機ゲーム数カウンタの値が0でない場合には、ステップS711にて待機ゲーム数カウンタの値を1減算する。続くステップS712では、減算後の待機ゲーム数カウンタの値が0であるか否かを判定する。待機ゲーム数カウンタの値が0でない場合には、そのまま本処理を終了し、待機ゲーム数カウンタの値が0である場合には、ステップS713にて状態確認処理を行った後に本処理を終了する。
状態確認処理では、図31のフローチャートに示すように、ステップS751にてストップスイッチ42〜44の操作順序を報知するための報知フラグがセットされているか否かを判定する。報知フラグがセットされている場合には、そのまま本処理を終了し、報知フラグがセットされていない場合には、ステップS752に進み、報知フラグをセットする。続くステップS753では、現在の遊技状態が第5RT状態であるか否かを判定する。現在の遊技状態が第5RT状態でない場合には、そのまま本処理を終了し、第5RT状態である場合には、ステップS754にて表示制御装置81のRAMに設けられた残ゲーム数カウンタに50をセットする。ステップS755では、上述した待機ゲーム数抽選処理を行い、ステップS756では、待機ゲーム数抽選処理にて取得した値を待機ゲーム数カウンタにセットする。その後、本処理を終了する。
このように、表示制御装置81は、BB状態が終了した場合、1〜1280のいずれかの値を待機ゲーム数としてセットする。そして、罰則フラグがセットされていない場合には、状態コマンドを受信する毎に(すなわち1回のゲームが終了する毎に)待機ゲーム数を1減算し、待機ゲーム数が0となった場合に報知フラグがセットされていなければ当該報知フラグをセットする。
次に、抽選結果コマンド処理を、図32のフローチャートに基づいて説明する。
ステップS801では、主制御装置101から抽選結果コマンドを受信したか否かを判定し、受信していない場合にはそのまま本処理を終了する。抽選結果コマンドを受信した場合には、ステップS802に進み、何らかの役に当選しているか否かを判定する。いずれの役にも当選していない場合には、そのまま本処理を終了し、いずれかの役に当選している場合には、ステップS803にて罰則フラグがセットされているか否かを判定する。罰則フラグがセットされていない場合には、ステップS804に進み、報知フラグがセットされているか否かを判定する。
報知フラグがセットされている場合には、ステップS805及びステップS806にてベル又は転落再遊技に当選しているか否かを判定する。ベル又は転落再遊技に当選している場合には、ステップS807に進み、現在の遊技状態が通常遊技状態であるか否かを判定する。現在の遊技状態が通常遊技状態でない場合すなわち第1RT状態〜第5RT状態のいずれかである場合には、ステップS808に進み、ストップスイッチ42〜44の操作順序を報知すべく操作順序報知処理を行い、本処理を終了する。詳細は後述するが、操作順序報知処理では、ステップS805にてベルに当選していると判定した場合、ベル入賞を成立させることができるストップスイッチ42〜44の操作順序を報知するための処理を行い、ステップS806にて転落再遊技に当選していると判定した場合、転落再遊技入賞ではなく第2再遊技入賞〜第6再遊技入賞のいずれかを成立させることができるストップスイッチ42〜44の操作順序を報知するための処理を行う。一方、現在の遊技状態が通常遊技状態である場合には、ストップスイッチ42〜44の操作順序を報知することなくそのまま本処理を終了する。これは以下の理由による。すなわち、通常遊技状態から第1RT状態に移行させるためには、有効ライン上に移行出目が停止するようストップスイッチ42〜44が操作される必要がある。移行出目は特殊ベル入賞を成立させることができない場合に有効ライン上に停止するものであるため、ベル入賞を成立させることができるストップスイッチ42〜44の操作順序を報知した場合には、通常遊技状態から第1RT状態に移行させることができないからである。
ステップS804にて報知フラグがセットされていないと判定した場合、又はステップS806にて転落再遊技に当選していないと判定した場合には、ステップS809に進み、特定役に当選しているか否かを判定する。具体的には、チェリー,第1スイカ,第2スイカ,第8再遊技,第9再遊技のいずれかに当選しているか否かを判定する。特定役に当選していない場合には、そのまま本処理を終了し、特定役に当選している場合には、ステップS810にて報知抽選処理を行う。
報知抽選処理では、図33のフローチャートに示すように、ステップS901にて現在の遊技状態が第5RT状態であるか否かを判定する。現在の遊技状態が第5RT状態でない場合には、ステップS902に進み、表示制御装置81が取得する乱数に基づいて報知抽選を行う。ステップS903では報知抽選に当選したか否かを判定し、当選していない場合にはそのまま本処理を終了する。一方、報知抽選に当選した場合には、ステップS904にて待機ゲーム数カウンタの値を0とするとともに、ステップS905にて報知フラグをセットし、本処理を終了する。また、ステップS901にて現在の遊技状態が第5RT状態であると判定した場合には、ステップS906にて報知フラグがセットされていないか否かを判定する。報知フラグがセットされていない場合には、そのまま本処理を終了し、報知フラグがセットされている場合には、ステップS907〜ステップS909に示す延長期間設定処理を行った後に本処理を終了する。
延長期間設定処理では、先ずステップS907にて表示制御装置81が取得する乱数に基づいて延長抽選を行う。ステップS908では延長抽選に当選したか否かを判定し、当選していない場合にはそのまま本処理を終了する。ちなみに、本スロットマシン10では、第8再遊技又は第9再遊技に当選した場合(IV=22又はIV=23の際に当選、図26参照)、100%の割合で当選となり、チェリーのみに当選した場合(IV=3の際に当選、図26参照)、70%の割合で当選となり、第1スイカに当選した場合(IV=4の際に当選、図26参照)、90%の割合で当選となり、第2スイカのみに当選した場合(IV=5の際に当選、図26参照)、85%の割合で当選となり、チェリー及び第2スイカに当選した場合(IV=6の際に当選、図26参照)、100%の割合で当選となる。
延長抽選に当選した場合には、ステップS909に進み、残ゲーム数カウンタの値に所定の数値を加算し、本処理を終了する。本スロットマシン10では、延長抽選に当選した場合、当選役に基づいて上記所定の数値(加算値)を決定する。具体的には、第8再遊技に当選した場合(IV=23の際に当選、図26参照)、加算値として100,300,500のいずれかを選択し、第9再遊技に当選する一方で第8再遊技に当選していない場合(IV=22の際に当選、図26参照)、加算値として100,200,300のいずれかを選択し、チェリーのみに当選した場合(IV=3の際に当選、図26参照)、加算値として5〜50のいずれかを選択し、第1スイカに当選した場合(IV=4の際に当選、図26参照)、加算値として10〜90のいずれかを選択し、第2スイカのみに当選した場合(IV=5の際に当選、図26参照)、加算値として30〜50のいずれかを選択し、チェリー及び第2スイカに当選した場合(IV=6の際に当選、図26参照)、加算値として500又は1000を選択する。
次に、入賞結果コマンド処理を、図34のフローチャートに基づいて説明する。
ステップS1001では、主制御装置101から入賞結果コマンドを受信したか否かを判定し、受信していない場合にはそのまま本処理を終了する。入賞結果コマンドを受信した場合には、ステップS1002に進み、第5再遊技入賞が成立したか否かを判定する。第5再遊技入賞が成立した場合には、ステップS1003にて報知フラグがセットされていないか否かを判定する。報知フラグがセットされていない場合には、ステップS1004にて報知フラグをセットした後にステップS1005に進み、報知フラグがセットされている場合には、そのままステップS1005に進む。ステップS1005では、残ゲーム数カウンタに50をセットする。ステップS1006では、上述した待機ゲーム数抽選処理を行い、ステップS1007では、待機ゲーム数抽選処理にて取得した値を待機ゲーム数カウンタにセットする。その後、本処理を終了する。
ステップS1002にて第5再遊技入賞が成立していないと判定した場合には、ステップS1008に進み、報知フラグがセットされているか否かを判定する。報知フラグがセットされていない場合には、そのまま本処理を終了し、報知フラグがセットされている場合には、ステップS1009にて転落再遊技入賞が成立したか否かを判定するとともに、ステップS1010にて移行出目が有効ライン上に停止したか否かを判定する。また、移行出目が有効ライン上に停止した場合には、ステップS1011にて現在の遊技状態が第1RT状態〜第5RT状態のいずれかであるか否かを判定する。転落再遊技入賞が成立した場合と、第1RT状態〜第5RT状態のいずれかにおいて移行出目が有効ライン上に停止した場合と、には、遊技状態が通常遊技状態又は第1RT状態に移行したことを意味する。かかる場合には、ステップS1012にて報知フラグをクリアするとともに、ステップS1013にて残ゲーム数カウンタの値を0とする。その後、ステップS1014では、待機ゲーム数カウンタの値が0であるか否かを判定し、0でない場合には、そのまま本処理を終了する。一方、待機ゲーム数カウンタの値が0である場合には、ステップS1015にて報知フラグをセットした後に本処理を終了する。
報知フラグがセットされている状況で転落再遊技入賞が成立せず、且つ第1RT状態〜第5RT状態下で有効ライン上に移行出目が停止しなかった場合には、ステップS1016にて報知中処理を行った後に本処理を終了する。
報知中処理では、図35のフローチャートに示すように、ステップS1101にて残ゲーム数カウンタの値が0でないか否かを判定する。残ゲーム数カウンタの値が0である場合には、そのまま本処理を終了し、0でない場合には、ステップS1102にて示唆演出中であることを示す演出フラグがセットされているか否かを判定する。演出フラグがセットされていない場合には、そのままステップS1104に進み、演出フラグがセットされている場合には、ステップS1103にて結果表示処理を行った後にステップS1104に進む。なお、示唆演出及び結果表示処理の詳細については、理解を容易なものとするため後述することとする。ステップS1104では、残ゲーム数カウンタの値を1減算し、ステップS1105では、残ゲーム数カウンタの値が0であるか否かを判定する。残ゲーム数カウンタの値が0でない場合にはそのまま本処理を終了し、0である場合には、ステップS1106にて報知フラグをクリアする。続くステップS1107では、待機ゲーム数カウンタの値が0であるか否かを判定する。待機ゲーム数カウンタの値が0でない場合には、そのまま本処理を終了する。待機ゲーム数カウンタの値が0である場合には、ステップS1108にて報知フラグをセットするとともに、ステップS1109にて残ゲーム数カウンタに50をセットする。その後、ステップS1110にて上述した待機ゲーム数抽選処理を行う。ステップS1111では、待機ゲーム数抽選処理にて取得した値を待機ゲーム数カウンタにセットする。その後、本処理を終了する。
次に、停止指令コマンド処理を、図36のフローチャートに基づいて説明する。
ステップS1201では、停止指令コマンドを受信したか否かを判定し、受信していない場合には、そのまま本処理を終了する。停止指令コマンドを受信した場合には、ステップS1202に進み、報知フラグがセットされているか否かを判定する。報知フラグがセットされていない場合には、ステップS1203〜ステップS1207に示す罰則判定処理を行った後に本処理を終了し、報知フラグがセットされている場合には、そのまま本処理を終了する。
罰則判定処理では、ステップS1203にて今回の停止指令が第1停止指令であるか否か、すなわち全リール32L,32M,32Rが回転している最中に発生した停止指令であるか否かを判定する。第1停止指令でない場合には、そのまま本処理を終了し、第1停止指令である場合には、ステップS1204にて第1停止指令として左ストップスイッチ42が操作されたか否かを判定する。左ストップスイッチ42が操作されて第1停止指令が発生した場合には、そのまま本処理を終了する。一方、中ストップスイッチ43又は右ストップスイッチ44が操作されて第1停止指令が発生した場合には、ステップS1205に進み、罰則フラグがセットされているか否かを判定する。罰則フラグがセットされていない場合には、ステップS1206にて罰則フラグをセットする。その後、又は既に罰則フラグがセットされている場合には、ステップS1207にて表示制御装置81のRAMに設けられた罰則ゲーム数カウンタの値に2を加算し、本処理を終了する。
このように、本スロットマシン10では、報知フラグがセットされていない状況で左ストップスイッチ42が最初に操作されなかった場合、罰則フラグがセットされるとともに罰則ゲーム数カウンタの値に2が加算されるようになっている。
罰則フラグがセットされている場合、状態コマンド処理(図30参照)では、ステップS706にて肯定判定をし、待機ゲーム数減算処理ではなくステップS707〜ステップS709に示す罰則ゲーム数減算処理を行う。罰則ゲーム数減算処理では、ステップS707にて罰則ゲーム数カウンタの値を1減算するとともに、ステップS708にて罰則ゲーム数カウンタの値が0であるか否かを判定する。罰則ゲーム数カウンタの値が0でない場合には、そのまま本処理を終了し、0である場合には、ステップS709にて罰則フラグをクリアした後に本処理を終了する。そして、抽選結果コマンド処理(図32参照)では、罰則フラグがセットされている場合、ステップS803にて肯定判定をしてそのまま抽選結果コマンド処理を終了する。つまり、罰則フラグがセットされている場合には、仮に特定役に当選したとしても報知抽選処理が行われない。
つまり、報知フラグがセットされていない状況で中ストップスイッチ43又は右ストップスイッチ44を最初に操作した場合には、当該ゲームの終了後に待機ゲーム数カウンタの値が減算されない。また、次回のゲームにおいては、仮に特定役に当選したとしても報知抽選処理が行われないことに加えて、待機ゲーム数カウンタの値が減算されない。したがって、報知フラグがセットされていない状況で中ストップスイッチ43又は右ストップスイッチ44を最初に操作した場合には、遊技者にとって不利な状況が発生する。
ここで、本スロットマシン10のゲームの流れを説明する。本スロットマシン10では、第1BB当選確率が約16400分の1、第2BB当選確率が約2050分の1と非常に低いため、BB非当選下での遊技が中心となる。そこで、理解を容易なものとするため、BB状態終了後からのゲームの流れを説明することとする。
BB状態が終了した場合、主制御装置101は、遊技状態をBB状態から通常遊技状態に移行させる。このとき表示制御装置81は、待機ゲーム数抽選処理を行い、待機ゲーム数カウンタに1〜1280のいずれかの値をセットする。ストップスイッチ42〜44の操作順序が報知されることとなる報知フラグは、待機ゲーム数が0となった場合にセットされる。つまり、待機ゲーム数が0でない場合には、ストップスイッチ42〜44の操作順序が報知されない。
ストップスイッチ42〜44の操作順序が報知されない場合、1の遊技状態から他の遊技状態への移行確率は上述したとおりである。すなわち、遊技状態が通常遊技状態である場合には、約5.20分の1の確率で第1RT状態に移行する。遊技状態が第1RT状態である場合には、約54.6分の1の確率で第2RT状態に移行し、約8.48分の1の確率で通常遊技状態に移行する。遊技状態が第2RT状態である場合には、約24.0分の1の確率で第3RT状態に移行し、約5.20分の1の確率で第1RT状態に移行し、約4.80分の1の確率で通常遊技状態に移行する。遊技状態が第3RT状態である場合には、約8.82分の1の確率で第4RT状態に移行し、約5.20分の1の確率で第1RT状態に移行し、約1.77分の1の確率で通常遊技状態に移行する。遊技状態が第4RT状態である場合には、約8.82分の1の確率で第5RT状態に移行し、約5.20分の1の確率で第1RT状態に移行し、約1.77分の1の確率で通常遊技状態に移行する。以上の結果、ストップスイッチ42〜44の操作順序が報知されない場合には、通常遊技状態から第5RT状態に移行する確率が約50000分の1、すなわち通常遊技状態から第5RT状態に移行するまでに要するゲーム数の期待値が約50000回となり、第5RT状態に移行させることが非常に困難となる。以下では、ストップスイッチ42〜44の操作順序が報知されない状況(すなわち報知フラグがセットされていない状況)における通常遊技状態〜第4RT状態を、「通常状態」という。
このため、遊技者は、待機ゲーム数が0となるように毎回のゲームを行う必要がある。待機ゲーム数は、罰則フラグがセットされていない状況で左ストップスイッチ42を最初に操作して遊技を行った場合に1減算される。また、罰則フラグがセットされていない状況で特定役に当選するとともに報知抽選に当選した場合には、待機ゲーム数が0とされる。罰則フラグは、報知フラグがセットされていない状況で中ストップスイッチ43又は右ストップスイッチ44を最初に操作した場合にセットされる。つまり、待機ゲーム数を0とするためには、毎回のゲームにおいて左ストップスイッチ42を最初に操作する必要がある。
待機ゲーム数が0となった場合、表示制御装置81は報知フラグをセットする。そして、第1RT状態〜第4RT状態においてベル又は転落再遊技に当選となった場合には、ストップスイッチ42〜44の操作順序を報知する。遊技者は、報知された操作順序でストップスイッチ42〜44を操作することにより、図柄を狙ってストップスイッチ42〜44を操作せずともベル入賞や第2再遊技入賞〜第5再遊技入賞(以下、「昇格再遊技入賞」ともいう。)を成立させることができる。また、ベル入賞や昇格再遊技入賞を成立させることにより、転落再遊技入賞が成立することや有効ライン上に移行出目が停止することを回避でき、比較的速やかに遊技状態を第5RT状態に移行させることが可能となる。
ストップスイッチ42〜44の操作順序が報知される場合、1の遊技状態から他の遊技状態への移行確率は以下のとおりである。遊技状態が通常遊技状態である場合には、約5.20分の1の確率で第1RT状態に移行する。つまり、遊技状態が通常遊技状態である場合には、第1RT状態に移行するまでに要するゲーム数の期待値が約5.20回である。遊技状態が第1RT状態である場合には、約9.10分の1の確率で第2RT状態に移行する。つまり、遊技状態が第1RT状態である場合には、第2RT状態に移行するまでに要するゲーム数の期待値が約9.10回である。遊技状態が第2RT状態である場合には、約4.00分の1の確率で第3RT状態に移行する。つまり、遊技状態が第2RT状態である場合には、第3RT状態に移行するまでに要するゲーム数の期待値が約4.00回である。遊技状態が第3RT状態である場合には、約1.47分の1の確率で第4RT状態に移行する。つまり、遊技状態が第3RT状態である場合には、第4RT状態に移行するまでに要するゲーム数の期待値が約1.47回である。遊技状態が第4RT状態である場合には、約1.47分の1の確率で第5RT状態に移行する。つまり、遊技状態が第4RT状態である場合には、第5RT状態に移行するまでに要するゲーム数の期待値が約1.47回である。以上の結果、ストップスイッチ42〜44の操作順序が報知される場合には、通常遊技状態から第5RT状態に移行する確率が約21.2分の1、すなわち通常遊技状態から第5RT状態に移行するまでに要するゲーム数の期待値が約21.2ゲームとなり、第5RT状態に移行させることが非常に容易となる。ちなみに、ストップスイッチ42〜44の操作順序が報知される状況となった際の遊技状態が第1RT状態である場合には、第5RT状態に移行するまでに要するゲーム数の期待値が約16.0ゲームとなり、ストップスイッチ42〜44の操作順序が報知される状況となった際の遊技状態が第2RT状態である場合には、第5RT状態に移行するまでに要するゲーム数の期待値が約6.94ゲームとなり、ストップスイッチ42〜44の操作順序が報知される状況となった際の遊技状態が第3RT状態である場合には、第5RT状態に移行するまでに要するゲーム数の期待値が約2.94ゲームとなり、ストップスイッチ42〜44の操作順序が報知される状況となった際の遊技状態が第4RT状態である場合には、第5RT状態に移行するまでに要するゲーム数の期待値が約1.47ゲームとなる。以下では、報知フラグがセットされている状況における通常遊技状態〜第4RT状態を、「準備状態」という。
表示制御装置81は、遊技状態が第5RT状態に移行した場合、残ゲーム数カウンタに50をセットするとともに、待機ゲーム数抽選処理を行って待機ゲーム数カウンタに1〜1280のいずれかの値をセットする。そして、1回のゲームを行う毎に残ゲーム数カウンタの値が1減算され、残ゲーム数カウンタの値が0となった場合に報知フラグがクリアされる。つまり、第5RT状態では、残ゲーム数カウンタの値が0となった場合に、ストップスイッチ42〜44の操作順序が報知されなくなる。以下では、報知フラグがセットされている状況における第5RT状態を「特典状態」という。
特典状態における1ゲームあたりのメダル払出の期待値は、報知された操作順序でストップスイッチ42〜44を操作した場合、約4.80枚である。1回のゲームを行うために3枚のメダルをベットする必要があるため、特典状態では1ゲームあたりにメダルが約1.80枚増加することを期待できる。ちなみに、ストップスイッチ42〜44の操作順序が報知されない通常状態では、左ストップスイッチ42を最初に操作した場合、1ゲームあたりのメダル払出の期待値が約1.44枚(通常遊技状態)となる。つまり、特典状態に移行した場合には、通常状態よりも遊技者に有利となる。なお、各抽選テーブルには、中ストップスイッチ43又は右ストップスイッチ44を最初に操作した場合にベル入賞が成立するインデックス値IV=12〜19のポイント値PVが、左ストップスイッチ42を最初に操作した場合にベル入賞が成立するインデックス値IV=8〜11のポイント値PVよりも高く設定されている(例えば図13参照)。このため、例えば通常遊技状態において左ストップスイッチ42以外のストップスイッチ43,44を最初に操作した場合には、1ゲームあたりのメダル払出の期待値が約2.02枚となる。但し、左ストップスイッチ42以外のストップスイッチ43,44を最初に操作した場合には、表示制御装置81が罰則フラグをセットするため、繰り返しゲームを行っても待機ゲーム数が0とならない。また、左ストップスイッチ42以外のストップスイッチ43,44を最初に操作した場合には、主制御装置101が有効ライン上に移行出目が停止しないように各リール32L,32M,32Rの停止制御を行う。したがって、左ストップスイッチ42以外のストップスイッチ43,44を最初に操作した場合には、1ゲームあたりのメダル払出の期待値が高くなるものの、結果的に遊技者に不利となる。
表示制御装置81は、特典状態下で特定役に当選した場合、延長抽選を行う。そして、延長抽選に当選した場合には、残ゲーム数カウンタに所定の数値を加算する。つまり、特典状態下で特定役に当選した場合には、特典状態の期間が50ゲームよりも長くなる事象が発生し得る。
表示制御装置81は、特典状態下で残ゲーム数カウンタの値が0となった場合、待機ゲーム数カウンタの値が0であるか否かを判定する。上述したとおり、待機ゲーム数の設定は、BB状態終了ゲームの他に、特典状態移行ゲームにおいても行われる。待機ゲーム数カウンタの値は1回のゲームを行う毎に1ずつ減算されるため、待機ゲーム数抽選処理において1〜50のいずれかの値を待機ゲーム数として選択した場合の他に、延長抽選に当選した場合においても、特典状態下で待機ゲーム数カウンタの値が0となり得る。
待機ゲーム数カウンタの値が0である場合には、報知フラグを再度セットするとともに残ゲーム数カウンタに50をセットする。つまり、特典状態の途中で待機ゲーム数カウンタの値が0となった場合には、特典状態の終了後に再度特典状態に移行する。特典状態に再度移行させた場合には、待機ゲーム数抽選処理を行い、待機ゲーム数カウンタに1〜1280のいずれかの値をセットする。
一方、待機ゲーム数カウンタの値が0でない場合には、待機ゲーム数が0となるまでの間、再びストップスイッチ42〜44の操作順序が報知されなくなる。第5RT状態における1ゲームあたりのメダル払出の期待値は、ストップスイッチ42〜44の操作順序が報知されない場合、約3.07枚である。1回のゲームを行うために3枚のメダルをベットする必要があるため、かかる第5RT状態では1ゲームあたりにメダルが約0.07枚増加することを期待できる。但し、かかる状況では、約5.20分の1の確率で移行出目が有効ライン上に停止して第1RT状態に移行し、約3.28分の1の確率で転落再遊技入賞が成立して通常遊技状態に移行する。つまり、ストップスイッチ42〜44の操作順序が報知されなくなった場合には、通常状態に移行する確率が高くなる。以下では、ストップスイッチ42〜44の操作順序が報知されない状況(すなわち報知フラグがセットされていない状況)における第5RT状態を「終了待ち状態」という。
次に、ゲームの流れを具体例に基づいて説明する。図37は、遊技状態と、残ゲーム数カウンタの値と、待機ゲーム数カウンタの値と、のゲーム数経過に基づく推移を示す図である。なお、理解を容易なものとするため、通常状態下では常に左ストップスイッチ42を最初に操作し、準備状態及び特典状態下では報知された操作順序でストップスイッチ42〜44を操作したものとする。
先ず、特典状態下で延長抽選に当選しなかった場合を図37(a)に基づいて説明する。
通常状態下で待機ゲーム数カウンタの値が50となった場合には、当該ゲームから50ゲーム後に、待機ゲーム数カウンタの値が0となるとともに報知フラグがセットされる。この結果、51ゲーム目以降は準備状態下での遊技となる。
準備状態では、待機ゲーム数カウンタ,残ゲーム数カウンタのいずれも値は0のままである。そして、60ゲーム目に第5再遊技入賞が成立した場合には、当該ゲームで残ゲーム数カウンタに50がセットされ、遊技状態が特典状態に移行する。この結果、61ゲーム目以降は1回目の特典状態下での遊技となる。また、当該60ゲーム目が特典状態移行ゲームとなるため、かかるタイミングで待機ゲーム数抽選処理が行われ、待機ゲーム数カウンタに例えば100がセットされる。
特典状態では、1回のゲームが行われる毎に待機ゲーム数カウンタ及び残ゲーム数カウンタの値が1ずつ減算される。このため、特典状態下で特定役に当選しなかった場合と、特典状態下で特定役に当選したものの延長抽選に当選しなかった場合と、には、特典状態下で50回のゲームが行われた場合に特典状態が終了する。60ゲーム目に第5再遊技入賞が成立した場合には、110ゲーム目に残ゲーム数カウンタの値が0となるとともに報知フラグがクリアされる。このとき、待機ゲーム数カウンタの値は50であるため、報知フラグが再度セットされることはない。この結果、111ゲーム目以降は終了待ち状態を経て通常状態下での遊技となる。
その後も継続して遊技を行った場合には、160ゲーム目に待機ゲーム数カウンタの値が0となるとともに報知フラグがセットされる。この結果、161ゲーム目以降は準備状態下での遊技となる。
準備状態では、待機ゲーム数カウンタ,残ゲーム数カウンタのいずれも値は0のままである。そして、170ゲーム目に第5再遊技入賞が成立した場合には、当該ゲームで残ゲーム数カウンタに50がセットされ、遊技状態が特典状態に移行する。この結果、171ゲーム目以降は2回目の特典状態下での遊技となる。また、当該170ゲーム目が特典状態移行ゲームとなるため、かかるタイミングで待機ゲーム数抽選処理が行われ、待機ゲーム数カウンタに例えば100がセットされる。
次に、特典状態下で延長抽選に当選した場合を図37(b)に基づいて説明する。
通常状態下で待機ゲーム数カウンタの値が50となった場合には、当該ゲームから50ゲーム後に、待機ゲーム数カウンタの値が0となるとともに報知フラグがセットされる。この結果、51ゲーム目以降は準備状態下での遊技となる。
準備状態では、待機ゲーム数カウンタ,残ゲーム数カウンタのいずれも値は0のままである。そして、60ゲーム目に第5再遊技入賞が成立した場合には、当該ゲームで残ゲーム数カウンタに50がセットされ、遊技状態が特典状態に移行する。この結果、61ゲーム目以降は1回目の特典状態下での遊技となる。また、当該60ゲーム目が特典状態移行ゲームとなるため、かかるタイミングで待機ゲーム数抽選処理が行われ、待機ゲーム数カウンタに例えば100がセットされる。
特典状態では、1回のゲームが行われる毎に待機ゲーム数カウンタ及び残ゲーム数カウンタの値が1ずつ減算される。特典状態下の20ゲーム目(すなわち80ゲーム目)に第1スイカ当選を起因とする延長抽選に当選し、加算値として90が選択された場合には、当該80ゲーム目終了時における残ゲーム数カウンタの値が120(=50−20+90)となる。この結果、1回目の特典状態は、110ゲーム目ではなく200ゲーム目に残ゲーム数カウンタの値が0となり、報知フラグがクリアされて終了することとなる。
ここで、待機ゲーム数カウンタの値は、60ゲーム目に100がセットされているため、160ゲーム目すなわち特典状態の途中で0となる。上述したとおり1回目の特典状態は200ゲーム目に終了するため、161ゲーム目から200ゲーム目までの待機ゲーム数カウンタの値は0のままである。そして、1回目の特典状態が終了する200ゲーム目の時点で待機ゲーム数カウンタの値が0となっているため、報知フラグが再度セットされるとともに残ゲーム数カウンタに50が再度セットされる。この結果、201ゲーム目以降は2回目の特典状態下での遊技となる。また、当該200ゲーム目が特典状態移行ゲームとなるため、かかるタイミングで待機ゲーム数抽選処理が行われ、待機ゲーム数カウンタに例えば100がセットされる。
以上のとおり、本スロットマシン10では、特典状態下で待機ゲーム数カウンタの値が減算されるため、待機ゲーム数カウンタに同一の数値がセットされた場合であっても、延長抽選の当選有無によって次回の特典状態移行までに必要な通常状態下でのゲーム数が変化する。
ちなみに、図37に示す例では、延長抽選に当選しなければ170ゲーム目に2回目の特典状態に移行し、延長抽選に当選すると200ゲーム目に2回目の特典状態に移行している。つまり、2回目の特典状態への移行時期のみに着目した場合には、延長抽選に当選しなかった場合の方が早くなり得る。しかしながら、延長抽選に当選しなかった場合には、111ゲーム目〜170ゲーム目の期間において遊技者の所有メダル数が減少することが期待される一方、延長抽選に当選した場合には、111ゲーム目〜200ゲーム目の期間において遊技者の所有メダル数が増加することが期待される。したがって、次回の特典状態への移行時期は遅くなり得るものの、延長抽選に当選した場合の方が遊技者にとって有利となる。
本スロットマシン10では、ストップスイッチ42〜44の操作順序の報知態様についても特徴を有している。そこで以下では、ストップスイッチ42〜44の操作順序を報知する場合に表示制御装置81が行う各種処理を具体的に説明する。
図38は、操作順序報知処理を示すフローチャートである。操作順序報知処理は、報知フラグがセットされている場合に抽選結果コマンドを受信したことに基づいて行われる処理である(ステップS808、図32参照)。
ステップS1301では、転落再遊技に当選しているか否かを判定する。転落再遊技に当選している場合には、ステップS1302に進み、転落再遊技入賞の成立を回避できる転落回避順序を報知すべく補助表示部65を駆動制御し、本処理を終了する。例えば図27に示すように、転落再遊技に当選している場合(当選フラグ「50」〜当選フラグ「55」)には、6通りの操作順序のうち5通りの操作順序に転落再遊技入賞(第1再遊技入賞等)が対応付けられており、1通りの操作順序に転落再遊技入賞以外の再遊技入賞(第6再遊技入賞)が対応付けられている。そこで、転落再遊技に当選している場合には、上記転落再遊技入賞以外の再遊技入賞を成立させることができる操作順序を報知する。例えば主制御装置101に当選フラグ「53」(図27参照)がセットされている場合には、図40(a)に示すように、「2」と記載された風船を補助表示部65の左部に表示させ、「1」と記載された風船を補助表示部65の中央部に表示させ、「3」と記載された風船を補助表示部65の右部に表示させる。これにより、中ストップスイッチ43→左ストップスイッチ42→右ストップスイッチ44の順にストップスイッチ42〜44を操作するよう報知する。
ステップS1301にて転落再遊技に当選していないと判定した場合には、ベルに当選していることを意味する。かかる場合には、ステップS1303に進み、現在の遊技状態が第1RT状態〜第4RT状態のいずれかであるか否かを判定する。現在の遊技状態が第1RT状態〜第4RT状態のいずれかである場合には、ステップS1304に進み、ベル入賞を成立させることができる操作順序を報知すべく補助表示部65を駆動制御し、本処理を終了する。図15に示すように、ベルに当選している場合(当選フラグ「8」〜当選フラグ「19」)には、6通りの操作順序のうち2通りの操作順序にベル入賞が対応付けられており、4通りの操作順序に特殊ベル入賞が対応付けられている。また、ベル入賞の対応付けられた2通りの操作順序は、最初に操作するストップスイッチが一致している。そこで、ベルに当選している場合には、ベル入賞を成立させることができる操作順序として最初に操作すべきストップスイッチのみを報知する。例えば主制御装置101に当選フラグ「13」(図15参照)がセットされている場合には、図40(b)に示すように、「1」と記載された風船を補助表示部65の中央部に表示させ、風船の左右に「−」を表示させる。これにより、最初に操作すべきストップスイッチが中ストップスイッチ43であって、2番目及び3番目に操作すべきストップスイッチが任意であることを報知する。
ステップS1303にて現在の遊技状態が第1RT状態〜第4RT状態でないと判定した場合には、現在の遊技状態が第5RT状態であることを意味する。かかる場合には、ステップS1305に進み、表示制御装置81が取得する乱数に基づいて示唆演出抽選を行う。ステップS1306では、示唆演出抽選に当選したか否かを判定し、当選していない場合には、ステップS1304に進み、ベル入賞を成立させることができる操作順序を報知すべく補助表示部65を駆動制御し、本処理を終了する。一方、示唆演出抽選に当選したと判定した場合には、示唆演出を開始すべくステップS1307〜ステップS1310に示す示唆演出開始処理を行い、本処理を終了する。
示唆演出開始処理では、先ずステップS1307にて示唆演出を開始したことを示す演出フラグをセットする。続くステップS1308では、表示制御装置81のRAMに設けられた進行度記憶エリアを確認し、当該進行度記憶エリアに記憶されている進行度を把握する。ちなみに、進行度記憶エリアは、0〜100のいずれかの数値を進行度として記憶可能な構成となっている。ステップS1309では、ステップS1308にて把握した進行度を表示させるべく補助表示部65を駆動制御し、ステップS1310では、示唆演出用の操作順序を報知すべく補助表示部65等を駆動制御する。その後、本処理を終了する。
具体的に説明すると、例えば主制御装置101に当選フラグ「13」(図15参照)がセットされており、ステップS1308にて進行度を「0」と把握した場合には、図40(c)に示すように、「?」と記載された風船を補助表示部65の左部に表示させ、「1」と記載された風船を補助表示部65の中央部に表示させ、「?」と記載された風船を補助表示部65の右部に表示させる。これにより、最初に操作すべきストップスイッチが中ストップスイッチ43であることを報知する。また、風船の上方にスタート地点からゴール地点に至る道程を表示するとともに、スピーカ64から「2番目と3番目の操作順序を正解するとゴールに近づくよ!」という音声を出力し、2番目と3番目に操作すべきストップスイッチを遊技者が推測する必要がある旨を報知する。ちなみに、ステップS1308にて進行度を「13」と把握した場合には、図40(d)に示すように、スタート地点から13%の地点まで進行済みである道程を表示する。
次に、結果表示処理を、図39に示すフローチャートに基づいて説明する。結果表示処理は、演出フラグがセットされている場合に入賞結果コマンドを受信したことに基づいて行われる処理である(ステップS1103、図35及び図34参照)。つまり、結果表示処理とは、全リール32L,32M,32Rの停止後に行われる処理である。
ステップS1401では、残ゲーム数カウンタにセットされている値を確認し、当該値を残ゲーム数として把握する。ステップS1402では、待機ゲーム数カウンタにセットされている値を確認し、当該値を待機ゲーム数として把握する。ステップS1403では、待機ゲーム数が残ゲーム数より大きいか否かを判定する。待機ゲーム数の方が残ゲーム数より大きい場合には、ステップS1404に進み、表示制御装置81の取得する乱数に基づいて、ストップスイッチ42〜44の操作順序が正解であったか否かの当否判定を行う。ステップS1405では、当否判定の結果が当選であったか否かを判定し、非当選であった場合には、ステップS1409にて不正解報知を行うべく補助表示部65等を駆動制御し、本処理を終了する。例えば、図40(c)に示す示唆演出用報知を行った際の当否判定結果が非当選であった場合には、図40(e)に示すように、補助表示部65に「残念!」と表示するとともに、補助表示部65に表示されている進行度を変化させない。
ステップS1405にて当否判定の結果が当選であると判定した場合には、ステップS1406に進み、表示制御装置81の取得する乱数に基づいて1〜100のいずれかの値を加算数として決定する。続くステップS1407では、操作順序報知処理のステップS1308にて把握した進行度に加算数を加算した値を仮想進行度として取得するとともに、当該仮想進行度が100以上であるか否かを判定する。仮想進行度が100以上であった場合には、ステップS1408に進み、進行度記憶エリアに仮想進行度ではなく進行度を記憶する。つまり、仮想進行度が100以上であった場合には、当否判定に当選したという結果を無効とする。その後、ステップS1409にて不正解報知を行うべく補助表示部65等を駆動制御し、本処理を終了する。
ステップS1407にて仮想進行度が100未満であると判定した場合には、ステップS1410に進み、進行度記憶エリアに仮想進行度を記憶する。その後、ステップS1411にて正解報知を行うべく補助表示部65等を駆動制御し、本処理を終了する。例えば、図40(c)に示す示唆演出用報知を行った際の当否判定結果が当選であって、仮想進行度が50であった場合には、図40(f)に示すように、補助表示部65に「正解!」と表示するとともに、補助表示部65に表示されている進行度を50%地点まで進行させる。
このように、待機ゲーム数の方が残ゲーム数より大きい場合には、当否判定に当選するとともに仮想進行度が100未満であった場合に限って正解報知を行い、当否判定に非当選であった場合と、当否判定に当選したものの仮想進行度が100以上となった場合と、に不正解報知を行う。
一方、ステップS1403にて残ゲーム数と待機ゲーム数が等しい、又は残ゲーム数の方が待機ゲーム数より大きいと判定した場合には、特典状態終了ゲームにおける待機ゲーム数の値が0となること、すなわち今回の特典状態が終了した次ゲームから次回の特典状態が開始されることを意味する。かかる場合には、ステップS1412〜ステップS1416に示す確定時処理を行い、本処理を終了する。
確定時処理では、ステップS1412にて進行度が100未満であるか否かを判定する。進行度が100未満である場合には、ステップS1413に進み、表示制御装置81の取得する乱数に基づいて1〜100のいずれかの値を加算数として決定する。続くステップS1414では、進行度に加算数を加算した値を仮想進行度として取得するとともに、当該仮想進行度が100未満であるか否かを判定する。仮想進行度が100未満であった場合には、ステップS1410に進み、進行度記憶エリアに仮想進行度を記憶する。その後、ステップS1411にて正解報知を行うべく補助表示部65等を駆動制御し、本処理を終了する。また、仮想進行度が100以上であった場合には、ステップS1415に進み、進行度記憶エリアに100を記憶する。その後、ステップS1416にて確定報知を行うべく補助表示部65等を駆動制御し、本処理を終了する。確定報知では、図40(g)に示すように、補助表示部65に表示されている進行度をゴール地点まで進行させるとともに、「次回確定おめでとう!」と表示し、今回の特典状態終了後に特典状態に再度移行することを報知する。
ステップS1412にて進行度が100未満でない、すなわち進行度が100であると判定した場合には、以前の示唆演出において進行度が100となり、既に確定報知を行っていることを意味する。かかる場合には、ステップS1415にて進行度記憶エリアに100を記憶するとともに、ステップS1416にて確定報知を再度行うべく補助表示部65等を駆動制御し、本処理を終了する。
このように、残ゲーム数と待機ゲーム数が等しい、又は残ゲーム数の方が待機ゲーム数より大きい場合には、必ず正解報知又は確定報知を行う。なお、演出フラグは、結果表示処理が終了した際にクリアされ、進行度記憶エリアの値は、特典状態移行ゲームにおいて0に変更される。
以上詳述した本実施の形態によれば、以下の優れた効果を奏する。
特典状態下で待機ゲーム数カウンタの値を減算する構成とした。かかる構成とすることにより、遊技者は、特典状態下における遊技を行うことにより、所有メダルを増加させつつ、次回の特典状態に移行するまでに必要な通常状態下でのゲーム数を減少させることが可能となる。この結果、特典状態が終了した場合に、特典状態下における遊技を行った結果として比較的少ないゲーム数で次回の特典状態に移行することを遊技者に期待させることが可能となり、遊技者が遊技意欲を減退させてしまうことを低減することが可能となる。
特典状態移行ゲームにおいて待機ゲーム数を設定する構成とした。かかる構成とすることにより、特典状態下で行うゲームの全てを用いて待機ゲーム数を減少させることが可能となり、特典状態下での遊技を遊技者に堪能させることが可能となる。例えば特典状態に移行してから25ゲーム目に待機ゲーム数を設定する構成とした場合には、特典状態下での1ゲーム目〜25ゲーム目までの間、待機ゲーム数を減少させられないことに対して遊技者ががっかりする可能性が考えられるからである。
延長抽選に当選した場合には、残ゲーム数カウンタの値に加算値が加算される構成とした。かかる構成とすることにより、延長抽選に当選した場合には、特典状態下で遊技可能なゲーム数が多くなるのみならず、次回の特典状態に移行するまでに必要な通常状態下でのゲーム数をより多く減少させることが可能となる。この結果、延長抽選に当選することを強く期待させながら特典状態下での遊技を遊技者に行わせることが可能となり、特典状態下における遊技が単調化することを好適に抑制することが可能となる。
待機ゲーム数抽選処理では、特典状態移行ゲームにてセットされる残ゲーム数カウンタの値「50」よりも小さな値を取得し得る構成とした。かかる構成とすることにより、延長抽選に当選しなかった場合であっても、特典状態の途中で待機ゲーム数カウンタの値が0となる事象を発生させることが可能となる。この結果、延長抽選に当選しなかった場合であっても特典状態の終了後に特典状態に再度移行することを期待させることが可能となり、特典状態下における遊技が単調化することを好適に抑制することが可能となる。
特典状態の途中で待機ゲーム数カウンタの値が0となった場合であっても、特典状態移行ゲームまで新たな待機ゲーム数を待機ゲーム数カウンタにセットしない構成とした。かかる構成とすることにより、特典状態への連続移行回数が過剰に多くなってしまうことを回避することが可能となる。
特典状態では、示唆演出抽選に当選した場合、遊技者にストップスイッチ42〜44の操作順序を推測させる示唆演出用報知を開始し、全てのストップスイッチ42〜44が操作された場合、不正解報知,正解報知,確定報知のいずれかを行う構成とした。また、次回の特典状態が確定している場合には、ストップスイッチ42〜44の操作順序に関わらず、正解報知又は確定報知を行う構成とした。かかる構成とすることにより、1の特典遊技状態下において正解報知を繰り返し行った場合に、確定報知は行われないものの次回の特典状態が確定しているのではないかと遊技者に期待させることが可能となる。
また、遊技者にストップスイッチ42〜44の操作順序を推測させる示唆演出用報知を開始した上で不正解報知,正解報知,確定報知のいずれかを行う構成とすることにより、正解報知が繰り返し行われた場合における遊技者の期待感を好適に高めることが可能となる。本実施の形態の場合、ストップスイッチ42〜44の操作順序が正解する確率は見た目上2分の1である。したがって、正解報知が連続して行われる確率は、2分の1、4分の1、8分の1・・・というように、その連続回数が増えるほど低くなる。このため、正解報知を繰り返し行った場合には、本来であれば低確率の筈の事象が発生している違和感を通じて、次回の特典状態が確定していることを遊技者に期待させることが可能となるからである。
次回の特典状態が確定していない場合にも正解報知を行う場合がある構成としたため、次回の特典状態が確定していない状況における特典状態下での遊技が単調化することを抑制することが可能となる。例えば次回の特典状態が確定していない場合に必ず不正解報知を行う構成とした場合には、不正解報知が繰り返し行われた場合に遊技者が自身の運の無さに落胆し、所有メダルが増加しているにも関わらず特典状態下での遊技を味気ないものと感じてしまう可能性が考えられるからである。
示唆演出用報知では、そのときの進行度記憶エリアに記憶されている進行度と対応する道程を表示し、正解報知では、仮想進行度が100未満である場合、進行度記憶エリアに仮想進行度を記憶するとともに、仮想進行度と対応する地点まで進行度を進行させる構成とした。これに加えて、仮想進行度が100以上となった場合には、進行度記憶エリアに100を記憶するとともに、確定報知を行う構成とした。かかる構成とすることにより、所定の遊技回において正解報知を行った場合に、次の示唆演出では必ず操作順序を正解させようという意欲を湧かせることが可能となるとともに、次の示唆演出で操作順序を正解させれば確定報知が行われるのではないかと遊技者に期待させることが可能となる。この結果、特典状態下における遊技が単調化することを抑制することが可能となる。
ベルに当選したことに基づいてゲームの開始時に示唆演出を開始する構成とするとともに、示唆演出用報知では、最初に操作すべきストップスイッチを報知しつつ、2番目及び3番目に操作すべきストップスイッチを推測させる報知を行う構成とした。かかる構成とすることにより、折角用意した示唆演出が無駄なものとなってしまう機会を低減することが可能となるとともに、遊技者が演出に参加しなくなってしまうことを回避することが可能となる。確かに、全リール32L,32M,32Rの停止後に示唆演出を開始する構成とすることも可能である。しかしながら、かかる構成とした場合には、示唆演出の途中でメダルがベットされるとともに次ゲームが開始され、折角用意した示唆演出が強制終了されてしまう可能性が考えられる。一方、本実施の形態の構成においては、ゲームを終了させるために必ずストップスイッチ42〜44を操作してリールを停止させなければならず、ゲームを終了させるべくストップスイッチ42〜44を操作した場合には、結果として示唆演出に参加したこととなる。故に、折角用意した示唆演出が無駄なものとなってしまう機会を低減することが可能となるとともに、遊技者が演出に参加しなくなってしまうことを回避することが可能となる。
また、ベルに当選した場合には、最初に操作するストップスイッチさえ正しければその後のストップスイッチの操作順序に関わらずベル入賞が成立する。そこで、示唆演出用報知では2番目及び3番目に操作すべきストップスイッチを推測させる報知を行う構成とすることにより、遊技者がストップスイッチの操作順序を誤った結果として取りこぼしが発生する等の不利益が生じることを回避することが可能となる。
(第2の実施の形態)
上記第1の実施の形態では、特典状態移行ゲームにおいて待機ゲーム数抽選処理を行うとともに当該抽選結果を待機ゲーム数カウンタにセットする構成としたが、待機ゲーム数カウンタの値が0となったゲームにおいて待機ゲーム数抽選処理を行うとともに当該抽選結果を待機ゲーム数カウンタにセットする構成としてもよい。そこで以下では、かかる構成について詳細に説明する。なお、基本構成については上記第1の実施の形態と同じであるため、以下では相違点についてのみ説明する。
図41は、状態コマンド処理を示すフローチャートである。
ステップS1701では、主制御装置101から状態コマンドを受信したか否かを判定し、受信していない場合にはそのまま本処理を終了する。状態コマンドを受信した場合には、ステップS1702に進み、状態コマンドの示す遊技状態を表示制御装置81のRAMに記憶する。ステップS1703では、今回のゲームがBB状態終了ゲームであるか否かを判定する。今回のゲームがBB状態終了ゲームである場合には、ステップS1704に進み、待機ゲーム数抽選処理を行う。ステップS1705では、待機ゲーム数抽選処理にて取得した値を、表示制御装置81のRAMに設けられた待機ゲーム数カウンタにセットする。その後、本処理を終了する。
ステップS1703にて今回のゲームがBB状態終了ゲームでないと判定した場合には、ステップS1706に進み、罰則フラグがセットされているか否かを判定する。罰則フラグがセットされている場合には、ステップS1707にて罰則ゲーム数カウンタの値を1減算するとともに、ステップS1708にて罰則ゲーム数カウンタの値が0となったか否かを判定する。罰則ゲーム数カウンタの値が0となっていない場合には、そのまま本処理を終了し、罰則ゲーム数カウンタの値が0となった場合には、ステップS1709にて罰則フラグをクリアした後に本処理を終了する。
罰則フラグがセットされていない場合には、ステップS1711にて待機ゲーム数カウンタの値を1減算する。続くステップS1712では、減算後の待機ゲーム数カウンタの値が0であるか否かを判定する。待機ゲーム数カウンタの値が0でない場合には、そのまま本処理を終了し、待機ゲーム数カウンタの値が0である場合には、ステップS1713にて状態確認処理を行った後に本処理を終了する。
状態確認処理では、図42のフローチャートに示すように、ステップS1751にて報知フラグがセットされているか否かを判定する。報知フラグがセットされていない場合には、ステップS1752に進み、報知フラグをセットする。続くステップS1753では、現在の遊技状態が第5RT状態であるか否かを判定する。現在の遊技状態が第5RT状態でない場合には、そのまま本処理を終了し、第5RT状態である場合には、ステップS1754にて残ゲーム数カウンタに50をセットする。ステップS1755では、上述した待機ゲーム数抽選処理を行い、ステップS1756では、待機ゲーム数抽選処理にて取得した値を待機ゲーム数カウンタにセットする。その後、本処理を終了する。一方、報知フラグがセットされている場合には、ステップS1757に進み、表示制御装置81のRAMに設けられた蓄積カウンタの値に1を加算する。その後、ステップS1755にて上述した待機ゲーム数抽選処理を行うとともに、ステップS1756にて待機ゲーム数抽選処理にて取得した値を待機ゲーム数カウンタにセットし、本処理を終了する。
このように、表示制御装置81は、BB状態が終了した場合と、待機ゲーム数カウンタの値が0となった場合と、に待機ゲーム数抽選処理を行って1〜1280のいずれかの値を待機ゲーム数としてセットする。また、報知フラグがセットされている状況で待機ゲーム数カウンタの値が0となった場合、すなわち準備状態又は特典状態において待機ゲーム数カウンタの値が0となった場合には、蓄積カウンタの値に1を加算する。
次に、報知抽選処理を、図43のフローチャートに基づいて説明する。
ステップS1901では、現在の遊技状態が第5RT状態であるか否かを判定する。現在の遊技状態が第5RT状態でない場合には、ステップS1902に進み、表示制御装置81が取得する乱数に基づいて報知抽選を行う。ステップS1903では報知抽選に当選したか否かを判定し、当選していない場合にはそのまま本処理を終了する。一方、報知抽選に当選した場合には、ステップS1904にて待機ゲーム数カウンタの値を0とするとともに、ステップS1905にて報知フラグをセットする。その後、ステップS1906にて上述した待機ゲーム数抽選処理を行うとともに、ステップS1907にて待機ゲーム数抽選処理にて取得した値を待機ゲーム数カウンタにセットし、本処理を終了する。
ステップS1901にて現在の遊技状態が第5RT状態であると判定した場合には、ステップS1908にて報知フラグがセットされていないか否かを判定する。報知フラグがセットされていない場合には、そのまま本処理を終了し、報知フラグがセットされている場合には、ステップS1909にて表示制御装置81が取得する乱数に基づいて延長抽選を行う。ステップS1910では延長抽選に当選したか否かを判定し、当選していない場合にはそのまま本処理を終了する。延長抽選に当選した場合には、ステップS1911に進み、残ゲーム数カウンタの値に所定の数値を加算し、本処理を終了する。
次に、入賞結果コマンド処理を、図44のフローチャートに基づいて説明する。
ステップS2001では、主制御装置101から入賞結果コマンドを受信したか否かを判定し、受信していない場合にはそのまま本処理を終了する。入賞結果コマンドを受信した場合には、ステップS2002に進み、第5再遊技入賞が成立したか否かを判定する。第5再遊技入賞が成立した場合には、ステップS2003にて報知フラグがセットされていないか否かを判定する。報知フラグがセットされていない場合には、ステップS2004にて報知フラグをセットした後にステップS2005に進み、報知フラグがセットされている場合には、そのままステップS2005に進む。ステップS2005では、残ゲーム数カウンタに50をセットする。その後、本処理を終了する。
ステップS2002にて第5再遊技入賞が成立していないと判定した場合には、ステップS2006に進み、報知フラグがセットされているか否かを判定する。報知フラグがセットされていない場合には、そのまま本処理を終了し、報知フラグがセットされている場合には、ステップS2007にて転落再遊技入賞が成立したか否かを判定するとともに、ステップS2008にて移行出目が有効ライン上に停止したか否かを判定する。また、移行出目が有効ライン上に停止した場合には、ステップS2009にて現在の遊技状態が第1RT状態〜第5RT状態のいずれかであるか否かを判定する。転落再遊技入賞が成立した場合と、第1RT状態〜第5RT状態のいずれかにおいて移行出目が有効ライン上に停止した場合と、には、遊技状態が通常遊技状態又は第1RT状態に移行したことを意味する。かかる場合には、ステップS2010にて報知フラグをクリアするとともに、ステップS2011にて残ゲーム数カウンタの値を0とする。その後、ステップS2012では、蓄積カウンタの値が0でないか否かを判定する。蓄積カウンタの値が0である場合には、そのまま本処理を終了し、蓄積カウンタの値が0でない場合には、ステップS2013にて報知フラグをセットするとともに、ステップS2014にて蓄積カウンタの値を1減算し、本処理を終了する。
報知フラグがセットされている状況で転落再遊技入賞が成立せず、且つ第1RT状態〜第5RT状態下で有効ライン上に移行出目が停止しなかった場合には、ステップS2015にて報知中処理を行った後に本処理を終了する。
報知中処理では、図45のフローチャートに示すように、ステップS2101にて残ゲーム数カウンタの値が0でないか否かを判定する。残ゲーム数カウンタの値が0である場合には、そのまま本処理を終了し、0でない場合には、ステップS2102にて演出フラグがセットされているか否かを判定する。演出フラグがセットされていない場合には、そのままステップS2104に進み、演出フラグがセットされている場合には、ステップS2103にて結果表示処理を行った後にステップS2104に進む。ステップS2104では、残ゲーム数カウンタの値を1減算し、ステップS2105では、残ゲーム数カウンタの値が0であるか否かを判定する。残ゲーム数カウンタの値が0でない場合にはそのまま本処理を終了し、0である場合には、ステップS2106にて報知フラグをクリアする。
ステップS2107では、蓄積カウンタの値が0でないか否かを判定する。蓄積カウンタの値が0でない場合には、ステップS2108に進み、蓄積カウンタの値を1減算する。その後、ステップS2109にて報知フラグを再度セットするとともに、ステップS2110にて残ゲーム数カウンタに50をセットし、本処理を終了する。
このように、本実施の形態では、特典状態終了ゲームにおける待機ゲーム数カウンタの値が0であることではなく、特典状態終了ゲームにおける蓄積カウンタの値が0でない場合に、特典状態に再度移行させる。
ステップS2107にて蓄積カウンタの値が0である場合には、ステップS2111に進み、待機ゲーム数カウンタの値が1であるか否かを判定する。待機ゲーム数カウンタの値が1でない場合には、そのまま本処理を終了する。一方、待機ゲーム数カウンタの値が1である場合には、ステップS2109にて報知フラグを再度セットするとともに、ステップS2110にて残ゲーム数カウンタに50をセットし、本処理を終了する。
主制御装置101は、表示制御装置81に対して入賞結果コマンドを送信した後に状態コマンドを送信する。このため、表示制御装置81は、報知中処理を行った後に状態コマンド処理を行う。報知中処理を行った際における待機ゲーム数カウンタの値が1である場合には、その後の状態コマンド処理において待機ゲーム数カウンタの値が0となる。そこで、報知中処理を行った際における待機ゲーム数カウンタの値が1である場合には、蓄積カウンタの値が0であったとしても、報知フラグを再度セットするとともに残ゲーム数カウンタに50をセットする。上述したとおり、状態コマンド処理では、状態確認処理において報知フラグがセットされていると判定した場合、蓄積カウンタに1を加算する(ステップS1757、図42参照)。したがって、特典状態終了ゲームと、待機ゲーム数が0となるゲームと、が一致した場合には、次回の特典状態が確定することに加えて、上記各ゲームが一致した特典として次々回の特典状態も確定する。
ここで、ゲームの流れを具体例に基づいて説明する。なお、理解を容易なものとするため、通常状態下では常に左ストップスイッチ42を最初に操作し、準備状態及び特典状態下では報知された操作順序でストップスイッチ42〜44を操作したものとする。
先ず、上記第1の実施の形態におけるゲームの流れを、図46(a)に基づいて再度説明する。
通常状態下で待機ゲーム数カウンタの値が50となった場合には、当該ゲームから50ゲーム後に、待機ゲーム数カウンタの値が0となるとともに報知フラグがセットされる。この結果、51ゲーム目以降は準備状態下での遊技となる。
準備状態では、待機ゲーム数カウンタ,残ゲーム数カウンタのいずれも値は0のままである。そして、60ゲーム目に第5再遊技入賞が成立した場合には、当該ゲームで残ゲーム数カウンタに50がセットされ、遊技状態が特典状態に移行する。この結果、61ゲーム目以降は1回目の特典状態下での遊技となる。また、当該60ゲーム目が特典状態移行ゲームとなるため、かかるタイミングで待機ゲーム数抽選処理が行われ、待機ゲーム数カウンタに例えば100がセットされる。
特典状態では、1回のゲームが行われる毎に待機ゲーム数カウンタ及び残ゲーム数カウンタの値が1ずつ減算される。特典状態下の20ゲーム目(すなわち80ゲーム目)に第1スイカ当選を起因とする延長抽選に当選し、加算値として90が選択された場合には、当該80ゲーム目終了時における残ゲーム数カウンタの値が120(=50−20+90)となる。この結果、1回目の特典状態は、110ゲーム目ではなく200ゲーム目に残ゲーム数カウンタの値が0となり、報知フラグがクリアされて終了することとなる。
ここで、待機ゲーム数カウンタの値は、60ゲーム目に100がセットされているため、160ゲーム目すなわち特典状態の途中で0となる。上述したとおり1回目の特典状態は200ゲーム目に終了するため、161ゲーム目から200ゲーム目までの待機ゲーム数カウンタの値は0のままである。そして、1回目の特典状態が終了する200ゲーム目の時点で待機ゲーム数カウンタの値が0となっているため、報知フラグが再度セットされるとともに残ゲーム数カウンタに50が再度セットされる。この結果、201ゲーム目以降は2回目の特典状態下での遊技となる。また、当該200ゲーム目が特典状態移行ゲームとなるため、かかるタイミングで待機ゲーム数抽選処理が行われ、待機ゲーム数カウンタに例えば100がセットされる。
2回目の特典状態は、当該特典状態下で延長抽選に当選しなかった場合、250ゲーム目に終了する。このとき、待機ゲーム数カウンタの値は50であるため、報知フラグが再度セットされることはない。この結果、251ゲーム目以降は終了待ち状態を経て通常状態下での遊技となる。
その後も継続して遊技を行った場合には、300ゲーム目に待機ゲーム数カウンタの値が0となるとともに報知フラグがセットされる。この結果、301ゲーム目以降は準備状態下での遊技となる。
準備状態では、待機ゲーム数カウンタ,残ゲーム数カウンタのいずれも値は0のままである。そして、310ゲーム目に第5再遊技入賞が成立した場合には、当該ゲームで残ゲーム数カウンタに50がセットされ、遊技状態が特典状態に移行する。この結果、311ゲーム目以降は2回目の特典状態下での遊技となる。また、当該310ゲーム目が特典状態移行ゲームとなるため、かかるタイミングで待機ゲーム数抽選処理が行われ、待機ゲーム数カウンタに例えば100がセットされる。
次に、本実施の形態において、図46(a)の場合と同様に80ゲーム目に延長抽選に当選して90ゲームの延長がなされた場合におけるゲームの流れを、図46(b)に基づいて説明する。
通常状態下で待機ゲーム数カウンタの値が50となった場合には、当該ゲームから50ゲーム後に、待機ゲーム数カウンタの値が0となるとともに報知フラグがセットされる。この結果、51ゲーム目以降は準備状態下での遊技となる。また、待機ゲーム数カウンタの値が0となったため、かかるタイミングで待機ゲーム数抽選処理が行われ、待機ゲーム数カウンタに例えば100がセットされる。
準備状態では、残ゲーム数カウンタの値は0のままである。一方、待機ゲーム数カウンタの値は0でないため、1回のゲームが行われる毎に1ずつ減算される。そして、60ゲーム目に第5再遊技入賞が成立した場合には、当該ゲームで残ゲーム数カウンタに50がセットされ、遊技状態が特典状態に移行する。この結果、61ゲーム目以降は1回目の特典状態下での遊技となる。
特典状態では、1回のゲームが行われる毎に待機ゲーム数カウンタ及び残ゲーム数カウンタの値が1ずつ減算される。特典状態下の20ゲーム目(すなわち80ゲーム目)に第1スイカ当選を起因とする延長抽選に当選し、加算値として90が選択された場合には、当該80ゲーム目終了時における残ゲーム数カウンタの値が120(=50−20+90)となる。この結果、1回目の特典状態は、110ゲーム目ではなく200ゲーム目に残ゲーム数カウンタの値が0となり、報知フラグがクリアされて終了することとなる。
ここで、待機ゲーム数カウンタの値は、50ゲーム目に100がセットされているため、150ゲーム目すなわち特典状態の途中で0となる。このため、150ゲーム目では、蓄積カウンタの値に1が加算されて蓄積カウンタの値が1となるとともに、待機ゲーム数抽選処理が行われ、待機ゲーム数カウンタに例えば100がセットされる。
200ゲーム目では、1回目の特典状態が終了する。このとき、蓄積カウンタの値が1であるため、報知フラグが再度セットされるとともに残ゲーム数カウンタに50が再度セットされる。この結果、201ゲーム目以降は2回目の特典状態下での遊技となる。蓄積カウンタの値は、1減算されて0となる。
2回目の特典状態は、当該特典状態下で延長抽選に当選しなかった場合、250ゲーム目に終了する。ここで、150ゲーム目において待機ゲーム数カウンタに100をセットしているため、250ゲーム目では待機ゲーム数カウンタの値が0となる。つまり、特典状態終了ゲームと、待機ゲーム数が0となるゲームと、が一致する。これにより、蓄積数カウンタの値が1加算されて1となるとともに、報知フラグのセット及び残ゲーム数カウンタへの50のセットが再度行われる。この結果、251ゲーム目以降は3回目の特典状態下での遊技となる。また、250ゲーム目では、待機ゲーム数抽選処理が行われ、待機ゲーム数カウンタに例えば100がセットされる。
3回目の特典状態は、当該特典状態下で延長抽選に当選しなかった場合、300ゲーム目に終了する。このとき、蓄積カウンタの値が1であるため、報知フラグが再度セットされるとともに残ゲーム数カウンタに50が再度セットされる。この結果、301ゲーム目以降は4回目の特典状態下での遊技となる。蓄積カウンタの値は、1減算されて0となる。
以上のとおり、本実施の形態では、待機ゲーム数カウンタの値が0となる毎に待機ゲーム数抽選処理が行われて待機ゲーム数の再設定が行われるため、1回の特典状態において、次回の特典状態移行までに必要な通常状態下でのゲーム数のみならず、次々回以降の特典状態移行までに必要な通常状態下でのゲーム数をも短縮させることができる。
すなわち、待機ゲーム数抽選処理と、延長抽選と、の少なくとも一方の抽選結果により、1回の特典状態において、次回の特典状態移行までに必要な通常状態下でのゲーム数のみならず、次々回以降の特典状態移行までに必要な通常状態下でのゲーム数をも短縮させることができる。この結果、延長抽選に当選して特典状態が1ゲームでも長く続くことを期待させながら特典状態下での遊技を遊技者に行わせることが可能となり、特典状態下における遊技が単調化することを抑制することが可能となる。
なお、上述した各実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。
(1)上記第1の実施の形態では、残ゲーム数カウンタに50をセットした後に待機ゲーム数を設定する構成としたが、特典状態移行ゲームにおいて待機ゲーム数を設定する構成であれば、上記第1の実施の形態と同様の作用効果を奏することが期待できる。したがって、例えば図35に示す報知中処理において、ステップS1110及びステップS1111の処理を、ステップS1107とステップS1108の間で行う構成としてもよい。
(2)上記第1の実施の形態では、状態コマンド処理にて待機ゲーム数カウンタの値が0であると判定した場合、報知フラグがセットされていればそのまま本処理を終了する構成としたが、報知フラグがセットされていれば途中成立フラグをセットした後に本処理を終了する構成とする。そして、報知中処理のステップS1107では、待機ゲーム数カウンタの値が0となっているか否かを判定するのではなく、途中成立フラグがセットされているか否かを判定する構成とする。途中成立フラグがセットされていない場合には、そのまま本処理を終了し、途中成立フラグがセットされている場合には、当該途中成立フラグをクリアした後にステップS1108以下の処理を行う構成とする。かかる構成とした場合であっても、上記第1の実施の形態と同様の作用効果を奏することは明らかである。
(3)上記第1の実施の形態では、特典状態移行ゲームにおいて待機ゲーム数を設定する構成としたが、特典状態に移行してから所定ゲーム数(例えば5回)が行われたゲームにおいて待機ゲーム数を設定する構成としてもよい。但し、かかる構成とした場合には、特典状態移行ゲームにおいて待機ゲーム数を設定した場合と比して、特典状態下で減算される待機ゲーム数が上記所定ゲーム数分だけ少なくなることとなる。
(4)上記各実施の形態では、待機ゲーム数抽選処理にて取得した値を待機ゲーム数カウンタにセットする構成としたが、かかる構成を変更する。
例えば、待機ゲーム数抽選処理にて取得した値を、表示制御装置81のRAMに設けられた第1条件記憶エリアにセットする構成とする。その後、待機ゲーム数カウンタの値を0とする。状態コマンド処理では、待機ゲーム数カウンタの値を1減算するのではなく1加算する構成とする。また、待機ゲーム数カウンタの値が0となったか否かを判定するのではなく、第1条件記憶エリアにセットされた値と、待機ゲーム数カウンタの値と、が一致したか否かを判定する構成とする。
かかる構成とした場合であっても、上記各実施の形態と同様の作用効果を奏することは明らかである。
残ゲーム数の設定についても同様である。
なお、表示制御装置81のRAMに設けられた第2条件記憶エリアに50をセットし、残ゲーム数カウンタの値を0から1ずつ加算する構成とした場合には、延長抽選に当選した場合に、加算値を第2条件記憶エリアの値に加算する構成としてもよいし、残ゲーム数カウンタの値から加算値を減算する構成としてもよい。また、残ゲーム数カウンタの値よりも加算値の方が大きい場合には、加算値からそのときの残ゲーム数カウンタの値を減算した値を第2条件記憶エリアの値に加算し、残ゲーム数カウンタの値を0とする構成としてもよい。
(5)上記各実施の形態では、特典状態に移行する場合に残ゲーム数カウンタに50をセットする構成としたが、例えば50〜100のいずれかの値を所定の抽選を行って取得し、当該取得値を残ゲーム数カウンタにセットする構成としてもよい。
(6)上記各実施の形態では、遊技回数によって待機ゲーム数及び残ゲーム数が0となる構成としたが、かかる構成に限定されるものではなく、所定回数の遊技を行うことで待機ゲーム数及び残ゲーム数を0とすることが可能となる構成であればよい。
例えば、ベル入賞が成立した場合に待機ゲーム数及び残ゲーム数を1減算する構成としてもよいし、ベル当選となった場合に待機ゲーム数及び残ゲーム数を1減算する構成としてもよい。
また、待機ゲーム数を1回のゲームが行われる毎に1ずつ減算し、残ゲーム数をベル入賞成立時に1ずつ減算する構成としてもよい。このとき、残ゲーム数が0となった以降のゲームにおいて、ベル当選時の操作順序は報知する一方、転落再遊技当選時の操作順序を報知しない構成としてもよい。
(7)上記各実施の形態において、次回の特典状態が確定していることを確定報知によって報知する構成としたが、これに加えて、他の報知演出によって報知可能な構成としてもよいことはいうまでもない。
また、延長抽選に当選した場合には、当該延長抽選当選ゲームにおいて延長ゲーム数を報知する構成としてもよいし、その後のゲームにおいて延長ゲーム数を報知する構成としてもよい。また、延長ゲーム数の一部を延長抽選当選ゲームにおいて報知するとともに、延長ゲーム数の残りを例えば特典状態終了ゲーム等の他のゲームにおいて報知する構成としてもよい。
(8)上記各実施の形態では、特典状態の途中で待機ゲーム数カウンタの値が0となった場合、特典状態の終了後に特典状態に再度移行させる構成としたが、終了待ち状態及び準備状態を経由させた後に特典状態に移行させる構成としてもよい。
(9)上記各実施の形態では、特定役に当選した場合に延長期間設定処理を行う構成としたが、かかる構成に代えて又は加えて、役の抽選結果が外れであった場合に延長期間設定処理を行う構成としてもよいし、再遊技入賞が10ゲーム連続して成立した場合に延長期間設定処理を行う構成としてもよい。
(10)上記各実施の形態では、ベル当選時に示唆演出を実行し得る構成としたが、かかる構成に限定されるものではなく、外れ時に示唆演出を実行し得る構成としてもよいし、チェリー当選時に示唆演出を実行し得る構成としてもよい。これら構成とした場合には、ストップスイッチ42〜44の操作順序によって入賞態様が変化しないため、上記各実施の形態のような2択ではなく6択の操作順序を推測させることが可能となる。
また、示唆演出用報知で操作順序を推測させる部材は、ストップスイッチ42〜44以外であってもよい。例えば第1クレジット投入スイッチ56〜第3クレジット投入スイッチ58の操作順序を推測させる示唆演出用報知を行う構成としてもよい。
(11)上記各実施の形態では、示唆演出を行う場合、ゲーム開始時に示唆演出用報知を行う構成としたが、取りこぼしの可能性がなくなった後に示唆演出用報知を行う構成としてもよい。例えば主制御装置101に当選フラグ「13」(図15参照)がセットされている場合には、最初に中ストップスイッチ43が操作されれば他のストップスイッチ42,44の操作順序に関わらずベル入賞が成立する。そこで、かかる場合には、中リール32Mが停止した後に示唆演出報知を行う構成とする。
(12)上記各実施の形態では、示唆演出を行う場合、ゲーム開始時に示唆演出用報知を行い、ゲーム終了後に結果表示を行う構成としたが、ゲーム終了後に示唆演出用報知及び結果表示を行う構成としてもよい。例えば、全リール32L,32M,32Rの停止後に3つのストップスイッチ42〜44の操作順序を推測させる示唆演出用報知を行い、全てのストップスイッチ42〜44が操作された後に結果表示を行う構成としてもよい。但し、かかる構成とした場合には、示唆演出の途中でメダルがベットされるとともに次ゲームが開始され、折角用意した示唆演出が強制終了されてしまう可能性が考えられる。
(13)上記各実施の形態では、結果表示処理においてストップスイッチ42〜44の操作順序を把握しない構成としたが、ストップスイッチ42〜44の操作順序を把握する構成としてもよい。具体的には、図40(c)に示す示唆演出用報知を行う場合、左ストップスイッチ42及び右ストップスイッチ44の正解操作順序を事前に決定しておく。そして、結果表示処理では、ステップS1404及びステップS1405の処理に代えて、左ストップスイッチ42及び右ストップスイッチ44の操作順序が上記決定した正解操作順序と一致するか否かを判定する。かかる構成とした場合であっても、上記各実施の形態と同様の作用効果を奏することは明らかである。
(14)上記各実施の形態では、結果表示処理において、待機ゲーム数が残ゲーム数よりも大きい場合、当否判定を行って不正解報知又は正解報知を行う構成としたが、必ず不正解報知を行う構成としてもよい。
(15)確定報知を行った場合には特典状態が終了するまで示唆演出を行わない構成としてもよい。
(16)上記各実施の形態では、補助表示部65にてストップスイッチ42〜44の操作順序を報知する構成としたが、かかる構成に限定されるものではなく、ストップスイッチ42〜44の操作順序を示唆する構成であれば良い。例えば、スピーカ64から音声を出力して操作順序を報知する構成としても良いし、次に操作するストップスイッチのランプを他のストップスイッチと異なる発光色等で点灯表示することによって操作順序を示唆する構成としても良い。
(17)上記各実施の形態では、所定の操作順序でストップスイッチ42〜44が操作された場合に昇格再遊技入賞が成立し、他の操作順序でストップスイッチ42〜44が操作された場合に転落再遊技入賞が成立する構成、すなわち同一遊技回で昇格再遊技入賞と転落再遊技入賞のいずれもが成立し得る構成としたが、これに代えて又は加えて、1の遊技回で転落再遊技入賞又は昇格再遊技入賞の一方のみが成立し得る構成としても良い。なお、1の遊技回で転落再遊技入賞又は昇格再遊技入賞の一方が成立し得る構成とする場合には、所定の操作順序でストップスイッチ42〜44が操作されなかった場合に、遊技状態が移行しない再遊技入賞を成立させることが望ましい。
(18)上記各実施の形態では、1の遊技回において複数の再遊技に当選となったりベルと特殊ベルに当選となったりする構成、すなわち1の遊技回において複数の役に当選となり、ストップスイッチ42〜44の操作順序によって入賞態様が変化する構成について説明したが、1の遊技回において1つの役にのみ当選となり、ストップスイッチ42〜44の操作順序によって入賞が成立したり取りこぼしが発生したりする構成としても良い。
(19)上記各実施の形態では、6通りのストップスイッチ42〜44の操作順序のうち1通りの操作順序に昇格再遊技入賞を対応付け、他の5通りの操作順序に転落再遊技入賞を対応付ける構成としたが、昇格再遊技入賞を対応付ける数は任意である。したがって、例えば6通りのストップスイッチ42〜44の操作順序のうち2通りの操作順序に昇格再遊技入賞を対応付け、他の4通りの操作順序に転落再遊技入賞を対応付ける構成としても良いし、6通りのストップスイッチ42〜44の操作順序のうち4通りの操作順序に昇格再遊技入賞を対応付け、他の2通りの操作順序に転落再遊技入賞を対応付ける構成としても良い。ベルと特殊ベルに当選となった場合におけるベル入賞を対応付ける操作順序の数についても同様である。
(20)上記各実施の形態では、通常遊技状態から第5RT状態に移行する場合、第1RT状態〜第4RT状態の4つの遊技状態を介する構成としたが、経由する遊技状態の数は任意である。このとき、中継する遊技状態を少なくした場合には、報知フラグがセットされてから第5RT状態に移行するまでに要するゲーム数が多くなり、中継する遊技状態を多くした場合には、報知フラグがセットされてから第5RT状態に移行するまでに要するゲーム数が少なくなる。
(21)上記各実施の形態では、待機ゲーム数が0となった場合に報知フラグをセットし、ストップスイッチ42〜44の操作順序を報知する構成としたが、これに加えて、報知フラグがセットされていない状況の所定確率でストップスイッチ42〜44の操作順序を報知する構成としても良い。
(22)上記各実施の形態では、報知フラグがセットされている場合、遊技状態が第1RT状態〜第4RT状態のいずれかであれば、ベル又は再遊技に当選した場合に必ずストップスイッチ42〜44の操作順序を報知する構成としたが、かかる構成に限定されるものではなく、報知フラグがセットされる前と比してストップスイッチ42〜44の操作順序を報知する頻度が高くなる構成であればよい。かかる構成とした場合であっても、報知フラグがセットされる前後において第5RT状態への移行確率を変化させることが可能となる。
(23)上記各実施の形態では、第1RT状態〜第4RT状態において昇格再遊技の入賞態様が遊技状態毎に異なる構成としたが、同じであっても良いことはいうまでもない。
(24)上記各実施の形態において入賞成立となる各図柄の組合せは一例であり、これら図柄の組合せに限定されるものではない。また、入賞成立となる図柄の組合せの数も任意である。
(25)上記各実施の形態では、BB状態を備えたスロットマシンについて説明したが、かかる構成に限定されるものではなく、BB状態を備えないスロットマシンであっても良いし、RB状態やSB状態等の他の遊技状態を備えたスロットマシンであっても良い。
(26)上記各実施の形態では、ART状態に分類される特典付与状態を備えた構成について説明したが、AT状態に分類される特典付与状態を備えた構成としてもよい。
(27)上記各実施の形態では、メダルが3枚ベットされた後に開始指令が発生したか否かを判定する構成としたが、1枚ベットされた後や2枚ベットされた後にも開始指令が発生したか否かを判定する構成としてもよいことはいうまでもない。
(28)上記各実施の形態では、付与される特典として、遊技状態が移行する特典と、再遊技の特典の他に、メダルを払い出す特典を備える構成としたが、かかる構成に限定されるものではなく、遊技者に何らかの特典が付与される構成であればよい。例えば、メダルを払い出す特典に代えてメダル以外の賞品を払い出す構成であってもよい。また、現実のメダル投入やメダル払出機能を有さず、遊技者の所有するメダルをクレジット管理するスロットマシンにおいては、クレジットされたメダルの増加が特典の付与に相当する。
(29)上記各実施の形態では、リールを3つ並列して備え、有効ラインとして4ラインを有するスロットマシンについて説明したが、かかる構成に限定されるものではなく、例えばリールを5つ並列して備えたスロットマシンや、有効ラインを7ライン有するスロットマシンであってもよい。
(30)上記各実施の形態では、スロットマシン10について具体化した例を示したが、スロットマシンとパチンコ機とを融合した形式の遊技機に適用してもよい。即ち、スロットマシンのうち、メダル投入及びメダル払出機能に代えて、パチンコ機のような球投入及び球払出機能をもたせた遊技機としてもよい。かかる遊技機をスロットマシンに代えて使用すれば、遊技ホールでは球のみを遊技価値として取り扱うことができるため、パチンコ機とスロットマシンとが混在している現在の遊技ホールにおいてみられる、遊技価値たるメダルと球との別個の取扱による設備上の負担や遊技機設置個所の制約といった問題を解消し得る。
以下、本発明の遊技機を、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお以下においては、理解の容易のため、上記実施の形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
遊技機1.複数種の絵柄(図柄)を循環表示させる複数の循環表示手段(リール32L,32M,32R)と、
前記絵柄の循環表示を開始させるべく操作される開始操作手段(スタートレバー41、第1〜第3クレジット投入スイッチ56〜58)と、
役の抽選を行う抽選手段(主制御装置101の抽選処理機能)と、
前記絵柄の循環表示を個別に停止させるべく操作される複数の停止操作手段(ストップスイッチ42〜44)と、
前記役の抽選に当選した当選役と対応する当選絵柄が有効位置(有効ライン)に所定の組合せ(小役図柄の組合せ等)を形成して停止したことに基づいて、入賞成立として遊技者に特典を付与する特典付与手段(主制御装置101のメダル払出処理S211等)と
を備えた遊技機において、
所定回数の遊技を行うことによって成立させることが可能な第1回数条件(罰則フラグがセットされていない状況で1〜1280回のゲームを行うこと)を設定する第1回数条件設定手段(表示制御装置81の待機ゲーム数抽選処理機能S704,S755,S1006,S1110及び待機ゲーム数セット処理機能S705,S756,S1007,S1111)と、
第1数値情報(0〜1280)を記憶可能な第1数値情報記憶手段(表示制御装置81の待機ゲーム数カウンタ)と、
1遊技回が終了したことに基づいて、前記第1数値情報記憶手段に記憶された第1数値情報を更新する第1更新手段(表示制御装置81の待機ゲーム数減算処理機能S711)と、
前記第1数値情報記憶手段に記憶された第1数値情報に基づいて、前記第1回数条件が成立したか否かを判定する第1成立判定手段(表示制御装置81の待機ゲーム数確認処理機能S712,S1014,S1107)と、
前記第1回数条件が成立したことに基づいて、遊技者に有利な特典遊技状態(特典状態)への移行が通常状態(通常状態)よりも容易となる移行容易状態(準備状態)に移行させる第1移行手段(表示制御装置81の準備状態移行機能)と、
前記特典遊技状態に移行させる第2移行手段(表示制御装置81の特典状態移行機能)と、
前記特典遊技状態に移行することに基づいて、所定回数の遊技を行うことによって成立させることが可能な第2回数条件(50回のゲームを行うこと)を設定する第2回数条件設定手段(表示制御装置81の残ゲーム数セット処理機能S754,S1005,S1109)と、
第2数値情報を記憶可能な第2数値情報記憶手段(表示制御装置81の残ゲーム数カウンタ)と、
前記特典遊技状態下で1遊技回が終了したことに基づいて、前記第2数値情報記憶手段に記憶された第2数値情報を更新する第2更新手段(表示制御装置81の残ゲーム数減算処理機能S1104)と、
前記第2数値情報記憶手段に記憶された第2数値情報に基づいて、前記第2回数条件が成立したか否かを判定する第2成立判定手段(表示制御装置81の残ゲーム数確認処理機能S1105)と、
前記第2回数条件が成立した場合、前記特典遊技状態を終了させる終了手段(表示制御装置81の報知フラグクリア機能)と
を備え、
前記第1回数条件設定手段は、前記第1回数条件成立となる遊技回から前記特典遊技状態が終了する遊技回の1回前の遊技回までの間に前記第1回数条件を設定し、前記第1更新手段は、遊技状態が前記特典遊技状態であっても前記第1数値情報記憶手段に記憶された第1数値情報を更新することを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、第1回数条件設定手段は、第1回数条件成立となる遊技回から特典遊技状態が終了する遊技回の1回前の遊技回までの間に第1回数条件を設定し、第1更新手段は、遊技状態が特典遊技状態であっても第1数値情報記憶手段に記憶された第1数値情報を更新する。かかる構成の場合、遊技者は、特典遊技状態下における遊技を行うことにより、次回の特典遊技状態に移行するまでに必要な通常状態下における遊技回数の削減を図ることが可能となる。この結果、特典遊技状態が終了した場合に、特典遊技状態下における遊技を行った結果として比較的少ない遊技回数で次回の特典遊技状態に移行することを遊技者に期待させることが可能となり、遊技者が遊技意欲を減退させてしまうことを低減することが可能となる。
遊技機2.上記遊技機1において、前記第1回数条件設定手段は、遊技状態が前記特典遊技状態に移行する遊技回に前記第1回数条件を設定することを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、特典遊技状態に移行する遊技回に第1回数条件が設定されるため、特典遊技状態の途中で第1回数条件を設定する構成と比して、次回の特典遊技状態に移行するまでに必要な特典遊技状態以外の遊技状態下における遊技回数をより多く削減することが可能となる。
遊技機3.上記遊技機1又は遊技機2において、前記特典遊技状態下で特定条件(延長抽選に当選)が成立したか否かを判定する特定成立判定手段(表示制御装置81の延長抽選判定処理機能S907,S908)と、前記特典遊技状態下で前記特定条件が成立した場合、前記特典遊技状態下で遊技可能な遊技回数が多くなるよう、前記第2回数条件と前記第2数値情報との少なくとも一方を変更する変更手段(表示制御装置81の残ゲーム数加算処理機能S909)と、を備えたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、特典遊技状態下で特定条件が成立した場合、特典遊技状態下で遊技可能な遊技回数が多くなるよう、第2回数条件と第2数値情報との少なくとも一方が変更される。かかる構成とすることにより、特典遊技状態下で特定条件が成立した場合には、特典遊技状態下で遊技可能な遊技回数が多くなるのみならず、次回の特典遊技状態に移行するまでに必要な通常状態下における遊技回数をより多く削減することが可能となる。この結果、特定条件が成立することを強く期待させながら特典遊技状態下での遊技を遊技者に行わせることが可能となり、特典遊技状態下における遊技が単調化することを好適に抑制することが可能となる。
遊技機4.上記遊技機1乃至遊技機3のいずれかにおいて、前記第1回数条件設定手段を、前記第1回数条件として所定の遊技回数を設定する構成とするとともに、前記第2回数条件設定手段を、前記第2回数条件として所定の遊技回数を設定する構成とし、さらに、前記第1回数条件設定手段を、前記第2回数条件設定手段が設定する遊技回数よりも少ない遊技回数を設定し得る構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、第1回数条件として所定の遊技回数が設定されるとともに、第2回数条件として所定の遊技回数が設定される。かかる構成とすることにより、遊技者は、特典遊技状態下における遊技を行うことにより、次回の特典遊技状態に移行するまでに必要な通常状態下における遊技回数の削減を図ることが可能となる。また、第1回数条件として第2回数条件よりも少ない遊技回数が設定され得る構成とすることにより、特典遊技状態の途中で第1回数条件が成立する事象を発生させることが可能となる。この結果、特典遊技状態下における遊技が単調化することを好適に抑制することが可能となる。
遊技機5.上記遊技機1乃至遊技機4のいずれかにおいて、前記特典遊技状態下で前記第1回数条件が成立した場合、前記終了手段が前記特典遊技状態を終了させた遊技回に前記特典遊技状態に再度移行させる再移行手段(表示制御装置81の特典状態再移行機能S1108,S1109)を備えたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、特典遊技状態下で第1回数条件が成立した場合、特典遊技状態が終了する遊技回に特典遊技状態に再度移行する。かかる構成とすることにより、特典遊技状態に連続して移行することを期待させながら遊技者に遊技を行わせることが可能となり、遊技興趣の向上を図ることが可能となる。
遊技機6.上記遊技機1乃至遊技機5のいずれかにおいて、前記特典遊技状態下で前記第1回数条件が成立した場合、前記第1回数条件が成立した遊技回から次回の特典遊技状態に移行する遊技回の1回前の遊技回までの間、新たに第1回数条件を設定しないことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、特典遊技状態下で第1回数条件が成立した場合、第1回数条件が成立した遊技回から次回の特典遊技状態に移行する遊技回の1回前の遊技回までの間、新たに第1回数条件が設定されることはない。かかる構成とすることにより、特典遊技状態への連続移行回数が過剰に多くなってしまうことを回避することが可能となる。
遊技機7.上記遊技機1乃至遊技機6のいずれかにおいて、前記第2回数条件を予め複数記憶する第2回数条件記憶手段を備え、前記第2回数条件設定手段は、所定の抽選結果に基づいて、前記第2回数条件記憶手段に記憶された複数の第2回数条件から1の第2回数条件を選択することを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、特典遊技状態に移行してから終了するまでの長さは、第2回数条件設定手段の設定結果によって変化する。かかる構成とすることにより、次回の特典遊技状態に移行するまでに必要な通常状態下における遊技回数の削減量を、第2回数条件設定手段の設定結果によって変化させることが可能となり、遊技興趣の向上を図ることが可能となる。
遊技機8.上記遊技機1乃至遊技機7のいずれかにおいて、遊技状態が前記特典遊技状態であることに基づいて、遊技者に複数の所定操作手段の操作順序を推測させる推測演出(示唆演出用報知)を開始する演出開始第1手段(補助表示部65等)と、前記推測演出を開始した場合、前記複数の所定操作手段の操作結果に基づいて、前記操作結果が正解操作順序であったことを示唆する第1結果演出(正解報知)と、前記操作結果が不正解操作順序であったことを示唆する第2結果演出(不正解報知)と、次回の特典遊技状態が確定していることを示唆する確定示唆演出(確定報知)と、のいずれを行うか決定する演出内容決定手段(表示制御装置81の結果表示処理機能)と、前記演出内容決定手段の決定結果と対応する演出を開始する演出開始第2手段(補助表示部65等)とを備え、前記演出内容決定手段は、次回の特典遊技状態が確定している場合、前記複数の所定操作手段の操作結果に関わらず、前記第1結果演出又は前記確定示唆演出を行うと決定することを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、遊技状態が特典遊技状態であることに基づいて、遊技者に複数の所定操作手段の操作順序を推測させる推測演出が開始される。そして、推測演出が開始された場合には、複数の所定操作手段の操作結果に基づいて、操作結果が正解操作順序であったことを示唆する第1結果演出と、操作結果が不正解操作順序であったことを示唆する第2結果演出と、次回の特典遊技状態が確定していることを示唆する確定示唆演出と、のいずれかが行われる。また、次回の特典遊技状態が確定している場合には、複数の所定操作手段の操作結果に関わらず、第1結果演出又は確定示唆演出が行われる。かかる構成とすることにより、1の特典遊技状態下において第1結果演出を繰り返し行った場合に、確定示唆演出は行われないものの次回の特典遊技状態が確定しているのではないかと遊技者に期待させることが可能となる。
また、遊技者に所定操作手段の操作順序を推測させる推測演出を開始した上で第1結果演出,第2結果演出,確定示唆演出のいずれかを行う構成とすることにより、第1結果演出が繰り返し行われた場合における遊技者の期待感を好適に高めることが可能となる。操作順序を連続して正解させることのできる確率は、その連続回数が増えるほど低くなる。このため、第1結果演出を繰り返し行った場合には、本来であれば低確率の筈の事象が発生している違和感を通じて、次回の特典遊技状態が確定していることを遊技者に期待させることが可能となるからである。
以上の結果、特典遊技状態下における遊技が単調化することを抑制することが可能となる。
遊技機9.上記遊技機8において、前記演出内容決定手段は、次回の特典遊技状態が確定していない場合にも前記第1結果演出を行うと決定し得ることを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、次回の特典遊技状態が確定していない場合にも第1結果演出が行われることがある。かかる構成とすることにより、次回の特典遊技状態が確定していない状況における特典遊技状態下での遊技が単調化することを抑制することが可能となる。
遊技機10.上記遊技機8又は遊技機9において、所定数値情報(0〜100)を記憶する所定数値情報記憶手段(表示制御装置81の進行度記憶エリア)と、前記第1結果演出を行う場合に前記所定数値情報記憶手段に記憶された所定数値情報を変更する所定数値情報変更手段(表示制御装置81の進行度変更機能S1410)と、を備え、前記演出内容決定手段は、前記所定数値情報記憶手段に記憶された所定数値情報が予め定めたもの(100)となった場合、前記確定示唆演出を行うと決定することを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、第1結果演出を行う場合に所定数値情報記憶手段に記憶された所定数値情報が変更され、所定数値情報記憶手段に記憶された所定数値情報が予め定めたものとなった場合、確定示唆演出が行われる。かかる構成とすることにより、所定の遊技回において第1結果演出を行った場合に、次に推測演出が開始された場合には確定示唆演出が行われるのではないかと遊技者に期待させることが可能となる。この結果、特典遊技状態下における遊技が単調化することを抑制することが可能となる。
遊技機11.上記遊技機8乃至遊技機10のいずれかにおいて、前記演出開始第1手段を、前記各循環表示手段のうち複数の循環表示手段が前記絵柄の循環表示を停止させていない状況で前記推測演出を開始する構成とし、前記所定操作手段を、前記絵柄の循環表示を停止させていない循環表示手段と対応する停止操作手段としたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、推測演出は、各循環表示手段のうち複数の循環表示手段が絵柄の循環表示を停止させていない状況で開始され、遊技者は、絵柄の循環表示を停止させていない循環表示手段と対応する停止操作手段の操作順序を推測する必要がある。かかる構成とすることにより、折角用意した推測演出等が無駄なものとなってしまう機会を低減することが可能となるとともに、遊技者が演出に参加しなくなってしまうことを回避することが可能となる。
遊技機12.上記遊技機11において、前記特典付与手段は、前記演出開始第1手段が前記推測演出を開始した場合、前記所定操作手段の操作順序に関わらず遊技者の有利度合いが等しい特典(9枚のメダル払出)を付与することを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、推測演出が開始された遊技回では、所定操作手段の操作順序に関わらず遊技者の有利度合いが等しい特典が付与される。かかる構成とすることにより、遊技者に不利益が生じることを回避することが可能となる。
遊技機13.上記遊技機11において、前記演出開始第1手段は、前記役の抽選結果が非当選であったことに基づいて前記推測演出を開始することを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、推測演出が開始された遊技回では役の抽選に当選していない。かかる構成とすることにより、入賞成立となる停止操作手段の操作順序や操作タイミングを考慮させることなく所定操作手段の操作順序を推測させることが可能となり、遊技者を演出に積極参加させることが可能となる。
遊技機14.複数種の絵柄(図柄)を循環表示させる複数の循環表示手段(リール32L,32M,32R)と、
前記絵柄の循環表示を開始させるべく操作される開始操作手段(スタートレバー41、第1〜第3クレジット投入スイッチ56〜58)と、
役の抽選を行う抽選手段(主制御装置101の抽選処理機能)と、
前記絵柄の循環表示を個別に停止させるべく操作される複数の停止操作手段(ストップスイッチ42〜44)と、
前記役の抽選に当選した当選役と対応する当選絵柄が有効位置(有効ライン)に所定の組合せ(小役図柄の組合せ等)を形成して停止したことに基づいて、入賞成立として遊技者に特典を付与する特典付与手段(主制御装置101のメダル払出処理S211等)と
を備えた遊技機において、
所定回数の遊技を行うことによって成立させることが可能な第1回数条件(罰則フラグがセットされていない状況で1〜1280回のゲームを行うこと)を設定する第1回数条件設定手段(表示制御装置81の待機ゲーム数抽選処理機能S1704,S1755,S1906及び待機ゲーム数セット処理機能S1705,S1756,S1907)と、
第1数値情報(0〜1280)を記憶可能な第1数値情報記憶手段(表示制御装置81の待機ゲーム数カウンタ)と、
1遊技回が終了したことに基づいて、前記第1数値情報記憶手段に記憶された第1数値情報を更新する第1更新手段(表示制御装置81の待機ゲーム数減算処理機能S1711)と、
前記第1数値情報記憶手段に記憶された第1数値情報に基づいて、前記第1回数条件が成立したか否かを判定する第1成立判定手段(表示制御装置81の待機ゲーム数確認処理機能S1712)と、
前記第1回数条件が成立したことに基づいて、遊技者に有利な特典遊技状態(特典状態)への移行が通常状態(通常状態)よりも容易となる移行容易状態(準備状態)に移行させる第1移行手段(表示制御装置81の準備状態移行機能)と、
前記特典遊技状態に移行させる第2移行手段(表示制御装置81の特典状態移行機能)と、
前記特典遊技状態に移行することに基づいて、所定回数の遊技を行うことによって成立させることが可能な第2回数条件(50回のゲームを行うこと)を設定する第2回数条件設定手段(表示制御装置81の残ゲーム数セット処理機能S1754,S2005,S2110)と、
第2数値情報を記憶可能な第2数値情報記憶手段(表示制御装置81の残ゲーム数カウンタ)と、
前記特典遊技状態下で1遊技回が終了したことに基づいて、前記第2数値情報記憶手段に記憶された第2数値情報を更新する第2更新手段(表示制御装置81の残ゲーム数減算処理機能S2104)と、
前記第2数値情報記憶手段に記憶された第2数値情報に基づいて、前記第2回数条件が成立したか否かを判定する第2成立判定手段(表示制御装置81の残ゲーム数確認処理機能S2105)と、
前記第2回数条件が成立した場合、前記特典遊技状態を終了させる終了手段(表示制御装置81の報知フラグクリア機能)と
を備え、
前記第1回数条件設定手段は、前記第1回数条件成立となった遊技回に前記第1回数条件を新たに設定し、前記第1更新手段は、遊技状態が前記特典遊技状態であっても前記第1数値情報記憶手段に記憶された第1数値情報を更新することを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、第1回数条件設定手段は、第1回数条件成立となった遊技回に第1回数条件を新たに設定し、第1更新手段は、遊技状態が特典遊技状態であっても第1数値情報記憶手段に記憶された第1数値情報を更新する。かかる構成の場合、遊技者は、特典遊技状態下における遊技を行うことにより、次回以降の特典遊技状態に移行するまでに必要な通常状態下における遊技回数の削減を図ることが可能となる。この結果、特典遊技状態が終了した場合に、特典遊技状態下における遊技を行った結果として比較的少ない遊技回数で次回以降の特典遊技状態に移行することを遊技者に期待させることが可能となり、遊技者が遊技意欲を減退させてしまうことを低減することが可能となる。
遊技機15.上記遊技機14において、前記特典遊技状態下で前記第1回数条件が成立した成立回数を記憶する成立回数記憶手段(表示制御装置81の蓄積カウンタ)と、前記成立回数記憶手段に記憶された成立回数が0でない場合、前記終了手段が前記特典遊技状態を終了させた遊技回に前記特典遊技状態に再度移行させる再移行手段(表示制御装置81の特典状態再移行機能S2109,S2110)を備えたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、特典遊技状態下で第1回数条件が成立した成立回数が成立回数記憶手段に記憶され、成立回数記憶手段に記憶された遊技回数が0でない場合、特典遊技状態が終了する遊技回に特典遊技状態に再度移行する。かかる構成とすることにより、特典遊技状態に連続して移行することを期待させながら遊技者に遊技を行わせることが可能となり、遊技興趣の向上を図ることが可能となる。
また、かかる構成の場合、遊技者は、特典遊技状態下で第1回数条件が成立した場合、その後も当該特典遊技状態下で継続して遊技を行うことにより、次回の特典遊技状態終了から次々回の特典遊技状態移行までに必要な通常状態下における遊技回数の削減を図ることが可能となる。この結果、遊技者が遊技意欲を減退させてしまうことを好適に低減することが可能となる。
遊技機16.上記遊技機14又は遊技機15において、前記特典遊技状態下で特定条件(延長抽選に当選)が成立したか否かを判定する特定成立判定手段(表示制御装置81の延長抽選判定処理機能S1909,S1910)と、前記特典遊技状態下で前記特定条件が成立した場合、前記特典遊技状態下で遊技可能な遊技回数が多くなるよう、前記第2回数条件と前記第2数値情報との少なくとも一方を変更する変更手段(表示制御装置81の残ゲーム数加算処理機能S1911)と、を備えたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、特典遊技状態下で特定条件が成立した場合、特典遊技状態下で遊技可能な遊技回数が多くなるよう、第2回数条件と第2数値情報との少なくとも一方が変更される。かかる構成とすることにより、特典遊技状態下で特定条件が成立した場合には、特典遊技状態下で遊技可能な遊技回数が多くなるのみならず、次回以降の特典遊技状態に移行するまでに必要な通常状態下における遊技回数をより多く削減することが可能となる。この結果、特定条件が成立することを強く期待させながら特典遊技状態下での遊技を遊技者に行わせることが可能となり、特典遊技状態下における遊技が単調化することを好適に抑制することが可能となる。
遊技機17.上記遊技機14乃至遊技機16のいずれかにおいて、前記第1回数条件設定手段を、前記第1回数条件として所定の遊技回数を設定する構成とするとともに、前記第2回数条件設定手段を、前記第2回数条件として所定の遊技回数を設定する構成とし、さらに、前記第1回数条件設定手段を、前記第2回数条件設定手段が設定する遊技回数よりも少ない遊技回数を設定し得る構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、第1回数条件として所定の遊技回数が設定されるとともに、第2回数条件として所定の遊技回数が設定される。かかる構成とすることにより、遊技者は、特典遊技状態下における遊技を行うことにより、次回の特典遊技状態に移行するまでに必要な通常状態下における遊技回数の削減を図ることが可能となる。また、第1回数条件として第2回数条件よりも少ない遊技回数が設定され得る構成とすることにより、特典遊技状態の途中で第1回数条件が成立する事象を発生させることが可能となる。この結果、特典遊技状態下における遊技が単調化することを好適に抑制することが可能となる。
遊技機18.上記遊技機14乃至遊技機17のいずれかにおいて、前記第2回数条件を予め複数記憶する第2回数条件記憶手段を備え、前記第2回数条件設定手段は、所定の抽選結果に基づいて、前記第2回数条件記憶手段に記憶された複数の第2回数条件から1の第2回数条件を選択することを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、特典遊技状態に移行してから終了するまでの長さは、第2回数条件設定手段の設定結果によって変化する。かかる構成とすることにより、次回の特典遊技状態に移行するまでに必要な通常状態下における遊技回数の削減量を、第2回数条件設定手段の設定結果によって変化させることが可能となり、遊技興趣の向上を図ることが可能となる。
遊技機19.上記遊技機14乃至遊技機18のいずれかにおいて、遊技状態が前記特典遊技状態であることに基づいて、遊技者に複数の所定操作手段の操作順序を推測させる推測演出(示唆演出用報知)を開始する演出開始第1手段(補助表示部65等)と、前記推測演出を開始した場合、前記複数の所定操作手段の操作結果に基づいて、前記操作結果が正解操作順序であったことを示唆する第1結果演出(正解報知)と、前記操作結果が不正解操作順序であったことを示唆する第2結果演出(不正解報知)と、次回の特典遊技状態が確定していることを示唆する確定示唆演出(確定報知)と、のいずれを行うか決定する演出内容決定手段(表示制御装置81の結果表示処理機能)と、前記演出内容決定手段の決定結果と対応する演出を開始する演出開始第2手段(補助表示部65等)とを備え、前記演出内容決定手段は、次回の特典遊技状態が確定している場合、前記複数の所定操作手段の操作結果に関わらず、前記第1結果演出又は前記確定示唆演出を行うと決定することを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、遊技状態が特典遊技状態であることに基づいて、遊技者に複数の所定操作手段の操作順序を推測させる推測演出が開始される。そして、推測演出が開始された場合には、複数の所定操作手段の操作結果に基づいて、操作結果が正解操作順序であったことを示唆する第1結果演出と、操作結果が不正解操作順序であったことを示唆する第2結果演出と、次回の特典遊技状態が確定していることを示唆する確定示唆演出と、のいずれかが行われる。また、次回の特典遊技状態が確定している場合には、複数の所定操作手段の操作結果に関わらず、第1結果演出又は確定示唆演出が行われる。かかる構成とすることにより、1の特典遊技状態下において第1結果演出を繰り返し行った場合に、確定示唆演出は行われないものの次回の特典遊技状態が確定しているのではないかと遊技者に期待させることが可能となる。
また、遊技者に所定操作手段の操作順序を推測させる推測演出を開始した上で第1結果演出,第2結果演出,確定示唆演出のいずれかを行う構成とすることにより、第1結果演出が繰り返し行われた場合における遊技者の期待感を好適に高めることが可能となる。操作順序を連続して正解させることのできる確率は、その連続回数が増えるほど低くなる。このため、第1結果演出を繰り返し行った場合には、本来であれば低確率の筈の事象が発生している違和感を通じて、次回の特典遊技状態が確定していることを遊技者に期待させることが可能となるからである。
以上の結果、特典遊技状態下における遊技が単調化することを抑制することが可能となる。
遊技機20.上記遊技機19において、前記演出内容決定手段は、次回の特典遊技状態が確定していない場合にも前記第1結果演出を行うと決定し得ることを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、次回の特典遊技状態が確定していない場合にも第1結果演出が行われることがある。かかる構成とすることにより、次回の特典遊技状態が確定していない状況における特典遊技状態下での遊技が単調化することを抑制することが可能となる。
遊技機21.上記遊技機19又は遊技機20において、所定数値情報(0〜100)を記憶する所定数値情報記憶手段(表示制御装置81の進行度記憶エリア)と、前記第1結果演出を行う場合に前記所定数値情報記憶手段に記憶された所定数値情報を変更する所定数値情報変更手段(表示制御装置81の進行度変更機能S1410)と、を備え、前記演出内容決定手段は、前記所定数値情報記憶手段に記憶された所定数値情報が予め定めたもの(100)となった場合、前記確定示唆演出を行うと決定することを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、第1結果演出を行う場合に所定数値情報記憶手段に記憶された所定数値情報が変更され、所定数値情報記憶手段に記憶された所定数値情報が予め定めたものとなった場合、確定示唆演出が行われる。かかる構成とすることにより、所定の遊技回において第1結果演出を行った場合に、次に推測演出が開始された場合には確定示唆演出が行われるのではないかと遊技者に期待させることが可能となる。この結果、特典遊技状態下における遊技が単調化することを抑制することが可能となる。
遊技機22.上記遊技機19乃至遊技機21のいずれかにおいて、前記演出開始第1手段を、前記各循環表示手段のうち複数の循環表示手段が前記絵柄の循環表示を停止させていない状況で前記推測演出を開始する構成とし、前記所定操作手段を、前記絵柄の循環表示を停止させていない循環表示手段と対応する停止操作手段としたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、推測演出は、各循環表示手段のうち複数の循環表示手段が絵柄の循環表示を停止させていない状況で開始され、遊技者は、絵柄の循環表示を停止させていない循環表示手段と対応する停止操作手段の操作順序を推測する必要がある。かかる構成とすることにより、折角用意した推測演出等が無駄なものとなってしまう機会を低減することが可能となるとともに、遊技者が演出に参加しなくなってしまうことを回避することが可能となる。
遊技機23.上記遊技機22において、前記特典付与手段は、前記演出開始第1手段が前記推測演出を開始した場合、前記所定操作手段の操作順序に関わらず遊技者の有利度合いが等しい特典(9枚のメダル払出)を付与することを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、推測演出が開始された遊技回では、所定操作手段の操作順序に関わらず遊技者の有利度合いが等しい特典が付与される。かかる構成とすることにより、遊技者に不利益が生じることを回避することが可能となる。
遊技機24.上記遊技機22において、前記演出開始第1手段は、前記役の抽選結果が非当選であったことに基づいて前記推測演出を開始することを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、推測演出が開始された遊技回では役の抽選に当選していない。かかる構成とすることにより、入賞成立となる停止操作手段の操作順序や操作タイミングを考慮させることなく所定操作手段の操作順序を推測させることが可能となり、遊技者を演出に積極参加させることが可能となる。
遊技機25.複数種の絵柄(図柄)を循環表示させる複数の循環表示手段(リール32L,32M,32R)と、
前記絵柄の循環表示を開始させるべく操作される開始操作手段(スタートレバー41、第1〜第3クレジット投入スイッチ56〜58)と、
役の抽選を行う抽選手段(主制御装置101の抽選処理機能)と、
前記絵柄の循環表示を個別に停止させるべく操作される複数の停止操作手段(ストップスイッチ42〜44)と、
前記役の抽選に当選した当選役と対応する当選絵柄が有効位置(有効ライン)に所定の組合せ(小役図柄の組合せ等)を形成して停止したことに基づいて、入賞成立として遊技者に特典を付与する特典付与手段(主制御装置101のメダル払出処理S211等)と、
遊技状態を特典遊技状態(特典状態)に移行させる特典遊技状態移行手段(表示制御装置81の特典状態移行機能)と
を備えた遊技機において、
遊技状態が前記特典遊技状態であることに基づいて、遊技者に複数の所定操作手段の操作順序を推測させる推測演出(示唆演出用報知)を開始する演出開始第1手段(補助表示部65等)と、
前記推測演出を開始した場合、前記複数の所定操作手段の操作結果に基づいて、前記操作結果が正解操作順序であったことを示唆する第1結果演出(正解報知)と、前記操作結果が不正解操作順序であったことを示唆する第2結果演出(不正解報知)と、次回の特典遊技状態が確定していることを示唆する確定示唆演出(確定報知)と、のいずれを行うか決定する演出内容決定手段(表示制御装置81の結果表示処理機能)と、
前記演出内容決定手段の決定結果と対応する演出を開始する演出開始第2手段(補助表示部65等)と
を備え、
前記演出内容決定手段は、次回の特典遊技状態が確定している場合、前記複数の所定操作手段の操作結果に関わらず、前記第1結果演出又は前記確定示唆演出を行うと決定することを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、遊技状態が特典遊技状態であることに基づいて、遊技者に複数の所定操作手段の操作順序を推測させる推測演出が開始される。そして、推測演出が開始された場合には、複数の所定操作手段の操作結果に基づいて、操作結果が正解操作順序であったことを示唆する第1結果演出と、操作結果が不正解操作順序であったことを示唆する第2結果演出と、次回の特典遊技状態が確定していることを示唆する確定示唆演出と、のいずれかが行われる。また、次回の特典遊技状態が確定している場合には、複数の所定操作手段の操作結果に関わらず、第1結果演出又は確定示唆演出が行われる。かかる構成とすることにより、1の特典遊技状態下において第1結果演出を繰り返し行った場合に、確定示唆演出は行われないものの次回の特典遊技状態が確定しているのではないかと遊技者に期待させることが可能となる。
また、遊技者に所定操作手段の操作順序を推測させる推測演出を開始した上で第1結果演出,第2結果演出,確定示唆演出のいずれかを行う構成とすることにより、第1結果演出が繰り返し行われた場合における遊技者の期待感を好適に高めることが可能となる。操作順序を連続して正解させることのできる確率は、その連続回数が増えるほど低くなる。このため、第1結果演出を繰り返し行った場合には、本来であれば低確率の筈の事象が発生している違和感を通じて、次回の特典遊技状態が確定していることを遊技者に期待させることが可能となるからである。
以上の結果、特典遊技状態下における遊技が単調化することを抑制することが可能となる。
遊技機26.上記遊技機25において、前記演出内容決定手段は、次回の特典遊技状態が確定していない場合にも前記第1結果演出を行うと決定し得ることを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、次回の特典遊技状態が確定していない場合にも第1結果演出が行われることがある。かかる構成とすることにより、次回の特典遊技状態が確定していない状況における特典遊技状態下での遊技が単調化することを抑制することが可能となる。
遊技機27.上記遊技機25又は遊技機26において、所定数値情報(0〜100)を記憶する所定数値情報記憶手段(表示制御装置81の進行度記憶エリア)と、前記第1結果演出を行う場合に前記所定数値情報記憶手段に記憶された所定数値情報を変更する所定数値情報変更手段(表示制御装置81の進行度変更機能S1410)と、を備え、前記演出内容決定手段は、前記所定数値情報記憶手段に記憶された所定数値情報が予め定めたもの(100)となった場合、前記確定示唆演出を行うと決定することを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、第1結果演出を行う場合に所定数値情報記憶手段に記憶された所定数値情報が変更され、所定数値情報記憶手段に記憶された所定数値情報が予め定めたものとなった場合、確定示唆演出が行われる。かかる構成とすることにより、所定の遊技回において第1結果演出を行った場合に、次に推測演出が開始された場合には確定示唆演出が行われるのではないかと遊技者に期待させることが可能となる。この結果、特典遊技状態下における遊技が単調化することを抑制することが可能となる。
遊技機28.上記遊技機25乃至遊技機27のいずれかにおいて、前記演出開始第1手段を、前記各循環表示手段のうち複数の循環表示手段が前記絵柄の循環表示を停止させていない状況で前記推測演出を開始する構成とし、前記所定操作手段を、前記絵柄の循環表示を停止させていない循環表示手段と対応する停止操作手段としたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、推測演出は、各循環表示手段のうち複数の循環表示手段が絵柄の循環表示を停止させていない状況で開始され、遊技者は、絵柄の循環表示を停止させていない循環表示手段と対応する停止操作手段の操作順序を推測する必要がある。かかる構成とすることにより、折角用意した推測演出等が無駄なものとなってしまう機会を低減することが可能となるとともに、遊技者が演出に参加しなくなってしまうことを回避することが可能となる。
遊技機29.上記遊技機28において、前記特典付与手段は、前記演出開始第1手段が前記推測演出を開始した場合、前記所定操作手段の操作順序に関わらず遊技者の有利度合いが等しい特典(9枚のメダル払出)を付与することを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、推測演出が開始された遊技回では、所定操作手段の操作順序に関わらず遊技者の有利度合いが等しい特典が付与される。かかる構成とすることにより、遊技者に不利益が生じることを回避することが可能となる。
遊技機30.上記遊技機28において、前記演出開始第1手段は、前記役の抽選結果が非当選であったことに基づいて前記推測演出を開始することを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、推測演出が開始された遊技回では役の抽選に当選していない。かかる構成とすることにより、入賞成立となる停止操作手段の操作順序や操作タイミングを考慮させることなく所定操作手段の操作順序を推測させることが可能となり、遊技者を演出に積極参加させることが可能となる。
なお、上記遊技機25乃至遊技機30のいずれかの構成に、上記遊技機1乃至遊技機7のいずれかの構成を組み合わせてもよいし、上記遊技機14乃至遊技機18のいずれかの構成を組み合わせてもよい。かかる構成とした場合であっても、上述した作用効果を奏することは明らかである。
10…遊技機としてのスロットマシン、32…循環表示手段を構成すると共に周回体としてのリール、41…開始操作手段又は始動操作手段としてのスタートレバー、42〜44…停止操作手段としてのストップスイッチ、56…開始操作手段又は入力操作手段としての第1クレジット投入スイッチ、57…開始操作手段又は入力操作手段としての第2クレジット投入スイッチ、58…開始操作手段又は入力操作手段としての第3クレジット投入スイッチ、63…補助演出部又は示唆手段を構成する上部ランプ、64…補助演出部又は示唆手段を構成するスピーカ、65…補助演出部又は示唆手段を構成する補助表示部、81…サブ制御基板又は示唆手段を構成する表示制御装置、101…メイン制御基板としての主制御装置、102…抽選手段やメイン制御手段等の各種制御手段を構成するCPU。

Claims (1)

  1. 複数種の絵柄を循環表示させる複数の循環表示手段と、
    前記絵柄の循環表示を開始させるべく操作される開始操作手段と、
    役の抽選を行う抽選手段と、
    前記絵柄の循環表示を個別に停止させるべく操作される複数の停止操作手段と、
    前記役の抽選に当選した当選役と対応する当選絵柄が有効位置に所定の組合せを形成して停止したことに基づいて、入賞成立として遊技者に特典を付与する特典付与手段と、
    遊技状態を特典遊技状態に移行させる特典遊技状態移行手段と
    を備えた遊技機において、
    遊技状態が前記特典遊技状態であることに基づいて、遊技者に前記複数の停止操作手段の操作順序を推測させる推測演出を開始する演出開始第1手段と、
    前記推測演出を開始した場合、前記複数の停止操作手段の操作結果に基づいて、前記操作結果が正解操作順序であったことを示唆する第1結果演出と、前記操作結果が不正解操作順序であったことを示唆する第2結果演出と、次回の特典遊技状態が確定していることを示唆する確定示唆演出と、のいずれを行うか決定する演出内容決定手段と、
    前記演出内容決定手段の決定結果と対応する演出を開始する演出開始第2手段と、
    所定数値情報を記憶する所定数値情報記憶手段と、
    前記操作結果が少なくとも前記正解操作順序であった場合に前記所定数値情報を変更する所定数値情報変更手段と
    を備え、
    前記演出内容決定手段は、前記所定数値情報が予め定めたものとなった場合、前記確定示唆演出を行うと決定することを特徴とする遊技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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"「パチスロリングにかけろ1〜黄金の日本Jr.編〜」", パチスロ必勝ガイドMAX2011年1月号, JPN6020009803, 12 April 2011 (2011-04-12), pages 36 - 37, ISSN: 0004232905 *

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