JP2018191714A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技者に対してより大きな表示領域でかつ見易い演出表示を行うことが可能な遊技機を提供すること。【解決手段】遊技機本体における遊技者と対向する前面側に、遊技を行う遊技盤514と、遊技盤514の遊技領域515における遊技の実行に伴い演出表示を行う演出装置532の液晶表示装置532aとが、遊技者に視認可能に配置されたパチンコ遊技機510であって、遊技盤514の遊技領域515は、演出装置532の下方に配置されており、遊技盤514は、遊技領域515の上方部分が奥行き方向に傾斜するように配置されている。【選択図】図4

Description

本発明は、パチンコ機などの遊技機に関する。
この種の遊技機として従来から知られているものに、遊技者が遊技球を用いて所定の遊技を行うパチンコ遊技機がある。
パチンコ遊技機の場合、大当りの報知を行う特別図柄や演出画像などを表示する演出表示領域と、遊技球が転動し入賞する始動口や入賞口などが配置されている遊技盤と、を備えており、演出表示領域及び遊技盤が遊技者に対面する。遊技者は、発射ハンドルを操作して、遊技盤の遊技領域に遊技球を発射し、その遊技球が始動口や入賞口に入球することを期待しながら遊技球が転動する状況を見る。始動口や入賞口に入球した場合には、遊技者に数球の遊技球が払い出される。更に、遊技球が始動口に遊技球が入球すると、演出表示領域において、特別図柄が変動を開始する。この際、遊技者は、大当りとなる図柄の組合せで特別図柄が停止することを期待しながら、演出表示領域における特別図柄を見ることになる。また、同時に、演出表示領域において大当りへの期待感を高めるための演出画像が表示される。そして、大当りとなる図柄の組合せで特別図柄が停止した場合に、遊技者に対して、より多くの遊技球が獲得できる機会が与えられる。
このように、演出表示領域における演出画像の表示は非常に重要な意味合いを持っている。従来、遊技者への期待感をより高めるために、演出画像の内容に様々な工夫が加えられているが、それ以外に、演出表示領域をできるだけ大きくすることが考えられる。しかし、遊技機本体のサイズは予め定められており、演出表示領域と遊技領域との合計の大きさを無限大に大きくすることはできない。
ところで、従来のパチンコ遊技機においては、演出表示領域が、遊技盤の盤面の中央部に配置されているものが多い。そこで、従来、特許文献1に記載された技術のように、遊技盤と、演出表示領域であるLCD表示器とを上下の別の位置に配設するパチンコ遊技機が提案されている。また、従来、遊技盤を透明部材によって構成し、遊技盤の後方に大型の液晶表示装置を配置することによって、より大きな表示領域による演出画像表示を可能にするパチンコ遊技機が提案されている(特許文献2参照)。
特開2003−144722公報 特開2009−297453公報
しかしながら、特許文献1に記載されたパチンコ遊技機の構造では、遊技盤における遊技球の転動領域を大きくするのみであり、演出表示領域を大きくすることにならない。また、特許文献2に記載されたパチンコ遊技機の構造では、遊技盤に配置される各種の部材の中に、例えば、電動チューリップや大入賞口のシャッタを駆動させるソレノイドや、通過ゲートに配置される検知スイッチ、特別図柄表示装置、遊技釘等、透明部材で構成することができない部材が配置されているため、演出表示領域においてこれら非透明の部材によって隠される領域が生じてしまうことが避けられなかった。
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、遊技者に対してより大きな表示領域でかつ見易い演出表示を行うことが可能な遊技機を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明は、次に記載する構成を備えている。
(1) 遊技機本体(例えば、木枠512)における遊技者と対向する前面側に、遊技を行う遊技領域(例えば、遊技領域515)と、当該遊技領域における遊技の実行に伴い演出表示を行う演出表示領域(例えば、液晶表示装置532aの表示領域532b)とが配置される遊技機(例えば、パチンコ遊技機510)であって、
前記遊技領域は、前記演出表示領域の下方に配置されており、
前記遊技領域は、その上方部分が奥行き方向に傾斜するように配置されていることを特徴とする遊技機。
(1)によれば、遊技領域の上方部分が奥行き方向に傾いているため、その傾きの分、遊技領域の上方部分が下方に位置付けられるようになり、演出表示領域の配置領域をより大きくすることが可能になる。これにより、定められた遊技機本体の大きさを維持しつつ演出表示領域を大きくさせるとともに、遊技者による遊技領域の視認性を維持しつつ遊技領域の大きさを確保することが可能となる。このように、遊技者に対してより大きな表示領域でかつ見易い演出表示を行うことが可能な遊技機を提供することが可能となる。
(2) (1)において、前記遊技領域は、遊技媒体が転動する遊技盤に設けられ、当該遊技盤の上方部分が奥行き方向に傾斜するように配置されていることを特徴とする遊技機。
(2)によれば、遊技球が転動するためにはある程度の大きさの転動領域が必要となるが、遊技盤を奥行き方向に傾斜させることで遊技領域の大きさを確保しつつ演出表示領域を大きくすることが可能となる。
(3) (1)、(2)において、前記遊技領域の上方部分は、前記演出表示領域よりも奥行き方向に位置することを特徴とする遊技機。
(3)によれば、定められた遊技機本体の大きさを維持し、遊技機における厚み方向の寸法を小さくしつつ演出表示領域及び遊技領域を大きくすることが可能となる。
本発明によれば、遊技者に対してより大きな表示領域でかつ見易い演出表示を行うことが可能な遊技機を提供することが可能となる。
本発明の第1実施形態に係るパチンコ遊技機の外観を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るパチンコ遊技機の分解斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るパチンコ遊技機の遊技盤の構成を示す正面図である。 本発明の第1実施形態に係るパチンコ遊技機の遊技盤の裏側における要部構成を示す正面図である。 本発明の第1実施形態に係るパチンコ遊技機の内部の要部構成を示す側面図である。 本発明の第1実施形態に係るパチンコ遊技機の回路構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係るパチンコ遊技機においてメインCPUにより実行されるメイン処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係るパチンコ遊技機におけるシステムタイマ割込処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係るパチンコ遊技機における入力検出処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係るパチンコ遊技機における特別図柄制御処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係るパチンコ遊技機における特別図柄記憶チェック処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係るパチンコ遊技機における普通図柄制御処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係るパチンコ遊技機においてサブCPUにより実行される副制御回路メイン処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係るパチンコ遊技機におけるコマンド解析処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係るパチンコ遊技機における演出装置に表示される演出画像の一例を示す説明図である。 本発明の第1実施形態に係るパチンコ遊技機における演出装置に表示される演出画像の一例を示す説明図である。 本発明の第1実施形態に係るパチンコ遊技機の変形例における内部の要部構成を示す側面図である。 本発明の第1実施形態に係るパチンコ遊技機の変形例における内部の要部構成を示す側面図である。 本発明が適用可能な遊技機の一実施形態を示す全体概略斜視図である。 本発明が適用可能な遊技機の一実施形態を示す全体概略正面図である。 本発明が適用可能な遊技機の一実施形態を示す全体概略斜視図で、ノズルを貯留域に向けて倒している状態の台間機を仮想線にて示している。 本発明が適用可能な遊技機の一実施形態を示す全体概略斜視図で、ノズルを上に上げている状態の台間機を仮想線にて示している。 本発明が適用可能な遊技機の一実施形態を示す分解概略斜視図である。 透光部材ユニットの分解概略斜視図である。 透光部材ユニットの部分拡大断面図である。 球抜き取り装置により連通口を開放し、貯留部の遊技球を導通路へと案内して排出口から遊技機外へと排出する状態を示す貯留手段の部分概略断面図である。 貯留手段の部分概略断面図で、(a)は球抜き取り装置による連通口の閉鎖状態を示す部分拡大断面図、(b)は貯留部から発射装置へと遊技球を送り出す球揚機構の概略の一例を示す概略斜視図である。 (a)は球揚機構を一部省略して示す概略平面図、(b)は(a)のbb線概略断面図、(c)は(b)のc視方向の部分概略平面図である。 貯留手段の概略側面図で、発光手段を仮想線で示す。 本発明が適用可能な遊技機の一実施形態を示す全体概略正面図で、遊技盤の一部と発射装置を破線にて示す。 図30の一部を拡大して示す部分拡大図である。 発射ハンドルの概略断面図で、(a)はハンドル本体内に被発光体を備えた実施の形態を示し、(b)はハンドル本体内面をクラッシュカット状態とした形態を示し、(c)はハンドル本体内面をクラッシュ状態とすると共に、ハンドル本体内に被発光体を備えた形態を示す。 発射ハンドルの他の実施形態を示し、ハンドル本体の表面にシボ加工を施して装飾効果を向上させた概略側面図を示す。 遊技部材の分解位置を破線にて示す概略正面図である。 投影領域に設けられた貫通孔を通過した投影光によって所定の遊技釘が発光している状態を示す遊技領域の概略正面図である。 (a)は遊技釘を備えている遊技盤の概略部分拡大斜視図、(b)は貫通孔を設けている投影領域の概略部分拡大斜視図、(c)は投影領域の貫通孔を通過した投影光によって遊技釘が発光している状態を示す概略部分拡大斜視図である。 投影領域に設けられた貫通孔を通過した投影光によって所定位置に矢印が投影される状態を示す遊技領域の概略正面図である。 投影領域に設けられた貫通孔を通過した投影光によって所定位置の流路変更リブ・普通電動役物、大入賞口などに投影されて発光している状態を示す遊技領域の概略正面図である。 第一の投影領域と第二の投影領域の遊技者からの視線を示す概略図である。 第一の投影領域と第二の投影領域の概略斜視図である。 第一の投影領域を介して遊技領域の開口部に遊技情報が表示されている状態の遊技領域を示す概略正面図である。 それぞれの投影手段からそれぞれの投影領域へ投影される状態を示す概略側面図である。 第一の投影領域の下面に傾斜面を有し、当該傾斜面は第二の投影手段から投影されることを示す概略図である。 第一の投影領域の上面と下面に傾斜面を有し、当該上面の傾斜面は第一の投影手段から投影され、当該下面の傾斜面は第二の投影手段から投影されることを示す概略図である。 第一の投影領域と第二の投影領域を合わせて全画面にて画像演出表示を施している一実施形態を示す概略正面図である。 本実施形態の遊技機を構成する貯留手段に備えられた不正行為防止装置の撮影範囲の概略を一点鎖線で示す概略正面図である。 本実施形態の遊技機を構成する貯留手段に備えられた不正行為防止装置の撮影範囲の概略を一点鎖線で示す概略斜視図である。 他の形態の貯留手段を備えた本発明が適用可能な遊技機の一実施形態を示す概略斜視図である。 他の形態の貯留手段を備えた本発明が適用可能な遊技機の一実施形態を示す概略正面図である。 封入式の遊技機に適用した場合の貯留手段を拡大して示す概略斜視図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
[遊技機の構成]
本発明の第1実施形態における遊技機の概観について図1から図3を用いて説明する。尚、以下において説明する実施形態においては、本発明に係る遊技機に好適な実施形態として本発明を第1種パチンコ遊技機(「デジパチ」とも称される。)に適用した場合を示す。
パチンコ遊技機510は、図1、図2に示すように、ガラスドア511、木枠512、ベースドア513、遊技盤514、皿ユニット521、演出装置532、遊技球を発射する発射装置730、各種の制御基板を含む基板ユニット910、遊技価値としての遊技球を付与する球払出ユニット920などから構成されている。遊技者は、パチンコ遊技機510に対向するように、椅子に着席して遊技を進めることになる。なお、以下の説明において、パチンコ遊技機510に対して遊技者側を手前側あるいは前方、その反対方向を奥側あるいは後方と称することにする。なお、後方を奥行き方向と称する場合もある。
上述したガラスドア511は、ベースドア513に対して開閉自在に軸着されている。また、このガラスドア511の中央には、開口511aが形成されており、その開口511aには、透過性を有する保護ガラス519が配設されている。また、上述した木枠512は、その前方にベースドア513が軸着される。また、ベースドア513の上方には、スピーカ546L、546Rや装飾ランプ547が配設される。
上述した皿ユニット521は、ガラスドア511の下方に位置するように、ベースドア513に配設されている。皿ユニット521には、その上方に上皿520が、その下方に下皿522が設けられている。上皿520及び下皿522には、遊技球の貸し出し、遊技球の払出し(賞球)を行うための払出口520a、522aが形成されており、所定の払出条件が成立した場合には、遊技球が排出され、特に、上皿520には、後述する遊技領域515に発射させるための遊技球が貯留される。
上述した発射装置730は、皿ユニット521の側方に位置するように、ベースドア513に配設されている。この発射装置730には、遊技者によって操作可能な発射ハンドル526が配設されており、遊技者によって発射ハンドル526が操作されることによりパチンコ遊技を進めることができる。この発射ハンドル526が、例えば、遊技者の右手によって握持され、かつ、時計回り方向へ回動操作されたときには、その回動角度に応じて発射モータに電力が供給され、上皿520に貯留された遊技球が遊技盤514に順次発射される。
上述した遊技盤514は、図5に示すように、保護ガラス519の後方に位置しかつ保護ガラス519における下側領域に対向するように、ベースドア513の前方に配設されている。遊技盤514は、その上方部分が奥行き方向に傾斜するように配置されている。遊技盤514は、その前面に、発射された遊技球が転動可能な遊技領域515を有している。この遊技領域515は、ガイドレール530などに囲まれ、遊技球が転動可能な領域である。つまり、遊技領域515は、奥側から手前側に向かって下り傾斜する傾斜面となる。このように、発射装置730によって発射された遊技球は、遊技盤514上に設けられたガイドレール530(図3参照)に案内されて遊技盤514の上部に移動し、その後、遊技領域515に設けられた複数の障害釘との衝突によりその進行方向を変えながら遊技盤514の下方に向かって、傾斜面に沿って落下することとなる。
図3、図4に示すように、遊技盤514の前面中央には、始動口525、シャッタ540などが設けられている。この始動口525に遊技球が入球したことを条件として、特別図柄の可変表示が実行されることとなる。また、詳しくは後述するが、この特別図柄の可変表示の結果に応じて、通常遊技状態よりも遊技者に相対的に有利な大当り遊技状態(所謂、「大当り」)となる。この大当り遊技状態となった場合には、シャッタ540が開放状態に制御され、大入賞口539に遊技球が受け入れ容易な開放状態となることがある。
演出装置532は、遊技に関する各種の演出を実行するものである。演出装置532は、図3及び図5に示すように、遊技盤514の上方でかつ保護ガラス519における上側領域に対向するように配設されている。演出装置532は液晶表示装置532a及びCCDカメラ930を備えており、この液晶表示装置532aの表示領域532bは、保護ガラス519の板面と略平行になるように配置されている。このため、液晶表示装置532aの表示領域532bは遊技者に視認可能である。本実施形態においては、液晶表示装置532aとして、平板状の液晶ディスプレイパネルが適用される。
また、図3に示すように、パチンコ遊技機510を正面視した場合における、遊技盤514の最上部位と演出装置532の最下部位とは略一致しており、保護ガラス519における上下方向の中央付近に位置している。また、図5に示すように、パチンコ遊技機510内部を側面視した場合に、演出装置532の下方に遊技盤514が配置され、遊技盤514の最上部位が、演出装置532よりも奥側に位置している。
本実施形態においては、木枠512の高さ(図5の高さH)が809mm、演出装置532の高さと遊技盤514の高さの和(図5の高さY)は、600mm〜650mmに設定されている。ここで、遊技領域515は直径300mmの円を含むことができる大きさであることから、遊技盤514の縦幅は300mmよりも若干大きくなる(例えば、325mm)。このため、遊技領域515が鉛直方向に沿うように遊技盤514を立てて配置した場合に、演出装置532は、275mm〜325mmの高さの範囲に設置する必要がある。それに対して、本実施形態によれば、遊技盤514を傾けて配置しているため、遊技盤514の高さ(図5の高さY1)を低くすることが可能になり、その分、演出装置532の大型化を図ることが可能になる。
CCDカメラ930は、演出装置532の下面における手前側に、遊技盤514の盤面を向くように取り付けられており、遊技盤514の中央部よりも上方に位置している。これにより、CCDカメラ930を用いて、遊技盤514の盤面を撮影することが可能になる。
図3及び図5では、CCDカメラ930によって撮影される範囲を二点鎖線で示している。図3では、CCDカメラ930によって撮影される範囲をパチンコ遊技機510の正面から見た様子を示している。図3に示すように、CCDカメラ930は、比較的広範な画角θ(視野角)で撮影可能であり、遊技盤514の大部分が撮影範囲に含まれている。特に、遊技盤514における遊技領域515は、全て撮影範囲に含まれている。そのため、CCDカメラ930によって撮影された画像には、遊技領域515を転動する遊技球が含まれることになる。CCDカメラ930によって撮影された画像は、液晶表示装置532aの表示領域532bに、疑似遊技盤(図15に示す疑似遊技盤594)を表示させるために使用される。
図3に戻って、遊技盤514の中央には、特別図柄表示装置535が配設されている。この特別図柄表示装置535は、特別図柄ゲームにおいて特別図柄の可変表示を行うものである。この特別図柄表示装置535における特別図柄は、一列の図柄列で構成されているが、これに限らず、例えば、複数の図柄列で構成されていてもよい。この特別図柄は、数字や記号等からなる図柄である。
「可変表示」とは、変動可能に表示される概念であり、例えば、実際に変動して表示される「変動表示」、実際に停止して表示される「停止表示」等を可能とするものである。また、「可変表示」は、特別図柄ゲームの結果として識別情報が表示される「導出表示」を行うことができる。また、変動表示が開始されてから導出表示されるまでを1回の可変表示と称する。
また、この特別図柄表示装置535において、特別図柄の導出表示が行われ、導出表示された特別図柄が特定の表示態様になったことに基づいて、遊技状態を遊技者に有利な大当り遊技状態に移行することとなる。また、導出表示された特別図柄が非特定の表示態様になった場合には、大当り遊技状態に移行しない。
また、導出表示された特別図柄が、特定の表示態様のうちの特別の表示態様になったことに基づいて、遊技状態を遊技者に有利な大当り遊技状態に移行し、その大当り遊技状態が終了した場合に、確変状態に移行することとなる。
一方、導出表示された特別図柄が、特定の表示態様のうち、特別の表示態様ではない非特別の表示態様になったことに基づいて、遊技状態を遊技者に有利な大当り遊技状態に移行し、その大当り遊技状態が終了した場合に、非確変状態(通常遊技状態)に移行することとなる。上述したような確変状態では、通常遊技状態よりも相対的に大当り遊技状態に移行する確率が向上する。
また、これら特別図柄が導出表示される表示態様等によって、大当り遊技状態の終了後に、時短状態に移行することがある。この時短状態とは、通常遊技状態よりも、特別図柄等の可変表示時間が短く、羽根部材548が開放状態となる時間が長くなるように制御されるため、通常遊技状態よりも相対的に早く大当り遊技状態に移行する可能性が向上する。
上述した液晶表示装置532aは、遊技に関する画像を表示するための表示領域532bを有している。この液晶表示装置532aにおける表示領域532bには、特別図柄ゲームにおける特別図柄の可変表示に伴って可変表示を行う装飾図柄、遊技に係る背景画像、演出画像等、各種の遊技に関する画像が所定の態様で表示されることとなる。
また、この液晶表示装置532aには、特別図柄表示装置535における特別図柄の可変表示に合わせて、装飾図柄が可変表示される。この装飾図柄の導出表示が行われ、特別図柄表示装置535における特別図柄の可変表示の結果が特定の表示態様となる場合には、導出表示された複数の装飾図柄の組合せが特定の組合せとなり、遊技状態を遊技者に有利な大当り遊技状態に移行することとなる。
尚、本実施形態において、画像を表示する部分として液晶ディスプレイパネルからなる液晶表示装置532aを採用したが、これに限らず、他の態様であってもよい。例えば、CRT(Cathode Ray Tube)を含むブラウン管、ドットLED(Light Emitting Diode)、セグメントLED、EL(Electronic Luminescent)、プラズマ等からなるものであってもよい。更には、リアプロジェクタを採用してもよい。
上述した遊技盤514の遊技領域515には、各種の役物が設けられている。各種の役物の一例として図3を用いて以下に説明するが、これに限定されるものではない。
例えば、遊技盤514の遊技領域515内の中央部には、特別図柄表示装置535が設けられている。
また、特別図柄表示装置535の右側方には、普通図柄の可変表示を行う普通図柄表示装置533が設けられている。また、遊技盤514の遊技領域515内の中央には、特別図柄ゲームにおける保留個数を表示する特別図柄保留表示装置534、普通図柄ゲームにおける保留個数を表示する普通図柄保留表示装置550がそれぞれ設けられている。
また、遊技盤514の遊技領域515内の上方には、球通過検出器554が設けられている。この球通過検出器554の近傍を遊技球が通過したことを検出したときには、普通図柄表示装置533における普通図柄の変動表示が開始され、所定の時間が経過した後、普通図柄の変動表示が停止される。
この普通図柄が所定の図柄として停止表示されたときには、後述する始動口525の左右の両側に設けられている羽根部材548(所謂、普通電動役物、以降、普通電役と称することがある)が閉鎖状態から開放状態となり、始動口525に遊技球が入り易くなるようになる。また、羽根部材548を開放状態とした後、所定の時間が経過したときには、羽根部材548を閉鎖状態として、始動口525に遊技球が入り難くなるようにする。
また、遊技盤514の遊技領域515内の下方には、遊技球の一般入賞口556が設けられている。
また、遊技盤514の遊技領域515の下方には、大入賞口539に対して開閉自在なシャッタ540が設けられている。上述したように、大当り遊技状態に移行された場合には、このシャッタ540が遊技球を受け入れ易い開放状態(第一の状態)となるように駆動される。
また、この大入賞口539に遊技球が所定個数通過するか、又は、所定時間が経過するまでシャッタ540が開放状態に駆動される。つまり、開放状態において大入賞口539への所定数の遊技球の入賞又は所定時間の経過のいずれかの条件が成立すると、大入賞口539を、遊技球を受け入れ難い閉鎖状態(第二の状態)にする。また、続いて、開放状態から閉鎖状態となったシャッタ540は、上限ラウンド数に至っていないことを条件に、再度開放状態に駆動される。
また、シャッタ540の上方には、始動口525が設けられている。この始動口525に遊技球が入賞した場合に、後述する特別図柄ゲームが開始され、特別図柄を変動表示する変動表示状態に移行する。所定の可変表示開始条件としては、本実施形態においては、始動口525に遊技球が入賞したこと(始動領域を遊技球が通過したこと)を主な条件とする。つまり、所定の可変表示開始条件が成立したときに(始動領域を遊技球が通過したことを条件に)特別図柄の可変表示を行うこととなる。尚、実施形態においては、始動口525に遊技球が入賞したこと等を所定の可変表示開始条件としたが、これに限らず、別の態様であってもよい。
また、特別図柄ゲームにおける特別図柄の可変表示中に遊技球が始動口525へ入賞した場合には、可変表示中の特別図柄が導出表示されるまで、その始動口525への遊技球の入賞に基づく特別図柄の可変表示の実行(開始)が保留される。つまり、所定の可変表示実行条件が成立したが、所定の可変表示開始条件が成立していない場合(所定の可変表示保留条件が成立した場合)には、所定の可変表示開始条件が成立するまで、特別図柄の可変表示の実行(開始)が保留されることとなる。特別図柄の可変表示の実行が保留されている状態で、特別図柄が導出表示された場合には、保留されている特別図柄の可変表示の実行が開始される。
また、特別図柄が導出表示された場合に実行される特別図柄の可変表示の実行は一回分である。また、特別図柄の可変表示の実行が保留される回数には上限が設定されており、例えば、4回を上限として特別図柄の可変表示が保留される。このように特別図柄ゲームにおける特別図柄の可変表示が保留された場合には、特別図柄保留表示装置534は、その保留個数を表示することとなる。
また、普通図柄ゲームにおいても同じように、普通図柄の可変表示の実行(開始)が保留されることがあり、その普通図柄の可変表示が保留された場合には、普通図柄保留表示装置550は、その保留個数を表示することとなる。
尚、本実施形態においては、4回を上限として特別図柄の可変表示、普通図柄の可変表示を保留するように構成したが、これに限らず、別の態様であってもよく、例えば、一回又は複数回を上限として、特別図柄の可変表示を保留するように構成してもよく、更には、上限を設定することなく保留するように構成してもよい。もちろん、特別図柄の可変表示を保留しないように構成してもよい。また、上述した実施形態によれば、可変表示開始条件となる通過領域は、始動口525のみであるが、始動口525を2つ設けても良く、更には、2つ始動口525についてそれぞれ特別図柄の可変表示の保留回数を4回として最大8回の保留を可能にしても良い。
また、図4に示すように、上述した球通過検出器554、一般入賞口556、大入賞口539、始動口525の後方には、それぞれ、通過球センサ714、715、一般入賞球センサ706、708、710、712、カウントセンサ704、始動入賞球センサ716が配設され、それぞれの通過又は入球が検知される。また、羽根部材548、シャッタ540の後方には、それぞれ、普通電動役物ソレノイド718、大入賞口ソレノイド720が配設され、それぞれの駆動が行われる。
[遊技機の電気的構成]
本実施形態におけるパチンコ遊技機510の制御回路を示すブロック図を図6に示す。
図6に示すように、パチンコ遊技機510は、主に、遊技の制御を行う主制御回路560と、遊技の進行に応じた演出の制御を行う副制御回路800とから構成される。
主制御回路560は、メインCPU566、メインROM568(読み出し専用メモリ)、メインRAM570(読み書き可能メモリ)を備えている。
メインCPU566には、メインROM568、メインRAM570等が接続されており、このメインROM568に記憶されたプログラムに従って、各種の処理を実行する機能を有する。
メインROM568には、メインCPU566によりパチンコ遊技機510の動作を制御するためのプログラムや、各種のテーブルなどが記憶されている。
メインRAM570は、メインCPU566の一時記憶領域として種々のフラグや変数の値を記憶する機能を有する。尚、本実施形態においては、メインCPU566の一時記憶領域としてメインRAM570を用いているが、これに限らず、読み書き可能な記憶媒体であればよい。
また、この主制御回路560は、後述するシステムタイマ割込処理を実行するために、所定の周期(例えば2ミリ秒)毎にクロックパルスを発生するリセット用クロックパルス発生回路562、電源投入時においてリセット信号を生成する初期リセット回路564、後述する副制御回路800に対してコマンドを供給するためのシリアル通信用IC572を備えている。
また、主制御回路560には、各種の装置が接続されている。
例えば、主制御回路560からの信号に応じる各種の装置としては、特別図柄ゲームにおける特別図柄の可変表示を行う特別図柄表示装置535、特別図柄ゲームにおける特別図柄の可変表示の保留個数を表示する特別図柄保留表示装置534、普通図柄ゲームにおける識別情報としての普通図柄の可変表示を行う普通図柄表示装置533、普通図柄ゲームにおける普通図柄の可変表示の保留個数を表示する普通図柄保留表示装置550、羽根部材548を開放状態又は閉鎖状態とする普通電動役物ソレノイド718、シャッタ540を駆動させ、大入賞口539を開放状態又は閉鎖状態とする大入賞口ソレノイド720などが接続されている。
また、例えば、大入賞口539における領域を遊技球が通過した場合に、所定の検知信号を主制御回路560に供給するカウントセンサ704、各一般入賞口556を遊技球が通過した場合に、所定の検知信号を主制御回路560に供給する一般入賞球センサ706、708、710、712、球通過検出器554を遊技球が通過した場合に、所定の検知信号を主制御回路560に供給する通過球センサ714、715、始動口525を遊技球が入賞した場合に、所定の検知信号を主制御回路560に供給する始動入賞球センサ716、電断時等におけるバックアップデータを遊技場の管理者の操作に応じてクリアするバックアップクリアスイッチ724などが接続されている。
また、主制御回路560には、払出・発射制御回路726が接続されている。この払出・発射制御回路726には、遊技球の払出を行う払出装置728、遊技球の発射を行う発射装置730、カードユニット900が接続されている。また、カードユニット900には、貸し出し用操作部580が接続されており、その操作に応じて、カードユニット900に操作信号が供給される。
この払出・発射制御回路726は、主制御回路560から供給される賞球制御コマンド、カードユニット900から供給される貸し球制御信号を受け取り、払出装置728に対して所定の信号を送信することにより、払出装置728に遊技球を払い出させる。また、払出・発射制御回路726は、発射ハンドル526が遊技者によって握持され、かつ、時計回り方向へ回動操作されたときには、その回動角度に応じて発射モータに電力を供給し、遊技球を発射させる制御を行う。
更には、シリアル通信用IC572には、副制御回路800が接続されている。この副制御回路800は、主制御回路560から供給される各種のコマンドに応じて、液晶表示装置532aにおける表示制御、スピーカ546L、546Rから発生させる音声に関する制御、装飾ランプ547などを含むランプの制御等を行う。
尚、本実施形態においては、主制御回路560から副制御回路800に対してコマンドを供給するとともに、副制御回路800から主制御回路560に対して信号を供給できないように構成したが、これに限らず、副制御回路800から主制御回路560に対して信号を送信できるように構成しても問題ない。
副制御回路800は、サブCPU806、プログラムROM808、ワークRAM810、液晶表示装置532aにおける表示制御を行うための表示制御回路850、スピーカ546L、546Rから発生させる音声に関する制御を行う音声制御回路830、装飾ランプ547などを含むランプの制御を行うランプ制御回路840から構成されている。副制御回路800は、主制御回路560からの指令に応じて遊技の進行に応じた演出を実行する。
サブCPU806は、このプログラムROM808に記憶されたプログラムに従って、各種の処理を実行する機能を有する。特に、サブCPU806は、主制御回路560から供給される各種のコマンドに従って、副制御回路800の制御を行う。
プログラムROM808には、サブCPU806によりパチンコ遊技機510の遊技演出を制御するためのプログラムや各種のテーブルが記憶されている。
尚、本実施形態においては、プログラム、テーブル等を記憶する記憶手段として、メインROM568、プログラムROM808を用いるように構成したが、これに限らず、制御手段を備えたコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体であれば別態様であってもよく、例えば、ハードディスク装置、CD−ROM及びDVD−ROM、ROMカートリッジ等の記憶媒体に記録されていてもよい。また、これらのプログラムは、予め記録されているものでなくとも、電源投入後にこれらのプログラムをダウンロードし、ワークRAM810等に記録されるものでもよい。更にまた、プログラムの各々が別々の記憶媒体に記録されていてもよい。
ワークRAM810は、サブCPU806の一時記憶領域として種々のフラグや変数の値を記憶する。尚、本実施形態においては、サブCPU806の一時記憶領域としてワークRAM810を用いているが、これに限らず、読み書き可能な記憶媒体であればよい。
表示制御回路850は、液晶表示装置532aの表示制御を行う回路であり、画像データプロセッサ(以下、VDPと称する。)、各種の画像データを生成するためのデータが記憶されている画像データROM、画像データをバッファするフレームバッファ、画像データを画像信号として変換するD/Aコンバータなどから構成されている。
表示制御回路850は、サブCPU806から供給されるデータに応じて、液晶表示装置532aに画像を表示させるための種々の処理を行うことができる装置である。表示制御回路850は、サブCPU806から供給される画像表示命令に応じて、装飾図柄を示す装飾図柄画像データ、背景画像データ、演出用画像データ等、各種の画像データなど、液晶表示装置532aに表示させるための画像データを一時的にフレームバッファに格納する。
そして、表示制御回路850は、所定のタイミングで、フレームバッファに格納された画像データをD/Aコンバータに供給する。このD/Aコンバータは、画像データを画像信号として変換し、所定のタイミングでこの画像信号を液晶表示装置532aに供給することにより、液晶表示装置532aに画像が表示される。つまり、表示制御回路850は、液晶表示装置532aに遊技に関する画像を表示させる制御を行うこととなる。
また、音声制御回路830は、音声に関する制御を行う音源IC、各種の音声データを記憶する音声データROM、音声信号を増幅するための増幅器(以下、AMPと称する。)などから構成されている。
この音源ICは、スピーカ546L、546Rから発生させる音声の制御を行う。音源ICは、サブCPU806から供給される音声発生命令に応じて、音声データROMに記憶されている複数の音声データから一つの音声データを選択する。また、音源ICは、選択された音声データを音声データROMから読み出し、音声データを所定の音声信号に変換し、その音声信号をAMPに供給する。AMPは、音声信号を増幅させ、スピーカ546L、546Rから音声を発生させる。
ランプ制御回路840は、ランプ制御信号を供給するためのドライブ回路、複数種類のランプ装飾パターンが記憶されている装飾データROMなどから構成されている。
また、副制御回路800には、CCDカメラ930が接続されている。サブCPU806は、CCDカメラ930により入力された画像データに対して各種処理を行う。
[遊技機の動作]
以下に、パチンコ遊技機510で実行される処理について図7から図14を参照しながら説明する。
[メイン処理]
最初に、図7に示すように、ステップS9において、メインCPU566は、RAMアクセス許可、バックアップ復帰処理、作業領域を初期化等の初期設定処理を実行する。この処理が終了した場合には、ステップS13に処理を移す。
ステップS13において、初期値乱数更新処理を行う。この処理において、メインCPU566は、初期値乱数カウンタを更新する処理を行う。この処理が終了した場合、ステップS14に処理を移す。
ステップS14において、詳しくは図10を用いて後述するが、メインCPU566は、特別図柄ゲームの進行、液晶表示装置532a、特別図柄表示装置535に表示される特別図柄、装飾図柄に関する特別図柄制御処理を実行する。この処理が終了した場合には、ステップS15に処理を移す。
ステップS15において、詳しくは図12を用いて後述するが、メインCPU566は、普通図柄ゲームの進行、普通図柄表示装置533に表示される普通図柄に関する普通図柄制御処理を実行する。この処理が終了した場合には、ステップS16に処理を移す。
ステップS16において、メインCPU566は、特別図柄制御処理、普通図柄制御処理の実行の結果に従って、特別図柄、普通図柄などの可変表示の表示制御を行う図柄表示装置制御処理を実行する。この処理が終了した場合には、ステップS17に処理を移す。
ステップS17において、遊技情報データ生成処理を行う。この処理において、メインCPU566は、副制御回路800、払出・発射制御回路726、ホールコンピュータ等に送信する遊技情報データを生成し、メインRAM570に記憶する処理を行う。この処理が終了した場合、ステップS18に処理を移す。
ステップS18において、記憶・遊技状態データ生成処理を行う。この処理において、メインCPU566は、確変フラグ、時短フラグに応じて副制御回路800に送信する記憶・遊技状態データを生成し、メインRAM570に記憶する処理を行う。この処理が終了した場合、ステップS13に処理を移す。
[システムタイマ割込処理]
また、メインCPU566は、メイン処理を実行している状態であっても、メイン処理を中断させ、システムタイマ割込処理を実行する場合がある。リセット用クロックパルス発生回路562から所定の周期(例えば2ミリ秒)毎に発生されるクロックパルスに応じて、以下のシステムタイマ割込処理を実行する。このシステムタイマ割込処理について図8を用いて説明する。
最初に、図8に示すように、ステップS41において、メインCPU566は、大当り判定用乱数カウンタ、大当り図柄決定用乱数カウンタ等の各カウント値を“1”増加するように乱数更新処理を実行する。この処理が終了した場合には、ステップS44に処理を移す。
ステップS44において、メインCPU566は、始動口525等への遊技球の入賞又は通過を検知する入力検出処理を実行する。この処理の詳細については後述する。この処理が終了した場合には、ステップS45に処理を移す。
ステップS45において、メインCPU566は、主制御回路560と副制御回路800との同期をとるための待ち時間タイマ、大入賞口539の開放時間を計測するための大入賞口開放時間タイマ等、各種のタイマの更新処理を実行する。この処理が終了した場合には、ステップS46に処理を移す。
ステップS46において、メインCPU566は、各種の変数に基づいて駆動制御するための信号をソレノイド、モータ等に供給する出力処理を実行する。この処理が終了した場合には、ステップS47に処理を移す。
ステップS47において、メインCPU566は、各種のコマンドを副制御回路800に供給するコマンド出力処理を実行する。この処理が終了した場合には、ステップS48に処理を移す。
ステップS48において、メインCPU566は、払出装置728に賞球を行わせるための賞球制御コマンドを払出・発射制御回路726へ送信する等の払出処理を実行する。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了し、割込発生前のアドレスへ復帰し、メイン処理を実行させる。
[入力検出処理]
図8のステップS44において実行されるサブルーチン(入力検出処理)について図9を用いて説明する。
ステップS51において、始動口入賞検出処理を行う。この処理において、メインCPU566は、始動口525(図4参照)に設けられた始動入賞球センサ716(図6参照)からの検知信号を受信していた場合、大当り判定用乱数値及び大当り図柄乱数値を取得し、4個を上限とし特別図柄に関する保留個数を1個加算し、払出情報をメインRAM570の所定領域にセットする。なお、本実施形態によれば、保留個数の上限が4個であるが、始動口525の他にもう一つ始動口がある機種の場合は、計8個の保留が可能である。この処理が終了した場合、ステップS52に処理を移す。
ステップS52において、一般入賞口通過検出処理を行う。この処理において、メインCPU566は、4つの一般入賞口556(図4参照)にそれぞれ設けられた一般入賞球センサ706、708、710、712(図6参照)からの検知信号を受信していた場合、4つの一般入賞口556の入賞に対応した払出情報をメインRAM570の所定領域にセットする。この処理が終了した場合、ステップS53に処理を移す。
ステップS53において、大入賞口通過検出処理を行う。この処理において、メインCPU566は、大入賞口539(図4参照)に設けられたカウントセンサ704(図6参照)からの検知信号を受信していた場合、大入賞口539の入賞に対応した払出情報をメインRAM570の所定領域にセットする。この処理が終了した場合、ステップS54に処理を移す。
ステップS54において、球通過検出器通過検出処理を行う。この処理において、メインCPU566は、2つの球通過検出器554にそれぞれ設けられた通過球センサ714、715(図6参照)からの検知信号を受信していた場合、普通図柄に関する抽選結果(乱数値)を取得し、4個を上限とし、メインRAM570に記憶されている普通図柄保留記憶数カウンタ(保留個数)に“1”加算する。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。
[特別図柄制御処理]
図7の特別図柄制御処理について図10を用いて説明する。尚、図10において、各処理の側方に描いた数値は、それら各処理に対応する制御状態フラグを示し、その制御状態フラグの数値に応じて、その数値に対応する一つのステップが実行され、特別図柄ゲームが進行することとなる。
最初に、図10に示すように、ステップS71において、メインCPU566は、制御状態フラグをロードする処理を実行する。この処理が終了した場合には、ステップS72に処理を移す。
尚、後述する各処理において、メインCPU566は、制御状態フラグの値に基づいて、各ステップにおける各種の処理を実行するか否かを判断することとなる。この制御状態フラグは、特別図柄ゲームの遊技の状態を示すものであり、各処理のいずれかを実行可能にするものである。また、それに加えて、メインCPU566は、各ステップに対して設定された待ち時間タイマ等に応じて決定される所定のタイミングで各ステップにおける処理を実行する。
尚、この所定のタイミングに至る前においては、各ステップにおける処理を実行することなく終了することとなり、他のサブルーチンを実行することとなる。もちろん、所定の周期でシステムタイマ割込処理も実行する。
そして、ステップS72において、メインCPU566は、特別図柄記憶チェック処理を実行する。詳しくは図11を用いて後述するが、メインCPU566は、制御状態フラグが特別図柄記憶チェックを示す値(00)である場合に、保留個数のチェックを行い、保留個数がある場合に、大当り判定、導出特別図柄、特別図柄の変動パターン等の決定を行う。また、メインCPU566は、特別図柄変動時間管理を示す値(01)を制御状態フラグにセットし、今回の処理で決定された変動パターンに対応する変動時間を待ち時間タイマにセットする。つまり、今回決定された変動パターンに対応する変動時間を経過した後、後述する特別図柄変動時間管理処理、すなわちステップS73の処理を実行するように設定することとなる。
ステップS73において、メインCPU566は、特別図柄変動時間管理処理を実行する。この処理において、メインCPU566は、制御状態フラグが特別図柄変動時間管理を示す値(01)であり、変動時間が経過した場合に、特別図柄表示時間管理を示す値(02)を制御状態フラグにセットし、確定後待ち時間を待ち時間タイマにセットする。つまり、確定後待ち時間が経過した後、後述する特別図柄表示時間管理処理すなわちステップS74の処理を実行するように設定することとなる。
ステップS74において、メインCPU566は、特別図柄表示時間管理処理を実行する。この処理において、メインCPU566は、制御状態フラグが特別図柄表示時間管理を示す値(02)であり、確定後待ち時間が経過した場合に、大当りか否かを判断する。メインCPU566は、大当りである場合に、大当り開始インターバル管理を示す値(03)を制御状態フラグにセットし、大当り開始インターバルに対応する時間を待ち時間タイマにセットする。つまり、大当り開始インターバルに対応する時間が経過した後、後述する大当り開始インターバル管理処理、すなわちステップS75の処理を実行するように設定することとなる。
一方、メインCPU566は、大当りではない場合に、特別図柄ゲーム終了を示す値(08)をセットする。つまり、後述する特別図柄ゲーム終了処理、すなわちステップS81の処理を実行するように設定することとなる。この処理が終了した場合には、ステップS75に処理を移す。
ステップS74において大当りであると判別した場合には、ステップS75において、大当り開始インターバル管理処理を実行する。この処理において、メインCPU566は、制御状態フラグが大当り開始インターバル管理を示す値(03)であり、その大当り開始インターバルに対応する時間が経過した場合に、大入賞口539を開放させるために、メインROM568から読み出されたデータに基づいて、メインRAM570に位置付けられた変数を更新する。メインCPU566は、大入賞口開放中を示す値(04)を制御状態フラグにセットするとともに、開放上限時間(例えば30秒)を大入賞口開放時間タイマにセットする。つまり、後述する大入賞口開放中処理、すなわちステップS76の処理を実行するように設定することとなる。
ステップS76において、メインCPU566は、大入賞口開放中処理を実行する。この処理において、メインCPU566は、制御状態フラグが大入賞口開放中を示す値(04)である場合に、大入賞口入賞カウンタが所定数以上であるという条件、開放上限時間を経過した(大入賞口開放時間タイマが“0”である)という条件のいずれかを満たす(所定の閉鎖条件が成立した)か否かを判断する。
メインCPU566は、いずれかの条件を満たした場合に、大入賞口539を閉鎖させるために、メインRAM570に位置付けられた変数を更新する。そして、メインCPU566は、大入賞口内残留球監視を示す値(05)を制御状態フラグにセットする。メインCPU566は、大入賞口内残留球監視時間を待ち時間タイマにセットする。つまり、大入賞口内残留球監視時間が経過した後、後述する大入賞口内残留球監視処理、すなわちステップS77の処理を実行するように設定することとなる。
ステップS77において、メインCPU566は、大入賞口内残留球監視処理を実行する。この処理において、メインCPU566は、制御状態フラグが大入賞口内残留球監視を示す値(05)であり、大入賞口内残留球監視時間が経過した場合に、大入賞口開放回数カウンタが大入賞口開放回数最大値以上である(最終ラウンドである)という条件を満たすか否かを判断する。
メインCPU566は、この条件を満たした場合に、大当り終了インターバルを示す値(07)を制御状態フラグにセットし、大当り終了インターバルに対応する時間を待ち時間タイマにセットする。つまり、大当り終了インターバルに対応する時間が経過した後、後述する大当り終了インターバル処理、すなわちステップS80の処理を実行するように設定することとなる。
一方、メインCPU566は、この条件を満たさない場合に、大入賞口再開放待ち時間管理を示す値(06)を制御状態フラグにセットする。また、メインCPU566は、ラウンド間インターバルに対応する時間を待ち時間タイマにセットする。つまり、ラウンド間インターバルに対応する時間が経過した後、後述する大入賞口再開放前待ち時間管理処理、すなわちステップS78の処理を実行するように設定することとなる。
ステップS78において、メインCPU566は、大入賞口開放回数カウンタが大入賞口開放回数最大値以上ではないと判別した場合に、大入賞口再開放前待ち時間管理処理を実行する。この処理において、メインCPU566は、制御状態フラグが大入賞口再開放待ち時間管理を示す値(06)であり、ラウンド間インターバルに対応する時間が経過した場合に、大入賞口開放回数カウンタを“1”増加するように記憶更新する。メインCPU566は、大入賞口開放中を示す値(04)を制御状態フラグにセットする。メインCPU566は、開放上限時間(例えば30秒)を大入賞口開放時間タイマにセットする。つまり、上述した大入賞口開放中処理、すなわちステップS76の処理を再度実行するように設定することとなる。
そして、メインCPU566は、大入賞口開放回数カウンタが大入賞口開放回数最大値以上であると判別した場合に、ステップS80に示す大当り終了インターバル処理、すなわちステップS80の処理を実行する。この処理において、メインCPU566は、制御状態フラグが大当り終了インターバルを示す値(07)であり、大当り終了インターバルに対応する時間が経過した場合に、特別図柄ゲーム終了を示す値(08)を制御状態フラグにセットする。つまり、後述する特別図柄ゲーム終了処理、すなわちステップS81の処理を実行するように設定することとなる。
そして、メインCPU566は、大当り図柄が確変図柄である場合には、確変状態に移行させる制御を行うとともに、大当り図柄が非確変図柄である場合には、通常遊技状態に移行させる制御を行うこととなる。
そして、メインCPU566は、大当り遊技状態が終了した場合、又は、ハズレとなった場合には、ステップS81の特別図柄ゲーム終了処理を実行する。この処理において、メインCPU566は、制御状態フラグが特別図柄ゲーム終了を示す値(08)である場合に、保留個数を示すデータ(始動記憶情報)を“1”減少するように記憶更新する。そして、メインCPU566は、次回の変動表示を行うために、特別図柄記憶領域の更新を行う。メインCPU566は、特別図柄記憶チェックを示す値(00)をセットする。つまり、上述した特別図柄記憶チェック処理、すなわちステップS72の処理を実行するように設定することとなる。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。
上述したように、制御状態フラグをセットすることにより、特別図柄ゲームが実行されることとなる。具体的には、メインCPU566は、大当り遊技状態ではない場合において、大当り判定の結果がハズレであるときには、制御状態フラグを“00”、“01”、“02”、“08”と順にセットすることにより、図10に示す特別図柄記憶チェック処理、特別図柄変動時間管理処理、特別図柄表示時間管理処理、特別図柄ゲーム終了処理を所定のタイミングで実行することとなる。
また、メインCPU566は、大当り遊技状態ではない場合において、大当り判定の結果が大当りであるときには、制御状態フラグを“00”、“01”、“02”、“03”と順にセットすることにより、図10に示す特別図柄記憶チェック処理、特別図柄変動時間管理処理、特別図柄表示時間管理処理、大当り開始インターバル管理処理の処理を所定のタイミングで実行し、大当り遊技状態への制御を実行することとなる。
更に、メインCPU566は、大当り遊技状態への制御が実行された場合には、制御状態フラグを“04”、“05”、“06”と順にセットすることにより、図10に示す大入賞口開放中処理、大入賞口内残留球監視処理、大入賞口再開放前待ち時間管理処理の処理を所定のタイミングで実行し、大当り遊技を実行することとなる。
尚、大当り遊技が実行されている場合において、大当り遊技状態の終了条件が成立した場合には、“04”、“05”、“07”、“08”と順にセットすることにより、図10に示す大入賞口開放中処理、大入賞口内残留球監視処理、大当り終了インターバル処理、特別図柄ゲーム終了処理の処理を所定のタイミングで実行し、大当り遊技状態を終了することとなる。
[特別図柄記憶チェック処理]
図10の特別図柄記憶チェック処理について図11を用いて説明する。
最初に、図11に示すように、ステップS101において、メインCPU566は、制御状態フラグが特別図柄記憶チェックを示す値(00)であるか否かの判断を行う。メインCPU566は、制御状態フラグが特別図柄記憶チェックを示す値であると判別した場合には、ステップS102に処理を移して、保留個数が“0”であるか否かの判断を行う。一方、メインCPU566は、制御状態フラグが特別図柄記憶チェックを示す値であるとは判別しなかった場合には、本サブルーチンを終了する。
ステップS102において、メインCPU566は、保留個数を示すデータが“0”であると判別した場合には、ステップS103に処理を移して、デモ表示処理を実行する。ステップS103の処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。一方、メインCPU566は、保留個数を示すデータが“0”であるとは判別しなかった場合には、ステップS104に処理を移して、制御状態フラグとして特別図柄変動時間管理を示す値(01)をセットする処理を実行する。この処理が終了した場合には、ステップS105に処理を移す。
ステップS105において、メインCPU566は、大当り判断処理を実行する。この処理において、メインCPU566は、高確率フラグを読み出し、読み出した高確率フラグに基づいて、大当りの判定値(大当り判定値)の数が異なる複数の大当り判定テーブルから1つの大当り判定テーブルを選択する。
このように、高確率フラグが所定の値である場合、つまり遊技状態が確変状態である場合には、大当り遊技状態に移行する確率は、通常時よりも向上することとなり、高確率フラグが所定の値でない場合、つまり遊技状態が確変状態でない場合には、大当り遊技状態に移行する確率は、通常時のものとなる。そして、メインCPU566は、始動入賞時に抽出された大当り判定用乱数値と、選択された大当り判定テーブルとを参照する。つまり、メインCPU566は、遊技者に有利な大当り遊技状態とするか否かの判定を行うこととなる。この処理が終了した場合には、ステップS106に処理を移す。
ステップS106において、メインCPU566は、特別図柄決定処理を実行する。この処理において、メインCPU566は、始動入賞時に抽出された大当り図柄用乱数値を読み出し、その大当り図柄用乱数値と、上述した大当り判定の結果と、に基づいて、特別図柄を決定し、その特別図柄を示すデータをメインRAM570の所定領域に記憶する。また、メインCPU566は、特別図柄を特別の表示態様(大当り図柄が確変図柄となる表示態様)として決定する場合には、確変状態に移行させる制御を行うこととなる。
このように記憶された特別図柄を示すデータは、特別図柄表示装置535に供給される。これによって、特別図柄表示装置535に、特別図柄が導出表示されることとなる。また、このように記憶された特別図柄を示すデータは、主制御回路560のメインCPU566から副制御回路800のサブCPU806に導出図柄指定コマンドとして供給される。これによって、副制御回路800において、特別図柄に対応する装飾図柄が液晶表示装置532aに導出表示されることとなる。この処理が終了した場合には、ステップS109に処理を移す。
ステップS109において、メインCPU566は、変動パターン決定処理を実行する。この処理において、メインCPU566は、演出条件選択用乱数値を抽出する。メインCPU566は、上述したように決定された特別図柄に基づいて、変動パターンを決定するための変動パターン振分テーブルを選択する。そして、メインCPU566は、演出条件選択用乱数カウンタから抽出した演出条件選択用乱数値と選択した変動パターン振分テーブルとに基づいて、変動パターンを決定し、メインRAM570の所定領域に記憶する。メインCPU566は、このような変動パターンを示すデータに基づいて、特別図柄の変動表示態様(特に、変動表示時間)を決定することとなる。
このように記憶された変動パターンを示すデータは、特別図柄表示装置535に供給される。これによって、特別図柄表示装置535に、特別図柄が決定した変動パターンで変動表示することとなる。また、このように記憶された変動パターンを示すデータは、主制御回路560のメインCPU566から副制御回路800のサブCPU806に変動パターン指定コマンドとして供給される。副制御回路800のサブCPU806は、受信した変動パターン指定コマンドに応じた演出表示を実行することとなる。この処理が終了した場合には、ステップS110に処理を移す。
そして、ステップS110において、メインCPU566は、決定した変動パターンに対応する変動時間を待ち時間タイマにセットし、更にステップS111において、今回の変動表示に用いられた記憶領域をクリアする処理を実行する。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。
[普通図柄制御処理]
図7の普通図柄制御処理について図12を用いて説明する。尚、図12において、各処理の側方に描いた数値は、それらのステップに対応する普通図柄制御状態フラグを示し、その普通図柄制御状態フラグの数値に応じて、その数値に対応する一つのステップが実行され、普通図柄ゲームが進行することとなる。
最初に、図12に示すように、ステップS120において、普通図柄制御状態フラグをロードする処理を実行する。この処理において、メインCPU566は、普通図柄制御状態フラグを読み出す。この処理が終了した場合には、ステップS121に処理を移す。
尚、後述する処理において、メインCPU566は、普通図柄制御状態フラグの値に基づいて、各ステップにおける各種の処理を実行するか否かを判断することとなる。この普通図柄制御状態フラグは、普通図柄ゲームの遊技の状態を示すものであり、各処理のいずれかを実行可能にするものである。また、それに加えて、メインCPU566は、各ステップに対して設定された待ち時間タイマ等に応じて決定される所定のタイミングで各ステップにおける処理を実行する。
尚、この所定のタイミングに至る前においては、各ステップにおける処理を実行することなく終了することとなり、他のサブルーチンを実行することとなる。もちろん、所定の周期でシステムタイマ割込処理も実行する。
ステップS121において、普通図柄記憶チェック処理を実行する。この処理において、メインCPU566は、普通図柄制御状態フラグが普通図柄記憶チェックを示す値(00)である場合に、普通図柄に関する保留個数のチェックを行い、保留個数がある場合に、当り判定等を行う。そして、メインCPU566は、普通図柄変動時間管理を示す値(01)を普通図柄制御状態フラグにセットし、今回の処理で決定された変動時間を待ち時間タイマにセットする。つまり、今回決定された変動時間を経過した後、後述する普通図柄変動時間監視処理を実行するように設定するのである。
そして、メインCPU566は、普通図柄変動時間監視処理を実行する。この処理において、メインCPU566は、普通図柄制御状態フラグが普通図柄変動時間管理を示す値(01)であり、変動時間が経過した場合に、普通図柄表示時間監視を示す値(02)を普通図柄制御状態フラグにセットし、確定後待ち時間(例えば0.5秒)を待ち時間タイマにセットする。つまり、確定後待ち時間が経過した後、後述する普通図柄表示時間監視処理を実行するように設定するのである。この処理が終了した場合には、ステップS122に処理を移す。
ステップS123において、普通図柄表示時間監視処理を実行する。この処理において、メインCPU566は、普通図柄制御状態フラグが普通図柄表示時間監視を示す値(02)であり、確定後待ち時間が経過した場合に、当りか否かを判断する。メインCPU566は、当りである場合に、普通電役開放設定処理を実行し、普通電動役物開放を示す値(03)を普通図柄制御状態フラグにセットする。つまり、後述する普通電動役物開放処理を実行するように設定するのである(ステップS124)。
一方、メインCPU566は、当りではない場合に、普通図柄ゲーム終了を示す値(04)をセットする。つまり、後述する普通図柄ゲーム終了処理を実行するように設定するのである(ステップS125)。
ステップS124において、普通電動役物開放処理を実行する。この処理において、メインCPU566は、普通図柄制御状態フラグが普通電役開放を示す値(03)である場合に、普通電動役物の開放中において所定数の始動入賞があったという条件、普通電役開放時間タイマが“0”であるという条件のいずれかを満たすか否かを判断する。
メインCPU566は、いずれかの条件を満たした場合に、普通電動役物である羽根部材548を閉鎖状態にさせるために、メインRAM570に位置付けられた変数を更新する。メインCPU566は、普通図柄ゲーム終了を示す値(04)を普通図柄制御状態フラグにセットする。つまり、後述する普通図柄ゲーム終了処理を実行するように設定するのである(ステップS125)。
ステップS125において、普通図柄ゲーム終了処理を実行する。この処理において、メインCPU566は、普通図柄制御状態フラグが普通図柄ゲーム終了を示す値(04)である場合に、普通図柄に関する保留個数を示すデータを“1”減少するように記憶更新する。メインCPU566は、次回の普通図柄の変動表示を行うために、普通図柄記憶領域の更新を行う。メインCPU566は、普通図柄記憶チェックを示す値(00)をセットする。つまり、上述した普通図柄制御状態フラグをロードする処理を実行するように設定するのである。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。
[副制御回路メイン処理]
一方、副制御回路800は、副制御回路メイン処理を実行することとなる。この副制御回路メイン処理について図13を用いて説明する。なお、この副制御回路メイン処理は、電源が投入されたときに開始される処理である。
図13に示すように、ステップS1000において、サブCPU806は、RAMアクセス許可、作業領域の初期化、ハードウェア初期化、デバイス初期化、アプリケーション初期化、バックアップ復帰初期化等といった初期化処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS1005に処理を移す。
次に、ステップS1005において、サブCPU806は、ワークRAM810の所定領域に位置付けられた各種の乱数カウンタの乱数値を更新する乱数更新処理を実行する。この処理が終了した場合には、ステップS1010に処理を移す。
次に、ステップS1010において、サブCPU806は、コマンド解析処理を実行する。コマンド解析処理については、図14を参照して後述する。この処理が終了した場合には、ステップS1015に処理を移す。
次に、ステップS1015において、サブCPU806は、カメラ映像加工処理を実行する。この処理(カメラ映像加工処理)において、サブCPU806は、CCDカメラ930が撮影した映像データに基づいて、遊技盤514の盤面上を遊技球が流下するアニメーション動画を作成して、フレームメモリに記憶する処理を行う。このアニメーション動画は背景画像データとして利用される。この処理が終了した場合には、ステップS1020に処理を移す。
次に、ステップS1020において、サブCPU806は、表示制御処理を実行する。この処理において、サブCPU806は、液晶表示装置532aにおいて表示を行うためのデータを表示制御回路850に送信する。表示制御回路850において、VDP(図示せず)は、サブCPU806の制御により演出画像を表示するためのデータに基づいて、識別図柄のデータ、背景画像データ、演出用画像データなど、各種の画像データを画像データROMから読み出すとともに、ステップS1015において作成したアニメーション動画をフレームメモリから読み出し、重ね合わせて、液晶表示装置532aの表示領域532b上に表示させる。識別図柄のデータ及び演出用画像データは、ステップS1010のコマンド解析処理において指定される。この処理が終了した場合には、ステップS1025に処理を移す。
次に、ステップS1025において、サブCPU806は、音声制御処理を実行する。この処理において、サブCPU806は、サウンドリクエストを音声制御回路830に送信する。音声制御回路830は、サブCPU806から送信されたメッセージ(サウンドリクエスト)に基づいてスピーカ546に音声を出力させるための音声制御を行う。この処理が終了した場合には、ステップS1030に処理を移す。
次に、ステップS1030において、サブCPU806は、ランプ制御処理を実行する。この処理において、サブCPU806は、ランプリクエストをランプ制御回路840に送信する。ランプ制御回路840は、装飾ランプ547を含む各種のランプの発光制御を行う。このような副制御回路メイン処理においては、ステップS1000の初期化処理が終了した後、ステップS1005からステップS1030の各処理が繰り返し実行される。
[コマンド解析処理]
図13のコマンド解析処理について図14を用いて説明する。
最初に、図14に示すように、ステップS1100において、サブCPU806は、コマンドバッファにコマンドが格納されているか否かによって、受信コマンドがあるか否かを判断する。この処理において、サブCPU806は、受信コマンドがあると判別した場合には、ワークRAM810の所定領域に位置付けられたコマンドバッファから、コマンドデータを読み出す(ステップS1105)。これ以降の処理については以下に詳しく説明する。一方、サブCPU806は、受信コマンドがないと判別した場合には、本サブルーチンを終了する。
受信コマンドがあると判別した場合には(ステップS1100のYES)、サブCPU806は、コマンドデータを読み出して(ステップS1105)、そのコマンドが変動パターン指定コマンドであるか否かを判断する(ステップS1110)。
ステップS1110において、サブCPU806は、変動パターン指定コマンドであると判別した場合には(ステップS1110のYES)、ステップS1115に処理を移す。変動パターン指定コマンドを受信したと判別しない場合には(ステップS1110のNO)、ステップS1120に処理を移す。
ステップS1115において、サブCPU806は、変動パターン指定コマンドのデータに基づいて、装飾図柄の変動パターン、背景画像の表示パターンなど、各種の演出パターンを決定する演出パターン決定処理を実行する。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。
ステップS1120において、サブCPU806は、ステップS1105で読み出したコマンドデータが、導出図柄指定コマンドであるか否かを判断する。サブCPU806は、導出図柄指定コマンドであると判別した場合には(ステップS1120のYES)、ステップS1125に処理を移す。導出図柄指定コマンドであると判別しない場合には(ステップS1120のNO)、ステップS1130に処理を移す。
ステップS1125において、サブCPU806は、導出図柄指定コマンドのデータに基づいて、導出表示させる装飾図柄を決定する導出装飾図柄決定処理を実行する。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。
ステップS1130において、サブCPU806は、受信コマンドのデータに対応する演出制御データをワークRAM810セットする。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。
[演出画面の説明]
本実施形態のパチンコ遊技機510において液晶表示装置532aの表示領域532bに表示される演出画面の一例について、図15及び図16を用いて説明する。液晶表示装置532aの表示領域532bには、特別図柄ゲームの結果を導出表示する演出用の特別図柄591、普通図柄ゲームの結果を導出表示する演出用の普通図柄592、保留球数情報593、疑似遊技盤594が表示されている。演出用の特別図柄591は、特別図柄ゲームの結果を導出表示するものである。演出用の普通図柄592は、普通図柄ゲームの結果を導出表示するものである。保留球数情報593は、特別図柄保留表示装置534に表示される保留球数を表示するものである。疑似遊技盤594は、遊技盤514上の各種役物を模式的に表示するものであり、疑似遊技盤594の盤面594aには、始動口525に設けた普通電動役物に対応する電動役物図柄595、4つの一般入賞口556にそれぞれ設けた入球用の役物に対応する一般役物図柄596、シャッタ540に対応するシャッタ図柄597、球通過検出器554に対応するゲート図柄598が表示されている。なお、遊技盤514上には他にも障害釘やレール等が配置されているが、それらの記載は省略する。
疑似遊技盤594においては、遊技盤514上における遊技球の流れがアニメーション表示される。具体的に、副制御回路800が、CCDカメラ930が撮影した動画を形成する連続する画像フレームを解析して移動している物体を検知し、各画像フレームにおける移動している物体の位置を特定する処理を行う。そして、特定した物体の位置に遊技球を表示させることにより、疑似遊技盤594の盤面594a上に遊技球が転動する様子が再現される。なお、疑似遊技盤594における、盤面594a、電動役物図柄595、一般役物図柄596、シャッタ図柄597、ゲート図柄598及びアウト口図柄599の表示態様は、遊技盤514と同じデザインであっても異なるデザインであってもよい。
これにより、遊技者が発射ハンドル526を操作して遊技盤514に遊技球を発射し、始動口525に入球した場合、疑似遊技盤594においても同様に、電動役物図柄595に遊技球が入球する様子が再現され、演出用の特別図柄591が変動、停止表示する。始動口525及び一般入賞口556のいずれにも入球しなかった場合、疑似遊技盤594においては、アウト口図柄599において、遊技球の表示が消去される。
ここで、演出用の特別図柄591を構成する3列の装飾図柄群が変動を開始し、2列の装飾図柄群において同じ装飾図柄で停止表示し、残り1列の装飾図柄群が変動している状態、すなわちリーチ状態となった場合には、図16に示すように、演出用の特別図柄591を例えば液晶表示装置532aの中央部に拡大表示する。その後、リーチ演出が発展した場合には、液晶表示装置532aに発展演出を表示させるとともに、液晶表示装置532a以外に演出装置532が有する装置、例えば、機械的に作動するギミックやランプ等を利用して演出を盛り上げる。このように、本実施形態によれば、演出装置532を用いて、演出用の特別図柄591や各種の演出画像を、従来のパチンコ遊技機における演出画像以上に大きく表示することができるため、遊技者に迫力のある演出画像を提供することが可能になる。
以上、説明したように構成された本実施形態によれば、遊技領域515が奥行きに傾いているため、定められた木枠512の大きさを維持しつつ、演出装置532における演出表示領域を大きくさせるとともに、遊技者による遊技領域の視認性を維持しつつ、遊技盤514の遊技領域515の大きさを確保することが可能となる。
また本実施形態によれば、遊技領域515は、遊技球が転動する遊技盤514に設けられ、遊技盤514の上方部分が奥行き方向に傾斜するように配置されている。ここで、遊技球が遊技領域515を転動するためにはある程度の大きさの転動領域が必要となるが、遊技盤514を奥行方向に傾斜させることで遊技領域515の大きさを確保しつつ演出表示領域を大きくさせることが可能となる。
また本実施形態によれば、遊技領域515の上方部分は、演出装置532よりも奥行き方向に位置するため、パチンコ遊技機510における厚み方向の寸法を小さくしつつ演出装置532の演出表示領域及び遊技領域515を大きくすることが可能となる。
また本実施形態によれば、遊技盤514が従来よりも小型化するため、遊技盤514に発射した遊技球が遊技領域515を転動してアウト口に到達する時間が短くなるが、遊技領域515を傾斜させることにより、遊技球の流下速度を遅くすることが可能になり、遊技領域515を滞在する時間を、遊技盤514を鉛直方向の立てた場合よりも長くすることが可能になる。これにより、CCDカメラ930が遊技球を追跡し易くなり、疑似遊技盤594に、遊技盤514の状況をよりリアルに再現することが可能になる。
また、通常、遊技者にとっては始動口525に入賞するか否かが、注目するポイントであるため、リーチ演出が発生しない間は、始動口525を注目しがちになる。ここで、本実施形態によれば、遊技者は始動口525への入賞を液晶表示装置532aに表示された疑似遊技盤594によって知ることができるため、比較的小さい遊技盤514を視認する必要がなくなり、遊技者に演出装置532を注目させることが可能になる。
以上、本実施形態について説明したが、本実施形態は上述したものに限るものではなく、例えば、図17及び図18に示すように構成することも可能である。つまり、図1に示すパチンコ遊技機510においては、演出装置532及び遊技盤514の前方にガラスドア511が配置され、演出装置532及び遊技盤514が保護ガラス519によって覆われている。それに対し、図17に示すパチンコ遊技機510によれば、遊技盤514の前方の領域にガラスドア511が配置され、演出装置532は外部に露出している。これにより、遊技者は演出装置532に直接触れることが可能になり、例えば、演出装置532にタッチパネルを装着することにより、遊技者に操作させることが可能になる。更に、前方に突出するような動きをするギミックを設けることも可能になる。このように演出の幅を更に広げることが可能になる。
また、図17のパチンコ遊技機510のガラスドア511は、扉のように開閉するのに対し、図18のパチンコ遊技機510は、ガラスドア511が上下方向にスライド移動可能になるように構成したものである。これにより、例えば、遊技盤514の盤面において、球詰まりが発生した場合に、遊技者に一旦席を立ってもらうことなしに、ホール係員が球詰まりを解消する作業を行うことが可能になる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
以下、本発明の一実施形態に係る遊技機について、添付図面を参照しつつ説明する。なお、本発明は以下に説明する実施形態に限定解釈されるものではなく、本発明の範囲内で適宜設計変更可能である。
本実施形態では、図に示すように、遊技媒体としての遊技球が遊技領域を転動流下することによって種々の遊技を行なうことが可能な弾球遊技機(ぱちんこ遊技機)に本発明を適用した実施の一形態を用いて説明する。
本実施形態の遊技機Aは、例えば、遊技球が転動流下可能な遊技領域95と、遊技領域95の背面側に備えられる投影領域(第一の投影領域121、第二の投影領域141)と、が着脱可能に設けられる本体枠1と、遊技領域95を視認可能な開口部9(以下、前枠開口部という)が設けられ、本体枠1の前方(遊技者と対峙(対向)する側)において当該本体枠1により回動可能に支持された前枠7と、本体枠1の後方(遊技機の奥行き方向で後方)に備えられ、投影手段(第一の投影手段143、第二の投影手段147)を所定位置に保持する保持枠11と、を含んで構成されている(図19乃至図23参照。)。
本体枠1と保持枠11とを別体として記載したが、これに限られるものではなく、本体枠1と保持枠11とを合わせて本体枠として扱うものであってもよい。このとき、本体枠1と保持枠11とは、分離可能な態様を含み、一体的にあるいは分離不可能な態様で形成されていてもよい。
前枠7には、各種装飾部材(トップ飾り19、右側装飾部材21、左側装飾部材23)、透光部材ユニット67、貯留手段25、遊技者が直接触れて後述する発射装置91を操作可能な発射ハンドル(操作手段)79、などが備えられている。なお、各種装飾部材(トップ飾り19、右側装飾部材21、左側装飾部材23)は図示形態に限らず変更可能であって、また、前枠7に備えられる部材(前枠構成部材ともいう。)はこれらに限定されるものではなく、前枠7を構成する部材は全て含まれるものである。なお、発射ハンドル79は本体枠1側に備えるものとしてもよい。
装飾部材は、前枠開口部9を囲むようにして遊技機の美観を向上させるものであって、例えば本実施形態では、前枠開口部9の上側に設けられるトップ飾り19と、前枠開口部9の左右に設けられ、発光表示態様を変化させることが可能な左側装飾部材23と、右側装飾部材21と、を想定している。
左側装飾部材23および右側装飾部材21の内方には、サブ制御基板によって制御される発光手段、例えば、LED等が設けられている(図示省略。)。
この場合、発光手段(LED:LightEmittingDiode発光ダイオード)から発せられた光を左側装飾部材23および右側装飾部材21に照射すると、当該左側装飾部材23および右側装飾部材21から美観に優れた、例えば放射光や拡散光などを発生させることができ、これにより、光による表示態様に変化を与えることができるため、遊技に対する興趣を向上させることができる。
特に本実施形態では、左側装飾部材23aと右側装飾部材21a、及び後述する貯留手段25の前面湾曲装飾部材(内部にサブ制御基板によって制御されるLEDなどの発光手段を備えている。)25aに、赤色レンズ部材を採用し、そのレンズ部材の内面(裏面)は、シボ加工などの表面仕上げが施されている。これによりLEDからの光が乱反射して面発光させるようにしたため、光による演出効果を向上させて興趣の向上を図っている(図19乃至図23、図29及び図30参照。)。
本体枠1には、上記前枠開口部9に対向した所定位置に、当該前枠開口部9と略同形状を成した本体枠開口部3が設けられており、遊技領域95と、遊技領域95の背面側に備えられる投影領域(第一の投影領域121、第二の投影領域141)と、を備えて構成されている。また、本実施形態では図示は省略するが、所定の音声による演出を施す音声演出装置、主制御基板やサブ制御基板などの各種制御基板・中継基板なども備えられている。
なお、本体枠1に備えられる部材は上述したものに限定解釈されるものではなく、本発明の範囲内で設計変更可能である。
また、音声演出装置、主制御基板やサブ制御基板などの各種制御基板・中継基板については、保持枠11の投影手段(第一の投影手段143と第二の投影手段147)の後方や側方などに備えることも可能で、さらには遊技機外部(例えば島装置など)に備えることも可能である。
<貯留手段>
貯留手段25は、前枠7の軸支側の側部、例えば本実施形態では左側装飾部材23と一体で前方に向けて膨出状に備えられている(図19乃至図23、図29及び図30参照。)。
貯留手段25は、遊技球を貯留する貯留域27と、前記貯留域27から下方に連続して設けられ、遊技球が通過可能な導通路43と、前記導通路43を通過する遊技球を遊技機外(例えば貯留箱600など)へと排出可能な排出口45と、前記貯留手段25を転動する遊技球が視認可能な装飾部材31と、を含んで構成されている。なお、略半円状に湾曲して形成されている、前面湾曲装飾部材25aは、本実施形態において赤色レンズ部材を採用し、そのレンズ部材の内面(裏面)は、シボ加工などの表面仕上げが施されている。
そして、前面湾曲装飾部材25aの内方には、サブ制御基板などによって制御されるLEDなどの発光手段を備えている。
貯留域27は、本実施形態では左側装飾部材23と一体で前方に向けて突出して備えられ、上面を開放し、かつ遊技球を貯留可能な所定深さの長尺皿状に形成した貯留部33を有し、貯留部33は、上方に設けられた玉タンク、または遊技機を設置する島設備等から流下してくる遊技球を、例えばスプロケットを介して特典として払い出される遊技球(賞球)を導入可能な導入口(払出口)35と、発射装置91へと遊技球を導出可能な導出口37と、球抜き取り装置47の操作によって開放されて導通路43へと連通可能な連通口39を備えている(図26及び図27参照。)。
装飾部材31は、厚肉の透明ドーム状に形成されたレンズ部材で、貯留手段25の側面領域にて、該貯留手段25の内方を流れる遊技球が視認可能なように備えられている(図19乃至図23、図29及び図30参照。)。装飾部材31の材質は任意であって、透光性を有するものとして、例えば、ガラス製であっても合成樹脂製であってもよく、特定の条件下でのみ透光性を有し、不透光性と透光性とを切り替わるものであってもよい。装飾部材31の大きさ・形状なども任意で本実施形態に限定解釈されるものではなく、本発明の範囲内で適宜設計変更可能である。
装飾部材31は、前記貯留手段25の少なくとも一部に備えられていればよく、貯留手段25内の遊技球の流れが遊技者(当該遊技機を遊技する遊技者と、当該遊技機で遊技を行なっていない遊技者であって、貯留手段25の装飾部材31を視認可能な遊技者の双方を含む)、又は遊技場管理者などから視認可能な領域であれば特に限定解釈はされない。例えば、前記導出口37から球揚装置55へと遊技球を案内する球通路38内の遊技球の流れを視認可能とするように前記装飾部材31を備えてもよいし、あるいは、導通路43内の遊技球の流れを視認可能とするように前記装飾部材31を備えてもよい。また、それぞれの通路が視認可能なようにそれぞれの箇所に前記装飾部材31が備えられる形態であってもよい。また、一箇所に複数個配設する形態を採用することも可能である。
また、本実施形態の貯留手段25には、前記貯留手段25へと流れる遊技球に光を照射することが可能な発光手段41を、少なくとも装飾部材31よりも内側に備えている(図29参照。)。
発光手段41は、例えばサブ制御基板によって制御される発光手段、例えば、LED等が想定可能である。
本実施形態では、装飾部材31の内側にて、該装飾部材31よりも下方に発光手段41を備え、上方を通過する遊技球に下方から光を照射することによって遊技球が光を乱反射し、かつ遊技球の軌跡を見せることが可能である。なお、発光手段41は、装飾部材31の奥側から装飾部材31方向に向けて光を照射するように配設することも可能で、遊技球が光を反射し得る任意の位置に備えることが可能であって限定解釈はされない。
また、遊技球の流れが分かるように遊技球に対して光を当て、装飾部材31の内側にスクリーンを設けることで、遊技球の影をスクリーンに写し、遊技球が作り出す影から遊技球の流れが分かるようにすることも可能である。
このように、遊技球の流れが分かるように発光手段を設けることが可能であれば限定解釈はされない。
また、上述のとおり、発光手段41を備える場合、装飾部材31は内面にシボ加工を施し、レンズ自体を乱反射させて装飾効果を向上させるようにしてもよい。また、装飾部材31の内面に細かいアイスカットを施して拡散効果を高めるようにしてもよい。
導通路43は、貯留域27の前端付近から鉛直方向で下方に向けて一体に設けられ、排出口45に近づく程に形状が細くなるような先すぼみ形状とした垂設部29内に内設されている(図19乃至図23、図29、図30参照。)。本実施形態では、先すぼみの略円すい状に形成している。
特に、導通路43を内設している領域の少なくとも一部を透光性を有する部材で形成するか、あるいは所定位置に一個乃至複数個の装飾部材31を備えるものとすれば、貯留域27に貯留された遊技媒体が導通路43を介して排出口45に近づくにつれて遊技者の興趣が高まる。
なお、垂設部29は、貯留域27の前端付近から下方に向けて一体に設けられているものであればよく、例えば、排出口45に近づく程に形状が広くなる先広がり状に形成されるものなどその外観形態は特に限定解釈されない。
本実施形態では、導通路43を通過する遊技球の通過速度を減速可能な減速手段を備えている。すなわち、貯留部33から鉛直方向で真っ直ぐに導通路43を設けた場合、遊技球は勢いよく下方に備えた貯留箱に排出されるため、貯留箱から飛び出してしまうといった不都合がある。そこで、遊技球の通過速度を減速するため減速手段を備えるものとした。
減速手段は、本実施形態では、例えば、導通路43を螺旋状にすることによって構成するものとしている(図26参照。)。
このような螺旋状の導通路43構成とすることにより、貯留部33から転動する遊技球は減速されながらゆっくりと流下して排出口45から排出されることとなり前記不都合はない。なお、流下速度は螺旋状の傾斜を緩急変更することによってゆっくりとしたり早くしたりすることが可能である。
本実施形態では、導通路43のみを螺旋状に形成しているが、垂設部29そのものを螺旋状に形成し、その螺旋状の垂設部29内に螺旋状に導通路43を形成するものであってもよい。
なお、減速手段は本実施形態で説明した導通路43の螺旋形態に限定されるものではなく、導通路43を流下する遊技球の流下速度を減速可能な構成であればよく本発明の範囲内で設計変更可能である。例えば、次のような減速手段も考えられる。
(1)導通路43を下り傾斜のクランク状に構成し、遊技球の流下速度を減速する構成を採用してもよい。
(2)導通路43の内面に多数の凸部を備え、遊技球が凸部に当たることにより減速される構成も採用可能であり、この場合、導通路43はストレート状であってもよいが、蛇行状、若しくは上述したクランク状に形成しているとさらに減速効果が向上する。
(3)導通路43内に軟質弾性部材からなる薄肉の多数の舌片部を備え、遊技球が舌片部に当たることにより減速される構成も採用可能である。この場合にあっても、導通路43はストレート状であっても、蛇行状であっても、上述したクランク状に形成しているものであってもよい。
(4)さらに、導通路43の内面に摩擦抵抗の高いコーティング剤を塗布するか、シート状物を貼り付けるなどして流下速度を減速させる構成も本実施形態の減速手段の一つとして採用可能である。
貯留部33に貯留された遊技球を導通路43・排出口45を介して遊技機外(貯留箱600)に排出する場合に操作される球抜き取り装置(球抜き用シャッタ)47は、本実施形態では、図示しないスプリングの作用によって連通口39を開閉操作可能な形態としている(図19乃至図23、図26及び図27、図29及び図30参照。)が、これに限定されるものではなく本発明の範囲内で周知の形態を採用可能である。
本実施形態では、貯留手段25と、貯留手段25が設けられた枠部材の側部(前枠7に備えられた左側装飾部材23の側部)の双方に、遊技機の内側に向けて凹んだ凹部領域49,51を設けている(図19乃至図23参照。)。
貯留手段25の備えられている側の枠部材の側部(前枠7に備えられた左側装飾部材23の側部)に設けられている凹部領域(第一の凹部領域と称する。)51は、鉛直方向で下方から上方にわたって連続して遊技機の内側に向けて凹んでいる(図19乃至図23参照。)。
このように第一の凹部領域51を設けた理由は、前枠7を開放した際に、隣接されている遊技球やコインなどの遊技媒体を貸し出すための縦長状の台間機(サンド装置とも称する)400との干渉を避けるためである。
図19乃至図23では、第一の凹部領域51は、下端から少し離れた位置から鉛直方向で上方にわたって連続して遊技機の内側に向けて凹んでいる形態を示すが、図47では、下端(底面)にわたって切り欠いた(突き抜けた)状態を示している。
さらに本実施形態では、貯留手段25の貯留域27の外方側の側部に内方側に向けて所定形状で窪んでいる凹部領域(第二の凹部領域と称する。)49を備えるようにしている(図19乃至図23、図29及び図30参照。)。
すなわち、例えば、台間機400には、一体に突出する玉払出ノズル401などがあり、使用しないときは上方に立ち上げるように配しているが、本実施形態では貯留域27が前枠7の前面から前方に突出しているため、前枠7を開放した際にはその玉払出ノズル401が接触してしまう虞がある。従って、このような不具合を解消すべく上述の通り第二の凹部領域49を本実施形態では備えている。
なお、貯留域27の側部と貯留域27が設けられた枠部材の側部(前枠7に備えられた左側装飾部材23の側部)の少なくとも一方に、遊技機の内側に向けて凹んだ凹部領域(第一の凹部領域51、第二の凹部領域49)を設けられていればよく本発明の範囲内で適宜設計変更可能である。
本実施形態では、貯留手段25の側面、すなわち、貯留手段25に向かって右側の側面(発射ハンドル79と対峙する側の側面)の所定箇所に、不正な方法で出玉を獲得する、いわゆるゴト行為を防止するため、CMOSカメラ・CCDカメラなどの不正行為防止装置53を備えている(図40及び図41参照。)。本実施形態では、遊技領域95の方向に向けて画像を撮影可能なようにカメラの向きが設定されている。例えば、本実施形態によれば、図45及び図46に示すように、遊技領域95や発射ハンドル79などの配設領域を含めて遊技機の略下半分の領域をカバーするように、不正行為防止装置53の撮影範囲を設定している。
不正行為防止装置は、上記ゴト行為などの不正手段を監視・録画等して不正な遊技を防止・検出し得るものであれば周知のものが本発明の範囲内で適宜設計変更可能であって、かつその配設位置や配設個数、撮影範囲なども任意で設計変更可能である。
また、本実施形態では、後述するように遊技領域95へと遊技球を発射せしめる発射装置は、遊技領域95の上方に配設する構成を採用している(図30参照。)。従って、貯留域27に貯留される遊技球を、貯留域27よりも鉛直方向で上方に位置する発射装置91へと送り出すためには、所定の球揚装置55が必要である。
例えば、球揚装置55の一例を図27及び図28に示す。貯留部33から球通路38を介して送り出された遊技球は、整列樋57に案内され、外周に所定数の球誘導凹部59を設けたカム部61によって一つずつスクリュ部63へと送られ、そして、スクリュ部63によって上方へと順次送られる。
そしてスクリュによって送られてきた遊技球は、通路部65を介して発射装置91に送られて遊技領域95へと発射される。前記スクリュ部63の周囲には、図示しないカバーが備えられており、スクリュにて順次上方へと移動される遊技球の零れ落ちを防止している。
また、図示は省略するが、通路部65を介して送られてきた遊技球を発射装置91の手前の領域にて溜め置くことが可能な球貯留部を備えるものとする。この球貯留部には、所定数の貯留球を検知するセンサを備えており、この検知信号を制御部が受けると前記球揚装置55の作動を停止するような検知手段を採用する。なお、球揚装置55は、特に図示形態に限定解釈されるものではなく、本発明の範囲内で適宜設計変更可能である。
貯留手段25の形態は、例えば、図47及び図48に示す形態とすることも可能である。
図19などに示す上述の形態では、貯留手段25における導通路43を内装する垂設部29の形態が、排出口45に近づくにつれ徐々に細くなるような略円すい状の先すぼみ形状で、かつその窄まり程度が緩やかであるのに対し、図47及び図48では、全体的に丸みを帯びた形態に形成されるとともに、排出口45に向けて急激に先すぼみ形状となるように形成され、かつその排出口45を有する先端側が前面湾曲装飾部材25aの方向に向くように湾曲状に形成している。なお、排出口45は下方にある貯留箱600の方向に向くように設けられている。このように貯留手段の形態を図示したような斬新な形態とすることによって遊技者の意表をついて興趣を向上することが可能である。
なお、貯留手段25の形態は本実施形態に示す形態に限定解釈されるものではなく本発明の範囲内で設計変更可能である。
<透光部材>
透光部材ユニット(透明板ユニット)67は、透光性を有し、前枠7に設けた前枠開口部(窓部)9に対して、裏面側(背面側)から着脱自在に取り付けられており、当該前枠7を本体枠1に対して閉じた状態において、遊技盤97の表面(前面)側に対向し、かつその表面(前面)側を覆うように構成されている。
本実施形態では、前記装飾部材(右側装飾部材21、左側装飾部材23)寄りに配される第1透光部材(第1のガラス板)69と、前記第1透光部材69の後方で、投影領域寄りに配される第2透光部材(第2のガラス板)71と、の二重構造とし、その第1透光部材(第1のガラス板)69と第2透光部材(第2のガラス板)71との間にスペーサ73を介在させている。そして、第1透光部材(第1のガラス板)69を、前枠7の前枠開口部9に対向するようにして、前枠7の内面側に凹状に形成されている透光部材ユニット配設領域5に収容する。そして、第2透光部材(第2のガラス板)71の後方からガラス押さえ75を介して取り付けられる(図24参照。)。
また、本実施形態では、前記第1透光部材69の表面(前枠開口部9から臨む側の面)上と、第2透光部材71の表面(第1透光部材69と対向する側の面)上に低反射加工が施されている(図25参照。)。図中、符号77は低反射加工部を示す。低反射加工は、透光部材の表面上に反射防止用の薄膜を形成するように所定のコーティング剤を塗布するか、フィルムを貼り付けて加工する。
低反射加工部77は前記第1透光部材69の表面上と第2透光部材71の表面上の少なくともいずれか一方に施されていればよく、好ましくは、第1透光部材69の表面上に施すようにすると好ましい。また、本実施形態では、第1透光部材69と第2透光部材71のそれぞれの片面の表面上にのみ低反射加工部77を施しているが、それぞれの両面に施すようにしてもよい。
なお、本実施形態では、透光部材として第1透光部材69と第2透光部材71の2枚のユニットとしているが、3枚以上の透光部材を組合せたユニットであってもよい。また、透光部材は、透光性を有していれば透明樹脂板であっても可能である。さらに、透光部材の形状は限定されず遊技機の仕様形態に応じて適宜設計変更可能である。
従って、前枠7の左側装飾部材23aおよび右側装飾部材21aには、上述の通り、LEDなどの光による装飾部材が備えられており、LEDのような高輝度の光がスクリーンなどの投影領域(第一の投影領域121、第二の投影領域141)に当たると、投影された映像がぼけてしまう虞があるが、本実施形態によればこのような不都合も解消されて視認性の向上及び演出効果の向上が図り得る。
<発射ハンドル>
発射ハンドル(操作手段)79は、遊技領域95へと遊技球を打ち込む発射装置91を強弱調整操作するもので、例えば遊技者から見て遊技機の右側下方に備えられており、支持部(取付部)81と、支持部81に取り付けられ、遊技者が握持して操作可能なハンドルグリップ83と、で構成されている(図19乃至図23、図30乃至図32参照。)。
ハンドルグリップ83は、透明合成樹脂からなる厚肉球体レンズ形態が採用されており、当該ハンドルグリップ83の内部には、所定の装飾部材85が視認可能に備えられている(図31参照。)。
装飾部材85は、透光性を有する合成樹脂剤にて所定の形状に形成され、かつその表面には所定のシボ加工などの装飾加工(表面処理)がなされている。さらに、この装飾部材85が例えば遊技の進行に応じて可動するように構成することもできる。
そして、本実施形態では、支持部81内に装飾部材85の方向に向けて光を照射可能な発光手段87を備え、装飾部材85に光を照射させることにより、ハンドルグリップ83内から光が拡散放出され演出効果を向上させることが可能である(図31(a)参照、)。
本実施形態の発射ハンドル79は、前記ハンドルグリップ83に備えられ、前記ハンドルグリップ83の表面上で行われた遊技者の操作距離(ハンドルグリップ83を握持している遊技者の手の移動距離)を検出する透過性を有した図示しないタッチセンサを備えている。すなわち、本実施形態では、ハンドルグリップ83を回転操作して発射装置91の強弱調整をするものではなく、ハンドルグリップ83は回転構造を有さず、遊技者の手の移動を検知してその移動距離に応じて発射装置91の強弱調整をする構成を採用している。
前記タッチセンサによって検出された遊技者の操作距離は、制御手段(例えばサブ制御基板)へと送られ、制御手段によって前記操作距離に応じた発射強度信号を発射装置91へと送り遊技球の打ち出し速度を強弱調整する。本実施形態にて採用されるタッチセンサは周知のものが採用可能であって特に限定されるものではない。
また、図31(b)に示すように、ハンドルグリップ83の内面83aをクラッシュカット形状とし、発光手段87からの光が照射されるとあたかも宝石の如くハンドルグリップ83全体が発光し遊技者の興趣の向上が図れるようにしてもよい。また、図31(c)に示すように図31(a)の構成のハンドルグリップ83の内面83aにクラッシュカット形状を施すことも可能で、さらなる光による装飾効果が発揮され遊技者の興趣は向上する。
さらに、図32に示すように、ハンドルグリップ83の表面83bに、シボ加工を施すことによって所定の模様89を付与することも可能で、当該模様部分を発光させることも可能である。なお、この表面シボ加工による模様は、図31に示す形態にも採用可能である。
ハンドルグリップ83は、少なくとも一部の領域が透過性を有する材料で構成されていればよく、その材質も合成樹脂に限らずガラスなどを用いることも可能で、その外観形状も操作性を考慮すれば球形が好ましいが限定解釈されるものではなく、本発明の範囲内で設計変更可能である。また、装飾部材85は、前記ハンドルグリップ83の透過性を有する領域から視認可能であれば限定されるものではなく、形状・材質・配設数量など任意である。
また、本実施形態では、発射ハンドル79をもって発射装置91から遊技球を発射領域95へと発射させる形態をもって説明したが、発射ハンドルの形態に代えて、タッチパネルを備えた操作パネルなどによって発射装置91の操作をすることも可能である。
<発射装置>
発射装置91は、遊技領域95の中心から見て左上方の領域に設けられており、前記発射ハンドル79のハンドルグリップ83を握持する遊技者の手の操作距離(移動距離)を検知したタッチセンサの信号を受けた制御部からの信号によって強弱調整される図示しない発射ソレノイドを備えている(図30及び図30A、図34、図36及び図37参照。)。発射装置91は特に限定解釈されるものではなく周知一般の発射装置が採用可能である。
なお、遊技領域95の中心から見て左上方の領域とは、遊技領域95の中心よりも上方の領域を含み得るものであって、さらに遊技者が発射した遊技球が転動する遊技領域95全体を含んだ領域であってもよく、遊技領域95の最下位置よりも上方であれば全て含み得るものである。なお、遊技領域の上方とは、遊技領域の上方、又は遊技領域よりも上方の何れの状態であってもよい。
発射装置91は、上述したとおり、遊技機の前方に配されている貯留域27と、導出口37・球通路38を介して連絡されている球揚装置55に通路部65を介して連絡されている。
発射装置91の前方には、当該発射装置91を隠すようにして遊技機のキャラクタ・演出などに対応した所定形状の装飾部材93を設け、かつ当該装飾部材93の開口部分93aから遊技球が発射されるように構成し、遊技者が発射装置91を直視できないようにしている。
さらに、図示は省略するが、この装飾部材93を、透光性を有し、かつその内面にシボ加工などの表面処理を施すとともに、発光手段を備えるように構成するものとしてもよい。すなわち、例えば、遊技球の発射タイミングに合わせて当該装飾部材93を発光装飾させることにより遊技の興趣を向上させるようにすることも可能である。なお、装飾部材93の内面に施される表面処理は、後方に配設される発射装置91が視認し難くなるように加工され、かつ発光手段からの光を受けた際に乱反射・拡散可能なように加工されているのが好ましく、非発光状態のときでも内面の表面処理加工によって後方に配設されている発射装置91が視認し難くなっているのが好ましい。
本実施形態では、後述するように、遊技領域95の後方に配される投影領域(第一の投影領域121)の他に、遊技領域95の上方に位置するように上方の投影領域(第二の投影領域141)を備えている。従って、発射装置91の上方に位置する第二の投影領域141と発射装置91前方の装飾部材93及び第一の投影領域121とによって演出を行えば、遊技者に対して迫力のある演出を提供することが可能となる。例えば、上方の第二の投影領域141から順番に、発射装置91の前方の装飾部材93、当該装飾部材93より下方の遊技領域95(第一の投影領域121)へと視線を転じていけば必然と遊技機全体を見ることとなるため、遊技機全体を使った演出をおこなっても遊技者が容易に視認することが可能となる。
なお、発射装置91は図示形態に限らず変更可能であって、また装飾部材93はこれに限定されるものではなく、本発明の範囲内で設計変更可能である。
また、発射装置91は、発射ハンドル79の近傍、すなわち、遊技領域95の下方で、かつ遊技機と対峙して視認した際に、発射ハンドル79の配設位置の左下方に備えられ、下方向から遊技領域95に向けて遊技球を打ち上げ発射する形態を採用することももちろん可能である(図48参照。)。この場合の発射装置91にあっても特に限定解釈されるものではなく周知一般の発射装置が採用可能である。
なお、図中符号600は、貯留手段25の排出口45から排出された遊技球(出玉)を受けて溜める、いわゆるドル箱と称される貯留箱(玉箱)、符号98は発射装置91から発射された遊技球を遊技領域へと案内するガイドレールである。
また、発射装置91は、図示は省略するが、遊技機の下方、すなわち、島設備に配設された際に、島設備の設置台よりも下方に配されるように設計されていてもよく、発射装置91の位置は限定されるものではない。
<遊技領域>
遊技領域95は、遊技球が転動流下する領域であって、本体枠1に対して着脱可能に取り付けられる略矩形状の遊技盤97と、遊技盤97の所定位置に備えられる各種遊技部材と、によって構成されている(図30、図33及び図34、図36及び図37参照。)。
遊技部材は、遊技盤97に対して取り外し可能に構成されており、例えば、後述する第一の投影領域121の凸状領域123が臨む開口101が形成されるセンター台板99と、遊技球が転動する領域を囲み形成するレール台板103と、遊技球の流路を変更するリブ(105,107,108)や多数の遊技釘109、通過ゲート111、始動入賞口113、可変入賞装置である大入賞口115、電チュー(普通電動役物)117などが想定されるが、特に限定解釈されるものではなく、本発明の範囲内で設計変更可能である。
前記遊技部材などの遊技領域構成部材の少なくとも一つまたは全ては、後方からの投影手段(第一の投影手段143)の光を透光可能な透光部を有しているものとしてもよい。また、遊技盤97は、その全部又は少なくとも一部が透光性を有するものとする。
センター台板99は、所定箇所で分割され、それぞれが着脱、交換可能に構成されている。例えば、本実施形態では、前記リブ(105、107、108)を一体に備えて前記開口101の左側に位置する第一の板部99aと、前記開口101の上方に位置する第二の板部99bと、前記開口101の下方に位置する第三の板部99cと、前記第二の板部99bと第三の板部99cとにわたり、前記開口101の右側に位置する第四の板部99dと、の四分割構成を採用している。なお、図33で破線にて示す領域が分割領域である。
なお、センター台板99の分割構成は本実施形態に限定されるものではなく、四分割よりも少なくても多くても構わない。
このようにセンター台板99を分割構成としたことにより、例えば隣り合うリブ(105,107,108)間の間隔が狭く玉噛みの不具合があるなどの要求に対応する場合、前記第一の板部99aのみを交換するだけで済むため、簡易・迅速かつ安価に対応可能である。
なお、センター台板99を分割しない構成であっても本発明の範囲内であることはいうまでもない。
また、センター台板99は図示形態に限定解釈されるものではなく、その全体形状などは本発明の仕様によって適宜変更可能である。さらに、センター台板99を構成する分割構成(99a−99d)は、遊技球が転動する転動部を有する構成を採用することも可能である。また、それぞれの分割構成(99a−99d)の一個又は複数個の平面に、装飾性を有するシート部材を備えた装飾部を有する構成を採用することも可能である。さらに、センター台板99を構成する分割構成(99a−99d)は、一部を除去することも可能で、除去した分割構成(例えば99bなど)を遊技球が転動する転動部とすることも可能である。
<投影領域>
投影領域は、遊技盤97の後方に配されており、本実施形態では、上下方向に複数の投影領域が配設されており、後述する投影手段によって所定の画像が投影される(図23、図38乃至図43参照。)。
本実施形態では、所定形状のリア透過型のスクリーンタイプが想定され、遊技機の高さ方向(鉛直方向)で上下に2個備えられている。本実施形態では、下方の投影領域を第一の投影領域121、上方の投影領域を第二の投影領域141と便宜上称する。なお、本実施形態では、スクリーンタイプの投影領域をもって説明するが、リア透過型のフィルムタイプの投影領域であってもよく、本発明の範囲内で適宜設計変更可能である。
第一の投影領域121は、遊技領域95の後方に配設されるように本体枠1に着脱可能に取り付けられており、平坦状に形成されるとともに、その略中心領域に、遊技機の前方に向けて円弧状に突設された凸状領域123を有する略矩形状のスクリーンが想定されている。
この凸状領域123は、遊技領域95のセンター台板99に存する開口101に臨むように配される(図33乃至図40参照。)。
なお、第一の投影領域121は、少なくとも一部が前方から見て上方に向けて斜めに傾く傾斜面を有しているものであればよく、本発明の範囲内で設計変更可能である。すなわち、凸状領域123もその円弧状の面部の上方部分123aが、前方から見て上方に向けて斜めに傾く傾斜面である。
また、凸状領域123は円弧状に形成された一例をもって説明しているが、少なくとも一部が前方から見て上方に向けて斜めに傾く傾斜面を有しているものであれば全て含まれるものである。なお、傾斜面とは、本実施形態では凸状領域123の上方部分123aのように曲線的な面をもって説明するが、直線的な面を含むことは言うまでもない。
第一の投影領域121は、後述する第一の投影手段143を介して、例えば遊技者の遊技結果に関する情報を透過表示し、遊技盤97には、遊技情報表示領域として演出表示される。
例えば、遊技者の現在の持ち球数・大当たり回数・継続回数・確率変動突入回数など、所定の遊技情報が想定される(図40参照。)。
なお、第一の投影領域121に投影される画像は、上記遊技情報に限定されるものではなく、遊技の演出に合わせた所定のキャラクタ画像や装飾画像などであってもよい。
すなわち、遊技者が遊技機に対峙して遊技をしているとき、第一の投影領域121(遊技盤97)は、少し上方から見下ろすように視認される。従って、本実施形態の凸状領域123のように、少なくとも一部が前方から見て上方に向けて斜めに傾く傾斜面123aを有しているものであれば、上述のとおり遊技情報を投影した場合であっても、その凸状領域123に投影された遊技情報などが遊技者から視認され易くなる(図38参照。)。例えば、遊技者に対して第二の投影領域141をメインの投影領域として提供し、第一の投影領域121をサブの投影領域として提供した場合には、上方に視線が有る頻度が高いと考えられるため、サブの投影領域である第一の投影領域121を視認する場合には、視線が上方から下方の投影領域に向けられるため、傾斜した投影領域の上側領域に遊技結果に関する情報を表示することによって遊技者が下方の投影領域に表示された情報を見やすくなる。
第一の投影領域121には、遊技盤97の所定箇所に対応する位置に所定形状の貫通孔(導光孔)125が設けられている(図33乃至図37参照。)。
貫通孔125は、例えば、遊技盤97やセンター台板99などに備えられている遊技釘109に対応する位置に、当該遊技釘109の径よりも僅かに大径に穿設する。これにより、第一の投影手段143から投影された光が第一の投影領域121に設けられた貫通孔125を通り、遊技盤97やセンター台板99などに備えられている遊技釘109を根元から先端にかけて発光演出させることができる(図34及び図35参照。)。貫通孔125の孔径は特に限定解釈されるものではなくも、大小任意に設計変更可能である。
また、貫通孔は、遊技釘109に対応する位置に設けるだけではなく、遊技盤97の所定位置に対応する位置や、他の遊技部材に対応する位置に所定形状で穿設することが想定され、発光演出する箇所に応じて対応可能である。
例えば、遊技領域95の中央上方の領域に対応する第一の投影領域121の位置に右方向を示す矢印形状の貫通孔127を穿設するとともに、通過ゲート111下の領域に対応する位置に下方向を示す矢印形状の貫通孔129を形成する(図36参照。)。
例えば、第一の板部99aに突設されている3個のリブ(105、107、108)に対応する第一の投影領域121の所定位置に応じた貫通孔131a、131b、131cや、右打ち時に遊技球の衝撃を緩衝する部材(返しゴム)119に対応する第一の投影領域121の所定位置に応じた貫通孔133や、この衝撃を緩衝する部材(返しゴム)119周辺領域に対応する第一の投影領域121の所定位置に応じた貫通孔や、電チュー(普通電動役物)117に対応する第一の投影領域121の所定位置に応じた貫通孔135や、電チュー(普通電動役物)117に隣接するレール台板103部分に対応する第一の投影領域121の所定位置に応じた貫通孔や、大入賞口115に対応する第一の投影領域121の所定位置の形状に応じた貫通孔139を形成する(図37参照。)。
例えば、右打ち遊技状態に移行した際には次のように発光演出することが想定される。
(1)まず、遊技領域95内の左側の遊技釘109から右側の遊技釘109にかけて順番に発光させる(図34参照。)。また、このとき、左側の遊技釘109から右側の遊技釘109にかけて順番に発光色を変えていく(白色発光から順に赤色発光に変えていく)ことも可能である。
(2)そして次に、上述した中央上方の領域と通過ゲート111下の領域の2箇所に存する矢印形状の貫通孔127、129と、その中央上方の領域にある遊技釘109に対応する貫通孔に投影し、2箇所の矢印形状とともに当該遊技釘を赤色に発光させる(図36参照。)。
(3)そして次に、第一の板部99aに突設されている3個のリブ(105,107,108)を左から右にかけて順に発光表示させるとともに、右打ち時に遊技球の衝撃を緩衝する部材(返しゴム)119、前記緩衝する部材(返しゴム)119の周辺領域、電チュー(普通電動役物)117、レール台板103、及び大入賞口115をそれぞれ発光表示させる。
このような発光表示演出を行うことにより、右打ち遊技状態であることを報知するとともに、視覚的な演出効果の向上が見込まれる(図34参照。)。
また、前記報知が行なわれているときに、第一の投影手段143が投影する映像は、第一の投影領域121に画像表示が行われる部分と、当該画像表示が行われない部分とを含む1の画像によって構成される。すなわち、第一の投影領域121には貫通孔と投影領域とがあり、貫通孔を通った光によって遊技部材の発光態様が変化すると共に、投影領域に画像が表示されるため、1つの画像によって構成された映像の投影光によって遊技部材を装飾しつつも、遊技進行に関する表示を行うことが可能である。従って、遊技領域95に設けられた遊技部材を有効に活用し、遊技者の遊技進行に対する興趣を向上することが可能である。また、遊技者が遊技進行を行なう上で注目するべき点を明確に示すことができるため遊技進行の渋滞を阻止することも可能である。
また、上述の3個のリブ(105,107,108)は、期待度に応じてそれぞれ異なる色で順番に発光させてもよい。なお、上述した発光表示演出は、それぞれ単体で行うことも可能で、また任意に組み合わせて行うことも可能で本発明の範囲内で設計変更可能である。
第二の投影領域141は、第一の投影領域121の上方で鉛直方向で上下に重なるようにして保持枠11に着脱可能に取り付けられており、前方から見て全体的に後方(遊技機の奥行き方向)に窪んだ凹面に形成された略矩形状のスクリーンが想定され、後述する第二の投影手段147を介して、例えば、遊技の演出に合わせた所定のキャラクタ画像や装飾画像等本発明の範囲内で適宜設定されるものとする(図23、図38及び図39参照。)。
このように第二の投影領域141を遊技機の奥行き方向に窪んだ凹面としたことにより、第二の投影手段147を介して第二の投影手段147に投影された画像が遊技者から奥行き方向に立体的に見えるため、遊技の演出上で投影されるキャラクタ画像などの演出が効果的に行なえる。
また、凹面状に形成された第二の投影領域141は、凸状領域123を有する第一の投影領域121よりも投影領域が広くなるため、より広範囲な画像演出が行なえる。なお、第二の投影領域141は、少なくとも一部が後方(遊技機の奥行き方向)に窪んだ凹面に形成されていればよく、任意に設計変更可能である。
<投影手段>
投影手段は、投影領域に所定の画像や遊技に関する情報などを投影する投影装置(リアプロジェクタ)が想定され、前記第一の投影領域121と第二の投影領域141が備えられている本体枠1の後方に配される保持枠11に備えられている(図23、図41参照。)。
なお、図示は省略するが、保持枠11の側面及び背面を含み、全域が所定の箱状部によって覆うものとしてもよい。すなわち、コントラストを上げるため保持枠11領域を暗所にする必要からであり、保持枠11全域を密閉空間とすることが可能であれば箱状部は必要がない。
投影手段は、前記第一の投影領域121と第二の投影領域141に合わせてそれぞれ1個ずつ備えられており、第一の投影領域121に対応して備えられる投影装置(下方の投影装置)を第一の投影手段143、第二の投影領域141に対応して備えられる投影装置(上方の投影装置)を第二の投影手段147と、便宜上称する。
本実施形態に用いられる投影手段は、前記投影領域に種々の遊技に関する画像や情報が投影可能な周知一般のリアプロジェクタ(投影装置)が想定されており、また、特に、第一の投影手段143にあっては、遊技進行に応じ、前記投影領域に設けた貫通孔を通過する投影光を変化させて発光態様を変化させることにより、遊技進行に係る報知を実行可能である投影装置(リアプロジェクタ)が採用可能で、それぞれ保持枠11の所定位置に配設されている。
第一の投影手段143は、保持枠11の横フレーム15を介して、投影レンズ143aが後方に向けて下がった下り傾斜状に保持される。すなわち、第一の投影領域121の方向とは反対の方向に投影レンズ143aを向けて保持される。そして、保持枠11に傾斜状に取り付けた固定ベース13を介して所定角度の傾斜をもって備えられた反射鏡145に投影光を反射させて第一の投影領域121に投影する形態を採用している。
第二の投影手段147は、保持枠11の横フレーム17を介して、投影レンズ147aが真っ直ぐに第二の投影領域141に対向するように保持されている。すなわち、第二の投影手段147は第二の投影領域141に直接投影する形態を採用している。図41乃至図43にて、符号200は、第一の投影手段143と第二の投影手段147のそれぞれの光路(理想光路)を示しており、第一の投影領域121は第一の投影手段143の光路200中に備えられ、第二の投影領域141は第二の投影手段147の光路200中に備えられている。
第一の投影手段143と第二の投影手段147は、特に限定解釈されるものではなく、本発明の範囲内で周知形態の投影手段が適宜選択して採用可能である。
上記第一の投影手段143と第二の投影手段147を採用した際に、前記第一の投影領域121と第二の投影領域141の少なくとも一方の投影領域の上面と下面との少なくとも一方に、傾斜面が設けられるものとすることも可能である。
図42に示す実施の形態では、第二の投影領域141の下面141aに傾斜面149を設けた一例を示す。
本実施形態の場合、第二の投影手段147によって投影される領域は、符号141bで示す面であり、前記第二の投影領域141の下面141aの傾斜面149は第一の投影手段143によって投影される。符号300は遊技者の視線を示す。
図43に示す実施の形態では、第二の投影領域141の上面141cと下面141aの双方に傾斜面149、151を設けた一例を示す。
傾斜面151は第二の投影手段147によって投影されるが、傾斜面149は、前記第一の投影手段143と第二の投影手段147との双方から投影されるが、入射角が小さいほうの投影手段により投影されることとなる。すなわち、本実施形態の場合、第二の投影手段147によって投影された入射角αに比して、第一の投影手段143によって投影された入射角βの方が小さいため、傾斜面149には、第一の投影手段143により投影された画像が投影される。
従って、本実施形態では、第二の投影手段147によって投影される領域は、符号141bで示す面とともに、上面141cの傾斜面151であり、前記下面141aの傾斜面149は第一の投影手段143によって投影される。
傾斜面149に対する入射角が小さいほど傾斜面に対して垂直に投影される状態に近づくこととなるため、傾斜面149に対する入射角が小さい(第一の投影手段143からの入射角βの方が第二の投影手段147からの入射角αに対して小さい)ほうの投影手段(第一の投影手段143)により投影されることとなり、上方の投影領域(第二の投影領域141)では光が十分に届かない、あるいは全く届かない下面の傾斜面149でも投影することが可能となる。
このような構成を採用することにより、より奥行感のある演出を遊技者に付与することが可能である。符号300は遊技者の視線を示す。
このように傾斜面149(151)を設けることにより、単なる平面の投影領域に投影した場合に比して投影領域が広くなるため、遊技者に提供し得る演出に広がりを与えることも可能である。例えば、図42及び図43に示すように、傾斜面149や151(傾斜面の距離を図中符号aで示す)を設けたほうが、平面(平面の距離を図中符号bで示す)に比して投影領域が広い(a>b)ことが理解できる。
また、本実施形態によれば、第一の投影手段143と第二の投影手段147によって、第一の投影領域121と第二の投影領域141とを合わせた大領域で行われる特別演出が実行可能である。
例えば、図44に示すように、第一の投影領域121と第二の投影領域141とを合わせた遊技機前面の全領域に、大当たり遊技状態に移行することを報知する「777」などの特別図柄を大きく表示することも可能である。このような表示形態の演出が行なわれることにより、遊技者は全画面で表示される意表をついた演出(大当たり遊技状態に移行する報知演出)により興趣の向上が図れる。
また、例えば凹面の第二の投影領域141で投影された映像を、凸状領域123を有する第一の投影領域121においても投影すれば、同一の映像を用いた演出を、表示位置を移動させるだけで異なる表示態様(特に前後方向での表示態様が異なる)で表示することが可能となるため、立体的な演出表現を簡易に実行することが可能となる。
本実施形態では上述の通りリアプロジェクタを採用しているため、ゲージ等一切変更することなく、ソフト制御で画像を変更することにより変更対応可能なため、遊技盤97の模様替えなども簡単かつ迅速に行なえるといった作用効果が発揮される。
<その他の構成>
上述した実施形態では、リアプロジェクタを想定した実施の一形態について説明したが、前方から遊技盤97に向かって投影する遊技機であってもよい。この場合、投影領域は盤面よりも広い。遊技機の前方から投影手段・投影領域・透光部材・遊技領域95と配置し、投影手段に対して前方から画像を投影する。前方から投影領域に画像が投影できるので、遊技部材などを灰色などにする必要もない。
また、アウト球数の計数は、遊技機自体が計算してもよいし、周辺装置としてアウトボックスが計数してもよい。
<封入式弾球遊技機>
本発明は、いわゆる封入式の弾球遊技機にも適用可能である。
封入式の弾球遊技機に本発明を適用する場合、前記貯留域27の上方には蓋部153を設ける(図49参照。)。
蓋部153は、例えば非透明のドーム状に形成され、貯留手段25の貯留部33の上方開放領域を覆うように備えられている。なお、蓋部153が透明部材若しくは半透明部材で構成することも可能である。
また、蓋部153が、透明部材若しくは半透明部材で構成されている場合、図示はしないが、蓋部153よりも内方に発光手段を備え、貯留部33内を転動する遊技球に対して下方や側方などから光を照射し、貯留部33内や遊技球を発光させる演出をすることも可能である。あるいは蓋部153の内面などに所定の反射加工処理を施すことも可能である。
なお、蓋部153の形態は本実施形態に限定解釈されるものではなく、本発明の範囲内で設計変更可能である。
また、封入式の弾球遊技機の場合、遊技球は循環使用されるため、上記実施形態を構成している導通路43及び排出口45は不要である。すなわち、貯留域27から直接発射装置91へと遊技球は循環使用される。
その他の構成及び作用効果は上記実施形態と同様であるため説明は援用する。
この種の遊技機として従来から知られているものに、遊技者が遊技球等の遊技媒体を用いて所定の遊技を行うパチンコ遊技機や、遊技者がメダル等の遊技媒体を用いて所定の遊技を行うパチスロ遊技機などがある。
例えば、従来の遊技機には、遊技盤の後方にリアプロジェクタなどの投影手段を配し、遊技盤の後方から遊技盤全域に投影し、一般入賞口やアタッカに対応するスクリーンなどの投影領域の位置に設けられた貫通孔を介して光による演出を図っているものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005−161007号公報
しかしながら、特許文献1に開示の技術では、リアプロジェクタを介して遊技盤全体に光による演出表示が行われるものであったが、単純に一般入賞口やアタッカを発光させるだけに過ぎず演出表示効果をあまり向上し得ていたものであるとは言い難いものであった。また、遊技者が遊技進行を行なう上で注目するべき点を、投影手段を介して遊技機上に明確に示すことができれば遊技進行の渋滞を阻止することも可能であるため、投影手段を介して遊技の進行を補助し得る遊技機の提供が望まれていた。
本発明は、この問題を解決するためになされており、その目的は、遊技進行を補助すると共に、演出効果を高めることが可能な遊技機を提供することにある。
このような目的を達成するために、第1の発明は、遊技領域95を構成する遊技盤97と、
前記遊技盤97に配される遊技部材(センター台板99、レール台板103、リブ105,107,108、遊技釘109、通過ゲート111、始動入賞口113、大入賞口115、電チュー(普通電動役物)117)と、
前記遊技盤97の後方に配される投影領域(第一の投影領域121、第二の投影領域141)と、
前記遊技部材に対応して前記投影領域(第一の投影領域121)に設けられた貫通孔(125、127、129、131a、131b、131c、133、135、139)と、
前記投影領域(第一の投影領域121)に投影可能で、かつ遊技進行に応じ、前記貫通孔を通過する投影光を変化させて前記遊技部材の発光態様を変化させることにより、遊技進行に係る報知を実行可能である投影手段(第一の投影手段143)と、を含み、
前記報知が行なわれているときに、投影手段(第一の投影手段143)が投影する映像は、投影領域(第一の投影領域121)に画像表示が行われる部分と、投影領域に画像表示が行われない部分とを含む1の画像によって構成されている、ことを特徴とする遊技機としたことである。
第1の発明によれば、投影領域(第一の投影領域121)には貫通孔と投影領域とがあり、貫通孔を通った光によって遊技部材の発光態様が変化すると共に、投影領域に画像が表示されるため、1つの画像によって構成された映像の投影光によって遊技部材を装飾しつつも、遊技進行に関する表示を行うことが可能である。従って、遊技領域95に設けられた遊技部材を有効に活用し、遊技者の遊技進行に対する興趣を向上することが可能である。遊技者が遊技進行を行なう上で注目するべき点を明確に示すことができるため遊技進行の渋滞を阻止することも可能である。
本発明によれば、遊技進行を補助すると共に、演出効果を高めることが可能な遊技機を提供し得る。
この種の遊技機として、例えば、遊技者による発射ハンドルの操作によって発射装置を駆動させ、遊技球等の遊技媒体を遊技領域に発射して遊技するパチンコ遊技機などが知られている。
従来、例えば、発射装置を遊技盤の遊技領域上方に配設し、ファウル球や戻り球を無くす発明が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2008−200268号公報
しかしながら、特許文献1に開示の技術では、発射装置を遊技領域の上方に配設することによって、当該遊技領域に配設される遊技部材や装飾部材などの配設スペースがなくなるため装飾性が低下する虞があった。また、単に発射装置を遊技領域の上方に配設するだけにすぎないため、発射装置周りに何等の装飾性もなかったため遊技者の興趣の向上は望めなかった。
本発明は、この問題を解決するためになされており、その目的は、発射装置配設領域における装飾性を向上させて遊技者の興趣の向上が図り得る遊技機を提供することにある。
このような目的を達成するために、第1の発明は、遊技領域95の上方に設けられ、遊技媒体を前記遊技領域95へと発射する発射装置91と、
前記発射装置91の前方に設けられ、当該発射装置91を遊技者から視認困難とする装飾部材93と、
前記遊技領域95の後方に設けられた投影領域(第一の投影領域121)と、
前記投影領域(第一の投影領域121)の後方に設けられ、当該投影領域(第一の投影領域121)を介して前記遊技領域95に所定の演出を投影可能な投影手段(第一の投影手段143)と、を含むことを特徴とする遊技機としたことである。
第1の本発明によれば、遊技領域95上方に発射装置91を設け、当該発射装置91の前方には装飾部材93があり、遊技領域95には演出が投影されるため、発射装置91前方に有る装飾部材93と遊技領域95(第一の投影領域121)とを用いた演出が実行可能になる。
また、発射装置91は、装飾部材93によって遊技者から視認困難なため、あたかも装飾部材93から遊技球が飛び出してくるかのような錯覚に陥ることもあり、遊技者の興趣も向上する。
従って、発射装置91から発射された遊技媒体を目で追う遊技者は、発射装置91前方の装飾部材93と遊技領域95に投影された内容とが自然と視界に入るため、遊技を行いながらも演出を視認することが容易となり、遊技者に対する演出効果が向上する。
第2の本発明は、第1の本発明において、前記発射装置91の上方には、第二の投影領域141を備え、
前記第二の投影領域141の後方には、当該第二の投影領域141に投影可能な第二の投影手段147が備えられている、ことを特徴とする遊技機としたことである。
第2の本発明によれば、発射装置91の上方にさらに第二の投影領域141を有するため、発射装置91上方に有る第二の投影領域141と発射装置91前方の装飾部材93及び投影領域(第一の投影領域121)とによって演出を行えば、遊技者に対して迫力のある演出を提供することが可能となる。例えば上方の第二の投影領域141から順番に発射装置91の前方の装飾部材93、当該装飾部材93より下方の遊技領域95(第一の投影領域121)へと視線を転じていけば必然と遊技機全体を見ることとなるため、遊技機全体を使った演出をおこなっても遊技者が容易に視認することが可能となる。
本発明によれば、発射装置配設領域における装飾性を向上させて遊技者の興趣の向上が図り得る遊技機を提供し得る。
この種の遊技機として従来から知られているものに、遊技者が遊技球等の遊技媒体を用いて所定の遊技を行うパチンコ遊技機や、遊技者がメダル等の遊技媒体を用いて所定の遊技を行うパチスロ遊技機などがある。
例えば、従来の遊技機には、遊技盤の後方にリアプロジェクタなどの投影手段を配するとともに、遊技盤の背面側に単一のスクリーンなどの投影領域を配設して単一の画像のみ表示しているものが提供されていたが、装飾や演出が単調であるという理由から、複数のスクリーンで画像を表示する遊技機が提供されている。
例えば、特許文献1には、遊技盤の背面側に平坦矩形状に形成されたメインスクリーンと、メインスクリーンよりも小型の平坦状に形成されたサブスクリーンの2つの投影領域を配設したものが知られている。
特開2005−161007号公報
しかしながら、スクリーンは形状や配設位置によって遊技者に対する演出効果や遊技機としての装飾性など、様々な効果を向上させることができるものの、特許文献1では、何れも平坦状のスクリーンであって、かつ水平方向に対して直交するように、鉛直方向に配設されているものであるため、視認性が低下する虞があり、また、投影される画像に奥行方向の立体感や前方向への立体感等の演出効果が得られ難いものであったため、装飾効果・演出効果の向上は望めないものであった。
本発明は、この問題を解決するためになされており、その目的は、視認性と演出効果を向上させることが可能な遊技機を提供することにある。
このような目的を達成するために、第1の本発明は、上下方向に配設される複数の投影領域(第一の投影領域121、第二の投影領域141)と、
前記複数の投影領域(第一の投影領域121、第二の投影領域141)に投影可能な複数の投影手段(第一の投影手段143、第二の投影手段147)と、を備え、
上方の投影領域(第二の投影領域141)は少なくとも一部が前方から見て後方に窪んだ凹面とし、下方の投影領域(第一の投影領域121)は少なくとも一部が前方から見て下方から上方に向けて傾きを有する傾斜面(凸状領域123の上方部分123a)とした、ことを特徴とする遊技機としたことである。
第1の本発明によれば、上方に設けられた投影領域(第二の投影領域141)が前方から見て後方に凹型であるため、遊技者に対して奥行き方向の立体感ある映像を投影することが可能であり、下方に設けられた投影領域(第一の投影領域121)が前方から見て下方から上方に向けて傾斜しているため、遊技者に対して前方向の立体感ある映像を投影することが可能であり、上下の映像から前後方向の立体感が生まれ遊技者に対する演出効果が高まる。
第2の本発明は、第1の本発明において、下方の投影領域(第一の投影領域121)の上側領域には、遊技者の遊技結果に関する情報を表示する遊技情報表示領域を有することを特徴とする遊技機としたことである。
第2の本発明によれば、下方の投影領域(第一の投影領域121)の上側領域に遊技者の遊技結果に関する情報を表示するため、例えば、遊技者に対して上方の投影領域(第二の投影領域141)をメインの投影領域として提供し、下方の投影領域(第一の投影領域121)をサブの投影領域として提供した場合には、上方に視線が有る頻度が高いと考えられるため、サブの投影領域である下方の投影領域(第一の投影領域121)を視認する場合には、視線が上方から下方の投影領域(第一の投影領域121)に向けられるため、傾斜した投影領域の上側領域に遊技結果に関する情報を表示することによって遊技者が下方の投影領域(第一の投影領域121)に表示された情報を見やすくなる。
第3の本発明は、第1の本発明又は第2の本発明において、上方の投影領域(第二の投影領域141)と下方の投影領域(第一の投影領域121)と、で行われる演出である特別演出が実行可能であることを特徴とする遊技機としたことである。
第3の本発明によれば、上方の投影領域(第二の投影領域141)と、下方の投影領域(第一の投影領域121)とで行われる演出である特別演出を実行可能であり、例えば上方の凹面状の投影領域(第二の投影領域141)で投影された映像を、下方の投影領域(第一の投影領域121)の傾斜した表示面においても投影すれば、同一の映像を用いた演出を、表示位置を移動させるだけで異なる表示態様(特に前後方向での表示態様が異なる)で表示することが可能となるため、立体的な演出表現を簡易に実行することが可能となる。
本発明によれば、遊技進行を補助すると共に、演出効果を高めることが可能な遊技機を提供し得る。
例えば、遊技者が遊技球等の遊技媒体を用いて所定の遊技を行うパチンコ遊技機などの場合、前扉などの枠部材は、遊技機に向かって左側を軸支して開閉可能に構成されているものが知られている。
そして、一般に、遊技場においてパチンコ遊技機に対する向かって左側には、台間サンドと称される玉貸器などの周辺装置が配設されている。
特許文献1では、遊技機の前扉における左側(軸支側)に、前方へ向けて膨出状に装飾部材を設けており、遊技機全体の外観の装飾性を向上させている。
特開2007−89902号公報
このように軸支側の枠部材に膨出状の部材を有する遊技機によれば、遊技機外観の装飾性を向上し得るが、前扉などの枠部材の開放時(回動時)に、周辺機器(特に台間サンドなど)の下辺の角部分や玉払出ノズルなどが、枠部材の側部や枠部材に備えた膨出状の部材の側部に接触してしまう虞がある。
よって、このような接触事故を回避しようとすると、例えば遊技機に対して向かって右側に周辺装置を配設するように配置設計しなければならず、遊技場によっては、遊技機を設置できる場合と設置できない場合とが生じてきてしまうため利便性に問題がある。
本発明は、この問題を解決するためになされており、その目的は、枠部材の開放時において、遊技機の隣に配される周辺装置との接触を回避し得る遊技機を提供し、遊技機の利便性及び装飾性を向上させることにある。
このような目的を達成するために、第1の発明は、開閉可能に軸支された枠部材(前枠7)と、
前記枠部材(前枠7)の軸支側の側部から前方に向けて膨出状に備えられ、遊技媒体を貯留する貯留手段25と、を含み、
前記貯留手段25の側部と前記貯留手段25が設けられた枠部材(前枠7)の側部の少なくとも一方に、遊技機の内側に向けて凹んだ凹部領域(第一の凹部領域51、第二の凹部領域49)を設けたことを特徴とする遊技機としたことである。
第1の本発明によれば、枠部材(前枠7)の軸支側の側部から前方に向けて膨出状に貯留域27を備えたため、遊技機外観の装飾性を向上し得る。そして、貯留手段25又は貯留手段25が設けられた枠部材(前枠7)の側部に、遊技機の内側に向けて凹んだ凹部領域(第一の凹部領域51、第二の凹部領域49)を設けているため、枠部材(前枠7)が回動したときに、周辺装置(特に台間サンド400の玉払出ノズル401など)と枠部材(前枠7)との接触を回避することが可能である。従って、遊技場における遊技機の隣に配される台間サンド400などの周辺装置の配設位置を考慮することも無くなるため大変利便性も高い。
第2の本発明は、第1の本発明において、前記凹部領域(第一の凹部領域51)は、鉛直方向で下方の領域が上方の領域よりも内側に向けて凹んでいることを特徴とする遊技機としたことである。
第2の本発明によれば、凹部領域の形状は下方の領域の方が上方の領域よりも内側に向けて凹んでいるため、枠部材(前枠7)が回動したときに、台間サンド400の下辺の角等と枠部材(前枠7)の側部または貯留手段25の側部との接触を回避し得る。また、段階的な凹み形態を提供し得るため装飾性を高めることも可能となる。
本発明によれば、枠部材の開放時において、遊技機の隣に配される周辺装置との接触を回避し得る遊技機を提供し、遊技機の利便性及び装飾性を向上させることができた。
この種の遊技機として従来から知られているものに、遊技者が遊技球等の遊技媒体を用いて所定の遊技を行うパチンコ遊技機や、遊技者がメダル等の遊技媒体を用いて所定の遊技を行うパチスロ遊技機などがある。
特許文献1には、遊技機の供給皿の前面中央にタッチパネルを備え、タッチパネル上の指の移動量に応じて、発射装置の発射強さを調整したり、遊技領域への遊技球の発射量を調整したりする先行技術が開示されている。
特開2005−177166号公報
しかしながら、特許文献1に開示の技術では、タッチパネルを使用しているため、装飾性を向上させるにはタッチパネルの形状を変えねばならず、タッチパネルの形状を変形させてしまうと操作性が低下するという問題が生じていた。
本発明は、この問題を解決するためになされており、その目的は、遊技者の操作性と装飾性を高めた遊技機を提供することにある。
このような目的を達成するために、第1の本発明は、少なくとも一部の領域が透過性を有する材料で構成され、遊技者が操作可能な操作手段(発射ハンドル79)と、
前記操作手段(発射ハンドル79)の内部に設けられ、前記操作手段(発射ハンドル79)の透過性を有する領域から視認可能な装飾部材85と、
前記操作手段(発射ハンドル79)に備えられ、前記操作手段(発射ハンドル79)の表面上で行われた遊技者の操作距離を検出する透過性を有したタッチセンサと、
前記タッチセンサによって検出された遊技者の操作距離に応じて発射装置の発射強度を調整可能な制御手段と、を含むことを特徴とする遊技機としたことである。
第1の本発明によれば、操作手段(発射ハンドル79)の内部に装飾部材85を設け、遊技者は操作手段(発射ハンドル79)の外部から操作手段(発射ハンドル79)の内部に設けられた装飾部材85を視認可能であるため、操作手段(発射ハンドル79)の装飾性が高まる。
更に、操作手段(発射ハンドル79)は、操作手段(発射ハンドル79)の外面上で行われた遊技者の操作距離に応じて発射強度を変更可能であるため、例えば、操作手段(発射ハンドル)に指を引っかけるための係止部や、操作手段(発射ハンドル)を操作した後の状態から元に戻すための戻りバネの構造が必要なくなる。従って、従来の操作手段(発射ハンドル)に比べて外観デザインがスッキリして装飾効果を高めることが可能である。また、前記係止部や戻りバネの構成が不要となるため、操作手段(発射ハンドル)内部に空間領域が増やすことが可能となる。従って、このような空間領域部分に装飾部材を設けるためのスペースを確保することが可能となり、従来の操作手段(発射ハンドル)に比べて装飾効果を高めることが可能である。
また、操作手段(発射ハンドル)を回さなくていいので、装飾の見え方が変化せず、設計思想通りに装飾が視認可能となる。
第2の本発明は、第1の本発明において、前記操作手段(発射ハンドル79)は全体が透過性を有する材料で構成された球体レンズであって、
前記操作手段(発射ハンドル79)は、遊技機の所定位置に設けられた取付部(支持部81)に備えられ、
前記取付部(支持部81)には発光手段87が備えられ、
前記装飾部材85は、前記発光手段87から発せられる光を受けて反射可能な装飾加工が施されている、ことを特徴とする遊技機としたことである。
第2の本発明によれば、遊技者が操作する操作手段(発射ハンドル79)の内部から光装飾性が高められ、更に操作手段(発射ハンドル79)の内部を見れば発光手段87によって装飾される装飾部材85が視認される。更に、操作手段(発射ハンドル79)は回転操作を行う必要が無いため、上記した装飾性が低減する可能性が低く、操作手段(発射ハンドル79)の装飾性を更に高めることが可能となる。
本発明によれば、遊技者の操作性と装飾性を高めた遊技機を提供し得る。
この種の遊技機として従来から知られているものに、遊技者が遊技球等の遊技媒体を用いて所定の遊技を行うパチンコ遊技機や、遊技者がメダル等の遊技媒体を用いて所定の遊技を行うパチスロ遊技機などがある。
特許文献1には、払出手段から払い出された遊技媒体を貯留する上皿と、当該上皿の下方に備えられ、前記上皿にて余剰となった遊技球を貯留する下皿と、の二段式の貯留手段を備えて構成されているパチンコ遊技機の一例が開示されている。
このような遊技機にあっては、例えば、下皿が遊技媒体で一杯になった場合、下皿から貯留箱に遊技媒体を移すこととなる。
特開2015−77468号公報
このような場合、下皿の下方に貯留皿を配設して下皿から排出される遊技媒体を受けることとなるが、下皿が比較的高い位置に設定されている遊技機の場合には、下皿から貯留箱に排出される際に遊技媒体が貯留箱に勢いよく当たって飛び出してしまうといった不都合も生じ易かった。
本発明は、この問題を解決するためになされており、その目的は、貯留域27から貯留箱へと排出される遊技媒体の飛び出しを防止し得る減速手段を備えた遊技機を提供することにある。
このような目的を達成するために、第1の本発明は、遊技媒体が貯留される貯留手段25を備えた遊技機であって、
貯留手段25は、遊技媒体を貯留する貯留域27と、
前記貯留域27から連続して設けられ、遊技媒体が通過可能な導通路43と、
前記導通路43を通過する遊技媒体を排出可能な排出口45と、
前記導通路43を通過する遊技媒体の通過速度を減速可能な減速手段と、を含むことを特徴とする遊技機としたことである。
第1の本発明によれば、貯留域27に貯留されている遊技媒体を排出口45から排出するとき、導通路43を通過する遊技媒体は、減速手段によってその通過速度が低減された状態で排出可能である。従って、例えば、貯留手段25が高い位置にあるときであっても、排出口45から排出される遊技媒体は減速されているため、排出口45の下方に配した貯留箱に遊技媒体を排出する際であっても、排出された遊技媒体が貯留箱から飛び出すことを防止できる。
第2の本発明は、第1の本発明において、前記減速手段は、前記導通路43を螺旋状に構成したことを特徴とする遊技機としたことである。
第2の本発明によれば、導通路43を螺旋状とした減速手段を有しているため、例えば、導通路43が排出口45に近づくにつれて先すぼみ状に細くなるような導通路43であったとしても、遊技媒体の通過速度を低減しつつ安全に誘導することが可能となる。
本発明によれば、貯留域から貯留箱へと排出される遊技媒体の飛び出しを防止し得る減速手段を備えた遊技機を提供し得る。
この種の遊技機として従来から知られているものに、遊技者が遊技球等の遊技媒体を用いて所定の遊技を行うパチンコ遊技機や、遊技者がメダル等の遊技媒体を用いて所定の遊技を行うパチスロ遊技機などがある。
例えば、従来の遊技機には、遊技盤の後方にリアプロジェクタなどの投影手段を配し、リアプロジェクタから投影された映像などをスクリーンなどの投影領域に投影して演出を図っているものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005−161007号公報
しかしながら、スクリーンなどの投影領域の形状や設置位置などによって遊技者に対する演出効果や遊技機としての装飾性など、様々な効果を向上させることができるものの、一方でその他の装飾部材との関係性を考慮しなければ、視認性や演出効果が低下することも考えられる。
すなわち、例えば、遊技機の前枠7部分の側面などには、遊技機全体の装飾性を向上させるために、LEDなどの光による装飾部材が備えられているが、LEDのような高輝度の光がスクリーンなどの投影領域に当たると、投影された映像がぼけてしまう虞があり、視認性が低下するばかりか演出効果の低下を招いてしまう虞もあった。
本発明は、この問題を解決するためになされており、その目的は、投影手段を介して演出効果を提供する遊技機において、他の装飾部材との関係性を考慮して視認性や演出効果の低下を防止し得る遊技機を提供することにある。
このような目的を達成するために、第1の本発明は、投影手段(第一の投影手段143、第二の投影手段147)と、前記投影手段(第一の投影手段143、第二の投影手段147)より前方に配される投影領域(第一の投影領域121、第二の投影領域141)と、前記投影領域(第一の投影領域121、第二の投影領域141)より前方に配される透光部材(第1透光部材69、第2透光部材71)と、
前記透光部材(第1透光部材69、第2透光部材71)より前方に配され、発光手段を備えてなる装飾部材(左側装飾部材23)と、を含み、
前記透光部材は、前記装飾部材(左側装飾部材23)寄りに配される第1透光部材69と、
前記第1透光部材69の後方で、前記投影領域寄りに配される第2透光部材71と、の二重構造とし、
前記第1透光部材69の表面上、又は第2透光部材71の表面上の何れか又は両方に低反射加工(低反射加工部77)が施されていることを特徴とする遊技機としたことである。
第1の本発明によれば、第1透光部材69と第2透光部材71の少なくともいずれか一方に低反射加工(低反射加工部77)を施したため、前枠7などに備えた装飾部材(左側装飾部材23)から発する光による演出が施された場合であっても、その光の反射を抑え、投影領域(第一の投影領域121、第二の投影領域141)により投影されている映像をぼかしたり、演出効果を低下させたりする虞も少ない。
本発明によれば、投影手段を介して演出効果を提供する遊技機において、他の装飾部材との関係性を考慮して視認性や演出効果の低下を防止し得る遊技機を提供し得る。
この種の遊技機として従来から知られているものに、遊技者が遊技球等の遊技媒体を用いて所定の遊技を行うパチンコ遊技機や、遊技者がメダル等の遊技媒体を用いて所定の遊技を行うパチスロ遊技機などがある。
例えば、従来の遊技機には、遊技盤の後方にリアプロジェクタなどの投影手段を配し、リアプロジェクタから投影された映像などをスクリーンなどの投影領域に投影して演出を図っているものが知られており、例えば、特許文献1では、メインの投影領域(メインスクリーン)とサブの投影領域(サブスクリーン)との二つの投影領域によって演出効果を向上せしめていた。
特開2005−161007号公報
しかしながら、スクリーンなどの投影領域の形状や設置位置などによって遊技者に対する演出効果や遊技機としての装飾性など、様々な効果を向上させることができるものの、一方でその他の装飾部材との関係性を考慮しなければ、視認性や演出効果が低下することも考えられる。
すなわち、例えば、スクリーンなどの投影領域が平坦状のものであったりすると、奥行感のある投影映像による演出効果は望めず、演出効果の低下を招いてしてしまう虞があった。また、遊技者の視線からずれた位置に前記平坦状のスクリーンなどの投影領域を設置するような場合には視認性が低下する虞もあった。
本発明は、この問題を解決するためになされており、その目的は、投影手段を介して演出効果を提供する遊技機において、視認性や演出効果の低下を防止し得る遊技機を提供することにある。
このような目的を達成するために、第1の本発明は、第一の投影手段143と、第二の投影手段147と、の複数個の投影手段を備え、
前記第一の投影手段143の前方に配され、第一の投影手段143によって投影可能な第一の投影領域121と、
前記第二の投影手段147の前方に配され、第二の投影手段147によって投影可能な第二の投影領域141と、を含み、
前記第一の投影領域121と第二の投影領域141の少なくとも一方の投影領域は、上面と下面との少なくとも一方に傾斜面149、151が設けられ、
前記傾斜面149は、前記第一の投影手段143と第二の投影手段147からの入射角(αとβで示す角度)が小さいほうの投影手段(第一の投影手段143からの入射角βの方が第二の投影手段147からの入射角αよりも小さい)により投影されることを特徴とする遊技機としたことである。
第1の本発明によれば、投影領域が上面と下面を有しているときに、上面と下面との少なくとも一方が傾斜しており、その傾斜面149、151に投影されるため、遊技機のように一定の高さ以上に投影手段を設けることができないような製品にあっては、表示領域を大きくして演出効果を高めるために傾斜面を設けることで、投影装置の高さを抑えつつ大きな表示領域を確保することが可能である。
また、第一の投影領域121と第二の投影領域141がそれぞれ第一の投影手段143と第二の投影手段147によって投影され、少なくとも一方の投影領域の上面又は下面に傾斜面149、151があり、当該傾斜面149、151を投影する投影手段は、傾斜面を備えない投影領域を投影する投影装置であるため、仮に、投影領域が上下に並んでいた場合、上方に設けられた投影領域(第二の投影領域141)の下面に斜面(傾斜面149)があると、当該斜面(傾斜面149)に対して、下方に設けられた投影領域(第一の投影領域121)を投影する投影手段(第一の投影手段143)が投影を行うため、上方の投影領域(第二の投影領域141)では光が十分に届かない、あるいは全く届かない下面の傾斜(傾斜面149)であったとしても投影することが可能となり、演出効果が高まる。
すなわち、傾斜面149に対する入射角が小さいほど傾斜面に対して垂直に投影される状態に近づくこととなるため、傾斜面149に対する入射角が小さい(第一の投影手段143からの入射角βの方が第二の投影手段147からの入射角αに対して小さい)ほうの投影手段(第一の投影手段143)により投影されることとなり、上方の投影領域(第二の投影領域141)では光が十分に届かない、あるいは全く届かない下面の傾斜面149でも投影することが可能となる。
仮に、第一の投影領域121が小さい投影領域で、第二の投影領域141が大きい投影領域であれば、第二の投影領域141をメインの表示領域として使用し、第一の投影領域121をサブの表示領域として使用しつつも、特定の演出などで第一の投影領域121と第二の投影領域141とを使用した演出を行うことによって、遊技機において迫力のある演出を行うことが可能となります。
また、遊技者は大きい投影領域の映像に集中することが出来るため、遊技媒体の動きによって投影領域に映し出された映像に対する興趣が低下することを防止することが可能である。
本発明によれば、投影手段を介して演出効果を提供する遊技機において、視認性や演出効果の低下を防止し得る遊技機が提供し得る。
この種の遊技機として従来から知られているものに、遊技者が遊技球等の遊技媒体を用いて所定の遊技を行うパチンコ遊技機や、遊技者がメダル等の遊技媒体を用いて所定の遊技を行うパチスロ遊技機などがある。
例えば、従来の遊技機には、遊技盤の後方にリアプロジェクタなどの投影手段を配し、リアプロジェクタから投影された映像などをスクリーンなどの投影領域に投影し、遊技盤を介して光や映像による演出を提供しているものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005−161007号公報
しかしながら、スクリーンなどの投影領域の形状や設置位置などによって遊技者に対する演出効果や遊技機としての装飾性など、様々な効果を向上させることができるものの、一方で、技術介入性がない、玉噛みの不具合があるなどの要望に対応する必要性があったり、投影される映像に対する装飾効果の変更により、遊技盤のイメージ変えが必要となったりした際に、遊技領域を構成している遊技部材、例えば、センター台板の変更などが必要となることがあり、対応が十分でないと視認性の低下や遊技性の低下を招く虞がある。
このような場合に、例えばセンター台板の全体の交換となると大掛かりな構成変更となり、変更手間・コスト高などを招く虞があったため簡易かつ安価に対応可能な構造が望まれていた。
本発明は、この問題を解決するためになされており、その目的は、投影手段を介して演出効果を提供する遊技機において、簡易かつ安価にて装飾効果の変更と遊技性の変更が可能な遊技機を提供することにある。
このような目的を達成するために、第1の本発明は、投影手段(第一の投影手段143、第二の投影手段147)と、
前記投影手段(第一の投影手段143、第二の投影手段147)より前方に配される投影領域(第一の投影領域121、第二の投影領域141)と、
前記投影領域(第一の投影領域121、第二の投影領域141)より前方に配される遊技領域95と、
前記遊技領域を構成する遊技部材と、を含み、
前記遊技部材は、取り外しが可能な複数の構成部材(センター台板99a,99b,99c,99d)から構成され、
前記複数の構成部材(センター台板99a,99b,99c,99d)のうち少なくとも一つには、後方からの光を透光可能な透光部を有しており、
前記複数の構成部材(センター台板99a,99b,99c,99d)のうち少なくとも一つには、遊技球の転動に関わる部材である転動部を有しており、前記複数の構成部材(センター台板99a,99b,99c,99d)のうち少なくとも一つには、前方からの視認性に関わる部材である装飾部を有していることを特徴とする遊技機としたことである。
第1の本発明によれば、遊技領域95を構成している構成部材を分割して取り換えることで、投影される映像に対する装飾効果の変更と、遊技性の変更とが簡易かつ安価にて実現し得る。
本発明によれば、投影手段を介して演出効果を提供する遊技機において、簡易かつ安価にて装飾効果の変更と遊技性の変更が可能な遊技機を提供し得る。
昨今の遊技機は、遊技機の遊技性と演出性を向上させるべく様々な機能が多数搭載される傾向にあるが、多数の機能を備えただけでは遊技性や演出性を低下させることになるため、有効な機能を搭載し、さらなる遊技性や演出性を向上させることができる遊技機が望まれている。
特開2016−26550号公報
本発明は、このような問題を解決するためになされており、その目的とするところは、遊技性や演出性を向上させることができる遊技機を提供することにある。
本発明によれば、遊技性や演出性を向上させることができる遊技機が提供できた。
本発明は、弾球遊技機の他、パチスロ機、スロットマシーン及びルーレットマシーン等のゲーミングマシーンにも利用可能である。
以下、本発明の第2実施形態が解決しようとする課題について付記する。
[付記]
[背景技術]
この種の遊技機として従来から知られているものに、遊技者が遊技球等の遊技媒体を用いて所定の遊技を行うパチンコ遊技機や、遊技者がメダル等の遊技媒体を用いて所定の遊技を行うパチスロ遊技機などがある。
例えば、パチンコ遊技機の場合、一般に、遊技領域に配されている入賞口への入賞により、所定数の遊技球(特典)が払出口を介して上皿などの貯留手段へと払い出される(例えば、特許文献1参照。)。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2007−89902号公報
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、特許文献1を含む従来技術では、貯留手段へと転動する遊技媒体(遊技球)は、単に所定数の遊技球(特典)が払出口から貯留手段(上皿)に払い出されるだけで、何の演出もなされていなかったため、遊技球の払出時(特典の付与時)において遊技者の興趣の向上は図れるものではなかった。
本発明は、この問題を解決するためになされており、その目的は、遊技媒体が転動する際に遊技者に対する演出効果を高めることを可能とした遊技機を提供することにある。
[課題を解決するための手段]
このような目的を達成するために、第1の発明は、遊技媒体が貯留される貯留手段25を備えた遊技機であって、
貯留手段25は、遊技媒体を貯留する貯留域27と、
前記貯留域27から連続して設けられ、遊技媒体が通過可能な導通路43と、
前記導通路43を通過する遊技媒体を排出可能な排出口45と、
前記貯留手段25の少なくとも一部に備えられ、前記貯留手段25を転動する遊技媒体が視認可能な装飾部材31と、を含み、
前記導通路43は、前記貯留域27から前記排出口45に近づく程、形状が細くなるような先すぼみした形状に構成されており、
少なくとも前記装飾部材31よりも内側に備えられ、前記貯留手段25へと転動する遊技媒体に光を照射することが可能な発光手段41を備えたことを特徴とする遊技機としたことである。
第1の発明によれば、遊技媒体が貯留される貯留手段25へと転動する遊技媒体を、貯留手段25の一部に設けられた装飾部材31を通して視認することができるため、常に貯留手段25へと転動する遊技媒体を見た遊技者(当該遊技機を遊技する遊技者と、当該遊技機で遊技を行なっていない遊技者であって、貯留手段25の装飾部材31を視認可能な遊技者)に対して、貯留手段25へと転動する遊技媒体の数や勢いを印象付け、遊技に対する興趣を高めることができる。
また、導通路43は、貯留域27から排出口45に近づくにつれ、段々と細くなるような先すぼみした形状を有しているため、貯留域27に貯留された遊技媒体が排出口45に近づくにつれて遊技者の興趣が高まる。さらに、装飾部材31よりも内側に発光手段41を設け、発光手段41の光が少なくとも前記貯留手段25へと転動する遊技媒体を装飾することが可能であるため、例えば、遊技媒体が玉(遊技球)であれば、玉が光を乱反射し、かつ玉の軌跡を見せることが可能であるため、遊技者の当該遊技機に対する興趣が高まる。
第2の発明は、複数の遊技球が機内に封入されており、遊技領域95へ発射させて遊技に使用された遊技球を再び遊技領域95へ発射可能に循環させる遊技機において、遊技媒体が貯留される貯留手段25を備え、
貯留手段25は、遊技媒体を貯留する貯留域27と、前記貯留手段25の少なくとも一部に備えられ、前記貯留手段25を転動する遊技媒体が視認可能な装飾部材31と、
少なくとも前記装飾部材31よりも内側に備えられ、前記貯留手段25へと転動する遊技媒体に光を照射することが可能な発光手段41と、を含み、
前記貯留域27は、上方に蓋部153を設けていることを特徴とする遊技機としたことである。
第2の発明によれば、いわゆる封入式遊技機であって、貯留域27の上方に蓋部153を設けているため、貯留域27に存在する遊技媒体を視認することが困難となることが考えられるが、装飾部材31を通して封入された遊技媒体を視認可能であるため、例えば、多量の払出が行なわれているときの遊技媒体の動きを遊技者に把握させ、遊技に対する興趣を高めることも可能となる。さらに、装飾部材31よりも内側に発光手段41を設け、発光手段41の光が少なくとも前記貯留手段25へと流れる遊技媒体を装飾することが可能であるため、例えば、遊技媒体が玉(遊技球)であれば、玉が光を乱反射し、かつ玉の軌跡を見せることが可能であるため、遊技者の当該遊技機に対する興趣が高まる。
[発明の効果]
本発明によれば、遊技媒体が転動する際に遊技者に対する演出効果を高めることを可能とした遊技機を提供し得る。
510 パチンコ遊技機
512 木枠
514 遊技盤
515 遊技領域
525 始動口
526 発射ハンドル
532 演出装置
532a 液晶表示装置
560 主制御回路
566 メインCPU
594 疑似遊技盤
800 副制御回路
806 サブCPU


Claims (3)

  1. 遊技機本体における遊技者と対向する前面側に、遊技を行う遊技領域と、当該遊技領域における遊技の実行に伴い演出表示を行う演出表示領域とが配置される遊技機であって、
    前記遊技領域は、前記演出表示領域の下方に配置されており、
    前記遊技領域は、その上方部分が奥行き方向に傾斜するように配置されていることを特徴とする遊技機。
  2. 前記遊技領域は、遊技媒体が転動する遊技盤に設けられ、当該遊技盤の上方部分が奥行き方向に傾斜するように配置されていることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記遊技領域の上方部分は、前記演出表示領域よりも奥行き方向に位置することを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機。
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