JP2018184767A - 錠 - Google Patents

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Abstract

【課題】施錠忘れを未然に防止し、防犯性や利便性を高めることができる錠を提供する。【解決手段】錠は、施錠位置および解錠位置の一方から他方に移動可能なカム20と、カム20を施錠位置および解錠位置の一方から他方に移動させるツマミ22と、ツマミ22を回動不能にする規制状態、およびツマミ22を回動可能にする許容状態の一方から他方に移行可能な施解錠機構と、を有して構成され、扉の閉鎖を検出可能な扉検出部材64を有し、扉検出部材64が扉の閉鎖を検出した場合にカム20を解錠位置から記施錠位置に移動させるオートロック機構60を備える。【選択図】図6

Description

本発明は、オートロック機構を備えた錠に関する。
従来、暗証番号に基づいて押動される複数個の押しボタンと、該押しボタンにより解錠され得るロックピースを備え、ツマミ(外側操作部材)を回すように操作することで、施解錠を行うボタン錠が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−241931号公報
しかしながら、上記特許文献1記載のボタン錠は、ツマミ(外側操作部材)を用いて使用者が手動で施錠操作を行う必要があるため、施錠忘れが発生しやすいといった問題点があった。
本発明は、このような従来の問題点を解決するためのものであって、施錠忘れを未然に防止し、防犯性や利便性を高めることができる錠を提供することを目的とする。
本発明は、施錠位置および解錠位置の一方から他方に移動可能なカムと、前記カムを前記施錠位置および前記解錠位置の一方から他方に移動させるツマミと、前記ツマミを回動不能にする規制状態、および前記ツマミを回動可能にする許容状態の一方から他方に移行可能な施解錠機構と、を有して構成された錠であって、扉の閉鎖を検出可能な扉検出部材を有し、該扉検出部材が扉の閉鎖を検出した場合に前記カムを前記解錠位置から前記施錠位置に移動させるオートロック機構を備えた、ことを特徴とする錠である。
本発明に係る錠によれば、施錠忘れを未然に防止し、防犯性や利便性を高めることができるという優れた効果を奏し得る。
電気錠10の正面図である。 電気錠10の左側面図である。 電気錠10の背面図である。 電気錠10を構成する主要部材を分解して示した分解斜視図である。 電気錠から施解錠機構を構成する主要部品だけを抜き出して示した部分拡大図である。 電気錠10からオートロック機構60を構成する主要部品等を抜き出して示した斜視図である。 (a)〜(c)電気錠10からオートロック機構60を構成する主要部品等を抜き出して示した平面図である。 (a)センサー固定プレート65を拡大して示した外観斜視図である。(b)センサー固定プレート65がセンサープレート収容位置に位置している状態を示すケース12の部分拡大図である。(c)センサー固定プレート65がセンサープレート使用位置に位置している状態を示すケース12の部分拡大図である。 (a)電気錠10が本施錠状態から解錠状態に変化する様子を示した図である。(b)オートロック機構60によるオートロックが働いて電気錠10が解錠状態から仮施錠状態に変化する様子を示した図である。 ボタン錠110の正面図である。 ボタン錠110の左側面図である。 ボタン錠110の背面図である。 ボタン錠110を構成する主要部材を分解して示した分解斜視図である。 ボタン錠110からオートロック機構160を構成する主要部品等を抜き出して示した外観斜視図であり、オートロックが機能してボタン錠110が解錠状態から施錠状態に変化する様子を時系列で示した図である。 ボタン錠110からオートロック機構160を構成する主要部品等を抜き出して示した平面図である。 (a)移動プレート165がセンサープレート使用位置に位置している状態におけるボタン錠110の背面図と、同ボタン錠110の一部の部材を抜き出して示した平面図である。(b)移動プレート165がセンサープレート収容位置に位置している状態におけるボタン錠110の背面図と、同ボタン錠110の一部の部材を抜き出して示した平面図である。 ボタン錠110が自動施錠待機状態から自動施錠非待機状態に移行する際のカムプレート143の動きを時系列で示した図である。
<実施形態1>
以下、図1〜図9を用いて、本実施形態1に係る電気錠10について詳細に説明する。
<外部構造>
最初に、図1〜図3を用いて、電気錠10の外部構造について説明する。図1は、電気錠10の正面図であり、図2は、電気錠10の左側面図であり、図3は、電気錠10の背面図である。
電気錠10は、箱状のケース12と、このケース12の前方開口部を覆うように取付けられる板状の化粧板14と、この化粧板14の上方に操作可能に配置される矩形状の起動ボタン16と、施錠位置および解錠位置の一方から他方に回動可能な正面視L字形状のカム20と、このカム20を回動させるためのツマミ22と、ケース12に対して進退可能なラッチ24と、を有して構成される。
ここで、カム20は、いわゆる「デッドボルト(本締)」に相当する従来公知の部材であり、ラッチ24は、いわゆる「ラッチボルト(仮締)」に相当する従来公知の部材であり、いずれの部材も、本実施形態に係る構造や形状に限定されるものではない。この電気錠10は、ロッカーやキャビネットなどの扉の戸先などに取り付けられて使用される。
<内部構造>
次に、図4を用いて、電気錠10の内部構造について説明する。図4は、電気錠10を構成する主要部材を分解して示した分解斜視図である。
箱状のケース12の内部空間には、電気錠10の駆動源である電池(図示省略)を収容可能な電源部30と、カム20による解錠と施錠を切り替えるための施解錠機構40と、非常時に施解錠機構40によらずにカム20の解錠を行うための非常解錠機構50と、電気錠10を自動で施錠するためのオートロック機構60と、ICカードとのデータの送受信等を行う電子基板(図示省略)等の部材が収容される。なお、非常解錠機構50は、本発明の特徴部分では無いため、その説明は省略し、施解錠機構40とオートロック機構60の詳細については後述する。
<施解錠機構40>
次に、図4と図5を用いて、電気錠10の施解錠機構40について説明する。図5は、電気錠10から施解錠機構40を構成する主要部品だけを抜き出して示した部分拡大図である。
施解錠機構40は、ツマミ22に連動して回転するロックカム42と、このロックカム42の回動を規制することが可能なスライドロック43と、このスライドロック43を上下方向にスライドさせることが可能なソレノイド44と、このソレノイド44とスライドロック43の間に縮設されるコイルスプリング45(図5のみに図示)と、ロックカム42に対して相対回転可能なセンスカム46と、このセンスカム46に係合されて上下方向にスライド可能な板状のスライダ47と、を有して構成されている。
<施解錠機構40/ロックカム42>
次に、施解錠機構40のロックカム42について説明する。ロックカム42は、円柱形状の部材からなり、ケース12に対して相対回転可能に配設される。ロックカム42の前方端部には、ツマミ22が着脱可能なツマミ取付部42aが突出形成され、後方端部には、カム20を固定するためのネジ18(図3参照)が取り付けられるネジ止め部(図示省略)が形成されている。また、ロックカム42の外周部には、スライドロック43の下端部と係合可能な扇形状のスライドロック係合部42bと、後述するオートロック機構60のロックスライダ62と係合可能なロックスライダ係合部42cが、外側に向けて突出形成されている。
<施解錠機構40/スライドロック43>
次に、施解錠機構40のスライドロック43について説明する。スライドロック43は、ソレノイド44のプランジャー44a(図4参照)の下端部に係合された状態で配置される。これにより、スライドロック43は、プランジャー44aの上下方向のスライドに連動して上下方向にスライドされる。
スライドロック43が、プランジャー44aの駆動によって上方向にスライドされ、ロックカム42のスライドロック係合部42bと係合しない許容位置(例えば、図5(a)に示す位置)まで上昇すると、ロックカム42は、スライドロック43によって回動が規制されない回動可能状態となる。
一方、スライドロック43が、プランジャー44aの駆動によって下方向にスライドされ、ロックカム42のスライドロック係合部42bと係合する規制位置(例えば、図5(b)に示す位置)まで下降すると、ロックカム42は、スライドロック43によって回動が規制される回動規制状態となる。
また、スライドロック43は、前方に突出形成された突出部43a(図4参照)を備える。この突出部43bは、スライダ47に形成された貫通孔47aに係合された状態で配置される。これにより、スライドロック43は、スライダ47の貫通孔47aによってスライド可能な範囲が制限される。
<施解錠機構40/ソレノイド44、コイルスプリング45>
次に、施解錠機構40のソレノイド44とコイルスプリング45について説明する。ソレノイド44は、スライドロック43を上下方向にスライドさせることが可能なプランジャー44aを備え、ケース12に固定される。ソレノイド44は、電源部30から電力の供給を受けている場合(電気錠10が電源オン状態の場合)に動作可能であり、電子基板から受信する制御信号に従ってプランジャー44aを所定量だけ上下方向にスライドさせることが可能である。
なお、ソレノイド44は、内部にコイルを備え、着磁性能を有しているため、プランジャー44aには、常にソレノイド44の方向に戻ろうとする力(スライドロック43を規制位置から許容位置に移動させようとする力)が働くことになる。そこで、本例では、コイルスプリング45をソレノイド44とスライドロック43の間に縮設することで、外部からの衝撃などによってプランジャー44aがソレノイド44の方向に戻らないように(スライドロック43が規制位置から許容位置に移動しないように)、スライドロック43をソレノイド44から離反させる方向に常時、付勢している。
<施解錠機構40/センスカム46>
次に、施解錠機構40のセンスカム46について説明する。センスカム46は、図4に示すように、リング形状の部材からなり、正面視左側に、スライダ47の切欠部47cと係合可能なスライダ係合部46aを備える。また、センスカム46は、正面視右側に、外周方向に突出形成された扇形状の重り部46bを備え、正面視下側に、非常解錠機構50の非常スライダ55と係合される非常スライダ係合部46cを備える。
なお、センスカム46には、重り部46bの自重によって正面視時計回りに回転しようとする力が常時、働いているが、重り部46bとは反対側に配置されたスライダ係合部46aがスライダ47と係合することで、正面視時計回りの回転がスライダ47によって規制されている。一方、外部からの衝撃などによって重り部46bに荷重が加わり、センスカム46が正面視反時計回りに回転しようとすると、スライダ係合部46aを介してスライダ47が下方向にスライドされ、このスライダ47を介してスライドロック43に下方向の力が加えられる。
<施解錠機構40/スライダ47>
次に、施解錠機構40のスライダ47について説明する。スライダ47は、図4に示すように、薄板状の部材からなり、スライドロック43のスライド範囲を規制する貫通孔47aと、ケース12に固定されるピン48(図4参照)が挿通される案内溝47bと、センスカム46のスライダ係合部46aと係合される切欠部47cと、を備える。
<施解錠機構40の基本動作>
次に、施解錠機構40の基本動作について説明する。電気錠10の使用者が、指などで起動ボタン16を押下操作すると、この起動ボタン16の背面に配置された電子基板のスイッチ(図示省略)が、起動ボタン16に押されてオフ状態からオン状態となる。スイッチがオン状態になると、電源部30に収容された電池からの電力が、電子基板やソレノイド44等の電子部品に供給され、電気錠10は、電子基板によるICカードとのデータの送受信や、ソレノイド44の動作が可能な電源オン状態となる。
この電源オン状態において、電気錠10の使用者が、起動ボタン16近傍にICカードを近付けると、電子基板がICカードからID情報の読み取りを開始する。そして、ICカードから読み取ったID情報が、予め登録された正規なID情報である場合には、電子基板からソレノイド44に対して、プランジャー44aを上方向にスライドさせるための制御信号が送信され、プランジャー44aに係合されたスライドロック43が、図5(b)に示す規制位置から図5(a)に示す許容位置まで上方向にスライドする。
スライドロック43が許容位置に移動している状態(例えば、図5(a)に示す状態)では、ロックカム42が回動可能状態となるため、電気錠10の使用者は、ツマミ22を用いてカム20による施解錠操作を行うことが可能である。すなわち、ツマミ22を用いてカム20を施錠位置(図5(b)に示す位置)から解錠位置(図5(a)に示す位置)まで回動すると、カム20の先端がロッカーやキャビネットなどの本体から退出することで、扉の開閉が可能な状態(解錠状態)となり、解錠位置(図5(a)に示す位置)から施錠位置(図5(b)に示す位置)まで回動すると、カム20の先端が扉の戸先から突出してロッカーやキャビネットなどの本体と係合することで、扉を開くことができない状態(仮施錠状態)となる。
また、電気錠10が仮施錠状態のときに、電気錠10の使用者が、正規なID情報が記憶されたICカードを起動ボタン16近傍に近付けると、電子基板からソレノイド44に対して、プランジャー44aを下方向にスライドさせるための制御信号が送信される。これにより、プランジャー44aに係合されたスライドロック43が、図5(a)に示す許容位置から図5(b)に示す規制位置まで下方向にスライドする。スライドロック43が規制位置に移動している状態(例えば、図5(b)に示す状態)では、ロックカム42が回動規制状態となるため、電気錠10は、ツマミ22を用いてカム20による解錠操作を行うことができない状態(本施錠状態)となる。
なお、電気錠10が本施錠状態のときにICカードから読み取ったID情報が、正規なID情報でない場合には、電子基板からソレノイド44に対して、プランジャー44aを上方向にスライドさせるための制御信号が送信されることがない。このため、プランジャー44aに係合されたスライドロック43は、図5(b)に示す規制位置のままとなる。スライドロック43が規制位置に移動している状態(例えば、図5(b)に示す状態)では、ロックカム42が回動規制状態となるため、電気錠10の本施錠状態が維持される。
<施解錠機構40の衝撃対策>
次に、施解錠機構40の衝撃対策について説明する。上述のとおり、ソレノイド44は、内部にコイルを備え、着磁性能を有しているため、ソレノイド44のプランジャー44aには、常にソレノイド44の方向に戻ろうとする力(スライドロック43を規制位置から許容位置に移動させようとする力)が働くことになる。
本例では、外部から故意に衝撃などが加えられた場合にプランジャー44aがソレノイド44の方向に戻らないように(スライドロック43が規制位置から許容位置に移動しないように)、コイルスプリング45を配設し、スライドロック43をソレノイド44から離反させる方向に常時、付勢しているが、コイルスプリング45の付勢力よりも大きな衝撃が加えられる場合も想定される。
そこで、本例では、センスカム46に重り部46bを設け、外部から衝撃などを受けた場合に、重り部46bに上方向の荷重が加わり、センスカム46が正面視反時計回りに回転するように構成している。そして、センスカム46が正面視反時計回りに回転した場合に、センスカム46の突出部46aを介してスライダ47を下方向にスライドさせることで、このスライダ47の貫通孔47aに係合するスライドロック43に対して下方向の力(スライドロック43を規制位置に止まらせようとする力)が加わるように構成している。
このような構成とすることで、電気錠10に対して故意に衝撃を与え、プランジャー44aを誤動作させることでスライドロック43を許容位置まで移動させ、電気錠10を解錠状態にするような不正行為を、未然に防止することができ、電気錠10の安全性を高めることができる。
<オートロック機構60>
次に、電気錠10のオートロック機構60について説明する。なお、図6は、電気錠10からオートロック機構60を構成する主要部品等を抜き出して示した斜視図であり、図7(a)〜同図(c)は、電気錠10からオートロック機構60を構成する主要部品等を抜き出して示した平面図である。
オートロック機構60は、ケース12に固定される内ケース61と、この内ケース61に対して上下方向にスライド可能なロックスライダ62と、このロックスライダ62のスライドを規制することが可能な第1センサープレート63と、この第1センサープレート63をスライドさせることが可能な第2センサープレート64と、この第2センサープレート64を所定位置に固定することが可能なセンサー固定プレート65と、第2センサープレート64をラッチ24の方向に付勢する第1コイルスプリング66と、ロックスライダ62を第1センサープレート63の方向に付勢する第2コイルスプリング67(図4参照)と、を有して構成されている。
<オートロック機構60/内ケース61>
次に、オートロック機構60の内ケース61について説明する。図6に示すように、内ケース61は、ロックスライダ62を垂直方向に案内するためのロックスライダ案内溝61aと、第2センサープレート63を水平方向に案内するためのセンサープレート案内溝61bと、第1コイルスプリング66を設置するための円筒形状のスプリング設置部61cと、を備える。
<オートロック機構60/ロックスライダ62>
次に、オートロック機構60のロックスライダ62について説明する。図6に示すように、ロックスライダ62は、内ケース61のロックスライダ案内溝61aに、このスライド案内溝61aに沿って垂直方向(図6において符号Xで示す方向)にスライド可能に配設され、第2コイルスプリング67によって第1センサープレート63の方向(本例では、電気錠10の上方向)に付勢される。
また、ロックスライダ62には、ロックカム42のロックスライダ係合部42cと係合可能なロックカム係合部62aが形成されており、ロックスライダ62は、ロックカム42と係合した状態で配設される。これにより、ロックスライダ62が第2コイルスプリング67の付勢力に逆らって下方向にスライドされると、ロックカム42が正面視反時計回りに回動することで、ツマミ22とカム20が、施錠位置から解錠位置まで回動する。一方、ロックスライダ62が第2コイルスプリング67の付勢力によって上方向にスライドされると、ロックカム42が正面視時計回りに回動することで、ツマミ22とカム20が、解錠位置から施錠位置まで回動する。
<オートロック機構60/第1センサープレート63、第2センサープレート64>
次に、オートロック機構60の第1センサープレート63と第2センサープレート64について説明する。図6に示すように、第1センサープレート63は、内ケース61のセンサープレート案内溝61bに配設され、このセンサープレート案内溝61bに沿って水平方向(図6,図7において符号Yで示す方向)にスライド可能に構成される。
第2センサープレート64は、図7に示すように、内ケース61の上方に、この内ケース61に沿って水平方向(図6,図7において符号Yで示す方向)にスライド可能に構成され、第1コイルスプリング66によってラッチ24の方向(本例では、電気錠10の奥方向)に付勢される。
また、第2センサープレート64には、第1センサープレート63と係合可能なセンサープレート係合部64a(図7(a)参照)が形成されており、第2センサープレート64は、第1センサープレート63と係合した状態で配設される。第2センサープレート64が第1コイルスプリング66の付勢力に逆らって手前方向にスライドされると、第2センサープレート64に係合する第1センサープレート63も手前方向にスライドされる。これにより、ロックスライド62が上方向にスライド可能な空間が形成されるため、ロックスライダ62が第2コイルスプリング67の付勢力によって上方向にスライドし、ツマミ22とカム20が、解錠位置から施錠位置まで回動する。
一方、第2センサープレート64が第1コイルスプリング66の付勢力によって奥方向にスライドされると、第2センサープレート64に係合する第1センサープレート63も奥方向にスライドされる。これにより、第1センサープレート63がロックスライド62を下方向に押圧するため、ロックスライダ62が第2コイルスプリング67の付勢力に逆らって下方向にスライドし、ツマミ22とカム20が、施錠位置から解錠位置まで回動する。
なお、ツマミ22とカム20が施錠位置に位置している状態において、ツマミ22とカム20を解錠位置まで回動した場合にも、ロックスライダ62が第2コイルスプリング67の付勢力に逆らって下方向にスライドするため、第1コイルスプリング66の付勢力によって、第2センサープレート64と、この第2センサープレート64に係合する第1センサープレート63が奥方向にスライドされる。
<オートロック機構60/センサー固定プレート65>
次に、オートロック機構60のセンサー固定プレート65について説明する。図8(a)は、センサー固定プレート65を拡大して示した外観斜視図である。
センサー固定プレート65は、第2センサープレート64の状態を変更することが可能なセンサー状態切替部65aと、操作が可能な起動ボタン部65bと、この起動ボタン部65bによる操作を制限するための押込み防止部65cと、を有して構成される。
また、図8(b)は、センサー固定プレート65がセンサープレート収容位置に位置している状態を示すケース12の部分拡大図であり、図8(c)は、センサー固定プレート65がセンサープレート使用位置に位置している状態を示すケース12の部分拡大図である。
センサー固定プレート65の起動ボタン部65bを、ドライバー等の工具で手前に引き出した上で、図8(b)に示すセンサープレート使用位置から図8(c)に示すセンサープレート収容位置まで移動させると、センサー状態切替部65aに係合して配置された第2センサープレート64が、センサー状態切替部65aによってケース12の内側に向けて押圧され、図7(c)に示すように、ケース12の内部に収容された状態(扉の閉鎖を検出できない状態)となる。
一方、センサー固定プレート65の起動ボタン部65bを、ドライバー等の工具で手前に引き出した上で、図8(c)に示すセンサープレート収容位置から図8(b)に示すセンサープレート使用位置まで移動させると、センサー状態切替部65aに係合して配置された第2センサープレート64が、センサー状態切替部65aによってケース12の外側に向けて押圧され、図7(b)に示すように、ケース12の外部に突出した状態(扉の閉鎖を検出可能な状態)となる。
なお、センサー固定プレート65は、起動ボタン部65bに向けて起動ボタン部65bの近傍まで突出形成された押込み防止部65cを備えるため、いたずらや誤操作等によって起動ボタン部65bに必要以上の押圧力が加えられた場合でも、起動ボタン部65bが折れ曲がって操作が不能になってしまう等の不具合を未然に防止することができる。また、センサー固定プレート65の起動ボタン部65bは、操作を行う際にドライバー等の工具で手前に引き出す必要があるように構成しているため、誤操作等を未然に防止することができる。
<オートロック機構60の基本動作>
次に、オートロック機構60の基本動作について説明する。図9(a)は、電気錠10が本施錠状態から解錠状態に変化する様子を示した図であり、図9(b)は、オートロック機構60によるオートロックが働いて電気錠10が解錠状態から仮施錠状態に変化する様子を示した図である。
上述の通り、本施錠状態の電気錠10が電源オン状態のときに、起動ボタン16近傍にICカードを近付けると、電子基板がICカードからID情報の読み取りを開始する。そして、ICカードから読み取ったID情報が、予め登録された正規なID情報である場合には、電子基板からソレノイド44に対して、プランジャー44aを上方向にスライドさせるための制御信号が送信され、プランジャー44aに係合されたスライドロック43が規制位置から許容位置まで上方向にスライドする。スライドロック43が許容位置に移動している状態では、ロックカム42が回動可能状態となるため、電気錠10の使用者は、ツマミ22を用いてカム20による施解錠操作を行うことが可能である。
ツマミ22を用いてカム20を施錠位置(例えば、図9(a)の左図に示す位置)から解錠位置(例えば、図9(a)の右図に示す位置)まで回動すると、ロックカム42が反時計回りに回動し、このロックカム42に係合するロックスライダ62が第2コイルスプリング67の付勢力に逆らって下方向(図9(a)の右図において符号X1で示す方向)にスライドする。ロックスライダ62が下方向(図9(a)の右図において符号X1で示す方向)にスライドすると、第1コイルスプリング66の付勢力によって、第2センサープレート64と、この第2センサープレート64に係合する第1センサープレート63が奥方向(図9(a)の右図において符号Y1で示す方向)にスライドされる。これにより、電気錠10は、解錠状態になるとともに、オートロック機構60によるオートロックがオンの状態(自動施錠待機状態)となる。
電気錠10のオートロックがオンの状態において、ロッカーやキャビネットなどの扉が閉められると、ラッチ24は、ロッカーやキャビネットなどの本体を乗り越えて本体に設けられたストライク(図示省略)に収容されるが、第2センサープレート64は、ロッカーやキャビネットなどの本体に衝突することで、第1コイルスプリング66の付勢力に逆らって手前方向(図9(b)の右図において符号Y2で示す方向)にスライドされる。これにより、この第2センサープレート64に係合する第1センサープレート63も手前方向(図9(b)の右図において符号Y2で示す方向)にスライドされるため、ロックスライダ62が第2コイルスプリング67の付勢力によって上方向(図9(b)の右図において符号X2で示す方向)にスライドし、ツマミ22とカム20が、解錠位置から施錠位置まで回動する。これにより、電気錠10が、仮施錠状態になるとともに、オートロック機構60によるオートロックがオフの状態(自動施錠非待機状態)となる。
本例に係る電気錠10によれば、起動ボタン16の押下やICカードによる操作をすることなく、扉を閉めるだけで、解錠状態の電気錠10を仮施錠状態に移行することができる。
<実施形態2>
次に、図10〜図17を用いて、本実施形態2に係るボタン錠110について詳細に説明する。
<外部構造>
最初に、図10〜図12を用いて、ボタン錠110の外部構造について説明する。図10は、ボタン錠110の正面図であり、図11は、ボタン錠110の左側面図であり、図12は、ボタン錠110の背面図である。
ボタン錠110は、箱状のケース112と、このケース112の前方開口部を覆うように取付けられる板状の化粧板114と、この化粧板114の上方に操作可能に配置される複数のボタン116と、施錠位置および解錠位置の一方から他方に回動可能な板状のカム120と、このカム120を回動させるためのツマミ122と、ケース112に対して進退可能なラッチ124と、を有して構成される。
ここで、カム120は、いわゆる「デッドボルト(本締)」に相当する従来公知の部材であり、ラッチ124は、いわゆる「ラッチボルト(仮締)」に相当する従来公知の部材であり、いずれも本実施形態に係る構造や形状に限定されるものではない。このボタン錠110は、ロッカーやキャビネットなどの扉の戸先などに取り付けられて使用される。
<内部構造>
次に、図13を用いて、ボタン錠110の内部構造について説明する。図13は、ボタン錠110を構成する主要部材を分解して示した分解斜視図である。
箱状のケース112の内部空間には、カム120による解錠と施錠を切り替えるための施解錠機構140と、非常時に施解錠機構140によらずにカム120の解錠を行うためのシリンダ錠150と、ボタン錠110を自動で施錠するためのオートロック機構160と、ボタン116の暗証番号(数字合わせ)を変更するための暗証番号変更機構170と、暗証番号が揃った状態のボタン116をリセットする(初期位置に戻す)ための暗証番号リセット機構180等の部材が収容される。
<オートロック機構160>
次に、図13〜図15等を用いて、ボタン錠110のオートロック機構160について説明する。なお、図14(a)〜同図(c)は、ボタン錠110からオートロック機構160を構成する主要部品等を抜き出して示した外観斜視図であり、オートロックが機能してボタン錠110が解錠状態から施錠状態に変化する様子を時系列で示した図である。また、図15(a),同図(b)は、ボタン錠110からオートロック機構160を構成する主要部品等を抜き出して示した平面図である。
図13〜図15に示すように、オートロック機構160は、上下方向にスライド可能なスライダ162と、このスライダ162の移動(スライド)を規制することが可能なセンサープレート163と、このセンサープレート163を移動させることが可能な移動プレート165と、センサープレート163をラッチ124の方向に付勢する第1コイルスプリング166(図16参照)と、スライダ162をセンサープレート163の方向に付勢する第2コイルスプリング(図示省略)と、を有して構成されている。
<オートロック機構160/スライダ162>
次に、オートロック機構160のスライダ162について説明する。図14に示すように、スライダ162は、ケース112に沿って垂直方向(図14(a)において符号Xで示す方向)にスライド可能に配設され、第2コイルスプリング(図示省略)によってセンサープレート163が位置する方向(本例では、ボタン錠110の上方向。図14(b)において符号X2で示す方向)に常時、付勢される。
また、スライダ162には、第1ロックカム141のスライダ係合部141bと係合可能なロックカム係合部162aが形成されており、スライダ162は、第1ロックカム141と係合した状態で配設される。これにより、スライダ162が第2コイルスプリングの付勢力に逆らって下方向にスライドされると、第1ロックカム141が正面視反時計回りに回動することで、ツマミ122とカム120が、図14(c)に示す施錠位置から図14(a)に示す解錠位置まで回動する。一方、スライダ162が第2コイルスプリングの付勢力によって上方向にスライドされると、第1ロックカム141が正面視時計回りに回動することで、ツマミ122とカム120が、図14(a)に示す解錠位置から図14(c)に示す施錠位置まで回動する。
<オートロック機構160/センサープレート163>
次に、オートロック機構160のセンサープレート163について説明する。図15に示すように、センサープレート163は、移動プレート165を回転軸として、図15(b)において符号Yで示す方向に回動可能に配設され、第1コイルスプリング166によってラッチ124の方向(本例では、ボタン錠110の奥方向)に付勢される。
図15(a)に示すように、センサープレート163が第1コイルスプリング166の付勢力によって奥方向に回動されると、センサープレート163がスライド162を下方向に押圧するため、スライダ162が第2コイルスプリングの付勢力に逆らって下方向にスライドし、ツマミ122とカム120が、図14(c)に示す施錠位置から図14(a)に示す解錠位置まで回動する。
一方、図15(b)に示すように、センサープレート163が第1コイルスプリング166の付勢力に逆らって手前方向に回動されると、スライド162が上方向にスライド可能な空間が形成される。これにより、スライダ162が第2コイルスプリングの付勢力によって上方向にスライドし、ツマミ122とカム120が、図14(a)に示す解錠位置から図14(c)に示す施錠位置まで回動する。
なお、ツマミ122とカム120が図14(c)に示す施錠位置に位置している状態において、ツマミ122を手動で解錠位置まで回動した場合にも、スライダ162が第2コイルスプリングの付勢力に逆らって下方向にスライドするため、第1コイルスプリング166の付勢力によって、センサープレート163が奥方向にスライドされることになる。
<オートロック機構160/移動プレート165>
次に、オートロック機構160の移動プレート165について説明する。図16(a)は、移動プレート165がセンサープレート使用位置に位置している状態におけるボタン錠110の背面図と、同ボタン錠110の一部の部材を抜き出して示した平面図であり、図16(b)は、移動プレート165がセンサープレート収容位置に位置している状態におけるボタン錠110の背面図と、同ボタン錠110の一部の部材を抜き出して示した平面図である。
移動プレート165は、ケース112の裏面に露出されて外部からの操作が可能な起動ボタン部165aを備える。移動プレート165の起動ボタン部165aを、ドライバー等の工具で手前に引き出した上で、図16(a)に示すセンサープレート使用位置から図16(b)に示すセンサープレート収容位置まで移動させると、移動プレート165に取り付けられたセンサープレート163が、ケース112の内方に向かって移動し、ケース112から突出しない状態、すなわち、オートロック機構160によって扉の閉鎖を検出することができない状態となる。
一方、移動プレート165の起動ボタン部165aを、ドライバー等の工具で手前に引き出した上で、図16(b)に示すセンサープレート収容位置から図16(a)に示すセンサープレート使用位置まで移動させると、センサープレート163が、ケース112の外側に向かって移動し、センサープレート163の先端部がケース112の外部に突出した状態、すなわち、オートロック機構160によって扉の閉鎖を検出することが可能な状態となる。
このように、ボタン錠110では、移動プレート165の起動ボタン部165aを、操作を行う際にドライバー等の工具で手前に引き出す必要があるように構成しているため、誤操作等を未然に防止することができる。
また、センサープレート163が図16(b)に示すセンサープレート収容位置まで移動した状態(例えば、ボタン錠110の出荷時)では、起動ボタン165aがケース112の背面側に突出した状態となるため、設置後に、センサープレート163をセンサープレート使用位置まで移動させやすい。また、センサープレート163が図16(a)に示すセンサープレート使用位置まで移動した状態(例えば、ボタン錠110の設置後)では、起動ボタン165aがケース112の背面と面一(フラット)になるため、誤操作等を未然に防止することができる。
<オートロック機構160の基本動作>
次に、図14と図15を用いて、オートロック機構160の基本動作について説明する。ボタン錠110の使用者が、暗証番号に設定された全てのボタン116の押下操作を行うと、ツマミ122を用いてカム120による解錠操作を行うことが可能となる。
ツマミ122を用いてカム120を施錠位置(例えば、図14(c)に示す位置)から解錠位置(例えば、図14(a)に示す位置)まで回動すると、第1ロックカム141が正面視反時計回りに回動し、この第1ロックカム141に係合するスライダ162が第2コイルスプリングの付勢力に逆らって下方向にスライドする。スライダ162が下方向にスライドすると、第1コイルスプリング166の付勢力によって、センサープレート163が奥方向に回動される。これにより、ボタン錠110は、解錠状態になるとともに、オートロック機構160によるオートロックがオンの状態(自動施錠待機状態)となる。
ボタン錠110のオートロックがオンの状態において、ロッカーやキャビネットなどの扉が閉められると、ラッチ124は、ロッカーやキャビネットなどの本体を乗り越えて本体に設けられたストライク(図示省略)に収容されるが、センサープレート163は、ロッカーやキャビネットなどの本体に衝突することで、第1コイルスプリング166の付勢力に逆らって手前方向に回動される。また、スライダ162が第2コイルスプリングの付勢力によって上方向(図14(b)において符号X2で示す方向)にスライドし、ツマミ122とカム120が、解錠位置から施錠位置まで回動する。これにより、ボタン錠110が、施錠状態になるとともに、オートロック機構160によるオートロックがオフの状態(自動施錠非待機状態)となる。
図17は、ボタン錠110が自動施錠待機状態から自動施錠非待機状態に移行する際のカムプレート143の動きを時系列で示した図である。
ボタン錠110が、図14(a)に示す自動施錠待機状態にある場合、カムプレート143は、図17(a)に示すように、判定板センスプレート144の本体部144aに乗り上げた状態となっている。このとき、カムプレート143は、第2ロックカム142との間に縮設されたコイルスプリング(図示省略)の付勢力に逆らって、第2ロックカム142に対して下方にスライドした状態となる。
続いて、ボタン錠110が、図14(a)に示す自動施錠待機状態から図14(c)に示す自動施錠非待機状態に移行すると、カム120、第1ロックカム141、第2ロックカム142、カムプレート143等が連動して正面視時計回りに回動するとともに、カムプレート143は、コイルスプリング(図示省略)の付勢力に逆らって、図17(b)、(c)に示すように、第2ロックカム142に対して上方にスライドされる。
カムプレート143がさらに回動し、判定板センスプレート144の本体部144aを乗り越えて、コイルスプリング(図示省略)の付勢力によって下方にスライドすると、図17(d)に示すように、カムプレート143のセンスプレート係合部143bが、判定板センスプレート144の本体部144aの側面と係合し、ボタン錠110は施錠状態となる。
本例に係るボタン錠110によれば、ボタン116の押下操作等をすることなく、扉を閉めるだけで、解錠状態のボタン錠110を施錠状態に移行させることができる。
以上説明したように、本実施形態に係る錠(例えば、図1〜図4に示す電気錠10,図10〜図13に示すボタン錠110)は、施錠位置および解錠位置の一方から他方に移動可能なカム(例えば、図4に示すカム20,図13に示すカム120)と、前記カムを前記施錠位置および前記解錠位置の一方から他方に移動させるツマミ(例えば、図4に示すツマミ22,図13に示すツマミ122)と、前記ツマミを回動不能にする規制状態、および前記ツマミを回動可能にする許容状態の一方から他方に移行可能な施解錠機構(例えば、図4に示す施解錠機構40,図13に示す施解錠機構140)と、を有して構成された錠であって、扉の閉鎖を検出可能な扉検出部材(例えば、図6に示す第2センサープレート,図14に示すセンサープレート163)を有し、該扉検出部材が扉の閉鎖を検出した場合に前記カムを前記解錠位置から前記施錠位置に移動させるオートロック機構(例えば、図6に示すオートロック機構60,図14に示すオートロック機構160)を備えた、ことを特徴とする錠である。
本実施形態に係る錠によれば、ICカードによる操作やボタンの押下操作等をすることなく、扉を閉めるだけで、解錠状態の錠を施錠状態に移行させることができるため、施錠忘れを未然に防止し、防犯性を高めることができる。
また、前記扉検出部材を、扉の検出が可能な位置および扉の検出が不可能な位置の一方から他方に移動させる移動手段(例えば、図8に示すセンサー固定プレート65,図16に示す移動プレート165)を備えてもよい。このような構成とすれば、錠の出荷時等は扉検出部材を扉の検出が不可能な位置まで移動させることで誤作動等を未然に防止することができ、利便性を高めることができる。
また、仮施錠が可能なラッチ(例えば、図7に示すラッチ24,図14に示すラッチ124)を備え、前記扉検出部材の先端部は、扉の検出が可能な位置に移動した場合に前記ラッチの内側空間内に収容されてもよい。このような構成とすれば、オートロック機構の誤作動等を防止することができる。
また、前記オートロック機構は、前記扉検出部材に押圧されて直線運動するスライダ(例えば、図6に示すロックスライダ62,図14に示すスライダ162)と、該スライダの直線運動を回転運動に変換して前記カムと前記ツマミを回動させる回転部材(例えば、図6に示すロックカム42,図14に示す第1ロックカム141)と、を有して構成されてもよい。このような構成とすれば、部品点数を削減し、錠を小型化することができる。
また、前記錠は、ICカードを用いて前記施解錠機構を前記規制状態および前記許容状態の一方から他方に移行させる電気錠電気錠(例えば、図1〜図4に示す電気錠10)であってもよい。また、複数のボタン(例えば、図13に示すボタン16)を用いて前記施解錠機構を前記規制状態および前記許容状態の一方から他方に移行させるボタン錠(例えば、図10〜図13に示すボタン錠110)であってもよい。
なお、本発明に係る錠は、上記実施形態に係る電気錠10やボタン錠110の構成に限定されるものではなく、他の種類の錠であってもよい。また、電気錠10の施解錠機構をICカードで制御する例を示したが、ICタグなど、他の媒体で制御してもよい。
本発明に係る錠は、ロッカーやキャビネットなどの錠前として適用することができる。
10 電気錠
12 ケース
14 化粧板
16 起動ボタン
18 ネジ
20 カム
22 ツマミ
24 ラッチ
30 電源部
40 施解錠機構
42 ロックカム
43 スライドロック
44 ソレノイド
44a プランジャー
45 コイルスプリング
46 センスカム
47 スライダ
50 非常解錠機構
60 オートロック機構
61 内ケース
62 ロックスライダ
63 第1センサープレート
64 第2センサープレート
65 センサー固定プレート
110 ボタン錠
112 ケース
114 化粧板
116 ボタン
118 ネジ
120 カム
122 ツマミ
124 ラッチ
141 第1ロックカム
142 第2ロックカム
143 カムプレート
144 判定板センスプレート
160 オートロック機構
162 スライダ
163 センサープレート
165 移動プレート

Claims (6)

  1. 施錠位置および解錠位置の一方から他方に移動可能なカムと、
    前記カムを前記施錠位置および前記解錠位置の一方から他方に移動させるツマミと、
    前記ツマミを回動不能にする規制状態、および前記ツマミを回動可能にする許容状態の一方から他方に移行可能な施解錠機構と、を有して構成された錠であって、
    扉の閉鎖を検出可能な扉検出部材を有し、該扉検出部材が扉の閉鎖を検出した場合に前記カムを前記解錠位置から前記施錠位置に移動させるオートロック機構を備えた、
    ことを特徴とする錠。
  2. 請求項1に記載の錠において、
    前記扉検出部材を、扉の検出が可能な位置および扉の検出が不可能な位置の一方から他方に移動させる移動手段を備えた、
    ことを特徴とする錠。
  3. 請求項1または請求項2に記載の錠において、
    仮施錠が可能なラッチを備え、
    前記扉検出部材の先端部は、扉の検出が可能な位置に移動した場合に前記ラッチの内側空間内に収容される、
    ことを特徴とする錠。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の錠において、
    前記オートロック機構は、前記扉検出部材に押圧されて直線運動するスライダと、該スライダの直線運動を回転運動に変換して前記カムと前記ツマミを回動させる回転部材と、を有して構成される、
    ことを特徴とする錠。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の錠において、
    前記錠は、ICカードを用いて前記施解錠機構を前記規制状態および前記許容状態の一方から他方に移行させる電気錠である、
    ことを特徴とする錠。
  6. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の錠において、
    前記錠は、複数のボタンを用いて前記施解錠機構を前記規制状態および前記許容状態の一方から他方に移行させるボタン錠である、
    ことを特徴とする錠。
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