JP2018178328A - 足先装具 - Google Patents
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Abstract
【課題】装着後に激しく動くか長時間装着した場合であっても、先側へ装着位置がずれにくく、或いはたくし上がりしにくく、また、多数回の装着によっても、脱げやくなりにくい足先装具を提供すること。
【解決手段】
使用者の足先を覆うと共に足先よりも小さい筒周の伸縮性の筒布からなり、先側に足先形状に沿う先すぼみ部1Tを有する足先装具1であって、足先装具1の上部布又は下部布の幅方向中央寄りの位置であって先窄み部1Tと重なる筒長方向の範囲に、筒布の長さ方向に連なる複数のヒダ加工部からなるギャザー3を有してなり、装着状態S2において、使用者の足先形状に沿って、先窄み部が周方向及び足先方向に伸長すると共に、ギャザー3の各ヒダ加工部の左右両側部が平面視斜め側方に伸長し、筒布の弾性反力によって、筒布の筒方向に対して斜め方向の緊結反力が生じることを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】
使用者の足先を覆うと共に足先よりも小さい筒周の伸縮性の筒布からなり、先側に足先形状に沿う先すぼみ部1Tを有する足先装具1であって、足先装具1の上部布又は下部布の幅方向中央寄りの位置であって先窄み部1Tと重なる筒長方向の範囲に、筒布の長さ方向に連なる複数のヒダ加工部からなるギャザー3を有してなり、装着状態S2において、使用者の足先形状に沿って、先窄み部が周方向及び足先方向に伸長すると共に、ギャザー3の各ヒダ加工部の左右両側部が平面視斜め側方に伸長し、筒布の弾性反力によって、筒布の筒方向に対して斜め方向の緊結反力が生じることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、防寒用、吸汗用又は美装を目的として装着し、使用者の素足の少なくとも足先の範囲を覆う足先装具に関する。なお、本発明の足先装具には、ストッキング、靴下、レギンスといった従来の足装具も含まれ得る。
従来、靴下用つま先保護具、ソックスカバー、つま先用靴下、トゥウォーマーが開示されるが、これらはかかとへ回す後ろ止め用の紐を必須要素としており、後ろ止め用の紐がないと、装着後の歩行時に保護布がしわになったりたくし上げられたり、装着直後の状態からずれたりするものとなってしまう。
また従来、ゴム等の伸縮部材で形成した爪先用の靴下、爪先から甲部分を覆う靴下が開示される。これらは口元をゴム入りのゴム編みなど伸縮部材で形成し、主に口元の緊縛だけで装着状態を保持しようとするものであるが、足表面への定着性が十分でないため靴下が装着直後の状態から周方向にずれる場合があり、また多数回の装着によって伸縮部材の伸縮性が低下すると極端に脱げやくなってしまう。
例えば、絞り上げによるギャザーの形成を行った足先装具として、特許文献1に開示のものがある。ほかに、斜め方向の引っ張り力が生じるように織り構成した靴下類として、特許文献2〜6が開示されている。
従来のものはいずれも、主として周方向の緊結反力によって装着状態を維持するものであるため、後ろ止め紐がなければ良好な弾性反力を維持することができなかった。このため、装着後に激しく動いたり長時間装着したりすると、先側へ装着位置がずれたり、寄りしわが生じてたくし上がったりする場合があった。また、多数回の装着によって周方向の緊結反力が弱くなるとたちまち脱げやくなっていた。
そこで本発明では、装着後に激しく動くか長時間装着した場合であっても、先側へ装着位置がずれにくく、或いはたくし上がりしにくく、また、多数回の装着によっても、脱げやくなりにくい足先装具を提供することを課題とする。
上記課題を解決すべく本発明では以下の手段を講じている。なお、なお、以下の各構成名称に続けてカッコ書きで記載する数字列ないしアルファベットは、各図面における相当構成を参酌して理解するため便宜的に付した符号であり、これによって形状を限定したり概念を特定したりするものではない。
本発明に係る足先装具は、使用者の足先を覆うと共に足先よりも小さい筒周の伸縮性の筒布からなり、先側に足先形状に沿う先すぼみ部(1T)を有する足先装具(1)であって、足先装具(1)の上部布又は下部布の幅方向中央寄りの位置であって先窄み部(1T)と重なる筒長方向の範囲に、筒布の長さ方向に連なる複数のヒダ加工部からなるギャザー(3)を有してなり、装着状態(S2)において、使用者の足先形状に沿って、先窄み部が周方向及び足先方向に伸長すると共に、ギャザー(3)の各ヒダ加工部の左右両側部が平面視斜め側方に伸長し、筒布の弾性反力によって、筒布の筒方向に対して斜め方向の緊結反力が生じることを特徴とする。
本発明に係る足先装具は、使用者の足先を覆うと共に足先よりも小さい筒周の伸縮性の筒布からなり、先側に足先形状に沿う先すぼみ部(1T)を有する足先装具(1)であって、足先装具(1)の上部布又は下部布の幅方向中央寄りの位置であって先窄み部(1T)と重なる筒長方向の範囲に、筒布の長さ方向に連なる複数のヒダ加工部からなるギャザー(3)を有してなり、装着状態(S2)において、使用者の足先形状に沿って、先窄み部が周方向及び足先方向に伸長すると共に、ギャザー(3)の各ヒダ加工部の左右両側部が平面視斜め側方に伸長し、筒布の弾性反力によって、筒布の筒方向に対して斜め方向の緊結反力が生じることを特徴とする。
また、本発明に係る足先装具は、上記いずれかの足先装具における、ギャザー(3)における複数のヒダ加工部(31,32,33,34・・・)が、隣接するヒダの境界それぞれにおいて、所定のタックの形成方向を有して平面視両側方向に拡がる複数のタック(320,330,340・・・)が形成され、当該複数のタック(320、330,340・・・)は、そのタック形成方向が互いに異なるものであり、装着状態(S2)において、使用者の足先形状に沿って、ギャザー3の複数のヒダ加工部の左右両側部が、前記複数のタックの形成方向に沿って、互いに異なる複数の平面視斜め方向に伸長し、筒布の弾性反力によって、筒布の筒方向に対し互いに異なる複数の傾斜角度の緊結反力が生じることが好ましい。
また、本発明に係る足先装具は、上記いずれかの足先装具における、ギャザー(3)における複数のヒダ加工部(31,32,33,34・・・)のうち、最も足先のヒダ加工部(31)は、先側が筒長方向に沿うI字状に縫合された、平面視略倒立U字状のヒダ形状からなることが好ましい。
また、本発明に係る足先装具は、上記いずれかの足先装具においてさらに、先側に足先を露出させる先部開口(10)を有する足先装具であって、当該先部開口(10)の上部布の開口縁である開口上縁(101)が、先部開口(10)の下部布の開口縁である開口底部(102)の左右側部からギャザー(3)の最先部に連なる略逆V字状の傾斜辺からなることが好ましい。
本発明によれば、装着後に激しく動くか長時間装着した場合であっても、先側へ装着位置がずれにくく、或いはたくし上がりしにくく、また、多数回の装着によっても、脱げやくなりにくい足先装具を提供することができる。
以下、本発明に係る足先装具の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の各構成名称に続けて記載する数字列ないしアルファベットは、各図面における相当構成を参酌して理解するため便宜的に付した符号であり、これによって形状を限定したり概念を特定したりするものではない。
本発明の足先装具は、防寒用、吸汗用又は美装を目的として装着し、使用者の素足の少なくとも足先の範囲を覆うものであって、例えば、靴下用つま先保護具、ソックスカバー、つま先用靴下、トゥウォーマー等としても使用されるものである。また、足先に開口を設けてサンダルなどの素足の足先が露出する履物用の靴下、又は足の指先を除く足先寄りの部分装飾具としても使用される。
本発明の足先装具は、防寒用、吸汗用又は美装を目的として装着し、使用者の素足の少なくとも足先の範囲を覆うものであって、例えば、靴下用つま先保護具、ソックスカバー、つま先用靴下、トゥウォーマー等としても使用されるものである。また、足先に開口を設けてサンダルなどの素足の足先が露出する履物用の靴下、又は足の指先を除く足先寄りの部分装飾具としても使用される。
<第1実施形態>
以下、本発明に係る足先装具の第1実施形態について図1〜図3を参照して説明する。
図1は、非装着時(S1)の第1実施形態に係る足先装具の平面図、およびヒダ加工部31〜34を有する領域Aの拡大図である。
以下、本発明に係る足先装具の第1実施形態について図1〜図3を参照して説明する。
図1は、非装着時(S1)の第1実施形態に係る足先装具の平面図、およびヒダ加工部31〜34を有する領域Aの拡大図である。
<装具本体1>
装具本体1は、使用者の足先を覆うと共に足先よりも小さい筒周の伸縮性の筒布からなり、先側に足先形状に沿う先すぼみ部1Tを有する。また、装具本体1は、上部布の幅方向中央寄りの位置であって先窄み部1Tと重なる筒長方向の範囲に、筒布の長さ方向に連なる複数のヒダ加工部31〜34からなるギャザー3を有している。
装具本体1は、使用者の足先を覆うと共に足先よりも小さい筒周の伸縮性の筒布からなり、先側に足先形状に沿う先すぼみ部1Tを有する。また、装具本体1は、上部布の幅方向中央寄りの位置であって先窄み部1Tと重なる筒長方向の範囲に、筒布の長さ方向に連なる複数のヒダ加工部31〜34からなるギャザー3を有している。
本実施形態では、ギャザー3は、装具本体1のつま先側である開口上縁101からかかと側に向かってたくし上げるようにして形成されている。このため、図1に示すように平面視において、装具本体1の開口下縁102が視認できるものとなっている。また、装具本体1のギャザー3における複数のヒダ加工部31〜34は、隣接するヒダの境界それぞれにおいて、平面視両側方向に拡がる複数のタック320〜350が形成されている。そして、図1に示すように、当該複数のタック320〜340は、そのタックの形成方向が互いに異なるものとなっている。
また、ギャザー3における複数のヒダ加工部31〜34のうち、最も足先のヒダ加工部31は、先側が筒長方向に沿うI字状に縫合された、平面視略倒立U字状のヒダ形状となっている。また、装具本体1は、使用者の足先を露出するための先部開口10を有し、開口上縁101が開口底部102の左右側部からギャザー3の最先部に連なる傾斜辺からなる。
<基部締結体2>
また、本実施形態の足先装具は、足先とは反対側のかかと側に、装具本体1の基部開口20近傍取り付けられた装飾用レースからなる基部締結体2を有する。この基部締結体2は、装具本体1の基部開口20の外周面を囲繞するようにして装具本体1に取り付けられた締結環体21、および平面視にて装具本体1の合わせ部11(縫い合わせ部)のライン上で、かつ締結環体21上に取り付けられた装飾用の締結装部22からなる。
また、本実施形態の足先装具は、足先とは反対側のかかと側に、装具本体1の基部開口20近傍取り付けられた装飾用レースからなる基部締結体2を有する。この基部締結体2は、装具本体1の基部開口20の外周面を囲繞するようにして装具本体1に取り付けられた締結環体21、および平面視にて装具本体1の合わせ部11(縫い合わせ部)のライン上で、かつ締結環体21上に取り付けられた装飾用の締結装部22からなる。
図2は、第1実施形態に係る足先装具を装着した平面図である。図3は、第1実施形態に係る足先装具を装着した側面図、およびヒダ加工部31〜34を有する領域Bの拡大図である。本体装具1に形成されたギャザー3は、図2に示すように、装着状態S2において、使用者の足先形状に沿って、先窄み部が周方向及び足先方向に伸長すると共に、ギャザー3の各ヒダ加工部の左右両側部が平面視斜め側方に伸長し、筒布の弾性反力によって、筒布の筒方向に対して斜め方向の緊結反力F1〜F4が生じる。
つまり、連続形成されたヒダ加工部のヒダ加工部のヒダ形成幅をあけて各隣接境界に複数のタック320〜340が離間形成され、各タック320〜340のタック形成方向はいずれも斜めに傾斜すると共に、筒長方向に対するタック形成方向の傾斜角度は、先側のタックのほうが基部側のタックよりも段階的に小さくなるように設定されている。
また、足先装具は、装着状態S2において、使用者の足先形状に沿って、ギャザー3の複数のヒダ加工部の左右両側部が、複数のタックの形成方向に沿って、互いに異なる複数の平面視斜め方向に伸長し、筒布の弾性反力によって、筒布の筒方向に対し互いに異なる複数の傾斜角度の緊結反力F1〜F4が生じる。このため、かかとFへ回す後ろ止め用の紐を必須要素とせず、後ろ止め用の紐を省略することができ美観に優れたものとなる。
以上のように、本実施形態の足先装具1は、使用者の足先を覆うと共に足先よりも小さい筒周の伸縮性の筒布からなり、先側に足先形状に沿う先すぼみ部1Tの上部布の幅方向中央寄りの位置にヒダ加工部を予め連続形成することで、斜め方向の緊結反力が生じる。これにより、装着後に激しく動くか長時間装着した場合であっても、先側へ装着位置がずれにくく、或いはたくし上がりしにくく、また、多数回の装着によっても、脱げやくなりにくいものとなる。また、かかとFへ回す後ろ止め用の紐を必須要素とせず、後ろ止め用の紐を省略することができ美観に優れたものとなる。
<第2実施形態>
以下、本発明に係る足先装具の第2実施形態について図4および図5を参照して説明する。
図4は、第2実施形態に係る足先装具の平面図である。図5は、図4のC−Cにおける断面図である。なお、図1〜図3を参照して説明した構成と同一の構成には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
以下、本発明に係る足先装具の第2実施形態について図4および図5を参照して説明する。
図4は、第2実施形態に係る足先装具の平面図である。図5は、図4のC−Cにおける断面図である。なお、図1〜図3を参照して説明した構成と同一の構成には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
第2実施形態の足先装具は、装具本体1が伸縮性を有する装飾用レースからなり、審美性に優れたものとなっている。また、本実施形態の足先装具は、上部布の幅方向中央寄りの位置であって先窄み部と重なる筒長方向の範囲に、筒布の長さ方向に連なる複数のヒダ加工部31〜33からなるギャザー3を有している。
足先装具には、ギャザー3を覆うようにして付属装具4が合わせ部に沿って縫い付けられている。この付属装具4は、装具本体1の筒外面と筒中面の両面からギャザー3を覆っている。つまり図5の断面図において、上下方向からギャザー3を覆うようにして装具本体1に縫い付けられている。
そして、第2実施形態の足先装具は、上記のような構成により、審美性に優れると共に、夏等においては非常に涼しげな印象を与えることができる。また、付属装具4を上下方向からギャザー3を覆うようにして装具本体1に縫い付けることによりギャザー3の縫い合わせ強度が向上する。その他の効果は、第1実施形態の足先装具と同じである。
<第3実施形態>
以下、本発明に係る足先装具の第3実施形態について図6および図7を参照して説明する。
図6は、第3実施形態に係る足先装具の平面図である。図7は、第3実施形態に係る足先装具の平面図である。なお、図1〜図3を参照して説明した構成と同一の構成には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
以下、本発明に係る足先装具の第3実施形態について図6および図7を参照して説明する。
図6は、第3実施形態に係る足先装具の平面図である。図7は、第3実施形態に係る足先装具の平面図である。なお、図1〜図3を参照して説明した構成と同一の構成には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
第1実施形態の足先装具では、足先とは反対側のかかと側に、装具本体1の基部開口20近傍取り付けられた装飾用レースからなる基部締結体2を有していたが、この第3実施形態の足先装具では、足先側の先部開口10に先部締結体5を有し、かかと側の基部開口20の両側の開口に基部締結体2を有している。
ここで、かかと側の基部開口20に設けられた基部締結体2には、装具本体1の合わせ部11の延長線上に装飾のためにリボン型の付属装具4が縫い付けられている。また、足先側の先部開口10に設けられた先部締結体5は、複数のギャザー31L、32L、33R、34Rを有するギャザー3を覆うようにして、装具本体1の先部開口10の外周面を囲繞するように装具本体1に取り付けられている。また、足先側の先部開口10に設けられた先部締結体5には、装具本体1の合わせ部11の延長線上に装飾のためにリボン型の付属装具4が縫い付けられている。さらに、先部開口10の幅10W(図7参照)は、基部開口20の幅20W(図6参照)よりも狭いものとなっている。
このように、第3実施形態の足先装具は、足先側の先部開口10に先部締結体5を有し、かかと側の基部開口20の両側の開口に基部締結体2を有しており、審美性がさらに向上したものとなっている。その他の効果は、第1実施形態の足先装具と同じである。
<装具本体の位置関係の説明>
図8は、足先装具のギャザー3と先すぼみ部1Tとの位置およびサイズの関係を説明するための平面図である。図9は、装具本体の装着時のギャザーの様子を示す側面図である。図8に示すように、本発明の装具本体1は、上部布の幅方向中央寄りの位置であって先窄み部1Tと重なる筒長方向の範囲に、筒布の長さ方向に連なる複数のヒダ加工部31〜34からなるギャザー3を有している。
図8は、足先装具のギャザー3と先すぼみ部1Tとの位置およびサイズの関係を説明するための平面図である。図9は、装具本体の装着時のギャザーの様子を示す側面図である。図8に示すように、本発明の装具本体1は、上部布の幅方向中央寄りの位置であって先窄み部1Tと重なる筒長方向の範囲に、筒布の長さ方向に連なる複数のヒダ加工部31〜34からなるギャザー3を有している。
図8に示すヒダ加工部31〜34の長さ3Lは、5〜20mmの範囲内であることが好ましい。また、ヒダ加工部31〜34の各ヒダ間の長さLは、10〜30mmの範囲内であることが好ましい。さらに、先すぼみ部1Tの長さ1TLは、30〜80mmの範囲内であることが好ましい。
ヒダ加工部31〜34の長さ3L、ヒダ加工部31〜34の各ヒダ間の長さLおよび先すぼみ部1Tの長さ1TLを各々上記の範囲内とすることで、本発明の足先装具を装着後に激しく動くか長時間装着した場合であっても、より確実に、先側へ装着位置がずれにくく、或いはたくし上がりしにくく、また、多数回の装着によっても、脱げやくなりにくいものとなる。
<本発明の特徴>
本発明の足先装具は、以下の点に特徴を有する。
1.「つまみ部」の形成
足先装着具(靴下)の上面(足甲)中央につまみ部(横筋状のタック/ダーツ)を形成することで、足先両側部に向かって斜め方向の引っ張り力を生じさせ、装着後の意図しない脱落を防ぐことができる。
また、予めギャザーを形成することで、良好な弾性反力が発揮された装着状態を維持することができ、容易に脱落したりずれたりすることを防止できる。
2.「環状+放射状緊締部」
足先の周方向(平面視足幅方向)への環状緊締部に加え、上面(足甲)中央を中心とした足先側各方向(平面視放射方向)への放射状緊締部を形成することで、足先両側部に向かって斜め方向の引っ張り力を生じさせ、装着後の意図しない脱落を防ぐことができる。
本発明の足先装具は、以下の点に特徴を有する。
1.「つまみ部」の形成
足先装着具(靴下)の上面(足甲)中央につまみ部(横筋状のタック/ダーツ)を形成することで、足先両側部に向かって斜め方向の引っ張り力を生じさせ、装着後の意図しない脱落を防ぐことができる。
また、予めギャザーを形成することで、良好な弾性反力が発揮された装着状態を維持することができ、容易に脱落したりずれたりすることを防止できる。
2.「環状+放射状緊締部」
足先の周方向(平面視足幅方向)への環状緊締部に加え、上面(足甲)中央を中心とした足先側各方向(平面視放射方向)への放射状緊締部を形成することで、足先両側部に向かって斜め方向の引っ張り力を生じさせ、装着後の意図しない脱落を防ぐことができる。
また、本発明の「横筋状のつまみ部」による斜め方向の引っ張り力とは、斜め方向の引っ張り力を得るための布構成が相違し、さらにこれにより力のかかり方が相違する。本発明は「横筋状のつまみ部」による斜め方向の重なり合った引っ張り合力が発生し、「横筋状のつまみ部」独自の重なり形状による耐久性を維持することができる。
例えば、特許文献1では、口紐を通して絞り上げて開口形状を変形させているが、本発明では、口紐を通すことなく、上面へのギャザーの予形成とそのヒダ形状によって、従来にない特殊な足装着時の定着性を示すものである。
(その他の実施形態)
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、各実施形態に示した構成、各種条件に限定されることはなく、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、各実施形態に示した構成、各種条件に限定されることはなく、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、上記実施形態では、装具本体1の上部布に複数のヒダ加工部からなるギャザー3を有しているが、装具本体1の下部布の幅方向中央寄りの位置であって先窄み部1Tと重なる筒長方向の範囲に、筒布の長さ方向に連なる複数のヒダ加工部からなるギャザー3を有していてもよい。
また、本発明の足先装具は、表布と裏布の両側部同士が連なって筒環状をなし、開口基部を有して構成された筒環体からなる足先装具であって、表布及び裏布は共に、伸縮線材と非伸縮線材とを組み合わせた複合線材からなる網部を布面内に有する構成であってよい。
網部は、非伸縮線材によって筒環状本体の筒長方向にのみ伸縮しない一軸方向非伸縮材であって、かつ伸縮線材によって筒長方向と交差する方向に最も弾性伸縮し得る多軸方向伸縮材であり、また、表布及び裏布は、布面の他の部分よりも布厚さの大きい模様部を、各布面内にて複数領域ずつ有し、装着時に、筒環本体が装着する足表面全体に沿って弾性伸長して、足先の周囲を緊縛して覆った状態となるものであってよい。
また、網部は、互いに隣接形成された、網孔の異なる複数種の網部領域から構成され、模様部は、網部の構成面に囲まれて離間形成され、網部よりも足定着面側に膨出した膨出材で構成され、装着時に、複数領域の模様部が足表面に定着すると共に、複数種の網織領域が異なる伸縮率で伸長することが好ましい。
表布及び裏布は共に、装着時の足幅方向の伸縮率が130%以上200%未満の範囲となり、装着前の袋状先端から基端開口までの筒長方向長さが、装着する足先から母子球後縁までの長さよりも長く、また、装着時の筒長方向の伸縮率が装着時の足幅方向の伸縮率よりも小さくなることが好ましい。
表布と裏布の各先端が互いに同形状の多角辺からなる平面視山形カットされると共にこの多角辺同士の少なくとも左右側部が互いに縫合されてなる袋状先部を有し、装着時にこの袋状先部が、筒長方向よりも足幅方向に大きい伸長量で伸長することで、平面視山形の多角辺の形状が変形した状態となることが好ましい。また、網部が伸縮性を有してニット状に編み込まれたレース地からなることが好ましい。
1 装具本体
10先部開口
101 開口上縁
102 開口底縁
11 合わせ部
2 基部締結体
20 基部開口
21 締結環体
22 締結装部
3 ギャザー
31 第一ギャザー
32 第二ギャザー
33 第三ギャザー
34 第四ギャザー
310 第一タック
320 第二タック
330 第三タック
340 第四タック
350 第五タック
4 付属装具
5 先部締結体
F1 第一緊結力
F2 第二緊結力
F3 第三緊結力
F4 第四緊結力
10先部開口
101 開口上縁
102 開口底縁
11 合わせ部
2 基部締結体
20 基部開口
21 締結環体
22 締結装部
3 ギャザー
31 第一ギャザー
32 第二ギャザー
33 第三ギャザー
34 第四ギャザー
310 第一タック
320 第二タック
330 第三タック
340 第四タック
350 第五タック
4 付属装具
5 先部締結体
F1 第一緊結力
F2 第二緊結力
F3 第三緊結力
F4 第四緊結力
Claims (4)
- 使用者の足先を覆うと共に足先よりも小さい筒周の伸縮性の筒布からなり、先側に足先形状に沿う先すぼみ部を有する足先装具であって、
足先装具の上部布又は下部布の幅方向中央寄りの位置であって先窄み部と重なる筒長方向の範囲に、筒布の長さ方向に連なる複数のヒダ加工部からなるギャザーを有してなり、
装着状態において、使用者の足先形状に沿って、先窄み部が周方向及び足先方向に伸長すると共に、ギャザーの各ヒダ加工部の左右両側部が平面視斜め側方に伸長し、筒布の弾性反力によって、筒布の筒方向に対して斜め方向の緊結反力が生じることを特徴とする、足先装具。 - 前記ギャザーにおける複数のヒダ加工部は、隣接するヒダの境界それぞれにおいて、所定のタックの形成方向を有して平面視両側方向に拡がる複数のタックが形成され、
当該複数のタックは、それぞれのタックの形成方向が互いに異なるものであり、
装着状態において、使用者の足先形状に沿って、ギャザーの複数のヒダ加工部の左右両側部が、前記複数のタックの形成方向に沿って、互いに異なる複数の平面視斜め方向に伸長し、筒布の弾性反力によって、筒布の筒方向に対し互いに異なる複数の傾斜角度の緊結反力が生じる、請求項1記載の足先装具。 - 前記ギャザーにおける複数のヒダ加工部のうち、最も足先のヒダ加工部は、先側が筒長方向に沿うI字状に縫合された、平面視略倒立U字状のヒダ形状からなる、請求項1又は2記載の足先装具。
- 先側に足先を露出させる先部開口を有する足先装具であって、当該先部開口の上部布の開口縁である開口上縁が、開口底部の左右側部からギャザーの最先部に連なる傾斜辺からなる、請求項1、2、又は3のいずれか記載の足先装具。
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