JP2018176250A - スカム堰、双ロール式連続鋳造装置、及び、薄肉鋳片の製造方法 - Google Patents
スカム堰、双ロール式連続鋳造装置、及び、薄肉鋳片の製造方法 Download PDFInfo
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Abstract
Description
そこで、上述の双ロール式連続鋳造装置を用いて薄肉鋳片を鋳造する際には、スカムの除去や無害化によって表面欠陥の発生を抑制する手法として、以下に示すような技術が提案されている。
また、特許文献2には、不活性ガス吹き込みにより発生したスカムをサイド堰近傍に押し流し、冷却ロールと凝固シェルとの間にスカムが取り込まれることを防ぐ手段が提案されている。
さらに、特許文献3には、浸漬ノズルからの吐出流を利用しスカムをサイド堰近傍に押し流すことで、冷却ロールと凝固シェルとの間にスカムが取り込まれることを防ぐ手段が提案されている。
さらに、特許文献5には、スカム堰を、スカムとの濡れ性を悪い材質で作製することで、スカム堰へのスカムの付着を抑制し、長時間にわたり流動制御の効果を持続させる手法が提案されている。
また、特許文献6には、より安価な材質で無予熱に近い状態での使用に耐える高耐熱衝撃性のスカム堰の使用が提案されている。
また、特許文献8には、Al2O3によって作製されたスカム堰が提案されており、スカム堰によってスカムを吸着することにより、薄肉鋳片へのスカムの巻込み防止を図っている。
また、特許文献2,3に開示された方法では、鋳造時間が延びるにつれてスカムの総量が多くなってくると、サイド堰近傍のみにスカムを留めておくことが困難になり、表面欠陥発生防止の効果が小さくなるといった問題があった。
また、特許文献7に開示された方法では、スカム堰の成分が溶融金属に溶け出すことで機能を発揮させるため、スカム堰成分の溶解に伴って溶融金属の成分が変化してしまうといった問題があった。
さらに、特許文献8に開示された方法では、スカムの吸着量には限りがあるとともに、スカムの組成によっては浸食により長時間使用できないといった問題があった。
従来、スカム堰を安定に使用するための方策として、スカム堰へのスカム付着を抑制する手法に主眼が置かれてきた。具体的には、スカムに対して濡れにくいCを含む材料系とすることでスカムに対して接触防止を図る手法が取られてきた。しかし、この手法では、凝固シェルへスカムが捕捉されてしまい、鋳片品位が低下してしまうことが課題であった。さらに、Cを含む材料系ではスカム堰への地金付着が進行し、それが脱離して薄肉鋳片に巻き込まれることが課題であった。これらはひとえに高熱伝導率、スラグに対する濡れにくいというCの性質によるものであり、Cを使用した場合にはこれらの課題を解決することは困難である。
以上により、熱衝撃性に優れるとともにスカムの巻き込みを長時間にわたって十分に抑制することができ、安定して薄肉鋳片の鋳造を行うことが可能である。
この場合、スカムの吸着性、耐熱衝撃性、スカムに対する耐食性等の各種特性に優れた材質を選択することで、各種鋳造条件に応じたスカム堰を適用することができ、長時間安定して鋳造することが可能となる。
この場合、気孔の平均径が10μm以上50μm未満の範囲内とされているので、スカムを十分に吸着することができる。なお、本発明における気孔の平均径は、水銀圧入法(JIS R 1655)により測定され、累積体積率が50%の気孔径を「気孔の平均径」とする。
この場合、気孔の体積率が20体積%以上とされているので、熱膨張の吸収代が的確に確保され、耐熱衝撃性が十分に向上するとともに、この気孔によってスカムを十分に吸着することができる。一方、気孔の体積率が50体積%以下とされているので、強度が十分確保されており、溶融金属の流れ等による折損を抑制することができる。
本実施形態では、溶融金属として溶鋼を用いており、鋼材からなる薄肉鋳片1を製造するものとされている。なお、鋼種としては、例えば0.001〜0.01%C極低炭鋼、0.02〜0.05%C低炭鋼、0.06〜0.4%C中炭鋼、0.5〜1.2%C高炭鋼、SUS304鋼に代表されるオーステナイト系ステンレス鋼、SUS430鋼に代表されるフェライト系ステンレス鋼、3.0〜3.5%Si方向性電磁鋼、0.1〜6.5%Si無方向性電磁鋼等(なお、%は、質量%)が挙げられる。
また、本実施形態では、製造される薄肉鋳片1の幅が200mm以上1800mm以下の範囲内、厚さが0.8mm以上5mm以下の範囲内とされている。
図1に示す双ロール式連続鋳造装置10は、一対の冷却ロール11、11と、薄肉鋳片1を支持するピンチロール12,12及び13,13と、一対の冷却ロール11、11の幅方向端部に配設されたサイド堰15と、これら一対の冷却ロール11、11とサイド堰15とによって画成された溶鋼プール部16に供給される溶鋼3を保持するタンディッシュ18と、このタンディッシュ18から溶鋼プール部16へと溶鋼3を供給する浸漬ノズル19と、を備えている。
このスカムXが冷却ロール11に巻き込むことを抑制するために、溶鋼プール部16には、スカム堰20が配設される。詳述すると、図2から図4に示すように、スカム堰20は、浸漬ノズル19と冷却ロール11、11との間に配置され、その一部が溶鋼3内に浸漬されている。
また、本実施形態におけるスカム堰20においては、気孔の平均径が10μm以上50μm未満であることが好ましい。
さらに、上述の耐火性金属酸化物としては、Al2O3,ZrO2,MgO,SiO2,CaO・6Al2O3から選択される少なくとも1種または2種以上を用いることが好ましい。
本実施形態であるスカム堰20においては、上述のように気孔を有しており、この気孔によって、熱膨張の吸収代の確保による耐熱衝撃性向上、スカムの吸着代の付与、伝熱経路の低減による地金付着抑制、といった作用効果を得ることが可能となる。
ここで、気孔の体積率が15体積%未満の場合には、気孔による上述の作用効果を奏することができなくなるおそれがある。一方、気孔の体積率が70体積%を超えると、強度が不足し、溶鋼流によって折損してしまうおそれがある。
このため、本実施形態であるスカム堰20においては、気孔の体積率を15体積%以上70体積%以下の範囲内に設定している。
なお、気孔による上述の作用効果を確実に奏功せしめるためには、気孔の体積率の下限を20体積%以上とすることが好ましい。また、溶鋼流による折損を確実に抑制するためには、気孔の体積率の上限を50体積%未満とすることが好ましい。
なお、軽量骨材は、それ自体が気孔を有していることから、成形後の気孔率を向上させることが可能となる。また、有機繊維や水分は、加熱時に消失して成形体の内部に気泡を生成させることから、気孔率を向上させることが可能となる。
スカム堰20における気孔は、上述のようにスカムを吸着する作用を有する。ここで、気孔の平均径を10μm以上とすることにより、スカムの浸透量が確保され、スカムを十分に吸着することができる。一方、スカム堰20における気孔の平均径を50μm未満とすることにより、スカム堰20の気孔とスカムとが十分に接触することになり、スカムを十分に吸着することができる。
よって、本実施形態であるスカム堰20においては、気孔の平均径を10μm以上50μm未満の範囲内に設定している。なお、スカムの吸着作用を確実に奏功せしめるためには、スカム堰20における気孔の平均径の下限を25μm以上とすることが好ましく、気孔の平均径の上限を40μm以下とすることがより好ましい。
また、気孔の平均径は、有機繊維の添加量や、混練時の水分量を適切に制御することにより調整することができる。これにより、本実施形態であるスカム堰20においては、いわゆる多孔質断熱材のように単純に気孔が多い材料とは異なり、スカムの吸着に寄与する気孔の量や径を制御することができる。
本実施形態であるスカム堰20を構成する耐火性金属酸化物としては、Al2O3,ZrO2,MgO,SiO2,CaO・6Al2O3から選択される少なくとも1種または2種以上を用いることができる。
主成分としてCaO・6Al2O3を選択した場合には、その板状構造から高気孔率の実現が容易でスカム吸着能の向上が得られるとともに、FeOに対する耐食性の高さからスカムに対する耐食性の向上効果が得られる。
主成分としてSiO2を選択した場合には、その熱膨張率の低さから耐熱衝撃性の向上の効果が得られる。これにより、耐食性を重視して比較的低気孔率としたい場合に、耐熱衝撃性が低下する懸念のある材料においても、安定に使用可能な耐用性を得ることができる。
よって、熱衝撃性に優れるとともにスカムの巻き込みを長時間にわたって十分に抑制することができ、安定して薄肉鋳片1の鋳造を行うことが可能である。
例えば、本実施形態では、図1に示すように、ピンチロールを配設した双ロール式連続鋳造装置を例に挙げて説明したが、これらのロール等の配置に限定はなく、適宜設計変更してもよい。
なお、スカムの吸着はスカム堰20の表面にある開気孔によって生じるが、開気孔は表面から10mm以内にあるものが大部分を占めるため、表層領域21の厚さが10mmを超えてもスカム吸着の効果への寄与は少ない。このため、表層領域21の厚さの上限は10mm以下とすることが好ましい。
気孔の体積率(見掛気孔率)の測定は、煮沸法(JIS R 2205)により行った。複層化したスカム堰の表層領域の気孔の体積率は、表層領域のみを切削し取出した上で測定を行った。
気孔の平均径の測定は水銀圧入法(JIS R 1655)により行った。複層化したスカム堰の表層領域の気孔の平均径は、表層領域のみを切削し取り出した上で測定した。
耐熱衝撃性の評価では、1550℃の溶銑中に40mm×40mm×160mmの耐火物を浸漬させ、5分間保持した後、空冷させる条件で耐熱衝撃性試験を行った。この一連の加熱、冷却の操作を繰り返し行い、5回以内に折損したものは「×」、5回から10回のサイクルの間に折損したものは「○」、11回以上折損なく維持できたものは「◎」と表記した。
スカムの吸着性は、1550℃の溶銑にスカムを200g浮かべ、この溶銑に対して40mm×100mm×25mm形状に加工した耐火物を浸漬させ、30分間保持した後の重量の増分によって評価した。表3、表4には実施例1で示すスカム堰における重量増分によって規格化した値を表示した。スカムの組成は質量比で38%FeO−24%Al2O3−14%CaO−24%SiO2とした。数値が大きいと、スカム堰に対して多くのスカムが吸着されているということであり、スカム吸着能が長時間維持できることを示す。なお、溶鋼を用いると地金の付着が生じることから、スカムのみの吸着性を評価するために、溶銑を用いて試験を行った。
スカムに対する耐食性は、1550℃の溶鋼にスカムを200g浮かべ、この溶鋼に対してφ50mm×150mmの耐火物を浸漬させ150rpmの回転を付与し、スカムと溶鋼界面の寸法変化を測定することで評価を行った。表3、表4には実施例1で示すスカム堰における寸法変化によって規格化した値を表示した。数値が大きいと、スカムに対して溶損が進行しやすいことを示し、使用中の溶損による折損のリスクが高まることを示している。
地金の付着性は、1580℃の溶鋼中に40mm×40mm×160mmの耐火物を浸漬させ、10秒間保持した後、溶鋼から引き上げ空冷する前後での重量の増分によって評価した。表3、表4には実施例1で示すスカム堰における重量増分によって規格化した値を表示した。数値が大きいと、より多くの地金が付着していることを示し、鋳片への地金巻き込みのリスクが高くなることを示している。
3 溶鋼
5 凝固シェル
11 冷却ロール
16 溶鋼プール部(溶融金属プール部)
20 スカム堰
21 表層領域
Claims (7)
- 回転する一対の冷却ロールと一対のサイド堰によって形成された溶融金属プール部に、溶融金属を供給し、前記冷却ロールの周面に凝固シェルを形成・成長させて薄肉鋳片を製造する双ロール式連続鋳造装置において、前記溶融金属プール部に配設されるスカム堰であって、
耐火性金属酸化物を含有する不定形耐火物又は定形れんがで構成されており、気孔の体積率が15体積%以上70体積%以下であることを特徴とするスカム堰。 - 回転する一対の冷却ロールと一対のサイド堰によって形成された溶融金属プール部に、溶融金属を供給し、前記冷却ロールの周面に凝固シェルを形成・成長させて薄肉鋳片を製造する双ロール式連続鋳造装置において、前記溶融金属プール部に配設されるスカム堰であって、
前記溶融金属プール部の溶融金属と接触する表層領域が、耐火性金属酸化物を含有する不定形耐火物又は定形れんがで構成されており、前記表層領域における気孔の体積率が15体積%以上70体積%以下であり、
前記表層領域の厚さが3mmを超えることを特徴とするスカム堰。 - 前記耐火性金属酸化物が、Al2O3,ZrO2,MgO,SiO2,CaO・6Al2O3から選択される少なくとも1種または2種以上であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスカム堰。
- 前記気孔の平均径が10μm以上50μm未満であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のスカム堰。
- 前記気孔の体積率が20体積%以上50体積%未満であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のスカム堰。
- 回転する一対の冷却ロールと一対のサイド堰によって形成された溶融金属プール部に、溶融金属を供給し、前記冷却ロールの周面に凝固シェルを形成・成長させて薄肉鋳片を製造する双ロール式連続鋳造装置であって、
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のスカム堰が、前記溶融金属プール部に配設されていることを特徴とする双ロール式連続鋳造装置。 - 回転する一対の冷却ロールと一対のサイド堰によって形成された溶融金属プール部に、溶融金属を供給し、前記冷却ロールの周面に凝固シェルを形成・成長させて薄肉鋳片を製造する薄肉鋳片の製造方法であって、
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のスカム堰を、前記溶融金属プール部に配設することを特徴とする薄肉鋳片の製造方法。
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