JP2018175191A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】可動体演出により演出効果を高めて興趣の低下を抑制する。【解決手段】投影部(320)は、立体形状部が通過可能に形成されるとともに前後に貫通する開口部(3231)を有するベース部(323)と、弾性部材で形成されるとともに少なくとも開口部(3231)を覆って前記ベース部に固着されるスクリーン部(322)と、を含み、移動制御手段は、可動体(420、520)の立体形状部とスクリーン部(322)とが接触しない非接触態様と、可動体(420、520)の立体形状部とスクリーン部(322)の背面とが接触する接触態様とのいずれかとなるように移動制御可能であり、スクリーン部(322)は、可動体(420、520)の立体形状部がスクリーン部(322)の背面に対し圧接されることで、スクリーン部(322)の少なくとも一部が立体形状部の形状に応じて弾性変形する。【選択図】図57

Description

本発明は、パチンコ機あるいはパチスロ機等の遊技機に関する。
従来、遊技機において、発射された遊技球が転動可能な遊技領域に設けられた始動領域を遊技球が通過したことなど、所定の可変表示開始条件の成立により、可変表示装置の表示領域上に識別情報を変動表示する制御を行い、変動表示が行われている識別情報を導出表示する制御を行う可変表示制御手段が備えられ、導出表示された識別情報が所定の組合せ(特定の表示態様)となった場合に遊技者に有利な大当り遊技状態(所謂「大当り」)に移行するようにしたものが提供されている。
また、従来、プロジェクタからの投射映像をスクリーンに投影して演出画像を表示するゲーム機が提案されており、例えば特許文献1には、ゲーム機内に配置されたプロジェクタからの投射光を、反射鏡で反射し、ゲーム機内に設置されたスクリーンに演出画像を映し出す構成が開示されている。(特に、図1等参照)
さらに、特許文献2には、立体的に人の顔を模した光透過型のスクリーンに対し、後方に設けられたプロジェクタユニットよって画像を投影し、人の顔の起伏を立体的に映し出して、投影画像に視覚的な効果を付加しようとした遊技機が開示されている。(特に、図3等参照)
特開平6−035066号公報 特開2007−286089号公報
上記特許文献1に記載されているような、従来の表示方法では、平面的な演出画像しか表示することができず、多様な演出を期待する遊技者にとっては、臨場感といった点で物足りなさを感じる場合がある。
また、上記特許文献2に記載されているような、立体的に人の顔を模した光透過型スクリーンによる表示方法では、光透過型スクリーンの透過率による影響や、光透過型スクリーンへの光の進入角度(屈折)の影響などにより、鮮明な演出画像を映し出すことが難しい。さらに、上記立体的に人の顔を模した光透過型スクリーンは、人の顔を模した立体形状部を一つしか備えておらず、そこに複数種類の演出画像を投影したとしても、その種類は自ずと限られてくるため、遊技者が演出画像に飽きてしまう場合がある。
そこで本発明は、上述したような種々の課題に鑑みてなされたものであり、遊技者の興趣を向上するとともに、遊技者のニーズに応じた多種多様な演出表示を行い得る遊技機を提供することを目的とする。
(1)演出画像を投影可能な投影手段(投影装置600)と、前記投影手段から照射される画像を投影する投影部(弾性可動スクリーン部材320)と、を備える遊技機であって、立体形状部(角形、円形)を有する可動体(角形可動部材420、円形可動部材520)と、前記可動体および前記投影部のうち少なくともいずれか一方を移動可能な移動制御手段と、を備え、前記立体形状部は、所定の輪郭形状にて形成され、前記投影部は、前記立体形状部が通過可能に形成されるとともに前後に貫通する開口部(開口部3231)を有するベース部(スクリーンベース323)と、弾性部材で形成されるとともに少なくとも前記開口部を覆って前記ベース部に固着されるスクリーン部(弾性スクリーンシート322)と、を含み、前記移動制御手段は、前記可動体の前記立体形状部と前記スクリーン部とが接触しない非接触態様(図61に示されるように、弾性スクリーンシート322が前方にある位置)と、前記可動体の前記立体形状部と前記スクリーン部の背面とが接触する接触態様(図62に示されるように、弾性スクリーンシート322が後方にある位置)とのいずれかとなるように移動制御可能であり、前記スクリーン部は、前記可動体の前記立体形状部が当該スクリーン部の背面に対し圧接されることで、当該スクリーン部の少なくとも一部が当該立体形状部の形状に応じて弾性変形(図72、図73に示されるような膨出部の形成)し、前記投影手段は、前記スクリーン部における前記弾性変形した領域の少なくとも一部に所定の演出画像(図74、図77、図78等参照)を投影可能であり、前記開口部は、前記所定の輪郭形状に応じた形状(図57の3231等参照)に形成されていることを特徴とする。
上記(1)の遊技機によれば、投影手段(投影装置600)から演出画像が投影される投影部は、可動体(角形可動部材420、円形可動部材520)の立体形状部の輪郭形状に合わせて当該可動体が通過可能な開口部(図57の開口部3231参照)がベース部(スクリーンベース323)に設けられており、さらにその前面に弾性を有するスクリーン部(弾性スクリーンシート322)が上記ベース部に開口部部分を除いて固着されている。すなわち、単に、弾性を有するスクリーン部に可動体を圧接した場合、可動体の立体形状部に対応して立体的な膨出部がスクリーン上に形成されるものの、その輪郭部分はスクリーンが徐徐に引き伸ばされる関係上、緩やかに傾斜して、くっきりとした輪郭部分は形成されない。しかし、上記のような構成により、可動体が圧接される部分以外のスクリーンは、ベース部に固着されることにより、緩やかに傾斜して引き伸ばされることがないため、スクリーン部に弾性変形部分を形成する際(図73等参照)、非常に輪郭のはっきりした弾性変形部分を形成することが可能となる。
(2)上記(1)に記載の遊技機において、前記可動体が複数備えられ、前記開口部は、複数の前記可動体の前記立体形状部それぞれに対応して前記ベース部に形成される。
上記(2)の遊技機によれば、さらに、複数の可動体の立体形状部に対応して複数の開口部がベース部に設けられることで、スクリーン部に輪郭のはっきりした複数の弾性変形部分を形成することができるとともに、各弾性変形部分に対応した多種多様な立体的な演出画像を表示することが可能となる。
本発明によれば、複数の可動体による演出により演出効果を高めて興趣の低下を抑制することができる。
本発明の実施形態に係るパチンコ遊技機の外観を示す正面斜視図である。 本発明の第1発明に係る実施形態のパチンコ遊技機の回路構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るパチンコ遊技機の背面図である。 第1発明に係る実施形態のパチンコ遊技機の内部構造を示す概略縦断面図である。 第1発明に係る実施形態の遊技盤と演出装置の正面図の一例である。 第1発明に係る実施形態の遊技盤と演出装置の斜視図の一例である。 第1発明に係る実施形態の遊技盤と演出装置の分解斜視図の一例である。 第1発明に係る実施形態の演出装置の正面図の一例である。 第1発明に係る実施形態の演出装置の斜視図の一例である。 第1発明に係る実施形態の演出装置の側面図の一例である。 第1発明に係る実施形態の演出装置の平面図の一例である。 第1発明に係る実施形態の演出装置の背面図の一例である。 第1発明に係る実施形態の演出装置の折り戸スクリーン部材が展開したときの正面図の一例である。 第1発明に係る実施形態の演出装置の分解斜視図の一例である。 第1発明に係る実施形態の演出装置を背面から見たときの分解斜視図の一例である。 第1発明に係る実施形態の折り戸スクリーン部材および引き戸スクリーン部材駆動部の正面図の一例である。 第1発明に係る実施形態の折り戸スクリーン部材および引き戸スクリーン部材駆動部の平面図の一例である。 、第1発明に係る実施形態の折り戸スクリーン部材および引き戸スクリーン部材駆動部の側面図の一例である。 第1発明に係る実施形態の折り戸スクリーン部材および引き戸スクリーン部材駆動部の背面図の一例である。 第1発明に係る実施形態の折り戸スクリーン部材および引き戸スクリーン部材駆動部の分解斜視図の一例である。 第1発明に係る実施形態の折り戸スクリーン部材および引き戸スクリーン部材駆動部の分解側面図の一例である。 第1発明に係る実施形態の折り戸スクリーン部材および引き戸スクリーン部材駆動部の分解平面図の一例である。 第1発明に係る実施形態の折り戸スクリーン部材が折り畳まれているときの正面図の一例である。 第1発明に係る実施形態の折り戸スクリーン部材が折り畳まれているときの側面図の一例である。 第1発明に係る実施形態の折り戸スクリーン部材が折り畳まれているときの接続部を示す斜視図の一例である。 第1発明に係る実施形態の折り戸スクリーン部材が折り畳まれているときに背面から見た接続部を示す斜視図の一例である。 第1発明に係る実施形態の折り戸スクリーン部材の分解斜視図の一例である。 第1発明に係る実施形態の右側の折り戸スクリーン部材が展開したときの正面図の一例である。 第1発明に係る実施形態の折り戸スクリーン部材駆動部における、接続部の下層摺動溝形成部材の平面図の一例である。 第1発明に係る実施形態の引き戸スクリーン部材駆動部の平面図の一例である。 第1発明に係る実施形態の演出装置において、引き戸スクリーン部材が左右に退避したときの斜視図の一例である。 第1発明に係る実施形態の演出装置において、引き戸スクリーン部材が演出装置の中央に進出したときの斜視図の一例である。 第1発明に係る実施形態の演出装置において、引き戸スクリーン部材が演出装置の中央に進出したときの背面から見た斜視図の一例である。 第1発明に係る実施形態の演出装置において、引き戸スクリーン部材が演出装置の中央に進出したときの、引き戸スクリーン部材駆動部の平面図の一例である。 第1発明に係る実施形態の演出装置において、中央演出部材が引き戸スクリーン部材間に進出したときの斜視図の一例である。 第1発明に係る実施形態の演出装置において、中央演出部材が引き戸スクリーン部材間に進出したときの平面図の一例である。 第1発明に係る実施形態の演出装置において、中央演出部材が引き戸スクリーン部材間から後方に退避するときの斜視図の一例である。 第1発明に係る実施形態の演出装置において、中央演出部材が引き戸スクリーン部材間から後方に退避するときの平面図の一例である。 第1発明に係る実施形態の中央演出部材駆動部において、中央演出部材が後方に退避しているときに背面から見た斜視図の一例である。 第1発明に係る実施形態の中央演出部材駆動部において、中央演出部材が前方に進出しているときに背面から見た斜視図の一例である。 第1発明に係る実施形態の演出装置において、中央演出部材が引き戸スクリーン部材間に進出した直後の斜視図の一例である。 第1発明に係る実施形態の演出装置において、中央演出部材が引き戸スクリーン部材間に進出して所定時間経過後の斜視図の一例である。 第1発明に係る実施形態の折り戸スクリーン部材の折畳み時における引き戸スクリーン部材との位置関係を示す斜視図の一例である。 第1発明に係る実施形態の折り戸スクリーン部材の折畳み時における引き戸スクリーン部材との位置関係を示す平面図の一例である。 第1発明に係る実施形態の従来技術による折り戸部材の、折畳み時(b)および展開時(a)における後方部材との位置関係を示す平面図の一例である。 第1発明に係る実施形態の折り戸スクリーン部材の、折畳み時(b)および展開時(a)における引き戸スクリーン部材との位置関係を示す平面図の一例である。 第1発明に係る実施形態の引き戸スクリーン部材に形成された立体的凹凸面が一つのキャラクタを形成した場合の斜視図(a)と、当該引き戸スクリーン部材に形成された立体的凹凸面と中央演出部材に形成された立体的凹凸面とが別の一つのキャラクタを形成した場合の斜視図(b)の一例である。 本発明の第2発明に係る実施形態のパチンコ遊技機の回路構成を示すブロック図である。 第2発明に係る実施形態のパチンコ遊技機の内部構造を示す概略縦断面図である。 第2発明に係る実施形態の遊技盤と演出装置の正面図の一例である。 第2発明に係る実施形態の遊技盤と演出装置の斜視図の一例である。 第2発明に係る実施形態の遊技盤と演出装置の分解斜視図の一例である。 第2発明に係る実施形態の演出装置の正面図の一例である。 第2発明に係る実施形態の演出装置の斜視図の一例である。 第2発明に係る実施形態の演出装置の側面図の一例である。 第2発明に係る実施形態の演出装置の分解斜視図の一例である。 第2発明に係る実施形態の弾性可動スクリーン部材の分解斜視図の一例である。 第2発明に係る実施形態の弾性可動スクリーン部材の分解斜視図の一例である。 第2発明に係る実施形態の弾性可動スクリーン部材の背面から見た分解斜視図の一例である。 第2発明に係る実施形態の弾性可動スクリーン部材の駆動機構の分解斜視図の一例である。 第2発明に係る実施形態の演出装置において弾性可動スクリーン部材が前方位置ある場合の側面図の一例である。 第2発明に係る実施形態の演出装置において弾性可動スクリーン部材が後方位置ある場合の側面図の一例である。 第2発明に係る実施形態の演出装置において弾性可動スクリーン部材が後方位置ある場合の斜視図の一例である。 第2発明に係る実施形態の演出装置において円形可動部材および角形可動部材の待機位置を示す斜視図の一例である。 第2発明に係る実施形態の演出装置において円形可動部材が演出装置中央に移動した場合の進出位置を示す斜視図の一例である。 第2発明に係る実施形態の演出装置において角形可動部材が演出装置中央に移動した場合の進出位置を示す斜視図の一例である。 第2発明に係る実施形態の角形可動部材の駆動機構の斜視図の一例である。 第2発明に係る実施形態の角形可動部材の駆動機構の背面から見た斜視図の一例である。 第2発明に係る実施形態の角形可動部材の駆動機構の一部を分解した分解斜視図の一例である。 第2発明に係る実施形態の角形可動部材の駆動機構の分解斜視図の一例である。 第2発明に係る実施形態の円形可動部材の駆動機構の斜視図の一例である。 第2発明に係る実施形態の円形可動部材に弾性可動スクリーン部材を圧接したときの演出装置の斜視図の一例である。 第2発明に係る実施形態の円形可動部材に弾性可動スクリーン部材を圧接したときの演出装置の側面図の一例である。 第2発明に係る実施形態の円形可動部材に弾性可動スクリーン部材を圧接したときに投影される投影画像の一例である。 第2発明に係る実施形態の角形可動部材に弾性可動スクリーン部材を圧接したときの演出装置の斜視図の一例である。 第2発明に係る実施形態の角形可動部材に弾性可動スクリーン部材を圧接したときの演出装置の側面図の一例である。 第2発明に係る実施形態の角形可動部材に弾性可動スクリーン部材を圧接したときに投影される投影画像の一例である。 第2発明に係る実施形態の角形可動部材に弾性可動スクリーン部材を圧接したときに投影される投影画像の一例である。 第2発明に係る実施形態の第二の実施形態における可動部材の合体前の投影態様を示す正面図の一例である。 第2発明に係る第二の実施形態における可動部材の合体後の投影態様を示す正面図の一例である。 第2発明に係る第三の実施形態における可動部材の合体前の投影態様を示す正面図の一例である。 第2発明に係る第三の実施形態における可動部材の合体後の投影態様を示す正面図の一例である。 第2発明に係る第三の実施形態における可動部材の合体後にさらに別の可動部材を併せて投影する態様を示す正面図の一例である。 第2発明に係る別実施例における弾性可動スクリーン部材の分解斜視図の一例である。
以下に、本発明の第1発明および第2発明に係る好適な実施形態について、以下に図面に基づいて説明する。
遊技機の一例であるパチンコ遊技機1の全体の構成について説明する。図1は、パチンコ遊技機を正面から見た正面図である。また、図2は、本発明の第1発明に係る主制御基板および演出制御基板等を含む、パチンコ遊技機の回路構成を示すブロック図の一例である。さらに、図48は、本発明の第2発明に係る主制御基板および演出制御基板等を含む、パチンコ遊技機の回路構成を示すブロック図の一例である。
パチンコ遊技機1(以下、単に「遊技機」と略記する場合がある)は、大まかな構成として、遊技盤2を支持固定する遊技機枠3(主に図4、図49を参照)と、遊技機枠3を回動可能に支持する外枠200(主に図4、図49を参照)とから構成されている。図5および図50の正面図に示されるように、遊技盤2の前面には、ガイドレール(図示略)によって囲まれた遊技領域10が形成され、遊技媒体としての遊技球が発射装置(図示略)から発射されて打ち込まれる。また、図4および図49の遊技機の断面図に示されるように、遊技機枠3には、後述する第1透明板50aおよび第2透明板50bを有する開閉扉枠50が、遊技機枠3の左側辺に回動可能に設けられている。したがって、開閉扉枠50により遊技機枠3の前面を閉鎖したとき、遊技者は第1透明板50aおよび第2透明板50bを通して遊技領域10を視認できるようになっている。
図5および図50の遊技盤正面図、図6および図51の遊技盤斜視図、図7および図52の遊技盤分解斜視図に示されているように、遊技盤2は、遊技領域10を囲い込む遊技領域隔成部材2aと、遊技盤2の後方に設けられる可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)の前面の一部を覆うとともに、遊技領域10と可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)の視認範囲とを仕切る飾り枠2bと、障害釘(図示略)や各種入賞装置等が設けられる盤面板2cとによって構成されている。
遊技盤2の所定位置(図5、図50の右側下部位置)には、第1特別図柄表示器4Aと、第2特別図柄表示器4Bとが設けられている。第1特別図柄表示器4Aと第2特別図柄表示器4Bはそれぞれ、例えば7セグメントやドットマトリクスのLED(発光ダイオード)等から構成され、変動表示ゲームの一例となる特図ゲームにおいて、各々を識別可能な複数種類の識別情報である特別図柄が、変動可能に表示される。例えば、第1特別図柄表示器4Aと第2特別図柄表示器4Bはそれぞれ、「0」〜「9」を示す数字や「−」を示す記号等から構成される複数種類の特別図柄を変動表示する。なお、第1特別図柄表示器4Aや第2特別図柄表示器4Bにおいて表示される特別図柄は、上記したものに限定されず、例えば7セグメントのLEDにおいて点灯させるものと消灯させるものとの組合せを異ならせた複数種類の点灯パターンが、複数種類の特別図柄として予め設定されていればよい。
また、以下の説明において、第1特別図柄表示器4Aにおいて変動表示される特別図柄を「第1特図」とし、さらに、第2特別図柄表示器4Bにおいて変動表示される特別図柄を「第2特図」として表現するものとする。
図7および図52の遊技盤の分解斜視図等に示されるように、遊技盤2における遊技領域10の中央付近には、パチンコ遊技機1の前後方向に貫通する開口2dが形成されており、開口2dの後方には、後述する投影装置600から投影される投影画像を映し出す可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)や演出画像表示装置5が設けられており、開口2dを通して遊技者が視認できるようになっている。
図5および図50の遊技盤正面図に示されるように、演出画像表示装置5は、例えばLCD(液晶表示装置)等から構成され、各種の演出画像を表示する表示領域を形成している。演出画像表示装置5の表示領域では、特図ゲームにおける第1特別図柄表示器4Aによる第1特図の変動表示や第2特別図柄表示器4Bによる第2特図の変動表示のそれぞれに対応して、例えば3つといった複数の変動表示部となる演出図柄変動エリアにて、各々を識別可能な複数種類の識別情報(装飾識別情報)である演出図柄(飾り図柄ともいう)が変動表示される。この演出図柄の変動表示も、変動表示ゲームに含まれる。
本実施例における演出図柄の変動表示は、可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)と演出画像表示装置5のいずれにおいても実行される。演出画像表示装置5において演出図柄の変動表示が実行される場合には、図5および図50の遊技盤正面図に示されるように、演出画像表示装置5の表示領域に設定された、「左」、「中」、「右」の演出図柄変動エリア5L、5C、5Rにて個々に演出図柄の変動表示が実行され、変動表示が終了するときに、上記各演出図柄変動エリアにて、演出図柄の変動表示結果となる確定演出図柄が停止表示される。
また、可動演出画像表示装置60において演出図柄の変動表示が実行される場合にも、演出画像表示装置5と同様に、「左」、「中」、「右」の3つの表示領域にて演出図柄の変動表示が実行され、変動表示が終了するときに、「左」、「中」、「右」の3つの演出図柄変動エリアに確定演出図柄が停止表示される。
このように、可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)および演出画像表示装置5の表示領域では、第1特別図柄表示器4Aにおける第1特図を用いた特図ゲーム、または、第2特別図柄表示器4Bにおける第2特図を用いた特図ゲームと対応して演出図柄の変動表示を行い、変動表示結果となる確定演出図柄を導出表示する。なお、演出図柄の変動態様および確定演出図柄を可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)または演出画像表示装置5の一方のみに表示するようにしてもよい。例えば、可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)において投影されている図柄の変動表示画像を中断し、他の演出画像を表示することとなった場合であっても、演出画像表示装置5において引き続き演出図柄の変動態様および確定演出図柄が表示されるので、遊技者は常に図柄の変動態様を視認して把握することが可能である。
可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)や演出画像表示装置5において変動表示される演出図柄には、例えば8種類の図柄(英数字「1」〜「8」あるいは漢数字や、英文字、所定のモチーフに関連する8個のキャラクタ画像、数字や文字あるいは記号とキャラクタ画像との組合せなどであればよく、キャラクタ画像は、例えば人物や動物、これら以外の物体、もしくは、文字などの記号、あるいは、その他の任意の図形を示す飾り画像であればよい)で構成される。演出図柄のそれぞれには、対応する図柄番号が付されている。例えば、「1」〜「8」を示す英数字それぞれに対して、「1」〜「8」の図柄番号が付されている。なお、演出図柄は8種類に限定されず、大当り組合せやはずれとなる組合せなど適当な数の組合せを構成可能であれば、何種類であってもよい。
図5および図50の遊技盤正面図に示されるように、演出画像表示装置5の表示領域の上部の左右2箇所には、第1保留記憶変動エリア5D、第2保留記憶変動エリア5Uが設定されている。第1保留記憶変動エリア5D、第2保留記憶変動エリア5Uでは、特図ゲームに対応した変動表示の保留記憶数を特定可能に表示する保留記憶表示が行われる。
ここで、特図ゲームに対応した変動表示の保留は、特別入賞球装置6に形成された第1始動入賞口6Aや、第2始動入賞口6Bを、遊技球が通過することによる始動入賞に基づいて発生する。すなわち、特図ゲームや演出図柄の変動表示といった変動表示ゲームを実行するための始動条件が成立した場合は都度変動表示の保留が行われる。なお、先の始動条件に基づく変動表示ゲームが実行中であることやパチンコ遊技機1が大当り遊技状態に制御されていることなどにより、ただちに始動条件の成立に基づく変動表示ゲームが実行できない場合は、所定数を上限として始動条件に対応する変動表示の保留が行われる。本実施例では、第1始動入賞口6Aを遊技球が通過することによる始動入賞に基づいて発生した保留記憶表示を丸型の白色表示として上記第1保留記憶変動エリア5Dに表示し、第2始動入賞口6Bを遊技球が通過することによる始動入賞に基づいて発生した保留記憶表示を同様に丸型の白色表示として第2保留記憶変動エリア5Uに表示する。
図5および図50に示す例では、第1特別図柄表示器4A及び第2特別図柄表示器4Bの右側位置に、特図保留記憶数を特定可能に表示するための第1保留表示器25Aと第2保留表示器25Bとが設けられている。第1保留表示器25Aは、第1特図保留記憶数を特定可能に表示する。第2保留表示器25Bは、第2特図保留記憶数を特定可能に表示する。
また、遊技盤2の後方における演出画像表示装置5の上方には、可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)が設けられている。可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)は、後述する投影装置600から画像が投影されることによって、演出図柄の変動表示や遊技状態に応じて実行される各種演出画像等が表示されるようになっている。
また、図5および図50の遊技盤2の正面図等に示されるように、演出画像表示装置5の下方には、特別入賞球装置6が設けられている。特別入賞球装置6には、例えば所定の球受部材によって常に一定の開放状態に保たれる始動領域としての第1始動入賞口6Aが形成されている。さらにその下方には、図2および図48のブロック図に示されている普通電動役物用のソレノイド81によって、閉鎖位置となる閉鎖状態と、開放位置となる開放状態とに可動板(図示略)が変化する普通電動役物を備えた第2始動入賞口6Bが形成されている。
一例として、第2始動入賞口6Bでは、普通電動役物用のソレノイド81がオフ状態であるときに可動板(図示略)が閉鎖位置となることにより、遊技球が第2始動入賞口6Bを通過しがたい閉鎖状態となる。その一方で、普通電動役物用のソレノイド81がオン状態であるときに可動板(図示略)が開放位置となる開放制御により、遊技球が第2始動入賞口6Bを通過しやすい開放状態となる。
特別入賞球装置6に形成された第1始動入賞口6Aを通過した遊技球は、例えば図2および図48に示す第1始動口スイッチ2Aによって検出される。同じく特別入賞球装置6に形成された第2始動入賞口6Bを通過(進入)した遊技球は、例えば図2および図48に示す第2始動口スイッチ2Bによって検出される。第1始動口スイッチ2Aによって遊技球が検出されたことに基づき、所定個数(例えば3個)の遊技球が賞球として払い出され、第1特図保留記憶数が所定の上限値(例えば「4」)未満であれば、第1始動条件が成立する。第2始動口スイッチ2Bによって遊技球が検出されたことに基づき、所定個数(例えば3個)の遊技球が賞球として払い出され、第2特図保留記憶数が所定の上限値(例えば「4」)未満であれば、第2始動条件が成立する。なお、第1始動口スイッチ2Aによって遊技球が検出されたことに基づいて払い出される賞球の個数と、第2始動口スイッチ2Bによって遊技球が検出されたことに基づいて払い出される賞球の個数は、互いに同一の個数であってもよいし、異なる個数であってもよい。
図5および図50の遊技盤の正面図の示されるように、特別入賞球装置6の右上方には、特別可変入賞球装置7が設けられている。特別可変入賞球装置7は、大入賞口扉用となるソレノイド82によって開閉駆動される大入賞口扉(図示略)を備え、その大入賞口扉(図示略)によって開放状態と閉鎖状態とに変化する特定領域としての大入賞口(図示略)を形成する。
一例として、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用のソレノイド82がオフ状態であるときに大入賞口扉(図示略)が大入賞口(図示略)を閉鎖状態として、遊技球が大入賞口(図示略)を通過(進入)できなくする。その一方で、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用のソレノイド82がオン状態であるときに大入賞口扉(図示略)が大入賞口(図示略)を開放状態として、遊技球が大入賞口(図示略)を通過(進入)しやすくする。このように、特定領域としての大入賞口は、遊技球が通過(進入)しやすく遊技者にとって有利な開放状態と、遊技球が通過(進入)できず遊技者にとって不利な閉鎖状態とに変化する。なお、遊技球が大入賞口(図示略)を通過(進入)できない閉鎖状態に代えて、あるいは閉鎖状態の他に、遊技球が大入賞口(図示略)を通過(進入)しにくい一部開放状態を設けてもよい。
大入賞口(図示略)を通過(進入)した遊技球は、例えば図2および図48に示すカウントスイッチ23によって検出される。カウントスイッチ23によって遊技球が検出されたことに基づき、所定個数(例えば15個)の遊技球が賞球として払い出される。こうして、特別可変入賞球装置7において開放状態となった大入賞口(図示略)を遊技球が通過(進入)したときには、例えば第1始動入賞口6Aや第2始動入賞口6Bといった、他の入賞口を遊技球が通過(進入)したときよりも多くの賞球が払い出される。従って、特別可変入賞球装置7において大入賞口が開放状態となれば、その大入賞口(図示略)に遊技球が進入可能となり、遊技者にとって有利な第1状態となる。その一方で、特別可変入賞球装置7において大入賞口(図示略)が閉鎖状態となれば、大入賞口(図示略)に遊技球を通過(進入)させて賞球を得ることが不可能または困難になり、遊技者にとって不利な第2状態となる。
図5および図50の遊技盤2の正面図に示されるように、第2保留表示器25Bの右側には、普通図柄表示器20が設けられている。一例として、普通図柄表示器20は、第1特別図柄表示器4Aや第2特別図柄表示器4Bと同様に7セグメントやドットマトリクスのLED等から構成され、特別図柄とは異なる複数種類の識別情報である普通図柄を変動可能に表示(変動表示)する。このような普通図柄の変動表示は、普図ゲームと称される。
普通図柄表示器20の上方には、普図保留表示器25Cが設けられている。普図保留表示器25Cは、例えば4個のLEDを含んで構成され、通過ゲート41を通過した有効通過球数としての普図保留記憶数を表示する。
遊技盤2の前面(遊技盤面)には、上記の構成以外にも、遊技球の流下方向や速度を変化させる風車(図示略)及び多数の障害釘(図示略)が設けられている。また、第1始動入賞口6A、第2始動入賞口6B及び大入賞口とは異なる入賞口として、例えば所定の球受部材によって常に一定の開放状態に保たれる単一または複数の一般入賞口が設けられてもよい。この場合には、一般入賞口のいずれかに進入した遊技球が所定の一般入賞球スイッチによって検出されたことに基づき、所定個数(例えば10個)の遊技球が賞球として払い出されればよい。遊技領域10の最下方には、いずれの入賞口にも進入しなかった遊技球が取り込まれるアウト口(図示略)が設けられている。
開閉扉枠50の上部位置には、図1の遊技機の正面図、図4および図49の遊技機の断面図に示されるように、前方に突出する上突出部210Aが開閉扉枠50の上辺に沿って庇状に形成されているとともに、該上突出部210A内の左右側部には、効果音等を再生出力するためのスピーカ8L、8Rが収容されている。なお、本実施例では上突出部210A内の左右側部にスピーカ8L、8Rが収容される形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、スピーカ8L、8Rを露出するように上突出部210Aに設けてもよい。さらに遊技領域10の周辺部には、演出用LED9(図1参照)が設けられている。パチンコ遊技機1の遊技領域10における各構造物(例えば、特別入賞球装置6、特別可変入賞球装置7等)の周囲にも、演出用LEDが配置されていてもよい。また、開閉扉枠50の右下部位置には、遊技球を遊技領域10に向けて発射するために遊技者等によって操作される打球操作ハンドル52が設けられており、遊技者等による操作量に応じて遊技球の弾発力を調整する。打球操作ハンドル52には、発射装置(図示略)が備える発射モータの駆動を停止させるための単発発射スイッチや、タッチセンサが設けられていればよい。
遊技領域10の下方における開閉扉枠50の所定位置には、賞球や貸玉として払い出された遊技球を、発射装置(図示略)へと供給可能に貯留する打球供給皿90(図1参照)が設けられている。
開閉扉枠50の前面下部には、遊技者が押下動作などにより所定の指示操作を可能なプッシュボタン31(図1参照)が設けられている。プッシュボタン31は、遊技者からの押下動作を、機械的、電気的、あるいは、電磁的に、検出できるように構成されていればよい。プッシュボタン31の設置位置における打球供給皿の本体内部などには、プッシュボタン31に対してなされた遊技者による押下動作を検出するプッシュセンサ35が設けられていればよい。
次に、パチンコ遊技機1における遊技の進行を概略的に説明する。パチンコ遊技機1では、遊技領域10に設けられた通過ゲート41を通過した遊技球が図2および図48のブロック図に示すゲートスイッチ21によって検出され、普通図柄表示器20にて普通図柄の変動表示を実行するための普図始動条件が成立した後に、例えば前回の普図ゲームが終了したことといった、普通図柄の変動表示を開始するための普図開始条件が成立したことに基づいて、普通図柄表示器20による普図ゲームが開始される。
この普図ゲームでは、普通図柄の変動を開始させた後、普図変動時間となる所定時間が経過すると、普通図柄の変動表示結果となる確定普通図柄を停止表示(導出表示)する。このとき、確定普通図柄として、例えば「7」を示す数字といった、特定の普通図柄(普図当り図柄)が停止表示されれば、普通図柄の変動表示結果が「普図当り」となる。その一方、確定普通図柄として、例えば「7」を示す数字以外の数字や記号といった、普図当り図柄以外の普通図柄が停止表示されれば、普通図柄の変動表示結果が「普図はずれ」となる。普通図柄の変動表示結果が「普図当り」となったことに対応して、第2始動入賞口6Bに構成された電動チューリップの可動翼片(図示略)が傾動位置となる拡大開放制御(傾動制御)が行われ、所定時間が経過すると垂直位置に戻る通常開放制御が行われる。
特別入賞球装置6に形成された第1始動入賞口6Aを通過(進入)した遊技球が図2および図48のブロック図に示す第1始動口スイッチ2Aによって検出されたことなどにより第1始動条件が成立した後に、例えば前回の特図ゲームや大当り遊技状態が終了したことなどにより第1開始条件が成立したことに基づいて、第1特別図柄表示器4Aによる特図ゲームが開始される。また、特別入賞球装置6に形成された第2始動入賞口6Bを通過(進入)した遊技球が図2および図48のブロック図に示す第2始動口スイッチ2Bによって検出されたことなどにより第2始動条件が成立した後に、例えば前回の特図ゲームや大当り遊技状態が終了したことなどにより第2開始条件が成立したことに基づいて、第2特別図柄表示器4Bによる特図ゲームが開始される。
第1特別図柄表示器4Aや第2特別図柄表示器4Bによる特図ゲームでは、特別図柄の変動表示を開始させた後、特図変動時間としての変動表示時間が経過すると、特別図柄の変動表示結果となる確定特別図柄(特図表示結果)を導出表示する。このとき、確定特別図柄として特定の特別図柄(大当り図柄)が停止表示されれば、特定表示結果としての「大当り」となり、大当り図柄とは異なる特別図柄が確定特別図柄として停止表示されれば「はずれ」となる。なお、大当り図柄とは異なる所定の特別図柄(小当り図柄)が停止表示されるようにしても良く、これら所定表示結果としての所定の特別図柄(小当り図柄)が停止表示される場合には、大当り遊技状態とは異なる特殊遊技状態としての小当り遊技状態に制御すればよい。
特図ゲームでの変動表示結果が大当りになった後には、遊技者にとって有利なラウンドを所定回数実行する特定遊技状態としての大当り遊技状態に制御される。
本実施例におけるパチンコ遊技機1では、一例として、「3」、「5」、「7」の数字を示す特別図柄を大当り図柄とし、「−」の記号を示す特別図柄をはずれ図柄としている。なお、小当り図柄を停止表示する場合には、例えば、「2」の数字を示す特別図柄を小当り図柄とすればよい。なお、第1特別図柄表示器4Aによる特図ゲームにおける大当り図柄やはずれ図柄といった各図柄は、第2特別図柄表示器4Bによる特図ゲームにおける各図柄とは異なる特別図柄となるようにしてもよいし、双方の特図ゲームにおいて共通の特別図柄が大当り図柄やはずれ図柄となるようにしてもよい。
特図ゲームにおける確定特別図柄として「3」、「5」、「7」の数字を示す大当り図柄が停止表示されて特定表示結果としての「大当り」となった後、大当り遊技状態において、特別可変入賞球装置7の大入賞口扉が、所定の上限時間(例えば、29秒間)が経過するまでの期間あるいは所定個数(例えば9個)の入賞球が発生するまでの期間にて、大入賞口を開放状態とする。これにより、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって有利な第1状態(開放状態)とするラウンドが実行される。
ラウンドの実行中に大入賞口を開放状態とした大入賞口扉は、遊技盤2の表面を落下する遊技球を受け止め、その後に大入賞口を閉鎖状態とすることにより、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって不利な第2状態(閉鎖状態)に変化させて、1回のラウンドを終了させる。大入賞口の開放サイクルであるラウンドは、その実行回数が所定の上限回数(例えば、「16」など)に達するまで、繰り返し実行可能となっている。なお、ラウンドの実行回数が上限回数に達する前であっても、所定条件の成立(例えば大入賞口に遊技球が入賞しなかったことなど)により、ラウンドの実行が終了するようにしてもよい。
大当り遊技状態におけるラウンドのうち、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって有利な第1状態(開放状態)とする上限時間が比較的に長い時間(例えば、29秒など)となるラウンドは、通常開放ラウンドともいう。一方、特別可変入賞球装置7を第1状態(開放状態)とする上限時間が比較的に短い時間(例えば、0.1秒など)となるラウンドは、短期開放ラウンドともいう。
なお、小当り図柄を停止表示する場合にあっては、これら小当り図柄が確定特別図柄として導出された後に、特殊遊技状態としての小当り遊技状態に制御すればよい。具体的に小当り遊技状態では、例えば、上記した、実質的には出球(賞球)が得られない短期開放大当り状態と同様に特別可変入賞球装置7において大入賞口を遊技者にとって有利な第1状態(開放状態)に変化させる可変入賞動作を実行すればよい。
投影装置600により投影される可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)や、LCD(液晶表示装置)等から構成される演出画像表示装置5では、第1特別図柄表示器4Aにおける第1特図を用いた特図ゲームと、第2特別図柄表示器4Bにおける第2特図を用いた特図ゲームとのうち、いずれかの特図ゲームが開始されることに対応して、演出図柄の変動表示が開始される。そして、演出図柄の変動表示が開始されてから変動表示が終了するまでの期間では、演出図柄の変動表示状態が所定のリーチ状態となることがある。
ここで、リーチ状態とは、可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)上や演出画像表示装置5上の領域にて、停止表示された演出図柄が大当り組合せの一部を構成しているときに未だ停止表示されていない演出図柄については変動が継続している表示状態、あるいは、全部又は一部の演出図柄が大当り組合せの全部又は一部を構成しながら同期して変動している表示状態のことである。具体的には、例えば、可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)や演出画像表示装置5の「左」、「中」、「右」の演出図柄変動エリアにおける一部(例えば「左」及び「右」の演出図柄変動エリアなど)において予め定められた大当り組合せを構成する演出図柄(例えば「7」の英数字を示す演出図柄)が停止表示されているときに、未だ停止表示していない残りの演出図柄変動エリア(例えば「中」の演出図柄変動エリアなど)において演出図柄が変動している表示状態、あるいは、「左」、「中」、「右」の演出図柄変動エリア5L、5C、5Rにおいて全部又は一部の演出図柄が、大当り組合せの全部又は一部を構成しながら同期して変動している表示状態である。なお、これらリーチ状態は、可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)における変動表示においても発生する。
また、リーチ状態となったことに対応して、演出図柄の変動速度を低下させたり、可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)や演出画像表示装置5に、演出図柄とは異なるキャラクタ画像(人物等を模した演出画像)を表示させたり、背景画像の表示態様を変化させたり、可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)の形状を変化させたりすることで、リーチ状態となる以前とは異なる演出動作が実行される場合がある。このようなキャラクタ画像の表示や背景画像の表示態様の変化、動画像の再生表示、演出図柄の変動態様の変化といった演出動作を、リーチ演出という。なお、リーチ演出には、可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)や演出画像表示装置5における表示動作のみならず、スピーカ8L、8Rによる音声出力動作や、演出用LED9などの発光体における点灯動作(点滅動作)などを、リーチ状態となる以前の動作態様とは異なる動作態様とすることが含まれていてもよい。
リーチ演出における演出動作としては、互いに動作態様(リーチ態様)が異なる複数種類の演出パターン(「リーチパターン」ともいう)が、予め用意されていればよい。そして、それぞれのリーチ態様では「大当り」となる可能性(「信頼度」あるいは「大当り信頼度」ともいう)が異なる。すなわち、複数種類のリーチ演出のいずれが実行されるかに応じて、変動表示結果が大当りとなる可能性を異ならせることができる。
特図ゲームにおける確定特別図柄として、はずれ図柄となる特別図柄が停止表示(導出)される場合には、演出図柄の変動表示が開始されてから、演出図柄の変動表示状態がリーチ状態とならずに、所定の非リーチ組合せとなる確定演出図柄が停止表示されることがある。このような演出図柄の変動表示態様は、変動表示結果がはずれとなる場合における「非リーチ」(「通常はずれ」ともいう)の変動表示態様と称される。
特図ゲームにおける確定特別図柄として、はずれ図柄となる特別図柄が停止表示(導出)される場合には、演出図柄の変動表示が開始されてから、演出図柄の変動表示状態がリーチ状態となったことに対応して、リーチ演出が実行された後に、あるいは、リーチ演出が実行されずに、所定のリーチはずれ組合せとなる確定演出図柄が停止表示されることがある。このような演出図柄の変動表示結果は、変動表示結果が「はずれ」となる場合における「リーチ」(「リーチはずれ」ともいう)の変動表示態様と称される。
特図ゲームにおける確定特別図柄として、大当り図柄となる特別図柄のうち「3」の数字を示す大当り図柄が停止表示される場合には、演出図柄の変動表示状態がリーチ状態となったことに対応して、所定のリーチ演出が実行された後に、複数種類の大当り組合せのうち、所定の通常大当り組合せ(「非確変大当り組合せ」ともいう)となる確定演出図柄が停止表示される。なお、リーチ演出が実行されずに、確定演出図柄として非確変大当り組合せを停止表示してもよい。
通常大当り組合せ(非確変大当り組合せ)となる確定演出図柄は、例えば、可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)上や演出画像表示装置5上において変動表示される図柄番号が「1」〜「8」の演出図柄のうち、図柄番号が偶数「2」、「4」、「6」、「8」である演出図柄のいずれか1つが、「左」、「中」、「右」の各演出図柄変動エリアにて所定の有効ライン上に揃って停止表示されるものであればよい。通常大当り組合せを構成する図柄番号が偶数「2」、「4」、「6」、「8」である演出図柄は、通常図柄(「非確変図柄」ともいう)と称される。
特図ゲームにおける確定特別図柄が通常大当り図柄となることに対応して、所定のリーチ演出が実行された後に、通常大当り組合せ(非確変大当り組合せ)の確定演出図柄が停止表示される演出図柄の変動表示態様は、変動表示結果が「大当り」となる場合における「非確変」(「通常大当り」ともいう)の変動表示態様(「大当り種別」ともいう)と称される。なお、リーチ演出が実行されずに、確定演出図柄として通常大当り組合せ(非確変大当り組合せ)を停止表示してもよい。「非確変」の大当り種別で変動表示結果が「大当り」となったことに基づいて、通常開放大当り状態に制御され、その終了後には、時間短縮制御(時短制御)が行われる。時短制御が行われることにより、特図ゲームにおける特別図柄の変動表示時間(特図変動時間)は、通常状態に比べて短縮される。なお、時短制御では、後述するように普通図柄の当選頻度が高められて、第2始動入賞口6Bへの入賞頻度が高められる、いわゆる電チューサポートが実施される。ここで、通常状態とは、大当り遊技状態等の特定遊技状態などとは異なる通常遊技状態であり、パチンコ遊技機1の初期設定状態(例えばシステムリセットが行われた場合のように、電源投入後に初期化処理を実行した状態)と同一の制御が行われる。時短制御は、大当り遊技状態の終了後に所定回数(例えば100回)の特図ゲームが実行されることと、変動表示結果が「大当り」となることのうち、いずれかの条件が先に成立したときに、終了すればよい。
特図ゲームにおける確定特別図柄として、大当り図柄となる特別図柄のうち、「5」、「7」の数字を示す特別図柄といった確変大当り図柄が停止表示される場合には、演出図柄の変動表示状態がリーチ状態となったことに対応して、演出図柄の変動表示態様が「通常」である場合と同様のリーチ演出が実行された後に、複数種類の大当り組合せのうち、所定の確変大当り組合せとなる確定演出図柄が停止表示されることがある。なお、リーチ演出が実行されずに、確定演出図柄として確変大当り組合せを停止表示してもよい。確変大当り組合せとなる確定演出図柄は、例えば、可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)上や演出画像表示装置5上において変動表示される図柄番号が「1」〜「8」の演出図柄のうち、図柄番号が「1」、「3」、「5」、「7」である演出図柄が、「左」、「中」、「右」の各演出図柄変動エリアにて所定の有効ライン上に揃って停止表示されるものであればよい。確変大当り組合せを構成する図柄番号が「1」、「3」、「5」、「7」である演出図柄は、確変図柄と称される。特図ゲームにおける確定特別図柄として確変大当り図柄が停止表示される場合に、演出図柄の変動表示結果として、通常大当り組合せとなる確定演出図柄が停止表示されることがあるようにしてもよい。
確定演出図柄が通常大当り組合せであるか確変大当り組合せであるかにかかわらず、特図ゲームにおける確定特別図柄として確変大当り図柄が停止表示される変動表示態様は、変動表示結果が「大当り」となる場合における「確変」の変動表示態様(「大当り種別」ともいう)と称される。なお、本実施例では、「確変」の大当り種別のうち、確定特別図柄として「5」、「7」の変動表示結果にて「大当り」となったことに基づいて、通常開放大当り状態に制御され、その終了後には、時短制御とともに確率変動制御(確変制御)が行われる。
これら確変制御が行われることにより、各回の特図ゲームにおいて変動表示結果(特図表示結果)が「大当り」となる確率は、通常状態に比べて高くなる。確変制御は、大当り遊技状態の終了後に変動表示結果が「大当り」となって再び大当り遊技状態に制御されるという条件が成立したときに、終了すればよい。なお、時短制御と同様に、大当り遊技状態の終了後に所定回数(例えば時短回数と同じ100回や、時短回数とは異なる90回)の特図ゲームが実行されたときに、確変制御を終了してもよい。また、大当り遊技状態の終了後に特図ゲームが開始されるごとに実行される確変転落抽選にて確変制御を終了させる「確変転落あり」の決定がなされたときに、確変制御を終了してもよい。
時短制御が行われるときには、普通図柄表示器20による普図ゲームにおける普通図柄の変動時間(普図変動時間)を通常状態のときよりも短くする制御や、各回の普図ゲームで普通図柄の変動表示結果が「普図当り」となる確率を通常状態のときよりも向上させる制御、変動表示結果が「普図当り」となったことに基づく第2始動入賞口6Bにおける可動翼片の傾動制御を行う傾動制御時間を通常状態のときよりも長くする制御、その傾動回数を通常状態のときよりも増加させる制御といった、遊技球が第2始動入賞口6Bを通過(進入)しやすくして第2始動条件が成立する可能性を高めることで遊技者にとって有利となる制御(電チューサポート制御)が行われる。このように、時短制御に伴い第2始動入賞口6Bに遊技球が進入しやすくして遊技者にとって有利となる制御は、高開放制御ともいう。高開放制御としては、これらの制御のいずれか1つが行われるようにしてもよいし、複数の制御が組合せられて行われるようにしてもよい。
高開放制御が行われることにより、第2始動入賞口6Bは、高開放制御が行われていないときよりも拡大開放状態となる頻度が高められる。これにより、第2特別図柄表示器4Bにおける第2特図を用いた特図ゲームを実行するための第2始動条件が成立しやすくなり、特図ゲームが頻繁に実行可能となることで、次に変動表示結果が「大当り」となるまでの時間が短縮される。高開放制御が実行可能となる期間は、高開放制御期間ともいい、この期間は、時短制御が行われる期間と同一であればよい。
時短制御と高開放制御がともに行われる遊技状態は、時短状態あるいは高ベース状態ともいう。また、確変制御が行われる遊技状態は、確変状態あるいは高確状態ともいう。確変制御とともに時短制御や高開放制御が行われる遊技状態は、高確高ベース状態とも称される。なお、本実施例では制御される遊技状態としては設定されていないが、確変制御のみが行われて時短制御や高開放制御が行われない確変状態は、高確低ベース状態とも称される。また、確変制御とともに時短制御や高開放制御が行われる遊技状態のみを、特に「確変状態」ということもあり、高確低ベース状態とは区別するために、時短付確変状態ということもある。一方、確変制御のみが行われて時短制御や高開放制御が行われない確変状態(高確低ベース状態)は、高確高ベース状態と区別するために、時短なし確変状態ということもある。確変制御が行われずに時短制御や高開放制御が行われる時短状態は、低確高ベース状態とも称される。確変制御や時短制御及び高開放制御がいずれも行われない通常状態は、低確低ベース状態とも称される。通常状態以外の遊技状態において時短制御や確変制御の少なくともいずれかが行われるときには、特図ゲームが頻繁に実行可能となることや、各回の特図ゲームにおける変動表示結果が「大当り」となる確率が高められることにより、遊技者にとって有利な状態となる。大当り遊技状態とは異なる遊技者にとって有利な遊技状態は、特別遊技状態とも称される。
なお、小当り図柄を停止表示する場合にあっては、前述した小当り遊技状態に制御した後には、遊技状態の変更が行われず、変動表示結果が「小当り」となる以前の遊技状態に継続して制御すればよい。
(遊技機の制御構成)
パチンコ遊技機1には、例えば図2および図48のブロック図に示されるような主制御基板11、演出制御基板12、音声制御基板13、LED制御基板14といった、各種の制御基板が搭載されている。また、パチンコ遊技機1には、主制御基板11と演出制御基板12との間で伝送される各種の制御信号を中継するための中継基板15なども搭載されている。その他にも、パチンコ遊技機1における遊技盤2などの背面には、例えば払出制御基板91、発射制御基板、インタフェース基板、ターミナル基板、などといった、各種の基板が配置されている。
主制御基板11は、メイン側の制御基板であり、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するための各種回路が搭載されている。主制御基板11は、主として、特図ゲームにおいて用いる乱数の設定機能、所定位置に配設されたスイッチ等からの信号の入力を行う機能、演出制御基板12などからなるサブ側の制御基板に宛てて、指令情報の一例となる制御コマンドを制御信号として出力して送信する機能、ホールの管理コンピュータに対して各種情報を出力する機能などを備えている。また、主制御基板11は、第1特別図柄表示器4Aと第2特別図柄表示器4Bを構成する各LED(例えばセグメントLED)などの点灯/消灯制御を行って第1特図や第2特図の変動表示を制御することや、普通図柄表示器20の点灯/消灯/発色制御などを行って普通図柄表示器20による普通図柄の変動表示を制御することといった、所定の表示図柄の変動表示を制御する機能も備えている。
主制御基板11には、例えば遊技制御用マイクロコンピュータ100や、遊技球検出用の各種スイッチからの検出信号を取り込んで遊技制御用マイクロコンピュータ100に伝送するスイッチ回路110、遊技制御用マイクロコンピュータ100からのソレノイド駆動信号をソレノイド81、82に伝送するソレノイド回路111などが搭載されている。
演出制御基板12は、主制御基板11とは独立したサブ側の制御基板であり、中継基板15を介して主制御基板11から伝送された制御信号を受信して、投影装置600、演出画像表示装置5、各モータ、スピーカ8L、8R及び演出用LED9といった演出用の電気部品による演出動作を制御するための各種回路が搭載され、これら演出用の電気部品に所定の演出動作を実行させるための制御内容を決定する機能を備えている。
音声制御基板13は、演出制御基板12とは別個に設けられた音声出力制御用の制御基板であり、演出制御基板12からの指令や制御データなどに基づき、スピーカ8L、8Rから音声を出力させるための音声信号処理を実行する処理回路などが搭載されている。LED制御基板14は、演出制御基板12とは別個に設けられたLED出力制御用の制御基板であり、演出制御基板12からの指令や制御データなどに基づき、演出用LED9などにおける点灯/消灯駆動を行うLEDドライバ回路などが搭載されている。
図2および図48のブロック図に示されるように、主制御基板11には、ゲートスイッチ21、第1始動口スイッチ2A、第2始動口スイッチ2B、カウントスイッチ23からの検出信号を伝送する配線が接続されている。なお、ゲートスイッチ21、第1始動口スイッチ2A、第2始動口スイッチ2B、カウントスイッチ23は、例えばセンサと称されるものなどのように、遊技媒体としての遊技球を検出できる任意の構成を有するものであればよい。
また、主制御基板11には、第1特別図柄表示器4A、第2特別図柄表示器4B、普通図柄表示器20、第1保留表示器25A、第2保留表示器25B、普図保留表示器25Cなどの表示制御を行うための指令信号を伝送する配線が接続されている。
主制御基板11から演出制御基板12に向けて伝送される制御信号は、中継基板15によって中継される。中継基板15を介して主制御基板11から演出制御基板12に対して伝送される制御コマンドは、例えば、電気信号として送受信される演出制御コマンドである。演出制御コマンドには、例えば、演出図柄の変動時間及びリーチ演出の種類や擬似連の有無等の変動態様を示す変動パターンを示す変動パターン指定コマンドや、投影装置600における投影動作や演出画像表示装置5における画像表示動作を制御するために用いられる表示制御コマンド、スピーカ8L、8Rからの音声出力を制御するために用いられる音声制御コマンド、演出用LED9の点灯動作などを制御するために用いられるLED制御コマンドが含まれている。
主制御基板11に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータ100は、例えば1チップのマイクロコンピュータであり、遊技制御用のプログラムや固定データ等を記憶するROM101と、遊技制御用のワークエリアを提供するRAM102と、遊技制御用のプログラムを実行して制御動作を行うCPU103と、CPU103とは独立して乱数値を示す数値データの更新を行う乱数回路104と、I/O105と、を備えて構成される。
一例として、遊技制御用マイクロコンピュータ100では、CPU103がROM101から読み出したプログラムを実行することにより、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するための処理が実行される。このときには、CPU103がROM101から固定データを読み出す固定データ読出動作や、CPU103がRAM102に各種の変動データを書き込んで一時記憶させる変動データ書込動作、CPU103がRAM102に一時記憶されている各種の変動データを読み出す変動データ読出動作、CPU103がI/O105を介して遊技制御用マイクロコンピュータ100の外部から各種信号の入力を受け付ける受信動作、CPU103がI/O105を介して遊技制御用マイクロコンピュータ100の外部へと各種信号を出力する送信動作なども行われる。
図2および図48のブロック図に示されるように、演出制御基板12には、プログラムに従って制御動作を行う演出制御用CPU120と、演出制御用のプログラムや固定データ等を記憶するROM121と、演出制御用CPU120のワークエリアを提供するRAM122と、可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)の駆動制御内容や演出画像表示装置5における表示動作の制御内容を決定するための処理や投影装置600における投影動作の制御内容を決定するための処理などを実行する表示制御部123と、演出制御用CPU120とは独立して乱数値を示す数値データの更新を行う乱数回路124と、I/O125とが搭載されている。
一例として、演出制御基板12では、演出制御用CPU120がROM121から読み出した演出制御用のプログラムを実行することにより、演出用の電気部品による演出動作を制御するための処理が実行される。このときには、演出制御用CPU120がROM121から固定データを読み出す固定データ読出動作や、演出制御用CPU120がRAM122に各種の変動データを書き込んで一時記憶させる変動データ書込動作、演出制御用CPU120がRAM122に一時記憶されている各種の変動データを読み出す変動データ読出動作、演出制御用CPU120がI/O125を介して演出制御基板12の外部から各種信号の入力を受け付ける受信動作、演出制御用CPU120がI/O125を介して演出制御基板12の外部へと各種信号を出力する送信動作なども行われる。
本実施例の表示制御部123は、主制御基板11からの前述した表示制御コマンドの受信に基づいて演出制御用CPU120から出力される指示に応じて、ROM121に記憶されているキャラクタ画像データ等の各種画像データを読み出して、投影装置600により投影される画像や演出画像表示装置5に表示される画像を生成して投影装置600や演出表示装置5に出力する。
なお、本発明の第1発明に係る可動演出画像表示装置60(図7等参照)には、折り戸状の折り戸スクリーン部材302L、303L、302R、303R(以下、折り戸スクリーン部材302L、303L、302R、303Rの総称として、単に「折り戸スクリーン部材302」と略記する場合がある)、引き戸状の引き戸スクリーン部材402L、402R(以下、引き戸スクリーン部材402L、402Rの総称として、単に「引き戸スクリーン部材402」と略記する場合がある)、前後に出没する中央演出部材502が設けられているため、これら各部材のそれぞれの形状に合わせて予め作成された画像データがROM121に記憶されており、これら各部材の形状に合わせた画像が表示制御部123において生成され(読み出され)て投影装置600に出力されることにより、各部材の形状や各部材の可動態様に合わせた画像が投影装置600により投影される。なお、本実施例では、ROM121に記憶された画像として、各部材の形状において、投影対象となる各部位に対応付けられた画像、つまりプロジェクションマッピング技術により作成された画像を用いている。
また、本発明の第2発明に係る可動立体演出表示装置60(図52等参照)には、遊技機の前後方向に移動可能な弾性可動スクリーン部材320と、当該弾性可動スクリーン部材320の後方中央付近に進退可能に構成された角形可動部材420および円形可動部材520とが設けられており、これら各部材の動作態様に応じて予め作成された画像データがROM121に記憶されている。そして、これら各部材の動作態様に応じた画像が、表示制御部123において生成され(読み出され)て投影装置600に出力されることにより、各部材の動作態様に応じた画像が投影装置600により弾性可動スクリーン部材320に対して投影されている。なお、本実施例では、ROM121に記憶された画像として、投影対象となる弾性可動スクリーン部材320に対応付けられた画像、つまりプロジェクションマッピング技術により作成された画像を用いている。
なお、本発明の第1発明に係る実施例では、上記折り戸スクリーン部材302、引き戸スクリーン部材402、中央演出部材502のそれぞれの形状や可動態様に合わせて予めマッピングして画像を作成しておき、その画像データをROM121に記憶しておいて、表示制御部123がROM121に記憶された画像データを読み出して、投影装置600に出力するようにしているが、これに限定されるものではなく、上記折り戸スクリーン部材302、引き戸スクリーン部材402、中央演出部材502のそれぞれの形状や可動態様に対応したマッピング済みの画像を予め作成しておくものでなくてもよい。例えば、上記折り戸スクリーン部材302、引き戸スクリーン部材402、中央演出部材502の形状や可動態様に対応していない画像データと、上記折り戸スクリーン部材302、引き戸スクリーン部材402、中央演出部材502の形状や可動態様に合致させて画像をマッピングするための領域(座標)が記述されたマッピング用データをROM121に記憶しておき、表示制御部123がROM121に記憶された画像データとスクリーンに応じたマッピング用データとを読み出すとともに、その読み出した画像データを上記折り戸スクリーン部材302、引き戸スクリーン部材402、中央演出部材502の形状や可動態様に対応するようにリアルタイムにてマッピングして、該マッピングした画像を上記折り戸スクリーン部材302、引き戸スクリーン部材402、中央演出部材502に投影装置600を用いて投影するようにしてもよい。
また、本発明の第2発明に係る実施例では、上記弾性可動スクリーン部材320、上記角形可動部材420および円形可動部材520の可動態様に合わせて予めマッピングして画像を作成しておき、その画像データをROM121に記憶しておいて、表示制御部123がROM121に記憶された画像データを読み出して、投影装置600に出力するようにしているが、これに限定されるものではなく、上記弾性可動スクリーン部材320、上記角形可動部材420および円形可動部材520の可動態様に対応したマッピング済みの画像を予め作成しておくものでなくてもよい。例えば、上記弾性可動スクリーン部材320と、角形可動部材420および円形可動部材520との位置関係に対応していない画像データと、上記弾性可動スクリーン部材320と、角形可動部材420および円形可動部材520との位置関係に合致させて画像をマッピングするための領域(座標)が記述されたマッピング用データとを、ROM121に記憶しておき、表示制御部123がROM121に記憶された上記画像データと、上記弾性可動スクリーン部材320と、角形可動部材420および円形可動部材520との位置関係に応じたマッピング用データとを読み出すとともに、その読み出した画像データを上記弾性可動スクリーン部材320、角形可動部材420および円形可動部材520の可動態様に対応するようにリアルタイムにてマッピングし、当該マッピングした画像を上記弾性可動スクリーン部材320に投影装置600を用いて投影するようにしてもよい。
(遊技機の全体構造)
次に、各図に基づいて、パチンコ遊技機1の全体構造について説明する。図3の遊技機の背面図に示されるように、パチンコ遊技機1の背面側、つまり、遊技機枠3の背面上部には、遊技場に設置される遊技島(図示略)から供給される遊技球を受ける球タンク150が設けられている。球タンク150に供給された遊技球は、補給通路151を流下して左側の払出装置152に供給される。払出装置152から払い出された遊技球は、賞球通路153を流下してパチンコ遊技機1の前面に設けられた打球供給皿(図示略)に誘導される。また、遊技機枠3の背面における補給通路151の上方には、各種情報をパチンコ遊技機1の外部に出力するための各端子を備えたターミナル基板が設置されている。
図3の遊技機の背面図および図4および図49の遊技機の断面図に示されるように、外枠200は、四角枠状に形成されており、該外枠200の下部には、幕板が設けられている。外枠200には、遊技機枠3が左側辺を中心として外枠200を閉鎖する閉鎖位置と外枠200を開放する開放位置との間で回動可能に支持されており、遊技機枠3が閉鎖位置にあるときに、遊技機枠3と幕板とにより開口が閉鎖されるようになっている。
図4および図49の遊技機の断面図に示されるように、遊技機枠3には、遊技機枠3とほぼ同形に形成された枠体と、第1透明板50a及び第2透明板50bとを有する開閉扉枠50が左側辺を中心として回動可能に設けられ、遊技領域10を含む遊技機枠3の前面を開閉できるようになっている。開閉扉枠50を閉鎖したときには、第1透明板50a及び第2透明板50bを透して遊技領域10を透視できるようになっている。また、開閉扉枠50は、遊技機枠3の前面全域を被覆可能な大きさに形成されている。
また、遊技機枠3には、正面視四角形状の開口部(図示略)が形成されており、当該開口部(図示略)を閉鎖するように遊技盤2が前方から着脱可能に取付けられる。また、遊技盤2の背面には、演出画像表示装置5、可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)等が組付けられている。
図3の遊技機の背面図に示されるように、パチンコ遊技機1の背面下方には主制御基板11が収納された主制御基板ケース11Aが設けられている。また、併せて、遊技球の払い出しに関わる制御を行う払出制御基板91が収納された払出制御基板ケース91Aと、パチンコ遊技機1に電力を供給するための電源基板(図示略)が収納された電源基板ケース(図示略)と、が前後に重畳するように設けられている。
図4および図49の遊技機の断面図に示されるように、開閉扉枠50の前面には、第2透明板50bの上方の上突出部210Aと、第2透明板50bの左右の側方突出部210Bと、第2透明板50bの下方の上皿90および下皿92と、からなるカバー部材が、それぞれ第2透明板50bに対し前方に突出するように設けられている。遊技場等においてパチンコ遊技機1は左右方向に複数並設されているため、第2透明板50bの左右側に側方突出部210Bが突設されていることで、隣接する他のパチンコ遊技機から入射する光を遮ることができるため、パチンコ遊技機1における遊技領域10、演出画像表示装置5や可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)の視認性が低下することが防止される。
図1の遊技機の正面図、図4および図49の遊技機の断面図に示されるように、上突出部210Aは、開閉扉枠50の上辺に沿って庇状に形成され、左右方向の中央位置には投影装置600を収容可能な収容部211が設けられている。また、収容部211の左右にはスピーカ8L、8Rが収容されている。なお、上突出部210Aにおける収容部211に対応する部分は、その左右側よりもやや前方に突出している。側方突出部210Bは、開閉扉枠50の左側辺及び右側辺それぞれに沿って上下方向に延設され、正面視細長帯状に形成されている。開閉扉枠50の下方には、上皿90および下皿92、プッシュボタン31及び打球操作ハンドル52等が設けられている。なお、上突出部210Aにおける収容部211に対応する部分は、側方突出部210Bよりも前方に大きく突出している。
上記したように、側方突出部210Bにスピーカ8L、8Rを配置することで、遊技者とスピーカ8L、8Rの距離を短縮することができるため、他のパチンコ遊技機1から出力される音の影響を受けにくくなり、効果音の効果を高めることができる。
第1透明板50a及び第2透明板50bは、枠体の開口を閉鎖するように設けられている。本実施例では、第1透明板50aは透明なガラス板にて構成され、第2透明板50bは、前方側からの光(例えば、遊技場の室内光や他のパチンコ遊技機からの光など)の入射を防ぐために、半透明のアクリル樹脂板(いわゆるスモークアクリル板)にて構成されており、第1透明板50a及び第2透明板50bは、前方、つまり、遊技者側から見て第2透明板50b、第1透明板50aの順に配置されている。
また、第1透明板50aは第2透明板50bよりも薄い板厚寸法を有する平板(ガラス板)にて形成されている。
このように、本実施例では、第2透明板50bが存在することにより、第1透明板50aは、遊技者によって殴打されること等が無いとともに、投影装置600から投影される画像の光(投影光)は、第1透明板50aを透過しなければならないため、できるだけ第1透明板50aによる屈折や光の吸収等を抑えることが好ましいので、第1透明板50aの板厚を、遊技球の衝突等によって破損しない強度を有する最小限の厚みとなるようにしている。
また、第2透明板50bとしてアクリル樹脂板を用いることにより、第2透明板50bが破損しても破片が飛散してしまうことを防ぐことができるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、第2透明板50bとしてスモークフィルムを貼着したガラス板等を用いてもよい。また、逆に、第1透明板50aと第2透明板50bの双方をアクリル樹脂板としてもよい。
なお、本実施例の第1透明板50a(ガラス板)の表面には、光の反射を抑えるために、蒸着によって銀の薄膜が形成されている。
このように、第1透明板50aにのみ銀の薄膜を表面に形成しているのは、本実施例では、投影装置600から投影される画像の光(投影光)は、第2透明板50bは透過しないが、第1透明板50aを透過しなければならないとともに、第1透明板50aに対して斜め上方から投影光が入射されるので、投影光が第1透明板50aにて反射され易いことから、これら投影光が第1透明板50aにて反射されることを、銀の薄膜を表面に形成することによって防ぐようにしている。
なお、本実施例では、反射防止膜として銀薄膜を用いた形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら銀薄膜以外の反射防止膜を使用してもよい。
また、本実施例では、第1透明板50aと第2透明板50bとに平板を用いた形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、湾曲する湾曲板や、屈曲板等にて構成されていてもよい。
また、本実施例では、上記したように、第1透明板50aを透明なガラス板にて構成し、第2透明板50bを半透明のアクリル樹脂板にて構成した形態を例示したが、第1透明板50aと第2透明板50bの少なくとも一方を、ガラス板またはアクリル樹脂板以外の透明素材、例えば、ポリカーボネート樹脂等にて構成されていてもよい。このように、第1透明板50aと第2透明板50bとは、異なる素材にて構成されていてもよいし、同一の素材にて構成されていてもよい。
また、本実施例では、第2透明板50bを半透明のアクリル樹脂板にて構成することで、パチンコ遊技機1の前方側からの光の入射を防ぐ形態を例示したが、第2透明板50bを構成するガラス板や透明樹脂板に遮光フィルムを貼着すること等により、少なくとも外部から入射する光の強度を低下させるための遮光層を設けることで、周囲の照明の光によって、可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)に投影された画像が視認しづらくなってしまうことを、より一層防ぐことができる。
第1透明板50aは、略鉛直方向に沿って立設されており、開閉扉枠50が閉鎖位置にあるときに、遊技盤2の盤面板に対し前方に離れた位置において略平行をなし、該盤面板との間に遊技球が流下可能な遊技領域10が形成されるようになっている。
第2透明板50bは、第1透明板50aに対し前方に離れた位置において傾斜するように設けられる。つまり、第2透明板50bは、下方から上方にかけて漸次、第1透明板50aとの距離が増大するように傾斜して設けられている。
また、第1透明板50aと第2透明板50bとの間に形成される空間の側周面は閉鎖枠212により覆われており(図4および図49参照)、第1透明板50aと第2透明板50bとの間に手指を挿入できないようになっている。また、閉鎖枠212における収容部211に対応する部分(上部)には投影口213が形成されており、該投影口213に投影部601(レンズ)が臨むように投影装置600が設けられている。つまり、本実施例における投影部601は、第1透明板50aと第2透明板50bとの間に設けられている(図4および図49参照)。
投影装置600は、投影部601を後斜め下向きにした状態で収容部211内に設置される。また、投影部601には、該投影部601からの投影光の拡散を防止する(投影範囲を決定する)ための拡散防止筒602が投影部601を囲むように設けられている。
このように投影装置600は、第1透明板50aと第2透明板50bと閉鎖枠212とにより囲まれた空間と収容部211とを連通する投影口213に投影部601及び拡散防止筒602が臨むように収容部211に設けられることで、収容部211の後方に配設される可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)に第1透明板50aを通して画像を投影可能となっている。詳しくは、投影部601から投影された投影光は、第1透明板50aの前方から該第1透明板50aを斜めに透過し、遊技盤2の開口2dを通過して可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)に到達するようになっている。つまり、投影装置600は、投影部601から投影される光が第2透明板50bを通過せずに第1透明板50aを通過する位置に設けられている。
また、投影部601及び拡散防止筒602は、第1透明板50aと第2透明板50bと閉鎖枠212とにより囲まれた空間内に投影口213を介して臨むように設けられていることで、投影部601及び拡散防止筒602の前方が第2透明板50bにより被覆されるため、第1透明板50aと第2透明板50bと閉鎖枠212とにより囲まれた空間内に手指や異物を進入させることができないので、投影部601から投影された投影光が手指で遮られたり、投影部601(レンズなど)や第1透明板50aに触られて指紋がついたりすること等を回避できる。
また、開閉扉枠50の背面下部には、演出制御基板12が収納された演出制御基板ケース12Aが取付けられている(図示略)。演出制御基板12には、配線の一端が接続され、遊技機枠3の下部に形成された挿通口を介して遊技機枠3の背面側に延設され、該配線の他端は、主制御基板11や各種基板及び演出用電子部品にそれぞれ接続されている。なお、演出制御基板ケース12Aは、開閉扉枠50に着脱可能に設けられている。なお、本実施例では、演出制御基板12を開閉扉枠50の背面下部に設けた形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、カバー体の背面以外であれば、その他の部分に演出制御基板12を配置するようにしてもよい。
[第1発明]
以下に、本発明の第1発明に係る好適な実施形態について、図2、図4〜図47に基づいて説明する。
(可動演出画像表示装置の構造)
図14および図15の分解斜視図に示されているように、可動演出画像表示装置60は、底板61と、側板62と、背面板63と、折り戸スクリーン部材駆動機構300とがそれぞれ組み付けられることにより、前方が開放される箱状に形成され、図9に示されるように、その内部には、投影装置600から照射される投影画像が投影される、折り戸スクリーン部材302、引き戸スクリーン部材402および中央演出部材502が収容され、それぞれ移動可能に構成されている。
また、上記各部材の駆動機構として、可動演出画像表示装置60の上部には、スクリーン駆動機構70が備えられ、当該スクリーン駆動機構70には、折り戸スクリーン部材を駆動する折り戸スクリーン部材駆動機構300と、引き戸スクリーン部材を駆動する引き戸スクリーン部材駆動機構400とが設けられている。さらに、可動演出画像表示装置60の背面には、中央演出部材502を駆動する中央演出部材駆動機構500(図10等参照)が設けられている。
投影装置600によって画像が投影される被投影部として、可動演出画像表示装置60は、折り戸スクリーン部材302と、引き戸スクリーン部材402と、中央演出部材502とが、選択的に移動配置され、それぞれの部材の動きや、各部材の前後方向の配置の違いに応じて、臨場感のある演出画像を上記各部材の投影面に投影することが可能となっている。
本実施例では、可動演出画像表示装置60における演出画像の投影状態として、可動演出画像表示装置60内の折り戸スクリーン部材302、引き戸スクリーン部材402および中央演出部材502の可動態様に応じて、以下のような3つの投影状態が設定されている。まず、第1投影状態は、図32に示されるように、左右の引き戸スクリーン部材402が、可動演出画像表示装置60の中央位置で接合され、引き戸スクリーン部材402の前面と、その両側に固定配置されている固定スクリーン部材403L、403Rの前面とで投影面を形成している状態である。第2投影状態は、図9および図35に示されるように、左右の引き戸スクリーン部材402の間に中央演出部材502を挟み込み、引き戸スクリーン部材402の前面と、中央演出部材502の表面とで投影面を形成している状態である。第3投影状態は、図13に示されるように、左側折り戸スクリーン部材302L、303Lおよび右側折り戸スクリーン部材302R、303Rをそれぞれ可動演出画像表示装置60の中央位置まで展開して接合し、左右の折り戸スクリーン部材302の前面で一つの投影面を形成している状態である。
なお、本実施例では、図5に示されるように、上記第1投影状態および上記第2投影状態であるとき、可動演出画像表示装置60の左右端部付近において、折り戸スクリーン部材302の接続部分が少なくとも前方から見えないように、非透過性の飾り枠2bが接続部分の前方側を覆うように設けられている。このように構成されることで、折り戸スクリーン部材302の接続部が遊技者から視認され、美観を損ねることを防いでいる。また、上記第1投影状態および上記第2投影状態において、折り戸スクリーン部材302が折り畳まれている状態であっても、図5に示されるように、折り戸スクリーン部材302のうち、折り戸スクリーン部材302L、302Rの一部が視認されるように構成されており、当該折り戸スクリーン部材302L、302Rの一部に投影画像を投影するようにしてもよい。これにより、奥行き方向に立体感のある演出が可能となる。
また、投影される状態としては、上記3つの各投影状態(第1投影状態、第2投影状態、第3投影状態)に限られるものではなく、本実施例では、移動中の上記各部材の投影面に、その移動態様に合せて投影画像が投影されるように構成されているため、より立体感と臨場感のある演出が可能となっている。
なお、本実施例では、左右の引き戸スクリーン部材402が可動演出画像表示装置60の中央に進出して投影面を形成する上記第1投影状態(図32参照)を、可動演出画像表示装置60の駆動初期状態としており、通常の遊技状態においては、第1投影状態に制御されている。そして第1投影状態では、主に引き戸スクリーン部材の投影面において、演出図柄の変動表示態様が投影されたり、演出画像表示装置5において表示されている演出図柄の変動表示に対応した演出画像が投影される。
また、例えば、主制御基板内で実行された抽選結果に応じ、演出制御用CPU120が予告演出やスーパーリーチ演出等の演出の実行および演出パターン等を決定した場合は、決定した演出パターンに応じて、上記各投影状態(第1投影状態、第2投影状態、第3投影状態)が変更されて投影画像による演出が実行されることがある。
投影装置600は、図4に示されるように、後斜め下方に投影部601が向けられるように、上突出部210A内に形成された収容部211に設けられるとともに、投影部601から照射された投影光が投影装置600の後斜め下方に配設された可動演出画像表示装置60に到達するように設けられている。具体的には、投影部601から照射された投影光の投影範囲は、図4において破線で示されているように、少なくとも、図8および図9に示される折り戸スクリーン部材302の上端部から底板61までの範囲とされている。
また、図6および図7に示される可動演出画像表示装置60の周囲を覆うように配設された飾り枠2bは、表面が光を反射し難い色に着色されており、投影光が飾り枠2bにて遊技者側へ反射したり、第1透明板50aや第2透明板50bに映り込むこと等により、可動演出画像表示装置60内の投影画像の視認性が低下してしまうことを防ぐようになっている。
また、飾り枠2bは、図6に示されるように、遊技盤2の遊技盤面から前方に突出するように構成されており、遊技領域10を流下する遊技球が可動演出画像表示装置60へ進入しないようになっている。したがって、投影部601から投影される投影光が遊技球により遮られることを防止している。なお、本実施例では、可動演出画像表示装置60の前方斜め上方位置から画像が投影されるため、突出壁部51aが投影部601から投影される投影光を遮らないように設けられていることが好ましい。
以下では、可動演出画像表示装置60内で可動する各部材(折り戸スクリーン部材302、引き戸スクリーン部材402、中央演出部材502)の構成について、図面に基づいて説明する。
(折り戸スクリーン部材)
折り戸スクリーン部材302は、図9等に示されているように、可動演出画像表示装置60内で可動する各部材(折り戸スクリーン部材302、引き戸スクリーン部材402、中央演出部材502)の中で最も前面側に配置され、可動演出画像表示装置60の左側端部付近に折り畳まれて収容される左側折り戸スクリーン部材302L、303Lと、可動演出画像表示装置60の右側端部付近に折り畳まれて収容される右側折り戸スクリーン部材302R、303Rとから構成されており、左側折り戸スクリーン部材302L、303Lおよび右側折り戸スクリーン部材302R、303Rがそれぞれ収容状態にあるときは、図5に示されるように、左側折り戸スクリーン部材302Lの一部および右側折り戸スクリーン部材302Rの一部が、遊技機正面側から視認されるようになっている。また、左側折り戸スクリーン部材302L、303Lおよび右側折り戸スクリーン部材302R、303Rが可動演出画像表示装置60の左右端部付近に折り畳まれて収容されている状態から、可動演出画像表示装置60の中央に展開される際は、図13に示されているように、左右方向から折り戸スクリーン部材302が展開されて、可動演出画像表示装置60の中央で左側折り戸スクリーン部材202Lと右側折り戸スクリーン部材202Rとが接合し、折り戸スクリーン部材302全体で一つの投影面が形成されるように構成されている。
また、図25〜図27には、可動演出画像表示装置60内の折り戸スクリーン部材302を抜き出して図示されているが、当該図面に示されているように、左側折り戸スクリーン部材302Lと左側折り戸スクリーン部材303Lとは、上部接続部3100Lおよび下部接合部3200Lにおいて互いに回動可能に接続されており、同様に、右側折り戸スクリーン部材302Rと303Rとは、上部接続部3100Rおよび下部接合部3200Rにおいて互いに回動可能に接続されている。
より具体的に説明すると、左側折り戸スクリーン部材302L、303Lは、左側折り戸スクリーン部材303Lに設けられた上部ヒンジピン部材3053Lおよび下部ヒンジピン部材3071Lが、隣接する左側折り戸スクリーン部材302Lに設けられた上部ヒンジ部材3054Lおよび下部ヒンジ部材3072Lに、それぞれ回動自在に接続されることによって、折り畳み又は展開可能に構成されている。同様に、右側折り戸スクリーン部材302R、303Rは、右側折り戸スクリーン部材303Rに設けられた上部ヒンジピン部材3053Rおよび下部ヒンジピン部材3071Rが、隣接する右側折り戸スクリーン部材302Rに設けられた上部ヒンジ部材3054Rおよび下部ヒンジ部材3072Rにそれぞれ回動自在に接続されることによって、折り畳み又は展開可能に構成されている。
なお、本実施例では、折り戸スクリーン部材302を左側折り戸スクリーン部材302L、303Lと右側折り戸スクリーン部材302R、303Rとに分け、左側折り戸スクリーン部材202Lと右側折り戸スクリーン部材202Rとが、可動演出画像表示装置60の中央で接合して一つの投影面が形成されるように構成されているが、折り戸スクリーン部材302を構成する全ての部材を互いに接続し、一つの部材構成として可動演出画像表示装置60の左右いずれか一方の端部付近に、折り畳まれるようにしてもよい。また、本実施例では、左側折り戸スクリーン部材302L、303Lおよび右側折り戸スクリーン部材302R、303Rは、いずれも、二つの板状のスクリーン部材が回動自在に接続されて構成されているが、3つ以上の複数の板状のスクリーン部材が回動自在に接続されるようにしてもよい。
続いて、折り戸スクリーン部材302の駆動機構300について以下に説明する。折り戸スクリーン部材302は、図25および図26の斜視図に示されるように、折り戸スクリーン部材302を構成する各スクリーン部材302L、303L、302R、303Rのそれぞれに設けられた、上部ヒンジピン部材3063L、3053L、3043L、3063R、3053R、3043Rを介して上方から吊り下げられている。また、各上部ヒンジピン部材3063L、3053L、3043L、3063R、3053R、3043Rの頭部には、ビス3041L、3051L、3061L、3041R、3051R、3061Rとワッシャ(図示略)により、摺動ブッシュ3062L、3052L、3042L、3062R、3052R、3042Rがそれぞれ取り付けられることにより、後述する摺動案内溝に受け入れられる摺動受け部304L、305L、306L、304R、305R、306Rが形成されている。そして、上記摺動受け部304L、305L、306L、304R、305R、306Rが後述する摺動案内溝の中で摺動し、所定の位置に案内されることで、折り戸スクリーン部材302が折り畳み又は展開されるように構成されている。
図17、図18、図20〜図22には、折り戸スクリーン部材302の駆動機構300の平面図、側面図および分解図が示されているが、これら図面に示されているように、折り戸スクリーン部材302の駆動機構300には、左側折り戸スクリーン部材302L、303Lを折り畳み又は展開するための駆動力を提供する折り戸用モータ301Aと、右側折り戸スクリーン部材302R、303Rを折り畳み又は展開するための駆動力を提供する折り戸用モータ301Bとが駆動部案内ベース部材310上に設けられている。折り戸用モータ301A、301Bは、その下方にそれぞれピニオンギヤ312A、312Bを有しており(図18、図21等参照)、駆動部案内ベース部材310上に形成されたラック315L、315Rにそれぞれ噛み合わされ(図17、図22等参照)、折り戸用モータ301A、301Bが左右に移動できるように構成されている。さらに、図20、図21等に示されているように、左右の折り戸用モータ301A、301Bは、それぞれ二つのモータ摺動ブッシュ316A、316Bを備えており、当該モータ摺動ブッシュ316A、316Bが駆動部案内ベース部材310上に形成された駆動モータ案内溝314L、314Rの中で摺動し、左右の折り戸用モータ301A、301Bがそれぞれ左右に案内されるように構成されている。
また、折り戸用モータ301A、301Bは、駆動部案内ベース部材310の貫通溝317L、317Rを貫通し、折り戸スクリーン部材303L、303Rに設けられた前述の摺動受け部305L、305Rと接続される誘導アーム318A、318Bを備えている(図20、図21等参照)。すなわち、折り戸用モータ301A、301Bが左右に移動するのに合わせて、誘導アーム318A、318Bに接続された摺動受け部305L、305Rが左右に移動することによって、折り戸スクリーン部材302が折り畳み又は展開されるように構成されている。
さらに、折り戸スクリーン部材302の駆動機構300は、図20の駆動機構300の分解斜視図および図21の駆動機構300の分解側面図等に示されているように、駆動部案内ベース部材310の下部に、前述の摺動受け部304L、305L、306L、304R、305R、306Rを摺動させて、それぞれ所定の位置に案内する折り戸スクリーン案内ベース部材320が積層されている。
そして、図22の駆動機構300の分解図および図29の折り戸スクリーン案内ベース部材320の平面図等に示されているように、折り戸スクリーン案内ベース部材320は、折り戸スクリーン部材302L、302Rに設けられた前述の摺動受け部306L、306Rを、それぞれ所定の位置に案内するとともに円弧状で後方側に湾曲するように形成された第1案内溝323L、323Rと、折り戸スクリーン部材303L、303Rに設けられた前述の摺動受け部304L、304Rを、それぞれ所定の位置に案内するとともに円弧状で前方に湾曲するように形成された第2案内溝322L、322Rと、折り戸用モータ301A、301Bの誘導アーム318A、318Bに接続されている前述の摺動受け部305L、305Rを、それぞれ所定の位置に案内するとともに直線状に形成された第3案内溝(321L、321R)とを備えている。このような折り戸スクリーン案内ベース部材320の構成により、折り戸用モータ301A、301Bが左右に移動するのに合わせて、折り戸スクリーン部材302が折り畳み又は展開されるように構成されている。
なお、本実施例では、図29の折り戸スクリーン案内ベース部材320の平面図等に示されるように、第1案内溝323L、323Rを後方に湾曲する円弧状とするとともに、第2案内溝322L、322Rを前方に湾曲する円弧状とし、当該第1案内溝323L、323Rと当該第2案内溝322L、322Rとを、可動演出画像表示装置60の前後方向に一部並行させて、折り戸スクリーン案内ベース部材320上に形成されている。このような構成により、可動演出画像表示装置60の前後方向における省スペース化を図ることを可能にしている。
さらに本実施例では、前述したように、ピニオンギヤ312A、312Bや駆動モータ案内溝314L、314Rが形成された駆動部案内ベース部材310と、第1案内溝323L、323R、第2案内溝322L、322Rおよび第3案内溝321L、321Rが形成された折り戸スクリーン案内ベース部材320とを積層することにより、折り戸スクリーン部材の駆動機構300のみならず、遊技機全体の上下方向における収容スペースを大幅に節約することを可能にしている。
また、本実施例では、図17の駆動機構300の平面図および図22の駆動機構300の分解図等に示されるように、駆動部案内ベース部材310に形成された駆動モータ案内溝314L、314Rと、駆動部案内ベース部材310の下層の折り戸スクリーン案内ベース部材320に形成された第1案内溝323L、323Rおよび第2案内溝322L、322Rとが、上下方向に一部で重なるように構成されている。例えば、図17に示された態様では、駆動部案内ベース部材310に形成された駆動モータ案内溝314L、314Rの開口を通じて、下層の折り戸スクリーン案内ベース部材320に形成された第1案内溝323L、323Rを摺動する摺動受け部306L、306Rに対して直接アクセスすることが可能となっている。このように構成されていることにより、例えば、折り戸スクリーン部材302L、302Rの摺動受け部306L、306Rにおいて、摺動ブッシュ3062L、3062Rを固定するビス3061L、3061Rに緩みが生じて折り戸スクリーン部材302L、302Rにガタつきが生じたような場合は、駆動部案内ベース部材310と下層の折り戸スクリーン案内ベース部材320とを分解することなく、駆動部案内ベース部材310に形成された駆動モータ案内溝314L、314Rの開口を通じて、ビス3061L、3061Rを締付けることが可能となるほか、ビス3061L、3061Rを外して、折り戸スクリーン部材302L、302Rを交換することも可能となる。
さらに、例えば図17に示された状態から、折り戸用モータ301A、301Bを折り戸スクリーン部材302の駆動機構300の中心方向に移動させることにより、図示されてはいないが、駆動部案内ベース部材310に形成された駆動モータ案内溝314L、314Rの開口を通じて、下層の折り戸スクリーン案内ベース部材320に形成された第2案内溝322L、322Rを摺動する摺動受け部304L、304Rに対しても、直接アクセスすることが可能となり、駆動部案内ベース部材310と下層の折り戸スクリーン案内ベース部材320とを分解することなく、折り戸スクリーン部材303L、303Rの摺動受け部304L、304Rにおいて、摺動ブッシュ3042L、3042Rを固定するビス3041L、3041Rを締付けたり、緩めたりすることが可能となる。
また、本実施例では、図18の駆動機構300の側面図および図19の駆動機構300の背面図等に示されるように、駆動部案内ベース部材310と、折り戸スクリーン案内ベース部材320とを隙間なく積層しているが、駆動部案内ベース部材310と、折り戸スクリーン案内ベース部材320とが、上下に離間していてもよい。
図43および図44には、折り戸スクリーン部材302が、可動演出画像表示装置60内の左右の収容位置に折り畳まれて収容されている態様が斜視図と平面図とによって示されている。本実施例では、前述した折り戸スクリーン部材302の駆動機構300により、左側折り戸スクリーン部材302Lの端部3060Lおよびそれと隣接する左側折り戸スクリーン部材303Lの端部3070Lは、図44に示された矢印のように、常に前後方向の位置をほぼ変えることなく左右方向に移動させられる。同様に、右側折り戸スクリーン部材302Rの端部3060Rおよびそれと隣接する右側折り戸スクリーン部材303Rの端部3070Rは、図44に示された矢印のように、常に前後方向の位置をほぼ変えることなく左右方向に移動させられる。そして、隣接する端部がない端部3080L、3050L、3080R、3050Rは、それぞれ、図44に示された矢印のように、上記端部3060L、3070L、3060R、3070Rの奥側の位置から前方に弧を描いて移動させられることにより、折り戸スクリーン部材302が展開するように構成されている。このような構成により、折り戸スクリーン部材302が折り畳まれる際の、折り戸スクリーン部材302の前方への突出量(図44の端部3060L、3070L、3060R、3070Rの位置)が、折り戸スクリーン部材302が展開された後もほぼ変わることがない。すなわち、折り戸スクリーン部材302の折り畳み動作に伴って、折り戸スクリーン部材302の一部(例えば、端部3060L、3070L、3060R、3070R)が、可動演出画像表示装置60の前方に大きく突出することがないように構成されている。
また、図45には、従来の駆動機構を使用した場合の、左側折れ戸部材802L、803Lの移動態様が示され、図45(a)には、左側折れ戸部材802L、803Lが、後方部材902Lから離隔距離Dの前方位置に展開した状態が示されている。左側折れ戸部材802L、803Lが折り畳まれる際は、図45(b)に示されるように、受部804Lおよび806Lが左側の収容位置に直線的に移動させられることにより、左側折れ戸部材802L、803Lの端部8080L、8050Lも同様に左側の収容位置に直線的に移動させられる。一方、受部805Lは、受部804Lおよび806Lが左側の収容位置に直線的に移動させられるのに伴って、少しずつ前方向に突出して行き、併せて、左側折れ戸部材802L、803Lの端部8060L、8070Lも少しずつ前方向に突出することになる。すなわち、左側折れ戸部材802L、803Lを、後方部材902Lから離隔距離Dの前方位置に展開しようとする場合、左側折れ戸部材802L、803Lの折り畳みによって、突出部分の収容スペースとして前方向にさらに距離D1のスペースが必要となってしまう。
しかし、本実施例では、図46(a)に示されているように、当該図45(a)に示された左側折れ戸部材802L、803Lの展開位置と同様に、左側折れ戸スクリーン部材302L、303Lが、後方にある引き戸スクリーン部材402Lから離隔距離Dの前方位置に展開した状態が示されている。左側折れ戸スクリーン部材302L、303Lが折り畳まれる際は、図46(b)に示されるように、前述の折り戸用モータ301Aの誘導アーム318Aに接続されている摺動受け部305が、左右方向に直線状に伸びる第3案内溝321Lに沿って左側の収容位置に直線的に移動させられることにより、左側折れ戸スクリーン部材302L、303Lの隣接する端部3060L、3070Lも同様に左側の収容位置に直線的に移動させられる。一方、摺動受け部304L、306Lは、前述の円弧状に形成された第1案内溝323L、323Rおよび第2案内溝322L、322Rによって、上記隣接する端部3060L、3070Lよりも奥側に移動させられて、収容位置に収容されている。したがって、前述の従来の駆動機構による動作態様とは異なり、左側折れ戸スクリーン部材302L、303Lの折り畳みに伴って左側折れ戸スクリーン部材302L、303Lの展開位置よりも前方に当該左側折れ戸スクリーン部材302L、303Lが突出することがないことため、従来、折り畳み時に生じていた展開位置から距離D1の前方の収容スペースが必要なくなり、展開位置よりも後方のスペースで折り畳み、収容することが可能となっている。
本実施例では、図17の駆動機構300の平面図および図18の駆動機構300の側面図に示されているように、駆動部案内ベース部材310の左右端部付近には位置検出センサ311A、311Bが備えられ、折り戸用モータ301A、301Bに備えられた検出片330A、330Bが検出されることにより、折り戸用モータ301A、301Bの位置が特定されるように構成されている。なお、本実施例における折り戸用モータ301A、301Bの位置検出は、図9の可動演出画像表示装置60の斜視図に示されているように、折り戸用モータ301A、301Bがそれぞれ駆動部案内ベース部材310左右の端部付近に位置し、折り戸スクリーン部材302が折り畳まれている状態である。
(引き戸スクリーン部材)
引き戸スクリーン部材402は、図9の可動演出画像表示装置60の斜視図に示されているように、可動演出画像表示装置60内において、折り戸スクリーン部材302の後方に配置されている。また、図31および図32の可動演出画像表示装置60の斜視図に示されるように、引き戸スクリーン部材402は、可動演出画像表示装置60の中央から左側にかけて左右に移動可能な左側引き戸スクリーン部材402Lと、可動演出画像表示装置60の中央から右側にかけて左右に移動可能な右側引き戸スクリーン部材402Rとから構成されている。
図31および図35の可動演出画像表示装置60の斜視図に示されるように、引き戸スクリーン部材402がそれぞれ可動演出画像表示装置60の左右に退避しているときは、左側引き戸スクリーン部材402Lと右側引き戸スクリーン部材402Rとの間に、後述する中央演出部材502が可動演出画像表示装置60の後方から進出して挟み込まれ、引き戸スクリーン部材402の前面と中央演出部材502の前面とによって、平滑な一つの投影面が形成される。
一方、図32の可動演出画像表示装置60の斜視図に示されるように、左側引き戸スクリーン部材402Lと右側引き戸スクリーン部材402Rとが、可動演出画像表示装置60の中央に移動して接しているときは、左側引き戸スクリーン部材402Lの前面と右側引き戸スクリーン部材402Rの前面とによって、平滑な一つの投影面が形成されるとともに、可動演出画像表示装置60の背面板63に固定されている固定スクリーン部材403L、403Rが前方から視認され、当該固定スクリーン部材403L、403Rと引き戸スクリーン部材402とによって投影面が形成される。
また、図15の可動演出画像表示装置60の分解斜視図および図33の可動演出画像表示装置60の斜視図に示されるように、左側引き戸スクリーン部材402Lの左側下方端部には、下方に突出する下部規制ピン4021Lが、右側引き戸スクリーン部材402Rの右側下方端部には、下方に突出する下部規制ピン4021Rが備えられ、さらに、各下部規制ピン4021L、4021Rの下端部には、それぞれビス(図示略)とワッシャ(図示略)により固定される下部摺動ブッシュ4022L、4022Rが取り付けられている。そして、当該下部摺動ブッシュ4022L、4022Rと対応する位置にある可動演出画像表示装置60の底板61には、図32の可動演出画像表示装置60の斜視図に示されるように、当該下部摺動ブッシュ4022L、4022Rの移動範囲を規制する底板規制溝61L、61Rが、引き戸スクリーン部材402の左右の移動範囲に対応してそれぞれ形成されている。
続いて、引き戸スクリーン部材402の駆動機構400について以下に説明する。図14の可動演出画像表示装置60の分解斜視図および図37の可動演出画像表示装置60の斜視図に示されているように、左側引き戸スクリーン部材402Lの上端部には、上方に突出する2つの上部規制ピン4023Lが、右側引き戸スクリーン部材402Rの上端部には、上方に突出する2つの上部規制ピン4023Rが備えられ、さらに、各上部規制ピン4023L、4023Rの上端部には、図22の駆動機構400の分解図に示されるように、それぞれビス(図示略)とワッシャ(図示略)により固定される上部摺動ブッシュ4024L、4024Rが取り付けられている。そして、上記上部摺動ブッシュ4024L、4024Rが、駆動部固定ベース部材410に形成された摺動案内溝413L、413Rにおいて摺動して所定の位置に案内されるように構成されている。また、上記上部摺動ブッシュ4024L、4024Rは、ラック430L、430Rにそれぞれ固着されている。
また、図30の駆動機構400の平面図および図33の駆動機構400の斜視図に示されるように、引き戸スクリーン部材402の駆動機構400は、引き戸スクリーン部材402をそれぞれ左右に移動するための駆動力を提供する引き戸用モータ401A、401Bが駆動部固定ベース部材410上に固定されている。そして、引き戸用モータ401A、401Bは、その下方にそれぞれピニオンギヤ412A、412Bを有しており、駆動部固定ベース部材410上で、ラック430L、430Rと噛み合わされることによって、当該ラック430L、430Rを左右に移動するように構成されている。すなわち、引き戸スクリーン部材402と連結されたラック430L、430Rが左右に移動させられるのに合せて、引き戸スクリーン部材402が左右に移動するように構成されている。
また、図22の駆動機構400の分解図および図30の駆動機構400の平面図に示されるように、引き戸用モータ401A、401Bにはそれぞれ位置検出センサ411A、411Bが固着されており、ラック430L、430Rの上面にそれぞれ立設された検出片432L、432Rが検出されることによって、当該ラック430L、430Rの位置検出を行い、引き戸スクリーン部材402L、402Rの位置が特定されるように構成されている。
また、本実施例の引き戸用モータ401A、401Bには、4相48極(1回転当りのステップ数が48ステップ)のステッピングモータが用いられ、以下に説明する引き戸スクリーン部材位置修正プログラムに従って動作するように構成されている。左側引き戸スクリーン部材402Lと右側引き戸スクリーン部材402Rとの間に、中央演出部材502が挟み込まれて一つの投影面が形成される場合、まず、ラック430L、430Rの上面に立設された検出片432L、432Rが位置検出センサ411A、411Bに検出されるまでステッピングモータが正回転(85ステップ)し、引き戸スクリーン部材402が、図31に示されるように可動演出画像表示装置60の左右の退避位置まで移動する。それに併せて、後述する中央演出部材502は、後方から進出動作を始め、引き戸スクリーン部材402の前面と中央演出部材502の前面とが略同一の前後方向の位置に到達することで進出動作を停止する。このとき、引き戸スクリーン部材402と中央演出部材502との位置関係は、図41の斜視図に示されているように、中央演出部材502の左右端部に形成された段差部5021内で、4mm程度離間して隙間Wが形成される。このように隙間Wが形成されることで、中央演出部材502の進出時に、引き戸スクリーン部材402と中央演出部材502とが干渉することを防いでいる。その後、上記引き戸スクリーン部材位置修正プログラムによって、ステッピングモータが4ステップ逆回転することで、図42の斜視図に示されるように、引き戸スクリーン部材402の前面と中央演出部材502の前面とが近接して略面一の一つの投影面を形成している。
本実施例では、引き戸スクリーン部材402は前面に平坦な投影面を有しており、投影装置600からの投影画像が当該投影面に投影されるように構成されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、引き戸スクリーン部材402をLCD(液晶表示装置)等から構成し、各種の演出画像を表示する表示領域を有するものとしてもよい。このように構成することにより、中央演出部材502に投影される投影画像と、引き戸スクリーン部材402に表示される液晶表示画像とによって、演出効果を高めることが可能となる。
さらに別実施形態として、引き戸スクリーン部材402の前面に、例えば、所定のキャラクタ形状などを模した立体的凹凸面を形成するようにしてもよい。この場合、左側引き戸スクリーン部材402Lと右側引き戸スクリーン部材402Rとに、独立した互いに異なる立体的凹凸面を形成してもよいし、左側引き戸スクリーン部材402Lと右側引き戸スクリーン部材402Rとが接して一つの投影面を形成するときに、別の一つのキャラクタ形状が構成されるようにしてもよく、例えば、図47(a)には、左側引き戸スクリーン部材402Lと右側引き戸スクリーン部材402Rとが接して一つの山を模した立体的凹凸面形状が形成される例が示されている。そして、当該立体的凹凸面形状に応じた投影画像を投影することにより、遊技者に対して立体的な映像演出を提供することが可能となる。
(中央演出部材)
中央演出部材502は、図9の可動演出画像表示装置60の斜視図に示されるように、一つの平坦な投影面を有し、可動演出画像表示装置60内の中央部において、左側引き戸スクリーン部材402Lと右側引き戸スクリーン部材402Rとの間で進退可能に構成されている。すなわち、図10の可動演出画像表示装置60の側面図、図11および図38の可動演出画像表示装置60の平面図に示されるように、可動演出画像表示装置60の背面板63の後方には、中央演出部材502を前後に移動させる中央演出部材駆動機構500が設けられている。
また、図14の可動演出画像表示装置60の分解斜視図および図37の斜視図に示されているように、可動演出画像表示装置60の背面板63の中央部分には、中央演出部材502が前後方向に通過することができるように背面板開口部63aが形成されている。したがって、中央演出部材502は、図37および図38の斜視図に示される退避位置から、上記背面板開口部63aを通過して、図35の斜視図に示される進出位置まで移動することが可能となる。中央演出部材502の進出後は、前述したように中央演出部材502が左側引き戸スクリーン部材402Lと右側引き戸スクリーン部材402Rとの間に挟み込まれ、引き戸スクリーン部材402の前面と中央演出部材502の前面とによって、平滑な一つの投影面が形成されるように構成されている。
本実施例では、中央演出部材502は前面に一つの平坦な投影面を有しており、投影装置600からの投影画像が投影面に投影されるように構成されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、中央演出部材502をLCD(液晶表示装置)等から構成し、各種の演出画像を表示する表示領域を有するものとしてもよい。このように構成することにより、引き戸スクリーン部材402に投影される投影画像と、中央演出部材502に表示される液晶表示画像とによって、演出効果を高めることが可能となる。
さらに別実施形態として、中央演出部材502の前面に、例えば、所定のキャラクタ形状などを模した立体的凹凸面を形成するようにしてもよく、当該立体的凹凸面形状に応じた投影画像を投影することにより、遊技者に対して立体的な映像演出を提供することが可能となる。さらに、引き戸スクリーン部材402と中央演出部材502が接して一つの投影面を形成するときに、当該引き戸スクリーン部材402の前面の立体的凹凸面と当該中央演出部材502の前面の立体的凹凸面とで、別の一つのキャラクタ形状が構成されるようにしてもよい。
さらに、図47の(b)に示されているように、引き戸スクリーン部材402Lと402Rとの間に中央演出部材502が進出した場合には、当該中央演出部材502に形成された山の一部を模した立体的凹凸面と、引き戸スクリーン部材402に形成された山の一部を模した立体的凹凸面とで、別の一つの山の形状が構成されるようにすることも可能である。なお、上記実施例では山を模したキャラクタを例として示しているが、これに限られず、例えば、人物を模したキャラクタ等であってもよい。
また、中央演出部材502を左側引き戸スクリーン部材402Lと右側引き戸スクリーン部材402Rとの間で進退させる機構として、図39および図40の中央演出部材駆動機構500の斜視図に示されているように、シザースリンク機構520を可動演出画像表示装置60の背面板63の後方に備えている。そして、シザースリンクベース部材521には、中央演出部材用モータ501が設けられ、当該中央演出部材用モータ501に備えられたピニオンギヤ(図示略)によってギヤアーム522が傾動することにより、中央演出部材502が前後方向に移動するように構成されている。
なお、シザースリンク機構520には、図39および図40の中央演出部材駆動機構500の斜視図に示されているように、位置検出センサ511がアーム固定ベース526に固定されており、従動アーム525に備えられた検出片(図示略)が検出されることにより、当該従動アーム525の位置を検出し、中央演出部材502の位置が特定されるように構成されている。
また、本実施例では、図38の中央演出部材駆動機構500の平面図および図39の中央演出部材駆動機構500の斜視図に示されるように、中央演出部材502の左右両端部には、幅4mm程度の段差部5021が形成されている。これは、中央演出部材502と引き戸スクリーン部材402との間に、図41の斜視図に示されるような隙間Wが形成されている場合に、遊技者側から当該隙間Wを通じて中央演出部材502の裏側の機構等が見えてしまったり、当該裏側の機構等に投影画像が投影されてしまうことを防ぐためのものである。
以上、本発明の第1発明に係る実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれ、例えば、以下のような構成が含まれる。
例えば、前記実施例では、可動演出画像表示装置60内において、折り戸スクリーン部材302、引き戸スクリーン部材402および中央演出部材502の3つの可動部材を投影面として有していたが、本発明はこれに限定されるものではなく、1つの可動部材にて構成されていてもよいし、4つ以上の可動部材にて構成されていてもよい。また、全ての投影面が可動するのではなく、一部、固定された投影面を有するようにしてもよい。
また、前記実施例では、折り戸スクリーン部材302および引き戸スクリーン部材402が、それぞれ左右に移動するような構成としていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、折り戸スクリーン部材302および引き戸スクリーン部材402が上下方向に移動するように構成してもよいし、折り戸スクリーン部材302と引き戸スクリーン部材402との内、いずれか一方が上下方向に移動するように構成してもよい。
また、前記実施例では、投影装置600が収容部211内に固定されている形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、収容部211に対し、投影装置600が前後・上下方向に移動可能な移動手段を設け、投影光を投影するスクリーンに応じて投影装置600を移動させ、投影部601から各スクリーンまでの距離を調整するようにしてもよい。このような構成により、いずれのスクリーンにおいても焦点のずれがほぼ無い状態で演出画像を投影することが可能となる。
また、投影装置600を移動させることで各スクリーンまでの距離を調整できるようにしなくても、投影部601のオートフォーカス機能により、焦点を各スクリーンに応じた位置に調整するようにしてもよい。
また、演出制御用CPU120は、投影部601からいずれのスクリーンに画像を投影するかに応じて投影部601から投影する投影光の発光強度(投影光の輝度)を異ならせてもよい。
また、可動演出画像表示装置60の投影対象のスクリーンが切り替わるときに一時的に投影を中止する場合、可動演出画像表示装置60に投影していた保留記憶表示や演出図柄の変動表示を演出画像表示装置5において表示するようにしてもよい。
また、可動演出画像表示装置60において、画像が投影されるスクリーンが切り替わる前に、当該切り替わり状態の発生を予告する演出を実行可能な演出実行手段を備えるようにしてもよい。
[第2発明]
以下に、本発明の第2発明係る好適な実施形態について図48〜図84に基づいて説明する。なお本発明の第2発明は、主に前述の第1発明に係る可動演出画像表示装置60に代えて、可動立体演出表示装置60を有している点を特徴とするものである。また、以下では、前述の第1発明と共通する実施構成については割愛して記載している。
(可動立体演出表示装置の構造)
図54には、可動立体演出表示装置60の斜視図が、図55には、可動立体演出表示装置60の側面図が示されている。そして、図56の可動立体演出表示装置60の分解斜視図に示されているように、可動立体演出表示装置60は、背面板61に対し、弾性可動スクリーン部材320およびその駆動機構300と、角形可動部材420およびその駆動機構400と、円形可動部材520およびその駆動機構500とが、それぞれ取り付けられ、遊技機の前後方向に移動可能な上記弾性可動スクリーン部材320の後方において、上記角形可動部材420および上記円形可動部材520が、当該弾性可動スクリーン部材320の中央後方部に進出および退避可能に構成された、略四角形状の装置である。
また、投影装置600により演出画像が投影される被投影部として、可動立体演出表示装置60は、弾性可動スクリーン部材320を当該可動立体演出表示装置60の前面に備えており、後述する角形可動部材420または円形可動部材520が、当該弾性可動スクリーン部材320の後方に進出した後、当該弾性可動スクリーン部材320を構成する弾性スクリーンシート322が後方に移動することによって、後方にある上記角形可動部材420または上記円形可動部材520の前面に、当該弾性スクリーンシート322が押さえ付けられるように構成されている。これにより、上記弾性スクリーンシート322の表面に、上記角形可動部材420または上記円形可動部材520の立体表面形状に応じた膨出部が形成され、当該膨出部の立体形状に応じた演出画像が、投影装置600によって弾性スクリーンシート322の表面に投影されるように構成されている。(図74、図77等参照)
すなわち、本実施例では、可動立体演出表示装置60における演出画像の投影状態として、弾性可動スクリーン部材320、角形可動部材420および円形可動部材520の可動態様に応じて、以下に示すように3つの投影状態が設定されている。
第1投影状態は、図54の可動立体演出表示装置60の斜視図に示されるように、弾性可動スクリーン部材320を構成する弾性スクリーンシート322が、その可動範囲において最前面に位置し、当該弾性スクリーンシート322の投影面が平坦な状態において演出画像が投影される状態である。
第2投影状態は、図66の可動立体演出表示装置60の斜視図に示されるように、角形可動部材420が弾性可動スクリーン部材320の中央後方部に進出するとともに、図75の可動立体演出表示装置60の斜視図および図76の可動立体演出表示装置60の側面図に示されるように、弾性可動スクリーン部材320を構成する弾性スクリーンシート322が後方に移動して角形可動部材420の前面に圧接され、当該弾性スクリーンシート322の投影面に当該角形可動部材420の立体表面形状に応じた膨出部が形成された状態において演出画像が投影される状態(図77、図78参照)である。
第3投影状態は、図21の可動立体演出表示装置60の斜視図に示されるように、円形可動部材520が弾性可動スクリーン部材320の中央後方部に進出するとともに、図72の可動立体演出表示装置60の斜視図および図73の可動立体演出表示装置60の側面図に示されるように、弾性可動スクリーン部材320を構成する弾性スクリーンシート322が後方に移動して円形可動部材520の前面に圧接され、当該弾性スクリーンシート322の投影面に当該円形可動部材520の立体表面形状に応じた膨出部が形成された状態において演出画像が投影される状態(図74参照)である。
なお、弾性可動スクリーン部材320を構成する弾性スクリーンシート322に演出画像が投影される状態としては、上記3つの各投影状態(第1投影状態、第2投影状態、第3投影状態)に限られるものではない。例えば、本実施例では、角形可動部材420または円形可動部材520のいずれか一方の可動部材が弾性可動スクリーン部材320の中央後方部に進出した後、弾性可動スクリーン部材320を構成する弾性スクリーンシート322が後方に移動するように構成されているが、その際、当該弾性スクリーンシート322の投影面に徐徐に膨出部が形成されていく態様に合せて演出画像を投影することも可能である。これにより、さらに立体感と臨場感のある演出が可能となる。
さらに別実施例として、例えば、前述のように弾性スクリーンシート322の投影面に膨出部が形成された後または徐徐に膨出部が形成されていく過程において、角形可動部材420または円形可動部材520を上下左右に移動させ、移動する膨出部に対して演出画像を投影することも可能である。このような構成により、さらに動きのある立体的な演出が可能となる。
なお、本実施例では、図54の可動立体演出表示装置60の斜視図に示されるように、弾性可動スクリーン部材320を構成する弾性スクリーンシート322が前後方向の可動範囲において最前面に位置し、当該弾性スクリーンシート322の投影面が平坦な状態において演出画像が投影されている状態(前述の第1投影状態)を通常演出態様としている。そして、当該通常演出態様(第1投影状態)においては、弾性スクリーンシート322の投影面において、演出図柄の変動表示態様が投影されたり、演出画像表示装置5において表示されている演出図柄の変動表示に対応した演出画像が投影される。ただし、通常演出態様(第1投影状態)以外の演出態様(例えば、第2投影状態、第3投影状態、他)においても、弾性スクリーンシート322の投影面において、演出図柄の変動表示態様が投影されたり(図78参照)、演出画像表示装置5において表示されている演出図柄の変動表示に対応した演出画像が投影される場合もある。
また、例えば、主制御基板内で実行された抽選結果に応じ、演出制御用CPU120が、予告演出やスーパーリーチ演出等の演出の実行および演出パターン等を決定した場合は、決定した演出パターンに応じて、前述の各投影状態(第1投影状態、第2投影状態、第3投影状態)が変更され、それぞれの状態に応じた投影画像による演出が実行されることがある。
投影装置600は、図49に示されるように、後斜め下方に投影部601が向けられるように、上突出部210A内に形成された収容部211に設けられるとともに、投影部601から照射された投影光が投影装置600の後斜め下方に配設された可動立体演出表示装置60に到達するように設けられている。具体的には、投影部601から照射された投影光の投影範囲は、図49において破線で示されているように、少なくとも、図50の遊技盤2の正面図に示される弾性可動スクリーン部材320を構成する弾性スクリーンシート322の投影面を演出画像の投影範囲としている。
なお、上記演出画像の投影範囲はこれに限定されるものでははく、例えば、図50の遊技盤の正面図に示されるように、飾り枠2の前面に形成された表示装置囲い面51を演出画像の投影範囲に含めるようにすることも可能であり、このような構成により、遊技盤の前面の広い範囲で、インパクトのある演出が可能となる。
また、本実施例では、図49の遊技機の断面図に示されるように、可動立体演出表示装置60は斜め後方に傾斜して遊技盤2に取り付けられており、可動立体演出表示装置60内の弾性スクリーンシート322の投影面中心部を、投影装置600の焦点位置としている。すなわち、弾性スクリーンシート322の投影面の上方位置(図49の上側破線参照)と下方位置(図49の下側破線参照)との間の中間位置を焦点位置とし、投影面内での焦点のズレを最小に抑えている。なお、焦点のズレを抑えるためには投影部601に対して弾性スクリーンシート322の投影面を垂直に設ければよいのではあるが、そうすると投影面が大きく傾斜して遊技者からの視認性が大きく損なわれるので、投影装置600の設置場所や投影角度も考慮して、可動立体演出表示装置60の傾斜角度を設定するとよい。また、本実施例では、可動立体演出表示装置60内で投影面を形成する弾性スクリーンシート322が前後方向に移動するため、焦点位置のズレによる演出画像の視認性への若干の影響が考えられる。このような場合に対応して、投影装置600に予め弾性スクリーンシート322の前後方向の位置にもとづいて焦点位置を補正する機能を付加してもよい。このような構成により、焦点位置のズレによって演出画像が見えづらくなるようなことを防ぐことが可能となる。
図51の遊技盤2および可動立体演出表示装置60の斜視図(なお図51では、表示装置囲い面51を省略して図示している。)および図52の遊技盤2の分解斜視図に示される飾り枠2bの周囲は、表面が光を反射し難い色に着色されており、投影光が飾り枠2bにて遊技者側へ反射したり、第1透明板50aや第2透明板50bに映り込むこと等により、可動立体演出表示装置60内の投影画像の視認性が低下してしまうことを防ぐようになっている。
また、飾り枠2bの周囲は、図51の遊技盤2および可動立体演出表示装置60の斜視図に示されるように、遊技盤2の遊技盤面から前方に突出するように構成されており、遊技領域10を流下する遊技球が、飾り枠2の前面に形成された表示装置囲い面51や可動立体演出表示装置60へは進入しないようになっている。したがって、投影部601から投影される投影光が遊技球により遮られることを防止している。なお、本実施例では、可動立体演出表示装置60の前方斜め上方位置から画像が投影されるため、突出壁部51aが投影部601から投影される投影光を遮らないように設けられていることが好ましい。
以下では、可動立体演出表示装置60内で可動する各部材(弾性可動スクリーン部材320、角形可動部材420、円形可動部材520)の構成について、図面に基づいて説明する。
(弾性可動スクリーン部材)
弾性可動スクリーン部材320は、図54の可動立体演出表示装置60の斜視図に示されるように、可動立体演出表示装置60内に設けられるとともに、当該可動立体演出表示装置60の最前面に位置して、投影装置600からの投影画像を投影可能に構成されている。また、弾性可動スクリーン部材320は、図57および図58の弾性可動スクリーン部材320の分解斜視図に示されるように、スクリーンフレーム321と、弾性スクリーンシート322と、スクリーンベース323とが遊技機前面からこの順番で重ねられている。
弾性可動スクリーン部材320を構成する上記スクリーンフレーム321は、金属性または樹脂製の枠形状となっており、図58の弾性可動スクリーン部材320の分解斜視図に示されるように、フレーム固定穴3210A、3210B、3210C、3210D(以下、これらの総称として「フレーム固定穴3210」と称する)が四隅に2箇所ずつ設けられ、フレーム固定軸330A、330B、330C、330D(以下、これらの総称として「フレーム固定軸330」と称する)を介して背面板61に固定されるモータベース350A、350B、350C、350Dとネジ等の固着手段(図示略)によって固定されている。
また、上記弾性スクリーンシート322は、可動立体演出表示装置60の投影面として機能し、非透過性の伸縮可能な弾性材料により構成されている。そして、上記弾性スクリーンシート322は、その背面にあるスクリーンベース323の前面に接着剤によって接着固定されている。
また、上記スクリーンベース323は、金属性または樹脂製の板状となっており、図57の弾性可動スクリーン部材320の分解斜視図に示されるように、その中央部分に、後述する角形可動部材420および円形可動部材520を後方から挿通可能な開口部3231を有している。当該開口部3231の形状は、上記角形可動部材420および上記円形可動部材520のそれぞれの形状と略同一形状となっている。すなわち、当該開口部3231の前方に位置する上記弾性スクリーンシート322に対してのみ、上記角形可動部材420および上記円形可動部材520が背面から圧接され上記弾性スクリーンシート322の投影面に膨出部を形成し得る構造となっているため、接着された上記弾性スクリーンシート322の投影面に対してエッジの利いた膨出部を上記弾性スクリーンシート322の投影面上に形成することが可能となる。なお、前述した別実施例のように膨出部を形成した状態で当該膨出部を移動させる場合は、スクリーンベース323の開口部3231の形状を、例えば、図84に示されているように、可動部材の可動範囲に応じて額縁形状にすることで上記膨出部を自在に移動させることができる。
また、スクリーンベース323の四隅には、図58の弾性可動スクリーン部材320の分解斜視図および図60の弾性可動スクリーン部材320の拡大分解斜視図に示されるように、移動用ブッシュ固定穴3230A、3230B、3230C、3230D(以下、これらの総称として「移動用ブッシュ固定穴3230」と称する)が設けられ、当該スクリーンベース323が前後方向に移動するための移動用ブッシュ341A、341B、341C、341D(以下、これらの総称として「移動用ブッシュ341」と称する)がビス3231A、3231B、3231C、3231D(以下、これらの総称として「ビス3231」と称する)により固着されている。
上記移動用ブッシュ341は、例えば図60の弾性可動スクリーン部材320の拡大分解斜視図に示されるように、前後に貫通する貫通孔3411A、3411B、3411C、3411D(以下、これらの総称として「貫通孔3411」と称する)を有し、当該貫通孔3411には雌ねじを形成するナット3412A、3412B、3412C、3412D(以下、これらの総称として「ナット3412」と称する)が埋め込まれている。そして、上記移動用ブッシュ341がスクリーンベース323に固着されると、移動用ブッシュ341の貫通孔3411と、スクリーンベース323に設けられ回転軸挿通穴3232A、3232B、3232C、3232D(以下、これらの総称として「回転軸挿通穴3232」と称する)とが連通するように構成されている。このような構成により、後述する雄ねじが形成された回転軸340A、340B、340C、340Dがナット3412内を回転し、スクリーンベース323が前後方向に移動するように構成されている。
続いて、弾性可動スクリーン部材320の駆動機構300について以下に説明する。図58〜図60の駆動機構300の分解斜視図に示されるように、弾性スクリーンシート322が接着固定されたスクリーンベース323を前後方向に移動するための駆動力を提供する4つの弾性可動スクリーン用モータ301A、301B、301C、301D(以下、これらの総称として「弾性可動スクリーン用モータ301」と称する)が、モータベース350A、350B、350C、350D(以下、これらの総称として「モータベース350」と称する)を介して、それぞれ背面板61に固定されている。
さらに、図59および図60の駆動機構300の斜視図に示されるように、弾性可動スクリーン用モータ301の後方にはピニオンギヤ302A、302B、302C、302D(以下、これらの総称として「ピニオンギヤ302」と称する)が備えられており、回転軸340A、340B、340C、340D(以下、これらの総称として「回転軸340」と称する)の後端部に固着された従動ギヤ303A、303B、303C、303D(以下、これらの総称として「従動ギヤ303」と称する)と噛み合わされて上記回転軸340を回転させるように構成されている。
より詳しくは、図60の駆動機構300の拡大斜視図に示されるように、回転軸340には、軸方向に雄ねじが形成されており、移動用ブッシュ341に取り付けられた雌ねじを形成するナット3412の中を当該回転軸340が回転することにより、スクリーンベース323が前後方向に移動するように構成されている。また、回転軸340の先端部には上記移動ブッシュ341の前方向の移動を規制する規制ピン342A、342B、342C、342D(以下、これらの総称として「規制ピン342」と称する)が取り付けられ、スクリーンフレーム321の四隅に形成された嵌合穴3212A、3212B、3212C、3212D(以下、これらの総称として「嵌合穴3212」と称する)に回転可能に嵌合されている。
なお、本実施例では、各弾性可動スクリーン用モータ301の近傍に、それぞれ位置検出センサ(図示略)が設けられ、当該位置検出センサと対応するスクリーンベース323の所定の箇所には、検出片(図示略)が設けられている。そして、図61の可動立体演出表示装置60の側面図に示されているようなスクリーンベース323の前方位置において、上記検出片が検知されるように構成されている。このような構成により、全ての弾性可動スクリーン用モータ301を常に同期させることができるとともに、各回転軸340上のスクリーンベース323の移動位置に、ズレが生じることを防いでいる。
(角形可動部材)
角形可動部材420は、図64の可動立体演出表示装置60の斜視図(なお図64では、弾性スクリーンシート322およびスクリーンベース323を省略して図示している。)に示されているように、可動立体演出表示装置60内において、弾性可動スクリーン部材320の後方に配置されるとともに、当該弾性可動スクリーン部材320の後方中心部の進出位置(図66参照)と、当該弾性可動スクリーン部材320の上方の退避位置(図64参照)との間を移動可能に構成されている。また、図67の角形可動部材420の斜視図に示されるように、角形可動部材420の前面は前方に徐徐に膨出する立体表面形状となっている。
続いて、角形可動部材420の駆動機構400について以下に説明する。図64の可動立体演出表示装置60の斜視図に示されるように、可動立体演出表示装置60の背面板61には、摺動フレーム430L、430Rと、回転ベルトカバー440とがビス等の固着手段(図示略)により固着されている。また、図69の角形可動部材420の斜視図に示されるように、角形可動部材420はその左右両側に左側摺動アーム421Lと右側摺動アーム421Rとを有し、各摺動アーム421L、421Rには、摺動ブッシュ4211が左右に2つずつ設けられて、上記摺動フレーム430L、430R内に形成された摺動溝を上下方向に摺動するように構成されている。
角形可動部材420の背面には、図69の角形可動部材420の斜視図および図70の駆動機構400分解斜視図にも示されているように、上記回転ベルトカバー440内で回転する回転ベルト403と結合するベルト固定部422が備えられている。そして、上記回転ベルトカバー440内で回転する上記回転ベルト403が回転移動するのに合せて、上記ベルト固定部422とともに角形可動部材420が上下に移動するように構成されている。
図70の駆動機構400分解斜視図に示されるように、回転ベルトカバー440の下方端部付近には、回転ベルト403を回転させるための角形可動体用モータ401が固定されており、当該角形可動体用モータ401の回転軸にはプーリー402が取り付けられて、上記回転ベルト403を回転させている。なお、回転ベルト403の上方端部には同様にプーリー(図示略)が設けられている。
なお、本実施例では、摺動フレーム430Lまたは摺動フレーム430Rの上端部近傍に、位置検出センサ(図示略)が設けられ、当該位置検出センサと対応する角形可動部材420の所定の箇所には、検出片(図示略)が設けられている。そして、図67の角形可動部材420の斜視図に示されているような上方の退避位置において、上記検出片が検知されるように構成されている。このような構成により、角形可動部材420の進出位置および退避位置にズレが生じることを防いでいる。
(円形可動部材)
円形可動部材520は、図64の可動立体演出表示装置60の斜視図に示されているように、可動立体演出表示装置60内において、弾性可動スクリーン部材320の後方に配置されるとともに、当該弾性可動スクリーン部材320の後方中心部の進出位置(図65参照)と、当該弾性可動スクリーン部材320の下方の退避位置(図64参照)との間を回転移動可能に構成されている。
また、図71の円形可動部材520の斜視図からは判りづらいが、図73の側面図に示されるように、円形可動部材520の前面は前方に徐徐に膨出する立体表面形状となっている。さらに、右側方向に伸びる回動アーム522を有しており、当該回動アーム522の右側端部付近には、回転軸523を中心に、半円弧状のギヤ部521が形成されている。
続いて、円形可動部材520の駆動機構500について以下に説明する。図55の可動立体演出表示装置60の側面図、図56の可動立体演出表示装置60の分解斜視図および図71の円形可動部材520の斜視図に示されるように、後方駆動ベース530と前方駆動ベース540とが、可動立体演出表示装置60の背面板61を挟み込むように固定され、上記前方駆動ベース540と上記背面板61との間には、所定の空間が形成されている。また、上記前方駆動ベース540には、円形可動体用モータ501に設けられ、背面に形成された上記所定の空間には、当該円形可動体用モータ501の回転軸に取り付けられたピニオンギヤ(図示略)が配置されている。そして、当該ピニオンギヤ(図示略)と、上記回動アーム522に形成された半円弧状のギヤ部521とが噛みあうことにより、円形可動部材520を回転移動させている。
なお、本実施例では、円形可動体用モータ501の近傍に、位置検出センサ(図示略)が設けられ、当該位置検出センサと対応する回動アーム522の所定の箇所には、検出片(図示略)が設けられている。そして、図66の可動立体演出表示装置60の斜視図に示されているような下方の退避位置において、上記検出片が検知されるように構成されている。このような構成により、円形可動部材520の進出位置および退避位置にズレが生じることを防いでいる。
(角形可動部材による立体演出)
本実施例では、図66の可動立体演出表示装置60の斜視図に示されるように、角形可動部材420が弾性可動スクリーン部材320の後方中心部の進出位置まで移動すると、図75の斜視図および図76の側面図に示されるように、弾性スクリーンシート322およびスクリーンベース323が後方に移動し、上記角形可動部材420の前面が弾性スクリーンシート322によって圧接されて当該弾性スクリーンシート322の投影面に上記角形可動部材420の立体表面形状に応じた膨出部3222が形成される。
その後、弾性スクリーンシート322の投影面に形成された膨出部3222に対し、その形状に応じた演出画像を投影装置600から投影する。例えば、図77には、膨出部3222の投影面にキャラクタの顔を投影した演出態様が例示されている。また、図78には、膨出部3222の投影面に演出図柄の変動状況を投影した演出態様が例示されている。なお、図77および図78に示された実施例に限定されるものではなく、例えば、弾性スクリーンシート322の投影面に投影されるキャラクタ画像を構成する一部分を、上記膨出部3222に投影することも可能である。以上のような立体演出の構成により、立体感と臨場感のある演出が可能となる。
(円形可動部材による立体演出)
本実施例では、図65の可動立体演出表示装置60の斜視図に示されるように、円形可動部材520が弾性可動スクリーン部材320の後方中心部の進出位置まで回転移動すると、図72の斜視図および図79の側面図に示されるように、弾性スクリーンシート322およびスクリーンベース323が後方に移動し、上記円形可動部材520の前面が弾性スクリーンシート322によって圧接されて当該弾性スクリーンシート322の投影面に上記円形可動部材520の立体表面形状に応じた膨出部3221が形成される。
その後、弾性スクリーンシート322の投影面に形成された膨出部3221に対し、その形状に応じた演出画像を投影装置600から投影する。例えば、図74には、膨出部3221の投影面にキャラクタの顔を投影した演出態様が例示されている。なお、図75に示された実施例に限定されるものではなく、例えば、弾性スクリーンシート322の投影面に投影されるキャラクタ画像を構成する一部分を、上記膨出部3221に投影することも可能である。以上のような立体演出の構成により、立体感と臨場感のある演出が可能となる。
(第二の実施例)
前述の実施例では、各可動部材(角形可動部材420および円形可動部材520)の表面形状を互いに関連しない円形および角形とし、さらに、各可動部材が互いに異なるタイミングで弾性可動スクリーン部材320の後方中心部の進出位置まで移動するように構成されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、前述の角形可動部材420の形状をハートマークの右半分を構成する形状とし、さらに、前述の円形可動部材520の形状をハートマークの左半分を構成する形状として、両可動部材が弾性可動スクリーン部材320の後方中心部の進出位置に同時に配置されるように構成し、一つのハートマークを形成するようにすることも可能である。
より詳細に説明すると、図79の可動立体演出表示装置60の正面図に示されるように、ハートマークの右半分を形成する右ハート形可動部材420Aが弾性可動スクリーン部材320上方の退避位置に位置し、ハートマークの左半分を形成する左ハート形可動部材520Aが弾性可動スクリーン部材320下方の退避位置に位置している。そして、ハートマークの右半分による演出が実行される場合には、図80の可動立体演出表示装置60の正面図に示されるように、右ハート形可動部材420Aが弾性可動スクリーン部材320の後方中心部の進出位置まで移動し、その後、スクリーンベース323が後方に移動する。これにより、右ハート形可動部材420Aの立体表面に弾性スクリーンシート322が圧接されることによって弾性スクリーンシート322の投影面に膨出部3223が形成され、当該膨出部3223に応じた演出画像が投影される。
さらにその後、ハートマーク全体による演出を実行する場合は、一旦、スクリーンベース323が前方の元の位置に移動し、弾性可動スクリーン部材320下方の退避位置にある左ハート形可動部材520Aが弾性可動スクリーン部材320の後方中心部の進出位置まで移動する。これにより、右ハート形可動部材420Aと左ハート形可動部材520Aとが組み合わせられ、再び上記スクリーンベース323が後方に移動することで、さらに膨出部3224が弾性スクリーンシート322の投影面に形成される。このような動作態様によって、図81に示されるように、膨出部3223と膨出部3224とにより一つのハートマークが形成され、当該膨出部3223、3224に応じた演出画像が投影される。以上のような構成により、遊技者に対して意外性のある立体的な演出がさらに可能となる。
なお、上記した第二の実施例ではハートマークを例示したが、これに限られるものではなく、例えば、合体ロボットが組み立てられるような態様でもよいし、ドル箱が積み上げられるよう態様でもよく、複数の可動体による種々の組み合わせ態様を適用することが可能である。
(第三の実施例)
第三の実施例では、上記第二の実施例に加えて、さらに異なる表面立体形状を有する可動部材を追加して、複数種類の膨出部を弾性スクリーンシート322の投影面に形成している。例えば、図82の可動立体演出表示装置60の正面図に示されるように、弾性可動スクリーン部材320の右側にはさらに星形可動部材720Aが退避位置に位置しており、左右方向に移動可能に構成されている。そして、ハートマークの膨出部3223、3224が弾性スクリーンシート322の投影面に形成されて演出画像が投影された後、一旦、スクリーンベース323が前方の元の位置に移動し、弾性可動スクリーン部材320右側の退避位置にある星形可動部材720Aが右ハート形可動部材420A近傍の進出位置まで移動する。そして再び上記スクリーンベース323が後方に移動することで、図83の可動立体演出表示装置60の正面図に示されるように、さらに星形可動部材720Aによる膨出部3225が弾性スクリーンシート322の投影面に形成され、当該膨出部3225に応じた演出画像が投影される。このような構成により、複数の異なる形状の膨出部を弾性スクリーンシート322の投影面に形成して演出画像を投影することができるため、さらに多種多様な演出を行うことが可能となり、例えば、様々な遊技状態を遊技者に対して報知する手段として効果的に演出することが可能となる。
なお、上記した各実施例では、各可動部材の退避位置が、前後に移動するスクリーンベース323の外側に位置しているため、当該スクリーンベース323が後方に移動して弾性スクリーンシート322が可動部材の立体表面に圧接されている状態においては、他の可動部材によって弾性スクリーンシート322の投影面に膨出部を形成することはできない。したがって、例えば、可動部材の移動態様に併せて弾性スクリーンシート322の投影面に形成される膨出部を移動させ、当該移動する膨出部に応じて演出画像を投影するような場合は、可動部材の退避位置および進出位置を含めた移動範囲が常に弾性スクリーンシート322の後方に位置するように構成することで、移動する膨出部に応じた演出が可能となる。
以上、本発明の第2発明に係る実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれ、例えば、以下のような構成が含まれる。
例えば、前記実施例では、可動立体演出表示装置60内において、弾性スクリーンシート322が接着固定されたスクリーンベース323を後方に移動することにより、角形可動部材420および円形可動部材520の前面に弾性スクリーンシート322が圧接されて、当該弾性スクリーンシート322の投影面に膨出部3221、32222が形成されるが、本発明はこれに限定されるものではなく、可動部材が前方に移動することによって弾性スクリーンシート322の投影面に膨出部が形成されるようにしてもよい。
また、前記実施例では、各可動部材(角形可動部材420および円形可動部材520)の表面形状を円形および角形としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、様々な任意の表面形状を有する可動部材を適用してもよいし、複数の凹凸面を有する可動部材を適用してもよい。なお、可動部材の立体表面形状は、投影装置からの投影角度を考慮し、投影面に形成された膨出部によって、周辺の投影面に影が生じない形状とすることが好ましい。
また、前記実施例の別実施形態として、弾性スクリーンシートを、光透過性を有する弾性部材で構成するとともに、当該弾性スクリーンシートの背面に圧接される可動部材に発光手段を設けるようにしてもよい。このように構成することにより、弾性スクリーンシートの弾性変形した領域に演出画像を投影しつつ、上記発光手段からの発光態様を、当該弾性スクリーンシートを透過させて遊技者に視認させることが可能となり、多種多様な立体演出を行うことが可能となる。
また、前記実施例では、角形可動部材420は上下方向に直線移動し、円形可動部材520は下方から上方へ回転移動する構成となっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、左右方向から直線移動してもよいし、左右方向から回転移動するようにしてもよい。
また、前記実施例では、角形可動部材420は上下方向に直線移動し、円形可動部材520は下方から上方へ回転移動する構成となっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、角形可動部材420および円形可動部材520をいずれも上下方向に移動させるように構成してもよいし、角形可動部材420および円形可動部材520をいずれも上下方向に回転移動させるように構成してもよい。
また、前記実施例では、角形可動部材420および円形可動部材520の二つの可動部材をスクリーンベース323の中央部後方に移動する構成となっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、三つ以上の可動部材をスクリーンベース323の中央部後方に移動するように構成してもよい。
また、前記実施例では、角形可動部材420および円形可動部材520の二つの可動部材がスクリーンベース323の外側から内側へ移動可能に構成されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、各可動部材の移動範囲をスクリーンベース323の内側のみとすることも可能であり、このように構成することにより、可動立体演出表示装置60全体の大きさを小型化することが可能となるとともに、遊技機内部の省スペース化を図ることが可能となる。
また、前記実施例では、角形可動部材420および円形可動部材520の二つの可動部材をスクリーンベース323の中央部後方に移動する構成となっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、それぞれスクリーンベース323後方の任意の位置に移動するように構成してもよい。さらに、各可動部材が互いに異なる位置に移動するように構成してもよく、このような場合はスクリーンベース323に各可動部材の形状および進出位置に応じた開口部を複数設けるとよい。
また、前記実施例では、角形可動部材420および円形可動部材520により弾性スクリーンシート322の投影面に形成された膨出部は、膨出した状態で投影面内を移動するような構成とはなっていないが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、膨出部を形成した状態で、可動部材を移動させるようにしてもよい。この場合、可動部材の移動範囲に対応する開口部をスクリーンベース323に形成するとよい。
また、前記実施例では、スクリーンベース323に、角形可動部材420および円形可動部材520の形状に合わせた開口部を形成しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、スクリーンベース323を枠状のフレーム構造としてもよい。
また、前記実施例では、投影装置600を収容部211内に固定されている形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、収容部211に対し投影装置600を前後・上下方向に移動可能な移動手段を設けてもよい。
また、投影部601にオートフォーカス機能により、焦点を弾性スクリーンシート322の前後位置に応じた位置に調整するようにしてもよい。
また、演出制御用CPU120は、弾性スクリーンシート322の前後位置応じて投影部601から投影する投影光の発光強度(投影光の輝度)を異ならせてもよい。
また、前記実施例には記載していないが、可動立体演出表示装置60における演出態様が切り替わるときにおいて投影を中止する場合は、可動立体演出表示装置60に投影可能な保留記憶表示や演出図柄の変動表示を、演出画像表示装置5に表示してもよい。
また、前記実施例には記載していないが、可動立体演出表示装置60において、弾性スクリーンシート322の投影面に形成される膨出部の形状が変化または変更される前に、そのことを予告する演出を実行可能な演出実行手段を備えるようにしてもよい。
また、可動立体演出表示装置60に投影される投影画像と、演出画像表示装置5に表示される表示画像とが、互いに作用し合うような連携演出を行ってもよく、この場合にあっては、可動立体演出表示装置60の近傍に配置される演出画像表示装置5の表示制御と、投影装置600の投影制御とを行う演出制御用CPU120は、連携演出が実行されるときには、投影装置600により投影される投影画像の明るさと、演出画像表示装置5により表示される表示画像の明るさとを合わせる制御を行うようにすればよい。
以上説明したように、本発明(第1発明および第2発明)の実施例におけるパチンコ遊技機1にあっては、投影部601が第1透明板50aと第2透明板50bとの間に設けられていることで、投影装置600から可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)に向けて投影される投影光が、第1透明板50aのみを通過するため、第2透明板50bによって可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)への画像の投影が阻害されることが防止されるとともに、投影装置600からの投影光が第2透明板50bにより屈折されることがなくなる。つまり、投影装置600は、投影部601からの投影光が第2透明板50bを通過せずに第1透明板50aを通過する位置に設けられていればよい。
また、第1透明板50aを投影装置600の投影光の通過に適したガラス板により構成したり、第2透明板50bをガラス板よりも強度が向上したアクリル樹脂板により構成する等、第1透明板50aと第2透明板50bとを異なる材質により構成することで、各々の透明板を使用用途に適した構成とすることができる。
また、第1透明板50aと第2透明板50bとを厚みが異なるようにすることで、各々の透明板に適した厚みにすることができる。例えば、第2透明板50bの強度を向上させるために第1透明板50aよりも厚く形成したり、第1透明板50aの投影光の透過率を向上させるために薄く形成したりすることができる。
また、第1透明板50aの表面に光の反射を低減させるための低反射層として銀の薄膜層を形成することにより、投影装置600からの投影光が第1透明板50aで反射し難くなり、可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)や遊技領域10、演出画像表示装置5の視認性を向上させることができる。なお、銀の薄膜層は、遊技球との接触により剥離することがないように第1透明板50aの前面側に形成されているが、前方が第2透明板50bにより覆われていることで、遊技者が薄膜層に触れて指紋等が付着して遊技領域10の視認性が損なわれることがない。
また、主制御基板11、演出制御基板12や払出制御基板91が、可動演出画像表示装置60の前方領域を除く位置であって、当該可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)の後方端よりも前方となる位置に配置されることで、可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)の後方領域には主制御基板11、演出制御基板12や払出制御基板91が配置されることがないので、投影装置600と可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)との距離を長くしつつ、遊技島にて特別な設置工事等を行うこと無く当該遊技島にパチンコ遊技機1を設置することができるとともに、遊技島において、島設備や該遊技島の対向面側に設けられた他のパチンコ遊技機により本パチンコ遊技機1の後方突出距離が制限されてしまうことを回避することができる。
なお、可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)の前方領域を除く位置であって、該可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)の後方端よりも前方となる位置とは、可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)の前方領域及び後方領域を除く位置、つまり、パチンコ遊技機1において投影部601からの投影光を遮らない位置であればよい。
また、演出制御基板12は、パチンコ遊技機1の前面に開閉可能に設けられた開閉扉枠50の背面下部に着脱可能に設けられているので、演出制御基板12を開閉扉枠50から取り外すことにより演出制御基板12のメンテナンスを簡便に行うことができる。
また、パチンコ遊技機1の前面上部位置において該パチンコ遊技機1の前方側に突出するように形成された上突出部210A内に、投影装置600とスピーカ8L、8Rとが配置されることで、遊技場の照明光等によって、可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)に投影された画像が視認しづらくなってしまうことを防ぐことができる。更に、上突出部210Aを用いて投影装置600を配置するスペースを確保できるとともに、遊技者に近い位置にて音を出力することができる。
また、パチンコ遊技機1の前面上部位置に、該パチンコ遊技機1の前方側に突出するように形成された上突出部210A内に投影装置600が設けられることで、遊技場の照明光によって、上突出部210Aの下方に配設された可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)に投影された画像が視認しづらくなってしまうことを防ぐことができるとともに、投影装置600と可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)との距離を長くとることができ、投影される画像のゆがみを抑えることができる。
また、パチンコ遊技機1の前面における左右両側部位置に、パチンコ遊技機1の前方側に突出するように側方突出部210Bを形成することで、隣接するパチンコ遊技機1から入射する光によって、可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)に投影された画像が視認しづらくなってしまうことを防ぐことができる。
また、パチンコ遊技機1は、音を出力可能なスピーカ8L、8Rが上突出部210Aに設けられていることで、遊技者に近い位置にて音を出力することができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
また、前記実施例では、投影装置600は、投影部601を後斜め下向きにした状態で収容部211内に収容され、投影部601からの投影光を直接可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)に対して投影しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、投影装置600の投影部601を前斜め下向きにした状態で収容部211内に収容し、投影部601からの投影光を収容部211内に配置したミラーで反射させ、可動演出画像表示装置60に対して投影するように構成してもよい。
また、前記実施例では、第1透明板50aに対し、第2透明板50bを下方から上方にかけて漸次、第1透明板50aとの距離が増大するように傾斜して設ける形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1透明板50aと第2透明板50bとの間隔が、投影光が入射される側が広ければ、第2透明板50b全体を第1透明板50aに対し傾斜させなくてもよい。つまり、第2透明板50bの少なくとも一部を第1透明板50aに対し傾斜させることで、第1透明板50aと第2透明板50bとの間隔は投影光が入射される側が広くなるようにしてもよく、また、第1透明板50aと第2透明板50bとを略平行に設けてもよい。
また、前記実施例では、投影装置600の投影部601を第1透明板50aと第2透明板50bとの間に設けることで、これら第1透明板50aと第2透明板50bとの間に投影部601から投影光を出力する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、投影光が、第1透明板50aと第2透明板50bとの間に投影されて、第2透明板50bを通過せずに第1透明板50aを通過する位置であれば、投影部601は第1透明板50aと第2透明板50bとの間に設けられていなくてもよい。つまり、投影光が、第1透明板50aと第2透明板50bとの間に投影されるものであれば、投影部601が第1透明板50aと第2透明板50bとの間に設けられていなくてもよい。
また、前記実施例では、第1透明板50aと第2透明板50bとは、第1透明板50aと第2透明板50bとの上端部間の離間寸法が第1透明板50aと第2透明板50bとの下端部間の離間寸法よりも長寸となるように設けられているが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1透明板50aと第2透明板50bとの上端部間の離間寸法が第1透明板50aと第2透明板50bとの下端部間の離間寸法よりも短寸となるように設け、第1透明板50aと第2透明板50bとの下端部間に投影部601を設けて下方から投影するようにしてもよい。また、第1透明板50aと第2透明板50bとの上端部間及び下端部間双方の離間寸法を中央部の離間寸法よりも長寸とし、上方及び下方から投影するようにしてもよい。
また、前記実施例では、上部に上突出部210Aが設けられた開閉扉枠50を、左側辺を中心として回動可能に遊技機枠3に対して設けることで、左側辺を中心として開閉扉枠50を回動させることで遊技機枠3の前面を開閉する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、上部に上突出部210Aが設けられた開閉扉枠50を、上辺または下辺を中心として回動可能に遊技機枠3に対して設け、該開閉扉枠50を、左右方向を向く回動軸を中心として上方または下方に回動させることで遊技機枠3の前面を開閉するようにしても良く、このようにすることで、遊技機枠3を開閉する際に上突出部210Aが隣接する他のパチンコ遊技機1等に当接して邪魔になることを防ぐことができる。
また、前記実施例では、パチンコ遊技機1の上部に設けられた上突出部210A内に投影装置600を収容することで、可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)に対してパチンコ遊技機1の上部から投影光を入射させる形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、パチンコ遊技機1の左右側部に設けられた側方突出部210Bや、パチンコ遊技機1の下部に設けられた上皿90の周辺に投影装置600を収容することで、可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)に対してパチンコ遊技機1の左右側部や下部から投影光を入射させるようにしてもよい。
また、前記実施例では、第1透明板50aの表面に銀の薄膜を形成することによって、光の反射を抑える形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、第2透明板50bの表面に銀の薄膜を形成することによって、遊技場等において隣接する他のパチンコ遊技機や遊技場の照明等からの光が第2透明板50bで反射することを低減させるようにしてもよい。
また、前記実施例では、制御基板の一例として、遊技の制御を行う主制御基板11、演出の制御を行う演出制御基板12及び賞球の制御を行う払出制御基板91等を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技に関連する制御を行う制御基板であれば、上記以外の制御基板を含む。
また、前記実施例では、演出制御基板12を開閉扉枠50に対して着脱可能な演出制御基板ケースに収納することで、演出制御基板12を開閉扉枠50に対して着脱可能とする形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、開閉扉枠50に対して演出制御基板ケース12Aを移動可能に取付けることで、演出制御基板12を開閉扉枠50に対して移動可能に設けても良く、このようにすることで、演出制御基板12を作業しやすい位置まで移動させることが可能となるので、メンテナンスを簡便に行うことができる。また、主制御基板11や払出制御基板91等を着脱可能または移動可能に設けてもよい。
また、前記実施例では、主制御基板11や払出制御基板91を開閉扉枠50の背面における可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)の下方位置に設け、演出制御基板12を可動演出画像表示装置60の前下方に設けた形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)の前方領域を除く位置であって、可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)の後方端よりも前方となる位置であれば、主制御基板11、払出制御基板91や演出制御基板12を上記以外の場所に設けてもよい。このようにすることで、主制御基板ケース11A、払出制御基板ケース91Aや演出制御基板ケース12Aの前後寸法分、可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)をパチンコ遊技機1の後方に配置できるようにし、投影装置600と可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)との距離を極力長くすることができる。また、これら制御基板ケースは、遊技機用枠3や開閉扉枠50の背面等に係止部やネジ等を介して取付けるだけでなく、フック等を介して吊支することにより設けてもよい。
また、主制御基板11、払出制御基板91や演出制御基板12を、パチンコ遊技機1の前方側に突出するように該パチンコ遊技機1の前面上部位置に形成された上突出部210Aに設けても良く、このように上突出部210Aを備えることで、周囲の照明の光によって、可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)に投影された画像が視認しづらくなってしまうことを防ぐことができ、かつ上突出部210Aを用いて主制御基板11、払出制御基板91や演出制御基板12を配置するスペースを確保できる。
また、前記実施例では、遊技機枠3の背面下部に主制御基板11、払出制御基板91及び電源基板を設け、開閉扉枠50の背面下部に演出制御基板12を設ける形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら主制御基板11、演出制御基板12、払出制御基板91及び電源基板のうち、遊技に関連する制御を行う制御基板としての主制御基板11、演出制御基板12及び払出制御基板91に関しては、パチンコ遊技機1の前方から不正されにくい遊技機枠3の背面下部に設けることが好ましいが、主制御基板11、演出制御基板12、払出制御基板91及び電源基板全てを開閉扉枠50の背面下部、または遊技機枠3の背面等に設けてもよい。
また、前記実施例では、開閉扉枠50の背面下部に演出制御基板12を設ける形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、演出制御基板12は、パチンコ遊技機1を設置する遊技島等、パチンコ遊技機1以外に設けるようにしてもよい。なお、演出制御基板12に替えて、或いは加えて遊技に関連する制御を行う制御基板としての主制御基板11、演出制御基板12や払出制御基板91を遊技島に設けるようにしてもよい。
また、前記実施例では、上突出部210Aにスピーカ8L、8Rを収容する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、スピーカ8L、8Rは側方突出部210Bや下皿92の周辺に収容してもよい。
また、前記実施例では、上突出部210Aにスピーカ8L、8Rを収容する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、上突出部210A内において、該上突出部210Aとスピーカ8L、8Rとの間に防振手段としてのバネやゴム等の弾性部材を介在させることで、スピーカ8L、8Rの音出力により生じる振動が投影装置600に伝達されてしまうことを防止し、可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)に表示される画像が不鮮明になってしまうことを防ぐようにしてもよい。
また、前記実施例では、上突出部210A内の収容部211に投影装置600を収容する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、収容部211と上突出部210Aの外方とに連通する開口を上突出部210Aに形成することで、投影装置600の駆動により生じる熱を収容部211内から排出して投影装置600の過熱を防ぐようにしてもよい。なお、開口は上突出部210Aの上面、下面、側面のいずれに形成されていてもよいが、収容部211内から排出される熱が効率よく排出されるように上突出部210Aの上面に開口を形成することが望ましい。また、上突出部210Aの下面に開口を形成する場合は、例えば、悪戯によって液体などが上突出部210Aに投入されても、該液体を上突出部210Aの外に容易に流出させることができる。
また、前記実施例では、可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)の周囲に位置する部材としての飾り枠2bを、可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)の周囲に位置しない部材(例えば、遊技領域10外に配設されている部材など)よりも、光を反射し難い色、材質、表面状態の少なくともいずれかとしている形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)の周囲に位置する部材として、障害釘、風車、入賞装置等を可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)の周囲に位置しない部材よりも、光を反射し難い色、材質、表面状態の少なくともいずれかとしてもよい。また、パチンコ遊技機1全体(例えば、遊技盤2や上突出部210A、側方突出部210B、下皿92および上皿90、プッシュボタン31等を含む開閉扉枠50等)を、光を反射し難い色、材質、表面状態の少なくともいずれかとしてもよい。
また、前記実施例では実施していないが、パチンコ遊技機1にエラー報知制御手段を備えるようにして、該エラー報知制御手段により、パチンコ遊技機1における異常の発生を報知するようにしても良く、この場合にあっては、本体を開閉可能に覆う開閉扉枠50の開放異常を投影装置600により可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)に大きく投影して報知しようとしても、前記実施例では開閉扉枠50に投影装置600が設けられているため、異常を報知する画像を可動演出画像表示装置60に投影できなくなってしま可能性が高いので、少なくとも開閉扉枠50が開放されている期間においては、可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)とは個別に設けられ、画像を表示可能な表示手段である演出画像表示装置5に、エラー報知画像を表示して異常の発生を報知するようにすればよい。
また、前記実施例では、遊技球が通過する通過経路は、該通過経路を通過する遊技球が可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)に投影される投影光を遮らない位置に設けられていることで、通過経路を通過する遊技球によって投影光が遮られて画像が分かりづらくなってしまうことを防止できるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、通過経路を通過する遊技球が、投影光の一部を遮るように通過経路を形成するようにしてもよい。
また、前記実施例では、特に詳細な説明はしていないが、投影装置600の制御を行う投影制御手段である演出制御用CPU120は、本体を開閉可能に覆う開閉扉枠50の開放に関係なく投影装置600の制御を行っているが、本発明はこれに限定されるものではなく、投影制御手段である演出制御用CPU120は、少なくとも開閉扉枠50が開放されている期間においては、閉鎖されている期間と比較して投影装置600から投影される投影光の明るさを低減させる制御、または、投影装置600による投影を停止する制御を行うようにしてもよい。
また、可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)に投影される投影画像と、演出画像表示装置5に表示される表示画像とが、互いに作用し合うような連携演出を行ってもよく、本発明はこれに限定されるものではなく、投影装置600が投影する投影画像と演出画像表示装置5が表示する表示画像とにより連携演出を実行する連携演出実行手段を備えるようにしても良く、この場合にあっては、可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)の近傍に配置される演出画像表示装置5の表示制御と、投影装置600の投影制御を行う制御手段である演出制御用CPU120は、連携演出が実行されるときには、投影装置600により投影される投影画像の明るさと、演出画像表示装置5により表示される表示画像の明るさとを合わせる制御を行うようにすればよい。
また、前記実施例では、投影装置600を、本体を開閉可能に覆う開閉扉枠50に前方側に突出するように庇状に形成された上突出部210Aに設け、開閉扉枠50の開閉に応じて投影装置600の投影方向が変化する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら投影装置600を、開閉扉枠50を閉鎖した状態及び開放した状態のいずれの状態であっても、可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)に画像を投影可能な位置に設けるようにしてもよい。
また、前記実施例では、スーパーリーチ演出や予告演出として可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)に対して画像を投影する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、変動表示が実行されていない大当り中において、該大当り遊技が確変大当りの大当り遊技であるか通常大当り(非確変大当り)の大当り遊技であるかが不明である場合に、確変大当りの大当り遊技であることを報知する確変昇格演出として可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)に対して画像を投影するようにしてもよいし、例えば、5ラウンド大当りであるか16ラウンドの大当りであるかが不明である場合に、16ラウンドであることを報知するラウンド昇格演出として可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)に対して画像を投影するようにしてもよい。更には、大当りに当選する確率が高い高確率状態であるのか、大当りに当選する確率が低い通常状態(低確率状態)であるのかが判別不能である潜伏状態である場合に、高確率状態であるか通常状態(低確率状態)であるのを示唆する演出として可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)に対して画像を投影するようにしてもよい。
また、前記実施例では、スーパーリーチ演出や予告演出等の遊技中の演出として可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)に対して画像を投影する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、パチンコ遊技機1の演出や特徴等を紹介するデモ演出等、パチンコ遊技機1において遊技が行われていない状態(非遊技中)で実行される演出として可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)に対して画像を投影するようにしてもよい。
また、前記実施例では、投影装置600から投影される画像を表示するための可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)と演出画像を表示するための演出画像表示装置5をパチンコ遊技機1に設ける形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、パチンコ遊技機1には演出表示装置5を設けないようにしてもよい。なお、パチンコ遊技機1に演出画像表示装置5を設けない場合は、演出図柄の変動表示や各種演出画像を投影装置600からの投影によって可動演出画像表示装置60に表示すればよい。
また、前記実施例では、可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)と演出画像表示装置5との両方で演出図柄の変動表示を実行可能な形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、演出図柄の変動表示は可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)と演出画像表示装置5のいずれか一方のみで実行するようにしてもよい。
また、前記実施例では、遊技機の一例としてパチンコ遊技機1を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、予め定められた球数の遊技球が遊技機内部に循環可能に内封され、遊技者による貸出要求に応じて貸し出された貸出球や、入賞に応じて付与された賞球数が加算される一方、遊技に使用された遊技球数が減算されて記憶される、所謂、封入式遊技機にも本発明を適用可能である。なお、これら封入式遊技機においては遊技球ではなく得点やポイントが遊技者に付与されるので、これら付与される得点やポイントが遊技価値に該当する。
また、前記実施例では、遊技球を打球発射装置により遊技領域よりも下方から打ち出す形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、前記打球発射装置をパチンコ遊技機1における遊技領域の上方位置に設けることによって、遊技球を遊技領域の上方位置から打ち出すようにしてもよい。
また、前記実施例では、始動入賞口を、第1始動入賞口6Aと第2始動入賞口6Bとの2つとした形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、始動入賞口を1つのみとしてもよいし、始動入賞口を3つ以上としてもよい。
また、前記実施例では、特別図柄を、第1特図と第2特図との2つとした形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、特別図柄を1つのみとしてもよいし、特別図柄を3つ以上としてもよい。
また、前記実施例では、第1特別図柄表示器4Aおよび第2特別図柄表示器4Bはそれぞれ表示結果となる最終停止図柄を含む複数種類の特別図柄を変動表示した後に、最終停止図柄を停止表示するようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、表示結果となる最終停止図柄を含めずに複数種類の特別図柄を変動表示した後に、最終停止図柄を停止表示するものであってもよい。つまり、表示結果となる最終停止図柄は、変動表示に用いられる特別図柄と異なる図柄であってもよい。
前記遊技者にとって有利な状態とは、遊技者が多くの遊技媒体を獲得できる遊技者にとって有利な特定遊技状態(大当り等)や、獲得できる遊技媒体の期待値が異なる複数種類の特定遊技状態(ラウンド数が異なる大当り等)や、通常遊技状態よりも賞球払出の条件が成立しやすくなる高ベース状態(時短状態)や、前記特定遊技状態となる確率が高い高確率遊技状態(高確率状態)や高確低ベース状態(潜伏確変状態)、特別リーチ状態(例えば、スーパーリーチ等)、変動パターンが大当り変動パターンに基づく変動パターンである状態等が含まれる。
また、前記実施例では、遊技機の一例としてパチンコ遊技機が適用されていたが、例えば遊技用価値を用いて1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、各々が識別可能な複数種類の図柄を変動表示可能な演出画像表示装置やリールに変動表示結果が導出されることにより1ゲームが終了し、該演出画像表示装置に導出された変動表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシンにも適用可能である。なお、本発明をスロットマシンに適用する場合の遊技領域としては、スロットマシンの前面を閉鎖する遊技機用枠に設けられた透明板の後方に配置されるスクリーンユニットを含む。
また、前記実施例では、可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)の後方領域には、いずれの基板も配置しない形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、投影装置600と可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)との距離を十分に確保できる場合にあっては、可動演出画像表示装置60(又は可動立体演出表示装置60)の後方領域に、基板を配置するようにしてもよい。
また、前述の説明では、前記第1発明と前記第2発明とをそれぞれ実施例に基づいて説明したが、これらの発明を組み合わせることも可能である。例えば、前記第1発明の折り戸スクリーン部材302L、302Rの後方に、第2発明の可動立体演出表示装置60を設けることが可能であり、また、前記第1発明の引き戸スクリーン部材402L、402Rの間に、第2発明の可動立体演出表示装置60を進退可能に設けることも可能である。このような構成とすることで、立体的な動きのある演出が可能となる。
以上説明したように、本実施の形態のパチンコ遊技機1やパチスロ機によれば、以下のような遊技機を提供することができる。
[付記1−1]
(1)本発明に係る遊技機は、遊技者が視認可能な所定の演出を実行可能な演出装置(例えば、中央演出部材502)と、前記演出装置の前方に設けられ、遊技者が前記演出装置を視認困難な第1の位置(例えば、折り戸スクリーン部材の展開位置)と視認容易な第2の位置(例えば、折り戸スクリーン部材の折り畳み位置)との間を移動可能な開閉扉(例えば、折り戸スクリーン部材)と、少なくとも前記開閉扉を移動制御可能な移動制御手段(例えば、スクリーン駆動機構70)と、を備えた遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、前記開閉扉は、第1の部材(例えば、折り戸スクリーン部材302L、302R)および該第1の部材に隣接する第2の部材(例えば、折り戸スクリーン部材303L、303R)とを含む複数の部材と、前記複数の部材を接続する接続部(例えば、上部接続部3100L、3100Rと下部接合部3200L、3200R)と、を有し、前記移動制御手段により前記開閉扉が前記第2の位置に移動した場合には折畳状態となるとともに、前記第1の位置に移動した場合には前記複数の部材が展開することで前記演出装置の少なくとも一部を隠蔽可能な略平板形状となり、前記第1の部材及び前記第2の部材のうち、前記開閉扉の端部を構成している部材について、前記第1の部材と前記第2の部材とが隣接していない端部側(例えば、端部3050L、3080L、3050R、3080R)を、前記第1の部材と前記第2の部材とが隣接している端部側(例えば、端部3060L、3070L、3060R、3070R)よりも奥側に位置するように移動可能に構成されてなることを特徴とする。
上記(1)の遊技機によれば、従来、開閉扉が折り畳まれる際、図45(b)に示されるように、開閉扉の接続部が前方に突出していたため、遊技機の前後方向において大きなスペースが必要であったが、開閉扉(例えば、折り戸スクリーン部材)が折り畳まれる際、上記第1の部材(例えば、折り戸スクリーン部材302L、302R)と第2の部材(例えば、折り戸スクリーン部材303L、303R)とが隣接して接続されていない方の端部(例えば、端部3050L、3080L、3050R、3080R)が、隣接して接続されている方の端部(例えば、端部3060L、3070L、3060R、3070R)よりも奥側に移動するように構成(図44等参照)されているため、例えば図46(b)に示されるように、開閉扉の接続部が可動演出画像表示装置60の前方側に突出することがなく、可動演出画像表示装置60前方の省スペース化を図ることが可能となる。またこれにより、可動演出画像表示装置60自体の小型化が可能となる。
[付記1−2]
(1)本発明に係る遊技機は、遊技者が視認可能な所定の演出を実行可能な演出装置(例えば、中央演出部材502および/または引き戸スクリーン部材402L、402R)と、前記演出装置の前方に設けられ、遊技者が前記演出装置を視認困難な第1の位置(例えば、折り戸スクリーン部材の展開位置)と視認容易な第2の位置(例えば、折り戸スクリーン部材の折り畳み位置)との間を移動可能な開閉扉(例えば、折り戸スクリーン部材)と、少なくとも前記開閉扉を移動制御可能な移動制御手段(例えば、スクリーン駆動機構70)と、を備えた遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、前記開閉扉は、第1の部材(例えば、折り戸スクリーン部材302L、302R)および該第1の部材に隣接する第2の部材(例えば、折り戸スクリーン部材303L、303R)とを含む複数の部材と、前記複数の部材を接続する接続部(例えば、上部接続部3100L、3100Rと下部接合部3200L、3200R)と、を有し、前記移動制御手段により前記開閉扉が前記第2の位置に移動した場合には折畳状態となるとともに、前記第1の位置に移動した場合には前記複数の部材が展開することで前記演出装置の少なくとも一部を隠蔽可能な略平板形状となり、前記開閉扉が折畳状態となるときは、前記複数の部材のうち、前記開閉扉の一方の端部を構成する部材(例えば、折り戸スクリーン部材303L、303R)が前記演出装置よりも奥側に位置するように移動可能に構成されてなることを特徴とする。
上記(1)の遊技機によれば、従来、開閉扉が折り畳まれる際、図45(b)に示されるように、開閉扉の接続部が前方に突出していたため、遊技機の前後方向において大きなスペースが必要であったが、開閉扉(例えば、折り戸スクリーン部材)が折り畳まれる際、当該開閉扉を構成する複数の部材(例えば、折り戸スクリーン部材302L、303L、302R、303R)のうち、当該開閉扉の一方の端部を構成する部材(例えば、折り戸スクリーン部材303L、303R)が、例えば図46(b)に示されるように、演出装置(中央演出部材502および/または引き戸スクリーン部材402L、402R)よりも奥側に移動するように構成されているため、比較的に横幅の広い折り戸スクリーン部材を接続した開閉扉であっても、上記演出装置前方の狭いスペースにおいて、開閉扉を折り畳みまたは展開することが可能となる。またこれにより、可動演出画像表示装置60自体の小型化が可能となる。
[付記1−3]
(1)本発明に係る遊技機は、遊技者が視認可能な所定の演出を実行可能な演出装置(例えば、中央演出部材502)と、前記演出装置の前方に設けられ、遊技者が前記演出装置を視認困難な第1の位置(例えば、折り戸スクリーン部材の展開位置)と視認容易な第2の位置(例えば、折り戸スクリーン部材の折り畳み位置)との間を移動可能な開閉扉(例えば、折り戸スクリーン部材)と、前記演出装置と前記開閉扉との間に位置するとともに、前記演出装置を視認困難な第3の位置と視認容易な第4の位置との間を移動可能な第2の開閉扉(例えば、引き戸スクリーン部材402L、402R)と、少なくとも前記開閉扉と前記第2の開閉扉と前記演出装置とを移動制御可能な移動制御手段(例えば、スクリーン駆動機構70および中央演出部材駆動機構500)と、を備えた遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、前記開閉扉は、第1の部材(例えば、折り戸スクリーン部材302L、302R)および該第1の部材に隣接する第2の部材(例えば、折り戸スクリーン部材303L、303R)とを含む複数の部材と、前記複数の部材を接続する接続部(例えば、上部接続部3100L、3100Rと下部接合部3200L、3200R)と、を有し、前記移動制御手段により前記開閉扉が前記第2の位置に移動した場合には折畳状態となるとともに、前記第1の位置に移動した場合には前記複数の部材が展開することで前記演出装置および/または前記第2の開閉扉の少なくとも一部を隠蔽可能な略平板形状となり、前記開閉扉が折畳状態となるときは、前記複数の部材のうち、前記開閉扉の一方の端部を構成する部材(例えば、折り戸スクリーン部材303L、303R)が前記演出装置および/または前記第2の開閉扉よりも奥側に位置するように移動可能に構成されてり、前記演出装置は、待機位置である第5の位置と、前記第5の位置よりも手前側の位置である第6の位置との間を移動可能であり、前記第6の位置は前記第2の開閉扉が前記第4の位置にあるときに当該第2の開閉扉と前後方向略同じ位置であることを特徴とする。
上記(1)の遊技機によれば、従来、開閉扉が折り畳まれる際、図45(b)に示されるように、開閉扉の接続部が前方に突出していたため、遊技機の前後方向において大きなスペースが必要であったが、開閉扉(例えば、折り戸スクリーン部材)が折り畳まれる際、当該開閉扉を構成する複数の部材(例えば、折り戸スクリーン部材302L、303L、302R、303R)のうち、当該開閉扉の一方の端部を構成する部材(例えば、折り戸スクリーン部材303L、303R)が、例えば図46(b)に示されるように、演出装置(中央演出部材502および/または引き戸スクリーン部材402L、402R)よりも奥側に移動するように構成されているため、比較的に横幅の広い折り戸スクリーン部材を接続した開閉扉であっても、上記演出装置前方の狭いスペースにおいて、開閉扉を折り畳みまたは展開することが可能となる。またこれにより、可動演出画像表示装置60自体の小型化が可能となる。
さらに、図32に示されるように、演出装置(例えば、中央演出部材502)が待機位置にあるときは、第2の開閉扉(例えば、引き戸スクリーン部材402L、402R)よりも奥側に位置して遊技機の前方からは視認できないが、上記第2の開閉扉が可動演出画像表示装置60の左右に移動すると、図43に示されるように、演出装置(例えば、中央演出部材502)が奥側から前方に進出して上記演出装置が視認可能な状態となる。このような、開閉扉、第2の開閉扉および演出装置の移動態様によって、遊技者に対して、新たな演出動作態様を提供することが可能となる。
[付記1−4]
(1)本発明に係る遊技機は、所定の演出画像を表示可能な液晶表示演出装置(例えば、中央演出部材502)と、前記液晶表示演出装置の前方に設けられ、遊技者が前記液晶表示演出装置を視認困難な第1の位置(例えば、折り戸スクリーン部材の展開位置)と視認容易な第2の位置(例えば、折り戸スクリーン部材の折り畳み位置)との間を移動可能な開閉扉(例えば、折り戸スクリーン部材)と、前記液晶表示演出装置と前記開閉扉との間に位置するとともに、前記液晶表示演出装置を視認困難な第3の位置と視認容易な第4の位置との間を移動可能な第2の開閉扉(例えば、引き戸スクリーン部材402L、402R)と、少なくとも前記開閉扉と前記第2の開閉扉と前記液晶表示演出装置とを移動制御可能な移動制御手段(例えば、スクリーン駆動機構70および中央演出部材駆動機構500)と、を備えた遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、前記開閉扉は、第1の部材(例えば、折り戸スクリーン部材302L、302R)および該第1の部材に隣接する第2の部材(例えば、折り戸スクリーン部材303L、303R)とを含む複数の部材と、前記複数の部材を接続する接続部(例えば、上部接続部3100L、3100Rと下部接合部3200L、3200R)と、を有し、前記移動制御手段により前記開閉扉が前記第2の位置に移動した場合には折畳状態となるとともに、前記第1の位置に移動した場合には前記複数の部材が展開することで前記液晶表示演出装置および/または前記第2の開閉扉の少なくとも一部を隠蔽可能な略平板形状となり、前記開閉扉が折畳状態となるときは、前記複数の部材のうち、前記開閉扉の一方の端部を構成する部材(例えば、折り戸スクリーン部材303L、303R)が前記液晶表示演出装置および/または前記第2の開閉扉よりも奥側に位置するように移動可能に構成されてり、前記液晶表示演出装置は、待機位置である第5の位置と、前記第5の位置よりも手前側の位置である第6の位置との間を移動可能であり、前記第6の位置は前記第2の開閉扉が前記第4の位置にあるときに当該第2の開閉扉と前後方向略同じ位置であることを特徴とする。
上記(1)の遊技機によれば、従来、開閉扉が折り畳まれる際、図45(b)に示されるように、開閉扉の接続部が前方に突出していたため、遊技機の前後方向において大きなスペースが必要であったが、開閉扉(例えば、折り戸スクリーン部材)が折り畳まれる際、当該開閉扉を構成する複数の部材(例えば、折り戸スクリーン部材302L、303L、302R、303R)のうち、当該開閉扉の一方の端部を構成する部材(例えば、折り戸スクリーン部材303L、303R)が、例えば図46(b)に示されるように、液晶表示演出装置(中央演出部材502)および/または第2の開閉扉(例えば、引き戸スクリーン部材402L、402R)よりも奥側に移動するように構成されているため、比較的に横幅の広い折り戸スクリーン部材を接続した開閉扉であっても、上記演出装置前方の狭いスペースにおいて、開閉扉を折り畳みまたは展開することが可能となる。またこれにより、可動演出画像表示装置60自体の小型化が可能となる。
さらに、図32に示されるように、液晶表示演出装置(例えば、中央演出部材502)が待機位置にあるときは、第2の開閉扉(例えば、引き戸スクリーン部材402L、402R)よりも奥側に位置して遊技機の前方からは視認できないが、上記第2の開閉扉が可動演出画像表示装置60の左右に移動すると、図43に示されるように、液晶表示演出装置(例えば、中央演出部材502)が奥側から前方に進出して当該液晶表示演出装置が視認可能な状態となる。このような、開閉扉、第2の開閉扉および液晶表示演出装置の移動態様によって、遊技者に対して、新たな演出動作態様を提供することが可能となる。
[付記1−5]
(1)本発明に係る遊技機は、遊技者が視認可能な所定の演出を実行可能な演出装置(例えば、中央演出部材502)と、前記演出装置の前方に設けられ、遊技者が前記演出装置を視認困難な第1の位置(例えば、折り戸スクリーン部材の展開位置)と視認容易な第2の位置(例えば、折り戸スクリーン部材の折り畳み位置)との間を移動可能な開閉扉(例えば、折り戸スクリーン部材)と、前記演出装置と前記開閉扉との間に位置するとともに、前記演出装置を視認困難な第3の位置と視認容易な第4の位置との間を移動可能な第2の開閉扉(例えば、引き戸スクリーン部材402L、402R)と、少なくとも前記開閉扉と前記第2の開閉扉と前記演出装置とを移動制御可能な移動制御手段(例えば、スクリーン駆動機構70および中央演出部材駆動機構500)と、を備えた遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、前記開閉扉は、第1の部材(例えば、折り戸スクリーン部材302L、302R)および該第1の部材に隣接する第2の部材(例えば、折り戸スクリーン部材303L、303R)とを含む複数の部材と、前記複数の部材を接続する接続部(例えば、上部接続部3100L、3100Rと下部接合部3200L、3200R)と、を有し、前記移動制御手段により前記開閉扉が前記第2の位置に移動した場合には折畳状態となるとともに、前記第1の位置に移動した場合には前記複数の部材が展開することで前記演出装置および/または前記第2の開閉扉の少なくとも一部を隠蔽可能な略平板形状となり、前記開閉扉が折畳状態となるときは、前記複数の部材のうち、前記開閉扉の一方の端部を構成する部材(例えば、折り戸スクリーン部材303L、303R)が前記演出装置および/または前記第2の開閉扉よりも奥側に位置するように移動可能に構成されてり、前記演出装置は、待機位置である第5の位置と、前記第5の位置よりも手前側の位置である第6の位置との間を移動可能であり、前記第6の位置は前記第2の開閉扉が前記第4の位置にあるときに当該第2の開閉扉と前後方向略同じ位置であり、前記第2の開閉扉は、前記第2の開閉扉の前面に所定の演出画像を表示可能な液晶表示部を有することを特徴とする。
上記(1)の遊技機によれば、従来、開閉扉が折り畳まれる際、図45(b)に示されるように、開閉扉の接続部が前方に突出していたため、遊技機の前後方向において大きなスペースが必要であったが、開閉扉(例えば、折り戸スクリーン部材)が折り畳まれる際、当該開閉扉を構成する複数の部材(例えば、折り戸スクリーン部材302L、303L、302R、303R)のうち、当該開閉扉の一方の端部を構成する部材(例えば、折り戸スクリーン部材303L、303R)が、例えば図46(b)に示されるように、演出装置(中央演出部材502および/または引き戸スクリーン部材402L、402R)よりも奥側に移動するように構成されているため、比較的に横幅の広い折り戸スクリーン部材を接続した開閉扉であっても、上記演出装置前方の狭いスペースにおいて、開閉扉を折り畳みまたは展開することが可能となる。またこれにより、可動演出画像表示装置60自体の小型化が可能となる。
さらに、図32に示されるように、演出装置(例えば、中央演出部材502)が待機位置にあるときは、第2の開閉扉(例えば、引き戸スクリーン部材402L、402R)よりも奥側に位置して遊技機の前方からは視認できないが、上記第2の開閉扉が可動演出画像表示装置60の左右に移動すると、図43に示されるように、演出装置(例えば、中央演出部材502)が奥側から前方に進出して上記演出装置が視認可能な状態となる。このような、開閉扉、第2の開閉扉および演出装置の移動態様によって、遊技者に対して、新たな演出動作態様を提供することが可能となる。また、上記第2の開閉扉の前面には、所定の演出画像を表示可能な液晶表示部が備えられてので、当該を第2の開閉扉の動作態様と併せて新たな視覚的効果を付加することが可能となる。
[付記1−6]
(1)本発明に係る遊技機は、遊技者が視認可能な所定の演出を実行可能な演出装置(例えば、中央演出部材502および/または引き戸スクリーン部材402L、402R)と、前記演出装置の前方に設けられ、遊技者が前記演出装置を視認困難な第1の位置(例えば、折り戸スクリーン部材の展開位置)と視認容易な第2の位置(例えば、折り戸スクリーン部材の折り畳み位置)との間を移動可能な開閉扉(例えば、折り戸スクリーン部材)と、少なくとも前記開閉扉を移動制御可能な移動制御手段(例えば、スクリーン駆動機構70)と、前記演出装置および前記開閉扉に対し演出画像を投影可能な投影手段(例えば、投影装置600)と、複数の図柄を変動表示可能な変動表示装置(例えば、演出画像表示装置5)と、を備えた遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、前記開閉扉は、第1の部材(例えば、折り戸スクリーン部材302L、302R)および該第1の部材に隣接する第2の部材(例えば、折り戸スクリーン部材303L、303R)とを含む複数の部材と、前記複数の部材を接続する接続部(例えば、上部接続部3100L、3100Rと下部接合部3200L、3200R)と、を有し、前記移動制御手段により前記開閉扉が前記第2の位置に移動した場合には折畳状態となるとともに、前記第1の位置に移動した場合には前記複数の部材が展開することで前記演出装置の少なくとも一部を隠蔽可能な略平板形状となり、前記開閉扉が折畳状態となるときは、前記複数の部材のうち、前記開閉扉の一方の端部を構成する部材(例えば、折り戸スクリーン部材303L、303R)が前記演出装置よりも奥側に位置するように移動可能に構成されてなり、前記変動表示装置は、前記演出装置または前記開閉扉に対して前記投影手段による複数の図柄の変動表示が少なくとも行われていない場合に、複数の図柄を変動表示可能であることを特徴とする。
上記(1)の遊技機によれば、従来、開閉扉が折り畳まれる際、図45(b)に示されるように、開閉扉の接続部が前方に突出していたため、遊技機の前後方向において大きなスペースが必要であったが、開閉扉(例えば、折り戸スクリーン部材)が折り畳まれる際、当該開閉扉を構成する複数の部材(例えば、折り戸スクリーン部材302L、303L、302R、303R)のうち、当該開閉扉の一方の端部を構成する部材(例えば、折り戸スクリーン部材303L、303R)が、例えば図46(b)に示されるように、演出装置(中央演出部材502および/または引き戸スクリーン部材402L、402R)よりも奥側に移動するように構成されているため、比較的に横幅の広い折り戸スクリーン部材を接続した開閉扉であっても、上記演出装置前方の狭いスペースにおいて、開閉扉を折り畳みまたは展開することが可能となる。またこれにより、可動演出画像表示装置60自体の小型化が可能となる。
さらに、上記演出装置および上記開閉扉に対して演出画像を投影可能な上記投影手段とは別に、複数の図柄を変動表示可能な変動表示装置(例えば、演出画像表示装置5)が設けられており、例えば、上記開閉扉に投影される演出画像において、図柄の変動表示画像を中断して他の演出画像を表示することとなった場合、代替手段として、上記変動表示装置で引き続き図柄の変動表示画像が表示される。このような構成により、遊技者は常に図柄の変動態様を視認して把握することが可能となる。
[付記1−7]
(1)本発明に係る遊技機は、遊技者が視認可能な所定の演出を実行可能な演出装置(例えば、中央演出部材502)と、前記演出装置の前方に設けられ、遊技者が前記演出装置を視認困難な第1の位置(例えば、折り戸スクリーン部材の展開位置)と視認容易な第2の位置(例えば、折り戸スクリーン部材の折り畳み位置)との間を移動可能な開閉扉(例えば、折り戸スクリーン部材302L、303L、302R、303R)と、前記開閉扉を移動制御可能な移動制御手段(例えば、折り戸スクリーン部材の駆動機構300)と、を備えた遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、前記開閉扉は、第1の部材(例えば、折り戸スクリーン部材302L、302R)および該第1の部材に隣接する第2の部材(例えば、折り戸スクリーン部材303L、303R)とを含む複数の部材と、前記複数の部材を接続する接続部(例えば、上部接続部3100L、3100Rと下部接合部3200L、32007R)と、を有するとともに、前記第2の位置に移動した場合には折畳状態となり、前記第1の位置に移動した場合には前記複数の部材が展開することで前記演出装置を隠蔽可能な略平板形状となり、前記接続部は、前記第1の部材の端部(例えば、端部3060L、3060R)と前記第2の部材の端部(例えば、端部3070L、3070R)とを接続し、前記第1の部材における前記接続部と接続していない端部(例えば、端部3050L、3050R)に設けられた第1の受部(例えば、摺動受け部306L、306R)と、前記第1の受部と当接し前記第1の部材の移動を案内する第1の案内部(例えば、第1案内溝323L、323R)と、前記第2部材における前記接続部と接続していない端部(例えば、端部3080L、3080R)に設けられた第2の受部(例えば、摺動受け部304L、304R)と、前記第2の受部と当接し前記第2の部材の移動を案内する第2の案内部(例えば、第2案内溝322L、322R)と、前記接続部に設けられた第3の受部(例えば、摺動受け部305L、305R)と、前記第3の受部と当接し前記接続部の移動を案内する第3の案内部(例えば、第3案内溝321L、321R)と、を備え、前記第1の案内部は上円弧状の案内経路にて形成され、前記第2の案内部は下円弧状の案内経路にて形成され、前記第1の案内部および前記第2の案内部は、前記第1の案内部における上円弧の内周側と、前記第2の案内部における下円弧の内周側とが対向するように設けられていることを特徴とする。
上記(1)の遊技機によれば、開閉扉(例えば、折り戸スクリーン部材302L、303L、302R、303R)に設けられた各受部(例えば、摺動受け部304L、304R、306L、306R)をそれぞれ折り畳み方向又は展開方向に案内する案内溝が、上円弧状の案内溝(例えば、第1案内溝323L、323R)と、下円弧状の案内溝(例えば、第2案内溝322L、322R)とで形成されている。そして、図29に示されるような態様で、上円弧の案内溝の内周側と、下円弧の案内溝の内周側とを対向するように配置するとともに、上記各案内溝が互いに干渉することなく、一部並行に近接して前後方向に配置することにより、開閉扉の前後方向の可動スペースを小さくすることが可能となる。
(2)上記(1)に記載の遊技機において、前記移動制御手段は、前記接続部に対し駆動力を伝達することで、前記開閉扉を移動制御することを特徴とする。
上記(2)の遊技機によれば、上記開閉扉(例えば、折り戸スクリーン部材302L、303L、302R、303R)の接続部(例えば、上部接続部3100L、3100R)に、駆動モータ(例えば、折り戸用モータ301A、301B)の駆動力を伝達して上記接続部を移動させることにより、上記開閉扉に設けられた上記各受部を、それぞれ折り畳み方向又は展開方向に案内させることが可能となる。
[付記1−8]
(1)本発明に係る遊技機は、可動体(例えば、折り戸スクリーン部材302L、303L、302R、303R)と、前記可動体を駆動する駆動部(例えば、折り戸用モータ301A、301B)を含む移動制御手段(例えば、折り戸スクリーン部材の駆動機構300)と、を備えた遊技機であって、前記可動体に設けられた第1の受部(例えば、摺動受け部306L、306R)と、前記第1の受部と当接し前記可動体の移動を案内する第1の案内部(例えば、第1案内溝323L、323R)が形成された第1のベース部(例えば、折り戸スクリーン案内ベース部材320)と、前記駆動部に設けられた第2の受部(例えば、モータ摺動ブッシュ316A、316B)と、前記第2の受部とが当接し前記駆動部の移動を案内する第2の案内部(例えば、駆動モータ案内溝314L、314R)が形成された第2のベース部(例えば、駆動部案内ベース部材310)と、を備え、前記第1のベース部と前記第2のベース部とは、前記第1のベース部の上に前記第2のベース部が配置される積層構造となっており、前記第1の案内部は、前記第1のベース部に形成された第1の開口部により形成され、前記第2の案内部は、前記第2のベース部に形成された第2の開口部により形成され、前記第1の受部を前記第1の開口部に保持する第1の保持手段(例えば、ビス3061L、3061R)を備え、前記第1の開口部と前記第2の開口部とは、互いの開口部の少なくとも一部が重層しており、前記第1の開口部と前記第2の開口部とが重層している部分において、前記第2の開口部を介して前記第1の保持手段を操作可能であることを特徴とする。
上記(1)の遊技機によれば、可動体(例えば、折り戸スクリーン部材302L、303L、302R、303R)の第1の受部(例えば、摺動受け部306L、306R)を案内する第1の案内部(例えば、第1案内溝323L、323R)が形成された第1のベース部(例えば、折り戸スクリーン案内ベース部材320)と、駆動部(例えば、折り戸用モータ301A、301B)を案内する第2の案内部(例えば、駆動モータ案内溝314L、314R)が形成された第2のベース部(例えば、駆動部案内ベース部材310)とを積層した本発明においては、上記第1の案内部と上記第2の案内部とを互いに一部重層するように構成しているため、積層されている上記第1のベース部と上記第2のベース部とを分解することなく、上記重層した箇所の上記第2の案内部の開口を介して、上記第1の受部(例えば、摺動受け部306L、306R)の第1の保持手段(例えば、ビス3061L、3061R)を緩めて上記可動体を交換したり、メンテナンスの際に上記第1の保持手段を締付けたりすることが可能となる。
(2)上記(1)に記載の遊技機において、前記可動体にはさらに第3の受部(例えば、摺動受け部304L、304R)が設けられ、前記第3の受部と当接し前記可動体の移動を案内する第3の案内部(例えば、第2案内溝322L、322R)が形成された前記第1のベース部を備え、前記第3の案内部は、前記第1のベース部に形成された第3の開口部により形成され、前記第3の受部を前記第3の開口部に保持する第3の保持手段(例えば、ビス3041L、3041R)を備え、前記第3の開口部と前記第2の開口部とは、互いの開口部の少なくとも一部が重層しており、前記第3の開口部と前記第2の開口部とが重層している部分において、前記第2の開口部を介して前記第3の保持手段を操作可能であることを特徴とする。
上記(2)の遊技機によれば、さらに、上記第2の案内部(例えば、駆動モータ案内溝314L、314R)と上記第3の案内部(例えば、第2案内溝322L、322R)とを互いに一部重層するように構成しているため、積層されている上記第1のベース部(例えば、折り戸スクリーン案内ベース部材320)と上記第2のベース部(例えば、駆動部案内ベース部材310)とを分解することなく、上記重層した箇所の上記第2の案内部の開口を介して、上記第3の受部(例えば、摺動受け部304L、304R)の第3の保持手段(例えば、ビス3041L、3041R)を緩めて上記可動体を交換したり、メンテナンスの際に上記第3の保持手段を締付けたりすることが可能となる。
[付記1−9]
(1)本発明に係る遊技機は、遊技に関する演出動作を実行可能な複数の可動体と、前記複数の可動体を移動制御可能な移動制御手段と、前記複数の可動体に対し演出画像を投影可能な投影手段(例えば、投影装置600)と、を備えた遊技機であって、前記複数の可動体は、第1の位置(後方退避位置)から該第1の位置とは異なる第2の位置(前方進出位置)に移動可能な第1の可動体(例えば、中央演出部材502)と、少なくとも一部が所定の面部で形成され、前記第1の可動体を覆う第3の位置(例えば、引き戸スクリーン部材402L、402Rが可動演出画像表示装置60中心で接合している位置)と前記第1の可動体を覆わない第4の位置(例えば、図42に示される、各引き戸スクリーン部材402L、402Rの間に中央演出部材502挟まれる位置)との間を移動可能な第2の可動体(例えば、引き戸スクリーン部材402L、402R)と、を含み、前記第1の可動体には、前記第2の位置に移動された場合に、前記第2の可動体に形成された所定の面部と略面一となる特定の面部が形成されており、前記移動制御手段は、前記第2の可動体を、一旦前記第4の位置の近傍(図41に示される位置)まで移動制御するとともに、前記第1の可動体を前記第2の位置に移動制御し、その後、前記第2の可動体を、前記第4の位置まで所定量(図41に示されるW)移動制御可能であることを特徴とする。
上記(1)の遊技機によれば、第1の可動体(例えば、中央演出部材502)と第2の可動体(例えば、引き戸スクリーン部材402L、402R)とによって略面一となる投影面を形成する場合、上記第1の可動体(例えば、中央演出部材502)から所定量(図41に示されるW)離隔した位置に上記第2の可動体一旦移動し、上記第1の可動体が上記第2の可動体と略面一となる投影面を形成する位置まで移動した後、上記第2の可動体を前記所定量(図41に示されるW)、上記第1の可動体側に移動させることにより、上記第1の可動体と上記第2の可動体との間で隙間の少ない、略面一となる投影面が形成可能に構成されている。このような構成により、上記第1の可動体と上記第2の可動体とで平滑な投影面が形成されるとともに、上記第1の可動体が移動する際に、上記第2の可動体と互いに干渉してしまう不具合を未然に防止することが可能となる。
(2)上記(1)に記載の遊技機において、前記第1の可動体(例えば、中央演出部材502)の特定の面部(例えば、中央演出部材502の前面)は、当該第1の可動体の両側面と前記第2の可動体(例えば、引き戸スクリーン部材402L、402R)の一側面とが近接することにより当該第2の可動体に形成された所定の面部(例えば、引き戸スクリーン部材402L、402Rの前面)と略面一となるものであり、前記第1の可動体の両側面には、前記第4の位置の近傍(図41に示される状態)から前記第4の位置(例えば、図42に示される、各引き戸スクリーン部材402L、402Rの間に中央演出部材502挟まれる位置)にわたり、前記第2の可動体の厚さと略同一の段差部(例えば、段差部5021)を有することを特徴とする。
上記(2)の遊技機によれば、第2の可動体(例えば、引き戸スクリーン部材402L、402R)と近接する第1の可動体(例えば、中央演出部材502)の両側面には、所定量の幅を有する上記第2の可動体の厚さと略同一の段差部(例えば、段差部5021)が備えられているので、例えば、上記第1の可動体と上記第2の可動体との間の隙間から、各可動体の後方に配置されている駆動機構等が遊技者から見えてしまうような不具合や、各可動体の後方に投影画像が投影されてしまうような不具合を未然に防止することが可能となる。
[付記1−10]
(1)本発明に係る遊技機は、遊技に関する演出動作を実行可能な複数の可動体と、前記複数の可動体を移動制御可能な移動制御手段と、前記複数の可動体に対し演出画像を投影可能な投影手段(例えば、投影装置600)と、を備えた遊技機であって、前記複数の可動体は、第1の位置(後方退避位置)から該第1の位置とは異なる第2の位置(前方進出位置)に移動可能な第1の可動体(例えば、中央演出部材502)と、少なくとも一部が所定の面部で形成され、前記第1の可動体を覆う第3の位置(例えば、引き戸スクリーン部材402L、402Rが可動演出画像表示装置60中心で接合している位置)と前記第1の可動体を覆わない第4の位置(例えば、図42に示される、各引き戸スクリーン部材402L、402Rの間に中央演出部材502挟まれる位置)との間を移動可能な第2の可動体(例えば、引き戸スクリーン部材402L、402R)と、を含み、前記第1の可動体には、前記第2の位置に移動された場合に、前記第2の可動体に形成された所定の面部と略面一となる特定の面部が形成されており、前記移動制御手段は、前記第2の可動体を、一旦前記第4の位置の近傍(図41に示される位置)まで移動制御するとともに、前記第1の可動体を前記第2の位置に移動制御し、その後、前記第2の可動体を、前記第4の位置まで所定量(図41に示されるW)移動制御可能であり、さらに、前記第1の可動体の特定の面部および/または前記第2の可動体の所定の面部は、所定のキャラクタ形状を模した立体的凹凸面を有することを特徴とする。
上記(1)の遊技機によれば、第1の可動体(例えば、中央演出部材502)と第2の可動体(例えば、引き戸スクリーン部材402L、402R)とによって略面一となる投影面を形成する場合、上記第1の可動体(例えば、中央演出部材502)から所定量(図41に示されるW)離隔した位置に上記第2の可動体一旦移動し、上記第1の可動体が上記第2の可動体と略面一となる投影面を形成する位置まで移動した後、上記第2の可動体を前記所定量(図41に示されるW)、上記第1の可動体側に移動させることにより、上記第1の可動体と上記第2の可動体との間で隙間の少ない、略面一となる投影面が形成可能に構成されている。このような構成により、上記第1の可動体と上記第2の可動体とで平滑な投影面が形成されるとともに、上記第1の可動体が移動する際に、上記第2の可動体と互いに干渉してしまう不具合を未然に防止することが可能となる。さらに、上記第1の可動体の特定の面部と上記第2の可動体の所定の面部とのうち、少なくともいずれか一方の面部には、所定のキャラクタ形状を模した立体的凹凸面が形成されており、当該立体的凹凸面形状に応じた投影画像を投影することにより、遊技者に対して立体的な映像演出を提供することが可能となる。
(2)上記(1)に記載の遊技機において、前記第1の可動体(例えば、中央演出部材502)の特定の面部(例えば、中央演出部材502の前面)は、当該第1の可動体の両側面と前記第2の可動体(例えば、引き戸スクリーン部材402L、402R)の一側面とが近接することにより当該第2の可動体に形成された所定の面部(例えば、引き戸スクリーン部材402L、402Rの前面)と略面一となるものであり、前記第1の可動体の両側面には、前記第4の位置の近傍(図41に示される状態)から前記第4の位置(例えば、図42に示される、各引き戸スクリーン部材402L、402Rの間に中央演出部材502挟まれる位置)にわたり、前記第2の可動体の厚さと略同一の段差部(例えば、段差部5021)を有することを特徴とする。
上記(2)の遊技機によれば、第2の可動体(例えば、引き戸スクリーン部材402L、402R)と近接する第1の可動体(例えば、中央演出部材502)の両側面には、所定量の幅を有する上記第2の可動体の厚さと略同一の段差部(例えば、段差部5021)が備えられているので、例えば、上記第1の可動体と上記第2の可動体との間の隙間から、各可動体の後方に配置されている駆動機構等が遊技者から見えてしまうような不具合や、各可動体の後方に投影画像が投影されてしまうような不具合を未然に防止することが可能となる。
[付記1−11]
(1)本発明に係る遊技機は、遊技に関する演出動作を実行可能な複数の可動体と、前記複数の可動体を移動制御可能な移動制御手段と、前記複数の可動体に対し演出画像を投影可能な投影手段(例えば、投影装置600)と、を備えた遊技機であって、前記複数の可動体は、第1の位置(後方退避位置)から該第1の位置とは異なる第2の位置(前方進出位置)に移動可能な第1の可動体(例えば、中央演出部材502)と、少なくとも一部が所定の面部で形成され、前記第1の可動体を覆う第3の位置(例えば、引き戸スクリーン部材402L、402Rが可動演出画像表示装置60中心で接合している位置)と前記第1の可動体を覆わない第4の位置(例えば、図42に示される、各引き戸スクリーン部材402L、402Rの間に中央演出部材502挟まれる位置)との間を移動可能な第2の可動体(例えば、引き戸スクリーン部材402L、402R)と、を含み、前記第1の可動体には、前記第2の位置に移動された場合に、前記第2の可動体に形成された所定の面部と略面一となる特定の面部が形成されており、前記移動制御手段は、前記第2の可動体を、一旦前記第4の位置の近傍(図41に示される位置)まで移動制御するとともに、前記第1の可動体を前記第2の位置に移動制御し、その後、前記第2の可動体を、前記第4の位置まで所定量(図41に示されるW)移動制御可能であり、さらに、前記第1の可動体の特定の面部および前記第2の可動体の所定の面部は、それぞれ異なる所定のキャラクタ形状を模した立体的凹凸面を有するとともに、当該第1の可動体が前記第2の位置に移動されて当該第2の可動体の所定の面部と略面一となることで、当該第1の可動体の特定の面部が有する立体的凹凸面と当該第2の可動体の所定の面部が有する立体的凹凸面とで別の一つのキャラクタ形状を形成することを特徴とする。
上記(1)の遊技機によれば、第1の可動体(例えば、中央演出部材502)と第2の可動体(例えば、引き戸スクリーン部材402L、402R)とによって略面一となる投影面を形成する場合、上記第1の可動体(例えば、中央演出部材502)から所定量(図41に示されるW)離隔した位置に上記第2の可動体一旦移動し、上記第1の可動体が上記第2の可動体と略面一となる投影面を形成する位置まで移動した後、上記第2の可動体を前記所定量(図41に示されるW)、上記第1の可動体側に移動させることにより、上記第1の可動体と上記第2の可動体との間で隙間の少ない、略面一となる投影面が形成可能に構成されている。このような構成により、上記第1の可動体と上記第2の可動体とで平滑な投影面が形成されるとともに、上記第1の可動体が移動する際に、上記第2の可動体と互いに干渉してしまう不具合を未然に防止することが可能となる。さらに、上記第1の可動体の特定の面部および上記第2の可動体の所定の面部は、それぞれ異なる所定のキャラクタ形状を模した立体的凹凸面を有しており、当該第1の可動体が前記第2の位置に移動されて当該第2の可動体の所定の面部と略面一となった場合、例えば、図47の(b)に示されているように、中央演出部材502に形成された山の一部を模した立体的凹凸面と、引き戸スクリーン部材402に形成された山の一部を模した立体的凹凸面とで、別の一つの山の形状が構成されるようにすることが可能である。このような構成により、立体的凹凸面形状に応じた投影画像を投影することにより、遊技者に対して意外性のある立体的な映像演出を提供することが可能となるとともに、各可動体の移動態様に応じて異なるキャラクタによる演出が可能となる。
(2)上記(1)に記載の遊技機において、前記第1の可動体(例えば、中央演出部材502)の特定の面部(例えば、中央演出部材502の前面)は、当該第1の可動体の両側面と前記第2の可動体(例えば、引き戸スクリーン部材402L、402R)の一側面とが近接することにより当該第2の可動体に形成された所定の面部(例えば、引き戸スクリーン部材402L、402Rの前面)と略面一となるものであり、前記第1の可動体の両側面には、前記第4の位置の近傍(図41に示される状態)から前記第4の位置(例えば、図42に示される、各引き戸スクリーン部材402L、402Rの間に中央演出部材502挟まれる位置)にわたり、前記第2の可動体の厚さと略同一の段差部(例えば、段差部5021)を有することを特徴とする。
上記(2)の遊技機によれば、第2の可動体(例えば、引き戸スクリーン部材402L、402R)と近接する第1の可動体(例えば、中央演出部材502)の両側面には、所定量の幅を有する上記第2の可動体の厚さと略同一の段差部(例えば、段差部5021)が備えられているので、例えば、上記第1の可動体と上記第2の可動体との間の隙間から、各可動体の後方に配置されている駆動機構等が遊技者から見えてしまうような不具合や、各可動体の後方に投影画像が投影されてしまうような不具合を未然に防止することが可能となる。
[付記1−12]
(1)本発明に係る遊技機は、遊技者が視認可能な所定の演出を実行可能な演出装置(例えば、中央演出部材502、引き戸スクリーン部材402L、402R)と、非透過性部材で形成された前方装飾部(例えば、飾り枠2b)と、前記演出装置の前方でありかつ前記前方装飾部の後方に配置され、遊技者が前記演出装置を視認困難な第1の位置(例えば、折り戸スクリーン部材の展開位置)と視認容易な第2の位置(例えば、折り戸スクリーン部材の折り畳み位置)との間を移動可能な可動体(例えば、折り戸スクリーン部材302L、303L、302R、303R)と、前記可動体を移動制御可能な移動制御手段(例えば、折り戸スクリーン部材の駆動機構300)と、前記可動体に対し演出画像を投影可能な投影手段(例えば、投影装置600)と、を備えた遊技機であって、前記可動体は、複数の部材(例えば、折り戸スクリーン部材302L、303L、302R、303R)と、前記複数の部材を前記複数の部材の背面側で接続する接続部(例えば、上部接続部3100L、3100R、下部接合部3200L、3200R)と、を含み、前記複数の部材は、前記第1の位置に向かう移動では、前記複数の部材が互いに接触又は近接して前記接続部を覆うように移動可能であり、前記第2の位置に向かう移動では、前記複数の部材の隣接しない端部(例えば、端部3080L、3080R、3050L、3050R)が後方に移動可能であり、前記接続部が前面側から見て露出するように移動可能であり、前記前方装飾部は、前記可動体が前記第2の位置に移動された場合に、前記接続部の露出部分の前方に位置するように配置されていることを特徴とする。
上記(1)の遊技機によれば、演出装置(例えば、中央演出部材502、引き戸スクリーン部材402L、402R)の前方で移動する可動体(例えば、折り戸スクリーン部材302L、303L、302R、303R)が折り畳まれるとき、当該可動体を構成する複数の部材(例えば、折り戸スクリーン部材302L、303L、302R、303R)の接続部(例えば、上部接続部3100L、3100R、下部接合部3200L、3200R)が、例えば図23に示されるように遊技者側から見えてしまう。そこで、本発明では、非透過性部材で形成された前方装飾部(例えば、飾り枠2b)を、図5に示されるように上記接続部の前面を覆うように配置することによって当該接続部が遊技者に視認されないように構成し、美観性を損なうことを防いでいる。
(2)上記(1)に記載の遊技機において、前記可動体(例えば、折り戸スクリーン部材302L、303L、302R、303R)は、前記第2の位置(例えば、折り戸スクリーン部材の折り畳み位置)に移動された場合に、隣接する複数の部材のうち一の部材(例えば、折り戸スクリーン部材302L、302R)が遊技機の奥行き方向に傾斜面を形成し、前記投影手段(例えば、投影装置600)は、前記演出画像を、前記傾斜面の少なくとも一部を含む領域に投影可能であることを特徴とする。
上記(2)の遊技機によれば、可動体(例えば、折り戸スクリーン部材302L、303L、302R、303R)は、前記第2の位置(例えば、折り戸スクリーン部材の折り畳み位置)に移動されたときに、図5に示されるように上記可動体の一部(例えば、折り戸スクリーン部材302L、302R)が遊技機の奥行き方向に傾斜面を有して視認されるように構成されており、本発明ではその傾斜面の少なくとも一部に前記投影手段(例えば、投影装置600)からの投影画像を投影しているため、上記可動体の後方に位置する演出装置(例えば、中央演出部材502、引き戸スクリーン部材402L、402R)で投影される投影画像と併せて、奥行き方向に立体感のある演出が可能となる。
[付記2−1]
従来、遊技機において、発射された遊技球が転動可能な遊技領域に設けられた始動領域を遊技球が通過したことなど、所定の可変表示開始条件の成立により、可変表示装置の表示領域上に識別情報を変動表示する制御を行い、変動表示が行われている識別情報を導出表示する制御を行う可変表示制御手段が備えられ、導出表示された識別情報が所定の組合せ(特定の表示態様)となった場合に遊技者に有利な大当り遊技状態(所謂「大当り」)に移行するようにしたものが提供されている。
また、従来、プロジェクタからの投射映像をスクリーンに投影して演出画像を表示するゲーム機が提案されており、例えば特許文献1(特開平6−035066号公報)には、ゲーム機内に配置されたプロジェクタからの投射光を、反射鏡で反射し、ゲーム機内に設置されたスクリーンに演出画像を映し出す構成が開示されている。(特に、図1等参照)
さらに、特許文献2(特開2007−286089号公報)には、立体的に人の顔を模した光透過型のスクリーンに対し、後方に設けられたプロジェクタユニットよって画像を投影し、人の顔の起伏を立体的に映し出して、投影画像に視覚的な効果を付加しようとした遊技機が開示されている。(特に、図3等参照)
上記特許文献1(特開平6−035066号公報)に記載されているような、従来の表示方法では、平面的な演出画像しか表示することができず、多様な演出を期待する遊技者にとっては、臨場感といった点で物足りなさを感じる場合がある。
また、上記特許文献2(特開2007−286089号公報)に記載されているような、立体的に人の顔を模した光透過型スクリーンによる表示方法では、光透過型スクリーンの透過率による影響や、光透過型スクリーンへの光の進入角度(屈折)の影響などにより、鮮明な演出画像を映し出すことが難しい。さらに、上記立体的に人の顔を模した光透過型スクリーンは、人の顔を模した立体形状部を一つしか備えておらず、そこに複数種類の演出画像を投影したとしても、その種類は自ずと限られてくるため、遊技者が演出画像に飽きてしまう場合がある。
そこで本発明は、上述したような種々の課題に鑑みてなされたものであり、遊技者の興趣を向上するとともに、遊技者のニーズに応じた多種多様な演出表示を行い得る遊技機を提供することを目的とする。
(1)演出画像を投影可能な投影手段(投影装置600)と、前記投影手段から照射される画像を投影する投影部(弾性可動スクリーン部材320)と、を備える遊技機であって、立体形状部を有する可動体(角形可動部材420、円形可動部材520)と、前記可動体および前記投影部のうち少なくともいずれか一方を移動可能な移動制御手段と、を備え、前記投影部は、少なくとも一部が非透過性の弾性部材で形成されるスクリーン部(弾性スクリーンシート322)を含み、前記移動制御手段は、前記可動体の前記立体形状部と前記スクリーン部とが接触しない非接触態様(図61に示されるように、弾性スクリーンシート322が前方にある位置)と、前記可動体の前記立体形状部と前記スクリーン部の背面とが接触する接触態様(図62に示されるように、弾性スクリーンシート322が後方にある位置)とのいずれかとなるように移動制御可能であり、前記スクリーン部は、前記可動体の前記立体形状部が当該スクリーン部の背面に対し圧接されることで、当該スクリーン部の少なくとも一部が当該立体形状部の形状に応じて弾性変形(膨出部の形成)し、前記投影手段は、前記スクリーン部における前記弾性変形した領域の少なくとも一部に所定の演出画像(図74、図77、図78等に示されるキャラクタの投影態様)を投影可能であることを特徴とする。
上記(1)の遊技機によれば、一定の形状を維持したまま変形することのない従来の投影スクリーンに対し、本発明では、投影手段(投影装置600)から投影されるスクリーン部(弾性スクリーンシート322)を弾性変形するように構成し、立体形状部を備える可動体(角形可動部材420、円形可動部材520)を、上記スクリーン部の背面に対して圧接させることで、上記可動体の立体形状部に合わせて上記スクリーン部を弾性変形させ、当該弾性変形した領域に応じた演出画像を投影することが可能となる。このような構成により、多種多様な立体的な演出画像を表示することが可能となり、従来にはない立体感と臨場感のある演出が可能となる。
[付記2−2]
(1)演出画像を投影可能な投影手段(投影装置600)と、前記投影手段から照射される画像を投影する投影部(弾性可動スクリーン部材320)と、を備える遊技機であって、立体形状部を有する可動体(角形可動部材420、円形可動部材520)と、前記可動体および前記投影部のうち少なくともいずれか一方を移動可能な移動制御手段と、を備え、前記投影部は、少なくとも一部が非透過性の弾性部材で形成されるスクリーン部(弾性スクリーンシート322)を含み、前記移動制御手段は、前記スクリーン部の背面側において前記可動体を移動制御可能であり、さらに、前記可動体の前記立体形状部と前記スクリーン部とが接触しない非接触態様(図61に示されるように、弾性スクリーンシート322が前方にある位置)と、前記可動体の前記立体形状部と前記スクリーン部の背面とが接触する接触態様(図62に示されるように、弾性スクリーンシート322が後方にある位置)とのいずれかとなるように前記スクリーン部を移動制御可能であり、前記スクリーン部は、前記可動体の前記立体形状部が当該スクリーン部の背面に対し圧接されることで、当該スクリーン部の少なくとも一部が当該立体形状部の形状に応じて弾性変形(膨出部の形成)し、前記投影手段は、前記スクリーン部における前記弾性変形した領域の少なくとも一部に所定の演出画像(図74、図77、図78等に示されるキャラクタの投影態様)を投影可能であることを特徴とする。
上記(1)の遊技機によれば、一定の形状を維持したまま変形することのない従来の投影スクリーンに対し、本発明では、投影手段(投影装置600)から投影されるスクリーン部(弾性スクリーンシート322)が弾性変形するように構成され、立体形状部を備える可動体(角形可動部材420、円形可動部材520)を、上記スクリーン部の背面側において移動させて当該可動体に対して当該スクリーン部を圧接し、上記可動体の立体形状部に合わせて上記スクリーン部を弾性変形させることにより、当該弾性変形した領域に応じた演出画像を投影することが可能となる。このような構成により、多種多様な立体的な演出画像を表示することが可能となり、従来にはない立体感と臨場感のある演出が可能となる。
[付記2−3]
(1)演出画像を投影可能な投影手段(投影装置600)と、前記投影手段から照射される画像を投影する投影部(弾性可動スクリーン部材320)と、を備える遊技機であって、立体形状部を有する可動体(角形可動部材420、円形可動部材520)と、前記可動体および前記投影部のうち少なくともいずれか一方を移動可能な移動制御手段と、を備え、前記投影部は、少なくとも一部が非透過性の弾性部材で形成されるスクリーン部(弾性スクリーンシート322)を含み、前記移動制御手段は、前記可動体の前記立体形状部と前記スクリーン部とが接触しない非接触態様(図61に示されるように、弾性スクリーンシート322が前方にある位置)と、前記可動体の前記立体形状部と前記スクリーン部の背面とが接触する接触態様(図62に示されるように、弾性スクリーンシート322が後方にある位置)とのいずれかとなるように前記スクリーン部を移動制御可能であるとともに、前記可動体の前記立体形状部と前記スクリーン部の背面とが接触した状態において前記可動体を移動制御可能であり、前記スクリーン部は、前記可動体の前記立体形状部が当該スクリーン部の背面に対し圧接されることで、当該スクリーン部の少なくとも一部が当該立体形状部の形状に応じて弾性変形(膨出部の形成)し、前記投影手段は、前記スクリーン部における前記弾性変形した領域の少なくとも一部に所定の演出画像(図74、図77、図78等に示されるキャラクタの投影態様)を投影可能であることを特徴とする。
上記(1)の遊技機によれば、一定の形状を維持したまま変形することのない従来の投影スクリーンに対し、本発明では、投影手段(投影装置600)から投影されるスクリーン部(弾性スクリーンシート322)を弾性変形するように構成し、立体形状部を備える可動体(角形可動部材420、円形可動部材520)に対して当該スクリーン部を圧接している。さらに、上記可動体と上記スクリーン部とが圧接した状態で、当該可動体を当該スクリーン部の背面側において移動させて、当該スクリーン部の表面に形成された弾性変形領域に対して演出画像を投影している。このような構成により、動きのある立体的な画像演出を行うことが可能となり、従来にはない立体感と臨場感のある演出が可能となる。
[付記2−4]
(1)演出画像を投影可能な投影手段(投影装置600)と、前記投影手段から照射される画像を投影する投影部(弾性可動スクリーン部材320)と、を備える遊技機であって、立体形状部を有する可動体(角形可動部材420、円形可動部材520)と、前記可動体および前記投影部のうち少なくともいずれか一方を移動可能な移動制御手段と、を備え、前記投影部は、少なくとも一部が光透過性を有する弾性部材で形成されるスクリーン部(弾性スクリーンシート322)を含み、前記移動制御手段は、前記可動体の前記立体形状部と前記スクリーン部とが接触しない非接触態様(図61に示されるように、弾性スクリーンシート322が前方にある位置)と、前記可動体の前記立体形状部と前記スクリーン部の背面とが接触する接触態様(図62に示されるように、弾性スクリーンシート322が後方にある位置)とのいずれかとなるように移動制御可能であり、前記スクリーン部は、前記可動体の前記立体形状部が当該スクリーン部の背面に対し圧接されることで、当該スクリーン部の少なくとも一部が当該立体形状部の形状に応じて弾性変形(膨出部の形成)し、前記投影手段は、前記スクリーン部における前記弾性変形した領域の少なくとも一部に所定の演出画像(図74、図77、図78等に示されるキャラクタの投影態様)を投影可能であり、前記可動体は、前記立体形状部に発光可能な発光手段を有していることを特徴とする。
上記(1)の遊技機によれば、一定の形状を維持したまま変形することのない従来の投影スクリーンに対し、本発明では、投影手段(投影装置600)から投影されるスクリーン部(弾性スクリーンシート322)を弾性変形するように構成し、立体形状部を備える可動体(角形可動部材420、円形可動部材520)を、上記スクリーン部の背面に対して圧接させることで、上記可動体の立体形状部に合わせて上記スクリーン部を弾性変形させ、当該弾性変形した領域に応じた演出画像を投影することが可能となる。さらに、上記スクリーン部は、光透過性を有する弾性部材で形成されるとともに、当該スクリーン部に接触している上記可動体の立体形状部には、発光手段が設けられている。このような構成により、上記スクリーン部の弾性変形した領域に演出画像を投影しつつ、上記発光手段からの発光態様を、当該スクリーン部を透過させて遊技者に視認させることが可能となり、多種多様な立体演出を行うことが可能となる。
[付記2−5]
(1)演出画像を投影可能な投影手段(投影装置600)と、前記投影手段から照射される画像を投影する投影部(弾性可動スクリーン部材320)と、複数の図柄を変動表示可能な変動表示装置(例えば、演出画像表示装置5)と、を備える遊技機であって、立体形状部を有する可動体(角形可動部材420、円形可動部材520)と、前記可動体および前記投影部のうち少なくともいずれか一方を移動可能な移動制御手段と、を備え、前記投影部は、少なくとも一部が非透過性の弾性部材で形成されるスクリーン部(弾性スクリーンシート322)を含み、前記移動制御手段は、前記可動体の前記立体形状部と前記スクリーン部とが接触しない非接触態様(図61に示されるように、弾性スクリーンシート322が前方にある位置)と、前記可動体の前記立体形状部と前記スクリーン部の背面とが接触する接触態様(図62に示されるように、弾性スクリーンシート322が後方にある位置)とのいずれかとなるように移動制御可能であり、前記スクリーン部は、前記可動体の前記立体形状部が当該スクリーン部の背面に対し圧接されることで、当該スクリーン部の少なくとも一部が当該立体形状部の形状に応じて弾性変形(膨出部の形成)し、前記投影手段は、前記スクリーン部における前記弾性変形した領域の少なくとも一部に所定の演出画像(図74、図77、図78等に示されるキャラクタの投影態様)を投影可能であり、前記変動表示装置は、前記スクリーン部に対して前記投影手段による複数の図柄の変動表示が少なくとも行われていない場合に、複数の図柄を変動表示可能であることを特徴とする。
上記(1)の遊技機によれば、一定の形状を維持したまま変形することのない従来の投影スクリーンに対し、本発明では、投影手段(投影装置600)から投影されるスクリーン部(弾性スクリーンシート322)を弾性変形するように構成し、立体形状部を備える可動体(角形可動部材420、円形可動部材520)を、上記スクリーン部の背面に対して圧接させることで、上記可動体の立体形状部に合わせて上記スクリーン部を弾性変形させ、当該弾性変形した領域に応じた演出画像を投影することが可能となる。このような構成により、多種多様な立体的な演出画像を表示することが可能となり、従来にはない立体感と臨場感のある演出が可能となる。さらに、上記スクリーン部に演出画像を投影する上記投影手段とは別に、複数の図柄を変動表示可能な変動表示装置(例えば、演出画像表示装置5)が設けられており、例えば、上記スクリーン部に投影される演出画像において、図柄の変動表示画像を中断して他の演出画像を表示することとなった場合、代替手段として、上記変動表示装置で引き続き図柄の変動表示画像が表示される。このような構成により、遊技者は常に図柄の変動態様を視認して把握することが可能となる。
[付記2−6]
(1)演出画像を投影可能な投影手段(投影装置600)と、前記投影手段から照射される画像を投影する投影部(弾性可動スクリーン部材320)と、を備える遊技機であって、立体形状部を有する可動体(右ハート形可動部材420A、左ハート形可動部材520A、星形可動部材720A)と、前記可動体および前記投影部のうち少なくともいずれか一方を移動可能な移動制御手段と、を備え、前記可動体は、第1の立体形状部(ハート形)を有する第1の可動体(右ハート形可動部材420A、左ハート形可動部材520A)と、当該第1の立体形状部とは異なる形状である第2の立体形状部(星形)を有する第2の可動体(星形可動部材720A)と、を含み、前記投影部は、少なくとも一部が非透過性の弾性部材で形成されるスクリーン部(弾性スクリーンシート322)を含み、前記スクリーン部は、前記可動体の前記立体形状部が当該スクリーン部の背面に対し圧接されることで、当該スクリーン部の少なくとも一部が当該立体形状部の形状に応じて弾性変形(膨出部の形成)し、前記投影手段は、前記スクリーン部における前記弾性変形した領域の少なくとも一部に所定の演出画像を投影可能であるとともに、前記所定の演出画像として、第1の演出画像(図80に示されるハート形のキャラクタの投影態様)および/または当該第1の演出画像とは異なる第2の演出画像(図83に示される星形のキャラクタの投影態様)を投影可能に構成されており、前記移動制御手段は、前記可動体の前記立体形状部と前記スクリーン部とが接触しない非接触態様(図61に示されるように、弾性スクリーンシート322が前方にある位置)と、前記可動体の前記立体形状部と前記スクリーン部の背面とが接触する接触態様(図62に示されるように、弾性スクリーンシート322が後方にある位置)とのいずれかとなるように移動制御可能であり、前記投影手段が前記第1の演出画像を投影する場合、前記第1の可動体の立体形状部と前記スクリーン部の背面とが接触する接触態様となるように移動制御(弾性スクリーンシート322の後方への移動)する第1移動制御手段、および前記投影手段が前記第2の演出画像を投影する場合、前記第2の可動体の立体形状部と前記スクリーン部の背面とが接触する接触態様(弾性スクリーンシート322の後方への移動)となるように移動制御する第2移動制御手段を有することを特徴とする。
上記(1)の遊技機によれば、第1の可動体(右ハート形可動部材420A、左ハート形可動部材520A)および上記第1の可動体とは立体形状の異なる第2の可動体(星形可動部材720A)は、それぞれ、弾性部材で形成されたスクリーン部(弾性スクリーンシート322)と接触する位置と接触しない位置とに移動が可能となっており、上記第1の可動体又は上記第2の可動体が上記スクリーン部と接触する位置に移動すると、当該スクリーン部の背面が上記可動体に圧接され、上記スクリーン部が弾性変形して、可動体の立体形状に応じた弾性変形部(膨出部)がスクリーン部に形成される。そして、投影手段(投影装置600)によって、弾性変形部が形成されたスクリーン部に対応した演出画像が投影される。このような構成により、弾性変形部が形成されたスクリーン部において、弾性変形部の立体形状に応じた種々の演出画像を投影することができるため、バラエティーに富んだ演出が可能となるとともに、従来にはない立体感と臨場感のある演出が可能となる。
[付記2−7]
(1)演出画像を投影可能な投影手段(投影装置600)と、前記投影手段から照射される画像を投影する投影部(弾性可動スクリーン部材320)と、を備える遊技機であって、立体形状部を有する可動体(右ハート形可動部材420A、左ハート形可動部材520A、星形可動部材720A)と、前記可動体および前記投影部のうち少なくともいずれか一方を移動可能な移動制御手段と、を備え、前記可動体は、第1の立体形状部(ハート形)を有する第1の可動体(右ハート形可動部材420A、左ハート形可動部材520A)と、当該第1の立体形状部とは異なる形状である第2の立体形状部(星形)を有する第2の可動体(星形可動部材720A)と、を含み、前記投影部は、少なくとも一部が非透過性の弾性部材で形成されるスクリーン部(弾性スクリーンシート322)を含み、前記スクリーン部は、前記可動体の前記立体形状部が当該スクリーン部の背面に対し圧接されることで、当該スクリーン部の少なくとも一部が当該立体形状部の形状に応じて弾性変形(膨出部の形成)し、前記投影手段は、前記スクリーン部における前記弾性変形した領域の少なくとも一部に所定の演出画像を投影可能であるとともに、
前記所定の演出画像として、第1の演出画像(図81に示されるハート形のキャラクタの投影態様)および/または当該第1の演出画像とは異なる第2の演出画像(図83に示される星形のキャラクタの投影態様)を投影可能に構成されており、前記移動制御手段は、前記可動体の前記立体形状部と前記スクリーン部とが接触しない非接触態様(図61に示されるように、弾性スクリーンシート322が前方にある位置)と、前記可動体の前記立体形状部と前記スクリーン部の背面とが接触する接触態様(図62に示されるように、弾性スクリーンシート322が後方にある位置)とのいずれかとなるように移動制御可能であり、前記投影手段が前記第1の演出画像を投影する場合、前記第1の可動体の立体形状部と前記スクリーン部の背面とが接触する接触態様となるように移動制御(弾性スクリーンシート322の後方への移動)する第1移動制御手段、および前記投影手段が前記第2の演出画像を投影する場合、前記第2の可動体の立体形状部と前記スクリーン部の背面とが接触する接触態様(弾性スクリーンシート322の後方への移動)となるように移動制御する第2移動制御手段を有し、さらに、前記第1の可動体が、少なくとも第3の可動体(右ハート形可動部材420A)と、第4の可動体(左ハート形可動部材520A)とを含んで構成される場合に、前記移動制御手段は、前記第3の可動体および前記第4の可動体が互いに接触又は近接することで1つの構成物(図81に示されるハート形)を形成するように移動制御するとともに、当該1つの構成物を形成した状態で、少なくとも前記第3の可動体の立体形状部および前記第4の可動体の立体形状部と、前記スクリーン部の背面とが圧接されるように移動制御可能であることを特徴とする。
上記(1)の遊技機によれば、第1の可動体(右ハート形可動部材420A、左ハート形可動部材520A)および上記第1の可動体とは立体形状の異なる第2の可動体(星形可動部材720A)は、それぞれ、弾性部材で形成されたスクリーン部(弾性スクリーンシート322)と接触する位置と接触しない位置とに移動が可能となっており、上記第1の可動体又は上記第2の可動体が上記スクリーン部と接触する位置に移動すると、当該スクリーン部の背面が上記可動体に圧接され、上記スクリーン部が弾性変形して、可動体の立体形状に応じた弾性変形部(膨出部)がスクリーン部に形成される。そして、投影手段(投影装置600)によって、弾性変形部が形成されたスクリーン部に対応した演出画像が投影される。このような構成により、弾性変形部が形成されたスクリーン部において、弾性変形部の立体形状に応じた種々の演出画像を投影することができるため、バラエティーに富んだ演出が可能となるとともに、従来にはない立体感と臨場感のある演出が可能となる。
さらに、第1の可動体を構成する第3の可動体(右ハート形可動部材420A)と第4の可動体(左ハート形可動部材520A)とが接触することで、一つの構成物(図81に示されるハート形)を形成すように構成されている。つまり、各可動体の立体形状に応じた演出画像が投影されるだけではなく、各可動体が組み合わされた1つの立体形状を有する構成物に対しても、これに応じた演出画像を投影することが可能となるため、さらにバラエティーに富んだ演出が可能となる。また、1つの立体形状を有する構成物を二つの可動体に分割して、それぞれが投影領域内の進出位置と投影領域外の退避位置とを移動するように構成されているので、それぞれの可動体の投影領域外の退避スペースを小さくすることが可能となる。また、それぞれの可動体が投影領域外の退避スペースに移動するように構成されているため、スクリーン部の投影面に可動部材の影が映りこむことを防ぐことも可能となる。
[付記2−8]
(1)演出画像を投影可能な投影手段(投影装置600)と、前記投影手段から照射される画像を投影する投影部(弾性可動スクリーン部材320)と、を備える遊技機であって、立体形状部(角形、円形)を有する可動体(角形可動部材420、円形可動部材520)と、前記可動体および前記投影部のうち少なくともいずれか一方を移動可能な移動制御手段と、を備え、前記立体形状部は、所定の輪郭形状にて形成され、前記投影部は、前記立体形状部が通過可能に形成されるとともに前後に貫通する開口部(開口部3231)を有するベース部(スクリーンベース323)と、弾性部材で形成されるとともに少なくとも前記開口部を覆って前記ベース部に固着されるスクリーン部(弾性スクリーンシート322)と、を含み、前記移動制御手段は、前記可動体の前記立体形状部と前記スクリーン部とが接触しない非接触態様(図61に示されるように、弾性スクリーンシート322が前方にある位置)と、前記可動体の前記立体形状部と前記スクリーン部の背面とが接触する接触態様(図62に示されるように、弾性スクリーンシート322が後方にある位置)とのいずれかとなるように移動制御可能であり、前記スクリーン部は、前記可動体の前記立体形状部が当該スクリーン部の背面に対し圧接されることで、当該スクリーン部の少なくとも一部が当該立体形状部の形状に応じて弾性変形(図72、図73に示されるような膨出部の形成)し、前記投影手段は、前記スクリーン部における前記弾性変形した領域の少なくとも一部に所定の演出画像(図74、図77、図78等参照)を投影可能であり、前記開口部は、前記所定の輪郭形状に応じた形状(図57の3231等参照)に形成されていることを特徴とする。
上記(1)の遊技機によれば、投影手段(投影装置600)から演出画像が投影される投影部は、可動体(角形可動部材420、円形可動部材520)の立体形状部の輪郭形状に合わせて当該可動体が通過可能な開口部(図57の開口部3231参照)がベース部(スクリーンベース323)に設けられており、さらにその前面に弾性を有するスクリーン部(弾性スクリーンシート322)が上記ベース部に開口部部分を除いて固着されている。すなわち、単に、弾性を有するスクリーン部に可動体を圧接した場合、可動体の立体形状部に対応して立体的な膨出部がスクリーン上に形成されるものの、その輪郭部分はスクリーンが徐徐に引き伸ばされる関係上、緩やかに傾斜して、くっきりとした輪郭部分は形成されない。しかし、上記のような構成により、可動体が圧接される部分以外のスクリーンは、ベース部に固着されることにより、緩やかに傾斜して引き伸ばされることがないため、スクリーン部に弾性変形部分を形成する際(図73等参照)、非常に輪郭のはっきりした弾性変形部分を形成することが可能となる。
(2)上記(1)に記載の遊技機において、前記可動体が複数備えられ、前記開口部は、複数の前記可動体の前記立体形状部それぞれに対応して前記ベース部に形成される。
上記(2)の遊技機によれば、さらに、複数の可動体の立体形状部に対応して複数の開口部がベース部に設けられることで、スクリーン部に輪郭のはっきりした複数の弾性変形部分を形成することができるとともに、各弾性変形部分に対応した多種多様な立体的な演出画像を表示することが可能となる。
[付記2−9]
(1)演出画像を投影可能な投影手段(投影装置600)と、前記投影手段から照射される画像を投影する投影部(弾性可動スクリーン部材320)と、を備える遊技機であって、立体形状部(角形、円形)を有する可動体(角形可動部材420、円形可動部材520)と、前記可動体および前記投影部のうち少なくともいずれか一方を移動可能な移動制御手段と、を備え、前記立体形状部は、所定の輪郭形状にて形成され、前記投影部は、前記立体形状部が通過可能に形成されるとともに前後に貫通する開口部(開口部3231)を有するベース部(スクリーンベース323)と、弾性部材で形成されるとともに少なくとも前記開口部を覆って前記ベース部に固着されるスクリーン部(弾性スクリーンシート322)と、を含み、前記移動制御手段は、前記可動体の前記立体形状部と前記スクリーン部とが接触しない非接触態様(図61に示されるように、弾性スクリーンシート322が前方にある位置)と、前記可動体の前記立体形状部と前記スクリーン部の背面とが接触する接触態様(図62に示されるように、弾性スクリーンシート322が後方にある位置)とのいずれかとなるように移動制御可能であり、前記スクリーン部は、前記可動体の前記立体形状部が当該スクリーン部の背面に対し圧接されることで、当該スクリーン部の少なくとも一部が当該立体形状部の形状に応じて弾性変形(図72、図73に示されるような膨出部の形成)し、前記投影手段は、前記スクリーン部における前記弾性変形した領域の少なくとも一部に所定の演出画像(図74、図77、図78等参照)を投影可能であることを特徴とする。
上記(1)の遊技機によれば、投影手段(投影装置600)から演出画像が投影される投影部は、可動体(角形可動部材420、円形可動部材520)が通過可能な開口部がベース部(スクリーンベース323)に設けられており、さらにその前面に弾性を有するスクリーン部(弾性スクリーンシート322)が上記ベース部に開口部部分を除いて固着されている。すなわち、上記ベース部の開口部部分を通じて、弾性を有するスクリーン部に上記可動体が圧接され、立体的な膨出部がスクリーン上に形成される。さらに、上記ベース部の開口部部分は、図84の3231に示されるように上記可動体の可動範囲内で開口されているので、上記スクリーン部内の任意の位置において上記立体的な膨出部を形成することが可能である。
[付記2−10]
(1)演出画像を投影可能な投影手段(投影装置600)と、前記投影手段から照射される画像を投影する投影部(弾性可動スクリーン部材320)と、を備える遊技機であって、立体形状部(ハート形)を有する可動体(右ハート形可動部材420A、左ハート形可動部材520A)と、前記可動体および前記投影部のうち少なくともいずれか一方を移動可能な移動制御手段と、を備え、前記可動体は、第1の可動体(右ハート形可動部材420A)と、第2の可動体(左ハート形可動部材520A)と、を含み、前記投影部は、少なくとも一部が非透過性の弾性部材で形成されるスクリーン部(弾性スクリーンシート322)を含み、前記スクリーン部は、前記可動体の前記立体形状部が当該スクリーン部の背面に対し圧接されることで、当該スクリーン部の少なくとも一部が当該立体形状部の形状に応じて弾性変形(膨出部の形成)し、前記投影手段は、前記スクリーン部における前記弾性変形した領域の少なくとも一部に所定の演出画像(図80、図81参照)を投影可能であり、前記移動制御手段は、前記可動体を、前記投影手段の投影領域の範囲外でありかつ前記可動体の前記立体形状部と前記スクリーン部とが接触しない非接触態様と、前記投影手段の投影領域の範囲内でありかつ前記可動体の前記立体形状部と前記スクリーン部の背面とが接触可能な接触態様とのいずれかとなるように移動制御可能であり、前記第1の可動体および前記第2の可動体が互いに接触又は近接することで1つの構成物(図37に示されるハート形)を形成するように移動制御し、当該1つの構成物を形成した状態で、前記第1の可動体の立体形状部および前記第2の可動体の立体形状部と、前記スクリーン部の背面とが圧接されるように移動制御可能であることを特徴とする。
上記(1)の遊技機によれば、第1の可動体(右ハート形可動部材420A)と、当該第1の可動体とは立体形状の異なる第2の可動体(左ハート形可動部材520A)とが組み合わされることで、1つの構成物(図81に示されるハート形)を形成するように構成されている。つまり、各可動体の立体形状に応じた演出画像が投影されるだけではなく、各可動体が組み合わされた1つの立体形状を有する構成物に対しても、これに応じた演出画像を投影することが可能となるため、バラエティーに富んだ演出が可能となる。さらに、1つの立体形状を有する構成物を二つの可動体に分割して、それぞれが投影領域内の進出位置と投影領域外の退避位置とを移動するように構成されているので、それぞれの可動体の投影領域外の退避スペースを小さくすることが可能となる。また、それぞれの可動体が投影領域外の退避スペースに移動するように構成されているため、スクリーン部の投影面に可動部材の影が映りこむことを防ぐことも可能となる。
[付記2−11]
(1)演出画像を投影可能な投影手段(投影装置600)と、前記投影手段から照射される画像を投影する投影部(弾性可動スクリーン部材320)と、を備える遊技機であって、立体形状部(ハート形)を有する可動体(右ハート形可動部材420A、左ハート形可動部材520A)と、前記可動体および前記投影部のうち少なくともいずれか一方を移動可能な移動制御手段と、を備え、前記可動体は、第1の可動体(右ハート形可動部材420A)と、第2の可動体(左ハート形可動部材520A)と、を含み、前記投影部は、少なくとも一部が非透過性の弾性部材で形成されるスクリーン部(弾性スクリーンシート322)を含み、前記スクリーン部は、前記可動体の前記立体形状部が当該スクリーン部の背面に対し圧接されることで、当該スクリーン部の少なくとも一部が当該立体形状部の形状に応じて弾性変形(膨出部の形成)し、前記投影手段は、前記スクリーン部における前記弾性変形した領域の少なくとも一部に所定の演出画像(図80、図81参照)を投影可能であり、前記移動制御手段は、前記可動体を、前記投影手段の投影領域の範囲内において、前記可動体の前記立体形状部と前記スクリーン部とが接触しない非接触態様と、前記投影手段の投影領域の範囲内でありかつ前記可動体の前記立体形状部と前記スクリーン部の背面とが接触可能な接触態様とのいずれかとなるように移動制御可能であり、前記第1の可動体の前記立体形状部および前記第2の可動体の前記立体形状部と、前記スクリーン部とを前記接触態様とするとともに、前記第1の可動体の前記立体形状部と、前記第2の可動体の前記立体形状部とを互いに接触又は近接することで前記第1の可動体の立体形状部と前記第2の可動体の立体形状部とが1つの構成物(図81に示されるハート形)を形成するように移動制御可能であることを特徴とする。
上記(1)の遊技機によれば、第1の可動体(右ハート形可動部材420A)と、当該第1の可動体とは立体形状の異なる第2の可動体(左ハート形可動部材520A)とが組み合わされることで、1つの構成物(図81に示されるハート形)を形成するように構成されている。つまり、各可動体の立体形状に応じた演出画像が投影されるだけではなく、各可動体が組み合わされた1つの立体形状を有する構成物に対しても、これに応じた演出画像を投影することが可能となるため、バラエティーに富んだ演出が可能となる。さらに、上記第1の可動体および前記第2の可動体は、それぞれ投影領域の範囲内でスクリーン部に圧接されて当該スクリーン部に膨出部を形成しながら移動可能に構成されているので、例えば、二つの異なる形状の膨出部が移動しながら次第に近接して合体するような演出を行うことが可能となり、上記膨出部に投影される画像との相乗効果により、遊技者に対して立体的な演出が可能となる。
1 パチンコ遊技機
320 弾性可動スクリーン部材
322 弾性スクリーンシート
323 スクリーンベース
420 角形可動部材
520 円形可動部材
600 投影装置
3231 開口部

Claims (2)

  1. 演出画像を投影可能な投影手段と、前記投影手段から照射される画像を投影する投影部と、を備える遊技機であって、
    立体形状部を有する可動体と、
    前記可動体および前記投影部のうち少なくともいずれか一方を移動可能な移動制御手段と、を備え、
    前記立体形状部は、所定の輪郭形状にて形成され、
    前記投影部は、前記立体形状部が通過可能に形成されるとともに前後に貫通する開口部を有するベース部と、弾性部材で形成されるとともに少なくとも前記開口部を覆って前記ベース部に固着されるスクリーン部と、を含み、
    前記移動制御手段は、
    前記可動体の前記立体形状部と前記スクリーン部とが接触しない非接触態様と、前記可動体の前記立体形状部と前記スクリーン部の背面とが接触する接触態様とのいずれかとなるように移動制御可能であり、
    前記スクリーン部は、前記可動体の前記立体形状部が当該スクリーン部の背面に対し圧接されることで、当該スクリーン部の少なくとも一部が当該立体形状部の形状に応じて弾性変形し、
    前記投影手段は、
    前記スクリーン部における前記弾性変形した領域の少なくとも一部に所定の演出画像を投影可能であり、
    前記開口部は、前記所定の輪郭形状に応じた形状に形成されている
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記可動体が複数備えられ、
    前記開口部は、複数の前記可動体の前記立体形状部それぞれに対応して前記ベース部に形成される
    請求項1に記載の遊技機。
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