JP2018169348A - 水面状況監視システムおよび水面状況監視方法 - Google Patents

水面状況監視システムおよび水面状況監視方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018169348A
JP2018169348A JP2017068346A JP2017068346A JP2018169348A JP 2018169348 A JP2018169348 A JP 2018169348A JP 2017068346 A JP2017068346 A JP 2017068346A JP 2017068346 A JP2017068346 A JP 2017068346A JP 2018169348 A JP2018169348 A JP 2018169348A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
altitude
water surface
unit
float
processing unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017068346A
Other languages
English (en)
Inventor
進 矢田
Susumu Yada
進 矢田
健一 須合
Kenichi Suai
健一 須合
佐藤 友紀
Tomonori Sato
友紀 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2017068346A priority Critical patent/JP2018169348A/ja
Publication of JP2018169348A publication Critical patent/JP2018169348A/ja
Priority to JP2021207334A priority patent/JP2022037172A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Level Indicators Using A Float (AREA)
  • Measurement Of Levels Of Liquids Or Fluent Solid Materials (AREA)
  • Position Fixing By Use Of Radio Waves (AREA)

Abstract

【課題】水域の状態を水域の氾濫の観点から計測することができる水面状況監視システムおよび水面状況監視方法を得ること。【解決手段】水面状況監視システムは、高度差演算部と、出力部とを備える。高度差演算部は、水面に浮かぶフロートの位置に基づいて、水面の高度と堤防の天端の高度との差を演算する。出力部は、高度差演算部によって演算された水面の高度と天端の高度との差を出力する。【選択図】図1

Description

本発明は、水面の状況を監視する水面状況監視システムおよび水面状況監視方法に関する。
近年、集中豪雨を始めとする異常気象が増えてきており、河川、池、および湖を含む水域において増水により堤防の天端を超えて水が流れ出すといった水域の氾濫が増加している。かかる水域の氾濫による人的被害の発生を抑制するため、適切な避難誘導ができるように水域の状態を計測することが望ましい。
特許文献1には、測位衛星からの測距信号に基づき川底の高度を計測すると共に、測位衛星からの測距信号に基づき河川の水面の高度を計測し、計測した川底の高度と水面の高度との高度差を演算するシステムが提案されている。
特開平11−257957号公報
しかしながら、上記従来のシステムは、川底から水面までの高度を演算するものであって、川底から水面までの高度がわかったとしても、河川が氾濫するかどうかを判断することは容易ではない。このことは、河川に限定されず、池または湖といった他の水域についても同様である。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、水面の状況を水域の氾濫の観点から監視することができる水面状況監視システムを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の水面状況監視システムは、高度差演算部と、出力部とを備える。前記高度差演算部は、水面に浮かぶフロートの位置に基づいて、前記水面の高度と堤防の天端の高度との差を演算する。前記出力部は、前記高度差演算部によって演算された前記差を出力する。
本発明によれば、水域の状態を水域の氾濫の観点から計測することができる、という効果を奏する。
実施の形態1にかかる水面状況監視システムの概略構成を示す図 実施の形態1にかかる水面状況監視システムの構成例を示す図 実施の形態1にかかるフロートおよび屋外装置の配置例を示す図 実施の形態1にかかるフロート、屋外装置、クラウドサーバ、および情報提供サーバの関係を示す図 実施の形態1にかかるフロートの具体的構成の一例を示す図 実施の形態1にかかるフロートの設置状態の一例を示す図 実施の形態1にかかるフロートの処理部の処理の一例を示すフローチャート 実施の形態1にかかるフロートの処理部の動作間隔決定処理の一例を示すフローチャート 実施の形態1にかかる屋外装置の構成の一例を示す図 実施の形態1にかかる屋外装置の処理部の処理の一例を示すフローチャート 実施の形態1にかかるクラウドサーバの構成の一例を示す図 実施の形態1にかかる端末装置の表示部に表示される画面例を示す図 実施の形態1にかかる端末装置の表示部に表示される画面例を示す図 実施の形態1にかかるクラウドサーバの処理部の処理の一例を示すフローチャート 実施の形態1にかかるフロート、屋外装置、およびクラウドサーバのハードウェア構成の一例を示す図 実施の形態2にかかる水面状況監視システムの構成例を示す図 実施の形態2にかかるフロートの具体的構成の一例を示す図 実施の形態2にかかるフロートの処理部の処理の一例を示すフローチャート 実施の形態2にかかる屋外装置の構成の一例を示す図 実施の形態2にかかる屋外装置の処理部の処理の一例を示すフローチャート 実施の形態3にかかる水面状況監視システムの構成例を示す図 実施の形態3にかかる屋外装置の構成の一例を示す図 実施の形態3にかかる屋外装置の処理部の処理の一例を示すフローチャート 実施の形態3にかかるクラウドサーバの構成の一例を示す図 実施の形態3にかかるクラウドサーバの処理部の処理の一例を示すフローチャート 実施の形態4にかかるフロートの具体的構成の一例を示す図 実施の形態4にかかるフロートの設置状態の一例を示す図 実施の形態5にかかる屋外装置の配置例を示す図
以下に、本発明の実施の形態にかかる水面状況監視システムおよび水面状況監視方法を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる水面状況監視システムの概略構成を示す図である。なお、以下においては、水域の一例として、河川を例に挙げて説明するが、水面状況監視システムによって水面の状況を監視する水域は、湖沼、ダム湖、または海洋であってもよい。
図1に示すように、実施の形態1にかかる水面状況監視システムは、河川の水面に浮かぶフロートの位置に基づいて、水面の高度hwfと堤防の天端の高度hlcとの差Δhを演算し、演算した差Δhを示す高度差情報を出力する。なお、以下において、差Δhを高度差Δhと記載する場合がある。
このように、実施の形態1にかかる水面状況監視システムの構成は、水面の高度hwfと堤防の天端の高度hlcとの差Δhを演算することから、河川の状態を河川の氾濫の観点から計測することができる。そして、かかる高度差Δhを示す情報に基づいて、河川が氾濫するまで水面の高度があとどのくらいであるかを容易に把握することができる。
以下、水面状況監視システムの構成および処理について、具体的に説明する。図2は、実施の形態1にかかる水面状況監視システムの構成例を示す図である。
図2に示すように、実施の形態1にかかる水面状況監視システム100は、複数のフロート1〜1と、複数の屋外装置2〜2と、クラウドサーバ3と、情報提供サーバ4とを備える。なお、以下において、フロート1〜1をフロート1と総称し、屋外装置2〜2を屋外装置2と総称する場合がある。また、n,mは1以上の整数である。
フロート1と屋外装置2とは無線通信により情報の送受信が可能である。屋外装置2は、無線通信によって基地局6およびネットワーク5を介してクラウドサーバ3と通信可能である。クラウドサーバ3と情報提供サーバ4とは、ネットワーク5を介して通信可能である。クラウドサーバ3および情報提供サーバ4は、ネットワーク5を介して端末装置7と通信可能であり、ネットワーク5および基地局6を介して端末装置8と通信可能である。ネットワーク5は、インターネットであるが、インターネット以外のWAN(Wide Area Network)であってもよい。
図3は、フロート1および屋外装置2の配置例を示す図であり、図4は、フロート1、屋外装置2、クラウドサーバ3、および情報提供サーバ4の関係を示す図である。
図3および図4に示すように、フロート1は、河川90の水面92に浮かぶ装置であり、屋外装置2は堤防91に配置される装置である。フロート1は、ポール80に不図示の取付部を介してポール80の延伸方向に移動可能に取り付けられる。フロート1は、水難救助用ブイの機能を有していてもよい。フロート1が水難救助用ブイの機能を有する場合には、人がフロート1にしがみついた際に、フロート1の一部が水面92上にでる程度の浮力を有している。
各屋外装置2は、複数のフロート1を通信対象としており、複数のフロート1と無線通信を行って、情報の送受信を行う。図3に示す例では、屋外装置2がフロート1〜1と無線通信を行い、屋外装置2がフロート1〜1と無線通信を行う。
また、図3に示す例では、河川90の水の流れを横切る方向である河川90の幅方向に沿って複数のフロート1,1,1が配置され、同様に、河川90の幅方向に沿って複数のフロート1,1,1が配置される。
このように河川90の幅方向に沿って複数のフロート1が配置されているのは、河川90の形状によって河川90の幅方向で河川90の流量が異なり、河川90の幅方向で水面92の高度hwfが異なる場合があるからである。例えば、河川90においてカーブまたは蛇行している領域では、遠心力の影響によって、河川90のカーブの外側はカーブの内側に比べて流量が大きくなり、河川90のカーブの内側よりもカーブの外側の方が水面92の高度hwfが高くなる。
実施の形態1にかかる水面状況監視システム100では、河川90の幅方向に沿って複数のフロート1が配置されているため、河川の流れを横切る方向での複数の計測点での高度差Δhを計測することが可能となる。
フロート1は、複数の測位衛星98aおよび準天頂衛星98bから送信される複数の測距信号と、準天頂衛星98bから送信される誤差補正信号とを受信し、受信した測距信号と誤差補正信号とに基づいて、水面92の高度hwfを演算する。フロート1は、演算した水面92の高度hwfを示す水面高度情報を屋外装置2へ出力する。測位衛星98aは、GNSS(Global Navigation Satellite System)の衛星であり、準天頂衛星98bは、QZSS(Quasi-Zenith Satellite System)の衛星である。誤差補正信号は、QZSS補強信号またはL6信号とも呼ばれ、センチメータ級の誤差補正を行うための情報である誤差補正情報を含む。なお、準天頂衛星98bは測位衛星としての機能を有しており、以下において、測位衛星98aおよび準天頂衛星98bを衛星98と総称する場合がある。
屋外装置2は、複数の衛星98から送信される複数の測距信号と、準天頂衛星98bから送信される誤差補正信号とを受信し、受信した測距信号と誤差補正信号とに基づいて、堤防91の天端93の高度hlcを演算する。
屋外装置2は、フロート1から水面高度情報を受信する。屋外装置2は、演算した天端93の高度hlcと受信した水面高度情報とに基づいて、水面92の高度hwfと天端93の高度hlcとの差である高度差Δhを演算する。屋外装置2は、演算した高度差Δhを示す高度差情報をクラウドサーバ3へ送信する。
このように、実施の形態1にかかる水面状況監視システム100は、水面92の高度hwfと天端93の高度hlcとを、測距信号と誤差補正情報とに基づいて演算することから、高度差Δhを精度よく演算することができる。
さらに、実施の形態1にかかる水面状況監視システム100では、同一の複数の衛星98からの複数の測距信号および準天頂衛星98bから誤差補正情報に基づいて、水面92の高度hwfと天端93の高度hlcを演算する。水面92の高度hwfの演算結果と天端93の高度hlcの演算結果とは同様の誤差を有することから、高度差Δhを精度よく演算することができる。
クラウドサーバ3は、ネットワーク5上に構築されたサーバである。かかるクラウドサーバ3は、屋外装置2から取得した高度差情報に基づいて、高度差Δhの変化を示す高度変化情報を生成し、また、高度差Δhの変化に基づいて、予測される高度差Δhの変化を示す予測情報を生成する。
クラウドサーバ3は、端末装置8からの要求に応じて高度差情報、高度変化情報、および予測情報の少なくとも一つを送信することができる。また、クラウドサーバ3は、高度差Δhが第1の閾値以下になった場合、または高度差Δhの変化量が第2の閾値以上になった場合に、高度差情報、高度変化情報、および予測情報の少なくとも一つを送信することができる。これにより、端末装置8のユーザに、河川90の状態を示す情報を提供することができる。
クラウドサーバ3は、高度差情報、高度変化情報、および予測情報を情報提供サーバ4に送信する。情報提供サーバ4は、高度差情報、高度変化情報、および予測情報に基づいて、端末装置7へ河川90の状態を示す情報を提供することができる。
情報提供サーバ4は、例えば、市町村などの自治体によって運営されるサーバである。情報提供サーバ4は、高度差情報、高度変化情報、および予測情報に基づいて、区域毎の警報情報を生成し、区域毎に設けられた警報装置から警報情報を出力させることができる。なお、警報情報は、高度差情報、高度変化情報、予測情報、および避難場所を示す避難情報のうち少なくとも一つを含む。警報装置による警報情報の通知方法としては、所定の範囲の地域に音声および光のうち少なくとも1以上によって警報情報を通知する方法がある。また、情報提供サーバ4は、自治体が管理する防災情報ホームページに警報情報を送信して当該警報情報を当該防災情報ホームページに表示させることができる。さらに、情報提供サーバ4は、個人が所有する情報端末にインストールされたアプリケーションに警報情報を送信して当該個人が所有する情報端末に警報情報を表示させることもできる。
以下、フロート1、屋外装置2、およびクラウドサーバ3の構成および処理を順により詳細に説明する。図5は、フロート1の具体的構成の一例を示す図である。
図5に示すように、フロート1は、フロート部10と、筐体部11と、受信アンテナ部12と、通信アンテナ部13と、太陽光パネル14と、二次電池15と、処理部16とを備える。
フロート部10は、浮力を有する樹脂部材によって構成される。樹脂部材は、発泡樹脂、またはウレタン樹脂であり、発泡樹脂は、ポリエチレン、ポリプロピレン、またはスチロールを発泡させた部材である。なお、フロート部10は、浮力を有する部材により構成されていればよく、フロート部10を構成する部材は樹脂部材に限定されない。また、河川90における既設のブイをフロート部10として用いることで、フロート1の設置コストを低減することができる。
筐体部11は、受信アンテナ部12、通信アンテナ部13、太陽光パネル14、二次電池15、および処理部16を収納する収納空間を有しており、かかる収納空間に水が進入しないように、筐体部11は防水構造を有している。
なお、フロート部10および筐体部11の構成は、図5に示す例に限定されない。図5に示す筐体部11は、環状に形成されたフロート部10の中空部に挿入されてフロート部10に取り付けられているが、フロート部10に中空部を設けずにフロート部10上に筐体部11が配置される構成であってもよいし、フロート部と一体構造でもよい。一体構造の場合は、フロート部は樹脂部材に限らなくてもよい。
受信アンテナ部12は、フロート側受信アンテナ部の一例であり、複数の衛星98から送信される複数の測距信号と準天頂衛星98bから送信される誤差補正信号とを受信するアンテナを有する。なお、受信アンテナ部12は、測距信号を受信するアンテナと誤差補正信号を受信するアンテナとを別々に有する構成であってもよい。
通信アンテナ部13は、無線通信用のアンテナを有する。フロート1は、通信アンテナ部13を介して、無線PAN(Personal Area Network)の無線通信、または、無線LAN(Local Area Network)の無線信号を送受信することができる。
無線PANは、IEEE802.15.4に規定される通信規格に準拠したZigBeeまたはBluethooth(登録商標)である。さらに、無線PANは、LPWA(Low Power Wide Area)を含む。なお、フロート1は、無線PANおよび無線LANに限定されず、無線PANおよび無線LAN以外の無線通信で屋外装置2と通信する構成であってもよく、また、無線ではなく、有線によって屋外装置2と通信する構成であってもよい。
太陽光パネル14は、太陽光を電力に変換し、二次電池15に出力する。なお、二次電池15の残量が予め定められた値よりも大きい場合には、太陽光パネル14の電力を処理部16へ直接出力してもよい。図5に示す例では、太陽光パネル14は、筐体部11の収納空間に配置されるが、太陽光パネル14が防水構造を有する場合、筐体部11の収納空間外に配置されてもよい。
二次電池15は、太陽光パネル14からの電力によって充電され、処理部16へ電力を供給する。二次電池15は、例えば、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池、または、鉛蓄電池である。なお、処理部16は太陽光パネル14からの電力供給により駆動されるが、処理部16は地上から有線により電力供給を受ける構成を有していてもよい。処理部16が地上から有線により電力供給を受ける構成を有することで、フロート1において電力消費による電圧低下が抑えられることから測位のための処理周期を短くできフロート1の測位精度を向上させることができる。
処理部16は、位置演算処理部17と、通信処理部18とを備える。位置演算処理部17は、水面高度演算部の一例であり、受信アンテナ部12で受信される複数の測距信号と誤差補正信号とに基づいて、水面92の高度hwfを演算する。
各衛星98の測距信号には、各衛星98が測距信号を発信した時刻を示す情報、および衛星98の位置を示す情報が含まれている。位置演算処理部17は、衛星98の測距信号から、各衛星98とフロート1との間の距離である衛星フロート間距離の観測値を演算する。
GNSS測位では、衛星98の時計誤差、衛星98の軌道誤差、電離層による測距信号の遅延誤差である電離層遅延誤差、および対流圏による測距信号の遅延誤差である対流圏遅延誤差を含む複数の要因によって、測距信号から得られる測位精度は10m程度である。
そこで、位置演算処理部17は、準天頂衛星98bから送信される誤差補正信号に含まれる誤差補正情報に基づいて、測距信号から得られる衛星フロート間距離の観測値の誤差補正を行って、高精度の位置情報を演算する。
誤差補正情報には、衛星98の時計誤差値、衛星98の軌道誤差値、電離層遅延誤差値、および対流圏遅延誤差値を含む複数の誤差値が含まれる。衛星98の時計誤差値および衛星98の軌道誤差値は、地域に依存しない誤差である。
電離層遅延誤差値、および対流圏遅延誤差値は、地域に依存する誤差であり、グリッド点ごとに算出される。グリッド点は、緯度方向及び経度方向の各々に所定間隔で配置された仮想的な計測点である。各屋外装置2は、同一のグリッドに存在する複数のフロート1が通信対象になるように設定される。これにより、高度差Δhの計測精度を向上させることができる。
位置演算処理部17は、誤差補正信号に含まれる誤差補正情報に基づいて、衛星フロート間距離の観測量に含まれる誤差を補正して、フロート1の位置を演算する。フロート1の位置を示す位置情報は、フロート1の経度、緯度、および高度を含む情報である。
図6は、フロート1の設置状態の一例を示す図である。図6に示すように、フロート1は、取付部81を介してポール80に取り付けられており、ポール80の延伸方向に移動可能である。取付部81は、ポール80に挿通される環状の部材85と、フロート1と環状の部材85とを連結する部材86とを有する。フロート1は、環状の部材85によってポール80を中心として回転可能にポール80に取り付けられる。河川90の流れは上流から下流へ向かう方向であることから、フロート1はポール80よりも下流側に位置し、フロート1の緯度および経度は固定された状態と見做すことができる。
図3に示すフロート1〜1は、河川90上を横切って架けられた橋94に取り付けられている。具体的には、フロート1〜1は、橋94の橋梁95のうち下流側の側縁部に上端が固定されたポール80に、取付部81を介して取り付けられている。このように、橋梁95にポール80を固定することから、河川90に架設された橋94の橋梁95にフロート1が設置されるため、フロート1の設置コストを低減することができ、また、ポール80を安定して固定することができる。なお、橋梁95の側縁部は、例えば、橋梁95における欄干の側端部である。また、ポール80の下端を河川90の川底に固定することもできる。
フロート1〜1は、上述のように橋梁95の側縁部に取り付けられていることから、河川90における水の流れによって橋梁95よりも下流側に位置する。そのため、フロート1〜1と準天頂衛星98bとの間で橋94が障害になることを避けることができ、フロート1〜1において誤差補正信号の受信レベルが低下することを抑制できる。
また、ポール80の延伸方向は、高度方向である鉛直方向に沿った方向であることから、フロート1の緯度方向および経度方向の位置を拘束できる。そのため、位置演算処理部17によって演算される位置の精度を向上させることができ、また、演算処理の負荷を軽減することができる。以下、位置演算処理部17の処理をさらに具体的に説明する。
位置演算処理部17は、起動直後には、緯度、経度、および高度と、受信機であるフロート1の時計誤差と、各衛星98との間の搬送波位相アンビギュイティとを含む複数の値を状態量としたカルマンフィルタを用いて、連続的に受信する測距信号と誤差補正情報から、フロート1の位置の推定演算を行う。なお、緯度、経度、および高度の初期値には、フロート1の設置場所における概略の緯度、経度、および高度の値が設定され、初期の標準偏差値は、各方向に対して例えば10[m]が設定される。
フロート1は、高度方向に延伸するポール80に高度方向に移動可能に取り付けられており、緯度方向および経度方向に固定されていると看做せる。そのため、カルマンフィルタを用いる場合は、緯度および経度のプロセスノイズの値を0として、緯度および経度のプロセスノイズをスタティックな状態量として取り扱うことができる。
なお、地殻変動または振動によるポール80の緯度および経度の変化を考慮するため、緯度および経度のプロセスノイズの標準偏差値を例えば0.00001[m/s]といった小さな値とし、緯度および経度のプロセスノイズを準スタティックな状態量として扱うこともできる。
また、河川90の水面92の高度変化によりフロート1の高度は時間的に変化する。そのため、カルマンフィルタを用いる場合、高度のプロセスノイズの標準偏差値として緯度および経度のプロセスノイズに比べて大きな値が与えられる。かかる高度のプロセスノイズの標準偏差値の一例として、0.02[m/s]といった値を与えることができる。
位置演算処理部17においてフロート1の高度の演算が開始されてから十分な時間が経過した後には、緯度および経度の推定値が収束している。そのため、位置演算処理部17は、設定時間が経過した後、緯度および経度の値を固定値と見做して状態量から外す。なお、設定時間は、緯度および経度の推定値が収束して固定値と見做せる時間以上の時間であり、例えば、1週間である。
位置演算処理部17は、設定時間が経過した後、緯度および経度の固定値を用いて、高度と、受信機の時計誤差と、各衛星98との間の搬送波位相アンビギュイティとを状態量としたカルマンフィルタを用いて、連続的に受信する測距信号と誤差補正情報から、高度の推定演算を行う。これにより、位置演算処理部17によって演算される位置の精度を向上させることができ、また、演算処理の負荷を軽減することもできる。
なお、位置演算処理部17は、設定時間が経過した後も、設定時間が経過する前と同様に、緯度および経度のプロセスノイズを準スタティックな状態量と見做して緯度および経度のプロセスノイズの標準偏差値を継続して小さな値にすることができる。
また、演算で求められる水面92の高度hwfの誤差と演算される天端93の高度hlcの誤差とは同程度の誤差を含むため、演算した水面92の高度hwfと演算した天端93の高度hlcとの差を求めることで、水面92の高度hwfの誤差と天端93の高度hlcの誤差が相殺されるため、差Δhの検出誤差を低減することができる。
位置演算処理部17は、演算した高度の情報に基づいて、河川90の水面92の高度hwfを示す水面高度情報を生成し、かかる水面高度情報を通信処理部18へ出力する。通信処理部18は、位置演算処理部17から取得した水面高度情報を含む無線信号を通信アンテナ部13から送信する。
図5に示すフロート1は、フロート1を河川90に浮かべた場合に、河川90の水面92の高度hwfと一致する高度に受信アンテナ部12が配置される。したがって、位置演算処理部17は、演算した高度の情報を水面92の高度hwfを示す水面高度情報として通信処理部18へ出力する。なお、「高度hwfと一致する」とは、受信アンテナ部12の高さと水面92の高度hwfとの差が、位置演算処理部17による高度の推定演算における分解能未満であることを意味する。
なお、フロート1は、フロート1を河川90に浮かべた場合に、河川90の水面92の高度hwfと一致しない高度に受信アンテナ部12を配置してもよい。この場合、位置演算処理部17は、演算した高度の値を、受信アンテナ部12の高度と水面92の高度hwfとの差で補正し、かかる補正後の値を、水面92の高度hwfを示す水面高度情報として通信処理部18へ出力することができる。
通信処理部18は、屋外装置2から高度差Δhを示す高度差情報を受信することができる。処理部16は、屋外装置2から通知される高度差情報および二次電池15の電池残量Pの少なくとも一つに基づいて、処理部16が実行する処理の少なくとも一部の動作間隔を変更することができる。
「動作間隔」は、処理部16が処理を実行する期間である動作期間の間隔である。処理部16の処理には、位置演算処理部17が水面高度情報を生成する処理、通信処理部18が水面高度情報を通信アンテナ部13へ出力する処理、および通信処理部18が通信アンテナ部13から高度差情報を取得する処理が含まれる。なお、電池残量Pによって動作間隔を変更する場合、処理部16の処理には、通信アンテナ部13から高度差情報を取得する処理が含まれなくてもよい。
処理部16は、高度差Δhが閾値hth未満である場合、高度差Δhが閾値hth以上である場合に比べて、動作間隔Tcを短くする。これにより、河川90が氾濫する可能性が低い場合には、動作間隔Tcが長くなるため、電池残量Pの低下を抑えることができる。また、処理部16は、高度差Δhが大きいほど動作間隔Tcを長くすることもできる。これにより、河川90が氾濫する可能性が低いほど、動作間隔Tcが長くなって電池残量Pの低下を抑えることができる。
また、処理部16は、電池残量Pが閾値Pth未満である場合、電池残量Pが閾値Pth以上である場合に比べて、動作間隔Tcを長くする。したがって、電池残量Pが少ない場合には動作間隔Tcが長くなり、電池残量Pの低下を抑えることができる。また、処理部16は、電池残量Pが少ないほど動作間隔Tcを長くすることもできる。これにより、電池残量Pが少ないほど、動作間隔Tcが長くなって電池残量Pの低下を抑えることができる。
なお、処理部16は、高度差Δhと電池残量Pの逆数とに各々重みづけをして加算した値であるスコアScに基づいて、動作間隔Tcを変更することができる。処理部16は、スコアScが閾値Sth以上である場合、スコアScが閾値Sth未満である場合に比べて、動作間隔Tcを長くすることができる。また、処理部16は、スコアScが大きいほど動作間隔Tcを長くすることもできる。
また、処理部16は、電池残量Pに代えて、太陽光パネル14の発電量に基づいて、動作間隔Tcを変更することもできる。処理部16は、太陽光パネル14の発電量が大きい場合に、動作間隔Tcを短くし、太陽光パネル14の発電量が小さい場合に、動作間隔Tcを長くすることができる。
また、処理部16は、上記処理に代えて、クラウドサーバ3から動作間隔設定の指示がある場合に、動作間隔Tcをクラウドサーバ3からの指示値である基本時間間隔T0に設定し、クラウドサーバ3から動作間隔設定の指示がない場合に、ステップS16の処理を行うこともできる。
この場合、クラウドサーバ3は、動作間隔設定の指示をフロート1へ直接、または屋外装置2を介してフロート1へ通知する。処理部16は、動作間隔設定の指示を含む無線信号が通信アンテナ部13によって受信された場合に、クラウドサーバ3から動作間隔設定の指示があると判定することができる。
ここで、処理部16は、クラウドサーバ3から動作間隔設定の指示がない場合に、動作間隔Tcをクラウドサーバ3からの指示値である基本時間間隔T0に設定し、クラウドサーバ3から動作間隔設定の指示がある場合は、ステップS16の処理を行うこともできる。
また、通信処理部18は、通信アンテナ部13を介して水面92の高度hwfを示す水面高度情報を出力し、また、他のフロート1から水面92の高度hwfを示す水面高度情報を取得することができる。位置演算処理部17は、河川90の水面92の高度hwfの演算結果を、通信処理部18から他のフロート1で生成された水面高度情報に基づいて補正することができる。
ここで、フロート1〜1によって演算される高度hwfを高度hwf〜hwfとし、フロート1の位置演算処理部17が高度hwfを示す水面高度情報とhwfを示す水面高度情報とを取得したとする。位置演算処理部17は、高度hwf〜hwfのばらつき、または高度hwf〜hwfの変化量のばらつきが閾値以上である場合、ばらつきを低減するように、高度hwfを補正して、補正後の高度hwfを示す水面高度情報を生成することができる。
位置演算処理部17は、高度hwf〜hwfの平均値と高度hwfとの差を低減する補正量を高度hwfに加算または減算することで高度hwfを補正することができる。また、位置演算処理部17は、高度hwf〜hwfの変化量の平均値と高度hwf変化量との差を低減する補正量を高度hwfに加算または減算することで高度hwfを補正することができる。なお、位置演算処理部17は、河川90の幅方向におけるフロート1の位置に応じた重み付けを行って高度hwfを補正することもできる。
また、上述した例では、誤差補正信号は、準天頂衛星98bから送信されるものとして説明したが、誤差補正信号は、地上に設置された装置である不図示の地上装置からフロート1および屋外装置2へ無線または有線により送信されてもよい。
次に、フロート1の処理部16の処理を、フローチャートを用いて説明する。図7は、実施の形態1にかかるフロート1の処理部16の処理の一例を示すフローチャートであり、かかる処理は処理部16によって繰り返し実行される。
図7に示すように、処理部16は、動作期間が到来したか否かを判定する(ステップS10)。処理部16は、前回の動作期間が終了した後、動作間隔Tcの時間が経過して今回の動作期間が到来した場合に、動作期間が到来したと判定する。
処理部16の位置演算処理部17は、動作期間が到来したと判定した場合(ステップS10:Yes)、受信アンテナ部12から複数の衛星98からの複数の測距信号を受信し(ステップS11)、さらに、受信アンテナ部12から準天頂衛星98bの誤差補正信号を受信する(ステップS12)。
位置演算処理部17は、測距信号と誤差補正信号とに基づいて、フロート1の位置を演算する(ステップS13)。位置演算処理部17は、フロート1の位置に基づいて、水面高度情報を生成し、処理部16の通信処理部18は、位置演算処理部17によって生成された水面高度情報を含む送信信号を通信アンテナ部13へ出力する(ステップS14)。
また、通信処理部18は、通信アンテナ部13を介して高度差情報を取得し(ステップS15)、動作間隔決定処理を実行する(ステップS16)。処理部16は、ステップS16の処理を終了した場合、または、動作期間が到来していないと判定した場合(ステップS10:No)、図7に示す処理を終了する。
図8は、ステップS16の動作間隔決定処理の一例を示す図である。図8に示すように、処理部16は、高度差Δhが閾値hth未満であるか否かを判定する(ステップS20)。処理部16は、高度差Δhが閾値hth未満であると判定した場合(ステップS20:Yes)、動作間隔Tcを第1の時間T1に設定する(ステップS21)。
処理部16は、高度差Δhが閾値hth未満ではないと判定した場合(ステップS20:No)、電池残量Pが閾値Pth未満であるか否かを判定する(ステップS22)。処理部16は、電池残量Pが閾値Pth未満であると判定した場合(ステップS22:Yes)、動作間隔Tcを第1の時間T1よりも長い第2の時間T2に設定する(ステップS23)。
処理部16は、電池残量Pが閾値Pth未満ではないと判定した場合(ステップS22:No)、動作間隔Tcを第1の時間T1より長く第2の時間T2より短い第3の時間T3に設定する(ステップS24)。処理部16は、ステップS21,S23,S24の処理が終了した場合、図8に示す処理を終了する。
次に、屋外装置2の構成および処理について説明する。図9は、実施の形態1にかかる屋外装置2の構成の一例を示す図である。図9に示すように、実施の形態1にかかる屋外装置2は、受信アンテナ部20と、第1通信アンテナ部21と、第2通信アンテナ部22と、処理部23と、記憶部24とを備える。
受信アンテナ部20は、堤防側受信アンテナ部の一例であり、複数の衛星98から送信される複数の測距信号と準天頂衛星98bから送信される誤差補正信号とを受信するアンテナを有する。なお、受信アンテナ部20は、測距信号を受信するアンテナと誤差補正信号を受信するアンテナとを別々に有する構成であってもよい。
第1通信アンテナ部21は、無線通信用のアンテナを有する。屋外装置2は、第1通信アンテナ部21を介して、フロート1との間で無線信号を送受信することができる。なお、屋外装置2は、無線ではなく、有線によってフロート1と通信する構成であってもよい。
第2通信アンテナ部22は、無線通信用のアンテナを有する。屋外装置2は、第2通信アンテナ部22を介して無線信号を送受信することで、基地局6およびネットワーク5を介して、クラウドサーバ3と通信する。なお、屋外装置2は、無線ではなく、有線によってクラウドサーバ3と通信する構成であってもよい。
処理部23は、第1通信処理部31と、位置演算処理部32と、高度差演算部33と、第2通信処理部34とを備える。第1通信処理部31は、第1通信アンテナ部21により受信される無線信号に含まれる水面高度情報を取得する。第1通信処理部31は、取得した水面高度情報を高度差演算部33へ出力する。
位置演算処理部32は、天端高度演算部の一例であり、受信アンテナ部20で受信される複数の測距信号と誤差補正信号とに基づいて、堤防91の天端93の高度hlcを演算する。位置演算処理部32における高度演算処理は、位置演算処理部17の高度演算処理と同様に行われる。位置演算処理部32は、演算した天端93の高度hlcを示す天端高度情報を高度差演算部33へ出力する。
受信アンテナ部20は、天端93の高度hlcと一致する高度に配置される。したがって、位置演算処理部32は、演算した高度の情報を天端93の高度hlcを示す天端高度情報として高度差演算部33へ出力する。なお、「高度hlcと一致する」とは、受信アンテナ部20の高さと天端93の高度hlcとの差が、位置演算処理部32による高度の推定演算における分解能未満であることを意味する。
なお、受信アンテナ部20は、天端93の高度hlcと一致しない高度に配置されていてもよい。この場合、位置演算処理部32は、演算した高度の値を、受信アンテナ部20の高度と天端93の高度hlcとの差で補正し、かかる補正後の値を、天端93の高度hlcを示す天端高度情報として高度差演算部33へ出力することができる。
高度差演算部33は、第1通信処理部31から取得される水面高度情報と、位置演算処理部32から取得される天端高度情報とに基づいて、天端93の高度hlcと水面92の高度hwfとの差Δhを演算する。高度差演算部33は、演算した差Δhを示す高度差情報を記憶部24に記憶する。
なお、高度差演算部33は、通信対象に設定された複数のフロート1から送信される水面高度情報と、位置演算処理部32から取得される天端高度情報とに基づいて、天端93の高度hlcと水面92の高度hwfとの差Δhを、フロート1毎に演算する。これにより、通信対象に設定された各フロート1が配置された計測点の差Δhを演算することができる。
高度差演算部33は、各計測点の差Δhに基づき、1以上の差Δhを補正することができる。ここで、フロート1〜1によって演算された水面92の高度hwfを高度hwf〜hwfとし、高度hwf〜hwfと高度hlcとの差Δhを差Δh〜Δhとする。
高度差演算部33は、差Δh〜Δhのばらつき、または差Δh〜Δhの変化量のばらつきが閾値以上である場合、ばらつきを低減するように、差Δh〜Δhのうち1以上の差Δhを補正することができる。これにより、差Δhの演算誤差を低減することができる。なお、高度差演算部33は、河川90の幅方向におけるフロート1の位置に応じた重み付けを行って差Δh〜Δhのうち1以上の差Δhを補正することもできる。
また、高度差演算部33は、フロート1の故障により、高度hwf〜hwfのうちの高度hwfを取得できない場合、高度hwfとhwfとに基づく補間処理によって、高度hwfを演算することができる。高度差演算部33は、例えば、高度hwf,hwfの平均値を高度hwfとすることができる。
第2通信処理部34は、出力部の一例であり、各計測点の差Δhを示す高度差情報を記憶部24から読み出し、読み出した高度差情報を含む無線信号を第2通信アンテナ部22からクラウドサーバ3へ送信する。
フロート1から流量などの高度差情報以外の情報を含む無線信号が送信される場合、第1通信処理部31は、第1通信アンテナ部21を介してフロート1から流量などの高度差情報以外の情報を取得し、取得した情報を記憶部24に記憶することができる。そして、第2通信処理部34は、記憶部24に記憶した流量などの情報を読み出し、読み出した流量などの情報を含む無線信号を第2通信アンテナ部22からクラウドサーバ3へ送信することができる。
なお、屋外装置2は、フロート1と同様に、太陽光パネルと二次電池を有していてもよい。この場合、屋外装置2の処理部23は、フロート1の処理部16と同様に、二次電池からの電力によって動作する。処理部23は、電力消費を抑えるために、各計測点の差Δhに基づいて、位置演算処理部32および高度差演算部33の動作間隔Tm、クラウドサーバ3への高度差情報の送信間隔Tsを変更することができる。
具体的には、処理部23は、複数の計測点の差Δhの平均値Δhavまたは最大値Δhmaxが閾値hth1以上である場合、平均値Δhavまたは最大値Δhmaxが閾値hth1未満である場合に比べて、動作間隔Tmおよび送信間隔Tsを長くすることができる。また、処理部23は、平均値Δhavまたは最大値Δhmaxが大きくなるほど、動作間隔Tmおよび送信間隔Tsを長くすることができる。
また、処理部23は、二次電池の電池残量Pが閾値Pth未満である場合、電池残量Pが閾値Pth以上である場合に比べて、動作間隔Tmおよび送信間隔Tsを長くすることができ、電池残量Pが少ないほど送信間隔Tsを長くすることができる。また、処理部23は、電池残量Pに代えて、太陽光パネルの発電量に基づいて、動作間隔Tmおよび送信間隔Tsを変更することもできる。
また、上述した例では、処理部23は、誤差補正情報を受信アンテナ部20で受信される誤差補正信号から取得するが、フロート1から誤差補正情報を取得して、天端93の高度hlcを演算する構成であってもよい。この場合、フロート1の処理部16は、通信アンテナ部13から誤差補正情報を含む無線信号を送信し、屋外装置2の処理部23は、第1通信アンテナ部21で取得された無線信号に含まれる誤差補正情報を取得する。
次に、屋外装置2の処理部23の処理を、フローチャートを用いて説明する。図10は、実施の形態1にかかる処理部23の処理の一例を示すフローチャートであり、かかる処理は処理部23によって繰り返し実行される。
図10に示すように、処理部23の第1通信処理部31は、フロート1から水面高度情報を取得する(ステップS30)。また、処理部23の位置演算処理部32は、受信アンテナ部20から複数の衛星98からの複数の測距信号を受信し(ステップS31)、さらに、受信アンテナ部20から準天頂衛星98bの誤差補正信号を受信する(ステップS32)。
位置演算処理部32は、ステップS31,S32において取得した測距信号と誤差補正信号とに基づいて、天端93の高度hlcを演算する(ステップS33)。そして、処理部23の高度差演算部33は、ステップS30で取得された水面高度情報に含まれる水面92の高度hwfと、ステップS33で演算された天端93の高度hlcとに基づいて、高度差Δhを演算する(ステップS34)。
処理部23の第2通信処理部34は、高度差演算部33によって演算された高度差Δhを示す高度差情報を出力する(ステップS35)。ステップS35の処理において、第2通信処理部34は、各計測点の差Δhを示す高度差情報を記憶部24から読み出し、読み出した高度差情報を含む無線信号を第2通信アンテナ部22からクラウドサーバ3へ送信する。
なお、処理部23の第1通信処理部31は、クラウドサーバ3から動作間隔設定の指示があったと判定した場合に、クラウドサーバ3からの動作間隔設定の指示を含む無線信号をフロート1へ第1通信アンテナ21から出力することができると同時に、自装置の動作間隔、送信間隔をクラウドサーバ3からの指示値に変更することができる。かかる処理において、第1通信処理部31は、クラウドサーバ3から動作間隔設定の指示を含む無線信号が第2通信処理部34で受信された場合に、クラウドサーバ3から動作間隔設定の指示があったと判定することができる。
次に、クラウドサーバ3の構成および処理について説明する。図11は、実施の形態1にかかるクラウドサーバ3の構成の一例を示す図である。図11に示すように、実施の形態1にかかるクラウドサーバ3は、第1通信部40と、第2通信部41と、処理部42と、記憶部43とを備える。
第1通信部40は、ネットワーク5を介して屋外装置2から高度差情報を取得するための通信部である。第2通信部41は、ネットワーク5を介して情報提供サーバ4および端末装置8へ水面状況情報を提供するための通信部である。第1通信部40および第2通信部41は、一つの通信部によって構成してもよい。
処理部42は、高度差情報取得部50と、水面状況情報生成部51と、情報提供処理部52とを備える。高度差情報取得部50は、屋外装置2から送信される高度差情報を第1通信部40から取得し、取得した高度差情報を記憶部43に記憶する。記憶部43は、過去に取得した高度差情報を含む高度差Δhの履歴情報を記憶する。
水面状況情報生成部51は、記憶部43に記憶された高度差Δhの履歴情報に基づいて、各測定点の高度差Δhの変化を示す情報である高度変化情報と、各測定点の予測される高度差Δhの変化を示す予測情報とを生成することができる。水面状況情報生成部51は、生成した高度変化情報および予測情報を記憶部43に記憶する。なお、水面状況情報生成部51は、河川90の幅方向の異なる位置で高度変化情報および予測情報を生成することができる。
情報提供処理部52は、記憶部43から高度差情報、高度変化情報、および予測情報の少なくとも一つを読み出して、読み出した情報を第2通信部41からネットワーク5を介して情報提供サーバ4へ送信する。また、情報提供処理部52は、高度差Δhが第1の閾値以下になった場合、または高度差Δhの変化量が第2の閾値以上になった場合に、高度差情報、高度変化情報、および予測情報の少なくとも一つを情報提供サーバ4へ送信することができる。情報提供サーバ4は、クラウドサーバ3から取得した情報を端末装置7へ提供することができる。
また、情報提供処理部52は、端末装置8からの要求に応じて高度差情報、高度変化情報、および予測情報の少なくとも一つを送信することができる。また、情報提供処理部52は、高度差Δhが第1の閾値以下になった場合、または高度差Δhの変化量が第2の閾値以上になった場合に、高度差情報、高度変化情報、および予測情報の少なくとも一つを端末装置8へ送信することができる。これにより、端末装置8のユーザに、河川90の状態を示す情報を提供することができる。
図12および図13は、情報提供処理部52によって提供される情報に基づいて、端末装置7,8の表示部に表示される画面例を示す図である。図12に示す画面70のように、情報提供処理部52は、A地点およびB地点を含む複数の計測点における高度差Δhの変化を示すグラフを含む画面情報を、情報提供サーバ4および端末装置8へ提供することができる。
また、図13に示す画面71のように、情報提供処理部52は、過去の高度差Δhの変化および将来予測される高度差Δhの変化を示すグラフを含む画面情報を、情報提供サーバ4および端末装置8へ提供することができる。図13に示す画面71では、ハッチングが付された部分が将来予測される高度差Δhの変化を示しており、図13に示す「%」は、予測確率を示す。
なお、情報提供処理部52によって提供される情報は上述した情報に限定されず、屋外装置2から送信される情報を処理して種々の情報を情報提供サーバ4および端末装置8へ提供することができる。
次に、クラウドサーバ3の処理部42の処理を、フローチャートを用いて説明する。図14は、実施の形態1にかかる処理部42の処理の一例を示すフローチャートであり、かかる処理は処理部42によって繰り返し実行される。
図14に示すように、処理部42の高度差情報取得部50は、高度差情報受信処理を行う(ステップS50)。ステップS50の処理において、高度差情報取得部50は、屋外装置2から送信される高度差情報を第1通信部40から取得し、取得した高度差情報を記憶部43に記憶する。
次に、処理部42の水面状況情報生成部51は、水面状況情報生成処理を行う(ステップS51)。ステップS51の処理において、水面状況情報生成部51は、記憶部43に記憶された高度差Δhの履歴情報に基づいて、高度差情報、高度変化情報、および予測情報を含む各種の情報を生成し、生成した情報を記憶部43に記憶する。
次に、処理部42の情報提供処理部52は、情報提供処理を行う(ステップS52)。ステップS52の処理において、情報提供処理部52は、上述したように、高度差情報、高度変化情報、および予測情報を含む複数の情報のうち少なくとも一つを情報提供サーバ4または端末装置8へ提供することができる。なお、クラウドサーバ3の処理部42は、上述した動作間隔設定の指示を含む無線信号を第1通信部40からフロート1または屋外装置2へ送信することができる。
図15は、実施の形態1にかかるフロート1、屋外装置2、およびクラウドサーバ3のハードウェア構成の一例を示す図である。図15に示すように、フロート1は、プロセッサ101と、メモリ102と、HDD103と、インタフェース回路104とを備えるコンピュータである。プロセッサ101、メモリ102、HDD103、およびインタフェース回路104は、バス105によって互いにデータの送受信が可能である。受信アンテナ部12および通信アンテナ部13は、インタフェース回路104によって実現される。
プロセッサ101は、HDD103に記憶されたOSおよび処理プログラムを読み出して実行することによって、処理部16の機能を実行する。なお、処理部16の一部または全部をASIC(Application Specific Integrated Circuit)およびFPGA(Field Programmable Gate Array)に代表されるハードウェアで構成することもできる。すなわち、処理部16の一部または全部を実現する処理回路は、専用のハードウェアであってもよい。
また、プロセッサ101は、磁気ディスク、USB(Universal Serial Bus)メモリ、光ディスク、コンパクトディスク、およびDVD(Digital Versatile Disc)のうち一つ以上の記憶媒体から不図示のインタフェースを介してOSおよび処理プログラムを読み出しHDD103に記憶して実行することもできる。
屋外装置2も同様に、プロセッサ101と、メモリ102と、HDD103と、インタフェース回路104とを備えるコンピュータである。受信アンテナ部20、第1通信アンテナ部21、および第2通信アンテナ部22は、インタフェース回路104によって実現される。また、記憶部24は、メモリ102およびHDD103によって実現される。プロセッサ101は、HDD103に記憶されたOSおよび処理プログラムを読み出して実行することによって、処理部23の機能を実行する。なお、処理部23の一部または全部をASICおよびFPGAに代表されるハードウェアで構成することもできる。すなわち、処理部23の一部または全部を実現する処理回路は、専用のハードウェアであってもよい。
クラウドサーバ3も同様に、プロセッサ101と、メモリ102と、HDD103と、インタフェース回路104とを備えるコンピュータを利用することができる。また、クラウドサーバ3は、互いに接続された複数のサーバで実現されてもよい。クラウドサーバ3が複数のサーバを含む場合、クラウドサーバ3で実行される処理は、複数のサーバがそれぞれ処理を実行することで仮想的に一台のサーバとみなすことができる。第1通信部40、および第2通信部41は、インタフェース回路104によって実現される。また、記憶部43は、メモリ102およびHDD103によって実現される。プロセッサ101は、HDD103に記憶されたOSおよび処理プログラムを読み出して実行することによって、処理部42の機能を実行する。
以上のように、実施の形態1にかかる水面状況監視システム100は、高度差演算部33と、出力部の一例である第2通信処理部34とを備える。高度差演算部33は、水面92に浮かぶフロート1の位置に基づいて、水面92の高度hwfと堤防91の天端93の高度hlcとの差Δhを演算する。第2通信処理部34は、高度差演算部33によって演算された差Δhを示す情報を出力する。このように、水面状況監視システム100は、水面92の高度hwfと堤防91の天端93の高度hlcとの高度差Δhを演算することから、河川90の状態を河川90の氾濫の観点から計測することができる。したがって、かかる高度差Δhを示す情報に基づいて、河川90が氾濫するまで水面92の高度があとどのくらいであるかを容易に把握することができる。このことは、河川90以外の湖沼、ダム湖、または海洋についても同様である。
なお、河川90は海洋と比べ、波の影響を受けない屋外装置2をフロート1の例えば
数km以内の近傍に設置できるため、高度差Δhを算出する時にそれぞれの位置計測誤差を打ち消しあうことにより、高度差Δhの精度を向上させることができる。
また、水面状況監視システム100は、受信アンテナ部12と、水面高度演算部の一例である位置演算処理部17とを備える。受信アンテナ部12は、フロート1に設けられ、衛星98から送信される測距信号を受信する。位置演算処理部17は、受信アンテナ部12で受信された測距信号に基づいて、水面92の高度hwfを演算する。高度差演算部33は、位置演算処理部17によって演算された水面92の高度hwfに基づいて、差Δhを演算する。このように、水面状況監視システム100は、衛星98から送信される測距信号によって水面92の高度hwfを演算することから、測距信号を受信する受信アンテナ部12をフロート1に設けることで、水面92の高度hwfを容易に得ることができる。
また、水面状況監視システム100は、受信アンテナ部20と、天端高度演算部の一例である位置演算処理部32とを備える。受信アンテナ部20は、堤防91に配置され、衛星98から送信される測距信号を受信する。位置演算処理部32は、受信アンテナ部20で受信された測距信号に基づいて、天端93の高度hlcを演算する。高度差演算部33は、位置演算処理部17によって演算された水面92の高度hwfと位置演算処理部32によって演算された天端93の高度hlcとに基づいて、差Δhを演算する。このように、水面状況監視システム100は、水面92の高度hwfと同様に、衛星98から送信される測距信号によって天端93の高度hlcを演算する。
また、位置演算処理部17および位置演算処理部32は、準天頂衛星98bまたは不図示の地上装置から送信され且つ測距信号から得られる高度の誤差を補正するための誤差補正情報に基づいて、測距信号によって得られる高度の誤差を補正する。したがって、水面92の高度hwfを示す水面高度情報と天端93の高度hlcを示す天端高度情報とを高精度に求めることができる。
また、位置演算処理部17は、フロート1に設けられ、位置演算処理部32は、屋外装置2に設けられる。したがって、フロート1において、水面92の高度hwfを示す水面高度情報を高精度に得ることができる。
位置演算処理部17、位置演算処理部32、高度差演算部33、および第2通信処理部34の少なくとも一つの動作間隔は、高度差演算部33によって演算された差Δhが相対的に小さい場合、差Δhが相対的に大きい場合に比べて短い。これにより、差Δhが大きく水域が氾濫しないような状態では、水面状況監視システム100における電力消費を抑えることができる。
また、水面状況監視システム100は、互いに異なるフロート1の位置に基づいて水面の高度を演算する複数の位置演算処理部32を備える。複数の位置演算処理部32によって各々演算された水面92の高度hwfに基づいて、複数の位置演算処理部32のうち少なくとも1つの位置演算処理部32で演算された水面92の高度hwfを補正する。これにより、マルチパスまたは障害物によって複数の位置演算処理部32の一部で瞬間的に大きな誤差が生じた場合であっても、誤差が抑制された水面92の高度hwfを得ることができる。
また、水面状況監視システム100は、ポール80と、取付部81とを備える。ポール80は、水域に設置される。取付部81は、フロート1をポール80の延伸方向に移動可能にポール80に取り付ける。ポール80の延伸方向を鉛直方向に沿った方向にすることで、緯度方向および経度方向においてフロート1を規制できることから、位置演算処理部17によって演算される位置の精度を向上させることができ、さらに、演算処理の負荷を軽減することができる。
また、フロート1は、水難救助用ブイの機能を有していてもよい。この場合、フロート1が、水難救助用ブイを配置する箇所に設置されることによって、河川90に異なる目的を有する多数のフロートが浮かぶような状態を避けることができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、フロート1で誤差補正情報を用いて高精度の水面高度情報を生成するが、実施の形態2では、屋外装置が誤差補正情報を用いて高精度の水面高度情報を生成する点で、実施の形態1と異なる。以下においては、実施の形態1と同様の機能を有する構成要素については同一符号を付して説明を省略し、実施の形態1の水面状況監視システム100と異なる点を中心に説明する。
図16は、実施の形態2にかかる水面状況監視システムの構成例を示す図である。図16に示すように、実施の形態2にかかる水面状況監視システム100Aは、複数のフロート1A〜1Aと、複数の屋外装置2A〜2Aと、クラウドサーバ3と、情報提供サーバ4とを備える。なお、以下において、フロート1A〜1Aをフロート1Aと総称し、屋外装置2A〜2Aを屋外装置2Aと総称する場合がある。
図17は、フロート1Aの具体的構成の一例を示す図である。図17に示すように、フロート1Aは、フロート部10と、筐体部11と、受信アンテナ部12Aと、通信アンテナ部13と、太陽光パネル14と、二次電池15と、処理部16Aとを備える。
受信アンテナ部12Aは、複数の衛星98から送信される複数の測距信号を受信するアンテナを有する。処理部16Aは、位置演算処理部17Aと、通信処理部18Aとを備える。位置演算処理部17Aは、受信アンテナ部12Aで受信される複数の測距信号に基づいて、衛星フロート間距離の観測値を演算する。
通信処理部18Aは、位置演算処理部17Aで演算された衛星フロート間距離の観測値を示すGNSS測位情報を含む無線信号を通信アンテナ部13から送信する。なお、GNSS測位情報は、複数の測距信号に基づく情報であって、屋外装置2Aにおいて誤差補正情報で補正できる情報であればよい。
図18は、実施の形態2にかかるフロート1Aの処理部16Aの処理の一例を示すフローチャートである。図18に示すステップS10,S11,S15,S16の処理は、図7に示すステップS10,S11,S15,S16と同じ処理であり、以下においては省略する。
図18に示すように、処理部16Aの受信アンテナ部12Aで受信される複数の測距信号に基づいて、GNSS測位情報を生成し(ステップS13A)、生成したGNSS測位情報を通信アンテナ部13から屋外装置2へ出力する(ステップS14A)。
次に、屋外装置2Aの構成および処理について説明する。図19は、実施の形態2にかかる屋外装置2Aの構成の一例を示す図である。図19に示すように、実施の形態2にかかる屋外装置2Aは、受信アンテナ部20と、第1通信アンテナ部21と、第2通信アンテナ部22と、処理部23Aと、記憶部24とを備える。
処理部23Aは、第1通信処理部31Aと、位置演算処理部32Aと、高度差演算部33と、第2通信処理部34とを備える。第1通信処理部31Aは、第1通信アンテナ部21により受信される無線信号に含まれるGNSS測位情報を取得する。第1通信処理部31Aは、GNSS測位情報を位置演算処理部32Aへ出力する。
位置演算処理部32Aは、位置演算処理部32と同様に、受信アンテナ部20で受信される複数の測距信号と誤差補正信号とに基づいて、堤防91の天端93の高度hlcを演算する。位置演算処理部32Aは、天端93の高度hlcを示す天端高度情報を高度差演算部33へ出力する。
また、位置演算処理部32Aは、位置演算処理部17と同様の処理によって、第1通信処理部31Aによって取得されたGNSS測位情報と、受信アンテナ部20で受信された誤差補正信号とに基づいて、水面92の高度hwfを演算する。位置演算処理部32Aは、水面92の高度hwfを示す水面高度情報を高度差演算部33へ出力する。位置演算処理部32Aは、水面高度演算部および天端高度演算部の一例である。
高度差演算部33は、位置演算処理部32Aから取得される水面高度情報と天端高度情報とに基づいて、天端93の高度hlcと水面92の高度hwfとの差Δhを演算し、演算した差Δhを示す高度差情報を記憶部24に記憶する。
第2通信処理部34は、出力部の一例であり、各計測点の差Δhを示す高度差情報を記憶部24から読み出し、読み出した高度差情報を含む無線信号を第2通信アンテナ部22からクラウドサーバ3へ送信する。
このように、水面状況監視システム100Aでは、屋外装置2Aにおいて高精度の水面高度情報を生成することができ、フロート1Aにおいては、高精度の水面高度情報を生成する処理が行われない。そのため、誤差補正処理を行う構成がフロートにおいて不要になることから、誤差補正信号を用いた誤差補正処理を各フロート1Aにおいて行う場合に比べ、水面状況監視システム100Aおよびフロート1Aを安価に提供することができる。
図20は、実施の形態2にかかる屋外装置2Aの処理部23Aの処理の一例を示すフローチャートである。図20に示すステップS31〜S35の処理は、図10に示すステップS31〜S35と同じ処理であり、以下においては省略する。
図20に示すように、処理部23Aは、第1通信アンテナ部21により受信される無線信号に含まれるGNSS測位情報を取得する(ステップS30A)。また、処理部23Aは、ステップS32の処理の後、ステップS30Aによって取得されたGNSS測位情報と、ステップS32で受信された誤差補正信号とに基づいて、水面92の高度hwfを演算する(ステップS36A)。
処理部23Aは、ステップS36Aで演算された水面92の高度hwfと、ステップS33で演算された天端93の高度hlcとに基づいて、高度差Δhを演算する(ステップS34)。
なお、実施の形態2にかかるフロート1Aおよび屋外装置2Aのハードウェア構成例は、図15に示すフロート1および屋外装置2と同じである。
以上のように、実施の形態2にかかる水面状況監視システム100Aは、水面高度演算部および天端高度演算部の一例である位置演算処理部32Aが堤防91に設置される装置である屋外装置2に設けられる。したがって、フロート1Aでは、高精度の高度情報を実行する構成がないことから、フロート1Aの低コスト化を図ることができる。
実施の形態3.
実施の形態1,2では、誤差補正情報を用いて高精度の高度情報をフロート1および屋外装置2,2Aで生成するが、実施の形態3では、クラウドサーバで誤差補正情報を用いて高精度の高度情報を生成する点で、実施の形態1,2と異なる。以下においては、実施の形態2と同様の機能を有する構成要素については同一符号を付して説明を省略し、実施の形態2の水面状況監視システム100Aと異なる点を中心に説明する。
図21は、実施の形態3にかかる水面状況監視システムの構成例を示す図である。図21に示すように、実施の形態3にかかる水面状況監視システム100Bは、複数のフロート1A〜1Aと、複数の屋外装置2B〜2Bと、クラウドサーバ3Bと、情報提供サーバ4と、誤差補正信号配信装置9とを備える。なお、クラウドサーバ3Bは、誤差補正信号として不図示の地上装置から送信される信号を使用することもできる。以下において、フロート1A〜1Aをフロート1Aと総称し、屋外装置2B〜2Bを屋外装置2Bと総称する場合がある。
誤差補正信号配信装置9は、準天頂衛星98bから送信される誤差補正信号と同じ誤差補正情報を含む誤差補正信号を周期的に生成し、生成した誤差補正信号をクラウドサーバ3Bへネットワーク5を介して配信する。これにより、クラウドサーバ3Bにおいて、誤差補正情報を取得することができる。
図22は、実施の形態3にかかる屋外装置2Bの構成の一例を示す図である。図22に示すように、屋外装置2Bは、受信アンテナ部20と、第1通信アンテナ部21と、第2通信アンテナ部22と、処理部23Bとを備える。処理部23Bは、第1通信処理部31Bと、位置演算処理部32Bと、第2通信処理部34Bとを備える。
第1通信処理部31Bは、第1通信アンテナ部21により受信される無線信号に含まれるGNSS測位情報を取得する。第1通信処理部31Bは、GNSS測位情報を第1GNSS測位情報として第2通信処理部34Bへ出力する。
位置演算処理部32Bは、受信アンテナ部20で受信される複数の測距信号に基づいて、衛星フロート間距離の観測値を演算する。位置演算処理部32Bは、演算した衛星フロート間距離の観測値を示すGNSS測位情報を第2GNSS測位情報として第2通信処理部34Bへ出力する。なお、第1GNSS測位情報および第2GNSS測位情報は、複数の測距信号に基づく情報であって、クラウドサーバ3Bにおいて誤差補正情報で補正できる情報であればよい。
第2通信処理部34Bは、第1GNSS測位情報および第2GNSS測位情報を含む無線信号を第2通信アンテナ部22からクラウドサーバ3Bへ送信する。
図23は、実施の形態3にかかる屋外装置2Bの処理部23Bの処理の一例を示すフローチャートである。図23に示すステップS30A,S31の処理は、図20に示すS30A,S31の処理と同様であり、以下においては省略する。
図23に示すように、処理部23Bの位置演算処理部32Bは、受信アンテナ部20で受信される複数の測距信号に基づいて、GNSS測位情報を生成する(ステップS37B)。そして、位置演算処理部32Bは、ステップS30Aで取得したGNSS測位情報とステップS37Bで生成したGNSS測位情報とをクラウドサーバ3Bへ出力する(ステップS38B)。
図24は、実施の形態3にかかるクラウドサーバ3Bの構成の一例を示す図である。図24に示すように、実施の形態3にかかるクラウドサーバ3Bは、第1通信部40と、第2通信部41と、処理部42Bと、記憶部43とを備える。
処理部42Bは、水面状況情報生成部51と、情報提供処理部52と、情報取得部53Bと、位置演算処理部54Bと、高度差演算部55Bとを備える。情報取得部53Bは、屋外装置2Bから第1通信部40を介して第1GNSS測位情報および第2GNSS測位情報を含むGNSS測位情報を取得する。また、情報取得部53Bは、誤差補正信号配信装置9から第1通信部40を介して誤差補正信号に含まれる誤差補正情報を取得する。
位置演算処理部54Bは、水面高度演算部および天端高度演算部の一例であり、情報取得部53Bによって取得したGNSS測位情報と誤差補正情報とに基づいて、水面92の高度hwfと天端93の高度hlcとを演算する。具体的には、位置演算処理部54Bは、位置演算処理部32Aと同様に、第1GNSS測位情報と誤差補正情報とに基づいて、水面92の高度hwfを演算する。また、位置演算処理部54Bは、位置演算処理部32Aと同様に、第2GNSS測位情報と誤差補正情報とに基づいて、水面92の高度hwfを演算する。
高度差演算部55Bは、高度差演算部33と同様に、天端93の高度hlcと水面92の高度hwfとの差Δhを演算する。高度差演算部55Bは、演算した差Δhを示す高度差情報を記憶部43に記憶する。
情報提供処理部52は、出力部の一例であり、記憶部43から高度差情報、高度変化情報、および予測情報の少なくとも一つを読み出して、読み出した情報を情報提供サーバ4または端末装置8へ送信する。
図25は、実施の形態3にかかるクラウドサーバ3Bの処理部42Bの処理の一例を示すフローチャートであり、かかる処理は処理部42Bによって繰り返し実行される。なお、図25に示すステップS64,S65の処理は、図14に示すステップS51,S52と同じ処理であり、以下においては省略する。
図25に示すように、処理部42Bの情報取得部53Bは、屋外装置2BからGNSS測位情報を取得する(ステップS60)。また、情報取得部53Bは、誤差補正信号配信装置9から誤差補正信号を受信する(ステップS61)。
位置演算処理部54Bは、GNSS測位情報および誤差補正信号に基づいて、水面92の高度hwfと天端93の高度hlcとを演算する(ステップS62)。高度差演算部55Bは、天端93の高度hlcと水面92の高度hwfとの差Δhを演算する(ステップS63)。なお、クラウドサーバ3の処理部42Bは、高度差情報や動作間隔設定の指示を含む無線信号を第1通信部40からフロート1または屋外装置2へ送信することができる。
なお、実施の形態3にかかる屋外装置2Bおよびクラウドサーバ3Bのハードウェア構成例は、図15に示す屋外装置2およびクラウドサーバ3と同じである。
また、上述した例では、フロート1Aの処理部16Aは、GNSS測位情報を屋外装置2Bへ送信するが、フロート1Aの処理部16Aは、GNSS測位情報を第1GNSS測位情報として有線または無線によってクラウドサーバ3Bへ直接送信することもできる。クラウドサーバ3Bの処理部42Bは、フロート1Aから取得した第1GNSS測位情報と、屋外装置2Bから取得した第2GNSS測位情報とに基づいて、水面92の高度hwfと天端93の高度hlcとを演算することができる。
以上のように、実施の形態3にかかる水面状況監視システム100Bは、水面高度演算部および天端高度演算部の一例である位置演算処理部54Bがクラウドサーバ3Bに設けられる。したがって、フロート1Aおよび屋外装置2Bでは、高精度の水面高度情報を生成する処理が行われないことから、フロート1Aおよび屋外装置2Bの低コスト化を図ることができる。
実施の形態4.
実施の形態4は、フロートにおいて河川90に流れる水の流量を演算する点が追加される点で、実施の形態1〜3と異なる。以下においては、実施の形態1と同様の機能を有する構成要素については同一符号を付して説明を省略し、実施の形態1のフロート1から追加される点を中心に説明するが、実施の形態2,3のフロート1Aへ適用することもできる。
図26は、実施の形態4にかかる水面状況監視システム100Cにおけるフロートの具体的構成の一例を示す図である。図26に示すように、実施の形態4にかかるフロート1Cは、フロート部10と、筐体部11と、受信アンテナ部12と、通信アンテナ部13と、太陽光パネル14と、二次電池15と、処理部16Cとを備える。
処理部16Cは、位置演算処理部17と、通信処理部18Cと、流量演算部19とを備える。流量演算部19は、テンションセンサ83によって検出されたテンションの大きさに基づいて河川90に流れる水の流量を演算する。図27は、フロート1Cの設置状態の一例を示す図である。
図27に示すように、フロート1Cは、取付部81を介してポール80に取り付けられており、ポール80の延伸方向に移動可能である。そして、取付部81にはテンションセンサ83が取り付けられており、テンションセンサ83によって取付部81に加わるテンションの大きさが検出される。
流量演算部19は、テンションと水面高度と流量との関係を示すテーブルまたは演算式の情報を有しており、テンションセンサ83によるテンションの検出結果に基づいて、河川90に流れる水の流量を推定し、推定した流量を示す流量情報を通信処理部18Cへ出力する。通信処理部18Cは、水面高度情報および流量情報を含む無線信号を通信アンテナ部13から送信する。
なお、フロート1Cは、テンションセンサ83に代えて、圧力センサを筐体部11の外周側面に取り付けた構成であってもよい。流量演算部19は、圧力センサによって検出された圧力の大きさに基づいて、河川90に流れる水の流量を推定し、推定した流量を示す流量情報を含む無線信号を通信アンテナ部13から送信することができる。
なお、実施の形態4にかかるフロート1Cのハードウェア構成例は、図15に示すフロート1と同じである。
以上のように、実施の形態4にかかる水面状況監視システム100Cのフロート1Cは、河川90に流れる水の流量を推定し、推定した流量を示す流量情報を生成する。これにより、水面状況監視システム100Cは、高度差情報に加えて流量情報を情報提供サーバ4および端末装置7,8へクラウドサーバ3Bを介して提供することができる。そのため、河川90の状態を河川90の氾濫の観点から計測し、計測した情報を利用者に提供することができる。
実施の形態5.
実施の形態5では、屋外装置2が堤防91ではなくポール80に設けられる点で、実施の形態1と異なる。以下においては、実施の形態1と同様の機能を有する構成要素については同一符号を付して説明を省略し、実施の形態1の水面状況監視システム100と異なる点を中心に説明するが、実施の形態2,3の屋外装置2A,2Bもポール80に取り付けられてもよい。
図28は、実施の形態5にかかる水面状況監視システム100Dの屋外装置2Dの配置例を示す図である。図28に示すように、実施の形態5にかかる屋外装置2Dは、ポール80に取り付けられる。なお、屋外装置2Dは、屋外装置2と同じ構成である。
なお、上述した実施の形態1〜5の水面状況監視システム100,100A〜100Dは、GNSS測位情報と誤差補正情報とに基づいて、天端93の高度hlcを演算するが、かかる例に限定されない。水面状況監視システム100,100A〜100Dは、天端93の高度hlcを予め記憶しておき、記憶した天端93の高度hlcに基づいて、高度差Δhを演算することもできる。
これにより、天端高度を測定する場所以外の任意の場所に屋外装置2を設けることができるため、屋外装置2の集約によるコスト低減および施工性の向上を図ることができる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1,1〜1,1A,1A〜1A,1B,1C フロート、2,2〜2,2A,2A〜2A,2B,2B〜2B,2D 屋外装置、3,3B クラウドサーバ、4 情報提供サーバ、5 ネットワーク、6,6 基地局、7,8 端末装置、9 誤差補正信号配信装置、10 フロート部、11 筐体部、12,12A,20 受信アンテナ部、13 通信アンテナ部、14 太陽光パネル、15 二次電池、16,16A,16C,23,23A,23B,42,42B 処理部、17,17A,32,32A,32B,54B 位置演算処理部、18,18A,18C 通信処理部、19 流量演算部、21 第1通信アンテナ部、22 第2通信アンテナ部、24,43 記憶部、30 ポール、31,31A,31B 第1通信処理部、33,55B 高度差演算部、34,34B 第2通信処理部、40 第1通信部、41 第2通信部、50 高度差情報取得部、51 水面状況情報生成部、52 情報提供処理部、53B 情報取得部、80 ポール、81 取付部、83 テンションセンサ、90 河川、91 堤防、92 水面、93 天端、94 橋、95 橋梁、98 衛星、98a 測位衛星、98b 準天頂衛星、100,100A〜100D 水面状況監視システム。

Claims (13)

  1. 水面に浮かぶフロートの位置に基づいて、前記水面の高度と堤防の天端の高度との差を演算する高度差演算部と、
    前記高度差演算部によって演算される前記差を示す情報を出力する出力部と、を備える
    ことを特徴とする水面状況監視システム。
  2. 前記フロートに設けられ、測位衛星から送信される測距信号を受信するフロート側受信アンテナ部と、
    前記フロート側受信アンテナ部で受信された前記測距信号に基づいて、前記水面の高度を演算する水面高度演算部と、を備え、
    前記高度差演算部は、
    前記水面高度演算部によって演算された前記水面の高度に基づいて、前記差を演算する
    ことを特徴とする請求項1に記載の水面状況監視システム。
  3. 前記堤防に配置され、前記測位衛星から送信される前記測距信号を受信する堤防側受信アンテナ部と、
    前記堤防側受信アンテナ部で受信された前記測距信号に基づいて、前記天端の高度を演算する天端高度演算部と、を備え、
    前記高度差演算部は、
    前記水面高度演算部によって演算された前記水面の高度と前記天端高度演算部によって演算された前記天端の高度とに基づいて、前記差を演算する
    ことを特徴とする請求項2に記載の水面状況監視システム。
  4. 前記水面高度演算部および前記天端高度演算部は、
    準天頂衛星または地上装置から送信され且つ前記測距信号から得られる高度の誤差を補正するための誤差補正情報に基づいて、前記測距信号によって得られる高度の誤差を補正する
    ことを特徴とする請求項3に記載の水面状況監視システム。
  5. 前記水面高度演算部および前記天端高度演算部の各々は、
    前記フロート、前記堤防に設置され且つ前記堤防側受信アンテナ部が設けられる装置、および、クラウドサーバの少なくとも一つに設けられる
    ことを特徴とする請求項4に記載の水面状況監視システム。
  6. 前記水面高度演算部は、前記フロートに設けられ、
    前記天端高度演算部は、前記堤防に設置され且つ前記堤防側受信アンテナ部が設けられる装置に設けられる
    ことを特徴とする請求項3または4に記載の水面状況監視システム。
  7. 前記水面高度演算部および前記天端高度演算部は、前記堤防に設置され且つ前記堤防側受信アンテナ部が設けられる装置に設けられる
    ことを特徴とする請求項3または4に記載の水面状況監視システム。
  8. 前記水面高度演算部および前記天端高度演算部は、クラウドサーバに設けられる
    ことを特徴とする請求項3または4に記載の水面状況監視システム。
  9. 前記水面高度演算部、前記天端高度演算部、前記高度差演算部、および前記出力部の少なくとも一つの動作間隔は、前記高度差演算部によって演算された前記差が相対的に小さい場合、前記差が相対的に大きい場合に比べて短い
    ことを特徴とする請求項3から8のいずれか一項に記載の水面状況監視システム。
  10. 互いに異なるフロートの位置に基づいて前記水面の高度を演算する前記水面高度演算部を複数備え、
    前記複数の水面高度演算部によって各々演算された前記水面の高度に基づいて、前記複数の水面高度演算部のうち少なくとも1つで演算された前記水面の高度を補正する
    ことを特徴とする請求項3から9のいずれか一項に記載の水面状況監視システム。
  11. 水域に設置されるポールと、
    前記ポールに前記フロートを前記ポールの延伸方向に移動可能に取り付ける取付部と、を備える
    ことを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の水面状況監視システム。
  12. 前記フロートは、
    水難救助用ブイの機能を有する
    ことを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載の水面状況監視システム。
  13. 水面に浮かぶフロートの位置に基づいて、前記水面の高度を演算する水面高度演算工程と、
    前記水面高度演算工程によって演算された前記水面の高度と堤防の天端の高度との差を演算する高度差演算工程と、を含む
    ことを特徴とする水面状況監視方法。
JP2017068346A 2017-03-30 2017-03-30 水面状況監視システムおよび水面状況監視方法 Pending JP2018169348A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017068346A JP2018169348A (ja) 2017-03-30 2017-03-30 水面状況監視システムおよび水面状況監視方法
JP2021207334A JP2022037172A (ja) 2017-03-30 2021-12-21 水面状況監視システムおよび水面状況監視方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017068346A JP2018169348A (ja) 2017-03-30 2017-03-30 水面状況監視システムおよび水面状況監視方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021207334A Division JP2022037172A (ja) 2017-03-30 2021-12-21 水面状況監視システムおよび水面状況監視方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018169348A true JP2018169348A (ja) 2018-11-01

Family

ID=64019197

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017068346A Pending JP2018169348A (ja) 2017-03-30 2017-03-30 水面状況監視システムおよび水面状況監視方法
JP2021207334A Pending JP2022037172A (ja) 2017-03-30 2021-12-21 水面状況監視システムおよび水面状況監視方法

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021207334A Pending JP2022037172A (ja) 2017-03-30 2021-12-21 水面状況監視システムおよび水面状況監視方法

Country Status (1)

Country Link
JP (2) JP2018169348A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110217348A (zh) * 2019-06-20 2019-09-10 嘉兴易声电子科技有限公司 可控制潜标的声学浮标及控制方法
JP2020082975A (ja) * 2018-11-22 2020-06-04 株式会社アイエンター データ計測装置
CN111280105A (zh) * 2018-12-10 2020-06-16 天津市宏宇天翔航天航空科技有限公司 一种无人船的自动投料系统
JP2022120656A (ja) * 2021-02-05 2022-08-18 三菱電機株式会社 監視システム、監視サーバ、監視方法、および監視プログラム

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7345576B2 (ja) * 2022-01-11 2023-09-15 ソフトバンク株式会社 水位推定システム、水位推定方法および情報処理装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01121819U (ja) * 1988-02-10 1989-08-18
JP2001133257A (ja) * 1999-11-08 2001-05-18 Fudo Constr Co Ltd Gpsによる高精度潮位計
JP2005269378A (ja) * 2004-03-19 2005-09-29 Mitsubishi Electric Corp 水中向け海洋情報提供ブイ及びこれを用いた海洋情報通信システム並びに海洋情報通信のためのデータ管理センタ
JPWO2004076972A1 (ja) * 2003-02-27 2006-06-08 三菱電機株式会社 水位計測システム
US20140137785A1 (en) * 2011-06-13 2014-05-22 Consejo Superior De Investigaciones Cientificas (C.S.I.C.) Device for remotely tracking bodies of water and method for remotely and simultaneously managing and operating a set of said devices

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11257957A (ja) * 1998-03-13 1999-09-24 Toshiba Corp 河川水位計測システムおよび下水処理システム
JP2002323552A (ja) * 2001-04-27 2002-11-08 Mitsubishi Electric Corp 測位システム及び測位装置
JP2003346271A (ja) * 2002-05-28 2003-12-05 Toshiba Corp 発電付き測定通信装置
JP2008009486A (ja) * 2006-06-27 2008-01-17 Kubota Corp 水位監視システム
JP2010055486A (ja) * 2008-08-29 2010-03-11 Toshiba Corp 下水管内監視システム及び下水管内監視方法
JP2012161730A (ja) * 2011-02-07 2012-08-30 Panasonic Corp 除湿機
JP5601255B2 (ja) * 2011-03-18 2014-10-08 富士通株式会社 水位監視装置、水位監視方法及び水位監視プログラム

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01121819U (ja) * 1988-02-10 1989-08-18
JP2001133257A (ja) * 1999-11-08 2001-05-18 Fudo Constr Co Ltd Gpsによる高精度潮位計
JPWO2004076972A1 (ja) * 2003-02-27 2006-06-08 三菱電機株式会社 水位計測システム
JP2005269378A (ja) * 2004-03-19 2005-09-29 Mitsubishi Electric Corp 水中向け海洋情報提供ブイ及びこれを用いた海洋情報通信システム並びに海洋情報通信のためのデータ管理センタ
US20140137785A1 (en) * 2011-06-13 2014-05-22 Consejo Superior De Investigaciones Cientificas (C.S.I.C.) Device for remotely tracking bodies of water and method for remotely and simultaneously managing and operating a set of said devices

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020082975A (ja) * 2018-11-22 2020-06-04 株式会社アイエンター データ計測装置
CN111280105A (zh) * 2018-12-10 2020-06-16 天津市宏宇天翔航天航空科技有限公司 一种无人船的自动投料系统
CN110217348A (zh) * 2019-06-20 2019-09-10 嘉兴易声电子科技有限公司 可控制潜标的声学浮标及控制方法
JP2022120656A (ja) * 2021-02-05 2022-08-18 三菱電機株式会社 監視システム、監視サーバ、監視方法、および監視プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2022037172A (ja) 2022-03-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2022037172A (ja) 水面状況監視システムおよび水面状況監視方法
AU2018260938B2 (en) Real-time autonomous weather and space weather monitoring
EP4309243A1 (en) Devices and techniques for improving reception or compensating for attenuation of gnss signals during water immersion activities
CN109085619B (zh) 多模gnss系统的定位方法及装置、存储介质、接收机
US20140316697A1 (en) Real-time and post-processed orbit determination and positioning
EP3124997B1 (en) Positioning device
JP2016520476A (ja) 船舶の安定性を監視するためのシステム及び方法
JP2014130156A (ja) Gnss衛星軌道延長情報の利用方法及びgnss衛星軌道延長情報の利用装置
JP2013534623A (ja) グローバル・ナビゲーション衛星システム−gnss及び/又は擬似衛星に基づく構造物の地震動又は振動を測定するシステム
JP2014119266A (ja) 水管理システム及び方法
KR20230050331A (ko) 기지국이 없는 rtk gnss 포지셔닝
US10935665B2 (en) Satellite radiowave receiving device, electronic timepiece, method for controlling positioning operations, and storage device
JP7038281B2 (ja) 測位方法および測位端末
JP2015114899A (ja) 救難救助支援システム、測位端末、救難救助支援方法およびプログラム
JP6781837B2 (ja) タイミング信号生成装置、それを備える電子機器、及びタイミング信号生成方法
US10067237B1 (en) Method and apparatus for geo-fence detection
CN101470130A (zh) 检测自由下落的方法以及利用该方法检测自由下落的装置
JP2008181463A (ja) 省電力装置を備えた漂流ブイおよび潮流観測システム。
KR102624834B1 (ko) 파워 소모를 절약할 수 있는 글로벌 항법 위성 시스템 수신기를 포함하는 휴대 장치 및 그 동작 방법
Samper et al. Advantages and drawbacks of the Precise Point Positioning (PPP) technique for earthquake, tsunami prediction and monitoring
JP6992360B2 (ja) 位置計測装置、電子時計、位置補正方法及びプログラム
JP6398623B2 (ja) 測位装置、電波時計、現在位置算出方法、及びプログラム
JP7288313B2 (ja) 測位支援装置、測位支援システム、測位システムおよび測位支援方法
JP2022120656A (ja) 監視システム、監視サーバ、監視方法、および監視プログラム
JP2022102922A (ja) 水位検出システム、水面側装置、および水位検出方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191121

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200917

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201006

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201130

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210119

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210304

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20210304

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20210311

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20210316

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20210528

C211 Notice of termination of reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C211

Effective date: 20210601

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20210803

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20211005

C13 Notice of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C13

Effective date: 20211102

C302 Record of communication

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C302

Effective date: 20211115

C23 Notice of termination of proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C23

Effective date: 20220208

C03 Trial/appeal decision taken

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C03

Effective date: 20220315

C30A Notification sent

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C3012

Effective date: 20220315