JP2018167635A - 乗物用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】シートベルトのウェビングがサイドシールドに形成された凹状部内に設けられたレバーとの間の隙間内に押し込まれにくくなるようにすること。【解決手段】シートクッション3の側部を覆うアウタシールド10と、アウタシールド10に形成されたシート幅方向に凹む凹状部11内に収められた状態として設けられるリクライニングレバー20と、を有するシート1である。アウタシールド10が、凹状部11より後側の領域にシートベルトS/BのウェビングWBがシート幅方向の外側(左側)から押し付けられることのある被押圧部13を有する。被押圧部13が、アウタシールド10の一般面部12よりもシート幅方向の外側(左側)に張り出す張出形状とされている。【選択図】図2

Description

本発明は、乗物用シートに関する。詳しくは、シートクッションの側部を覆うサイドシールドと、サイドシールドに形成されたシート幅方向に凹む凹状部内に収められた状態として設けられるレバーと、を有する乗物用シートに関する。
従来、乗物用シートにおいて、シートベルトの装着時に着座者の腰部を横切るウェビングが、シートクッションの外側部を覆う樹脂製のサイドシールド上に掛かる構成とされたものが知られている(特許文献1)。上記サイドシールドのウェビングの掛かる部位の前側領域には、引き上げ操作式のレバーを内部に収める凹状部が形成されている。
特開2015−209076号公報
上記従来技術では、乗物の前面衝突の発生時に、ウェビングが、着座者より受けるテンションによりサイドシールドに外側から押し付けられながら前側に摺動して凹状部内に押し込まれることがある。その際、サイドシールドがウェビングにより内側に押し撓まされることがあると、ウェビングがレバーの樹脂製の取っ手部にではなく凹状部内に潜むアーム部に押し付けられて何らかの不具合を生じさせるおそれがある。本発明は、上記問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、シートベルトのウェビングがサイドシールドに形成された凹状部内に設けられたレバーとの間の隙間内に押し込まれにくくなるようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の乗物用シートは次の手段をとる。
第1の発明は、シートクッションの側部を覆うサイドシールドと、サイドシールドに形成されたシート幅方向に凹む凹状部内に収められた状態として設けられるレバーと、を有する乗物用シートである。サイドシールドが、凹状部より後側の領域にシートベルトのウェビングがシート幅方向の外側から押し付けられることのある被押圧部を有する。被押圧部が、サイドシールドの一般面部よりもシート幅方向の外側に張り出す張出形状とされている。
この第1の発明によれば、乗物の前面衝突時や急ブレーキ時等の際に、シートベルトのウェビングが着座者より受けるテンションによりサイドシールドの被押圧部にシート幅方向の外側から押し付けられながら凹状部に向かって前側に摺動していくことがあっても、被押圧部の張出形状により、シートベルトのウェビングがシート幅方向の外側へと導かれて凹状部内に入り込みにくくなる。したがって、シートベルトのウェビングが凹状部内に設けられたレバーとの間の隙間内に押し込まれにくくなるようにすることができる。
第2の発明は、上述した第1の発明において、次の構成とされているものである。被押圧部が、その凹状部から後側に離れた離間部位から凹状部に臨む前端部位に向かってシート幅方向の外側を向く外側面がシート幅方向の外側に向かって漸次傾斜状に張り出す斜面形状とされている。
この第2の発明によれば、被押圧部の斜面形状により、シートベルトのウェビングがシート幅方向の外側へと円滑に導かれるようになるため、シートベルトのウェビングをより一層凹状部内に入り込ませにくくすることができる。
第3の発明は、上述した第1又は第2の発明において、次の構成とされているものである。更に、サイドシールドが、被押圧部にシート幅方向の内側から組み付けられて被押圧部の剛性を高める補強部材を有する。
この第3の発明によれば、補強部材により、サイドシールドの被押圧部にシートベルトのウェビングが押し付けられても、サイドシールドの被押圧部がシート幅方向の内側に押し撓まされにくくなる。したがって、被押圧部の張出形状により、シートベルトのウェビングをシート幅方向の外側へ向けてより適切に導くことができ、シートベルトのウェビングをより一層凹状部内に入り込ませにくくすることができる。
第4の発明は、上述した第1から第3のいずれかの発明において、次の構成とされているものである。被押圧部の張出形状が、凹状部に形成されたレバーの通されるシート高さ方向に延びる通し孔の形成領域の全域とシート高さ方向における配置が重なるように形成されている。
この第4の発明によれば、シートベルトのウェビングを、レバーの位置しうるシート高さ方向の全域において、凹状部内に入り込ませにくくすることができる。また、被押圧部の張出形状を、局所的な突起形状となりにくくなるように広く均した形状とすることができ、サイドシールドの見栄えを損ないにくくすることができる。
第5の発明は、上述した第1から第4のいずれかの発明において、次の構成とされているものである。被押圧部の張出形状が、レバーよりもシート幅方向の外側に張り出している。
この第5の発明によれば、シートベルトのウェビングをレバーに対してシート幅方向の外側へと相対的により大きく導くことができ、シートベルトのウェビングをより一層凹状部内に入り込ませにくくすることができる。
第6の発明は、上述した第1から第5のいずれかの発明において、次の構成とされているものである。レバーのシート幅方向の外側の後角面に面取りが形成されている。
この第6の発明によれば、シートベルトのウェビングがレバーの後面に引掛りそうになっても、面取りの形状によりウェビングをシート幅方向の外側へと導きながらレバーの外側面上へと追い出すことができる。したがって、シートベルトのウェビングをより一層凹状部内に入り込ませにくくすることができる。
実施例1の乗物用シートの概略構成を表した斜視図である。 乗物の前面衝突の発生時にシートベルトのウェビングがアウタシールドに押し付けられながら前側へ摺動した状態を表した斜視図である。 アウタシールドの分解斜視図である。 図3を反対側から見た斜視図である。 アウタシールドの側面図である。 図5を反対側から見た側面図である。 図5のVII-VII線断面図である。 図7から乗物の前面衝突の発生によりシートベルトのウェビングがアウタシールドに押し付けられながら前側へ摺動した状態を表した断面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
《シート1の概略構成について》
始めに、実施例1のシート1(乗物用シート)の構成について、図1〜図8を用いて説明する。なお、以下の説明において、前後上下左右等の各方向を示す場合には、各図中に示されたそれぞれの方向を指すものとする。また、「シート幅方向」と示す場合には、シート1の左右方向を指し、「シート高さ方向」と示す場合には、シート1の上下方向を指し、「シート前後方向」と示す場合には、シート1の前後方向を指すものとする。
本実施例のシート1は、図1に示すように、自動車の左側座席として構成されており、着座者の背凭れ部となるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、を備えた構成とされている。上述したシートバック2は、その左右両サイドの下端部が、それぞれ、不図示のリクライナを介してシートクッション3の左右両サイドの後端部に連結されている。また、シートクッション3は、車両のフロア上に、図示しない左右一対のスライドレールを間に介してシート前後方向の位置を調節することができる状態に連結されている。
《アウタシールド10の構成について》
上述したシートクッション3の車両の乗降ドアに近い左側の側部には、同側部を左側から覆う樹脂製板状のアウタシールド10が組み付けられている。上述したアウタシールド10は、シートクッション3の左側の側部をシート前後方向の広い領域に亘って左側から覆うクッション被覆領域10Aと、クッション被覆領域10Aの後部領域から上向きに膨らむ形に延びて上述した不図示のリクライナによるシートバック2とシートクッション3との左側の連結部を左側から覆うバック被覆領域10Bと、を有する側面視略逆L字状を成す形に形成されている。
詳しくは、上述したアウタシールド10は、概ね、全体がシート幅方向に面を向ける板形状とされて、その前後上下の各周縁部がそれぞれ右側へ庇状に張り出す形に延ばされた形状とされている。ここで、上述したアウタシールド10が本発明の「サイドシールド」に相当する。
上述したアウタシールド10のクッション被覆領域10Aには、そのバック被覆領域10Bより前側の領域に、引き上げ操作式のリクライニングレバー20を内部に収める凹状部11が形成されている。上述した凹状部11は、図3〜図7に示すように、上述したアウタシールド10のクッション被覆領域10Aの左側に面を向ける一般面部12よりも右側に凹み、かつ、上側にも開口した凹形状に形成されており、その内部に上述したリクライニングレバー20を左側と上側とに露出させた状態として収める構成とされている。図3に示すように、上述した凹状部11内の後側の壁面部には、上述したリクライニングレバー20を後側から前側へと通す縦長状の通し孔11Aが形成されている。ここで、上述したリクライニングレバー20が本発明の「レバー」に相当する。
上述した通し孔11Aは、その内部に通されたリクライニングレバー20を操作前の初期位置から引き上げ操作することができるよう、シート高さ方向に延びる縦長な孔形状に形成されている。また、図1及び図5〜図6に示すように、上述したアウタシールド10のクッション被覆領域10Aにおける凹状部11より後側に外れた領域には、シートベルトS/Bの装着時に着座者の腰部を横切ってアウタシールド10の左斜め後下側へと延びるウェビングWBが左側から押し付けられるように位置する被押圧部13が形成されている。
上述した被押圧部13は、図3及び図5に示すように、上述したアウタシールド10のクッション被覆領域10Aにおけるバック被覆領域10Bよりも前側に外れた領域に形成されている。上述した被押圧部13は、図3、図5及び図7に示すように、その左側に面を向ける外側面13Aが、左斜め前側に向かって面状に張り出す形となって延びる斜面形状に形成されている。詳しくは、上述した被押圧部13は、上述した凹状部11からバック被覆領域10Bの直下位置まで後側に離れた離間部位13A1から、凹状部11に臨む前端部位13A2にかけて、左斜め前側に向かって徐々に張り出していく形となって延びる斜面形状に形成されている。
より詳しくは、上述した被押圧部13は、図7に示すように、その凹状部11に臨む前端部位13A2が左側に最も大きく張り出して、同前端部位13A2の外側面13Aが後述する凹状部11内に収められたリクライニングレバー20の取っ手部22よりも左側に張り出した位置に配置される形状とされている。上述した被押圧部13は、図3及び図5に示すように、その左斜め前側に向かって張り出す斜面形状が、上述した凹状部11の後側の壁面部に形成された縦長状の通し孔11Aの形成領域全体とシート高さ方向の配置が重なる長尺な高さ幅を有した形となって形成されている。
上述した被押圧部13は、図2及び図8に示すように、車両の前面衝突時や急ブレーキ時等、着座者に前側への大きな慣性作用力が掛けられて、上述したシートベルトS/BのウェビングWBが着座者より受けるテンションによりアウタシールド10に左側から押し付けられながら前側へと摺動する動きをとることがあった場合に、その左斜め前側に張り出す外側面13Aの斜面形状の案内によって、ウェビングWBをその前側に位置する凹状部11内に入り込ませにくくするように外側(左側)へと排出する機能をするものとなっている。上記被押圧部13によるウェビングWBの移動案内により、ウェビングWBが凹状部11内に入り込んで後述するリクライニングレバー20のアーム部21と干渉を生じさせる事態を適切に抑制することができるようになっている。
図3〜図4及び図6に示すように、上述したアウタシールド10の内側面側となる右側面部には、樹脂製板状の補強パネル14が右側から広く面状に当てられる形に一体的に組み付けられている。上述した補強パネル14は、図3に示すように、そのアウタシールド10の右側面部と対面する左側面部の略一帯に、形状全体の面剛性を高めるハニカム構造14Aが形成された構成とされている。上述した補強パネル14は、上述したアウタシールド10の被押圧部13の形成領域を包含する右側面部の領域に右側から面状に当てられた形となって一体的に組み付けられている。上記組み付けにより、補強パネル14は、図8に示すように、被押圧部13にウェビングWBから右方向の押圧力が掛けられた際に、被押圧部13を右側に押し撓ませにくくするよう支持するようになっている。ここで、上述した補強パネル14が本発明の「補強部材」に相当する。
《リクライニングレバー20の構成について》
リクライニングレバー20は、図3〜図7に示すように、上述したアウタシールド10の凹状部11に形成された通し孔11A内に後側から通されて設けられる金属製のアーム部21と、アーム部21の凹状部11内に通された先の前端部に装着された把持部となる樹脂製の取っ手部22と、を有する構成となっている。上述したアーム部21は、シート幅方向に面を向けるシート前後方向に延びる板材により形成されている。
上述したアーム部21は、上述したアウタシールド10の通し孔11A内に後側から通されることで、その後側領域がアウタシールド10の内側(右側)に隠された状態に位置し、前側領域がアウタシールド10の凹状部11から外側(左側)に露出した状態として位置するように設けられている。そして、上述したアーム部21は、そのアウタシールド10の内側(右側)に位置する後端部が、不図示のシートクッション3の左側のサイドフレームに回転可能に軸連結されて、同軸連結された回転中心21Aのまわりに取っ手部22の装着された前端部を引き上げ操作することができるように設けられている。そして、上記の引き上げ操作により、アーム部21は、その後端部に連結された不図示のリクライナの操作部を操作して、同リクライナによるシートバック2の背凭れ角度の固定状態を解除するようになっている。
取っ手部22は、上述したアーム部21のアウタシールド10の通し孔11A内に後側から通されて凹状部11内に露出する前端部に前側から差し込まれて一体的に装着されている。上述した取っ手部22は、上述したアーム部21のアウタシールド10の凹状部11内に入り込んだ形状部分全体を外部に対して露出させないように被覆するようになっている。更に、上述した取っ手部22は、上述したアーム部21のアウタシールド10の通し孔11A内を通って後側へと抜ける通し部位21Bも連続的に左側から覆って上記通し部位21Bが通し孔11Aから外部に露出しないようにも保護する被覆部位22Aを有した形状とされている。
上述した取っ手部22は、図7に示すように、上述したアーム部21の前端部に装着されて凹状部11内にセットされた状態では、アウタシールド10の一般面部12より左側に形状を張り出させることなく凹状部11内に収められた状態として設けられるようになっている。詳しくは、図3及び図5に示すように、上述した取っ手部22は、リクライニングレバー20の操作前の初期状態では、その上面がアウタシールド10の上側の庇面よりも低いところに位置するように凹状部11内に収められるようになっている。
上記構成の取っ手部22は、上述した初期状態から使用者により把持されて引き上げ操作されることにより、上述したアーム部21の回転中心21Aのまわりに凹状部11を上側に越える位置まで後側に引き上げられるようになっている。そして、上述した取っ手部22は、上述した引き上げ操作が戻されることにより、不図示のバネの付勢力により操作前の初期状態へと戻されるようになっている。
上記構成の取っ手部22は、図5及び図7に示すように、その凹状部11の後側の壁面部との間にシート前後方向の僅かな隙間Tが設定されており、この隙間Tの設定により凹状部11の後側の壁面部と干渉することなくスムーズに操作されるようになっている。しかし、上記の隙間Tは、取っ手部22と凹状部11の後側の壁面部との間に上側と左側とに開口する形となって形成されるために、そのどちらかの開口から上述したシートベルトS/BのウェビングWBが何らかの拍子に後側から入り込みうる構成となっている。
しかしながら、上述した取っ手部22は、その上記の隙間Tに臨む左後側の角面が、シート高さ方向の全域に亘って凸曲面状に面取りされた丸面22Bとして形成されている。上記の丸面22Bは、上述した取っ手部22の後上側の角面も連続的に丸める形となるようにシート高さ方向に連続的に延びて形成されている。上記丸面22Bにより、取っ手部22は、図8に示すように、上述したシートベルトS/BのウェビングWBが車両の前面衝突時や急ブレーキ時等の際に後側から凹状部11内に入り込んで後側の角部に当てられた際に、同ウェビングWBを丸面22Bの形状に沿って左前側(外側)に排出するように移動案内して、凹状部11の後側の壁面部との間の隙間T内に入り込ませにくくすることができるようになっている。ここで、上述した丸面22Bが本発明の「面取り」に相当する。
また、上述したウェビングWBは、前述したように、車両の前面衝突の発生等によりアウタシールド10に左側から押し付けられながら前側へと摺動する動きをとることがあった場合には、上述したアウタシールド10の被押圧部13の斜面形状による案内により、凹状部11内に入り込みにくくなるように左前側(外側)へと排出されるように導かれるようになっている。そのようなことから、ウェビングWBは、車両の前面衝突時や急ブレーキ時等の際にアウタシールド10に左側から押し付けられながら前側へと摺動する動きをとることがあっても、上述した取っ手部22と凹状部11の後側の壁面部との間の隙間T内に入り込みにくくなっており、同隙間Tを通ってリクライニングレバー20のアーム部21と干渉するような事態が生じにくくなっている。
《まとめ》
以上をまとめると、本実施例のシート1は次のような構成となっている。すなわち、シートクッション(シートクッション3)の側部を覆う樹脂製のサイドシールド(アウタシールド10)と、サイドシールド(アウタシールド10)に形成されたシート幅方向に凹む凹状部(凹状部11)内に収められた状態として設けられるレバー(リクライニングレバー20)と、を有する乗物用シート(シート1)である。
サイドシールド(アウタシールド10)が、凹状部(凹状部11)より後側の領域にシートベルト(シートベルトS/B)のウェビング(ウェビングWB)がシート幅方向の外側(左側)から押し付けられることのある被押圧部(被押圧部13)を有する。被押圧部(被押圧部13)が、サイドシールド(アウタシールド10)の一般面部(一般面部12)よりもシート幅方向の外側(左側)に張り出す張出形状とされている。
このような構成とされていることにより、乗物の前面衝突時や急ブレーキ時等の際に、シートベルト(シートベルトS/B)のウェビング(ウェビングWB)が着座者より受けるテンションによりサイドシールド(アウタシールド10)の被押圧部(被押圧部13)にシート幅方向の外側(左側)から押し付けられながら凹状部(凹状部11)に向かって前側に摺動していくことがあっても、被押圧部(被押圧部13)の張出形状により、シートベルト(シートベルトS/B)のウェビング(ウェビングWB)がシート幅方向の外側(左側)へと導かれて凹状部(凹状部11)内に入り込みにくくなる。したがって、シートベルト(シートベルトS/B)のウェビング(ウェビングWB)が凹状部(凹状部11)内に設けられたレバー(リクライニングレバー20)との間の隙間(隙間T)内に押し込まれにくくなるようにすることができる。
また、被押圧部(被押圧部13)が、その凹状部(凹状部11)から後側に離れた離間部位(離間部位13A1)から凹状部(凹状部11)に臨む前端部位(前端部位13A2)に向かってシート幅方向の外側(左側)を向く外側面(外側面13A)がシート幅方向の外側(左側)に向かって漸次傾斜状に張り出す斜面形状とされている。上記被押圧部(被押圧部13)の斜面形状により、シートベルト(シートベルトS/B)のウェビング(ウェビングWB)がシート幅方向の外側(左側)へと円滑に導かれるようになるため、シートベルト(シートベルトS/B)のウェビング(ウェビングWB)をより一層凹状部(凹状部11)内に入り込ませにくくすることができる。
更に、サイドシールド(アウタシールド10)が、被押圧部(被押圧部13)にシート幅方向の内側(右側)から組み付けられて被押圧部(被押圧部13)の剛性を高める補強部材(補強パネル14)を有する。このような構成とされていることにより、補強部材(補強パネル14)により、サイドシールド(アウタシールド10)の被押圧部(被押圧部13)にシートベルト(シートベルトS/B)のウェビング(ウェビングWB)が押し付けられても、サイドシールド(アウタシールド10)の被押圧部(被押圧部13)がシート幅方向の内側(右側)に押し撓まされにくくなる。したがって、被押圧部(被押圧部13)の張出形状により、シートベルト(シートベルトS/B)のウェビング(ウェビングWB)をシート幅方向の外側(左側)へ向けてより適切に導くことができ、シートベルト(シートベルトS/B)のウェビング(ウェビングWB)をより一層凹状部(凹状部11)内に入り込ませにくくすることができる。
また、被押圧部(被押圧部13)の張出形状が、凹状部(凹状部11)に形成されたレバー(リクライニングレバー20)の通されるシート高さ方向に延びる通し孔(通し孔11A)の形成領域の全域とシート高さ方向における配置が重なるように形成されている。このような構成とされていることにより、シートベルト(シートベルトS/B)のウェビング(ウェビングWB)を、レバー(リクライニングレバー20)の位置しうるシート高さ方向の全域において、凹状部(凹状部11)内に入り込ませにくくすることができる。また、被押圧部(被押圧部13)の張出形状を、局所的な突起形状となりにくくなるように広く均した形状とすることができ、サイドシールド(アウタシールド10)の見栄えを損ないにくくすることができる。
また、被押圧部(被押圧部13)の張出形状が、レバー(リクライニングレバー20)よりもシート幅方向の外側(左側)に張り出している。このような構成とされていることにより、シートベルト(シートベルトS/B)のウェビング(ウェビングWB)をレバー(リクライニングレバー20)に対してシート幅方向の外側(左側)へと相対的により大きく導くことができ、シートベルト(シートベルトS/B)のウェビング(ウェビングWB)をより一層凹状部(凹状部11)内に入り込ませにくくすることができる。
また、レバー(リクライニングレバー20)のシート幅方向の外側(左側)の後角面に面取り(丸面22B)が形成されている。このような構成とされていることにより、シートベルト(シートベルトS/B)のウェビング(ウェビングWB)がレバー(リクライニングレバー20)の後面に引掛りそうになっても、面取り(丸面22B)の形状によりウェビング(ウェビングWB)をシート幅方向の外側(左側)へと導きながらレバー(リクライニングレバー20)の外側面(左側面)上へと追い出すことができる。したがって、シートベルト(シートベルトS/B)のウェビング(ウェビングWB)をより一層凹状部(凹状部11)内に入り込ませにくくすることができる。
《その他の実施形態について》
以上、本発明の実施形態を1つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施することができるものである。例えば、本発明の乗物用シートは、自動車の左側座席以外のシートにも適用することができる他、鉄道等の自動車以外の車両や、航空機、船舶等の他の乗物用に供されるシートにも広く適用することができるものである。
また、サイドシールドは、シートクッションのアウタ側部を覆うアウタシールドの他、シートクッションのインナ側部を覆うインナシールドにも適用可能である。また、上記サイドシールドに形成される凹状部は、シート幅方向に凹む形状から成るものであればよく、必ずしも上側にも開口する形状とされたものでなくてもよい。また、サイドシールドは、金属等の樹脂以外の材料から成るものであってもよい。
また、上記凹状部内に収められて設けられるレバーは、上記実施例で示した引き上げ操作式のリクライニングレバーの他、リフタレバーやスライドレバー等の他のシート機構の操作を行うためのレバーであってもよい。また、レバーは、回転による引き上げ操作式の構造から成るものの他、シート高さ方向やシート前後方向への回転操作式やスライド操作式の構造から成るものであってもよい。また、シート幅方向への押し引き操作式の構造から成るものであってもよい。
また、サイドシールドに形成される被押圧部のシート幅方向の外側に張り出す張出形状は、斜面状に張り出すものの他、各種曲面状や階段状、点状、線状など様々な形や数や大きさで張り出すものであってもよい。また、上記被押圧部の張出形状は、サイドシールドの一般面部より張り出すものであればよく、必ずしもレバーよりもシート幅方向の外側に張り出すものでなくてもよい。また、上記被押圧部は、凹状部より後側の領域に張出形状を持つ構成となっていればよく、必ずしも凹状部に臨む前端部位に張出形状を持つ構成となっていなくてもよい。
また、補強部材は、必ずしもサイドシールドのシート幅方向の内側面に面状に当てられる構成でなくてもよく、線状或いは点状に当てられるものであってもよい。また、レバーのシート幅方向の外側の後角面に形成される面取りは、丸面の他、角面等の他の面取り形状から成るものであってもよい。
1 シート
2 シートバック
3 シートクッション
10 アウタシールド(サイドシールド)
10A クッション被覆領域
10B バック被覆領域
11 凹状部
11A 通し孔
12 一般面部
13 被押圧部
13A 外側面
13A1 離間部位
13A2 前端部位
14 補強パネル(補強部材)
14A ハニカム構造
20 リクライニングレバー(レバー)
21 アーム部
21A 回転中心
21B 通し部位
22 取っ手部
22A 被覆部位
22B 丸面(面取り)
S/B シートベルト
WB ウェビング
T 隙間

Claims (6)

  1. シートクッションの側部を覆うサイドシールドと、該サイドシールドに形成されたシート幅方向に凹む凹状部内に収められた状態として設けられるレバーと、を有する乗物用シートであって、
    前記サイドシールドが、前記凹状部より後側の領域にシートベルトのウェビングがシート幅方向の外側から押し付けられることのある被押圧部を有し、
    該被押圧部が、前記サイドシールドの一般面部よりもシート幅方向の外側に張り出す張出形状とされている乗物用シート。
  2. 請求項1に記載の乗物用シートであって、
    前記被押圧部が、その前記凹状部から後側に離れた離間部位から前記凹状部に臨む前端部位に向かってシート幅方向の外側を向く外側面がシート幅方向の外側に向かって漸次傾斜状に張り出す斜面形状とされている乗物用シート。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の乗物用シートであって、
    更に、前記サイドシールドが、前記被押圧部にシート幅方向の内側から組み付けられて前記被押圧部の剛性を高める補強部材を有する乗物用シート。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の乗物用シートであって、
    前記被押圧部の張出形状が、前記凹状部に形成された前記レバーの通されるシート高さ方向に延びる通し孔の形成領域の全域とシート高さ方向における配置が重なるように形成されている乗物用シート。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の乗物用シートであって、
    前記被押圧部の張出形状が、前記レバーよりもシート幅方向の外側に張り出している乗物用シート。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の乗物用シートであって、
    前記レバーのシート幅方向の外側の後角面に面取りが形成されている乗物用シート。
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