JP2018166367A - モータ制御装置 - Google Patents

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嘉崇 新見
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Abstract

【課題】複数の電源を使用する電力変換器を備えた装置に適したモータ制御装置を提供する。【解決手段】モータ制御装置は、電力変換器15の動作モード毎の電力損失に関する電力損失関数を各インバータ10A、10Bの要求パワーに応じて特定し、各インバータ10A、10Bの現在の要求パワーに対応する電力損失関数に基づいて電力損失の合計が最小となるシステム電圧及び動作モードの組み合わせを選択する。【選択図】図1

Description

本発明は、ハイブリッド車両や電気自動車等の電動機を備える車両に適用されるモータ制御装置に関する。
車両に適用されるモータ制御装置として、第1モータ・ジェネレータ、第2モータ・ジェネレータ、及びこれらのモータ・ジェネレータに交流電力を供給するインバータのそれぞれの電力損失が最小となるように昇圧コンバータが昇圧すべきシステム電圧の目標値を設定するものが知られている(特許文献1)。
特許第5652549号公報
特許文献1のモータ制御装置は、単一電源の電圧を昇圧コンバータで昇圧するものである。しかしながら、複数の電源を使用し、各電源の使用形態が互いに異なる複数の動作モードから一の動作モードを選択可能な電力変換器を備えた装置では、システム電圧を制御するだけでは電力損失を最適化できないおそれがある。
そこで、本発明は、複数の電源を使用する電力変換器を備えた装置に適したモータ制御装置を提供することを目的とする。
本発明のモータ制御装置は、電動機を有する車両に適用されるモータ制御装置であって、複数の電源と、前記電動機に電力を供給して前記電動機を駆動する電動駆動部と、複数のスイッチング素子を含み、前記複数の電源と前記電動駆動部との間に設けられ、かつ前記複数の電源の使用形態が互いに異なる複数の動作モードにて動作可能な電力変換器と、前記電力変換器の前記複数のスイッチング素子を操作することにより、前記複数の動作モードのいずれか一つの動作モードによって前記電動駆動部に必要な電力が供給されるように前記電動駆動部と前記電力変換器との間のシステム電圧を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記動作モード毎の前記電力変換器の電力損失に関する電力損失情報を前記電動駆動部の要求パワーに応じて特定し、前記電動駆動部の現在の要求パワーに対応する前記電力損失情報に基づいて電力損失の抑制に適した前記システム電圧及び前記動作モードの組み合わせを選択するものである。
複数の電源の使用形態が互いに異なる複数の動作モードにて動作可能な電力変換器は同じシステム電圧に変換する場合であっても動作モード毎に電力損失が変化する。そのため、電力変換器の動作モードを考慮せずにシステム電圧を決めるだけでは、動作モードによっては電力損失を抑制する点で必ずしも有利とならない場合がある。本発明のモータ制御装置によれば、複数の動作モード毎の電力変換器に関する電力損失情報を電動駆動部の要求パワーに応じて特定し、電動駆動部の現在の要求パワーに対応する電力損失情報に基づいてシステム電圧及び動作モードの組み合わせを選択する。そのため、動作モード毎に異なる電力損失が考慮されたうえで電力損失の抑制に適した動作モード及びシステム電圧の組み合わせが選択されるから、電力損失が抑制された電動機の制御が可能となる。
本発明のモータ制御装置の一態様において、前記制御手段は、前記複数の電源の電力損失を更に考慮して前記システム電圧及び前記動作モードの組み合わせを選択してもよい。この態様によれば、複数の電源の電力損失が更に考慮されるので、電力損失の抑制により適したシステム電圧及び動作モードの組み合わせを選択できる。
以上説明したように、本発明のモータ制御装置によれば、動作モード毎に異なる電力損失が考慮されたうえで電力損失の抑制に適した動作モード及びシステム電圧の組み合わせが選択されるから、電力損失が抑制された電動機の制御が可能となる。
本発明の一形態に係るモータ制御装置が適用された車両の全体構成を模式的に示した図。 図1に示された電力変換器の回路図。 単独モードの動作状態を示した説明図。 シリーズモードの動作状態を示した説明図。 パラレルモードの動作状態を示した説明図。 第1の形態に係る処理内容を示した図。 第1の形態に係る処理内容を示した図6の続きの図。 第1の形態に係る処理内容を示した図7の続きの図。 第1の形態に係る制御ルーチンの一例を示したフローチャート。 第2の形態に係る処理内容を示した図。 第2の形態に係る処理内容を示した図10の続きの図。 第2の形態に係る処理内容を示した図11の続きの図。 第3の形態に係る処理内容を示した図。 第3の形態に係る処理内容を示した図13の続きの図。 第3の形態に係る処理内容を示した図14の続きの図。 第3の形態に係る処理内容を示した図15の続きの図。
(第1の形態)
図1に示すように、車両1は、内燃機関として構成されたエンジン2と、第1及び第2モータ・ジェネレータ3、4とを備えたハイブリッド車両として構成されている。エンジン2及び第1モータ・ジェネレータ3は遊星歯車機構として構成された動力分割機構5に連結されている。エンジン2の動力は動力分割機構5によって分割され、分割された動力の一方が第1モータ・ジェネレータ3による発電に利用され、残りの動力は動力分割機構5から駆動輪7側に出力される。第1モータ・ジェネレータ4は主に発電機として機能するが、エンジン2を始動する際のモータリング(クランキング)に利用されることもある。動力分割機構5と駆動輪7との間の動力伝達経路には第2モータ・ジェネレータ4が設けられている。第2モータ・ジェネレータ4は、エンジン2だけでは不足する動力の補助、電気自動車モードの実施、及び車両減速時に発電する回生制御の実施等に利用される。
各モータ・ジェネレータ3、4は三相交流型のモータ・ジェネレータとして構成されており、第1モータ・ジェネレータ3には第1インバータ10Aが、第2モータ・ジェネレータ4には第2インバータ10Bがそれぞれ電気的に接続されている。各インバータ10A、10Bは電気回路Ecの主正母線MPL及び主負母線MNLに並列接続されている。第1インバータ10A及び第2インバータ10Bは本発明に係る電動駆動部の一例に相当する。主正母線MPLと主負母線MNLとの間には平滑コンデンサCが設けられている。
電気回路Ecには、複数の電源の一例として、バッテリ12とキャパシタ13とが設けられている。バッテリ12は、例えば鉛バッテリ、ニッケル水素バッテリ、リチウムイオンバッテリ、燃料電池等の蓄電デバイスである。また、キャパシタ13は、例えば電気2重層キャパシタ、リチウムイオンキャパシタ等の蓄電デバイスである。バッテリ12は第1正極線PL1及び第1負極線NL1を介して電力変換器15に、キャパシタ13は第2正極線PL2及び第2負極線NL2を介して電力変換器15にそれぞれ接続される。電力変換器15は主正母線MPL及び主負母線MNLに接続されている。なお、バッテリ12及びキャパシタ13と電力変換器15との間には不図示のシステムメインリレーが設けられている。
電力変換器15は、バッテリ12及びキャパシタ13を使用して電圧を所定のシステム電圧に昇圧する機能を有する。図2に示したように、電力変換器15は一つの双方向スイッチ16と第1〜第4の一方向スイッチ17A〜17Dとを含んでいる。これらのスイッチ16、17A〜17DはそれぞれONで通電を許容し、OFFで通電を遮断するように動作する。
双方向スイッチ16は2つの半導体スイッチング素子18が組み合わされ構成されている。各一方向スイッチ17A〜17Dは、半導体スイッチング素子19とダイオード20とを含んでいて互いに同一構成である。電力変換器15は正極線PL及び負極線PNを含んでいる。第1の一方向スイッチ17Aと第2の一方向スイッチ17Bとは正極線PLと負極線PNとの間に直列に接続され、第3の一方向スイッチ17Cと第4の一方向スイッチ17Dとは正極線PLと負極線PNとの間に直列に接続される。双方向スイッチ16は第1の一方向スイッチ17Aと第2の一方向スイッチ17Bとの間の第1中間点P1と第3の一方向スイッチ17Cと第4の一方向スイッチ17Dとの間の第2中間点P2との間に接続されている。バッテリ12は負曲線PNと第1中間点P1との間に第1リアクトル21を介して接続され、キャパシタ13は正極線PLと第2中間点P2との間に第2リアクトル22を介して接続されている。
電力変換器15は、双方向スイッチ16及び各一方向スイッチ17A〜Dをそれぞれ操作することによって、バッテリ12及びキャパシタ13の使用状態が互いに異なる複数の動作モードから一の動作モードを選択できる。電力変換器15に設けられた複数の動作モードとしては、図3に示した単独モード、図4に示したシリーズモード、及び図5に示したパラレルモードがある。なお、図5に示した本形態のパラレルモードは、バッテリ12とキャパシタ13との間の電力分配率が相違する複数の動作モードがこれに含まれる。例えば、複数の動作モードとして、電力分配率が1:9のモード、電力分配率が5:5のモード、電力分配率が9:1のモードの3つの動作モードが設けられている。
図3の単独モードは、バッテリ12を単独使用して電圧を昇圧するモードであり、電流は図3の矢印のように流れる。単独モードは、電力変換器15の双方向スイッチ16及び各一方向スイッチ17A〜Dのうち、双方向スイッチ16、第3の一方向スイッチ17C及び第4の一方向スイッチ17DのそれぞれがOFFされた状態で、第1の一方向スイッチ17A及び第2の一方向スイッチ17Bのデューティー比を制御することにより所望のシステム電圧に昇圧する。
図4のシリーズモードは、バッテリ12及びキャパシタ13を直列で使用して電圧を昇圧するモードであり、電流は図4の矢印のように流れる。シリーズモードは、電力変換器15の双方向スイッチ16及び各一方向スイッチ17A〜Dのうち、双方向スイッチ16がONされ、かつ第1の一方向スイッチ17A及び第4の一方向スイッチ17DのそれぞれがOFFされた状態で、第2の一方向スイッチ17B及び第3の一方向スイッチ17Cのデューティー比を制御することにより所望のシステム電圧に昇圧する。
図5のパラレルモードは、バッテリ12及びキャパシタ13を並列で使用して電圧を昇圧するモードであり、電流は図4の矢印のように流れる。パラレルモードは、電力変換器15の双方向スイッチ16及び各一方向スイッチ17A〜Dのうち、双方向スイッチ16がOFFされ、かつ第1の一方向スイッチ17A及び第4の一方向スイッチ17DのそれぞれがONされた状態で、第1の一方向スイッチ17Aと第2の一方向スイッチ17Bとのデューティー比及び第3の一方向スイッチ17Cと第4の一方向スイッチ17Dとのデューティー比がそれぞれ制御されることにより所望のシステム電圧に昇圧する。電力分配率が互いに異なる上述の3つのモードは、第1の一方向スイッチ17A及び第4の一方向スイッチ17Dのそれぞれのオンデューティー比を変化させることにより実現される。
図1に示したように、車両1には、各部を制御するHVECU20と、HVECU20に管理されエンジン2を制御するエンジンECU21と、バッテリ12及びキャパシタ13の放電及び充電等を制御する電池ECU22とが設けられている。HVECU20は本発明に係る制御手段の一例に相当する。
HVECU20は、エンジンECU21や不図示の各種センサから送信される信号、走行状況及びアクセル開度などに基づいて車両要求パワーを算出し、その算出した車両要求パワーに基づいてエンジン2のエンジンパワーの目標値を算出するとともに各モータ・ジェネレータ3、4のトルク指令値を算出する。さらに、HVECU20は、第1モータ・ジェネレータ3及び第2モータ・ジェネレータ4の要求パワーにおいて各部の電力損失の抑制に適したシステム電圧及び電力変換器15の動作モードの組み合わせを選択する。第1モータ・ジェネレータ3及び第2モータ・ジェネレータ4の要求パワーは各モータ・ジェネレータ3、4のトルク指令値を実現するために必要な電力である。システム電圧は各モータ・ジェネレータ3、4を駆動する各インバータ10A、10Bに供給される電力の電圧であり、電力変換器15と各インバータ10A、10Bとの間の電圧である。
HVECU20は、エンジンパワーの目標値をエンジンECU21に送り、エンジンECU21にエンジン2を目標値に制御させるとともに、各モータ・ジェネレータ3、4の発生トルク及び回転数が目標値となるように駆動信号PWM1、PWM2を生成し、その生成した駆動信号PWM1、PWM2をそれぞれ第1インバータ10A及び第2インバータ10Bへ出力して各インバータ10A、10Bを制御する。また、HVECU20は、選択した動作モードによって目標のシステム電圧まで電圧が昇圧されるように駆動信号Pを生成し、その駆動信号Pを電力変換器15に出力して電力変換器15を制御する。なお、電池ECU22はバッテリ12及びキャパシタ13のそれぞれの電圧Vb、Vc、電流Ib、Ic、温度Tb、Tcを、電圧センサ25、電流センサ26及び温度センサ27の出力信号に基づいて取得し、これらの物理量に基づいてバッテリ12の残存容量SOC及びキャパシタ13の残存容量cSOCをそれぞれ計算し、それらを温度Tb、TcとともにHVECU20に送る。
次に、図6〜図8を参照しながら、上述した電力変換器15の動作モード及びシステム電圧の組み合わせを選択するためにHVECU20にて実施される処理の概要について説明する。本形態では、第1モータ・ジェネレータ3及び第2モータ・ジェネレータ4を駆動する場合において、第1モータ・ジェネレータ3、第2モータ・ジェネレータ4、第1インバータ10A、第2インバータ10B、及び電力変換器15のそれぞれで生じる電力損失を考慮してシステム電圧及び電力変換器15の動作モードの組み合わせを選択する。図6はシステム電圧の変化に対する各電力損失の変化を示している。本形態において、MG1損失は第1モータ・ジェネレータ3の電力損失と第1インバータ10Aの電力損失とを合計した電力損失であり、MG2損失は第2モータ・ジェネレータ3の電力損失と第2インバータ10Bの電力損失とを合計した電力損失である。昇圧損失は電力変換器15の電力損失であり動作モードによって電力損失が互いに異なっている。
MG1損失、MG2損失、及び昇圧損失のそれぞれはシステム電圧の変化に応じて一例として図6に示した通りに変化する。MG1損失は第1モータ・ジェネレータ3の動作点(トルク、回転数)毎に、MG2損失は第2モータ・ジェネレータ4の動作点(トルク、回転数)毎にそれぞれ関連づけられていて、これらのデータはHVECU20にて記憶されている。一例として、システム電圧を変数とするMG1損失及びMG2損失の損失関数が第1モータ・ジェネレータ3及び第2モータ・ジェネレータ4の動作点毎にHVECU20に記憶されている。また、昇圧損失は第1インバータ10A及び第2インバータ10Bの要求パワー毎に関連づけられている。動作モード毎の昇圧損失とシステム電圧との対応関係を示したデータは要求パワー毎に予め準備されている。このようなデータの一例として、システム電圧を変数とする昇圧損失の損失関数が第1インバータ10A及び第2インバータ10Bの要求パワー毎にHVECU20に記憶されている。
次に、HVECU20は各動作モードの昇圧損失にMG1損失及びMG2損失を加える。すると、動作モード毎の電力損失の合計(損失合計)が図7の通りとなる。ここで、図7に示したように、HVECU20は動作モード毎に損失合計が最小になるシステム電圧VH1、VH2、…VH5と損失合計の最小値Lm1、Lm2、…Lm5とを特定する。
そして、図8に示すように、HVECU20は損失合計の最小値Lm1…を互いに比較し、損失合計が最小となるシステム電圧及び動作モードの組み合わせを選択する。図示の例では、システム電圧及び動作モードの組み合わせとして、システム電圧VH5及びシリーズモードがHVECU20にて選択される。このように、本形態においては、電力損失の抑制に適したシステム電圧及び動作モードの組み合わせとして、上記の損失合計が最小となるシステム電圧及び動作モードの組み合わせが選択される。
HVECU20は、上記処理を実現する一例として図9の制御ルーチンを実行する。図9の制御ルーチンのプログラムはHVECU20に予め記憶されており適時に読み出されて繰り返し実行される。
ステップS1において、HVECU20は第1モータ・ジェネレータ3のトルク指令値と回転数を取得する。続くステップS2において、HVECU20は、ステップS1で取得した第1モータ・ジェネレータ3のトルク指令値及び回転数に基づいて、MG1損失の損失関数f1(VH)を特定する(図6も参照)。損失関数f1(VH)はシステム電圧VHを変数とした関数であり、第1モータ・ジェネレータ3の動作点毎にHVECU20に予め記憶されている。次に、ステップS3において、HVECU20は第2モータ・ジェネレータ4のトルク指令値及び回転数を取得する。続くステップS4において、HVECU20はステップS3で取得した第2モータ・ジェネレータ4のトルク指令値及び回転数に基づいて、MG2損失の損失関数f2(VH)を特定する(図6も参照)。損失関数f2(VH)は、損失関数f1(VH)と同様に、システム電圧VHを変数とした関数であり、第2モータ・ジェネレータ4の動作点毎にHVECU20に予め記憶されている。
ステップS5において、HVECU20はトルク指令値及び回転数を実現するために必要な第1モータ・ジェネレータ3及び第2モータ・ジェネレータ4の要求パワー、すなわち第1インバータ10A及び第2インバータ10Bに対する要求パワーを算出する。次に、ステップS6において、HVECU20は、電力変換器15の動作モード毎に、つまり単独モードm1、パラレルモードm2〜m4、及びシリーズモードm5のそれぞれについて昇圧損失の損失関数fcm1(VH)、fcm2(VH)、…fcm5(VH)を特定する(図7も参照)。これらの損失関数fcm1(VH)…はシステム電圧VHを変数とする関数である。システム電圧VHの定義域はステップS5で算出した要求パワーに基づいて定められる。
ステップS7において、HVECU20は、動作モード毎に、損失合計が最小となるシステム電圧VH(VH1、VH2…)と損失合計の最小値(Lm1、Lm2…)とを特定する(図7も参照)。次に、ステップS8において、HVECU20はステップS8で特定した損失合計の最小値Lm1…を互いに比較して、損失最小動作モードmmと損失最小システム電圧VHmとを特定する。そして、ステップS9において、HVECU20はステップS8の算出結果に基づいて、システム電圧VHを損失最小システム電圧VHmに、動作モードを損失最小動作モードmmにそれぞれ更新することにより、システム電圧と動作モードとの組み合わせを選択する。そして、今回のルーチンを終了する。
本形態によれば、電力変換器15の動作モード毎に異なる電力損失が考慮されたうえで損失合計が最小の動作モードとシステム電圧との組み合わせが選択されるから、電力損失の抑制に最適な第1モータ・ジェネレータ3及び第2モータ・ジェネレータ4の制御が可能となる。
第1の形態において、システム電圧と動作モード毎の昇圧損失とが関連づけられた第1インバータ10A及び第2インバータ10Bの要求パワー毎のデータが本発明に係る電力損失情報の一例に相当する。また、図9のルーチンで使用された各種の損失関数が本発明に係る電力損失情報の一例に相当する。
(第2の形態)
次に、図10〜図12を参照しながら本発明の第2の形態を説明する。第2の形態はシステム電圧及び動作モードを選択する処理内容を除き第1の形態と同じである。したがって、以下において第1の形態と共通する説明は省略又は簡略化する。
第2の形態は複数の電源としてのバッテリ12及びキャパシタ13の電力損失をさらに考慮に入れてシステム電圧と動作モードとの組み合わせを選択するものである。バッテリ12及びキャパシタ13の電力損失は電力変換器15の動作モード毎に相違する。例えば、バッテリ12の電圧が200V、内部抵抗が0.2Ωであり、キャパシタ13の電圧が100V、内部抵抗が0.1Ωであるとし、各動作モードで60kW出力したものと仮定する。この場合、単独モードではバッテリ12が単独で使用され、パラレルモードではバッテリ12及びキャパシタ13が並列接続で使用され、シリーズモードではバッテリ12及びキャパシタ13が直列接続で使用されることになる。したがって、この例示の場合においては、各動作モードでのバッテリ12及びキャパシタ13の電力損失Wは、電流をI、内部抵抗をRとして、オームの法則:W=I×Rに従って計算すると以下の通りとなる。
・単独モード:180W
・パラレルモード(電力分配率5:5):135W
・シリーズモード:120W
HVECU20は、図10及び図11に示すように、第1の形態と同様に昇圧損失の各動作モードの電力損失にMG1損失及びMG2損失を加えて動作モード毎の損失合計を算出する。そして、HVECU20は動作モード毎に損失合計が最小になるシステム電圧VH1、VH2、…VH5と、損失合計の最小値Lm1、Lm2、…Lm5とを特定する。ここで、HVECU20は、これらのシステム電圧VH1…に昇圧した場合のバッテリ12及びキャパシタ13の電力損失を動作モード毎に算出して、これらを損失合計の最小値Lm1、Lm2、…Lm5に加える。
そして、図12に示すように、HVECU20は、バッテリ12及びキャパシタ13の電力損失が加算された損失合計を動作モード毎に比較し、損失合計が最小になるシステム電圧と動作モードの組み合わせを選択する。図示の例では、システム電圧及び動作モードの組み合わせとして、システム電圧VH5及びシリーズモードがHVECU20にて選択される。
第2の形態はバッテリ12及びキャパシタ13の電力損失を更に考慮してシステム電圧及び動作モードの組み合わせを選択する。バッテリ12及びキャパシタ13の電力損失は電力変換器15の動作モード毎に異なるため、その電力損失を考慮に入れない場合と比べて電力損失の抑制により適したシステム電圧及び動作モードの組み合わせを選択できる。第2の形態においても、電力損失の抑制に適したシステム電圧及び動作モードの組み合わせとして、上記の損失合計が最小となるシステム電圧と動作モードとの組み合わせが選択される。
第2の形態においも、システム電圧と動作モード毎の昇圧損失とが関連づけられた第1インバータ10A及び第2インバータ10Bの要求パワー毎のデータが本発明に係る電力損失情報の一例に相当する。
(第3の形態)
次に、図13〜図16を参照しながら本発明の第3の形態を説明する。第3の形態は第1の形態の変形例に相当し、第2の形態はシステム電圧及び動作モードを選択する処理内容が以下に説明するように相違している。
昇圧損失はシステム電圧の変化に応じて図13に示した通りに変化する。動作モード毎の昇圧損失は第1インバータ10A及び第2インバータ10Bの要求パワー毎に関連づけられている。つまり、第1インバータ10A及び第2インバータ10Bの要求パワー毎に、昇圧損失とシステム電圧との対応関係を示したデータが準備されている。HVECU20は、図13に示した動作モード毎の昇圧損失に関して、あるシステム電圧で最小の昇圧損失となる動作モードをシステム電圧毎に特定する。
そして、HVECU20は、図14に示すように、昇圧損失が最小となるようにシステム電圧毎に動作モードを最適化し、最小の昇圧損失と動作モードとがシステム電圧毎に対応付けられた対応関係を得る。この対応関係はHVECU20に予め記憶されていてもよい。次に、図15に示すように、HVECU20は、図14の動作モードが最適化された昇圧損失にMG1損失とMG2損失とを加える。すると、図16の損失合計と動作モードとが対応づけられた対応関係が得られる。
HVECU20は、図16に示した対応関係に基づいて、損失合計の最小値Lmを特定しその最小値Lmに対応するシステム電圧と動作モードとの組み合わせを選択する。図示の例では、システム電圧及び動作モードの組み合わせとして、システム電圧VHm及びシリーズモードがHVECU20にて選択される。このように、本形態では電力損失の抑制に適したシステム電圧及び動作モードの組み合わせとして、上記の損失合計が最小となるシステム電圧と動作モードとの組み合わせが選択される。
第3の形態によれば、第1の形態と同様に、電力変換器15の動作モード毎に異なる電力損失が考慮されたうえで損失合計が最小の動作モードとシステム電圧とがそれぞれ選択されるから、電力損失の抑制に最適な第1モータ・ジェネレータ3及び第2モータ・ジェネレータ4の制御が可能となる。
第3の形態においては、第1インバータ10A及び第2インバータ10Bの要求パワー毎に予め準備されていてシステム電圧と動作モード毎の昇圧損失との対応関係を示したデータ(図13参照)が本発明に係る電力損失情報の一例に相当する。
本発明は上記各形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内において種々の形態にて実施できる。上記形態では、所定の各部の電力損失の損失合計が最小となるシステム電圧及び動作モードの組み合わせを選択するものであるが電力損失の抑制に適したシステム電圧及び動作モードの組み合わせの選択の一例にすぎない。例えば、種々の外的要因によって電力損失の損失合計が最小となるシステム電圧及び動作モードの組み合わせを選択できない場合などには、できる限り電力損失が小さくなるようにシステム電圧及び動作モードの組み合わせを選択する形態で実施することもできる。
上記各形態は、第1モータ・ジェネレータ3を駆動するための第1インバータ10Aの電力損失及び第2モータ・ジェネレータ4を駆動するための第2インバータ10Bの電力損失を考慮に入れているが、これらの電力損失を考慮せずに、第1モータ・ジェネレータ3の電力損失と第2モータ・ジェネレータ4の電力損失とを考慮してシステム電圧と動作モードとの組み合わせを選択する形態に変更することもできる。また、第1モータ・ジェネレータ3の電力損失及び第2モータ・ジェネレータ4の電力損失を考慮せずにシステム電圧及び動作モードの組み合わせを選択する形態に変更することもできる。
また、上記各形態のバッテリ及びキャパシタはそれぞれ電圧及び容量が異なる蓄電デバイスであるが、複数の電源として同一のバッテリやキャパシタ等の蓄電デバイスを設けた形態で本発明を実施することもできる。また、電力変換器の構成は上記各形態のものに限定されない。例えば、複数の電源の使用形態が異なる複数の動作モードを実施可能なもの、例えばシリアルパラレルコントローラ等の電力変換器を採用することもできる。
上記形態は本発明がハイブリッド車両に適用されたものであるが、エンジンを含まずに電動機のみを走行用動力源とした電気自動車に適用されてもよい。また、複数のモータ・ジェネレータ等の電動機を備えた車両に限定されず、単一の電動機を備えた車両に対しても本発明を適用することができる。
3 第1モータ・ジェネレータ(電動機)
4 第2モータ・ジェネレータ(電動機)
10A 第1インバータ(電動駆動部)
10B 第2インバータ(電動駆動部)
12 バッテリ(電源)
13 キャパシタ(電源)
15 電力変換器
20 HVECU(制御手段)

Claims (2)

  1. 電動機を有する車両に適用されるモータ制御装置であって、
    複数の電源と、
    前記電動機に電力を供給して前記電動機を駆動する電動駆動部と、
    複数のスイッチング素子を含み、前記複数の電源と前記電動駆動部との間に設けられ、かつ前記複数の電源の使用形態が互いに異なる複数の動作モードにて動作可能な電力変換器と、
    前記電力変換器の前記複数のスイッチング素子を操作することにより、前記複数の動作モードのいずれか一つの動作モードによって前記電動駆動部に必要な電力が供給されるように前記電動駆動部と前記電力変換器との間のシステム電圧を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記動作モード毎の前記電力変換器の電力損失に関する電力損失情報を前記電動駆動部の要求パワーに応じて特定し、前記電動駆動部の現在の要求パワーに対応する前記電力損失情報に基づいて電力損失の抑制に適した前記システム電圧及び前記動作モードの組み合わせを選択するモータ制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記複数の電源の電力損失を更に考慮して前記システム電圧及び前記動作モードの組み合わせを選択する請求項1に記載のモータ制御装置。
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