JP2018158811A - 把持装置及び軌陸車 - Google Patents

把持装置及び軌陸車 Download PDF

Info

Publication number
JP2018158811A
JP2018158811A JP2017057570A JP2017057570A JP2018158811A JP 2018158811 A JP2018158811 A JP 2018158811A JP 2017057570 A JP2017057570 A JP 2017057570A JP 2017057570 A JP2017057570 A JP 2017057570A JP 2018158811 A JP2018158811 A JP 2018158811A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydraulic
boom
gripping
gripping mechanism
switching valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017057570A
Other languages
English (en)
Inventor
陽介 金澤
Yosuke Kanazawa
陽介 金澤
真行 喜田
Masayuki Kida
真行 喜田
久典 和田
Hisanori Wada
久典 和田
一男 武内
Kazuo Takeuchi
一男 武内
康裕 吉本
Yasuhiro Yoshimoto
康裕 吉本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tadano Ltd
Nishi Nippon Denki System KK
Original Assignee
Tadano Ltd
Nishi Nippon Denki System KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tadano Ltd, Nishi Nippon Denki System KK filed Critical Tadano Ltd
Priority to JP2017057570A priority Critical patent/JP2018158811A/ja
Publication of JP2018158811A publication Critical patent/JP2018158811A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Load-Engaging Elements For Cranes (AREA)
  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)

Abstract

【課題】電柱を把持して固定しながらも、電柱を回動させずに水平移動させることができる軌陸車を提供する。
【解決手段】軌陸車は、走行体と、走行体に載置された把持装置とを備える。把持装置は、旋回体と、旋回体から延びるブームと、ブームの先端に回動可能に設けられた把持機構と、把持機構を回動させる油圧モータMと、油圧モータMに作動油を供給する油圧装置80とを備える。油圧装置80は、油圧モータMの一対のバイパス流路84を形成する切替弁81を備える。切替弁81は、制御装置からの駆動信号によりバイパス流路84を開閉する。切替弁81がバイパス流路84を閉じているとき、油圧モータMに作動油が供給され、把持機構が回動される。切替弁81がバイパス流路84を開くと、油圧モータMの油圧が開放される。その結果、把持機構を人力で回動させることができる。
【選択図】図4

Description

この発明は、油圧モータによって回動される把持機構を有する把持装置、及びこの把持装置を備えた軌陸車に関する。
電柱を設置する建柱作業を行う作業車が知られている。この作業車には、電柱を把持して持ち上げる把持装置を備えるものがある(例えば、特許文献1参照)。把持装置は、例えば、旋回体と、旋回体から延びるブームと、ブームの先端に設けられた把持機構とを有する。ブームは、起伏及び伸縮可能である。
軌道(線路)脇に電柱を設置する建柱作業に、上述の把持装置を搭載した軌陸車が用いられることがある。軌陸車は、道路及び軌道の両方を走行可能な車両である。
特許第2700566号公報
把持装置は、建柱作業において電柱を把持する。電柱を把持する際、電柱の側面と把持機構の爪とを平行にしないと、把持した瞬間に電柱が回動してしまうおそれがある。電柱は、数メートルの長さがあるので、電柱が少しでも回動すると、電柱の両端が大きく動いてしまい、いわゆる電柱の暴れが生じるおそれがある。電柱の側面と把持機構の爪とを平行にすればよいが、この爪は一般に油圧駆動されるため、両者の正確な位置合わせ(油圧制御)は困難である。
同様に、把持した電柱を設置用の縦穴まで水平に移動させる際、電柱が回動しないようにするためには、旋回体及びブームを複雑かつ精密に操作しなければならない。また、プログラムによって旋回体及びブームを操作して電柱を移動させることにしても、複数の駆動部を同時に油圧制御するので、電柱の回動を完全に抑えることは難しい。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、建柱作業に代表されるように、長尺の被把持物を安定して搬送することができる把持装置及び軌陸車を提供することにある。
(1) 本発明に係る把持装置は、ブームと、上記ブームの先端に回動可能に設けられた把持機構と、上記把持機構を回動させる油圧モータと、上記油圧モータに作動油を供給する油圧装置と、を備える。上記油圧装置は、上記油圧モータの一対のポート間を接続するバイパス流路を形成し、当該バイパス流路を開閉する切替弁を有する。
切替弁がバイパス流路を閉じているとき、作動油が油圧モータに供給されることによって油圧モータが回動され、かつ作動油が供給されない限り油圧モータは停止(ロック)される。切替弁が切り替わると、一対のポート間が接続状態となりバイパス流路が形成される。バイパス経路は、油圧モータから排出された作動油が接続状態となったバイパス流路を通って循環するよう、油圧モータを含んだ閉回路を形成する。その結果、外力による把持機構の回動が可能となる。例えば、把持装置が電柱を把持する際、切替弁がバイパス流路を形成することにより、電柱が回動する代わりに把持機構が電柱に対して平行になるように回動し、いわゆる電柱のあばれが回避される。また、把持装置が電柱を移動させる際、切替弁がバイパス流路を形成することにより、電柱の回動が防止される。
(2) 上記切替弁は、常時閉の電磁弁であってもよい。また、本発明に係る把持装置は、上記切替弁を駆動するスイッチを備える。
切替弁は、常時閉状態であり、スイッチが操作されることにより、開かれる。
(3) 上記スイッチは、押圧されたときのみ動作する押しボタンであってもよい。
スイッチは、押圧されたときのみ動作する押しボタンであるから、操縦者が意図的にボタンを操作したときにバイパス流路が形成される。その結果、電柱が不意に回動してしまうことを抑制できる。
(4) 上記バイパス流路に上記切替弁と直列に流量調整弁が設けられていてもよい。
流量調整弁は、バイパス流路を通る作動油の流量を抑え、把持機構の回動に対してブレーキをかける。その結果、電柱が急激に回動する危険性が抑制される。
(5) 本発明に係る把持装置は、上記切替弁を開閉させる駆動電流を出力する制御装置を備えていてもよい。上記制御装置は、駆動電流を出力することによって上記切替弁を開き、上記把持機構が外力によって回動可能な状態にし、上記切替弁を閉じることにより、上記把持機構が外力によって回動しない状態にする。
制御装置は、作業員などによって電柱が移動されるときは、切替弁を開き、把持機構が外力によって回動可能な状態にする。制御装置は、作業員などによって電柱が移動されないときは、切替弁を閉じ、把持機構が外力によって回動できない状態にする。
したがって、作業員などが電柱を容易に移動させることができる。また、作業員などによって電柱が移動されないときは、把持機構が回動しないから、作業の安全性が確保される。
(6) 本発明の軌陸車は、道路上を走行するためのタイヤが設けられた車輪及び軌道上を走行するための鉄輪を有する走行体と、上述の把持装置とを備える。
本発明の把持装置は、軌陸車として捉えることもできる。
本発明によれば、回動しないように電柱を把持及び移動させることができる把持装置及び軌陸車を提供することができる。
図1は、実施形態に係る軌陸車10の側面図である。 図2は、実施形態に係るブーム40及び把持機構50の斜視図である。 図3は、実施形態に係る上部作業体30の機能ブロック図である。 図4は、実施形態に係る油圧装置80の油圧回路図である。 図5は、実施形態の動作説明図である。 図6は、実施形態の動作説明図である。
以下、本発明の好ましい実施形態が、適宜図面が参照されつつ説明される。なお、本実施形態は、本発明の一態様にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で実施態様が変更されてもよいことは言うまでもない。
図1に示されるように、本実施形態に係る軌陸車10は、走行を行う走行体20と、走行体20に載置された上部作業体30とを備える。上部作業体30は、本発明の把持装置に相当する。
走行体20は、道路走行用の複数対(左右一対)の車輪21と、軌道走行用の複数対(左右一対)の鉄輪23とを備える。車輪21は、タイヤ22を有する。鉄輪23は、タイヤ22の接地面よりも上方に位置する格納状態(図1に示される状態)と、タイヤ22の接地面よりも下方に位置する走行状態(不図示)とに状態変化可能に設けられている。鉄輪23は、道路走行時に格納状態とされ、軌道走行時に走行状態とされる。
走行体20は、運転手が搭乗する走行用キャビン25を備える。走行用キャビン25は、ハンドルやクラッチやアクセルやブレーキなど、道路走行及び軌道走行に必要な運転装置(不図示)を有する。運転手は、運転装置を操作して、走行体20を走行させる。
走行体20は、複数対(左右一対)のアウトリガ24を備える。アウトリガ24は、タイヤ22の接地面よりも下方において接地する接地状態(図1)と、タイヤ22の接地面よりも上方に位置する格納状態(不図示)とに状態変化可能に設けられている。アウトリガ24は、道路走行時及び軌道走行時に収納状態とされ、上部作業体30が操作される際に接地状態とされる。接地状態のアウトリガ24は、上部作業体30が操作される際の軌陸車10の姿勢を安定させる。
上部作業体30は、走行体20に旋回可能に載置された旋回体31と、旋回体31から突出するブーム40と、ブーム40の先端に回動可能に設けられた把持機構50と、上部作業体30を駆動させる駆動装置60(図3)と、駆動装置60の駆動を制御する制御装置34(図3)と、を備える。
旋回体31は、走行体20上に載置され、旋回可能に走行体20に取り付けられている。旋回体31は、後述の第1アクチュエータ61(図3)により旋回される。
旋回体31は、ブーム40を支持する台座33と、操作用キャビン32とを備える。台座33は、ブーム40の一端を起伏可能に支持する。
操作用キャビン32は、箱状であり、操縦者を収容する。操縦者により操作される操作装置70(図3)が操作用キャビン32に設置されている。操作装置70は、旋回体31及びブーム40の操作に用いられる不図示の操作部を備える。また、操作装置70は、図3に示されるように、把持機構50の操作に用いられる第1操作レバー71、第2操作レバー72、及び第3押しボタン73を備える。
第1操作レバー71は、操作されることにより、操作量に応じた操作信号を制御装置34に入力する。制御装置34は、この操作信号に応じた速度及び向きで、把持機構50を回動させる油圧モータM(図3)を駆動する。すなわち、第1操作レバー71は、把持機構50を回動させるレバーである。
第2操作レバー72は、操作されることにより、操作量に応じた操作信号を制御装置34に入力する。制御装置34は、この操作信号に応じた速度及び向きで、後述の第1可動爪53A及び第2可動爪53Bを開閉させる第6アクチュエータ66及び第7アクチュエータ67を駆動する。すなわち、第2操作レバー72は、第1可動爪53A及び第2可動爪53Bを開閉させるレバーである。
第3押しボタン73は、姿勢検知センサ35により、上部作業体30における第2ブーム42が地面に対して垂直になっていること、または上部作業体30における第2ブーム42が地面に対して垂直になっておらず、かつ電柱11を掴んでいないことを検出したときに押されることにより、操作信号を制御装置34に入力する。姿勢検知センサ35は、アーム40などに設けられ、第1ブーム41や第2ブーム42の対地角などの姿勢を検出する。
制御装置34は、第3押しボタン73から操作信号が入力されると、後述の切替弁81のポートを閉ポート82から開ポート83に切り替えさせる駆動信号を出力する。すなわち、第3押しボタン73は、切替弁81を「閉状態」から「開状態」にするボタンである。さらに詳しく説明すると、第3押しボタン73は、モーメンタリ型の押しボタンである。したがって、切替弁81は、常時「閉状態」であり、第3押しボタン73が押されている間のみ「開状態」になる。切替弁81は、把持機構50を回動させる油圧モータMの一対のポートM1、M2に対してバイパス流路を形成する。詳しくは後述される。
ブーム40は、図1に示されるように、長尺状である。図示例では、ブーム40は、角筒状である。ブーム40は、旋回体31の台座33から突出する角筒状の第1ブーム41と、第1ブーム41の先端に設けられた角筒状の第2ブーム42とを備える。
第1ブーム41は、台座33と繋がる基端(図における右端)を中心に起伏可能に台座33に支持されている。第1ブーム41は、旋回体31に対して伏せた伏せ状態(図5(A))と、先端が旋回体31から起き上がった起立状態(図6(A))との間で起伏する。第1ブーム41は、後述の第2アクチュエータ62(図3)により起伏される。
第1ブーム41は、入れ子状に配置された3個のフレーム41A、41B、41Cからなる。フレーム41A、41B、41Cは、いずれも角筒状である。第1ブーム41は、フレーム41A、41B、41C同士が重なった縮小状態(図1)と、フレーム41A、41B、41Cの軸方向の端同士が重なった伸長状態(図5(A))との間で伸縮する。第1ブーム41は、後述の第3アクチュエータ63(図3)により伸縮される。
第2ブーム42は、その軸方向における中央部において、第1ブーム41の先端と回動可能に接続されている。第2ブーム42は、俯仰されることにより、第1ブーム41に沿う状態(図2)や、第1ブーム41に直交する状態(図5)となる。第2ブーム42は、後述の第4アクチュエータ64により俯仰される。
第2ブーム42は、図5(A)に示されるように、入れ子状に配置されたフレーム42A及びフレーム42Bを備える。フレーム42A及びフレーム42Bは、いずれも角筒状である。第2ブーム42は、フレーム42Bがフレーム42Aに対してスライドすることにより、縮小状態(図1)と、伸長状態(図5(A))との間で伸縮する。第2ブーム42は、後述の第5アクチュエータ65により伸縮される。
把持機構50は、図2に示されるように、第2ブーム42のフレーム42Bの先端に回動可能に設けられた本体51と、本体51から突出する固定爪52と、本体51から突出する第1可動爪53A及び第2可動爪53Bとを備える。
本体51は、第2ブーム42の軸54周りに回動可能に第2ブーム42に取り付けられている。本体51は、後述の油圧モータM(図3)により、軸54周りの回動方向55に回動される。
第1可動爪53A及び第2可動爪53Bは、固定爪52と対向して設けられている。第1可動爪53A及び第2可動爪53Bは、後述の第6アクチュエータ66及び第7アクチュエータ67により、電柱を把持する把持位置と、電柱を開放する開放位置との間で開閉される。
駆動装置60は、図3に示されるように、第1アクチュエータ61、第2アクチュエータ62、第3アクチュエータ63、第4アクチュエータ64、第5アクチュエータ65、第6アクチュエータ66、第7アクチュエータ67、及び油圧モータMを備える。第1〜第7アクチュエータ61〜67及び油圧モータMは、制御装置34により、駆動が制御される。
第1アクチュエータ61は、旋回体31を旋回させる。第1アクチュエータ61は、例えば油圧モータによって旋回する。第2アクチュエータ62は、第1ブーム41を起伏させる。第2アクチュエータ62は、例えば油圧シリンダによって起伏する。第3アクチュエータ63は、第1ブーム41を伸縮させる。第3アクチュエータ63は、例えば油圧シリンダによって伸縮する。第4アクチュエータ64は、第2ブーム42を俯仰させる。第4アクチュエータ64は、例えば油圧シリンダによって俯仰する。第5アクチュエータ65は、第2ブーム42を伸縮させる。第5アクチュエータ65は、例えば油圧シリンダによって伸縮する。第6アクチュエータ66は、第1可動爪53Aを開閉させる。第7アクチュエータ67は、第2可動爪53Bを開閉させる。第6アクチュエータ66及び第7アクチュエータ67は、例えば油圧シリンダによって各可動爪53を開閉する。なお、第3アクチュエータ63や第5アクチュエータ65や第6アクチュエータ66や第7アクチュエータ67は、伸長用のシリンダと、縮小用のシリンダとで構成されていてもよい。
油圧モータMは、把持機構50の本体51を回動させる。油圧モータMは、油圧装置80により作動油を供給されて動作する。なお、安全のため、油圧モータMの回転をロックするロック機構が把持機構50に設けられていてもよい。
油圧装置80は、図4に示されるように、切替弁81と、流量調整弁85と、カウンタバランスバルブ86と、リリーフバルブ87とを備える。
切替弁81は、油圧モータMと並列に接続されており、油圧モータMの一対のポートM1、M2間を接続するバイパス流路84を形成する。切替弁81は、閉ポート82及び開ポート83を備える電磁弁である。切替弁81は、制御装置34からの駆動電流に応じてポートを切り替える。制御装置34は、上部作業体30が一定の姿勢になっていることを姿勢検知センサ35が検知した上で、操作装置70の第3押しボタン73が押されることにより、駆動電流を出力する。すなわち、上部作業体30が一定の姿勢にならなければ第3押しボタン73を押しても、切替弁81は「閉状態」から「開状態」に切り換わらない。
切替弁81が「閉状態」であるとき、バイパス流路84は閉じられる。したがって、作動油を供給して油圧モータMを回動させることができる。この状態では、外力によって本体51を回動させることはできない。切替弁81が「開状態」になると、バイパス流路84が開かれる。油圧モータMの一対のポートM1,M2がバイパス流路84にそれぞれ接続されることにより、バイパス流路84を経由して油圧モータMから排出された油圧を循環することができる。その結果、外力によって本体51を回動させることができるようになる。
流量調整弁は、切替弁81と直列に接続されている。流量調整弁85は、切替弁81が「開状態」であってバイパス流路84が開かれているとき、バイパス流路84を通過する作動油の流量を絞る。その結果、油圧モータMの油圧が急激に開放されることが抑制される。すなわち、人力で把持機構50を回動させる際に、把持機構50の回動に抵抗が加えられる。
流量調整弁85は、絞り弁である。流量調整弁85における作動油の調整量は、制御装置34からの駆動電流により増減される。制御装置34は、操作装置70から入力する操作信号に基づいて、駆動電流を出力する。操作装置70は、例えば操作つまみを有しており、操作つまみの回転量に応じた操作信号を出力する。すなわち、操作つまみの操作量に応じて、バイパス流路84を通過する作動油の流量が調整され、その結果、把持機構50を外力によって回動する際の抵抗の度合が調整される。なお、絞り弁でなくとも流量を調整できるものであれば電磁弁でもよい。
カウンタバランスバルブ86は、第1パイロット操作チェック弁91と、第2パイロット操作チェック弁92とを備える。
第1パイロット操作チェック弁91と第2パイロット操作チェック弁92は、それぞれが設けられている各ポートが作動油の排出側となった際に作用する。各パイロット操作チェック弁91、92のパイロット部は、作動油の供給側に接続されている。各パイロット操作チェック弁91、92は、作動油の供給側圧力が低いときに、作動油の逆流を防止し、作動油の供給側圧力が高いときに、作動油の逆流を許容する。
カウンタバランスバルブ86は、油圧装置80において背圧を付与する。具体的に説明すると、例えば、カウンタバランスバルブ86は、把持機構50が把持した電柱を水平状態から垂直状態にする際、電柱の重量により把持機構50が急回動することを抑制する。
リリーフバルブ87は、チェックバルブとリリーフバルブとで構成された第3パイロット操作チェック弁93及び第4パイロット操作チェック弁94を備える。
第3パイロット操作チェック弁93及び第4パイロット操作チェック弁94の1次側は、作動油の供給側と接続されている。第3パイロット操作チェック弁93及び第4パイロット操作チェック弁94の2次側は、タンクと接続されている。第3パイロット操作チェック弁93及び第4パイロット操作チェック弁94のパイロット部は、逆方向の供給側と接続されている。
第3パイロット操作チェック弁93及び第4パイロット操作チェック弁94におけるチェックバルブの1次側はタンク回路に接続されている。第3パイロット操作チェック弁93及び第4パイロット操作チェック弁94におけるチェックバルブの2次側はカウンタバランスバルブ86と油圧モータM間に接続されている。チェックバルブは、第3パイロット操作チェック弁93及び第4パイロット操作チェック弁94がそれぞれ供給側にあるとき、油圧モータMが外力によって回動されるなどして供給圧が負圧になろうとすると、チェックバルブを開きタンク回路から供給側へ作動油を補給し、供給側が負圧になることを防止する。その結果、油圧装置80や油圧モータMの破損が防止される。
第3パイロット操作チェック弁93及び第4パイロット操作チェック弁94におけるリリーフバルブの1次側はカウンタバランスバルブ86と油圧モータM間に接続されている。第3パイロット操作チェック弁93及び第4パイロット操作チェック弁94におけるリリーフバルブの2次側はタンク回路に接続されている。リリーフバルブは、第3パイロット操作チェック弁93及び第4パイロット操作チェック弁94がそれぞれ排出側にあるとき、上部作業体30の急停止操作などによってカウンタバランスバルブ86と油圧モータM間にサージ圧が発生すると、リリーフバルブが1時側から2次側へ作動油を逃がし、サージ圧の発生を防止する。その結果、油圧装置80や油圧モータMの破損が防止される。
以下、図5及び図6を参照して、軌陸車10がコンクリート柱である電柱11を縦穴12に挿入する例が説明される。電柱11は、初め、縦穴12の近傍に載置されている。
運転手は、軌陸車10を運転し、電柱11が載置された現場まで軌道13上を走行させる。運転手は、現場に到着すると、図5(A)に示されるように、アウトリガ24を格納状態から接地状態にし、車体を安定させる。次に、操縦者は、操作用キャビン32に搭乗し、操作装置70を用いて上部作業体30を操作する。操縦者は、第1ブーム41を伸長させ、第2ブーム42を俯仰及び伸長させ、把持機構50を電柱11の真中へ移動させる。
次に、操縦者は、第3押しボタン73を押しながら第2操作レバー72を操作して第1可動爪53A及び第2可動爪53Bを開閉させ、図5(A)に示されるように、把持機構50に電柱11を把持させる。
把持機構50が電柱11を把持する際、第3押しボタン73が押されているから、バイパス流路84が開かれ、油圧モータMの油圧が開放される。したがって、把持機構50が電柱11を把持する際に、第1可動爪53A及び第2可動爪53Bが電柱11の側面と平行になっていなくても、電柱11が回動する代わりに本体51が回動し、その結果、電柱11の両端が大きく動くことが防止される。
なお、把持機構50が電柱11を把持した後、車外にいる作業者は、安全のため、チェーンブロックなどを用いて電柱11と把持機構50とを接続する。
次に、操縦者は、図5(B)に示されるように、第2ブーム42を縮小させて、電柱11を持ち上げる。その後、操縦者は、第3押しボタン73を押しながら操作装置70の不図示の操作レバー等を操作して、旋回体31を旋回させるとともに第1ブーム41を縮小させ、図5(C)に示されるように、電柱11を縦穴12の近くまで移動させる。
上部作業体30が電柱11を移動させる際、第3押しボタン73が押されているから、バイパス流路84が開かれ、油圧モータMの油圧が開放される。したがって、作業員14が手やロープなどで電柱11を押えることにより、電柱11が回動する代わりに本体51を回動させることができる。その結果、電柱11を回動させることなく電柱11を移動させることができる。また、流量調整弁85によってバイパス流路84を通過する作動油の流量が絞られるから、電柱11を押えて本体51を回動させる際に、適度な抵抗が付与される。その結果、本体51が周り過ぎて電柱11が回動してしまうことを抑制できる。
次に、操縦者は、操作装置70の不図示の操作レバーを操作し、図6(A)に示されるように、第1ブーム41を起こして電柱11を持ち上げる。その後、操縦者は、図6(B)に示されるように、把持機構50を回動させ、電柱11を水平状態から垂直状態にする。把持機構50の回動の際、油圧装置80のカウンタバランスバルブ86が働く。具体的に説明すると、把持機構50が回動される際、把持機構50は、電柱11の重量により急激に回動しようとするところ、カウンタバランスバルブ86により背圧が付与され、緩やかに回動する。
次に、操縦者は、図6(C)に示されるように、旋回体31を旋回させ、第1ブーム41を伸長させ、電柱11を縦穴12の真上に移動させる。その後、操縦者は、第1ブーム41を縮小させるとともに倒伏させ、かつ第2ブーム42を俯仰させ、電柱11を縦穴12に挿入する。
一連の建柱作業において、何らかの原因により油圧装置80の油圧が規定値近くまで上昇すると、リリーフバルブ87が動作する。その結果、作動油がタンクへ排出され、油圧が規定値を超えることが防止される。なお、何らかの原因としては、把持機構50の回動が急停止された場合などが想定される。
本実施形態では、油圧装置80が切替弁81を備えるから、油圧ポンプMの油圧を開放して外力によって本体51を回動させることができる。その結果、電柱11が回動して電柱11の両端が大きく動くことを抑制でき、作業の安全性が確保される。
また、第3押しボタン73は、モーメンタリ型の押しボタンであるから、バイパス流路が開かれるのを一瞬だけに抑えることができるため、誤って手などが触れても動作する危険性は少ない。また、誤って手などが触れたとしても、作業姿勢によっては制御装置によって作動を規制されるため安全は確保される。その結果、作業の安全性が確保される。
また、油圧装置80が流量調整弁85を備えるから、把持機構50の回り過ぎが防止され、作業の安全性が確保される。
また、切替弁81が閉じている場合、油圧装置80がカウンタバランスバルブ86を備えるから、電柱11を水平状態から垂直状態にする際に、電柱11が急激に回動することが防止され、作業の安全性が確保される。
また、油圧装置80がリリーフバルブ87を備えるから、何らかの原因によって油圧が上昇したとしても、油圧が規定値を超えることが防止される。その結果、油圧装置80や油圧モータMの損傷等が防止される。
上述の実施形態では、切替弁81が電磁弁である例が説明されたが、切替弁81は、手動でポートが切り替えられるものであってもよい。また、上述の実施形態では、流量調整弁85が電磁弁である例が説明されたが、流量調整弁85は、絞りで流量を調整できるものであってもよい。
上述の実施形態では、ブーム40が第1ブーム41及び第2ブーム42を備える例が説明されたが、ブーム40は、第1ブーム41のみを備えていてもよい。この場合、電柱11を把持する際、第2ブーム42が伸長される代わりに、第1ブーム41が倒伏される。また、電柱11を持ち上げる際、第2ブーム42が縮小される代わりに、第1ブーム41が起こされる。
上述の実施形態では、第3押しボタン73でバイパス流84を切り換える例が説明されたが、さらに上部作業体30の姿勢条件を加えてもよい。例えば、第2ブーム42の対地角が90°以外で電柱を掴んでいると、第3押しボタン73を押してもバイパス流路84の切換弁81が切り換わらないようにすることで、安全な姿勢時のみ外力によって把持機構30を回動できる。
上述の実施形態では、軌陸車10が走行用キャビン25及び操作用キャビン32の2つのキャビンを備える例が説明されるが、軌陸車10は、運転装置及び操作装置70の両方が設置された1つのキャビンを有するものであってもよい。
10・・・軌陸車
20・・・走行体
21・・・車輪
22・・・タイヤ
23・・・鉄輪
30・・・上部作業体(把持装置)
40・・・ブーム
50・・・把持機構
73・・・第3押しボタン(スイッチ)
80・・・油圧装置
84・・・バイパス流路
85・・・流量調整弁
81・・・切替弁
87・・・リリーフバルブ
M ・・・油圧モータ
M1、M2・・・ポート

Claims (6)

  1. ブームと、
    上記ブームの先端に回動可能に設けられた把持機構と、
    上記把持機構を回動させる油圧モータと、
    上記油圧モータに作動油を供給する油圧装置と、を備え、
    上記油圧装置は、
    上記油圧モータの一対のポート間を接続するバイパス流路を形成し、当該バイパス流路を開閉する切替弁を有する把持装置。
  2. 上記切替弁は、常時閉の電磁弁であり、
    上記切替弁を駆動するスイッチを備える請求項1に記載の把持装置。
  3. 上記スイッチは、押圧されたときのみ動作する押しボタンである請求項2に記載の把持装置。
  4. 上記バイパス流路に上記切替弁と直列に流量調整弁が設けられている請求項1から3のいずれかに記載の把持装置。
  5. 上記切替弁を開閉させる駆動電流を出力する制御装置を備え、
    上記制御装置は、駆動電流を出力することによって上記切替弁を開き、上記把持機構が外力によって回動可能な状態にし、上記切替弁を閉じることにより、上記把持機構が外力によって回動しない状態にする請求項2から4のいずれかに記載の把持装置。
  6. 道路上を走行するためのタイヤが設けられた車輪及び軌道上を走行するための鉄輪を有する走行体と、
    上記走行体に搭載された請求項1から5のいずれかに記載の把持装置と、を備える軌陸車。



JP2017057570A 2017-03-23 2017-03-23 把持装置及び軌陸車 Pending JP2018158811A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017057570A JP2018158811A (ja) 2017-03-23 2017-03-23 把持装置及び軌陸車

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017057570A JP2018158811A (ja) 2017-03-23 2017-03-23 把持装置及び軌陸車

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018158811A true JP2018158811A (ja) 2018-10-11

Family

ID=63796313

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017057570A Pending JP2018158811A (ja) 2017-03-23 2017-03-23 把持装置及び軌陸車

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018158811A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101094534B1 (ko) 차량의 주행제어장치
ES2338336T3 (es) Mecanismo de desbloqueo para un operador de puerta giratoria.
JP2018002044A (ja) 軌陸両用作業車
JP2018158811A (ja) 把持装置及び軌陸車
JP5342327B2 (ja) 連結軌道走行車両
KR20080021432A (ko) 굴삭기 상부선회체의 고정장치
JP5279258B2 (ja) 高所作業装置
JP2012251625A (ja) 走行車両
JP2013249197A (ja) 高所作業車の油圧回路
JP2002120531A (ja) 軌道用作業機
JP2020006905A (ja) 作業用車両の安全装置
JP6610088B2 (ja) 移動式クレーンに備えられたステップ機構
JP6156451B2 (ja) 移動式クレーン
JP2007297151A (ja) 高所作業車
JP2005125983A (ja) 軌陸車の転車台装置
JP4931336B2 (ja) 高所作業車の作業台レベリング装置
CN109573860B (zh) 一种铁路救援起重机的控制系统及控制方法
JP3688387B2 (ja) 高所作業車
JP2015071472A (ja) 作業用車両の制御装置
JP4024586B2 (ja) 軌陸作業車
JPH092795A (ja) 作業車用油圧回路
JP4791718B2 (ja) 屈伸ブーム型高所作業車の安全装置
JP4060122B2 (ja) 軌陸作業車
JP3620542B2 (ja) 軌道用作業機
JP5972004B2 (ja) 軌陸車

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170724

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200217

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201124

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210803