JP2018157711A - 電動圧縮機 - Google Patents

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敬悟 渡邉
謙治 竹澤
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謙治 竹澤
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Naohiro Tsuchiya
直洋 土屋
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Abstract

【課題】安価で信頼性の高い電動圧縮機を提供する。【解決手段】本発明の電動圧縮機は、複数のティース部311aにそれぞれ巻回された複数の電線315と、電線315の少なくとも2本を接続した中性点316と、中性点316の周囲を覆い、一端が密閉された絶縁部材317とを有する固定子31と、回転子32とを有する電動機3と、電動機3により回転駆動される圧縮機構部4とを密閉容器2内に備え、絶縁部材317の中性点316が挿入された部分が固定子31の端面31tに沿って配置され、隣接するティース部311aに巻回された電線315間に、絶縁部材317の反中性点挿入側先端部317y及び中性点316の先端部316bは、挿入され、かつ、空間部316dは、中性点316の先端部316よりも深く挿入される。【選択図】図1

Description

本発明は、電動圧縮機に関する。
従来、電動圧縮機は、コンパクトで構造が簡単なことから、冷凍冷蔵庫や空調機等の冷凍空調機器に多く用いられている。電動圧縮機のうち、電動機の固定子が中性点を有する場合、中性点を固定するために、中性点の周囲に設けた絶縁キャップをコイル間に挿入している。
例えば、特許文献1には、中性点の絶縁キャップをコイル間に挿入し、且つ、絶縁キャップの巻き終わり端部を密閉容器内の電動機近傍を流れる冷媒の流れ方向と合わせることで、中性点固定用の部品を追加せずに中性点を固定し、かつ、絶縁キャップの巻き解けを抑制する電動圧縮機が記載されている。
特許第5131162号公報
図13に特許文献1の図7を示し、図14に特許文献1の図8を示す。但し、図13、14は特許文献1の図7、8の図、符号をそのまま示す。
特許文献1に記載の電動圧縮機は、図13に示すように、中性点の絶縁キャップ(56d、56c)のみをコイル(55d)間に挿入し、中性点(55b)を固定する構成である。そのため、絶縁キャップ(56d、56c)のコイル(55d)間への固定力は、絶縁キャップ(56d、56c)とコイル(55d)との摩擦力、及び、中性点(55b)の剛性による保持力のみである。
しかしながら、絶縁キャップ(56c、56d)をコイル(55d)間に挿入する際に、中性点(55b)の先端(図13の中性点55bの右端)がコイル(55d)の上端よりも固定子軸方向外側(図13の上方向)となった場合、絶縁キャップ(56d、56c)のコイル(55d)間への挿入量が小さい状態で中性点(55b)が保持される。
このため、初期的に絶縁キャップ(56d、56c)のコイル(55d)間への挿入量が小さいと、絶縁キャップ(56d、56c)とコイル(55d)との摩擦面が小さくなる。これにより、絶縁キャップ(56d、56c)がコイル(55d)間から抜け易くなる。
従って、絶縁キャップ(56d、56c)をコイル(55d)間に挿入する際は、中性点(55b)の先端をコイル(55d)の上端よりも固定子軸方向内側(図13の下方向)とすることが望ましいが、そのためには、固定子製作作業が複雑化するという課題があった。
また、図14に示すように、絶縁キャップ(56)の巻き終わり位置を、電動機近傍を流れる冷媒の流れ方向(図14の矢印F)と合せることで冷媒の流体力で絶縁キャップの巻き終わりを巻き方向に押圧する。こうして、絶縁キャップ(56)の巻き解けを抑制している。
しかし、インバータ式電動圧縮機では、使用条件によっては、冷媒の循環量が小さい、つまり、冷媒流れの速度が小さい状態となり冷媒の流体力が小さくなるため、インバータ式電動圧縮機において、安定的に絶縁キャップ(56)の巻き解けの抑制が困難であるというもう一つの課題がある。
本発明は上記実情に鑑み創案されたものであり、安価で信頼性が高い電動圧縮機を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、第1の本発明の電動圧縮機は、コアに設けられる複数のティース部にそれぞれ巻回された複数の電線と、前記電線の少なくとも2本を電気的に接続した中性点と、前記中性点の周囲を覆い、一端が密閉された絶縁部材とを有する固定子と、前記固定子の内側に配置された回転子とを有する電動機と、前記電動機により回転駆動される圧縮機構部とを密閉容器内に備え、前記絶縁部材の反中性点挿入側先端部と前記絶縁部材内に挿入された前記中性点の先端部との間の前記絶縁部材内に、空間部が形成され、前記絶縁部材の前記中性点が挿入された部分が前記固定子の端面に沿って配置され、隣接する前記ティース部に巻回された前記電線間に、前記絶縁部材の前記反中性点挿入側先端部及び前記中性点の先端部は、挿入され、かつ、前記空間部は、前記中性点先端部よりも深く挿入されている。
第2の本発明の電動圧縮機は、コアに設けられる複数のティース部にそれぞれ巻回された複数の電線と、前記電線の少なくとも2本を電気的に接続した中性点と、前記中性点の周囲に巻かれた筒状であるとともに一端が密閉された絶縁部材とを有する固定子と、 前記固定子の内側に配置された回転子とを有する電動機と、前記電動機により回転駆動される圧縮機構部とを密閉容器内に備え、前記絶縁部材の前記中性点が挿入された部分が前記ティース部に巻回された前記電線に沿って配置され、前記絶縁部材の前記中性点が挿入された端部近くの巻終わりの端部は、前記絶縁部材と前記ティース部に巻回された前記電線が最も近づく第1点から、前記絶縁部材の巻き方向に90度進んだ第2点の範囲内に配置されている。
本発明によれば、安価で信頼性が高い電動圧縮機を提供できる。
本発明の第1〜第5実施形態、および比較例1、2に係る電動圧縮機の全体構成を示す縦断面図。 (a)は比較例1(従来技術)に係る電動圧縮機の固定子の上面図、(b)は比較例1(従来技術)に係る電動圧縮機の固定子の側面図。 (a)は比較例1(従来技術)に係る固定子の中性点の拡大図、(b)は比較例1(従来技術)に係る固定子の中性点の図3(a)のI−I断面図。 図3(a)と異なる構成の比較例2(従来技術)に係る固定子の中性点の拡大図。 第1実施形態に係る固定子の中性点の拡大正面図。 第1実施形態に係る電動圧縮機1の固定子の図5のII−II断面拡大図。 第2実施形態の固定子の中性点の拡大正面図。 第3実施形態の固定子の中性点の拡大正面図。 (a)は第4実施形態の固定子の中性点の拡大正面図、(b)は第4実施形態の電動圧縮機の固定子の上面図。 (a)はスロット絶縁仕切りの斜視図、(b)は(a)のIII方向矢視図、(c)は(a)の方向矢視図。 (a)はスロット絶縁仕切りをコアに設置した状態を示す斜視図、(b)はV方向矢視図、(c)はVI方向矢視図。 第5実施形態の電動圧縮機の固定子の上面図。 特許文献1の図7。 特許文献1の図8。
本発明は、冷凍冷蔵庫や空調機等の冷凍空調機器に用いられる電動圧縮機に係る。
以下、本発明を実施するための形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に図示している。よって、本発明は、以下に示す実施形態に限定されない。
また、以下では、密閉型の電動圧縮機として、ロータリ圧縮機を例に挙げて説明するが、ロータリ圧縮機に限定されるものではない。その他、例えば、スクロール圧縮機などの電動圧縮機にも適用することができる。
図1は、本発明の第1〜第5実施形態に係る電動圧縮機1および比較例1、2に係る電動圧縮機101の全体構成を示す縦断面図である。
第1〜第5実施形態の電動圧縮機1と比較例1、2の電動圧縮機101とは、全体構成が同様な構成であるので、図1を参照して、第1〜第5実施形態に係る電動圧縮機1の構成を説明する。ここでは、電動圧縮機1として縦型のロータリ圧縮機を例示して説明する。
第1〜第5実施形態の電動圧縮機1は、密閉容器2と、電動機3と、圧縮機構部4とを備えて構成されている。
密閉容器2は、電動機3と圧縮機構部4とを内包し、電動圧縮機1の外郭を形成する。圧縮機構部4は、密閉容器2内の下部に配置され、作動流体の冷媒を圧縮する。電動機3は、密閉容器2内の上部に配置され、圧縮機構部4を駆動する。圧縮機構部4で圧縮された冷媒は上方(図1の矢印α1)に流れ、吐出口2oから吐出される(図1の矢印α2)。
密閉容器2は、中央部の筒体21、上部の蓋体22および底部の底体23により構成されている。筒体21は、鋼板で構成され、上下が開口した円筒状の筺体である。蓋体22は、皿形状を呈し、筒体21の上部開口を塞いで嵌合されている。底体23は、皿形状を呈し、筒体21の下部開口を塞いで嵌合されている。蓋体22および底体23は、筒体21に溶接等で固定される。密閉容器2の内部は、圧縮された作動流体が収容されることから密閉空間とされている。
密閉容器2の底部の底体23の上面(内面)には、冷凍機油(潤滑油、以下、油と称す)を貯留する油溜まり23tが設けられている。油は、圧縮機構部4に供給され、圧縮機構部4の摺動面を潤滑し、かつ圧縮機構部4の隙間をシールする。
電動機3は、圧縮機構部4の駆動源である。電動機3は、固定子31と回転子32とを備えている。固定子31は、密閉容器2の内壁に焼嵌などで固定されている。回転子32は、圧縮機構部4のクランク軸41の上部に嵌着されている。
圧縮機構部4は、電動機3の回転子32の回転運動に伴い、作動流体(冷媒ガス)を圧縮する。そして、圧縮機構部4は、圧縮した作動流体を、吐出口2oを介して冷凍空調機器の冷凍サイクルに供給する。
圧縮機構部4は、クランク軸41、主軸受42、シリンダ43、ローラ44、ベーン45、及び、副軸受46を備えて構成されている。
クランク軸41は、シリンダ43の内部で、ローラ44、ベーン45を駆動させる駆動軸であり、偏心部41aを備えている。クランク軸41は、偏心部41aより上側が主軸受42に嵌入され、下側が副軸受46に嵌入されることにより、密閉容器2内で回転自在に支持されている。
主軸受42は、略円盤形状を呈する端板42aと、端板42aの径方向の中心から上方に向けて延びる円筒部42bとを備えている。主軸受42は、円筒部42bによってクランク軸41を支持している。端板42aの外周壁面は、密閉容器2の筒体21の内周壁面に溶接などで固定されている。
副軸受46は、シリンダ43の下端面を閉塞する端板46aと、端板46aの径方向の中心から下方に延びてクランク軸41を支持する円筒部46bとを有して構成されている。
シリンダ43は、内径の径方向の中心に、軸方向に貫通する円柱形状の貫通孔43hを有している。貫通孔43hと主軸受42と副軸受46とによって圧縮室43aを構成している。
主軸受42の端板42aには、圧縮した冷媒を排出する吐出口(図示せず)が形成されている。主軸受42の端板42aには、吐出弁(図示せず)と、リテーナ71と、カップマフラ72とが設けられている。吐出弁は、吐出口を開放または閉鎖する。リテーナ71は吐出弁の開度を決定し、開き過ぎを規制する。カップマフラ72は、サイレンサとして機能する。
ローラ44は、円筒状に形成され、圧縮室43aに配置されている。また、ローラ44の内径側には、クランク軸41の偏心部41aが嵌入され、ローラ44が偏心部41aの外周側において回転自在に構成されている。
ベーン45は、ローラ44の外周面に当接するように、ベーン収納部(図示せず)に配置されている。ベーン45は、板形状を有し、シリンダ43の内部で径方向に往復運動する構成である。
図1に示す密閉容器2の外側には、アキュムレータ5と、サクションパイプ5aとが設けられている。アキュムレータ5は、作動流体として機能する冷媒ガスを蓄えておく容器である。サクションパイプ5aは、アキュムレータ5を介して冷凍サイクルから圧縮機構部4に作動流体を導く。サクションパイプ5aは、圧縮室43aと連通する吸込口2iの端部に接続されている。
以下、本発明の特徴点を浮き彫りにするため、まず比較例を説明し、その後に実施形態について説明する。
<比較例1>
図2(a)は比較例1(従来技術)に係る電動圧縮機の固定子31の上面図であり、(b)は比較例1(従来技術)に係る電動圧縮機1の固定子31の側面図である。
図2(a)、(b)に示すように、固定子31は、最外部のコア311、上側インシュレータ313、下側インシュレータ314(図2(b)参照)、電線315、中性点316、絶縁キャップ317、リード線318、及び、クラスタ319とを有している。
コア311は、複数の強磁性体の鋼板が積層され、カシメなどで互いに固定されている。コア311は、後記するコイル315aを流れる電流で発生した磁束の密度を高める役割をもつ。
コア311は、密閉容器2の内壁に焼嵌などで固定される。コア311は、コア311の周方向に沿って設けられた環状部311bとティース部311aとを有する。ティース部311aは、環状部311bからコア311の径方向内側に突出した形状を有し、コア311の周方向に等間隔に9つ設けられる。
上側インシュレータ313及び下側インシュレータ314は、コア311とコイル315aとを絶縁し、且つ、電線315の巻回の作業時の電線315への負荷低減のため、コア311の軸方向の両端面に設けている。
固定子31は、コア311の中央に突出する形状のティース部311aに、上側インシュレータ313及び下側インシュレータ314を挟んで、電線315が巻回されている。以下、ティース部311a、上側インシュレータ313、及び下側インシュレータ314を挟んで、巻回された電線315をコイル315aと呼ぶ。コイル315aに電流を流すことで磁力が発生し、回転子32のS極、N極の磁石との相互作用で回転子32が回転する。
クラスタ319は、密閉容器2の外部から電動機3に電源を供給するため、リード線318を介して密閉容器2に設けられた端子に接続している。
図3(a)は比較例1(従来技術)に係る固定子の中性点の拡大図であり、(b)は比較例1(従来技術)に係る固定子の中性点の図3(a)のI−I断面図である。
図3(a)、(b)に示すように、中性点316は、複数のコイル315aの巻初め、あるいは、巻終わりである中性点電線316aと、当該中性点電線316aの末端を、溶接や圧着端子等により電気的に接続した中性点接続点316bとを有する。中性点316(316a、316b)は、コイル315aの上に配置されている。
絶縁キャップ317は、中性点316を絶縁するとともに、中性点316をとりまとめるための部材である。
絶縁キャップ317は、フィルム状の絶縁部材を略円筒形状に巻回しの略円筒部とし、該略円筒部の一端が溶着等により密閉され形成される。絶縁キャップ317の溶着箇所を溶着部317yと称す。
絶縁キャップ317の略円筒部の他端の開口317k側から中性点316が挿入される。これにより、中性点316と、コイル315a、コア311、及び、密閉容器2等との電気的な絶縁を絶縁キャップ317を介して確保している。
絶縁キャップ317は、フィルム状の絶縁部材を略円筒形状に巻回した際の巻終わり端部317a(図3(b)参照)を、密閉容器2内の冷媒の流れ方向(図3(b)の矢印α9)と同方向になるように、コイル315aの上に配置している。そして、絶縁キャップ317の反中性点挿入側の先端部317yは、中性点316を固定するため、隣接したコイル315a同士の間に挿入している。
詳述すると、比較例1(従来技術)に係る絶縁キャップ317は、巻終わり端部317a(図3(b)参照)を、密閉容器2内の電動機3の近傍を流れる冷媒の流れ方向(図3(b)の矢印α9)と同方向として、コイル315aの上に配置している。これにより、巻終わり端部317aは、電動圧縮機101の運転時の密閉容器2内の冷媒流れ(図3(b)の矢印α9)により、巻かれる方向と同方向の力を受けることで、絶縁キャップ317の巻解けを防止している。こうして、絶縁キャップ317を介して中性点316(316a、316b)の絶縁性を確保している。
しかし、比較例1の絶縁キャップ317は、平らなフィルム状の絶縁部材を略円筒形状に巻回して成形しているため、絶縁部材の平な形状に戻ろうとする弾性力により、一定の巻解け力が発生している。ここで、インバータ式の電動圧縮機101(図1参照)では、電動圧縮機101の回転速度の変化に伴い、密閉容器2内の電動機3の近傍を流れる冷媒の流速が変化する。そのため、電動圧縮機1が低回転速度の運転条件となった際に、密閉容器2内の電動機3の近傍を流れる冷媒の流速が小さくなる。
この際、絶縁キャップ317の巻終わり端部317aに働く、巻き方向への力が不足し易くなる。このため、比較例1のインバータ式の電動圧縮機101においては、絶縁キャップ317の巻解けに伴う中性点316の絶縁性の低下が懸念される。
また、比較例1では、絶縁キャップ317をコイル315aの上に配置し、絶縁キャップ317の反中性点挿入側の先端部(溶着部317y)を、隣接するコイル315aの間に挿入することで、絶縁キャップ317とコイル315aとの摩擦力および中性点電線316aの剛性による保持力を得ている。これにより、電動圧縮機101の運転時の振動や、密閉容器2内の電動機3の近傍を流れる冷媒の流速等により、中性点316が変移し、密閉容器2、回転子32(図1参照)等と接触したり、絶縁キャップ317が外れることを抑制し、信頼性を確保している。
しかしながら、図3(a)に示すように、絶縁キャップ317をコイル315aの間に挿入する際に、中性点316の先端(中性点接続点316b)がコイル315aの上端よりも固定子31の軸方向外側となった場合、絶縁キャップ317のコイル315aの間への挿入量が小さい状態で中性点316が保持される。
このため、初期的に絶縁キャップ317のコイル315aの間への挿入量が小さく、また、絶縁キャップ317とコイル315aの摩擦面が小さくなることで、絶縁キャップ317がコイル315a同士の間から抜け易くなる。
そのため、絶縁キャップ317をコイル315aの間に挿入する際は、中性点316の先端(中性点接続点316b)をコイル315aの上端よりも固定子31の軸方向内側とすることが望ましい。従って、固定子31の製作作業が複雑化するという問題がある。
<比較例2>
図4は図3(a)と異なる構成の比較例2(従来技術)に係る固定子の中性点の拡大図である。
比較例2は、中性点316を挿入した絶縁キャップ317を中性点316とともにコイル315aの間に挿入した例である。
図4に示すように、絶縁キャップ317と中性点316をコイル315aの間に挿入する場合、中性点316の先端(中性点接続点316b)をコイル315aの上端よりも固定子31の軸方向内側とできるため、絶縁キャップ317及び中性点316がコイル315aの間から抜けることを効果的に抑制できる。
しかしながら、中性点接続点316bは、溶接または圧着端子等により電気的に接続されているため、電線315に対しては高硬度、かつ、鋭利となり易い。このため、比較例2の中性点接続点316bが、絶縁キャップ317の反中性点挿入側の先端部(溶着部317y)の近傍に位置する構成では、絶縁キャップ317、及び、中性点316をコイル315a同士の間に挿入する際、以下の問題が生じるおそれがある。
絶縁キャップ317における中性点接続点316bが入った溶着部317yがコイル315aに当接し、コイル315aの変形または/および傷が発生するおそれがある。また、絶縁キャップ31内に深く入った中性点316による絶縁キャップ317の切創が生じ、絶縁性が低下する懸念がある。
以上説明した比較例1、2の問題を解決したのが、以下の第1〜第5実施形態の構成である。
<<第1実施形態>>
図5は第1実施形態に係る固定子の中性点の拡大正面図である。
第1実施形態は、上述の比較例1、2に対して特徴部のみが異なる構成であるから、特徴部に絞って説明する。
第1実施形態の電動圧縮機1(図1参照)の固定子31に設けられる絶縁キャップ317、及び、中性点316は、コイル315a同士の間に挿入される。かつ、絶縁キャップ317の反中性点挿入側の先端部(溶着部317y)近くの空間部316dが、中性点316の先端の中性点接続点316bよりも、コイル315aの間に、深く挿入される。
つまり、第1実施形態では、絶縁キャップ317の内部において、絶縁キャップ317の反中性点挿入側の先端部の溶着部317yと中性点316の先端の中性点接続点316bとの間に、空間部316dを設けている。空間部316dの存在により、比較例1、2に比べ、絶縁キャップ317は、コイル315aの間に深く挿入できる。
第1実施形態の固定子31では、固定子31の端面31tに沿って、中性点316が挿入された絶縁キャップ317が配置されている。そして、中性点316及び中性点316との間に空間部316dをもつ絶縁キャップ317を、コイル315aの間に挿入する際に、中性点316が固定子31の軸方向中心側(図5の下方)に押し込まれ、中性点316の先端の中性点接続点316bは、コイル315aの間に深く挿入される。
電動圧縮機1の運転時の振動や密閉容器2内の電動機3の近傍を流れる冷媒の流速等により、中性点316及び中性点316を収容する絶縁キャップ317が、固定子31の軸方向上向きの力(図5の矢印α1)を受ける。この際、中性点316が初期的にコイル315aの間に深く挿入されることで絶縁キャップ317とコイル315aの摩擦面が増加し、固定子31の軸方向下向き(図5の矢印α2)の摩擦力が増加しているので、固定子31の軸方向上向きの力に対抗できる。
そのため、中性点316及び中性点316を覆う絶縁キャップ317がコイル315aの間から抜けることを、効果的に抑制できる。
また、絶縁キャップ317の反中性点挿入側の先端部(溶着部317y)近くに形成される空間部316dは、中性点316の先端の中性点接続点316bよりも、コイル315a同士の間に、深く挿入される。そのため、中性点316を覆う絶縁キャップ317を、コイル315aの間に挿入する際の先端領域は、絶縁キャップ317の溶着等による溶着部317y、続いて、空間部316dとなる。
ここで、絶縁キャップ317の溶着部317y及び、絶縁キャップ317の先端に形成される空間部316dは、中性点接続点316bが溶接または圧着端子等の高硬度の材質であるのに対し、低硬度であり、かつ、非鋭利形状を有している。そのため、コイル315aの間に、中性点316及び中性点316を覆う絶縁キャップ317を挿入する際に、中性点316の先端の中性点接続点316bによるコイル315aの変形、傷を抑制できる。
さらに、中性点接続点316bは、空間部316dが介在して、コイル315aの間への挿入時に、絶縁キャップ317に対する積極的な押付力が働かない。そのため、中性点接続点316bに起因する絶縁キャップ317の切創が抑制される。このため、絶縁キャップ317の切創による絶縁性の低下も抑制できる。
図6は、第1実施形態に係る電動圧縮機1の固定子31の図5のII−II断面拡大図である。
第1実施形態の固定子31は、絶縁キャップ317が、フィルム状の絶縁部材を用いて、中性点316を包んで略円筒形状に巻回される。そして、絶縁キャップ317の巻終わり端部317aが、巻方向に対して、絶縁キャップ317とコイル315aが最も近づく第1点317bから、絶縁キャップ317の巻き方向に90度進んだ第2点317cの範囲内としている。
図6に示すように、絶縁キャップ317の巻終わり端部317aの近傍は、中性点316とコイル315aとに挟まれる。そのため、絶縁キャップ317とコイル315aおよび中性点316の表面との摩擦により、絶縁キャップ317の巻解けが抑制される。
さらに、中性点316を覆う絶縁キャップ317が隣接するコイル315aの間に挿入される際に、中性点316は、固定子31の軸方向中心側(図5の下方)に押し込まれる。
そのため、中性点316を含む絶縁キャップ317、及び、中性点電線316aが、固定子31の軸方向中心側(図5の下方)に押し付けられた状態で、コイル315aの上に配置される。これにより、コイル315aの上に配置された中性点電線316aは、絶縁キャップ317とコイル315aの表面の摩擦力が従来よりも増加している。そのため、より効果的に絶縁キャップ317の巻解けを抑制できる。
<<第2実施形態>>
次に、第2実施形態について、図7を用いて説明する。
図7は、第2実施形態の固定子の中性点の拡大正面図である。
第2実施形態の電動圧縮機1(図1参照)の固定子31は、第1実施形態に対して、絶縁キャップ317、及び、絶縁キャップ317に覆われる中性点316の長手方向に折り目316eを付けて、コイル315a同士の間に挿入した例である。
第2実施形態では、絶縁キャップ317及び絶縁キャップ317に覆われる中性点316におけるコイル315a同士の間に位置する領域とコイル315aの上に置かれる領域との境に、折り目316eが付けられる。
折り目316eの角度は、90度または90度近くの角度である。例えば、70度から110度とできる。しかし、90度に近い略90度が最も好適である。
絶縁キャップ317と絶縁キャップ317に覆われる中性点316とに、折り目316eを付けるため、中性点316覆う絶縁キャップ317をコイル315aの間に挿入する際に、事前に絶縁キャップ317の反中性点挿入側の先端部(溶着部317y)近くの空間部316dを調整、確保することができる。
そのため、中性点316を含む絶縁キャップ317をコイル315aの間に挿入する際のコイル315aの変形、傷の発生をより確実に抑制できる。さらに、絶縁キャップ317の先端の溶着部317yと中性点316の先端の中性点接続点316bとの間に、空間部316dが介在するので、中性点316の先端の中性点接続点316bが絶縁キャップ317を切創することを抑制できる。従って、中性点接続点316bに起因する絶縁キャップ317の切創による絶縁性の低下を抑制できる。
また、第1実施形態では、絶縁キャップ317の絶縁部材自体の弾性による巻解けは、絶縁キャップ317の反中性点挿入側の先端の溶着部317yから中性点挿入側開口部317kまでの領域で生じる。本第2実施形態では、絶縁キャップ317に折り目316eをつけているため、絶縁キャップ317の絶縁部材自体の弾性による巻解けは、絶縁キャップ317の折り目316eから中性点挿入側開口部316kまでの長さ間の領域に低減できる。これにより、より効果的に絶縁キャップ317の巻解けを抑制できる。
<<第3実施形態>>
次に、第3実施形態について、図8を用いて説明する。
図8は、第3実施形態の固定子の中性点の拡大正面図である。
第3実施形態の固定子31は、第2実施形態に対して、中性点316を覆う絶縁キャップ317のうち先端側の絶縁キャップ317のみをコイル315a同士の間に挿入する構成の例である。
第3実施形態においては、中性点316が収容されない領域の絶縁キャップ317のみをコイル315a同士の間に挿入する。そのため、電動機3の仕様により、絶縁キャップ317、及び、中性点316の断面積が、固定子31の中心軸に平行に隣接するコイル315aの間の空間の断面積内に収まらない場合においても、絶縁キャップ317の円筒部を略平面まで変形可能である。
従って、絶縁キャップ317の略平面まで変形した際の断面積が、固定子31の中心軸に平行に隣接するコイル315aの間の断面積内に収めることが可能となる。これにより、中性点316を収容する絶縁キャップ317を隣接するコイル315aの間で固定することが可能となる。
また、絶縁キャップ317の巻終わり端部317a(図6参照)から反中性点挿入側端部の先端の溶着部317yに掛けて、中性点316の周囲に巻かれた絶縁フィルムの端部は、中性点挿入側は中性点316とコイル315aの上部に挟まれている。さらに、反中性点挿入側(溶着部317yの側)は中性点316とコイル315aとの間に挟まれている。
このため、中性点316とコイル315aとの間においても、中性点316の周囲に巻かれた絶縁フィルムの端部317aは、中性点316とコイル315aに挟まれている。そのため、中性点316の周囲に巻かれた絶縁フィルムの端部317a近傍の冷媒の流れ方向(図8の矢印α1)によらず、コイル315aの間での巻き解け、及び、コイル315aの間を流れる冷媒の流れによる絶縁フィルムの端部の振動音を抑制できる。
これにより、絶縁キャップ317の固定子31の軸方向上向き(図8の上向き)の抜け、及び、絶縁キャップ317の巻解け、さらにはコイル315aの間の絶縁フィルムの端部の振動音の抑制が可能となる。
従って、電動圧縮機1の信頼性の向上、及び、騒音抑制が可能となる。
さらに、第2実施形態に対して、絶縁キャップ317のみをコイル315aの間に挿入するので、固定子31の中心軸に平行な隣接するコイル315a同士の間の断面積を小さくすることが可能である。そのため、固定子31のスロット内巻線密度を増加できる。これにより、電動機3のモータ効率の向上が可能となる。
従って、絶縁キャップ317、及び、中性点316を固定する追加部品を要さずに、電動圧縮機1の効率を向上できる。
<<第4実施形態>>
次に第4実施形態について説明する。
図9(a)は、第4実施形態の固定子31の中性点316の拡大正面図であり、図9(b)は、第4実施形態の電動圧縮機1の固定子31の上面図である。
第4実施形態の固定子31は、第3実施形態に対して、中性点316を覆う絶縁キャップ317は、中性点316とともに、コイル315a同士の間に挿入される(図9(a)参照)。また、固定子31のティース部311aの先端から、隣り合うティース部311aの先端の間に軸方向に飛び出したスロット絶縁仕切り312(図11(b)参照)を設けている。
図10(a)はスロット絶縁仕切り312の斜視図であり、図10(b)は(a)のIII方向矢視図であり、図10(c)は(a)のIV方向矢視図である。
スロット絶縁仕切り312は、コア311とコイル315aとの絶縁を行う部材である。スロット絶縁仕切り312は、樹脂等を用いて、図10(a)に示すように、切り欠き部312oがある筒形状に薄い厚さをもって成形されている。スロット絶縁仕切り312の端部312tは、図10(b)に示すように、内側に折り曲げて形成される折り曲げ部312tを有している。
図11(a)はスロット絶縁仕切り312をコア311に設置した状態を示す斜視図であり、図11(b)はV方向矢視図であり、図11(c)はVI方向矢視図である。
スロット絶縁仕切り312は、コア311の隣接するティース部311a間に切り欠き部312oを内方に向けて設けられる。図11(b)に示すように、スロット絶縁仕切り312は、コア311に対して、軸方向に突出して配置される。この状態で、隣接するスロット絶縁仕切り312を含むティース部311aに電線315が巻回されコイル315aが形成される。
第3実施形態の固定子31は、図9(a)、(b)に示すように、絶縁キャップ317及び中性点316を、スロット絶縁仕切り312の端部312tから、固定子31の軸中心外側(図9(b)の径外方向)に挿入した例である。
絶縁キャップ317及び中性点316は、スロット絶縁仕切り312の端部312tより固定子31の軸中心外側に挿入しているため、絶縁キャップ317及び中性点316の固定子31の軸方向上向きの抜けに加えて、回転子32が設けられている固定子31の軸中心内側への絶縁キャップ317及び中性点316の抜けも抑制できる。
そのため、絶縁キャップ317及び中性点316と、回転子32とが接触することを抑制でき、固定子31の信頼性が向上する。
さらに、図10(b)に示すように、スロット絶縁仕切り312の端部312tを、隣接するコイル315aの間の空間側に折り曲げて折り曲げ部312t1を形成し、絶縁キャップ317をコイル315aとスロット絶縁仕切り312で挟む。
これにより、絶縁キャップ317とコイル315a、及び、絶縁キャップ317とスロット絶縁仕切り312の接触面積が増加する。そのため、絶縁キャップ317とコイル315a及びスロット絶縁仕切り312との摩擦力が増加し、絶縁キャップ317及び中性点316の固定子31の軸方向上向き(図9(a)の上方向)の抜けに対する信頼性が向上する。
<<第5実施形態>>
次に第5実施形態について、図12を用いて説明する。
図12は、第5実施形態の電動圧縮機1の固定子31の上面図である。
第5実施形態の固定子31は、第1実施形態に対して、絶縁キャップ317及び中性点316が、リード線318と接触しない構成の例である。
第5実施形態において、リード線318は、先端にクラスタ319が設けられ、電動機3から密閉容器2の端子に接続されている。リード線318の先端のクラスタ319は、密閉容器2内を流れる冷媒の流体力により揺れ動いている。本第5実施形態では、リード線318及びクラスタ319と絶縁キャップ317及び中性点316とが離膈して配置されている。すなわち、絶縁キャップ317及び中性点316は、隣接するティース部311aに巻回された電線315近傍で、リード線318及びクラスタ319と接触しない。図12では、両者をほぼ180度離膈して配置した場合を示す。
第5実施形態によれば、リード線318及びクラスタ319と絶縁キャップ317及び中性点316とが離膈して配置されるので、絶縁キャップ317及び中性点316は、リード線318及びクラスタ319と接触しない。 そのため、リード線318の揺れ動きによる力が、絶縁キャップ317及び中性点316に伝わらないことから、絶縁キャップ317及び中性点316がコイル315aの間から抜けることを抑制できる。そのため、電動機3の信頼性が向上する。
なお、絶縁キャップ317及び中性点316が、隣接するティース部311aに巻回された電線315近傍で、リード線318及びクラスタ319と接触しなければ両者間の角度は任意に設定できる。
<<その他の実施形態>>
1.密閉型の電動圧縮機1に適用している電動機3の構成として、9スロットの集中巻の電動機を適用した密閉型の縦型1シリンダロータリ圧縮機を例に挙げて説明したが、9スロットの集中巻モータを適用している電動圧縮機1に限定されるものではなく、スロット数や、半密閉型、開放型等は任意である。例えば、6スロットの集中巻の電動機を適用した半密閉型および開放型スクロール圧縮機等にも適用可能である。
2.前記した実施形態では、絶縁キャップ317を絶縁フィルムを巻いて形成した場合を説明したが、絶縁キャップ317が中性点316を覆う構成であれば、その形状は有底の筒状に作製したものでもよい。この場合も、絶縁キャップ317の閉じた先端部と、中性点316の中性点接続部316bとの間に空間部316dを形成すれば、前記した実施形態と同様な作用効果を奏する。
3.本発明は、前記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、前記した実施形態は、本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1 電動圧縮機
2 密閉容器
3 電動機
4 圧縮機構部
31 固定子
31t 端面
311 コア
311a ティース部
312 スロット絶縁仕切り(絶縁性の仕切り)
312t スロット絶縁仕切り312の端部(軸中心側端部)
315 電線
315a コイル(ティース部に巻回された電線)
316 中性点
316b 中性点接続部(中性点の先端部)
316d 空間部
316e 折り目(折り曲げ部)
317 絶縁キャップ(絶縁部材)
317a 巻終わり端部(巻終わりの端部)
317b 第1点
317c 第2点
317k 開口(中性点が挿入された端部)
317y 溶着部(反中性点挿入側先端部)
318 リード線
32 回転子

Claims (7)

  1. コアに設けられる複数のティース部にそれぞれ巻回された複数の電線と、前記電線の少なくとも2本を電気的に接続した中性点と、前記中性点の周囲を覆い、一端が密閉された絶縁部材とを有する固定子と、
    前記固定子の内側に配置された回転子とを有する電動機と、
    前記電動機により回転駆動される圧縮機構部とを
    密閉容器内に備え、
    前記絶縁部材の反中性点挿入側先端部と前記絶縁部材内に挿入された前記中性点の先端部との間の前記絶縁部材内に、空間部が形成され、
    隣接する前記ティース部に巻回された前記電線間に、前記絶縁部材の前記反中性点挿入側先端部及び前記中性点の先端部は、挿入され、かつ、前記空間部は、前記中性点の先端部よりも深く挿入されている
    ことを特徴とする電動圧縮機。
  2. コアに設けられる複数のティース部にそれぞれ巻回された複数の電線と、前記電線の少なくとも2本を電気的に接続した中性点と、前記中性点の周囲に巻かれた筒状であるとともに一端が密閉された絶縁部材とを有する固定子と、
    前記固定子の内側に配置された回転子とを有する電動機と、
    前記電動機により回転駆動される圧縮機構部とを
    密閉容器内に備え、
    前記絶縁部材の前記中性点が挿入された部分が前記ティース部に巻回された前記電線に沿って配置され、
    前記絶縁部材の前記中性点が挿入された端部近くの巻終わりの端部は、前記絶縁部材と前記ティース部に巻回された前記電線が最も近づく第1点から、前記絶縁部材の巻き方向に90度進んだ第2点の範囲内に配置されている
    ことを特徴とする電動圧縮機。
  3. 請求項1に記載の電動圧縮機において、
    前記絶縁部材は、前記中性点の周囲に巻かれた筒状であり、
    前記絶縁部材の前記中性点が挿入された部分が前記ティース部に巻回された前記電線に沿って配置され、かつ、前記絶縁部材における前記中性点の周囲に巻かれた巻終わりの端部は、前記絶縁部材と前記ティース部に巻回された前記電線が最も近づく第1点から、前記絶縁部材の巻き方向に90度進んだ第2点の範囲内に配置されている
    ことを特徴とする電動圧縮機。
  4. 請求項1または請求項2に記載の電動圧縮機において、
    前記中性点及び前記絶縁部材は、略90度の角度をもって折り曲げて形成された折り曲げ部を有している
    ことを特徴とする電動圧縮機。
  5. 請求項2に記載の電動圧縮機において、
    隣接する前記ティース部に巻回された前記電線間に、
    前記絶縁部材の先端部は、挿入され、前記中性点の先端部は、挿入されない
    ことを特徴とする電動圧縮機。
  6. 請求項1または請求項2に記載の電動圧縮機において、
    前記固定子は、隣接する前記ティース部間に、前記コアと前記電線とを絶縁する絶縁性の仕切りを有し、
    前記絶縁部材の先端部は、隣接する前記ティース部および前記絶縁性の仕切りに巻回された前記電線間に挿入され、かつ、前記絶縁性の仕切りの軸中心側端部より、前記固定子の軸中心の外方に配置されている
    ことを特徴とする電動圧縮機。
  7. 請求項1または請求項2に記載の電動圧縮機において、
    前記固定子は、前記密閉容器に設けた端子に電気的な接続を行うリード線を有し、
    前記絶縁部材及び前記中性点は、隣接する前記ティース部に巻回された前記電線の近傍で、前記リード線と接触しない
    ことを特徴とする電動圧縮機。
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