JP2018155203A - 鞍乗型車両の吸気構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】鞍乗型車両の吸気構造において、エアクリーナに吸気ダクトを支持する。【解決手段】車両前後方向に開口する吸気取入口60hが設けられるとともに、前記吸気取入口60hには、車幅方向外方から空気が吸入され、前記吸気ダクト60の側方において車両前後方向に延在する整流部65を備えるとともに、車両前後方向に延在する吸気ダクト60と、吸気ダクト60をエアクリーナカバー50の側壁面に支持するダクト支持部61と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、鞍乗型車両の吸気構造に関する。
従来、鞍乗型車両の吸気構造において、例えば特許文献1に開示されたものがある。これは、吸気ダクトの開口部の縁に起立壁を設けて雨水が吸気ダクト内へ浸入することを防止するものである。吸気ダクトの開口部は、車両後方に向けて開口している。
特許第3537817号公報
ところで、吸気ダクトが長く設けられる吸気構造においては、エンジンの振動等により、吸気ダクトが共振しないように吸気ダクトを支持することが求められる。
そこで本発明は、鞍乗型車両の吸気構造において、エアクリーナに吸気ダクトを支持することを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、鞍乗型車両(1)の吸気構造において、車両前後方向に開口する吸気取入口(60h)が設けられるとともに、車両前後方向に延在する吸気ダクト(60)と、前記吸気ダクト(60)をエアクリーナカバー(50)の側壁面に支持するダクト支持部(61)と、を備えることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、前記吸気取入口(60h)には、車幅方向外方から空気が吸入され、前記吸気ダクト(60)の側方において車両前後方向に延在する整流部(65)を更に備えることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記整流部(65)は、前記ダクト支持部(61)と同一の部材で一体に形成されていることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記ダクト支持部(61)は、前記吸気ダクト(60)から車幅方向外方に延出するとともに車両前後方向に厚みを有する肉厚部(64)を備えることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記吸気取入口(60h)は、車幅方向外方に開口し、前記吸気取入口(60h)の全体は、車幅方向外方に露出していることを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、前記吸気ダクト(60)の前方及び上方において前記エアクリーナカバー(50)から車幅方向外方に起立する起立壁(55)を更に備えることを特徴とする。
請求項7に記載した発明は、前記ダクト支持部(61)は、前記エアクリーナカバー(50)から車幅方向外方に突出する凸部(62a,62b)と、前記吸気ダクト(60)に繋がるとともに前記吸気ダクト(60)の側方において車両上下方向に延在し、かつ、前記凸部(62a,62b)が嵌合する凹部(65a,65b)が設けられた延在壁(65)と、を備えることを特徴とする。
請求項8に記載した発明は、前記エアクリーナカバー(50)には、車両前後方向に開口するダクト取付口(51h)が設けられ、前記吸気ダクト(60)には、前記エアクリーナカバー(50)における前記ダクト取付口(51h)の外周縁が嵌合する嵌合溝(60m)が設けられていることを特徴とする。
請求項9に記載した発明は、前記吸気ダクト(60)及び前記エアクリーナカバー(50)を車幅方向外方から覆うとともに、側面視で、前記吸気取入口(60h)の後下方寄りにおいて後側ほど上方に位置するように傾斜する後端縁(35e)を有する外装カバー(35)と、前記吸気ダクト(60)から車幅方向外方に延出するとともに、側面視で、前記外装カバー(35)の前記後端縁(35e)と前記吸気取入口(60h)との間を車両上下方向に延在する整流部(65)と、を更に備えることを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、車両前後方向に開口する吸気取入口が設けられるとともに、車両前後方向に延在する吸気ダクトと、吸気ダクトをエアクリーナカバーの側壁面に支持するダクト支持部と、を備えることで、ダクト支持部によって吸気ダクトがエアクリーナカバーの側壁部に支持されるため、エアクリーナに吸気ダクトを支持することができる。特に、吸気ダクトが車両前後方向に延在する構造においては、エンジンの振動の影響を抑制するためにエアクリーナに吸気ダクトを支持したい要求があるため、実益が大きい。
請求項2に記載した発明によれば、吸気取入口には車幅方向外方から空気が吸入され、吸気ダクトの側方において車両前後方向に延在する整流部を更に備えることで、吸気取入口から走行風を取り込む際に、整流部によって吸気ダクトの側方を流れる走行風の流速を落とすことができるため、吸気取入口の近傍に負圧が発生することを抑制することができる。
請求項3に記載した発明によれば、整流部がダクト支持部と同一の部材で一体に形成されていることで、整流部をダクト支持部と別個独立に設けた場合と比較して、部品点数を削減するとともに、吸気構造を簡素化することができる。
請求項4に記載した発明によれば、ダクト支持部が、吸気ダクトから車幅方向外方に延出するとともに車両前後方向に厚みを有する肉厚部を備えることで、肉厚部において支持剛性を高めることができるため、エアクリーナに吸気ダクトをより強固に支持することができる。
請求項5に記載した発明によれば、吸気取入口が車幅方向外方に開口し、吸気取入口の全体が車幅方向外方に露出していることで、吸気取入口の少なくとも一部が車幅方向外方から覆われている場合と比較して、吸気取入口から空気を効率良く吸入することができる。
請求項6に記載した発明によれば、吸気ダクトの前方及び上方においてエアクリーナカバーから車幅方向外方に起立する起立壁を更に備えることで、起立壁によって塵埃等の異物及び水(例えば雨天走行時の雨水)を遮ることができるため、吸気取入口に異物及び水が入ることを抑制することができる。
請求項7に記載した発明によれば、ダクト支持部が、エアクリーナカバーから車幅方向外方に突出する凸部と、吸気ダクトに繋がるとともに吸気ダクトの側方において車両上下方向に延在し、かつ、凸部が嵌合する凹部が設けられた延在壁と、を備えることで、吸気ダクトにおける延在壁の凹部にエアクリーナカバーの凸部が嵌合されるため、エアクリーナに吸気ダクトをより強固に支持することができる。加えて、嵌合構造はボルト等の締結部材が不要であるため、吸気ダクトの支持構造を簡素化することができる。
請求項8に記載した発明によれば、エアクリーナカバーには、車両前後方向に開口するダクト取付口が設けられ、吸気ダクトには、エアクリーナカバーにおけるダクト取付口の外周縁が嵌合する嵌合溝が設けられていることで、吸気ダクトの嵌合溝にエアクリーナカバーにおけるダクト取付口の外周縁が嵌合されるため、エアクリーナに吸気ダクトをより強固に支持することができる。加えて、嵌合構造はボルト等の締結部材が不要であるため、吸気ダクトの支持構造を簡素化することができる。
請求項9に記載した発明によれば、吸気ダクト及びエアクリーナカバーを車幅方向外方から覆うとともに、側面視で、吸気取入口の後下方寄りにおいて後側ほど上方に位置するように傾斜する後端縁を有する外装カバーを更に備えることで、外装カバーによって塵埃等の異物及び水(例えば雨天走行時の雨水)を遮ることができるため、吸気取入口に異物及び水が入ることを抑制することができる。加えて、外装カバーの後端縁が側面視で、吸気取入口の後下方寄りにおいて後側ほど上方に位置するように傾斜することで、外観性を向上することができる。加えて、吸気ダクトから車幅方向外方に延出するとともに、側面視で、外装カバーの後端縁と吸気取入口との間を車両上下方向に延在する整流部を更に備えることで、以下の効果を奏する。外装カバーの後端縁が側面視で、吸気取入口の後下方寄りにおいて後側ほど上方に位置するように傾斜していると、外装カバーの外面に沿って流れた走行風が外装カバーの後端縁で剥離するときに、前記後端縁で渦巻が生じ、吸気取入口の近傍に負圧が発生する可能性がある。これに対し、この構成によれば、整流部によって外装カバーの後端縁と吸気取入口との間を流れる走行風の流速を落とすことができるため、吸気取入口の近傍に負圧が発生することを抑制することができる。
本発明の実施形態における自動二輪車の左側面図である。 図1の要部拡大図である。 図2のIII−III断面を含む図である。 本発明の実施形態におけるエアクリーナユニットの左側面図である。 図4のV−V断面を含む図である。 上記エアクリーナユニットにおけるエアクリーナケースの左側面図である。 上記エアクリーナユニットにおけるエアクリーナカバーの左側面図である。 図7のVIII−VIII断面を含む図である。 上記エアクリーナユニットにおける吸気ダクトをダクト支持部とともに示す左側面図である。 実施形態の変形例におけるエアクリーナユニットの上面図である。 実施形態の変形例におけるエアクリーナユニットの左側面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ以下に説明する車両における向きと同一とする。また以下の説明に用いる図中適所には、車両前方を示す矢印FR、車両左方を示す矢印LH、及び車両上方を示す矢印UPが示されている。
<車両全体>
図1は、鞍乗型車両の一例としてのユニットスイング式の自動二輪車1を示す。図1を参照し、自動二輪車1は、ハンドル2によって操向される前輪3と、動力源を含むパワーユニット10によって駆動される後輪4とを備えている。以下、自動二輪車を単に「車両」ということがある。
ハンドル2及び前輪3を含むステアリング系部品は、車体フレーム11の前端のヘッドパイプ12に操向可能に枢支されている。車体フレーム11の下部後側には、パワーユニット10の前部下側がリンク機構19を介して上下揺動可能に枢支されている。
車体フレーム11は、複数種の鋼材を溶接等により一体に接合して形成されている。車体フレーム11は、その前端部に位置するヘッドパイプ12と、ヘッドパイプ12から斜め後下方へ延出するダウンフレーム13と、ダウンフレーム13の下端部の左右の側面に連結され、後方に向けて延出した後に、後部斜め上方に向かって延出する左右一対のサイドフレーム14と、左右サイドフレーム14の後部上端から後方に向けて延出する左右一対のシートフレーム15と、を備えている。
ハンドル2は、ステアリングシャフト5の上端にハンドルホルダを介して支持されている。ステアリングシャフト5は、ヘッドパイプ12に挿通されて下端をヘッドパイプ12から露出させている。ステアリングシャフト5の下端には、車幅方向に延びるブリッジ部材が設けられている。ブリッジ部材の左右には、フロントフォーク6が設けられている。左右のフロントフォーク6の下部間には、前輪3が回転可能に支持されている。
車体フレーム11の外周は車体カバー7で覆われている。車体カバー7の後方かつ上面には、搭乗者が着座するシート8が固定されている。シート8よりも前方には搭乗者が足を置くステップフロア9が形成されている。シート8の下方には、例えばヘルメットや荷物等を収納するための収納ボックス17(図3参照)が設けられている。
<パワーユニット>
パワーユニット10は、エンジン20とその後部の動力伝達構造25とを一体化したスイング式動力ユニットである。パワーユニット10の前下部は、リンク機構19を介して車体フレーム11の下部後側に上下揺動可能に支持されている。パワーユニット10の後端とシートフレーム15との間には、リヤクッション26(図3参照)が掛け渡されている。
<エンジン>
エンジン20は、クランクシャフト(不図示)を車幅方向に沿わせた単気筒エンジンである。エンジン20は、クランクシャフトを回転可能に支持しかつ収容するクランクケース21と、クランクケース21の前端部から前方に向けて略水平(詳細にはやや前上がり)に突出するシリンダ22と、を備えている。
シリンダ22の上壁には、不図示の吸気管が接続されている。吸気管は、後方に延びてスロットルボディ23(図3参照)に接続されている。図2に示すように、スロットルボディ23は、コネクティングチューブ24によってエアクリーナボックス31に接続されている。エアクリーナボックス31は、パワーユニット10の上部に支持されている。これにより、エアクリーナボックス31は、パワーユニット10と一体に揺動するようになっている。
<動力伝達構造>
動力伝達構造25は、不図示のクランクシャフトの回転動力を後輪車軸に伝達する。これにより、後輪車軸に支持された後輪4が駆動して自動二輪車1が走行する。例えば、動力伝達構造25は、不図示の変速機、遠心クラッチ、従動軸及び減速機構を備えている。
<外装カバー>
図2に示すように、車両後部の左側部には、外装カバー35が設けられている。外装カバー35は、吸気ダクト60及びエアクリーナユニット30を車幅方向外方から覆っている。図2の側面視で、外装カバー35は、吸気取入口60hの後下方寄りにおいて後側ほど上方に位置するように傾斜する後端縁35eを有している。なお、図2の側面視で、外装カバー35には、吸気取入口60hの前下方において車両前後方向及び車幅方向外方に開口する外気導入口35hが設けられている。
<エアクリーナユニット>
図3に示すように、車両後部の左側部であって外装カバー35の車幅方向内方には、エアクリーナユニット30が設けられている。図4に示すように、エアクリーナユニット30は、箱状をなすエアクリーナボックス31(以下単に「エアクリーナ31」ともいう。)と、エアクリーナボックス31内に吸気を導くための吸気ダクト60と、エアクリーナボックス31内とスロットルボディ23とを連通させるコネクティングチューブ24と、エアクリーナボックス31内でエアから分離した水分を排出するための一対のドレンチューブ70,71(図4参照、図2においては車幅方向外側のドレンチューブ71のみを図示)と、エンジン20(図1参照)のシリンダヘッドから延びるとともにブローバイガスの気液分離が行われるブリーザホース80と、を備えている。
<エアクリーナボックス>
図3に示すように、エアクリーナボックス31は、車幅方向内側に配置されたエアクリーナケース40と、車幅方向外側に配置されたエアクリーナカバー50と、エアクリーナケース40とエアクリーナカバー50との間に介在するフィルタ(不図示)と、を備えている。
<エアクリーナケース>
図6の側面視で、エアクリーナケース40は、前方、後方及び上方に緩やかな凸をなして前後に延びるとともに、車幅方向外側(左側)を開放する箱状をなしている。例えば、エアクリーナケース40は、樹脂製である。図3の上面視で、エアクリーナケース40は、車幅方向内方に膨出する膨出部41を備えている。図6に示すように、エアクリーナケース40の前下部における膨出部41には、車両前後方向及び車幅方向に開口するコネクティングチューブ取付口41hが設けられている。
エアクリーナケース40には、エアクリーナケース40の前部内周壁42aと、前部内周壁42aに連なるとともに側面視で上下に延在する隔壁42bとによりブリーザ室42が形成されている。エアクリーナケース40の前端部には、ブリーザ室42に連通するとともに、ブリーザホース80が取り付けられるブリーザ管43が設けられている。ブリーザ管43は、前下方に指向する筒状をなしている。
エアクリーナケース40の後下部には、一対のドレンチューブ70,71のうち車幅方向内側のドレンチューブ70(以下「ケース側ドレンチューブ70」ともいう。図4参照)が取り付けられるケース側ドレン管44が設けられている。ケース側ドレン管44は、後下方に指向する筒状をなしている。
エアクリーナケース40の外周部には、エアクリーナカバー50(図7参照)との取付部45(以下「ケース側取付部45」ともいう。)が複数設けられている。実施形態において、ケース側取付部45は、エアクリーナケース40の外周縁に沿って間隔をあけて6つ設けられている。具体的に、図6の側面視で、6つのケース側取付部45は、エアクリーナケース40の前端側においてブリーザ管43の下方に位置するケース前取付部45aと、エアクリーナケース40の後端側に位置するケース後取付部45bと、エアクリーナケース40の前上側に位置するケース前上取付部45cと、エアクリーナケース40の後上側に位置するケース後上取付部45dと、エアクリーナケース40の前下側においてコネクティングチューブ取付口41hの下方に位置するとともに下方に突出するケース前下取付部45eと、エアクリーナケース40の後下側においてケース側ドレン管44の前方に位置するとともに下方に突出するケース後下取付部45fと、である。
エアクリーナケース40の後部には、エアクリーナケース40の後部側壁から車幅方向外方(左方)に突出するリブ46が設けられている。図6の側面視で、リブ46は、ケース後上取付部45dとケース後下取付部45fとの間を上下に延在する上下延在リブ46aと、前後に延在するとともに上下に離間しかつ上下延在リブ46aに前端部が繋がる4つの前後延在リブ46bと、を備えている。
エアクリーナケース40の前部には、ブリーザ管43の下方においてエアクリーナケース40の前端部から前下方に延出するケース取付延出部47が設けられている。ケース取付延出部47の前下端部には、クランクケース21(図3参照)の側への取付孔47hが形成されている。
エアクリーナケース40の後下部には、ケース前下取付部45eとケース後下取付部45fとの前後間においてエアクリーナケース40の外周縁から後下方に突出するケース取付突出部48が設けられている。ケース取付突出部48には、動力伝達構造25(図3参照)の側への取付孔48hが形成されている。
エアクリーナケース40の上端部には、ケース前上取付部45cとケース後上取付部45dとの前後間においてエアクリーナケース40の外周縁から上方に突出するフィルタ係止突出部49が設けられている。フィルタ係止突出部49には、フィルタ(不図示)への係止爪49aが形成されている。
なお、図中符号46cは、不図示のハーネスを係止するためのハーネス取付突出部を示す。
<エアクリーナカバー>
図7の側面視で、エアクリーナカバー50は、前方、後方及び上方に緩やかな凸をなして前後に延びるとともに、車幅方向内側(右側)を開放する箱状をなしている。例えば、エアクリーナカバー50は、樹脂製である。エアクリーナカバー50の前上部における側壁部51には、車両前後方向及び車幅方向に開口するダクト取付口51hが設けられている。
エアクリーナカバー50の側壁部51においてダクト取付口51hの周辺部51A(以下「ダクト周辺壁51A」ともいう。)は、車幅方向内方に窪む凹形状をなしている。具体的に、図5の断面視で、ダクト周辺壁51Aは、エアクリーナカバー50の前端部から後方に延びた後に、後側ほど車幅方向外方に位置するように傾斜し、その後、後方に屈曲している。ダクト取付口51hは、ダクト周辺壁51Aのうち、断面視で後側ほど車幅方向外方に位置するように傾斜する傾斜面51S(以下「ダクト取付口形成面51S」ともいう。)に設けられている。
エアクリーナカバー50の後下部には、一対のドレンチューブ70,71のうち車幅方向外側のドレンチューブ71(以下「カバー側ドレンチューブ71」ともいう。図2参照)が取り付けられるカバー側ドレン管52が設けられている。カバー側ドレン管52は、後下方に指向する筒状をなしている。
エアクリーナカバー50の外周部には、エアクリーナケース40との取付部53(以下「カバー側取付部53」ともいう。)が複数設けられている。実施形態において、カバー側取付部53は、エアクリーナカバー50の外周縁に沿って間隔をあけて6つ設けられている。具体的に、図7の側面視で、6つのカバー側取付部53は、エアクリーナカバー50の前端側に位置するカバー前取付部53aと、エアクリーナカバー50の後端側に位置するカバー後取付部53bと、エアクリーナカバー50の前上側に位置するカバー前上取付部53cと、エアクリーナカバー50の後上側に位置するカバー後上取付部53dと、エアクリーナカバー50の前下側において下方に突出するカバー前下取付部53eと、エアクリーナカバー50の後下側においてカバー側ドレン管52の前方に位置するとともに下方に突出するカバー後下取付部53fと、である。
図7の側面視で、各カバー側取付部53は、各ケース側取付部45(図6参照)と車幅方向で重なる位置に配置されている。例えば、フィルタ(不図示)を挟んでエアクリーナケース40(図6参照)及びエアクリーナカバー50を車幅方向に重ね合わせた後、各カバー側取付部53にボルト59(図4参照)を挿通し、各ケース側取付部45の雌ネジ部(不図示)に螺着する。これにより、エアクリーナケース40及びエアクリーナカバー50を連結することができる。
エアクリーナカバー50の上端部には、カバー前上取付部53cとカバー後上取付部53dとの前後間においてエアクリーナカバー50の外周縁から上方に突出するとともにフィルタ係止突出部49(図6参照)を車幅方向外方から覆うカバー突出部54が設けられている。
<起立壁>
エアクリーナカバー50の前上部には、吸気ダクト60(図2参照)の前方及び上方においてエアクリーナカバー50から車幅方向外方に起立する起立壁55が設けられている。例えば、起立壁55は、樹脂製である。起立壁55は、エアクリーナカバー50と同一の部材で一体に形成されている。図3に示すように、起立壁55の車幅方向外端は、吸気取入口60hよりも車幅方向外方に位置している。
図7に示すように、起立壁55は、吸気ダクト60を前方及び上方から覆うように、後方及び下方を開放している。起立壁55は、吸気ダクト60を前方から覆う前起立壁55aと、吸気ダクト60を上方から覆う上起立壁55bと、を備えている。
図7の側面視で、前起立壁55aは、カバー前取付部53a寄りから上側ほど後方に位置するように傾斜した後に、後上方に向けて湾曲して延びている。図4の側面視で、前起立壁55aの下端は、吸気取入口60hよりも下方に位置している。図4の側面視で、前起立壁55aの上端は、吸気取入口60hよりも上方に位置している。
図7の側面視で、上起立壁55bは、前起立壁55aの上端に繋がるとともにと、前起立壁55aの上端から後側ほど下方に位置するように緩やかに傾斜して延びている。図4の側面視で、上起立壁55bの後端は、吸気取入口60hよりも後方に位置している。
<吸気ダクト>
図9に示すように、吸気ダクト60は、車両前後方向に延在する筒状をなしている。例えば、吸気ダクト60は、樹脂製である。吸気ダクト60の前端部には、車両前後方向及び車幅方向外方に開口する吸気取入口60hが設けられている。吸気取入口60hには、車両前方及び車幅方向外方から空気が吸入される。図4に示すように、吸気取入口60hの全体は、車幅方向外方に露出している。
図5に示すように、吸気ダクト60には、エアクリーナカバー50におけるダクト取付口51hの外周縁が嵌合する嵌合溝60mが設けられている。嵌合溝60mは、吸気ダクト60の前後中間部において周方向に沿う環状をなしている。図5に示すように、吸気ダクト60の嵌合状態(すなわち、ダクト取付口51hへの取付状態)において、吸気ダクト60の前部はエアクリーナカバー50外に露出し、吸気ダクト60の後部はエアクリーナカバー50内に収まっている。なお、図中符号C1は、吸気ダクト60の中心軸線を示す。
<吸気の流れ>
図3に示すように、エアクリーナユニット30は、吸気ダクト60の吸気取入口60hに車幅方向外方から走行中に空気が吸入される(図5参照)。吸入された空気は、エアクリーナボックス31におけるエアクリーナカバー50内(以下「カバー側空気室」ともいう。)に導かれる。カバー側空気室に導かれた空気は、不図示のフィルタを通じて、エアクリーナボックス31におけるエアクリーナケース40内(以下「ケース側空気室」ともいう。)に導かれる。ケース側空気室に導かれた空気は、コネクティングチューブ24を通じてスロットルボディ23に導かれる。
なお、上述した経路でエアが流れる際に、エア中の水分(塵埃等の異物を含む。)は、カバー側空気室(ダーティサイド)では、カバー側ドレン管52(図7参照)及びカバー側ドレンチューブ71(図2参照)を通じて外部に流出される。一方、ケース側空気室(クリーンサイド)では、ケース側ドレン管44(図6参照)及びケース側ドレンチューブ70(図4参照)を通じて外部に流出される。
<ダクト支持部>
図4に示すように、エアクリーナカバー50と吸気ダクト60との間には、吸気ダクト60をエアクリーナカバー50の側壁面に支持するダクト支持部61が設けられている。ダクト支持部61は、エアクリーナカバー50の側に設けられたカバー側支持部62と、吸気ダクト60の側に設けられたダクト側支持部63と、を備えている。
<カバー側支持部>
カバー側支持部62は、エアクリーナカバー50から車幅方向外方に突出する凸部である。カバー側支持部62は、吸気ダクト60よりも上方に位置する上凸部62aと、吸気ダクト60よりも下方に位置する下凸部62bと、を備えている。図8に示すように、上下凸部62a,62bは、エアクリーナカバー50と同一の部材で一体に形成されている。
図7の側面視で、上凸部62aは、上起立壁55bに繋がるとともに、上起立壁55bからダクト取付口51hに向けて下方に延出している。
図7の側面視で、下凸部62bは、ダクト周辺壁51Aの下部に繋がるとともに、ダクト周辺壁51Aの下部から上凸部62aの延出方向と平行をなすように下方に延出している。図7の側面視で、下凸部62bの上下長さは、上凸部62aの上下長さよりも長い。
<ダクト側支持部>
図5に示すように、ダクト側支持部63は、吸気ダクト60から車幅方向外方に延出するとともに車両前後方向に厚みを有する肉厚部64と、肉厚部64の車幅方向外端に繋がるとともに、吸気ダクト60の側方において上下に延在する延在壁65と、を備えている。
<肉厚部>
図5の断面視で、肉厚部64の厚みは、吸気ダクト60の厚み(筒状部の肉厚)よりも厚い。図5の断面視で、肉厚部64は、ダクト取付口形成面51Sに沿うように車幅方向外側ほど後方に位置するように傾斜して延びている。肉厚部64の基部(車幅方向内端部)は、吸気ダクト60の車幅方向外側部とともに嵌合溝60mの一部(車幅方向外側の部分)を形成している。
<延在壁>
図4に示すように、延在壁65には、カバー側支持部62における凸部62a,62bが嵌合する凹部65a,65bが設けられている。延在壁65の上端部には、上凸部62aが嵌合する上凹部65aが設けられている。延在壁65の下端部には、下凸部62bが嵌合する下凹部65bが設けられている。
具体的に、図9の側面視で、延在壁65は、上下に延在する長方形板状をなす本体壁66と、本体壁66の前下部から下方に突出する下方突出片67と、を備えている。
本体壁66の前上端部には、上凹部65aが下方に窪んで設けられている。下方突出片67には、下凹部65bが上方に窪んで設けられている。
<吸気ダクトの取付方法>
次に、エアクリーナカバー50への吸気ダクト60の取付方法の一例を説明する。
例えば、まず、吸気ダクト60を後部からダクト取付口51hに挿し込み、吸気ダクト60の嵌合溝60mにダクト取付口51hの外周縁を嵌合させる(図5参照)。これにより、吸気ダクト60の前後方向及び径方向の移動が規制される。
次に、ダクト側支持部63における上下凹部65a,65bを、カバー側支持部62における上下凸部62a,62bにそれぞれ嵌合させる(図4参照)。これにより、吸気ダクト60の前後方向及び周方向(延在壁65の上下方向)の移動が規制される。
上述の方法により、エアクリーナカバー50に対する吸気ダクト60の前後方向、径方向及び周方向の移動が規制されるため、吸気ダクト60をエアクリーナカバー50に強固に支持することができる。なお、エアクリーナカバー50及び吸気ダクト60は樹脂製であるため、各部材の弾性変形によって、上述した各部位の嵌合をスムーズに行うことができる。
<整流部>
延在壁65は、吸気ダクト60の側方を流れる走行風の流速を落とす整流部としても機能する。延在壁65は、ダクト側支持部63の一部を構成している。すなわち、延在壁65(整流部)は、ダクト支持部61と同一の部材で一体に形成されている。
延在壁65は、吸気ダクト60の側方において車両前後方向に延在している。図5の断面視で、延在壁65は、肉厚部64の車幅方向外端から前方に延出している。図4の側面視で、延在壁65の前端は、吸気取入口60hを避けるように吸気取入口60hよりも後方に位置している。図4の側面視で、延在壁65の前端は、吸気取入口60hの後方において上側ほど後方に位置するように傾斜する直線状をなしている。図2の側面視で、延在壁65は、外装カバー35の後端縁35eと吸気取入口60hとの間を上下に延在している。
以上説明したように、上記実施形態は、自動二輪車1の吸気構造において、車両前後方向に開口する吸気取入口60hが設けられるとともに、車両前後方向に延在する吸気ダクト60と、吸気ダクト60をエアクリーナカバー50の側壁面に支持するダクト支持部61と、を備える。
この構成によれば、車両前後方向に開口する吸気取入口60hが設けられるとともに、車両前後方向に延在する吸気ダクト60と、吸気ダクト60をエアクリーナカバー50の側壁面に支持するダクト支持部61と、を備えることで、ダクト支持部61によって吸気ダクト60がエアクリーナカバー50の側壁部51に支持されるため、エアクリーナ31に吸気ダクト60を支持することができる。特に、吸気ダクト60が車両前後方向に延在する構造においては、エンジン20の振動の影響を抑制するためにエアクリーナ31に吸気ダクト60を支持したい要求があるため、実益が大きい。
また、上記実施形態では、吸気取入口60hには車幅方向外方から空気が吸入され、吸気ダクト60の側方において車両前後方向に延在する延在壁65(整流部)を更に備えることで、吸気取入口60hから走行風を取り込む際に、延在壁65によって吸気ダクト60の側方を流れる走行風の流速を落とすことができるため、吸気取入口60hの近傍に負圧が発生することを抑制することができる。
また、上記実施形態では、整流部としての延在壁65がダクト支持部61と同一の部材で一体に形成されていることで、整流部をダクト支持部61と別個独立に設けた場合と比較して、部品点数を削減するとともに、吸気構造を簡素化することができる。
また、上記実施形態では、ダクト支持部61が、吸気ダクト60から車幅方向外方に延出するとともに車両前後方向に厚みを有する肉厚部64を備えることで、肉厚部64において支持剛性を高めることができるため、エアクリーナ31に吸気ダクト60をより強固に支持することができる。
また、上記実施形態では、吸気取入口60hが車幅方向外方に開口し、吸気取入口60hの全体が車幅方向外方に露出していることで、吸気取入口60hの少なくとも一部が車幅方向外方から覆われている場合と比較して、吸気取入口60hから空気を効率良く吸入することができる。実施形態においては、吸気ダクト60の側方に設けた延在壁65によって吸気取入口60hの近傍に負圧が発生することを抑制しつつ、吸気取入口60hから空気を効率良く吸入することができるため、好適である。
また、上記実施形態では、吸気ダクト60の前方及び上方においてエアクリーナカバー50から車幅方向外方に起立する起立壁55を更に備えることで、起立壁55によって塵埃等の異物及び水(例えば雨天走行時の雨水)を遮ることができるため、吸気取入口60hに異物及び水が入ることを抑制することができる。
また、上記実施形態では、ダクト支持部61が、エアクリーナカバー50から車幅方向外方に突出する凸部62a,62bと、吸気ダクト60に繋がるとともに吸気ダクト60の側方において車両上下方向に延在し、かつ、凸部62a,62bが嵌合する凹部65a,65bが設けられた延在壁65と、を備えることで、吸気ダクト60における延在壁65の凹部65a,65bにエアクリーナカバー50の凸部62a,62bが嵌合されるため、エアクリーナ31に吸気ダクト60をより強固に支持することができる。加えて、嵌合構造はボルト等の締結部材が不要であるため、吸気ダクト60の支持構造を簡素化することができる。
また、上記実施形態では、凸部62a,62bが、吸気ダクト60よりも上方に位置する上凸部62aと、吸気ダクト60よりも下方に位置する下凸部62bと、を備え、延在壁65の上端部には、上凸部62aが嵌合する上凹部65aが設けられ、延在壁65の下端部には、下凸部62bが嵌合する下凹部65bが設けられていることで、吸気ダクト60における延在壁65の上下凹部65a,65bにエアクリーナカバー50の上下凸部62a,62bが嵌合されるため、凹部及び凸部の嵌合箇所が一箇所のみの場合と比較して、エアクリーナ31に吸気ダクト60をより強固に支持することができる。加えて、凹部及び凸部が吸気ダクト60の上下一方のみに集約された場合と比較して、吸気ダクト60を上下バランス良く支持することができる。
また、上記実施形態では、エアクリーナカバー50には、車両前後方向に開口するダクト取付口51hが設けられ、吸気ダクト60には、エアクリーナカバー50におけるダクト取付口51hの外周縁が嵌合する嵌合溝60mが設けられていることで、吸気ダクト60の嵌合溝60mにエアクリーナカバー50におけるダクト取付口51hの外周縁が嵌合されるため、エアクリーナ31に吸気ダクト60をより強固に支持することができる。加えて、嵌合構造はボルト等の締結部材が不要であるため、吸気ダクト60の支持構造を簡素化することができる。
また、上記実施形態では、吸気ダクト60及びエアクリーナカバー50を車幅方向外方から覆うとともに、側面視で、吸気取入口60hの後下方寄りにおいて後側ほど上方に位置するように傾斜する後端縁35eを有する外装カバー35を更に備えることで、外装カバー35によって塵埃等の異物及び水(例えば雨天走行時の雨水)を遮ることができるため、吸気取入口60hに異物及び水が入ることを抑制することができる。加えて、外装カバー35の後端縁35eが側面視で、吸気取入口60hの後下方寄りにおいて後側ほど上方に位置するように傾斜することで、外観性を向上することができる。
また、上記実施形態では、吸気ダクト60から車幅方向外方に延出するとともに、側面視で、外装カバー35の後端縁35eと吸気取入口60hとの間を車両上下方向に延在する延在壁65(整流部)を更に備えることで、以下の効果を奏する。外装カバー35の後端縁35eが側面視で、吸気取入口60hの後下方寄りにおいて後側ほど上方に位置するように傾斜していると、外装カバー35の外面に沿って流れた走行風が外装カバー35の後端縁35eで剥離するときに、前記後端縁35eで渦巻が生じ、吸気取入口60hの近傍に負圧が発生する可能性がある。これに対し、この構成によれば、延在壁65によって外装カバー35の後端縁35eと吸気取入口60hとの間を流れる走行風の流速を落とすことができるため、吸気取入口60hの近傍に負圧が発生することを抑制することができる。
なお、上記実施形態では、鞍乗型車両の一例としてのユニットスイング式の自動二輪車1を例に挙げて説明したが、これに限らない。例えば、ユニットスイング式以外の自動二輪車(例えば、車体側にエンジンを搭載した自動二輪車)であってもよい。
また、上記実施形態では、吸気取入口60hには車両前方及び車幅方向外方から空気が吸入される例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、吸気取入口60hには車両前方又は車幅方向外方の何れか一方のみから空気が吸入されてもよい。
また、上記実施形態では、整流部としての延在壁65がダクト支持部61と同一の部材で一体に形成されている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、整流部がダクト支持部61と別個独立に設けられていてもよい。
また、上記実施形態では、吸気取入口60hが車幅方向外方に開口し、吸気取入口60hの全体が車幅方向外方に露出している例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、吸気取入口60hが車幅方向外方に開口し、吸気取入口60hの少なくとも一部が車幅方向外方から覆われていてもよい。
また、上記実施形態では、ダクト支持部61が、エアクリーナカバー50から車幅方向外方に突出する凸部62a,62bと、吸気ダクト60に繋がるとともに吸気ダクト60の側方において車両上下方向に延在し、かつ、凸部62a,62bが嵌合する凹部65a,65bが設けられた延在壁65と、を備える例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、ダクト支持部が、吸気ダクト60に繋がるとともに吸気ダクト60の側方において車両上下方向に延在し、かつ、凸部を有する延在壁を備え、エアクリーナカバー50の側に前記凸部が嵌合する凹部が設けられていてもよい。
また、上記実施形態では、エアクリーナボックス31の後部に一対のドレンチューブ70,71(ケース側ドレンチューブ70及びカバー側ドレンチューブ71)のみを設けた例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、エアクリーナボックス31の前端部にブリーザ側ドレンチューブが設けられていてもよい。
図10の例では、ブリーザ側ドレンチューブ181は、エアクリーナケース140の前端部においてブリーザホース180の側方に配置されている。これにより、ブローバイガスの気液分離後の液体(オイル等を含む。)がブリーザホース180内に戻らずにエアクリーナボックス131のブリーザ室内に導かれたとしても、前記液体はブリーザ側ドレンチューブ181に導かれるため、前記液体がエアクリーナケース140とエアクリーナカバー150との割り面に染み込んだり、エアクリーナボックス131の後側に導かれたりすることを回避することができる。
なお、図10において、符号124はコネクティングチューブ、符号160は吸気ダクト、符号175はダクトカバーをそれぞれ示す。
また、上記実施形態では、吸気ダクト60の吸気取入口60hに車幅方向外方から走行中に空気が吸入される例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、図11に示すように、ダクトカバー175の後端縁175eとエアクリーナカバー150との間から空気が吸入されてもよい。吸入された空気は、エアクリーナカバー150の前部開口150h、吸気ダクト160を通じてカバー側空気室に導かれた後、フィルタ176を通じて、ケース側空気室に導かれ、その後、コネクティングチューブ124を通じてスロットルボディに導かれる。
また、エアクリーナカバー150の側壁部151の内面に、吸気ダクト160を通じてカバー側空気室に導かれた空気をフィルタ176に向けて導く導風リブ177が設けられていてもよい。図11の例では、導風リブ177は、エアクリーナカバー150の側壁部151の内面からフィルタ176に向けて車幅方向内方に突出するとともに、側面視で後側に凸をなすU字状をなしている。これにより、カバー側空気室に導かれた空気を、フィルタ176に向けてスムーズに導くことができる。
なお、図11において、符号170はケース側ドレンチューブ、符号171はカバー側ドレンチューブをそれぞれ示す。
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、前記鞍乗型車両には、運転者が車体を跨いで乗車する車両全般が含まれ、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)のみならず、三輪(前一輪且つ後二輪の他に、前二輪且つ後一輪の車両も含む)の車両も含まれる。また、本発明は、自動二輪車のみならず、自動車等の四輪の車両にも適用可能である。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
1 自動二輪車(鞍乗型車両)
35 外装カバー
35e 後端縁
50 エアクリーナカバー
51 ダクト取付口
55 起立壁
60 吸気ダクト
60h 吸気取入口
60m 嵌合溝
61 ダクト支持部
62a 上凸部(凸部)
62b 下凸部(凸部)
64 肉厚部
65 整流部、延在壁
65a 上凹部(凹部)
65b 下凹部(凹部)

Claims (9)

  1. 鞍乗型車両(1)の吸気構造において、
    車両前後方向に開口する吸気取入口(60h)が設けられるとともに、車両前後方向に延在する吸気ダクト(60)と、
    前記吸気ダクト(60)をエアクリーナカバー(50)の側壁面に支持するダクト支持部(61)と、
    を備えることを特徴とする鞍乗型車両の吸気構造。
  2. 前記吸気取入口(60h)には、車幅方向外方から空気が吸入され、
    前記吸気ダクト(60)の側方において車両前後方向に延在する整流部(65)を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両の吸気構造。
  3. 前記整流部(65)は、前記ダクト支持部(61)と同一の部材で一体に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の鞍乗型車両の吸気構造。
  4. 前記ダクト支持部(61)は、前記吸気ダクト(60)から車幅方向外方に延出するとともに車両前後方向に厚みを有する肉厚部(64)を備えることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の鞍乗型車両の吸気構造。
  5. 前記吸気取入口(60h)は、車幅方向外方に開口し、
    前記吸気取入口(60h)の全体は、車幅方向外方に露出していることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の鞍乗型車両の吸気構造。
  6. 前記吸気ダクト(60)の前方及び上方において前記エアクリーナカバー(50)から車幅方向外方に起立する起立壁(55)を更に備えることを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の鞍乗型車両の吸気構造。
  7. 前記ダクト支持部(61)は、
    前記エアクリーナカバー(50)から車幅方向外方に突出する凸部(62a,62b)と、
    前記吸気ダクト(60)に繋がるとともに前記吸気ダクト(60)の側方において車両上下方向に延在し、かつ、前記凸部(62a,62b)が嵌合する凹部(65a,65b)が設けられた延在壁(65)と、を備えることを特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載の鞍乗型車両の吸気構造。
  8. 前記エアクリーナカバー(50)には、車両前後方向に開口するダクト取付口(51h)が設けられ、
    前記吸気ダクト(60)には、前記エアクリーナカバー(50)における前記ダクト取付口(51h)の外周縁が嵌合する嵌合溝(60m)が設けられていることを特徴とする請求項1から7の何れか一項に記載の鞍乗型車両の吸気構造。
  9. 前記吸気ダクト(60)及び前記エアクリーナカバー(50)を車幅方向外方から覆うとともに、側面視で、前記吸気取入口(60h)の後下方寄りにおいて後側ほど上方に位置するように傾斜する後端縁(35e)を有する外装カバー(35)と、
    前記吸気ダクト(60)から車幅方向外方に延出するとともに、側面視で、前記外装カバー(35)の前記後端縁(35e)と前記吸気取入口(60h)との間を車両上下方向に延在する整流部(65)と、を更に備えることを特徴とする請求項1から8の何れか一項に記載の鞍乗型車両の吸気構造。
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