JP2018150938A - 流体流機械のための可変形状動力伝達 - Google Patents

流体流機械のための可変形状動力伝達 Download PDF

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Abstract

【課題】燃焼プロセスによる利用可能な圧力の仕事への変換を向上させる。
【解決手段】流体流機械は、シリンダおよびクランクシャフト支持部を含むケーシングを含む。シリンダの軸に沿って往復運動をすべく、ピストンがシリンダにスライド可能に配置される。クランクシャフトは、クランクシャフト支持部において回転自在に支持される主ベアリングジャーナルと、主ベアリングジャーナルの軸から半径方向にずらして配置されるクランクピン22と、主ベアリングジャーナルとクランクピンとを接続するクランクウェブとを含む。マルチ連結接続ロッド機構208は、ピストンとクランクピンとの間に接続され、互いに枢動自在に接続される接続ロッドと第1のヒンジ連結部とクランクピン連結部40とを含む。鉛直方向のピストン力を水平方向のクランクピンの力へと伝達すべく、力伝達機構はマルチ連結接続ロッド機構をケーシングに接続する。
【選択図】図26

Description

本願は、Efficient Variable Geometry Power Transfer For Combustion Enginesと題する、2013年5月20日に出願された米国仮出願第61/825,362号、および、Efficient Variable Geometry Power Transfer For Combustion Enginesと題する、2013年10月29日に出願された米国仮出願第61/897,011号への優先権を主張し、それらの出願の両方の全体が、本明細書中に参照により組み込まれる。
燃焼エンジンとは、燃料および空気の燃焼が燃焼室内で起こるエンジンである。燃焼プロセスは、高温で燃料と空気との混合物を燃焼させて気体を生成する。高温気体は高圧を引き起こし、高圧は次にピストンに力を加えるために用いられ仕事を行う。燃焼プロセスは気体を生成するので、温度と圧力と気体の体積との間の関係を決定するために理想気体の法則が用いられ得る。
理想気体の法則は、PV=nRTである。ここで、
P=圧力
V=気体の体積
T=温度
n=気体のモル数
R=理想気体定数
一定量の気体が与えられると、気体圧力はその温度と正比例の関係にあり、その体積と反比例の関係にある。
現在用いられているほとんどの燃焼エンジンは、クランクスライダ機構(CSM)を用いて動力をピストンの線形的な動きから円形の動きに伝達する。図1に示されるように、CSMは、接続ロッドによってクランクシャフト(クランク)に接続されるピストンを含む。図1において、Fはクランクに対して垂直の力であり、クランクにトルクTを生成する。Fpは、燃焼プロセスによって引き起こされる、ピストンにかかる力である。T、F、およびFpの間の関係は以下のように示される。
T=F×(ストローク/2)
は以下の式によってFpに関連付けられる。
=Fp×sin(180−β−a)
図2は、4インチ(10.16cm)のストロークおよび長さ6インチ(15.24cm)の接続ロッドを備えるクランクスライダについての、クランクが上死点(TDC)における角度0から下死点(BDC)における180度まで回転するときの、力Fを力Fpの百分率として示すグラフである。このグラフから分かるように、FはTDCにおいて0に等しく、クランクの動きの65度においてFがFpに等しくなるまで増加し、それから、Fが180度において再び0になるまで減少する。
理想気体の法則によると、ピストン(Fp)にかかる力は気体の体積の逆数と共に変化する。図3(先行技術)は、典型的な燃焼エンジンについての、気体圧力とクランク角との間の関係を示すグラフである。このチャートにおいて、0がTDCであるとすると、負の角度はTDC前であり、正の角度はTDC後である。燃料混合物がより小さい体積へと圧縮されるにつれて、TDC前に圧力は上昇する。加えて、実際のシステムにおいては、燃料混合物は有限の時間量をかけて燃焼するので、TDC前に燃料混合物が点火されることを必要とする。これはグラフにおいて、燃料混合物がTDC前に−20度において点火されるときの曲線の傾きの変化として見ることができる。図3(先行技術)は、圧力のピークがTDCを過ぎた5度で起こることを示しているが、このピークは、燃焼プロセスにおいて燃料をより早く、またはより遅く点火することによって移動させることができる。ピーク後の圧力の傾きの減少は、クランクが回転するときの燃焼室における追加の体積の量によって左右される。
図4(先行技術)は、圧力対クランク角の2つの曲線を示すグラフである。第1の曲線(実線)は、TDC後5度において圧力のピークを有し、第2の曲線(破線)はTDC後20度において圧力のピークを有する。グラフは、動力のピークが起こるクランク角は変更可能だが、そのようなことは犠牲を払って起こるということを示す。なぜなら燃料混合物が点火されるのが遅くなればなるほど気体の体積は増加し、より低い全体的なピーク値をもたらすからである。
図5(先行技術)は、燃焼プロセスによる利用可能な圧力を、仕事をすべく変換される圧力と比較するグラフである。「利用可能な圧力」の曲線は、温度一定であり、100がTDCにおける利用可能な力であるとした場合の理想気体の法則から得られる。利用可能な圧力は、クランクが回転して燃焼室の体積が拡張するにつれて低下する。「CSM」曲線は、CSMの仕事に変換される力の割合に利用可能な力を乗算して得られる。図5は、TDCに近づくと、大きな圧力が有りながら、そのうちのごく僅かしか仕事に変換されないことを示し、そのことは、より低いクランク角における2つの曲線の間の大きな間隙として示される。この比較は、圧力のピークにおいて、力の0%が仕事を行うために用いられ、圧力の100%が仕事に変換される頃までには、圧力はそのピークの25%であることを示す。このことが原因となり、従来のクランクスライダ機構は利用可能な圧力のおよそ半分しか仕事に変換しない。
従来のクランクスライダ機構を有さない複数のエンジンは、UshijimaによるUS6,684,828、YaguchiによるUS7,213,563、KobayashiによるUS7,992,529、KobayashiによるUS8,011,343、TakahashiによるUS8,100,098、WatanabeによるUS8,161,922、WatanabeによるUS8,171,899、GurlerによるUS8,281,764、およびVoegeliによるUS8,327,819において提案された。
流体流機械は、シリンダおよびクランクシャフト支持部を含むケーシングを含む。ピストンは、シリンダの軸に沿って往復運動をすべく、シリンダ中にスライド可能に配置される。クランクシャフトは、クランクシャフト支持部において回転自在に支持される主ベアリングジャーナルと、主ベアリングジャーナルの軸から半径方向にずらして配置されるクランクピンと、主ベアリングジャーナルとクランクピンとを接続するクランクウェブと、を含む。マルチ連結接続ロッド機構は、ピストンとクランクピンとの間に接続され、互いに枢動自在に接続される接続ロッドと第1のヒンジ連結部とクランクピン連結部とを含む。鉛直方向のピストン力を水平方向のクランクピンの力へと伝達すべく、力伝達機構はマルチ連結接続ロッド機構をケーシングに接続する。
本発明を特徴付ける様々な新規性の特徴が、添付され、かつ本開示の一部を形成する特許請求の範囲においてより詳細に示される。本発明と、その動作上の複数の利点と、それを用いることによって達成される複数の具体的な目的とのより良い理解のために、本発明の複数の好適な実施形態が示され、説明される添付の複数の図面及び記載事項への参照が成されるべきである。
本発明の更なる複数の目的および複数の利点が、添付の複数の図面と併せて、以下の本発明の詳細な説明を読むことにより、より明らかになり、より容易に理解されるであろう。
(先行技術)従来のピストン燃焼エンジンの示力図を示す。
(先行技術)クランク角毎の、仕事をするピストン力の百分率を示すグラフである。
(先行技術)典型的な燃焼エンジンについて、気体圧力とクランク角との間の関係を示すグラフである。
(先行技術)圧力の2つの曲線対クランク角を示すグラフである。
(先行技術)燃焼プロセスによる利用可能な圧力を、仕事をすべく変換される圧力と比較するグラフである。
本発明の機械の実施形態の示力図を示す。
非円形歯車力伝達機構の示力図を示す。
本発明の実施形態の略断面図である。
図8の実施形態のマルチ連結接続ロッド機構の略詳細図である。
旋回を通してエンジンが回転するときの、図8のエンジンの一連の6つの位置のうちの1つを示す。 旋回を通してエンジンが回転するときの、図8のエンジンの一連の6つの位置のうちの1つを示す。 旋回を通してエンジンが回転するときの、図8のエンジンの一連の6つの位置のうちの1つを示す。 旋回を通してエンジンが回転するときの、図8のエンジンの一連の6つの位置のうちの1つを示す。 旋回を通してエンジンが回転するときの、図8のエンジンの一連の6つの位置のうちの1つを示す。 旋回を通してエンジンが回転するときの、図8のエンジンの一連の6つの位置のうちの1つを示す。
本発明の実施形態の略断面図である。
図11の実施形態のマルチ連結接続ロッド機構の略詳細図である。
図11の実施形態の力伝達機構の略詳細図である。
旋回を通してエンジンが回転するときの、図11のエンジンの一連の6つの位置のうちの1つを示す。 旋回を通してエンジンが回転するときの、図11のエンジンの一連の6つの位置のうちの1つを示す。 旋回を通してエンジンが回転するときの、図11のエンジンの一連の6つの位置のうちの1つを示す。 旋回を通してエンジンが回転するときの、図11のエンジンの一連の6つの位置のうちの1つを示す。 旋回を通してエンジンが回転するときの、図11のエンジンの一連の6つの位置のうちの1つを示す。 旋回を通してエンジンが回転するときの、図11のエンジンの一連の6つの位置のうちの1つを示す。
本発明の実施形態の略断面図である。
図15の実施形態の可動マウントの斜視図である。
図15の実施形態の略断面図である。
図15の実施形態の略詳細断面図である。
図15の実施形態のカム従動子の斜視図である。
図15の実施形態のロックピンの斜視図である。
異なる位置にある、図15の実施形態の略詳細断面図である。
旋回を通してエンジンが回転するときの、図15のエンジンの一連の6つの位置のうちの1つを示す。 旋回を通してエンジンが回転するときの、図15のエンジンの一連の6つの位置のうちの1つを示す。 旋回を通してエンジンが回転するときの、図15のエンジンの一連の6つの位置のうちの1つを示す。 旋回を通してエンジンが回転するときの、図15のエンジンの一連の6つの位置のうちの1つを示す。 旋回を通してエンジンが回転するときの、図15のエンジンの一連の6つの位置のうちの1つを示す。 旋回を通してエンジンが回転するときの、図15のエンジンの一連の6つの位置のうちの1つを示す。
本発明の実施形態の略断面図である。
図23の実施形態のマルチ連結接続ロッド機構の斜視図である。
旋回を通してエンジンが回転するときの、図23のエンジンの一連の6つの位置のうちの1つを示す。 旋回を通してエンジンが回転するときの、図23のエンジンの一連の6つの位置のうちの1つを示す。 旋回を通してエンジンが回転するときの、図23のエンジンの一連の6つの位置のうちの1つを示す。 旋回を通してエンジンが回転するときの、図23のエンジンの一連の6つの位置のうちの1つを示す。 旋回を通してエンジンが回転するときの、図23のエンジンの一連の6つの位置のうちの1つを示す。 旋回を通してエンジンが回転するときの、図23のエンジンの一連の6つの位置のうちの1つを示す。
本発明の実施形態の略断面図である。
図26の実施形態の略詳細断面図である。
図26の実施形態の可動マウントの斜視図である。
図28の可動マウントの側面図および端視図を示す。
図26の実施形態の移動ピボット点筐体の第2の側面の斜視図である。
図30の移動ピボット点筐体の第1の側面の斜視図である。
図26の実施形態のロックピンの斜視図である。
図26の実施形態の第2のカム従動子の斜視図である。
図26の実施形態の略詳細断面図である。
旋回を通してエンジンが回転するときの、図26のエンジンの一連の6つの位置のうちの1つを示す。 旋回を通してエンジンが回転するときの、図26のエンジンの一連の6つの位置のうちの1つを示す。 旋回を通してエンジンが回転するときの、図26のエンジンの一連の6つの位置のうちの1つを示す。 旋回を通してエンジンが回転するときの、図26のエンジンの一連の6つの位置のうちの1つを示す。 旋回を通してエンジンが回転するときの、図26のエンジンの一連の6つの位置のうちの1つを示す。 旋回を通してエンジンが回転するときの、図26のエンジンの一連の6つの位置のうちの1つを示す。
本発明の実施形態の略断面図である。
図36の実施形態の逆側面からの略断面斜視図である。
本発明の実施形態の略断面斜視図である。
図38の実施形態の略断面図である。
図39の線DDに沿った断面図である。
ピストン力対仕事に変換される力の比較を示すグラフである。
以下の説明において、いくつかの図にわたって同様の参照符号は、同様のまたは対応する部分を示す。また、以下の説明において、「前方に」、「後方に」、「左」、「右」、「上方に」、「下方に」等のような用語は便宜上の単語であり、用語を限定するものと解釈されるべきではないことが理解されるべきである。
一目的は、仕事を達成するためのピストン力の利用のされ方を変更することによって燃焼エンジンの燃費を増大させることである。これは、動力ストロークの間に以下のことを行うことによって成され得る。
−圧力がその最大である(図5を参照)TDC近くでピストン力を効率的に伝達することによって仕事をするための利用可能なピストン力の大部分を用いる。
−圧力のピークがTDC近くで起こるように、燃料混合物に点火することによって力のピークを最大化する。
−クランクを回転させる間、ピストン力のピークをより長く維持する形状を用いる。
−トルクは力×クランク半径に等しいので、利用可能なピストン力からより大きいトルクを生成すべくより大きいクランクを用いる。
図6は、本発明の機械の実施形態の示力図を示す。この実施形態は、図1に示されるクランクスライダ機構と同様にクランクおよび接続ロッドを用いるが、圧力がその最大であり、従来のクランクスライダ機構が全く効率的でないとき、クランク角が45度未満のときに、効率的に力を伝達するために用いられるマルチ連結接続ロッド機構および力伝達機構を導入する。力伝達機構は、非円形歯車機構および連結機構を含む複数の異なる構成を有し得る。図6は連結機構と共に示力図を示す。本文献における検討のために、非円形歯車機構として楕円歯車が用いられる。なぜならその形状は容易に定義されるからである。
マルチ連結接続ロッド機構(「MLCR」)は、接続ロッドとクランクシャフトとの間に追加の複数のヒンジ連結部を含む。この変更は、主接続ロッドがクランクに対して降下することを可能にする。この必要性は、図6を見ることによって想像され得る。複数のヒンジ連結部が存在せず、かつα=β=0である場合、クランクは、接続ロッドが力伝達機構に力を伝達することを可能にせず、クランクを回転させるために用いられる力の伝達を阻止する。
加えて、従来のクランクスライダ機構と比較して、もはやピストンはクランクと同じ中心線上にはない。中心線をずらして配置することによって、ヒンジに追加のスペースを提供する。ずらして配置された中心線が複数の利点を提供する一方で、特定の用途のために必要ならば、本機械はまた、同じ中心線上でピストンおよびクランクと共に動作する。以下に更に詳細に説明されるように、複数の異なる手法が、マルチ連結接続ロッド機構および力伝達機構の形状をリセットするために用いられることができる。
図6の簡易な連結力伝達機構がまず検討される。静的力の解析を用い、かつ水平および鉛直方向の力を合計することによって、ピストン力とクランクを回転させるために利用される力との間の関係がこの実施形態について決定され得る。
FC=FP×Cos(β)
FC×Cos(β)=F×Cos(90−a)+FL×Cos(μ)
FC×Sin(β)+FL×Sin(μ)=F×Sin(90−a)
a=β=0かつμが45度に等しい場合の初期条件についての関係を評価することにより、Fが、この初期条件に対するピストン力FPの50%に等しいことを示す。これは、初期の伝達率であり、クランクが回転するにつれて劇的に増加する。その簡易な連結力伝達機構は、本明細書において説明される複数の実施形態のピストン力の利用において最も効率的でないが、実装するのに最もコストがかからないという利点を有する。この実施形態の複数の変形形態が考えられる。1つは固定されたピボット点を有する力伝達機構を有する。1つは移動可能なピボット点を有する力伝達機構を有する。
非円形歯車力伝達機構の示力図が図7に示される。図7を図6と比較すると、図6の簡易な連結力伝達機構が図7において非円形歯車機構で交換されたことが分かる。非円形歯車機構を有することで、接続ロッドの力FCが非円形歯車に伝達されてそれを回転させ、非円形歯車が回転するにつれてその半径が変化して力FEを生成する。FCからFEに伝達される力の割合は、非円形歯車の長半径と短半径との間の関係と、歯車の歯形形状と、非円形歯車の中心からずらして配置されるピボット点と、接続ロッドと非円形の長軸との間の角度とを含む複数の側面に依存する。ピストンがTDCに近いとき、非円形歯車はマルチ連結接続ロッド機構とともに鉛直方向のピストン力の大部分を水平方向の力に伝達することが可能で、それによりピストンの力をピーク圧力で利用する。
図8は第1の実施形態を示す。エンジン10はシリンダ12およびクランクシャフト支持部13を含むケーシング11を有する。ケーシング11は一体構造を有するか、またはクランクケースおよびシリンダなどの共に取り付けられるいくつかの別個のコンポーネントを含む。シリンダ12は、ピストン16がスライド可能に往復可能に配置されるボア14を有する。クランクシャフト18は、クランクシャフト支持部13において回転自在に支持される主ベアリングジャーナル20と、主ベアリングジャーナルの軸から半径方向にずらして配置されるクランクピン22とを含む。クランクウェブ24は主ベアリングジャーナル20とクランクピン22とを接続する。エンジンは、当業者には既知であるような複数の他のコンポーネントを含み、それらのコンポーネントは本明細書においては説明されない。また、以下に開示される複数の実施形態は、この実施形態と同じ複数のコンポーネントか、または類似の複数のコンポーネントのうちの多数を用いる。従って以下では、複数のコンポーネントまたは複数のコンポーネントの複数の部分についての繰り返しの説明は、複数のコンポーネントまたは複数のコンポーネントの複数の部分が本明細書において既に説明された複数のコンポーネントまたは複数のコンポーネントの複数の部分と同じかまたは同様なものである場合、省略され得る。
マルチ連結接続ロッド機構26(「MLCR」、図9もまた参照)は、ピストン16に接続される第1の端部30と、第1の端部30の反対側の第2の端部32とを有し、ピストン16と共に往復運動をするための接続ロッド28を含む。第1のヒンジ連結部34は、接続ロッドの第2の端部32に枢動自在に接続される第1の端部36と、第1のヒンジ連結部の第1の端部36の反対側の第2の端部38とを含む。クランクピン連結部40は、クランクピン22に回転自在に接続される第1の端部42および第2の端部44を含む。一実施形態において、マルチ連結接続ロッド機構26はまた、第1のヒンジ連結部の第2の端部38に枢動自在に接続される第1の端部48と、第3のヒンジ連結部52の第1の端部54に枢動自在に接続される第2の端部50とを有する第2のヒンジ連結部46も含む。第3のヒンジ連結部52はまた、クランクピン連結部の第1の端部42に枢動自在に接続される第2の端部56を含む。
あるいは、クランクピン連結部の第1の端部42は、第1のヒンジ連結部の第2の端部38に直接枢動自在に接続され得て、第2のヒンジ連結部46および第3のヒンジ連結部52は省略され得る。クランクピン連結部の第1の端部42はまた、第2のヒンジ連結部46に直接枢動自在に接続され得て、第3のヒンジ連結部52は省略され得る。接続ロッド28とクランクピン連結部40との間で任意の数のヒンジ連結部が用いられ得る。
接続ロッドと複数のヒンジ連結部とクランクピン連結部との間の複数の枢動する接続部は、複数の代替的な構造を有し得る。一実施形態において、接続ロッド28は第1のヒンジ連結部の第1の端部36の溝に挿入される一体型の第2の端部32を有する。当該溝は、第1のヒンジ連結部のフォーク構造またはクレビス構造から形成され得て、かつ/または接続ロッドの第2の端部32をはさむ第1のヒンジ連結部の別個の複数の部分(または複数の半部)によって形成され得る。それらのコンポーネントはまた層状構造を有することが可能で、隣接する複数のコンポーネントに対してインターリービング態様で組み立てられることが可能である。各ピン58、60、62および64は、接続ロッドと、複数のヒンジ連結部とクランクピン連結部との各部分における複数のボアの間で係合して、それらに複数の枢動式接続を与える。
第1のヒンジ連結部34はまた、第3のヒンジ連結部52の停止面68と係合するための停止面66を含む。これらの停止面66および68は、第1のヒンジ連結部34が第3のヒンジ連結部52に対して一方向に枢動するときに互いに係合し得て、そのような枢動の範囲での確実な停止を与え、その方向での更なる枢動は防止される。第2のヒンジ連結部46はまた、クランクピン連結部40の停止面72と係合するための停止面70を含み、互いに対するそれらのコンポーネントの枢動に確実な停止を与える。一方向における枢動を同様に制限すべく、接続ロッド上、および、マルチ連結接続ロッド機構の複数のその他のコンポーネントの複数の他の位置において複数の片方の係合停止面がまたあってよく、その反対方向における枢動を同様に制限すべく、それらのコンポーネントの反対側において複数の片方の停止面を有し得る。それらの停止面は枢動に対して制限を与えるが、動作中は、MLCRは最大限度まで枢動する必要はない。クランクピン連結部40に対する接続ロッド28の枢動の全範囲は、接続ロッドの長手軸とクランクピン連結部の長手軸との間で測定される、いずれかの方向における通常およそ0―90度の範囲内である。一方向において許される枢動量は、その反対方向において許される枢動量とは異なることもある。一コンポーネントと別のコンポーネントとの間での枢動量は、それらのコンポーネントのうちの1つのコンポーネントと別のコンポーネントとの間、または他の2つのコンポーネントの間での枢動量とは異なることもある。
エンジンはまた、鉛直方向のピストン力を水平方向のクランクピン力へと伝達すべく、マルチ連結接続ロッド機構26をケーシング11に接続する力伝達機構74(図8参照)を含む。力伝達機構74は、固定/静止ピボット点79においてケーシング11に枢動自在に接続される第1の端部78と、第1のヒンジ連結部34の第3のピボット接続部82に枢動自在に接続される第2の端部80とを含むピボット連結部76を含む。あるいは、接続ロッド28、またはマルチ連結接続ロッド機構の複数の他のコンポーネントは、ピボット連結部の第2の端部80への接続のための第3のピボット接続部を有し得る。第3のピボット接続部82は、第1のヒンジ連結部34の主スラスト側(図8の左側)に配置され、ピボット連結部の第1の端部78は、第1のヒンジ連結部34の主スラスト側においてケーシング11に枢動自在に接続される。それらのピボット接続部は、ピボットマウントを提供すべく複数のピン、複数のボルト、複数の他のねじ部品を用いて任意の態様で提供されることが可能であり、摩擦および摩耗を低減させるべく、ピボットマウントと枢動するコンポーネントとの間に複数のベアリングおよび/または複数のブッシュを用いることが可能である。
図10A―10Fは、旋回を通してエンジンが回転するときの、エンジン10の一連の6つの位置を示す。図10AはTDCに近いエンジン10の動力ストロークを示す。接続ロッド28とクランクピン連結部40との間の初期の枢動角は45度であり、利用可能なピストン力の50%を利用する。動力ストロークの間にピストン16が下に押されるにつれて、力伝達機構74が、クランクシャフト18を回転させるクランクピン22にピストン力を伝達しながら、ピストン力はMLCR26に伝達される。このようにして、動力ストロークのこの重要な初期ステージにおいて、下向きのピストン力は、クランクピン22に作用する横向きの力へとより急速に変換される。図10B―10Fは、ダウンストロークの間におけるMLCR26の変化する形状と、次にアップストロークの間のピストンの持ち上げと、力伝達機構74およびMLCR26のリセットとを示す。ダウンストロークの間、クランクが回転するにつれてMLCR26は外側へ延びる。図10Cを参照して図10Aおよび10Bと比較されたい。図10Dは、クランクシャフト18のアップストロークの初期段階の間、ピストン16は、MLCR26の角度が変化するにつれて降下し続けることを示す。
クランクシャフトが回転角180度を過ぎて回転し、動力ストロークの最後においてMLCRが水平に近づくとき(図10C―10D)、ピボット連結部76はMLCR26の経路を遮ることがある。接続ロッド28と第1のヒンジ連結部34との間のピン58においてピボット接続部を加えることで、MLCR26がピボット連結部76の回りで曲がることを可能にする(図10D)。
クランクシャフト18が回転を続けるとき、クランクピン連結部40及びMLCR26の他の部分がピボット連結部76に接触しつつピストン16は再び上昇し始め(図10E)、TDCにおけるその既定の角度に戻るべくそれを上昇させる。図10Fは力伝達機構74およびMLCR26のリセットを示す。エンジンが図10Fの位置から図10Aの位置へと移るとき、力伝達機構74およびMLCR26はピストン26の上方への動きを停止させ、シリンダ12のヘッド部とのピストン16の接触を防ぎ、ダウンストロークのためにピストン16の動きの方向を逆にする。
この例および以下に挙げる複数の例は、複数のエンジン、特に複数の内燃往復ピストンエンジンに関して説明されるが、本発明は複数の他のタイプの往復ピストン流体流機械に適用可能である。
図11は、更なるエンジン84の概略図を示し、図12は、図11の実施形態のマルチ連結接続ロッド機構86の略詳細図を示す。マルチ連結接続ロッド機構86(「MLCR」)は、ピストン16に接続される第1の端部30と第1の端部30の反対側の第2の端部32とを有する接続ロッド28を含む。接続ロッド28はピストン16と共に往復運動をするためのものである。
第1のヒンジ連結部88は、接続ロッドの第2の端部32に枢動自在に接続される第1の端部90(図12)と、第1のヒンジ連結部の第1の端部90の反対側の第2の端部92とを含む。第2の端部92は第2のヒンジ連結部の第1の端部48(図9においてすでに示される)に枢動自在に接続される。第3のピボット接続部94は第1の歯車部96を含む。力伝達機構111は第1の端部78および第2の端部114を有するピボット連結部112を含む。ピボット連結部の第2の端部114は、接続ロッド28が往復運動をするにつれて、第1のヒンジ連結部88がピボット連結部112に対して枢動することを可能にする噛み合い接続で第1の歯車部96と係合する第2の歯車部116を含む。第1の歯車部96は、ラック歯車であり、第2の歯車部116は、y軸とは異なるx軸の半径を有する湾曲した非円形歯車であるが、複数の他の歯車の形状が用いられてよい。複数の歯車部並びに様々な実施形態の複数の他のコンポーネントの配置はまた、本発明の範囲から逸脱することなく逆にされてよい。
ピボット連結部112に対するマルチ連結接続ロッド機構86の枢動の範囲全体にわたって、第1の歯車部96を第2の歯車部116との噛み合い係合状態に維持すべく、保持機構98は、第1のヒンジ連結部88とピボット連結部112との間で接続される。保持機構98は、それぞれが第1の端部102および第2の端部104を有する2つの側面プレート100を含む。各側面プレート100は複数の側面プレートコネクタ110でMLCR86(ここでは第1のヒンジ連結部88)に第1の端部102においてしっかりと取り付けられる。側面プレートコネクタは、ピン、ねじ接続、鋳造もしくは溶接接続、または複数の他のタイプの接続であってよい。各側面プレート100は第1の溝106と、第2の端部104において配置される第2の溝108を含む。ピボット連結部112は、複数の保持ピン120(図11参照)を固定すべく一対の保持ボア118を含む。ピボット連結部に対するマルチ連結接続ロッド機構の枢動の範囲全体にわたって、湾曲した非円形歯車をラック歯車との噛み合い係合状態に維持すべく、保持ピン120および122はそれぞれ第1および第2の溝106および108と係合する。それらの歯車部のサイクルの間にそれらの歯車部が動くとき、それらの溝の形状は、それらの歯車部の間で所望の噛み合い係合を提供するよう構成される。保持ピン120および122は、ピボット連結部112において異なる点に位置し、歯車の回転の間、異なる経路をたどる。これは、ピン120および122のうちの少なくとも1つが、その2つの歯車の互いに離れる動きを制限するので、ラック歯車96からの非円形歯車116の離脱を防止する。
この実施形態において、図11に見られるように、ピストンの中心線はクランクシャフトの中心線と一致するようにより近くに移動させられており、一変形形態においては、クランクシャフトの中心線と一直線になっている。これは図8―10のいずれかの固定されたピボット点連結部力伝達とは異なる。クランクシャフトの中心線とピストンの中心線とを一直線に並べることによって、エンジン84をより幅狭くすることが可能であり、かつ、力伝達機構111を回避すべく、MLCR86はアップストロークの間に極端な角度に曲がことを必要とされない。それらの中心線を一直線にすることの欠点は、TDCにおけるMLCR86は僅かに曲げられ(図14B参照)、TDC近くの力伝達効率を最適な効率と比較して低減させるということである。しかしながら、たとえこの欠点を有しても、この代替形態は図8―10の実施形態よりもさらに一層効率的である。
図14A―14Fは、旋回を通してエンジン84が回転するときの、エンジン84の一連の6つの位置を示し、ダウンストロークの間におけるMLCR86の変化する形状と、アップストロークの間のピストンの持ち上げと、力伝達機構111およびMLCR86のリセットとを含む。ダウンストロークの間、クランクシャフト18が回転するにつれてMLCR86は外側へ延びる。図14Cおよび14Dは、アップストロークの初期ステージの間、この実施形態がピストン16を下げさせないことを示す。前出の図8―10の実施形態は下げさせるものである。加えて、この代替形態は、前出の実施形態と比較して、固定されたクランクストロークに対するピストンのストロークを低減させる。ピストン16がTDCに近づくとき、エンジンが図14Fの位置と14Aの位置との間で移るにつれて、非円形歯車116と保持機構98とMLCR86とを含む力伝達機構111はピストン16の上方への動きを停止させる。図14AはTDCに近いエンジン84を示す。動力ストロークの間、ピストン力はMLCR86に伝達され、MLCR86は力伝達機構111と共同して、クランクを回転させるクランクピンに力を伝達する。
上述された固定式ピボット点の複数の代替形態は、実装するのに最も簡易であり、スライド式ピボット点の代替形態よりもより小さい往復運動のまとまりを必要とする。これらの固定式ピボット点の複数の代替形態の欠点は、力伝達機構を通過すべく、アップストロークの間、複数の困難な接続ロッドの角度を必要とすることがあるということである。これらの困難な角度はピストンを上げるためによりたくさんの仕事を必要とし、ピストンストロークを、以下で説明される複数のスライド式ピボット点の代替形態のそれより長くさせ得る。
複数の代替的実施形態において、固定されたピボット点79を用いる上述された複数の代替形態とは対照的に、当該エンジンはスライドするピボット点を用いる。これは、力伝達機構がMLCRの邪魔にならないように移動させられるように、アップストロークの間ピボット点が移動することを可能にする。この動きは、アップストロークの間、MLCRが浅い角度を維持することを可能にし、ピストンを移動させるための必要とされる力を低減させる。より浅い角度は、MLCRが一方向だけに曲がることを可能にし得る。これは、MLCRの変化する形状がダウンストロークの間に利用され得るので、クランクストロークがピストンストロークより大きいという利点を有する。加えて、固定式ピボット点の複数の代替形態または従来のクランクスライダ機構と比較して、ピストン16は、360度のクランクシャフトの回転の間、アップストロークの間にTDC近くでより長い時間を費やす。圧縮ストロークの間にTDC近くで費やされるより長い時間は、燃料混合物が燃焼するためのより長い時間を可能にする。これは、燃焼プロセスにおいて燃料混合物がより早くより高温に到達することを可能にし、動力ストロークの複数の早期段階において体積が最小となるので、圧力のピークを増大させる。
以下に開示される複数の実施形態において、スライド式ピボット点の複数の代替形態のそれぞれは3つのコンポーネントを含む。第1は、ピボット点が移動するときに、それがとる経路を制御するために用いられるスライド機構である。第2は、ダウンストロークの間、スライド機構を決まった位置にロックするために用いられるロック機構であり、最後のコンポーネントは、アップストロークの間にMLCRの複数の連結部がロックされたままであることを確実にするために用いられる動き制御機構である。ピボット点をロックし、かつ動きの間にその動きを制御する多数のやり方がある。複数の代替形態は以下で後に説明される。
図15は、力伝達機構においてスライドするピボット点を組み込むエンジンの略断面図を示す。エンジン124はMLCR126および力伝達機構128を含む。MLCR126は図8―10のMLCR26と同様だが、この実施形態においては、接続ロッド132に第3のピボット接続部130が設けられる。また、この実施形態は、接続ロッド132とクランクピン連結部40との間にただ1つのヒンジ連結部134を用いる。図17を参照されたい。
移動ピボット点機構136はピボット連結部の第1の端部78をケーシング11に接続する(図17参照)。移動ピボット点機構136は、可動マウント138を含む。ピボット連結部の第1の端部78は可動マウント138とのピボット式接続部140を有する。可動マウント138は、案内通路装置145の、対応して成形された案内通路144において受けられスライドするための略矩形のブロック本体142(図16もまた参照)を有するように示される。案内通路144は、可動マウント138がそれに沿って移動可能な画定された経路を与える。本体142は、ピボット140のためのシャフトを受けるためのピボットボア146と、ロックピン150と係合するためのロック用爪148とを含む。移動可能な本体はまた、ピボットシャフトを移動するピボット点にロックするために用いられるボア152を含む。ただ1つの可動マウント138が用いられてよいが、好適な実施形態においては、1つをケーシング11の各側面上に、つまり、ピボット連結部76の対向する両側上に設けるようにして、2つの可動マウント138を支持すべく2つの案内通路144が設けられてよく、ピボット140は2つのピボットボア146の間をそれらの間に配置されるピボット連結部と共に移動する。これは頑丈な接続を作る。なぜなら、シャフトは両端で支持され、ケーシング11の対向する両側の間において決まった場所にシャフトをロックするからである。
図17に示されるように、ロック機構154は、ロック位置で可動マウント138をロックすべく可動マウント138と接続する。ロック機構154は、クランクシャフト156によって駆動されるロックピンであり、ロック位置において可動マウント138をロックすべく、可動マウント138がロック位置に移動させられるとき、可動マウント138のロック用爪148と係合するためのロック部151を有するロックピン150を含む。ロックピン150はまた、ピストン16がダウンストローク中のとき、ロック用爪148から接続を解くべく、クランクシャフトによって駆動される。クランクシャフト156は、以下で更に説明されるような可動マウント138の動きを制御するための第1のカム機構158と、ロック機構を制御するための第2のカム機構162とを含む。示される実施形態においては、カム機構158および162のそれぞれ1つのみがクランクシャフトに設けられる必要があるが、各機構がクランクピン22の各側面において配置される個別のロック/動き制御機構を動作させることが可能なように、カム機構158および162のそれぞれ1つはクランクピン22の各側面において設けられる。それらのカム機構はクランクシャフトに加工されてよいか、または、着脱可能に、もしくは永久的に、のいずれかで、クランクシャフトに取り付けられる別個のコンポーネントであってよい。クランクシャフトによって駆動される別個のカムシャフトがまた設けられてよい。
ロック機構154は、クランクシャフト156によって駆動され、第2のカム通路164を有する第2のカム機構162を更に含む。第2のカム従動子166は第2のカム通路164とロックピン150との間で係合する。第2のカム従動子166(図19もまた参照)は、カム係合面167および傾斜駆動面168を含む。スプリング170は、第2のカム通路164に向かう方向に第2のカム従動子166を付勢し、スプリングは、ロックピン150が第2のカム従動子166によってロック用爪148との係合に駆動されていないとき、ロック用爪148から離れる方向にロックピン150を付勢するために用いられ得る。あるいは、当該スプリングは省略されてよく、ピンおよび従動子の形状はカム従動子を移動させるよう構成されてよい。
第2のカム従動子166のロックする方向への動きが、ロックピン150を可動マウント138のロック用爪148と係合する方向に移動させ、第2のカム従動子166のロックする方向から離れる動きが、ロックピン150が可動マウント138のロック用爪148との係合から離れるように移動することを可能にするように、ロックピン150は、第2のカム従動子の駆動面168と係合するための受動面172を含む。ロックピン150がロック用爪148と係合するとき、可動マウント138はロック位置から移動しないようにされる。ロックピン150がロック用爪148から接続が解かれるとき、可動マウント138は案内通路144に沿った移動が許され、動き制御機構172による制御を受ける。
可動マウント138の動きを制御するための動き制御機構172は、クランクシャフト156によって駆動され、第1のカム通路160を有する第1のカム機構162を含む。動き制御連結部180は、第1のカム通路160が可動マウント138の動きを制御することを可能にすべく、第1のカム通路160と可動マウント138との間で動作可能に接続する。第1のカム通路160は第1の部分を含む。第1の部分は、接続ロッド132およびピボット連結部76の動きが可動マウント138をMLCR126およびクランクシャフト156から離れるように駆動する、ピストン16のアップストロークの第1の部分において、可動マウント138がMLCR126から離れる方向に案内通路144に沿って移動することを可能にするように構成かつ配置される。
第1のカム通路160はまた第2の部分を含む。第2の部分は、ロック位置に到達するまで、ピストン16のアップストロークの第2の部分上でMLCR126およびクランクシャフト156に向かう方向に案内通路144に沿って可動マウント138を移動させるべく構成かつ配置される。第1のカム通路160のこの第2の部分において、ロック位置に向かって可動マウント138を駆動すべく、第1のカム通路160は動き制御連結部180を駆動し得る。動き制御連結部180は第1のカム通路と係合する第1のカム従動子を更に含む。第1のカム従動子182は駆動面184を含む。ロッカアーム186はピボット188でケーシング11に枢動自在に装着され、可動マウント138と接続している第1の端部190と、第1のカム従動子の駆動面184と接続している、第1の端部190の反対側の第2の端部192とを有する。ロッカアーム186はこうして、第1のカム通路160および第1のカム従動子182から可動マウント138に動きを伝達する。代替的実施形態においては、ロック位置に向けて可動マウント138を付勢する付勢力は、スプリングによって、液圧で、ソレノイドもしくは電気モータによって、または別の機構によって与えられ得る。
カム従動子筐体194(図18参照)はケーシング11に接続され、第1のカム従動子182をスライド可能に受ける第1のカム従動子溝196と、第2のカム従動子166をスライド可能に受ける第2のカム従動子溝198と、ロックピン150をスライド可能に受けるロックピン溝200とを含む。
案内通路装置の案内通路144は、可動マウント138をスライド可能に受ける直線溝部202を含む。この実施形態において、第1および第2のカム従動子溝196および198はクランクシャフト156の軸に対して半径方向に位置合わせされ、ロックピン溝200は、第2のカム従動子溝198に対して垂直に位置合わせされる。
この実施形態は図8―10の固定されたピボット点の実施形態と同様であるが、ピボット点140はスライドする可動マウント138上にある。クランクシャフト156が180度を過ぎて回転するにつれて、ピボット連結部76が水平であるとき、可動マウント138はMLCR126の邪魔にならないようにスライドする。これは第3のヒンジ連結部52の必要性をなくし、MLCR126の複数のヒンジ連結部が、中心を過ぎてより小さい量だけ回転することを可能にし、そこではそれらの連結部はストロークの底部において決まった位置に噛み合う。
図22A―22Fは、旋回を通してエンジン124が回転するときの、エンジン124の一連の6つの位置を示し、ダウンストロークの間におけるMLCR126の変化する形状と、アップストロークの間のピストン16の持ち上げと、力伝達機構128およびMLCR126のリセットとを含む。図22Aはピストン16がTDCにあるエンジン124を示す。このエンジン124のピストンのTDCは、クランクピン22が頂部にある前に開始する。これを行うことによって、同量のクランクシャフトの回転に対して、従来のクランクスライダ機構における場合と同程度に深くピストン16が下がることなくクランクシャフト156は回転させられ得る。この変更は、ピストンのピーク動力がより長い間維持されることを可能にして、燃焼される同量の燃料によって生成される全体的な動力レベルを増大させる。このことは全てのスライド式ピボット点の代替形態について当てはまる(更なる複数の実施形態が以下に説明される)。
図22Bおよび図22Cはダウンストロークと、MLCR126の変化する形状とを示す。移動するピボット点の複数の代替形態の全ては、MLCRの変化する形状を利用することが可能であり、ピストンストロークより大きいクランクストロークを持続させるべく、MLCRは実質的に一方向のみに曲がる。つまり、MLCR126は力伝達機構から離れる方向に曲がり、開始位置へと戻り得る。しかし、MLCR126は、接続ロッドの長手軸から力伝達機構に向かう方向に実質的に曲がらない。それはわずかに力伝達機構に向かう方向に中心を超えていくことがあるが、その他の方向におけるものと同程度ではない。またそれは、力伝達機構に向かう方向に中心を超えて曲がることを制限され得る。
図22Cの位置までに、ピストン力のほぼ全ては仕事を行うために利用された。ストロークにおけるこの時点では、目的は、クランクシャフト156が180度の回転を過ぎて回転をするにつれて、ピストン16を持ち上げることによって次の動力ストロークのために準備することである(図22Dおよび図22E)。図22Dの位置までに、移動ピボット点機構136はアンロックされ、クランクシャフト156が回転し続けるとき、ピボット連結部76がMLCR126の邪魔にならないようにスライドすることを可能にする。この図は、MLCR126の複数のヒンジ連結部がロックされているように示される。ここでは、主スラスト側の複数の停止面は互いに係合して、その方向に更に曲がることを防ぎ、ピストン16が持ち上げられることを可能にする。この実施形態において、移動ピボット点機構136に向かう曲がりは、移動ピボット点機構に向かっておよそ10度までの曲がりが許されて、基本的に直線かまたはほぼ直線のMLCRに制限されることが好ましい。図22Fの位置において、ピストン16は持ち上げられ続け、移動ピボット点機構136は、それが決まった場所にロックされるTDCにおけるその開始位置に戻される。移動ピボット点機構が決まった場所にロックされた後、クランクシャフト156は回転し続け、MLCRの複数のヒンジ連結部は他方側に曲がり、移動ピボット点機構136から離れて、次の動力ストロークのための準備ができているそれらの開始位置に戻る。図22Fの位置と図22Aの位置との間で、力伝達機構128およびMLCR126は相互作用して、ダウンストロークのためにピストン16の上方への動きを停止させ、その動きの方向を反転させる。
図23は、力伝達機構209が図11―14の実施形態の力伝達機構74と同様である図15―22の実施形態の変形形態を示す。このエンジン207について、第1の歯車部210は、第1のヒンジ連結部上に配置されているのとは対照的に、MLCR208の接続ロッド212上に配置される(図24参照)。MLCR126と同様に、移動ピボット点機構136は、MLCR208が接続ロッド212とヒンジ連結部134とクランクピン連結部40とだけを有することを可能にする。
図25A―図25Fは、旋回を通してエンジン207が回転するときの、エンジン207の一連の6つの位置を示し、ダウンストロークの間におけるMLCR208の変化する形状と、アップストロークの間のピストン16の持ち上げと、力伝達機構209およびMLCR208のリセットとを含む。
図25Aはピストン16がTDCにあるエンジン207を示す。このエンジン207のピストンのTDCは、クランクピン22が頂部にある前に開始する。これを行うことによって、同量のクランクシャフトの回転に対して、従来のクランクスライダ機構における場合と同程度に深くピストン16が下がることなくクランクシャフト156は回転させられ得る。この変更は、ピストンのピーク動力がより長い間維持されることを可能にして、燃焼される同量の燃料によって生成される全体的な動力レベルを増大させる。このことは全てのスライド式ピボット点の代替形態について当てはまる(更なる複数の実施形態が以下に説明される)。
図25Bおよび25Cは、ダウンストロークとMLCR208の変化する形状とを示す。スライド式ピボット点の複数の代替形態の全ては、MLCRの変化する形状を利用することが可能であり、ピストンストロークより大きいクランクストロークを持続させるべく、MLCRは実質的に一方向のみに曲がる。
図25Cの位置までに、ピストン力のほぼ全ては仕事を行うために利用された。ストロークにおけるこの時点では、目的は、クランクシャフト156が180度の回転を過ぎて回転をするにつれて、ピストン16を持ち上げることによって次の動力ストロークのために準備することである(図25Dおよび図25E)。図25Dの位置までに、移動ピボット点機構136はアンロックされ、クランクシャフト156が回転し続けるとき、ピボット連結部112がMLCR208の邪魔にならないようにスライドすることを可能にする。この図は、MLCR208の複数のヒンジ連結部がロックされているように示される。ここでは、主スラスト側の複数の停止面は互いに係合して、その方向に更に曲がることを防ぎ、ピストン16が持ち上げられることを可能にする。この実施形態において、移動ピボット点機構136に向かう曲がりは、基本的に直線かまたはほぼ直線のMLCRに制限されることが好ましい。図25Fの位置において、ピストン16は持ち上げられ続け、移動ピボット点機構136は、それが決まった場所にロックされるTDCにおけるその開始位置に戻される。移動ピボット点機構が決まった場所にロックされた後、クランクシャフト156は回転し続け、MLCRの複数のヒンジ連結部は他方側に曲がり、移動ピボット点機構136から離れて、次の動力ストロークのための準備ができているそれらの開始位置に戻る。図25Fの位置と図25Aの位置との間で、力伝達機構209およびMLCR208は相互作用して、ダウンストロークのためにピストン16の上方への動きを停止させ、その動きの方向を反転させる。
図26は、移動ピボット点機構216と動き制御機構218とロック機構220とを含む異なるタイプの力伝達機構215、およびMLCR208を用いる、図23−図25の実施形態の変形形態を示す。このエンジン214について、移動ピボット点機構216は、前の実施形態におけるような線形的経路に沿っては移動せず、半円形経路に沿って移動する。クランクシャフト222は、第1のカム通路226を有する第1のカム機構224、および第2のカム通路230を有する第2のカム機構228を含む。上記の複数の実施形態と同様に、複数のカム機構および複数のカム通路のそれぞれ1つが用いられ得るが、好適な実施形態においては、複数のカム機構のそれぞれ1つ、および複数のカム通路のそれぞれ1つが強度を上げるべくクランクピン22の各側面に用いられる。
移動ピボット点機構216は、ピボット式接続部234によって確立される可動マウント軸235の周りを枢動するように、ケーシング11へのピボット式接続部234を有する可動マウント232を含む。枢動するピボット連結接続部236は、ピボット連結部の第1の端部78に接続される。ピボット連結接続部236は、可動マウント軸235の周りの可動マウント232の枢動が、ピボット連結接続部236を弓状案内通路238に沿って移動させるように可動マウント軸235の半径方向外側に配置される。ピボット連結接続部236は弓状案内通路238と直接係合し得る。あるいは、ピボット連結接続部236に接続される、ローラベアリングまたはブッシュなどの案内要素237が弓状案内通路238と係合し得る。あるいは、ピボット連結接続部236と弓状案内通路238との間に係合はなくてよい。
可動マウント232は部分的な円板形状を有するように示されるが(図28参照)、完全な円板形状、または他の形状を有し得る。それはピボット連結接続部236のためのピボットボア240と、ピボット式接続部234のための中央ボア242とを含む。中央ボア242は可動マウント軸235を確立する。カウンタバランス部244は可動マウント軸235を挟んでピボット連結接続部236の反対側に配置される。可動マウント232はロックピン248と係合すべくロック面246を含む。この実施形態において、ロック面246はカウンタバランス部244の外周においてV形のノッチまたは爪として形成されるが、それは代替的な複数の形状および複数の位置を有してよい。
移動ピボット点筐体250(図30および図31参照)は可動マウント232と、移動ピボット点機構216、動き制御機構218、およびロック機構220の他の複数のコンポーネントを支持する。図31の第1の側面図に見られるように、移動ピボット点筐体250は可動マウント232を受けるための凹部252と、ピボット式接続部234を設けるためのボス部254とを含む。可動マウント232は、中央ボア242、またはベアリングもしくはブッシュを介してボス部254を直接支点として枢動し得て、ボス部254と中央ボア242との間に介在させられ得る。可動マウント232を支持すべくピボットシャフトを受けるためのボアでボス部254を置き換えることを含む複数の代替的な構造がまた用いられ得る。移動ピボット点筐体250はまた、第2のカム従動子258をスライド可能に受けるための第2のカム従動子溝256と、ロックピン262をスライド可能に受けるためのロックピン溝260とを含む。図30の移動ピボット点筐体250の第2の側面図を参照されたい。第2のカム従動子溝と関連付けられるポケット部264は、第2のカム機構228に向かって第2のカム従動子258を付勢するリターンスプリングのために設けられる。あるいは、当該スプリングは省略されてよく、ピンおよび従動子の形状はカム従動子を移動させるよう構成されてよい。
ロック機構220は、クランクシャフト222によって駆動され、第2のカム通路230を有する第2のカム機構228を含む。第2のカム従動子258は第2のカム通路230とロックピン262との間で係合する。第2のカム従動子258(図33もまた参照)はカム係合面266および傾斜駆動面268を含む。スプリングは、第2のカム通路230に向かう方向に第2のカム従動子258を付勢し得て、スプリングは、ロックピン248が第2のカム従動子258によってロック用爪246との係合に駆動されていないとき、ロック用爪246から離れる方向にロックピン248を付勢し得る。あるいは、当該スプリングは省略されてよく、ピンおよび従動子の形状はカム従動子を移動させるよう構成されてよい。
第2のカム従動子258のロックする方向への動きが、ロックピン262を可動マウント232のロック用爪246と係合する方向に移動させ、第2のカム従動子258のロックする方向から離れる動きが、ロックピン262が可動マウント232のロック用爪246との係合から離れるように移動することを可能にするように、ロックピン262(図32参照)は、第2のカム従動子の駆動面268と係合するための受動面274を含む。ロックピン262はロック用爪246と係合するための係合面276もまた有する。ロックピン262がロック用爪246と係合するとき、可動マウント232はロック位置から移動しないようにされる。ロックピン262がロック用爪246から接続が解かれるとき、ピボット連結接続部236は弓状案内通路238に沿った移動が許され、動き制御機構218による制御を受ける。
可動マウント232の動きを制御するための動き制御機構218は、クランクシャフト222によって駆動され、第1のカム通路226を有する第1のカム機構224を含む。図34を参照されたい。動き制御連結部278は、第1のカム通路226が可動マウント232の動きを制御することを可能にすべく、第1のカム通路226と可動マウント232との間に動作可能に接続する。第1のカム通路226は第1の部分を含む。第1の部分は、接続ロッド212およびピボット連結部112の動きが、ピボット連結接続部236をMLCR208およびクランクシャフト222から離れるように駆動する、ピストン16のアップストロークの第1の部分において、可動マウント232のピボット連結接続部236がMLCR208から離れる方向に弓状案内通路238に沿って移動することを可能にするように構成かつ配置される
第1のカム通路226はまた第2の部分を含む。第2の部分は、ロック位置に到達するまで、ピストン16のアップストロークの第2の部分において、MLCR208およびクランクシャフト222に向かう方向に弓状案内通路238に沿ってピボット連結接続部236を移動させるべく構成かつ配置される。第1のカム通路226のこの第2の部分において、ロック位置に向かってピボット連結接続部236を駆動すべく、第1のカム通路226は動き制御連結部278を駆動し得る。動き制御連結部278は第1のカム通路226と係合する第1のカム従動子280を更に含む。第1のカム従動子280は駆動面282を含む。第1のカム従動子280は、移動ピボット点筐体250またはカム従動子筐体292のうちの片方または両方において第1のカム従動子溝281にスライド可能に配置される。ロッカアーム284はピボットマウント286と共にケーシング11に枢動自在に装着され、ピボット連結接続部236と接続している第1の端部290と、第1のカム従動子の駆動面282と接続している、第1の端部290の反対側の第2の端部288とを有する。ロッカアーム284はこうして、第1のカム通路226および第1のカム従動子280からピボット連結接続部236に動きを伝達する。代替的実施形態においては、ロック位置に向かってピボット連結接続部236を付勢する付勢力は、スプリングによって、液圧で、ソレノイドもしくは電気モータによって、または別の機構によって与えられ得る。カム従動子筐体292は移動ピボット点筐体250に接続されて、第1のカム従動子280をカバーする。この実施形態において、第1および第2のカム従動子溝281および256はクランクシャフト222の軸に対して半径方向に位置合わせされ、ロックピン溝260は、第2のカム従動子溝256に対して垂直に位置合わせされる。ロッカアームの第1の端部290は、可動マウント232の動きを制御すべく、ピボット連結接続部236、案内要素237、可動マウント232、ピボット連結部112、または他の構造と係合し得る。カムはまた、従動子として直接ロッカアーム上で、またはピボットマウント上で動作し得る。
移動ピボット点筐体250はケーシング11に取り付けられる別個のコンポーネントであってよく、ケーシング11と一体的に設けられてよく、またはその両方の組み合わせであってもよい。
概して複製またはミラーイメージの一実施形態においては、移動ピボット点機構が、クランクピンの各側において、ピボット式接続部234を支持すべくそれらの間に延びる第1の単一のシャフトと、ピボット連結接続部を支持すべくそれらの間に同様に延びる第2の単一のシャフトと、共に設けられる。これは、頑丈な構造を提供する。なぜなら各シャフトはそれぞれ2つの離れた端部において支持されるからである。
この実施形態は、上述された複数の線形的な可動マウントと比較して、バランスを取るのがより容易であり、より小さスペースしか必要としないという利点を有する。
図35A―図35Fは、旋回を通してエンジン214が回転するときの、エンジン214の一連の6つの位置を示し、ダウンストロークの間におけるMLCR208の変化する形状と、アップストロークの間のピストン16の持ち上げと、力伝達機構215およびMLCR208のリセットとを含む。
図35Aはピストン16がTDCにあるエンジン214を示す。このエンジン214のピストンのTDCは、クランクピン22が頂部にある前に開始する。これを行うことによって、同量のクランクシャフトの回転に対して、従来のクランクスライダ機構における場合と同程度に深くピストン16が下がることなくクランクシャフト222は回転させられ得る。この変更は、ピストンのピーク動力がより長い間維持されることを可能にして、燃焼される同量の燃料によって生成される全体的な動力レベルを増大させる。
図35Bおよび図35Cは、ダウンストロークとMLCR208の変化する形状とを示す。スライド式ピボット点の複数の代替形態の全ては、MLCRの変化する形状を利用することが可能であり、ピストンストロークより大きいクランクストロークを持続させるべく、MLCRは実質的に一方向のみに曲がる。
図35Cの位置までに、ピストン力のほぼ全ては仕事を行うために利用された。ストロークにおけるこの時点では、目的は、クランクシャフト222が180度の回転を過ぎて回転をするにつれて、ピストン16を持ち上げることによって次の動力ストロークのために準備することである(図35Dおよび図35E)。図35Dの位置までに、移動ピボット点機構216はアンロックされ、クランクシャフト222が回転し続けるとき、ピボット連結部112がMLCR208の邪魔にならないようにスライドすることを可能にする。図35Dは、MLCR208の複数のヒンジ連結部がロックされているように示される。ここでは、主スラスト側の複数の停止面は互いに係合して、その方向に更に曲がることを防ぎ、ピストン16が持ち上げられることを可能にする。この実施形態において、移動ピボット点機構216に向かう曲がりは、基本的に直線かまたはほぼ直線のMLCRに制限されることが好ましい。図35Fの位置において、ピストン16は持ち上げられ続け、移動ピボット点機構216は、それが決まった場所にロックされるTDCにおけるその開始位置に戻される。移動ピボット点機構216が決まった場所にロックされた後、クランクシャフト222は回転し続け、MLCRの複数のヒンジ連結部は他方側に曲がり、移動ピボット点機構216から離れて、次の動力ストロークのための準備ができているそれらの開始位置に戻る。図35Fの位置と図35Aの位置との間で、力伝達機構215およびMLCR208は相互作用して、ダウンストロークのためにピストン16の上方への動きを停止させ、その動きの方向を反転させる。
複数の移動ピボット点機構を有する本明細書において説明される複数の実施形態は、複数のロック機構を有するように示されるが、複数のロック機構は、ロック制御が動き制御機構によって提供されることによって省略され得ることもまた企図される。つまり、動き制御機構はロック位置における、移動するピボット点の実質的な動きを防止する。ロック機構が省略されるような実施形態において、動き制御機構は、必要な係止力を提供すべくより頑丈に作られてよい。
移動するピボットを有する本明細書において示される複数の実施形態は、線形的な動きまたは弓状/円形の動きを用いて示される。しかしながら、移動するピボットはそのように制限される必要はなく、MLCRの邪魔にならないように移動すべく任意のタイプの動きおよび機構を用いてよい。
図36および図37は図23−図25の実施形態の変形形態を示す。この変形形態において、エンジン296は、ピボット連結部112の第2の歯車部116と噛み合い係合している、MLCR301の接続ロッド300の第1の歯車部298を維持すべく異なる保持機構を用いる。保持機構302はスライダ306上に回転可能に装着されるアイドラローラ304を含む。スライダ306は、ケーシング11に接続されるスライダ溝308においてスライド可能に配置される。スライダ溝308はケーシング11の一部として一体的に設けられるか、またはケーシング11に取り付けられる別個のコンポーネントであってよい。スライダは示されるように線形的経路に沿ってスライドし得るか、または異なる経路に沿って移動し得る。スライダはまた異なる形状を有してよく、その動きにおいて実際には側面を必要としない。むしろ、それは回転するか、または別のタイプの動きを有し得る。アイドラローラ304は、第1の歯車部298を第2の歯車部116との噛み合い係合状態に維持すべく、接続ロッド300の側面に対して付勢される。接続ロッド300が上下前後に移動するとき、スライダのスライド動作は、アイドラローラを接続ロッド300との係合状態に維持する。アイドラローラ304は、直接またはスライダ306を付勢することを介して付勢され得る。当該付勢は、スプリングによって、液圧で、ソレノイドもしくは電気モータによって、または別の機構によって与えられ得る。付勢要素はスライダ溝308において、またはスライダ溝308の外部において設けられ得る。あるいは、アイドラローラ304は、ケーシング11に取り付けられるピボットアーム上に装着され得て、当該アームの枢動は、アイドラローラを接続ロッド300との接触状態に維持し得る。ピボット連結部112はまた、スプリングによって、液圧で、またはそうでなければ、第1の歯車部298を第2の歯車部116との噛み合い係合状態に維持するのを支援すべく、接続ロッド300との係合へと付勢され得る。
この変形形態はまた、ピストン16が設計されたピストンTDCより上に移動することを防止するピストン制御機構310を更に含む。図38―図40を参照されたい。ピストン制御機構310は、ケーシング11に接続される制御凹部314と係合するための、接続ロッド309に取り付けられる制御ボタン312を含む。制御ボタン312と制御凹部314との間の係合は、制御ボタン312の、従って接続ロッド309の、移動の経路を、少なくともピストン16および接続ロッド309のアップストロークにおいて画定する。つまり、制御凹部314は、制御凹部314において係合されるとき制御ボタン312が移動し得る外側経路を画定し、制御凹部314は、ピストン16の過変動(over−excursion)を防止すべく、ピストン16がTDCに近づくとき、ピストン16の上方への移動を制限するよう構成され得る。ピストン制御機構310はまた、制御凹部314に配置される制御アイランド316を含む。制御アイランド316はMLCRの複数のヒンジ連結部の角度を、それが持ち上げられるにつれて変化させるべく制御ボタン312と相互作用し得て、次の動力ストロークにためにそれらのヒンジ連結部を決まった位置に曲げる。制御ボタン312は接続ロッド309に対して固定され得るか、または、ローラの形態であってもよく、それが制御凹部314に沿って移動するにつれて転がることができるようにする。
本明細書において説明される他の複数のコンポーネントと同様に、ピストン制御機構310は単一のユニットとして設けられてよいが、複数の特定の状態においては、強度および支持を提供すべく、クランクピン22の両側に複数の機構310のそれぞれ1つが設けられるのが好ましい。
上述された様々な実施形態は、従来のクランクスライダ機構と比較すると、複数のエンジン性能の向上を提供する。概して3つの側面の性能の向上がある。それらは、生成されるトルク、仕事をするためのピストン力の利用効率、および圧縮ストロークの間でのTDC近くで費やされる時間、である。
本発明の動力ストロークの間に生成されるトルクは、同じ、ピストン力と、仕事をするためのこの力の利用効率と、を仮定した場合、クランクスライダ機構のそれより大きい。これは、TDCからBDCへの同じピストン降下長に対して、本明細書において開示されるエンジンは比較のクランクスライダ機構より大きいクランクを有するからである。どれ程大きいかは、接続ロッドおよび接続ロッドの歯車の形状を含む多数の要因に依存する。しかしながら、典型的な数字は約3から10%大きく、これは、クランクスライダ機構と比較すると、直接、本エンジンにとってのより大きいトルクになる。
本エンジンの動力伝達効率は、どの代替形態が用いられるかに依存する。スライド式ピボット点非円形歯車の複数の代替形態が最も効率的であり、このセクションにおける性能分析に用いられる。非円形歯車の代替形態に関して、その効率は、可変形状の接続ロッドにおける連結部の数、接続ロッドの歯車の長半径および短半径、接続ロッドの歯車におけるピボット穴のずらされた距離、接続ロッドの歯車の歯形形状、接続ロッドの歯車の初期角度、接続ロッドの歯車の配置、および、クランクの中心と比べた接続ロッドのずらされた距離を含む多数のパラメータに依存する。図41は、4インチ(10.16cm)ストロークおよび長さ6インチ(15.24cm)の接続ロッドの理論上のクランクスライダ機構と比較した、プロトタイプのスライド式ピボット点非円形歯車の代替形態の測定された効率を示す。この図は上記図5と同じであるが、本エンジンの効率曲線が追加してある。図41において、「利用可能な圧力」の曲線は、温度一定であり、100がTDCにおける利用可能な力であるとした場合の理想気体の法則から得られる。利用可能な圧力は、クランクが回転して燃焼室の体積が拡張するにつれて低下する。「CSM曲線」は、クランクスライダ機構の仕事に変換される力の割合に利用可能な力を乗算して得られる。「発明曲線」は、本エンジンの仕事に変換される力の割合に利用可能な力を乗算して得られる。この図は、TDCから、クランクがTDCを過ぎて60度回転するまで、本エンジンはクランクスライダ機構よりはるかに効率的であることを示す。TDCを過ぎた60度において、ピストン力はそのピーク圧力の25%である。60度から先においては、本発明およびクランクスライダ機構は基本的に等しい効率をする。
スライド式ピボット点の複数の代替形態について、360度のクランクの回転の間、ピストンは、固定式ピボット点の複数の代替形態またはクランクスライダ機構と比較して、圧縮ストロークの間により長い時間をTDC近くで費やす。圧縮ストロークの間にTDC近くで費やされるより長い時間は、燃料混合物が燃焼するためのより長い時間を可能にする。これは、燃焼プロセスにおいて燃料混合物がより早くより高温に到達することを可能にし、動力ストロークの複数の早期段階において体積が最小となるので、圧力のピークを増大させる。
これら3つの利点が全体として見られるとき、クランクスライダ機構と比較して、トルク出力においておよそ50から80%という著しい増大が見られる。これは、本発明のより高い圧力レベルが、そのより高い効率によって利用され、より大きいクランクに作用するからである。トルク出力の著しい増大を与えられて、本エンジンは、クランクスライダ機構のエンジンと同量のトルクを生成すべく、燃焼されるわずかな燃料しか必要としない。
ほとんどのエンジンの用途に関して、クランクスライダ機構と比較して、これらの利点は、より高い複雑性、コスト、および往復重量を上回っており、エンジンの稼働の各年でかなりの燃料コストの節約をもたらす。
本明細書において開示される様々な実施形態の様々な特徴は、本発明の範囲内で新たな複数の実施形態を生み出すべく、複数の異なる組み合わせで組み合わされ得る。つまり、複数の実施形態のうちの1または複数からの1または複数の特徴は、本発明の範囲内で新たな複数の実施形態を生み出すべく、1または複数の他の複数の実施形態の1または複数の特徴と組み合わされ得る。本明細書において与えられるいかなる範囲も、その範囲内でありとあらゆる特定値と、与えられた範囲内でありとあらゆる範囲とを含む。
前述のものは、例としてのみここで与えられる本発明の複数の実施形態の説明である。本発明は、説明されたような複数の特定の特徴のいずれかに限定されるものととられるべきではないが、添付の複数の請求項の範囲内で起こるような、本発明の全てのそのような変形形態を含む。
10 エンジン
11 ケーシング
12 シリンダ
13 クランクシャフト支持部
14 ボア
16 ピストン
18 クランクシャフト
20 主ベアリングジャーナル
22 クランクピン
24 クランクウェブ
26 マルチ連結接続ロッド機構
28 接続ロッド
30 接続ロッドの第1の端部
32 接続ロッドの第2の端部
34 第1のヒンジ連結部
36 第1のヒンジ連結部の第1の端部
38 第1のヒンジ連結部の第2の端部
40 クランクピン連結部
42 クランクピン連結部の第1の端部
44 クランクピン連結部の第2の端部
46 第2のヒンジ連結部
48 第2のヒンジ連結部の第1の端部 50 第2のヒンジ連結部の第2の端部
52 第3のヒンジ連結部
54 第3のヒンジ連結部の第1の端部
56 第3のヒンジ連結部の第2の端部
58 ピン
60 ピン
62 ピン
64 ピン
66 第1のヒンジ連結部の停止面
68 第3のヒンジ連結部の停止面
70 第2のヒンジ連結部の停止面
72 クランクピン連結部の停止面
74 力伝達機構
76 ピボット連結部
78 ピボット連結部の第1の端部
79 ピボット点
80 ピボット連結部の第2の端部
82 第3のピボット接続部
84 エンジン
86 マルチ連結接続ロッド機構
88 第1のヒンジ連結部
90 第1のヒンジ連結部の第1の端部
92 第1のヒンジ連結部の第2の端部
94 第3のピボット接続部
96 第1の歯車部
98 保持機構
100 側面プレート
102 側面プレートの第1の端部
104 側面プレートの第2の端部
106 側面プレートの第1の溝
108 側面プレートの第2の溝
110 側面プレートコネクタ
111 力伝達機構
112 ピボット連結部
114 ピボット連結部の第2の端部
116 第2の歯車部
118 保持ボア
120 保持ピン
122 保持ピン
124 エンジン
126 マルチ連結接続ロッド機構
128 力伝達機構
130 第3のピボット接続部
132 接続ロッド
134 ヒンジ連結部
136 移動ピボット点機構
138 可動マウント
140 ピボット
142 本体
144 案内通路
145 案内通路装置
146 ピボットボア
148 ロック用爪
150 ロックピン
151 ロックピンのロック部
152 ロックボア
153 受動面
154 ロック機構
156 クランクシャフト
158 第1のカム機構
160 第1のカム通路
162 第2のカム機構
164 第2のカム通路
166 第2のカム従動子
167 第2のカム従動子のカム係合面
168 第2のカム従動子の駆動面
170 スプリング
172 動き制御機構
180 動き制御連結部
182 第1のカム従動子
184 第1のカム従動子の駆動面
186 ロッカアーム
188 ピボット
190 ロッカアームの第1の端部
192 ロッカアームの第2の端部
194 カム従動子筐体
196 第1のカム従動子溝
198 第2のカム従動子溝
200 ロックピン溝
202 直線溝部
207 エンジン
208 マルチ連結接続ロッド機構
209 力伝達機構
210 第1の歯車部
212 接続ロッド
214 エンジン
215 力伝達機構
216 移動ピボット点機構
218 動き制御機構
220 ロック機構
222 クランクシャフト
224 第1のカム機構
226 第1のカム通路
228 第2のカム機構
230 第2のカム通路
232 可動マウント
234 ピボット式接続部
235 可動マウント軸
236 枢動するピボット連結接続部
237 案内要素
238 弓状通路
240 ピボットボア
242 中央ボア
244 カウンタバランス部
246 ロック面
248 ロックピン
250 移動ピボット点筐体
252 凹部
254 ボス部
256 第2のカム従動子溝
258 第2のカム従動子
260 ロックピン溝
262 ロックピン
264 ポケット部
266 カム係合面
268 傾斜駆動面
270 スプリング
274 ロックピンの受動面
276 ロックピンの係合面
278 動き制御連結部
280 第1のカム従動子
281 第1のカム従動子溝
282 第1のカム従動子の駆動面
284 ロッカアーム
286 ピボットマウント
288 ロッカアームの第1の端部
290 ロッカアームの第2の端部
292 カム従動子筐体
296 エンジン
298 第1の歯車部
300 接続ロッド
301 マルチ連結接続ロッド機構
302 保持機構
304 アイドラローラ
306 スライダ
308 スライダ溝
309 接続ロッド
310 ピストン制御機構
312 制御ボタン
314 制御凹部
316 制御アイランド
前述のものは、例としてのみここで与えられる本発明の複数の実施形態の説明である。本発明は、説明されたような複数の特定の特徴のいずれかに限定されるものととられるべきではないが、添付の複数の請求項の範囲内で起こるような、本発明の全てのそのような変形形態を含む
[項目1]
シリンダおよびクランクシャフト支持部を含むケーシングと、
上記シリンダの軸に沿って往復運動をするための、上記シリンダにスライド可能に配置されるピストンと、
上記クランクシャフト支持部において回転自在に支持される主ベアリングジャーナルと、上記主ベアリングジャーナルの軸から半径方向にずらして配置されるクランクピンと、上記主ベアリングジャーナルおよび上記クランクピンを接続するクランクウェブとを含むクランクシャフトと、
上記ピストンに接続される第1の端部と、上記第1の端部の反対側の第2の端部を有し、上記ピストンと共に往復運動をするための接続ロッド、
第1のヒンジ連結部であり、上記接続ロッドの第2の端部に枢動自在に接続される第1の端部を含み、かつ上記第1のヒンジ連結部の第1の端部の反対側の第2の端部を含む第1のヒンジ連結部、および
上記第1のヒンジ連結部の第2の端部に枢動自在に接続される第1の端部と、上記クランクピンに回転自在に接続される第2の端部とを含むクランクピン連結部、を備えるマルチ連結接続ロッド機構と、
鉛直方向のピストン力を水平方向のクランクピン力へと伝達すべく、上記マルチ連結接続ロッド機構を上記ケーシングに接続する力伝達機構と、を備え、
上記マルチ連結接続ロッド機構は、第1の歯車部を含み、
上記力伝達機構は、上記接続ロッドが往復運動をするとき、上記マルチ連結接続ロッド機構が上記力伝達機構に対して枢動することを可能にする噛み合い接続で上記第1の歯車部と係合する第2の歯車部を含む、
流体流機械。
[項目2]
シリンダおよびクランクシャフト支持部を含むケーシングと、
上記シリンダに沿って往復運動をするための、上記シリンダにスライド可能に配置されるピストンと、
上記クランクシャフト支持部において回転自在に支持される主ベアリングジャーナルと、上記主ベアリングジャーナルの軸から半径方向にずらして配置されるクランクピンと、上記主ベアリングジャーナルおよび上記クランクピンを接続するクランクウェブとを含むクランクシャフトと、
上記ピストンに接続される第1の端部と、上記第1の端部の反対側の第2の端部を有し、上記ピストンと共に往復運動をするための接続ロッド、および
上記接続ロッドの第2の端部に枢動自在に接続される第1の端部と、上記クランクピンに回転自在に接続される第2の端部とを含むクランクピン連結部、を備えるマルチ連結接続ロッド機構と、
鉛直方向のピストン力を水平方向のクランクピン力へと伝達すべく、上記マルチ連結接続ロッド機構を上記ケーシングに接続する力伝達機構と、を備え
上記マルチ連結接続ロッド機構は、第1の歯車部を含み、
上記力伝達機構は、上記接続ロッドが往復運動をするとき、上記マルチ連結接続ロッド機構が上記力伝達機構に対して枢動することを可能にする噛み合い接続で上記第1の歯車部と係合する第2の歯車部を含む、
流体流機械。
[項目3]
上記マルチ連結接続ロッド機構は、
第1のヒンジ連結部であり、上記接続ロッドの第2の端部に枢動自在に接続される第1の端部を含み、かつ上記第1のヒンジ連結部の第1の端部の反対側の第2の端部を含む第1のヒンジ連結部
を更に備える、項目2に記載の流体流機械。
[項目4]
上記マルチ連結接続ロッド機構は、
第2のヒンジ連結部であり、上記第1のヒンジ連結部の第2の端部に枢動自在に接続される第1の端部を含み、かつ上記第2のヒンジ連結部の第1の端部の反対側にあり、上記クランクピン連結部の第1の端部に枢動自在に接続される第2の端部を含む第2のヒンジ連結部
を更に備える、項目1または3に記載の流体流機械。
[項目5]
上記力伝達機構に対する上記マルチ連結接続ロッド機構の枢動の範囲全体にわたって上記第1の歯車部を上記第2の歯車部との噛み合い係合状態に維持すべく、上記マルチ連結接続ロッド機構と上記力伝達機構との間に接続される保持機構を更に備える、項目1から4のいずれか一項に記載の流体流機械。
[項目6]
上記力伝達機構は、上記ケーシングに枢動自在に接続される第1の端部と、上記マルチ連結接続ロッド機構に枢動自在に接続される第2の端部とを含むピボット連結部を更に備える
項目1から3のいずれか一項に記載の流体流機械。
[項目7]
上記力伝達機構は、上記ケーシングに枢動自在に接続される第1の端部と、上記マルチ連結接続ロッド機構に枢動自在に接続される第2の端部とを含むピボット連結部を更に備える、項目4に記載の流体流機械。
[項目8]
上記力伝達機構は、上記ケーシングに枢動自在に接続される第1の端部と、上記マルチ連結接続ロッド機構に枢動自在に接続される第2の端部とを含むピボット連結部を更に備える、項目5に記載の流体流機械。
[項目9]
上記マルチ連結接続ロッド機構は、上記クランクピン連結部を上記第2のヒンジ連結部に接続する第3のヒンジ連結部であり、上記第2のヒンジ連結部の第2の端部に枢動自在に接続される第1の端部を含み、かつ、上記クランクピン連結部の第1の端部に枢動自在に接続される、上記第3のヒンジ連結部の第1の端部の反対側の第2の端部を含む第3のヒンジ連結部を更に備える
項目7に記載の流体流機械。
[項目10]
上記接続ロッドおよび上記第1のヒンジ連結部から選択される少なくとも1つのものは、第3のピボット接続部を含み、上記ピボット連結部の第2の端部は、上記第3のピボット接続部に枢動自在に接続される
項目9に記載の流体流機械。
[項目11]
上記第3のピボット接続部は、上記接続ロッドおよび上記第1のヒンジ連結部から選択される上記少なくとも1つのものの主スラスト側に配置され、上記ピボット連結部の第1の端部は、上記接続ロッドおよび上記第1のヒンジ連結部から選択される上記少なくとも1つのものの上記主スラスト側の上記ケーシングに枢動自在に接続される
項目10に記載の流体流機械。
[項目12]
上記接続ロッド、上記第1のヒンジ連結部、上記第2のヒンジ連結部、および上記クランクピン連結部から選択される少なくとも1つのものの枢動量を、上記接続ロッド、上記第1のヒンジ連結部、上記第2のヒンジ連結部、および上記クランクピン連結部から選択される上記少なくとも1つのものの別の枢動量に制限する、上記接続ロッド、上記第1のヒンジ連結部、上記第2のヒンジ連結部、および上記クランクピン連結部から選択される上記少なくとも1つのものに配置される少なくとも1つの停止面を更に備える
項目11に記載の流体流機械。
[項目13]
上記少なくとも1つの停止面は、上記接続ロッドの長手軸と、上記クランクピン連結部の長手軸との間で90度の最大枢動を与える
項目12に記載の流体流機械。
[項目14]
上記第1のヒンジ連結部は、上記第1のヒンジ連結部の第1の端部と第2の端部との中間に配置される上記第3のピボット接続部を含み、上記第3のピボット接続部は、上記第1のヒンジ連結部の主スラスト側に配置され、上記ピボット連結部の第1の端部は、上記第1のヒンジ連結部の主スラスト側の上記ケーシングに枢動自在に接続され、上記接続ロッド、上記第1のヒンジ連結部、上記第2のヒンジ連結部、および上記クランクピン連結部のそれぞれは、少なくとも1つの方向における上記接続ロッドの上記長手軸および上記クランクピン連結部の上記長手軸の枢動を限定すべく、隣接する停止面と係合するための少なくとも1つの停止面を含む
項目13に記載の流体流機械。
[項目15]
上記第3のピボット接続部は上記第1の歯車部を含み、上記ピボット連結部の第2の端部は、上記第2の歯車部を含む
項目11から14の何れか一項に記載の流体流機械。
[項目16]
上記ピボット連結部に対する上記マルチ連結接続ロッド機構の枢動の範囲全体にわたって上記第1の歯車部を上記第2の歯車部との噛み合い係合状態に維持すべく、上記第1のヒンジ連結部と上記ピボット連結部との間に接続される保持機構を更に備える
項目15に記載の流体流機械。
[項目17]
上記第1の歯車部および上記第2の歯車部のうちの一方は、y軸とは異なるx軸の半径を有する湾曲した非円形歯車であり、上記第1の歯車部および上記第2の歯車部のうちの他方はラック歯車である
項目5または8に記載の流体流機械。
[項目18]
上記保持機構は第1の端部および第2の端部を有する少なくとも1つの側面プレートを含み、上記少なくとも1つの側面プレートは上記マルチ連結接続ロッド機構および上記力伝達機構のうちの一方に上記第1の端部においてしっかりと取り付けられ、上記少なくとも1つの側面プレートは、上記第2の端部において配置される一対の間隔の空いた溝を含み、上記マルチ連結接続ロッド機構および上記力伝達機構のうちの他方は、上記力伝達機構に対する上記マルチ連結接続ロッド機構の枢動の範囲全体にわたって、上記湾曲した非円形歯車を上記ラック歯車との噛み合い係合状態に維持すべく、それぞれ上記一対の間隔の空いた溝と係合する一対のピンを含む
項目17に記載の流体流機械。
[項目19]
上記湾曲した非円形歯車は、上記力伝達機構に配置され、上記ラック歯車は上記マルチ連結接続ロッド機構に配置され、上記少なくとも1つの側面プレートは、上記マルチ連結接続ロッド機構に上記第1の端部においてしっかりと取り付けられ、上記力伝達機構は上記一対のピンを含む
項目18に記載の流体流機械。
[項目20]
上記ピボット連結部の第1の端部を上記ケーシングに接続する移動ピボット点機構であり、
上記ピボット連結部の第1の端部が接続されている可動マウントと、
上記ケーシングに取り付けられ、上記可動マウントに接続される案内通路を有し、上記可動マウントがそれに沿って移動し得る画定された経路を与える案内通路装置と、を含む移動ピボット点機構と、
上記可動マウントの動きを制御するための動き制御機構であり、
上記クランクシャフトによって駆動され、第1のカム通路を有する第1のカム機構を含む動き制御機構と、
上記第1のカム通路が上記可動マウントの動きを制御することを可能にすべく、上記第1のカム通路と上記可動マウントとの間に動作可能に接続される動き制御連結部であり、第1のカム通路は、上記ピストンのアップストロークの第1の部分において上記マルチ連結接続ロッド機構から離れる方向に上記案内通路に沿って上記可動マウントが移動し、次に、ロック位置に到達するまで、上記ピストンのアップストロークの第2の部分において上記マルチ連結接続ロッド機構に向かう方向に上記案内通路に沿って上記可動マウントを移動させることを可能にすべく構成かつ配置される動き制御連結部と、を更に備える
項目8に記載の流体流機械。
[項目21]
上記動き制御連結部は、
上記第1のカム通路と係合し、駆動面を含む第1のカム従動子と、
上記ケーシングに枢動自在に装着され、上記可動マウントと接続する第1の端部、および、上記第1のカム従動子の駆動面と接続する、上記第1の端部の反対側の第2の端部とを有するロッカアームと、を更に備える
項目20に記載の流体流機械。
[項目22]
上記第1のカム従動子をスライド可能に受ける第1のカム従動子溝を含む、
上記ケーシングに接続される筐体を更に備え、
上記案内通路装置の案内通路は、上記可動マウントをスライド可能に受ける直線溝を含み、
上記可動マウントは、上記ピボット連結部に接続されるピボットボアを含むスライドブロックであり、
上記第1のカム機構は、上記クランクシャフト上に配置され、上記第1のカム従動子溝は上記クランクシャフトの軸に対して半径方向に位置合わせされる
項目21に記載の流体流機械。
[項目23]
上記ピボット連結部の第1の端部を上記ケーシングに接続し、
上記ピボット連結部の第1の端部が接続されている可動マウントを含む移動ピボット点機構と、
上記可動マウントの動きを制御するための動き制御機構であり、
上記クランクシャフトによって駆動され、第1のカム通路を有する第1のカム機構を含む動き制御機構と、
上記第1のカム通路が上記可動マウントの動きを制御することを可能にすべく、上記第1のカム通路と上記可動マウントとの間に動作可能に接続される動き制御連結部であり、上記第1のカム通路は、上記ピストンのアップストロークの第1の部分において上記マルチ連結接続ロッド機構から離れる方向に案内通路に沿って上記可動マウントが移動し、次に、ロック位置に到達するまで上記ピストンのアップストロークの第2の部分において上記マルチ連結接続ロッド機構に向かう方向に上記案内通路に沿って上記可動マウントを移動させることを可能にすべく構成かつ配置される動き制御連結部と、を更に備え、
上記可動マウントは、可動マウント軸の周りを枢動すべく上記ケーシングに枢動自在に接続され、上記可動マウントは、
上記ピボット連結部の第1の端部に接続される枢動するピボット連結接続部であり、上記可動マウント軸の周りの上記可動マウントの枢動が上記ピボット連結接続部を弓状案内通路に沿って移動させるように、上記可動マウント軸の半径方向外側に配置される枢動するピボット連結接続部と、
上記可動マウント軸を挟んで上記枢動するピボット連結接続部の反対側にあるカウンタバランス部と、を含み、
ロッカアームの第1の端部は、上記可動マウントおよび上記ピボット連結部から選択される少なくとも1つと係合する
項目8に記載の流体流機械。
[項目24]
上記ロック位置に上記可動マウントをロックすべく上記可動マウントと接続するためのロック機構であり、
上記ロック位置に上記可動マウントをロックすべく、上記可動マウントが上記ロック位置に移動させられるとき、上記可動マウントの一部分と係合すべく上記クランクシャフトによって駆動されるロックピンであり、上記ピストンが、上記ピストンのダウンストローク中であるとき、上記可動マウントの上記一部分との接続を解くべく上記クランクシャフトによって駆動されもするロックピンと、
上記クランクシャフトによって駆動され、第2のカム通路を有する第2のカム機構と、
上記第2のカム通路と上記ロックピンとの間で係合し、駆動面を含む第2のカム従動子と、を含むロック機構であり、
上記ロックピンは、ロックする方向への上記第2のカム従動子の動きが、上記ロックピンを上記可動マウントと係合する方向に移動させ、上記ロックする方向から離れる上記第2のカム従動子の動きが、上記ロックピンが上記可動マウントとの係合から離れる方向に移動することを可能にするように、上記第2のカム従動子の駆動面と係合するための受動面を含み、
上記可動マウントは、上記ロックピンと係合するためのロック面を更に含むロック機構と、
第1のカム従動子をスライド可能に受ける第1のカム従動子溝と、
上記第2のカム従動子をスライド可能に受ける第2のカム従動子溝と、
上記ロックピンをスライド可能に受けるロックピン溝と、を含む筐体と、を更に備え、
上記第1のカム機構および上記第2のカム機構は上記クランクシャフト上に配置され、上記第1のカム従動子溝および上記第2のカム従動子溝は上記クランクシャフトの軸に対して半径方向に位置合わせされ、上記ロックピン溝は、上記第2のカム従動子溝に対して垂直に位置合わせされ、
上記ロック面は上記カウンタバランス部の外側円周部分上に配置され、かつ上記カウンタバランス部の上記外側円周部分においてノッチとして形成される
項目23に記載の流体流機械。
[項目25]
上記第3のピボット接続部は上記第1の歯車部を含み、上記ピボット連結部の第2の端部は、上記第2の歯車部を含む
項目10に記載の流体流機械。
[項目26]
上記ピボット連結部に対する上記マルチ連結接続ロッド機構の枢動の範囲全体にわたって上記第1の歯車部を上記第2の歯車部との噛み合い係合状態に維持すべく、上記第1のヒンジ連結部と上記ピボット連結部との間に接続される保持機構を更に備える
項目25に記載の流体流機械。
[項目27]
上記第1の歯車部および上記第2の歯車部のうちの一方は、y軸とは異なるx軸の半径を有する湾曲した非円形歯車であり、上記第1の歯車部および上記第2の歯車部のうちの他方はラック歯車である
項目26に記載の流体流機械。
[項目28]
上記保持機構は第1の端部および第2の端部を有する少なくとも1つの側面プレートを含み、上記少なくとも1つの側面プレートは上記マルチ連結接続ロッド機構および上記ピボット連結部のうちの一方に上記第1の端部においてしっかりと取り付けられ、上記少なくとも1つの側面プレートは、上記第2の端部において配置される一対の間隔の空いた溝を含み、上記マルチ連結接続ロッド機構および上記ピボット連結部のうちの他方は、上記ピボット連結部に対する上記マルチ連結接続ロッド機構の枢動の範囲全体にわたって、上記湾曲した非円形歯車を上記ラック歯車との噛み合い係合状態に維持すべく、それぞれ上記一対の間隔の空いた溝と係合する一対のピンを含む
項目27に記載の流体流機械。
[項目29]
上記湾曲した非円形歯車は、上記ピボット連結部に配置され、上記ラック歯車は上記第1のヒンジ連結部に配置され、上記少なくとも1つの側面プレートは、上記第1のヒンジ連結部に上記第1の端部においてしっかりと取り付けられ、上記ピボット連結部は上記一対のピンを含む
項目28に記載の流体流機械。
[項目30]
上記ケーシングに接続される支持経路に沿って移動する可動支持部と、
上記可動支持部に回転可能に装着され、上記第1の歯車部を上記第2の歯車部との噛み合い係合状態に維持すべく上記接続ロッドの側面に対して付勢されるアイドラローラと、を含む保持機構を更に備える
項目25から29の何れか一項に記載の流体流機械。
[項目31]
上記ケーシングに接続される制御凹部と、
上記制御凹部と係合するための上記接続ロッドに取り付けられる制御ボタンと、を含むピストン制御機構を更に備え、
上記制御ボタンと上記制御凹部との間の上記係合は、上記ピストンの過変動を防ぐべく、上記ピストンがTDCに近づくとき、上記ピストンの上方移動を制限するよう上記ピストンおよび上記接続ロッドのアップストロークにおいて上記制御ボタンおよび上記接続ロッドが移動し得る外側経路を画定する
項目30に記載の流体流機械。
[項目32]
上記ピストン制御機構は、
上記マルチ連結接続ロッド機構が持ち上げられるとき、上記マルチ連結接続ロッド機構の複数のヒンジ連結部の角度を変化させるべく上記制御ボタンと相互作用し、次の動力ストロークのために上記複数のヒンジ連結部を決まった位置に曲げるための、上記制御凹部において配置される制御アイランドを更に含む
項目31に記載の流体流機械。
[項目33]
上記ロック位置に上記可動マウントをロックすべく上記可動マウントと接続するためのロック機構であり、
上記ロック位置に上記可動マウントをロックすべく、上記可動マウントが上記ロック位置に移動させられるとき、上記可動マウントの一部分と係合すべく上記クランクシャフトによって駆動されるロックピンであり、上記ピストンが、上記ピストンのダウンストローク中であるとき、上記可動マウントの上記一部分との接続を解くべく上記クランクシャフトによって駆動されもするロックピンと、
上記クランクシャフトによって駆動され、第2のカム通路を有する第2のカム機構と、
上記第2のカム通路と上記ロックピンとの間で係合し、駆動面を含む第2のカム従動子と、を含むロック機構を更に備え、
上記ロックピンは、ロックする方向への上記第2のカム従動子の動きが、上記ロックピンを上記可動マウントと係合する方向に移動させ、上記ロックする方向から離れる上記第2のカム従動子の動きが、上記ロックピンが上記可動マウントとの係合から離れる方向に移動することを可能にするように、上記第2のカム従動子の駆動面と係合するための受動面を含み、
上記筐体は
上記第2のカム従動子をスライド可能に受ける第2のカム従動子溝と、
上記ロックピンをスライド可能に受けるロックピン溝と、を更に含み、
上記可動マウントは上記ロックピンと係合するためのロック用爪を含み、
上記第2のカム機構は上記クランクシャフト上に配置され、上記第2のカム従動子溝は上記クランクシャフトの上記軸に対して半径方向に位置合わせされ、上記ロックピン溝は上記第2のカム従動子溝に対して垂直に位置合わせる
項目22に記載の流体流機械。
[項目34]
上記第1の歯車部および上記第2の歯車部のうちの一方は、y軸とは異なるx軸の半径を有する湾曲した非円形歯車であり、上記第1の歯車部および上記第2の歯車部のうちの他方はラック歯車であり、上記湾曲した非円形歯車は、上記力伝達機構に配置され、上記ラック歯車は上記マルチ連結接続ロッド機構に配置される、項目2に記載の流体流機械。
[項目35]
上記力伝達機構は、
上記ピボット連結部の第1の端部を上記ケーシングに接続し、上記ピボット連結部の第1の端部が接続されている可動マウントを含む移動ピボット点機構
を含み、
上記可動マウントは、可動マウント軸の周りを枢動すべく上記ケーシングに枢動自在に接続され、
上記可動マウントは、
上記ピボット連結部の第1の端部に接続される枢動するピボット連結接続部であり、上記可動マウント軸の周りの上記可動マウントの枢動が上記ピボット連結接続部を弓状案内通路に沿って移動させるように、上記可動マウント軸の半径方向外側に配置される枢動するピボット連結接続部と、
上記可動マウント軸を挟んで上記枢動するピボット連結接続部の反対側にあるカウンタバランス部と、
を含む、項目8に記載の流体流機械。
[項目36]
上記第1の歯車部および上記第2の歯車部のうちの一方は、y軸とは異なるx軸の半径を有する湾曲した非円形歯車であり、上記第1の歯車部および上記第2の歯車部のうちの他方はラック歯車である
項目35に記載の流体流機械。
[項目37]
上記保持機構は第1の端部および第2の端部を有する少なくとも1つの側面プレートを含み、上記少なくとも1つの側面プレートは上記マルチ連結接続ロッド機構および上記ピボット連結部のうちの一方に上記第1の端部においてしっかりと取り付けられ、上記少なくとも1つの側面プレートは、上記第2の端部において配置される一対の間隔の空いた溝を含み、上記マルチ連結接続ロッド機構および上記ピボット連結部のうちの他方は、上記ピボット連結部に対する上記マルチ連結接続ロッド機構の枢動の範囲全体にわたって、上記湾曲した非円形歯車を上記ラック歯車との噛み合い係合状態に維持すべく、それぞれ上記一対の間隔の空いた溝と係合する一対のピンを含む
項目36に記載の流体流機械。
[項目38]
上記湾曲した非円形歯車は、上記ピボット連結部に配置され、上記ラック歯車は上記マルチ連結接続ロッド機構に配置され、上記少なくとも1つの側面プレートは、上記マルチ連結接続ロッド機構に上記第1の端部においてしっかりと取り付けられ、上記ピボット連結部は上記一対のピンを含む
項目37に記載の流体流機械。

Claims (38)

  1. シリンダおよびクランクシャフト支持部を含むケーシングと、
    前記シリンダの軸に沿って往復運動をするための、前記シリンダにスライド可能に配置されるピストンと、
    前記クランクシャフト支持部において回転自在に支持される主ベアリングジャーナルと、前記主ベアリングジャーナルの軸から半径方向にずらして配置されるクランクピンと、前記主ベアリングジャーナルおよび前記クランクピンを接続するクランクウェブとを含むクランクシャフトと、
    前記ピストンに接続される第1の端部と、前記第1の端部の反対側の第2の端部を有し、前記ピストンと共に往復運動をするための接続ロッド、
    第1のヒンジ連結部であり、前記接続ロッドの第2の端部に枢動自在に接続される第1の端部を含み、かつ前記第1のヒンジ連結部の第1の端部の反対側の第2の端部を含む第1のヒンジ連結部、および
    前記第1のヒンジ連結部の第2の端部に枢動自在に接続される第1の端部と、前記クランクピンに回転自在に接続される第2の端部とを含むクランクピン連結部、を備えるマルチ連結接続ロッド機構と、
    鉛直方向のピストン力を水平方向のクランクピン力へと伝達すべく、前記マルチ連結接続ロッド機構を前記ケーシングに接続する力伝達機構と、を備え、
    前記マルチ連結接続ロッド機構は、第1の歯車部を含み、
    前記力伝達機構は、前記接続ロッドが往復運動をするとき、前記マルチ連結接続ロッド機構が前記力伝達機構に対して枢動することを可能にする噛み合い接続で前記第1の歯車部と係合する第2の歯車部を含む、
    流体流機械。
  2. シリンダおよびクランクシャフト支持部を含むケーシングと、
    前記シリンダに沿って往復運動をするための、前記シリンダにスライド可能に配置されるピストンと、
    前記クランクシャフト支持部において回転自在に支持される主ベアリングジャーナルと、前記主ベアリングジャーナルの軸から半径方向にずらして配置されるクランクピンと、前記主ベアリングジャーナルおよび前記クランクピンを接続するクランクウェブとを含むクランクシャフトと、
    前記ピストンに接続される第1の端部と、前記第1の端部の反対側の第2の端部を有し、前記ピストンと共に往復運動をするための接続ロッド、および
    前記接続ロッドの第2の端部に枢動自在に接続される第1の端部と、前記クランクピンに回転自在に接続される第2の端部とを含むクランクピン連結部、を備えるマルチ連結接続ロッド機構と、
    鉛直方向のピストン力を水平方向のクランクピン力へと伝達すべく、前記マルチ連結接続ロッド機構を前記ケーシングに接続する力伝達機構と、を備え
    前記マルチ連結接続ロッド機構は、第1の歯車部を含み、
    前記力伝達機構は、前記接続ロッドが往復運動をするとき、前記マルチ連結接続ロッド機構が前記力伝達機構に対して枢動することを可能にする噛み合い接続で前記第1の歯車部と係合する第2の歯車部を含む、
    流体流機械。
  3. 前記マルチ連結接続ロッド機構は、
    第1のヒンジ連結部であり、前記接続ロッドの第2の端部に枢動自在に接続される第1の端部を含み、かつ前記第1のヒンジ連結部の第1の端部の反対側の第2の端部を含む第1のヒンジ連結部
    を更に備える、請求項2に記載の流体流機械。
  4. 前記マルチ連結接続ロッド機構は、
    第2のヒンジ連結部であり、前記第1のヒンジ連結部の第2の端部に枢動自在に接続される第1の端部を含み、かつ前記第2のヒンジ連結部の第1の端部の反対側にあり、前記クランクピン連結部の第1の端部に枢動自在に接続される第2の端部を含む第2のヒンジ連結部
    を更に備える、請求項1または3に記載の流体流機械。
  5. 前記力伝達機構に対する前記マルチ連結接続ロッド機構の枢動の範囲全体にわたって前記第1の歯車部を前記第2の歯車部との噛み合い係合状態に維持すべく、前記マルチ連結接続ロッド機構と前記力伝達機構との間に接続される保持機構を更に備える、請求項1から4のいずれか一項に記載の流体流機械。
  6. 前記力伝達機構は、前記ケーシングに枢動自在に接続される第1の端部と、前記マルチ連結接続ロッド機構に枢動自在に接続される第2の端部とを含むピボット連結部を更に備える
    請求項1から3のいずれか一項に記載の流体流機械。
  7. 前記力伝達機構は、前記ケーシングに枢動自在に接続される第1の端部と、前記マルチ連結接続ロッド機構に枢動自在に接続される第2の端部とを含むピボット連結部を更に備える、請求項4に記載の流体流機械。
  8. 前記力伝達機構は、前記ケーシングに枢動自在に接続される第1の端部と、前記マルチ連結接続ロッド機構に枢動自在に接続される第2の端部とを含むピボット連結部を更に備える、請求項5に記載の流体流機械。
  9. 前記マルチ連結接続ロッド機構は、前記クランクピン連結部を前記第2のヒンジ連結部に接続する第3のヒンジ連結部であり、前記第2のヒンジ連結部の第2の端部に枢動自在に接続される第1の端部を含み、かつ、前記クランクピン連結部の第1の端部に枢動自在に接続される、前記第3のヒンジ連結部の第1の端部の反対側の第2の端部を含む第3のヒンジ連結部を更に備える
    請求項7に記載の流体流機械。
  10. 前記接続ロッドおよび前記第1のヒンジ連結部から選択される少なくとも1つのものは、第3のピボット接続部を含み、前記ピボット連結部の第2の端部は、前記第3のピボット接続部に枢動自在に接続される
    請求項9に記載の流体流機械。
  11. 前記第3のピボット接続部は、前記接続ロッドおよび前記第1のヒンジ連結部から選択される前記少なくとも1つのものの主スラスト側に配置され、前記ピボット連結部の第1の端部は、前記接続ロッドおよび前記第1のヒンジ連結部から選択される前記少なくとも1つのものの前記主スラスト側の前記ケーシングに枢動自在に接続される
    請求項10に記載の流体流機械。
  12. 前記接続ロッド、前記第1のヒンジ連結部、前記第2のヒンジ連結部、および前記クランクピン連結部から選択される少なくとも1つのものの枢動量を、前記接続ロッド、前記第1のヒンジ連結部、前記第2のヒンジ連結部、および前記クランクピン連結部から選択される前記少なくとも1つのものの別の枢動量に制限する、前記接続ロッド、前記第1のヒンジ連結部、前記第2のヒンジ連結部、および前記クランクピン連結部から選択される前記少なくとも1つのものに配置される少なくとも1つの停止面を更に備える
    請求項11に記載の流体流機械。
  13. 前記少なくとも1つの停止面は、前記接続ロッドの長手軸と、前記クランクピン連結部の長手軸との間で90度の最大枢動を与える
    請求項12に記載の流体流機械。
  14. 前記第1のヒンジ連結部は、前記第1のヒンジ連結部の第1の端部と第2の端部との中間に配置される前記第3のピボット接続部を含み、前記第3のピボット接続部は、前記第1のヒンジ連結部の主スラスト側に配置され、前記ピボット連結部の第1の端部は、前記第1のヒンジ連結部の主スラスト側の前記ケーシングに枢動自在に接続され、前記接続ロッド、前記第1のヒンジ連結部、前記第2のヒンジ連結部、および前記クランクピン連結部のそれぞれは、少なくとも1つの方向における前記接続ロッドの前記長手軸および前記クランクピン連結部の前記長手軸の枢動を限定すべく、隣接する停止面と係合するための少なくとも1つの停止面を含む
    請求項13に記載の流体流機械。
  15. 前記第3のピボット接続部は前記第1の歯車部を含み、前記ピボット連結部の第2の端部は、前記第2の歯車部を含む
    請求項11から14の何れか一項に記載の流体流機械。
  16. 前記ピボット連結部に対する前記マルチ連結接続ロッド機構の枢動の範囲全体にわたって前記第1の歯車部を前記第2の歯車部との噛み合い係合状態に維持すべく、前記第1のヒンジ連結部と前記ピボット連結部との間に接続される保持機構を更に備える
    請求項15に記載の流体流機械。
  17. 前記第1の歯車部および前記第2の歯車部のうちの一方は、y軸とは異なるx軸の半径を有する湾曲した非円形歯車であり、前記第1の歯車部および前記第2の歯車部のうちの他方はラック歯車である
    請求項5または8に記載の流体流機械。
  18. 前記保持機構は第1の端部および第2の端部を有する少なくとも1つの側面プレートを含み、前記少なくとも1つの側面プレートは前記マルチ連結接続ロッド機構および前記力伝達機構のうちの一方に前記第1の端部においてしっかりと取り付けられ、前記少なくとも1つの側面プレートは、前記第2の端部において配置される一対の間隔の空いた溝を含み、前記マルチ連結接続ロッド機構および前記力伝達機構のうちの他方は、前記力伝達機構に対する前記マルチ連結接続ロッド機構の枢動の範囲全体にわたって、前記湾曲した非円形歯車を前記ラック歯車との噛み合い係合状態に維持すべく、それぞれ前記一対の間隔の空いた溝と係合する一対のピンを含む
    請求項17に記載の流体流機械。
  19. 前記湾曲した非円形歯車は、前記力伝達機構に配置され、前記ラック歯車は前記マルチ連結接続ロッド機構に配置され、前記少なくとも1つの側面プレートは、前記マルチ連結接続ロッド機構に前記第1の端部においてしっかりと取り付けられ、前記力伝達機構は前記一対のピンを含む
    請求項18に記載の流体流機械。
  20. 前記ピボット連結部の第1の端部を前記ケーシングに接続する移動ピボット点機構であり、
    前記ピボット連結部の第1の端部が接続されている可動マウントと、
    前記ケーシングに取り付けられ、前記可動マウントに接続される案内通路を有し、前記可動マウントがそれに沿って移動し得る画定された経路を与える案内通路装置と、を含む移動ピボット点機構と、
    前記可動マウントの動きを制御するための動き制御機構であり、
    前記クランクシャフトによって駆動され、第1のカム通路を有する第1のカム機構を含む動き制御機構と、
    前記第1のカム通路が前記可動マウントの動きを制御することを可能にすべく、前記第1のカム通路と前記可動マウントとの間に動作可能に接続される動き制御連結部であり、第1のカム通路は、前記ピストンのアップストロークの第1の部分において前記マルチ連結接続ロッド機構から離れる方向に前記案内通路に沿って前記可動マウントが移動し、次に、ロック位置に到達するまで、前記ピストンのアップストロークの第2の部分において前記マルチ連結接続ロッド機構に向かう方向に前記案内通路に沿って前記可動マウントを移動させることを可能にすべく構成かつ配置される動き制御連結部と、を更に備える
    請求項8に記載の流体流機械。
  21. 前記動き制御連結部は、
    前記第1のカム通路と係合し、駆動面を含む第1のカム従動子と、
    前記ケーシングに枢動自在に装着され、前記可動マウントと接続する第1の端部、および、前記第1のカム従動子の駆動面と接続する、前記第1の端部の反対側の第2の端部とを有するロッカアームと、を更に備える
    請求項20に記載の流体流機械。
  22. 前記第1のカム従動子をスライド可能に受ける第1のカム従動子溝を含む、
    前記ケーシングに接続される筐体を更に備え、
    前記案内通路装置の案内通路は、前記可動マウントをスライド可能に受ける直線溝を含み、
    前記可動マウントは、前記ピボット連結部に接続されるピボットボアを含むスライドブロックであり、
    前記第1のカム機構は、前記クランクシャフト上に配置され、前記第1のカム従動子溝は前記クランクシャフトの軸に対して半径方向に位置合わせされる
    請求項21に記載の流体流機械。
  23. 前記ピボット連結部の第1の端部を前記ケーシングに接続し、
    前記ピボット連結部の第1の端部が接続されている可動マウントを含む移動ピボット点機構と、
    前記可動マウントの動きを制御するための動き制御機構であり、
    前記クランクシャフトによって駆動され、第1のカム通路を有する第1のカム機構を含む動き制御機構と、
    前記第1のカム通路が前記可動マウントの動きを制御することを可能にすべく、前記第1のカム通路と前記可動マウントとの間に動作可能に接続される動き制御連結部であり、前記第1のカム通路は、前記ピストンのアップストロークの第1の部分において前記マルチ連結接続ロッド機構から離れる方向に案内通路に沿って前記可動マウントが移動し、次に、ロック位置に到達するまで前記ピストンのアップストロークの第2の部分において前記マルチ連結接続ロッド機構に向かう方向に前記案内通路に沿って前記可動マウントを移動させることを可能にすべく構成かつ配置される動き制御連結部と、を更に備え、
    前記可動マウントは、可動マウント軸の周りを枢動すべく前記ケーシングに枢動自在に接続され、前記可動マウントは、
    前記ピボット連結部の第1の端部に接続される枢動するピボット連結接続部であり、前記可動マウント軸の周りの前記可動マウントの枢動が前記ピボット連結接続部を弓状案内通路に沿って移動させるように、前記可動マウント軸の半径方向外側に配置される枢動するピボット連結接続部と、
    前記可動マウント軸を挟んで前記枢動するピボット連結接続部の反対側にあるカウンタバランス部と、を含み、
    ロッカアームの第1の端部は、前記可動マウントおよび前記ピボット連結部から選択される少なくとも1つと係合する
    請求項8に記載の流体流機械。
  24. 前記ロック位置に前記可動マウントをロックすべく前記可動マウントと接続するためのロック機構であり、
    前記ロック位置に前記可動マウントをロックすべく、前記可動マウントが前記ロック位置に移動させられるとき、前記可動マウントの一部分と係合すべく前記クランクシャフトによって駆動されるロックピンであり、前記ピストンが、前記ピストンのダウンストローク中であるとき、前記可動マウントの前記一部分との接続を解くべく前記クランクシャフトによって駆動されもするロックピンと、
    前記クランクシャフトによって駆動され、第2のカム通路を有する第2のカム機構と、
    前記第2のカム通路と前記ロックピンとの間で係合し、駆動面を含む第2のカム従動子と、を含むロック機構であり、
    前記ロックピンは、ロックする方向への前記第2のカム従動子の動きが、前記ロックピンを前記可動マウントと係合する方向に移動させ、前記ロックする方向から離れる前記第2のカム従動子の動きが、前記ロックピンが前記可動マウントとの係合から離れる方向に移動することを可能にするように、前記第2のカム従動子の駆動面と係合するための受動面を含み、
    前記可動マウントは、前記ロックピンと係合するためのロック面を更に含むロック機構と、
    第1のカム従動子をスライド可能に受ける第1のカム従動子溝と、
    前記第2のカム従動子をスライド可能に受ける第2のカム従動子溝と、
    前記ロックピンをスライド可能に受けるロックピン溝と、を含む筐体と、を更に備え、
    前記第1のカム機構および前記第2のカム機構は前記クランクシャフト上に配置され、前記第1のカム従動子溝および前記第2のカム従動子溝は前記クランクシャフトの軸に対して半径方向に位置合わせされ、前記ロックピン溝は、前記第2のカム従動子溝に対して垂直に位置合わせされ、
    前記ロック面は前記カウンタバランス部の外側円周部分上に配置され、かつ前記カウンタバランス部の前記外側円周部分においてノッチとして形成される
    請求項23に記載の流体流機械。
  25. 前記第3のピボット接続部は前記第1の歯車部を含み、前記ピボット連結部の第2の端部は、前記第2の歯車部を含む
    請求項10に記載の流体流機械。
  26. 前記ピボット連結部に対する前記マルチ連結接続ロッド機構の枢動の範囲全体にわたって前記第1の歯車部を前記第2の歯車部との噛み合い係合状態に維持すべく、前記第1のヒンジ連結部と前記ピボット連結部との間に接続される保持機構を更に備える
    請求項25に記載の流体流機械。
  27. 前記第1の歯車部および前記第2の歯車部のうちの一方は、y軸とは異なるx軸の半径を有する湾曲した非円形歯車であり、前記第1の歯車部および前記第2の歯車部のうちの他方はラック歯車である
    請求項26に記載の流体流機械。
  28. 前記保持機構は第1の端部および第2の端部を有する少なくとも1つの側面プレートを含み、前記少なくとも1つの側面プレートは前記マルチ連結接続ロッド機構および前記ピボット連結部のうちの一方に前記第1の端部においてしっかりと取り付けられ、前記少なくとも1つの側面プレートは、前記第2の端部において配置される一対の間隔の空いた溝を含み、前記マルチ連結接続ロッド機構および前記ピボット連結部のうちの他方は、前記ピボット連結部に対する前記マルチ連結接続ロッド機構の枢動の範囲全体にわたって、前記湾曲した非円形歯車を前記ラック歯車との噛み合い係合状態に維持すべく、それぞれ前記一対の間隔の空いた溝と係合する一対のピンを含む
    請求項27に記載の流体流機械。
  29. 前記湾曲した非円形歯車は、前記ピボット連結部に配置され、前記ラック歯車は前記第1のヒンジ連結部に配置され、前記少なくとも1つの側面プレートは、前記第1のヒンジ連結部に前記第1の端部においてしっかりと取り付けられ、前記ピボット連結部は前記一対のピンを含む
    請求項28に記載の流体流機械。
  30. 前記ケーシングに接続される支持経路に沿って移動する可動支持部と、
    前記可動支持部に回転可能に装着され、前記第1の歯車部を前記第2の歯車部との噛み合い係合状態に維持すべく前記接続ロッドの側面に対して付勢されるアイドラローラと、を含む保持機構を更に備える
    請求項25から29の何れか一項に記載の流体流機械。
  31. 前記ケーシングに接続される制御凹部と、
    前記制御凹部と係合するための前記接続ロッドに取り付けられる制御ボタンと、を含むピストン制御機構を更に備え、
    前記制御ボタンと前記制御凹部との間の前記係合は、前記ピストンの過変動を防ぐべく、前記ピストンがTDCに近づくとき、前記ピストンの上方移動を制限するよう前記ピストンおよび前記接続ロッドのアップストロークにおいて前記制御ボタンおよび前記接続ロッドが移動し得る外側経路を画定する
    請求項30に記載の流体流機械。
  32. 前記ピストン制御機構は、
    前記マルチ連結接続ロッド機構が持ち上げられるとき、前記マルチ連結接続ロッド機構の複数のヒンジ連結部の角度を変化させるべく前記制御ボタンと相互作用し、次の動力ストロークのために前記複数のヒンジ連結部を決まった位置に曲げるための、前記制御凹部において配置される制御アイランドを更に含む
    請求項31に記載の流体流機械。
  33. 前記ロック位置に前記可動マウントをロックすべく前記可動マウントと接続するためのロック機構であり、
    前記ロック位置に前記可動マウントをロックすべく、前記可動マウントが前記ロック位置に移動させられるとき、前記可動マウントの一部分と係合すべく前記クランクシャフトによって駆動されるロックピンであり、前記ピストンが、前記ピストンのダウンストローク中であるとき、前記可動マウントの前記一部分との接続を解くべく前記クランクシャフトによって駆動されもするロックピンと、
    前記クランクシャフトによって駆動され、第2のカム通路を有する第2のカム機構と、
    前記第2のカム通路と前記ロックピンとの間で係合し、駆動面を含む第2のカム従動子と、を含むロック機構を更に備え、
    前記ロックピンは、ロックする方向への前記第2のカム従動子の動きが、前記ロックピンを前記可動マウントと係合する方向に移動させ、前記ロックする方向から離れる前記第2のカム従動子の動きが、前記ロックピンが前記可動マウントとの係合から離れる方向に移動することを可能にするように、前記第2のカム従動子の駆動面と係合するための受動面を含み、
    前記筐体は
    前記第2のカム従動子をスライド可能に受ける第2のカム従動子溝と、
    前記ロックピンをスライド可能に受けるロックピン溝と、を更に含み、
    前記可動マウントは前記ロックピンと係合するためのロック用爪を含み、
    前記第2のカム機構は前記クランクシャフト上に配置され、前記第2のカム従動子溝は前記クランクシャフトの前記軸に対して半径方向に位置合わせされ、前記ロックピン溝は前記第2のカム従動子溝に対して垂直に位置合わせる
    請求項22に記載の流体流機械。
  34. 前記第1の歯車部および前記第2の歯車部のうちの一方は、y軸とは異なるx軸の半径を有する湾曲した非円形歯車であり、前記第1の歯車部および前記第2の歯車部のうちの他方はラック歯車であり、前記湾曲した非円形歯車は、前記力伝達機構に配置され、前記ラック歯車は前記マルチ連結接続ロッド機構に配置される、請求項2に記載の流体流機械。
  35. 前記力伝達機構は、
    前記ピボット連結部の第1の端部を前記ケーシングに接続し、前記ピボット連結部の第1の端部が接続されている可動マウントを含む移動ピボット点機構
    を含み、
    前記可動マウントは、可動マウント軸の周りを枢動すべく前記ケーシングに枢動自在に接続され、
    前記可動マウントは、
    前記ピボット連結部の第1の端部に接続される枢動するピボット連結接続部であり、前記可動マウント軸の周りの前記可動マウントの枢動が前記ピボット連結接続部を弓状案内通路に沿って移動させるように、前記可動マウント軸の半径方向外側に配置される枢動するピボット連結接続部と、
    前記可動マウント軸を挟んで前記枢動するピボット連結接続部の反対側にあるカウンタバランス部と、
    を含む、請求項8に記載の流体流機械。
  36. 前記第1の歯車部および前記第2の歯車部のうちの一方は、y軸とは異なるx軸の半径を有する湾曲した非円形歯車であり、前記第1の歯車部および前記第2の歯車部のうちの他方はラック歯車である
    請求項35に記載の流体流機械。
  37. 前記保持機構は第1の端部および第2の端部を有する少なくとも1つの側面プレートを含み、前記少なくとも1つの側面プレートは前記マルチ連結接続ロッド機構および前記ピボット連結部のうちの一方に前記第1の端部においてしっかりと取り付けられ、前記少なくとも1つの側面プレートは、前記第2の端部において配置される一対の間隔の空いた溝を含み、前記マルチ連結接続ロッド機構および前記ピボット連結部のうちの他方は、前記ピボット連結部に対する前記マルチ連結接続ロッド機構の枢動の範囲全体にわたって、前記湾曲した非円形歯車を前記ラック歯車との噛み合い係合状態に維持すべく、それぞれ前記一対の間隔の空いた溝と係合する一対のピンを含む
    請求項36に記載の流体流機械。
  38. 前記湾曲した非円形歯車は、前記ピボット連結部に配置され、前記ラック歯車は前記マルチ連結接続ロッド機構に配置され、前記少なくとも1つの側面プレートは、前記マルチ連結接続ロッド機構に前記第1の端部においてしっかりと取り付けられ、前記ピボット連結部は前記一対のピンを含む
    請求項37に記載の流体流機械。
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