JP2018147614A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】暖房利用時の燃料ガスの消費を抑制して、コストを抑制することができる燃料電池システムを提供する。【解決手段】車両に搭載される燃料電池11と、燃料電池11から供給された電力により充電される二次電池22と、燃料電池11及び二次電池22のうち少なくとも一方から供給される電力を用いて車両を駆動する駆動モータ24と、二次電池22の充電率が所定充電率以下になったとき、又は、車両に要求される要求出力が所定出力以上になったときに、燃料電池11を起動する制御装置50とを有し、燃料電池11の熱を利用して車両の車室内の暖房を行う暖房装置30を備え、制御装置50は、暖房装置30のヒータロータリスイッチ52がオンになったとき、車両の要求出力にかかわらず、燃料電池11を強制的に起動する燃料電池システム。【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池の運転を制御する燃料電池システムに関する。
燃料電池は、例えば、水素と酸素の電気化学反応によって、発電を行う電池である。近年、このような燃料電池を搭載し、燃料電池で発電した電力を用いて走行する車両(以降、燃料電池車両)が開発されている。
特開2015−64942号公報
燃料電池車両においては、燃料電池を冷却する冷却水の水路が設けられており、この冷却水を用いて、燃料電池の廃熱を暖房の熱源として利用することが知られている(特許文献1)。
このような燃料電池車両では、燃料電池の廃熱を暖房に利用すれば、実質的に無料で暖房できることになる。また、航続距離を最大化するためにも、燃料電池の廃熱を利用した暖房を用いた方が良い。しかしながら、暖房時のコストを単純に比較すると、電気代は水素代より安く、単に、暖房のために燃料電池を運転する場合には、高コストになるという課題がある。また、燃料電池は、本来、発電のために運転するものであり、暖房のために運転する場合、暖房の熱需要に対し、必要以上に水素を消費するという課題もある。
本発明は上記課題に鑑みなされたもので、暖房利用時の燃料ガスの消費を抑制して、コストを抑制することができる燃料電池システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決する第1の発明に係る燃料電池システムは、
車両に搭載される燃料電池と、
前記燃料電池から供給された電力により充電される二次電池と、
前記燃料電池及び前記二次電池のうち少なくとも一方から供給される電力を用いて前記車両を駆動する駆動手段と、
前記二次電池の充電率が所定充電率以下になったとき、又は、前記車両に要求される要求出力が所定出力以上になったときに、前記燃料電池を起動する制御手段と、を有し、
前記燃料電池の熱を利用して前記車両の車室内の暖房を行う暖房手段を備え、
前記制御手段は、前記暖房手段のスイッチがオンになったとき、前記車両の前記要求出力にかかわらず、前記燃料電池を強制的に起動する
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第2の発明に係る燃料電池システムは、
上記第1の発明に記載の燃料電池システムにおいて、
前記二次電池は、前記車両の外部から供給される電力で充電可能である
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第3の発明に係る燃料電池システムは、
上記第1又は第2の発明に記載の燃料電池システムにおいて、
前記制御手段は、前記暖房手段の設定温度が現在の暖房温度より所定温度以上高い場合、前記燃料電池の内部抵抗を現在の内部抵抗より高くする
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第4の発明に係る燃料電池システムは、
上記第3の発明に記載の燃料電池システムにおいて、
前記制御手段は、前記暖房手段の設定温度が高くなるに従って、前記燃料電池の内部抵抗を高くする
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第5の発明に係る燃料電池システムは、
上記第3又は第4の発明に記載の燃料電池システムにおいて、
前記燃料電池に供給する燃料ガス及び酸化ガスの供給量を調整する供給量調整手段、前記燃料電池の温度を調整する温度調整手段、及び、前記燃料ガス及び前記酸化ガスの湿度を調整する湿度調整手段のうちの少なくとも1つを有し、
前記制御手段は、前記供給量調整手段により前記燃料ガス及び前記酸化ガスの供給量を下げること、前記温度調整手段により前記燃料電池の温度を上げること、及び、前記湿度調整手段により前記燃料ガス及び前記酸化ガスの湿度を下げることのうちの少なくとも1つを実施して、前記燃料電池の内部抵抗を高くする
ことを特徴とする。
本発明によれば、燃料電池において、暖房利用時の燃料ガスの消費を抑制して、コストを抑制することができる。
本発明に係る燃料電池システムの実施形態の一例(実施例1)を示す構成図である。 図1に示した燃料電池システムで実施する制御方法を説明するフローチャートである。 図2に示した制御方法を説明するグラフである。 本発明に係る燃料電池システムの実施形態の他の一例(実施例2)を示す構成図である。
以下、図1〜図4を参照して、本発明に係る燃料電池システムの実施形態を説明する。なお、ここでは、本発明に係る燃料電池システムを有するものとして、燃料電池車両を例示するが、車両以外のものに適用しても良い。また、ここでは、燃料電池に供給する燃料ガスを水素とし、酸化ガスを酸素として説明するが、同等のものであれば、他のものでも良い。
[実施例1]
図1は、本実施例の燃料電池システムを示す構成図である。また、図2は、図1に示した燃料電池システムで実施する制御方法を説明するフローチャートである。また、図3は、図2に示した制御方法を説明するグラフである。
燃料電池11は、積層された複数のセルを有し、水素と酸素の電気化学反応により発電を行うものである。この燃料電池11には、セルの温度を測定する温度センサ11aやセルの内部抵抗を測定する抵抗センサ11bなどが設けられている。なお、燃料電池11は既知のもので良く、ここでは、その構成の説明は省略するが、例えば、固体高分子形燃料電池などが使用可能である。
燃料電池11には、供給ラインG1、無加湿ラインG2、加湿ラインG3を介して、水素タンク12から水素が供給される。供給ラインG1には、水素の供給量を調整する調整弁13(供給量調整手段)、三方弁14が設けられ、加湿ラインG3には、水素を加湿する加湿器15が設けられている。
そして、水素を無加湿で供給する場合には、三方弁14を用いて、無加湿ラインG2へ切り換えて、無加湿の水素を燃料電池11へ供給する。一方、水素を加湿して供給する場合には、三方弁14を用いて、加湿ラインG3へ切り換え、加湿器15で水素の加湿を行い、加湿された水素を燃料電池11へ供給する。また、三方弁14を用いて、無加湿ラインG2へ供給する水素の量と加湿ラインG3へ供給する水素の量とを調整しても良い。
また、燃料電池11には、供給ラインG4、無加湿ラインG5、加湿ラインG6を介して、フィルタ(図示省略)を経由してコンプレッサ16(供給量調整手段)が吸入した空気(酸素)が供給される。このコンプレッサ16により、酸素の供給量が調整可能である。供給ラインG4には、三方弁17が設けられ、加湿ラインG6には、空気を加湿する加湿器18が設けられている。
そして、空気を無加湿で供給する場合には、三方弁17を用いて、無加湿ラインG5へ切り換えて、無加湿の空気を燃料電池11へ供給する。一方、空気を加湿して供給する場合には、三方弁17を用いて、加湿ラインG6へ切り換え、加湿器18で空気の加湿を行い、加湿された空気を燃料電池11へ供給する。また、三方弁17を用いて、無加湿ラインG5へ供給する空気の量と加湿ラインG6へ供給する空気の量とを調整しても良い。
上述した加湿器15、18には、図示は省略しているが、燃料電池11に供給した未反応の水素、酸素を各々環流している。環流された未反応の水素、酸素は、燃料電池11で生成された水で加湿されているので、加湿された水素、酸素と新たに供給した水素、酸素との間で水分交換を行うことにより、新たに供給した水素、酸素を加湿して供給することができる。この際、還流した未反応の水素を再利用して、燃料電池11に供給できるようにすれば、水素の消費量を抑制可能である。なお、加湿器15、18に、加湿用の水を別途供給し、別途供給した水を用いて、水素、空気の加湿を行っても良い。
また、燃料電池11は、電力ラインP1を介して、DC−DCコンバータ21、二次電池22、インバータ23、駆動モータ24(駆動手段)と接続されている。
DC−DCコンバータ21は、燃料電池11で発電された直流電力の出力電圧を昇圧又は降圧している。また、二次電池22は、DC−DCコンバータ21から供給された直流電力を充電すると共に、インバータ23へ直流電力を供給している。二次電池22としては、既知のものを使用可能であり、例えば、リチウムイオンバッテリなどが使用可能である。二次電池22には、二次電池22の制御を行う制御ユニット25が設けられており、この制御ユニット25は、後述するSOC(State of Charge;充電率)やSOCの時間変化などを検出している。
また、インバータ23は、二次電池22から供給された直流電力、又は、DC−DCコンバータ21及び二次電池22から供給された直流電力を交流電力に変換している。そして、駆動モータ24は、インバータ23で変換された交流電力を用いて駆動されており、これにより、燃料電池車両を走行させることになる。
また、二次電池22には、AC−DCコンバータ26及び電源プラグ27が接続されている。つまり、プラグインタイプの燃料電池車両の構成となっている。従って、燃料電池11からだけではなく、外部から供給される電力でも充電可能であり、例えば、家庭用電源に電源プラグ27を接続すれば、AC−DCコンバータ26は、家庭用電源から供給された交流電力を直流電力へ変換して、二次電池22へ供給することになり、二次電池22へ安価に充電することができる。
また、燃料電池11には、当該燃料電池11を冷却する冷却水が流れる主水路W1、バイパス水路W2が設けられている。主水路W1には、ポンプ31、三方弁32、ラジエータ33が設けられており(温度調整手段)、このラジエータ33は、燃料電池車両の暖房装置30(暖房手段)の空調ダクトに配置されている。
ポンプ31は、冷却水を燃料電池11に供給しており、燃料電池11に供給された冷却水は、燃料電池11の廃熱を吸収して、ラジエータ33へ供給されている。ラジエータ33は、廃熱を吸収した冷却水を冷却しており、当該冷却の際の熱交換による熱が空調ダクトを流れる空気を暖めて、車室内の暖房を行っている。つまり、暖房装置30は、車室内の暖房に、燃料電池11の廃熱を利用している。
なお、燃料電池11に対する冷却状態及び車室内への暖房状態に応じ、三方弁32を用いて、冷却水をラジエータ33又はバイパス水路W2のいずれかに切り換えても良いし、ラジエータ33へ供給する冷却水の量とバイパス水路W2へ供給する冷却水の量とを調整しても良い。
そして、上述した機器は、制御装置50(制御手段)により制御される。制御装置50には、アクセルペダルのアクセル開度を検出するアクセル開度センサ51や暖房装置30のオン又はオフと共に設定温度を選択するヒータロータリスイッチ52などが接続されている。また、制御ユニット25から二次電池22のSOCやSOCの時間変化などが入力されると共に、温度センサ11aで測定されたセル温度や抵抗センサ11bで測定されたセルの内部抵抗などが入力される。これらの入力に基づいて、制御装置50は、上述した機器を制御して、後述する制御を実施している。
なお、制御装置50としては、CPU(Central Processing Unit)やRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、入出力インターフェースなどを有するECU(Electronics Control Unit)などが使用可能である。
本実施例において、上述した燃料電池システムを有する燃料電池車両は、基本的には、二次電池22からの電力のみで走行し(EV走行)、燃料電池11は起動していない。しかしながら、燃料電池11は、二次電池22のSOCが所定充電率(例えば、40%)以下となった場合には起動して、二次電池22への充電を行うようにしており、また、車両に要求される要求出力が所定出力以上となった場合や駆動モータ24の要求出力が所定出力以上となった場合(例えば、アクセル開度センサ51で検出したアクセル開度が所定開度以上となった場合)にも、燃料電池11が起動しており、この場合には、例えば、二次電池22からの電力に加えて、燃料電池11で発電した電力を駆動モータ24側に供給するようにしている。このようにして、燃料電池11及び二次電池22のうち少なくとも一方から供給される電力を用いて、駆動モータ24を駆動可能である。
更に、本実施例では、ヒータロータリスイッチ52がオンになったときに、要求出力にかかわらず、燃料電池11を強制的に起動して、燃料電池11の廃熱を暖房に利用するようにしている。特に、プラグインタイプの燃料電池車両では、二次電池22の容量が比較的大きいので、燃料電池11が停止している場合が多くなり、そのため、ヒータロータリスイッチ52のオンと同時に、燃料電池11を起動して暖房することが望ましい。但し、単に、燃料電池11を運転するだけでは、燃料電池11が必要以上に水素を消費してしまい、高コストになってしまう。
そこで、本実施例では、図2に示すフローチャートに従って、制御装置50が燃料電池11を運転することにより、水素の消費を抑制して、コストを抑制している。
以下、図1と共に、図2及び図3も参照して、燃料電池の制御方法を説明する。なお、図3は、燃料電池11の電流−電圧出力特性を示すグラフであり、C1は、通常発電時の特性曲線の一例であり、C2は、低効率発電時の特性曲線の一例である。この低効率発電は、燃料電池11の内部抵抗を上げて、発電効率を下げた発電であり、通常発電とは、この低効率発電以外の発電となる。
(ステップS1)
制御装置50は、燃料電池車両のヒータロータリスイッチ52がオンかどうかを確認し、オンである場合、ステップS2へ進み、オンでない場合(オフである場合)、リターンへ進む。
(ステップS2〜S3)
ヒータロータリスイッチ52がオンであれば、制御装置50は、制御ユニット25を用いて、二次電池22のSOCを参照し、そして、SOCの時間変化を参照する。このとき、制御装置50は、ヒータロータリスイッチ52がオンになったとき、その直前のSOCの時間変化を参照している。なお、制御ユニット25からSOCのみを制御装置50に入力し、制御装置50側でSOCの時間変化を演算しても良い。
(ステップS4)
制御装置50は、SOC>40%、かつ、SOCの時間変化が大きいかどうかを確認し、SOC>40%、かつ、SOCの時間変化が大きい場合、ステップS5へ進み、これ以外の場合、つまり、40%≧SOC、又は、SOCの時間変化が小さい場合、ステップS6へ進む。なお、上述した数値40%は例示であり、適宜変更可能である。
なお、SOCの時間変化が大きい場合とは、時間当たりのSOCの減少量が大きい場合であり、燃料電池車両での消費する電力が大きい場合である。更に具体的には、駆動モータ24の要求出力が所定出力以上である場合であり、アクセル開度センサ51で検出したアクセル開度が大きい場合となる。SOCの時間変化については、時間当たりの変化量の閾値を設定しており、設定した閾値を用いて、その大小を判断している。
(ステップS5)
SOC>40%、かつ、SOCの時間変化が大きい場合、制御装置50は、燃料電池11を起動し、通常発電において、所定出力以下の第1の出力で発電を行う。この第1の出力について、図3を参照して説明すると、通常発電時の特性曲線C1上において、運転点D0における出力を所定出力とすると、運転点D1おける出力が第1の出力となる。この運転点D1おける第1の出力は、後述する最低出力(運転点D4での出力)よりは大きい出力である。
(ステップS6)
制御装置50は、更に、40%≧SOC>30%かどうかを確認し、40%≧SOC>30%である場合、ステップS7へ進み、これ以外の場合、つまり、30%≧SOCの場合、ステップS8へ進む。なお、上述した数値30%も例示であり、適宜変更可能である。
(ステップS7)
40%≧SOC>30%である場合、制御装置50は、燃料電池11を起動し、通常発電において、前述した所定出力より出力を増大した第2の出力で発電を行う。この第2の出力についても、図3を参照して説明すると、通常発電時の特性曲線C1上において、運転点D0における出力を所定出力とすると、運転点D2おける出力が第2の出力となる。
(ステップS8)
制御装置50は、更に、30%≧SOCかどうかを確認し、30%≧SOCである場合、ステップS9へ進み、これ以外の場合、つまり、SOC>40%、かつ、SOCの時間変化が小さい場合、ステップS10へ進む。
(ステップS9)
30%≧SOCである場合、制御装置50は、燃料電池11を起動し、通常発電において、出力が最高効率となる第3の出力で発電を行う。この第3の出力についても、図3を参照して説明すると、通常発電時の特性曲線C1上において、運転点D3おける出力が第3の出力となり、燃料電池11の出力が最大となっている。
(ステップS10)
制御装置50は、更に、ヒータロータリスイッチ52で設定された設定温度が高いかどうかを確認し、高くない場合、ステップS11へ進み、高い場合、ステップS12へ進む。具体的には、ヒータロータリスイッチ52で設定された設定温度が、暖房装置30での現在の暖房温度(送風温度)より所定温度以上高いかどうかを確認する。
(ステップS11)
SOC>40%、かつ、SOCの時間変化が小さく、かつ、ヒータロータリスイッチ52で設定された設定温度が高くない場合、制御装置50は、燃料電池11を起動し、通常発電において、出力が最低出力となる第4の出力で発電を行う。この第4の出力についても、図3を参照して説明すると、通常発電時の特性曲線C1上において、運転点D4おける出力が第4の出力となり、燃料電池11の出力が最低となっている。
SOC>40%とは、SOCが比較的高い場合であり、また、SOCの時間変化が小さいとは、燃料電池車両の要求出力が比較的低い場合である。このような場合において、設定温度が高くない場合には、通常発電の最低出力で燃料電池11を運転している。この最低出力とは、燃料電池11を運転可能な最低限の出力であり、その電流量も最低限となる。燃料電池11で消費する水素の量は電流量と比例するので、燃料電池11を最低限の出力とすることにより、水素の消費量も抑制することができる。
(ステップS12)
一方、SOC>40%、かつ、SOCの時間変化が小さく、かつ、ヒータロータリスイッチ52で設定された設定温度が高い場合、制御装置50は、燃料電池11を起動し、低効率発電において、出力が最低出力となる第5の出力で発電を行う。この第5の出力についても、図3を参照して説明すると、低効率発電時の特性曲線C2上において、運転点D5おける出力が第5の出力となる。
この低効率発電時の運転点D5は、通常発電時の運転点D4と同じ電流量、つまり、同じ水素消費量である。このような低効率発電を行うことにより、同じ水素消費量であっても、発電より発熱を促進することになり、発電量が減る一方、廃熱量が多くなる。この場合、60〜70%程度が熱に変わることになる。このような低効率発電は、二次電池22のSOCが高く、二次電池22への充電ができない場合にも有効な運転である。
ここで、燃料電池11の低効率発電について、図1を参照して説明を行う。燃料電池11を低効率で発電させるためには、燃料電池11のセルの内部抵抗を上げる必要があり、制御装置50は、例えば、抵抗センサ11bで測定したセルの内部抵抗を参照し、以下の条件1〜3の少なくとも1つを実施して、燃料電池11の内部抵抗を現在の内部抵抗より高くすれば良い。当然、条件1〜3の中から複数の条件を組み合わせて実施しても良い。
条件1:水素及び酸素の供給量を下げる。
条件2:セル温度を上げる。
条件3:加湿度を下げる。
例えば、条件1を実施する場合、即ち、水素及び酸素の供給量を下げる場合には、制御装置50は、調整弁13及びコンプレッサ16を制御して、燃料電池11への水素及び酸素の供給量を下げている。
また、条件2を実施する場合、即ち、燃料電池11のセル温度を上げる場合には、制御装置50は、ポンプ31を制御して、燃料電池11への冷却水の流量を下げて、セル温度を上げている。
また、条件3を実施する場合、即ち、加湿度を下げる場合には、制御装置50は、加湿器15、18(湿度調整手段)や三方弁14、17を制御して、燃料電池11へ供給する水素及び酸素の加湿度を下げている。
上記条件1〜3の少なくとも1つを実施すれば、燃料電池11のセルの内部抵抗が上がり、発熱が促進されるので、少ない水素消費量で、高い熱量を得ることができ、この高い熱量の廃熱を暖房に利用できることになる。
また、ヒータロータリスイッチ52で設定された設定温度が高くなるに従って、つまり、設定温度と現在の室温との温度差が大きくなるに従って、条件1〜3の中から複数の条件を組み合わせたり、各条件の変化量を大きくしたりして、燃料電池11のセルの内部抵抗が高くなるようにしても良い。
また、本実施例では、燃料電池車両が停車した状態であって、当該車両の始動ボタンが押されていない状態であっても、ヒータロータリスイッチ52がオンになると、燃料電池11を起動して、暖房を開始するようにしても良い。
以上説明したように、本実施例では、二次電池22のSOCが所定充電率以下になったとき、又は、駆動モータ24の要求出力が所定出力以上になったとき、燃料電池11を起動しているが、更に、ヒータロータリスイッチ52がオンになったとき、燃料電池11を起動している。そして、ヒータロータリスイッチ52がオンになって、燃料電池11を起動する場合でも、SOCが比較的高く、燃料電池車両の要求出力が比較的低い場合には、通常発電の最低出力で燃料電池11を運転している。更に、暖房装置30の設定温度との温度差が大きい場合には、低効率発電の最低出力で燃料電池11を運転している。このような運転を燃料電池11で行うことにより、暖房利用時の水素の消費量を抑制して、コストを抑制することができる。
[実施例2]
図4は、本実施例の燃料電池システムを示す構成図である。本実施例は、実施例1(図1参照)に示した燃料電池システムをベースとして、更に、暖房用水回路を追加した構成である。従って、本実施例では、実施例1で説明した構成と同じ構成には同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
本実施例では、図1に示した燃料電池システムにおける主水路W1に、更に、三方弁34、35を設けている。また、三方弁34には、主水路W1から主水路W3へ分岐する水路W5が接続され、また、三方弁35には、主水路W3から主水路W1へ分岐する水路W6が接続されている。そして、三方弁34は、主水路W1又は水路W5への切り換え、主水路W1及び水路W5に分岐する水量の調整を行っている。また、三方弁35は、主水路W1又は水路W6への切り換え、主水路W1及び水路W6から流入する水量の調整を行っている。
暖房用水回路は、主水路W3とバイパス水路W4を有しており、主水路W3には、三方弁41、42、熱交換器43、ポンプ44、電気温水ヒータ45、三方弁46が設けられている。
三方弁41は、主水路W3又は水路W5への切り換え、主水路W3及び水路W5から流入する水量の調整を行っている。三方弁41を通過した冷却水は、三方弁42を介して、熱交換器43へ供給される。熱交換器43は、上述した暖房装置30の空調ダクトに配置されており、車室内の暖房に利用されている。つまり、熱交換器43は、上述したラジエータ33と共に空調ダクトに配置されている。なお、熱交換器43のみを空調ダクトに配置するように変更しても良い。
熱交換器43を通過した冷却水は、ポンプ44で吸入、吐出されて、電気温水ヒータ45へ供給される。そして、三方弁46は、必要に応じ、主水路W3又は水路W6への切り換え、主水路W3及び水路W6へ分岐する水量の調整を行っている。
上述した電気温水ヒータ45は、二次電池22から電力が供給されており、必要に応じて、冷却水の加熱を行っている。本実施例の場合、燃料電池11を冷却した冷却水が主水路W3に供給されており、供給された冷却水は燃料電池11の廃熱により加熱されている。そのため、電気温水ヒータ45は、少ない加熱量で、つまり、二次電池22から使用する電力量を少なくして、所望の温度に加熱可能である。
また、車室内への暖房状態に応じ、三方弁42を用いて、冷却水を熱交換器43又はバイパス水路W4のいずれかに切り換えても良いし、熱交換器43へ供給する冷却水の量とバイパス水路W4へ供給する冷却水の量とを調整しても良い。
このように、本実施例は、燃料電池11を冷却した冷却水を加熱する暖房用水回路を有しており、このような暖房用水回路も用いることにより、暖房のために燃料電池11で使用する水素の消費量を更に抑制することができる。
本発明は、燃料電池車両の燃料電池システムとして好適なものである。
11 燃料電池
12 水素タンク
15、18 加湿器
16 コンプレッサ
22 二次電池
24 駆動モータ
25 制御ユニット
31 ポンプ
33 ラジエータ
50 制御装置
52 ヒータロータリスイッチ

Claims (5)

  1. 車両に搭載される燃料電池と、
    前記燃料電池から供給された電力により充電される二次電池と、
    前記燃料電池及び前記二次電池のうち少なくとも一方から供給される電力を用いて前記車両を駆動する駆動手段と、
    前記二次電池の充電率が所定充電率以下になったとき、又は、前記車両に要求される要求出力が所定出力以上になったときに、前記燃料電池を起動する制御手段と、を有し、
    前記燃料電池の熱を利用して前記車両の車室内の暖房を行う暖房手段を備え、
    前記制御手段は、前記暖房手段のスイッチがオンになったとき、前記車両の前記要求出力にかかわらず、前記燃料電池を強制的に起動する
    ことを特徴とする燃料電池システム。
  2. 請求項1に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記二次電池は、前記車両の外部から供給される電力で充電可能である
    ことを特徴とする燃料電池システム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記制御手段は、前記暖房手段の設定温度が現在の暖房温度より所定温度以上高い場合、前記燃料電池の内部抵抗を現在の内部抵抗より高くする
    ことを特徴とする燃料電池システム。
  4. 請求項3に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記制御手段は、前記暖房手段の設定温度が高くなるに従って、前記燃料電池の内部抵抗を高くする
    ことを特徴とする燃料電池システム。
  5. 請求項3又は請求項4に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記燃料電池に供給する燃料ガス及び酸化ガスの供給量を調整する供給量調整手段、前記燃料電池の温度を調整する温度調整手段、及び、前記燃料ガス及び前記酸化ガスの湿度を調整する湿度調整手段のうちの少なくとも1つを有し、
    前記制御手段は、前記供給量調整手段により前記燃料ガス及び前記酸化ガスの供給量を下げること、前記温度調整手段により前記燃料電池の温度を上げること、及び、前記湿度調整手段により前記燃料ガス及び前記酸化ガスの湿度を下げることのうちの少なくとも1つを実施して、前記燃料電池の内部抵抗を高くする
    ことを特徴とする燃料電池システム。
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