JP2018144089A - 光照射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】反射光による危険性、箔押し品質の低下、構成の複雑化、位置決めの困難性を解決することを可能にした光照射装置を提供する。【解決手段】先端部位から光を出射する光照射装置において、中空な筐体と、上記筐体内に光を供給する光源と、上記筐体の一方の端部から他方の端部側へ移動自在に配設されるとともに、上記筐体内に供給された光を出射する先端部材と、上記先端部材を上記一方の端部へ付勢する付勢力を備えた付勢手段と、上記先端部材が上記付勢手段の付勢力に抗して上記一方の端部から上記他方の端部側へ移動したことを検知する検知手段と、上記検知手段の検知結果に基づいて、上記光源の光の強度を変化するように上記光源を制御する制御手段とを有する。【選択図】 図3

Description

本発明は、光照射装置に関する。さらに詳細には、本発明は、箔フィルムを利用してメディアに所望の図柄などを転写するようにした箔押し装置における箔押しツールや、光により所望の位置を指し示す際に使用する光ポインターなどとして用いて好適な光照射装置に関する。
なお、本明細書において「メディア」とは、普通紙などの紙類よりなる各種の記録媒体は勿論のこと、PVC、ポリエステルなどの樹脂材料やアルミ、鉄、木材、布、皮革のような各種の材料が含まれるものとする。
従来より、箔フィルムを利用して、当該箔フィルムをメディアに転写することにより、メディアに所望の図柄などを転写するようにした箔押し装置が知られている。
図1には、従来の技術による箔押し装置の概略構成斜視説明図が示されている。この図1に示す箔押し装置100は、コンピューター102からの入力に応じて駆動し、コンピューター102に記憶された箔押し駆動プログラムによってメディア104に対して箔押し処理を行うものである。
そして、この箔押し装置100は、平板状のベース部材106の上面において、前方側および後方側に摺動自在にテーブル108が設けられており、このテーブル108上には箔フィルム(図示せず。)およびメディア104などを保持する保持部材110が設けられている。
また、ベース部材106の後方側においては、門型で立設された支持部材112が設けられ、この支持部材112には左方側および右方側に摺動自在に設けられたスライダ114が設けられている。
さらに、このスライダ114には、上方側および下方側に摺動自在に設けられたスライダ116が設けられ、スライダ116には、箔押しツール118が把持されている。
箔押しツールとしては、例えば、先端部から光としてレーザー光を出射する光照射装置たるペン(本明細書においては、「先端部から光としてレーザー光を出射する光照射装置たるペン」を「レーザーペン」と適宜に称する。)や、ニクロム線もしくはセラミックヒータにより先端部の銅部材が加熱されるペン(本明細書においては、「ニクロム線もしくはセラミックヒータにより先端部の銅部材が加熱されるペン」を「ヒートペン」と適宜に称する。)がある。
なお、レーザーペンは、先端部から出射されたレーザー光により熱を発生し、それにより箔フィルムをメディアに転写する。
こうした構成により箔押し装置100においては、保持部材110に保持された箔フィルムおよびメディア104に対する箔押しツール118の相対的な位置関係が三次元方向に移動可能となっている。
以上の構成において、メディア104に対して箔押し処理を行う場合には、コンピューター102および箔押し装置100が起動した状態で保持部材110にメディア104を保持する。
次に、保持部材110によりメディア104上に箔フィルムを固定的に載置し、コンピューター102に記憶された箔押し駆動プログラムによって、箔押し装置100により箔押し処理を実行する。
すると、箔押し装置100は、箔フィルムを介してメディア104上に箔押しツール118の先端部を押しつけながら、コンピューター102に記憶された図形データに基づいて箔押しツール118を走査する。
このとき、箔押しツール118により発生される熱により、メディア104上において箔押しツール118の先端部が押しつけられた領域に、箔押しツール118により発生される熱と圧力によって箔フィルムが転写(熱転写)されて、メディア104上に箔押し処理が施されることとなる。
こうした箔押し装置100による箔押し処理では、メディア104に形成された図形たる成果物は、一般的な印刷などの処理では表現し難い金属感や光沢による高級感を備えたものとなる。
ところで、従来のレーザーペンは、箔フィルムと当接して押圧することにより箔押しを行うための先端部材として、光ファイバーにより導光されたレーザー光を集光するための集光レンズを設けている。そして、コンピューターの制御により、集光レンズが箔フィルムにおける箔押しする箇所の直上に到達したタイミングで、箔押しに必要なパワー密度(強度)のレーザー光を出射するようにしてレーザー光源を制御していた。
即ち、従来のレーザーペンによれば、押圧状態にかかわらず、箔押しに必要な大きなパワー密度のレーザー光を出射できていたため、ペン先が箔フィルムから浮いていると当該大きなパワー密度のレーザー光が箔フィルムにより反射され、反射光が作業者の目に入ると危険であるという問題点(問題点1:反射光による危険性)があった。
また、従来のレーザーペンによれば、上記したようにレーザーペンにより箔フィルムを実際に押圧するか否かに関わらず、箔押しに必要なパワー密度のレーザー光を出射するようにしているため、箔フィルムに対するレーザーペンの押圧力とレーザー光のパワー密度との関係性が適切でない状況が発生しやすく、その場合には所望の領域の箔押しを行うことができずに箔押し品質を低下させるという問題点(問題点2:箔押し品質の低下)があった。
さらに、従来の箔押し装置においては、作業者の作業効率向上のために、箔フィルム上における箔押し箇所を光で示して位置決めするような場合には、レーザーペンとは別にレーザーポインターなど光ポインターを設ける必要がある。このため、構成が複雑化して製造コストが上昇するという問題点(問題点3:構成の複雑化)があった。
さらにまた、上記したようにレーザーペンとは別にレーザーポインターなど光ポインターを設ける場合には、レーザーポインターから出射されるレーザー光の光軸と光ポインターから出射される光の光軸とが一致せずにずれる。このため、箔フィルム上において正確な位置決めを行うことが容易ではないという問題点(問題点4:位置決めの困難性)があった。
なお、本願出願人が特許出願のときに知っている先行技術は、文献公知発明に係る発明ではないため、本願明細書に記載すべき先行技術文献情報はない。
本発明は、従来の技術の有する上記したような種々の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、上記した種々の問題点、即ち、反射光による危険性、箔押し品質の低下、構成の複雑化、位置決めの困難性を解決することを可能にした光照射装置を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明は、光照射装置における先端部材を可動にして、当該先端部材の押圧による移動を検知し、その検知結果に基づいて光源から出射される光の強度を制御するようにしたものである。
従って、本発明によれば、光照射装置の先端部材が箔フィルムに押圧されて移動したタイミングで、箔押しに必要な強度となるように光源から出射される光の強度を制御することができる。
このため、箔押しに必要な高い強度の光がペン先が浮いた状態で出斜され、箔フィルムにより反射するようになることを避けることができ、箔フィルムからの反射光による危険性を排除することができる。
また、箔フィルムに対する先端部材の押圧力と光の強度との関係性を適切に設定することが可能となり、箔押し品質の低下を防止することができる。
さらに、先端部材が押圧されて移動していない状態では、先端部材から人体に対する危険性のない弱い強度の光を出力するように光源を制御することにより、構成の複雑化を招来することなく箔押し箇所を光で示して位置決めを行うことが可能となる。
さらにまた、箔押し箇所を示す光の光軸と箔押しの際の光の光軸とが一致するので、箔フィルム上において正確な位置決めを容易に行うことができる。
即ち、本発明は、先端部位から光を出射する光照射装置において、中空な筐体と、上記筐体内に光を供給する光源と、上記筐体の一方の端部から他方の端部側へ移動自在に配設されるとともに、上記筐体内に供給された光を出射する先端部材と、上記先端部材を上記一方の端部へ付勢する付勢力を備えた付勢手段と、上記先端部材が上記付勢手段の付勢力に抗して上記一方の端部から上記他方の端部側へ移動したことを検知する検知手段と、上記検知手段の検知結果に基づいて、上記光源の光の強度を変化するように上記光源を制御する制御手段とを有するようにしたものである。
また、本発明は、上記した本発明において、上記筐体内に供給された光を上記先端部材へ集光する光学系を有するようにしたものである。
また、本発明は、上記した本発明において、上記光学系は、凸面が互いに対向するように配置した一対のレンズにより構成したものである。
また、本発明は、上記した本発明において、上記先端部材の先端面は、略半球面形状に形成されており、上記先端面の頂部に上記筐体内に供給された光が集光されるようにしたものである。
また、本発明は、上記した本発明において、上記先端部材が上記付勢手段の付勢力に抗して上記一方の端部から上記他方の端部側の予め設定された位置に移動したときに、上記頂部に上記筐体内に供給された光が集光されるようにしたものである。
また、本発明は、上記した本発明において、上記制御手段は、上記検知手段の検知結果が、上記先端部材が移動していない状態を示す場合には、予め設定された値より低い強度の光となるように上記光源を制御し、上記検知手段の検知結果が、上記先端部材が移動している状態を示す場合には、予め設定された値より高い強度の光となるように上記光源を制御するようにしたものである。
また、本発明は、上記した本発明において、上記光源は、レーザー光源であるようにしたものである。
本発明は、以上説明したように構成されているので、従来の技術における種々の問題点、即ち、反射光による危険性、箔押し品質の低下、構成の複雑化、位置決めの困難性を解決することができるようになるという優れた効果を奏する。
図1は、従来の技術による箔押し装置の概略構成斜視説明図である。 図2は、本発明による光照射装置の実施の形態の一例としてのレーザーペンの概略構成を模式的に示した斜視説明図である。 図3は、図2のA−A線による断面図であり、先端部材が筐体内に押し込まれていない状態を示す。なお、図3に示された数値は寸法の一例であり、単位はmm(ミールメートル)である。 図4は、図2のA−A線による断面図であり、先端部材が筐体内に押し込まれている状態を示す。なお、図4に示された数値は寸法の一例であり、単位はmm(ミリメートル)である。 図5(a)(b)は、図2に示すレーザーペンの光学系を示す光路説明図である。図5(a)は、図3に示す先端部材が筐体内に押し込まれていない状態のときの光路説明図である。図5(a)に示された数値は寸法の一例であり、単位はmm(ミリメートル)であって、図3に示した寸法に対応する。図5(b)は、図4に示す先端部材が筐体内に押し込まれている状態のときの光路説明図である。図5(b)に示された数値は寸法の一例であり、単位はmm(ミリメートル)であって、図4に示した寸法に対応する。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明による光照射装置の実施の形態の一例を詳細に説明するものとする。なお、以下の説明においては、本発明による光照射装置を箔押しツールとしてのレーザーペンとして実施した場合について説明する。
図2には、本発明による光照射装置の実施の形態の一例としてのレーザーペンの概略構成を模式的に示した斜視説明図があらわされている。また、図3には、図2のA−A線による断面図であって、先端部材が筐体内に押し込まれていない状態が示されている。また、図4には、図2のA−A線による断面図であって、先端部材が筐体内に押し込まれている状態が示されている。なお、説明の便宜上、図2乃至図4の紙面において、紙面の上端側方向の位置を「上方側」とし、紙面の下端側方向の位置を「下方側」として説明する。
この本発明による光照射装置の実施の形態の一例としてのレーザーペン10は、中心軸方向が上下方向に延長した略円筒形状の筐体12と、筐体12の下方端部側に配置された先端部材14と、筐体12の上方端部側に一方の端部16aを接続された光ファイバー16と、光ファイバー16の他方の端部16bと接続されて光ファイバー16へレーザー光を入射して筐体12内にレーザー光を供給するレーザー光源18と、筐体12の下方側に配設された光センサー20と、制御部30を有して構成されている。
制御部30は、例えば、マイクロコンピューターなどにより構成されている。レーザー光源18は、光センサー20の検知結果に基づく制御部30の制御により、出射するレーザー光のパワー密度(強度)を変化するように制御される。
なお、符号32は、光センサー20と制御部30とレーザー光源18とを接続するケーブルである。
ここで、光の強度については、例えば、「COHERENT社製 Field Max II (型番PS19)」を使用して計測することが可能である。
より詳細には、筐体12は、内部が中空の略円筒形状を備えている。上方側の開口部12aには、光ファイバーの一方の端部16aが接続されている。筐体12の内部には、光ファイバー16の一方の端部16aにおけるレーザー光出射面16aaから下方位置に、下方に向かってテーパー状に径が拡大する筐体テーパー形状部12bが形成されている。筐体テーパー形状部12bの上方側開口部12baは、レーザー光出射面16aaと略同径に形成されている。筐体テーパー形状部12bの下方には、筐体テーパー形状部12bの下方側開口部12bbと略同径で延長する光学系配置部12cが形成されている。即ち、光学系配置部12cの上方側開口部12caと下方側開口部12cbとは、下方側開口部12bbと略同径に形成されている。光学系配置部12cの下方には、下方側開口部12cbよりも大径に形成された可動部材移動領域12dが形成されている。筐体12の下端部となる可動部材移動領域12dの下端部は、内径側に突出していて、内径方向突出部12daが形成されている。
光学系配置部12cには、光学系を構成する平凸レンズ26と平凸レンズ28とが配設されている。より詳細には、光学系配置部12cの上方側開口部12caには、レーザー光出射面16aaから出射されたレーザー光の入射面(上方側面)が平面26aにより形成され、かつ、出射面(下方側面)が凸面26bにより形成された平凸レンズ26が配設されている。また、光学系配置部12cの下方側開口部12cbには、レーザー光の入射面(上方側面)が凸面28aにより形成され、かつ、出射面(下方側面)が平面28bにより形成された平凸レンズ28が配設されている。即ち、光学系を構成する平凸レンズ26と平凸レンズ28とは、平凸レンズ26の出射面である凸面26bと平凸レンズ28の入射面である凸面28aとが対向するように配置されている。
レーザーペン10には、可動部材移動領域12d内を上下方向に移動自在な可動部材22が配設されている。可動部材22には、上方側開口部22aaが下方側開口部12cbと略同径に形成され、下方に向かってテーパー状に径が縮小する可動部材テーパー形状部22aが形成されている。可動部材テーパー形状部22aの下方側開口部22abの下方には、下方側開口部22abと略同径で延長して下端面22bで開口する先端部材配置部22cが形成されている。可動部材22の上方側開口部22aaには、外径側に突出して内径方向突出部12daと当接可能な外径方向突出部22dが形成されている。可動部材移動領域12d内において、外径方向突出部22dと内径方向突出部12daとが当接することにより、可動部材22が筐体12から落下することなく、可動部材移動領域12d内に保持される。
先端部材配置部22cには、先端面14aが下端面22bから下方側に突出するようにして先端部材14が固定的に配設されている。先端部材14の先端面14aは、略半球面形状に形成されている。箔押し処理の際には、この先端面14aが箔フィルムFと当接する。また、先端部材14は、レーザー光を透過する光透過性材料(例えば、石英ガラスやアクリル樹脂である。)により構成されている。
筐体12における光学系配置部12cの外径側において上下方向に沿って穿設されたバネ固定部12eと外径方向突出部22dの上面との間には、上下方向に拡開するように付勢するバネ24が配設されている。このバネ24の付勢力によって、外径方向突出部22dは内径方向突出部12daに押し付けられる方向に付勢される。従って、先端部材14や可動部材22に対し、先端部材14や可動部材22を筐体12の可動部材移動領域12d内に押し込む方向へ押圧する負荷がかかっていない場合には、図3に示すように、外径方向突出部22dと内径方向突出部12daとが当接した状態となる。一方、先端部材14や可動部材22に対し、バネ24の付勢力に抗して先端部材14や可動部材22を筐体12の可動部材移動領域12d内に押し込む方向へ押圧する負荷を加えると、先端部材14と可動部材22とが可動部材移動領域12d内を上方へ移動する。この移動は、図4に示すように、外径方向突出部22dと下方側開口部12cbにおける下方端面部12ccとが当接することにより停止する。
筐体12における下方側開口部12cbの下方位置には、光センサー20が配置されている。光センサー20は、筐体12の軸方向と直交する方向、即ち、径方向において対向するように配置された発光素子20aと受光素子20bとにより構成されている。発光素子20aと受光素子20bとは、外径方向突出部22dと内径方向突出部12daとが当接した状態(図3を参照する。)においては、発光素子20aから出射された光が受光素子20bで受光可能であり、かつ、外径方向突出部22dと下方端面部12ccとが当接した状態(図4を参照する。)においては、発光素子20aから出射された光が受光素子20bで受光不能である位置関係で配置されている。
即ち、外径方向突出部22dと内径方向突出部12daとが当接した状態(図3を参照する。)においては、発光素子20aと受光素子20bとの間に遮蔽物がないので、発光素子20aから出射された光が受光素子20bで受光可能である。
一方、バネ24の付勢力に抗して先端部材14と可動部材22とが可動部材移動領域12d内を上方へ移動して、外径方向突出部22dと下方端面部12ccとが当接した状態(図4を参照する。)では、可動部材22が発光素子20aと受光素子20bとの間の遮蔽物となり、発光素子20aから出射された光が受光素子20bで受光不能となる。
制御部30は、光センサー20の検知結果に基づいて、レーザー光源18が出射するレーザー光のパワー密度を変化するように、レーザー光源18の出力を制御する。具体的には、制御部30は、光センサー20の検知結果が、受光素子20aから出射された光を受光素子20bが受光している状態を示す場合には、予め設定された値より低い強度の光として、先端部材14から人体に影響のないパワー密度(箔押しに必要なパワー密度よりも低いパワー密度である。)のレーザー光が出射されるように、レーザー光源18の出力を制御する。また、制御部30は、光センサー20の検知結果が、受光素子20aから出射された光を受光素子20bが受光していない状態を示す場合には、予め設定された値より高い強度の光として、先端部材14の頂部14aa(後述する。)に集光されるレーザー光が箔押しに必要なパワー密度となるように、レーザー光源18の出力を制御する。
ここで、人体に影響のない強度の光とは、レーザー光の場合では、「JIS C 6802 クラスI」である。
なお、バネ24の付勢力は、箔押し処理に際して最適な押圧力により先端部材14が箔フィルムFに押し付けられた際に、外径方向突出部22dと下方端面部12ccとが当接した状態となるように設定することが好ましい。なお、最適な押圧力とは、箔フィルムを損傷することなく適正な箔押し処理が行われる押圧力を意味する。押圧力が強すぎると箔フィルムが損傷することがあり、また、押圧力が弱すぎると適正な箔押し処理が行われない。
次に、図5(a)(b)には、レーザーペン10の光学系を示す光路説明図があらわされている。例えば、光学系の配置が図5(a)(b)に示す寸法に配置されている場合には、平凸レンズ26と平凸レンズ28とは、直径D1が10mmで、焦点距離が10mmとなるように寸法設定することが好ましい。また、先端部材14は、直径D2が4mmで、先端面14aの曲率半径が2.5mmとなるように寸法設定することが好ましい。
レーザーペン10の光学系は、図3に示す外径方向突出部22dと内径方向突出部12daとが当接した状態では、先端部材14の先端面14aから出射されるレーザー光が平行光となり、一方、図4に示す外径方向突出部22dと下方端面部12ccとが当接した状態では、先端部材14の先端面14aにおける頂部14aaにレーザー光が集光されるように設計されている。
なお、レーザーペン10は、本実施の形態に示すような寸法設定に限定されるものではなく、図3に示す外径方向突出部22dと内径方向突出部12daとが当接した状態では、先端部材14の先端面14aから出射されるレーザー光が平行光となり、一方、図4に示す外径方向突出部22dと下方端面部12ccとが当接した状態では、先端部材14の先端面14aにおける頂部14aaにレーザー光が集光されるように設計されていれば、適宜の寸法に設定してよく、また、光学系を設けなくてもよい。
以上の構成において、例えば、図1を参照しながら説明したような従来より公知の箔押し装置にレーザーペン10を取り付けて箔押し処理する場合について説明する。
箔押し処理が開始されても、レーザーペン10の先端部材14や可動部材22を筐体12の可動部材移動領域12d内に押し込む方向へ負荷が加えられていない場合には、バネ24の付勢力により外径方向突出部22dと内径方向突出部12daとは当接した状態となる。この状態では、発光素子20aと受光素子20bとの間に遮蔽物がないので、発光素子20aから出射された光が受光素子20bで受光可能であるため、制御部30によるレーザー光源18の制御により、先端部材14からは人体に影響のないパワー密度のレーザー光が平行光として出射される。この平行光は人体に影響のないパワー密度であるので、箔フィルムFからの反射光が人体に及ぼす危険性はない。
従って、箔フィルムF上における箔押し箇所を光で示して位置決めする際には、レーザーペン10とは別にレーザーポインターなど光ポインターを設けることなく、上記した先端部材14から出射される平行光を利用することができる。また、この平行光の光軸と先端面14aの頂部14aaに集光されるレーザー光の光軸(集光位置)とは一致しているので、箔フィルムF上において正確な位置決めを行うことができる。
箔フィルムFに先端部材14の先端面14aが押し付けられて、バネ24の付勢力に抗して先端部材14と可動部材22とが可動部材移動領域12d内を上方へ移動していくと、外径方向突出部22dと下方端面部12ccとが当接した状態となる。この状態においては、可動部材22が発光素子20aと受光素子20bとの間の遮蔽物となる。このため、受光素子20aから出射された光を受光素子20bが受光不能であるので、制御部30によるレーザー光源18の制御により、レーザー光源18から箔押しに必要なパワー密度のレーザー光が出射されて頂部14aaに集光される。
バネ24の付勢力が、箔押し処理に際して最適な押圧力により先端部材14が箔フィルムに押し付けられた際に、外径方向突出部22dと下方端面部12ccとが当接した状態となるように設定されていると、先端部材14の先端面14aの頂部14aaにレーザー光を集光した状態において最適な押圧力により箔フィルムFを押圧することができる。
従って、箔フィルムFに対する先端部材14の押圧力とレーザー光のパワー密度との関係性を適切に設定することが可能となり、箔押し品質の低下を防止することができる。
なお、上記した実施の形態は例示に過ぎないものであり、本発明は他の種々の形態で実施することができる。即ち、本発明は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。
例えば、上記した実施の形態は、以下の(1)乃至(10)に示すように変形するようにしてもよい。
(1)上記した実施の形態においては、本発明による光照射装置を箔押しツールとしてのレーザーペンとして実施した場合について説明したが、これに限られるものではないことは勿論である。即ち、本発明による光照射装置は、レーザーペンに限られず、先端部材を押圧して移動することにより、先端部材から出射される光の強度を変化することが望まれる各種の装置に実施することができる。
(2)上記した実施の形態においては、光源としてレーザー光源18を用いた場合について説明したが、光源はレーザー光源に限られるものではないことは勿論である。光源としては、必要な強度の光を得られるものであればいずれの光源でもよく、レーザー光源の他に、例えば、LED(発光ダイオード)、蛍光灯、白熱灯あるいはHID(高輝度放電灯)などのような各種の光源を用いることができる。
(3)上記した実施の形態においては、本発明の理解を容易にするために、寸法などについて具体的な数値を示したが、本発明はこれらの数値に限定されるものではないことは,勿論である。本発明は、設計条件などに応じて、種々の数値をもって構成してよいことは勿論である。
(4)上記した実施の形態においては、凸面26bと凸面28aとが対向するように平凸レンズ26と平凸レンズ28と配置して光学系を構成したが、光学系の構成はこれに限られるものではないことは勿論である。即ち、先端部材14の先端面14aの頂部14aaにレーザー光を集光することができ、かつ、先端部材14の先端面14aから平行光を出射することが可能な光学系であれば、任意の光学系を用いてよい。例えば、凸レンズ26と平凸レンズ28とに代えて一対の凸レンズを用いるようにしてもよい。
(5)上記した実施の形態においては、凸面26bと凸面28aとが対向するように平凸レンズ26と平凸レンズ28と配置して光学系を構成し、レーザー光を集光することと平行光とすることを選択可能としたが、こうした光学系を設けなくてもよいことは勿論である。例えば、レーザー光を集光したり平行光としたりすることが必要のない場合には、上記した光学系を設けなくてもよい。
(6)上記した実施の形態においては、レーザー光源18から出射されたレーザー光を光ファイバー16により導光して、レーザー光出射面16aaから筐体12内にレーザー光を供給するようにしたが、これに限られるものではないことは勿論である。例えば、レーザー光出射面16aaに相当する位置にレーザー光源自体を配置するようして、光ファイバー16を用いずに、レーザー光源から筐体12内にレーザー光を供給するようにしてもよい。
(7)上記した実施の形態においては、外径方向突出部22dを内径方向突出部12daに押し付ける方向に付勢する付勢力を付与する付勢手段としてバネ24を用いたが、付勢手段はこれに限られるものではないことは勿論である。付勢手段としては、例えば、ゴムなどの弾性部材を用いてもよい。
(8)上記した実施の形態においては、可動部材22dの移動を検知する検知手段として光センサー20を用いたが、検知手段はこれに限られるものではないことは勿論である。検知手段としては、例えば、光センサー20のような非接触型センサーに代えて、マイクロスイッチなどのような接触型センサーを用いるようにしてもよい。
(9)レーザーペン10は、図1を参照しながら説明したような構成の箔押し装置に限られず、各種構成の箔押し装置の箔押しツールとして利用することができる。
(10)上記した実施の形態ならびに上記した(1)乃至(9)に示す各種の変形例は、適宜に組み合わせるようにしてもよい。
本発明は、箔押し装置における箔押しツールやレーザーポインターなどとして利用することができる。
10 レーザーペン、12 筐体、12a 開口部、12b 筐体テーパー形状部、12ba 上方側開口部、12bb 下方側開口部、12c 光学系配置部、12ca 上方側開口部、12cb 下方側開口部、12cc 下方端面部、12d 可動部材移動領域、12da 内径方向突出部、12e バネ固定部、14 先端部材、14a 先端面、14aa 頂部、16 光ファイバー、16a 端部、16aa レーザー光出射面、16b 端部、18 レーザー光源、20 光センサー(検知手段)、20a 発光素子(検知手段)、20b 受光素子(検知手段)、22 可動部材、22a 可動部材テーパー形状部、22aa 上方側開口部、22ab 下方側開口部、22b 下端面、22c 先端部材配置部、22d 外径方向突出部、24 バネ(付勢手段)、26 平凸レンズ(第1の平凸レンズ)、26a 平面、26b 凸面、28 平凸レンズ(第2の平凸レンズ)、28a 凸面、28b 平面、30 制御部(制御手段)、32 ケーブル、F 箔フィルム、100 箔押し装置、102 コンピューター、104 メディア、106 ベース部材、108 テーブル、110 保持部材、112 支持部材、114 スライダ、116 スライダ、118 箔押しツール

Claims (7)

  1. 先端部位から光を出射する光照射装置において、
    中空な筐体と、
    前記筐体内に光を供給する光源と、
    前記筐体の一方の端部から他方の端部側へ移動自在に配設されるとともに、前記筐体内に供給された光を出射する先端部材と、
    前記先端部材を前記一方の端部へ付勢する付勢力を備えた付勢手段と、
    前記先端部材が前記付勢手段の付勢力に抗して前記一方の端部から前記他方の端部側へ移動したことを検知する検知手段と、
    前記検知手段の検知結果に基づいて、前記光源の光の強度を変化するように前記光源を制御する制御手段と
    を有することを特徴とする光照射装置。
  2. 請求項1に記載の光照射装置において、
    前記筐体内に供給された光を前記先端部材へ集光する光学系を有する
    ことを特徴とする光照射装置。
  3. 請求項2に記載の光照射装置において、
    前記光学系は、凸面が互いに対向するように配置した一対のレンズにより構成した
    ことを特徴とする光照射装置。
  4. 請求項2または3に記載の光照射装置において、
    前記先端部材の先端面は、略半球面形状に形成されており、前記先端面の頂部に前記筐体内に供給された光が集光される
    ことを特徴とする光照射装置。
  5. 請求項4に記載の光照射装置において、
    前記先端部材が前記付勢手段の付勢力に抗して前記一方の端部から前記他方の端部側の予め設定された位置に移動したときに、前記頂部に前記筐体内に供給された光が集光される
    ことを特徴とする光照射装置。
  6. 請求項1、2、3、4または5のいずれか1項に記載の光照射装置において、
    前記制御手段は、
    前記検知手段の検知結果が、前記先端部材が移動していない状態を示す場合には、予め設定された値より低い強度の光となるように前記光源を制御し、
    前記検知手段の検知結果が、前記先端部材が移動している状態を示す場合には、予め設定された値より高い強度の光となるように前記光源を制御する
    ことを特徴とする光照射装置。
  7. 請求項1、2、3、4、5または6のいずれか1項に記載の光照射装置において、
    前記光源は、レーザー光源である
    ことを特徴とする光照射装置。
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