JP2018131090A - 車両のカウル構造 - Google Patents
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【解決手段】前部がエンジンフード17の後部に覆われており、後端縁がフロントガラスの下端縁に接続されているカウルルーバ30と、エンジンルームの天井部を構成しており、カウルルーバ30を下方から支えるカウルフロントパネル53(カウルパネル)とを備える車両のカウル構造であって、カウルルーバ30は、エンジンフード17の後部を介して衝突荷重を受けたとき、カウルフロントパネル53から外れる方向に変位可能に、カウルフロントパネル53と係合している。
【選択図】図3
Description
以下、図1から図8に基づいて本発明の実施形態1に係る車両のカウル構造について説明する。本実施形態に係る車両のカウル構造は、カウルルーバと、前記カウルルーバを下方から支えるカウルフロントパネルとの係合構造に関するものである。ここで、図中に示す前後左右及び上下は、車両の前後左右及び上下に対応している。
車両10のカウル構造について説明する前に、車両10の前部構造の概要について説明する。車両10のボディの左右両側には、図1に示すように、フロントドア12の前側にフロントピラー14が立設されており、左右のフロントピラー14によってルーフパネル(図示省略)の前部が支持されている。フロントピラー14は、フロントドア12のベルトラインBRよりも下側のピラー支柱部14dがフェンダパネル15によって覆われている。そして、前記フェンダパネル15よりも上側に位置するフロントピラー14の意匠部14eがフェンダパネル15の意匠面15eと連続するように構成されている。左右のフロントピラー14の意匠部14e等とルーフパネル(図示省略)とによって囲まれた位置には、フロントガラス20が設けられている。
カウルパネル50は、車幅方向に延びるパネルであり、図2に示すように、エンジンルームERの天井部となる水平部50tと、その水平部50tの前端位置に設けられた縦壁部50wとを備えている。さらに、縦壁部50wの上端位置が前方に曲げられることで、その縦壁部50wの前側には棚部50uが設けられている。また、棚部50uの前端位置が斜め下方に曲げられることでフランジ部50fが形成されている。そして、カウルパネル50のフランジ部50fの位置でフロントガラス20の下部(下辺)が裏側から支えられている。カウルパネル50、及びダッシュパネル43は車室Rの内側からインストルメントパネル45等によって覆われている。また、カウルパネル50の縦壁部50wの下部前側には、同じくエンジンルームERの天井部を構成するカウルフロントパネル53が固定されている。カウルフロントパネル53は、カウルルーバ30の前部を下側から支えられるように構成されている。
カウルフロントパネル53は、カウルパネル50と共に車幅方向に延びるパネルであり、図2に示すように、後側段差壁部53dと天井壁部53tと前側傾斜壁部53wとにより断面略U字形に形成されている。そして、カウルフロントパネル53の前側傾斜壁部53wの上端位置にカウルルーバ30を支えるフランジ状のルーバ支持部53fが車幅方向に延びるように設けられている。また、カウルフロントパネル53のルーバ支持部53fの前端位置には、図3、図4に示すように、前方に突出する係合機構350(後記する)の爪部357が車幅方向に等間隔で形成されている。爪部357は、図5、図6に示すように、断面形状が浅い略U字形に折り曲げ成形されている。これにより、爪部357の強度が確保され、前記爪部357が突出方向における途中位置で折れ難くなる。
カウルルーバ30は、図2等に示すように、車両前後方向における中央部分に山部31を備えており、その山部31が車幅方向に延びるように形成されている。そして、カウルルーバ30の山部31の前側に同じく車幅方向に延びる溝部33が形成されている。カウルルーバ30の山部31と溝部33との間には、溝部33の後側壁部を構成する縦壁部32が設けられている。縦壁部32には、高さ方向における中央位置に車幅方向に延びる折り曲げ線32rが形成されており、縦壁部32が前記折り曲げ線32rの位置で後側に凸となるように浅い角度で折り曲げられている。カウルルーバ30の山部31の後側は、フロントガラス20側が低くなるように緩やかに傾斜しており、そのカウルルーバ30の後端縁30bが、上記したように、フロントガラス20の下端縁20dに面一な状態で接続されている。
カウルルーバ30の前側壁部34の外側下部には、図3〜図5に示すように、その前側壁部34からほぼ直角に突出する突出壁351が設けられている。突出壁351は、係合機構350の構成部材であり、図5に示すように、一定幅で突出する突出壁本体部351mと、その突出壁本体部351mよりも突出量が大きく形成された庇状壁部352とから構成されている。そして、カウルルーバ30(突出壁351)の庇状壁部352がカウルフロントパネル53の爪部357に対応する位置に設けられている。庇状壁部352は、図4、図5に示すように、カウルフロントパネル53の爪部357に対して人が接触しないように、前記爪部357を前側上方から覆えるように配置されている。庇状壁部352の基端部裏側には、図5に示すように、左右方向に延びる溝部352mが設けられ、溝部352mの部分が薄肉になっている。これにより、庇状壁部352は、衝突荷重Fを受けることで、溝部352mの位置で折れやすくなる。
上記した車両10のカウル構造において、図7、図8に示すように、エンジンフード17の後部に対して斜め前上方から衝突荷重Fが加わると、エンジンフード17の後部、及びカウルルーバ30が衝突荷重Fの方向に変形する。ここで、カウルルーバ30は、図4等に示すように、係合機構350の開口部353hと爪部357との働きにより、カウルフロントパネル53に対して車両前後方向に変位可能な状態で係合している。衝突荷重Fを受けたカウルルーバ30の変形初期では、図7の二点鎖線に示すように、カウルルーバ30の庇状壁部352、角形壁部353が前方に変位する。これにより、カウルルーバ30の角形壁部353の開口部353hからカウルフロントパネル53の爪部357から外れるようになる。そして、カウルルーバ30の変形が継続されることで、図8に示すように、カウルルーバ30はカウルフロントパネル53のルーバ支持部53fに対して後方に変位する。これにより、カウルルーバの底板33bは、カウルフロントパネル53のルーバ支持部53fから外れるようになる。
本実施形態に係る車両10のカウル構造によると、カウルルーバ30は、衝突荷重Fを受けたとき、カウルフロントパネル53(カウルパネル)から外れる方向に変位が可能なように、カウルフロントパネル53と係合している。このため、エンジンフード17の後部に対して前上方から衝突荷重Fが加わり、エンジンフード17の後部、及びカウルルーバ30が変形する際に、カウルルーバ30がカウルフロントパネル53から外れる方向に変位する。これにより、カウルフロントパネル53がカウルルーバ30の変形を妨げることがなくなり、カウルルーバ30の変形ストロークが大きくなる。この結果、衝突荷重の吸収性能が向上する。また、係合機構が爪部357と開口部353hとからなるため、係合機構を簡単に成形できる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本実施形態では、爪部357と開口部353hとからなる係合機構350であって、爪部357をカウルフロントパネル53のルーバ支持部53fに設け、開口部353hをカウルルーバ30に設ける例を示した。しかし、爪部357をカウルルーバ30に設け、開口部353hをカウルフロントパネル53のルーバ支持部53fに設けることも可能である。また、本実施形態では、爪部357と開口部353hとからなる係合機構350を例示したが、例えば、フックと、フックが係合する被係合部とからなる係合機構であって、衝突荷重Fを受けたときに前記フック、あるいは被係合部が破断する構成であっても可能である。また、カウルルーバ30の庇状壁部352の溝部352m(脆弱部)の代わりに、スリット状開口を設けることも可能であるし、材質変更することも可能である。さらに、突出壁本体部351mにスリット状開口部351s(脆弱部)を設ける代わりに、材質変更等することも可能である。
17・・・・エンジンフード
20・・・・フロントガラス
20d・・・下端縁
30・・・・カウルルーバ
33b・・・底板
50・・・・カウルパネル
53・・・・カウルフロントパネル(カウルパネル)
53f・・・ルーバ支持部
357・・・爪部(係合機構)
350・・・係合機構
351・・・突出壁
351m・・突出壁本体部
351s・・スリット状開口部(脆弱部)
352・・・庇状壁部
352m・・溝部(脆弱部)
353h・・ 開口部(係合機構)
353・・・角形壁部
60・・・・シール材
F・・・・・衝突荷重
Claims (3)
- 前部がエンジンフードの後部に覆われており、後端縁がフロントガラスの下端縁に接続されているカウルルーバと、エンジンルームの天井部を構成しており、前記カウルルーバを下方から支えるカウルパネルとを備える車両のカウル構造であって、
前記カウルルーバは、前記エンジンフードの後部を介して衝突荷重を受けたとき、前記カウルパネルから外れる方向に変位可能に、前記カウルパネルと係合している車両のカウル構造。 - 請求項1に記載された車両のカウル構造であって、
前記カウルパネルと前記カウルルーバとは、車両前後方向に延びる爪部と、前記爪部が挿入される開口部とからなる係合機構を介して係合しており、
前記カウルルーバが前記カウルパネルに対して車両前後方向に変位可能な状態に保持されている車両のカウル構造。 - 請求項2に記載された車両のカウル構造であって、
前記係合機構の開口部は、前記カウルルーバの壁部から外側に突出する突出壁の一部に形成されており、
前記突出壁の基端部には、脆弱部が設けられている車両のカウル構造。
Priority Applications (1)
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JP2017026890A JP6698245B2 (ja) | 2017-02-16 | 2017-02-16 | 車両のカウル構造 |
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JP2017026890A JP6698245B2 (ja) | 2017-02-16 | 2017-02-16 | 車両のカウル構造 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2023002564A1 (ja) * | 2021-07-20 | 2023-01-26 | トヨタ車体株式会社 | 車両のカウルルーバ |
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2017
- 2017-02-16 JP JP2017026890A patent/JP6698245B2/ja active Active
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2023002564A1 (ja) * | 2021-07-20 | 2023-01-26 | トヨタ車体株式会社 | 車両のカウルルーバ |
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