JP2018120747A - 燃料電池スタック - Google Patents

燃料電池スタック Download PDF

Info

Publication number
JP2018120747A
JP2018120747A JP2017011367A JP2017011367A JP2018120747A JP 2018120747 A JP2018120747 A JP 2018120747A JP 2017011367 A JP2017011367 A JP 2017011367A JP 2017011367 A JP2017011367 A JP 2017011367A JP 2018120747 A JP2018120747 A JP 2018120747A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flow path
separator
cooling
electrolyte membrane
oxidant gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017011367A
Other languages
English (en)
Inventor
聡司 大谷
Satoshi Otani
聡司 大谷
安本 栄一
Eiichi Yasumoto
栄一 安本
尾関 正高
Masataka Ozeki
正高 尾関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2017011367A priority Critical patent/JP2018120747A/ja
Publication of JP2018120747A publication Critical patent/JP2018120747A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

【課題】電解質膜−電極接合体を挟む2枚のセパレータの少なくとも一方が、冷却媒体流路が形成されていないセパレータである構成の燃料電池スタックの発電性能低下を抑制する。【解決手段】間に第一電解質膜−電極接合体12と第二電解質膜−電極接合体14が介在する2つの冷却セパレータ(第一冷却セパレータ11及び第二冷却セパレータ15)のうちの第二冷却セパレータ15は、酸化剤ガスを第二カソード27に供給するための第一酸化剤ガス流路32を有し、中間セパレータ13aは、酸化剤ガスを第一カソード21に供給するための第二酸化剤ガス流路30を有し、中間セパレータ13aの第二酸化剤ガス流路30の流路断面積を、第二冷却セパレータ15の第一酸化剤ガス流路32の流路断面積よりも大きくしたので、第一酸化剤ガス流路32と第二酸化剤ガス流路30へ均一に酸化剤ガスを供給することができ、発電性能低下を抑制できる。【選択図】図2

Description

本発明は、電解質膜−電極接合体を挟む2枚のセパレータの少なくとも一方が、冷却媒体流路が形成されていない中間セパレータであり、冷却媒体を供給するための冷却媒体流路が形成された2枚の冷却セパレータの間に複数の電解質膜−電極接合体が介在する燃料電池スタックに関するものである。
固体高分子形燃料電池は、電解質膜の両主面に、白金系の金属触媒を担持したカーボン粉末を主成分とする触媒反応層を配置し、さらにその外側にガス通気性と導電性を兼ね備えた一対のガス拡散層を配置してアノードおよびカソードを構成した電解質膜−電極接合体を有する。
そして、上記構成を有する燃料電池のアノードに水素を含む燃料ガスを供給し、カソードに酸素を含む酸化剤ガスを供給することで、電気エネルギーを継続的に取り出すことができる。
また、燃料ガスと酸化剤ガスとが混ざらないようにするため、セパレータが各電解質膜−電極接合体の間に配置される。電解質膜−電極接合体を一対のセパレータで挟持したものをセルと呼ぶ。また、セルが2つ以上で構成された単位構造をセルモジュールと呼ぶ。セルまたはセルモジュールを電気的に直列になるように複数積層することで、必要な電力を確保することが可能となる。
燃料電池スタックは、複数積層されたセルまたはセルモジュールの外両端に外部回路と接続して電力を取り出すための端子を具備した一対の集電板が配置され、さらに集電板の外両端には一対の端板が配置されて構成される。
また、燃料電池は発電反応により発熱するため、冷却媒体を供給して冷却する必要がある。燃料電池スタックは一般的に、セパレータのアノードまたはカソードと接する面の反対の面に冷却媒体を供給するための冷却媒体流路が形成されて冷却される。
さらに、燃料ガス流路または酸化剤ガス流路と冷却媒体流路が形成された冷却セパレータと、燃料ガス流路と酸化剤ガス流路が形成され冷却媒体流路が形成されていない中間セパレータとで構成された燃料電池スタックが提案されている。この燃料電池スタックによれば、冷却セパレータの枚数を減らすことができるため、燃料電池スタックの省スペース化と低コスト化が可能となる。
また、冷却セパレータと中間セパレータを有して構成される燃料電池スタックとして、冷却セパレータの燃料ガス流路の流路断面積よりも中間セパレータの燃料ガス流路の流路断面積の方を大きくする構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図5は、特許文献1に記載された従来の燃料電池スタックのセルモジュールの主要断面を示すものである。
図5に示すように、セルモジュール201は、第一冷却セパレータ202、第一電解質膜−電極接合体203、中間セパレータ204、第二電解質膜−電極接合体205、第二冷却セパレータ206の順に積層されて構成される。
第一電解質膜−電極接合体203は、第一電解質膜207と、第一電解質膜207の両面に形成される第一アノード触媒層208及び第一カソード触媒層209と、第一アノード触媒層208と第一カソード触媒層209の外両端に設けられた第一ガス拡散層210と、で構成されている。
また、第一電解質膜−電極接合体203は、第一アノード触媒層208及び第一アノード触媒層208の外側に設けられた第一ガス拡散層210とで形成された第一アノード211が、第一冷却セパレータ202に接するように設けられ、さらに、第一カソード触媒層209及び第一カソード触媒層209の外側に設けられた第一ガス拡散層210とで形成された第一カソード212が、中間セパレータ204に接するように設けられる。
第二電解質膜−電極接合体205は、第二電解質膜213と、第二電解質膜213の両面に形成される第二アノード触媒層214及び第二カソード触媒層215と、第二アノード触媒層214と第二カソード触媒層215の外両端に設けられた第二ガス拡散層216と、で構成されている。
また、第二電解質膜−電極接合体205は、第二アノード触媒層214及び第二アノード触媒層214の外側に設けられた第二ガス拡散層216とで形成された第二アノード217が、中間セパレータ204に接するように設けられ、さらに、第二カソード触媒層215及び第二カソード触媒層215の外側に設けられた第二ガス拡散層216とで形成された第二カソード218が、第二冷却セパレータ206に接するように設けられている。
第一冷却セパレータ202は、第一アノード211に接する面に第一燃料ガス流路219が形成され、第一アノード211と接する面と反対の面に第一冷却媒体流路220が形成されている。
また、中間セパレータ204は、第一カソード212に接する面に第二酸化剤ガス流路221が形成され、第二アノード217に接する面に第二燃料ガス流路222が形成されている。また、第一燃料ガス流路219の流路断面積よりも第二燃料ガス流路222の流路断面積の方が大きくなっている。
また、第二冷却セパレータ206は、第二カソード218に接する面に第一酸化剤ガス流路223が形成され、第二カソード218に接する面と反対の面に第二冷却媒体流路224が形成されている。
なお、図示しないが、従来の燃料電池スタックは、セルモジュール201が複数積層されて構成されており、第一冷却セパレータ202と第二冷却セパレータ206が表裏の関係となることで、第一冷却媒体流路220と第二冷却媒体流路224とで冷却媒体流路が形成されている。
特開2010−212216号公報
第一冷却セパレータ202と第二冷却セパレータ206は冷却媒体流路を流れる冷却媒体により冷却されるが、中間セパレータ204は、冷却媒体との間に第一冷却セパレータ202と第一電解質膜−電極接合体203と第二冷却セパレータ206と第二電解質膜−電極接合体205を介して冷却されるため、第一冷却セパレータ202及び第二冷却セパ
レータ206の温度よりも中間セパレータ204の温度の方が高くなる。
第一冷却セパレータ202及び第二冷却セパレータ206の温度よりも中間セパレータ204の温度の方が高くなると、第一冷却セパレータ202に形成された第一燃料ガス流路219を流れる水素の温度よりも中間セパレータ204に形成された第二燃料ガス流路222を流れる水素の温度の方が高くなる。
また、第二冷却セパレータ206に形成された第一酸化剤ガス流路223を流れる空気の温度よりも中間セパレータ204に形成された第二酸化剤ガス流路221を流れる空気の温度の方が高くなる。
ここで、気体温度と気体粘度の関係について述べる。図6は、気体温度と気体粘度の相関を示す特性図である。
図6に示すように、水素と空気の粘度は温度上昇により増加する特性を持ち、さらに、水素の温度に対する粘度変化量よりも空気の温度に対する粘度変化量の方が大きくなる。
また、圧損は粘度に比例するため、第一燃料ガス流路219の圧損を基準としたときの第二燃料ガス流路222の圧損の増加率よりも、第一酸化剤ガス流路223の圧損を基準としたときの第二酸化剤ガス流路221の圧損の増加率の方が大きくなる。
圧損が高くなると流体は流れにくくなるため、第一燃料ガス流路219に供給される水素量を基準としたときの第二燃料ガス流路222に供給される水素量の低下率よりも、第一酸化剤ガス流路223に供給される空気量を基準としたときの第二酸化剤ガス流路221に供給される空気量の低下率の方が大きくなる。
このことから特許文献1の構成では、第一酸化剤ガス流路223の流路断面積と第二酸化剤ガス流路221の流路断面積が同じため、第一酸化剤ガス流路223に供給される空気量よりも第二酸化剤ガス流路221に供給される空気量の方が少なくなり、発電性能が低下するという課題を有する。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、電解質膜−電極接合体を挟む2枚のセパレータの少なくとも一方が、冷却媒体流路が形成されていない中間セパレータであっても発電性能低下を抑制することが可能な燃料電池スタックを提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために本発明の燃料電池スタックは、アノードとカソードとで電解質膜を挟んだ電解質膜−電極接合体と、冷却媒体が流れる冷却媒体流路が形成された冷却セパレータと、冷却媒体流路が形成されていない中間セパレータと、を備え、電解質膜−電極接合体を挟む2枚のセパレータの少なくとも一方が中間セパレータであり、2枚の冷却セパレータの間に複数の電解質膜−電極接合体が介在する燃料電池スタックであって、間に複数の電解質膜−電極接合体が介在する2枚の冷却セパレータのうちの一方の冷却セパレータは、酸化剤ガスをカソードに供給するための第一酸化剤ガス流路を有し、中間セパレータは、酸化剤ガスをカソードに供給するための第二酸化剤ガス流路を有し、第二酸化剤ガス流路の流路断面積が、第一酸化剤ガス流路の流路断面積よりも大きいものである。
こうすることによって、第一酸化剤ガス流路を流れる酸化剤ガスの温度よりも第二酸化剤ガス流路を流れる酸化剤ガスの温度の方が高くなっても、第二酸化剤ガス流路の圧損の増加を防止して第一酸化剤ガス流路の圧損と等しくできるため、第一酸化剤ガス流路と第
二酸化剤ガス流路へ均一に酸化剤ガスを供給することが可能となる。
本発明の燃料電池スタックは、電解質膜−電極接合体を挟む2枚のセパレータの少なくとも一方が中間セパレータであり、2枚の冷却セパレータの間に複数の電解質膜−電極接合体が介在する燃料電池スタックであっても、発電性能低下を抑制して良好な発電性能を維持することが可能となる。
本発明の実施の形態1における燃料電池スタックの斜視図 本発明の実施の形態1における燃料電池スタックを、図1のI−I線で切断したときのセルモジュール断面図 本発明の実施の形態2における燃料電池スタックの斜視図 本発明の実施の形態2における燃料電池スタックを、図3のII−II線で切断したときのセルモジュール断面図 従来の燃料電池スタックのセルモジュールの主要断面図 気体温度と気体粘度の相関を示す特性図
第1の発明は、アノードとカソードとで電解質膜を挟んだ電解質膜−電極接合体と、冷却媒体が流れる冷却媒体流路が形成された冷却セパレータと、冷却媒体流路が形成されていない中間セパレータと、を備え、電解質膜−電極接合体を挟む2枚のセパレータの少なくとも一方が中間セパレータであり、2枚の冷却セパレータの間に複数の電解質膜−電極接合体が介在する燃料電池スタックであって、間に複数の電解質膜−電極接合体が介在する2枚の冷却セパレータのうちの一方の冷却セパレータが、酸化剤ガスをカソードに供給するための第一酸化剤ガス流路を有し、中間セパレータが、酸化剤ガスをカソードに供給するための第二酸化剤ガス流路を有し、第二酸化剤ガス流路の流路断面積が、第一酸化剤ガス流路の流路断面積よりも大きい燃料電池スタックである。
上記構成により、第一酸化剤ガス流路を流れる酸化剤ガスの温度よりも第二酸化剤ガス流路を流れる酸化剤ガスの温度の方が高くなっても、第一酸化剤ガス流路の流路断面積よりも第二酸化剤ガス流路の流路断面積の方が大きいため、第二酸化剤ガス流路の圧損の増加を防止して第一酸化剤ガス流路の圧損と等しくできる。
こうすることによって、第一酸化剤ガス流路と第二酸化剤ガス流路へ均一に酸化剤ガスを供給することが可能となり、電解質膜−電極接合体を挟む2枚のセパレータの少なくとも一方が中間セパレータであり、2枚の冷却セパレータの間に複数の電解質膜−電極接合体が介在する燃料電池スタックであっても、発電性能低下を抑制して良好な発電性能を維持することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、間に複数の電解質膜−電極接合体が介在する2枚の冷却セパレータのうちの他方の冷却セパレータが、燃料ガスをアノードに供給するための第一燃料ガス流路を有し、中間セパレータが、燃料ガスをアノードに供給するための第二燃料ガス流路を有し、第二燃料ガス流路の流路断面積が、第一燃料ガス流路の流路断面積よりも大きいものである。
上記構成により、第一酸化剤ガス流路を流れる酸化剤ガスの温度よりも第二酸化剤ガス流路を流れる酸化剤ガスの温度の方が高くなっても、第一酸化剤ガス流路の流路断面積よりも第二酸化剤ガス流路の流路断面積の方が大きいため、第二酸化剤ガス流路の圧損の増加を防止して第一酸化剤ガス流路の圧損と等しくできる。
さらに、第一燃料ガス流路を流れる燃料ガスの温度よりも第二燃料ガス流路を流れる燃料ガスの温度の方が高くなっても、第一燃料ガス流路の流路断面積よりも第二燃料ガス流路の流路断面積の方が大きいため、第二燃料ガス流路の圧損の増加を防止して第一燃料ガス流路の圧損と等しくできる。
こうすることによって、第一酸化剤ガス流路と第二酸化剤ガス流路へ均一に酸化剤ガスを供給することが可能となると共に、第一燃料ガス流路と第二燃料ガス流路へ均一に燃料ガスを供給することが可能となり、電解質膜−電極接合体を挟む2枚のセパレータの少なくとも一方が中間セパレータであり、2枚の冷却セパレータの間に複数の電解質膜−電極接合体が介在する燃料電池スタックであっても、発電性能低下を確実に抑制して良好な発電性能を維持することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における燃料電池スタックの斜視図を示すものである。また、図2は、本発明の実施の形態1における燃料電池スタックを、図1のI−I線で切断したときのセルモジュール断面図である。
図1に示すように、実施の形態1における燃料電池スタック101Aは、複数積層されたセルモジュール1aの外両端に、外部電流ケーブルと接続するための取り出し端子3を備えた集電板2a、集電板2bと、集電板2a、集電板2bの外両脇に設けられた絶縁性を備える端板4a、端板4bと、端板4aに接続された燃料ガス供給配管5と、冷却媒体供給配管6と、酸化剤ガス供給配管7と、燃料ガス排出配管8と、冷却媒体排出配管9及び酸化剤ガス排出配管10とで、構成される。
図2に示すように、実施の形態1におけるセルモジュール1aは、第一冷却セパレータ11、第一電解質膜−電極接合体12、中間セパレータ13a、第二電解質膜−電極接合体14、第二冷却セパレータ15の順に積層されて構成される。
第一電解質膜−電極接合体12は、第一電解質膜16と、第一電解質膜16の両面に形成される第一アノード触媒層17及び第一カソード触媒層18と、第一アノード触媒層17と第一カソード触媒層18の外両端に設けられた第一ガス拡散層19と、で構成されている。
また、第一電解質膜−電極接合体12は、第一アノード触媒層17及び第一アノード触媒層17の外側に設けられた第一ガス拡散層19とで形成された第一アノード20が、第一冷却セパレータ11に接するように設けられ、さらに、第一カソード触媒層18及び第一カソード触媒層18の外側に設けられた第一ガス拡散層19とで形成された第一カソード21が、中間セパレータ13aに接するように設けられる。
第二電解質膜−電極接合体14は、第二電解質膜22と、第二電解質膜22に形成される第二アノード触媒層23及び第二カソード触媒層24と、第二アノード触媒層23と第二カソード触媒層24の外両端に設けられた第二ガス拡散層25と、で構成される。
また、第二電解質膜−電極接合体14は、第二アノード触媒層23及び第二アノード触媒層23の外側に設けられた第二ガス拡散層25とで形成された第二アノード26が、中間セパレータ13aに接するように設けられ、さらに、第二カソード触媒層24及び第二
カソード触媒層24の外側に設けられた第二ガス拡散層25とで形成された第二カソード27が、第二冷却セパレータ15に接するように設けられている。
第一冷却セパレータ11は、第一アノード20に接する面に第一燃料ガス流路28が形成され、第一アノード20と接する面と反対の面に第一冷却媒体流路29が形成される。第二冷却セパレータ15は、第二カソード27に接する面に第一酸化剤ガス流路32が形成され、第二カソード27と接する面と反対の面に第二冷却媒体流路34が形成される。
中間セパレータ13aは、第一カソード21に接する面に第二酸化剤ガス流路30が形成され、第二アノード26に接する面に第二燃料ガス流路31aが形成される。
また、第二酸化剤ガス流路30の流路断面積は第一酸化剤ガス流路32の流路断面積よりも大きく構成されており、第二酸化剤ガス流路30の流路断面積は第一酸化剤ガス流路32の流路断面積の1.2倍とする。
また、ガスシール性を有するガスケット33が、第一冷却セパレータ11と中間セパレータ13aと第一電解質膜−電極接合体12間に配置され、さらに、第二冷却セパレータ15と中間セパレータ13aと第二電解質膜−電極接合体14間に配置されている。
また、図示しないが、燃料電池スタック101Aはセルモジュール1aが複数積層されて構成されているため、第一冷却セパレータ11と第二冷却セパレータ15が表裏の関係となり、第一冷却媒体流路29と第二冷却媒体流路34とで冷却媒体流路が形成されている。
集電板2a及び集電板2bは、適度な機械的強度と導電性を有する部材である。本実施の形態では、銅に金メッキを施したものを用いる。端板4a及び端板4bは、電気的絶縁性と適度な機械的強度を有する部材である。本実施の形態では、熱可塑性樹脂であるポリフェニレンサルファイド樹脂を用いる。
第一冷却セパレータ11及び第二冷却セパレータ15及び中間セパレータ13aは、適度な機械的強度と導電性を有する部材である。本実施の形態では、黒鉛粉末と熱硬化性樹脂の混練物を加熱成型して形成された部材を用いる。
第一電解質膜16及び第二電解質膜22は、水素イオン伝導性を有する高分子電解質膜である。本実施の形態では、パーフルオロカーボンスルホン酸からなるフッ素系高分子電解質膜(米国DuPont社製のNafion(登録商標))を用いる。
第一ガス拡散層19及び第二ガス拡散層25は、導電性及び撥水性を有する多孔質の部材である。本実施の形態では、カーボンペーパーを用いて作製された多孔質構造を有する導電性基材に、フッ素樹脂を代表とする撥水性高分子樹脂である、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)を分散させて構成された部材を用いる。
第一アノード20及び第二アノード26は、水素の酸化反応に対する触媒を含む層である。また、第一カソード21及び第二カソード27は、酸素の還元反応に対する触媒を含む層である。本実施の形態では、白金系金属触媒を坦持したカーボン粉末とプロトン導電性を有する高分子材料を主成分とした多孔質部材を用いる。
ガスケット33は、適度な機械的強度と柔軟性を有する合成樹脂である。本実施の形態では、フッ素ゴムを用いる。
以上のように構成された燃料電池スタック101Aについて、以下その動作、作用を説明する。
まず、第二冷却セパレータ15の温度よりも中間セパレータ13aの温度の方が高いため、第一酸化剤ガス流路32を流れる酸化剤ガスの温度よりも第二酸化剤ガス流路30を流れる酸化剤ガスの温度の方が高くなる。
ここで、セルモジュール1aは、第一酸化剤ガス流路32の流路断面積よりも第二酸化剤ガス流路30の流路断面積の方が大きいため、第二酸化剤ガス流路30の圧損の増加を防止して第一酸化剤ガス流路32の圧損と等しくできる。
こうすることによって、第一酸化剤ガス流路32と第二酸化剤ガス流路30へ均一に酸化剤ガスを供給することが可能となり、電解質膜−電極接合体(第一電解質膜−電極接合体12と第二電解質膜−電極接合体14)を挟む2枚のセパレータの少なくとも一方が中間セパレータ13aであり、2枚の冷却セパレータ(第一冷却セパレータ11及び第二冷却セパレータ15)の間に複数の電解質膜−電極接合体(第一電解質膜−電極接合体12と第二電解質膜−電極接合体14)が介在する燃料電池スタック101Aであっても、発電性能低下を抑制して良好な発電性能を維持することができる。
なお、本実施の形態では、第一冷却セパレータ11に形成された第一冷却媒体流路29と、第二冷却セパレータ15に形成された第二冷却媒体流路34とで冷却媒体流路を形成したが、第一冷却セパレータ11と第二冷却セパレータ15が一体成型されたセパレータとし、さらに、一体成型されたセパレータの内部に冷却媒体流路が形成されても良い。
また、第一冷却セパレータ11及び第二冷却セパレータ15及び中間セパレータ13aには黒鉛粉末と熱硬化性樹脂の混練物を加熱成型して形成された部材を用いたが、これ以外にも、カーボン粉末と熱過疎性樹脂の混練物を加熱成型して形成された部材や、チタンやステンレス鋼製の板の表面に金メッキを施し金属材料を使用することができる。
第一電解質膜16及び第二電解質膜22には、水素イオン伝導性を有する、パーフルオロカーボンスルホン酸からなるフッ素系高分子電解質膜を用いたが、これ以外にも、旭化成(株)製のAciplex(登録商標)、旭硝子(株)製のFlemion(登録商標)など)や各種炭化水素系電解質膜を使用することができる。
第一ガス拡散層19及び第二ガス拡散層25には、カーボンペーパーを用いて作製された多孔質構造を有する導電性基材に、フッ素樹脂を代表とする撥水性高分子樹脂である、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)を分散させて構成された部材を用いたが、これ以外にも、導電性基材としては、カーボン微粉末、カーボンクロスなどを使用することができる。
また、第一アノード20及び第二アノード26と第一カソード21及び第二カソード27には、白金系金属触媒を坦持したカーボン粉末とプロトン導電性を有する高分子材料を主成分とした多孔質部材を用いたが、これ以外にも、第一アノード20及び第二アノード26は、導電性を有し、且つ水素の酸化反応に対する触媒能を有するものであれば使用することができ、第一カソード21及び第二カソード27は導電性を有し、且つ酸素の還元反応に対する触媒能を有するものであれば使用することができる。
ガスケット33にフッ素ゴムを用いたが、これ以外にも、シリコーンゴム、天然ゴム、EPDM、ブチルゴム、塩化ブチルゴム、ポリスチレン系、ポリオレフィン系、ポリエステル系及びポリアミド系等の熱可塑性エラストマーを使用することができる。
(実施の形態2)
図3は、本発明の実施の形態2における燃料電池スタックの斜視図を示すものである。また、図4は、本発明の実施の形態2における燃料電池スタックを、図3のII−II線で切断したときのセルモジュール断面図である。図3及び図4に示す実施の形態2における燃料電池スタックにおいて、図1及び図2に示す実施の形態1における燃料電池スタックと同一構成要素については同一符号を用いて、その重複する説明は省略する。
図3に示すように、実施の形態2における燃料電池スタック101Bは、セルモジュール1bが複数積層されて構成される。
図4に示すように、実施の形態2におけるセルモジュール1bは、第一冷却セパレータ11、第一電解質膜−電極接合体12、中間セパレータ13b、第二電解質膜−電極接合体14、第二冷却セパレータ15の順に積層されて構成される。
第一電解質膜−電極接合体12は、第一アノード触媒層17及び第一アノード触媒層17の外側に設けられた第一ガス拡散層19とで形成された第一アノード20が、第一冷却セパレータ11に接するように設けられ、さらに、第一カソード触媒層18及び第一カソード触媒層18の外側に設けられた第一ガス拡散層19とで形成された第一カソード21が、中間セパレータ13bに接するように設けられる。
また、第二電解質膜−電極接合体14は、第二アノード触媒層23及び第二アノード触媒層23の外側に設けられた第二ガス拡散層25とで形成された第二アノード26が、中間セパレータ13bに接するように設けられている。
中間セパレータ13bは、第二アノード26に接する面に第二燃料ガス流路31bが形成される。また、第二燃料ガス流路31bの流路断面積は、第一燃料ガス流路28の流路断面積よりも大きく構成されており、第二燃料ガス流路31bの流路断面積は第一燃料ガス流路28の流路断面積の1.1倍とする。
以上のように構成された燃料電池スタック101Bについて、以下その動作、作用を説明する。
まず、第二冷却セパレータ15の温度よりも中間セパレータ13bの温度の方が高いため、第一酸化剤ガス流路32を流れる酸化剤ガスの温度よりも第二酸化剤ガス流路30を流れる酸化剤ガスの温度の方が高くなる。
ここで、セルモジュール1bは、第一酸化剤ガス流路32の流路断面積よりも第二酸化剤ガス流路30の流路断面積の方が大きいため、第二酸化剤ガス流路30の圧損の増加を防止して第一酸化剤ガス流路32の圧損と等しくできる。
さらに、第一冷却セパレータ11の温度よりも中間セパレータ13bの温度の方が高いため、第一燃料ガス流路28を流れる燃料ガスの温度よりも第二燃料ガス流路31bを流れる燃料ガスの温度の方が高くなる。
ここで、セルモジュール1bは、第一燃料ガス流路28の流路断面積よりも第二燃料ガス流路31bの流路断面積の方が大きいため、第二燃料ガス流路31bの圧損の増加を防止して第一燃料ガス流路28の圧損と等しくできる。
こうすることによって、第一酸化剤ガス流路32と第二酸化剤ガス流路30へ均一に酸
化剤ガスを供給することが可能となると共に、第一燃料ガス流路28と第二燃料ガス流路31bへ均一に燃料ガスを供給することが可能となり、電解質膜−電極接合体(第一電解質膜−電極接合体12と第二電解質膜−電極接合体14)を挟む2枚のセパレータの少なくとも一方が中間セパレータ13bであり、2枚の冷却セパレータ(第一冷却セパレータ11及び第二冷却セパレータ15)の間に複数の電解質膜−電極接合体(第一電解質膜−電極接合体12と第二電解質膜−電極接合体14)が介在する燃料電池スタック101Bであっても、発電性能低下を確実に抑制して良好な発電性能を維持することができる。
以上のように、本発明にかかる燃料電池用スタックは、電解質膜−電極接合体を挟む2枚のセパレータの少なくとも一方が中間セパレータであり、2枚の冷却セパレータの間に複数の電解質膜−電極接合体が介在する構成であっても、発電性能低下を抑制して良好な発電性能を維持することが可能となるため、ポータブル電源、携帯機器用電源、電気自動車用電源、家庭用コージェネレーションシステム等の用途にも適用できる。
1a、1b セルモジュール
2a、2b 集電板
3 取り出し端子
4a、4b 端板
5 燃料ガス供給配管
6 冷却媒体供給配管
7 酸化剤ガス供給配管
8 燃料ガス排出配管
9 冷却媒体排出配管
10 酸化剤ガス排出配管
11 第一冷却セパレータ
12 第一電解質膜−電極接合体
13a、13b 中間セパレータ
14 第二電解質膜−電極接合体
15 第二冷却セパレータ
16 第一電解質膜
17 第一アノード触媒層
18 第一カソード触媒層
19 第一ガス拡散層
20 第一アノード
21 第一カソード
22 第二電解質膜
23 第二アノード触媒層
24 第二カソード触媒層
25 第二ガス拡散層
26 第二アノード
27 第二カソード
28 第一燃料ガス流路
29 第一冷却媒体流路
30 第二酸化剤ガス流路
31a、31b 第二燃料ガス流路
32 第一酸化剤ガス流路
33 ガスケット
34 第二冷却媒体流路
101A、101B 燃料電池スタック

Claims (2)

  1. アノードとカソードとで電解質膜を挟んだ電解質膜−電極接合体と、冷却媒体が流れる冷却媒体流路が形成された冷却セパレータと、前記冷却媒体流路が形成されていない中間セパレータと、を備え、
    前記電解質膜−電極接合体を挟む2枚のセパレータの少なくとも一方が前記中間セパレータであり、2枚の前記冷却セパレータの間に複数の前記電解質膜−電極接合体が介在する燃料電池スタックであって、
    間に複数の前記電解質膜−電極接合体が介在する前記2枚の前記冷却セパレータのうちの一方の前記冷却セパレータは、酸化剤ガスを前記カソードに供給するための第一酸化剤ガス流路を有し、前記中間セパレータは、酸化剤ガスを前記カソードに供給するための第二酸化剤ガス流路を有し、前記第二酸化剤ガス流路の流路断面積が、前記第一酸化剤ガス流路の流路断面積よりも大きい、燃料電池スタック。
  2. 間に複数の前記電解質膜−電極接合体が介在する前記2枚の前記冷却セパレータのうちの他方の前記冷却セパレータは、燃料ガスを前記アノードに供給するための第一燃料ガス流路を有し、前記中間セパレータは、燃料ガスを前記アノードに供給するための第二燃料ガス流路を有し、前記第二燃料ガス流路の流路断面積が、前記第一燃料ガス流路の流路断面積よりも大きいことを特徴とする、請求項1記載の燃料電池スタック。
JP2017011367A 2017-01-25 2017-01-25 燃料電池スタック Pending JP2018120747A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017011367A JP2018120747A (ja) 2017-01-25 2017-01-25 燃料電池スタック

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017011367A JP2018120747A (ja) 2017-01-25 2017-01-25 燃料電池スタック

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018120747A true JP2018120747A (ja) 2018-08-02

Family

ID=63043983

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017011367A Pending JP2018120747A (ja) 2017-01-25 2017-01-25 燃料電池スタック

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018120747A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021128458A1 (zh) * 2019-12-23 2021-07-01 清华大学 燃料电池堆、双极板及气体扩散层

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021128458A1 (zh) * 2019-12-23 2021-07-01 清华大学 燃料电池堆、双极板及气体扩散层

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8367270B2 (en) Flow field plate arrangement for a fuel cell
JP4367477B2 (ja) 燃料電池
US8980500B2 (en) Polymer electrolyte fuel cell comprising reactant gas channels overlapping a peripheral portion of an electrode
CN107180986B (zh) 膜电极组件和包括膜电极组件的燃料电池
JP5454301B2 (ja) 燃料電池スタック
US20130004877A1 (en) Fuel cell and fuel cell stack including the same
JP2008300131A (ja) 燃料電池スタック
US8691471B2 (en) Polymer electrolyte fuel cell and fuel cell stack comprising the same
JP2010170892A (ja) 燃料電池
JP2020066803A (ja) 電気化学式水素ポンプ
JP2007066767A (ja) 燃料電池および燃料電池スタック
JP2012248444A (ja) 燃料電池セル及び燃料電池セルスタック
CN109565066B (zh) 具有改善的耐久性的燃料电池
JP2018120747A (ja) 燃料電池スタック
JP4700140B2 (ja) 固体高分子形燃料電池スタック
EP4219394A1 (en) Compression device
JP2009199882A (ja) 燃料電池及びこれを備える燃料電池スタック
JP6549864B2 (ja) 燃料電池スタック
CN113675422A (zh) 燃料电池组
US9178236B2 (en) Polymer electrolyte fuel cell
JP2017091632A (ja) 燃料電池
JP2017079186A (ja) セパレータ及びこれを用いた燃料電池スタック
JP7345104B1 (ja) 圧縮装置
JP2016004712A (ja) ガスケット付膜電極接合体、それを用いた燃料電池、およびガスケット付膜電極接合体の製法
JP2006012462A (ja) 燃料電池のシール構造

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20190118