JP2018119877A - 舗装の路面性状の調査システム、および、舗装の路面性状の調査方法 - Google Patents
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Abstract
Description
このため、舗装表面の破壊が、走行車両に悪影響を及ぼす以前に、保守点検作業を通して、破壊の発生を予測し、必要区間に適時に適切な保守作業を施す必要がある。
このような舗装の路面性状の調査方法として、例えば、特願2016−160750に開示されるような、画像解析を利用して舗装の路面性状を調査し、破壊のリスクを定量分析する方法がある。
この従来の方法では、例えば、路面性状の調査は、3年ごとに設定される。
具体的に説明すると、この従来の方法では、路面性状を面状にプロットした立体データ、および、可視画像の解析を実行する。
そして、ひび割れの評価は、例えば、ひび割れの発生状況が線状または面状であるかを判別し、線状および面状のひび割れの発生状況を数値化した上で、実行される。
このひび割れの評価においては、ひび割れが線状または面状であるかを判別する際に、作業員の主観的な判断が必要であるため、評価の工程を自動化することができず、また、作業員の熟練度に応じ、その評価内容にばらつきがでることがあり、さらには、線状または面状の判別を正確に行うことが困難なひび割れも存在するなど、問題が多かった。
また、平坦性についてはIRI(国際ラフネス指数)を正確に検出することによって確認される。
また、局所沈下量は、横断形状から正確に測定される。
また、MPD(平均プロファイル深さ)は、高さ画像の分析を介して算出される。
一方で、先に述べたとおり、調査の処理に用いられるデータが膨大で、その解析に時間が必要なため、調査効率を考慮すると、3年に1回程度の実施とせざるをえない。
車両に設けられ、車両の幅方向に沿って、舗装の路面の外側線側の車輪の走行延長線上の外側点と、中央線側の車輪の走行延長線上の内側点と、外側点と内側点の中央の中央点の3箇所の路面の高さを計測する路面高さ計測手段と、
路面高さ計測手段によって得られた、外側点の路面高さの値と、内側点の路面高さの値とを加算し、得られた加算値を1/2として平均高さ値を算出し、中央点の路面高さの値から、平均高さ値を減算して局所凸量を算出する局所凸量算出手段、および、局所沈下量算出手段のいずれか一方と、
路面高さ計測手段によって得られた、外側点、および、内側点のいずれか一方の値から、路面の縦断形状の情報を生成する縦断形状生成手段と、
縦断形状の情報から、所定距離ごとに、縦断形状を切り出し、切り出された路面形状の情報に基づき、MPDを算出するMPD算出手段と、
路面の損傷の発生リスクを、局所凸量および局所沈下量のいずれか一方の数値が、所定の安全値未満の分析対象の群をリスクがほとんどない観察群とし、観察群に含まれない計測対象のうち、局所凸量および局所沈下量のいずれか一方の数値が、所定の注意値未満の分析対象の群を監視が必要とされる注意群と分類し、観察群および注意群に含まれない計測対象のうち、MPDの値が所定の値未満の観察対象の群を近い将来に保守作業が必要な警報群と分類し、観察群および注意群に含まれない計測対象のうち、MPDの値が所定の値以上の観察対象の群を直ちに保守作業が必要な危険群と分類する
グレード予測手段と、
を備えることを特徴とする。
ひび割れ判定手段が、
生成されたひび割れ情報のひび割れの深さをひび割れ情報として生成し、ひび割れの深さが−8mm以下のとき、これをひび割れと判定する
ことを特徴とする。
ひび割れ判定手段が、
調査対象の路面が、密粒舗装の場合、生成されたひび割れ情報中の標準偏差が1.0以上の箇所をクラックシールとして判定し、ひび割れが発生したと判定し、
調査対象の路面が、排水性舗装の場合、生成されたひび割れ情報に対し、Medianフィルタでばらつきを除去する処理を実行し、標準偏差が1.0以上の箇所をクラックシールとして判定し、ひび割れが発生したと判定する
ことを特徴とする。
ひび割れ判定手段が、
生成されたひび割れ情報中の標準偏差が0.5以下の箇所をパッチングとして判定し、ひび割れが発生したと判定する
ことを特徴とする。
ひび割れ判定手段が、
得られた路面高さ情報を、路面を所定間隔でメッシュ状に分割し、メッシュ単位でひび割れの発生を判定する
ことを特徴とする。
ひび割れ判定手段が、
ひび割れが発生したと判定されたメッシュの分布に応じ、ひび割れの発生の傾向を判定する
ことを特徴とする。
MPD算出手段が、
縦断形状の情報から、所定距離ごとに、縦断形状を切り出し、路面のうねり成分を除去し、フーリエ解析を実行し、得られた波形の425ないし500Hzの領域のパワースペクトルを積分してMPD推定値を算出する
ことを特徴とする。
なお、MPD算出手段には、従来公知、例えば、上記の先行技術に開示されたものを採用してもよい。
車両の幅方向に沿って、舗装の路面の外側線側の車輪の走行延長線上の外側点と、中央線側の車輪の走行延長線上の内側点と、外側点と内側点の中間の中央点の3箇所の路面の高さを計測する計測ステップと、
外側点の路面高さの値と、内側点の路面高さの値とを加算し、得られた加算値を1/2として平均高さ値を算出し、中央点の路面高さの値から、平均高さ値を減算して局所凸量を算出する局所凸量算出ステップ、および、局所沈下量算出ステップのいずれか一方と、
外側点、および、内側点のいずれか一方の値から、路面の縦断形状の情報を生成する縦断形状生成ステップと、
縦断形状の情報から、所定距離ごとに、縦断形状を切り出し、切り出された路面形状の情報に基づき、MPDを算出するMPD算出ステップと、
路面の損傷の発生リスクを、局所凸量および局所沈下量のいずれか一方の数値が、所定の安全値未満の分析対象の群をリスクがほとんどない観察群とし、観察群に含まれない計測対象のうち、局所凸量および局所沈下量のいずれか一方の数値が、所定の注意値未満の分析対象の群を監視が必要とされる注意群と分類し、観察群および注意群に含まれない計測対象のうち、MPDの値が所定の値未満の観察対象の群を近い将来に保守作業が必要な警報群と分類し、観察群および注意群に含まれない計測対象のうち、MPDの値が所定の値以上の観察対象の群を直ちに保守作業が必要な危険群と分類するグレード予測ステップと、
を含むことを特徴とする。
ひび割れの判定ステップにおいて、
調査対象の路面が、密粒舗装の場合、その標準偏差が1.0以上の箇所をクラックシールが施されたメッシュとして判定し、ひび割れが発生したと判定し、
調査対象の路面が、排水性舗装の場合、移動平均により路面のわだちを除去した後、Medianフィルタでばらつきを除去し、その標準偏差が1.0以上の箇所をクラックシールとして判定し、ひび割れが発生したと判定する
ことを特徴とする。
ひび割れの判定ステップにおいて、
ひび割れの判定ステップにおいて、
生成されたひび割れ情報中の標準偏差が0.5以下の箇所をパッチングとして判定し、ひび割れが発生したと判定する
ことを特徴とする。
ひび割れ判定ステップにおいて、
得られた路面高さの情報を、路面を所定間隔でメッシュ状に分割した単位に分割し、メッシュ単位でひび割れの発生を判定する
ことを特徴とする。
ひび割れ判定ステップにおいて、
ひび割れが発生したと判定されたメッシュの分布に応じ、ひび割れの発生の傾向を判定する
ことを特徴とする。
MPD算出ステップが、
縦断形状の情報から、所定距離ごとに、縦断形状を切り出し、路面のうねり成分を除去し、フーリエ解析を実行し、得られた波形の425ないし500Hzの領域のパワースペクトルを積分してMPD推定値を算出する
ことを特徴とする。
なお、MPD算出手段には、従来公知、例えば、上記の先行技術に開示されたものを採用してもよい。
ず、本発明にかかる舗装の路面性状の調査システムを説明する。
図1は、本発明にかかる舗装の路面性状の調査システムの位置実施例の構成を示すブロック図、図2は、図1の調査システムを搭載した調査車両の側面説明図、図3は、光切断装置の配置を示す図1の背面説明図、図4は、図1のひび割れの判定手段による密粒舗装上のひび割れの検出状況を示す説明図、図5は、図1のひび割れの判定手段による排水性舗装上のひび割れの検出状況を示す説明図、図6は、図1のひび割れの判定手段による密粒舗装上のクラックシールの検出状況を示す説明図、図7は、図1のひび割れの判定手段による排水性舗装上のクラックシールの検出状況を示す説明図、図8は、図1のひび割れの判定手段による排水性舗装上のパッチングの検出状況を示す説明図、図9は、本発明にかかる舗装の路面性状の調査方法の動作を示すフローチャート、図10は、本発明の局所凸量と従来の局所沈下量の相関を示すグラフ、図11は、本発明のフーリエ面積と従来のMPDの相関を示すグラフ、図12は、本発明のグレード分類において分類された群の経過月数に伴う劣化状況をしめすグラフ、図13は、図12のグラフの分析対象となった箇所における、当初グレードと、実際に補修の実施に至った箇所の数を示す表、図14は、本発明におけるグレード分類の再現性の検証結果を示す表、図15は、従来のポットホール発生リスクの定量化フロー、図16は、従来技術による実測結果と本発明による結果との相関性を示す表である。
格納手段100は、少なくとも、本システムの動作に必要なプログラム、および、作成または編集された各種情報ファイルを格納する。
入力手段102は、本システムの操作に必要な入力を行うための入力インターフェース、具体的には、例えば、キーボード、マウス、タッチパネルである。
スリットレーザ発振器110は、路面2に対して垂直に、車の進行方向に対して横断方向にそってスリット状のレーザ光110aを照射するものであって、レーザ光110aが照射された路面2上には、線状のマーカー112aが形成される。
なお、この光切断撮影装置111を用いた計測の基本的な構成は、特願2016−160750に開示されている。
上記の従来技術では、路面性状を解析するために、横断方向全領域に渡る情報を解析の対象とするが、本発明では、限られた範囲の情報を解析と対象とする。
具体的には、局所凸量算出手段12は、光切断撮影装置111から得られた情報のうち、マーカー110bにおける、外側点111b、内側点111cおよび中央点111d上の路面高さの値を入力する。
局所凸量算出手段12は、まず、外側点の路面高さの値と、内側点の路面高さの値とを加算する。
次に、得られた加算値を1/2とし、これによって平均高さ値を算出する。
次に、中央点の路面高さの値から、平均高さ値を減算し、これによって、局所凸量を算出する。
この縦断形状生成手段12は、得られた路面高さの情報に基づき、路面の縦断方向の形状を示す縦断形状情報を生成する。
ここでは、路面の縦断形状の情報から、所定距離ごとに縦断形状を切り出し、MPDの値を算出する。
なお、ここでいう路面の損傷とは、具体的には、主に、ポットホールの発生を示す。
このひび割れ判定手段16は、まず、調査車両3の走行に伴い、路面2に対応する帯状の高さ情報を生成する。
次に、このひび割れ判定手段16は、平面高さ情報に、予め定められた間隔、例えば、20cm間隔でメッシュ情報を設定する。
このひび割れがメッシュに出現する具体例は、密粒舗装の場合は図4に示され、排水性舗装の場合は図5に示されるとおりである。
このため、本実施例では、ひび割れの定義を−8mm以下とした。
なお、この数値は、調査態様に応じ、適宜変更することが可能である。
このクラックシールがメッシュに出現する具体例は、密粒舗装の場合は図6に示され、排水性舗装の場合は図7に示されるとおりである。
このパッチングがメッシュに出現する具体例は、例えば、排水性舗装の場合では、図8に示されるとおりである。
このため、ひび割れそのものと並行して、クラックシールやパッチングのメッシュの分布を監視することにより、その割合が一定以上になったり、短期間に局所的に増加したりしたときに、根本的な保守作業を行うなど、大規模な保守作業の予定を組むことができるようになる。
以下の動作の説明は、上記の舗装の路面性状の調査システムの使用を前提とする。
このため、以下では、上記で既に説明した詳細な構成については、その説明を省略する。
調査が開始されると、路面高さ計測手段11が、舗装の路面上に設定される外側点と、内側点と、中央点の3点の路面高さを計測する(計測ステップS01)。
なお、このグレード分類ステップS05における分類に必要な数値については、後述する。
このひび割れ判定ステップS06では、まず、得られた路面高さの情報を、路面を所定間隔でメッシュ状に分割した単位に分割し、メッシュ単位でひび割れの発生を判定する。
路面の表面には、ひび割れや損傷の前兆が出現していない場合でも、このような補修の痕跡は、将来的な損傷の発生の可能性を示す。
このため、このような補修の痕跡の割合が多い区間は、大規模な補修作業が必要になる。
具体的には、ひび割れの判定ステップS06において、得られた路面高さの情報を、路面を所定間隔でメッシュ状に分割した単位に分割し、移動平均により路面のわだちを除去した後、調査対象の路面が、密粒舗装の場合、その標準偏差が1.0以上の箇所をクラックシールが施されたメッシュとして判定し、調査対象の路面が、排水性舗装の場合、移動平均により路面のわだちを除去した後、Medianフィルタでばらつきを除去し、その標準偏差が1.0以上の箇所をクラックシールとして判定する。
このように、クラックシールまたはパッチングとして判定されたメッシュも、ひび割れが発生したメッシュとして判定される。
グレード分類ステップでは、既に述べたとおり、路面の損傷の発生リスクに応じ、調査対象を、観察群、注意群、および、警報群に分類する。
この基準となる数値は、路面の種類や構成に応じげ変化するので、その数値の設定には、従来、具体的には、特願2016−160750に開示されたポットホール発生リスクの定量化フローとの対比が行われる。
本発明では、図15の「観察」が、本願における「観察群」、同様に「カテゴリーI」が「注意群」、「カテゴリーIIおよびIII」が「警報群」、「カテゴリーIV」が「危険群」に分類される。
上記の従来技術では、局所沈下量が3mm未満のとき、「観察」である。
また、上記の従来技術では、局所沈下量が7mm未満のとき、「カテゴリーI」である。
また、上記の従来技術では、色情報を分類の指標として使用しているが、本発明では、色情報を使用しない。
図11の実施例では、この値に対するフーリエ面積は、約1201.9である。
また、本実施例では、局所凸量が19.54mm以上、フーリエ面積が1201.9以上のとき、「危険群」に分類される。
この表によると、従来の精緻な実測結果に基づくカテゴリーと、本発明の分類とでは、600箇所中、420箇所で一致しており、約70%の箇所で、相関性が確認できた。
このことは、従来の精緻な実測結果に比べ、本発明は若干、精度が落ちるものの、その傾向は一致しており、本発明による調査を頻繁繰り返すことにより、路面の性状の劣化の傾向を把握することが可能になることを示す。
なお、この図12中、「観察」は本発明における「観察群」、「I」は「注意群」、「II III」は「警報群」、「IV」は「危険群」を示すものとする。
このグラフにおいては、以下の順位係数が設定される。
・注意群=1
・警報群=2.5
・危険群=4
・補修実施=8
具体的には、「危険群」では、3ヶ月を過ぎると、補修実施の期間となることが認められる。
なお、図12に示されるように、本実施例では、観察から5ヶ月目に補修を実施した。
具体的には、この図12のグラフによると、例えば、上記の順位係数に基づく点数付けから、5ヶ月までは、点数「4」の箇所は、5ヶ月目までは点数「4」を維持するが、5ヶ月目に、破損したと推定され、補修が実施された。
この試験では、とある自動車専用道路のKP33.7からKP33.8間を連続的に5回測定し、10mごとにグレード化した。
そして、その分類結果を、以下の係数により数値化し、その偏差を求めた。
・注意群=1
・警報群=3
・危険群=4
この結果、分類結果には、多少のばらつきは認められるものの、平均的に見ると、一定の分類傾向は認められることが確認できた。
例えば、上記の実施例では、路面の損傷の発生リスクをの評価に、局所凸量の数値を採用したが、これに換えて、従来公知の局所沈下量を採用してもよい。
なお、この局所沈下量については、例えば、特願2016−160750に詳細に開示されているため、本明細書中では、その具体的な内容については省略する。
また、上記の実施例では、縦断形状の情報の生成には、局所凸量算出手段に利用される光切断撮影装置を備えた路面高さ計測手段を用い、従来公知のMPDの値を求めることによって、グレード分類を実行する。
また、上記の実施例では、局所凸量の算出の後に、順次、MPDの値の算出、およびグレードの分類が実行されるが、これは、全て同時に行うようにしても、また、その順序を入れ替えてもよい。
10 制御手段
100 格納手段
101 ディスプレイ手段
102 入力手段
11 路面高さ計測手段
110 スリットレーザ発振器
110a レーザ光
110b マーカー
111 光切断撮影装置
111a 撮影軸
111b 外側点
111c 内側点
111d 中央点
12 局所凸量算出手段
13 縦断形状生成手段
14 MPD算出手段
15 グレード分類手段
16 ひび割れ判定手段
2 路面
3 調査車両
Claims (17)
- 車両に設けられ、車両の幅方向に沿って、舗装の路面の外側線側の車輪の走行延長線上の外側点と、中央線側の車輪の走行延長線上の内側点と、外側点と内側点の中央の中央点の3箇所の路面の高さを計測する路面高さ計測手段と、
路面高さ計測手段によって得られた、外側点の路面高さの値と、内側点の路面高さの値とを加算し、得られた加算値を1/2として平均高さ値を算出し、中央点の路面高さの値から、平均高さ値を減算して局所凸量を算出する局所凸量算出手段、および、局所沈下量算出手段のいずれか一方と、
路面高さ計測手段によって得られた、外側点、および、内側点のいずれか一方の値から、路面の縦断形状の情報を生成する縦断形状生成手段と、
縦断形状の情報から、所定距離ごとに、縦断形状を切り出し、切り出された路面形状の情報に基づき、MPDを算出するMPD算出手段と、
路面の損傷の発生リスクを、局所凸量および局所沈下量のいずれか一方の数値が、所定の安全値未満の分析対象の群をリスクがほとんどない観察群とし、観察群に含まれない計測対象のうち、局所凸量および局所沈下量のいずれか一方の数値が、所定の注意値未満の分析対象の群を監視が必要とされる注意群と分類し、観察群および注意群に含まれない計測対象のうち、MPDの値が所定の値未満の観察対象の群を近い将来に保守作業が必要な警報群と分類し、観察群および注意群に含まれない計測対象のうち、MPDの値が所定の値以上の観察対象の群を直ちに保守作業が必要な危険群と分類する
グレード予測手段と、
を備える舗装の路面性状の調査システム。 - 路面高さ計測手段が、スリットレーザ発振器の照射により路面に形成されるマーカーを、斜め方向から撮影して路面の形状を撮影する光切断撮影装置を備えた請求項1に記載の舗装の路面性状の調査システム。
- 路面高さ計測手段を介して得られる路面高さの情報から、移動平均による路面のわだち成分を除去し、ひび割れ情報を生成するひび割れ判定手段を備える請求項1または2に記載の舗装の路面性状の調査システム。
- ひび割れ判定手段が、
生成されたひび割れ情報のひび割れの深さをひび割れ情報として生成し、ひび割れの深さが−8mm以下のとき、これをひび割れと判定する請求項3に記載の舗装の路面性状の調査システム。 - ひび割れ判定手段が、
調査対象の路面が、密粒舗装の場合、生成されたひび割れ情報中の標準偏差が1.0以上の箇所をクラックシールとして判定し、ひび割れが発生したと判定し、
調査対象の路面が、排水性舗装の場合、生成されたひび割れ情報に対し、Medianフィルタでばらつきを除去する処理を実行し、標準偏差が1.0以上の箇所をクラックシールとして判定し、ひび割れが発生したと判定する
請求項3に記載の舗装の路面性状の調査システム。 - ひび割れ判定手段が、
生成されたひび割れ情報中の標準偏差が0.5以下の箇所をパッチングとして判定し、ひび割れが発生したと判定する
請求項3に記載の舗装の路面性状の調査システム。 - ひび割れ判定手段が、
得られた路面高さ情報を、路面を所定間隔でメッシュ状に分割し、メッシュ単位でひび割れの発生を判定する
請求項3から6のいずれかに記載の舗装の路面性状の調査システム。 - ひび割れ判定手段が、
ひび割れが発生したと判定されたメッシュの分布に応じ、ひび割れの発生の傾向を判定する請求項7に記載の舗装の路面性状の調査システム。 - MPD算出手段が、
縦断形状の情報から、所定距離ごとに、縦断形状を切り出し、路面のうねり成分を除去し、フーリエ解析を実行し、得られた波形の425ないし500Hzの領域のパワースペクトルを積分してMPD推定値を算出する
請求項1から8のいずれかに記載の舗装の路面性状の調査システム。 - 車両の幅方向に沿って、舗装の路面の外側線側の車輪の走行延長線上の外側点と、中央線側の車輪の走行延長線上の内側点と、外側点と内側点の中間の中央点の3箇所の路面の高さを計測する計測ステップと、
外側点の路面高さの値と、内側点の路面高さの値とを加算し、得られた加算値を1/2として平均高さ値を算出し、中央点の路面高さの値から、平均高さ値を減算して局所凸量を算出する局所凸量算出ステップ、および、局所沈下量算出ステップのいずれか一方と、
外側点、および、内側点のいずれか一方の値から、路面の縦断形状の情報を生成する縦断形状生成ステップと、
縦断形状の情報から、所定距離ごとに、縦断形状を切り出し、切り出された路面形状の情報に基づき、MPDを算出するMPD算出ステップと、
路面の損傷の発生リスクを、局所凸量および局所沈下量のいずれか一方の数値が、所定の安全値未満の分析対象の群をリスクがほとんどない観察群とし、観察群に含まれない計測対象のうち、局所凸量および局所沈下量のいずれか一方の数値が、所定の注意値未満の分析対象の群を監視が必要とされる注意群と分類し、観察群および注意群に含まれない計測対象のうち、MPDの値が所定の値未満の観察対象の群を近い将来に保守作業が必要な警報群と分類し、観察群および注意群に含まれない計測対象のうち、MPDの値が所定の値以上の観察対象の群を直ちに保守作業が必要な危険群と分類するグレード予測ステップと、
を含む舗装の路面性状の調査方法。 - 路面高さの情報から、移動平均による路面のわだち成分を除去し、ひび割れ情報を生成するひび割れ判定ステップを含む請求項10に記載の舗装路面性状の調査方法。
- ひび割れ判定ステップにおいて、
生成されたひび割れ情報のひび割れの深さが−8mm以下のとき、これをひび割れと判定する
請求項11に記載の舗装路面性状の調査方法。 - ひび割れの判定ステップにおいて、
調査対象の路面が、密粒舗装の場合、その標準偏差が1.0以上の箇所をクラックシールが施されたメッシュとして判定し、ひび割れが発生したと判定し、
調査対象の路面が、排水性舗装の場合、移動平均により路面のわだちを除去した後、Medianフィルタでばらつきを除去し、その標準偏差が1.0以上の箇所をクラックシールとして判定し、ひび割れが発生したと判定する
請求項11に記載の舗装の路面性状の調査方法。 - ひび割れの判定ステップにおいて、
生成されたひび割れ情報中の標準偏差が0.5以下の箇所をパッチングとして判定し、ひび割れが発生したと判定する
請求項11に記載の舗装の路面性状の調査方法。 - ひび割れ判定ステップにおいて、
得られた路面高さの情報を、路面を所定間隔でメッシュ状に分割した単位に分割し、メッシュ単位でひび割れの発生を判定する
請求項11から14のいずれかに記載の舗装の路面性状の調査方法。 - ひび割れ判定ステップにおいて、
ひび割れが発生したと判定されたメッシュの分布に応じ、ひび割れの発生の傾向を判定する
請求項14に記載の舗装の路面性状の調査方法。 - MPD算出ステップが、
縦断形状の情報から、所定距離ごとに、縦断形状を切り出し、路面のうねり成分を除去し、フーリエ解析を実行し、得られた波形の425ないし500Hzの領域のパワースペクトルを積分してMPD推定値を算出する
請求項10から15のいずれかに記載の舗装の路面性状の調査方法。
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